JPH1073133A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JPH1073133A
JPH1073133A JP9203938A JP20393897A JPH1073133A JP H1073133 A JPH1073133 A JP H1073133A JP 9203938 A JP9203938 A JP 9203938A JP 20393897 A JP20393897 A JP 20393897A JP H1073133 A JPH1073133 A JP H1073133A
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brake
coil spring
rotation
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boss
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Kozo Nishimura
興三 西村
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
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Mita Industrial Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D27/10Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
    • F16D27/105Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with a helical band or equivalent member co-operating with a cylindrical coupling surface

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転要素に対して所定方向および所定方向と
反対方向の外部負荷が作用した場合には確実に回転要素
を停止することができ、かつ、回転要素を所定方向およ
び所定方向と反対方向に回転駆動する駆動系に適用する
ことができるブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 ブレーキ装置は、回転要素の該所定方向
の回動を制動するための第1のブレーキ手段と、回転要
素の所定方向と反対方向の回動を制動するための第2の
ブレーキ手段と、第1のブレーキ手段及び第2のブレー
キ手段を作動制御する作動制御手段を具備している。回
転制御手段が作用位置にあるときには第1のブレーキ手
段及び該第2のブレーキ手段は回転要素に作用すること
はなく、回転制御手段が非作用位置にあるときには回転
要素に所定方向の外部負荷が作用すると第1のブレーキ
手段が作用して回転要素の回動を阻止し、回転要素に所
定方向と反対方向の外部負荷が作用すると第2のブレー
キ手段が作用して回転要素の回動を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定方向及び該所
定方向と反対方向に選択的に回転駆動せしめられる回転
要素に制動力を作用せしめるブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動手段によって回転駆動せしめられて
いる回転要素に対する駆動力が遮断されたとき、回転要
素の負荷側から外力が作用すると、回転要素が所定方向
(例えば正転方向)又は所定方向と反対方向(例えば逆
転方向)に回動される。駆動力が遮断されたとき回転要
素を確実に停止する必要がある機器においては、回転要
素に制動力を作用せしめるブレーキ装置が設けられてい
る。
【0003】実開昭58ー129348号公報には、ブ
レーキ機能を具備した電磁スプリングクラッチが開示さ
れている。この公報には、電磁クラッチが除勢された状
態で出力回転部材が正転方向に回動されると制動力が作
用するように機能するコイル状のブレーキスプリング
と、出力回転部材が逆転方向に回動されると制動力が作
用するように機能するコイル状の逆転防止スプリングと
を備えたブレーキ装置が示されている。このように正転
用のブレーキスプリングと逆転防止スプリングとを具備
することにより、電磁クラッチが除勢された状態で、出
力回転部材に外部から正転方向の負荷が作用したときに
は正転用のブレーキスプリングが機能し、出力回転部材
に外部から逆転方向の負荷が作用したときには逆転防止
スプリングが機能するので、両方向からの外部負荷に対
処することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記実開昭5
8129348号公報に開示されたものは、上記逆転防
止スプリングは出力回転部材が逆転方向に回動すると常
に制動機能が働くように構成されている。従って、駆動
手段によって出力回転部材を回転駆動する場合に、所定
方向と反対方向に回転駆動すると直ちに上記逆転防止ス
プリングが働いて駆動すことができない。このように上
記実開昭58ー129348号公報に開示された技術
は、一方向だけ回転駆動する駆動系に適用することはで
きるが、両方向に回転駆動する駆動系に用いることがで
きない。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、回転要素に対して所定
方向および所定方向と反対方向の外部負荷が作用した場
合には確実に回転要素を停止することができ、かつ、回
転要素を所定方向および所定方向と反対方向に回転駆動
する駆動系に適用することができるブレーキ装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術的課題を
解決するために、本発明によれば、所定方向及び該所定
方向と反対方向に選択的に回転駆動せしめられる回転要
素の該所定方向の回動を制動するための第1のブレーキ
手段と、該回転要素の該所定方向と反対方向の回動を制
動するための第2のブレーキ手段と、該第1のブレーキ
手段及び該第2のブレーキ手段を作動制御する作動制御
手段を具備しており、該第1のブレーキ手段及び該第2
のブレーキ手段は、夫々、該回転要素と一体に回転する
第1のブレーキボスと、静止部に固定された第2のブレ
ーキボスと、該第1のブレーキボス及び該第2のブレー
キボスに跨って被嵌された制動用コイルばね手段と、該
制動用コイルばね手段を被嵌して配設され且つその一端
が係止されている回転スリーブを備えており、該作動制
御手段は、該第1のブレーキ手段及び該第2のブレーキ
手段における該回転スリーブの回動を阻止する作用位置
とこれら回転スリーブの回動を許容する非作用位置に選
択的に位置付けられる回転制御手段と、該回転制御手段
を作動せしめる作動手段を有しており、該回転制御手段
が該作用位置にあるときには該第1のブレーキ手段及び
該第2のブレーキ手段における該制動用コイルばね手段
の収縮が阻止されて該第1のブレーキ手段及び該第2の
ブレーキ手段が該回転要素に作用することはなく、一方
該回転制御手段が該非作用位置にあるときには該第1の
ブレーキ手段及び該第2のブレーキ手段における該制動
用コイルばね手段の収縮が許容され、この状態にて該回
転要素が該所定方向に相対的に回動されると該第1のブ
レーキ手段における該制動用コイルばね手段が収縮され
て該第1のブレーキ手段における該第1のブレーキボス
と該第2のブレーキボスが駆動連結され、また該回転要
素が該所定方向と反対方向に相対的に回動されると該第
2のブレーキ手段における該制動用コイルばね手段が収
縮されて該第2のブレーキ手段における該第1のブレー
キボスと該第2のブレーキボスが駆動連結され、該回転
要素の該所定方向及び該所定方向と反対方向の回動が該
第1のブレーキ手段及び該第2のブレーキ手段の作用に
よって阻止される、ことを特徴とするブレーキ装置が提
供される。本発明の他の特徴については、以下に述べる
説明により明らかにされる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
ブレーキ装置を添付図面を参照して更に詳述する。図1
には、所定方向(正転)及び該所定方向と反対方向(逆
転)に回転駆動せしめられる駆動源としての電動モータ
2の駆動力を被作動手段(図示せず)に選択的に伝達す
る駆動系に本発明に従って構成されたブレーキ装置を配
設した一実施形態が示されている。図示の駆動系には、
番号4で示す第1の電磁クラッチと番号6で示す第2の
電磁クラッチから構成され複合電磁クラッチ機構と、番
号8で示す正転制動用ブレーキ手段として作用する第1
のブレーキ手段と、番号10で示す逆転制動用ブレーキ
手段として作用する第2のブレーキ手段が配設されてい
る。
【0008】図1と共に図2及び図3を参照して第1の
電磁クラッチ4について説明する。図示の第1の電磁ク
ラッチ4は、内側伝達手段14、外側伝達手段16、駆
動連結用コイルばね手段18、アマチュア組立体20及
び電磁手段22を備えている。実施形態では、図1に左
右方向に間隔を置いて一対の支持プレート24及び26
が配設され、これら支持プレート24及び26間に軸部
材28(第2の回転要素を構成する)が軸受部材を介し
て回転自在に支持され、この軸部材28にスプロケット
30(第1の回転要素を構成する)が相対的に回転自在
に装着され、このスプロケット30と軸部材28の間に
クラッチ本体6が介在されている。
【0009】図示の内側伝達手段14は第1の内側部材
32と第2の内側部材34を有している。第1の内側部
材32は円筒状の部材から構成され、その一端部(図2
及び図3において左端部)には比較的小さい環状フラン
ジ36が設けられ、その中間部には比較的大きい環状フ
ランジ38が設けられ、その他部33(図2及び図3に
おいて右部)はボス部として作用する。この第1の内側
部材32は軸部材28に回転自在に装着され、スプロケ
ット30は第1の内側部材32に一体に回転するように
取付けられる。図示の例では、スプロケット30には複
数個(例えば2個)の貫通孔40が形成され、これら貫
通孔40を通して取付ねじ42を環状フランジ36に螺
着することによって、スプロケット30が第1の内側部
材32の一端に取付けられる。この第1の内側部材32
はスプロケット30と一体に形成するようにしてもよ
い。また、第2の内側部材34は、図2において第1の
内側部材32の右側に配置される。この第2の内側部材
34は、図2及び図3において左部に設けられた大径部
44と図2及び図3において右部に設けられた小径部4
6を有し、大径部44がボス部として作用する。第2の
内側部材34は軸部材28と一体に回動するように取付
けられる。実施形態では、第2の内側部材34の一端、
即ち大径部44の図3において左端にはピン受部を規定
する一対の凹部48が形成され、軸部材28に形成され
たピン孔50(図3)に装着されているピン部材52の
両端部をかかる凹部48内に位置付けることによって、
第2の内側部材34が軸部材28に一体に回転するよう
に装着されている(図1)。第1の内側部材32の他部
と第2の内側部材34の大径部44は相互に近接するよ
に延び、両内側部材の対向する端面は相互に接触乃至近
接せしめられている。この第1の内側部材32の他部3
3の外径と第2の内側部材34の大径部44の外径は実
質上等しく、実質上連続して延びている。尚、第2の内
側部材34は軸部材28と一体に形成するようにしても
よい。
【0010】また、図示の外側伝達手段16は第1の外
側部材54と第2の外側部材56を有している。第1の
外側部材54は中空スリーブ状の部材から構成され、ス
プロケット30と一体に回動するように装着される。図
示の実施形態では、第1の内側部材32の環状フランジ
38には貫通孔58が形成され、また第1の外側部材5
4の一端面(図2及び図3において左端面)には受孔が
形成され、これら貫通孔58及び受孔にピン部材60を
圧入することによって、第1の外側部材54が第1の内
側部材32に装着されている。この第1の外側部材54
はスプロケット30に直接装着するようにしてもよい。
第1の外側部材54は第1の内側部材32の他部33を
覆うようにその外側に配設され、第1の外側部材54の
内周面(第1の外側部材54の一端部は内径が他の部分
よりも幾分小さくて第1の内側部材32に接触するよう
になっており、従って、詳しくは上記他の部分における
内周面)と第1の内側部材32の他部33の外周面の間
に、環状の空間が規定される。
【0011】また、第2の外側部材56は、第1の部材
62、第2の部材64及び第3の部材66から構成され
ている。第1の部材62は環状の部材から構成され、所
定部位に2個の貫通孔68が形成されている。また、第
2の部材64は環状の部材から構成され、その外周面の
対向する部位には半径方向外方に突出する一対の係合突
部70が一体に設けられている。この第2の部材64は
第1の部材62より幾分小さく、その一端面(図2及び
図3において左端面)には、第1の部材62における貫
通孔68に対応して、一対の雌ねじ孔が形成されている
(図2)。また、第3の部材66は円形の端壁72とこ
の端壁72から延びる円筒状壁74を有している。円筒
状壁74の一端部(図2及び図3において左端部)に
は、第2の部材64に対応して、その内周縁部に環状凹
部76が規定され、また第2の部材64の係合突部70
に対応して、環状凹部76の所定部位に一対の受け凹部
78が規定されている。第1の部材62と第2の部材6
4は、第1の部材62の貫通孔68を通して取付ねじ8
0を第2の部材64の雌ねじ孔に螺着することによって
所要の通り連結される(図2)。また、第2の部材64
と第3の部材66は、第2の部材64の外周縁部を環状
凹部76に位置付けると共に係合突部70を受け凹部7
8に位置付けることによって、一体に回動するように装
着される。この第2の外側部材56は軸部材28と一体
に回動するように取付けられる。図示の実施形態では、
第2の内側部材34の小径部46の先端部にはセレーシ
ョンの如き加工が施されており、この加工部位46aに
第3の部材66の端壁72に形成された圧入孔73を圧
入することによって、第2の外側部材56が第2の内側
部材34と一体に回動するように装着されている。第2
の部材64は第2の内側部材34の大径部44を覆うよ
うに外側に配置され、その内周面と大径部44の外周面
の間に環状の空間が規定される。第1の外側部材54と
第2の外側部材56の第2の部材64は相互に近接する
ように延び、これらの対向する両端面は相互に接触乃至
近接せしめられている。第1の外側部材54(特に一端
部を除く他の部分)の内径と第2の外側部材56におけ
る第2の部材64の内径は実質上等しく、これらの内周
面は実質上連続して延びている。尚、この第2の外側部
材56は軸部材28に直接装着するようにしてもよい。
【0012】図示のアマチュア組立体20は、第2の内
側部材34の小径部46の基部に回転自在に装着され、
第2の外側部材56における第2の部材64及び第3の
部材66によって規定された空間内に収容されている。
アマチュア組立体20は、アマチュア82、偏倚ばね部
材84及び支持回転体86を備えている。支持回転体8
6は短円筒状の部材から構成され、第2の内側部材34
の小径部46に回転自在に装着されている。支持回転体
86の図2及び図3において右端面には、その内周縁部
に右方に突出する環状フランジが一体に設けられてい
る。この支持回転体86は、クラッチ機構2の応答性を
高めるために、軽量のプラスチックから形成するのが好
ましい。偏倚ばね部材84は、支持回転体86の環状フ
ランジに支持され、その中央部88が固定用プレート9
0によって支持回転体86の上記右端面に固定されてい
る。アマチュア82は偏倚ばね部材84を介して支持回
転体86に装着されている。アマチュア82は第3の部
材66の端壁72に略対応した外形を有する環状プレー
トから構成され、上記端壁72と偏倚ばね部材84の間
に配置されている。偏倚ばね部材84は中央部88から
半径方向外方に鎌状に延びる複数個(実施形態において
3個)の突出部91を有し、複数個の突出部91の各々
の自由端部にリベットの如き固定部材92によってアマ
チュア82が固定されている。この偏倚ばね部材84
は、アマチュア82を第3の部材66の端壁72(ロー
タとしても機能する)から離隔する方向に弾性的に偏倚
せしめる。このアマチュア組立体20の構成は、例えば
特開昭61−236930号公報に開示されているもの
と実質上同一である。
【0013】電磁手段22は、第3の部材66の端壁7
2の図2及び図3において右側に配置されている。図示
の電磁手段22は、フィールドコア94とフィールドコ
ア94に装着されたコイル体96を有し、フィールドコ
ア94がスリーブ98を介して軸部材28に回転自在に
装着されている。(図2)。フィールドコア94の外周
面には突出部100が設けられ、突出部100に凹部1
02が形成されている。一方、支持プレート26には、
その一部を内側に折曲せしめることによって係止突起1
04が設けられており、この係止突起104が上記突出
部100の凹部102に係止されている(図2)。従っ
て、電磁手段22は、後述する軸部材28の回転によっ
て回動されることはない。尚、第1の内側部材32の外
側(図2において左側)及び電磁手段22の外側(図2
において右側)には、各種構成要素が軸部材28から離
脱するのを防止するために、係止部材106が軸部材2
8に係止されている。
【0014】図示の実施形態では、電磁手段22が第3
の部材66の端壁72の外側に配置されていることに関
連して、第3の部材66における円筒状壁74は端壁7
2を越えて図2及び図3において右方に突出している。
このように円筒状壁74を電磁手段22の一部を包囲す
るように突出せしめた場合には、電磁手段22による磁
気的吸引作用を向上せしめることができ、これによって
クラッチ機構自体の応答性を高めることができる。
【0015】コイルばね手段18は内側伝達手段14と
外側伝達手段16の間に配設されている。更に詳述する
と、コイルばね手段18は外側伝達手段16の内側にて
内側伝達手段14を被嵌して配設されており、第1の内
側部材32(ボス部として作用する上記他部33)及び
第2の内側部材34(大径部44)の外周面に跨って延
びていると共に、第1の外側部材54(一端部を除く他
の部分)及び第2の外側部材56における第2の部材6
4の内周面に跨って延びている。このコイルばね手段1
8の一端108(図2及び図3において左端)は第1の
外側部材54の内周面に形成された係止凹部110に係
止することによってこれに連結され、その他端112
(図2及び図3において右端)は、支持回転体84の図
2及び図3において左端部に形成された切欠き114
(実施形態では、周方向に間隔を置いて複数個形成され
ている切欠き114のいずれか)に係止することによっ
てこれに連結されている(図2)。このように構成され
たコイルばね手段18は、図3に示す通り、上記一端1
08から上記他端112まで図2及び図3において左側
から見て右方向(即ち、スプロケット30が矢印116
で示す方向に回転している時に支持回転体84にその回
動を阻止する力が作用して両者が相対的に回動せしめら
れると収縮すると共にスプロケット30が矢印118で
示す方向に回転している時に支持回転体84にその回動
を阻止する力が作用して両者が相対的に回動せしめられ
ると拡張する方向)に捲回されている。
【0016】図示の実施形態では、更に、第2の外側部
材56における第1の部材62の内周縁部に段部69が
形成され、この第1の部材62の段部69と第2の部材
64の図2において左面によって環状受部が規定されて
いる。一方、第1の外側部材54の他端部には半径方向
外方に突出する環状フランジ120が設けられており、
かかる環状フランジ120が第2の外側部材56におけ
る上記受部に回転自在に受入れられている。このように
構成されているので、第2の部材64に対する第1の外
側部材54の軸部材28の軸線方向の相対的移動が拘束
され、これによって第2の部材64と第1の外側部材5
4間に間隙が実質上生成されることはなく、従って、後
述するコイルばね手段18の拡張時にその一部が第2の
部材64と第1の外側部材54間に侵入することが確実
に防止される。
【0017】上記軸部材28上に正転制動用ブレーキ手
段として作用する第1のブレーキ手段8が配設されてい
る。主として図4を参照して第1のブレーキ手段8につ
いて説明する。図示のブレーキ手段8は、第1のブレー
キボス122、第2のブレーキボス124、正転制動用
として作用するコイルばね手段126及び回転スリーブ
128を備えている。第1のブレーキボス122は略円
筒状であり、その一端部(図4において右端部)にボス
部として作用する小径部130が設けられている。ま
た、この第1のブレーキボス122の他端部にはスプロ
ケット132が一体に設けられている。第1のブレーキ
ボス122は軸部材28と一体に回動するように装着さ
れる。図示の実施形態では、第1のブレーキボス122
の小径部130には半径方向に貫通する貫通孔が設けら
れ、また軸部材28の所定部位にも上記貫通孔に連通す
る貫通孔が設けられており、ピン部材134をこれら貫
通孔内に圧入することによって、第1のブレーキボス1
22が軸部材28に一体に回動するように装着されてい
る。
【0018】第2のブレーキボス124は略円筒状であ
り、その一端部(図4において右端部)には取付フラン
ジ136が一体に設けられている。取付フランジ136
には周方向に間隔を置いて複数個の孔が形成されてお
り、これら孔を通して取付ねじ138を支持プレート2
6に螺着することよって、第2のブレーキボス124が
静止部として作用する支持プレート26に取付けられて
いる。従って、この第2のブレーキボス124は回動さ
れることはなく、この第2のブレーキボス124に対し
て軸部材28が相対的に回動される。第2のブレーキボ
ス124の他部(図4において左部)にはボス部として
作用する小径部140が設けられている。第1のブレー
キボス122の小径部130及び第2のブレーキボス1
24の小径部140は相互に近接する方向に延びてお
り、それら両端面は接触乃至近接せしめられている。こ
れら小径部130及び140の外径は実質上等しく、そ
れらの外周面は実質上連続している。
【0019】制動用コイルばね手段126は、第1のブ
レーキボス122の小径部130及び第2のブレーキボ
ス124の小径部140に被嵌して配設され、両小径部
130及び140に跨って延びている。また、回転スリ
ーブ128はこのコイルばね手段126を被嵌して配設
されている。回転スリーブ128は円筒状のスリーブ部
材から構成され、その両端部が第1のブレーキボス12
2の肩部(小径部130との境に存在する)と第2のブ
レーキボス124の肩部(小径部140との境に存在す
る)に回転自在に支持されている。この回転スリーブ1
28の外周面には爪部142が一体に設けられている
(図6も参照)。回転スリーブ128の図4において左
端部には、更に、切欠き144が形成されており、この
切欠き144にコイルばねほ手段126の一端146が
係止されている。制動用コイルばね手段126は、上記
一端146から他端まで図4において左側から見て右方
向(即ち、回転スリーブ128が回転自在な状態におい
て軸部材28が図4において左側から見て反時計方向に
回動されると収縮する方向)に捲回せしめられている。
尚、図示の例では、制動用コイルばね手段126の他端
を第2のブレーキボス124に単に被嵌しているのみで
あるが、この他端を第2のボス124に係止させるよう
にしてもよい。
【0020】第1のブレーキ手段8は以上のように構成
されているので、回転スリーブ128の回動が拘束され
ている状態において軸部材28が矢印116又は118
(図1、図3)で示す方向に回転されても、また、回転
スリーブ128の回転が拘束されていない状態において
軸部材28が矢印118で示す方向に回転されても制動
用コイルばね手段126は収縮されることはなく、従っ
て、コイルばね手段126を介して第1のブレーキボス
122と第2のブレーキボス124が連結されず、第1
のブレーキ手段8は非作動状態に保持される。これに対
して、回転スリーブ128の回転が拘束されていない状
態において軸部材28が矢印116で示す方向に回転さ
れると、矢印116で示す方向の若干の回動によって制
動用コイルばね手段126が所要の取り収縮され、この
コイルばね手段126を介して第1のブレーキボス12
2と第2のブレーキボス124が駆動連結され、従っ
て、第2のブレーキボス124が回動しない故に、第1
のブレーキ手段8が制動状態になって軸部材28の矢印
116で示す方向の回動が制動される。
【0021】次に、上記第2の電磁クラッチ6につい
て、図1と共に図5を参照して説明する。尚、第1の電
磁クラッチ4の各種構成要素と実質上同一の部材は同一
の番号を付して説明する。第2の電磁クラッチ6は第1
の電磁クラッチ4と実質上同一の構成であり、軸部材2
8に対して所定間隔を置いて配設された軸部材150
(第4の回転要素を構成する)に所要の通り装着されて
いる。軸部材150は軸受部材を介して支持プレート2
6に回転自在に支持され、その一端部は図1において左
方に延び、かかる軸部材150にクラッチ本体10の各
種構成要素が第1の電磁クラッチ機構2のクラッチ本体
6と同様にして装着されている。即ち、第1の内側部材
32′は軸部材150に回転自在に支持され(実施形態
ではスリーブ151を介して支持されている)、この第
1の内側部材32′にスプロケット152(第3の回転
要素を構成する)及び外側伝達手段16における第1の
外側部材54が一体に回動するように取付けられてい
る。また、第2の内側部材34は軸部材150にピン部
材52を介して一体に回動するように装着され、この第
2の内側部材34に外側伝達手段16における第2の外
側部材56が一体に回動するように装着されていると共
に、アマチュア組立体20が回転自在に装着されてお
り、また電磁手段22も軸部材150に回転自在に支持
されている。
【0022】実施形態の複合電磁クラッチ機構において
は、第3の回転要素を構成するスプロケット152が入
力回転要素を構成し、このスプロケット152が上記電
動モータ2に連結されている。駆動源としての電動モー
タ2は、上記支持プレート24に支持金具156によっ
て取付けられている。電動モータ2の出力軸158は支
持プレート24に形成された開口を通して図1において
右方に突出し、この出力軸158の突出端部が第1の内
側部材32′に形成された取付孔内に位置付けられ、出
力軸158と第1の内側部材32′、従ってスプロケッ
ト152が一体に回転するように連結されている。即
ち、図示の実施形態では、出力軸158の突出端部及び
第1の内側部材32′の内周面にはキー溝が形成され、
このキー溝にキー部材160を装着することによって両
者が駆動連結されている。また、第1の内側部材32′
には半径方向に延びる雌ねじ孔が形成され、この雌ねじ
孔に螺着されたねじ部材162を出力軸158に作用さ
せることによっても両者が駆動連結されている。従っ
て、電動モータ2が付勢されると、出力軸158と一体
にスプロケット152も所要の通り回転される。
【0023】上記軸部材150上に逆転制動用ブレーキ
手段として作用する第2のブレーキ手段10が配設され
ている。第2のブレーキ手段10は、制動用コイルばね
手段126′の巻き方向が反対である点を除けば第1の
電磁クラッチ機構2における第1のブレーキ手段8と実
質上同一の構成である。即ち、第2のブレーキ手段10
は、軸部材150と一体に回転する第1のブレーキボス
122′と支持プレート26に固定された第2のブレー
キボス124と、第1のブレーキボス122′及び第2
のブレーキボス124に跨って被嵌された逆転制動用と
して作用するコイルばね手段(図示せず)と、コイルば
ね手段を被嵌して回転自在に配設された回転スリーブ1
28を備えている。第2のブレーキ手段12における制
動用コイルばね手段(図示せず)は、一端が回転スリー
ブ128に形成された切欠き(図示せず)に係止され、
上記一端から他端まで図1において左側から見て左方向
(即ち回転スリーブ128が回転自在な状態において軸
部材150が図1において左側から見て時計方向に回動
されると収縮する方向)に捲回せしめられている。
【0024】上記のように構成された第2のブレーキ手
段10は、回転スリーブ128の回動が拘束されている
状態において軸部材150が矢印164又は166(図
1、図6)で示す方向に回転されても、また、回転スリ
ーブ128の回転が拘束されていない状態において軸部
材150が矢印166で示す方向に回転されても制動用
コイルばね手段(図示せず)は収縮されることはなく、
従って、コイルばね手段を介して第1のブレーキボス1
22′と第2のブレーキボス124が連結されず、第2
のブレーキ手段12は非制動状態に保持される。これに
対して、回転スリーブ128の回転が拘束されていない
状態において軸部材150が矢印164で示す方向に回
転されると、矢印164で示す方向の若干の回動によっ
て制動用コイルばね手段が所要の通り収縮され、このコ
イルばね手段を介して第1のブレーキボス122′と第
2のブレーキボス124が駆動連結され、従って、第2
のブレーキボス124が回動しない故に、第2のブレー
キ手段12が制動状態になって軸部材150の矢印16
4で示す方向の回動が制動される。
【0025】図示の実施形態におけるブレーキ装置は、
更に、第1のブレーキ手段8及び第2のブレーキ手段1
0を作動制御するための作動制御手段168を備えてい
る。主として図6を参照して説明すると、図示の作動制
御手段168は、第1のブレーキ手段8及び第2のブレ
ーキ手段10の回転スリーブ128の回動を阻止するた
めの回転制御手段とこの回転制御手段を作動させるため
の作動手段を備えている。図示の回転制御手段は矩形状
のプレートから形成することができる制御部材170か
ら構成され、この制御部材170が第1のブレーキ手段
8と第2のブレーキ手段12の間に配置されている。実
施形態では、支持プレート26には一対の短軸175及
び176が植設されており、これら短軸175及び17
6の先端部には小径取付部172及び174が設けられ
ている。また、制御部材170には細長い孔171が形
成されており、この孔171内に短軸175及び176
の小径取付部172及び174が移動自在に位置付けら
れている。短軸175及び176の先端には、更に、制
御部材170の離脱を防止するために、係止部材(図示
せず)が係止される。制御部材170は、図6から理解
されるように、孔171の一端部が片方の短軸175に
当接する係合位置(図6に示す位置)と孔171の他端
が他方の短軸176に当接する離脱位置の間を移動自在
である。また、図示の作動手段は電磁ソレノイド178
から構成されている。電磁ソレノイド178のソレノイ
ド本体180は支持プレート26に取付けられ、その出
力ロッド182がピン184を介して制御部材170の
一端部に連結されている。また、ソレノイド本体180
とピン184の間には出力ロッド182を被嵌してコイ
ルばね186が介在されている。このコイルばね186
は、制御部材170を上記離脱位置に向けて弾性的に偏
倚せしめる。
【0026】図示の実施形態における作動制御手段16
8は上記のように構成されており、電磁ソレノイド17
8が除勢されているときには、制御部材170はコイル
ばね186の作用によって上記離脱位置に保持される。
この離脱位置においては制御部材170の係合角部17
0a及び170bが夫々第1のブレーキ手段8における
回転スリーブ128の爪部142及び第2のブレーキ手
段10における回転スリーブ128の爪部142から離
隔し、このため両回転スリーブ128の回動が許容され
る。一方、電磁ソレノイド178が付勢されると、制御
部材170はコイルばね186の作用に抗して矢印18
8で示す方向に移動して上記係合位置に位置付けられ
る。この係合位置においては制御部材170の係合角部
170a及び170bが夫々第1のブレーキ手段8及び
第2のブレーキ手段10における回転スリーブ128の
爪部142に係合し、このため係合角部170aの作用
によって第1のブレーキ手段8における回転スリーブ1
28の矢印116で示す方向の回動が阻止され、また他
方の係合角部170bの作用によって第2のブレーキ手
段10における回転スリーブ128の矢印164で示す
方向の回動が阻止される。
【0027】尚、図示の実施形態では、構成を簡単にす
るために、第1のブレーキ手段8及び第2のブレーキ手
段10の回転スリーブ128を共通の作動制御手段16
8(単一の制御部材170と単一の電磁ソレノイド)に
より作動制御しているが、これに代えて、第1のブレー
キ手段8の回転スリーブ128と第2のブレーキ手段1
0の回転スリーブ128を、夫々、専用の作動制御手段
により作動制御するようにしなもよい。
【0028】再び図1を参照して説明する。第1の回転
要素を構成するスプロケット30と第3の回転要素を構
成するスプロケット152はチェーンの如き伝動部材1
90を介して駆動連結されている。図示の実施形態で
は、スプロケット152の歯数はスプロケット30の歯
数よりも大きく設定されており、従ってスプロケット1
52の回動力が伝動部材190を介してスプロケット3
0に伝達されるときには、回転速度は増大される。ま
た、第2の回転要素を構成する軸部材28と一体に回転
するスプロケット132と第4の回転要素を構成する軸
部材150と一体に回転するスプロケット132′はチ
ェーンの如き伝動部材192を介して駆動連結されてい
る。実施形態では、スプロケット132′の歯数はスプ
ロケット132の歯数よりも小さく設定されており、従
ってスプロケット132′の回動力が伝動部材192を
介してスプロケット132に伝達されるときには、回転
速度は減速される。
【0029】上記のように構成された複合電磁クラッチ
機構においては、図1から理解される如く、第2の回転
要素を構成する軸部材28が出力回転要素を構成し、こ
の軸部材28は支持プレート26を貫通して突出し、そ
の突出端が支持部194に回転自在に支持されている。
この軸部材28の突出端部(即ち、支持プレート26と
支持部194間の部位)には、更に、一対の出力スプロ
ケット196及び198が装着され、これら出力スプロ
ケット196及び198がチェーン200及び202等
を介して被作動手段(図示せず)に駆動連結されてい
る。従って、軸部材28が後述する如く回転されると、
かかる回動力は出力スプロケット196及び198並び
にチェーン200及び202を介して被作動手段に所要
の通り伝達される。以上のように構成された複合電磁ク
ラッチ機構およびブレーキ装置を備えた駆動系は、例え
ば牛乳、ビール等の自動販売機に用いることができる。
【0030】上述した複合電磁クラッチ機構およびブレ
ーキ装置を備えた駆動系の作用効果を説明すると、次の
通りである。複合電磁クラッチ機構を構成する第1の電
磁クラッチ4の電磁手段22及び第2の電磁クラッチ機
構6の電磁手段22のいずれか一方が付勢されるとレー
キ装置を構成する作動制御手段168における電磁ソレ
ノイド178も付勢され、一方、第1の電磁クラッチ4
及び第2の電磁クラッチ6の双方の電磁手段22が除勢
されると上記電磁ソレノイド178も除勢される。
【0031】第1の電磁クラッチ4の電磁手段22及び
第2の電磁クラッチ6の電磁手段22が除勢されている
ときには、入力回転要素を構成するスプロケット152
の回動力が出力回転要素を構成する軸部材28に伝達さ
れることはない。即ち、双方の電磁手段22が除勢され
ている状態において電動モータ2が付勢されて所定方向
(又は所定方向と反対方向)に回転されると、この電動
モータ2の作用によってスプロケット152が所定方向
(又は所定方向と反対方向)に回転され、またスプロケ
ット152の回転に伴って伝動部材190を介してスプ
ロケット30も矢印116(又は118)(図3)で示
す所定方向(又は所定方向と反対方向)に回転される。
スプロケット152が所定方向(又は所定方向と反対方
向)に回転されると、図5から理解される如く、このス
プロケット152と一体に第1の内側部材32′、第1
の外側部材54、コイルばね手段18及びアマチュア組
立体(図示せず)も回転され、コイルばね手段18の一
端と他端の間に収縮方向(又は拡張方向)の回転速度差
は実質上生成されず、このコイルばね手段18は収縮
(又は拡張)されることはない。従って、スプロケット
152からの回動力が内側伝達手段14及び外側伝達手
段16のいずれを介しても軸部材150に伝達されるこ
とはなく、この第2の電磁クラッチ機構4を介して軸部
材28が回動されることはない。また、スプロケット3
0が所定方向(又は所定方向と反対方向)に回転される
と、図2から理解される如く、このスプロケット30と
一体に第1の内側部材32、第1の外側部材54、コイ
ルばね手段18及びアマチュア組立体20も回転され、
コイルばね手段18の一端108と他端112の間に収
縮方向(又は拡張方向)の回転速度差が実質上生成され
ず、コイルばね手段18は収縮(又は拡張)されること
はない。従って、第1の電磁クラッチ4においても、ス
プロケット30からの回動力が内側伝達手段14及び外
側伝達手段16のいずれかを介しても軸部材28に伝達
されることはなく、軸部材28が回動されることはな
い。
【0032】双方の電磁手段22が除勢されているとき
には作動制御手段168における電磁ソレノイド178
も除勢され、第1のブレーキ手段8及び第2のブレーキ
手段10の双方が制動状態に保持される。このときに
は、コイルばね186の作用によって作動制御手段16
8における制御手段170が離脱位置に保持され、その
係合角部170a及び170bが第1のブレーキ手段8
及び第2のブレーキ手段12の回転スリーブ128の爪
部142から離脱され(回転制御手段が非作用状態に保
持され)、従って、第1のブレーキ手段8及び第2のブ
レーキ手段10の回転スリーブ128の回動が許容され
る。このように回転スリーブ128の回動が許容された
状態において、外部負荷により軸部材28が矢印116
(図1、図6)で示す方向に若干回動されると、かかる
軸部材28の回動力が第1のブレーキ手段8における第
1のブレーキボス122に伝達され(この回動力は、更
に、スプロケット132、伝動部材192、スプロケッ
ト132′及び第2のブレーキ手段12における第1の
ブレーキボス122′を介して軸部材150にも伝達さ
れる)、第2のブレーキボス122の外周面と制動用コ
イルばね手段126の内周面間の摩擦力によってこの制
動用コイルばね手段126が収縮される。このため、第
1のブレーキボス122と第2のブレーキボス124が
コイルばね手段126を介して連結され、第2のブレー
キボス124が支持プレート26に固定されて回動不可
能である故に第1のブレーキボス122、従って軸部材
28の矢印116で示す方向の回動が制動され、外部負
荷による軸部材28の矢印116で示す方向の回動が確
実に阻止される。
【0033】また、上述した回転スリーブ128の回動
が許容された状態において、外部負荷により軸部材28
が矢印118(図1、図6)で示す方向に若干回動され
ると、軸部材28の回動力がスプロケット132、伝動
部材192及びスプロケット132′を介して第2のブ
レーキ手段10における第1のブレーキボス122′に
伝達され(この回動力は第1のブレーキ手段8における
第1のブレーキボス122にも伝達される)、第1のブ
レーキボス122′の外周面と制動用コイルばね手段1
26の内周面間の摩擦力によってこの制動用コイルばね
手段126が収縮される。このため、第1のブレーキボ
ス122′と第2のブレーキボス124がコイルばね手
段126を介して連結され、第2のブレーキボス124
が支持プレート26に固定されて回動不可能である故に
第1のブレーキボス122′の矢印164(図6)で示
す方向の回動、従って伝動部材192、スプロケット1
32及び第1のブレーキ手段8における第1のブレーキ
ボス122を介して駆動連結されている軸部材28の矢
印118で示す方向の回動が制動され、外部負荷による
軸部材28の矢印118で示す方向の回動も確実に阻止
される。
【0034】次に、電動モータ2が付勢されて所定方向
に回転している状態において、第1の電磁クラッチ4の
電磁手段22が付勢されると、スプロケット152の回
動力は次の通りにして軸部材28に伝達される。電動モ
ータ2が所定方向に回転すると、この回動力がスプロケ
ット152及び伝動部材190を介してスプロケット3
0に伝達され、このスプロケット30が矢印116(図
1、図6)で示す方向に回動される。この状態において
第1の電磁クラッチ4の電磁手段22が付勢されると、
電磁手段22の作用によってアマチュア82が偏倚ばね
部材84の偏倚作用に抗して図2において右方に、即ち
ロータとして機能する第3の部材66の端壁72に向け
て移動され、この端壁72内面に磁気的に吸引乃至吸着
される(アマチュア82は必ずしも端壁72に吸着せし
められる必要はなく、後述する如くスプロケット30、
従って連結用コイルばね手段18の一端108とアマチ
ュア組立体20、従ってコイルばね手段18の他端11
2の間に相対的回転差が生成せしめられれば十分であ
る)。このため、アマチュア82と第3の部材66の端
壁72が接続状態になって、アマチュア組立体20にそ
の回動を阻止する力が作用し、この回動阻止力によって
スプロケット30、従ってコイルばね手段18の一端1
08とアマチュア組立体20、従ってコイルばね手段1
8の他端112との間にこのコイルばね手段18を収縮
せしめる方向の回転速度差が生成され、この回転速度差
によってコイルばね手段18が所要の通り収縮される。
このようにコイルばね手段18が収縮されると、コイル
ばね手段18の内周面が内側伝達手段14における第1
の内側部材32(特にボス部として作用する部位)及び
第2の内側部材34(特にボス部として作用する部位)
の外周面に作用し、第1の内側部材32と第2の内側部
材34がコイルばね手段18を介して駆動連結される。
従って、スプロケット152からの回動力は、伝動部材
190、スプロケット30並びに第1の電磁クラッチ機
構2における第1の内側部材32、コイルばね手段18
及び第2の内側部材34を介して軸部材28に伝達さ
れ、この軸部材28も矢印116で示す方向に回動され
る。尚、このとき第2の電磁クラッチ6においては、図
5から理解される如く、スプロケット152が矢印16
6(図1、図6)で示す方向に回動される故に、このス
プロケット152と一体に第1の内側部材32′、第1
の外側部材54、コイルばね手段18及びアマチュア組
立体(図示せず)も回動される。また、軸部材28が矢
印116で示す方向に回動される故に、この回動力によ
りスプロケット132、伝動部材192及びスプロケッ
ト132′を介して軸部材150も矢印166(図6)
で示す方向に回動され、この軸部材150と一体に第2
の内側部材34及び第2の外側部材16も回動される。
【0035】上述した連結状態において第1の電磁クラ
ッチ4における電磁手段22が除勢されると、偏倚ばね
部材84の作用によってアマチュア82が図2において
左方に移動され、アマチュア82と第3の部材66の端
壁72の上記接続状態が解除される。この結果、上述し
た駆動伝達時に蓄えられたコイルばね手段18の弾性力
によってアマチュア組立体20が矢印118で示す方向
に相対的に若干回動され、コイルばね手段18は所要の
通り拡張される。このようにコイルばね手段18が拡張
されると、コイルばね手段18による第1の内側部材3
2と第2の内側部材34の駆動連結が解除され、軸部材
28の矢印116で示す方向の回動が停止する。
【0036】また、電動モータ2が付勢されて所定方向
と反対方向に回転している状態において第1の電磁クラ
ッチ機構2の電磁手段22が同様に付勢されると、軸部
材28は矢印118(図1、図6)で示す方向に回動さ
れる。即ち、電動モータ2が所定方向と反対方向に回転
すると、この回動力がスプロケット152及び伝動部材
190を介してスプロケット30に伝達され、このスプ
ロケット30が矢印118で示す方向に回動される。こ
の状態において第1の電磁クラッチ4の電磁手段22が
付勢されると、電磁手段22の作用によって上述したと
同様にアマチュア82が第3の部材66の端壁72に磁
気的に吸着される。この結果、アマチュア82と第3の
部材66の端壁72が接続状態になってアマチュア組立
体20にその回動を阻止する力が作用し、スプロケット
30が矢印118で示す方向に回動していることに起因
してこの回動阻止力によってスプロケット30、従って
コイルばね手段18の一端108とアマチュア組立体2
0、従ってコイルばね手段18の他端112との間にこ
のコイルばね手段18を拡張せしめる方向の回転速度差
が生成され、この回転速度差によってコイルばね手段1
8が所要の通り拡張される。このように、コイルばね手
段18が拡張されると、コイルばね手段18の外周面が
外側伝達手段16における第1の外側部材54及び第2
の外側部材56(特に第2の部材64)の内周面に作用
し、第1の外側部材54と第2の外側部材56がコイル
ばね手段18を介して駆動連結される。従って、スプロ
ケット152からの回動力は、伝動部材190、スプロ
ケット30並びに第1の電磁クラッチ機構2における第
1の内側部材32、第1の外側部材54、コイルばね手
段18、第2の外側部材56(特に第2の部材64及び
第3の部材66)及び第2の内側部材34を介して軸部
材28に伝達され、この軸部材28も矢印118で示す
方向に回動される。尚、このとき第2の電磁クラッチ6
においては、図5から理解される如く、スプロケット1
52が矢印164(図1、図6)で示す方向に回動され
る故に、このスプロケット152と一体に第1の内側部
材32′、第1の外側部材54、コイルばね手段18及
びアマチュア組立体(図示せず)も回動される。また、
軸部材28が矢印118で示す方向に回動される故に、
この回動力によりスプロケット132、伝動部材192
及びスプロケット132′を介して軸部材150も矢印
164(図6)で示す方向に回動され、この軸部材15
0と一体に第2の内側部材34及び第2の外側部材16
も回動される。
【0037】軸部材28が矢印118で示す方向に回動
している状態において第1の電磁クラッチ4の電磁手段
22が除勢されると、上述したと同様に、偏倚ばね部材
84の作用によってアマチュア82が図2において左方
に移動され、アマチュア82と第3の部材66の端壁7
2の上記接続状態が解除される。この結果、上述した駆
動伝達時に蓄えられたコイルばね手段18の弾性力によ
ってアマチュア組立体20が矢印116で示す方向に相
対的に若干回動され、コイルばね手段18は所要の通り
収縮される。コイルばね手段18が収縮すると、コイル
ばね手段18による第1の外側部材54と第2の外側部
材56の駆動連結が解除され、従って、軸部材28の矢
印118で示す方向の回動が停止する。
【0038】以上、第1の電磁クラッチ4の電磁手段2
2が付勢された場合について説明したが、第2の電磁ク
ラッチ6の電磁手段22が付勢された場合にも、上述し
たと実質上同様に、スプロケット152と軸部材150
が所要の通り駆動連結される。図1及び図4を参照して
概説すると、スプロケット152が矢印166(図6)
で示す方向に回動している状態において第2の電磁クラ
ッチ6の電磁手段22が付勢されると、アマチュア(図
示せず)が第3の部材66の端壁に磁気的に吸着され、
スプロケット152とアマチュア組立体(図示せず)の
間にコイルばね手段18を収縮せしめる方向の回転速度
差が生成され、かかる回転速度差によってコイルばね手
段18が収縮される。コイルばね手段18が収縮する
と、コイルばね手段18を介して第1の内側部材32′
と第2の内側部材34が駆動連結され、スプロケット1
52からの回動力は、第1の内側部材32′、コイルば
ね手段18及び第2の内側部材34を介して軸部材15
0に伝達され、更にスプロケット132′、伝動部材1
92及びスプロケット132を介して軸部材28に伝達
され、この軸部材28は矢印116(図6)で示す方向
に回動される。また、スプロケット152が矢印164
(図1、図6)で示す方向に回動している状態において
第2の電磁クラッチ機構4の電磁手段22が付勢される
と、アマチュア(図示せず)が第3の部材66の端壁に
磁気的に吸着され、スプロケット152とアマチュア組
立体(図示せず)の間にコイルばね手段18を拡張せし
める方向の回転速度差が生成され、かかる回転速度差に
よってコイルばね手段18が拡張される。コイルばね手
段18が拡張すると、コイルばね手段18を介して第1
の外側部材54と第2の外側部材56が駆動連結され、
スプロケット152からの回動力は、第1の内側部材3
2′、第1の外側部材54、コイルばね手段18、第2
の外側部材56及び第2の内側部材34を介して軸部材
150に伝達され、更にスプロケット132′、伝動部
材192及びスプロケット132を介して軸部材28に
伝達され、この軸部材28は矢印118(図1、図6)
で示す方向に回動される。
【0039】図示の実施形態では、図1に示す如く、ス
プロケット152の歯数はスプロケット30の歯数より
多く、またスプロケット132′の歯数はスプロケット
132の歯数よりも多くなっている。従って、第1の電
磁クラッチ機構2の電磁手段22が付勢された場合に
は、駆動力はスプロケット152、伝動部材190及び
スプロケット30を介して軸部材28に伝達され、軸部
材28は比較的高速で回転される。一方、第2の電磁ク
ラッチ機構4の電磁手段22が付勢された場合には、駆
動力はスプロケット132′、伝動部材192及びスプ
ロケット132を介して軸部材28に伝達され、軸部材
28は比較的低速で回転される。
【0040】第1の電磁クラッチ4における電磁手段2
2又は第2の電磁クラッチ6における電磁手段22が付
勢されると、これと同時に作動制御手段168の電磁ソ
レノイド178も付勢される。このようにすると、図6
に示す如く、制御部材170がコイルばね186の偏倚
力に抗して矢印188で示す方向に移動され、図6に示
す係合位置に位置付けられる(回転制御部材が非作用状
態に保持される)。このようにして、制御部材170が
係合位置に位置付けられると、制御部材170の係合角
部170a及び170bが夫々第1のブレーキ手段8に
おける回転スリーブ128の爪部142及び第2のブレ
ーキ手段10における回転スリーブ128の爪部142
に係合し、第1のブレーキ手段8においては回転スリー
ブ128の矢印116で示す方向の回動が確実に阻止さ
れ、また、第2のブレーキ手段10においては回転スリ
ーブ128の矢印164で示す方向の回動が確実に阻止
される。従って、第1のブレーキ手段8及び第2のブレ
ーキ手段10の制動用コイルばね126(図4において
一方のみ示す)が実質上収縮されることはなく、第1の
ブレーキ手段8及び第2のブレーキ手段10は非制動状
態に保持される。
【0041】図示の実施形態では、スプロケット152
に電動モータ154の出力軸158を駆動連結している
が、これに代えてスプロケット30に駆動連結するよう
にしてもよい。また軸部材28に出力スプロケット19
6及び198を装着しているが、これに代えて軸部材1
50にこれらを装着するようにしてもよい。
【0042】以上、添付図面を参照して一実施形態につ
いて説明したが、本発明は実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃
至修正が可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明によるブレーキ装置は以上のよう
に構成されているので、以下の作用効果を奏する。
【0044】即ち、本発明によるブレーキ装置は、回転
制御手段が作用位置にあるときには第1のブレーキ手段
及び第2のブレーキ手段における制動用コイルばね手段
の収縮が阻止されて第1のブレーキ手段及び第2のブレ
ーキ手段が回転要素に作用することはないので、回転要
素を所定方向および所定方向と反対方向に回転駆動する
駆動系に適用することができる。また、本発明によるブ
レーキ装置は、回転制御手段が非作用位置にあるときに
は第1のブレーキ手段及び第2のブレーキ手段における
制動用コイルばね手段の収縮が許容され、この状態にて
回転要素が所定方向に相対的に回動されると第1のブレ
ーキ手段における制動用コイルばね手段が収縮されて第
1のブレーキ手段における第1のブレーキボスと第2の
ブレーキボスが駆動連結され、また、回転要素が所定方
向と反対方向に相対的に回動されると第2のブレーキ手
段における制動用コイルばね手段が収縮されて第2のブ
レーキ手段における第1のブレーキボスと第2のブレー
キボスが駆動連結されるので、回転要素に所定方向及び
所定方向と反対方向の外部負荷が作用した場合には、第
1のブレーキ手段及び該第2のブレーキ手段の作用によ
って回転要素の回動を確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたブレーキ装置を配設
した駆動系の一部切欠いて示す平面図。
【図2】図1の駆動系に配設された第1の電磁クラッチ
を示す断面図。
【図3】図2の第1の電磁クラッチッチを分解して示す
分解斜視図。
【図4】図1の駆動系に配設された第1のブレーキ手段
を示す断面図。
【図5】図1の駆動系に配設された第2の電磁クラッチ
の一部切欠いて示す断面図。
【図6】図1の駆動系に配設された第1のブレーキ手段
及び第2のブレーキ手段における回転スリーブと作動制
御手段の制御部材の係合関係を簡略的に示す、図1にお
けるA−Aから見た断面図。
【符号の説明】
2:電動モータ 4:第1の電磁クラッチ 6:第2の電磁クラッチ 8:第1のブレーキ手段 10:第2のブレーキ手段 14;内側伝達手段 16:外側伝達手段 18:連結用コイルばね手段 20:アマチュア組立体 22:電磁手段 28:軸部材(第2の回転要素) 30:スプロケット(第1の回転要素) 32及び32′:第1の内側部材 34:第2の内側部材 54:第1の外側部材 56:第2の外側部材 122及び122′:第1のブレーキボス 124:第2のブレーキボス 126:制動用コイルばね手段 128:回転スリーブ 150:軸部材(第3の回転要素) 152:スプロケット(第4の回転要素) 168:作動制御手段 170:制御部材 178:電磁ソレノイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向及び該所定方向と反対方向に選
    択的に回転駆動せしめられる回転要素の該所定方向の回
    動を制動するための第1のブレーキ手段と、該回転要素
    の該所定方向と反対方向の回動を制動するための第2の
    ブレーキ手段と、該第1のブレーキ手段及び該第2のブ
    レーキ手段を作動制御する作動制御手段を具備してお
    り、 該第1のブレーキ手段及び該第2のブレーキ手段は、夫
    々、該回転要素と一体に回転する第1のブレーキボス
    と、静止部に固定された第2のブレーキボスと、該第1
    のブレーキボス及び該第2のブレーキボスに跨って被嵌
    された制動用コイルばね手段と、該制動用コイルばね手
    段を被嵌して配設され且つその一端が係止されている回
    転スリーブを備えており、 該作動制御手段は、該第1のブレーキ手段及び該第2の
    ブレーキ手段における該回転スリーブの回動を阻止する
    作用位置とこれら回転スリーブの回動を許容する非作用
    位置に選択的に位置付けられる回転制御手段と、該回転
    制御手段を作動せしめる作動手段を有しており、 該回転制御手段が該作用位置にあるときには該第1のブ
    レーキ手段及び該第2のブレーキ手段における該制動用
    コイルばね手段の収縮が阻止されて該第1のブレーキ手
    段及び該第2のブレーキ手段が該回転要素に作用するこ
    とはなく、一方該回転制御手段が該非作用位置にあると
    きには該第1のブレーキ手段及び該第2のブレーキ手段
    における該制動用コイルばね手段の収縮が許容され、こ
    の状態にて該回転要素が該所定方向に相対的に回動され
    ると該第1のブレーキ手段における該制動用コイルばね
    手段が収縮されて該第1のブレーキ手段における該第1
    のブレーキボスと該第2のブレーキボスが駆動連結さ
    れ、また該回転要素が該所定方向と反対方向に相対的に
    回動されると該第2のブレーキ手段における該制動用コ
    イルばね手段が収縮されて該第2のブレーキ手段におけ
    る該第1のブレーキボスと該第2のブレーキボスが駆動
    連結され、該回転要素の該所定方向及び該所定方向と反
    対方向の回動が該第1のブレーキ手段及び該第2のブレ
    ーキ手段の作用によって阻止される、ことを特徴とする
    ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 該第1のブレーキ手段の該回転スリーブ
    と該第2のブレーキ手段の該回転スリーブは間隔を置い
    て配設され、これら回転スリーブの外周面には爪部が設
    けられており、 該回転制御手段は、該第1のブレーキ手段及び該第2の
    ブレーキ手段における該回転スリーブの間に配置され且
    つこれら回転スリーブの爪部に係合する作用位置とこれ
    ら回転スリーブの該爪部から離脱する非作用位置の間を
    移動自在に装着された制御部材から構成され、 該制御部材が該作用位置にあるときには該第1のブレー
    キ手段及び該第2のブレーキ手段における該回転スリー
    ブの回動が阻止され、これによって該第1のブレーキ手
    段及び該第2のブレーキ手段における該制動用コイルば
    ね手段の収縮が阻止され、一方該制御部材が該非作用位
    置にあるときには該第1のブレーキ手段及び該第2のブ
    レーキ手段における該回転スリーブの回動が許容され、
    これによって該第1のブレーキ手段及び該第2のブレー
    キ手段における該制動用コイルばね手段の収縮が許容さ
    れる請求項1記載のブレーキ装置。
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WO2010054487A1 (en) * 2008-11-17 2010-05-20 Litens Automotive Partnership A helical coil clutch assembly comprising an actuator to effect engagement of helical coil clutch with a clutch surface
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