JPH1072567A - コーティング組成物 - Google Patents
コーティング組成物Info
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- JPH1072567A JPH1072567A JP9104564A JP10456497A JPH1072567A JP H1072567 A JPH1072567 A JP H1072567A JP 9104564 A JP9104564 A JP 9104564A JP 10456497 A JP10456497 A JP 10456497A JP H1072567 A JPH1072567 A JP H1072567A
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- forming
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- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
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- C09D175/00—Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D175/04—Polyurethanes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のコーティング組成物が提供する利点を
維持しながら安定性を改善したコーティング組成物を提
供する。 【解決手段】 (A)フィルム形成性ポリマー粒子及び
(B)非フィルム形成性ポリマー粒子をその中に分散し
た水性媒体を含んでなる画像形成要素の補助層の調製に
有用なコーティング組成物であって、前記フィルム形成
性ポリマー粒子が酸安定ポリウレタン粒子であるコーテ
ィング組成物。
維持しながら安定性を改善したコーティング組成物を提
供する。 【解決手段】 (A)フィルム形成性ポリマー粒子及び
(B)非フィルム形成性ポリマー粒子をその中に分散し
た水性媒体を含んでなる画像形成要素の補助層の調製に
有用なコーティング組成物であって、前記フィルム形成
性ポリマー粒子が酸安定ポリウレタン粒子であるコーテ
ィング組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、例えば
写真要素のような画像形成要素に関し、特に、画像形成
層の補助層の調製に有用な水性コーティング組成物に関
する。具体的には、本発明は、優れた安定性を有し、合
体した層を形成するためにコートして乾燥する際に改善
された特性を有する補助層を提供し、そして乾燥プロセ
スにおいて揮発性有機化合物の放出が少ない水性コーテ
ィング組成物に関する。
写真要素のような画像形成要素に関し、特に、画像形成
層の補助層の調製に有用な水性コーティング組成物に関
する。具体的には、本発明は、優れた安定性を有し、合
体した層を形成するためにコートして乾燥する際に改善
された特性を有する補助層を提供し、そして乾燥プロセ
スにおいて揮発性有機化合物の放出が少ない水性コーテ
ィング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明が関係する画像形成要素は、意図
する特定の用途に従って多種多様のタイプとなることが
できる。そのような要素には、例えば、写真要素、静電
写真要素、フォトサーモグラフィ要素、マイグレーショ
ン要素、エレクトロサーモグラフィ要素、誘電記録要
素、及び感熱色素転写画像形成要素が含まれる。
する特定の用途に従って多種多様のタイプとなることが
できる。そのような要素には、例えば、写真要素、静電
写真要素、フォトサーモグラフィ要素、マイグレーショ
ン要素、エレクトロサーモグラフィ要素、誘電記録要
素、及び感熱色素転写画像形成要素が含まれる。
【0003】画像形成層以外の画像形成要素の層を、一
般的に補助層という。例えば、下引き層、裏引き層、中
間層、オーバーコート層、受容層、障壁層、ストリッピ
ング層、媒染層、掃去層、キンキング防止層、透明磁性
層等が含まれる。画像形成要素の支持体材料は、例え
ば、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリスチ
レンのようなガラス質、疎水性ポリマー、もしくはセル
ロースエステルを含んでなる層を用いることが多い。一
つの典型的な用途は、クラッチ、摩耗、ブロッキング及
びフェロタイピングに対する耐性を提供する、裏引き層
としてである。後者の二つの特性は、画像形成要素の製
造並びに使用時に生じる不利な湿度、温度及び圧力条件
の結果として、支持体材料もしくは一緒に貼り付く画像
形成要素上に塗布される層の性質に関係する。
般的に補助層という。例えば、下引き層、裏引き層、中
間層、オーバーコート層、受容層、障壁層、ストリッピ
ング層、媒染層、掃去層、キンキング防止層、透明磁性
層等が含まれる。画像形成要素の支持体材料は、例え
ば、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリスチ
レンのようなガラス質、疎水性ポリマー、もしくはセル
ロースエステルを含んでなる層を用いることが多い。一
つの典型的な用途は、クラッチ、摩耗、ブロッキング及
びフェロタイピングに対する耐性を提供する、裏引き層
としてである。後者の二つの特性は、画像形成要素の製
造並びに使用時に生じる不利な湿度、温度及び圧力条件
の結果として、支持体材料もしくは一緒に貼り付く画像
形成要素上に塗布される層の性質に関係する。
【0004】これらのガラス質ポリマーは、一般的に有
機溶剤系溶液から塗布され、溶剤が蒸発して連続するフ
ィルムが生成される。しかし、環境的配慮から、有機溶
剤系コーティング配合物を、水性コーティング配合物に
代えるのが望ましい。有機溶剤系コーティングを用いて
得られるのと同じ物性及び化学特性を与える水性コーテ
ィングの開発が行われている。
機溶剤系溶液から塗布され、溶剤が蒸発して連続するフ
ィルムが生成される。しかし、環境的配慮から、有機溶
剤系コーティング配合物を、水性コーティング配合物に
代えるのが望ましい。有機溶剤系コーティングを用いて
得られるのと同じ物性及び化学特性を与える水性コーテ
ィングの開発が行われている。
【0005】写真フィルムのコーティングに有用である
と報告される、水性ラテックス及び分散体に含有される
水不溶性ポリマー粒子は、一般的に、低ガラス転移温度
(Tg)を有し、強靱な連続フィルム中にポリマー粒子
が合体するのを保証する。一般的に、そのようなポリマ
ーのTgは、50℃よりも低く、Tgが、30℃を超え
ることはほとんどない。典型的に、これらのポリマー
を、フィルム支持体上に適用される下塗り層もしくは
「下引き層」に用いて、写真乳剤層の接着促進層として
作用させる。そのような低Tgポリマーは、それらを乳
剤層の下に置くときは役に立つが、そのブロッキング及
びフェロタイピング耐性が劣るために、例えば、裏引き
層には適さない。完全な合体のために、より高いTgを
有するポリマーラテックスは、高濃度の融合助剤を必要
とする。このことはいくつかの理由から好ましくない。
コーティングが乾燥する際の融合助剤の揮発は、環境的
な見地から好ましくない。さらに、その後のコーティン
グマシンの冷却エリアでの融合助剤の再凝縮は、コーテ
ィング欠陥及び運搬上の問題を生じる。乾燥したコーテ
ィング内に融合助剤が永久的に残存すると、ポリマーを
可塑化し、ブロッキング、フェロタイピング及び摩耗耐
性に悪影響を与える場合がある。
と報告される、水性ラテックス及び分散体に含有される
水不溶性ポリマー粒子は、一般的に、低ガラス転移温度
(Tg)を有し、強靱な連続フィルム中にポリマー粒子
が合体するのを保証する。一般的に、そのようなポリマ
ーのTgは、50℃よりも低く、Tgが、30℃を超え
ることはほとんどない。典型的に、これらのポリマー
を、フィルム支持体上に適用される下塗り層もしくは
「下引き層」に用いて、写真乳剤層の接着促進層として
作用させる。そのような低Tgポリマーは、それらを乳
剤層の下に置くときは役に立つが、そのブロッキング及
びフェロタイピング耐性が劣るために、例えば、裏引き
層には適さない。完全な合体のために、より高いTgを
有するポリマーラテックスは、高濃度の融合助剤を必要
とする。このことはいくつかの理由から好ましくない。
コーティングが乾燥する際の融合助剤の揮発は、環境的
な見地から好ましくない。さらに、その後のコーティン
グマシンの冷却エリアでの融合助剤の再凝縮は、コーテ
ィング欠陥及び運搬上の問題を生じる。乾燥したコーテ
ィング内に融合助剤が永久的に残存すると、ポリマーを
可塑化し、ブロッキング、フェロタイピング及び摩耗耐
性に悪影響を与える場合がある。
【0006】融合助剤をほとんど必要としないか、全く
必要としない水性コーティングを与えると報告されてい
る方法は、コア−シェルラテックスポリマー粒子を使用
することである。軟質(低Tg)シェルがポリマー粒子
を合体させることができ、硬質(高Tg)コアが望まし
い物性を提供する。このコア−シェルポリマーは、二段
階乳化重合プロセスで調製される。この重合法はありふ
れたものではなく、真のコア−シェル構造よりはむし
ろ、硬質ポリマー中に浸出した軟質ポリマーを含有する
不均質粒子が結果として生じる(Journal of Applied P
olymer Science、39巻、2121頁、1990)。コア−シェル
ラテックスポリマー粒子を含んでなる水性コーティング
組成物並びに写真要素のフェロタイピン不耐性層として
のそのような融合助剤を含まない組成物の使用は、Upso
n 及びKestner の米国特許第4,497,917号明細
書(1985年2 月5 日発行)に開示されている。これらの
ポリマーは、70℃より高いTgを有するコア及び25
〜60℃のTgを有するシェルとして記載されている。
コア−シェルポリマー粒子を含んでなる他の水性コーテ
ィング組成物は、米国特許第4,683,269号、同
4,613,633号、同4,567,099号、同
4,478,974号、及び同4,134,872号明
細書に記載されている。写真フィルムにこれらの組成物
を用いることは記載されていない。
必要としない水性コーティングを与えると報告されてい
る方法は、コア−シェルラテックスポリマー粒子を使用
することである。軟質(低Tg)シェルがポリマー粒子
を合体させることができ、硬質(高Tg)コアが望まし
い物性を提供する。このコア−シェルポリマーは、二段
階乳化重合プロセスで調製される。この重合法はありふ
れたものではなく、真のコア−シェル構造よりはむし
ろ、硬質ポリマー中に浸出した軟質ポリマーを含有する
不均質粒子が結果として生じる(Journal of Applied P
olymer Science、39巻、2121頁、1990)。コア−シェル
ラテックスポリマー粒子を含んでなる水性コーティング
組成物並びに写真要素のフェロタイピン不耐性層として
のそのような融合助剤を含まない組成物の使用は、Upso
n 及びKestner の米国特許第4,497,917号明細
書(1985年2 月5 日発行)に開示されている。これらの
ポリマーは、70℃より高いTgを有するコア及び25
〜60℃のTgを有するシェルとして記載されている。
コア−シェルポリマー粒子を含んでなる他の水性コーテ
ィング組成物は、米国特許第4,683,269号、同
4,613,633号、同4,567,099号、同
4,478,974号、及び同4,134,872号明
細書に記載されている。写真フィルムにこれらの組成物
を用いることは記載されていない。
【0007】融合助剤をほとんど含有しないか、全く含
有しない水性ペイント及びシーラント組成物に報告され
ている別の方法は、異なるTg値を有する二種類のラテ
ックスの混合物を含んでなる。一般的に、軟質低Tgポ
リマーが配合物の主部を有し、硬質ポリマーは45℃よ
り低いTgを有する。従って、これらの組成物は、写真
要素用の耐フェロタイピングコーティングとしては適当
でない。例えば、米国特許第4,897,291号明細
書には、−70〜5℃のTgの軟質ポリマー及び5〜4
0℃のTgの第二ポリマーを必要に応じて含んでなるウ
ッドシーラントとして有用な水性配合物が記載されてい
る。
有しない水性ペイント及びシーラント組成物に報告され
ている別の方法は、異なるTg値を有する二種類のラテ
ックスの混合物を含んでなる。一般的に、軟質低Tgポ
リマーが配合物の主部を有し、硬質ポリマーは45℃よ
り低いTgを有する。従って、これらの組成物は、写真
要素用の耐フェロタイピングコーティングとしては適当
でない。例えば、米国特許第4,897,291号明細
書には、−70〜5℃のTgの軟質ポリマー及び5〜4
0℃のTgの第二ポリマーを必要に応じて含んでなるウ
ッドシーラントとして有用な水性配合物が記載されてい
る。
【0008】米国特許第4,510,204号明細書に
は、耐腐食性コーティングとして有用なフィルム形成特
性が異なる少なくとも二種類の水性ニトリル樹脂ラテッ
クスの配合物が記載されている。米国特許第4,06
9,186号明細書には、乾燥温度より下5℃未満のT
gを有するフィルム形成性ラテックスバインダー25〜
70%、このフィルム形成性ラテックスより上少なくと
も30℃のTgを有する非フィルム形成性ラテックス1
0〜60%、不透明顔料5〜25%、及び透明顔料0〜
60%を含んでなる水性ペイント組成物が記載されてい
る。報告されるところによると、当該組成物は高顔料容
積含有率で改善された物性を示す。
は、耐腐食性コーティングとして有用なフィルム形成特
性が異なる少なくとも二種類の水性ニトリル樹脂ラテッ
クスの配合物が記載されている。米国特許第4,06
9,186号明細書には、乾燥温度より下5℃未満のT
gを有するフィルム形成性ラテックスバインダー25〜
70%、このフィルム形成性ラテックスより上少なくと
も30℃のTgを有する非フィルム形成性ラテックス1
0〜60%、不透明顔料5〜25%、及び透明顔料0〜
60%を含んでなる水性ペイント組成物が記載されてい
る。報告されるところによると、当該組成物は高顔料容
積含有率で改善された物性を示す。
【0009】欧州特許出願第466409号には、20
℃より高いTgの硬質乳化重合体及び20℃より低いT
gの少なくとも一種の軟質乳化重合体の配合物を含んで
なる非凝集性コーティング組成物が記載されている。こ
の配合物は、20〜60%、好ましくは20〜40%の
硬質乳化重合体及び80〜40%、好ましくは80〜6
0%の軟質乳化重合体を含んでなる。
℃より高いTgの硬質乳化重合体及び20℃より低いT
gの少なくとも一種の軟質乳化重合体の配合物を含んで
なる非凝集性コーティング組成物が記載されている。こ
の配合物は、20〜60%、好ましくは20〜40%の
硬質乳化重合体及び80〜40%、好ましくは80〜6
0%の軟質乳化重合体を含んでなる。
【0010】米国特許第4,826,907号明細書に
は、−10〜−55℃のTgのラテックス100部及び
−45〜45℃のTgのラテックス20〜300部を含
んでなる水性コーティング組成物が記載されている。米
国特許第4,543,386号及び同4,543,38
7号明細書には、−50〜0℃のTgのラテックス及び
30℃より低いTgの第二ラテックスを含んでなる水性
コーティング組成物が記載されている。
は、−10〜−55℃のTgのラテックス100部及び
−45〜45℃のTgのラテックス20〜300部を含
んでなる水性コーティング組成物が記載されている。米
国特許第4,543,386号及び同4,543,38
7号明細書には、−50〜0℃のTgのラテックス及び
30℃より低いTgの第二ラテックスを含んでなる水性
コーティング組成物が記載されている。
【0011】ヒドロキシル基を含むアクリルラテックス
を90〜40重量%、ポリウレタン分散体10〜60重
量%、及び自動車用のトップコートとして有用な顔料の
混合物を含んでなるバインダー材料を含有する水性コー
ティング組成物が、米国特許第4,880,867号明
細書に記載されている。米国特許第4,954,559
号及び同5,006,413号明細書には、−40〜+
40℃のTgのメチロールメタアクリルアミドアクリル
ポリマーラテックス60〜90重量%及びポリウレタン
分散体10〜40重量%を含んでなる固形分10〜30
重量%を有する自動車仕上材料用水性コーティング組成
物が記載されている。これらの組成を写真用途に用いる
ことは記載されていない。
を90〜40重量%、ポリウレタン分散体10〜60重
量%、及び自動車用のトップコートとして有用な顔料の
混合物を含んでなるバインダー材料を含有する水性コー
ティング組成物が、米国特許第4,880,867号明
細書に記載されている。米国特許第4,954,559
号及び同5,006,413号明細書には、−40〜+
40℃のTgのメチロールメタアクリルアミドアクリル
ポリマーラテックス60〜90重量%及びポリウレタン
分散体10〜40重量%を含んでなる固形分10〜30
重量%を有する自動車仕上材料用水性コーティング組成
物が記載されている。これらの組成を写真用途に用いる
ことは記載されていない。
【0012】これらのペイント及び自動車仕上げ材料用
の水性コーティング組成物と写真用途のものとは、設計
上いくつかの違いがある。一つの違いは、乾燥時間サイ
クルである。乾燥時間サイクルが長いと、コーティング
組成物に含まれるポリマー粒子が、連続したボイドの無
いフィルムを形成するために固まって変形するのに十分
な時間を確実に得ることができる。屋内及び屋外のペイ
ント用途では、乾燥時間は、時間もしくは日の単位であ
る。自動車仕上げ材料用途では、乾燥時間は少なくとも
10〜30分続く。しかし、写真フィルム製造では、コ
ーティングの乾燥時間は、一般的に1分より短く、乾燥
時間は、30秒程であることが多い。従って、ペイント
及び自動車仕上げ材料用に有効な水性コーティング組成
物は、写真用途に適さないであろう。写真フィルム上の
コーティングをコートして乾燥する間の温度及び特に滞
留時間の下では、30℃くらいの低いTgを有するポリ
マー粒子は、ボイドの無い連続フィルムの形成を促進す
る高沸点有機溶剤「融合助剤」の添加を必要とすること
がある。例えば、Anderson等の米国特許第5,006,
451号明細書には、不浸透性フィルムを達成するのに
融合助剤を用いることができる、塩化ビニリデン含有ポ
リマーラテックスバリア層が記載されている。この融合
助剤は、ポリマーラテックスが30℃程の低さのTgで
あることにかかわらず用いられる。
の水性コーティング組成物と写真用途のものとは、設計
上いくつかの違いがある。一つの違いは、乾燥時間サイ
クルである。乾燥時間サイクルが長いと、コーティング
組成物に含まれるポリマー粒子が、連続したボイドの無
いフィルムを形成するために固まって変形するのに十分
な時間を確実に得ることができる。屋内及び屋外のペイ
ント用途では、乾燥時間は、時間もしくは日の単位であ
る。自動車仕上げ材料用途では、乾燥時間は少なくとも
10〜30分続く。しかし、写真フィルム製造では、コ
ーティングの乾燥時間は、一般的に1分より短く、乾燥
時間は、30秒程であることが多い。従って、ペイント
及び自動車仕上げ材料用に有効な水性コーティング組成
物は、写真用途に適さないであろう。写真フィルム上の
コーティングをコートして乾燥する間の温度及び特に滞
留時間の下では、30℃くらいの低いTgを有するポリ
マー粒子は、ボイドの無い連続フィルムの形成を促進す
る高沸点有機溶剤「融合助剤」の添加を必要とすること
がある。例えば、Anderson等の米国特許第5,006,
451号明細書には、不浸透性フィルムを達成するのに
融合助剤を用いることができる、塩化ビニリデン含有ポ
リマーラテックスバリア層が記載されている。この融合
助剤は、ポリマーラテックスが30℃程の低さのTgで
あることにかかわらず用いられる。
【0013】写真用途のためのコーティングは、非常に
薄い層を用いて、耐摩耗性及び水性フィルム処理液に対
する不浸透性のような必要な物理的性質並びに化学的性
質を提供しなければならない。典型的にこれらの層は厚
さが1μmより薄い。従って、フィルム構成及びフィル
ム品質はとりわけ重要である。さらに、写真フィルム用
途のコーティング組成物は、センシトメトリーレスポン
スに悪い影響(例えば、写真乳剤をカブラせる)を決し
て与えないか、処理されるフィルムの透明性を低下させ
ない。
薄い層を用いて、耐摩耗性及び水性フィルム処理液に対
する不浸透性のような必要な物理的性質並びに化学的性
質を提供しなければならない。典型的にこれらの層は厚
さが1μmより薄い。従って、フィルム構成及びフィル
ム品質はとりわけ重要である。さらに、写真フィルム用
途のコーティング組成物は、センシトメトリーレスポン
スに悪い影響(例えば、写真乳剤をカブラせる)を決し
て与えないか、処理されるフィルムの透明性を低下させ
ない。
【0014】米国特許第5,366,855号及び同
5,477,832号明細書には、フィルム形成性コロ
イド状ポリマー粒子及び非フィルム形成性コロイド上ポ
リマー粒子からなる融合層である、画像形成要素用の補
助層が記載されている。フィルム形成特性が異なるコロ
イド状ポリマー粒子を組み合わせて、有機溶剤をほとん
ど含まないか全く含まない水性コーティングを生成し、
優れた物理及び化学特性を有する高品質フィルムを形成
する。これらの特許明細書では、フィルム形成性もしく
は非フィルム形成性コロイド状ポリマー粒子、又は両方
のポリマー粒子とも、水性分散性ポリウレタンを含んで
なることができる。水性分散性ポリウレタンは、容易に
入手でき、優れた物理特性及び化学特性を有しているの
で、これらのコーティング組成物のフィルム形成性もし
くはフィルム非形成性ポリマー粒子として望ましい。こ
れらのコーティング組成物のフィルム形成性コロイド状
ポリマー粒子として用いられる水性分散性ポリウレタ
ン、及び非フィルム形成性コロイド状ポリマー粒子とし
て用いられるエチレン系不飽和モノマーから調製される
ラテックスポリマーの例は、上記米国特許第5,36
6,855号及び同5,477,832号明細書に引用
されている。コロイド状ポリマー粒子のそのような組合
せは、低コスト、耐摩耗性、強靱性及び良好な化学特性
の優れた組合わせを生じる。
5,477,832号明細書には、フィルム形成性コロ
イド状ポリマー粒子及び非フィルム形成性コロイド上ポ
リマー粒子からなる融合層である、画像形成要素用の補
助層が記載されている。フィルム形成特性が異なるコロ
イド状ポリマー粒子を組み合わせて、有機溶剤をほとん
ど含まないか全く含まない水性コーティングを生成し、
優れた物理及び化学特性を有する高品質フィルムを形成
する。これらの特許明細書では、フィルム形成性もしく
は非フィルム形成性コロイド状ポリマー粒子、又は両方
のポリマー粒子とも、水性分散性ポリウレタンを含んで
なることができる。水性分散性ポリウレタンは、容易に
入手でき、優れた物理特性及び化学特性を有しているの
で、これらのコーティング組成物のフィルム形成性もし
くはフィルム非形成性ポリマー粒子として望ましい。こ
れらのコーティング組成物のフィルム形成性コロイド状
ポリマー粒子として用いられる水性分散性ポリウレタ
ン、及び非フィルム形成性コロイド状ポリマー粒子とし
て用いられるエチレン系不飽和モノマーから調製される
ラテックスポリマーの例は、上記米国特許第5,36
6,855号及び同5,477,832号明細書に引用
されている。コロイド状ポリマー粒子のそのような組合
せは、低コスト、耐摩耗性、強靱性及び良好な化学特性
の優れた組合わせを生じる。
【0015】多くの場合、ポリマー主鎖に組み込まれた
イオン化可能な部分が存在する結果として生じるクーロ
ン反発力によって、ポリウレタン分散体はコロイド状に
安定化される。一般的に、この安定化部分は、カルボン
酸基のようなイオン化した酸基である。しかし、これら
のポリウレタン分散体の場合、分散体のpHが安定化酸
基のpKaより上の値から低下すると、このpKaのと
ころでコロイド安定性が急に低下する。安定化部分とし
てカルボン酸を用いると、ポリウレタン分散体はpH6
より下で不安定となる。反対に、メタクリル酸のような
共重合可能なカルボン酸含有モノマーを組み込む事によ
って安定化されるラテックスポリマーの場合、コロイド
安定性の低下は見られない。実際、通常の乳化重合によ
って調製されるそのようなラテックスポリマーは、一般
的にpH2〜4であり、非常に安定である。通常の水分
散性ポリウレタンを、アクリル酸もしくはメタクリル酸
含有ラテックスポリマーと混合する、フィルム形成性コ
ロイド状ポリマー粒子及び非フィルム形成性コロイド状
粒子を含有するフィルムコーティング組成物の場合、こ
の混合物の低pHは、ポリウレタン分散体を不安定に
し、凝集させる。このことは、層の物理特性及び化学特
性を改良するために、ヘキサメトキシアルキルアミンも
しくはエポキシドのような酸触媒される架橋剤を、カル
ボン酸基を架橋させるために、ポリウレタンもしくはカ
ルボン酸又はヒドロキシルもしくはエポキシ基のような
他の基の存在下で、そのラテックスポリマーに加える場
合に、特に本当である。これらのタイプの酸触媒される
架橋剤を用いる場合、これらのコーティング組成物を4
以下のpHに下げる必要がある。従って、前述の先行技
術文献に記載されたフィルム形成性及び非フィルム形成
性コロイド状ポリマー粒子を含有するコーティング組成
物は、優れた特性を有する融合層を提供するが、そのよ
うな組成物は、フィルム形成性ポリマー粒子として通常
の水分散性ポリウレタンを用いる場合は、低pHでの安
定性が劣る場合がある。
イオン化可能な部分が存在する結果として生じるクーロ
ン反発力によって、ポリウレタン分散体はコロイド状に
安定化される。一般的に、この安定化部分は、カルボン
酸基のようなイオン化した酸基である。しかし、これら
のポリウレタン分散体の場合、分散体のpHが安定化酸
基のpKaより上の値から低下すると、このpKaのと
ころでコロイド安定性が急に低下する。安定化部分とし
てカルボン酸を用いると、ポリウレタン分散体はpH6
より下で不安定となる。反対に、メタクリル酸のような
共重合可能なカルボン酸含有モノマーを組み込む事によ
って安定化されるラテックスポリマーの場合、コロイド
安定性の低下は見られない。実際、通常の乳化重合によ
って調製されるそのようなラテックスポリマーは、一般
的にpH2〜4であり、非常に安定である。通常の水分
散性ポリウレタンを、アクリル酸もしくはメタクリル酸
含有ラテックスポリマーと混合する、フィルム形成性コ
ロイド状ポリマー粒子及び非フィルム形成性コロイド状
粒子を含有するフィルムコーティング組成物の場合、こ
の混合物の低pHは、ポリウレタン分散体を不安定に
し、凝集させる。このことは、層の物理特性及び化学特
性を改良するために、ヘキサメトキシアルキルアミンも
しくはエポキシドのような酸触媒される架橋剤を、カル
ボン酸基を架橋させるために、ポリウレタンもしくはカ
ルボン酸又はヒドロキシルもしくはエポキシ基のような
他の基の存在下で、そのラテックスポリマーに加える場
合に、特に本当である。これらのタイプの酸触媒される
架橋剤を用いる場合、これらのコーティング組成物を4
以下のpHに下げる必要がある。従って、前述の先行技
術文献に記載されたフィルム形成性及び非フィルム形成
性コロイド状ポリマー粒子を含有するコーティング組成
物は、優れた特性を有する融合層を提供するが、そのよ
うな組成物は、フィルム形成性ポリマー粒子として通常
の水分散性ポリウレタンを用いる場合は、低pHでの安
定性が劣る場合がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明が目指すところ
は、そのようなコーティング組成物が提供する利点を維
持しながら安定性を改善することである。
は、そのようなコーティング組成物が提供する利点を維
持しながら安定性を改善することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、画像形
成要素の補助層の調製に有用なコーティング組成物は、
そこに分散された(A)フィルム形成性ポリマー粒子及
び(B)非フィルム形成性ポリマー粒子を有する水性媒
体を含んでなり、前記フィルム形成性ポリマー粒子が酸
安定ポリウレタン粒子であることを特徴とするものであ
る。酸安定ポリウレタン粒子を用いることは、酸触媒さ
れる架橋剤を当該コーティング組成物に組み込む場合で
あっても、安定性の改良、即ち、凝集耐性を提供するの
に非常に有利である。
成要素の補助層の調製に有用なコーティング組成物は、
そこに分散された(A)フィルム形成性ポリマー粒子及
び(B)非フィルム形成性ポリマー粒子を有する水性媒
体を含んでなり、前記フィルム形成性ポリマー粒子が酸
安定ポリウレタン粒子であることを特徴とするものであ
る。酸安定ポリウレタン粒子を用いることは、酸触媒さ
れる架橋剤を当該コーティング組成物に組み込む場合で
あっても、安定性の改良、即ち、凝集耐性を提供するの
に非常に有利である。
【0018】特定の態様では、本発明は、支持体、画像
形成層及び補助層を含んでなる画像形成要素に向けられ
ており、前記補助層が前述のコーティング組成物をコー
トして次に乾燥することによって形成されていることを
特徴とする。本発明の新規なコーティング組成物は従来
の同様なコーティング組成物と比べて改良された溶液安
定性を有する。さらに、本発明の新規なコーティング組
成物は、乾燥処理時に放出される有機化合物の量を減ら
すので、環境的な見地からもより好ましい。
形成層及び補助層を含んでなる画像形成要素に向けられ
ており、前記補助層が前述のコーティング組成物をコー
トして次に乾燥することによって形成されていることを
特徴とする。本発明の新規なコーティング組成物は従来
の同様なコーティング組成物と比べて改良された溶液安
定性を有する。さらに、本発明の新規なコーティング組
成物は、乾燥処理時に放出される有機化合物の量を減ら
すので、環境的な見地からもより好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】多種多様の画像形成要素の組成及
び機能に関する詳細は、米国特許第5,300,676
号明細書及びそこに引用されている文献に記載されてい
る。本発明は、米国特許第5,300,676号明細書
に記載されている画像形成要素のいずれとも組み合わせ
て有効に用いることができる。
び機能に関する詳細は、米国特許第5,300,676
号明細書及びそこに引用されている文献に記載されてい
る。本発明は、米国特許第5,300,676号明細書
に記載されている画像形成要素のいずれとも組み合わせ
て有効に用いることができる。
【0020】本発明に用いられる支持体材料は、種々の
ポリマーフィルム、ペーパー、ガラス等からなることが
できるが、当該技術分野で周知のポリエステルフィルム
が好ましい。支持体の厚みは決まっていない。例えば、
0.05〜0.25mm(2〜10ミル)の厚みの支持
体を用いることができ、満足の行く結果が得られてい
る。ポリマー支持体は、一般的に、例えば、塩化ビニリ
デン/メチルアクリレート/イタコン酸ターポリマーも
しくは塩化ビニリデン/アクリロニトリル/アクリル酸
ターポリマーからなる、当該技術分野で周知の下引きも
しくは下塗り層を用いる。
ポリマーフィルム、ペーパー、ガラス等からなることが
できるが、当該技術分野で周知のポリエステルフィルム
が好ましい。支持体の厚みは決まっていない。例えば、
0.05〜0.25mm(2〜10ミル)の厚みの支持
体を用いることができ、満足の行く結果が得られてい
る。ポリマー支持体は、一般的に、例えば、塩化ビニリ
デン/メチルアクリレート/イタコン酸ターポリマーも
しくは塩化ビニリデン/アクリロニトリル/アクリル酸
ターポリマーからなる、当該技術分野で周知の下引きも
しくは下塗り層を用いる。
【0021】本発明のコーティング組成物は、そこにフ
ィルム形成性ポリマー粒子(成分A)及び非フィルム形
成性ポリマー粒子(成分B)の混合物を分散した連続水
性層を含んでなる。成分Aは、成分A及びBの総重量の
20〜70%、好ましくは30〜50%からなる。成分
A及びBの平均粒径は、10〜500nm、好ましくは
10〜200nmである。当該コーティング組成物に混
ぜることができる他の追加の化合物には、界面活性剤、
乳化剤、塗布助剤、流動改良剤、艶消し粒子、架橋剤、
無機フィラー(例えば、不導電性金属酸化物粒子、導電
性金属酸化物粒子のような導電剤、磁性粒子、顔料、及
び殺生剤が含まれる。コーティング組成物は、少量の有
機溶剤を含んでもよいが、有機溶剤の濃度はコーティン
グ組成物の総量の1重量%未満であるのが好ましい。
ィルム形成性ポリマー粒子(成分A)及び非フィルム形
成性ポリマー粒子(成分B)の混合物を分散した連続水
性層を含んでなる。成分Aは、成分A及びBの総重量の
20〜70%、好ましくは30〜50%からなる。成分
A及びBの平均粒径は、10〜500nm、好ましくは
10〜200nmである。当該コーティング組成物に混
ぜることができる他の追加の化合物には、界面活性剤、
乳化剤、塗布助剤、流動改良剤、艶消し粒子、架橋剤、
無機フィラー(例えば、不導電性金属酸化物粒子、導電
性金属酸化物粒子のような導電剤、磁性粒子、顔料、及
び殺生剤が含まれる。コーティング組成物は、少量の有
機溶剤を含んでもよいが、有機溶剤の濃度はコーティン
グ組成物の総量の1重量%未満であるのが好ましい。
【0022】また、本発明のコーティング組成物は、滑
剤もしくは滑剤組合せを含んで本発明に従う画像形成要
素のすべり摩擦を減らすことができる。典型的な滑剤に
は、 (1)例えば、米国特許第3,489,567号、同
3,080,317号、同3,042,522号、同
4,004,927号、及び同4,047,958号並
びに英国特許第955,061号及び同1,143,1
18号明細書に開示されているシリコーン系材料; (2)米国特許第2,454,043号、同2,73
2,305号、同2,976,148号、同3,20
6,311号、同3,933,516号、同2,58
8,765号、同3,121,060号、同3,50
2,473号、同3,042,222号及び同4,42
7,964号、英国特許第1,263,722号、同
1,198,387号、同1,430,997号、同
1,466,304号、同1,320,757号、同
1,320,565号、及び同1,320,756号、
並びにドイツ国特許第1,284,295及び同1,2
84,294号明細書に開示されている高級脂肪酸及び
それらの誘導体、高級アルコール及びそれらの誘導体、
高級脂肪酸の金属塩類、高級脂肪酸エステル類、高級脂
肪酸アミド類、高級脂肪酸の多価アルコールエステル類
等;
剤もしくは滑剤組合せを含んで本発明に従う画像形成要
素のすべり摩擦を減らすことができる。典型的な滑剤に
は、 (1)例えば、米国特許第3,489,567号、同
3,080,317号、同3,042,522号、同
4,004,927号、及び同4,047,958号並
びに英国特許第955,061号及び同1,143,1
18号明細書に開示されているシリコーン系材料; (2)米国特許第2,454,043号、同2,73
2,305号、同2,976,148号、同3,20
6,311号、同3,933,516号、同2,58
8,765号、同3,121,060号、同3,50
2,473号、同3,042,222号及び同4,42
7,964号、英国特許第1,263,722号、同
1,198,387号、同1,430,997号、同
1,466,304号、同1,320,757号、同
1,320,565号、及び同1,320,756号、
並びにドイツ国特許第1,284,295及び同1,2
84,294号明細書に開示されている高級脂肪酸及び
それらの誘導体、高級アルコール及びそれらの誘導体、
高級脂肪酸の金属塩類、高級脂肪酸エステル類、高級脂
肪酸アミド類、高級脂肪酸の多価アルコールエステル類
等;
【0023】(3)液体パラフィン、並びに例えば、カ
ルナウバワックス、天然及び合成ワックス、石油蝋、ミ
ネラルワックス等のパラフィンもしくはワックス状物
質; (4)ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロ
クロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフル
オロクロロエチレン−コ−ビニルクロリド、パーフルオ
ロアルキル側鎖基をもつポリメタアクリレートもしくは
ポリメタアクリルアミド類等を包含するパーフルオロ−
もしくはフルオロ−又はフルオロクロロ含有物質が含ま
れる。本発明に有用な滑剤はリサーチディスクロージャ
ー、No.308 、1989年12月発行、1006頁にさらに詳しく
記載されている。
ルナウバワックス、天然及び合成ワックス、石油蝋、ミ
ネラルワックス等のパラフィンもしくはワックス状物
質; (4)ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロ
クロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフル
オロクロロエチレン−コ−ビニルクロリド、パーフルオ
ロアルキル側鎖基をもつポリメタアクリレートもしくは
ポリメタアクリルアミド類等を包含するパーフルオロ−
もしくはフルオロ−又はフルオロクロロ含有物質が含ま
れる。本発明に有用な滑剤はリサーチディスクロージャ
ー、No.308 、1989年12月発行、1006頁にさらに詳しく
記載されている。
【0024】本発明のコーティング組成物に用いること
ができる当該技術分野で周知の艶消し粒子は、リサーチ
ディスクロージャー、No. 308 、1989年12月発行、1008
-1009 頁に記載されている。ポリマー艶消し粒子を用い
る場合、それらは、コートされた層に対する艶消し粒子
の接着をより改善するために、分子間架橋もしくは架橋
剤との反応により、コーティングに含まれるフィルム形
成性ポリマー粒子、非フィルム形成性ポリマー粒子、も
しくは両方のタイプのポリマー粒子と共有結合を作るこ
とができる反応性官能基を含有することができる。適切
な反応性官能基には、ヒドロキシル、カルボキシル、カ
ルボジイミド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホ
ン、スルフィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド、ア
リル、等が含まれる。
ができる当該技術分野で周知の艶消し粒子は、リサーチ
ディスクロージャー、No. 308 、1989年12月発行、1008
-1009 頁に記載されている。ポリマー艶消し粒子を用い
る場合、それらは、コートされた層に対する艶消し粒子
の接着をより改善するために、分子間架橋もしくは架橋
剤との反応により、コーティングに含まれるフィルム形
成性ポリマー粒子、非フィルム形成性ポリマー粒子、も
しくは両方のタイプのポリマー粒子と共有結合を作るこ
とができる反応性官能基を含有することができる。適切
な反応性官能基には、ヒドロキシル、カルボキシル、カ
ルボジイミド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホ
ン、スルフィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド、ア
リル、等が含まれる。
【0025】本発明のコーティング組成物に有効に用い
ることができる適切な架橋剤には、アルデヒド類、エポ
キシ化合物、多官能アジリジン類、ビニルスルホン類、
メトキシアルキルメラミン類、トリアジン類、ポリイソ
シアネート類、ジオキサン誘導体、カルボジイミド類、
クロムミョウバン、硫酸ジルコニウム等が含まれる。非
フィルム形成性ポリマー(B)には、ブロッキング、フ
ェロタイピング、摩耗、及びスクラッチに対して耐性を
与えるガラス質ポリマーが含まれる。これらのポリマー
には、例えば、アクリル酸を含むアクリレート類、メタ
クリル酸を含むメタクリレート類、アクリルアミド類及
びメタクリルアミド類、イタコン酸及びそのその半エス
テル及びジエステル類、置換されたスチレンを含むスチ
レン類、アクリロニトリル及びメタクリロニトリル、酢
酸ビニル類、ビニルエーテル類、ハロゲン化ビニル及び
ビニリデン、並びにオレフィン類のような、付加タイプ
ポリマー類及びエチレン系不飽和モノマーから調製され
るインターポリマー類が含まれる。
ることができる適切な架橋剤には、アルデヒド類、エポ
キシ化合物、多官能アジリジン類、ビニルスルホン類、
メトキシアルキルメラミン類、トリアジン類、ポリイソ
シアネート類、ジオキサン誘導体、カルボジイミド類、
クロムミョウバン、硫酸ジルコニウム等が含まれる。非
フィルム形成性ポリマー(B)には、ブロッキング、フ
ェロタイピング、摩耗、及びスクラッチに対して耐性を
与えるガラス質ポリマーが含まれる。これらのポリマー
には、例えば、アクリル酸を含むアクリレート類、メタ
クリル酸を含むメタクリレート類、アクリルアミド類及
びメタクリルアミド類、イタコン酸及びそのその半エス
テル及びジエステル類、置換されたスチレンを含むスチ
レン類、アクリロニトリル及びメタクリロニトリル、酢
酸ビニル類、ビニルエーテル類、ハロゲン化ビニル及び
ビニリデン、並びにオレフィン類のような、付加タイプ
ポリマー類及びエチレン系不飽和モノマーから調製され
るインターポリマー類が含まれる。
【0026】さらに、架橋及びグラフト結合モノマー
類、例えば、1,4−ブチレングリコールメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、アリル
メタクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼ
ン等を、用いることもできる。ポリマー粒子(B)は、
分子間架橋もしくは架橋剤との反応による共有結合を形
成できる反応性官能基を含むことができる。適切な反応
性官能基には、ヒドロキシル、カルボキシル、カルボジ
イミド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホン、ス
ルフィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド、アリル、
等が含まれる。コロイド状ポリマー粒子を、適当な分散
剤を用いて水中で乳化重合もしくはプリフォームポリマ
ーを乳化することにより調製することができる。成分
(B)に適合するポリマーを以下のテストによりさらに
規定する。
類、例えば、1,4−ブチレングリコールメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、アリル
メタクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼ
ン等を、用いることもできる。ポリマー粒子(B)は、
分子間架橋もしくは架橋剤との反応による共有結合を形
成できる反応性官能基を含むことができる。適切な反応
性官能基には、ヒドロキシル、カルボキシル、カルボジ
イミド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホン、ス
ルフィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド、アリル、
等が含まれる。コロイド状ポリマー粒子を、適当な分散
剤を用いて水中で乳化重合もしくはプリフォームポリマ
ーを乳化することにより調製することができる。成分
(B)に適合するポリマーを以下のテストによりさらに
規定する。
【0027】3重量%ポリマーラテックスもしくは分散
体を含有する水性コーティング配合物を透明基体(例え
ば、ポリエチレンテレフタレートフィルム支持体の薄い
シート)上に湿潤被覆量10cc/m2 で塗布し、その
後75℃で2分間乾燥する。非フィルム形成性ポリマー
を、乾燥して透明な連続フィルムを与えないものとして
規定する。
体を含有する水性コーティング配合物を透明基体(例え
ば、ポリエチレンテレフタレートフィルム支持体の薄い
シート)上に湿潤被覆量10cc/m2 で塗布し、その
後75℃で2分間乾燥する。非フィルム形成性ポリマー
を、乾燥して透明な連続フィルムを与えないものとして
規定する。
【0028】フィルム形成性ポリマー(A)は、典型的
な写真フィルム製造プロセスの極端な高速乾燥条件の下
で、連続フィルムを形成できるポリウレタン類を含んで
なる。成分(A)に適したポリウレタン類は、当該ポリ
マーを3重量%含む水性コーティング配合物を、透明支
持体材料のシート上に湿潤被覆量10cc/m2 で塗布
し、その後75℃で2分間乾燥したとき、透明な連続フ
ィルムを与えるものである。
な写真フィルム製造プロセスの極端な高速乾燥条件の下
で、連続フィルムを形成できるポリウレタン類を含んで
なる。成分(A)に適したポリウレタン類は、当該ポリ
マーを3重量%含む水性コーティング配合物を、透明支
持体材料のシート上に湿潤被覆量10cc/m2 で塗布
し、その後75℃で2分間乾燥したとき、透明な連続フ
ィルムを与えるものである。
【0029】ポリウレタン分散体の調製は当該技術分野
では周知であり、ジアミンもしくはジオールと反応させ
ることにより末端イソシアネート基を有するプレポリマ
ーを連鎖延長することを要する。このプレポリマーを、
末端ヒドロキシル基をもつジオールもしくはポリオー
ル、例えば、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボ
ネート、もしくはポリアクリレート等を、過剰のジイソ
シアネートもしくはポリイソシアネートと反応させて調
製する。連鎖延長工程はいくつかの異なる合成法の一つ
を用いることができる。例えば、ポリウレタンプレポリ
マーを有機溶剤中で連鎖延長し、そして水で希釈して水
性分散体を形成し、その後有機溶剤を蒸発させて除去す
ることができる。あるいは、ポリウレタンプレポリマー
を、前記水分散工程でジアミンもしくはポリアミンと連
鎖延長させてもよい。水中でポリウレタンを分散可能に
するために、連鎖延長前にプレポリマー中に導入される
か、その連鎖延長化合物の一部として導入される水分散
性基に対してポリウレタンを多官能とする。
では周知であり、ジアミンもしくはジオールと反応させ
ることにより末端イソシアネート基を有するプレポリマ
ーを連鎖延長することを要する。このプレポリマーを、
末端ヒドロキシル基をもつジオールもしくはポリオー
ル、例えば、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボ
ネート、もしくはポリアクリレート等を、過剰のジイソ
シアネートもしくはポリイソシアネートと反応させて調
製する。連鎖延長工程はいくつかの異なる合成法の一つ
を用いることができる。例えば、ポリウレタンプレポリ
マーを有機溶剤中で連鎖延長し、そして水で希釈して水
性分散体を形成し、その後有機溶剤を蒸発させて除去す
ることができる。あるいは、ポリウレタンプレポリマー
を、前記水分散工程でジアミンもしくはポリアミンと連
鎖延長させてもよい。水中でポリウレタンを分散可能に
するために、連鎖延長前にプレポリマー中に導入される
か、その連鎖延長化合物の一部として導入される水分散
性基に対してポリウレタンを多官能とする。
【0030】陰イオン、陽イオン、もしくは非イオン性
の安定化されたポリウレタン分散体を調製することがで
きる。陽イオン安定化ポリウレタン分散体は、本発明に
は好ましくない。安定化基として中性化されたカルボン
酸基を用いる陰イオンポリウレタン分散体が最も広く入
手できる。しかし、既に述べたように、ポリマー主鎖に
導入される中性化されたカルボン酸基の存在によって、
単に安定化されただけのポリウレタン分散体は、低pH
では不安定である。即ち、それらは、本願明細書中で用
いる用語の意味する範囲の「酸安定ポリウレタン」では
ない。カルボン酸基は、典型的に、乾燥工程でコーティ
ングから離れるトリエチルアミン等の揮発性アミン(揮
発性有機化合物、VOCとして)で中性化される。
の安定化されたポリウレタン分散体を調製することがで
きる。陽イオン安定化ポリウレタン分散体は、本発明に
は好ましくない。安定化基として中性化されたカルボン
酸基を用いる陰イオンポリウレタン分散体が最も広く入
手できる。しかし、既に述べたように、ポリマー主鎖に
導入される中性化されたカルボン酸基の存在によって、
単に安定化されただけのポリウレタン分散体は、低pH
では不安定である。即ち、それらは、本願明細書中で用
いる用語の意味する範囲の「酸安定ポリウレタン」では
ない。カルボン酸基は、典型的に、乾燥工程でコーティ
ングから離れるトリエチルアミン等の揮発性アミン(揮
発性有機化合物、VOCとして)で中性化される。
【0031】本発明では、ポリウレタン分散体は、好ま
しくは、5程度の低さのpH、より好ましくは4程度の
低さのpHのところで安定である。低pHで安定なポリ
ウレタン分散体は、分散基としてポリマー主鎖に沿って
スルホネート基を用いる陰イオン安定化分散体、分散基
としてポリマー主鎖内もしくはポリマー主鎖からペンダ
ントとなるポリウレタンオキシド鎖を用いる非イオン性
安定化分散体、又は陰イオン及び非イオン性安定の両者
を組み合わせて用いる分散体となることができる。後者
の分散体は「ユニバーサル」ポリウレタン分散体と呼ば
れることが多く、当該分散体を安定化するためには、中
性化可能カルボン酸基及びポリマー主鎖内もしくはポリ
マー主鎖からペンダントとなるポリウレタンオキシド鎖
の両方を用いる。
しくは、5程度の低さのpH、より好ましくは4程度の
低さのpHのところで安定である。低pHで安定なポリ
ウレタン分散体は、分散基としてポリマー主鎖に沿って
スルホネート基を用いる陰イオン安定化分散体、分散基
としてポリマー主鎖内もしくはポリマー主鎖からペンダ
ントとなるポリウレタンオキシド鎖を用いる非イオン性
安定化分散体、又は陰イオン及び非イオン性安定の両者
を組み合わせて用いる分散体となることができる。後者
の分散体は「ユニバーサル」ポリウレタン分散体と呼ば
れることが多く、当該分散体を安定化するためには、中
性化可能カルボン酸基及びポリマー主鎖内もしくはポリ
マー主鎖からペンダントとなるポリウレタンオキシド鎖
の両方を用いる。
【0032】そのような「ユニバーサル」ポリウレタン
は、分散体を安定化する中性化カルボン酸基の存在にも
っぱら依存する通常のポリウレタン類と比べてより低い
濃度の中性化カルボン酸でよい。従って、これらのポリ
ウレタンは、乾燥プロセス時にVOCとして放出される
揮発性アミンを減らすことができる。分散体を安定化す
るためにスルホネート基もしくは非イオン性基を用いる
ポリウレタンは、乾燥時に揮発性アミンを全く放出しな
い。従って、本発明に用いられる酸安定化ポリウレタン
分散体は、改善された溶液安定性に加えて、VOCのレ
ベルを下げる効果も提供する。
は、分散体を安定化する中性化カルボン酸基の存在にも
っぱら依存する通常のポリウレタン類と比べてより低い
濃度の中性化カルボン酸でよい。従って、これらのポリ
ウレタンは、乾燥プロセス時にVOCとして放出される
揮発性アミンを減らすことができる。分散体を安定化す
るためにスルホネート基もしくは非イオン性基を用いる
ポリウレタンは、乾燥時に揮発性アミンを全く放出しな
い。従って、本発明に用いられる酸安定化ポリウレタン
分散体は、改善された溶液安定性に加えて、VOCのレ
ベルを下げる効果も提供する。
【0033】五酸化バナジウム帯電防止剤のためのスル
ホポリマーバインダー(スルホポリウレタン類を含む)
は、米国特許第5,203,884号、同5,322,
761号、同5,372,985号、同5,407,6
03号、同5,424,269号、同5,427,83
5号、同5,439,785号及び同5,468,49
8号明細書に記載されている。しかし、これらの特許明
細書は、そのようなポリマーが、フィルム形成性及び非
フィルム形成性ポリマー粒子の混合物を含有する組成物
のフィルム形成性ポリマー粒子として有用であるとは示
唆されていない。
ホポリマーバインダー(スルホポリウレタン類を含む)
は、米国特許第5,203,884号、同5,322,
761号、同5,372,985号、同5,407,6
03号、同5,424,269号、同5,427,83
5号、同5,439,785号及び同5,468,49
8号明細書に記載されている。しかし、これらの特許明
細書は、そのようなポリマーが、フィルム形成性及び非
フィルム形成性ポリマー粒子の混合物を含有する組成物
のフィルム形成性ポリマー粒子として有用であるとは示
唆されていない。
【0034】特に好ましい態様では、本発明の画像形成
要素は写真要素(例えば、写真フィルム、写真ペーパー
もしくは写真ガラス板であり、その画像形成層は放射線
感受性ハロゲン化銀乳剤層である。そのような乳剤層は
一般的にフィルム形成性親水性コロイドを含んでなる。
最も一般的に用いられるものは、ゼラチンであり、本発
明の用途ではゼラチンが特に好ましい材料である。有用
なゼラチンには、アルカリ処理ゼラチン(家畜の骨もし
くは皮ゼラチン)、酸処理ゼラチン(豚皮ゼラチン)及
びゼラチン誘導体、例えば、アセチル化ゼラチン、フタ
ル化ゼラチン等が含まれる。単独もしくはゼラチンと組
み合わせて用いることができる他の親水性コロイドに
は、デキストラン、アラビアゴム、ゼイン、カゼイン、
ペクチン、コラーゲン誘導体、コロジオン、寒天、クズ
ウコン、アルブミン、等が含まれる。さらに他の有用な
親水性コロイドは、水溶性ポリビニル化合物、例えば、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルピロリドン等である。
要素は写真要素(例えば、写真フィルム、写真ペーパー
もしくは写真ガラス板であり、その画像形成層は放射線
感受性ハロゲン化銀乳剤層である。そのような乳剤層は
一般的にフィルム形成性親水性コロイドを含んでなる。
最も一般的に用いられるものは、ゼラチンであり、本発
明の用途ではゼラチンが特に好ましい材料である。有用
なゼラチンには、アルカリ処理ゼラチン(家畜の骨もし
くは皮ゼラチン)、酸処理ゼラチン(豚皮ゼラチン)及
びゼラチン誘導体、例えば、アセチル化ゼラチン、フタ
ル化ゼラチン等が含まれる。単独もしくはゼラチンと組
み合わせて用いることができる他の親水性コロイドに
は、デキストラン、アラビアゴム、ゼイン、カゼイン、
ペクチン、コラーゲン誘導体、コロジオン、寒天、クズ
ウコン、アルブミン、等が含まれる。さらに他の有用な
親水性コロイドは、水溶性ポリビニル化合物、例えば、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルピロリドン等である。
【0035】本発明の写真要素は、感光性ハロゲン化銀
乳剤をのせた支持体からなる簡単な黒白要素もしくは単
色要素となることができ、また、多層及び/もしくは多
色要素となることができる。本発明のカラー写真要素
は、典型的に、スペクトルの三原色の範囲にそれぞれ感
度を有する色素画像生成ユニットを有する。各ユニット
は、スペクトルの所定の範囲に感度を有する、単一乳剤
層もしくは多層乳剤層から成ることができる。要素のこ
れらの層(画像形成層を含む)を、種々の順に配置する
ことができ、当該技術分野では良く知られている。
乳剤をのせた支持体からなる簡単な黒白要素もしくは単
色要素となることができ、また、多層及び/もしくは多
色要素となることができる。本発明のカラー写真要素
は、典型的に、スペクトルの三原色の範囲にそれぞれ感
度を有する色素画像生成ユニットを有する。各ユニット
は、スペクトルの所定の範囲に感度を有する、単一乳剤
層もしくは多層乳剤層から成ることができる。要素のこ
れらの層(画像形成層を含む)を、種々の順に配置する
ことができ、当該技術分野では良く知られている。
【0036】本発明に従う好ましい写真要素は、それと
組合わさるイエロー画像色素生成物質を持つ少なくとも
一つの青感性ハロゲン化銀乳剤層、それと組合わさるマ
ゼンタ画像色素生成物質を持つ少なくとも一つの緑感性
ハロゲン化銀乳剤層、及びそれと組合わさるシアン画像
色素生成物質を持つ少なくとも一つの赤感性ハロゲン化
銀乳剤層を含んで成る。
組合わさるイエロー画像色素生成物質を持つ少なくとも
一つの青感性ハロゲン化銀乳剤層、それと組合わさるマ
ゼンタ画像色素生成物質を持つ少なくとも一つの緑感性
ハロゲン化銀乳剤層、及びそれと組合わさるシアン画像
色素生成物質を持つ少なくとも一つの赤感性ハロゲン化
銀乳剤層を含んで成る。
【0037】乳剤層に追加して、本発明の写真要素は、
写真要素に一般的な一層以上の補助層、例えば、オーバ
ーコート層、スペーサー層、フィルター層、中間層、帯
電防止層、pH低下層(酸層及び中和化層ともいう)、
タイミング層、不透明反射層、不透明光吸収層等を含む
ことができる。支持体は写真要素に用いられる任意の支
持体となることができる。典型的な支持体には、ポリマ
ーフィルム、ペーパー(ポリマーコート紙を含む)、ガ
ラス等である。本発明の支持体及び写真要素の他の層に
関する詳細は、リサーチディスクロージャー、アイテム
36544 、1944年9 月に記載されている。
写真要素に一般的な一層以上の補助層、例えば、オーバ
ーコート層、スペーサー層、フィルター層、中間層、帯
電防止層、pH低下層(酸層及び中和化層ともいう)、
タイミング層、不透明反射層、不透明光吸収層等を含む
ことができる。支持体は写真要素に用いられる任意の支
持体となることができる。典型的な支持体には、ポリマ
ーフィルム、ペーパー(ポリマーコート紙を含む)、ガ
ラス等である。本発明の支持体及び写真要素の他の層に
関する詳細は、リサーチディスクロージャー、アイテム
36544 、1944年9 月に記載されている。
【0038】本発明の写真要素に用いる感光性ハロゲン
化銀乳剤には、粗い、レギュラーもしくは微細な粒子の
ハロゲン化銀結晶又はそれらの混合物が含まれ、塩化
銀、臭化銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭
ヨウ化銀、及びそれらの混合物等のハロゲン化銀を含ん
でなることができる。乳剤は、例えば、平板状粒子感光
性ハロゲン化銀乳剤となることができる。これらの乳剤
はネガ型乳剤もしくは直接陽画乳剤となることができ
る。これらは、ハロゲン化銀粒子の主として表面、もし
くはハロゲン化銀粒子の内部に潜像を形成することがで
きる。これらを、通常の実施に従って化学及び分光増感
することができる。これらの乳剤は一般的にはゼラチン
乳剤であるが、通常の実施に従って他の親水性コロイド
を用いることもできる。ハロゲン化銀乳剤に関する詳細
は、リサーチディスクロージャー、アイテム36544 、19
44年9 月、及びそこに引用された文献に含まれている。
化銀乳剤には、粗い、レギュラーもしくは微細な粒子の
ハロゲン化銀結晶又はそれらの混合物が含まれ、塩化
銀、臭化銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭
ヨウ化銀、及びそれらの混合物等のハロゲン化銀を含ん
でなることができる。乳剤は、例えば、平板状粒子感光
性ハロゲン化銀乳剤となることができる。これらの乳剤
はネガ型乳剤もしくは直接陽画乳剤となることができ
る。これらは、ハロゲン化銀粒子の主として表面、もし
くはハロゲン化銀粒子の内部に潜像を形成することがで
きる。これらを、通常の実施に従って化学及び分光増感
することができる。これらの乳剤は一般的にはゼラチン
乳剤であるが、通常の実施に従って他の親水性コロイド
を用いることもできる。ハロゲン化銀乳剤に関する詳細
は、リサーチディスクロージャー、アイテム36544 、19
44年9 月、及びそこに引用された文献に含まれている。
【0039】本発明に用いる写真用ハロゲン化銀乳剤
は、写真技術の分野で一般的な他の添加物を有すること
ができる。有用な添加物は、例えば、リサーチディスク
ロージャー、アイテム36544 、1944年9 月、に記載され
ている。有用な添加物には、分光増感色素、減感剤、カ
ブリ防止剤、マスキングカプラー、DIRカプラー、D
IR化合物、汚染防止剤、画像色素安定化剤、フィルタ
ー色素及びUV吸収剤等の吸収性材料、光散乱物質、塗
布助剤、可塑剤及び滑剤等が含まれる。
は、写真技術の分野で一般的な他の添加物を有すること
ができる。有用な添加物は、例えば、リサーチディスク
ロージャー、アイテム36544 、1944年9 月、に記載され
ている。有用な添加物には、分光増感色素、減感剤、カ
ブリ防止剤、マスキングカプラー、DIRカプラー、D
IR化合物、汚染防止剤、画像色素安定化剤、フィルタ
ー色素及びUV吸収剤等の吸収性材料、光散乱物質、塗
布助剤、可塑剤及び滑剤等が含まれる。
【0040】写真要素に用いる色素画像提供物質によっ
ては、それをハロゲン化銀乳剤層に組み込むか、もしく
はその乳剤層と組合わさる別の層に組み入れることがで
きる。色素画像提供物質は、当該技術分野で公知のいく
つかのもの、例えば、色素生成カプラー、漂白可能色
素、色素現像薬及びレドックス色素放出剤となることが
でき、用いられる具体的なものは、写真要素の性質及び
所望する画像のタイプに依存する。
ては、それをハロゲン化銀乳剤層に組み込むか、もしく
はその乳剤層と組合わさる別の層に組み入れることがで
きる。色素画像提供物質は、当該技術分野で公知のいく
つかのもの、例えば、色素生成カプラー、漂白可能色
素、色素現像薬及びレドックス色素放出剤となることが
でき、用いられる具体的なものは、写真要素の性質及び
所望する画像のタイプに依存する。
【0041】別々の溶液で処理するように設計された通
常のカラー材料に関して用いられる色素画像提供物質
は、好ましくは色素生成カプラー、即ち、被酸化現像主
薬と結合して色素を生成する化合物である。シアン色素
画像を生成する好ましいカプラーは、フェノール類及び
ナフトール類である。マゼンタ色素画像を生成する好ま
しいカプラーは、ピラゾロン類及びピラゾロトリアゾー
ル類である。イエロー色素画像を生成する好ましいカプ
ラーは、ベンゾイルアセトアニリド類及びピバリルアセ
トアニリド類である。
常のカラー材料に関して用いられる色素画像提供物質
は、好ましくは色素生成カプラー、即ち、被酸化現像主
薬と結合して色素を生成する化合物である。シアン色素
画像を生成する好ましいカプラーは、フェノール類及び
ナフトール類である。マゼンタ色素画像を生成する好ま
しいカプラーは、ピラゾロン類及びピラゾロトリアゾー
ル類である。イエロー色素画像を生成する好ましいカプ
ラーは、ベンゾイルアセトアニリド類及びピバリルアセ
トアニリド類である。
【0042】本発明の組成物を、当該技術分野で周知の
コーティング方法によって総固形分を最大50%を含有
する水性コーティング配合物として塗布することができ
る。例えば、ホッパーコーティング、グラビアコーティ
ング、スキムパン/エアーナイフコーティング、スプレ
ーコーティング、等を用いて非常に満足のいく結果が得
られる。このコーティングは最大150℃の温度で乾燥
され、乾燥被覆重量20mg/m2 〜10g/m2 とな
る。
コーティング方法によって総固形分を最大50%を含有
する水性コーティング配合物として塗布することができ
る。例えば、ホッパーコーティング、グラビアコーティ
ング、スキムパン/エアーナイフコーティング、スプレ
ーコーティング、等を用いて非常に満足のいく結果が得
られる。このコーティングは最大150℃の温度で乾燥
され、乾燥被覆重量20mg/m2 〜10g/m2 とな
る。
【0043】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。各例に用いたポリマーラテックス及びポリウ
レタン分散体を表Iに示す。各ポリマーのフィルム形成
特性を以下のテストによって規定した。ポリマーラテッ
クスもしくはポリウレタン分散体3重量%を含んでなる
水性コーティング配合物を透明基板、例えば、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム支持体の薄いシート上に、
湿潤被覆量10cc/m2 で塗布し、その後75℃で2
分間乾燥した。乾燥して透明な連続フィルムとならない
ものを非フィルム形成性ポリマーとし、透明な連続フィ
ルムとなったものをフィルム形成性ポリマーとした。
説明する。各例に用いたポリマーラテックス及びポリウ
レタン分散体を表Iに示す。各ポリマーのフィルム形成
特性を以下のテストによって規定した。ポリマーラテッ
クスもしくはポリウレタン分散体3重量%を含んでなる
水性コーティング配合物を透明基板、例えば、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム支持体の薄いシート上に、
湿潤被覆量10cc/m2 で塗布し、その後75℃で2
分間乾燥した。乾燥して透明な連続フィルムとならない
ものを非フィルム形成性ポリマーとし、透明な連続フィ
ルムとなったものをフィルム形成性ポリマーとした。
【0044】
【表1】
【0045】ポリウレタン分散体P−2〜P−7を、脱
イオン水で希釈して5%固形分にし、希酸を用いて分散
体が凝集するまでゆっくりと滴定した。凝集が起こった
pH値を記録し、表IIに示す。
イオン水で希釈して5%固形分にし、希酸を用いて分散
体が凝集するまでゆっくりと滴定した。凝集が起こった
pH値を記録し、表IIに示す。
【0046】
【表2】
【0047】このように、P−2及びP−3は、本明細
書で用いる用語の意味する範囲内の「酸安定ポリウレタ
ン」ではなく、P−4、P−5、P−6及びP−7は、
酸安定ポリウレタンである。従来技術の、通常の、即
ち、非酸安定ポリウレタン分散体は、不安定性及び凝集
の問題に悩まされている。酸触媒される架橋剤、例え
ば、ヘキサメトキシアルキルメラミンもしくはエポキシ
ドをコーティング組成物中に混ぜる場合は特にそうであ
る。酸安定ポリウレタン粒子を用いることにより、本発
明ではこれらの問題を有効に避ける。
書で用いる用語の意味する範囲内の「酸安定ポリウレタ
ン」ではなく、P−4、P−5、P−6及びP−7は、
酸安定ポリウレタンである。従来技術の、通常の、即
ち、非酸安定ポリウレタン分散体は、不安定性及び凝集
の問題に悩まされている。酸触媒される架橋剤、例え
ば、ヘキサメトキシアルキルメラミンもしくはエポキシ
ドをコーティング組成物中に混ぜる場合は特にそうであ
る。酸安定ポリウレタン粒子を用いることにより、本発
明ではこれらの問題を有効に避ける。
【0048】例1〜6及び比較例サンプルA〜E 総固形分6.67重量%を含んでなる水性コーティング
組成物を調製し、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、
及びアクリル酸のターポリマーラテックスで下引きされ
ている0.1mm厚ポリエチレンテレフタレートフィル
ム支持体上にコートした。これらのコーティング組成物
は、種々の比率の非フィル形成ポリマー粒子対フィルム
形成性ポリマー粒子、総固形分の10重量%で添加する
ヘキサメトキシメチルメラミン(Cymel 300 、Cytec In
dustries Inc. )もしくは多官能性アジリジン(CX100
、Zeneca Resins )架橋剤、及び総固形分の0.06
重量%で添加するTriton X-100界面活性剤(Rohm & Has
s )を含んでなる。架橋剤としてヘキサメトキシメチル
メラミンを含有するコーティング組成物の場合、架橋反
応を触媒するために、希釈水性p−トルエンスルホン酸
を加えてコーティング組成物のpHを調節した。コーテ
ィング配合物、配合物のpH値、配合物分散体安定性、
及び90℃で2分乾燥後のコーティングの外観を表II
Iに示す。
組成物を調製し、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、
及びアクリル酸のターポリマーラテックスで下引きされ
ている0.1mm厚ポリエチレンテレフタレートフィル
ム支持体上にコートした。これらのコーティング組成物
は、種々の比率の非フィル形成ポリマー粒子対フィルム
形成性ポリマー粒子、総固形分の10重量%で添加する
ヘキサメトキシメチルメラミン(Cymel 300 、Cytec In
dustries Inc. )もしくは多官能性アジリジン(CX100
、Zeneca Resins )架橋剤、及び総固形分の0.06
重量%で添加するTriton X-100界面活性剤(Rohm & Has
s )を含んでなる。架橋剤としてヘキサメトキシメチル
メラミンを含有するコーティング組成物の場合、架橋反
応を触媒するために、希釈水性p−トルエンスルホン酸
を加えてコーティング組成物のpHを調節した。コーテ
ィング配合物、配合物のpH値、配合物分散体安定性、
及び90℃で2分乾燥後のコーティングの外観を表II
Iに示す。
【0049】
【表3】
【0050】表IIIの結果は、酸媒体に安定でないフ
ィルム形成性ポリマー粒子としてポリウレタン分散体を
用いる従来技術のサンプルA〜Eと比較して、本発明の
コーティング組成物の溶液安定性が優れていることを明
らかに実証している。サンプルEに示されるように、酸
触媒される架橋剤を加えないカルボン酸含有非フィルム
形成性ラテックスポリマーの存在下でも、酸媒体に安定
でないポリウレタン分散体は安定性が劣っている。
ィルム形成性ポリマー粒子としてポリウレタン分散体を
用いる従来技術のサンプルA〜Eと比較して、本発明の
コーティング組成物の溶液安定性が優れていることを明
らかに実証している。サンプルEに示されるように、酸
触媒される架橋剤を加えないカルボン酸含有非フィルム
形成性ラテックスポリマーの存在下でも、酸媒体に安定
でないポリウレタン分散体は安定性が劣っている。
【0051】例7 以下の例は、本発明のコーティング組成物を用いて得ら
れる優れた物性を説明する。前述したように下引きした
ポリエステルフィルム支持体を、銀ドープされた五酸化
バナジウム0.025重量%、メチルアクリレート、塩
化ビニリデン及びイタコン酸からなるターポリマーラテ
ックス0.075%を含んでなる水性帯電防止配合物を
用いてコートし、100℃で乾燥して、乾量8mg/m
2 の帯電防止層を生成した。70/30の重量比の非フ
ィル形成性ポリマー粒子P−1対フィルム形成性ポリマ
ー粒子P−4を総固形分の6.67重量%含んでなり、
総固形分の10重量%で添加する多官能性アジリジン架
橋剤、及び総固形分の0.06重量%で添加するTriton
X-100界面活性剤を含有するpH5.0の本発明の水性
コーティング組成物を前記帯電防止層上に塗布し、90
℃で2分間乾燥すると、乾燥被覆量1000mg/m2
の透明フィルム(例7)が得られた。
れる優れた物性を説明する。前述したように下引きした
ポリエステルフィルム支持体を、銀ドープされた五酸化
バナジウム0.025重量%、メチルアクリレート、塩
化ビニリデン及びイタコン酸からなるターポリマーラテ
ックス0.075%を含んでなる水性帯電防止配合物を
用いてコートし、100℃で乾燥して、乾量8mg/m
2 の帯電防止層を生成した。70/30の重量比の非フ
ィル形成性ポリマー粒子P−1対フィルム形成性ポリマ
ー粒子P−4を総固形分の6.67重量%含んでなり、
総固形分の10重量%で添加する多官能性アジリジン架
橋剤、及び総固形分の0.06重量%で添加するTriton
X-100界面活性剤を含有するpH5.0の本発明の水性
コーティング組成物を前記帯電防止層上に塗布し、90
℃で2分間乾燥すると、乾燥被覆量1000mg/m2
の透明フィルム(例7)が得られた。
【0052】例7のテーバー磨耗(前述のASTM D1044の
手順に従って測定)は、14.8%ヘーズであると分か
った。五酸化バナジウム層の帯電防止性は不浸透性バリ
アで保護されなければフィルム処理後に破壊されること
が分かっている(米国特許第5,006,451号及び
同5,221,598号明細書に記載されている)。こ
のようにして、例コーティングの不浸透性を、通常にフ
ィルム現像及び定着溶液で処理した後のサンプルの帯電
防止性(内部抵抗率で規定)を測定することによって評
価できた。米国特許第4,269,929号明細書に記
載されるように、サンプルを、38℃で60秒間、現像
液及び定着液にそれぞれ浸漬し、その後蒸留水でリンス
した。処理したサンプルの相対湿度20%での内部抵抗
率を、R.A. Elder の「Resistivity Measurements on B
uried Conductive Layers」、EOS/ESD Symposium Proce
edings 、1990年9 月、251-254 頁に記載する塩橋法で
測定すると、面積当たり3×109 オームであった。五
酸化バナジウム帯電防止剤を含むがオーバーコート層の
無い比較サンプルを同様に処理すると、面積当たり1×
1014オームを越える抵抗率であった。
手順に従って測定)は、14.8%ヘーズであると分か
った。五酸化バナジウム層の帯電防止性は不浸透性バリ
アで保護されなければフィルム処理後に破壊されること
が分かっている(米国特許第5,006,451号及び
同5,221,598号明細書に記載されている)。こ
のようにして、例コーティングの不浸透性を、通常にフ
ィルム現像及び定着溶液で処理した後のサンプルの帯電
防止性(内部抵抗率で規定)を測定することによって評
価できた。米国特許第4,269,929号明細書に記
載されるように、サンプルを、38℃で60秒間、現像
液及び定着液にそれぞれ浸漬し、その後蒸留水でリンス
した。処理したサンプルの相対湿度20%での内部抵抗
率を、R.A. Elder の「Resistivity Measurements on B
uried Conductive Layers」、EOS/ESD Symposium Proce
edings 、1990年9 月、251-254 頁に記載する塩橋法で
測定すると、面積当たり3×109 オームであった。五
酸化バナジウム帯電防止剤を含むがオーバーコート層の
無い比較サンプルを同様に処理すると、面積当たり1×
1014オームを越える抵抗率であった。
【0053】本発明の好ましい態様を特に詳細に記載し
たが、本発明の精神及び範囲内で種々の変更並びに改造
が可能であることは、理解されるであろう。本発明の他
の好ましい態様を請求項との関連において、次ぎに記載
する。なお、態様1は請求項1と同じものである。 (態様1)(A)フィルム形成性ポリマー粒子及び
(B)非フィルム形成性ポリマー粒子をその中に分散し
た水性媒体を含んでなる画像形成要素の補助層の調製に
有用なコーティング組成物であって、前記フィルム形成
性ポリマー粒子が酸安定ポリウレタン粒子であるコーテ
ィング組成物。
たが、本発明の精神及び範囲内で種々の変更並びに改造
が可能であることは、理解されるであろう。本発明の他
の好ましい態様を請求項との関連において、次ぎに記載
する。なお、態様1は請求項1と同じものである。 (態様1)(A)フィルム形成性ポリマー粒子及び
(B)非フィルム形成性ポリマー粒子をその中に分散し
た水性媒体を含んでなる画像形成要素の補助層の調製に
有用なコーティング組成物であって、前記フィルム形成
性ポリマー粒子が酸安定ポリウレタン粒子であるコーテ
ィング組成物。
【0054】(態様2)前記フィルム形成性ポリウレタ
ン粒子が、前記フィルム形成性ポリマー粒子及び前記非
フィルム形成性ポリマー粒子の総量の20〜70%を含
んでなる態様1に記載のコーティング組成物。 (態様3)前記フィルム形成性ポリマー粒子が、平均粒
径10〜500nmを有する態様1に記載のコーティン
グ組成物。
ン粒子が、前記フィルム形成性ポリマー粒子及び前記非
フィルム形成性ポリマー粒子の総量の20〜70%を含
んでなる態様1に記載のコーティング組成物。 (態様3)前記フィルム形成性ポリマー粒子が、平均粒
径10〜500nmを有する態様1に記載のコーティン
グ組成物。
【0055】(態様4)前記非フィルム形成性ポリマー
粒子が、平均粒径10〜500nmを有する態様1に記
載のコーティング組成物。 (態様5)前記非フィルム形成性ポリマー粒子が、エチ
レン系不飽和モノマーから調製される付加タイプポリマ
ーの粒子であって、ヒドロキシル、カルボキシル、カル
ボジイミド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホ
ン、スルフィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド及び
アリルから選ばれる官能基を含む態様1に記載のコーテ
ィング組成物。
粒子が、平均粒径10〜500nmを有する態様1に記
載のコーティング組成物。 (態様5)前記非フィルム形成性ポリマー粒子が、エチ
レン系不飽和モノマーから調製される付加タイプポリマ
ーの粒子であって、ヒドロキシル、カルボキシル、カル
ボジイミド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホ
ン、スルフィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド及び
アリルから選ばれる官能基を含む態様1に記載のコーテ
ィング組成物。
【0056】(態様6)前記ポリウレタン粒子がpH5
の低さで安定分散体を形成する態様1に記載のコーティ
ング組成物。 (態様7)前記組成物が総固形分の最大50%を含有す
る態様1に記載のコーティング組成物。 (態様8)支持体、画像形成層及び補助層を含んでなる
画像形成要素であって、前記補助層が、そこに分散され
た(1)フィルム形成性ポリマー粒子及び(2)非フィ
ルム形成性ポリマー粒子を有し、前記フィルム形成性ポ
リマー粒子が、酸安定ポリウレタン粒子である画像形成
要素。
の低さで安定分散体を形成する態様1に記載のコーティ
ング組成物。 (態様7)前記組成物が総固形分の最大50%を含有す
る態様1に記載のコーティング組成物。 (態様8)支持体、画像形成層及び補助層を含んでなる
画像形成要素であって、前記補助層が、そこに分散され
た(1)フィルム形成性ポリマー粒子及び(2)非フィ
ルム形成性ポリマー粒子を有し、前記フィルム形成性ポ
リマー粒子が、酸安定ポリウレタン粒子である画像形成
要素。
【0057】(態様9)前記補助層の乾燥被覆量が、2
0mg/m2 〜10g/m2 である態様8に記載の画像
形成要素。 (態様10)前記補助層が、五酸化バナジウムを含んで
なる帯電防止層の上に位置するバリア層である態様8に
記載の画像形成層。
0mg/m2 〜10g/m2 である態様8に記載の画像
形成要素。 (態様10)前記補助層が、五酸化バナジウムを含んで
なる帯電防止層の上に位置するバリア層である態様8に
記載の画像形成層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨンカイ ワン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14526, ペンフィールド,ヒッコリー ポンド ド ライヴ 2
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)フィルム形成性ポリマー粒子及び
(B)非フィルム形成性ポリマー粒子をその中に分散し
た水性媒体を含んでなる画像形成要素の補助層の調製に
有用なコーティング組成物であって、前記フィルム形成
性ポリマー粒子が酸安定ポリウレタン粒子であるコーテ
ィング組成物。
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US08/636203 | 1996-04-22 | ||
US08/636,203 US5695920A (en) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | Aqueous coating compositions useful in the preparation of auxiliary layers of imaging elements |
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JP (1) | JPH1072567A (ja) |
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- 1997-04-22 JP JP9104564A patent/JPH1072567A/ja active Pending
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