JPH1070465A - 共用キャパシタを用いたデルタ−シグマ変調器 - Google Patents

共用キャパシタを用いたデルタ−シグマ変調器

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JPH1070465A
JPH1070465A JP9092076A JP9207697A JPH1070465A JP H1070465 A JPH1070465 A JP H1070465A JP 9092076 A JP9092076 A JP 9092076A JP 9207697 A JP9207697 A JP 9207697A JP H1070465 A JPH1070465 A JP H1070465A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共用キャパシタ構成のデルタ−シグマ変調器
のアナログ入力電圧依存性を除去する。 【解決手段】 本発明のデルタ−シグマ変調器は、A/
D変換器の一部分を構成する。この変調器は、共用キャ
パシタ構成に接続されるスイッチト・キャパシタ回路を
含む。これらの共用キャパシタは、入力信号をサンプル
する機能、ディジタル・データに応じた基準電圧の極性
をサンプルするD/A変換機能と共用される。基準電圧
はこのスイッチト・キャパシタ回路並びに負荷回路に結
合され、この負荷回路は、基準電圧源上のディジタル・
データおよびアナログ入力電圧依存性を打ち消す。負荷
回路は、こうしてデータ依存性ローディングによって引
き起こされる基準電圧源の変調を除去する役割を果た
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル・アナ
ログ混在システムに関し、特に、入力部でアナログ入力
信号とD/A変換出力とを加算する共用キャパシタを有
するデルタ−シグマ変調器に関する。なお、本明細書の
記述は本件出願の優先権の基礎たる米国特許出願第08
/630,436号(1996年4月10日出願)の明
細書の記載に基づくものであって、当該米国特許出願の
番号を参照することによって当該米国特許出願の明細書
の記載内容が本明細書の一部分を構成するものとする。
【0002】
【従来の技術】アナログ回路とディジタル回路の両方を
同一モノリシック基板上に組み入れる集積回路は周知で
ある。そのような集積回路としては、例えばディジタル
信号とアナログ信号の両者間の変換を行う回路がある。
アナログ信号からディジタル信号への変換を行う回路
は、A/D変換器と呼ばれる。一般的なA/D変換器は
デルタ−シグマ変調器(delta-sigma modulator) をしば
しば使用する。デルタ−シグマ変調器はアナログ入力信
号をナイキスト・サンプル・レート(Nyquist sample ra
te) より大きいレートでオーバサンプルし、アナログ信
号をディジタル・データへ変換する。
【0003】A/D変換器内で使用されるデルタ−シグ
マ変調器は量子化雑音(quantization noise)の雑音スペ
クトルを操作する働きをするので、ディジタル・データ
に含まれる雑音電力の大部分は信号帯域幅外の高周波数
域へ移動する。これを、ノイズ・シェーピング(noise s
haping) と呼ぶ。ディジタル・データはディジタル・フ
ィルタリングされ、この帯域外の量子化雑音を許容可能
なレベルに減少させる。
【0004】A/D変換器内で使用されるデルタ−シグ
マ変調器は、スイッチト・キャパシタ回路を含む。スイ
ッチト・キャパシタ回路は、入力信号並びに基準電圧源
をサンプルする働きをする。サンプリングは、周期的に
1つ以上のキャパシタを入力電圧および/または基準電
圧で充電することを含む。サンプリングはしばしば「電
荷ローディング(charge loading)」と名付けられる。
【0005】電荷ローディングした後、スイッチト・キ
ャパシタ回路は電荷を加算ノード(summing node)に放電
する。一般的なデルタ−シグマ変調器のフロントエンド
を例にとると、サンプルしたアナログ入力信号は、続く
放電周期にサンプルした基準電圧と加算され、加算ノー
ドから積分器へ送られる。積分器は、デルタ−シグマ変
調器ループ内に含まれる場合、量子化雑音に対してハイ
パス効果を有している。このため、スイッチト・キャパ
シタ回路は積分器と組合わさった時、ノイズ・シェーピ
ング・フィルタとして働く。
【0006】スイッチト・キャパシタ回路において、キ
ャパシタに対してアナログ入力電圧および基準電圧が与
える影響をより明確に理解するために、図1に示される
デルタ−シグマ変調器を例にとる。10は、A/D変換
器内に用いられるデルタ−シグマ変調器を示し、本例の
デルタ−シグマ変調器10のさまざまな構成要素を説明
することによって、デルタ−シグマ変調器に関連するデ
ータ依存性ローディングの問題を理解することができ
る。
【0007】デルタ−シグマ変調器10は、スイッチト
・キャパシタ回路12と、積分器(integrator)14と、
量子化器(quantizer) 16との3つの構成要素を含む。
スイッチト・キャパシタ回路12は、アナログ入力信号
(Vin)および基準電圧(+/−Vref)をサンプルする
機能を有する。サンプルの後に、スイッチト・キャパシ
タ回路12は、サンプルした電圧に依存する電荷を積分
器14に放電する。サンプルおよび放電は、クロック・
サイクルφ1およびφ2により制御される。基準電圧源
+Vrefまたは−Vrefのいずれに対応した電荷を積分器1
4に送るかは、1ビット・データ20によって制御され
る。たとえば、1ビット・データ20の論理低値は、Y
=1のスイッチの閉(すなわち+Vrefの選択)を引き起
こす。逆に、Y=−1という論理値は、Y=−1のスイ
ッチの閉を引き起こす。1ビット・データ20の論理値
が、+Vrefまたは−Vrefのいずれが選択されてクロック
φ2のときにVinと加算されるかを決定する。したがっ
て、キャパシタ22および24と、これらのスイッチ
は、1ビット・データ20により制御される1ビットD
/A変換機能を実現する。
【0008】スイッチト・キャパシタ回路12は、キャ
パシタCs およびCr を充電しかつ放電させる役割を果
たす一方で、積分器14は、放電された電荷をキャパシ
タCi に積分する。この積分器の出力は、量子化器16
に送られる。量子化器16は、1ビット・データ20と
して示されるディジタル出力を生成する。
【0009】問題は、スイッチト・キャパシタ12が積
分器14上に放電する時に起こる。放電した後にキャパ
シタCr 上にすでにわずかでも1ビット・データに依存
した電荷が存在していると、その電荷は、Vrefが次のク
ロック・サイクル中にサンプルされるときに、Vrefの負
荷電荷に影響を及ぼす。たとえば、Y=1というデータ
値は、キャパシタ22の放電をφ2のクロック・サイク
ル中に引き起こす。しかし、キャパシタ24について
は、Y=−1の値がY=1と同時には生じないため、充
電されたままとなっている。次のクロックφ1では、+
Vrefは、キャパシタ22の電荷を再充電しなければなら
ないが、一方−Vrefは、一切の追加の電荷も追加する必
要がない。したがって、+Vrefまたは−Vref電圧源から
みた負荷は、ビット・データ20に依存して変化する。
この状態を、「データ依存ローディング(data dependen
t loading)」と呼ぶ。
【0010】2つの形態のデータ依存ローディングがあ
る。1つの形態は上記に示されたように、+Vrefおよび
−Vref電圧源上の1ビット・データ等のディジタル・デ
ータに依存したローディングである。この形態のデータ
依存ローディングは、本明細書ではディジタル・データ
依存性として分類される。しかし、しばしばアナログ・
データ依存性(analog data dependency)と呼ばれるもう
1つの形態のデータ依存性がある。Vref上のアナログ・
データ依存性は、アナログ入力電圧Vinの変化によって
直接に引き起こされる。
【0011】図2に、+Vrefまたは−Vref基準電圧源に
関するアナログ・データ依存ローディングの問題が示さ
れている。負荷回路26は、クロックφ1でサンプルさ
れている状態、すなわち電荷のローディングがキャパシ
タCr に生じている状態を示すものである。キャパシタ
r 上の電荷がクロックφ2に完全に放電されない場
合、図に示す負荷28と等価となる。負荷28は、抵抗
成分32を介した残存電荷からなる電流源30としてモ
デル化される。抵抗成分32は±Vrefを発生する基準電
圧源の出力抵抗である。抵抗成分32を介しての負荷電
流源30は、Vref電圧に電圧ドロップを引き起こす。し
たがって、Vref(実際値)=Vref(理想値)−Rload×
loadとなる。Rloadは、抵抗成分32の抵抗値であ
る。Iloadは、電流源30の電流値である。Iloadは1
ビット・データYに(Y=1またはY=−1のいずれに
も)比例するため、VrefはYに比例する。このように、
従来のスイッチト・キャパシタ回路の1ビットD/A変
換器12は、Vref上にデータに依存した電荷負荷を発生
させ、このためにVrefのYによる変調が起こる。
【0012】Vrefのデータ依存した変調を防ぐことは重
要である。量子化雑音が存在する高周波域(すなわちf
s /2:fs はサンプリング周波数)付近の交流(A
C)成分によりVrefがわずかでも変調されると、デルタ
−シグマ変調器10によって、この量子化雑音が変調さ
れ再び通過帯域(すなわち直流(DC)付近)に戻され
てしまう。たとえば、Vinがフルスケール電圧の範囲(p
eak-to-peak)の正確に中間にある場合には、1ビット・
データYのデューティ比(duty cycle)は50%となり、
s /2のクロックとほぼ等価となる。このことは、V
refがfs /2の変調を受けることを意味する。Vref
のデータ依存性ローディングを最小化して、帯域内雑音
の増加を防ぐことが重要である。Vref電圧源上で形成さ
れる交流成分の問題と、この交流成分が通過帯域スペク
トル(passband spectrum) に与える影響とは、よく知ら
れており、以下の論文に記述されている:S. Harris
著"How to Achieve Optimum Performance from Delta-S
igma A/D and D/A Converters (デルタ・シグマA/D
およびD/A変換器の最適動作を達成する方法)" 、J.
Audio Eng. Soc. Vol. 41、No. 10 (October 1993), p
p. 782-790(ここで参照することにより本明細書の一部
を構成する)。
【0013】データ依存ローディングおよびVref上の交
流成分の問題を除去する試みがなされてきた。多くの研
究者は、別の放電回路をスイッチト・キャパシタ回路内
に用いた。図3に、このような回路が示されており、ス
イッチト・キャパシタ回路12aは、スイッチト・キャ
パシタ回路12に放電スイッチ36および38を付け加
えて図示されている。スイッチ36および38は、使用
されていないキャパシタCr 上の一切の電荷を放電する
役割を果たす。より具体的には、スイッチ36および3
8は、積分器14aの加算ノード上に放電する際に選択
されないキャパシタをグランドに放電させる。たとえ
ば、Y=1の時キャパシタ22a上の電荷が加算ノード
(summing node)に放電される場合は、キャパシタ24a
にサンプルされた−Vref電圧がグランドに放電される。
Y=−1の時は逆の動作を行う。スイッチ36および3
8は、−Vrefおよび+Vrefに対する電荷負荷を、Y=1
またはY=−1スイッチを選択するのに用いられる1ビ
ット・データにかかわりなく一定にするのに有効である
ことがわかる。図3の技術は、よく知られており、米国
特許第4,851,841号で説明されている(ここで
参照することにより本明細書の一部を構成する)。
【0014】1ビット・データのデータ依存ローディン
グは、図3に示された構成によって除去されるが、スイ
ッチト・キャパシタ回路12aでは、必要なスイッチが
増加するという問題がある。放電スイッチ36および3
8をさらに付け加えることは、制御シーケンスを複雑に
し、設計を困難にするだけである。したがって、図1お
よび図3に示されたものより少ないスイッチとより少な
いキャパシタとを有する、より単純なスイッチト・キャ
パシタ回路を用いることが望ましい。より単純な構成
は、図4に関して示されている。
【0015】図4に、デルタ−シグマ変調器のスイッチ
ト・キャパシタ積分器部分40が示されており、この変
調器には、改良されたスイッチト・キャパシタ回路12
bが用いられている。スイッチト・キャパシタ回路12
bは、スイッチト・キャパシタ回路12や12aより少
ないキャパシタで構成されている。より具体的には、ス
イッチト・キャパシタ回路12bは、3個のキャパシタ
を用いることがなく、単一の「共用キャパシタ(シェア
ード・キャパシタ(shared capacitor)ともいう。)」C
S を組み入れている。共用キャパシタCS は、Vinをサ
ンプルするだけでなく、さらに1ビット・データに応じ
て+Vrefまたは−Vrefをサンプルするのにも共用され
る。すなわち、Vinをサンプルする役割と、1ビットD
/A変換機能を単一のキャパシタで実現している。単一
の共用キャパシタを用いることで、集積回路上の容量エ
リア(capacitor area)が最小化されるだけでなく、さら
に重要なこととして、アナログ入力信号Vinのサンプリ
ングと1ビット・データにより選択される基準電圧源電
圧+/−Vrefとの間に積分した時の利得誤差(gain erro
r)をなくすことができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】経済性および性能の点
から、共用キャパシタ構成を用いることが望ましい。し
かし、データ依存性の問題は依然として残されている。
たとえば、図4に示された構成を用いると、Y=−1の
場合に、クロックφ2において共用キャパシタCS に+
Vrefが供給する電荷は、Q=CS (Vref−Vin)であ
る。しかし、Y=1の場合には、共用キャパシタCS
+Vrefが供給する電荷は、Q=0となる。
【0017】上記のように、データ依存性は、共用キャ
パシタを用いた構成でも存在する。図4に示された共用
キャパシタ回路を用いることは望ましいがその一方で、
このスイッチト・キャパシタ回路に改良を加えて、デー
タ依存性の問題をなくさなければならない。したがっ
て、新規な構成は、共用キャパシタの利点を有しながら
欠点がないように工夫しなければならない。部分的な解
決方法が図5に示されている。
【0018】図5は、改良されたスイッチト・キャパシ
タ回路12cが、全差動型スイッチト・キャパシタ積分
器42のフロント・エンドとして接続されている図であ
る。回路12cは、回路12bを全差動構成にしたもの
で、共有キャパシタの利点を有している。回路12cは
互いに逆極性の基準電圧源(すなわちVref+ およびVref
- )を用い、これらの基準電圧を特定の極性のアナログ
入力電圧(すなわちVin+ またはVin- )と選択的に組
み合わせている。Vref+ およびVref- がYの極性にかか
わらず同容量Cs であるキャパシタ44と46のどちら
かに必ず電荷を充電するため、この回路では、1ビット
・データによるディジタル・データ依存性を除去するこ
とができる。
【0019】図5のスイッチト・キャパシタ回路では、
ディジタル・データ依存性は取り除かれるが、アナログ
・データ依存性は依然存在する。+Vrefおよび−Vref
供給する電荷は、Vinに依存するのみで、Yの値には依
存しない。たとえば、Y=−1の場合は、+Vrefによる
共有キャパシタ44上の電荷の供給は、Q=CS (Vref
+ − Vin+ )である。Y=1の場合には、+Vref
よる共有キャパシタ46上の電荷の供給は、Q=CS
(Vref+ − Vin- )である。Vin+ は、Vin- とは
等しくないため、Vin依存性がなお問題となる。
【0020】全差動積分器を図5に示された構成で用い
ることによる利点は、Ribnerらの"AThird-Order Multi
Stage Sigma-Delta Modulator With Reduced Sensitivi
tyTo Nonidealities(対非線形性感度を低下させた3次
多段シグマ・デルタ変調器)" 、IEEE JR. of Solid-St
ate Circuits、Vol. 26 、No. 12(December 1991)、p
p. 1764-1774 に説明されている(ここで参照すること
により本明細書の一部を構成する)。全差動信号、共有
キャパシタおよび全差動積分器を用いることにより、か
なりの部分のデータ依存性を解決することができる。し
かし、このような構成では、アナログ・データ依存性の
問題は解決されない。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の概説された問題
は、スイッチト・キャパシタ回路の構成を改良すること
によって大部分解決される。このスイッチト・キャパシ
タ回路は、A/D変換器内にデルタ−シグマ変調器の一
部分として構成される。本明細書におけるデルタ−シグ
マ変調器は、アナログ入力信号を変換するのに用いられ
る。この改良されたスイッチト・キャパシタ回路の構成
を、それと同様のスイッチト・キャパシタ負荷回路と組
み合わせることによって、ディジタルおよびアナログ・
データ依存性の問題は回避される。
【0022】ディジタルおよびアナログ・データ依存性
のいずれもが、このデルタ−シグマ変調器を有する負荷
回路を用いることによって実質的に取消される。この負
荷回路は、基準電圧+/−Vrefと入力電圧Vinとを受け
るという点で、スイッチト・キャパシタ回路と類似して
設計される。負荷回路は、スイッチト・キャパシタ回路
によるデータ依存したローディングと、反対の極性のデ
ータ依存性を有するローディングを発生させる。これに
よって、基準電圧+/−Vrefのスイッチト・キャパシタ
回路によるデータ依存性は、負荷回路による反極性のオ
フセット負荷により相殺される。
【0023】この負荷回路は、Vrefのローディングを、
変調器がVref電源に対して確定する+Vinまたは−Vin
の値にかかわりなく、効果的かつ効率的に取消す。負荷
回路は、デルタ−シグマ変調器から分離されるが、同じ
+/−Vinおよび+/−Vref信号を、デルタ−シグマ変
調器のスイッチト・キャパシタ回路をレプリカしたスイ
ッチト・キャパシタ回路として受ける。本発明のデルタ
−シグマ変調器は、共用キャパシタを全差動増幅器と共
に用いることにより、性能および費用のいずれの面でも
魅力的なものとなる。デルタ−シグマ変調器と同じモノ
リシック基板上に形成される負荷回路は、基準電圧Vref
およびアナログ入力電圧Vinを受ける役割と、さらに重
要なこととして、デルタ−シグマ変調器によって引き起
こされる+/−Vref電源上のデータ依存したローディン
グをキャンセルする役割とを果たすスイッチト・キャパ
シタ回路を備えている。
【0024】A/D変換器内で、デルタ−シグマ変調器
は、入力電圧および基準電圧を選択的にサンプルする共
用キャパシタとして示されるスイッチト・キャパシタ回
路を含む。共用キャパシタは、正極性のアナログ入力電
圧(Vin+ )を第1クロック・サイクルφ1中にサンプ
ルするように接続される。この共用キャパシタは、第1
のクロック・サイクルφ1に続く第2クロック・サイク
ルφ2中に+Vrefと−Vrefのいずれをもデータ値Yに依
存してサンプルする。負荷回路のキャパシタは、負極性
のアナログ入力電圧(Vin- )を第1クロック・サイク
ル中にサンプルするように接続される。この負荷回路
は、第2クロック・サイクルφ2中に共用キャパシタと
同極性の基準電圧源をサンプルする。
【0025】負荷回路は、スイッチト・キャパシタ回路
が基準電圧に与える負荷とは反対の負荷を基準電圧に付
加して、アナログ入力電圧が基準電圧に対して付加する
データ依存性を実質的に打ち消す。この負荷は、デルタ
−シグマ変調器の共用キャパシタにより受けられるアナ
ログ入力電圧と同じ大きさのかつ逆極性のものである。
すなわち、負荷回路は、オフセット電圧を変調器の共用
キャパシタで受けられるアナログ入力電圧に追随させ
る。いかなる場合も、負荷回路は、こうすることでアナ
ログ入力電圧Vinの変化によって引き起こされる一切の
データ依存性負荷を実質的に打ち消す。
【0026】この負荷回路の結果として、基準電圧ロー
ディングは、アナログ入力信号およびその変化に全く独
立である。さらに、負荷回路は、共用キャパシタ上の電
荷をY電圧データ値から独立させる。ある実施の形態に
おいては、D/A変換器に入力されるデータとして、2
つの論理状態すなわち値Y=−1およびY=1がある。
他の実施の形態においては、D/A変換器に入力される
データとしては、3つの論理状態Y=−1、Y=1およ
びY=0がある。
【0027】すなわち、請求項1記載の発明は、第1の
アナログ入力電圧を第1のクロック・サイクルで第1の
キャパシタにサンプルし、続く第2のクロック・サイク
ルで基準電圧を基準にして前記サンプルされた電荷を放
電することにより、前記第1のアナログ入力電圧と前記
基準電圧との差分に相当する電荷を加算ノードを介して
積分するスイッチト・キャパシタ回路および演算増幅器
を有するスイッチト・キャパシタ積分器と、前記第1の
アナログ入力電圧と相補的な第2のアナログ入力電圧を
前記第1のクロック・サイクルで第2のキャパシタにサ
ンプルし、前記第1および第2のアナログ入力電圧に依
存した電荷ローディングを打ち消すように構成された負
荷回路とを備えたデルタ−シグマ変調器である。
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記負荷回路は、前記第2のクロック・サイクルで
前記第2のアナログ入力電圧と前記基準電圧との差分に
相当する電荷を放電することができる。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項2におい
て、前記基準電圧が2値以上の電圧レベルの複数の基準
電圧源から供給され、量子化器からのディジタル・デー
タに基づいて、前記スイッチト・キャパシタ積分器のキ
ャパシタと前記負荷回路のキャパシタのそれぞれに前記
基準電圧がサンプルされることができる。
【0030】請求項4記載の発明は、請求項1におい
て、量子化器からのディジタル・データが+1、−1、
0に相当する3値であり、前記基準電圧が相補的な2値
の電圧レベルと該2値の中間レベルとの3値からなり、
前記スイッチト・キャパシタ積分器のキャパシタは、前
記量子化器のディジタル・データに対応する基準電圧に
接続されるとともに、前記負荷回路が、前記第1のアナ
ログ入力電圧と相補的な第2のアナログ入力電圧を前記
第1のクロック・サイクルで第2のキャパシタにサンプ
ルし、ディジタル・データが+1、−1の場合に、前記
第2のクロック・サイクルで前記相補的な2値の電圧レ
ベルを有する基準電圧を基準にして前記第2のキャパシ
タにサンプルされた電荷を放電する第1の負荷回路と、
前記中間レベルを前記第1のクロック・サイクルで第3
のキャパシタにサンプルし、ディジタル・データが0の
場合に前記第2のクロック・サイクルで前記相補的な2
値の電圧レベルの一方の基準電圧を基準にして前記サン
プルされた電荷を放電する第2の負荷回路を備えたこと
とすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の目的および利点は以下の
詳細な説明を読むことおよび添付図面への参照により明
らかとなる。
【0032】図6〜図8は、本発明のデルタ−シグマ変
調器のフロントエンドのさまざまな実施の形態が示され
ている。このフロントエンドは、スイッチト・キャパシ
タ積分器と負荷回路とを用いている。このスイッチト・
キャパシタ積分器と負荷回路とを一緒に使用して、基準
電圧に影響を与える一切のデータ依存性ローディングも
打ち消されるようになっている。このため、負荷回路
は、データ依存性の問題を取り消す役割を果たし、さら
に具体的には基準電圧源上のデータ依存した交流成分を
実質的に除去する役割を果たす。したがって、本発明の
負荷回路を用いるデルタ−シグマ変調器は、データに依
存する基準電圧の変調によって引き起こされる通過帯域
内雑音増加の影響を受けにくいものとなる。
【0033】図6に、A/D変換器の一部として用いら
れるデルタ−シグマ変調器60が示されている。デルタ
−シグマ変調器60は、スイッチト・キャパシタ回路6
2と、全差動積分器64とを含む。変調器60が、図1
の量子化器と同様の量子化器等の数多くのその他の構成
素子を含むことは知られている。簡潔のために、スイッ
チト・キャパシタ回路62および全差動積分器64だけ
を図示することで、本説明と直接関係のない事柄で不必
要に混乱させることなしに、本発明の利点に関する十分
な理解が得られる。
【0034】図6は、共用キャパシタCs を参照符号6
6および68で図示しており、最小限の個数のキャパシ
タおよびスイッチを回路62内に有する利点を示してい
る。スイッチト・キャパシタ回路62は、クロックφ1
にサンプルされたアナログ入力Vin+ /Vin- からYデ
ータの極性に応じてVref+ またはVref- を引算し、その
差分電圧に比例した電荷をクロックφ2において、全差
動積分器へ放電する。例えば、ディジタル・データ値Y
=1の場合は、Vref+ がキャパシタ68上の以前にサン
プルされたVin- から引算され、それと同じ時刻にVref
- は共用キャパシタ66上の以前にサンプルされたVin
+ から引算されるようにする。Vref+ およびVref- から
キャパシタ66および68に、さまざまなデータ値Y=
−1およびY=1の間に付与される電荷を項目別に示す
と、下記のとおりである:
【0035】
【数1】Y=−1の場合: Vref+ から付与される電荷: Q66=Cs (Vref+ − Vin+ ) (式1) Vref- から付与される電荷: Q68=Cs (Vref- − Vin- ) (式2) Y=1の場合: Vref+ から付与される電荷: Q68=Cs (Vref+ − Vin- ) (式3) Vref- から付与される電荷: Q66=Cs (Vref- − Vin+ ) (式4) デルタ−シグマ変調器60のみに注目すると、式1およ
び式3は、基準電圧Vref+ からキャパシタ66または6
8に付与される電荷を示しており、したがって基準電圧
の電荷ローディングは、アナログ入力電圧Vinに依存す
る。同様に、式2および式4は、基準電圧Vref- に対す
る負荷がアナログ入力電圧Vin- に依存することを示
す。
【0036】しかし、上記に示されたアナログ・データ
依存性は、負荷回路70を用いることにより補償され
る。負荷回路70は、値がキャパシタCs と等しい共用
キャパシタCsrを備えている。共用キャパシタCsrは、
参照符号72および74で示されている。したがって、
負荷回路70は、Yデータに対応した基準電圧の極性と
短絡スイッチ76とを除けば、スイッチト・キャパシタ
回路62と同一である。負荷回路70の電荷は、スイッ
チト・キャパシタ回路60の場合のように積分器には放
電しないため、位相φ2で放電するパスを必要とする。
これを行なう最も簡単な方法は、負荷回路70内の正極
および負極の各パス間に短絡スイッチ76を配設するこ
とである。
【0037】負荷回路70は、変調器60が基準電圧源
上に生成するデータ依存した電荷負荷と同じ大きさのか
つ逆極性のオフセット電荷負荷を発生する。共用キャパ
シタ72および74は、下記の負荷をVref+ およびVref
- に対して状態Y=−1およびY=1の場合に以下の負
荷電荷を発生する。:
【0038】
【数2】Y=−1の: Vref+ から付与される電荷: Q74=Csr(Vref+ − Vin- ) (式5) Vref- から付与される電荷: Q72=Csr(Vref- − Vin+ ) (式6) Y=1の間: Vref- から付与される電荷: Q74=Csr(Vref- − Vin- ) (式7) Vref+ から付与される電荷: Q72=Csr(Vref+ − Vin+ ) (式8) 共用キャパシタCsrに関連する電荷ローディングは、式
1と式5、式2と式6、式4と式7、式3と式8とを組
み合わせて参照するとわかるように、逆極性のアナログ
入力Vin+ とVin- の絶対値が等しければ、キャパシタ
s のVinに関連する電荷ローディングを相殺する。こ
れらの式を組み合わせたものは、下記のように表され
る:
【0039】
【数3】Y=−1の間: QTOTAL =Q(66/74) =2Cs Vref+ (式9) QTOTAL =Q(68/72) =2Cs Vref- (式10) Y=1の間: QTOTAL =Q(66/74) =2Cs Vref- (式11) QTOTAL =Q(68/72) =2Cs Vref+ (式12) Vinに関する項を含まないので、基準電圧源の電荷ロー
ディングはアナログ入力に依存したアナログ・データ依
存性を一切有しないことを意味する。つまり、アナログ
入力電圧Vinの影響を基準電圧Vrefに与えないようにす
ることができる。したがって、このアナログ・データ依
存性に起因する歪みなどの非線形性の影響をなくすこと
ができる。
【0040】次に図7は、別の実施の形態のデルタ−シ
グマ変調器60aが提示されている。デルタ−シグマ変
調器60aは、量子化器から出力される3つの論理値に
応答するスイッチト・キャパシタ回路62aを備えてい
る。これらの論理値は、Y=−1、Y=1およびY=0
として表される。論理値Y=0が加わることを除けば、
変調器60aは変調器60と同一である。この第3レベ
ルであるY=0の場合は、Vref+ とVref- との間の中間
であるアナログ・レベルを生成するグランド電圧源Vc
mに接続されている。スイッチト・キャパシタ回路62
aの構成により、共用キャパシタを用いたアナログ入力
サンプリングと3値のD/A変換機能を実現している。
図6の2値の量子化と同様に、この3値の場合でも、基
準電圧源上のVinのデータ依存性ローディングを除去す
るように補償することができる。このVinによるアナロ
グ・データ依存性は図6と同様の負荷回路で補償され
る。この負荷回路は図8中で負荷回路80として示され
ている。
【0041】スイッチト・キャパシタ回路62aのよう
に共用キャパシタを用いて3値のD/A変換機能を実現
した場合、1ビットのD/A変換の場合と違って、図5
のような全差動型回路構成を用いただけでは3値のデー
タによるディジタル・データ依存性は補償することがで
きない。ディジタル・データYが3値(+1、−1、
0)のうち中間値の“0”のとき、クロック2では共用
キャパシタCs はグランド電圧(Vcm)に接続される
ため、基準電圧Vref+ /Vref- から電荷は一切供給され
ない。したがって、このままでは、Yが“+1”または
“−1”の場合と、“0”の場合とで基準電圧源の電荷
ローディングの差が生じる。このような3値データのデ
ィジタル・データ依存性は図8の負荷回路82の構成を
回路62aと併せて用いれば除去することができる。
【0042】負荷回路80および82は、符号84,8
6,88および90で示される共用キャパシタを備えて
いる。キャパシタ84および86は、等しい値を有して
おり、それぞれ図7に示された共用キャパシタ92およ
び94と等価である。キャパシタ88および90は、そ
れぞれキャパシタ92および94の2倍の大きさを有す
る。
【0043】負荷回路80は、Vref+ 上のVinのデータ
依存性負荷をY=−1およびY=1の間に下記のように
打ち消す機能を有する:
【0044】
【数4】Y=−1の場合: QTOTAL(92/86)=Cs (Vref+ − Vin+ ) + Csr(Vref+ − Vin- ) =2Cs Vref+ (式13) Y=1の場合: QTOTAL(94/84)=Cs (Vref+ − Vin- ) + Csr(Vref+ − Vin+ ) =2Cs Vref+ (式14) 上記からわかるように、−Vin+ が−Vin- により取り
消されるためスイッチト・キャパシタ回路62a内およ
び負荷回路80内の共用キャパシタによる電荷ローディ
ングは、Vinには依存しない。Y=0の場合、スイッチ
ト・キャパシタ回路62aの共用キャパシタ92および
94は、クロックφ2の間にも基準電圧源Vref+ または
Vref- に接続されない。そのため、負荷のディジタル・
データ依存性が発生するが、この依存性も下記式15の
ように除去される。
【0045】
【数5】Y=0の間: QTOTAL(92/88)=Cs (0) + 2Csr(Vref+ − Vcm) =2CsrVref+ (式15) Y=0の場合、負荷回路80によるVrefの電圧ローディ
ングはゼロとなる。負荷回路82では、Vrefの電荷ロー
ディングは、2Csr(Vref+ − Vcm)となる。グ
ランド電圧VcmはゼロなのでVrefによる負荷はY=±
1と同じとなりデータ依存性はなくなる。
【0046】各々の負荷回路70、80および82に
は、それぞれスイッチ76、76aおよび76bが設け
られる。スイッチ76は、位相φ2でのキャパシタの放
電パスとなる。これとは別に、両方のパスのキャパシタ
の右側を互いに接続する代わりに、2個の別々のスイッ
チを各々のパスに用いることもできる。これらの別々の
スイッチは、関連する電荷をグランドにφ2の間に放電
する。さらにまた、別の実施の形態では、全く同じ差動
増幅器を用いる全差動積分器を、スイッチ76を横切っ
て接続することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデルタ・
シグマ変調器は、変調器内の共用キャパシタへアナログ
入力電圧と基準電圧を第1クロック・サイクルφ1中に
受けることができる。負荷回路も、入力電圧および基準
電圧を受ける。負荷回路は、スイッチト・キャパシタ回
路が基準電圧に与える負荷とは反対の負荷を基準電圧に
付加して、アナログ入力電圧が基準電圧に対して付加す
るデータ依存性を実質的に打ち消す。この負荷は、変調
器の共用キャパシタにより受けられるアナログ入力電圧
と同じ大きさのかつ逆極性のものである。すなわち、負
荷回路は、オフセット電圧を変調器の共用キャパシタで
受けられるアナログ入力電圧に追随させる。いかなる場
合も、負荷回路は、こうすることでアナログ入力電圧の
変化によって引き起こされる一切のデータ依存性負荷を
実質的に打ち消すことができる。
【0048】この負荷回路の結果として、基準電圧ロー
ディングは、アナログ入力信号およびその変化に全く独
立することができる。さらに、負荷回路は、共用キャパ
シタ上の電荷をY電圧データ値から独立させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスイッチト・キャパシタを有するデルタ
−シグマ変調器の略図である。
【図2】基準電圧源の負荷として、スイッチト・キャパ
シタ回路をモデル化した図である。
【図3】従来の放電スイッチを備えたスイッチト・キャ
パシタ回路を有する変調器の略図である。
【図4】従来の共用キャパシタの構成を有するデルタ−
シグマ変調器の略図である。
【図5】従来の全差動積分器に共用キャパシタを適用し
た変調器の略図である。
【図6】基準電圧およびアナログ入力電圧とを受けて、
基準電圧源上のアナログ入力電圧のデータ依存ローディ
ングを打ち消すように結合された本発明のスイッチト・
キャパシタ積分器および負荷回路の略図である。
【図7】3つの論理値を受け入れるようにした本発明の
他の実施の形態のデルタ−シグマ変調器の図である。
【図8】図7の変調器で用いられる負荷回路の略図であ
る。
【符号の説明】
10,40,60 デルタ−シグマ変調器 12,62 スイッチト・キャパシタ回路 14,42,64 積分器 16 量子化器 20 ディジタル・データ 22,24 キャパシタ 26,28 負荷 30 電流源 32 抵抗成分 44,46,66,68,92,94 共用キャパシタ
s 70,80,82 負荷回路 72,74,84,86 共用キャパシタCsr 76 短絡スイッチ 88,90 共用キャパシタ2Csr

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のアナログ入力電圧を第1のクロッ
    ク・サイクルで第1のキャパシタにサンプルし、続く第
    2のクロック・サイクルで基準電圧を基準にして前記サ
    ンプルされた電荷を放電することにより、前記第1のア
    ナログ入力電圧と前記基準電圧との差分に相当する電荷
    を加算ノードを介して積分するスイッチト・キャパシタ
    回路および演算増幅器を有するスイッチト・キャパシタ
    積分器と、 前記第1のアナログ入力電圧と相補的な第2のアナログ
    入力電圧を前記第1のクロック・サイクルで第2のキャ
    パシタにサンプルし、前記第1および第2のアナログ入
    力電圧に依存した電荷ローディングを打ち消すように構
    成された負荷回路とを備えたことを特徴とする共用キャ
    パシタを用いたデルタ−シグマ変調器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の共用キャパシタを用い
    たデルタ−シグマ変調器において、 前記負荷回路は、前記第2のクロック・サイクルで前記
    第2のアナログ入力電圧と前記基準電圧との差分に相当
    する電荷を放電することを特徴とする共用キャパシタを
    用いたデルタ−シグマ変調器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の共用キャパシタを用い
    たデルタ−シグマ変調器において、 前記基準電圧が2値以上の電圧レベルの複数の基準電圧
    源から供給され、量子化器からのディジタル・データに
    基づいて、前記スイッチト・キャパシタ積分器のキャパ
    シタと前記負荷回路のキャパシタのそれぞれに前記基準
    電圧がサンプルされることを特徴とする共用キャパシタ
    を用いたデルタ−シグマ変調器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の共用キャパシタを用い
    たデルタ−シグマ変調器において、 量子化器からのディジタル・データが+1、−1、0に
    相当する3値であり、前記基準電圧が相補的な2値の電
    圧レベルと該2値の中間レベルとの3値からなり、前記
    スイッチト・キャパシタ積分器のキャパシタは、前記量
    子化器のディジタル・データに対応する基準電圧に接続
    されるとともに、前記負荷回路が、前記第1のアナログ
    入力電圧と相補的な第2のアナログ入力電圧を前記第1
    のクロック・サイクルで第2のキャパシタにサンプル
    し、ディジタル・データが+1、−1の場合に、前記第
    2のクロック・サイクルで前記相補的な2値の電圧レベ
    ルを有する基準電圧を基準にして前記第2のキャパシタ
    にサンプルされた電荷を放電する第1の負荷回路と、前
    記中間レベルを前記第1のクロック・サイクルで第3の
    キャパシタにサンプルし、ディジタル・データが0の場
    合に前記第2のクロック・サイクルで前記相補的な2値
    の電圧レベルの一方の基準電圧を基準にして前記サンプ
    ルされた電荷を放電する第2の負荷回路を備えたことを
    特徴とする共用キャパシタを用いたデルタ−シグマ変調
    器。
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