JPH1073423A - 表面形状欠陥検出方法とその装置 - Google Patents
表面形状欠陥検出方法とその装置Info
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- JPH1073423A JPH1073423A JP16836397A JP16836397A JPH1073423A JP H1073423 A JPH1073423 A JP H1073423A JP 16836397 A JP16836397 A JP 16836397A JP 16836397 A JP16836397 A JP 16836397A JP H1073423 A JPH1073423 A JP H1073423A
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- Japan
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- shape
- displacement amount
- height displacement
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- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】平面部材一般における内部表面の局所的形状欠
陥を、大きなうねり変形から区別された状態として高精
度に検出すること。 【解決手段】スクリーン(平面部材の1種)1上の表面
1Aを光学的に走査し手居る検出器11からのその表面
高さ情報からは、マイクロコンピュター30内でその表
面形状が抽出された上、別途推定されている基準面形状
との間でその誤差が求められているが、その誤差が設定
許容値以上である場合は、局所的形状欠陥が存在してい
るとして、表面1A上でのその局所的形状欠陥が位置座
標として検出されているものである。
陥を、大きなうねり変形から区別された状態として高精
度に検出すること。 【解決手段】スクリーン(平面部材の1種)1上の表面
1Aを光学的に走査し手居る検出器11からのその表面
高さ情報からは、マイクロコンピュター30内でその表
面形状が抽出された上、別途推定されている基準面形状
との間でその誤差が求められているが、その誤差が設定
許容値以上である場合は、局所的形状欠陥が存在してい
るとして、表面1A上でのその局所的形状欠陥が位置座
標として検出されているものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路基板やハ
イブリッドIC等を製造するに際して、回路パターンや
導体ペーストを印刷するためのスクリーン用マスク等の
ように、薄板平板状の平面部材における表面の形状欠陥
や、周囲が高剛性部材を以て構成されてなる平面部材に
おける内部表面の形状欠陥が、その位置が特定された状
態として光学的に検出されるようにした表面形状欠陥検
出方法とその装置に関するものである。
イブリッドIC等を製造するに際して、回路パターンや
導体ペーストを印刷するためのスクリーン用マスク等の
ように、薄板平板状の平面部材における表面の形状欠陥
や、周囲が高剛性部材を以て構成されてなる平面部材に
おける内部表面の形状欠陥が、その位置が特定された状
態として光学的に検出されるようにした表面形状欠陥検
出方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に回路パターンや導体ペーストが基
板上にスクリーンにより印刷される際での概要を示す。
図示のように、スクリーン(厚さ数10μmのニッケル
板2にエッチングなどにより、パターン開口部3が形成
されている薄板平面部材)1には、剛性強化とハンドリ
ングなどの作業性の容易化とを図るべく、その周縁に沿
って外枠4が一体として設けられているが、必要に応じ
て、更に、スクリーン1自体には、編込み状メッシュ
(後述)が接着されるものとなっている。開口率の大き
いパターン等が形成されているスクリーンの場合、その
パターン形状如何によっては、直径数10μmのステン
レスワイヤからなる編込み状メッシュがスクリーン1に
接着されることによって、スクリーン1全体としての強
度向上が図られているものである。
板上にスクリーンにより印刷される際での概要を示す。
図示のように、スクリーン(厚さ数10μmのニッケル
板2にエッチングなどにより、パターン開口部3が形成
されている薄板平面部材)1には、剛性強化とハンドリ
ングなどの作業性の容易化とを図るべく、その周縁に沿
って外枠4が一体として設けられているが、必要に応じ
て、更に、スクリーン1自体には、編込み状メッシュ
(後述)が接着されるものとなっている。開口率の大き
いパターン等が形成されているスクリーンの場合、その
パターン形状如何によっては、直径数10μmのステン
レスワイヤからなる編込み状メッシュがスクリーン1に
接着されることによって、スクリーン1全体としての強
度向上が図られているものである。
【0003】さて、そのようにしてなるスクリーン1を
用いスクリーン印刷が行われるに際しては、スキージ5
と称される刷毛でペースト状、あるいは液状のインク6
をスクリーン1に擦り付けながら、スクリーン1に形成
されているパターン開口部3からインク6が押し出され
ることによって、ホルダ7上に載置されている基板8上
には、そのパターン開口部3の形状に応じたパターン9
が転写されているものである。
用いスクリーン印刷が行われるに際しては、スキージ5
と称される刷毛でペースト状、あるいは液状のインク6
をスクリーン1に擦り付けながら、スクリーン1に形成
されているパターン開口部3からインク6が押し出され
ることによって、ホルダ7上に載置されている基板8上
には、そのパターン開口部3の形状に応じたパターン9
が転写されているものである。
【0004】ところで、スクリーン印刷が行われるに際
し、後述の理由からして、スクリーン自体には高精度な
平坦性が要求されており、したがって、スクリーン印刷
に先立って、スクリーン自体の平坦性がチェックされる
必要があるものとなっている。このような事情は、たと
え、パターン開口部が形成されていない、スクリーン以
外の特殊用途用平面部材でも同様とされているものであ
る。
し、後述の理由からして、スクリーン自体には高精度な
平坦性が要求されており、したがって、スクリーン印刷
に先立って、スクリーン自体の平坦性がチェックされる
必要があるものとなっている。このような事情は、たと
え、パターン開口部が形成されていない、スクリーン以
外の特殊用途用平面部材でも同様とされているものであ
る。
【0005】なお、これまでにも、何等かの目的を以
て、例えば平面部材における表面形状や凹凸欠陥を検出
することが行われているが、平面部材表面上での凹凸変
位を検出する方法としては、例えば特開昭62−127
614号公報に記載のものが知られている。これによる
場合、半導体レーザからのレーザ光が照射側集光レンズ
を介しワーク表面に照射される一方、そのワーク表面か
らの反射光が受光側集光レンズを介しディテクタで検出
されており、そのディテクタ上での受光位置からワーク
表面変位が検出されるものとなっている。また、特開平
1−250705号公報による場合には、被測定対象と
しての3次元曲面をその全面に亘って線状スリット光に
よって直線的に走査する等、所定の処理が行われること
によって、その3次元曲面の形状が測定されるものとな
っている。
て、例えば平面部材における表面形状や凹凸欠陥を検出
することが行われているが、平面部材表面上での凹凸変
位を検出する方法としては、例えば特開昭62−127
614号公報に記載のものが知られている。これによる
場合、半導体レーザからのレーザ光が照射側集光レンズ
を介しワーク表面に照射される一方、そのワーク表面か
らの反射光が受光側集光レンズを介しディテクタで検出
されており、そのディテクタ上での受光位置からワーク
表面変位が検出されるものとなっている。また、特開平
1−250705号公報による場合には、被測定対象と
しての3次元曲面をその全面に亘って線状スリット光に
よって直線的に走査する等、所定の処理が行われること
によって、その3次元曲面の形状が測定されるものとな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スクリ
ーン全体としての大きなうねり変形は、基板へのスキー
ジによる回路パターン転写時にその変形が矯正され得る
ものとしても、スクリーン上に存在している局所的な変
形/凹凸はそのままの変形状態を保ってスクリーン印刷
が行われることから、印刷精度上での向上は望めないも
のとなっているのが実情である。
ーン全体としての大きなうねり変形は、基板へのスキー
ジによる回路パターン転写時にその変形が矯正され得る
ものとしても、スクリーン上に存在している局所的な変
形/凹凸はそのままの変形状態を保ってスクリーン印刷
が行われることから、印刷精度上での向上は望めないも
のとなっているのが実情である。
【0007】これは、それら変形/凹凸部分では、スク
リーンと基板(被印刷物)表面に隙間が生じてしまい、
印刷時の密着状態が損なわれる結果として、印刷滲みが
生じたり、あるいは被印刷物が損傷されるなど、被印刷
物上への印刷精度や信頼性が大幅に損われる虞があるか
らである。このため、印刷原板としてのスクリーンの表
面(特に、被印刷物と直接接触する側の表面)には、局
所的な変形/凹凸が存在しないよう、その平坦性に優れ
ていることが要求されており、事前にその表面での平坦
性が評価された上、局所的な変形/凹凸が修正された
り、修正不可な不良スクリーンは排除されるなどの措置
が講じられる必要があるものである。
リーンと基板(被印刷物)表面に隙間が生じてしまい、
印刷時の密着状態が損なわれる結果として、印刷滲みが
生じたり、あるいは被印刷物が損傷されるなど、被印刷
物上への印刷精度や信頼性が大幅に損われる虞があるか
らである。このため、印刷原板としてのスクリーンの表
面(特に、被印刷物と直接接触する側の表面)には、局
所的な変形/凹凸が存在しないよう、その平坦性に優れ
ていることが要求されており、事前にその表面での平坦
性が評価された上、局所的な変形/凹凸が修正された
り、修正不可な不良スクリーンは排除されるなどの措置
が講じられる必要があるものである。
【0008】なお、上記公報による場合には、印刷スク
リーン用マスクのように、部材表面にパターン形成用の
穴/開口部が形成されている場合には、その部材表面上
でのうねりや凹凸が高精度に測定され得ないばかりか、
その部材表面上での大きなうねり変形と局部的なそれと
を識別し得ないものとなっている。
リーン用マスクのように、部材表面にパターン形成用の
穴/開口部が形成されている場合には、その部材表面上
でのうねりや凹凸が高精度に測定され得ないばかりか、
その部材表面上での大きなうねり変形と局部的なそれと
を識別し得ないものとなっている。
【0009】本発明の第1の目的は、平面部材一般にお
ける内部表面の局所的形状欠陥を、大きなうねり変形か
ら区別された状態として高精度に検出し得る表面形状欠
陥検出方法とその装置を提供することにある。
ける内部表面の局所的形状欠陥を、大きなうねり変形か
ら区別された状態として高精度に検出し得る表面形状欠
陥検出方法とその装置を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、表面に開口部が形
成されてなる平面部材一般における内部表面の局所的形
状欠陥を、大きなうねり変形から区別された状態とし
て、しかも開口部を走査すること不要として高精度に検
出し得る表面形状欠陥検出方法とその装置を提供するこ
とにある。
成されてなる平面部材一般における内部表面の局所的形
状欠陥を、大きなうねり変形から区別された状態とし
て、しかも開口部を走査すること不要として高精度に検
出し得る表面形状欠陥検出方法とその装置を提供するこ
とにある。
【0011】本発明の第3の目的は、表面に開口部が形
成されてなる平面部材一般における内部表面の局所的形
状欠陥を、大きなうねり変形から区別された状態とし
て、しかも開口部に影響されることなく高精度に検出し
得る表面形状欠陥検出方法とその装置を提供することに
ある。
成されてなる平面部材一般における内部表面の局所的形
状欠陥を、大きなうねり変形から区別された状態とし
て、しかも開口部に影響されることなく高精度に検出し
得る表面形状欠陥検出方法とその装置を提供することに
ある。
【0012】本発明の第4の目的は、周囲が高剛性部材
を以て構成されてなる平面部材一般における内部表面の
局所的形状欠陥を、大きなうねり変形から区別された状
態として高精度に検出し得る表面形状欠陥検出方法とそ
の装置を提供することにある。
を以て構成されてなる平面部材一般における内部表面の
局所的形状欠陥を、大きなうねり変形から区別された状
態として高精度に検出し得る表面形状欠陥検出方法とそ
の装置を提供することにある。
【0013】本発明の第5の目的は、周囲が高剛性部材
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部を走査すること不要として高精度に検出し得る表面
形状欠陥検出方法とその装置を提供することにある。
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部を走査すること不要として高精度に検出し得る表面
形状欠陥検出方法とその装置を提供することにある。
【0014】本発明の第6の目的は、周囲が高剛性部材
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部に影響されることなく高精度に検出し得る表面形状
欠陥検出方法とその装置を提供することにある。
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部に影響されることなく高精度に検出し得る表面形状
欠陥検出方法とその装置を提供することにある。
【0015】本発明の第7の目的は、表面に開口部が形
成されているか否かに拘らず、また、少なくとも周囲が
高剛性部材を以て構成されてなるか否かに拘わらず、平
面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、大き
なうねり変形から区別された状態として、しかも開口部
に影響されることなく、かつ該当位置にマーキングが付
された状態として高精度に検出し得る表面形状欠陥検出
方法とその装置を提供することにある。
成されているか否かに拘らず、また、少なくとも周囲が
高剛性部材を以て構成されてなるか否かに拘わらず、平
面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、大き
なうねり変形から区別された状態として、しかも開口部
に影響されることなく、かつ該当位置にマーキングが付
された状態として高精度に検出し得る表面形状欠陥検出
方法とその装置を提供することにある。
【0016】本発明の第8の目的は、周囲が高剛性部材
を以て構成されているか否かに拘らず、表面に開口部が
形成されてなる平面部材一般における内部表面の局所的
形状欠陥を、開口部の大きさに影響されることなく高精
度に検出し得る表面形状欠陥検出方法を提供することに
ある。
を以て構成されているか否かに拘らず、表面に開口部が
形成されてなる平面部材一般における内部表面の局所的
形状欠陥を、開口部の大きさに影響されることなく高精
度に検出し得る表面形状欠陥検出方法を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記各目的は、基本的に
は、平面部材における全表面が光学的に走査されること
によって、その平面部材における内部表面形状が走査位
置対応の絶対高さ変位量として抽出された後、平面部材
上の表面形状から別途推定された大局的基準面形状と上
記表面形状との間の差として、あるいは、高剛性部材上
の外周表面形状から別途推定された基準面形状とその内
部表面形状との間の差として、それぞれ、その基準面形
状に対する相対高さ変位量が抽出された上、設定許容変
位量と比較されることによって、内部表面の形状欠陥が
位置が特定された状態として検出されることで達成され
る。
は、平面部材における全表面が光学的に走査されること
によって、その平面部材における内部表面形状が走査位
置対応の絶対高さ変位量として抽出された後、平面部材
上の表面形状から別途推定された大局的基準面形状と上
記表面形状との間の差として、あるいは、高剛性部材上
の外周表面形状から別途推定された基準面形状とその内
部表面形状との間の差として、それぞれ、その基準面形
状に対する相対高さ変位量が抽出された上、設定許容変
位量と比較されることによって、内部表面の形状欠陥が
位置が特定された状態として検出されることで達成され
る。
【0018】また、上記目的は、装置構成としては、そ
の構成要素として、平面部材における全表面を光学的に
走査することによって、その平面部材における内部表面
形状を走査位置対応の絶対高さ変位量として抽出する絶
対高さ変位量抽出手段と、該表面形状から、平面部材に
おける表面に対する大局的な基準面形状を別途推定する
基準面形状推定手段、あるいは、周囲の高剛性部材上の
外周表面形状から、平面部材における内部表面に対する
基準面形状を別途推定する基準面形状推定手段と、それ
ぞれの、基準面形状推定手段からの基準面形状と上記絶
対高さ変位量抽出手段からの内部表面形状との間の差と
して、その基準面形状に対する相対高さ変位量を抽出す
る相対高さ変位量抽出手段と、設定許容変位量とその相
対高さ変位量抽出手段からの相対高さ変位量との比較に
よって、内部表面の形状欠陥を位置が特定された状態と
して検出する形状欠陥手段とを少なくとも具備せしめる
ことで達成される。
の構成要素として、平面部材における全表面を光学的に
走査することによって、その平面部材における内部表面
形状を走査位置対応の絶対高さ変位量として抽出する絶
対高さ変位量抽出手段と、該表面形状から、平面部材に
おける表面に対する大局的な基準面形状を別途推定する
基準面形状推定手段、あるいは、周囲の高剛性部材上の
外周表面形状から、平面部材における内部表面に対する
基準面形状を別途推定する基準面形状推定手段と、それ
ぞれの、基準面形状推定手段からの基準面形状と上記絶
対高さ変位量抽出手段からの内部表面形状との間の差と
して、その基準面形状に対する相対高さ変位量を抽出す
る相対高さ変位量抽出手段と、設定許容変位量とその相
対高さ変位量抽出手段からの相対高さ変位量との比較に
よって、内部表面の形状欠陥を位置が特定された状態と
して検出する形状欠陥手段とを少なくとも具備せしめる
ことで達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、平面部材の例として、パタ
ーン開口部が形成されているスクリーンにその例を採っ
て、本発明の一実施形態を図1から図7により説明す
る。図1の実施例は周囲が高剛性部材を以て構成されて
なる平面部材の表面形状欠陥検出装置の一例である。
ーン開口部が形成されているスクリーンにその例を採っ
て、本発明の一実施形態を図1から図7により説明す
る。図1の実施例は周囲が高剛性部材を以て構成されて
なる平面部材の表面形状欠陥検出装置の一例である。
【0020】先ず、本発明による表面形状欠陥検出装置
の一例での構成について、図1を用いて説明する。表面
形状欠陥検出対象としてのスクリーン1自体には、その
周縁に沿って外枠4が一体として設けられた上、ワーク
ホルダ10上に載置保持されているが、そのワークホル
ダ10はまた、Yステージ13を介しYモータ14と送
りネジ15によりY方向に往復走査可とされたことによ
って、スクリーン1もまた、Y方向に往復走査可とされ
たものとなっている。
の一例での構成について、図1を用いて説明する。表面
形状欠陥検出対象としてのスクリーン1自体には、その
周縁に沿って外枠4が一体として設けられた上、ワーク
ホルダ10上に載置保持されているが、そのワークホル
ダ10はまた、Yステージ13を介しYモータ14と送
りネジ15によりY方向に往復走査可とされたことによ
って、スクリーン1もまた、Y方向に往復走査可とされ
たものとなっている。
【0021】一方、スクリーン1上方には、検出器(例
えば特開平5ー29420で開示されているような光切
断方式のもの)11とマーキングユニット12が一定距
離間隔Lを以て配置されているが、これら検出器11,
マーキングユニット12はXステージ16上に取付保持
された上、Xステージ16がXモータ17と送りネジ1
8によりX方向に往復走査されれば、Xステージ16と
一体となってX方向に往復走査されるものとなってい
る。
えば特開平5ー29420で開示されているような光切
断方式のもの)11とマーキングユニット12が一定距
離間隔Lを以て配置されているが、これら検出器11,
マーキングユニット12はXステージ16上に取付保持
された上、Xステージ16がXモータ17と送りネジ1
8によりX方向に往復走査されれば、Xステージ16と
一体となってX方向に往復走査されるものとなってい
る。
【0022】結局、マイクロコンピュター20による制
御下に、ステージコントローラ21を介してXステージ
16、Yステージ13各々が走査制御されることによっ
て、検出器11によりスクリーン1上の表面1Aが光学
的に走査される一方、その走査に同期して、検出器11
からの、表面高さ形状に応じた電圧変化はセンサコント
ローラ19を介し、走査位置対応の絶対高さ変位量(デ
ィジタル値)としてマイクロコンピュター20で所定に
処理されているものである。
御下に、ステージコントローラ21を介してXステージ
16、Yステージ13各々が走査制御されることによっ
て、検出器11によりスクリーン1上の表面1Aが光学
的に走査される一方、その走査に同期して、検出器11
からの、表面高さ形状に応じた電圧変化はセンサコント
ローラ19を介し、走査位置対応の絶対高さ変位量(デ
ィジタル値)としてマイクロコンピュター20で所定に
処理されているものである。
【0023】即ち、マイクロコンピュター20では、検
出器11から順次得られる、走査位置対応の絶対高さ変
位量のうちから、その走査位置対応の絶対高さ変位量に
もとづき、先ず穴部/ノイズ除去部201で、パターン
開口部3とその近傍から発生されるノイズが除去された
上、面形状抽出部202では、表面1A(パターン開口
部を除く)上での走査位置対応の絶対高さ変位量にもと
づき、その表面形状が抽出されているものである。一
方、その表面形状の抽出に並行して、内部面形状推定部
203では、スクリーン1周囲、即ち、外枠4上の絶対
高さ変位量からは、スクリーン1上の表面1Aに対する
基準面形状が推定されたものとなっている。
出器11から順次得られる、走査位置対応の絶対高さ変
位量のうちから、その走査位置対応の絶対高さ変位量に
もとづき、先ず穴部/ノイズ除去部201で、パターン
開口部3とその近傍から発生されるノイズが除去された
上、面形状抽出部202では、表面1A(パターン開口
部を除く)上での走査位置対応の絶対高さ変位量にもと
づき、その表面形状が抽出されているものである。一
方、その表面形状の抽出に並行して、内部面形状推定部
203では、スクリーン1周囲、即ち、外枠4上の絶対
高さ変位量からは、スクリーン1上の表面1Aに対する
基準面形状が推定されたものとなっている。
【0024】したがって、抽出値―推定値部204によ
って、面形状抽出部202からの表面形状と内部面形状
推定部203からの基準面形状との絶対差を求めた上、
比較部205で設定許容値と比較される場合は、表面1
A上での局所的形状欠陥がその位置座標(X,Y)とし
て検出され得るものである。その位置座標(X,Y)に
もとづきステージコントローラ21、Xステージ16、
Yステージ13を介しマーキングユニット12を形状欠
陥位置に移動せしめた上、その位置にマーキングが行わ
れる場合は、形状欠陥位置各々が容易に可視表示され得
るものである。
って、面形状抽出部202からの表面形状と内部面形状
推定部203からの基準面形状との絶対差を求めた上、
比較部205で設定許容値と比較される場合は、表面1
A上での局所的形状欠陥がその位置座標(X,Y)とし
て検出され得るものである。その位置座標(X,Y)に
もとづきステージコントローラ21、Xステージ16、
Yステージ13を介しマーキングユニット12を形状欠
陥位置に移動せしめた上、その位置にマーキングが行わ
れる場合は、形状欠陥位置各々が容易に可視表示され得
るものである。
【0025】因みに、本例では、基準面形状は表面1A
上の実測値から、その都度推定されているが、設計値に
もとづく基準面形状を用いてもよく、設計値にもとづく
基準面形状を用いる場合には、内部面形状推定部203
にその基準面形状を事前に格納せしめておけばよいもの
である。
上の実測値から、その都度推定されているが、設計値に
もとづく基準面形状を用いてもよく、設計値にもとづく
基準面形状を用いる場合には、内部面形状推定部203
にその基準面形状を事前に格納せしめておけばよいもの
である。
【0026】以上のように、スクリーン1上の表面1A
が検出器11により走査されているが、図2,図3はそ
れぞれその際での走査方法を示したものである。先ず図
2に示す走査方法による場合、スクリーン1外周に設け
られている外枠4Aは矢印方向Pに走査される一方、ス
クリーン1上の表面1Aが走査されるに際しては、設計
データにもとづきパターン開口部3に対する走査が回避
されつつ、したがって、開口部3以外の表面(平面部1
B)のみが走査されるものとなっている。
が検出器11により走査されているが、図2,図3はそ
れぞれその際での走査方法を示したものである。先ず図
2に示す走査方法による場合、スクリーン1外周に設け
られている外枠4Aは矢印方向Pに走査される一方、ス
クリーン1上の表面1Aが走査されるに際しては、設計
データにもとづきパターン開口部3に対する走査が回避
されつつ、したがって、開口部3以外の表面(平面部1
B)のみが走査されるものとなっている。
【0027】また、図3に示す走査方法による場合に
は、外枠4とスクリーン1上の表面1Aが矢印方向Rと
して示すように、パターン開口部3に対する走査が回避
されることなく、順次走査されるものとなっている。図
2に示す走査方法は、パターン開口部3が規則正しく配
列されている場合に特に有効とされているが、これは、
パターン開口部3でのエッジや補強用メッシュからの複
雑な反射光強度の変化を考慮すること不要として、表面
1A上での走査位置対応の絶対高さ変位量にもとづき、
その表面形状が抽出され得るものである。
は、外枠4とスクリーン1上の表面1Aが矢印方向Rと
して示すように、パターン開口部3に対する走査が回避
されることなく、順次走査されるものとなっている。図
2に示す走査方法は、パターン開口部3が規則正しく配
列されている場合に特に有効とされているが、これは、
パターン開口部3でのエッジや補強用メッシュからの複
雑な反射光強度の変化を考慮すること不要として、表面
1A上での走査位置対応の絶対高さ変位量にもとづき、
その表面形状が抽出され得るものである。
【0028】図4(A)にはまた、スクリーン1の一部
断面が示されているが、本例でのスクリーン1は、既述
の図7に示したものに、更に、直径数10μmのステン
レスワイヤ製編込み状メッシュ1Cが被印刷物側表面に
接着されたものとなっている。図4(A)に示すよう
に、Dは開口部3の穴径を、また、D1(>0.5
D),D2(<0.5D)はそれぞれ検出器11からの
走査用ビーム光直径を示すが、ビーム光直径D1で開口
部3が走査された場合での検出器11出力は図4(B)
として、また、ビーム光直径D2で開口部3が走査され
た場合での検出器11出力は図4(C)として得られる
ものとなっている。
断面が示されているが、本例でのスクリーン1は、既述
の図7に示したものに、更に、直径数10μmのステン
レスワイヤ製編込み状メッシュ1Cが被印刷物側表面に
接着されたものとなっている。図4(A)に示すよう
に、Dは開口部3の穴径を、また、D1(>0.5
D),D2(<0.5D)はそれぞれ検出器11からの
走査用ビーム光直径を示すが、ビーム光直径D1で開口
部3が走査された場合での検出器11出力は図4(B)
として、また、ビーム光直径D2で開口部3が走査され
た場合での検出器11出力は図4(C)として得られる
ものとなっている。
【0029】図4(B)からも判るように、ビーム光直
径が大きい場合には、検出器11出力として、パターン
開口部3からの反射光出力には平坦部からの反射光出力
が、また、平坦部からの反射光出力にはパターン開口部
3からの反射光出力が重畳される状態の出力波形が得ら
れる結果、表面1A上での表面形状が確実に検出され得
ないものとなっている。
径が大きい場合には、検出器11出力として、パターン
開口部3からの反射光出力には平坦部からの反射光出力
が、また、平坦部からの反射光出力にはパターン開口部
3からの反射光出力が重畳される状態の出力波形が得ら
れる結果、表面1A上での表面形状が確実に検出され得
ないものとなっている。
【0030】一方、図4(C)に示すように、ビーム光
直径が小さい場合には、パターン開口部3、平坦部各々
からの反射光出力が重畳し合うことはなく、表面1A上
での表面形状がより確実に検出され得るものとなってい
る。換言すれば、走査用ビーム光はパターン開口部3の
大きさに比しその直径が小さくなる程に、表面形状を検
出する上での感度が向上されるものである。
直径が小さい場合には、パターン開口部3、平坦部各々
からの反射光出力が重畳し合うことはなく、表面1A上
での表面形状がより確実に検出され得るものとなってい
る。換言すれば、走査用ビーム光はパターン開口部3の
大きさに比しその直径が小さくなる程に、表面形状を検
出する上での感度が向上されるものである。
【0031】本例では、光切断法等の光を照射する際で
のビーム光直径について述べたが、反射光を検出する場
合での分解能についても同様に考えられ、テレビカメラ
やリニアセンサ上の1画素相当の大きさ、即ち、分解能
をパターン開口部3の直径、あるいは開口幅の1/2以
下にすることで等価の効果が得られるものとなってい
る。
のビーム光直径について述べたが、反射光を検出する場
合での分解能についても同様に考えられ、テレビカメラ
やリニアセンサ上の1画素相当の大きさ、即ち、分解能
をパターン開口部3の直径、あるいは開口幅の1/2以
下にすることで等価の効果が得られるものとなってい
る。
【0032】ここで、穴部/ノイズ除去部201での穴
部/ノイズ除去処理について説明すれば、図5(A)に
スクリーン1の一部断面が示されているが、パターン開
口部3が平坦部1Bに比し急峻に変化していることに着
目の上、特開平5ー29420号公報で開示されている
ような光学式変位計を検出器11として用い、パターン
開口部3が走査されたとすれば、平坦部1Bからの、照
射ビーム光11Aに対する反射光11Bは規則性を以て
反射されているにしても、照射ビーム光11Aの照射位
置が傾斜/変形している場合には、反射光11Cとして
示すように、その照射位置からは照射ビーム光11Aが
乱反射される結果として、表面形状が確実に検出され得
ないものとなっている。
部/ノイズ除去処理について説明すれば、図5(A)に
スクリーン1の一部断面が示されているが、パターン開
口部3が平坦部1Bに比し急峻に変化していることに着
目の上、特開平5ー29420号公報で開示されている
ような光学式変位計を検出器11として用い、パターン
開口部3が走査されたとすれば、平坦部1Bからの、照
射ビーム光11Aに対する反射光11Bは規則性を以て
反射されているにしても、照射ビーム光11Aの照射位
置が傾斜/変形している場合には、反射光11Cとして
示すように、その照射位置からは照射ビーム光11Aが
乱反射される結果として、表面形状が確実に検出され得
ないものとなっている。
【0033】図5(B)は平坦部1Bのみならず、パタ
ーン開口部3が併せて走査される場合での検出器11出
力波形(黒点:サンプリング点)を示したものである。
このような検出器11出力波形が穴部/ノイズ除去部2
01で所定に処理された上、最終処理結果として図5
(D)に示す出力波形が得られているものであるが、そ
の処理について詳細に説明すれば以下のようである。
ーン開口部3が併せて走査される場合での検出器11出
力波形(黒点:サンプリング点)を示したものである。
このような検出器11出力波形が穴部/ノイズ除去部2
01で所定に処理された上、最終処理結果として図5
(D)に示す出力波形が得られているものであるが、そ
の処理について詳細に説明すれば以下のようである。
【0034】即ち、説明の簡単化上、図5(B)に示す
検出器11出力波形のうち、サンプリング点d1 〜d10
間に亘る出力波形について説明すれば、先ずステップ1
として、走査位置としてのサンプリング点各々について
は、その前後のサンプリング点各々との間での出力偏差
が一定値zにもとづき評価されるものとなっている。
検出器11出力波形のうち、サンプリング点d1 〜d10
間に亘る出力波形について説明すれば、先ずステップ1
として、走査位置としてのサンプリング点各々について
は、その前後のサンプリング点各々との間での出力偏差
が一定値zにもとづき評価されるものとなっている。
【0035】より具体的に、例えばサンプリング点d2
に着目すれば、図5(B)に示すように、サンプリング
点d1 ,d3 各々との間には、|d2 −d1 |<z、|
d2−d3 |<zの関係が成立することから、サンプリ
ング点d2 での出力は消去されないものとなっている。
これと同様にして、次に、サンプリング点d3 に着目す
れば、|d3 −d2 |<z、|d3 −d4 |>zとな
り、サンプリング点d3での出力も消去されないものと
なっている。更に、サンプリング点d4 に着目すれば、
|d4 −d3 |>z、|d4 −d5 |>zの関係が成立
することから、何れの出力偏差も一定値zよりも大であ
ることを以て、サンプリング点d4 での出力は消去され
るものとなっている。
に着目すれば、図5(B)に示すように、サンプリング
点d1 ,d3 各々との間には、|d2 −d1 |<z、|
d2−d3 |<zの関係が成立することから、サンプリ
ング点d2 での出力は消去されないものとなっている。
これと同様にして、次に、サンプリング点d3 に着目す
れば、|d3 −d2 |<z、|d3 −d4 |>zとな
り、サンプリング点d3での出力も消去されないものと
なっている。更に、サンプリング点d4 に着目すれば、
|d4 −d3 |>z、|d4 −d5 |>zの関係が成立
することから、何れの出力偏差も一定値zよりも大であ
ることを以て、サンプリング点d4 での出力は消去され
るものとなっている。
【0036】以下、サンプリング点d4 以降について
も、同様な処理が繰返し行われることで、サンプリング
点d1 〜d10間では、その処理結果として、図5(C)
に示すように、サンプリング点d1 ,d2 ,d3 ,d7
,d8 ,d9 ,d10各々での出力は消去されないもの
となっている。
も、同様な処理が繰返し行われることで、サンプリング
点d1 〜d10間では、その処理結果として、図5(C)
に示すように、サンプリング点d1 ,d2 ,d3 ,d7
,d8 ,d9 ,d10各々での出力は消去されないもの
となっている。
【0037】さて、次のステップ2としては、ステップ
1での処理結果に対し、図5(C)に示すように、ヒス
トグラム(出力頻度分布)が求められた上、このヒスト
グラムから、例えばA、aをそれぞれ可変定数、定数と
して、A±aの範囲内に存在する出力のみが抽出される
が、この処理結果として、図5(D)に示すように、サ
ンプリング点d7 ,d8 各々での出力のみが消去される
ものとなっている。結局、サンプリング点d1 ,d2 ,
d3 ,d9 ,d10各々での出力が表面形状を形成するも
のとして抽出されているものである。
1での処理結果に対し、図5(C)に示すように、ヒス
トグラム(出力頻度分布)が求められた上、このヒスト
グラムから、例えばA、aをそれぞれ可変定数、定数と
して、A±aの範囲内に存在する出力のみが抽出される
が、この処理結果として、図5(D)に示すように、サ
ンプリング点d7 ,d8 各々での出力のみが消去される
ものとなっている。結局、サンプリング点d1 ,d2 ,
d3 ,d9 ,d10各々での出力が表面形状を形成するも
のとして抽出されているものである。
【0038】したがって、このような穴部/ノイズ除去
処理による場合には、たとえ、スクリーン1の表面1A
にパターン開口部3がランダムに形成されていようと
も、また、検出器11による走査方向とパターン開口部
3の形成方向が平行でなく傾いていたとしても、パター
ン開口部3とその極く近傍からの出力は効率的に消去さ
れることで、パターン開口部3の大きさやその形状如何
に拘らず、表面形状が状態良好として抽出され得るもの
である。
処理による場合には、たとえ、スクリーン1の表面1A
にパターン開口部3がランダムに形成されていようと
も、また、検出器11による走査方向とパターン開口部
3の形成方向が平行でなく傾いていたとしても、パター
ン開口部3とその極く近傍からの出力は効率的に消去さ
れることで、パターン開口部3の大きさやその形状如何
に拘らず、表面形状が状態良好として抽出され得るもの
である。
【0039】次に、内部面形状推定部203での処理に
ついて説明する。スクリーン1においては、パターン開
口部3が形成されている内部表面側に比し外枠4上の外
周表面での剛性が大きく、しかも本願発明者によって、
内部表面の表面形状は外枠4外周フレームの変形に倣う
といった事実が実験的に見出された次第である。即ち、
外枠4上の外周表面への走査によって、外枠4上での絶
対高さ変位量を得るようにすれば、これより内部表面に
対する基準面形状が容易に推定され得るというものであ
る。この基準面形状の推定方法について、図6により具
体的に説明すれば以下のようである。
ついて説明する。スクリーン1においては、パターン開
口部3が形成されている内部表面側に比し外枠4上の外
周表面での剛性が大きく、しかも本願発明者によって、
内部表面の表面形状は外枠4外周フレームの変形に倣う
といった事実が実験的に見出された次第である。即ち、
外枠4上の外周表面への走査によって、外枠4上での絶
対高さ変位量を得るようにすれば、これより内部表面に
対する基準面形状が容易に推定され得るというものであ
る。この基準面形状の推定方法について、図6により具
体的に説明すれば以下のようである。
【0040】即ち、説明の簡単化上、外枠4の4隅(頂
点)にはそれぞれ符号A〜Dを付し、しかも走査により
実際に得られた線分ABでの高さデータ(絶対高さ変位
量)をZI 、同様にして、線分AC,CD,BDそれぞ
れでのそれがZII、ZIII 、ZIVであるとして、高さデ
ータZI ,ZIII にもとづきxz平面での面形状が、ま
た、高さデータZII,ZIVにもとづきyz平面での面形
状がそれぞれ抽出されるものとなっている。これら抽出
されたそれぞれの高さデータからzxy平面全体として
の面形状を抽出しようというわけであるが、このために
は、xz平面、yz平面各々における相対応するxy点
でのzからその平均高さを求め、これをx座標とy座標
の交点での高さとしてzxy平面を求めればよいもので
ある。
点)にはそれぞれ符号A〜Dを付し、しかも走査により
実際に得られた線分ABでの高さデータ(絶対高さ変位
量)をZI 、同様にして、線分AC,CD,BDそれぞ
れでのそれがZII、ZIII 、ZIVであるとして、高さデ
ータZI ,ZIII にもとづきxz平面での面形状が、ま
た、高さデータZII,ZIVにもとづきyz平面での面形
状がそれぞれ抽出されるものとなっている。これら抽出
されたそれぞれの高さデータからzxy平面全体として
の面形状を抽出しようというわけであるが、このために
は、xz平面、yz平面各々における相対応するxy点
でのzからその平均高さを求め、これをx座標とy座標
の交点での高さとしてzxy平面を求めればよいもので
ある。
【0041】このzxy平面から得られた外枠4高さ、
即ち、線分AB,AC,CD,BDそれぞれにおける高
さとZI 〜ZIVとの比較結果として、その差が一定値内
に収っている場合には、基準面形状が推定され得たと判
定されるも、その一定値内に収っていない場合には、得
られた基準面形状にもとづき、一定値内に収るまで上記
演算処理が繰返し行われているものである。
即ち、線分AB,AC,CD,BDそれぞれにおける高
さとZI 〜ZIVとの比較結果として、その差が一定値内
に収っている場合には、基準面形状が推定され得たと判
定されるも、その一定値内に収っていない場合には、得
られた基準面形状にもとづき、一定値内に収るまで上記
演算処理が繰返し行われているものである。
【0042】因みに、基準面形状z(x,y)の推定方法
を、以下の各種数式(=は右辺から左辺への数値の代入
を示す)を用い説明すれば、先ずステップ1として、全
ての(x,y)について初期化が行われる(z(x,y)=
0)。次ステップ2としては、既述のZI 〜ZIVを用い
外枠4内の基準となる面形状が推定されるに際しては、
先ずZII(x,y),ZIV(x,y)を用い、xz平面(こ
れに平行な平面を含む)内で内挿する。
を、以下の各種数式(=は右辺から左辺への数値の代入
を示す)を用い説明すれば、先ずステップ1として、全
ての(x,y)について初期化が行われる(z(x,y)=
0)。次ステップ2としては、既述のZI 〜ZIVを用い
外枠4内の基準となる面形状が推定されるに際しては、
先ずZII(x,y),ZIV(x,y)を用い、xz平面(こ
れに平行な平面を含む)内で内挿する。
【0043】
【数1】
【0044】同様にして、ZI (x,y),ZIII (x,
y)用い、yz平面(これに平行な平面を含む)内で内
挿する。
y)用い、yz平面(これに平行な平面を含む)内で内
挿する。
【0045】
【数2】
【0046】数式1,2より求められたzx(x,y),
zy(x,y)を用い、基準となる面形状zxyを求め
る。
zy(x,y)を用い、基準となる面形状zxyを求め
る。
【0047】
【数3】
【0048】その後、ステップ3として、外枠4内のデ
ータz(x,y)が計算される。
ータz(x,y)が計算される。
【0049】
【数4】
【0050】更に、ステップ4として、推定された基準
面形状より得られた外枠データとZI 〜ZIVとから、推
定された基準面データの誤差が算出される。
面形状より得られた外枠データとZI 〜ZIVとから、推
定された基準面データの誤差が算出される。
【0051】
【数5】
【0052】
【数6】
【0053】
【数7】
【0054】
【数8】
【0055】これら誤差が一定値内に収っている場合は
次ステップ5に進み、そうでない場合にはステップ2に
戻されるが、ステップ5では、外枠4が強制的に平面に
押し仕付けられた場合での、スクリーンの推定平面から
のずれ量が算出される。
次ステップ5に進み、そうでない場合にはステップ2に
戻されるが、ステップ5では、外枠4が強制的に平面に
押し仕付けられた場合での、スクリーンの推定平面から
のずれ量が算出される。
【0056】
【数9】
【0057】但し、Ei(x,y):凹凸量 Zi(x,y):スクリーン表面上での実測データ z(x,y):ステップ2で求められた推定値 d:外枠とスクリーン表面との間の段差(設計値)であ
る。
る。
【0058】このように、外枠から推定された面形状と
実測外枠形状との誤差が最小となるべく、基準面形状が
推定し得ることから、スクリーン内部が外枠4に倣って
変形している場合であっても、高精度に局所的凹凸変形
が抽出され得るものである。因みに、スクリーンのよう
に、その表面上にパターン開口部が形成されている場合
には、その位置情報は事前に設計データにより、または
穴部/ノイズ除去処理により予め知れているので、その
位置情報により局所的形状欠陥位置情報がマスクされる
ことによって、真の局所的形状欠陥のみが検出可となっ
ている。
実測外枠形状との誤差が最小となるべく、基準面形状が
推定し得ることから、スクリーン内部が外枠4に倣って
変形している場合であっても、高精度に局所的凹凸変形
が抽出され得るものである。因みに、スクリーンのよう
に、その表面上にパターン開口部が形成されている場合
には、その位置情報は事前に設計データにより、または
穴部/ノイズ除去処理により予め知れているので、その
位置情報により局所的形状欠陥位置情報がマスクされる
ことによって、真の局所的形状欠陥のみが検出可となっ
ている。
【0059】以上は平面部材の表面の変形が周囲の高剛
性部材の変形に倣う、比較的内部の剛性が高い場合につ
いての実施例である。次に、平面部材の剛性が周囲の枠
などの剛性より小さく、平面部材の表面の変形が周囲の
高剛性部材に倣いにくい場合の、本発明の一実施形態を
図8から図10により説明する。図8の実施例は、走査
位置対応の絶対高さ変位量としてマイクロコンピュター
30に入力されるまでの機能、動作は図1と同じである
ため、図1の機能と動作が同じものについては同一符号
を付してある。
性部材の変形に倣う、比較的内部の剛性が高い場合につ
いての実施例である。次に、平面部材の剛性が周囲の枠
などの剛性より小さく、平面部材の表面の変形が周囲の
高剛性部材に倣いにくい場合の、本発明の一実施形態を
図8から図10により説明する。図8の実施例は、走査
位置対応の絶対高さ変位量としてマイクロコンピュター
30に入力されるまでの機能、動作は図1と同じである
ため、図1の機能と動作が同じものについては同一符号
を付してある。
【0060】マイクロコンピュター30では、検出器1
1から順次得られる、走査位置対応の絶対高さ変位量の
うちから、その走査位置対応の絶対高さ変位量にもとづ
き、先ず穴部/ノイズ除去部301でパターン開口部3
とその近傍から発生されるノイズが除去された上、面形
状抽出部302では、表面1A(パターン開口部を除
く)上での走査位置対応の絶対高さ変位量にもとづき、
その表面形状が抽出されているものである。一方、その
表面形状の抽出に並行して、大局的面形状推定部303
では、抽出した大局的な曲面近似によりスクリーン1上
の表面1Aに対する基準面形状が推定されたものとなっ
ている。
1から順次得られる、走査位置対応の絶対高さ変位量の
うちから、その走査位置対応の絶対高さ変位量にもとづ
き、先ず穴部/ノイズ除去部301でパターン開口部3
とその近傍から発生されるノイズが除去された上、面形
状抽出部302では、表面1A(パターン開口部を除
く)上での走査位置対応の絶対高さ変位量にもとづき、
その表面形状が抽出されているものである。一方、その
表面形状の抽出に並行して、大局的面形状推定部303
では、抽出した大局的な曲面近似によりスクリーン1上
の表面1Aに対する基準面形状が推定されたものとなっ
ている。
【0061】したがって、抽出値―推定値部304によ
って、面形状抽出部302からの表面形状と大局的面形
状推定部303からの基準面形状との絶対差を求めた
上、比較部305で設定許容値と比較される場合は、表
面1A上での局所的形状欠陥がその位置座標(X,Y)
として検出され得るものである。その位置座標(X,
Y)にもとづきステージコントローラ21、Xステージ
16、Yステージ13を介しマーキングユニット12を
形状欠陥位置に移動せしめた上、その位置にマーキング
が行われる場合は、形状欠陥位置各々が容易に可視表示
され得るものである。
って、面形状抽出部302からの表面形状と大局的面形
状推定部303からの基準面形状との絶対差を求めた
上、比較部305で設定許容値と比較される場合は、表
面1A上での局所的形状欠陥がその位置座標(X,Y)
として検出され得るものである。その位置座標(X,
Y)にもとづきステージコントローラ21、Xステージ
16、Yステージ13を介しマーキングユニット12を
形状欠陥位置に移動せしめた上、その位置にマーキング
が行われる場合は、形状欠陥位置各々が容易に可視表示
され得るものである。
【0062】次に、穴部/ノイズ除去部302での穴部
/ノイズ除去処理について図9を用いて説明する。図5
に示した穴部/ノイズ除去部201の他の方法による実
施例であり、本方式では広い区間のヒストグラムから大
きい出力のノイズ成分を除き、次に小さい区間のヒスト
グラムから、微小なノイズ成分を除く処理である。
/ノイズ除去処理について図9を用いて説明する。図5
に示した穴部/ノイズ除去部201の他の方法による実
施例であり、本方式では広い区間のヒストグラムから大
きい出力のノイズ成分を除き、次に小さい区間のヒスト
グラムから、微小なノイズ成分を除く処理である。
【0063】図9(A)は図5(B)に相当するノイズ
成分を含んだ波形である。まず最初に大区間J1、J2
のヒストグラムを求める。このヒストグラムからある頻
度Naより多いヒストグラムを抽出し、高い位置に存在
するピークPaを求める。次にqを可変定数、定数とし
て,Pa±qの範囲内に存在する出力のみを抽出する。高
い位置に存在するピークPaを求める理由は、ノイズ以
外の最上部表面を忠実に抽出するためである。
成分を含んだ波形である。まず最初に大区間J1、J2
のヒストグラムを求める。このヒストグラムからある頻
度Naより多いヒストグラムを抽出し、高い位置に存在
するピークPaを求める。次にqを可変定数、定数とし
て,Pa±qの範囲内に存在する出力のみを抽出する。高
い位置に存在するピークPaを求める理由は、ノイズ以
外の最上部表面を忠実に抽出するためである。
【0064】図9(B)はこの大区間ヒストグラム処理
で求められた波形である。この波形を小区間に分割して
ヒストグラム処理をする。図9では7分割した例を示
す。区間K1のヒストグラムから、頻度Nbより多いヒ
ストグラムを抽出し、高い位置に存在するピークPbを
求める。次にrを可変定数、定数として,Pb±rの範囲内
に存在する出力のみを抽出する。上記大区間、小区間ヒ
ストグラム処理により(C)に示す出力波形が得られ
る。この方法では表面形状にうねりがあっても、スパイ
ク状ノイズを除いて、表面のみの形状を忠実に抽出でき
る効果がある。
で求められた波形である。この波形を小区間に分割して
ヒストグラム処理をする。図9では7分割した例を示
す。区間K1のヒストグラムから、頻度Nbより多いヒ
ストグラムを抽出し、高い位置に存在するピークPbを
求める。次にrを可変定数、定数として,Pb±rの範囲内
に存在する出力のみを抽出する。上記大区間、小区間ヒ
ストグラム処理により(C)に示す出力波形が得られ
る。この方法では表面形状にうねりがあっても、スパイ
ク状ノイズを除いて、表面のみの形状を忠実に抽出でき
る効果がある。
【0065】次に面形状抽出部302及び大局的面形状
推定部303において用いられる曲線近似の方法につい
て図10(a)(b)を用いて説明する。この曲線近似
は図5(D)あるいは図9(C)に示す出力波形として
得られるサンプリング点に対して施されるものである。
サンプリング点をd1〜dnで表す。nはサンプリング
点数であり、図10の実施例ではn=20の場合につい
ての説明である。図10(a)はd0〜d20は図5
(B)、図9(C)に示したサンプリング点と同様走査方
向に順番に並んでいるものとする。
推定部303において用いられる曲線近似の方法につい
て図10(a)(b)を用いて説明する。この曲線近似
は図5(D)あるいは図9(C)に示す出力波形として
得られるサンプリング点に対して施されるものである。
サンプリング点をd1〜dnで表す。nはサンプリング
点数であり、図10の実施例ではn=20の場合につい
ての説明である。図10(a)はd0〜d20は図5
(B)、図9(C)に示したサンプリング点と同様走査方
向に順番に並んでいるものとする。
【0066】この点列を次に述べる手順で直線近似す
る。まずd0とd20を直線L0で結ぶ。この直線とd1
とd20の間にある点の距離を調べ、最も遠い点とその距
離を得る。今、この点をdk1、直線からの距離をLk1
と記述する。Lk1を予め与えられた値Lthと比較
し、Lk1の方が大きい場合点dkで先の直線を二分
し、新たにd1とdk1を結ぶ直線L1、L2と、dk1と
d20を結ぶ直線の二つの直線に分割する。
る。まずd0とd20を直線L0で結ぶ。この直線とd1
とd20の間にある点の距離を調べ、最も遠い点とその距
離を得る。今、この点をdk1、直線からの距離をLk1
と記述する。Lk1を予め与えられた値Lthと比較
し、Lk1の方が大きい場合点dkで先の直線を二分
し、新たにd1とdk1を結ぶ直線L1、L2と、dk1と
d20を結ぶ直線の二つの直線に分割する。
【0067】図10(b)は、更に、分割された場合を
示すもので、直線L1からの最遠点dk2と直線L2か
らの最遠点dk3を求め、それぞれの直線L1,L2か
らの距離Lk2,Lk3を求めた場合を示している。距
離Lk2,Lk3と予め与えられた値Lthと比較し、
Lk2<Lth、Lk3>Lthの場合、L1は近似直
線として採用し、L2については、dk1とdk3を結
ぶ直線L3,d20とdk3を結ぶ直線L4に分割して、
上記と同様の直線各々に処理を施し、この処理を再帰的
に繰り返し、直線を決定する2点の間にあるどの点も直
線からLth以内にあるとき処理を打ち切る。
示すもので、直線L1からの最遠点dk2と直線L2か
らの最遠点dk3を求め、それぞれの直線L1,L2か
らの距離Lk2,Lk3を求めた場合を示している。距
離Lk2,Lk3と予め与えられた値Lthと比較し、
Lk2<Lth、Lk3>Lthの場合、L1は近似直
線として採用し、L2については、dk1とdk3を結
ぶ直線L3,d20とdk3を結ぶ直線L4に分割して、
上記と同様の直線各々に処理を施し、この処理を再帰的
に繰り返し、直線を決定する2点の間にあるどの点も直
線からLth以内にあるとき処理を打ち切る。
【0068】この結果、最初に与えられたサンプリング
点はどのサンプリング点も、この近似直線からlth以
内にあるような折線で直線近似される。lthを零にす
れば、得られる直線近似は隣あうサンプリング点をすべ
て繋いで得られる折線である。よってlthを小さく設
定すれば、局所的なサンプリング点列の凹凸も直線近似
で顕在化でき、lthを大きく設定すれば局所的名凹凸
は無視され、サンプリング点列の大きなうねり即ち大局
的な凹凸が顕在化できる。大局的な凹凸を抽出するため
のlthは、検査対象を実際使用するときに矯正されえ
る変形量をもとに設定される値である。また、局所的な
凹凸を抽出するためのlthは顕在化すべき欠陥の変形
量をもとに設定される値である。
点はどのサンプリング点も、この近似直線からlth以
内にあるような折線で直線近似される。lthを零にす
れば、得られる直線近似は隣あうサンプリング点をすべ
て繋いで得られる折線である。よってlthを小さく設
定すれば、局所的なサンプリング点列の凹凸も直線近似
で顕在化でき、lthを大きく設定すれば局所的名凹凸
は無視され、サンプリング点列の大きなうねり即ち大局
的な凹凸が顕在化できる。大局的な凹凸を抽出するため
のlthは、検査対象を実際使用するときに矯正されえ
る変形量をもとに設定される値である。また、局所的な
凹凸を抽出するためのlthは顕在化すべき欠陥の変形
量をもとに設定される値である。
【0069】以下、大局的な凹凸を顕在化するために折
線近似された直線をS(t)、局所的な凹凸を顕在化す
るために折線近似された直線をR(t)とする。ただし
tは走査方向の位置を表す。
線近似された直線をS(t)、局所的な凹凸を顕在化す
るために折線近似された直線をR(t)とする。ただし
tは走査方向の位置を表す。
【0070】面形状抽出部302は前述の局所的な凹凸
を顕在化した直線近似を出力し、大局的面形状推定部3
03は前述の大局的な凹凸を顕在化した直線近似を出力
する。抽出値−推定値部304により|S(t)−R
(t)|あるいは(S(t)−R(t))として前記2
直線の差を求めた上、比較部305で設定許容値と比較
される。本説明では走査方向の直線近似について述べて
いるが、走査方向と直角方向についても同様の処理によ
り、曲線近似が出来ることは明らかである。このため、
本方式によれば2次元平面の局部的な凹凸を抽出するこ
とが出来る。
を顕在化した直線近似を出力し、大局的面形状推定部3
03は前述の大局的な凹凸を顕在化した直線近似を出力
する。抽出値−推定値部304により|S(t)−R
(t)|あるいは(S(t)−R(t))として前記2
直線の差を求めた上、比較部305で設定許容値と比較
される。本説明では走査方向の直線近似について述べて
いるが、走査方向と直角方向についても同様の処理によ
り、曲線近似が出来ることは明らかである。このため、
本方式によれば2次元平面の局部的な凹凸を抽出するこ
とが出来る。
【0071】上記を図11で説明すれば、面形状抽出部
302の出力を302a、大局的面形状推定部303
a、比較部305での設定許容値305a、305bと
すると、許容値を超える凹凸部310a、310b、3
10c、310dが欠陥として出力される。
302の出力を302a、大局的面形状推定部303
a、比較部305での設定許容値305a、305bと
すると、許容値を超える凹凸部310a、310b、3
10c、310dが欠陥として出力される。
【0072】更に対象の面形状を忠実に扱うために、曲
線近似を導入してもよい。この場合、大局的曲線はS
(t)の端点を含む頂点を補間する曲線としてW.H.Pres
s著"Numerical Recipes in C"(技術評論社)第3.3章
「3次スプライン補間」に記載されているようにスプラ
イン曲線などを適用する方法、同じくW.H.Press著"Nume
rical Recipes in C"(技術評論社)第3.1章「多項式に
よる補間と補外」に記載されているように端点を含む頂
点の数から1少ない次数の曲線を端点を含む頂点にあて
はめる方法、P.Saint-Marc,et al,"B-Spline Contour R
epresentation andSymmetry Detection",IEEE Trans,PA
MI,vol 15,No.11,pp 1191-1197,Nov1993に記載されてい
る方法により、端点を含む頂点の数を制御点数としてス
プライン曲線を穴部/ノイズ除去部301から出力され
るサンプリング点に当てはめる方法などがある。局所的
曲線についても同様である。得られた大局的曲線をC
(t)、局所的曲線をc(t)とすれば、抽出値−推定
値部304で計算される差分は|S(t)−s(t)|
あるいは(S(t)−s(t))で求めることができ
る。
線近似を導入してもよい。この場合、大局的曲線はS
(t)の端点を含む頂点を補間する曲線としてW.H.Pres
s著"Numerical Recipes in C"(技術評論社)第3.3章
「3次スプライン補間」に記載されているようにスプラ
イン曲線などを適用する方法、同じくW.H.Press著"Nume
rical Recipes in C"(技術評論社)第3.1章「多項式に
よる補間と補外」に記載されているように端点を含む頂
点の数から1少ない次数の曲線を端点を含む頂点にあて
はめる方法、P.Saint-Marc,et al,"B-Spline Contour R
epresentation andSymmetry Detection",IEEE Trans,PA
MI,vol 15,No.11,pp 1191-1197,Nov1993に記載されてい
る方法により、端点を含む頂点の数を制御点数としてス
プライン曲線を穴部/ノイズ除去部301から出力され
るサンプリング点に当てはめる方法などがある。局所的
曲線についても同様である。得られた大局的曲線をC
(t)、局所的曲線をc(t)とすれば、抽出値−推定
値部304で計算される差分は|S(t)−s(t)|
あるいは(S(t)−s(t))で求めることができ
る。
【0073】なお、以上の説明では、主にスクリーン用
マスクに例を採って説明されているが、鋼板などの高剛
性シート材の変形評価にも適用可とされており、特にパ
ンチングメタルなどの穴明き部材の表面検査に有効とな
っている。更に、適用分野としては、例えば燃料電池な
どに用いられる、セパレータ等の鋼板表面の形状測定や
変形評価にそのまま適用され得るものとなっている。
マスクに例を採って説明されているが、鋼板などの高剛
性シート材の変形評価にも適用可とされており、特にパ
ンチングメタルなどの穴明き部材の表面検査に有効とな
っている。更に、適用分野としては、例えば燃料電池な
どに用いられる、セパレータ等の鋼板表面の形状測定や
変形評価にそのまま適用され得るものとなっている。
【0074】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、周囲が高剛性部材を以て構成されてなる平面部材一
般における内部表面の局所的形状欠陥を、大きなうねり
変形から区別された状態として高精度に検出することが
できる。
ば、周囲が高剛性部材を以て構成されてなる平面部材一
般における内部表面の局所的形状欠陥を、大きなうねり
変形から区別された状態として高精度に検出することが
できる。
【0075】また、本発明によれば、周囲が高剛性部材
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部を走査すること不要として高精度に検出することが
できる。
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部を走査すること不要として高精度に検出することが
できる。
【0076】更に、本発明によれば、周囲が高剛性部材
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部に影響されることなく高精度に検出することができ
る。
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部に影響されることなく高精度に検出することができ
る。
【0077】更に、本発明によれば、内部表面に開口部
が形成されているか否かに拘らず、少なくとも周囲が高
剛性部材を以て構成されてなる平面部材一般における内
部表面の局所的形状欠陥を、大きなうねり変形から区別
された状態として、しかも開口部に影響されることな
く、かつ該当位置にマーキングが付された状態として高
精度に検出することができる。
が形成されているか否かに拘らず、少なくとも周囲が高
剛性部材を以て構成されてなる平面部材一般における内
部表面の局所的形状欠陥を、大きなうねり変形から区別
された状態として、しかも開口部に影響されることな
く、かつ該当位置にマーキングが付された状態として高
精度に検出することができる。
【0078】更に、本発明によれば、周囲が高剛性部材
を以て構成されてなる平面部材一般における内部表面の
局所的形状欠陥を、大きなうねり変形から区別された状
態として高精度に検出し得る表面形状欠陥検出すること
ができる。
を以て構成されてなる平面部材一般における内部表面の
局所的形状欠陥を、大きなうねり変形から区別された状
態として高精度に検出し得る表面形状欠陥検出すること
ができる。
【0079】更に、本発明によれば、周囲が高剛性部材
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部を走査すること不要として高精度に検出することが
できる。
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部を走査すること不要として高精度に検出することが
できる。
【0080】更に、本発明によれば、周囲が高剛性部材
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部に影響されることなく高精度に検出することができ
る。
を以て構成され、かつ内部表面に開口部が形成されてな
る平面部材一般における内部表面の局所的形状欠陥を、
大きなうねり変形から区別された状態として、しかも開
口部に影響されることなく高精度に検出することができ
る。
【0081】更に、本発明によれば、内部表面に開口部
が形成されているか否かに拘らず、少なくとも周囲が高
剛性部材を以て構成されてなる平面部材一般における内
部表面の局所的形状欠陥を、大きなうねり変形から区別
された状態として、しかも開口部に影響されることな
く、かつ該当位置にマーキングが付された状態として高
精度に検出することができる。
が形成されているか否かに拘らず、少なくとも周囲が高
剛性部材を以て構成されてなる平面部材一般における内
部表面の局所的形状欠陥を、大きなうねり変形から区別
された状態として、しかも開口部に影響されることな
く、かつ該当位置にマーキングが付された状態として高
精度に検出することができる。
【0082】更に、本発明によれば、内部表面に開口部
が形成されてなる平面部材一般における内部表面の局所
的形状欠陥を、開口部の大きさに影響されることなく高
精度に検出することができる。
が形成されてなる平面部材一般における内部表面の局所
的形状欠陥を、開口部の大きさに影響されることなく高
精度に検出することができる。
【図1】本発明による表面形状欠陥検出装置の構成の一
例を示す射視図である。
例を示す射視図である。
【図2】スクリーン上の表面を走査する走査方法(その
1)を示すスクリーンの射視図である。
1)を示すスクリーンの射視図である。
【図3】スクリーン上の表面を走査する走査方法(その
2)を示すスクリーンの射視図である。
2)を示すスクリーンの射視図である。
【図4】走査用ビーム光のビーム径の相違による、表面
形状を検出する上での分解能の相違を説明するための図
形状を検出する上での分解能の相違を説明するための図
【図5】(A)はスクリーンの断面図、(B)〜(D)
は(A)の断面図上の位置とセンサ出力との関係を示す
図である。
は(A)の断面図上の位置とセンサ出力との関係を示す
図である。
【図6】スクリーン表面の射視図とこのスクリーン表面
をX方向およびY方向から見たときの各断面形状を示す
図である。
をX方向およびY方向から見たときの各断面形状を示す
図である。
【図7】一般的なスクリーン印刷機のスクリーンとスキ
ージの関係を示す射視図である。
ージの関係を示す射視図である。
【図8】本発明による表面形状欠陥検出装置の第2の実
施例での構成を示す射視図である。
施例での構成を示す射視図である。
【図9】本発明による第2の実施例における穴部/ノイ
ズ除去部での検出位置と出力との関係を示す図である。
ズ除去部での検出位置と出力との関係を示す図である。
【図10】本発明による第2の実施例における内部面形
状推定部での検出位置と出力との関係を示す図である。
状推定部での検出位置と出力との関係を示す図である。
【図11】本発明による第2の実施例における凹凸抽出
の処理での検出位置と出力との関係を示す図である。
の処理での検出位置と出力との関係を示す図である。
【符号の説明】 1…スクリーン、3…パターン開口部、4…外枠、10
…ワークホルダ、11…検出器、12…マーキングユニ
ット、13…Yステージ、16…Xステージ、19…セ
ンサコントローラ、20…マイクロコンピュータ、21
…ステージコントローラ
…ワークホルダ、11…検出器、12…マーキングユニ
ット、13…Yステージ、16…Xステージ、19…セ
ンサコントローラ、20…マイクロコンピュータ、21
…ステージコントローラ
Claims (22)
- 【請求項1】平面部材における内部表面の形状欠陥を検
出するための表面形状欠陥検出方法であって、平面部材
における全表面が光学的に走査されることによって、該
平面部材における表面形状が走査位置対応の絶対高さ変
位量として抽出された後、該平面部材上の表面形状から
別途推定された大局的基準面形状と上記表面形状との間
の差として、該大局的基準面形状に対する相対高さ変位
量が抽出された上、設定許容変位量と比較されることに
よって、表面の形状欠陥が位置が特定された状態として
検出されるようにした表面形状欠陥検出方法。 - 【請求項2】平面部材における内部表面の形状欠陥を検
出するための表面形状欠陥検出装置であって、平面部材
における全表面を光学的に走査することによって、該平
面部材における表面形状を走査位置対応の絶対高さ変位
量として抽出する絶対高さ変位量抽出手段と、該表面形
状から、平面部材における表面に対する大局的な基準面
形状を別途推定する基準面形状推定手段と、該基準面形
状推定手段からの基準面形状と上記絶対高さ変位量抽出
手段からの表面形状との間の差として、該基準面形状に
対する相対高さ変位量を抽出する相対高さ変位量抽出手
段と、設定許容変位量と該相対高さ変位量抽出手段から
の相対高さ変位量との比較によって、表面の形状欠陥を
位置が特定された状態として検出する形状欠陥検出手段
と、を少なくとも含む表面形状欠陥検出装置。 - 【請求項3】表面に開口部が形成されてなる平面部材に
おける表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠陥検
出方法であって、設計データにもとづき、平面部材にお
ける、開口部以外の全表面が光学的に走査されることに
よって、該平面部材における表面形状が走査位置対応の
絶対高さ変位量として抽出された後、平面部材における
表面に対する大局的な基準面形状を別途推定された基準
面形状と上記表面形状との間の差として、該基準面形状
に対する相対高さ変位量が抽出された上、設定許容変位
量と比較されることによって、表面の形状欠陥が位置が
特定された状態として検出されるようにした表面形状欠
陥検出方法。 - 【請求項4】表面に開口部が形成されてなる平面部材に
おける表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠陥検
出装置であって、設計データにもとづき、平面部材にお
ける、開口部以外の全表面を光学的に走査することによ
って、該平面部材における表面形状を走査位置対応の絶
対高さ変位量として抽出する絶対高さ変位量抽出手段
と、該表面形状から、平面部材における表面に対する大
局的な基準面形状を別途推定する基準面形状推定手段
と、該基準面形状推定手段からの基準面形状と上記絶対
高さ変位量抽出手段からの内部表面形状との間の差とし
て、該基準面形状に対する相対高さ変位量を抽出する相
対高さ変位量抽出手段と、設定許容変位量と該相対高さ
変位量抽出手段からの相対高さ変位量との比較によっ
て、内部表面の形状欠陥を位置が特定された状態として
検出する形状欠陥検出手段と、を少なくとも含む表面形
状欠陥検出装置。 - 【請求項5】表面に開口部が形成されてなる平面部材に
おける表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠陥検
出方法であって、平面部材における全表面が光学的に走
査され、設計データにもとづき、平面部材における、開
口部を検出不可領域(マスキング領域)として開口部以
外の全表面が、該平面部材における表面形状が走査位置
対応の絶対高さ変位量として抽出された後、平面部材に
おける表面に対する大局的な基準面形状を別途推定され
た基準面形状と上記表面形状との間の差として、該基準
面形状に対する相対高さ変位量が抽出された上、設定許
容変位量と比較されることによって、表面の形状欠陥が
位置が特定された状態として検出されるようにした表面
形状欠陥検出方法。 - 【請求項6】表面に開口部が形成されてなる平面部材に
おける表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠陥検
出装置であって、平面部材における全表面を光学的に走
査する手段と、設計データにもとづき、平面部材におけ
る、開口部を検出不可領域(マスキング領域)として、
開口部以外の全表面を該平面部材における表面形状を走
査位置対応の絶対高さ変位量として抽出する絶対高さ変
位量抽出手段と、該表面形状から、平面部材における表
面に対する大局的な基準面形状を別途推定する基準面形
状推定手段と、該基準面形状推定手段からの基準面形状
と上記絶対高さ変位量抽出手段からの内部表面形状との
間の差として、該基準面形状に対する相対高さ変位量を
抽出する相対高さ変位量抽出手段と、設定許容変位量と
該相対高さ変位量抽出手段からの相対高さ変位量との比
較によって、内部表面の形状欠陥を位置が特定された状
態として検出する形状欠陥検出手段と、を少なくとも含
む表面形状欠陥検出装置。 - 【請求項7】内部表面に開口部が形成されてなる平面部
材における表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠
陥検出方法であって、平面部材における全表面が光学的
に走査されることによって、該平面部材における、開口
部以外の表面形状が走査位置対応の絶対高さ変位量とし
て抽出された後、平面部材における表面に対する大局的
な基準面形状を別途推定された基準面形状と上記表面形
状との間の差として、該基準面形状に対する相対高さ変
位量が抽出された上、設定許容変位量と比較されること
によって、表面の形状欠陥が位置が特定された状態とし
て検出されるようにした表面形状欠陥検出方法。 - 【請求項8】表面に開口部が形成されてなる平面部材に
おける表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠陥検
出方法であって、平面部材における全表面が光学的に走
査されることによって、該平面部材における表面形状が
走査位置対応の絶対高さ変位量として抽出されるに際
し、連続した複数の走査位置対応の絶対高さ変位量に対
するノイズ・開口部除去処理により上記平面部材におけ
る、開口部以外の表面形状が抽出された後、平面部材に
おける表面に対する大局的な基準面形状を別途推定され
た基準面形状と上記表面形状との間の差として、該基準
面形状に対する相対高さ変位量が抽出された上、設定許
容変位量と比較されることによって、内部表面の形状欠
陥が位置が特定された状態として検出されるようにした
表面形状欠陥検出方法。 - 【請求項9】部表面に開口部が形成されてなる平面部材
における内部表面の形状欠陥を検出するための表面形状
欠陥検出装置であって、平面部材における全表面を光学
的に走査することによって、該平面部材における、開口
部以外の表面形状を走査位置対応の絶対高さ変位量とし
て抽出する絶対高さ変位量抽出手段と、該表面形状か
ら、平面部材における表面に対する大局的な基準面形状
を別途推定する基準面形状推定手段と、該基準面形状推
定手段からの基準面形状と上記絶対高さ変位量抽出手段
からの内部表面形状との間の差として、該基準面形状に
対する相対高さ変位量を抽出する相対高さ変位量抽出手
段と、設定許容変位量と該相対高さ変位量抽出手段から
の相対高さ変位量との比較によって、内部表面の形状欠
陥を位置が特定された状態として検出する形状欠陥検出
手段と、を少なくとも含む表面形状欠陥検出装置。 - 【請求項10】表面に開口部が形成されているか否かに
拘らず、平面部材表面の形状欠陥を検出するための表面
形状欠陥検出方法であって、平面部材における全表面が
光学的に走査されることによって、該平面部材におけ
る、開口部以外の表面形状が走査位置対応の絶対高さ変
位量として抽出された後、平面部材における表面に対す
る大局的な基準面形状を別途推定された基準面形状と上
記表面形状との間の差として、該基準面形状に対する相
対高さ変位量が抽出された上、設定許容変位量と比較さ
れることによって、形状欠陥位置にマーキングが行われ
つつ、内部表面の形状欠陥が位置が特定された状態とし
て検出されるようにした表面形状欠陥検出方法。 - 【請求項11】表面に開口部が形成されているか否かに
拘らず、平面部材における表面の形状欠陥を検出するた
めの表面形状欠陥検出装置であって、平面部材における
全表面を光学的に走査することによって、該平面部材に
おける、開口部以外の内部表面形状を走査位置対応の絶
対高さ変位量として抽出する絶対高さ変位量抽出手段
と、該表面形状から、平面部材における表面に対する大
局的な基準面形状を別途推定する基準面形状推定手段
と、該基準面形状推定手段からの基準面形状と上記絶対
高さ変位量抽出手段からの内部表面形状との間の差とし
て、該基準面形状に対する相対高さ変位量を抽出する相
対高さ変位量抽出手段と、設定許容変位量と該相対高さ
変位量抽出手段からの相対高さ変位量との比較によっ
て、内部表面の形状欠陥を位置が特定された状態として
検出する形状欠陥手段と、該形状欠陥手段からの検出形
状欠陥位置にもとづき、内部表面上の形状欠陥位置にマ
ーキングを行うマーキング手段と、を少なくとも含む表
面形状欠陥検出装置。 - 【請求項12】周囲が高剛性部材を以て構成されてなる
平面部材における内部表面の形状欠陥を検出するための
表面形状欠陥検出方法であって、平面部材における全表
面が光学的に走査されることによって、該平面部材にお
ける内部表面形状が走査位置対応の絶対高さ変位量とし
て抽出された後、高剛性部材上の外周表面形状から別途
推定された基準面形状と上記内部表面形状との間の差と
して、該基準面形状に対する相対高さ変位量が抽出され
た上、設定許容変位量と比較されることによって、内部
表面の形状欠陥が位置が特定された状態として検出され
るようにした表面形状欠陥検出方法。 - 【請求項13】周囲が高剛性部材を以て構成されてなる
平面部材における内部表面の形状欠陥を検出するための
表面形状欠陥検出方法であって、平面部材における全表
面が光学的に走査されることによって、該平面部材にお
ける内部表面形状が走査位置対応の絶対高さ変位量とし
て抽出された後、周囲4辺の高剛性部材上の外周表面形
状から別途推定された基準面形状と上記内部表面形状と
の間の差として、該基準面形状に対する相対高さ変位量
が抽出された上、設定許容変位量と比較されることによ
って、内部表面の形状欠陥が位置が特定された状態とし
て検出されるようにした表面形状欠陥検出方法。 - 【請求項14】周囲が高剛性部材を以て構成されてなる
平面部材における内部表面の形状欠陥を検出するための
表面形状欠陥検出装置であって、平面部材における全表
面を光学的に走査することによって、該平面部材におけ
る内部表面形状を走査位置対応の絶対高さ変位量として
抽出する絶対高さ変位量抽出手段と、周囲の高剛性部材
上の外周表面形状から、平面部材における内部表面に対
する基準面形状を別途推定する基準面形状推定手段と、
該基準面形状推定手段からの基準面形状と上記絶対高さ
変位量抽出手段からの内部表面形状との間の差として、
該基準面形状に対する相対高さ変位量を抽出する相対高
さ変位量抽出手段と、設定許容変位量と該相対高さ変位
量抽出手段からの相対高さ変位量との比較によって、内
部表面の形状欠陥を位置が特定された状態として検出す
る形状欠陥手段と、を少なくとも含む表面形状欠陥検出
装置。 - 【請求項15】周囲が高剛性部材を以て構成され、かつ
内部表面に開口部が形成されてなる平面部材における内
部表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠陥検出方
法であって、設計データにもとづき、平面部材におけ
る、開口部以外の全表面が光学的に走査されることによ
って、該平面部材における内部表面形状が走査位置対応
の絶対高さ変位量として抽出された後、高剛性部材上の
外周表面形状から別途推定された基準面形状と上記内部
表面形状との間の差として、該基準面形状に対する相対
高さ変位量が抽出された上、設定許容変位量と比較され
ることによって、内部表面の形状欠陥が位置が特定され
た状態として検出されるようにした表面形状欠陥検出方
法。 - 【請求項16】周囲が高剛性部材を以て構成され、かつ
内部表面に開口部が形成されてなる平面部材における内
部表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠陥検出装
置であって、設計データにもとづき、平面部材におけ
る、開口部以外の全表面を光学的に走査することによっ
て、該平面部材における内部表面形状を走査位置対応の
絶対高さ変位量として抽出する絶対高さ変位量抽出手段
と、周囲の高剛性部材上の外周表面形状から、平面部材
における内部表面に対する基準面形状を別途推定する基
準面形状推定手段と、該基準面形状推定手段からの基準
面形状と上記絶対高さ変位量抽出手段からの内部表面形
状との間の差として、該基準面形状に対する相対高さ変
位量を抽出する相対高さ変位量抽出手段と、設定許容変
位量と該相対高さ変位量抽出手段からの相対高さ変位量
との比較によって、内部表面の形状欠陥を位置が特定さ
れた状態として検出する形状欠陥手段と、を少なくとも
含む表面形状欠陥検出装置。 - 【請求項17】周囲が高剛性部材を以て構成され、かつ
内部表面に開口部が形成されてなる平面部材における内
部表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠陥検出方
法であって、平面部材における全表面が光学的に走査さ
れることによって、該平面部材における、開口部以外の
内部表面形状が走査位置対応の絶対高さ変位量として抽
出された後、高剛性部材上の外周表面形状から別途推定
された基準面形状と上記内部表面形状との間の差とし
て、該基準面形状に対する相対高さ変位量が抽出された
上、設定許容変位量と比較されることによって、内部表
面の形状欠陥が位置が特定された状態として検出される
ようにした表面形状欠陥検出方法。 - 【請求項18】周囲が高剛性部材を以て構成され、かつ
内部表面に開口部が形成されてなる平面部材における内
部表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠陥検出方
法であって、平面部材における全表面が光学的に走査さ
れることによって、該平面部材における内部表面形状が
走査位置対応の絶対高さ変位量として抽出されるに際
し、連続した複数の走査位置対応の絶対高さ変位量に対
するノイズ・開口部除去処理により上記平面部材におけ
る、開口部以外の内部表面形状が抽出された後、高剛性
部材上の外周表面形状から別途推定された基準面形状と
の間の差として、該基準面形状に対する相対高さ変位量
が抽出された上、設定許容変位量と比較されることによ
って、内部表面の形状欠陥が位置が特定された状態とし
て検出されるようにした表面形状欠陥検出方法。 - 【請求項19】周囲が高剛性部材を以て構成され、かつ
内部表面に開口部が形成されてなる平面部材における内
部表面の形状欠陥を検出するための表面形状欠陥検出装
置であって、平面部材における全表面を光学的に走査す
ることによって、該平面部材における、開口部以外の内
部表面形状を走査位置対応の絶対高さ変位量として抽出
する絶対高さ変位量抽出手段と、周囲の高剛性部材上の
外周表面形状から、平面部材における内部表面に対する
基準面形状を別途推定する基準面形状推定手段と、該基
準面形状推定手段からの基準面形状と上記絶対高さ変位
量抽出手段からの内部表面形状との間の差として、該基
準面形状に対する相対高さ変位量を抽出する相対高さ変
位量抽出手段と、設定許容変位量と該相対高さ変位量抽
出手段からの相対高さ変位量との比較によって、内部表
面の形状欠陥を位置が特定された状態として検出する形
状欠陥手段と、を少なくとも含む表面形状欠陥検出装
置。 - 【請求項20】内部表面に開口部が形成されているか否
かに拘らず、少なくとも周囲が高剛性部材を以て構成さ
れてなる平面部材における内部表面の形状欠陥を検出す
るための表面形状欠陥検出方法であって、平面部材にお
ける全表面が光学的に走査されることによって、該平面
部材における、開口部以外の内部表面形状が走査位置対
応の絶対高さ変位量として抽出された後、高剛性部材上
の外周表面形状から別途推定された基準面形状と上記内
部表面形状との間の差として、該基準面形状に対する相
対高さ変位量が抽出された上、設定許容変位量と比較さ
れることによって、形状欠陥位置にマーキングが行われ
つつ、内部表面の形状欠陥が位置が特定された状態とし
て検出されるようにした表面形状欠陥検出方法。 - 【請求項21】内部表面に開口部が形成されているか否
かに拘らず、少なくとも周囲が高剛性部材を以て構成さ
れてなる平面部材における内部表面の形状欠陥を検出す
るための表面形状欠陥検出装置であって、平面部材にお
ける全表面を光学的に走査することによって、該平面部
材における、開口部以外の内部表面形状を走査位置対応
の絶対高さ変位量として抽出する絶対高さ変位量抽出手
段と、周囲の高剛性部材上の外周表面形状から、平面部
材における内部表面に対する基準面形状を別途推定する
基準面形状推定手段と、該基準面形状推定手段からの基
準面形状と上記絶対高さ変位量抽出手段からの内部表面
形状との間の差として、該基準面形状に対する相対高さ
変位量を抽出する相対高さ変位量抽出手段と、設定許容
変位量と該相対高さ変位量抽出手段からの相対高さ変位
量との比較によって、内部表面の形状欠陥を位置が特定
された状態として検出する形状欠陥手段と、該形状欠陥
手段からの検出形状欠陥位置にもとづき、内部表面上の
形状欠陥位置にマーキングを行うマーキング手段と、を
少なくとも含む表面形状欠陥検出装置。 - 【請求項22】表面に開口部が形成されてなる平面部材
における内部表面の形状欠陥を検出するための表面形状
欠陥検出方法であって、平面部材における全表面が光学
的に走査されるに際しては、開口部の大きさの1/2以
下にビーム径が絞られたビーム光によって走査されるこ
とによって、該平面部材における、開口部以外の内部表
面形状が走査位置対応の絶対高さ変位量として抽出され
た後、別途推定された基準面形状と上記表面形状との間
の差として、該基準面形状に対する相対高さ変位量が抽
出された上、設定許容変位量と比較されることによっ
て、内部表面の形状欠陥が位置が特定された状態として
検出されるようにした請求項3、5、7、8、10、1
5、17、18、20の何れかに記載の表面形状欠陥検
出方法。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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JP16439196 | 1996-06-25 | ||
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1073423A true JPH1073423A (ja) | 1998-03-17 |
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JP (1) | JP3610730B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008268189A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-11-06 | Hitachi High-Technologies Corp | 表面欠陥検査方法およびその装置 |
JP2009536315A (ja) * | 2006-03-02 | 2009-10-08 | フォス アナリティカル アーベー | 穀類などの粒状物の光学的測定装置およびその方法 |
JP2021032686A (ja) * | 2019-08-23 | 2021-03-01 | 横浜ゴム株式会社 | 表面凹凸度の評価方法 |
CN114450584A (zh) * | 2019-09-20 | 2022-05-06 | 芝浦机械株式会社 | 层叠造形系统 |
CN114509029A (zh) * | 2022-02-16 | 2022-05-17 | 南宁双凯纸业有限责任公司 | 一种基于光学的板材表面不规则检测装置 |
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-
1997
- 1997-06-25 JP JP16836397A patent/JP3610730B2/ja not_active Expired - Fee Related
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