JPH1073726A - バックライト用導光体 - Google Patents
バックライト用導光体Info
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- JPH1073726A JPH1073726A JP9179864A JP17986497A JPH1073726A JP H1073726 A JPH1073726 A JP H1073726A JP 9179864 A JP9179864 A JP 9179864A JP 17986497 A JP17986497 A JP 17986497A JP H1073726 A JPH1073726 A JP H1073726A
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- light
- light guide
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- refractive index
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高輝度で、色調斑の少ない均一なバックライ
トを提供できる。 【解決手段】 屈折率(nd )が1.39〜1.49、
平均粒径が10〜15μmのシリコーン粒子を0.01
〜0.5重量%含有した透明樹脂からなるバックライト
用導光体。
トを提供できる。 【解決手段】 屈折率(nd )が1.39〜1.49、
平均粒径が10〜15μmのシリコーン粒子を0.01
〜0.5重量%含有した透明樹脂からなるバックライト
用導光体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノートパソコン、
液晶テレビ等に使用される液晶表示装置、駅や公共施設
等における案内標示板や大型看板等の表示装置、種々の
案内標識や交通標識等の交通表示装置等の表示装置に使
用される各種表示装置のバックライト用導光体に関する
ものであり、さらに詳しくは、高輝度で、輝度斑のない
均一なバックライトを提供できるバックライト用導光体
に関するものである。
液晶テレビ等に使用される液晶表示装置、駅や公共施設
等における案内標示板や大型看板等の表示装置、種々の
案内標識や交通標識等の交通表示装置等の表示装置に使
用される各種表示装置のバックライト用導光体に関する
ものであり、さらに詳しくは、高輝度で、輝度斑のない
均一なバックライトを提供できるバックライト用導光体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置を備えた携帯用ノー
トパソコン、携帯用液晶TV、ビデオ一体型液晶TV、
カーナビゲイションシステム等においては、CRT(カ
ソードレイチューブ)並の高画質なものが要求され、高
輝度で均一なバックライトが必要とされている。また、
液晶表示装置の消費電力がバッテリー駆動時間を伸ばす
ため、消費電力の割合が大きいバックライトの消費電力
をできる限り低く抑えることがバッテリー駆動時間を伸
ばし、上記製品の実用価値を高める上で重要な課題とさ
れている。しかし、バックライトの消費電力を抑えるこ
とによって、バックライトの輝度を低下させたのでは液
晶表示が見辛くなり好ましくない。そこで、バックライ
トの輝度を犠牲にすることなく消費電力を抑えるため
に、バックライトの光学的な効率を改善することが望ま
れている。
トパソコン、携帯用液晶TV、ビデオ一体型液晶TV、
カーナビゲイションシステム等においては、CRT(カ
ソードレイチューブ)並の高画質なものが要求され、高
輝度で均一なバックライトが必要とされている。また、
液晶表示装置の消費電力がバッテリー駆動時間を伸ばす
ため、消費電力の割合が大きいバックライトの消費電力
をできる限り低く抑えることがバッテリー駆動時間を伸
ばし、上記製品の実用価値を高める上で重要な課題とさ
れている。しかし、バックライトの消費電力を抑えるこ
とによって、バックライトの輝度を低下させたのでは液
晶表示が見辛くなり好ましくない。そこで、バックライ
トの輝度を犠牲にすることなく消費電力を抑えるため
に、バックライトの光学的な効率を改善することが望ま
れている。
【0003】このようなバックライトの構造としては、
蛍光ランプ等の光源を液晶パネルの下方に配置する直下
方式のものと、光源を側面に配置した導光体を用いるエ
ッジライト方式に大別される。このうち、エッジライト
方式では、バックライトをコンパクト化できるという特
徴を有するが、直下方式と比較して輝度が低いという欠
点を有しており、液晶表示装置の高画質化、省電力化と
いう課題に十分に対応できるものではなかった。このよ
うなエッジライト方式では、導光体の表面に形成した印
刷層や粗面部等を設けることにより、導光体中を伝搬す
る光が印刷層や粗面部等に到達した際に反射または散乱
が起こり、導光体から出射させる手段が用いられてい
る。しかし、このような導光体では、入射した一部の光
は導光体内部で反射を繰返すことにより減衰してしまう
ため、入射した全ての光が出射されず光の利用効率に劣
るものであった。
蛍光ランプ等の光源を液晶パネルの下方に配置する直下
方式のものと、光源を側面に配置した導光体を用いるエ
ッジライト方式に大別される。このうち、エッジライト
方式では、バックライトをコンパクト化できるという特
徴を有するが、直下方式と比較して輝度が低いという欠
点を有しており、液晶表示装置の高画質化、省電力化と
いう課題に十分に対応できるものではなかった。このよ
うなエッジライト方式では、導光体の表面に形成した印
刷層や粗面部等を設けることにより、導光体中を伝搬す
る光が印刷層や粗面部等に到達した際に反射または散乱
が起こり、導光体から出射させる手段が用いられてい
る。しかし、このような導光体では、入射した一部の光
は導光体内部で反射を繰返すことにより減衰してしまう
ため、入射した全ての光が出射されず光の利用効率に劣
るものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、導光体を構成
する透明樹脂中に、透明樹脂とは屈折率の異なる無機粒
子や有機粒子を添加して、導光体内部で光散乱を起こさ
せ入射光を効率よく出射させる方法が提案されている。
しかし、このように無機粒子や有機粒子を添加した場合
には、これら拡散粒子自体が可視光域の光を吸収るとた
め、光線透過率が低下し高い輝度が得られなものであっ
た。これに対して、導光体中に添加する光散乱粒子とし
てシリコーンビースを用いることが提案されている。
する透明樹脂中に、透明樹脂とは屈折率の異なる無機粒
子や有機粒子を添加して、導光体内部で光散乱を起こさ
せ入射光を効率よく出射させる方法が提案されている。
しかし、このように無機粒子や有機粒子を添加した場合
には、これら拡散粒子自体が可視光域の光を吸収るとた
め、光線透過率が低下し高い輝度が得られなものであっ
た。これに対して、導光体中に添加する光散乱粒子とし
てシリコーンビースを用いることが提案されている。
【0005】例えば、特公平5−16002号公報で
は、平均粒子径0.3〜10μmの球状シリコーン粒子
を1〜50重量%添加した光拡散板が提案されている。
しかし、エッジライト方式の導光体においては、このよ
うに1重量%以上ものシリコーン粒子を添加すると、光
源近傍で散乱する光の割合が多く導光体端部まで透過す
る光の割合が少なくなり、バックライトとしての輝度の
均一性に劣るものである。また、特開平6−32421
5号公報においては、平均粒子径0.3〜4.5μmの
シリコーン粒子を添加した導光体が提案されている。し
かしながら、このように数μm程度以下の粒子径の小さ
いシリコーン粒子を用いた場合には、可視光線の短波長
側での光の損失が大きくなり、導光体の光源から離れた
端部で出射光が黄色みを帯びてしまうという問題点を有
していた。本発明は、バックライトのコンパクト化とい
う特徴を生かしたエッジライト方式において、高い輝度
を有するるとともに、色調斑の少ない液晶表示装置のバ
ックライトを構成できる導光体を提供することを目的と
する。
は、平均粒子径0.3〜10μmの球状シリコーン粒子
を1〜50重量%添加した光拡散板が提案されている。
しかし、エッジライト方式の導光体においては、このよ
うに1重量%以上ものシリコーン粒子を添加すると、光
源近傍で散乱する光の割合が多く導光体端部まで透過す
る光の割合が少なくなり、バックライトとしての輝度の
均一性に劣るものである。また、特開平6−32421
5号公報においては、平均粒子径0.3〜4.5μmの
シリコーン粒子を添加した導光体が提案されている。し
かしながら、このように数μm程度以下の粒子径の小さ
いシリコーン粒子を用いた場合には、可視光線の短波長
側での光の損失が大きくなり、導光体の光源から離れた
端部で出射光が黄色みを帯びてしまうという問題点を有
していた。本発明は、バックライトのコンパクト化とい
う特徴を生かしたエッジライト方式において、高い輝度
を有するるとともに、色調斑の少ない液晶表示装置のバ
ックライトを構成できる導光体を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な状況に鑑み、バックライト用導光体について鋭意検討
した結果、本発明に到達したものである。すなわち、本
発明のバックライト用導光体は、屈折率(nd )が1.
39〜1.49、平均粒径が10〜15μmのシリコー
ン粒子を0.01〜0.5重量%含有した透明樹脂から
なることを特徴とするものである。
な状況に鑑み、バックライト用導光体について鋭意検討
した結果、本発明に到達したものである。すなわち、本
発明のバックライト用導光体は、屈折率(nd )が1.
39〜1.49、平均粒径が10〜15μmのシリコー
ン粒子を0.01〜0.5重量%含有した透明樹脂から
なることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の導光体を構成する透明樹
脂としては、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、AS樹脂(アクリロニトリルとスチレン
の共重合体)、非晶質ポリオレフィン樹脂、ポリメチル
ペンテン樹脂等の高透明性の種々の合成樹脂を使用する
ことができる。特に、メタクリル樹脂が、その光線透過
率の高さ、耐熱性、力学的特性、成形加工性にも優れて
おり、導光体用材料として最適である。
脂としては、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、AS樹脂(アクリロニトリルとスチレン
の共重合体)、非晶質ポリオレフィン樹脂、ポリメチル
ペンテン樹脂等の高透明性の種々の合成樹脂を使用する
ことができる。特に、メタクリル樹脂が、その光線透過
率の高さ、耐熱性、力学的特性、成形加工性にも優れて
おり、導光体用材料として最適である。
【0008】本発明において、メタクリル樹脂とは、メ
タクリル酸メチルを主成分とする樹脂であり、メタクリ
ル酸メチルが80重量%以上であることが好ましい。メ
タクリル酸メチル以外の共重合成分としては、アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸グ
リシジル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル等
の(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリル酸
類、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アリル
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類、
スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体
類、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等
のマレイミド類、無水マレイン酸等が挙げられる。ま
た、メタクリル樹脂の耐衝撃性の向上を目的として、ア
クリル酸エステルを主成分とするゴム状共重合体にメタ
クリル酸エステルを主成分とする共重合体をグラフトし
た共重合体を含むものも使用できる。
タクリル酸メチルを主成分とする樹脂であり、メタクリ
ル酸メチルが80重量%以上であることが好ましい。メ
タクリル酸メチル以外の共重合成分としては、アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸グ
リシジル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル等
の(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリル酸
類、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アリル
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類、
スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体
類、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等
のマレイミド類、無水マレイン酸等が挙げられる。ま
た、メタクリル樹脂の耐衝撃性の向上を目的として、ア
クリル酸エステルを主成分とするゴム状共重合体にメタ
クリル酸エステルを主成分とする共重合体をグラフトし
た共重合体を含むものも使用できる。
【0009】本発明においては、上記のようなメタクリ
ル樹脂に代表される透明樹脂に特定のシリコーン粒子を
配合させることが、本発明の目的を達成するうえで重要
である。使用されるシリコーン粒子としては、特に限定
されるものではなく、例えば、ケイ素原子に有機基が直
結し、残りの結合が酸素と直結しており、ケイ素原子と
酸素が繰り返すシロキサン結合でポリマーとなったもの
等が挙げられる。また、シロキサン結合が三次元網状構
造を有するものであってもよい。ケイ素原子に直結する
有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等のアルカン基、カルボキシル基、カル
ボニル基、エステル基、エーテル基等が挙げられる。こ
れら有機基を有するシリコーン粒子は、透明樹脂との親
和性に優れ、透明樹脂との分散性が極めて良好である。
ル樹脂に代表される透明樹脂に特定のシリコーン粒子を
配合させることが、本発明の目的を達成するうえで重要
である。使用されるシリコーン粒子としては、特に限定
されるものではなく、例えば、ケイ素原子に有機基が直
結し、残りの結合が酸素と直結しており、ケイ素原子と
酸素が繰り返すシロキサン結合でポリマーとなったもの
等が挙げられる。また、シロキサン結合が三次元網状構
造を有するものであってもよい。ケイ素原子に直結する
有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等のアルカン基、カルボキシル基、カル
ボニル基、エステル基、エーテル基等が挙げられる。こ
れら有機基を有するシリコーン粒子は、透明樹脂との親
和性に優れ、透明樹脂との分散性が極めて良好である。
【0010】使用するシリコーン粒子は、その屈折率
(nd )が1.39〜1.49の範囲である。これは、
屈折率(nd )が1.39未満であると、透明樹脂との
屈折率の差が大きくなり隠蔽性が出てくるようになり、
導光体端部まで透過する光の割合が少なくなりバックラ
イトとしての輝度の均一性に劣るためであり、逆に1.
49を超えると十分な光線透過率が得られなくなり、光
源からの距離による輝度差が大きくなり輝度斑が生じる
ためであり、好ましくは1.42〜1.46の範囲であ
る。なお、本発明において、シリコーン粒子の屈折率
(nd )とは、23℃におけるナトリウムd線589n
mに対する値をいう。
(nd )が1.39〜1.49の範囲である。これは、
屈折率(nd )が1.39未満であると、透明樹脂との
屈折率の差が大きくなり隠蔽性が出てくるようになり、
導光体端部まで透過する光の割合が少なくなりバックラ
イトとしての輝度の均一性に劣るためであり、逆に1.
49を超えると十分な光線透過率が得られなくなり、光
源からの距離による輝度差が大きくなり輝度斑が生じる
ためであり、好ましくは1.42〜1.46の範囲であ
る。なお、本発明において、シリコーン粒子の屈折率
(nd )とは、23℃におけるナトリウムd線589n
mに対する値をいう。
【0011】また、本発明で使用されるシリコーン粒子
の平均粒径は、10〜15μmの範囲である。これは、
シリコーン粒子の粒径が10μm未満では、可視光線領
域での短波長側の光損失が大きくなり、導光体の光源近
傍での出射光は青味を帯び、導光体の光源から離れた部
分での出射光は黄色味を帯びてくるようになり、バック
ライトとしての色調斑が大きくなるためであり、逆に1
5μmを超えると光散乱効果が低下し、必要な光散乱効
果を得るためには添加量を増加させる必要があるためで
あり、好ましくは11〜13μmの範囲である。
の平均粒径は、10〜15μmの範囲である。これは、
シリコーン粒子の粒径が10μm未満では、可視光線領
域での短波長側の光損失が大きくなり、導光体の光源近
傍での出射光は青味を帯び、導光体の光源から離れた部
分での出射光は黄色味を帯びてくるようになり、バック
ライトとしての色調斑が大きくなるためであり、逆に1
5μmを超えると光散乱効果が低下し、必要な光散乱効
果を得るためには添加量を増加させる必要があるためで
あり、好ましくは11〜13μmの範囲である。
【0012】シリコーン粒子の透明樹脂への含有量は、
0.01〜0.5重量%であり、好ましくは0.03〜
0.3重量%の範囲である。これは、シリコーン粒子の
含有量が0.01重量%未満では、十分な光拡散性が得
られず輝度を十分に向上させることができないためであ
り、逆に0.5重量%を超えると光線透過率が低下し、
光源からの距離による輝度差が大きくなり輝度斑が生じ
るためである。シリコーン粒子の含有量は、使用される
バックライトの大きさ、厚さ、使用される光源の数や配
置等に応じて、この範囲で適宜選定することが好まし
い。
0.01〜0.5重量%であり、好ましくは0.03〜
0.3重量%の範囲である。これは、シリコーン粒子の
含有量が0.01重量%未満では、十分な光拡散性が得
られず輝度を十分に向上させることができないためであ
り、逆に0.5重量%を超えると光線透過率が低下し、
光源からの距離による輝度差が大きくなり輝度斑が生じ
るためである。シリコーン粒子の含有量は、使用される
バックライトの大きさ、厚さ、使用される光源の数や配
置等に応じて、この範囲で適宜選定することが好まし
い。
【0013】シリコーン粒子の形状は、特に限定される
ものではないが、楕円球形状あるいは真球形状であるこ
とが好ましく、特に真球形状あるいはこれに近い形状で
あることが好ましい。特に、導光体を射出成形法によっ
て製造する場合には、棒状や板状のものでは、射出成型
時に配向を起こしやすくなり、導光体として特異な配光
性を生じる場合があるため、真球形状あるいはこれに近
い形状であることが好ましい。
ものではないが、楕円球形状あるいは真球形状であるこ
とが好ましく、特に真球形状あるいはこれに近い形状で
あることが好ましい。特に、導光体を射出成形法によっ
て製造する場合には、棒状や板状のものでは、射出成型
時に配向を起こしやすくなり、導光体として特異な配光
性を生じる場合があるため、真球形状あるいはこれに近
い形状であることが好ましい。
【0014】シリコーン粒子の透明樹脂への添加方法に
ついては、特に限定されるものではないが、例えば、ペ
レット状またはビーズ状の透明樹脂とシリコーン粒子を
混合し、押出機を用いて混練することによって、透明樹
脂中に均一にシリコーン粒子を分散させることができ
る。特に、二軸押出機を用いて混練を行うことが、シリ
コーン粒子の均一拡散の点から好ましい。シリコーン粒
子の分散が不均一である場合には、バックライトとして
輝度斑が生じやすく、また、射出成形法によって導光体
を製造する場合には、シルバーストリークの成形不良を
起こしやすい。本発明のバックライト用導光体は、透明
樹脂とシリコーン粒子との混合物を、溶融混練して一般
的に使用されている射出成形や押出成形等によって成形
することによって製造することができる。
ついては、特に限定されるものではないが、例えば、ペ
レット状またはビーズ状の透明樹脂とシリコーン粒子を
混合し、押出機を用いて混練することによって、透明樹
脂中に均一にシリコーン粒子を分散させることができ
る。特に、二軸押出機を用いて混練を行うことが、シリ
コーン粒子の均一拡散の点から好ましい。シリコーン粒
子の分散が不均一である場合には、バックライトとして
輝度斑が生じやすく、また、射出成形法によって導光体
を製造する場合には、シルバーストリークの成形不良を
起こしやすい。本発明のバックライト用導光体は、透明
樹脂とシリコーン粒子との混合物を、溶融混練して一般
的に使用されている射出成形や押出成形等によって成形
することによって製造することができる。
【0015】本発明においては、バックライト用導光体
は、肉厚が均一なシート形状のもの、一灯式の光源側か
ら徐々に肉厚が薄くなる楔形状のもの、二灯式の両光源
側から中央部にいくに従って徐々に肉厚が薄くなるもの
等、種々の形状のものが使用できる。また、導光体から
の出射光分布をより均一にするために、導光体の出射面
に白色や半透明色等のインキを用いてドット状パターン
を印刷したり、シボ状、ドット状等の凹凸加工を施すこ
ともできる。
は、肉厚が均一なシート形状のもの、一灯式の光源側か
ら徐々に肉厚が薄くなる楔形状のもの、二灯式の両光源
側から中央部にいくに従って徐々に肉厚が薄くなるもの
等、種々の形状のものが使用できる。また、導光体から
の出射光分布をより均一にするために、導光体の出射面
に白色や半透明色等のインキを用いてドット状パターン
を印刷したり、シボ状、ドット状等の凹凸加工を施すこ
ともできる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 メタクリル樹脂(三菱レイヨン社製アクリペットVH#
000)と、屈折率(nd )1.44、平均粒径12μ
mの真球状のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トス
パール3120)0.1重量%とを、ヘンシェル内で2
分間攪拌して混合した後、押出機(池貝社製PCM4
5)に投入し、バレル温度250℃、ダイス温度250
℃、スクリュー回転数200rpmにて混練押出し、押
出されたストランドをペレタイザーを用いてペレット化
した。得られたペレットは、メタクリル樹脂中にシリコ
ン粒子が均一に分散していた。
る。 実施例1 メタクリル樹脂(三菱レイヨン社製アクリペットVH#
000)と、屈折率(nd )1.44、平均粒径12μ
mの真球状のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トス
パール3120)0.1重量%とを、ヘンシェル内で2
分間攪拌して混合した後、押出機(池貝社製PCM4
5)に投入し、バレル温度250℃、ダイス温度250
℃、スクリュー回転数200rpmにて混練押出し、押
出されたストランドをペレタイザーを用いてペレット化
した。得られたペレットは、メタクリル樹脂中にシリコ
ン粒子が均一に分散していた。
【0017】得られたシリコーン粒子含有メタクリル樹
脂ペレットを、射出成形機(東芝機械社製IS80FP
A3−2A)を用いて、シリンダー温度240℃、金型
温度80℃にて、100mm×120mmで、厚さが5
mmである板状の導光体を成形した。得られた導光体を
切削加工して長さ5mmと50mmの2種の試験片を作
成した。これら2つの試験片を、分光光度計(日立製作
所社製U−3500)にて直径60mmの積分球を用い
て分光光線透過率特性を測定した。分光光線透過率の測
定結果から、C光源、2゜視野条件でLab表色系を算
出し、その結果を表1に示した。また、2つの試験片の
Labから色差ΔEabを算出して、透過距離による色
調差を調べ、その結果を表1に示した。
脂ペレットを、射出成形機(東芝機械社製IS80FP
A3−2A)を用いて、シリンダー温度240℃、金型
温度80℃にて、100mm×120mmで、厚さが5
mmである板状の導光体を成形した。得られた導光体を
切削加工して長さ5mmと50mmの2種の試験片を作
成した。これら2つの試験片を、分光光度計(日立製作
所社製U−3500)にて直径60mmの積分球を用い
て分光光線透過率特性を測定した。分光光線透過率の測
定結果から、C光源、2゜視野条件でLab表色系を算
出し、その結果を表1に示した。また、2つの試験片の
Labから色差ΔEabを算出して、透過距離による色
調差を調べ、その結果を表1に示した。
【0018】比較例1 屈折率(nd )1.44、平均粒径0.3μmの真球状
のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール10
3)を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製
した。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50
mmの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片
を、分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直
径60mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定
した。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視
野条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール10
3)を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製
した。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50
mmの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片
を、分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直
径60mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定
した。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視
野条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
【0019】比較例2 屈折率(nd )1.44、平均粒径0.5μmの真球状
のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール10
5)を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製
した。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50
mmの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片
を、分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直
径60mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定
した。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視
野条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール10
5)を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製
した。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50
mmの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片
を、分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直
径60mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定
した。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視
野条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
【0020】比較例3 屈折率(nd )1.44、平均粒径0.8μmの真球状
のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール10
8)を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製
した。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50
mmの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片
を、分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直
径60mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定
した。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視
野条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール10
8)を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製
した。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50
mmの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片
を、分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直
径60mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定
した。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視
野条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
【0021】比較例4 屈折率(nd )1.44、平均粒径2μmの真球状のシ
リコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール120)
を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製し
た。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50m
mの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片を、
分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直径6
0mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定し
た。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視野
条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
リコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール120)
を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製し
た。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50m
mの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片を、
分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直径6
0mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定し
た。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視野
条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
【0022】比較例5 屈折率(nd )1.44、平均粒径3μmの真球状のシ
リコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール130)
を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製し
た。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50m
mの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片を、
分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直径6
0mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定し
た。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視野
条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
リコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール130)
を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製し
た。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50m
mの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片を、
分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直径6
0mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定し
た。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視野
条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
【0023】比較例6 屈折率(nd )1.44、平均粒径4.5μmの真球状
のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール14
5)を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製
した。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50
mmの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片
を、分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直
径60mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定
した。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視
野条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール14
5)を用いた以外は実施例1と同様にして導光体を作製
した。得られた導光体を切削加工して長さ5mmと50
mmの2種の試験片を作成した。これら2つの試験片
を、分光光度計(日立製作所社製U−3500)にて直
径60mmの積分球を用いて分光光線透過率特性を測定
した。分光光線透過率の測定結果から、C光源、2゜視
野条件でLab表色系を算出し、その結果を表1に示し
た。また、2つの試験片のLabから色差ΔEabを算
出して、透過距離による色調差を調べ、その結果を表1
に示した。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、本発明である実
施例1の導光体では、シリコーン粒子の平均粒径の異な
る比較例1〜6の導光体と比較して、色調斑が非常に少
ないものである。
施例1の導光体では、シリコーン粒子の平均粒径の異な
る比較例1〜6の導光体と比較して、色調斑が非常に少
ないものである。
【0026】実施例2 メタクリル樹脂(三菱レイヨン社製アクリペットVH5
#000)と、屈折率(nd )1.44、平均粒径12
μmの真球状のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製ト
スパール3120)0.08重量%とを、ヘンシェル内
で2分間攪拌して混合した後、押出機(池貝社製PCM
45)に投入し、バレル温度250℃、ダイス温度25
0℃、スクリュー回転数200rpmにて混練押出し、
押出されたストランドをペレタイザーを用いてペレット
化した。得られたペレットは、メタクリル樹脂中にシリ
コン粒子が均一に分散していた。
#000)と、屈折率(nd )1.44、平均粒径12
μmの真球状のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製ト
スパール3120)0.08重量%とを、ヘンシェル内
で2分間攪拌して混合した後、押出機(池貝社製PCM
45)に投入し、バレル温度250℃、ダイス温度25
0℃、スクリュー回転数200rpmにて混練押出し、
押出されたストランドをペレタイザーを用いてペレット
化した。得られたペレットは、メタクリル樹脂中にシリ
コン粒子が均一に分散していた。
【0027】得られたシリコーン粒子含有メタクリル樹
脂ペレットを、射出成形機(東芝機械社製IS80FP
A3−2A)を用いて、シリンダー温度230℃、金型
温度80℃にて、90mm×180mmで、一方の端面
の厚さが3mm、他方の端面の厚さが1.5mmである
楔形状の導光体を成形した。この導光体の一方の面に半
透明色インキを用いてドット状パターンの印刷を施し
た。得られた導光体のドット状パターン形成面側に反射
フィルム、その反対面に拡散フィルムを積層して、肉厚
の厚い端面に外径3mmの冷陰極蛍光ランプを設置し
て、図1に示したような構造のバックライトを構成し
た。
脂ペレットを、射出成形機(東芝機械社製IS80FP
A3−2A)を用いて、シリンダー温度230℃、金型
温度80℃にて、90mm×180mmで、一方の端面
の厚さが3mm、他方の端面の厚さが1.5mmである
楔形状の導光体を成形した。この導光体の一方の面に半
透明色インキを用いてドット状パターンの印刷を施し
た。得られた導光体のドット状パターン形成面側に反射
フィルム、その反対面に拡散フィルムを積層して、肉厚
の厚い端面に外径3mmの冷陰極蛍光ランプを設置し
て、図1に示したような構造のバックライトを構成し
た。
【0028】得られたバックライトの拡散フィルム面か
らの出射光の輝度を、図1に示したA〜Eの5点(蛍光
ランプから160mm、120mm、80mm、40m
mの各点)で測定して、その平均値である平均輝度と
し、最小輝度/最大輝度である輝度斑、A点とB点にお
ける出射光の色度座標(x,y)中のy値の差(絶対
値)を表2に示した。なお、平均輝度は、比較例7、8
との相対比較のため、実施例2での平均輝度を100と
して示した。
らの出射光の輝度を、図1に示したA〜Eの5点(蛍光
ランプから160mm、120mm、80mm、40m
mの各点)で測定して、その平均値である平均輝度と
し、最小輝度/最大輝度である輝度斑、A点とB点にお
ける出射光の色度座標(x,y)中のy値の差(絶対
値)を表2に示した。なお、平均輝度は、比較例7、8
との相対比較のため、実施例2での平均輝度を100と
して示した。
【0029】実施例3 真球状のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパー
ル130)の添加量を0.01重量%とした以外は実施
例2と同様にして導光体を作製した。得られた導光体を
用いて、実施例2と同様にバックライトを構成し、輝度
測定を行い平均輝度(実施例2の平均輝度100に対す
る値)、輝度斑および色度座標中のy値の差(絶対値)
を表2に示した。
ル130)の添加量を0.01重量%とした以外は実施
例2と同様にして導光体を作製した。得られた導光体を
用いて、実施例2と同様にバックライトを構成し、輝度
測定を行い平均輝度(実施例2の平均輝度100に対す
る値)、輝度斑および色度座標中のy値の差(絶対値)
を表2に示した。
【0030】比較例7 シリコーン粒子を使用しない以外は実施例2と同様にし
て導光体を作製した。得られた導光体を用いて、実施例
2と同様にバックライトを構成し、輝度測定を行い平均
輝度(実施例2の平均輝度100に対する値)、輝度斑
および色度座標中のy値の差(絶対値)を表2に示し
た。
て導光体を作製した。得られた導光体を用いて、実施例
2と同様にバックライトを構成し、輝度測定を行い平均
輝度(実施例2の平均輝度100に対する値)、輝度斑
および色度座標中のy値の差(絶対値)を表2に示し
た。
【0031】比較例8 屈折率(nd )1.44、平均粒径3μmの真球状のシ
リコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール130)
を用いた以外は実施例2と同様にして導光体を作製し
た。得られた導光体を用いて、実施例2と同様にバック
ライトを構成し、輝度測定を行い平均輝度(実施例2の
平均輝度100に対する値)、輝度斑および色度座標中
のy値の差(絶対値)を表2に示した。
リコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール130)
を用いた以外は実施例2と同様にして導光体を作製し
た。得られた導光体を用いて、実施例2と同様にバック
ライトを構成し、輝度測定を行い平均輝度(実施例2の
平均輝度100に対する値)、輝度斑および色度座標中
のy値の差(絶対値)を表2に示した。
【0032】比較例9 屈折率(nd )1.44、平均粒径2μmの真球状のシ
リコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール130)
を用いた以外は実施例2と同様にして導光体を作製し
た。得られた導光体を用いて、実施例2と同様にバック
ライトを構成し、輝度測定を行い平均輝度(実施例2の
平均輝度100に対する値)、輝度斑および色度座標中
のy値の差(絶対値)を表2に示した。
リコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール130)
を用いた以外は実施例2と同様にして導光体を作製し
た。得られた導光体を用いて、実施例2と同様にバック
ライトを構成し、輝度測定を行い平均輝度(実施例2の
平均輝度100に対する値)、輝度斑および色度座標中
のy値の差(絶対値)を表2に示した。
【0033】比較例10 屈折率(nd )1.44、平均粒径0.8μmの真球状
のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール13
0)を用いた以外は実施例2と同様にして導光体を作製
した。得られた導光体を用いて、実施例2と同様にバッ
クライトを構成し、輝度測定を行い平均輝度(実施例2
の平均輝度100に対する値)、輝度斑および色度座標
中のy値の差(絶対値)を表2に示した。
のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパール13
0)を用いた以外は実施例2と同様にして導光体を作製
した。得られた導光体を用いて、実施例2と同様にバッ
クライトを構成し、輝度測定を行い平均輝度(実施例2
の平均輝度100に対する値)、輝度斑および色度座標
中のy値の差(絶対値)を表2に示した。
【0034】比較例11 真球状のシリコーン粒子(東芝シリコーン社製トスパー
ル130)の添加量を1重量%とした以外は実施例2と
同様にして導光体を作製した。得られた導光体を用い
て、実施例2と同様にバックライトを構成し、輝度測定
を行い平均輝度(実施例2の平均輝度100に対する
値)、輝度斑および色度座標中のy値の差(絶対値)の
測定を行ったが、導光体の冷陰極蛍光ランプを設置した
光入射面近傍でほとんどの光が出射し、導光体の先端部
での出射光が得られなかった。
ル130)の添加量を1重量%とした以外は実施例2と
同様にして導光体を作製した。得られた導光体を用い
て、実施例2と同様にバックライトを構成し、輝度測定
を行い平均輝度(実施例2の平均輝度100に対する
値)、輝度斑および色度座標中のy値の差(絶対値)の
測定を行ったが、導光体の冷陰極蛍光ランプを設置した
光入射面近傍でほとんどの光が出射し、導光体の先端部
での出射光が得られなかった。
【0035】
【表2】
【0036】表2から明らかなように、本発明の導光体
を用いた実施例2のバックライトは、色調斑が少なく、
輝度斑および平均輝度も比較的良好なものであり、バラ
ンスの良い特性を有するものである。これに対して、シ
リコーン粒子を添加しない導光体を用いた比較例7のバ
ックライトでは、色調斑については優れているものの、
平均輝度および輝度斑が劣るものであり、平均粒径の小
さいシリコーン粒子を添加した導光体を用いた比較例8
〜10のバックライトでは、平均輝度および輝度斑には
優れているものの、色調斑が著しいものである。また、
シリコーン粒子の添加量の多い導光体を用いた比較例1
1のバックライトでは、導光体の光入射面近傍でほとん
どの光が出射し、導光体の先端部にまで到達する光がほ
とんどなく、実用性のないものであった。
を用いた実施例2のバックライトは、色調斑が少なく、
輝度斑および平均輝度も比較的良好なものであり、バラ
ンスの良い特性を有するものである。これに対して、シ
リコーン粒子を添加しない導光体を用いた比較例7のバ
ックライトでは、色調斑については優れているものの、
平均輝度および輝度斑が劣るものであり、平均粒径の小
さいシリコーン粒子を添加した導光体を用いた比較例8
〜10のバックライトでは、平均輝度および輝度斑には
優れているものの、色調斑が著しいものである。また、
シリコーン粒子の添加量の多い導光体を用いた比較例1
1のバックライトでは、導光体の光入射面近傍でほとん
どの光が出射し、導光体の先端部にまで到達する光がほ
とんどなく、実用性のないものであった。
【0037】
【発明の効果】本発明は、特定のシリコーン粒子を特定
量含有した透明樹脂を用いて導光体を構成することによ
って、高輝度で、色調斑の少ない均一なバックライトを
提供でき、表示装置の高画質化、省電力化を達成できる
ものである。
量含有した透明樹脂を用いて導光体を構成することによ
って、高輝度で、色調斑の少ない均一なバックライトを
提供でき、表示装置の高画質化、省電力化を達成できる
ものである。
【図1】実施例2のバックライトの構成を示す斜視図で
ある。
ある。
1 ・・・ 導光体 2 ・・・ 蛍光ランプ 3 ・・・ 反射フィルム 4 ・・・ 拡散フィルム
Claims (1)
- 【請求項1】 屈折率(nd )が1.39〜1.49、
平均粒子径が10〜15μmのシリコーン粒子を0.0
1〜0.5重量%含有した透明樹脂からなることを特徴
とするバックライト用導光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9179864A JPH1073726A (ja) | 1996-07-05 | 1997-07-04 | バックライト用導光体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-176751 | 1996-07-05 | ||
JP17675196 | 1996-07-05 | ||
JP9179864A JPH1073726A (ja) | 1996-07-05 | 1997-07-04 | バックライト用導光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1073726A true JPH1073726A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=26497542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9179864A Pending JPH1073726A (ja) | 1996-07-05 | 1997-07-04 | バックライト用導光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1073726A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020094846A (ko) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | 강신원 | 변화된 크기와 분산 형태를 가지는 광산란성 입자들을내재한 도광체 |
EP1644173B1 (de) | 2003-05-06 | 2015-10-21 | Evonik Röhm GmbH | Verfahren zur herstellung von lichtstreuenden formteilen mit hervorragenden optischen eigenschaften |
WO2019149837A1 (en) | 2018-01-31 | 2019-08-08 | Arkema France | A (meth)acrylic polymer composition comprising particles, its method of preparation and its use as masterbatch |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP9179864A patent/JPH1073726A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020094846A (ko) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | 강신원 | 변화된 크기와 분산 형태를 가지는 광산란성 입자들을내재한 도광체 |
EP1644173B1 (de) | 2003-05-06 | 2015-10-21 | Evonik Röhm GmbH | Verfahren zur herstellung von lichtstreuenden formteilen mit hervorragenden optischen eigenschaften |
WO2019149837A1 (en) | 2018-01-31 | 2019-08-08 | Arkema France | A (meth)acrylic polymer composition comprising particles, its method of preparation and its use as masterbatch |
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