JPH1071669A - ラミネート金属板およびラミネート金属容器 - Google Patents

ラミネート金属板およびラミネート金属容器

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JPH1071669A
JPH1071669A JP9145482A JP14548297A JPH1071669A JP H1071669 A JPH1071669 A JP H1071669A JP 9145482 A JP9145482 A JP 9145482A JP 14548297 A JP14548297 A JP 14548297A JP H1071669 A JPH1071669 A JP H1071669A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清涼飲料、ビール、缶詰の如き金属缶材の耐
熱、美装、防錆用として使用されるラミネート金属板、
及び該金属板を缶状に成形してなるラミネート金属容器
を提供すること。 【解決手段】 熱可塑性樹脂フィルムを基層とし、この
基層に印刷インキ層が設けられると共に、該印刷インキ
層の形成されたフィルムを、硬化性樹脂からなる接着剤
層を介して金属板にラミネートしてなり、ラミネート状
態での該フィルムの内部応力が、85〜300℃におい
て0.25Kg/mm2であるラミネート用金属板、及び該ラ
ミネート金属板を缶状に成形してなるラミネート金属容
器を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清涼飲料、ビー
ル、缶詰の如き金属缶材の耐熱、美粧、防錆用として使
用されるラミネート金属板、および該ラミネート金属板
を缶状に成形してなる金属容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種清涼飲料、ビール、缶詰等の金属缶
としては主として鋼やアルミニウム等の金属板が使用さ
れており、そのボデー面には内容物の表示もしくはブラ
ンド表示等を目的として様々の印刷・着色が施される。
これらの容器の印刷・着色法として現在実用化されてい
るのは、金属板を所定の寸法にスリット加工した後オフ
セット印刷等により印刷してから焼付処理を行なう方
法、あるいはスリット加工後円筒状に曲げ加工し、シー
ム溶接した後オフセット印刷等により印刷・焼付けを行
なう方法である。そしてその後フランジ加工、インサイ
ドコーティングと焼付け、シーミング加工等を行なって
金属容器を得ている。
【0003】ところが金属材に直接印刷する方法では、
平板状で印刷するにしても又円筒状に成形した後印刷す
る方法を採用するにしても、グラビア印刷の如き金属製
凹版を用いた印刷法を採用することはできない。なぜな
らば、金属材は硬質であるため、その印刷面全域に金属
製凹版を均一に接触させることが極めて困難であるから
である。そのため従来はゴム版や可撓性樹脂版の様な弾
力性を持った版が使用されているが、この様な弾力性凹
版を用いた場合の印刷精度は悪く、鮮明な印刷が得られ
難いばかりでなく、ハーフトーン印刷や写真印刷の様に
広範囲の階調設定を必要とする複雑な印刷は困難であ
り、比較的プレーンな印刷・着色しか行なわれていない
のが実情である。
【0004】更に美麗で立体感のある印刷を可能にする
には多数の塗料を用いた多重印刷が必要となるが、それ
に伴なって印刷インキの乾燥・焼付けに長時間がかかる
ため、この様な多重印刷を製缶工程に組込むと、印刷イ
ンキの乾燥・焼付けが律速となって製缶速度が極端に遅
くなるという問題も生じてくる。そのため工業規模での
実用可能な重ね印刷数にも自ずと制限があり、満足のい
く鮮明度及び美的意匠感を持った印刷は得られない。
【0005】またスリット加工された金属板にオフセッ
ト印刷する方法も知られているが、やはりハーフトーン
印刷等が困難であり、満足のいく鮮明度と美的意匠感を
持った印刷が得られない点では、前記グラビア印刷の場
合と同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目し、板状もしくは円筒状に加工された金属板に
直接印刷を施す場合に指摘される前述の問題点を一掃す
ることのできる全く新規な技術として、鮮明且つ美麗な
印刷の施されたフィルムを金属板にラミネートすること
によって高級感を持った美粧金属板を得、あるいはこの
金属板を缶状に成形して美粧金属容器を得る方法を開発
し、実用化研究を進めている。
【0007】ところがラミネート金属板は、容器類等に
後加工する際のシーム溶接やフランジ加工、あるいはそ
の後の煮沸処理や内容物封入後のレトルト処理等で相当
の熱を受けるので、ラミネートフィルムが熱的ダメージ
を受けて白化、脆化あるいは収縮による凹凸変形等を起
こし、印刷面の美観が損なわれるという難点がある。
【0008】本発明は上記の様な事情に着目してなされ
たものであって、その目的は、上記の様な後加工工程な
どで相当の熱を受けた場合でも脆化や収縮による変形等
を起すことなく、鮮明且つ美麗な印刷状態を維持するこ
とのできるラミネート金属板、および該金属板を缶状に
成形してなる美粧金属容器を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係るラミネート金属板の構成は、熱可
塑性樹脂フィルム層を基層とし、この基層に印刷インキ
層が設けられると共に、該印刷インキ層の形成されたフ
ィルムの印刷面またはその反対側に、硬化性樹脂からな
る接着剤層を形成してなり、該ラミネートフィルムの内
部応力が、85〜300℃において0.25Kg/mm2以下
であるところに要旨を有するものであり、該ラミネート
金属板のラミネート面側を外側にして常法により製缶を
行なうと、ボデー部の美粧された金属容器を得ることが
できる。
【0010】また、上記ラミネート金属板における印刷
インキ層の形成されたフィルムのラミネート面とは反対
側に、硬化性樹脂からなる接着剤層を介してポリエステ
ル系フィルムをラミネートしてなる両面ラミネート金属
板とし、これを、印刷インキ層の形成されたフィルムの
ラミネート面を外側にして製缶を行なうと、ボデー外面
側が美粧され且つ内面被覆層の形成された金属容器を得
ることができる。
【0011】尚本発明で用いられる熱可塑性樹脂フィル
ムは、金属板にラミネートした状態で上記内部応力を有
するものであればその成分組成は特に限定されないが、
好ましいものとして例示すれば、 酸成分として70重量%以上のテレフタル酸を含むポ
リエステルと、ポリエステル−ポリエーテルブロック共
重合体との混合物からなり、ポリエステル−ポリエーテ
ルブロック共重合体をポリエーテル成分換算で0.1〜
10重量%含有する配合ポリエステル、 酸成分として70重量%以上のテレフタル酸を含む極
限粘度が0.65〜1.7のポリエステル、または ポリエチレンナフトールを10〜100重量%含むポ
リエステルである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のラミネート金属板は、予
め印刷の施されたラミネート用フィルムを金属板にラミ
ネートしてなるものであり、これを直接製缶工程に流す
ことができるので、製缶作業が著しく簡素化されて高速
生産が可能になるばかりでなく、印刷は軟質のフィルム
に対して行なうことになるので金属凹版等を用いた鮮明
な印刷が可能になると共に、ハーフトーン印刷や写真印
刷あるいは立体感のある多色刷りも容易に行なうことが
でき、高級感のある美粧印刷が達成できる。従ってこの
ラミネート金属板を使用すれば、製缶後に直接印刷を施
す従来法に比べて、後述する如く様々の付帯的効果を得
ることができる。
【0013】本発明に係るラミネート金属板の基本的構
成は、たとえば図1(一部拡大断面図)に示す通りであ
り、熱可塑性樹脂フィルム層1の片面に印刷インキ層2
を設けたラミネート用フィルムが、硬化性樹脂からなる
接着剤層3を介して金属板Mに対しドライラミネート法
やサーマルラミネート法等によってラミネートされたも
のである。
【0014】ここで熱可塑性樹脂フィルム層1は、印刷
インキ層2が形成される基材フィルムとなるものであ
り、鮮明で美麗な多重印刷を可能とし、且つラミネート
後の製缶加工時における湾曲加工等が容易に行なえる様
に、適度の可撓性を有し、更には製缶時のシーム溶接や
フランジ加工、製缶後のインサイドコーティング処理、
内容物を封入したあとで行なわれる煮沸処理、あるいは
その後のレトルト処理等で受ける熱に耐え、しかも印刷
用の図柄や文字等が変形して外観異常を生ずることがな
い様にするため、ラミネートした状態における当該フィ
ルムの内部応力が85〜300℃において0.25kg/m
m2以下となるものが使用される。
【0015】しかして本発明者らが実験により確認した
ところによると、特にラミネート金属板に製缶のための
シーム溶接やフランジ加工、あるいは製缶後の煮沸処理
やレトルト処理を施す際における印刷面の図柄や文字の
熱変形は、ラミネートした状態における当該フィルムの
収縮応力と深い関係を有しており、特に該ラミネートフ
ィルムの収縮応力の発生ピーク温度が、ラミネート後に
かかる最高温度よりも高温となり、しかも当該ラミネー
トフィルムの内部応力が85〜300℃、殊に200℃
前後において0.25kg/mm2を超える場合は、印刷面の
熱変形が明確に認められるのに対し、収縮応力の発生ピ
ーク温度をラミネートにかかる最高温度よりも低温側と
し、且つその内部応力を上記温度において0.25kg/m
m2以下としてやれば、前述の如き熱による印刷面の変形
等を生じることがなく、鮮明且つ美麗な外観を保障し得
ることが明らかとなった。
【0016】ラミネートフィルムの内部応力を調整する
方法は特に限定されないが、たとえば 1)成形前のフィルムの密度を調整する(好ましくは1.
38g/cm3 以下、より好ましくは1.36g/cm3
下)、 2)フィルム構成ポリマー中のポリエーテル成分量を多く
する(それによりラミネートフィルムの内部応力は低く
なる)、 3)延伸後に熱固定、リラックス処理を施す、 4)第1延伸後にリラックス処理を施す、 5)金属板に対するラミネート温度を高める、 6)ラミネート後に追加熱処理を加える、等の方法があ
り、これらは2種以上を適宜組合せて実施することもで
きる。
【0017】尚ラミネート金属板における印刷面の熱変
形防止、という観点からすれば、ラミネートフィルム層
の内部応力を上記の様に設定すればその目的を果たすこ
とができる。しかしながら上記の様な効果に加えて、熱
を受けたときのラミネートフィルムのずれや白化あるい
は煮沸処理やレトルト処理時におけるラミネートフィル
ムの脆化や白化等も防止するには、熱可塑性樹脂フィル
ムとして 酸成分として70重量%以上のテレフタル酸を含むポ
リエステルと、ポリエステル−ポリエーテルブロック共
重合体との混合物からなり、ポリエステル−ポリエーテ
ルブロック共重合体をポリエーテル成分換算で0.1〜
10重量%含有する配合ポリエステル, 酸成分として70重量%以上のテレフタル酸を含む極
限粘度が0.65〜1.7のポリエステル、または ポリエチレンナフトールを10〜100重量%含むポ
リエステルを選択使用するのがよい。
【0018】上記の配合ポリエステルにおけるポリエ
ステル−ポリエーテルブロック共重合体(B)の具体例
としては、たとえばポリエチレンテレフタレート,ポリ
エチレンナフタレート等の芳香族ポリエステルとポリテ
トラメチレングリコールエーテル,ポリテトラエチレン
グリコールエーテル等とのブロック共重合体が挙げられ
る。これらの中には、他の成分としてイソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸、アジピン酸等の酸成分;プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール等のグリコール成分;あるいはp−ヒドロキシ安息
香酸等のオキシカルボン酸成分等が少量共重合されたも
のであっても構わない。
【0019】またポリエステル(A)としては、ポリエ
チレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート等が
例示されるが、これらの中でも特に好ましいのはポリエ
チレンナフタレートである。該ポリエステル(A)も、
他の成分として上記と同様の酸成分、グリコール成分、
オキシカルボン酸成分等が少量共重合されたものであっ
てもよい。
【0020】ポリエステル(A)に対する上記ポリエス
テル−ポリエーテルブロック共重合体(B)の配合割合
は、ポリエーテル成分換算で0.1〜10重量%(ポリ
エステル系フィルム全体に占める比率)の範囲に設定す
るのがよく、ポリエステル−ポリエーテルブロック共重
合体(B)の配合量が不足するとフィルムの耐熱性が不
十分となり、後加工時の熱でフィルムが白化したり脆化
し、あるいは熱収縮を起こして変形しブリスター状の凹
凸が発生し、印刷面の美感が損なわれる恐れがある。し
かし配合量が多過ぎると印刷,ラミネート及び熱硬化樹
脂層のコーティング加工時にフィルムが伸びたり、熱収
縮によって幅が縮少したり皺が発生し、ラミネートでの
トンネリング現象を生じて実用に共し得なくなるので1
0重量%以下に抑えるのがよい。ポリエステル−ポリオ
ールブロック共重合体(B)のより好ましい配合量は、
ポリエーテル成分換算で0.6重量以上、および6重量
%以下である。
【0021】また上記として示した様に、酸成分とし
て70重量%以上のテレフタル酸を用いたポリエステル
を使用する場合は、当該ポリエステルとして極限粘度が
0.57〜1.7の範囲のものを使用するのがよく、極
限粘度のより好ましい下限は0.6、更に好ましくは
0.65、より好ましい上限は1.5、更に好ましくは
1.1であり、極限粘度が低過ぎるものでは耐熱性不足
による白化や脆化あるいは熱収縮によるブリスター状の
凹凸等を起こし易くなり、一方極限粘度が高過ぎると高
速下での押出成形が難しくなるので好ましくない。
【0022】更に上記でも示した様に、好ましい熱可
塑性樹脂フィルムとしてポリエチレンナフタレート含量
が10〜100重量%であるものを選択した理由は、ポ
リエステルの中でも特にポリエチレンナフタレートは優
れた熱安定性を有しているばかりでなく熱収縮性も起こ
し難く、熱による白化や脆化あるいはブリスター状変形
を抑えるうえで極めて好ましいフィルム基材となるから
である。尚ポリエチレンナフタレートを併用されること
のある好ましい成分の種類は特に限定されないが、好ま
しいものとしては、ポリエチレンテレフタレートあるい
は前記ポリエステル−ポリエーテルブロック共重合体等
が例示される。
【0023】本発明では、上記の様に熱可塑性樹脂フィ
ルムのラミネート状態での内部応力を規定することによ
って、印刷面の主として熱収縮によるブリスター状の変
形を防止し、更には当該フィルムを構成する熱可塑性樹
脂として前記〜に示す様なポリエステルを使用する
ことによって、後加工時におけるラミネートフィルムの
白化や脆化等を抑制し、該フィルムに設けられる印刷イ
ンキ層を鮮明且つ美麗に維持すると共に、レトルト商品
用容器として使用する場合における熱水処理時の白化現
象を防止するものであるが、こうした作用をより効果的
に発揮させるには、融点が175℃程度以上の熱可塑性
樹脂を使用することが望まれる。
【0024】かくして、上記要件を満たす熱可塑性樹脂
をラミネート用の基材フィルムとして使用すれば、製缶
時のシーム溶接やフランジ加工、製缶後のインサイドコ
ーティング処理、煮沸処理、レトルト処理などの際に受
ける熱によってピンホール欠陥が生じたり、フィルムが
溶融もしくは軟化収縮して平滑性を喪失したり光沢を失
い、更には該フィルムにブリスター状の凹凸やストレス
クラック、デラミネーション、結晶化による白化現象等
の欠陥が発生するのをより確実に防止することができ
る。
【0025】この熱可塑性樹脂フィルム層1は、図1に
示す如く該フィルム層1の内側に印刷インキ層2を形成
する場合は、外面側から印刷インキ層2が透視できる様
に透明なものとすべきである。
【0026】次に印刷インキ層2は格別特殊なものでは
なく、従来の包装フィルム用等として用いられるあらゆ
るタイプの印刷インキを使用することができ、その形成
法も常法に従って行なえばよいが、より好ましいのは硬
化タイプの耐熱性インキである。
【0027】また金属板Mとのラミネート面側に形成さ
れる接着剤層3は、ドライラミネート法やサーマルラミ
ネート法等によって金属板Mに強固に接合し、且つ製缶
時のシーム溶接やその後の煮沸あるいはレトルト処理等
によって接合力を失なうことがない様、熱あるいは光な
どによって硬化する硬化性樹脂によって構成する。接着
剤層3の具体例としてはエポキシ系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエステルポリウレタ
ン系樹脂、イソシアネート系樹脂等、あるいはそれらの
各種変性樹脂を挙げることができ、これらは通常部分硬
化状態で接着剤層3を形成しておき、金属板Mにラミネ
ートした状態で完全硬化させる様にするのがよい。
【0028】図2は本発明の他の実施例を示すものであ
り、図1と同様に構成されたラミネート用フィルムにお
ける熱可塑性樹脂フィルム層1の外面側に硬化耐熱層4
を形成し、表層部の耐熱性を一段と高めたものである。
即ち印刷インキ層2の設けられる熱可塑性樹脂フィルム
層1としては、前述の如く高耐熱性の熱可塑性樹脂が使
用されるが、それでも当該樹脂の融点をかなり超える温
度の熱、例えば最高融点ピーク温度(Tm)に対しTm
+5℃以上の温度の熱履歴を後加工々程で受けると、当
該熱可塑性樹脂フィルム層1が軟化したり熱変質し、あ
るいは内容物封入後の熱処理やレトルト処理等により白
化現象を起こして美感を損なうことがある。しかし該熱
可塑性樹脂フィルム層1の表面に硬化耐熱層4を形成し
ておくと、該硬化耐熱層4が耐熱保護層としての機能を
発揮し、熱可塑性樹脂フィルム層1の熱劣化や軟化に伴
なう変形あるいは白化現象等をより確実に阻止すること
ができる。従って該硬化耐熱層4で保護することと合わ
せれば、熱可塑性樹脂フィルム層1として比較的低軟化
点の樹脂を使用することも可能となる。
【0029】またこの場合は、硬化耐熱層4が最外面側
で保護層としての機能を果たすので、たとえば図3に示
す如く熱可塑性樹脂フィルム層1と、該硬化耐熱層4の
間に印刷インキ層2を形成することも可能となる。
【0030】この様な硬化耐熱層4の構成材としては、
軟化点もしくは分解温度が250 ℃以上、より好ましくは
300℃以上のものを使用するのがよく、たとえばシリ
コン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素系樹脂、アクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ア
ルキド系樹脂、あるいはそれらの各種変性樹脂等の種々
の硬化反応性樹脂もしくは紫外線硬化性樹脂等を使用す
ることができる。しかし好ましくは、印刷インキ層2に
よってもたらされる美感を阻害することのない様、透明
なものを使用すべきである。またその厚さは0.5g/m2
以上で10g/m2以下、より好ましくは5g/m2以下であ
り、薄過ぎる場合は表面保護効果が十分に発揮され難
く、一方厚すぎると曲げ加工時に該硬化耐熱層4にクラ
ックが生じ易くなる。
【0031】本発明のラミネート金属板は、上記の様に
3層構造もしくは4層構造を有する積層フィルムを、金
属板上にドライラミネート法やサーマルラミネート法等
によってラミネートしたものである。このとき、たとえ
ば図4に示す如く該金属板Mのラミネート面側に、透明
もしくは着色されたコート層(あるいはプライマー層)
5を予め形成しておいてからラミネートしたものでは、
ラミネート用フィルムとの接着性が更に高められると共
に、ラミネート時の速度も一段と高めることができる。
【0032】特に該コート層5を着色しておけば、それ
によって金属板の地色が隠蔽され印刷インキ層2によっ
てもたらされる鮮明度が一段と向上するので好ましい。
下地層として形成される該コート層5の色は、印刷イン
キ層2の彩色に応じて適当に選定すればよいが、白色の
ものとすれば、どの様な彩色の印刷インキ層2に対して
も一様に優れた鮮明度向上効果が発揮されるので好まし
い。
【0033】この様にして得られるラミネート金属板
は、ラミネート用フィルムに施された鮮明な印刷面によ
って美粧されたものであり、これはそのままの状態で様
々のパネル材や美粧外板材等として使用できるばかりで
なく、これを常法に従って製缶すると、極めて美麗で意
匠性の高い金属容器を得ることができる。
【0034】尚これまでの説明では、印刷インキ層によ
って与えられる優れた彩色、色調を金属容器等の外面側
の美粧に活用したラミネート金属板について説明してき
たが、こうした思想は金属容器のインサイドコート形成
にも有効に活用することができる。但しインサイドコー
トは、金属容器内面の腐食防止あるいは金属の溶出防止
を目的とするものであって、印刷インキ層形成による美
感の向上は全く不要である。従って金属板の表面側には
印刷インキ層を設けたポリエステル系フィルムをラミネ
ートし、金属板の反対面側(即ち金属容器の内面側に相
当する側)には、耐食性で且つ金属イオン溶出防止効果
を有するポリエステル系フィルムを同様にしてラミネー
トした両面ラミネート金属板とし、これを、印刷インキ
層の形成されたラミネート層を表側にして製缶すれば、
インサイドコート層の形成された金属容器を一段の工程
で得ることができ、製缶後のインサイドーコーティング
処理を省略することが可能となる。
【0035】図5はこうした構成の両面ライニング金属
板を例示するものであって、金属板Mの片面側に接着剤
層3、印刷インキ層2及び熱可塑性樹脂フィルム層1か
らなるラミネート層が形成され、その反対面側には接着
剤層3aを介してポリエステル系フィルム層1aが形成
されている。また図6は、他の両面ライニング金属板を
例示するものであって、着色コート層5の形成された金
属板Mの着色コート層5形成面側に、接着剤層3、印刷
インキ層2及びポリエステル系フィルム層1、硬化耐熱
層4からなるラミネート層が形成され、その反対面側に
は接着剤層3aを介してポリエステル系フィルム層1a
が形成されると共に、最下面側に硬化耐熱層4aが形成
されている。
【0036】ここでインサイドコート層を構成するポリ
エステル系フィルムは、特に白化等による外観劣化など
が問題にならないので、通常のポリエステル系フィルム
を使用できるが、インサイドコート層についても同様の
耐熱性を与える意味では、前記〜として示した様な
ポリエステル系フィルムを使用することが望まれる。
【0037】本発明は以上の様に構成されるが、その特
徴を従来から実施されている金属板上に直接印刷し焼付
けを行なう従来技術と対比して整理すると下記の通りで
ある。
【0038】(1) 高級感のある印刷の実現 金属板へ直接印刷する方法では、先に述べた様に鮮明度
に欠けると共にハーフトーン印刷や写真印刷が困難であ
り、単調な印刷しか得られないが、本発明ではフレキシ
ブルな熱可塑性樹脂フィルムに印刷を施してからラミネ
ートすることができるので、印刷の鮮明度が高く且つハ
ーフトーン印刷や写真印刷、多重印刷による立体感の付
与等も容易であり、高級感を持った幅広い彩色、色調の
印刷が可能となる。
【0039】(2) 高速印刷の達成 従来法では、前述の如く印刷インキの乾燥乃至硬化に要
する時間が製缶工程の律速となるため、製缶速度を十分
に高めることができないが、本発明では印刷されたラミ
ネート用フィルムを予め金属板にラミネートしたもので
あるから、これを製缶ラインに持ち込んで金属板に対し
て連続的にラミネートし、引き続いて製缶を行なうこと
ができるので、ラミネート金属板の製造から製缶に渡る
一連の工程を著しく高速化することができる。
【0040】(3) 光沢性の向上 従来法でも、金属板への印刷・焼付けの後、オーバーコ
ート層を形成することによってある程度光沢を高めるこ
とができるが、オーバーコート層についてはきめの細か
いコーティングが困難であり、また乾燥時の熱収縮によ
ってコーティング層表面に微細な凹凸ができるため、満
足な光沢が得られ難い。これに対し本発明では、ラミネ
ート状態における当該フィルムの内部応力を規定し、よ
り好ましくは前記〜として示したような化合物を使
用することによってラミネートフィルムの熱収縮による
変形、白化、脆化等を防止することができ、必要によっ
ては更にラミネート用フィルムの製造工程で鏡面ロール
で処理することによって平滑度の高いフィルムを得るこ
とがでる。しかも金属板へのラミネート工程ではフィル
ムにストレッチが作用するほか、その後の曲げ加工々程
で外面側が若干引き伸ばされるので、製缶状態でのラミ
ネート層最表面の平滑度は一段と高まり、極めて優れた
光沢が得られる。また該ラミネート層の表面に耐熱性の
オーバーコート層を形成しておけば、ベースフィルムの
融点近傍の高温に曝らされた場合でも光沢を失なうこと
がなく、極めて鮮明で美麗な外観が保たれる。
【0041】(4) 耐スクラッチ性及び防汚性の向上 従来例の場合、固い金属上に印刷されたインキ層は引掻
き等によって容易に傷つき、印刷インキの脱落等が生じ
易いが、印刷インキ層を硬化耐熱層あるいは高軟化点の
熱可塑性樹脂フィルム層によって保護する構成としてお
けば、インキの脱落やスクラッチ等を生ずることも防止
できるので好ましい。またこぼれ出た内容物(飲料、ス
ープ等の液体)や外部からの汚染物による印刷インキ層
の汚染が起こらない。
【0042】(5) 美粧された金属板あるいは金属容器の
低コスト化 金属板やその円筒成形体に印刷する方法では、印刷ミス
が生じると、当該印刷された金属板や円筒成形体のすべ
てが不良品となる。つまり付加価値の高い状態に至って
からロスを生ずることになる。しかしながら本発明を実
施する際には、熱可塑性樹脂フィルムへの印刷段階でそ
の良否を選別することができ、且つ樹脂フィルムへの印
刷技術は著しく高度化しており不良品発生率は極めて少
なく、また印刷ミスを生じたとしても付加価値の低い状
態であるため、損失を最小限に抑えることができる。ま
たフィルムへの印刷及び該フィルムの金属板へのラミネ
ートも高速で行なうことができるので高速生産が可能で
あり、こうした観点からしても製品価格を下げることが
できる。
【0043】(6) 多品種生産への対応 従来例では一旦金属板等に印刷してしまうとその用途・
目的にしか使用できないが、本発明によれば、同一サイ
ズのものであれば他の金属板に対しても無理なく適用す
ることができ、同一品種大量生産はもとより、多品種少
量生産への対応も容易である。
【0044】(7) 耐熱変色性の向上 ラミネート用フィルム基材として前記〜に示した様
な特定のポリエステル系フィルムを使用すれば、製缶時
のシーム溶接やフランジ加工、製缶後の煮沸処理やレト
ルト処理等で相当の熱を受けた場合でも、ラミネートフ
ィルム層が白濁したり変色、脆化、色斑等を起こすこと
がなく、また高温の熱履歴を受けた場合でも、表面に熱
収縮による凹凸変形や、気泡、浮き上り等を生じること
がないので、ラミネート金属板またはこれを用いた金属
容器として鮮明且つ美麗な外観が維持される。
【0045】(8) 裏面側にもポリエステル系フィルムの
ラミネートされた両面ラミネート金属板とし、これを、
印刷インキ層の形成されたフィルムのラミネート面側を
外側にして製缶すれば、製缶と同時にインサイドコート
層を形成することができ、これにより製缶後のインサイ
ドコーティング処理を省略することが可能となる。
【0046】次に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前述の趣旨を逸脱しない限度に
おいて変更して実施することはいずれも本発明の技術的
範囲に含まれる。
【0047】
【実施例】実施例1,比較例1 極限粘度が0.65であるポリエチレンテレフタレート
(ガラス転移温度:67℃)97重量部と、ポリエチレン
テレフタレート−ポリテトラメチレングリコールエーテ
ルブロック共重合体(ガラス転移温度:−28℃)3重
量%との混合物からなる厚さ12μm の配合ポリエステ
ル系フィルムの片面に、アルキド樹脂を固形分で4g/m2
となる様にコーティングして硬化させ硬化耐熱層を形成
した。次いで該フィルムの硬化耐熱層とは反対側の面に
印刷を施した後、該印刷インキ層の上に接着剤(東洋イ
ンク社製のポリウレタン系接着剤「アドコート」および
硬化剤の混合物)を固形分換算で4g/m2コーティング
し、乾燥し40℃で24時間エージングしてラミネート
用フィルムを得た。
【0048】得られたラミネート用フィルムと、極限粘
度が0.80のポリエチレンテレフタレート(ガラス転
移温度:65℃)よりなる2軸延伸フィルムの片面に上
記と同様の接着剤層を設けたインサイドコート用のラミ
ネート用フィルムを使用し、これらを脱脂処理した冷延
鋼板の表面及び裏面にサーマルラミネート法によってラ
ミネートし、両面ラミネート鋼板を得た。該ラミネート
鋼板における印刷されたラミネートフィルムの200℃
における残留応力は0.06kg/mm2であった。
【0049】また比較材として、上記実施例における配
合ポリエステル系フィルムに代えて極限粘度が0.60
であるポリエチレンテレフタレート(ガラス転移温度:
67℃)よりなる厚さは12μmのポリエステルフィル
ムを使用し、硬化耐熱層を形成しなかった以外は全く同
様にしてラミネート用フィルムを得、更にこれを上記実
施例と同様にして金属板の片面にラミネートすると共
に、実施例1で用いたのと同じインサイドコート用のラ
ミネート用フィルムをその反対側面にラミネートして両
面ラミネート鋼板を得た。該ラミネート金属板における
印刷されたラミネートフィルムの200℃における残留
応力は0.40kg/mm2であった。
【0050】得られた各ラミネート鋼板を使用し、印刷
インキ層の形成されたフィルムのラミネート面を外側に
して常法により清涼飲料用の金属容器を作成した。上記
製缶工程では、270℃以上の熱が加わり、それにより
ラミネートフィルムは若干軟化しているものと思われる
が、実施例のラミネートフィルム層は残留応力が小さ
く、且つアルキド樹脂よりなる硬化耐熱層によって保護
されているため収縮変形や光沢の低下、及び印刷インキ
層の変質は殆んど認められなかった。またこの容器を1
00℃の熱水及び125℃の水蒸気で処理したが、ラミ
ネートフィルム層の白濁や熱劣化は全く認められず、美
しい外観が損なわれることはなかった。また缶内面側の
インサイドコート層にも変質は見られなかった。
【0051】これに対し比較例1ではラミネートフィル
ム層の自由端やネック部の絞り部等で熱収縮による浮き
や凹凸が見られたばかりでなく、その周辺でも白濁及び
光沢低下が認められ、またこうした傾向はレトルト処理
を行なうことによって一層顕著になった。
【0052】実施例2〜7及び比較例2,3 上記実施例1または比較例1において、印刷インキ層の
設けられるラミネート用ベースフィルムの構成、ラミネ
ート後の内部応力、硬化耐熱層の有無等を表1に示すよ
うに変更した以外は同様にラミネート金属板の製造及び
製缶並びに性能試験を行ない、表1に併記する結果を得
た。
【0053】尚表1においてベースフィルムの種類の項
に示すA〜Eは夫々下記の通りである。 A:ポリエチレンテレフタレート97重量%と、ポリエ
チレンテレフタレート−ポリテトラメチレングリコール
エーテルブロック共重合体3重量%との配合ポリエステ
ル B:ポリエチレンテレフタレート90重量%と、ポリ−
(エチレングリコール−ネオペンチルグリコール−シク
ロヘキサンジメタノール)エステル共重合体10重量% C:ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコ
ールエーテルランダム共重合体(PEG含量2モル%)
80重量%とポリエチレンテレフタレート20重量% D:ポリエチレンテレフタレート E:ポリエチレンナフタレート70重量%とポリエチレ
ンテレフタレート−ポリテトラメチレングリコールエー
テルブロック共重合体4重量%とポリエチレンテレフタ
レート26重量%の混合体
【0054】
【表1】
【0055】表1からも明らかである様に本発明の規定
要件を満たす実施例2〜6では、ラミネート用のベース
フィルムの融点以下の熱に対する安定性はもとより、融
点を超える熱を受けた場合でもラミネート層の変形、白
化、光沢低下等は殆ど認められず、良好な外観を保って
いるのに対し、ラミネート後の内部応力が0.25kg/m
m2を超える比較例2では、高温の熱を受けるシーム接合
部でラミネートフィルム層の熱収縮による変形が見ら
れ、印刷面の外観が損なわれている。またラミネートフ
ィルム層の内部応力が規定範囲を超えると共に硬化耐熱
層の設けられておらない比較例3では、融点以下の温度
でも白化や光沢低下を起こしており、容器としての商品
価値が失なわれる。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、前
記(1) 〜(8) で記載した様に、表面側のラミネートフィ
ルム層は優れた耐熱性を有しており、ベースフィルムの
融点以上の高温処理を施した場合でも熱変形による外観
や光沢の劣化あるいは白濁等を生じることがなく、ハー
フトーンや写真印刷、多重印刷による立体感の付与等が
容易で高級感のある美麗な金属板もしくは金属容器を優
れた生産性のもとで安価に提供することができ、更には
印刷インキの脱落やスクラッチ等を生ずることがなく、
且つ高光沢で耐汚染性、耐熱性等に優れた美粧金属板及
び美粧金属容器を提供し得ることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラミネート金属板の積層構造を示
す断面説明図である。
【図2】本発明に係る他のラミネート金属板の積層構造
を示す断面説明図である。
【図3】本発明に係る更に他のラミネート金属板の積層
構造を示す断面説明図である。
【図4】本発明に係る更に他のラミネート金属板の積層
構造を示す断面説明図である。
【図5】本発明に係る両面ラミネート金属板を例示する
断面説明図である。
【図6】本発明に係る他の両面ラミネート金属板を例示
する断面説明図である。
【符号の説明】
1,1a ポリエステル系フィルム層 2 印刷インキ層 3,3a 接着剤層 4,4a 硬化耐熱層 5 コート層(又はプライマー層) M 金属板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルム層を基層とし、こ
    の基層に印刷インキ層が設けられると共に、該印刷イン
    キ層の形成されたフィルムの印刷面またはその反対側
    に、硬化性樹脂からなる接着剤層を介して金属板をラミ
    ネートしてなり、該ラミネートフィルムの内部応力が、
    85〜300℃において0.25Kg/mm2以下であること
    を特徴とするラミネート金属板。
  2. 【請求項2】 接着剤層が、ラミネートフィルムの印刷
    面側に形成されたものである請求項1記載のラミネート
    金属板。
  3. 【請求項3】 印刷インキ層の形成された熱可塑性樹脂
    フィルム層の表面に、透明の硬化耐熱層を形成したもの
    である請求項1または2に記載のラミネート金属板。
  4. 【請求項4】 予め着色コート層またはプライマー層を
    形成した金属板にラミネートしたものである請求項1〜
    3のいずれかに記載のラミネート金属板。
  5. 【請求項5】 着色コート層またはプライマー層が白色
    である請求項4記載のラミネート金属板。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂フィルムが、酸成分として
    70重量%以上のテレフタル酸を含むポリエステルと、
    ポリエステル−ポリエーテルブロック共重合体との混合
    物からなり、ポリエステル−ポリエーテルブロック共重
    合体をポリエーテル成分換算で0.1〜10重量%含む
    ものである請求項1〜5のいずれかに記載のラミネート
    金属板。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂フィルムが、酸成分として
    70重量%以上のテレフタル酸を含む極限粘度が0.6
    5〜1.7のポリエステルからなるものである請求項1
    〜5のいずれかに記載のラミネート金属板。
  8. 【請求項8】 熱可塑性樹脂フィルムが、ポリエチレン
    ナフタレートを10〜100重量%含むものである請求
    項1〜5のいずれかに記載のラミネート金属板。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載されたラ
    ミネート金属板におけるラミネート面とは反対側面に、
    硬化性樹脂からなる接着剤層を介してポリエステル系フ
    ィルムをラミネートしたものであることを特徴とする両
    面ラミネート金属板。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載された
    ラミネート金属板を使用し、ラミネート層を外側にして
    成形した金属容器。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載されたラミネート金属
    板を使用し、印刷インキ層が設けられたラミネート層を
    外側にして成形した金属容器。
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