JPH1073886A - スクリーンおよびこれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

スクリーンおよびこれを用いた投写型表示装置

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JPH1073886A
JPH1073886A JP9236026A JP23602697A JPH1073886A JP H1073886 A JPH1073886 A JP H1073886A JP 9236026 A JP9236026 A JP 9236026A JP 23602697 A JP23602697 A JP 23602697A JP H1073886 A JPH1073886 A JP H1073886A
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JP
Japan
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lens
refractive index
screen
plate
light
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JP9236026A
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English (en)
Inventor
Hideaki Mitsutake
英明 光武
Shigeru Kawasaki
茂 川崎
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広視野角かつカラーシフト除去機能をもつと
ともにメインテナンスが容易である、高精細画像表示用
スクリーンとしての実用に供し得るスクリーンおよびこ
れを用いた投射型表示装置を実現する。 【解決手段】 透明な板の光入射面に該透明な板よりも
屈折率の大きな円柱レンズがその母線と直交する方向に
並べて埋め込まれた構成を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロジェクション方
式の画像表示装置に用いられるスクリーンに関するもの
であり、特に、スクリーンおよび上記スクリーンを用い
た投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11および図12は、それぞれ従来よ
り用いられている投写型表示装置を示した斜視図および
側面図である。また図13は、該表示装置の光学配置を
平面展開したものである。
【0003】図11および図12に示すように、3個の
CRT111R,111G,111Bの管面上に表示さ
れる赤,緑,青画像光は、3個の投写レンズ112R,
112G,112Bおよび折返しミラー113を介して
拡大投影され、透過型のスクリーン114上に赤・緑・
青色光の合成されたカラー画像が表示される。
【0004】該スクリーン114は、図13に示すよう
に各投写レンズ112R,112G,112Bからの光
を観察者側に向ける機能を持つフレネルレンズ板114
aと光を拡散させて視野角を拡げる機能をもつレンチキ
ュラーレンズ板114bからなる。
【0005】本構成の表示装置においては、画面上の任
意の着目点αに達する光αR,αG,αBは角度ε(以後
「集中角」と呼ぶ)を以って入射する。したがって、レ
ンチキュラーレンズ板114bにより拡散された光
βR,βG,βBは、最も強い光の方向γR,γG,γBがそ
れぞれ異なるため、観察する方向によって色が変化して
みえるカラーシフトという現象が生じ、画像劣化の原因
となる。
【0006】該カラーシフト除去機能をもつレンチキュ
ラーレンズ板として、特開昭58−134627号公報
に示されるような入射面と出射面の形状を非球面とし
て、その両非球面の屈折効果によりカラーシフトを除去
する方式がある。
【0007】図14は上記公報に記載されたものの基本
構成を示す図である。
【0008】レンチキュラーレンズ板は、楕円形状ある
いは楕円形状に近い非球面形状からなる入射面141と
入射面で屈折された光線の集束する領域に配置された正
のパワーを持つ非球面形状の出射面142からなる両面
レンチキュラーレンズである。該入射楕円面141はそ
の離心率eを媒質の屈折率nに対して適切な値(e=1
/n)とすることにより球面収差が零となり、図13の
緑光用投写レンズ112Gの如くその瞳中心光線(以後
「主光線」と呼ぶ)のレンチキュラーレンズ板への入射
画角が零の場合、入射面141で屈折された光線は1点
に収束するものとされ、その収束点あるいは近傍に出射
面142が配されている。一方、入射画角が零でない
赤,青用の投写レンズ112R,112Bからの主光線
は、コマ収差が発生するため、出射面上の1点には収束
しない。
【0009】カラーシフトを除去する機構としては該コ
マ収差による出射面への入射位置ずれを利用する。すな
わち、投写レンズ112Gの主光線が観察者側に発散す
る輝度分布と一致するように、出射面142上の各点に
入射する投写レンズ112R,112Bの主光線の屈折
角を調節する。出射面142上の各点に於て、上記屈折
角に対応するように面の方位を決め、それを滑らかに結
ぶことによって出射面形状が決定される。
【0010】図15は、上記のカラーシフト除去の原理
をテレセントリック光学系に置き換えて説明するための
概略図である。
【0011】図15はコンデンサーレンズ152の焦点
位置に絞り151をおいたものであるが、ここに等しい
強度をもった3色R,G,Bの光線が異なった入射角で
入射された場合、これらの各出射光線は強度、方向とも
同じ光線として出射され、つまりカラーシフトが除去さ
れたことになる。
【0012】以上の方法により、カラーシフトが除去さ
れる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記レンチキュラーレ
ンズは、視野角を拡げるためには入射面の有効幅を拡げ
る必要がある。したがって、広視野角にする程、レンチ
キュラーレンズのピッチに対する入射面・出射面間距離
(板厚)が相対的に小さくなる。例えば、視野角(半値
幅)40゜を得るためにはレンチキュラーレンズの板厚
はレンチキュラーレンズのピッチ程度まで薄くしなけれ
ばならない。
【0014】以上のことは、HDTVの如き高精細画像
表示用スクリーンとしては(水平解像度1000本、画
面サイズ40インチ(アスペクト比9:16)に対して
レンチキュラーレンズのピッチ0.4mmが必要)、非
常に薄い板厚のレンチキュラーレンズが必要となり、機
械的強度の不足を招く。
【0015】本発明は、広視野角を有し、かつ、所望の
機械的強度が得られるスクリーンおよびこれを用いた投
写型表示装置を実現することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のスクリーンは、
透明な板の光入射面に該透明な板よりも屈折率の大きな
円柱レンズがその母線と直交する方向に並べて埋め込ま
れた構成を有することを特徴とする。
【0017】本発明の他の形態によるスクリーンは、透
明な板の光入射面に該透明な板よりも屈折率の大きな球
レンズが複数個埋め込まれた構成を有することを特徴と
する。
【0018】上記のいずれにおいても、前記レンズは敷
き詰められて埋め込まれていることとしてもよい。
【0019】また、前記レンズはその光出射側が部分的
に埋め込まれていることとしてもよい。
【0020】さらに、前記透明な板の光出射面の画像光
が通過しない領域に光吸収手段を配してもよい。
【0021】本発明のスクリーンは上記のように構成さ
れたスクリーンと、該スクリーン上に画像形成装置によ
り形成された画像を拡大して投写する投写レンズとを有
する。
【0022】
【発明の実施の形態】図1および図2は、それぞれ本発
明の投写型表示装置の参考例の構成を示した斜視図およ
び側面図である。また図3は、該投写型表示装置の光学
配置を平面展開したものである。
【0023】図1、図2に示すように、3個のCRT1
R,1G,1Bの管面上に表示された赤,緑,青画像光
は、投写レンズ2R,2G,2Bおよび折返しミラー3
を介して拡大投写され、透過型スクリーン4上に赤・緑
・青色光の合成されたカラー画像が表示される。
【0024】該スクリーン4は、図3に示すように、各
投写レンズ2R,2G,2Bからの光を観察者側に向け
る機能を持つフレネルレンズ板4aと光を発散させ視野
角を拡げる機能をもつレンチキュラーレンズ板4bから
なる。
【0025】本構成の表示装置においては、画面上の任
意の着目点αに達する光αR,αG,αBは角度ε(以後
集中角と呼ぶ)を以って入射する。例えば、対角画面サ
イズ7インチ(アスペクト比3:4)のCRT3管1
R,1G,1Bを並置した場合、各投写レンズ2R,2
G,2Bの瞳中心間隔は約150mmである。したがっ
て投写距離800mmの場合、(対角表示画面サイズ4
0インチに於て投写レンズの最大画角約33度)、画面
中心部での集中角εは約10度となる。
【0026】図4はスクリーン4の構成を詳細に説明す
るための上面図である。
【0027】スクリーン4を構成するフレネルレンズ板
4aは、平面からなる入射面41、フレネルレンズ面か
らなる出射面42から構成されている。該フレネルレン
ズ板4aの焦点距離は各投写レンズ2R,2G,2Bと
スクリーン4との間の距離にほぼ等しく、各投写レンズ
2R,2G,2Bから画面全体に拡がってくる各光束の
それぞれをレンチキュラーレンズ4bの光軸にほぼ平行
なものに偏向する。フレネルレンズ板4aはアクリルあ
るいはポリカーボネート等の光学用プラスチック部材か
ら形成される。
【0028】図4中のレンチキュラーレンズ板4bは、
図14に示した従来の入射面141と同様に正のパワー
の屈折作用が生じる非球面形状からなり、第1のレンズ
構造とされる入射面43と、該入射面43で屈折された
光線が集光する領域に配置され、周辺部材より高屈折率
の均質媒質からなり、レンチキュラーレンズ板4bと同
一の光軸に対して正のパワーの屈折作用が生じる第2の
レンズ構造である円柱状のコア部44と、平坦な面であ
る出射面45から構成されている。フレネルレンズ板4
aで偏向された光束は、画面上全域について緑用投写レ
ンズ2Gからの主光線が上記光軸とほぼ平行して、赤・
青用の投写レンズ2R,2Bからの主光線が光軸に斜め
の方向(すなわち集中角を以って)からレンチキュラー
レンズ4bに入射する。
【0029】図5は、レンチキュラーレンズ4bの構成
を説明するための部分拡大図であり、各投写レンズ2
R,2G,2Bからの主光線αR,αG,αBの1光路図
を示したものである。
【0030】まず、光軸に平行な緑光αGに着目する
と、入射面43で屈折され、さらにコア部44の界面4
4a,44bで屈折され、最後に出射面45で屈折され
て出射される。上記4つの屈折面はすべて、入射光を光
軸方向に曲げる偏向作用を持っており、この4面の作用
によって広視野角なスクリーンとなる。特に、従来例で
示した両面レンチキュラーレンズに比べ屈折力を分散さ
せることが出来るので、広視野角化のために屈折面を無
理なく構成できる。
【0031】次に、本参考例におけるカラーシフト除去
機構について説明する。
【0032】レンチキュラーレンズ4bにおいて、隣接
する入射面43の接合点43a,43bを含む面がレン
ズ単位の絞り位置となる。この絞り位置は、コア部44
(レンズ)の焦点位置と一致している。各光線αR
αG,αBは入射光線の延長線が絞り面上の1点 を通る
ように選択した。光線αR,αG,αBは、高屈折率コア
部の入射側の界面44aに対して、αR,αG,αBの順
でその入射角が大きくなっており、その偏角もαR
αG,αBの順で大きくなる。したがって、αR,αG,α
Bの進行方向の差は小さくなる。出射側の界面44bに
ついても同様の効果を有しており、高屈折率コア部の界
面44a,44bの作用で3色の光線の進行方向を平行
にすることが可能となる。以上の効果は絞り面上の全て
の点を通る光線について成立する。したがって、出射光
線の視野角分布は3色互いに一致してカラーシフトが除
去される。
【0033】以上述べたカラーシフト除去機構を原理的
に説明しておく。
【0034】図6に示すように、凸レンズ61の焦点位
置に絞り62を置いたテレセントリックな光学配置では
絞り62上の1点に角度を以って入射する光束β1
β2,β 3は凸レンズ61の作用により互いに平行に出射
される。絞り上の軸外の点γ1,γ2,γ3についても同
様のことが言える。本発明のレンチキュラーレンズ板4
bにおいては隣接する入射面43の接合点43a,43
bを結ぶ面が上記絞り面62に対応し、高屈折率コア部
44が凸レンズ61に対応している。
【0035】該レンチキュラーレンズ板4bの部材とし
ては例えば高屈折率コア部を除いた部分を屈折率約1.
5のアクリル部材、高屈折率コア部を屈折率約1.6の
ポリカーボネート部材で構成することができる。部材に
ついてはこれに限定されないことは言うまでもない。
(プラスチックにも限定しない。) レンチキュラーレンズ板4bの製法としては、たとえば
図7に示すように第1部材71、第2部材72、コア部
44の3つからレンチキュラーレンズ板4bが構成され
るものとし、これらを接着して製作する方法が考えられ
る。
【0036】本発明のレンチキュラーレンズ板4bに於
て、出射面45は平面なので、レンチキュラーレンズの
板厚に対応する出射面位置をどこに置いても光線に対す
る作用は変わらない。したがって、機械的強度十分な板
厚とすることができる。
【0037】また、本参考例のスクリーン4は、入射面
が平面であるフレネルレンズ板4aと出射面が平面であ
るレンチキュラーレンズ板4bとの組合せにより、メイ
ンテナンスが容易な両面平面のスクリーンが構成でき
る。
【0038】図8は本発明の第2の参考例の要部構成を
示す図であり、図9は図8中の円柱状のコア部82の中
心軸に対称な方向の屈折率分布を示す図である。
【0039】本参考例においては、レンチキュラーレン
ズ84bに埋設される円柱状のコア部82を部分的に屈
折率が異なるように高屈折率の材料にて形成したもので
ある。該レンチキュラーレンズ84b以外の構成は図4
に示したものと同様であるため詳細な説明は省略する。
【0040】レンチキュラーレンズ84bは、屈折率
1.5のアクリル部材からなるクラッド部81、中心屈
折率1.55、周辺部屈折率1.5の屈折率分布型コア
部82から構成されている。このような光学部材として
は例えばフタル酸ジアリルを重合したもの(ポリマー屈
折率1.57)にフッ素系のモノマーを拡散させたもの
等を用いることができる。
【0041】第1の参考例がコア部の界面のみで屈折作
用を持つのに対して、本参考例では屈折率が変化するよ
うに制御することによってコア部82の中心部近傍を通
る光線に対して屈折効果を強めたり、あるいはコア部8
2の中間領域の屈折力を強める等して、均質媒質コアで
は十分に除去できないカラーシフトを防止することが可
能となる。
【0042】図10は本発明の実施例の要部構成を示す
上面図である。
【0043】図中、101aは平面状に形成された入射
面108とフレネルレンズ状に形成された出射面102
より構成されたフレネルレンズ板である。このフレネル
レンズ板101aの焦点距離は、投写レンズからスクリ
ーンまでの距離にほぼ等しく、投写レンズから画面全体
に拡がる光束をほぼ平行に偏向する(平行光束にす
る)。101bはレンチキュラーレンズ板であり、入射
面側には屈折率分布型媒質の円柱状レンズ103が設け
られ、その出射面105は平坦に加工され、その間には
円柱状レンズ103の中心屈折率より低い屈折率の材料
にて形成されたクラッド部107が設けられている。フ
レネルレンズ板101aにて、偏向されたR,G,Bの
各光束のうち、Gの主光線はレンチキュラーレンズ板1
01bの光軸に平行に入射し、R,Bの各主光線はレン
チキュラーレンズ板101bの光軸に対して集中角をな
して入射する。
【0044】本実施例における円柱状レンズ103の屈
折率分布は、円柱状レンズ103による屈折作用が第1
の参考例における入射面43およびコア部44(図5参
照)のものとなり、第1のレンズ構造と第2のレンズ構
造とを兼ねるように構成されている。このため、入射光
束であるR,G,B各光線は円柱状レンズ103の内部
の屈折率分布による屈折作用と出射面105の屈折率差
による屈折作用によって広い視野範囲にわたって拡散さ
れた適切な視野角が確保できる。
【0045】次に本実施例におけるカラーシフト除去機
構について説明する。原理的には図6に示したテレセン
トリック光学系の原理と同じである。レンチキュラーレ
ンズ101bの入射面104は図6の絞り62に対応
し、ほぼ界面106の焦点に位置する。定性的に説明す
ると以下のようになる。
【0046】図10中のR,G,Bの各光線は各々の主
光線の光路の一例を示している。
【0047】R,B光がG光に対して集中角とをなして
入射面104に入射する。入射したR,G,B各光線
は、円柱状レンズ103内部に正のパワーを持つ屈折率
分布がつけられているため、各々の入射角に応じてR,
G,B各光線の進行方向の差が小さくなるように円柱状
レンズ103の内部で偏角が連続的に変化する。さら
に、界面106にて作用するパワーによってR,G,B
各光線は、界面106への入射角に応じて偏角が異なる
ものとなり、それぞれの進行方向が一致され、カラーシ
フトが除去される。
【0048】なお、本実施例における屈折率分布型の円
柱状レンズ103のかわりに屈折率分布型の球をしきつ
めてもよく、この場合には入射されたR,G,B各光束
は上下左右に拡散され、さらに広い視野範囲に拡散され
る。
【0049】なお、以上述べた実施例では製造の容易性
を考えて、レンチキュラーレンズのコア部の形状を円柱
状のものとして説明したが、該形状は光軸に対して対称
な曲面であればよく、形状を異なるものとすることによ
り、光線制御することの自由度を向上することができ
る。また、レンチキュラーレンズは下記のように形成し
ても当然よい。 (1)レンチキュラーレンズ出射面の画像光が通過しな
い領域に黒い縦縞等の吸収帯を部分的に形成する。 (2)レンチキュラーレンズの出射面をノングレア処理
(凹凸処理)する。 (3)レンチキュラーレンズの出射面を無反射処理す
る。
【0050】レンチキュラーレンズの出射面が、(1)
のように吸収帯が部分的に形成された場合には、スクリ
ーン出射面での反射光が低減され、スクリーン内に外乱
光が入射することが防止されるため視認性が向上する。
(2)のようにノングレア処理された場合には、外乱光
が散乱されるため、視認性が向上する。(3)のように
無反射処理された場合には、出射光が出射面にて反射す
ることが防止され、フレネルレンズとの間にフレア光が
生じることが防止されるため、視認性が向上する。
【0051】さらに、各参考例および実施例中のコア部
はレンチキュラーレンズと同一の光軸に対して収束作用
を有するものとして説明したが、入射光のスクリーンを
照射する位置に応じて、互いの各光軸をずらすことによ
り視認性がさらに向上することも予想され、このように
構成してもよい。
【0052】また、各参考例および実施例においては第
1のレンズ構造をレンチキュラーレンズの入射面側に形
成するものとして説明したが、第1のレンズ構造をレン
チキュラーレンズの出射面側に形成し、その入射面を平
坦なものとして当然よい。
【0053】以上説明した実施例のスクリーンは、以下
に記載するような効果を奏する。
【0054】出射光が広角度に拡がったものとなり、ま
た、複数の光束が集中角をもって入射された場合にも、
各光束を平行化して出射することができる効果がある。
これらのことはレンチキュラーレンズの板厚に関らない
ものであるため、該レンチキュラーレンズの機械的な強
度を自由に設定することを可能とすることができる効果
がある。
【0055】コア部における屈折角をコア部への入射角
に応じて異なるものとすることが可能となるため、上記
効果に加えてレンチキュラーレンズにおけるレンズ作用
の設計自由度を向上することができる効果がある。
【0056】コア部が形成の容易な円柱状のものである
ため、上記各効果に加えて製造を容易なものとすること
ができる効果がある。
【0057】上記各効果を備えることにより、広視野角
であり、カラーシフトも生じない高精細な画像を表示す
ることのできる投写型表示装置を実現することができる
効果がある。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、広視野角を有し、か
つ、所望の機械的強度が得られるスクリーンが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1の参考例の構成を示す側面図であ
る。
【図3】第1の参考例の光学的配置を平面展開した図で
ある。
【図4】図1中のスクリーン4の構成を詳細に説明する
ための上面図である。
【図5】図4中のレンチキュラーレンズ4bの構成を説
明するための部分拡大図である。
【図6】第1の参考例におけるカラーシフト除去機構を
説明するための光学的原理を示す図である。
【図7】図4中のレンチキュラーレンズ板4bの製法の
一例を説明するための図である。
【図8】本発明の第2の参考例の要部構成を示す図であ
る。
【図9】図7中のコア部72の中心軸に対照な方向の屈
折率分布を示す図である。
【図10】本発明の実施例の要部構成を示す上面図であ
る。
【図11】従来例の構成を示す斜視図である。
【図12】従来例の構成を示す側面図である。
【図13】従来例の光学的配置を平面展開した図であ
る。
【図14】従来のレンチキュラーレンズの基本構成を示
す図である。
【図15】従来例の光学的な原理を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1R,1G,1B CRT 2R,2G,2B 投写レンズ 3 折返しミラー 4 スクリーン 4a,101a フレネルレンズ板 4b,84b,101b レンチキュラーレンズ板 41,43,102,105 入射面 42,82 出射面 44,72 コア部 43a,43b 接合点 44a,44b,106 界面 61 凸レンズ 62 絞り 71 第1部材 72 第2部材 81,107 クラッド部 103 円柱状レンズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な板の光入射面に該透明な板よりも
    屈折率の大きな円柱レンズがその母線と直交する方向に
    並べて埋め込まれた構成を有することを特徴とするスク
    リーン。
  2. 【請求項2】 透明な板の光入射面に該透明な板よりも
    屈折率の大きな球レンズが複数個埋め込まれた構成を有
    することを特徴とするスクリーン。
  3. 【請求項3】 前記レンズは敷き詰められて埋め込まれ
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のスクリーン。
  4. 【請求項4】 前記レンズはその光出射側が部分的に埋
    め込まれていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のスクリーン。
  5. 【請求項5】 前記透明な板の光出射面の画像光が通過
    しない領域に光吸収手段を配した特徴とする請求項1ま
    たは請求項2のスクリーン
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のスクリーンと、該スクリーン上に画像形成装置により
    形成された画像を拡大して投写する投写レンズとを有す
    る投写型表示装置。
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