JPH1072322A - 毛髪用化粧品 - Google Patents

毛髪用化粧品

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JPH1072322A
JPH1072322A JP24892896A JP24892896A JPH1072322A JP H1072322 A JPH1072322 A JP H1072322A JP 24892896 A JP24892896 A JP 24892896A JP 24892896 A JP24892896 A JP 24892896A JP H1072322 A JPH1072322 A JP H1072322A
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JP
Japan
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hair
acid
ultraviolet absorber
group
cationized
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JP24892896A
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English (en)
Inventor
Masato Yoshioka
正人 吉岡
Osamu Muraoka
修 村岡
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Seiwa Kasei Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪への収着性が優れ、紫外線による毛髪の
損傷を防止する効果が優れた毛髪用化粧品を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のアルキル基また
はR1 〜R3 のうち1個もしくは2個が炭素数1〜20
のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒドロキシアル
キル基またはベンジル基であり、Aはカルボキシル基ま
たは水酸基を有する有機系紫外線吸収剤から第4級アン
モニウム塩との結合に関与するカルボキシル基または水
酸基の水素原子を除いた残基で、XはCl、F、Br、
I、NO3または1/2SO4 〕で表されるカチオン化
紫外線吸収剤を含有させて毛髪用化粧品を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪用化粧品に関
し、さらに詳しくは、カルボキシル基または水酸基を有
する有機系紫外線吸収剤のカルボキシル基または水酸基
に第4級アンモニウム塩を結合させたカチオン化紫外線
吸収剤を含有し、紫外線から毛髪を保護し、紫外線によ
る毛髪の損傷を防止する効果が優れた毛髪用化粧品に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、化粧品には、紫外線から皮膚
や毛髪を保護し、紫外線による皮膚や毛髪の損傷を防止
する目的で、酸化亜鉛、酸化チタンなどの紫外線散乱効
果を有する無機金属酸化物や、p−アミノ安息香酸系、
桂皮酸系、ベンゾフェノン系などの有機系紫外線吸収剤
が、広く用いられてきた。
【0003】しかしながら、それらの無機金属酸化物
は、水や有機溶媒に不溶であり、化粧品に配合する場合
は、分散剤を用いるか、あるいは充分に振盪してから使
用する必要がある上に、毛髪への収着性がなく、シャン
プーやリンスのように水で洗い流す毛髪用化粧品には使
用しがたく、しかも充分な効果をあげることができない
という問題があった。
【0004】また、有機系紫外線吸収剤は、その大部分
が油溶性であり、水系の毛髪用化粧品に配合する場合
は、多量の多価アルコールに溶解してから、水相に溶解
したり、乳化剤などを添加する必要があった(例えば、
特開平6−336417号公報、特開平6−34161
9号公報など)。
【0005】そこで、最近では、有機系紫外線吸収剤に
水酸基を有する官能基を結合させることによって親水性
を高めた紫外線吸収剤も開発されているが(例えば、特
開平7−242693号公報など)、そのような対策を
講じても、それらの有機系紫外線吸収剤には毛髪への収
着性がないため、水で洗い流す毛髪用化粧品では充分な
効果をあげることができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術における問題点を解決し、毛髪への収着性が
優れ、紫外線から毛髪を保護し、紫外線による毛髪の損
傷を防止する効果が優れた毛髪用化粧品を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、カルボキシル基
または水酸基を有する有機系紫外線吸収剤のカルボキシ
ル基または水酸基に第4級アンモニウム塩を結合させる
ことによって、該紫外線吸収剤の毛髪への収着性を高め
ることができ、さらに、第4級アンモニウム塩の窒素原
子に直結するすべての官能基の炭素鎖長を3以下にする
ことによって、該紫外線吸収剤を水溶性にし、水系の毛
髪用化粧品に分散剤や乳化剤などを使用することなく配
合できることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0008】本発明において、毛髪用化粧品に含有させ
るカチオン化紫外線吸収剤は、カルボキシル基または水
酸基を有する有機系紫外線吸収剤のカルボキシル基また
は水酸基に第4級アンモニウム塩を結合させたものであ
って、このカチオン化紫外線吸収剤は、下記の一般式
(I)
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のア
ルキル基またはR1 〜R3 のうち1個もしくは2個が炭
素数1〜20のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒ
ドロキシアルキル基またはベンジル基であり、Aはカル
ボキシル基または水酸基を有する有機系紫外線吸収剤か
ら第4級アンモニウム塩との結合に関与するカルボキシ
ル基または水酸基の水素原子を除いた残基で、XはC
l、F、Br、I、NO3または1/2SO4 である〕
で表されるものであり、このカチオン化紫外線吸収剤
は、例えば、有機系紫外線吸収剤のカルボキシル基また
は水酸基に下記の一般式(II)
【0011】
【化3】
【0012】〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のア
ルキル基またはR1 〜R3 のうち1個もしくは2個が炭
素数1〜20のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒ
ドロキシアルキル基またはベンジル基であり、XはC
l、F、Br、I、NO3 または1/2SO4 である〕
で表されるグリシジルアンモニウム塩、または、下記の
一般式(III)
【0013】
【化4】
【0014】〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のア
ルキル基またはR1 〜R3 のうち1個もしくは2個が炭
素数1〜20のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒ
ドロキシアルキル基またはベンジル基であり、XはC
l、F、Br、I、NO3 、1/2SO4 であり、Yは
Cl、F、Br、Iなどのハロゲン原子を示す〕で表さ
れる3−ハロゲン−2−ヒドロキシプロピルアンモニウ
ム塩をエステル結合またはエーテル結合させることによ
って得られる。
【0015】上記のように、第4級アンモニウム塩を有
機系紫外線吸収剤に結合させることによって、該紫外線
吸収剤の毛髪への収着性を高め、水に対する耐すすぎ性
を付与しているので、上記紫外線吸収剤の有する紫外線
吸収作用がより効率よく発揮されるようになり、紫外線
による毛髪の損傷を防止する作用が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】さらに、有機系紫外線吸収剤に結
合する第4級アンモニウム塩の窒素原子に直結するすべ
ての官能基の炭素鎖長を3以下にするときは、該紫外線
吸収剤が水溶性になり、それによって、水系の毛髪用化
粧品に紫外線吸収剤を分散剤や乳化剤などを併用するこ
となく容易に配合することができるようになる。
【0017】上記のように第4級アンモニウム塩の窒素
原子に直結するすべての官能基の炭素鎖長を3以下にす
るには、一般式(I)や一般式(II)、一般式(III)に
おいて、そのR1 〜R3 を炭素数1〜3のアルキル基に
するか、またはR1 〜R3 のうち1個もしくは2個が炭
素数1〜3のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒド
ロキシアルキル基にすればよい。
【0018】上記カルボキシル基または水酸基を有する
有機系紫外線吸収剤としては、例えば、p−アミノ安息
香酸、p−ジメチルアミノ安息香酸、p−ヒドロキシ安
息香酸、p−メトキシ安息香酸などの安息香酸系紫外線
吸収剤、p−メトキシ桂皮酸、4−ヒドロキシ−3−メ
トキシ桂皮酸(フェルラ酸)などの桂皮酸系紫外線吸収
剤、オキシべンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニ
ン酸などのウロカニン酸系紫外線吸収剤などが挙げられ
る。なお、これらの紫外線吸収剤には、カルボキシル基
と水酸基の両方を有するものがあり、本発明において
は、そのようなカルボキシル基と水酸基の両方を有する
ものももちろん使用することができるので、本発明にお
いて、カルボキシル基または水酸基を有するとは、カル
ボキシル基と水酸基のうちどちらか一方を有する場合は
もとより、カルボキシル基と水酸基の両方を有する場合
も含む意味である。
【0019】上記一般式(II)で表されるグリシジルア
ンモニウム塩としては、例えば、グリシジルトリメチル
アンモニウムクロライド、グリシジルトリエチルアンモ
ニウムクロライド、グリシジルトリエタノールアンモニ
ウムクロライド、グリシジルトリプロピルアンモニウム
クロライド、グリシジルトリメチルアンモニウムブロマ
イド、グリシジルラウリルジメチルアンモニウムクロラ
イド、グリシジルミリスチルジメチルアンモニウムクロ
ライド、グリシジルセチルジメチルアンモニウムクロラ
イド、グリシジルステアリルジメチルアンモニウムクロ
ライド、グリシジルヤシ油アルキルジメチルアンモニウ
ムクロライド、グリシジルラウリルジメチルアンモニウ
ムブロマイド、グリシジルジラウリルメチルアンモニウ
ムクロライド、グリシジルラウリルジベンジルアンモニ
ウムクロライド、グリシジルカプリルジメチルアンモニ
ウムクロライド、グリシジルセチルジエタノールアンモ
ニウムクロライド、グリシジルジラウリルエタノールア
ンモニウムクロライドなどが用いられる。
【0020】上記一般式(III)で表される3−ハロゲン
−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩としては、例
えば、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチル
アンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピルトリエチルアンモニウムクロライド、3−クロ
ロ−2−ヒドロキシプロピルトリエタノールアンモニウ
ムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルト
リプロピルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムブロマイ
ド、3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライド、3−ブロモ−2−ヒドロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムブロマイド、ラウリル
(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアン
モニウムクロライド、ミリスチル(3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、
セチル(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジメチ
ルアンモニウムクロライド、ステアリル(3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアンモニウムクロラ
イド、ヤシ油アルキル(3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、カプリル
(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアン
モニウムクロライド、ラウリル(3−クロロ−2−ヒド
ロキシプロピル)ジメチルアンモニウムブロマイド、ラ
ウリル(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジベン
ジルアンモニウムクロライド、ラウリル(3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル)ジエタノールアンモニウムク
ロライド、ジラウリル(3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピル)メチルアンモニウムクロライド、カプリル(3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアンモニ
ウムクロライド、セチル(3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピル)ジエタノールアンモニウムクロライドなどが
用いられる。
【0021】カルボキシル基または水酸基を有する有機
系紫外線吸収剤と第4級アンモニウム塩との反応は、例
えば、第4級アンモニウム塩が一般式(II)で表される
グリシジルアンモニウム塩の場合、通常、上記グリシジ
ルアンモニウム塩をN,N−ジメチルホルムアミドなど
の溶剤に溶解し、その溶液に上記紫外線吸収剤を加え、
2〜20時間加熱混合することによって行われる。反応
温度は、低すぎると反応が充分に進行せず、また高すぎ
るとグリシジルアンモニウム塩が分解しやすくなるた
め、40〜70℃、特に55〜65℃が好ましい。
【0022】また、カルボキシル基または水酸基を有す
る有機系紫外線吸収剤と一般式(III)で表される3−ハ
ロゲン−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩との反
応は、通常、上記紫外線吸収剤を水酸化ナトリウム水溶
液や水酸化カリウム水溶液などの水酸化アルカリ水溶液
でアルカリ塩にした後、その溶液に上記3−ハロゲン−
2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩を添加し混合す
ることによって行われる。反応温度や反応時間は、一般
式(II)で表されるグリシジルアンモニウム塩の場合と
同様に、40〜70℃、特に55〜65℃で2〜20時
間が好ましい。
【0023】なお、カルボキシル基と水酸基の両方を有
する有機系紫外線吸収剤に対しては、上記一般式(II)
で表されるグリシジルアンモニウム塩や一般式(III)で
表される3−ハロゲン−2−ヒドロキシプロピルアンモ
ニウム塩は、塩基性側で反応させると水酸基に対して優
先的に反応するため、カルボキシル基と水酸基の両方を
有する紫外線吸収剤に対してカルボキシル基に第4級ア
ンモニウム塩をエステル結合させる場合は上記一般式
(II)で表されるグリシジルアンモニウム塩を用いる場
合の反応方法を採用するのが好ましく、また水酸基に第
4級アンモニウム塩をエーテル結合させる場合は上記一
般式(III)で表される3−ハロゲン−2−ヒドロキシプ
ロピルアンモニウム塩を用いる場合の反応方法を採用す
るのが好ましい。
【0024】反応後は、例えば、反応液を塩酸または硫
酸で酸性にし、酢酸エチルで抽出して未反応の紫外線吸
収剤を除去した後、水層を減圧濃縮乾固し、エタノール
可溶部分を抽出濃縮し、粗結晶を得た後、エタノールま
たはエタノールを含む混合溶剤で再結晶して、精製品を
得ることができる。
【0025】上記一般式(I)で表されるカチオン化紫
外線吸収剤を含有させる毛髪用化粧品としては、例え
ば、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、
セットローション、パーマネントウェーブ用第1剤およ
び第2剤、ヘアクリーム、ヘアカラー、ヘアトリートメ
ント、液体整髪料、養毛・育毛剤などの各種毛髪用化粧
品が挙げられる。
【0026】そして、上記一般式(I)で表されるカチ
オン化紫外線吸収剤の毛髪用化粧品中における含有量と
しては、0.01重量%以上、特に0.1重量%以上で
あることが好ましく、また、10重量%以下、特に5重
量%以下であることが好ましい。上記一般式(I)で表
されるカチオン化紫外線吸収剤の毛髪用化粧品中におけ
る含有量が上記より少ない場合は、紫外線による毛髪の
損傷を防止する効果が充分に得られず、また、上記一般
式(I)で表されるカチオン化紫外線吸収剤の毛髪用化
粧品中における含有量が上記より多い場合は、含有量の
増加に伴う効果の増加が認められない上に、毛髪用化粧
品の製造コストが高くなるおそれがある。
【0027】また、上記毛髪用化粧品に、一般式(I)
で示されるカチオン化紫外線吸収剤と併用して含有させ
ることができる成分としては、例えば、ラウリル硫酸ナ
トリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミンなどのア
ルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリル
硫酸トリエタノールアミン(なお、EOはエチレンオキ
サイドで、EOの前の数値はエチレンオキサイドの付加
モル数を示す)、ポリオキシエチレン(3EO)アルキ
ル(炭素数11〜15のいずれかまたは2種以上の混合
物)エーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸トリエタノー
ルアミンなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオ
キシエチレン(3EO)トリデシルエーテル酢酸ナトリ
ウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸
塩、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ラウロイルサ
ルコシントリエタノールアミン、ラウロイルメチル−β
−アラニンナトリウム、ラウロイル−L−グルタミン酸
ナトリウム、ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノ
ールアミン、ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウ
ム、ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールア
ミン、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロ
イルメチルタウリンナトリウムなどのN−アシルアミノ
酸塩、エーテル硫酸アルカンスルホン酸ナトリウム、硬
化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、ウンデシレ
ノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム、オク
チルフェノキシジエトキシエチルスルホン酸ナトリウ
ム、オレイン酸アミドスルホコハク酸二ナトリウム、ス
ルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラ
ウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル(炭
素数12〜16)エーテルリン酸(2〜12EO)、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、
ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、
ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリ
ウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、テトラデセンス
ルホン酸ナトリウム、コラーゲン、ケラチン、フィブロ
イン、カゼイン、大豆、小麦、トウモロコシ、イモ類、
酵母などの動植物や微生物由来のタンパク加水分解物を
炭素数8〜20の脂肪酸でアシル化したアシル化加水分
解タンパクまたはそれらのナトリウム、カリウム、トリ
エタノールアミンなどの塩類などのアニオン性界面活性
剤、2−アルキル−N−カルボキシルメチル−N−ヒド
ロキシエチルイミダゾリニウムペタイン、ウンデシルヒ
ドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、
ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメ
チルイミダゾリニウムベタイン、ステアリルジヒドロキ
シエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプ
ロピルベタイン、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチ
ル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナ
トリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエトキシエ
チル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリ
ウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメ
トキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウム
ジナトリウムラウリル硫酸、N−ヤシ油脂肪酸アシル−
L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸な
どの両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキル(炭
素数12〜14)エーテル(7EO)、ポリオキシエチ
レンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸グリセ
リル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオ
キシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセチ
ルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレンソルビト
ール・ラノリン(40EO)、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシ
プロピレン(40)ブチルエーテル、ポリオキシエチレ
ンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、
ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、アルキルグ
リコシド、アルキルポリグリコシドなどのノニオン性界
面活性剤、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩
化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリル
トリメチルアンモニウム、塩化ステアリルビス(ジエチ
レングリコール)ヒドロキシエチルアンモニウム、塩化
ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ジステアリルジ
メチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジル
アンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、
ヨウ化セチルトリメチルアンモニウム、塩化オレイルベ
ンジルジメチルアンモニウム、塩化オレイルビス〔ポリ
オキシエチレン(15EO)〕メチルアンモニウム、塩
化トリ〔ポリオキシエチレン(5EO)〕ステアリルア
ンモニウム、アルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化
ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩
化ミンク油脂肪酸アミドプロピルジメチルヒドロキシエ
チルアンモニウム、アルキルピリジニウム塩、塩化−γ
−グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエチルア
ンモニウムなどのカチオン性界面活性剤、カチオン化セ
ルロース、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、ポ
リ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)、ポリビニル
ピロリドン、ポリエチレンイミンなどのカチオン性ポリ
マー、両性ポリマー、アニオン性ポリマーなどの合成ポ
リマー、イソステアリン酸ジエタノールアミド、ウンデ
シレン酸モノエタノールアミド、オレイン酸ジエタノー
ルアミド、牛脂肪酸モノエタノールアミド、硬化牛脂肪
酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミ
ド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステア
リン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノー
ルアミド、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド、ヤシ油脂肪
酸ジエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールア
ミド、ラウリン酸エタノールアミド、ラウリン酸ジエタ
ノールアミド、ラノリン脂肪酸ジエタノールアミドなど
の増粘剤、ワックス、パラフィン、脂肪酸エステル、グ
リセライド、動植物油などの油脂類、動植物抽出物、コ
ラーゲン、ケラチン、フィブロイン、セリシン、カゼイ
ン、大豆、小麦、トウモロコシ、ジャガイモ、米(米
糠)、酵母、キノコ類などの動植物および微生物由来の
タンパク質加水分解ペプチドやそれらのエステル誘導体
およびN−第4級アンモニウム誘導体類、ポリサッカラ
イドまたはその誘導体、プロピレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、エチレングリコール、グリセリ
ン、ポリエチレングリコールなどの湿潤剤、エタノー
ル、メタノール、プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコールなどの低級アルコール類、セチルアルコール、
ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニル
アルコールなどの高級アルコール類、L−アスパラギン
酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、DL−アラニン、
L−アルギニン、グリシン、L−グルタミン酸、L−シ
ステイン、L−スレオニンなどのアミノ酸類、鎖状また
は環状のメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、ジメチルポリシロキサンポリエチレングリコ
ール共重合体、アミノ変成シリコーンオイル、第4級ア
ンモニウム変成シリコーンオイル、シリコーン化ペプチ
ドなどのシリコーン類などが挙げられる。
【0028】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、実施例に先立ち、実施例
で使用するカチオン化紫外線吸収剤の製造方法を参考例
として示す。また、以下の実施例、参考例などにおいて
濃度を示す%は重量%である。
【0029】参考例1 100mlの丸底フラスコにジメチルホルムアミド35
mlを入れ、そのジメチルホルムアミド中にグリシジル
トリメチルアンモニウムクロライドの75%水溶液を5
g(0.033mol)溶解した。ついで、その中に紫
外線吸収剤として4−ジメチルアミノ安息香酸6g
(0.036mol)を添加し、60℃で12時間混合
して反応させた。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮し
て溶媒を留去し、イオン交換水20mlを加えて残留物
を溶解した。つぎに10%塩酸を加えて溶液のpHを3
〜4にし、析出した未反応の不溶物を濾去した後、濾液
を減圧下で留去して淡黄色の油状物質を得た。この油状
物質を分液ロートに移し、約20mlのジエチルエーテ
ルで2回洗浄し、さらに未反応のp−ジメチルアミノ安
息香酸を除去した。そして、そのエーテル不溶残渣をエ
タノール−ジエチルエーテルで再結晶し、結晶を濾取す
ることにより、3.5gの白色結晶を得た。原料のp−
ジメチルアミノ安息香酸に対する収率は33.7%であ
った。
【0030】この結晶の融点は221〜222℃であ
り、また、この結晶は、メルク社製RP−18F
254S(商品名)薄層クロマトグラフィー用プレートを用
いた、アセトニトリル:水=20:1の展開溶媒での薄
層クロマトグラフィーで単一のスポットを与える(ヨウ
素蒸気下で発色する)ことから、純品になっているもの
と思われる。
【0031】この結晶の同定は、質量分析、赤外線吸収
スペクトル分析、1 Hの核磁気共鳴スペクトル分析およ
び紫外線吸収スペクトル分析によって行った。
【0032】質量分析の結果は、M+ が281.18で
あり、p−ジメチルアミノ安息香酸のカルボキシル基に
グリシジルトリメチルアンモニウムクロライドがエステ
ル結合した、p−ジメチルアミノ安息香酸の3−トリメ
チルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピルエステル(C
15253 2 )の分子量281に一致した。
【0033】赤外線吸収スペクトルの測定はKBr錠剤
法により行ったが、この赤外線吸収スペクトルには、3
300cm-1付近に4級アミンまたは水酸基に起因する
と考えられる吸収、1700cm-1付近にエステル結合
に起因すると考えられる吸収、さらに1600cm-1
近および1500cm-1付近に芳香環に起因すると考え
られる吸収が認められた。
【0034】1 Hの核磁気共鳴スペクトルの測定はジメ
チルスルホキシド−d6 中で行ったが、この1 Hの核磁
気共鳴スペクトルからは、ジメチル基に起因すると考え
られる6個のHのピーク、トリメチル基に起因すると考
えられる9個のHのピーク、2種のメチレン基に起因す
ると考えられるそれぞれ2個のHのピーク、メチン基お
よび水酸基に起因すると考えられるHのピーク、さらに
芳香環上のHに起因すると考えられるピークを確認する
ことができた。
【0035】さらに、濃度2.5×10-5mol/lの
水溶液で測定した紫外線吸収スペクトルには、λmax
315nmに認められ、また、その他にも223nmに
吸収ピークが認められ、原料であるp−ジメチルアミノ
安息香酸の吸収波長を保持していることが確認できた。
【0036】これらの結果より、この結晶をp−ジメチ
ルアミノ安息香酸の3−トリメチルアンモニオ−2−ヒ
ドロキシプロピルエステルと同定した。
【0037】参考例2 ジメチルホルムアミドを30ml、グリシジルトリメチ
ルアンモニウムクロライドの75%水溶液を6g(0.
03mol)、紫外線吸収剤としてp−メトキシ桂皮酸
を5g(0.028mol)用いたほかは、参考例1と
同様に反応、精製、再結晶して、収率42.3%で3.
9gの白色結晶を得た。この結晶の融点は167〜16
8℃で、参考例1と同様の薄層クロマトグラフィーで単
一スポットを与えた。
【0038】この結晶の同定も参考例1と同様に質量分
析、赤外線吸収スペクトル分析、1Hの核磁気共鳴スペ
クトル分析および紫外線吸収スペクトル分析により行っ
た。
【0039】質量分析の結果は、M+ 294.16であ
り、p−メトキシ桂皮酸のカルボキシル基にグリシジル
トリメチルアンモニウム塩がエステル結合した、p−メ
トキシ桂皮酸の3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロ
キシプロピルエステル(C16244 N)の分子量29
4に一致した。
【0040】赤外線吸収スペクトル分析では、3400
cm-1付近に4級アミンまたは水酸基に起因すると考え
られる吸収、1700cm-1付近にエステルに起因する
と考えられる吸収、1600cm-1付近および1500
cm-1付近に芳香環に起因すると考えられる吸収が認め
られた。
【0041】また、1 Hの核磁気共鳴スペクトル分析で
は、トリメチル基に起因すると考えられる9個のHのピ
ーク、メトキシ基に起因すると考えられる3個のHのピ
ークのほか、2種のメチレン基に起因すると考えられる
それぞれ2個のHのピーク、3種のメチン基および水酸
基に起因すると考えられるHのピーク、さらに、芳香環
上のHに起因すると考えられるピークが確認できた。
【0042】さらに、濃度2.3×10-5mol/lの
水溶液で測定した紫外線吸収スペクトルには、λmax
308nmに認められ、また、その他にも296nmに
ショルダーピーク、208nmおよび224nmにも吸
収ピークが認められ、原料であるp−メトキシ桂皮酸の
吸収波長を保持していることが確認できた。
【0043】これらの結果より、この結晶をp−メトキ
シ桂皮酸の3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシ
プロピルエステルと同定した。
【0044】参考例3 ジメチルホルムアミドを35ml、グリシジルトリメチ
ルアンモニウムクロライドの75%水溶液を7.5g
(0.037mol)、紫外線吸収剤として4−ヒドロ
キシ−3−メトキシ桂皮酸(フェルラ酸)を6g(0.
03mol)用いたほかは、参考例1と同様に反応、精
製、再結晶して、収率45%で4.8gの白色粉末結晶
を得た。
【0045】この結晶の融点は98〜100℃で、質量
分析の結果は、M+ 310.16であり、4−ヒドロキ
シ−3−メトキシ桂皮酸のカルボキシル基か水酸基にグ
リシジルトリメチルアンモニウムクロライドが結合した
もの(C16245 N)の分子量310に一致した。
【0046】赤外線吸収スペクトル分析の結果では、3
300cm-1付近の吸収がブロードで水酸基の存在が認
められ、1700cm-1付近にエステル結合に起因する
と考えられる吸収が認められ、この物質がエステル結合
を有していることが示唆された。
【0047】1 Hの核磁気共鳴スペクトル分析の結果で
は、δ5.94に芳香環上のOHに起因すると考えられ
る1個のHのピークがあり、第4級アンモニウム化合物
がカルボン酸にエステル結合していることが確認され
た。
【0048】さらに、濃度2.26×10-5mol/l
の水溶液で測定した紫外線吸収スペクトルには、λmax
が325nmに認められ、また、その他にも214n
m、234nmおよび302nm(ショルダーピーク)
に吸収が認められ、原料の3−ヒドロキシ−4−メトキ
シ桂皮酸の吸収波長を保持していることが確認できた。
【0049】これらの結果より、この結晶を4−ヒドロ
キシ−3−メトキシ桂皮酸の3−トリメチルアンモニオ
−2−ヒドロキシプロピルエステルと同定した。
【0050】参考例4 紫外線吸収剤として4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮
酸(フェルラ酸)6g(0.03mol)を1.5Nの
水酸化カリウム水溶液35mlに溶解して100mlの
丸底フラスコに入れ、その中に3−クロロ−2−ヒドロ
キシトリメチルアンモニウムクロライドの60%水溶液
9.5g(0.03mol)を加えて70℃で12時間
混合を続けて反応させた。反応終了後、氷冷下で反応液
に10%塩酸を加えてpHを3〜4にし、未反応の不溶
物を濾去した。濾液を減圧下で留去し、淡黄色の粗結晶
6.2gを得た。この粗結晶をジエチルエーテルで洗浄
して未反応の4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮酸を除
去した後、エタノールに溶解し、エタノール−ジエチル
エーテルから2度再結晶して、3.8gの白色粉末結晶
を得た。収率は37%であった。
【0051】この結晶の融点は82〜83℃で、質量分
析の結果は、M+ 310.17であり、4−ヒドロキシ
−3−メトキシ桂皮酸のカルボキシル基か水酸基に3−
クロロ−2−ヒドロキシトリメチルアンモニウム塩が結
合したもの(C16245 N)の分子量310に一致し
た。
【0052】赤外線吸収スペクトル分析の結果は、参考
例3と比べると3341cm-1の吸収がシャープにな
り、水酸基が減少していることが示唆され、また、11
20cm-1付近にエーテル結合に起因すると考えられる
吸収が認められた。
【0053】1 Hの核磁気共鳴スペクトル分析の結果
は、参考例3で認められた芳香環上のOHに起因すると
考えられるピークが消失していて、第4級アンモニウム
塩が水酸基にエーテル結合していることが確認された。
【0054】さらに、濃度4.63×10-5mol/l
の水溶液で測定した紫外線吸収スペクトルには、λmax
が310nmに認められ、また、その他にも213n
m、228nmおよび284nmに吸収が認められ、原
料の4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮酸の吸収波長を
保持していることが確認できた。
【0055】これらの結果より、この結晶を4−(3−
トリメチル−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−3−メ
トキシ桂皮酸と同定した。
【0056】〔カチオン化紫外線吸収剤の吸光度〕表1
に各参考例で反応生成物として得られたカチオン化紫外
線吸収剤と原料として用いた紫外線吸収剤のメタノール
溶液での紫外線吸収波長および分子吸光係数を示す。
【0057】
【表1】
【0058】表1に示すように、各参考例とも、反応生
成物として得られたカチオン化紫外線吸収剤と原料とし
て用いた紫外線吸収剤との吸収波長がそれほど変わら
ず、また分子吸光係数も大幅な変動がなく、有機系紫外
線吸収剤のカルボキシル基または水酸基に一般式(II)
で表されるグリシジルアンモニウム塩または一般式(II
I)で表される3−ハロゲン−2−ヒドロキシプロピルア
ンモニウム塩などの第4級アンモニウム塩をエステル結
合またはエーテル結合させても、紫外線吸収波長がほと
んど変わらず、また、分子吸光係数にも大きな減少がな
く、原料として用いた紫外線吸収剤の有する紫外線吸収
力を保持していることが判明した。
【0059】〔カチオン化紫外線吸収剤の溶解度〕表2
に各参考例で反応生成物として得られたカチオン化紫外
線吸収剤を18℃のイオン交換水に溶解したときの溶解
度を示す。また、比較のため、各参考例で原料として用
いた紫外線吸収剤の18℃のイオン交換水に溶解した時
の溶解度をその物質名と共に示す。
【0060】
【表2】
【0061】表2に示すように、各参考例で用いた原料
の紫外線吸収剤は、4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮
酸がやや溶けやすい程度で、他はほとんど溶けないが、
各参考例で得られたカチオン化紫外線吸収剤は、原料と
して用いた紫外線吸収剤の100倍以上の溶解度を示
し、各原料の紫外線吸収剤をカチオン化することによっ
て水溶性化されていることが明らかであった。
【0062】〔カチオン化紫外線吸収剤の毛髪への収着
性試験〕表3および表4に各参考例で反応生成物として
得られたカチオン化紫外線吸収剤と原料として用いた紫
外線吸収剤の毛髪への収着性を調べた結果を示す。
【0063】カチオン化紫外線吸収剤の毛髪への収着性
は、カラム循環法に従って測定した。すなわち、直径
7.5mm、長さ75mmの液体クロマト用カラムに、
平均2mmの長さに細断した毛髪1.8gを詰め、その
中を有効成分濃度0.05mol/lに調整した試験液
を流速2ml/min.で一定時間循環させ、その間の
試験液中のカチオン化紫外線吸収剤の減少に基づいてカ
チオン化紫外線吸収剤の毛髪への収着性を測定する。試
験液中のカチオン化紫外線吸収剤の濃度は、試験液をカ
チオン化紫外線吸収剤に応じて100〜200倍に希釈
して310nmでの吸光度を測定し、あらかじめ作成し
ておいた検量線から試験液中のカチオン化紫外線吸収剤
の濃度を求め、循環前後のカチオン化紫外線吸収剤の濃
度変化から毛髪1g当りの収着量を算出する。
【0064】なお、比較のため用いた原料の紫外線吸収
剤は水に難溶性のため、毛髪への収着性の測定は下記の
溶液を試験液とした。
【0065】 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0g ラウリル硫酸ナトリウム 20.0g 紫外線吸収剤 0.05mol/lになる量 精製水 100.0gとする
【0066】すなわち、カチオン化紫外線吸収剤は水溶
性を有するため、カチオン化紫外線吸収剤を精製水に溶
解して試験液を調製したが、原料の紫外線吸収剤は水に
難溶性のため、精製水にヤシ油脂肪酸ジエタノールアミ
ドやラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤を添加し
て試験液を調製した。
【0067】表3および表4に示す収着量は毛髪1g当
たりのカチオン化紫外線吸収剤および原料の紫外線吸収
剤の収着量をmgで示している。なお、参考例3、参考
例4とも、原料は4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮酸
で、同じである。
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】表3および表4に示すように、参考例1〜
4で製造したカチオン化紫外線吸収剤は、いずれも原料
として用いた紫外線吸収剤より毛髪への収着性が高く、
第4級アンモニウム塩でカチオン化した効果が明らかで
あった。
【0071】実施例1および比較例1 表5に示す組成の2種類のシャンプーを調製し、それぞ
れのシャンプーを用いて処理した毛髪に紫外線を照射
し、毛髪の損傷度および感触を評価した。
【0072】この実施例1では、カチオン化紫外線吸収
剤として参考例1で製造したp−ジメチルアミノ安息香
酸の3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピ
ルエステルを用い、比較例1では、その参考例1で原料
として使用したp−ジメチルアミノ安息香酸を紫外線吸
収剤として用いている。
【0073】なお、この表5も含め、以後の表に示す各
成分の配合量はいずれも重量部であり、配合量が固形分
量でないものについては成分名のあとに括弧書きで固形
分濃度を示している。また、実施例と比較例で紫外線吸
収剤の量が異なるのは、同一モル濃度になるように配合
したためである。
【0074】
【表5】
【0075】上記実施例1および比較例1のシャンプー
を2gずつ用いて、重さ1gで長さ15cmの毛束を洗
浄し、水ですすいだ後、ドライヤーで乾燥した。この操
作を5回繰り返した後、各毛束に10cmの距離から、
スペクトロニクス社(SPECTRONICS COR
PORATION)製の紫外線ランプENB−280C
(商品名)を用いて、波長365nmと312nmの紫
外線を24時間照射した。照射前後の毛束を電子顕微鏡
で観察し、紫外線照射による毛髪の損傷を評価した。評
価の基準は下記の通りである。
【0076】損傷度の評価基準 ○: 照射前と比較し、変化が見られない △: 照射前と比較し、やや変化が見られる ×: 照射前と比較し、変化が見られる
【0077】また、照射前後の毛髪の感触について10
人のパネラー(女性6人、男性4人)に官能評価させ
た。評価基準は下記の通りである。
【0078】毛髪の感触の評価基準 3点: 照射前に比べ感触に変化がない 2点: 照射前に比べ感触がやや悪い 1点: 照射前に比べ感触が悪い 0点: 照射前に比べ感触が非常に悪い
【0079】それぞれの評価結果を表6に示すが、感触
の評価値は平均値で示している。
【表6】
【0080】表6に示す結果から明らかなように、カチ
オン化紫外線吸収剤を含有させた実施例1のシャンプー
で処理した毛髪は、比較例1のシャンプーで処理した毛
髪に比べて、紫外線照射による損傷が少なく、また、感
触の評価値も高く、カチオン化紫外線吸収剤を含有させ
た効果が明らかであった。
【0081】実施例2および比較例2 表7に示す組成の2種類のヘアリンスを調製し、それぞ
れのヘアリンスを用いて処理した毛髪に紫外線を照射
し、毛髪の損傷度および感触を評価した。
【0082】この実施例2では、カチオン化紫外線吸収
剤として参考例2で製造したp−メトキシ桂皮酸の3−
トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピルエステ
ルを用い、比較例2では、その参考例2で原料として使
用したp−メトキシ桂皮酸を紫外線吸収剤として用いて
いる。
【0083】
【表7】
【0084】上記実施例2および比較例2のヘアリンス
を1gずつ用いて、市販のシャンプーで洗浄した重さ1
gで長さ15cmの毛束に塗り付けて処理し、水ですす
いだ。この操作を3回繰り返した後、実施例1と同様の
方法で毛束に紫外線を照射し、実施例1と同様に電子顕
微鏡による観察と10人のパネラーによる毛髪の感触の
官能評価とによって毛髪の損傷度を評価した。その結果
を表8に示す。
【0085】
【表8】
【0086】表8に示す結果から明らかなように、カチ
オン化紫外線吸収剤を含有させた実施例2のヘアリンス
で処理した毛髪は、比較例2のヘアリンスで処理した毛
髪に比べて、紫外線照射による損傷が少なく、また、感
触の評価値も2倍以上高く、カチオン化紫外線吸収剤を
含有させた効果が明らかであった。
【0087】実施例3および比較例3 表9に示す組成の2種類のヘアトリートメントクリーム
を調製し、それぞれのヘアトリートメントクリームを用
いて処理した毛髪に紫外線を照射し、毛髪の損傷度およ
び感触を評価した。
【0088】この実施例3では、カチオン化紫外線吸収
剤として参考例3で製造した4−ヒドロキシ−3−メト
キシ桂皮酸の3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキ
シプロピルエステルを用い、比較例3では、その参考例
3で原料として使用した4−ヒドロキシ−3−メトキシ
桂皮酸を紫外線吸収剤として用いている。
【0089】
【表9】
【0090】上記ヘアートリートメントクリームのそれ
ぞれに対し、重さ1gで長さ15cmの毛束を用意し、
これらの毛束を1%ポリオキシエチレンフェニルエーテ
ル水溶液で洗浄し、湯ですすいだ後、それらの毛束に上
記のヘアートリートメントクリームを1gづつ塗布し、
5分間放置した。その後、毛束を湯ですすぎ、ヘアード
ライヤーで乾燥した。この操作を5回繰り返した後、実
施例1と同様の方法で毛束に紫外線を照射し、実施例1
と同様に電子顕微鏡による観察と10人のパネラーによ
る毛髪の感触の官能評価とによって毛髪の損傷度を評価
した。その結果を表10に示す。
【0091】
【表10】
【0092】表10に示す結果から明らかなように、カ
チオン化紫外線吸収剤を含有させた実施例3のヘアトリ
ートメントクリームで処理した毛髪は、比較例3のヘア
トリートメントクリームで処理した毛髪に比べて、紫外
線照射による損傷が少なく、また、感触の評価値も高
く、カチオン化紫外線吸収剤を含有させた効果が明らか
であった。
【0093】実施例4および比較例4 表11に示す組成の2種類のパーマネントウェーブ用第
1剤を調製し、それぞれのパーマネントウェーブ用第1
剤を用いて毛束のパーマネントウェーブ処理をした。
【0094】この実施例4では、カチオン化紫外線吸収
剤として参考例4で製造した4−(3−トリメチル−2
−ヒドロキシプロピルオキシ)−3−メトキシ桂皮酸を
用い、比較例4では、その参考例4で原料として使用し
た4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮酸を紫外線吸収剤
として用いている。
【0095】
【表11】
【0096】試験用の毛束としては重さ1gで長さ15
cmの毛束を用い、第2剤には6%臭素酸ナトリウム水
溶液を用いて、上記毛束にパーマネントウェーブ処理を
5回行った。処理後の毛髪に、実施例1と同様の方法で
毛束に紫外線を照射し、実施例1と同様に電子顕微鏡に
よる観察と10人のパネラーによる毛髪の感触の官能評
価とによって毛髪の損傷度を評価した。その結果を表1
2に示す。なお、パーマネントウェーブ処理は、毛束を
直径1cmのロッドに巻き付け、該毛束にパーマネント
ウェーブ用第1剤を2ml塗布し、15分間放置した
後、該毛束にパーマネントウェーブ用第2剤を2ml塗
布し、15分間放置した後、流水中で30秒間洗浄し、
乾燥することによって行った。
【0097】
【表12】
【0098】表12に示す結果から明らかなように、カ
チオン化紫外線吸収剤を含有させた実施例4のパーマネ
ントウェーブ用第1剤で処理した毛髪は、比較例4のパ
ーマネントウェーブ用第1剤で処理した毛髪に比べて、
紫外線照射による損傷が少なく、また、感触の評価値も
高く、カチオン化紫外線吸収剤はパーマネントウェーブ
用剤においても紫外線による毛髪の損傷防止に対して有
効であることが明らかであった。
【0099】実施例5および比較例5 表13に示す組成の2種類の染毛剤を調製し、それぞれ
の染毛剤を用いて染毛処理した毛髪に紫外線を照射し、
毛髪の損傷度および感触を評価した。
【0100】この実施例5では、カチオン化紫外線吸収
剤として参考例2で製造したp−メトキシ桂皮酸の3−
トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピルエステ
ルを用い、比較例5では、その参考例2で原料として使
用したp−メトキシ桂皮酸を紫外線吸収剤として用いて
いる。
【0101】
【表13】
【0102】また、第2剤には下記組成の過酸化水素水
を用いた。
【0103】 第2剤の組成 ステアリン酸 1.0重量部 モノステアリン酸グリセリン 1.5重量部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20EO) 1.0重量部 過酸化水素水(35%) 1 5.5重量部 滅菌イオン交換水 計100重量部とする
【0104】実施例5および比較例5の染毛剤を用い
て、それぞれ重さ1gで長さ15cmの毛束を染毛し
た。染毛処理は、上記第1剤と第2剤を同量づつ混合
し、その混合物を毛束に塗布した後、30分間放置し、
その後、湯ですすぎ、ついで2%ポリオキシエチレンノ
ニフェニルエーテル水溶液で洗浄することによって行っ
た。染毛処理後、ヘアードライヤーで毛束を乾燥した
後、実施例1と同様の方法で各毛束に紫外線を照射し、
実施例1と同様に電子顕微鏡による観察とパネラーによ
る毛髪の感触の官能評価とによって毛髪の損傷度を評価
した。その結果を表14に示す。
【0105】
【表14】
【0106】表14に示す結果から明らかなように、カ
チオン化紫外線吸収剤を含有させた実施例5の染毛剤で
処理した毛髪は、比較例5の染毛剤で処理した毛髪に比
べて、紫外線照射による損傷が少なく、また、感触の評
価値も高く、カチオン化紫外線吸収剤は染毛剤に含有さ
せた場合においても紫外線による毛髪の損傷防止に対し
て有効であることが明らかであった。
【0107】実施例6および比較例6 下記に示す組成で実施例6のヘアリキッドを調製した。
この実施例6のヘアリキッドでは、カチオン化紫外線吸
収剤として参考例3で製造した4−ヒドロキシ−3−メ
トキシ桂皮酸の3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロ
キシプロピルエステルを用いている。
【0108】これとは別に、カチオン化紫外線吸収剤を
配合せず、そのぶん、滅菌イオン交換水を増量し、他の
組成は実施例6と同一にしたヘアリキッドを調製し、そ
れを比較例6とした。
【0109】 参考例3のカチオン化紫外線吸収剤 0.62重量部 アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アル 1.00重量部 キルエステル共重合体(互応化学社製 プラサイ ズL−53P、50%) ポリオキシプロピレン(40)ブチルエーテル 20.00重量部 エタノール 50.00重量部 エデト酸二ナトリウム 0.10重量部 香料 適量 滅菌イオン交換水 計100重量部とする
【0110】上記実施例6と比較例6のヘアリキッドに
ついて、次の試験を行った。すなわち、5人の男性パネ
ラーに頭髪の右半分は実施例6のヘアリキッドで、頭髪
の左半分は比較例6のヘアリキッドで夏期の30日間処
理させ、処理後に、左右の頭髪を3本ずつ提出させ、電
子顕微鏡で観察し、試験前に採取しておいた各パネラー
の頭髪と比較して、頭髪の損傷程度を調べた。その結果
を表15に示すが、表15中に示す数値は頭髪の本数で
あり、全数はそれぞれ30本ずつである。そして、表1
5中に表示の「変化が見られない」とは頭髪の損傷がな
いことを示し、「変化が見られる」とは頭髪に損傷が生
じたことを示している。
【0111】また、左右の頭髪のどちらが感触が良い
か、または差が感じられないかを各パネラーに自己評価
させた。その結果を表16に示す。
【0112】
【表15】
【0113】
【表16】
【0114】表15に示す結果から明らかなように、カ
チオン化紫外線吸収剤を含有させた実施例6のヘアリキ
ッドで処理した頭髪は、カチオン化紫外線吸収剤を含有
させていない比較例6のヘアリキッドで処理した頭髪に
比べて損傷が少なく、また、表16に示す結果から明ら
かなように、感触の官能評価では、パネラー全員が実施
例6で処理した頭髪側の感触が良いと回答していて、カ
チオン化紫外線吸収剤はヘアリキッドに含有させた場合
においても紫外線による毛髪の損傷防止に対して有効で
あることが明らかであった。
【0115】
【発明の効果】本発明の毛髪用化粧料は、水に不溶また
は難溶性の有機系紫外線吸収剤に、例えば一般式(II)
で表されるグリシジルアンモニウム塩または一般式(II
I)で表される3−ハロゲン−2−ヒドロキシプロピルア
ンモニウム塩などの第4級アンモニウム塩を結合させる
ことによりカチオン化したカチオン化紫外線吸収剤を含
有させたものであって、毛髪への収着性が優れ、耐すす
ぎ性を有するので、紫外線から毛髪を保護し、紫外線に
よって毛髪が損傷を受けるのを防止する効果が優れてい
る。また、結合する第4級アンモニウム塩の窒素原子に
直結するすべての官能基の炭素長鎖が3以下の時には、
該紫外線吸収剤は水溶性となり、従来は配合が不可能で
あった水溶性の毛髪用化粧品にも分散剤や乳化剤などを
使用することなく配合することが可能になった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のアルキル基また
    はR1 〜R3 のうち1個もしくは2個が炭素数1〜20
    のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒドロキシアル
    キル基またはベンジル基であり、Aはカルボキシル基ま
    たは水酸基を有する有機系紫外線吸収剤から第4級アン
    モニウム塩との結合に関与するカルボキシル基または水
    酸基の水素原子を除いた残基で、XはCl、F、Br、
    I、NO3または1/2SO4 である〕で表されるカチ
    オン化紫外線吸収剤を含有することを特徴とする毛髪用
    化粧品。
  2. 【請求項2】 R1 〜R3 が炭素数1〜3のアルキル基
    またはR1 〜R3 のうち1個もしくは2個が炭素数1〜
    3のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒドロキシア
    ルキル基である請求項1記載の毛髪用化粧品。
  3. 【請求項3】 カルボキシル基または水酸基を有する有
    機系紫外線吸収剤が、p−アミノ安息香酸、p−ジメチ
    ルアミノ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、p−メト
    キシ安息香酸などの安息香酸系紫外線吸収剤、p−メト
    キシ桂皮酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮酸など
    の桂皮酸系紫外線吸収剤、オキシベンゾン、ジヒドロキ
    シジメトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫
    外線吸収剤およびウロカニン酸などのウロカニン酸系紫
    外線吸収剤よりなる群から選ばれる少なくとも1種であ
    る請求項1記載の毛髪用化粧品。
  4. 【請求項4】 一般式(I)で表されるカチオン化紫外
    線吸収剤の含有量が0.01重量%以上10重量%以下
    である請求項1記載の毛髪用化粧品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0943799A2 (en) 1998-03-20 1999-09-22 Nippon Pillar Packing Co. Ltd. Pulsation suppression device for a pump

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EP0943799A2 (en) 1998-03-20 1999-09-22 Nippon Pillar Packing Co. Ltd. Pulsation suppression device for a pump

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