JPH1071503A - 正面切削装置 - Google Patents

正面切削装置

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Publication number
JPH1071503A
JPH1071503A JP22814396A JP22814396A JPH1071503A JP H1071503 A JPH1071503 A JP H1071503A JP 22814396 A JP22814396 A JP 22814396A JP 22814396 A JP22814396 A JP 22814396A JP H1071503 A JPH1071503 A JP H1071503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
rotating body
tool holding
shaft
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP22814396A
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English (en)
Inventor
Makoto Suzuki
鈴木  誠
Koji Ono
孝司 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
Original Assignee
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Bellows Co Ltd, Fuji Seiko Co Ltd filed Critical Fuji Bellows Co Ltd
Priority to JP22814396A priority Critical patent/JPH1071503A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物切削時に正面切削装置内部に切屑等
の侵入を防止するカバーを、複数のカバー同士や周辺部
材との干渉を回避しつつ設置する。 【解決手段】 正面切削装置の回転体52に、常に開口
158全体を覆う扇形のカバー200を設ける。カバー
200の第一嵌合穴202は、工具保持部150の受座
154と相対回転可能に嵌合する。カバー200の、工
具保持部150の移動方向に直角な方向に隔たった部分
に第二嵌合穴206を形成し、回転体52に固定の係止
軸208と嵌合する。第二嵌合穴206は、第一嵌合穴
202と第二嵌合穴206との中心を結ぶ直線に沿って
延びる長穴とし、工具保持部150の直線的移動に伴う
受座154と係止軸208との距離の変化を許容する。
カバー200がほぼ係止軸208のまわりに回動するこ
ととなり、そのカバー200を扇形とすることにより複
数のカバー同士や周辺部材との干渉を回避し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体に半径方向
に移動可能に保持された切削工具により被加工物の正面
を切削加工する正面切削装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】正面切削装置は一般に、(1)回転中心
線のまわりに回転する中空の回転体と、(2)その回転
体の内部にその回転体のほぼ半径方向に直線的に移動可
能に保持され、回転体に形成された開口から外部に突出
した工具保持部において工具を保持する工具保持台とを
含むように構成される。工具保持台に切削工具を保持さ
せ、回転体を回転中心線のまわりに回転させるとともに
工具保持台を半径方向に移動させつつ工具保持台に保持
された切削工具に被加工物の正面を切削加工させるので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この正
面切削装置においては、工具保持台が回転体に形成され
た開口から外部に突出しており、しかも開口内を移動す
るため、開口と工具保持台との間に大きな隙間が形成さ
れることを避け得ない。そして、この隙間近傍には、切
削加工に伴って発生する切屑や切削液が飛び散り、隙間
から回転体内部に侵入し易い。回転体内部には、工具保
持台の半径方向の移動を案内する案内装置や、工具保持
台を移動させる移動装置が配設されているため、これら
に潤滑剤や切削液により切屑が付着すれば、これらの摩
耗を促進し、耐久性低下の原因となる。そこで、開口と
工具保持台との隙間を閉塞部材で塞いで切屑や切削液の
回転体内部への侵入を防止することが望ましいが、この
隙間は工具保持台の半径方向の移動に伴って変化するた
め、隙間のみを塞ぐことは容易ではない。
【0004】工具保持台に開口より大きなカバーを取り
付け、工具保持台の位置のいかんを問わず開口全体を覆
い得るようにすれば隙間からの切屑等の侵入を比較的容
易に防止し得るが、このカバーを工具保持台に完全に固
定とすれば、工具保持台と共に移動するカバーが周辺の
部材と干渉し易くなる。特に、工具保持台が回転体に複
数個軸対称に配設される場合には、複数個の工具保持台
が回転体の中心側へ移動した状態でそれら工具保持台に
固定のカバー同士が干渉し、工具保持台の回転中心線へ
の接近不能領域が大きくなってしまう。本発明は、以上
の事情を背景として、回転体の開口と工具保持台との隙
間からの切屑等の侵入を良好に防止し得、しかも周辺部
材と干渉し難いカバーを備えた正面切削装置を得ること
を課題として為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、前記回転体と、工具保持台とを含む
正面切削装置において、回転体の開口に近接してその開
口を覆うカバーを設け、そのカバーに設けた嵌合穴を工
具保持部に設けた円形断面部に相対回動可能に嵌合する
一方、カバーの嵌合穴から隔たった位置に設けたカバー
側係合部を、回転体の開口から工具保持部の移動方向に
直角な方向に隔たった部分に設けた回転体側係合部に、
一回動軸線のまわりに相対回動可能に係合させ、かつ、
それらカバー側係合部と回転体側係合部との一方と嵌合
穴との少なくとも一方を、工具保持部の直線的移動に伴
う工具保持部と回転体側係合部との距離の変化を許容す
る構成としたことを特徴とする。
【0006】
【作用および発明の効果】この正面切削装置において
は、工具保持台の移動に伴ってカバーが移動してもカバ
ーは常に開口を覆うことができるため、被加工物の切削
によって発生する切屑等が開口から回転体内部に侵入す
ることを良好に防止できる。また、カバーが工具保持部
および一回動軸線のまわりに回動する構成であるため、
回転体に対するカバーの相対移動の案内が容易であり、
コストの低減を図り得る。さらに、工具保持部が回転体
の回転中心線に最も接近した状態において、カバーの回
転中心線に近い側の端が回転中心線と工具保持部の軸線
とを結ぶ直線から外れた位置に移動するようにできるた
め、複数個のカバーを回転体の回転中心線に対して軸対
称に設ける場合に、工具保持部が回転体の回転中心線に
最も接近した状態においてカバー同士が干渉し合った
り、あるいはカバーが回転体の回転中心線上に位置する
他部材と干渉してしまうことを回避し易く、工具保持部
を回転体の回転中心線に近い位置まで移動させることが
容易となる効果も得られる。
【0007】
【発明の補足説明】本発明は以下の態様でも実施可能で
ある。 (1)前記回転体において、前記カバー側係合部を第一
嵌合穴としての前記嵌合穴とは別の第二嵌合穴とし、前
記回転体側係合部を第二嵌合穴と相対回動可能に嵌合す
る嵌合軸とした請求項1に記載の正面切削装置。回転体
側係合部を嵌合穴とし、カバー側係合部を嵌合軸とする
ことも可能であるが、本態様による方がカバーを回転体
に取り付ける作業が容易になることが多い。 (2)前記嵌合軸に、前記カバーの前記回転体からの離
間を防止する離間防止手段を設けた態様1に記載の正面
切削装置。嵌合軸に離間防止手段を設ければ、カバーの
回転体からの離間を防止することができ、カバーの回転
体への取付構造を簡易化し得る。離間防止手段は嵌合軸
と一体に形成した頭部により構成することも可能であ
り、嵌合軸に取り付けた止め輪,割りピン等の抜止め部
材により構成することも可能である。 (3)前記離間防止手段に、前記カバーの前記回転体へ
の接近限度を規定する接近限度規定手段と共同してカバ
ーの軸方向の移動を防止する軸方向移動防止手段を構成
させた態様2に記載の正面切削装置。回転体に形成した
摺動面上を、シール部材を備え、または備えないカバー
が摺動するようにすることが可能であり、この場合に
は、回転体自体が接近限度規定手段として機能する。嵌
合軸の回転体に隣接した部分に大径部を設け、あるいは
カバーの第二嵌合穴の周辺にボスを形成して、カバーと
回転体との間に一定の隙間が形成されるようにすること
も可能である。この場合には、大径部やボスが接近限度
規定手段として機能する。上記軸方向移動防止手段に代
えてあるいはそれと共に、工具保持部に同様な軸方向移
動防止手段を設けることも可能である。 (4)前記第二嵌合穴をその第二嵌合穴と前記第一嵌合
穴との中心を結ぶ直線に沿って延びる長穴とした態様1
または2に記載の正面切削装置。 (5)前記軸方向移動防止手段を、前記嵌合軸の前記第
二嵌合穴からの突出端部に第二嵌合穴を通過不能な大き
さで形成した頭部を含むものとした態様2ないし4のい
ずれか1つに記載の正面切削装置。 (6)前記頭部を、前記長穴を前記嵌合軸に対する相対
位置のいかんを問わず覆い得る形状とした態様5に記載
の正面切削装置。頭部が長穴を覆って長穴内に切屑等が
侵入するのを防止するカバーとしての機能を果たす。 (7)前記回転体に、前記カバーが前記回転体から離間
することを防止する離間防止手段を設けた請求項1,態
様1ないし6のいずれか1つに記載の正面切削装置。上
記離間防止手段を、接近限度規定手段も備えて軸方向移
動防止手段を成すものとすることも可能であり、前述の
ように嵌合軸の回転体に隣接した部分に形成した大径部
あるいはカバーの第二嵌合穴の周辺に形成したボス、も
しくは回転体の表面自体を接近限度規定手段とし、上記
離間防止手段がその接近限度規定手段と共同して軸方向
移動防止手段を構成するようにすることも可能である。 (8)前記工具保持部の円形断面部と嵌合される嵌合穴
をその嵌合穴と前記カバー側係合部との中心を結ぶ直線
に沿って延びる長穴とした請求項1,態様1ないし7の
いずれか1つに記載の正面切削装置。工具保持部に嵌合
される嵌合穴のみを長穴とすることも、カバー側係合部
をも長穴とすることもできる。後者の場合には、両方の
長穴が共同して工具保持部の直線的移動に伴う工具保持
部と回転体側係合部との距離の変化を許容するようにす
ればよいため、各長穴の長さを短くし得、各長穴を覆う
カバーを小さくし得る。工具保持部に嵌合される嵌合穴
を長穴にする場合には、長穴と工具保持部の円形断面部
との隙間から切屑等が回転体内に侵入することを防止す
るため、工具保持部にカバーに密着する肩面を設け、そ
の肩面の大きさを、長穴の工具保持部に対する相対位置
のいかんを問わず長穴全体を覆い得る大きさとすること
が望ましい。また、肩面が回転体とは反対の側から長穴
を覆うものとすれば、長穴自体の内部に切屑等が侵入す
ることも防止でき、かつ、カバーの回転体からの離間を
防止する離間防止手段としても機能させ得る。 (9)前記カバー側係合部と前記回転体側係合部との一
方を係合突部とし、他方を前記工具保持部の直線的移動
の方向に対して直角な方向の成分を持って延びる係合溝
とした請求項1に記載の正面切削装置。係合溝は底付き
の溝でもよく、底なしの溝(例えば長穴)でもよい。係
合突部は係合溝にその溝の幅方向には実質的に相対移動
不能に係合するものとすることが望ましい。 (10)前記回転体側係合部を、互いに偏心した第一軸
および第二軸を備え、第一軸において前記回転体に相対
回動可能に連携させられ、第二軸において前記カバーに
相対回動可能に連携させられた偏心手段とした請求項1
に記載の正面切削装置。第一軸のまわりに第二軸が旋回
することにより、工具保持部の直線的移動に伴う工具保
持部と回転体側係合部との距離の変化を許容する。第一
軸の位置が回転体側係合部の位置と考えるのである。第
一軸と第二軸とは両者を直接固定してもよく、レバーに
保持させてもよい。前者の場合には両軸から成る偏心軸
が偏心手段を構成し、後者の場合には両軸とレバーとが
偏心手段を構成する。後者の場合には、第一軸と第二軸
との両方がレバーに固定であっても、少なくとも一方が
レバーに対して相対回動可能であってもよい。 (11)前記開口を前記回転体の半径方向に直線的に延
びる形状とした請求項1に記載の正面切削装置。 (12)前記カバーを、前記工具保持部の位置のいかん
を問わず前記開口全体を覆う形状とした請求項1に記載
の正面切削装置。工具保持部に保持された工具からの切
屑やクーラントが飛散する位置は工具保持部の移動に伴
って変わるため、カバーは、回転体の開口の、少なくと
も切屑やクーラントが飛散する可能性の高い部分を覆い
得る形状を有するものとすれば効果があるが、本態様に
よれば切屑やクーラントの開口への侵入を完全に防止す
ることができる。 (13)前記カバーを複数個、前記回転体の回転中心線
に対して軸対称に設けた請求項1,態様1〜12のいず
れか1つに記載の正面切削装置。前述のように、この態
様において本発明の効果を最も有効に享受し得る。 (14)前記カバーの形状を、ほぼ前記カバー側係合部
と前記回転体側係合部との相対回動軸線を中心とする扇
形とした請求項1,態様1ないし13のいずれか1つに
記載の正面切削装置。ほぼ扇形のカバーを用いれば、比
較的面積の小さいカバーで回転体の開口全体を覆うこと
ができる。また、態様13の正面切削装置に本態様の特
徴を採用すれば、工具保持部が回転体の回転中心線に最
も近い位置へ移動した状態においてカバー同士が干渉し
合い、あるいはカバーが回転体の回転中心線上に位置す
る他部材と干渉することを良好に回避することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1および図2において、10は本発明
に係る正面切削装置の主部材であり、中心穴を有する円
板状を成している。主部材10の後部側(図2における
上部側)が小径の嵌合部12、前部側(図2における下
部側)が大径のフランジ部14とされている。主部材1
0は、嵌合部12が図示しない工作機械の主軸の嵌合穴
に嵌合されることにより主軸に同軸に保持される。主部
材10と主軸との相対位相は、主部材10に固定の位相
決めピン16が主軸の先端面に半径方向に長く形成され
た長穴に嵌入させられることにより一義的に決められ
る。また、主部材10のフランジ部14の前面には、断
面形状が矩形で半径方向に延びる半径方向溝18が等角
度間隔に4個形成されている。主部材10の嵌合部12
の後端部には、軸受箱20が同軸に固定されている。
【0009】主部材10のフランジ部14の前端面に
は、中心穴を有する円板である中間板30が同軸に取り
付けられている。中間板30には、半径方向溝18に対
応する位置にその半径方向溝18の幅より狭い矩形の開
口32が4個、半径方向に長く形成されている。さら
に、中間板30の前方からは同じく中心穴を有する円板
状のカバー40が同軸に取り付けられている。カバー4
0の中間板30に密着する内側面には開口32に対応す
る位置に、半径方向溝18よりやや幅の広い半径方向溝
42が4個形成されている。半径方向溝42は半径方向
の内端が中心穴に連通する一方、外端はカバー40の外
周面には開口しておらず、中心穴と共同して十字形の凹
部を形成している。
【0010】主部材10は、半径方向溝18から外れた
位置に形成された4個のボルト穴44にそれぞれ挿入さ
れ、主軸の雌ねじ穴に螺合されるボルト46によって主
軸に固定される。中間板30およびカバー40のボルト
穴44に対応する位置にはそれぞれ貫通孔47,48が
形成され、主部材10に中間板30およびカバー40が
組み付けられたままでボルト46を操作し、主部材10
を主軸に着脱し得るようにされているが、貫通孔48に
はシール部材たるOリングを有するプラグ50が嵌合さ
れ、止めねじ51により固定されることによって、貫通
孔47,48に切屑やクーラントが侵入することが防止
されている。
【0011】上記主部材10,軸受箱20,中間板30
およびカバー40は加工,組立の都合で4部分に分割さ
れているが、組立後は一体的な回転体52として機能
し、主軸と共に回転中心線まわりに図1に矢印で示す向
きに回転させられる。また、主部材10のフランジ部1
4の外周面には、半径方向溝18の両側に1対ずつ、回
転体52の回転中心線に向かう向きにボルト穴54が4
対形成されている。これらボルト穴54に図1に二点鎖
線で示すアイボルト56が選択的に螺合され、これらに
フックが掛けられてつり下げられるのであるが、切削加
工を行うときにはアイボルト56は取り外される。
【0012】主部材10の中央部には前述のように中心
穴が形成されているが、この中心穴内に、筒状を成す支
持部材60が主部材10と同軸に配設されている。支持
部材60は、中空円筒の周壁の4部分が弦に平行な直壁
部とされた形状、換言すれば、角筒の角部がその角筒の
中心線を中心とする一円筒面により切除されて部分円筒
面を成す形状を有しており、その部分円筒面の後端部
が、主部材10に形成された嵌合穴61に嵌合されるこ
とにより位置決めされ、ボルト62によって主部材10
に固定されている。支持部材60の前端面には軸方向に
延び出す小径の突出部64が形成され、中間板30の中
心穴と嵌合させられている。支持部材60が主部材10
と中間板30との両方に嵌合されることにより、主部材
10と中間板30との同軸性が確保されているのであ
る。また、突出部64の開口はカバー66により閉塞さ
れており、主部材10,支持部材60およびカバー66
に囲まれた空間内に潤滑油脂が保持される。
【0013】支持部材60は、上記直壁部の各々が半径
方向溝18の各々に対応する状態で主部材10に固定さ
れている。各直壁部にはそれぞれ半径方向溝18の幅よ
り小さい直径の嵌合穴68が貫通して形成されており、
これら嵌合穴68に軸受箱70がそれぞれ嵌合されてい
る。軸受箱70は、半径方向溝18の外周側開口を閉塞
するカバー72と共同して、送りねじを構成するボール
ねじ74の両端部を軸受76,78,80を介して回転
可能かつ軸方向に移動不能に支持するものである。カバ
ー72は軸受80の軸受箱を一体的に備えているのであ
る。ボールねじ74の内端部(図2において左端部)は
大径部82と小径部84とを備えた段付軸状を成してお
り、大径部82が軸受76,78を介して支持部材60
に支持され、小径部84が支持部材60の内部空間へ突
出させられている。一方、ボールねじ72の外端部は小
径の軸部86とされており、この軸部86が軸受80に
回転可能に支持されている。
【0014】図2に示すように、軸受箱20は、軸受9
2,94を介して回転駆動軸90を回転可能かつ軸方向
に移動不能に支持している。回転駆動軸90は、先端に
向かうに従って小径となる段付軸状を成している。回転
駆動軸90の小径部96にはかさ歯車により構成される
駆動歯車98が嵌合されており、駆動歯車98と回転駆
動軸90との軸方向の隙間には歯車のバックラッシ調節
のためのスペーサ100が設けられている。
【0015】ボールねじ74の小径部84にも同様に、
スペーサ102を介して被駆動歯車104が嵌合されて
いる。駆動歯車98と被駆動歯車104とが適正な位置
で係合するようにスペーサ100,102の高さが調節
された後、駆動歯車98は回転駆動軸90に、被駆動歯
車104はボールねじ74にそれぞれ固定される。これ
ら回転駆動軸90,駆動歯車124および被駆動歯車1
04がボールねじ74を回転駆動する回転駆動装置10
6を構成している。
【0016】ボールねじ74には工具保持台110の雌
ねじ部112が螺合されている。工具保持台110はリ
ニアガイド114を介して回転体52に半径方向に移動
可能かつ回転不能に支持されている。前述のように、ボ
ールねじ74は、軸方向に移動不能かつ回転可能に回転
体52に支持されている。したがって、前記回転駆動装
置106によりボールねじ74が回転駆動されるのに伴
い、工具保持台110はボールねじ74に沿って半径方
向に直線移動させられる。回転駆動装置106,ボール
ねじ74および工具保持台110の雌ねじ部112が工
具保持台110の移動装置を構成しているのである。
【0017】リニアガイド114は、ボールねじ74の
軸方向に平行な向きに延び、互いに距離を隔てて設けら
れる一対のガイドレール116と、ガイドレール116
に直線的に移動可能に係合する可動部材118とから成
っている。中間板30のガイドレール116に対応する
位置にはレール溝120が形成され、ガイドレール11
6が、図3に最も明瞭に記載されているように、部分的
にレール溝120に嵌入させられている。レール溝12
0はガイドレール116よりも僅かに広い幅を有してお
り、ガイドレール116はレール溝120に嵌入させら
れた後、位置決め板122で位置決めされて図示しない
ボルトにより中間板30に固定される。上記可動部材1
18は、本実施形態においては各ガイドレール116の
長手方向に並んで2個、一対のガイドレール116に対
して合計4個設けられている。これら可動部材118は
工具保持台110と図示しないボルトにより固定されて
いる。
【0018】工具保持台110は、図3に示すように、
円筒部130と、中間板30の開口32を貫通して円筒
部130から延び出す首部132と、スペーサ134を
介して首部132に固定される基板部128とを備えて
いる。基板部128は、カバー40の半径方向溝42内
を長手方向に移動可能である。首部132の前面と後面
とには工具保持台110の半径方向の移動範囲を規定す
るストッパボルト136,138がそれぞれ取り付けら
れている。工具保持台110が回転体52の回転中心線
に近づく方向に移動させられると、ストッパボルト13
6が中間板30の開口32の側面と当接して工具保持台
110の半径方向内向きの移動限度が規定される。また
反対に、工具保持台110が回転中心線から遠ざかる向
きに移動させられると、ストッパボルト138が中間板
30の後端部に取り付けられたストッパ140に当接し
て工具保持台110の半径方向外向きの移動限度が規定
される。
【0019】基板部128のリニアガイド114と固定
された面とは反対側の面には工具保持部150が設けら
れている。工具保持部150は、矩形板状の取付部15
2と、その中央部から隆起した円形断面部である受座1
54とを備えている。取付部152の受座154が設け
られた側とは反対側の面に突設された位置決め突起15
6が基板部128の位置決め穴に嵌合されて位置決めが
行われた上、図示を省略する複数本のボルトにより取付
部152が基板部128に固定されている。カバー40
の半径方向溝42の底壁にはカバー40を貫通する開口
158が形成されており、工具保持部150がこの開口
158を貫通して外部に突出している。開口158は、
回転体52の半径方向に長い矩形穴160と、その矩形
穴160と平行に延び、矩形穴160より幅の狭い長穴
162とから成る段付状の開口である。長穴162に
は、工具保持部150の受座154が半径方向に移動可
能に嵌入している。
【0020】工具保持部150には、前記正面切削装置
の切削工具が保持される。図4において、工具保持部1
50の受座154は工具保持部150の軸線に直角な第
一平面170を有している。この第一平面170からは
嵌合突部172が直角に延び出させられている。嵌合突
部172の外周面は、外径が先端に向かうほど小さくな
るテーパ面とされている。第一平面170には、さらに
切欠174が形成されており、ここにキー176が取り
付けられている。
【0021】上記切削工具は刃具保持部材としてのチッ
プホルダ178を備えている。チップホルダ178の端
面は、第一平面170に密着する第二平面180とされ
ており、第二平面180には嵌合凹部182が形成され
ている。嵌合凹部182はチップホルダ178の軸方向
に形成されるとともに、その内周面が嵌合突部172の
外周面に対応するテーパ面とされており、嵌合凹部18
2と嵌合突部172とは締まり嵌合するようになってい
る。チップホルダ178の先端部には切削工具たるチッ
プ(図示省略)が保持されており、チップホルダ178
が工具保持部150に固定された状態で回転体52が回
転させられることにより、前記チップが回転体52の回
転中心線のまわりを旋回して被加工物を切削する。
【0022】図1に示すように、カバー40の外面に
は、開口158に近接して、その開口158全体を覆い
得る扇形のカバー200が取り付けられている。カバー
200は回転体52の回転中心線に対称に4個設けられ
ており、各カバー200は第一嵌合穴202において、
工具保持部150の受座154と回動可能に嵌合されて
いる。カバー200において、開口158の長手方向に
直角な方向に隔たった部分(本実施形態では扇の要に相
当する部分)には第二嵌合穴206が形成されており、
この第二嵌合穴206に、回転体52に固定の係止軸2
08が相対回転可能に嵌合されることにより、カバー2
00は係止軸208の軸線まわりに回動可能な状態で回
転体52に係止されている。第二嵌合穴206は、工具
保持部150の直線的移動に伴う工具保持部150と係
止軸208との距離の変化を許容するために、第一嵌合
穴202と第二嵌合穴206との中心を結ぶ直線に沿っ
て延びる長穴とされる。なお、カバー200は、係止軸
208の回転軸線を中心とする扇形となっている。第一
嵌合穴202が本発明における嵌合穴を、第二嵌合穴2
06がカバー側係合部を、係止軸208が回転体側係合
部をそれぞれ構成している。
【0023】図3に示すように、係止軸208は、段付
状を成しており、軸部209において第二嵌合穴206
と嵌合されるとともに、軸部209の一端側に形成され
た円板状の頭部210と他端側に形成された雄ねじ部2
12とを有している。係止軸208の頭部210は、係
止軸208に対する第二嵌合穴206の相対位置のいか
んを問わず第二嵌合穴206を完全に覆い得る直径を有
している。また、頭部210のカバー200に近接する
面には、シール部材であるOリング213が設けられて
おり、このOリング213を備えた頭部210が切屑や
クーラント等が第二嵌合穴206から装置内部に侵入す
るのを防止している。
【0024】係止軸208の雄ねじ部212は、カバー
40の内面に形成されたざぐり穴214内においてナッ
ト216と螺合されており、ナット216がワッシャ2
18を介してざぐり穴214の底面に締めつけられるこ
とにより、係止軸208がカバー40に固定されてい
る。軸部209の軸方向の寸法はカバー200の厚さよ
り僅かに大きくされており、係止軸208が上記のよう
にカバー40に固定された状態でも、カバー200が頭
部210とカバー40との間に強く挟まれるとはなく、
しかも、係止軸208の軸方向には実質的に移動不能と
なる。頭部210がカバー200の回転体52からの離
間を防止する離間防止手段を構成している。カバー20
0の係止軸208に係止された側とは反対側の端部(扇
の先端部に相当する部分)は押さえ板220により押さ
えられて、カバー40からの浮上がりが防止されてい
る。押さえ板220はボルトによりカバー40に固定さ
れた状態でカバー40との間にカバー200の厚さより
僅かに広い隙間を形成する押さえ部を有しており、この
隙間に扇型のカバー200の先端部(外周部)が嵌入さ
せられた状態となっていて、この押さえ部が係止軸20
8の頭部210とともにカバー200のカバー40から
の浮上がり(離間)を防止している。
【0025】図5に示すように、主部材10の半径方向
溝18の両側には、一対の段付穴230が形成されてお
り、段付穴230内には可動部材232が摺動可能に嵌
合されている。この可動部材232は工具保持台110
と連携装置234により連携させられている。連携装置
234は、遊転輪たるスプロケット236と、スプロケ
ット236に巻きかけられた可撓性張力伝達部材たるロ
ーラチェーン238とを含んでいる。ローラチェーン2
38の一端が可動部材232に、他端が工具保持台11
0にそれぞれ連結されるとともに、中間部がスプロケッ
ト236に巻きかけられることにより、可動部材232
の半径方向の移動が工具保持台110に方向を変えて伝
達される。
【0026】段付穴230は半径方向に延びる断面形状
が円形の穴であり、回転体52の回転中心線に近い側が
小径とされている。段付穴230の開口は、主部材10
にボルトで固定されたカバー244により閉塞されてい
る。なお、図1に示すように前記正面切削装置が全て組
み付けられた状態では、カバー244が半径方向におい
て最も外側に位置することになる。図1において回転体
52の外周より外側に描かれた二点鎖線はこのカバー2
44の旋回軌跡を示している。
【0027】段付穴230には中空円筒状のスリーブ2
46が嵌合されており、可動部材232はスリーブ24
6の内側に摺動可能に嵌合されている。可動部材232
は、円柱状の本体部材248と段付軸状の連結部材24
9と円環状のスプリングリテーナ250とを備えてお
り、本体部材248の外周面に形成された複数個のボー
ル保持穴にはそれぞれボールが回転自在に保持されてお
り、可動部材232とスリーブ246との摩擦抵抗の低
減が図られている。連結部材249の先端部には雌ねじ
穴が形成され、ローラチェーン238の一端部に設けら
れた連結部材252の雄ねじ部が螺合された上、その螺
合方向とは直角な方向からセットスクリュ254が螺合
されることにより、ローラチェーン238の一端が可動
部材232に連結されている。
【0028】上記スプリングリテーナ250は円筒部と
半径方向内向きのフランジ部とを有して連結部材249
に固定されており、そのスプリングリテーナ250に弾
性手段たる圧縮コイルスプリング258の一端が受けら
れ、それの他端が段付穴230の肩面に受けられること
により、ローラチェーン238には常に張力が付与され
ている。回転体52の回転中は可動部材232の遠心力
によりローラチェーン238に張力が与えられている
が、回転体52の停止中は遠心力が作用せず、ローラチ
ェーン238が緩み、可動部材232が半径方向に自由
に移動してしまう。そこで、可動部材232に遠心力が
作用しない状態でも圧縮スプリング258の弾性力によ
りローラチェーン238に張力を付与し、可動部材23
2の自由な移動が防止されているのである。
【0029】工具保持台110の円筒部130の両側面
には、チェーン連結部262が設けられており、このチ
ェーン連結部262の貫通穴にローラチェーン238の
他端部に設けられた連結部材264の雄ねじ部が挿入さ
れるとともに、突出端部にナットが螺合されることによ
り、ローラチェーン238の他端が工具保持台110に
連結されている。ローラチェーン238を工具保持台1
10と可動部材232とに組み付ける時には、予め外部
において可動部材232にローラチェーン238の一端
部252を固定しておいてから、段付穴230の開口か
らローラチェーン238と可動部材232とを挿入し
て、ローラチェーン238の連結部材264を工具保持
台110のチェーン連結部262に連結するのが便利で
ある。
【0030】主部材10の中心穴と半径方向溝18との
境界部近傍にはスプロケット収容凹部266が形成され
ている。スプロケット収容凹部266は互いに高さの異
なる円形切欠と矩形切欠とを備えており、円形切欠には
スプロケット236,矩形切欠には保持板268がそれ
ぞれ設けられている。保持板268はピンとボルトとに
より主部材10に固定されている。スプロケット236
の軸は、一端部が主部材10に、他端部が保持板268
にそれぞれ回転可能かつ軸方向に移動不能に保持されて
いる。
【0031】以上のように構成された正面切削装置によ
って被加工物を切削するために回転体52が回転させら
れれば、工具保持台110には半径方向外向きに移動さ
せようとする遠心力が作用する。しかし、それと同時に
可動部材232にも遠心力が作用し、この遠心力が、連
携装置234により向きを工具保持台110を半径方向
内向きに移動させる向きに変えて伝達されるため、工具
保持台110に作用する遠心力がほぼ可動部材232の
遠心力分だけ減殺される。
【0032】可動部材232の遠心力が工具保持台11
0の遠心力と等しくなるようにすれば、実質上、工具保
持台110には遠心力が作用しないのと同じになる。可
動部材232の遠心力が工具保持台110の遠心力より
小さくなるようにすれば、実質上、工具保持台110の
遠心力が小さくなったと同じになり、逆に、可動部材2
32の遠心力が工具保持台110の遠心力より大きくな
るようにすれば、実質上、工具保持台110の遠心力の
向きが逆になったと同じになる。被加工物切削の際、工
具保持台110を半径方向内向きに移動させようとすれ
ば、回転体52の回転により工具保持台110に作用す
る遠心力に打ち勝つだけの動力が必要となるのである
が、遠心力減殺装置を設ければその動力を低減し、ある
いは無くすことができ、工具保持台110を半径方向に
移動させる移動装置を小形化できる。
【0033】工具保持台110や可動部材232に作用
する遠心力は、それらの質量と旋回半径(回転体52の
回転中心線からの距離)と角速度の二乗とに比例する。
そして、工具保持台110も可動部材232も同じ回転
体52に保持され、回転体52の回転に伴って同じ角速
度で旋回するため、工具保持台110と可動部材232
との質量と旋回半径とのいずれか一つを変えることによ
り、それらの遠心力の相対関係を変えることができる。
本実施形態においては、被加工物切削時における工具保
持台110の位置や工具保持台110に保持される切削
工具の質量に応じて可動部材232の本体部材248を
交換することにより、可動部材232の質量を変え、常
に工具保持台110の遠心力を可動部材232の遠心力
でほぼ打ち消し得るようにされている。また、本実施形
態においては、工具保持台110が軸対称に4個設けら
れているため、回転体52の回転中に工具保持台110
が移動するにつれて、正面切削装置全体として動的アン
バランスが生じることを回避でき、しかも、工具保持台
が1個の場合と比較して被加工物を高能率で加工するこ
とができる。
【0034】カバー200は、工具保持台110の半径
方向の移動に伴って回転体52に形成した摺動面上を、
常に開口158を覆いながら移動することができるた
め、被加工物の切削によって発生する切屑やクーラント
等が開口158から回転体52内部に侵入することを防
止できる。本実施形態においては、回転体52自体が、
カバー200の回転体52への接近限度を規定する接近
限度規定手段を構成している。そして、前記離間防止手
段がこの接近限度規定手段と共同してカバー200の軸
方向の移動を防止する軸方向移動防止手段を構成してい
るのである。
【0035】カバー200は嵌合軸208の回動軸線ま
わりに回動する構成であるため、回転体52に対するカ
バー200の相対移動の案内が容易となり、コストの低
減を図り得る。また、カバー200は扇形であるため、
比較的面積の小さいカバーで回転体52の開口158全
体を覆うことができる。また、工具保持部150が回転
体52の回転中心線に最も接近した状態において、カバ
ー200同士が干渉し合ったり、あるいはカバー200
が回転体52の回転中心線上に位置する他部材と干渉す
ることを良好に回避することができ、工具保持部150
を回転体52の回転中心線に近い位置まで移動させるこ
とが容易となる効果も得られる。
【0036】図1ないし図5に示す実施形態において
は、図6に概念的に示すように、カバー200の第二嵌
合穴206が第一嵌合穴202と第二嵌合穴206との
中心を結ぶ直線に沿って延びる長穴とされることによ
り、工具保持部150の直線的移動に伴う工具保持部1
50の受座154と嵌合軸208との距離の変化を許容
していたのであるが、これ以外に以下の形態で実施する
ことも可能である。なお、以下の各実施形態において、
図1ないし図5に示す実施形態と同じ部分には同一符号
を付し、その説明を省略する。
【0037】図7に示す形態においては、工具保持部1
50の受座154にはカバー200に形成された第一嵌
合穴300が回動可能に嵌合されている。第一嵌合穴3
00は、第一嵌合穴300と第二嵌合穴302との中心
を結ぶ直線に沿って延びる長穴とされている。したがっ
て、工具保持部150の直線的移動に伴う受座154と
嵌合軸208との距離の変化を第一嵌合穴300が許容
することができる。第一嵌合穴300が本発明における
嵌合穴,第二嵌合穴302がカバー側係合部をそれぞれ
構成している。
【0038】第一嵌合穴300と受座154との隙間か
ら切屑等が回転体52内に侵入することを防止するため
に、工具保持部150には回転体52とは反対側からカ
バーに密着する肩面を有するフランジ部304が形成さ
れている。フランジ部304は、円形断面を有してお
り、工具保持部150の相対位置のいかんを問わず第一
嵌合穴300全体を覆い得る大きさとなっている。した
がって、第一嵌合穴300の内部に切屑等が侵入するこ
とを防止でき、かつ、カバー200の回転体52からの
離間を防止する離間防止手段として機能することもでき
る。
【0039】図8および図9に示す形態においては、カ
バー200の、回転体52の開口158から工具保持部
150の移動方向に直角な方向に隔たった位置には、回
転体52側に突出する係合突部400が設けられてい
る。一方、回転体52には、工具保持部150の移動す
る方向に対して直角な方向に延びる有底の係合溝402
が形成されており、係合突部400が係合溝402に、
その係合溝402の長手方向に移動可能かつ幅方向には
実質的に移動不能に係合している。係合突部400が本
発明におけるカバー側係合部,係合溝402が回転体側
係合部をそれぞれ構成し、工具保持部150と係合突部
400との距離の変化を許容することができる。なお、
本実施形態を、回転体側に係合突部を設け、カバー側に
設けた係合溝に係合させる構造としてもよい。係合溝は
有底の溝でも、あるいは、例えば長穴などの貫通穴でも
よい。
【0040】図10および図11に示す形態において
は、回転体側係合部を構成する偏心手段500が、楕円
形状の板である基板部502と、基板部502の偏心し
た位置において回転体52に向かって突出する第一軸5
04と、基板部502の第一軸504とは反対側の偏心
した位置においてカバー200に向かって突出する第二
軸506とを備えている。第一軸504が回転体52に
形成された嵌合穴508に嵌合され、第一軸504と嵌
合穴508とに跨がって止め輪510が嵌合されること
により、第一軸504の回転体52からの抜け出しが防
止され、第一軸504は回転可能に回転体52に保持さ
れる。また、第二軸506は、カバー200に形成され
た嵌合穴512を貫通して、その突出端部に止め輪51
4が嵌合されることにより、カバー200に対して回転
可能かつ軸方向に移動不能に取り付けられる。これら止
め輪510,514が本発明における離間防止手段を構
成している。なお、止め輪の代わりに、割りピン等の抜
止め部材を使用することも可能である。偏心手段500
において、第二軸506は第一軸504のまわりに旋回
可能であり、工具保持部150の直線的移動に伴う工具
保持部150と偏心手段500との距離の変化を許容す
ることができる。第一軸504の位置が偏心手段500
の位置と考えるのである。
【0041】図10,11に示す偏心手段において、第
一軸504と第二軸506との少なくとも一方を基板部
502に対して回転可能としてもよい。また、基板部5
02を省略し、第一軸504と第二軸506とを直接的
に結合した構成としてもよい。その他、特許請求の範囲
を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変
更、改良を施した形態で本発明を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である正面切削装置を示す
正面図(一部断面)である。
【図2】上記正面切削装置の要部を示す平面図(一部断
面)である。
【図3】上記正面切削装置の要部を示す側面図(一部断
面)である。
【図4】上記正面切削装置における工具保持部の側面断
面図である。
【図5】上記正面切削装置における遠心力減殺装置の正
面図(一部断面)である。
【図6】上記正面切削装置におけるカバーを概念的に示
す図である。
【図7】本発明の別の実施形態である正面切削装置のカ
バーを概念的に示す図である。
【図8】本発明のさらに別の実施形態である正面切削装
置のカバーを概念的に示す図である。
【図9】図8の側面断面図である。
【図10】本発明のさらに別の実施形態である正面切削
装置のカバーを概念的に示す図である。
【図11】図10の側面断面図である。
【符号の説明】 52 回転体 110 工具保持台 150 工具保持部 154 受座 158 開口 200 カバー 202 第一嵌合穴 206 第二嵌合穴 208 嵌合軸 300 第一嵌合穴 302 第二嵌合穴 400 係合突部 402 係合溝 500 偏心手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心線のまわりに回転する中空の回
    転体と、 その回転体の内部にその回転体のほぼ半径方向に直線的
    に移動可能に保持され、回転体に形成された開口から外
    部に突出した工具保持部において工具を保持する工具保
    持台とを含む正面切削装置において、 前記開口に近接してその開口を覆うカバーを設け、その
    カバーに設けた嵌合穴を前記工具保持部に設けた円形断
    面部に相対回動可能に嵌合する一方、カバーの嵌合穴か
    ら隔たった位置に設けたカバー側係合部を、前記回転体
    の前記開口から前記工具保持部の移動方向に直角な方向
    に隔たった部分に設けた回転体側係合部に、一回動軸線
    のまわりに相対回動可能に係合させ、かつ、それらカバ
    ー側係合部と回転体側係合部との一方と前記嵌合穴との
    少なくとも一方を、前記工具保持部の直線的移動に伴う
    工具保持部と回転体側係合部との距離の変化を許容する
    構成としたことを特徴とする正面切削装置。
JP22814396A 1996-08-29 1996-08-29 正面切削装置 Pending JPH1071503A (ja)

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JP22814396A JPH1071503A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 正面切削装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016024727A1 (ko) * 2014-08-14 2016-02-18 에임텍 주식회사 플랜지면 가공장치
CN108941615A (zh) * 2018-10-08 2018-12-07 杭州永利摩擦材料有限公司 一种汽车刹车片用摩擦材料加工车床装置

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WO2016024727A1 (ko) * 2014-08-14 2016-02-18 에임텍 주식회사 플랜지면 가공장치
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