JPH1073421A - 三次元曲面測定方法及び装置 - Google Patents

三次元曲面測定方法及び装置

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JPH1073421A
JPH1073421A JP8228594A JP22859496A JPH1073421A JP H1073421 A JPH1073421 A JP H1073421A JP 8228594 A JP8228594 A JP 8228594A JP 22859496 A JP22859496 A JP 22859496A JP H1073421 A JPH1073421 A JP H1073421A
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JP
Japan
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curved surface
maximum value
light
measured
slit
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Pending
Application number
JP8228594A
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English (en)
Inventor
Munetoshi Numata
宗敏 沼田
Takefumi Watabe
武文 渡部
Masakazu Oyama
正和 尾山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
Application filed by Nippei Toyama Corp filed Critical Nippei Toyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】三次元曲面を高い精度で測定できるようにす
る。 【解決手段】CCDカメラ20はレーザ投光器27から
投射されてワークWから反射した光のみを取り込み、C
CDカメラ21はレーザ投光器28から投射されてワー
クWから反射した光のみを取り込む。CCDカメラ20
は受光量に応じた値の電気信号を画像処理回路32に出
力し、CCDカメラ21は受光量に応じた値の電気信号
を画像処理回路33に出力する。画像処理回路32,3
3はスリット画像の情報を主制御CPU38に転送す
る。主制御CPU38は転送されたスリット画像を数値
演算処理部39に転送する。数値演算処理部39は転送
されたスリット画像Gdの情報を前記電気信号の最大値
を用いて補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スリット光を投射
された被測定対象曲面を2次元撮像素子を備えた撮像手
段で撮像し、前記被測定対象曲面に対して前記スリット
光を平行移動して得られる多数のスリット画像から被測
定対象曲面の形状を測定する三次元曲面測定方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の三次元曲面測定装置では、測定基
準面と直交しない角度を成す方向から被測定対象表面に
スリット光が投射され、スリット光を投射された前記被
測定対象表面がテレビカメラによって撮像される。テレ
ビカメラは多数の画素からなる2次元撮像素子を備えた
CCDカメラである。このような従来装置では、撮像さ
れた画像のデータの最大値のみを取り込み、これを曲面
データとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような被測定対象
表面の三次元曲面の測定では、以下のような問題があ
る。
【0004】被測定対象表面の三次元曲面における計測
点の法線が計測点におけるレーザ光とCCDカメラの指
向方向との成す角度を2等分する場合には、計測点に対
応する画素における揮度信号値が最も高くなる。しか
し、前記角度を2等分する法線と他の計測点における法
線との成す角度が増える程、この計測点に対応する画素
における揮度信号値が低くなる。前記角度を2等分する
法線と他の計測点における法線との成す角度が90°に
近くなると、スリット光として識別することは難しい。
【0005】被測定対象表面が鏡面に近い場合には、2
重反射の影響が生じる。そのため、画素面上にはスリッ
ト光投射領域以外の領域にも揮度信号値の高い領域が発
生し、実際の被測定対象曲面におけるスリット光の判別
が難しくなる。
【0006】画素の揮度信号値が飽和するような明るい
被測定対象表面を撮像すると、飽和画素の低位にある画
素の揮度信号値も飽和してしまう。そのため、スリット
画像内に信号値の高い複数本の縦線(スミアと言われ
る)が現れる。このスミアはスリット光との識別が難し
い。
【0007】本発明は、三次元曲面を高い精度で測定す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、2次元撮像素子における同一画素において前記
スリット光を平行移動する毎に撮像された揮度信号とそ
の次に撮像された揮度信号とのレベルを順次比較し、先
の揮度信号よりその次の揮度信号のレベルが高いときに
は前記画素における信号レベルの最大値を更新して記憶
し、前記2次元撮像素子における一水平画素列上の信号
レベルの最大値と、この最大値に続く少なくとも1つの
信号レベルの値とを前記スリット画像毎に記憶し、この
スリット画像毎に記憶された信号レベルの最大値及びこ
の最大値に続く少なくとも1つの信号レベルの値と、同
一の画素における前記更新記憶された最大値との間で比
例演算し、この比例演算によって得られた最大比率の画
素を結ぶ撮像線を被測定対象曲線とするようにした。
【0009】被測定対象曲面に対してスリット光を平行
移動することによって多数のスリット画像が得られる。
各スリット画像において比例演算によって得られた最大
比率の画素における信号レベルの最大値は、投射された
光がこの画素に対応する被測定対象曲面上の計測点に当
たったときに得られる。従って、最大比率の画素を結ん
で得られる撮像線のスリット画像情報は被測定対象曲面
の形状を高精度で反映する。
【0010】請求項2の発明では、前記スリット画像毎
に記憶された一水平画素列上の信号レベルの最大値及び
この最大値に続く少なくとも1つの信号レベルの値を、
これらと同一画素で得られた前記更新記憶された最終の
最大値で割り算するという比例演算を採用した。
【0011】割り算値が1となる前記信号レベルの値を
得た画素を結んて得られる撮像線のスリット画像情報
は、被測定対象曲面の形状を正確に反映する。請求項3
の発明では、2次元撮像素子から得られる揮度信号を順
次取り込んで記憶する第1の記憶手段と、前記2次元撮
像素子における同一画素において得られて前記第1の記
憶手段に記憶された先に撮像された揮度信号とその次に
撮像された揮度信号とのレベルを順次比較し、先の揮度
信号よりその次の揮度信号のレベルが高いときには前記
画素における信号レベルの最大値を抽出する最大値抽出
手段と、前記最大値抽出手段によって抽出された最大値
を順次更新して記憶する第2の記憶手段と、前記2次元
撮像素子の一水平画素列における信号レベルの最大値
と、同じ一水平画素列上でこの最大値に続く少なくとも
1つの信号レベルの値とを前記スリット画像毎に記憶す
る第3の記憶手段と、第3の記憶手段に記憶された信号
レベルの最大値及びこの最大値に続く少なくとも1つの
信号レベルの値と、これらと同一の画素で得られて第2
の記憶手段に更新記憶された最終の最大値との間で比例
演算する比較判定手段と、前記比例演算によって得られ
た最大比率の画素を結ぶ撮像線を被測定対象曲線として
記憶する第4の記憶手段とを備えた三次元曲面測定装置
を構成した。
【0012】第2の記憶手段は、最終的には各画素毎に
信号レベルの真の最大値を記憶する。第3の記憶手段
は、スリット画像毎に2次元撮像素子の一水平画素列に
おける信号レベルの最大値と、同じ一水平画素列でこの
最大値に続く少なくとも1つの信号レベルの値とのみを
スリット画像毎かつ水平画素列毎に記憶する。比較判定
手段は、最終的に更新記憶された真の最大値と、これと
同じ画素について第3の記憶手段に記憶された信号レベ
ルの最大値及びこの最大値に続く少なくとも1つの信号
レベルの値との間で比例演算する。第4の記憶手段は、
前記比例演算によって得られた最大比率の画素を結ぶ撮
像線を被測定対象曲線として記憶する。
【0013】請求項4の発明では、第3の記憶手段に記
憶された信号レベルの最大値及びこの最大値に続く少な
くとも1つの信号レベルの値を、これらと同一の画素で
得られて第2の記憶手段に更新記憶された最終の最大値
で割り算して行なうという比例演算を採用した。
【0014】割り算値が1の場合には、割られた信号レ
ベルの値が真の最大値であり、最大値は割られた信号値
をもたらしたスリット画像において得られたものであ
る。比較判定手段はこのスリット画像における真の最大
値をスリット画像の撮像線に採用する。
【0015】請求項5の発明では、被測定対象曲面の一
部の領域の走査を受け持つ第1の投光手段と、被測定対
象曲面の残りの領域の走査を受け持つ第2の投光手段
と、被測定対象曲面を撮像する2次元撮像素子を備えた
第1の撮像手段と、被測定対象曲面を撮像する2次元撮
像素子を備えた第2の撮像手段と、前記第1の投光手段
から投射された光の通過を許容すると共に、第2の投光
手段から投射された光の通過を遮断する第1のバンドパ
スフィルタと、前記第2の投光手段から投射された光の
通過を許容すると共に、第1の投光手段から投射された
光の通過を遮断する第2のバンドパスフィルタとを備え
た三次元曲面測定装置を構成し、第1の投光手段の投射
光の周波数と第2の投光手段の周波数とを異ならせ、第
1の投光手段から投射された光の被測定対象曲面からの
反射光を第1のバンドパスフィルタを経由して第1の撮
像手段で受光し、第2の投光手段から投射された光の被
測定対象曲面からの反射光を第2のバンドパスフィルタ
を経由して第2の撮像手段で受光するようにした。
【0016】それぞれ異なる周波数の光を投射する第1
及び第2の投光手段は被測定対象曲面の領域の一部と残
りの部分との走査を別々に受け持つ。従って、走査時間
は従来よりも半分で済む。第1の撮像手段は第1の投光
手段から投射されて被測定対象曲面から反射した光のみ
を取り込み、第2の撮像手段は第2の投光手段から投射
されて被測定対象曲面から反射した光のみを取り込む。
従って、各投光手段から投射される光が接近している場
合にも、一方の光の反射光が他方の光の反射光の受光に
影響を与えることはなく、高精度の測定が行える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0018】図4に示すように、基台11上にはガイド
体12が取り付けられており、ガイド体12にはレール
13が止着された支持台19がスライド可能に支持され
ている。支持台19上にはワークテーブル14が止着さ
れており、ワークテーブル14上には測定対象となるワ
ークWが治具9に固定されて載せられる。この実施の形
態ではワークWはシリンダヘッドであり、図1に示すよ
うに被測定対象曲面はエンジン燃焼室を形成する凹壁面
W1,W2,W3である。ワークテーブル14は支持台
19と一体的に図4の鎖線で示すワークWの測定対象搬
出入位置に配置され、この測定対象搬出入位置に配置さ
れたワークテーブル14上の治具9にワークWが固定さ
れる。ワークWを載せたワークテーブル14は図4に実
線で示す基台11上の測定位置に配置される。
【0019】図1は本発明の容積測定装置のブロック構
成を示す。前記測定位置に配置されたワークWの上方に
は送りねじ支持枠15が配置されている。支持枠15は
基台11に支持されている。支持枠15にはボールねじ
軸16が水平状態で回転可能に支持されている。ボール
ねじ軸16はモータ17により正逆回転される。ボール
ねじ軸16にはボールねじナット18が螺合されてお
り、ボールねじナット18には支持台19がボールねじ
軸16と平行に取り付けられている。モータ17の作動
に伴うボールねじ軸16の回転により支持台19が左右
動する。モータ17は駆動回路34を介してモータコン
トローラ35の駆動信号を受け、レーザ投光器27,2
8を移動するためのモータ24は駆動回路36を介して
モータコントローラ35の駆動信号を受ける。モータコ
ントローラ35は、モータ17,24に取り付けられた
ロータリエンコーダ171,241から得られる回転角
度情報に基づいてモータ17,24の回転量をフィード
バック制御する。
【0020】支持台19の両端部にはCCDカメラ2
0,21が取り付けられている。両CCDカメラ20,
21はワークWの上面の被測定対象曲面を指向する。各
CCDカメラ20,21の指向方向はレーザ投光器2
7,28の投射経路に対して互いに逆方向に角度θの傾
斜を成している。CCDカメラ20,21はモータ17
の作動によって一体的に移動する。CCDカメラ20,
21はワークWの凹壁面W1,W2,W3のいずれか1
つのみを撮像する。CCDカメラ20,21は撮像を終
えた凹壁面から次の凹壁面の撮像に移行するときに移動
する。
【0021】支持台19の中央部の上面には支持枠22
が取り付けられており、支持枠22にはボールねじ軸2
3が水平状態で回転可能に支持されている。ボールねじ
軸23はモータ24により正逆回転される。ボールねじ
軸23にはボールねじナット25が螺合されている。ボ
ールねじナット25にはレーザ投光器27,28が止着
されている。各レーザ投光器27,28は図2に示すよ
うにスリット状の光を投射する。各レーザ投光器27,
28の投射方向はいずれもワークテーブル14に対して
垂直方向である。レーザ投光器27,28はモータ24
の作動によって移動しながらレーザ光を投射するが、レ
ーザ投光器27,28がワークWの凹壁面W1,W2,
W3のいずれかを走査しているときにはCCDカメラ2
0,21が移動することはない。
【0022】レーザ投光器27,28は出力制御回路2
9の出力制御を受ける。レーザ投光器27,28はそれ
ぞれ異なる周波数F1,F2のレーザを投射する。CC
Dカメラ20,21にはそれぞれ異なるバンドパスフィ
ルタ201,211が取り付けられている。バンドパス
フィルタ201は周波数F1のレーザ光の通過を許容す
るが、周波数F2のレーザ光の通過を遮断する。バンド
パスフィルタ211は周波数F2のレーザ光の通過を許
容するが、周波数F1のレーザ光の通過を遮断する。従
って、CCDカメラ20はレーザ投光器27から投射さ
れてワークWから反射した光のみを取り込み、CCDカ
メラ21はレーザ投光器28から投射されてワークWか
ら反射した光のみを取り込む。
【0023】CCDカメラ20は図3に示す2次元撮像
素子30上に結像する。レーザ投光器27はスリット状
の光をワークW上に垂直に投射しており、多数の画素P
(m,n)からなる2次元撮像素子30はレーザ投光器
27の投射光の反射光を受光する。同様に、CCDカメ
ラ21は図3に示す2次元撮像素子31上に結像する。
レーザ投光器28はスリット状の光をワークW上に垂直
に投射しており、多数の画素P(m,n)からなる2次
元撮像素子31はレーザ投光器28の投射光の反射光を
受光する。mは水平画素列方向Xの画素の番地を表し、
nは垂直画素列方向Yの画素の番地を表す。即ち、
(m,n)は2次元撮像素子30,31上の画素P
(m,n)の番地を表す。mは1から最大M(本実施の
形態ではM=512)まであり、nは1から最大N(本
実施の形態ではN=512)まである。垂直画素列方向
Yはスリット光の投光方向であり、水平画素列方向Xは
スリット光の投光方向に対して直交する方向、即ちレー
ザ投光器27,28の移動方向である。2次元撮像素子
30上の画素P(m,n)は受光量に応じた値の電気信
号を画像処理回路32に出力し、2次元撮像素子31上
の画素P(m,n)は受光量に応じた値の電気信号を画
像処理回路33に出力する。画像処理回路32は画像処
理回路33に同期信号を出力する。
【0024】画像処理回路32は2次元撮像素子30の
半分の画素P(m,n)から得られる電気信号に基づい
て図5(a)に示す各スリット画像G1〜GDの半分と
なる前半g1を生成する。画像処理回路33は2次元撮
像素子31の半分の画素P(m,n)から得られる電気
信号に基づいて図5(a)に示すスリット画像Gd(d
は1からDまでの整数)の残りの半分となる後半g2を
生成する。即ち、レーザ投光器27は被測定対象曲面の
半分の領域の走査を受け持つ第1の投光手段であり、レ
ーザ投光器28は被測定対象曲面の残りの半分の領域の
走査を受け持つ第2の投光手段である。
【0025】整数dはスリット画像の番号を表す。スリ
ット光は画素ピッチよりも広いピッチで移動しており、
スリット画像Gdの枚数Dは垂直画素列の列数Mよりも
少ない。スリット画像Gdの情報は、画像番号dの画素
P(m,n)における揮度値S(d,m,n)の群とし
て表わされる。画像処理回路32,33は生成したスリ
ット画像Gdの情報を主制御CPU38に転送する。主
制御CPU38にはモータコントローラ35、出力制御
回路29、数値演算処理部39及び容積演算処理部40
が信号接続されている。容積演算処理部40には表示装
置41が信号接続されている。主制御CPU38はモー
タコントローラ35、出力制御回路29、数値演算処理
部39及び容積演算処理部40を統制する。数値演算処
理部39は、最大値抽出手段となる最大値抽出部391
と、上位値抽出部392と、比較判定手段となる比較判
定部393と、水平画素演算部394と、数値情報出力
部395と、数値記憶部37とからなる。数値記憶部3
7は、第1の記憶手段となる第1のメモリ371と、第
2の記憶手段となる第2のメモリ372と、第3の記憶
手段となる第3のメモリ373と、第4の記憶手段とな
る第4のメモリ374と、第5のメモリ375とからな
る。
【0026】図6は主制御CPU38、数値演算処理部
39及び容積演算処理部40による1つの凹壁面の容積
を測定するプログラムを表すフローチャートである。レ
ーザ投光器27,28の移動する毎に撮像され、主制御
CPU38は画像処理回路32,33から転送されたス
リット画像Gdの前半g1と後半g2とを合わせて数値
演算処理部39の第1のメモリ371に転送する(ステ
ップS1)。数値演算処理部39の第1のメモリ371
は転送されたスリット画像Gdの揮度情報を記憶する
(ステップS2)。次いで、第1のメモリ371内の情
報は次に撮像されたときに全ての画素の揮度情報を更新
する。
【0027】次に、最大値抽出部391は第1のメモリ
371に記憶されたスリット画像Gdの揮度信号に基づ
いて各画素P(m,n)の最大の揮度値S(m,n)ma
x を抽出する(ステップS3)。最大値抽出部391
は、2次元撮像素子における同一画素において得られて
第1のメモリ371に記憶された先の揮度信号とその次
に転送された揮度信号とのレベルを順次比較し、先の揮
度信号よりその次の揮度信号のレベルが高いときには前
記画素における信号レベルの最大値S(m,n)max を
抽出する。これら最大値S(m,n)max は第2のメモ
リ372に更新記憶される。第2のメモリ372は、最
終的には各画素毎に信号レベルの真の最大値を記憶す
る。最終的に第2のメモリ372に記憶された全ての画
素P(m,n)における最大値S(m,n)max の群は
図5(a)に示すレベル最大スリット画像Gmax の情報
を構成する。
【0028】上位値抽出部392は、2次元撮像素子の
一水平画素列〔図5(b),(c)においてX方向の画
素列〕における信号レベルの最大値と、同じ一水平画素
列上でこの最大値に続く1つの信号レベルの値という上
位値をスリット画像Gd毎に演算して第3のメモリ37
3に記憶する(ステップS4)。例えば図5(b),
(c)における水平画素列n=n1では、画素P3にお
ける信号レベルが水平画素列n=n1上の最大値として
記憶され、画素P2における信号レベルが最大値に続く
信号レベルの値として記憶される。即ち、第3のメモリ
373は各スリット画像Gdにおける各水平画素列毎に
最大値及びこれに続く信号レベルの値を記憶する。
【0029】比較判定部393は、第3のメモリ373
に記憶された信号レベルの最大値及びこの最大値に続く
1つの信号レベルの値と、これらと同一の画素〔図5
(b),(c)の例では画素P3,P2〕で得られて第
2のメモリ372で最終的に記憶された最大値との間で
比例演算する。この場合の比例演算は、スリット画像
(画像番号d=1)から順に第2のメモリ372及び第
3のメモリ373の同じ番地(m,n)の画素P(m,
n)における揮度値S(d,m,n)を最大の揮度値S
(m,n)max によって割り算(ステップS5)するこ
とである。この割り算値が1であれば、割られた揮度値
S(d,m,n)は最大値S(m,n)maxであり、割
り算値が1より小さければ割られた揮度値S(d,m,
n)は最大値S(m,n)max ではない。この割り算は
割り算値が1という結果を得るまで画像番号dの順に遂
行される(ステップS6)。この比例演算によって得ら
れた最大比率、即ち割り算値1の画素を結ぶ撮像線がワ
ークWの被測定対象曲面の被測定対象曲線となる。
【0030】割り算値が1という結果を得た場合、比較
判定部393は、最大値S(m,n)max である揮度値
S(d,m,n)をもたらした画像番号dの画素P
(m,n)における信号レベルを1とすると共に、他の
画像番号の画素P(m,n)における信号レベルを0と
する2値化を行なう(ステップS7)。信号レベルを1
とした情報はP(m,n,1)と表し、信号レベルを0
とした情報はP(m,n,0)と表すことにする。
【0031】2値化処理は、1つの画像番号dについて
番地m毎に番地nが最大値Nになるまで遂行される(ス
テップS8及びステップS9)。図5(d)は図5
(b),(c)のスリット画像Gdを2値化に基づいて
補正した補正スリット画像情報を表す。比較判定部39
3は画像番号d毎に補正スリット画像情報を第4のメモ
リ374に送り、第4のメモリ374は1つのスリット
画像Gd毎に補正スリット画像情報を記憶する(ステッ
プS10)。水平画素演算部394は第4のメセリ37
4に記憶された補正スリット画像情報に基づいて被測定
対象曲面の深さΔxを演算して第5のメモリ375に記
憶する(ステップ11)。
【0032】数値情報出力部395は第5のメモリ37
5に記憶された深さΔxの情報を主制御CPU38を介
して容積演算処理部40に転送する(ステップS1
2)。容積演算処理部40は1つの凹壁面(W1,W
2,W3のいずれか1つ)のワーク面の深さΔxの情報
に基づいて凹壁面の形状を演算すると共に、この演算さ
れた形状を用いて容積を演算する(ステップS13)。
表示装置41はこの演算された容積を表示する。
【0033】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)図5(a)では、スリット画像Geにおける曲
線E1上の画素P1,P2の輝度は他のスリット画像に
おける画素P1,P2の輝度よりも大きいと仮定してい
る。又、画素P3において2重反射が生じていると仮定
している。
【0034】第3のメモリ373に記憶された画素P
(m,n)において得られた揮度値S(d,m,n)
は、この画素P(m,n)における最大値S(m,n)
max によって割り算することによって最大値S(m,
n)max と比較される。割り算値が1であれば、前記揮
度値S(d,m,n)を2値化した情報P(m,n,
1)がスリット画像Gdにおける補正スリット画像情報
として採用される。割り算値が1でない場合には、前記
揮度値S(d,m,n)を2値化した情報P(m,n,
0)がスリット画像Gdにおける補正スリット画像情報
としては採用されない。即ち、画素P(m,n)におけ
る最大の揮度値S(m,n)max をもたらしたスリット
画像であっても、この画素P(m,n)が補正スリット
画像情報としては採用されず、次に揮度の大きい画素P
(m,n)が採用される場合がある。図5(b),
(c)の例では信号レベルが一水平画素列n=n1上の
画素P3よりも小さい画素P2が補正スリット画像情報
として採用される。図5(d)に示す2値化されたスリ
ット画像Nd1は、図5(a)のスリット画像Geを補
正処理した得られた補正スリット画像情報である。
【0035】画素P(m,n)における最大の信号値
は、投射されたスリット光がこの画素に対応する被測定
対象曲面上の計測点に直接当たったときに得られる。従
って、正規化情報は被測定対象曲面の形状を正確に反映
し、凹壁面W1,W2,W3という三次元曲面の形状は
高い精度で測定される。三次元曲面の形状の高精度測定
は容積の高精度測定をもたらす。 (1-2)図3はCCDカメラ20,21を略体的に示
す。2次元撮像素子30,31上の画素Pと画素Pとの
間Peでは受光した光を受光する素子のない部分であ
り、この部分Peでは電気信号に変換できない。この部
分Peは人間の目でいえば盲点に相当し、前記した画素
Pと画素Pとの間という盲点部分Peでは輝度測定がで
きない。仮に、レーザ投光器27,28とCCDカメラ
20,21とが互いに相対位置不変であるとすると、レ
ーザ投光器27,28の走査動作に伴って盲点部分Pe
が図3の被測定対象曲面Wo に対して相対移動する。被
測定対象曲面W上の計測点からの反射光がCCDカメラ
20,21の相対移動に伴って画素Pと盲点部分Peと
に交互に受光される。そのため、画素Pに受光された場
合には前記計測点における輝度レベルはハイレベルとな
り、盲点部分Peに受光された場合には前記計測点にお
ける輝度レベルはローレベルとなる。このような輝度レ
ベルの変化は正規のスリット画像情報の生成の妨げとな
る。
【0036】本実施の形態では、レーザ投光器27,2
8がワークWの表面の被測定対象曲面を走査していると
きにはCCDカメラ20,21は移動しない。従って、
計測点における前記した輝度レベルの変化が生じず、正
規のスリット画像情報の生成は精度良く行われる。 (1-3)それぞれ異なる周波数F1,F2のレーザを投
射するレーザ投光器27,28は被測定対象曲面の前半
と後半との走査を別々に受け持つ。従って、走査時間は
従来よりも半分で済む。CCDカメラ20はレーザ投光
器27から投射されてワークWから反射した光のみを取
り込み、CCDカメラ21はレーザ投光器28から投射
されてワークWから反射した光のみを取り込む。従っ
て、各レーザ投光器27,28から投射されるスリット
光の計測点位置が互いに接近している場合にも、一方の
スリット光の反射光が他方のスリット光の反射光の受光
に影響を与えることはなく、高精度の測定が行える。
又、測定時間が従来よりも半分で済む。しかも、照明光
のような外乱光を遮断する効果もある。 (1-4)ワークテーブル14はレール13をスライドさ
せることによって基台11からはみ出した測定対象搬出
入位置に配置でき、測定対象であるワークWが重い場合
にもワークテーブル14にワークWを載せ易い。従来で
はワークテーブルを支持するレールは基台11側に固定
されており、ワークテーブルを測定対象搬出入位置に配
置するにはレールを基台11から常にはみ出しておく必
要があった。このようなはみ出しレールには不用意に接
触し易く、この接触によってワークが振動する。又、ワ
ークWを測定する場合に一般にCCDカメラ27,28
より重いワークWを移動するとワークに振動が発生し、
ワークの振動は測定精度を低下させる。本実施の形態で
は、測定時には支持台19が基台11上の測定位置に引
っ込んでいるため、基台11からはみ出したレールに不
用意に接触してワークWを振動させるようなおそれもな
い。又、ワークWよりも軽いCCDカメラ27,28を
移動しているので、基台11や支持台19及びワークW
が振動することが極端に低減される。
【0037】本発明では、スリット光を投射する投光手
段の代わりにビーム光を投射する投光手段を用い、この
ビームの投射方向を被測定対象曲面の垂直方向に移動し
て光走査を行なうようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、任意の
画素において得られた信号の値の内の最大値と、その画
素位置におけるスリット光を投光した位置での水平画素
における信号の値とを比較し、両信号値が一致する場合
には前記スリット画像における前記信号値を採用すると
共に、両信号値が一致しない場合には前記スリット画像
における前記信号値を排除して正規のスリット画像情報
を生成し、正規化されたスリット画像情報から被測定対
象曲面の形状を測定するようにしたので、三次元曲面を
高い精度で測定することができる。
【0039】又、第1の投光手段の投射光の周波数と第
2の投光手段の周波数とを異ならせ、第1の投光手段か
ら投射された光の被測定対象曲面からの反射光を第1の
バンドパスフィルタを経由して第1の撮像手段で受光
し、第2の投光手段から投射された光の被測定対象曲面
からの反射光を第2のバンドパスフィルタを経由して第
2の撮像手段で受光するようにした発明では、2種類の
投光手段による撮像ノイズがカットオフされ、しかも測
定時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す制御ブロック図。
【図2】一対のレーザ投光器による走査を示す斜視図。
【図3】2次元撮像素子上の盲点部分による影響を説明
するための略体図。
【図4】三次元測定装置全体を示す側面図。
【図5】(a)は多数のスリット画像を示す斜視図。
(b)は被測定対象曲面の半分を撮像して得られた1つ
のスリット画像を示す画像図。(c)は被測定対象曲面
の残りの半分を撮像して得られた1つのスリット画像を
示す画像図。(d)は補正されたスリット画像を示す画
像図。
【図6】測定プログラムを表すフローチャート。
【符号の説明】
20…第1の撮像手段となるCCDカメラ、21…第2
の撮像手段となるCCDカメラ、201…第1のバンド
パスフィルタ、202…第2のバンドパスフィルタ、2
7…第1の投光手段となるレーザ投光器、28…第2の
投光手段となるレーザ投光器、30,31…2次元撮像
素子、371…第1の記憶手段となる第1のメモリ、3
72…第2の記憶手段となる第2のメモリ、373…第
3の記憶手段となる第3のメモリ、374…第4の記憶
手段となる第4のメモリ、391…最大値抽出手段とな
る最大値抽出部、393…比較判定手段となる比較判定
部、W…測定対象となるワーク、W1,W2,W3…被
測定対象曲面となる凹壁面。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スリット光を投射された被測定対象曲面を
    2次元撮像素子を備えた撮像手段で撮像し、前記被測定
    対象曲面に対して前記スリット光を平行移動して得られ
    る多数のスリット画像から被測定対象曲面の形状を測定
    する三次元曲面測定方法において、 前記2次元撮像素子における同一画素において前記スリ
    ット光を平行移動する毎に撮像された揮度信号とその次
    に撮像された揮度信号とのレベルを順次比較し、先の揮
    度信号よりその次の揮度信号のレベルが高いときには前
    記画素における信号レベルの最大値を更新して記憶し、
    前記2次元撮像素子における一水平画素列上の信号レベ
    ルの最大値と、この最大値に続く少なくとも1つの信号
    レベルの値とを前記スリット画像毎に記憶し、このスリ
    ット画像毎に記憶された信号レベルの最大値及びこの最
    大値に続く少なくとも1つの信号レベルの値と、同一の
    画素における前記更新記憶された最大値との間で比例演
    算し、この比例演算によって得られた最大比率の画素を
    結ぶ撮像線を被測定対象曲線とする三次元曲面測定方
    法。
  2. 【請求項2】前記比例演算は、前記スリット画像毎に記
    憶された一水平画素列上の信号レベルの最大値及びこの
    最大値に続く少なくとも1つの信号レベルの値を、これ
    らと同一画素で得られた前記更新記憶された最終の最大
    値で割り算することによって行なう請求項1に記載の三
    次元曲面測定方法。
  3. 【請求項3】スリット光を投射された被測定対象曲面を
    2次元撮像素子を備えたカメラで撮像し、前記被測定対
    象曲面に対して前記スリット光を平行移動して得られる
    多数のスリット画像から被測定対象曲面の形状を測定す
    る三次元曲面測定装置において、 前記2次元撮像素子から得られる揮度信号を順次取り込
    んで記憶する第1の記憶手段と、 前記2次元撮像素子における同一画素において得られて
    前記第1の記憶手段に記憶された先に撮像された揮度信
    号とその次に撮像された揮度信号とのレベルを順次比較
    し、先の揮度信号よりその次の揮度信号のレベルが高い
    ときには前記画素における信号レベルの最大値を抽出す
    る最大値抽出手段と、 前記最大値抽出手段によって抽出された最大値を順次更
    新して記憶する第2の記憶手段と、 前記2次元撮像素子の一水平画素列における信号レベル
    の最大値と、同じ一水平画素列でこの最大値に続く少な
    くとも1つの信号レベルの値とを前記スリット画像毎か
    つ水平画素列毎に記憶する第3の記憶手段と、 第3の記憶手段に記憶された信号レベルの最大値及びこ
    の最大値に続く少なくとも1つの信号レベルの値と、こ
    れらと同一の画素で得られて第2の記憶手段に更新記憶
    された最終の最大値との間で比例演算する比較判定手段
    と、 前記比例演算によって得られた最大比率の画素を結ぶ撮
    像線を被測定対象曲線として記憶する第4の記憶手段と
    を備えた三次元曲面測定装置。
  4. 【請求項4】比較判定手段における比例演算は、第3の
    記憶手段に記憶された信号レベルの最大値及びこの最大
    値に続く少なくとも1つの信号レベルの値を、これらと
    同一の画素で得られて第2の記憶手段に更新記憶された
    最終の最大値で割り算して行なう請求項3に記載の三次
    元曲面測定装置。
  5. 【請求項5】被測定対象曲面の一部の領域の走査を受け
    持つ第1の投光手段と、 被測定対象曲面の残りの領域の走査を受け持つ第2の投
    光手段と、 被測定対象曲面を撮像する2次元撮像素子を備えた第1
    の撮像手段と、 被測定対象曲面を撮像する2次元撮像素子を備えた第2
    の撮像手段と、 前記第1の投光手段から投射された光の通過を許容する
    と共に、第2の投光手段から投射された光の通過を遮断
    する第1のバンドパスフィルタと、 前記第2の投光手段から投射された光の通過を許容する
    と共に、第1の投光手段から投射された光の通過を遮断
    する第2のバンドパスフィルタとを備え、 第1の投光手段の投射光の周波数と第2の投光手段の周
    波数とを異ならせ、第1の投光手段から投射された光の
    被測定対象曲面からの反射光を第1のバンドパスフィル
    タを経由して第1の撮像手段で受光し、第2の投光手段
    から投射された光の被測定対象曲面からの反射光を第2
    のバンドパスフィルタを経由して第2の撮像手段で受光
    するようにした請求項3及び請求項4のいずれか1項に
    記載の三次元曲面測定装置。
JP8228594A 1996-08-29 1996-08-29 三次元曲面測定方法及び装置 Pending JPH1073421A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002535606A (ja) * 1999-01-18 2002-10-22 マイデータ オートメーション アクチボラグ 対象物を検査する方法と装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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