JPH1071443A - 軽合金ホイールの製造方法 - Google Patents

軽合金ホイールの製造方法

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JPH1071443A
JPH1071443A JP20777397A JP20777397A JPH1071443A JP H1071443 A JPH1071443 A JP H1071443A JP 20777397 A JP20777397 A JP 20777397A JP 20777397 A JP20777397 A JP 20777397A JP H1071443 A JPH1071443 A JP H1071443A
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disk
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Shujiro Inatani
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Rays Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塑性加工可能な被加工素材(10)から、凹凸外
面を具備するディスク部とこれの外周に続くリム部とを
一体に形成する軽合金ホイールの製造方法において、デ
ィスク部の成形とリム部の成形のための装置が占有する
場所を少なくでき、しかも、使用金型の数を少なくでき
るようにすると共に軽合金ホイールの製造に要する時間
を短縮できるようにすること。 【解決手段】 外リムとディスク部外面に適合させた第
1金型(3a)と、内リムとディスク部内面に適合した第2
金型(3b)とを同方向に同期回転させた状態で被加工素材
(10)のディスク相当部(11)を加圧してディスク部を成形
する。これと同時又はこの後に、成形ローラ(4) を用い
てリム相当部(12)を前記金型の外周面を加圧展延するこ
とによりリム部を成形するようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニューム合
金やマグネシウム合金等のように、塑性加工性に富む材
質から一体に形成された自動車用のホイールの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来技術】自動車用のホイールはディスク部と、この
外周に連設されるリム部とからなる。このリム部は、そ
の前後に外側に突出する環状凸部があることから、鍛造
工程だけではホイールの全体を製造できない。そこで、
従来は、特公平3-2574号に開示されるように、リム部以
外の部分を最終形状に仕上げた半製品を予め鍛造によっ
て製作し、この後、この鍛造後のリム相当部をロール成
形によって最終形状に仕上げている。
【0003】このように、従来の軽合金ホイールの製造
では、ディスク部を最終形状にまで仕上げるため鍛造工
程とリム部を最終形状に仕上げるためのスピニング加工
工程とが別個に実行される。従って、従来の製造ライン
では、前記鍛造のための装置とスピニング加工のための
装置とを別個に用意する必要がある。また、鍛造工程と
スピニング加工工程との間で半製品をストックする必要
がある。
【0004】従って、上記従来の方法による場合には、
軽合金ホイールの製造に広い場所が必要となる。又、そ
れぞれの工程に別個の金型が必要となる。さらに、少な
くとも2つの工程を経て最終形状に仕上げられるから、
最終形状に仕上げるまでの所要時間が長いという問題が
ある。これらのことから、従来は、軽合金ホイールを安
価に提供できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる点に
鑑みてなされたものであり、『塑性加工可能な被加工素
材(10)から、凹凸外面を具備するディスク部とこれの外
周に続くリム部とを一体に形成する軽合金ホイールの製
造方法』において、ディスク部の成形とリム部の成形の
ための装置が占有する場所を少なくでき、しかも、使用
金型の数を少なくできるようにすると共に軽合金ホイー
ルの製造に要する時間を短縮できるようにすることをそ
の課題とする。 [請求項1の発明について]
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段は、『被加工素材(10)は円盤状の
ディスク相当部(11)の外周に環状に隆起したリム相当部
(12)を具備する構成とし、ディスク部(1) の外面形状に
一致した第1加圧面(31)の外周に外リム成形用の第1環
状成形面(32)を形成した第1金型(3a)と、ディスク部
(1) の内面に対接する第2加圧面(33)の外周に内リム成
形用の第2環状成形面(34)を形成した第2金型(3b)とを
対向させると共に、前記第1・第2金型(3a)(3b)の境界
部外周に成形ローラ(4) を移動自在に配置し、前記第1
・第2金型(3a)(3b)の少なくとも一方にリム相当部(12)
が外嵌する態様でこれら金型間に被加工素材(10)を介在
させ、同方向に同期回転させた前記第1・第2金型(3a)
(3b)によってディスク相当部(11)を加圧することにより
ディスク部(1) を成形すると共に、前記金型回転状態で
成形ローラ(4) をリム相当部(12)に加圧することにより
リム(2) の少なくともドロップセンターから前リムまで
の断面の一部を仕上げるようにした』ことである。
【0007】上記技術的手段は次のように作用する。被
加工素材(10)は、第1・第2金型(3a)(3b)間に介在され
てこれら金型が回転状態のままでディスク相当部(11)が
加圧されて凹凸外面を具備するディスク部(1) が鍛造成
形される。そして、この鍛造成形と同時に、又は、この
鍛造工程の後に続いて、成形ローラ(4) を所定の移動経
路で内側に加圧すると、第1・第2金型(3a)(3b)間にデ
ィスク部(1) が挟圧されて回転していることから、所
謂、リム相当部(12)がリムに仕上げ成形される。この
時、一つの成形ローラ(4) によってリムの全域を加工す
るようにしてもよく、ドロップセンターから前リム迄の
断面の少なくとも一部を一つの成形ローラ(4) によって
加工し、内リム断面を含めて他のリム断面をスピニング
加工によって仕上げることとしもよい。
【0008】このように、自動車用ホイールのディスク
部(1) とリム部とが一つの装置によって同時に又は連続
的に成形できることとなる。
【0009】
【発明の効果】被加工素材(10)を塑性加工して自動車用
ホイールに加工する際、ディスク部(1) とリム部とが同
時又は連続的に仕上げ加工されるから、従来のものに比
べて生産性が格段に向上し、安価に製作できる。又、デ
ィスク部(1) の鍛造成形の加工と、リム部成形加工とが
ワークを取外すことなく、同時に又は連続的に行なえる
から、軽合金ホイールの製造現場が狭くてもよい。
【0010】さらに、鍛造金型とスピニング加工用の金
型が共通化できるから、金型の数が少なくなり、この点
でも生産現場が合理化できる。 [請求項3の発明について]
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記請求項
1の発明において、第1・第2金型(3a)(3b)によるディ
スク部(1) の鍛造成形圧力を軽減できるようにするもの
である。このために採用される本発明の技術的手段は、
『第2金型(3b)の回転軸線を第1金型(3a)のそれに対し
て僅かに傾斜させると共に前記第2金型(3b)の第2加圧
面(33)を傘状とし、被加工素材(10)のリム相当部(12)に
おける第2金型(3b)の傾斜方向と一致する部分を成形ロ
ーラ(4) によって内側に押込みながらディスク部(1) の
断面形状を仕上げるようにした』ことである。
【0012】
【発明の効果】被加工素材(10)が第1・第2金型(3a)(3
b)によって加圧されてディスク部(1)の部分が鍛造成形
されるとき、第2金型(3b)は第1金型(3a)の軸線に対し
て僅かに傾斜した姿勢で自転しているから、又、第1・
第2金型(3a)(3b)による加圧部の外側には成形ローラ
(4) があることから、このディスク部(1) の部分は、所
謂スリコギ鍛造によって成形されることとなる。この鍛
造作用によって最終的にはディスク部(1) の外面が第1
加圧面(31)に倣った形状に、ディスク部(1) の内面は第
2加圧面(33)の母線にならった形状に仕上げられる。
【0013】このときの加圧力は、被加工素材(10)のデ
ィスク相当部(11)のうちの母線と対接する部分を塑性加
工するに要する値となるから、第1・第2金型(3a)(3b)
の軸線方向加圧力を低く設定できる。又、第1・第2金
型(3a)(3b)の軸線方向加圧力と成形ローラ(4) による半
径方向加圧力が同時に作用するから、ディスク部(1)の
凹凸表面が正確に成形される。
【0014】環状成形面(32)は外リムの内周面から外側
面の形状に適合する。傾斜姿勢にある第2金型(3b)の母
線が内リムの内周面及び外側面の形状に適合している場
合には、第1・第2金型(3a)(3b)による加圧時に成形ロ
ーラ(4) を所定の移動経路で内側に加圧することによ
り、リム相当部(12)がリムに仕上げ成形される。非傾斜
姿勢にある第2金型(3b)の成形ローラ(4) 側の母線が内
リムの内周面及び外側面の形状に適合している場合に
は、第2金型(3b)が傾斜姿勢にある状態で内リム部分の
一部を加工した後、この第2金型(3b)を非傾斜姿勢に戻
してから最終的に内リム相当部を最終断面形状に仕上げ
る。
【0015】このように、ディスク部(1) は所謂スリコ
ギ鍛造によって製作できるから、加工の際の加圧力が従
来のものに比べて大幅に低減できる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、上記した本発明の実施の形
態を図面に従って詳述する。この実施の形態では、図1
に示すように、第1金型(3a)及び第2金型(3b)を上下に
対向させて、第1金型(3a)は一定の位置で回転駆動され
る構成とし、この上方に第2金型(3b)を対向させ、これ
らの間の側方に直立姿勢を維持したままで移動可能な成
形ローラ(4) を配設した装置を使用する。
【0017】前記第2金型(3b)は第1金型(3a)の回転中
心線に対して一定の角度θだけ傾斜した姿勢で自転する
ように支持体(5) によって支持されており、この支持体
(5)が第1金型(3a)の軸線と同軸対向方向に加圧される
ようになっている。又、この支持体(5) には、第2金型
(3b)を回転駆動させる駆動装置(51)が取付けられてい
る。
【0018】第1金型(3a)と第2金型(3b)との間には、
被加工素材(10)が介在されるが、この被加工素材(10)
は、円板状のディスク相当部(11)と、この外周に連設さ
れた筒状のリム相当部(12)とからなり、前記ディスク相
当部(11)の厚さは最終形状のディスク部(1) の最大肉厚
部の厚さに一致するか、これよりも厚く設定されてい
る。
【0019】一方、リム相当部(12)の厚さは最終仕上が
り形状のリム(2) の肉厚よりも厚く設定され、軸線方向
の幅は、最終仕上がり形状のそれよりも小さくなってい
る。尚、望ましくは、ディスク相当部(11)の体積は、最
終仕上がり形状のディスク部(1) のそれよりも僅かに大
きく設定され、リム相当部(12)の体積は、最終仕上がり
形状のリム(2) のそれよりも僅かに大きく設定され、第
1金型(3a)の上面は第1加圧面(31)となっており、ディ
スク部(1) の外面の表面形状と同様に成形されている。
ディスク部(1) の外面には図5に示すように網目状の凹
凸模様部が形成されるから、この第1加圧面(31)は前記
凹凸模様部と一致した凹凸表面となっている。又、この
第1加圧面(31)の外周に連続する環状成形面(32)は、ホ
イールのリム(2) の外リム(2a)の内周面及びこれに続く
外側面と適合させた断面形状となっている。
【0020】一方、第2金型(3b)もホイールの内面のデ
ィスク部(1) 及び内リム(2b)に適合する表面形状に形成
されているが、この実施の形態では、ディスク部(1) の
内面に対接する第2加圧面(33)は傘状端面となってお
り、この傘状端面の母線の傾斜角度(軸線に直角な面に
対する角度)が前記軸線の傾斜角度θに一致する。従っ
て、この実施の形態では、第2加圧面(33)の下方の母線
(図の左側の線)は常に第1金型(3a)の回転軸に対して
直角(第1加圧面(31)の回転面に対して平行)となる。
【0021】又、この第2金型(3b)の外周面の第2環状
成形面(34)も全体としてテーパ面となっており、第2金
型(3b)の軸線の傾斜方向の母線の形状及び姿勢は、内リ
ム(2b)の内周面及び外側面の断面形状に一致するように
設定されている。上記第1金型(3a)と第2金型(3b)との
境界部の側方で、第2金型(3b)の傾斜方向の外側には、
自転自在に支持された成形ローラ(4) が配設され、この
成形ローラ(4) は直立姿勢に保たれたままで半径方向内
側に又は第1環状成形面(32)及び第2環状成形面(34)に
沿った方向に移動される。
【0022】尚、この実施の形態では、リム(2) のドロ
ップセンターから外リム(2a)までの範囲は、成形ローラ
(4) によって加工されるが、内リム(2b)の環状立上がり
部(22)及びタイヤビード部(23)の仕上げ加工の為に別の
成形ローラ(40)を使用する構成としている。従って、成
形ローラ(4) の下部外周断面形状は、ドロップセンター
から外リム(2a)までの形状に適合させ、上部外周形状
は、テーパ胴部の上端に円弧状部が連続する形態として
いる。
【0023】上記装置を用いて被加工素材(10)から最終
形状のホイールを製作する方法の実際について図1〜図
4に基いて説明する。この実施の形態の方法では、第1
・第2金型(3a)(3b)を同期回転させながら、先ず、ディ
スク相当部(11)がディスク部(1) に仕上げられ、次い
で、リム相当部(12)がリム(2) に仕上げられる。被加工
素材(10)の断面形状はホイールの最終形状に適合させて
予め所定形状に設定する。
【0024】この被加工素材(10)を先ず第1金型(3a)に
セットし、ついで、第2金型(3b)を第1金型(3a)の軸線
方向に降下させてディスク相当部(11)が第1金型(3a)の
第1加圧面(31)と第2金型(3b)の第2加圧面(33)との間
に挟持された状態とする。同時に成形ローラ(4) を被加
工素材(10)の外側から対接させて、リム(2) のドロップ
センター部に適合する成形ローラ(4) の最大径部(41)を
前記ディスク相当部(11)の外側に一致させる。
【0025】この状態で、図2に示すように、第1金型
(3a)及び第2金型(3b)を同方向に同期回転させて第2金
型(3b)を下方に加圧する。同時に成形ローラ(4) を半径
方向内側に加圧してリム相当部(12)の部分の肉厚を圧下
させる。この状態を継続すると、所謂スリコギ鍛造作用
によってディスク相当部(11)の材料が第1金型(3a)の第
1加圧面(31)の凹凸表面部に充満する。つまり、ディス
ク部(1) の成形が完了する。この時ディスク相当部(11)
の素材が成形ローラ(4)によって外側から加圧されてい
るからディスク部(1) の外周側に逃げることなく、凹凸
表面部に確実に充満する。又、このとき、成形ローラ
(4) の胴部と第2環状成形面(34)との間隙が成形ローラ
(4) と第1環状成形面(32)との間隙より小さくなる位置
に前記成形ローラ(4) を押込むようにすれば、前記効果
が一層向上する。
【0026】尚、このときに同時に成形ローラ(4) を所
定の経路で移動させると、リム相当部(12)の材料の一部
が成形ローラ(4) と第1環状成形面(32)の間及び成形ロ
ーラ(4) と第2環状成形面(34)の間で所定の断面形状に
仕上げられる。この後、図3に示すように、最終形状に
仕上げられたディスク部(1) の肉厚を圧下しない程度に
第1金型(3a)の加圧力を低下させた状態で第1金型(3a)
及び第2金型(3b)を回転させながら、成形ローラ(4) に
よってリム(2) のドロップセンターから前リム(2a)まで
の範囲の断面形状を仕上げる。
【0027】この後、前記成形ローラ(4) とは別の成形
ローラ(40)によって図4に示すように内リム(2b)からド
ロップセンターまでの断面の仕上げ成形を行なう。この
実施の形態では、ディスク部(1) が最終形状に仕上げら
れた後でリム(2)の断面形状を仕上げるための加工を実
行することとしたが、リム(2) の成形のための加工の大
部分が前記ディスク部(1) の成形工程と同時に進行する
ようにしてもよい。
【0028】本発明の方法を実施する装置としては、図
6に示すような装置も採用できる。この装置では、門型
フレーム(6) の上辺部材(61)から第1金型(3a)を吊下
げ、この下方の固定ベッド(62)によって第2金型(3b)を
支持した構成としてある。第1金型(3a)は上辺部材(61)
から吊下げられた下方に開放する筒状のホルダ(63)内の
回転ベッド(50)の下面に取付けられる。前記筒状のホル
ダ(63)は、上辺部材(61)の上面に配置した油圧シリンダ
(64)の出力軸に取付けられ、この筒状のホルダ(63)の上
面から突出させた一対のガイドポストが上辺部材(61)を
貫通する。前記回転ベッド(50)は筒状のホルダ(63)によ
って回転自在に保持されるとともに、その胴部外周面に
形成したウオームホイール(52)と筒状のホルダ(63)に内
蔵されるウオーム(53)とからウオームギヤ装置を介して
筒状のホルダ(63)に設けた駆動用モータ(図示せず)の
出力軸(54)と伝動させている。
【0029】従って、第1金型(3a)は、前記駆動用モー
タの回転により回転駆動されると共に、油圧シリンダ(6
4)によって昇降駆動される。第2金型(3b)は、固定ベッ
ド(62)に取付けたホルダ(65)に内蔵される回転ベッド(5
0)の上面に取付けられており、この回転ベッド(50)は、
上記第1金型(3a)の回転駆動装置と同様の装置によって
回転駆動される。
【0030】ホルダ(65)の下面と固定ベッド(62)の上面
とは共に円弧状曲面に形成されて、これら円弧状面相互
が対接する。従って、ホルダ(65)は、この円弧状面に沿
って回動可能となる。尚、前記円弧の中心は、第2金型
(3b)の頂面中央に設定されている。また、図7に示すよ
うに、ホルダ(65)の下面両側に設けた側板(66)(66)には
前記円弧上面と同心の円弧状凹部(67)が設けられ、固定
ベッド(62)の側面に設けた突起(68)と嵌合し、ホルダ(6
5)が固定ベッド(62)に対して抜止め状態に保持される。
【0031】ホルダ(65)の側部には、門型フレーム(6)
の側板下部との間に油圧シリンダ(69)が介装される。こ
の油圧シリンダ(69)の門型フレーム(6) への取付け部は
回動自在とすると共に、その出力軸とホルダ(65)の連結
部も回動自在となっている。又、この油圧シリンダ(69)
の取付け姿勢はその出力軸側が下方に向くように傾斜し
ている。
【0032】従って、図6に示すホルダ(65)の直立姿勢
から、一方の油圧シリンダ(69)の出力軸を進出させて他
方の油圧シリンダ(69)の出力軸を後退させるとホルダ(6
5)が回動され、この回動角度を調節することによりホル
ダ(65)の傾斜姿勢、つまり、第2金型(3b)の傾斜姿勢が
調節できることとなる。又、門型フレーム(6) の一方の
側板には、成形ローラ(4) の支持装置(7) が配設され
る。この支持装置(7) は、これに内蔵された一つの油圧
シリンダによって前記成形ローラ(4) を水平方向に駆動
し、他の一つの油圧シリンダによって昇降駆動する形式
である。
【0033】又、門型フレーム(6) の他方の側板には、
上記支持装置(7) と同様の成形ローラ(40)の支持装置
(8) が配設される。この支持装置も、二つの油圧シリン
ダの動作によって成形ローラ(40)を水平方向と上下方向
に駆動する。上記装置を用いて本発明の方法を実施する
には、予め油圧シリンダ(69)(69)の出力軸の進出度合を
調節して第2金型(3b)の傾斜度合を設定し、この状態で
第2金型(3b)に被加工素材(10)を装着し、その後、油圧
シリンダ(64)を駆動して第1金型(3a)を降下させて第1
加圧面(31)を前記被加工素材(10)のディスク相当部(11)
に対接させる。この後、既述の実施の形態の場合と同様
にして各部を加工することとなる。
【0034】尚、この装置では、第2金型(3b)の姿勢が
調節可能であるから、第2金型(3b)を傾斜姿勢にセット
した状態でディスク部(1) の成形をした後、第2金型(3
b)を非傾斜姿勢にセットして、リム(2) の断面形状を仕
上げる方法が採用できる。この方法では、第2金型(3b)
の胴部外周面の形状は、直立姿勢(非傾斜姿勢)にセッ
トした状態において、リム(2) のドロップセンターから
内リム(2b)までの断面形状に一致させる。
【0035】そして、図8のように、第2金型(3b)を傾
斜させた姿勢において、ディスク部(1) とリム断面のド
ロップセンターから外リム(2a)までの範囲を成形した
後、図9のように、第2金型(3b)を直立姿勢にセットし
て、ドロップセンターから内リム(2b)の範囲を最終形状
に仕上げる。尚、以上の何れの場合にも、第2金型(3b)
の傾斜角度は、極小さな角度でよい。例えば、0.5度
〜5度程度の範囲に設定される。従って、前記方法にお
いて第2金型(3b)を傾斜姿勢から直立姿勢にセットした
とき、第2金型(3b)の外周と半完成リムとの間に僅かな
間隙が出来る。この後、成形ロール(40)によって前記半
完成リムを第2金型(3b)の外周面に押し付けつつ展延さ
せて成形すると、ドロップセンターから内リム迄の範囲
が第2金型(3b)の外周面に沿った断面形状に仕上げ成形
される。
【0036】尚、この実施の形態では、成形ローラ(40)
を通常のスピニング加工用ローラとしてあるが、他の形
式の成形ローラを採用することも可能である。又、図1
0に示すように、成形ローラ(4) の外周形状をリム(2)
のドロップセンターの形状に一致させ、第1・第2金型
(3a)(3b)の加圧によってディスク部(1) を成形する際に
成形ローラ(4) を水平方向に押込むだけとしてもよい。
この場合には、この後のリム断面成形工程において、外
リム(2a)と内リム(2b)とを従来と同様のスピニング加工
によって成形する方法が採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の方法において、被加工素
材被加工素材(10)をセットした状態の断面図
【図2】加工開始初期の状態の断面図
【図3】リム(2) の一部の成形とディスク部(1) の部分
の成形が完了した状態の断面図
【図4】リム(2) の成形加工完了時の断面図
【図5】ホイールの粗面の説明図
【図6】本発明の方法を実施するために用いる装置の断
面図
【図7】固定ベッド(62)とホルダ(65)との連結部の断面
【図8】他の方法を実施した場合のディスク部(1) の成
形工程の説明図
【図9】この場合のリム断面成形工程の断面図
【図10】他の成形ローラ(4) を使用する場合のディス
ク部(1) の成形工程の説明図
【符号の説明】
(1) ・・・ディスク部 (31)・・・第1加圧面 (2a)・・・外リム (32)・・・第1環状成形面 (3a)・・・第1金型 (33)・・・第2加圧面 (34)・・・第2環状成形面 (3b)・・・第2金型 (10)・・・被加工素材 (4) ・・・成形ローラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塑性加工可能な素材から、凹凸外面を具
    備するディスク部とこれの外周に続くリム部とを一体に
    形成する軽合金ホイールの製造方法において、被加工素
    材(10)は円盤状のディスク相当部(11)の外周に環状に隆
    起したリム相当部(12)を具備する構成とし、ディスク部
    (1) の外面形状に一致した第1加圧面(31)の外周に外リ
    ム成形用の第1環状成形面(32)を形成した第1金型(3a)
    と、ディスク部(1) の内面に対接する第2加圧面(33)の
    外周に内リム成形用の第2環状成形面(34)を形成した第
    2金型(3b)とを対向させると共に、前記第1・第2金型
    (3a)(3b)の境界部外周に成形ローラ(4) を移動自在に配
    置し、前記第1・第2金型(3a)(3b)の少なくとも一方に
    リム相当部(12)が外嵌する態様でこれら金型間に被加工
    素材(10)を介在させ、同方向に同期回転させた前記第1
    ・第2金型(3a)(3b)によってディスク相当部(11)を加圧
    することによりディスク部(1) を成形すると共に、前記
    金型回転状態で成形ローラ(4) をリム相当部(12)に加圧
    することによりリム(2) の少なくともドロップセンター
    から前リムまでの断面の一部を仕上げるようにした軽合
    金ホイールの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1・第2金型(3a)(3b)によってディス
    ク相当部(11)を加圧するとき、同時に成形ローラ(4) を
    内側に押込むようにした請求項1に記載の軽合金ホイー
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】 第2金型(3b)の回転軸線を第1金型(3a)
    のそれに対して僅かに傾斜させると共に前記第2金型(3
    b)の第2加圧面(33)を傘状とし、被加工素材(10)のリム
    相当部(12)における第2金型(3b)の傾斜方向と一致する
    部分を成形ローラ(4) によって内側に押込みながらディ
    スク部(1) の断面形状を仕上げるようにした請求項1に
    記載の軽合金ホイールの製造方法。
  4. 【請求項4】 成形ローラ(4) の外周面の形状をドロッ
    プセンター部から外リム外周面の形状に適合させた請求
    項1〜請求項3の何れかに記載の軽合金ホイールの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 第2環状成形面(34)の母線が、第2金型
    (3b)の非傾斜姿勢において内リム(2b)の内周面から外側
    面までの形状に適合した請求項1に記載の軽合金ホイー
    ルの製造方法。
  6. 【請求項6】 第2環状成形面(34)の母線が第2金型(3
    b)の傾斜姿勢において内リム(2b)の内周面から外側面ま
    での形状に適合した請求項3に記載の軽合金ホイールの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 第2環状成形面(34)の母線が、第2金型
    (3b)の非傾斜姿勢において内リム(2b)の内周面及び外側
    面に適合する形状とし、第1・第2金型(3a)(3b)による
    ディスク部(1) の仕上成形完了後にこれら金型の回転軸
    線を同軸上に移動させ、この状態で内リム(2b)側を仕上
    げ成形するようにした請求項5に記載の軽合金ホイール
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 リム相当部(12)の一部を成形ローラ(4)
    によってドロップセンターから外リムまでの一部に仕上
    げた後、リム相当部(12)の他の一部をスピニング加工に
    よって外リム(2a)までの断面に成形するようにした請求
    項1又は請求項3に記載の軽合金ホイールの製造方法。
  9. 【請求項9】 ディスク部(1) の成形の際、成形ローラ
    (4) の胴部と第2環状成形面(34)との間隙が成形ローラ
    (4) と第1環状成形面(32)との間隙より小さくなる位置
    に前記成形ローラ(4) を押込むようにした請求項4に記
    載の軽合金ホイールの製造方法。
  10. 【請求項10】 第2金型(3b)の傾斜角度を0.5度〜
    5度に設定した請求項3、請求項6又は請求項7の何れ
    かに記載の軽合金ホイールの製造方法。
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