JPH10710A - シングルフェーサにおけるベルトの傾き修正方法 - Google Patents
シングルフェーサにおけるベルトの傾き修正方法Info
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- JPH10710A JPH10710A JP15354996A JP15354996A JPH10710A JP H10710 A JPH10710 A JP H10710A JP 15354996 A JP15354996 A JP 15354996A JP 15354996 A JP15354996 A JP 15354996A JP H10710 A JPH10710 A JP H10710A
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- pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベルトの傾きを自動的に修正し、修正後にお
いてベルトが蛇行するのを防止することができるベルト
の傾き修正方法を提供する。 【解決手段】 段ロールとの接触により移動されるベル
ト14の移動を張力調整ローラ15で案内する。張力調
整ローラ15の両端部それぞれにシリンダ18a、18
bを接続する。ベルト14の両側縁における走行方向の
ずれを検出し、そのずれ量が設定値を超えた場合、進み
側に位置するシリンダに高圧力をかけて張力調整ローラ
15とベルト14の進み側側縁部の接触圧を高め、ベル
ト14の傾きによる両側縁の進み遅れを修正する。ベル
ト14の進み遅れの修正後、シリンダの圧力を初期の設
定圧力に戻す。
いてベルトが蛇行するのを防止することができるベルト
の傾き修正方法を提供する。 【解決手段】 段ロールとの接触により移動されるベル
ト14の移動を張力調整ローラ15で案内する。張力調
整ローラ15の両端部それぞれにシリンダ18a、18
bを接続する。ベルト14の両側縁における走行方向の
ずれを検出し、そのずれ量が設定値を超えた場合、進み
側に位置するシリンダに高圧力をかけて張力調整ローラ
15とベルト14の進み側側縁部の接触圧を高め、ベル
ト14の傾きによる両側縁の進み遅れを修正する。ベル
ト14の進み遅れの修正後、シリンダの圧力を初期の設
定圧力に戻す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シングルフェー
サにおけるベルトの傾き修正方法に関するものである。
サにおけるベルトの傾き修正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シングルフェーサは、互に噛合
する一対の段ロール間に中しん紙を挿通して波状に段繰
りし、その段頂に糊をつけたのち、走行されるライナー
を押し付けて貼合させるようにしている。
する一対の段ロール間に中しん紙を挿通して波状に段繰
りし、その段頂に糊をつけたのち、走行されるライナー
を押し付けて貼合させるようにしている。
【0003】段繰り後、糊付けされた中しん紙に対する
ライナーの押し付けには、段ロールにプレスロールを圧
接し、そのプレスロールでライナーを案内して段繰り
後、糊付けされた中しん紙に押し付ける方法と、エンド
レスのベルトの一部を段ロールに圧接し、そのベルトで
ライナーを案内し、ベルトの張力による加圧力によって
ライナーを段繰り後、糊付けされた中しん紙に押し付け
る方法とが知られている。
ライナーの押し付けには、段ロールにプレスロールを圧
接し、そのプレスロールでライナーを案内して段繰り
後、糊付けされた中しん紙に押し付ける方法と、エンド
レスのベルトの一部を段ロールに圧接し、そのベルトで
ライナーを案内し、ベルトの張力による加圧力によって
ライナーを段繰り後、糊付けされた中しん紙に押し付け
る方法とが知られている。
【0004】ところで、プレスロールを用いる押し付け
方法においては、段ロールの外周に一定ピッチで形成さ
れた段山が紙を介してプレスロールをきわめて短い周期
でもって激しく叩くため、振動や騒音が発生し、その振
動によって品質の悪い中しん紙を使用した場合、紙切れ
のおそれがあり、品質の低下を避けることができない。
方法においては、段ロールの外周に一定ピッチで形成さ
れた段山が紙を介してプレスロールをきわめて短い周期
でもって激しく叩くため、振動や騒音が発生し、その振
動によって品質の悪い中しん紙を使用した場合、紙切れ
のおそれがあり、品質の低下を避けることができない。
【0005】これに対して、ベルトの張力による加圧力
によってライナーを中しん紙に押し付ける方法において
は、ベルトと段ロールとの接触範囲を長くとることがで
きるため、プレスロールに比較して接触圧を小さくする
ことができる。このため、振動や騒音の発生が少なく、
中しん紙の品質が悪い場合でも、紙切れのおそれがな
く、品質の優れた製品を得ることができるという特徴を
有する。
によってライナーを中しん紙に押し付ける方法において
は、ベルトと段ロールとの接触範囲を長くとることがで
きるため、プレスロールに比較して接触圧を小さくする
ことができる。このため、振動や騒音の発生が少なく、
中しん紙の品質が悪い場合でも、紙切れのおそれがな
く、品質の優れた製品を得ることができるという特徴を
有する。
【0006】ここで、ベルトは、複数のローラ間にかけ
渡され、中しん紙とライナーの貼合わせによって形成さ
れる片面段ボールとの接触によって一方向に移動される
ため、片面段ボールに厚みの変化や、水分むらあるいは
ベルトに厚みのむらがあると、ベルトとローラの接触圧
が幅方向で不均一となり、ベルトが幅方向に傾きをもっ
て走行する不具合が生じる。
渡され、中しん紙とライナーの貼合わせによって形成さ
れる片面段ボールとの接触によって一方向に移動される
ため、片面段ボールに厚みの変化や、水分むらあるいは
ベルトに厚みのむらがあると、ベルトとローラの接触圧
が幅方向で不均一となり、ベルトが幅方向に傾きをもっ
て走行する不具合が生じる。
【0007】また、ベルトの移動を案内する複数のロー
ラの平行精度やローラ外径の寸法精度が悪い場合、ある
いはベルトと片面段ボールのセンター間にずれがある場
合も上記と同様にベルトとローラの接触圧が幅方向で不
均一となり、ベルトが傾きをもって走行する不具合が生
じる。
ラの平行精度やローラ外径の寸法精度が悪い場合、ある
いはベルトと片面段ボールのセンター間にずれがある場
合も上記と同様にベルトとローラの接触圧が幅方向で不
均一となり、ベルトが傾きをもって走行する不具合が生
じる。
【0008】ここで、ベルトの幅方向の傾きとは、ベル
トの両側縁がベルト走行方向にずれてベルトを織製する
緯糸が幅方向に傾斜することをいう。
トの両側縁がベルト走行方向にずれてベルトを織製する
緯糸が幅方向に傾斜することをいう。
【0009】ベルトに傾きが生じると、片面段ボールと
接触しているベルト面側において、ベルトの後行側の側
縁部のテンションが先行側の側縁部のテンションより強
くなり、そのテンションの相違によってベルトの強度が
劣化し、ベルトが破断する危険が生じる。
接触しているベルト面側において、ベルトの後行側の側
縁部のテンションが先行側の側縁部のテンションより強
くなり、そのテンションの相違によってベルトの強度が
劣化し、ベルトが破断する危険が生じる。
【0010】上記の問題点を解決するため、図6に示し
たベルトの傾き修正装置が提案されている。この修正装
置は、ベルト1の張力を調整する張力調整ローラ2の両
端部に一対のシリンダ3a、3bを接続し、ベルト1の
両側縁に設けた突片4a、4bの進み遅れを光電管5
a、5bで検出して上記一対のシリンダ3a、3bを制
御している。
たベルトの傾き修正装置が提案されている。この修正装
置は、ベルト1の張力を調整する張力調整ローラ2の両
端部に一対のシリンダ3a、3bを接続し、ベルト1の
両側縁に設けた突片4a、4bの進み遅れを光電管5
a、5bで検出して上記一対のシリンダ3a、3bを制
御している。
【0011】すなわち、ベルト1が幅方向に傾斜して一
対の突片4a、4b間に進み遅れが生じ、その進み遅れ
を光電管5a、5bが検出したとき、先行する突片側の
シリンダを加圧して張力調整ローラ2をベルト張り側に
傾斜させ、ベルト1の先行側の側縁部と張力調整ローラ
2との接触圧を高め、先行側の側縁部が張力調整ローラ
2とスリップするのを防止してベルト1の傾きを修正し
ている。
対の突片4a、4b間に進み遅れが生じ、その進み遅れ
を光電管5a、5bが検出したとき、先行する突片側の
シリンダを加圧して張力調整ローラ2をベルト張り側に
傾斜させ、ベルト1の先行側の側縁部と張力調整ローラ
2との接触圧を高め、先行側の側縁部が張力調整ローラ
2とスリップするのを防止してベルト1の傾きを修正し
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記傾き修
正装置においては、ベルトの両側縁部に張力差を与えて
ベルトの傾きを修正し、ベルトの傾き修正後もベルトの
両側縁部に張力差を与えた状態で保持するため、上記張
力差によってベルトが蛇行するという不都合が発生す
る。
正装置においては、ベルトの両側縁部に張力差を与えて
ベルトの傾きを修正し、ベルトの傾き修正後もベルトの
両側縁部に張力差を与えた状態で保持するため、上記張
力差によってベルトが蛇行するという不都合が発生す
る。
【0013】この発明の課題は、傾き修正後のベルトの
蛇行を防止することができるようにしたベルトの傾き修
正方法を提供することである。
蛇行を防止することができるようにしたベルトの傾き修
正方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、中しん紙を波状に段繰りす
る一対の段ロールと、一方の段ロールと対向して一方向
に移動し、段繰り後、糊付けされた中しん紙にライナー
を押し付けて貼合させるエンドレスのベルトと、そのベ
ルトの張力を調整する張力調整ローラと、その張力調整
ローラの両端部をローラ軸心の直交方向に押圧してベル
トに張力を与える一対のシリンダから成るシングルフェ
ーサにおけるベルトの傾き修正方法において、前記ベル
トの両側縁の走行方向のずれを検出し、そのずれ量が予
め設定された設定値を超えた場合に、先行側の側縁側に
配置されたシリンダへの供給圧を他方のシリンダへの供
給圧より大きくして、先行側の側縁部と張力調整ローラ
との接触圧を高め、ベルトの両側縁の走行方向のずれ修
正後、上記シリンダへの供給圧を初期の供給圧に戻すよ
うにした構成を採用している。
めに、この発明においては、中しん紙を波状に段繰りす
る一対の段ロールと、一方の段ロールと対向して一方向
に移動し、段繰り後、糊付けされた中しん紙にライナー
を押し付けて貼合させるエンドレスのベルトと、そのベ
ルトの張力を調整する張力調整ローラと、その張力調整
ローラの両端部をローラ軸心の直交方向に押圧してベル
トに張力を与える一対のシリンダから成るシングルフェ
ーサにおけるベルトの傾き修正方法において、前記ベル
トの両側縁の走行方向のずれを検出し、そのずれ量が予
め設定された設定値を超えた場合に、先行側の側縁側に
配置されたシリンダへの供給圧を他方のシリンダへの供
給圧より大きくして、先行側の側縁部と張力調整ローラ
との接触圧を高め、ベルトの両側縁の走行方向のずれ修
正後、上記シリンダへの供給圧を初期の供給圧に戻すよ
うにした構成を採用している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態の形態
を図1乃至図4に基づいて説明する。
を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0016】図1に示すように、中しん紙aは上段ロー
ル11と下段ロール12間を通過する際に波状に段繰り
される。段繰り後の中しん紙aはサクションあるいはエ
アの吹付け等による手段を介して下段ロール12に保持
されて周方向に搬送され、グルーロール13との接触に
よってその段頂に糊が付けられる。
ル11と下段ロール12間を通過する際に波状に段繰り
される。段繰り後の中しん紙aはサクションあるいはエ
アの吹付け等による手段を介して下段ロール12に保持
されて周方向に搬送され、グルーロール13との接触に
よってその段頂に糊が付けられる。
【0017】下段ロール12にはエンドレスのベルト1
4の一部が圧接されている。ベルト14は、張力調整ロ
ーラ15、蛇行修正ローラ16およびガイドローラ17
間にかけ渡されており、ライナーbは上記ベルト14に
案内され、段繰り後、糊付けされた中しん紙aに押し付
けられて貼合される。その貼合によって片面段ボールA
が形成される。
4の一部が圧接されている。ベルト14は、張力調整ロ
ーラ15、蛇行修正ローラ16およびガイドローラ17
間にかけ渡されており、ライナーbは上記ベルト14に
案内され、段繰り後、糊付けされた中しん紙aに押し付
けられて貼合される。その貼合によって片面段ボールA
が形成される。
【0018】図2に示すように、張力調整ローラ15の
両端のローラ軸15a、15bにはそれぞれシリンダ1
8a、18bが接続され、各シリンダ18a、18bを
作動させることによってベルト14の張力が調整され
る。
両端のローラ軸15a、15bにはそれぞれシリンダ1
8a、18bが接続され、各シリンダ18a、18bを
作動させることによってベルト14の張力が調整され
る。
【0019】ベルト14は片面段ボールAとの接触によ
って一方向に移動される。このとき、片面段ボールAの
厚み、およびベルト自体の厚みにむらがあり、あるいは
ベルト14の移動を案内する各ロール15、16、17
の平行精度が悪い場合、ベルト14の両側縁が走行方向
にずれて幅方向に傾きが生じる。このベルト14の傾き
は傾き検出手段20によって検出される。
って一方向に移動される。このとき、片面段ボールAの
厚み、およびベルト自体の厚みにむらがあり、あるいは
ベルト14の移動を案内する各ロール15、16、17
の平行精度が悪い場合、ベルト14の両側縁が走行方向
にずれて幅方向に傾きが生じる。このベルト14の傾き
は傾き検出手段20によって検出される。
【0020】傾き検出手段20は、ベルト14の両側部
に一対の磁性体から成る検出片21a、21bを取付
け、その検出片21a、21bの進み遅れを一対の磁気
センサから成る検出センサ22a、22bによって検出
している。
に一対の磁性体から成る検出片21a、21bを取付
け、その検出片21a、21bの進み遅れを一対の磁気
センサから成る検出センサ22a、22bによって検出
している。
【0021】なお、磁性体から成る検出片に代えて、ベ
ルト14の両側縁に側方に張り出す突片を形成し、その
突片を検出して、これを光電管から成る検出センサによ
り検出してもよい。
ルト14の両側縁に側方に張り出す突片を形成し、その
突片を検出して、これを光電管から成る検出センサによ
り検出してもよい。
【0022】検出センサ22a、22bの検出信号は、
図2に示すシーケンサ30のカウンタ31に入力され
る。また、カウンタ31には蛇行修正ローラ17の端部
に接続されたパルスジェネレータ32からのパルス信号
φG が入力される。
図2に示すシーケンサ30のカウンタ31に入力され
る。また、カウンタ31には蛇行修正ローラ17の端部
に接続されたパルスジェネレータ32からのパルス信号
φG が入力される。
【0023】カウンタ31は、一対の検出センサ22
a、22bから入力される二つの信号のうち、先に入力
される信号によってパルスジェネレータ32から送られ
るパルス数のカウントを開始し、後から入力される信号
によってカウントを終了し、そのカウント量を演算部3
3に入力する。
a、22bから入力される二つの信号のうち、先に入力
される信号によってパルスジェネレータ32から送られ
るパルス数のカウントを開始し、後から入力される信号
によってカウントを終了し、そのカウント量を演算部3
3に入力する。
【0024】演算部33は、カウンタ31でカウントさ
れたパルス数が、基準となる設定値より大か小であるか
を比較し、その比較結果に基づく指令信号を出力して、
油圧ユニット40の圧力切換用電磁弁47、48を動作
させる。
れたパルス数が、基準となる設定値より大か小であるか
を比較し、その比較結果に基づく指令信号を出力して、
油圧ユニット40の圧力切換用電磁弁47、48を動作
させる。
【0025】油圧ユニット40は、図4に示すように、
低圧発生部41と高圧発生部42とを有し、低圧発生部
41では、低圧ポンプ43および低圧リリーフ弁44に
よって所定の圧力、例えば50kg/cm2 の圧力の油
圧を形成し、一方、高圧発生部42では高圧ポンプ45
および高圧リリーフ弁46によって上記圧力より高圧の
圧力、例えば65kg/cm2 の圧力の油圧を形成す
る。
低圧発生部41と高圧発生部42とを有し、低圧発生部
41では、低圧ポンプ43および低圧リリーフ弁44に
よって所定の圧力、例えば50kg/cm2 の圧力の油
圧を形成し、一方、高圧発生部42では高圧ポンプ45
および高圧リリーフ弁46によって上記圧力より高圧の
圧力、例えば65kg/cm2 の圧力の油圧を形成す
る。
【0026】低圧発生部41で形成された低圧の油圧と
高圧発生部42で形成された高圧の油圧は、圧力切換用
電磁弁47、48および方向切換用電磁弁49、50を
介して一対のシリンダ18a、18bに切換的に供給さ
れる。
高圧発生部42で形成された高圧の油圧は、圧力切換用
電磁弁47、48および方向切換用電磁弁49、50を
介して一対のシリンダ18a、18bに切換的に供給さ
れる。
【0027】図4は、一対のシリンダ18a、18bの
下室に低圧発生部41の低圧の油圧を供給している状態
を示す。その状態から例えば右側の圧力切換用電磁弁4
8を高圧側に切換えることにより、右側のシリンダ18
bの下室に高圧発生部42の油圧を供給することができ
る。
下室に低圧発生部41の低圧の油圧を供給している状態
を示す。その状態から例えば右側の圧力切換用電磁弁4
8を高圧側に切換えることにより、右側のシリンダ18
bの下室に高圧発生部42の油圧を供給することができ
る。
【0028】また、図4に示す状態から各方向切換用電
磁弁49、50を切換えることによって、各シリンダ1
8a、18bの動きの方向を変えることができる。
磁弁49、50を切換えることによって、各シリンダ1
8a、18bの動きの方向を変えることができる。
【0029】実施の形態で示すシングルフェーサは上記
の構造から成り、片面段ボールの形成時、一対のシリン
ダ18a、18bには図4に示す油圧ユニット40の低
圧発生部41によって形成された低圧の油圧が供給され
る。その油圧の供給状態で片面段ボールAを形成し、そ
の片面段ボールAとの接触によって一方向に移動される
ベルト14の両側縁に進み遅れが生じると、進み側側縁
に位置するシリンダに高圧発生部42により形成された
高圧の油圧が供給される。
の構造から成り、片面段ボールの形成時、一対のシリン
ダ18a、18bには図4に示す油圧ユニット40の低
圧発生部41によって形成された低圧の油圧が供給され
る。その油圧の供給状態で片面段ボールAを形成し、そ
の片面段ボールAとの接触によって一方向に移動される
ベルト14の両側縁に進み遅れが生じると、進み側側縁
に位置するシリンダに高圧発生部42により形成された
高圧の油圧が供給される。
【0030】いま、例えば、図2に示すベルト14の右
側が左側に対して進むと、同図の左側検出片21aに遅
れ、右側の検出片21bに進みが生じ、一対の検出セン
サ22a、22bがその遅れと進みに対応して検出信号
を発生してシーケンサ30のカウンタ31に入力する。
側が左側に対して進むと、同図の左側検出片21aに遅
れ、右側の検出片21bに進みが生じ、一対の検出セン
サ22a、22bがその遅れと進みに対応して検出信号
を発生してシーケンサ30のカウンタ31に入力する。
【0031】カウンタ31は、図5に示すように、右側
の検出センサ22bから入力される信号によってパルス
ジェネレータ32から送られるパルス信号をカウントし
始め、左側の検出センサ22aから入力される信号によ
りカウントを終了して演算部33に入力する。
の検出センサ22bから入力される信号によってパルス
ジェネレータ32から送られるパルス信号をカウントし
始め、左側の検出センサ22aから入力される信号によ
りカウントを終了して演算部33に入力する。
【0032】演算部33はカウンタ31でカウントされ
たパルス数が基準となる設定値(例えばパルス数5)よ
り大か小であるかを比較する。そして、その比較結果、
例えば上記設定値を超えている場合(例えばパルス数が
図5に示すように8つ)は、上記比較結果に基づく指令
信号を油圧ユニット40に出力して、右側の圧力切換用
電磁弁48を作動させ、その電磁弁48を高圧側に切り
換える。
たパルス数が基準となる設定値(例えばパルス数5)よ
り大か小であるかを比較する。そして、その比較結果、
例えば上記設定値を超えている場合(例えばパルス数が
図5に示すように8つ)は、上記比較結果に基づく指令
信号を油圧ユニット40に出力して、右側の圧力切換用
電磁弁48を作動させ、その電磁弁48を高圧側に切り
換える。
【0033】このため、高圧発生部42によって形成さ
れた高圧の油圧(65kg/cm2)が右側のシリンダ
18bに供給され、張力調整ローラ15の右側ローラ軸
15bが加圧される。
れた高圧の油圧(65kg/cm2)が右側のシリンダ
18bに供給され、張力調整ローラ15の右側ローラ軸
15bが加圧される。
【0034】上記パルスジェネレータ32からのパルス
信号のカウントは、ベルト14の1回転毎に行なわれ、
カウントしたパルス数が設定値を超えている間、右側の
シリンダ18bには高圧の油圧が供給される。
信号のカウントは、ベルト14の1回転毎に行なわれ、
カウントしたパルス数が設定値を超えている間、右側の
シリンダ18bには高圧の油圧が供給される。
【0035】張力調整ローラ15の右側ローラ軸15b
に対する加圧力を左側ローラ軸15aに対する加圧力よ
り高くすることによって張力調整ローラ15に対するベ
ルト14の右側部の接触圧が左側部の接触圧より高くな
るため、ベルト14の左右の進み遅れ量が修正され、そ
の進み遅れ量が小さくなると、上記カウンタ31で読み
取るパルス数が次第に減少する。そのパルス数が基準の
設定値以下になると、演算部33からの指令信号によ
り、右側の圧力切換用電磁弁48が低圧側に切り換わ
る。
に対する加圧力を左側ローラ軸15aに対する加圧力よ
り高くすることによって張力調整ローラ15に対するベ
ルト14の右側部の接触圧が左側部の接触圧より高くな
るため、ベルト14の左右の進み遅れ量が修正され、そ
の進み遅れ量が小さくなると、上記カウンタ31で読み
取るパルス数が次第に減少する。そのパルス数が基準の
設定値以下になると、演算部33からの指令信号によ
り、右側の圧力切換用電磁弁48が低圧側に切り換わ
る。
【0036】このため、右側のシリンダ18bには低圧
発生部41によって形成された低圧の油圧が供給され、
右側のシリンダ18bは初期の設定圧に戻される。
発生部41によって形成された低圧の油圧が供給され、
右側のシリンダ18bは初期の設定圧に戻される。
【0037】なお、ベルト14の左側が右側に対して進
み、その進み量が設定値より大きくなると、図4に示す
左側の圧力切換用電磁弁47が高圧側に切り換えられ
る。ベルト14の進み遅れが修正されると、上記圧力切
換用電磁弁47は低圧側に切り換えられ、左側のシリン
ダ18aは初期の設定圧に戻される。
み、その進み量が設定値より大きくなると、図4に示す
左側の圧力切換用電磁弁47が高圧側に切り換えられ
る。ベルト14の進み遅れが修正されると、上記圧力切
換用電磁弁47は低圧側に切り換えられ、左側のシリン
ダ18aは初期の設定圧に戻される。
【0038】上記のように、ベルト14の両側縁の走行
方向のずれ修正後に、シリンダへの供給圧を低圧に戻す
ことにより、張力調整ローラ15は初期の平行状態に戻
されるため、ずれ修正後のベルト14の蛇行を防止する
ことができる。
方向のずれ修正後に、シリンダへの供給圧を低圧に戻す
ことにより、張力調整ローラ15は初期の平行状態に戻
されるため、ずれ修正後のベルト14の蛇行を防止する
ことができる。
【0039】発明の実施の形態においては、下段ロール
12に保持されて周方向に搬送される段繰り後の中しん
紙aとの接触によってエンドレスのベルト14を一方向
に移動させるようにしたが、上記ベルト14の移動を案
内する複数のロール15、16、17の1つをモータお
よび一方向クラッチを介して駆動してベルト14を移動
させると共に、中しん紙aとの接触によってベルト14
を移動させる駆動力がモータからの駆動力を上回ったと
き、一方向クラッチによってモータからロールへの回転
伝達を遮断させて中しん紙aとの接触によりベルト14
を移動させるようにしてもよい。
12に保持されて周方向に搬送される段繰り後の中しん
紙aとの接触によってエンドレスのベルト14を一方向
に移動させるようにしたが、上記ベルト14の移動を案
内する複数のロール15、16、17の1つをモータお
よび一方向クラッチを介して駆動してベルト14を移動
させると共に、中しん紙aとの接触によってベルト14
を移動させる駆動力がモータからの駆動力を上回ったと
き、一方向クラッチによってモータからロールへの回転
伝達を遮断させて中しん紙aとの接触によりベルト14
を移動させるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、ベ
ルトの両側縁に走行方向のずれが生じ、そのずれ量が基
準となる設定量を超えた場合に、先行側の側縁側に配置
されたシリンダに高圧の圧力を付与して張力調整ローラ
を押圧し、その押圧により先行側の側縁部と張力調整ロ
ーラとの接触圧を高めるようにしたので、ベルトの両側
縁の進み遅れ(ベルトの傾き)を自動的に修正すること
ができる。また、進み遅れの修正後に高圧としたシリン
ダを初期の設定圧に戻すようにしたので、傾き修正後の
ベルトの蛇行を防止することができる。
ルトの両側縁に走行方向のずれが生じ、そのずれ量が基
準となる設定量を超えた場合に、先行側の側縁側に配置
されたシリンダに高圧の圧力を付与して張力調整ローラ
を押圧し、その押圧により先行側の側縁部と張力調整ロ
ーラとの接触圧を高めるようにしたので、ベルトの両側
縁の進み遅れ(ベルトの傾き)を自動的に修正すること
ができる。また、進み遅れの修正後に高圧としたシリン
ダを初期の設定圧に戻すようにしたので、傾き修正後の
ベルトの蛇行を防止することができる。
【図1】シングルフェーサの概略図
【図2】ベルト張力調整用シリンダの制御回路図
【図3】図2のIII −III 線に沿った断面図
【図4】同上シリンダの油圧回路図
【図5】タイムチャート
【図6】従来のベルト傾き修正装置の一部切欠正面図
11、12 段ロール 14 ベルト 15 張力調整ローラ 18a、18b シリンダ 20 傾き検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 英範 大阪市西淀川区御幣島2丁目15番28号 ハ マダ印刷機械株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼本 郁生 三田市テクノパーク19−1 レンゴー株式 会社三田工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 中しん紙を波状に段繰りする一対の段ロ
ールと、一方の段ロールと対向して一方向に移動し、段
繰り後、糊付けされた中しん紙にライナーを押し付けて
貼合させるエンドレスのベルトと、そのベルトの張力を
調整する張力調整ローラと、その張力調整ローラの両端
部をローラ軸心の直交方向に押圧してベルトに張力を与
える一対のシリンダから成るシングルフェーサにおける
ベルトの傾き修正方法において、前記ベルトの両側縁の
走行方向のずれを検出し、そのずれ量が予め設定された
設定値を超えた場合に、先行側の側縁側に配置されたシ
リンダへの供給圧を他方のシリンダへの供給圧より大き
くして、先行側の側縁部と張力調整ローラとの接触圧を
高め、ベルトの両側縁の走行方向のずれ修正後、上記シ
リンダへの供給圧を初期の供給圧に戻すようにしたこと
を特徴とするシングルフェーサにおけるベルトの傾き修
正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15354996A JPH10710A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | シングルフェーサにおけるベルトの傾き修正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15354996A JPH10710A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | シングルフェーサにおけるベルトの傾き修正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10710A true JPH10710A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15564945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15354996A Pending JPH10710A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | シングルフェーサにおけるベルトの傾き修正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10710A (ja) |
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- 1996-06-14 JP JP15354996A patent/JPH10710A/ja active Pending
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US12011900B2 (en) | 2020-05-05 | 2024-06-18 | Fosber S.P.A. | Single facer for manufacturing a corrugated board with a facilitated system for replacing the pressing belt |
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