JP2003264464A - D/a変換器 - Google Patents

D/a変換器

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JP2003264464A JP2002062070A JP2002062070A JP2003264464A JP 2003264464 A JP2003264464 A JP 2003264464A JP 2002062070 A JP2002062070 A JP 2002062070A JP 2002062070 A JP2002062070 A JP 2002062070A JP 2003264464 A JP2003264464 A JP 2003264464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力で高いS/N比を有するスイッチ
ト・キャパシタ型のD/A変換器を実現する。 【解決手段】 クロックφ1がハイレベルである期間
に、デジタル信号に基づいて、容量素子C1〜Ce及び
Cf〜Ciに、基準電圧Vr+、Vr−に対応する電荷
を保持させ、クロックφ2がハイレベルである期間に、
容量素子C1〜Ceを演算増幅器100の入力端子と出
力端子との間に接続すると共に、容量素子Cf〜Ciを
演算増幅器100の入力端子と接地電位との間に接続す
る。容量素子C1〜Ciが保持する電荷を、容量素子C
1〜Ceで分配することと同等の動作となるから、容量
素子C1〜Ceのみを有する場合に比較して、演算増幅
器100の出力電圧の最大振幅値がより増大することに
なり、S/N比が向上することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオ機器
等の分野での信号処理に用いられる、デジタル信号をア
ナログ信号に変換するD/A変換器に関し、特に、低消
費電力で高いSN比を有するスイッチト・キャパシタ型
のD/A変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スイッチト・キャパシタ型のD/
A変換器として数々のものが提案されている。例えば、
本出願人が先に出願した特開平11−055121号公
報に記載のスイッチト・キャパシタ型のD/A変換器4
0においては、図6に示すように、出力端子と反転入力
端子とが容量素子Cfbで接続されると共に、非反転入力
端子が接地されている演算増幅器100と、容量素子C
1〜Ciと、容量素子C1 〜Ci と演算増幅器100の
反転入力端子との間に接続されたスイッチSBと、各容
量素子C1 〜Ci の右側の端子、つまり、前記スイッチ
SBと接続される側の端子に接続されるスイッチSU1
〜SUi と、容量素子C1 〜Ci の左側の端子を2種類
の基準電圧(Vr+、Vr−)の何れかに接続するスイ
ッチSUG1〜SUGiと、各容量素子C1〜Ciの左
側の端子と演算増幅器100の出力端子との間に接続さ
れたスイッチSY1〜SYiと、2種類のクロックφ
1、φ2を供給するためのクロック供給部200とを備
えている。
【0003】そして、クロックφ1がハイレベルのとき
デジタルデータSx(x=1〜i)の極性に応じて容量
素子C1 〜Ci の左側の端子を基準電圧Vr+及びVr
−の何れかに接続して、容量素子C1 〜Ci に、基準電
圧Vr+又はVr−に応じた電荷を保持させ、クロック
φ2がハイレベルのときに容量素子C1 〜Ci を演算増
幅器100の出力端子と反転入力端子との間に並列に接
続するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、この種のスイ
ッチト・キャパシタ型D/A変換器は、図7に示すよう
に、例えば、オーディオ分野のコンパクトディスク(C
D)で用いられる16ビットデジタル信号等の高ビット
デジタル入力信号を、アナログ出力信号に変換するよう
にした信号変換装置10において用いられる。この信号
変換装置10は、例えば図7に示すように、高ビットデ
ジタル入力信号を、デジタルフィルタ11で64倍から
128倍程度に補間し、さらに、補間処理されたデジタ
ル信号をデジタルデルタシグマ変調器12でビット数の
少ない(低分解能)デジタル信号に変換し、さらに、信
号制御回路13で、次段のスイッチト・キャパシタ型D
/A変換器15を制御できる適切な形態のデジタルデー
タに変換し、D/A変換器15でアナログ出力信号を得
るようにしている。
【0005】前記デジタルフィルタ11からのデジタル
信号を、デジタルデルタシグマ変調器12でビット数の
少ないデジタル信号に変換する場合には、必要周波数帯
域のシェーピングノイズを排除し、高いS/N比を達成
するため、一般に、二次以上の高次のデルタシグマ変調
器が用いられる。このような、高次のデルタシグマ変調
器においては、フィードバックループゲインGを大きく
設定しないと、内部演算情報が膨れ上がり、有限ビット
幅のデジタル演算回路あるいは有限ビット幅の演算情報
保持レジスタでは、スケールオーバーして対応ができな
くなる。
【0006】したがって、デルタシグマ変調器では、入
力信号に対して、“1”より大きな倍率の値、例えば、
1.5倍〜3倍程度の値を、フィードバックループゲイ
ンGとして設定し、内部演算情報が膨れ上がることを防
止している。このため、デルタシグマ変調器から出力さ
れる信号成分は、出力のフルスケールに対して、1/G
の信号となっている。
【0007】このようなデジタルシグマ変調器から出力
される信号を、上述の図6に示すD/A変換器40でア
ナログ信号に変換する場合、基準電位が例えばVref で
あり、これをデジタルデータにしたがって、プラス極性
あるいはマイナス極性で各容量素子C1〜Ciにおいて
電荷保持し、次の期間にこれら容量素子C1〜Ciを演
算増幅器100の入出力間に接続する動作を行うと、演
算増幅器100の出力信号の最大振幅は2・Vref /G
となる。
【0008】前記D/A変換器15では、例えば回路の
制約等によって前記基準電位Vrefの最大値が決定され
てしまうため、前記デジタルシグマ変調器12の制約等
によってフィードバックループゲインGの最小値が決ま
ってしまうと、出力信号の振幅が決まる。前記出力信号
の最大振幅をより大きくできれば、演算増幅器100の
ノイズも出力信号に対して小さくなるので、S/N比を
向上させるためにも、出力信号の最大振幅をより大きく
することの可能なD/A変換器が望まれていた。
【0009】そこで、この発明は、上記従来の未解決の
問題に着目してなされたものであり、出力信号の最大振
幅がより大きなD/A変換器を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るD/A変換器は、与えられ
たデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器
であって、第1の期間に、前記デジタル信号に基づい
て、電荷保持用電源電圧に対応する電荷を保持する第1
の容量素子及び第2の容量素子と、第2の期間に、前記
第1の容量素子を演算増幅器の入力端子と出力端子との
間に接続する第1のスイッチ部と、前記第2の期間に、
前記第2の容量素子を前記演算増幅器の入力端子と保持
電荷転送用電源との間に接続する第2のスイッチ部と、
を備えることを特徴としている。
【0011】また、請求項2に係るD/A変換器は、前
記第1の容量素子及び/又は第2の容量素子は、複数の
容量素子からなることを特徴としている。また、請求項
3に係るD/A変換器は、前記第1及び第2の容量素子
は、全て同一の容量値であることを特徴としている。ま
た、請求項4に係るD/A変換器は、前記第2の容量素
子の容量値は、前記第1の容量素子の容量値の2倍であ
ることを特徴としている。
【0012】さらに、請求項5に係るD/A変換器は、
前記演算増幅器の出力端子と入力端子との間に、ローパ
ス特性を有するように容量素子を設けたことを特徴とし
ている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、第1の実施の形態を説明す
る。図1は、本発明におけるスイッチト・キャパシタ型
のD/A変換器50の回路構成図である。なお、前記図
6に示す従来のD/A変換器40と同一部には同一符号
を付与している。
【0014】このD/A変換器50は、出力端子と反転
入力端子とが容量素子Cfbで接続されると共に、非反転
入力端子が接地されている演算増幅器100と、容量素
子C1〜Ce(第1の容量素子群Gr1という。)及び
容量素子Cf〜Ci(第2の容量素子群Gr2とい
う。)と、容量素子C1〜Ce及びCf〜Ciと演算増
幅器100の反転入力端子との間に接続されたスイッチ
SBと、各容量素子C1〜Ce及びCf〜Ciの右側の
端子、つまり、前記スイッチSBと接続される側の端子
に接続されたスイッチSU1〜SUe及びSUf〜SU
iと、前記容量素子C1〜Ceの左側の端子を、2種類
の基準電位である基準電圧(Vr+、Vr−)の何れか
に接続するスイッチSUG1〜SUGeと、同じく容量
素子C1〜Ceの左側の端子と前記演算増幅器100の
出力端子との間に接続されたスイッチSY1〜SYe
と、前記容量素子Cf〜Ciの他方の端子を、3種類の
基準電圧である、基準電位(Vr+、Vr−)及び接地
電位の何れかに接続するスイッチSUGf〜SUGi
と、2種類のクロックφ1及びφ2を供給するクロック
供給部200とを備えている。
【0015】前記クロック供給部200から供給される
2種類のクロックφ1及びφ2は、図2に示すように、
それぞれ、ローレベルとハイレベルとを所定間隔で繰り
返すようなクロックであって、一方がハイレベルのとき
他方はローレベルとなって、互いのクロックのハイレベ
ル部分は重複しないようになっている。前記スイッチS
U1〜SUe及びSUf〜SUiはクロックφ1がハイ
レベルであるとき閉状態となり、これ以外のときには開
状態となる。これを図1においては、“φ1”で表して
いる。
【0016】前記スイッチSUG1〜SUGeは、入力
される、1ビットのデータからなるデジタルデータS1
〜Seの極性(+1又は−1)に応じて、前記容量素子
C1〜Ceの左側の端子を基準電圧(Vr+、Vr−)
の何れかに接続する。具体的には、x番目のデジタルデ
ータをSxで表すものとすると、クロックφ1がハイレ
ベルであり且つデジタルデータSxの極性が“+1”で
あるときには、基準電圧Vr+に接続し、クロックφ1
がローレベルであり且つデジタルデータSxの極性が
“−1”であるときには、基準電圧Vr−に接続する。
そして、これを、前記図1中では、“Sx・φ1”及び
“Sxb・φ1”で表している。なお、前記“b”は、
論理反転を表している。
【0017】ここで、前記デジタルデータSxの極性
は、そのデータ値が“1”であるとき“+1”、データ
値が“0”であるとき“−1”とする。前記スイッチS
UGf〜SUGiは、入力される、2ビットの信号から
なるデジタルデータSf〜Siの極性に応じて、基準電
圧Vr+、Vr−及び接地電位の何れかに接続する。な
お、前記デジタルデータSf〜Siの極性は、そのデー
タ値が“11”であるとき“+1”、データ値が“0
1”であるとき“−1”、データ値が“00”であると
き“0”とする。
【0018】そして、前記スイッチSUGf〜SUGi
は、クロックφ1がハイレベルであり且つデジタルデー
タSxの極性が“+1”であるときには、基準電圧Vr
+に接続し(図1においては、これを“Sx・φ1”で
表す。)、クロックφ1がハイレベルであり且つデジタ
ルデータSxが“−1”であるときには、基準電圧Vr
−に接続する(図1においては、これを“Sxb・φ
1”で表す。)。さらに、クロックφ1又はクロックφ
2がハイレベルであり且つデジタルデータSxが“0”
であるとき、接地電位に接続する(図1においては、こ
れを“Sxc・φ1+φ2”で表す。)。
【0019】前記スイッチSB及びスイッチSY1〜S
Yeは、クロックφ2がハイレベルのとき閉状態とな
り、これ以外のときには開状態となるスイッチである。
なお、図1においてこれを“φ2”で表している。次
に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。まず、ク
ロックφ1がハイレベルの時には、スイッチSU1〜S
Ue及びSUf〜SUiが閉状態となり、容量素子C1
〜Ce及びCf〜Ciの右側、つまり、前記演算増幅器
100の反転入力端子と接続される側の端子が接地され
る。さらに、スイッチSUG1〜SUGeの動作によっ
て、デジタルデータS1〜Seの極性(+1又は−1)
に応じて、容量素子C1〜Ceの左側の端子が基準電圧
Vr+又はVr−に接続され、容量素子C1〜Ceはそ
れぞれ基準電圧に対応する電荷を保持する。
【0020】また、スイッチSUGf〜SUGiの動作
によって、デジタルデータSf〜Siの極性(+1、−
1、0)に応じて、容量素子Cf〜Ciの左側の端子が
基準電位Vr+、Vr−、又は接地電位に接続され、容
量素子Cf〜Ciは、それぞれ基準電圧に応じた電荷を
保持する。なお、接地電位に接続した場合には電荷量は
零となる。
【0021】この状態からクロックφ2がハイレベルに
なると、スイッチSU1〜SUeが開状態となると共
に、スイッチSY1〜SYeが閉状態となって、容量素
子C1〜Ceが、演算増幅器100の出力端子(出力電
位OUT)と反転入力端子との間に並列に接続される。
また、クロックφ2がハイレベルになると、スイッチS
UGf〜SUGiのうち、基準電位Vr+又はVr−に
接続されるスイッチは開状態となり、接地電位に接続さ
れるスイッチは閉状態となる。これによって、容量素子
Cf〜Ciに、クロックφ1がハイレベルである期間に
保持された電荷が、演算増幅器100の帰還容量素子C
fbに転送つまり、積分される。
【0022】すると、容量素子C1〜Ce及びCfbの間
で、電荷の分配が起こり、電荷保存則より、次式(1)
が成立することになる。なお、ここでは、説明を容易に
するため、Cfb の値を零として説明する。また、容量素
子の総数はiとし、第1の容量素子群Gr1に属する素
子数はe個、第2の容量素子群Gr2に属する素子数は
(i−e)個とする。
【0023】 Vr・(S1・C1+S2・C2+……+Se・Ce +Sf・Cf+……+Si・Ci) =OUT・(C1+C2+……+Ce) ……(1) 前記(1)式において、C1〜Ce及びCf〜Ciが同
一の容量値であるとすると、前記(1)式は、次式
(2)で表すことができる。
【0024】OUT =Vr・(S1+S2+……+Se+Sf+……+Si)/e ……(2) したがって、(2)式によれば、図1に示したスイッチ
ト・キャパシタ型D/A変換器50はiビットのリニア
レベル型のD/A変換器となる。この実施の形態によれ
ば、以下に示すような効果を得ることができる。
【0025】前記図6に示す、従来のiビットのリニア
レベル型のD/A変換器40では、出力電位OUTは、
次式(3)で表される。 OUT=Vr・(S1+S2+……+Se+Sf+……+Si)/i ……(3) 前記(2)及び(3)式から、(2)式における出力電
位OUTは(3)式における出力電位OUTのi/e倍
であり、前記e及びiは、e<iであるので、これは1
倍よりも大きいことがわかる。つまり、基準電圧Vr
+、Vr−及びデジタルデータS1〜Siに基づき得ら
れるアナログの出力電位OUTの最大振幅は(2)式、
すなわち図1に示すD/A変換器50の方が大きい。し
たがって、D/A変換器50は、その出力電位OUTの
最大振幅が、より大きいことがわかる。
【0026】また、このように、出力電位OUTの最大
振幅をより大きくすることができるから、演算増幅器1
00のノイズを出力信号に対して小さくすることができ
る。よって、特に出力信号値が小さい場合には、演算増
幅器100の出力信号に対してノイズを相対的に小さく
することができるから、効果的である。また、容量素子
C1〜Ciの容量を十分に大きくし、サンプリングされ
る容量素子から発生されるいわゆるkT/Cノイズが十
分に小さな場合には、出力信号(出力電位OUT)の最
大振幅と演算増幅器100で発生されるノイズとの比が
S/N比となるため、S/N比をより向上させることが
できることがわかる。
【0027】また、演算増幅器100の出力端子と反転
入力端子との間に接続されている容量素子Cfbは、クロ
ックφ1がハイレベルのときに、前回のタイミングでの
D/A変換の結果を電圧として保持するようにしている
から、演算増幅器100が常に正常な動作レンジ内で動
作することを維持し、演算増幅器100の出力が予測で
きないような電圧値となり、演算増幅器100の動作が
動作レンジ外となるのを防止することができる。
【0028】また、このような容量素子Cfbは、前述の
本出願が先に出願した特開平11−055121号公報
で説明されているようなローパス特性をスイッチトキャ
パシタ回路に与える。したがって、容量素子Cfbの容量
値が大きいほど高周波数領域での信号減衰特性を向上さ
せることができるが、通常出力したい低周波数領域につ
いてはフラットな特性とすることが可能であり、容量素
子Cfbは、この場合の低周波信号に対するD/A変換精
度には何ら影響を及ぼさない。
【0029】図3は、図1に示すD/A変換器50を、
前記図7に示すD/A変換器15に適用し、デジタルデ
ルタシグマ変調器12からのデジタル信号として、
“0”から“15”までの16値をとる場合の各スイッ
チ動作を示したものである。図3において、容量値の等
しい15個の容量素子C1〜C15は、スイッチ制御を
行うための15本のデジタルデータS1〜S15によっ
て制御される。このデジタルデータS1〜S15は、デ
ジタルデルタシグマ変調器12からの16値のデジタル
信号を、信号制御回路13で、スイッチ制御を行うため
のデジタルデータS1〜S15に変換したものである。
【0030】なお、前記信号制御回路13においては、
前記デジタルデータS1〜S15を、例えば、予め用意
したROMを用いて発生させたり論理回路を用いて発生
させるようにすればよい。そして、各容量素子C1〜C
15は、それぞれ対応する数字(サフィックス)のデジ
タルデータS1〜Siによって動作制御され、例えば、
容量素子C1はデジタルデータS1によって制御され、
容量素子C2はデジタルデータS2によって制御され、
容量素子C15はデジタルデータS15によって制御さ
れる。
【0031】図3中、記号“+”は、デジタルデータS
xは、クロックφ1がハイレベルである期間(以後、ク
ロックφ1期間という。)で、容量素子Cxは“Vr
+”に対応した電荷を保持し、クロックφ2がハイレベ
ルである期間(以後、クロックφ2期間という。)で、
容量素子Cxが演算増幅器100の入出力間に接続され
るように動作することを示す。また、記号“−”は、デ
ジタルデータSxは、クロックφ1がハイレベルである
期間(クロックφ1期間)で、容量素子Cxは“Vr
−”に対応した電荷を保持し、クロックφ2がハイレベ
ルである期間(クロックφ2期間)で、容量素子Cxが
演算増幅器100の入出力間に接続されるように動作す
ることを示す。
【0032】また、記号“1+”は、デジタルデータS
xは、クロックφ1がハイレベルである期間(クロック
φ1期間)で、容量素子Cxは“Vr+”に対応した電
荷を保持し、クロックφ2がハイレベルである期間(ク
ロックφ2期間)で、反転入力端子を介して演算増幅器
100に積分されるように動作することを示す。また、
記号“1−”は、デジタルデータSxは、クロックφ1
がハイレベルである期間(クロックφ1期間)で、容量
素子Cxは“Vr−”に対応した電荷を保持し、クロッ
クφ2がハイレベルである期間(クロックφ2期間)
で、反転入力端子を介して演算増幅器100に積分され
るように動作することを示す。さらに、“0”は、デジ
タルデータSxは、クロックφ1がハイレベルである期
間(クロックφ1期間)で、容量素子Cxは零電荷を保
持し、クロックφ2がハイレベルである期間(クロック
φ2期間)で、反転入力端子を介して演算増幅器100
に積分されるように動作することを示すが、実質的に
は、演算増幅器100への入力はないことを表す。
【0033】そして、図3において容量素子C4〜C1
2は、前記図1に示す第1の容量素子群Gr1に属し、
容量素子C1〜C3及びC13〜C15は、前記第2の
容量素子群Gr2に属している。そして、テジタル値
“15”を表すデジタル信号の場合には、デジタルデー
タS1〜S3及びS13〜S15を全て“11”、S4
〜S12を全て“1”に設定し、“14”の場合には、
そのうちデジタルデータS1及びS15のみを“00”
に設定する。また、“13”の場合には、デジタルデー
タS1、S2、S14、S15のみを“00”に設定す
るようになっている。
【0034】また、デジタル値“12”〜“3”の間
は、デジタルデータS1〜S3及びS13〜S15を全
て“00”に設定し、デジタルデータS4〜S12は、
全て“1”の状態から、デジタル値が減少する毎に、デ
ジタルデータの昇順に順次“0”に設定し、デジタル値
が“12”のときには全て“1”、“11”のときには
S4のみ“0”、“12”のときには、S4及びS5の
み“0”、“4”のときには、S4からS11を
“0”、S12を“1”、“3”のときにデジタルデー
タS4〜S12を全て“0”に設定するようになってい
る。
【0035】さらに、デジタル値“2”から“0”の間
は、デジタルデータS4からS12を全て“0”とし、
デジタル値“2”の場合には、デジタルデータS3及び
S13を“10”、“1”の場合には、デジタルデータ
S2、S3、S13,S14を“10”、そして、
“0”のときには、デジタルデータS1〜S3及びS1
3〜S15を全て“10”に設定するようになってい
る。
【0036】したがって、例えば、デジタル値“9”の
場合には、デジタルデータS1〜S3及びS13〜S1
5は“00”、S4〜S6は“0”、S7〜S12は
“1”に設定されることになる。このように設定された
デジタルデータS1〜S15が各スイッチSUG1〜S
UG15に入力されると、クロックφ1期間に、デジタ
ルデータS4〜S6で制御される3個の容量素子C4〜
C6は基準電圧Vr−に対応する電荷を保持し、デジタ
ルデータS7〜S12で制御される6個の容量素子C7
〜C12は基準電圧Vr+に対応する電荷を保持する。
そして、クロックφ2期間になると、これら9個の容量
素子が、演算増幅器100の入出力間に接続される。
【0037】このとき、デジタルデータS1〜S3及び
S13〜S15で制御される6個の容量素子C1〜C3
及びC13〜C15は、クロックφ1期間に零電荷を保
持し、クロックφ2期間にこれらは演算増幅器100に
積分されるが、実質積分される電荷は零である。したが
って、図3の“「+」個数”、“「−」個数”、“差し
引き”の各欄に示すように、クロックφ1期間に6個の
容量素子が基準電圧Vr+に対応する電荷を保持し、3
個の容量素子が基準電圧Vr−に対応する電荷を保持す
るから、クロックφ1期間には差し引き3個の容量素子
がVr+に対応する電荷を保持し、クロックφ2期間に
9個の容量素子で電荷の分配が起こることと、等価な動
作となる。
【0038】また、例えば、デジタル値“15”の場合
には、デジタルデータS1〜S3及びS13〜S15は
“10”、S4〜S12は“0”と設定される。したが
って、クロックφ1期間に、15個の容量素子C1〜C
15は全て基準電圧Vr−に対応する電荷を保持し、ク
ロックφ2期間に、6個の容量素子C1〜C3及びC1
3〜C15は、演算増幅器100に積分され、また9個
の容量素子C4〜C12は演算増幅器100の入出力間
に並列に接続される。
【0039】これはすなわち、クロックφ1がハイレベ
ルである期間に差し引き15個の容量素子がVr+に対
応する電荷を保持し、クロックφ2がハイレベルである
期間に9個の容量素子C4〜C12で電荷の分配が起こ
ることと、等価な動作となる。一方、図4は、前記図6
に示す従来のD/A変換器40において、同様にして、
“0”〜“15”までのデジタル値をとる場合の動作を
示したものである。
【0040】図6に示すD/A変換器40の場合、デジ
タル値“15”を表すデジタル信号の場合には、図4に
示すように、デジタルデータS1〜S15を全て“1”
に設定し、“14”の場合には、デジタルデータS1を
“0”、“13”の場合には、デジタルデータS1、S
2のみを“0”に設定し、以後、デジタル値が減少する
毎に、デジタルデータを、その昇順に順次“0”に設定
し、“1”のときS1からS14を“0”、“0”のと
きにデジタルデータS1〜S15を全て“0”に設定す
るようになっている。
【0041】例えば、図4において、デジタル値“9”
の場合には、デジタルデータS1〜S6は“0”、S7
〜S15は“1”と設定される。したがって、デジタル
値“9”の場合には、クロックφ1期間に、6個の容量
素子C1〜C6が基準電圧Vr−に対応する電荷を保持
し、9個の容量素子C7〜C15が基準電圧Vr+に対
応する電荷を保持し、クロックφ2期間に、15個の容
量素子C1〜C15が演算増幅器100の入出力間に接
続される。
【0042】これはすなわち、クロックφ1期間に、差
し引き3個の容量素子がVr+に対応する電荷を保持
し、クロックφ2期間に、15個の容量素子で電荷の分
配が起こることと、等価な動作となる。同様に、デジタ
ル値“15”の場合には、デジタルデータS1〜S15
は“1”に設定されるから、クロックφ1期間に、15
個の容量素子C1〜C15は全て基準電圧Vr+に対応
する電荷を保持し、クロックφ2期間に、15個の容量
素子C1〜C15が演算増幅器100の入出力間に並列
に接続され、クロックφ1期間に、15個の容量素子が
Vr+に対応する電荷を保持し、クロックφ2期間に、
15個の容量素子で電荷の分配が起こることと、等価な
動作となる。
【0043】このように、図3の場合には差し引き後の
電荷を9個の容量素子で分配するのに対し、図4の場合
には差し引き後の電荷を15個の容量素子で分配してい
るから、図3の方が、そのアナログ信号出力は、1.5
(9/6)倍大きくなることがわかる。次に、本発明の
第2の実施の形態を説明する。
【0044】この第2の実施の形態におけるD/A変換
器は、上記第1の実施の形態と同様の構成であるが、第
2の容量素子群Gr2に属する容量素子Cf〜Ciは、
その容量値が第1の容量素子群Gr1に属する容量素子
C1〜Ceの2倍となっている。つまり、第1の容量素
子群Gr1に属する容量素子の容量値をC* とすると、
第2の容量素子群Gr2に属する容量素子の容量値は2
・C* である。
【0045】図5は、このように容量値が設定された第
1の容量素子群Gr1に属する容量素子C4〜C12、
第2の容量素子群Gr2に属する容量素子C1〜C3を
用いて、上記第1の実施の形態と同様に、“0”〜“1
5”までの16値をとる場合の動作を示したものであ
る。図5中、記号“+”、“−”及び“0”は上記第1
の実施の形態と同様である。記号“2+”は、デジタル
データSxは、クロックφ1がハイレベルである期間
(クロックφ1期間)で、容量素子は“Vr+”に対応
した電荷を保持し、クロックφ2がハイレベルである期
間(クロックφ2期間)で、反転入力端子を介して演算
増幅器100に積分されるように動作することを示す。
また、記号“2−”は、デジタルデータSxは、クロッ
クφ1がハイレベルである期間(クロックφ1期間)
で、容量素子は“Vr−”に対応した電荷を保持し、ク
ロックφ2がハイレベルである期間(クロックφ2期
間)で、反転入力端子を介して演算増幅器100に積分
されるように動作することを示す。
【0046】そして、図5において、容量素子C4〜C
12が前記第1の容量素子群Gr1に属し、容量素子C
1〜C3が前記第2の容量素子群Gr2に属している。
図5の場合、デジタル値“15”を表すデジタル信号の
場合には、デジタルデータS1〜S3を全て“11”、
S4〜S12を全て“1”に設定し、“14”の場合に
は、デジタルデータS1のみを“00”に設定する。ま
た、“13”の場合には、デジタルデータS1及びS2
のみを“00”に設定する。
【0047】そして、デジタル値“12”〜“3”の間
は、デジタルデータS1〜S3を全て“00”に設定
し、デジタルデータS4〜S12を、全て“1”の状態
から、デジタル値が減少する毎に、デジタルデータを、
その昇順に順次“0”に設定し、デジタル値“11”の
ときにデジタルデータS4のみ“0”、“10”のとき
S4及びS5のみ“0”、“4”のときS4〜S11を
“0”、“3”のときにデジタルデータS4〜S12が
全て“0”となるように設定するようになっている。
【0048】さらに、デジタル値“2”〜“0”の場合
には、デジタルデータS4〜S12を全て“0”とし、
デジタル値“2”の場合にはデジタルデータS3を“1
0”、“1”の場合には、デジタルデータS2及びS3
を“10”、そして、“0”のときには、デジタルデー
タS1〜S3を全て“10”に設定するようになってい
る。
【0049】図5において、例えば、デジタル値“9”
の場合、デジタルデータS1〜S3は“00”、S4〜
S6は“0”、S7〜S12は“1”と設定される。し
たがって、図5の“「+」個数”、“「−」個数”、
“差し引き”の各欄に示すように、クロックφ1期間に
おいて、デジタルデータS4〜S6で制御される3個の
容量素子C4〜C6は基準電圧Vr−に対応する電荷を
保持し、デジタルデータS7〜S12で制御される6個
の容量素子C7〜C12は基準電圧Vr+に対応する電
荷を保持する。そして、クロックφ2期間になると、こ
れら9個の容量素子C4〜C12が、演算増幅器100
の入出力間に接続される。このとき、デジタルデータS
1〜S3で制御される3個の容量素子C1〜C3は、ク
ロックφ1期間に零電荷を保持し、クロックφ2期間に
これらは演算増幅器100に積分されるが、実質積分さ
れる電荷は零である。
【0050】これはすなわち、クロックφ1期間に差し
引き3個の容量素子がVr+に対応する電荷を保持し、
クロックφ2期間に9個の容量素子C4〜C12で電荷
の分配が起こることと、等価な動作となる。また、例え
ば、デジタル値“15”の場合には、デジタルデータS
1〜S3は“10”、S4〜S12は“0”と設定され
る。
【0051】したがって、クロックφ1期間に、12個
の容量素子C1〜C12は全て基準電圧Vr+に対応す
る電荷を保持し、クロックφ2期間に、3個の容量素子
C1〜C3の電荷は、演算増幅器100に積分され、ま
た9個の容量素子C4〜C12は演算増幅器100の入
出力間に並列に接続される。よって、クロックφ1期間
に、12個の容量素子C1〜C12がVr+に対応する
電荷を保持し、そのうち、3つの容量素子C1〜C3
は、他の容量素子C4〜C12の2倍の容量を有するか
ら、クロックφ2期間に、第1の容量素子群Gr1に属
する15個の容量素子が保持するVr+に対応する電荷
を、9個の容量素子C4〜C12で分配することと、等
価な動作となる。
【0052】したがって、この第2の実施の形態の場合
も、上記第1の実施の形態と同等の作用効果を得ること
ができると共に、第2の実施の形態の場合、第2の容量
素子群Gr2に属する容量素子数を削減することができ
るという効果を得ることができる。また、上記第1及び
第2の実施の形態においては、図3及び図5に示すよう
に、出力電位OUTの信号レベルが小さくなるときのデ
ジタル信号値は、信号値“6”〜“9”付近の、D/A
変換器50の取り得る範囲の中央付近に分散している。
このように、第2の容量素子群Gr2に属するC1〜C
3、C13〜C15が零電荷を積分する領域では、前述
の特開平11−055121号公報で説明されているよ
うに、電荷の分配は容量素子間で受動的に行われるた
め、演算増幅器100が電荷供給を行ったりする必要は
なく、演算増幅器100の消費電力を極めて低消費電力
に抑えることができる。特にオーディオ分野において
は、このように無信号出力時の消費電流を少なくするこ
とが望ましいことから、オーディオ分野において効果的
である。
【0053】なお、上記各実施の形態においては、第2
の容量素子群Gr2の容量素子においては、その一端を
スイッチSUGxによって予め設定した電位、上記各実
施の形態においては、接地電位に接続して零電荷を積分
するようにした場合について説明したが、これに限ら
ず、例えば、予め設定した電位に接続するためのスイッ
チをオフ状態にし、実質電荷の積分を行わないようにす
ることも可能である。
【0054】また、上記各実施の形態において、前記容
量素子のいくつかを、2の巾乗の重み付けした値とする
ことも可能である。また、上記各実施の形態において、
全差動型の演算増幅器を用いて、容量素子及びスイッチ
を設け、デジタルデータを反転させた相似な形で配置
し、D/A変換器を実現することも可能である。
【0055】また、上記各実施の形態において、容量素
子のいくつかを設定された時刻毎に位置シャッフルした
り、また、デジタルデータSxの出力先をシャッフルす
る等、いわゆる、ダイナミックエレメントマッチング
(DEM)を信号制御回路13に適用し、等値であるは
ずの複数個の容量素子の製造ばらつきなどによる誤差成
分を拡散するようにしてもよい。
【0056】例えば、前記図3に示す動作を行う場合に
は、第2の容量素子群Gr2に属する6個の容量素子C
1〜C3及びC13〜C15と、第1の容量素子群Gr
1に属する9個の容量素子C4〜C12とについて、そ
れぞれ同一の容量素子群の中で全体或いはその一部分を
シャッフルしながら、D/A変換するようにすればよ
い。
【0057】つまり、例えば前記容量素子C4〜C12
をシャッフルする場合には、各容量素子C4〜C12に
識別番号を付与しておく。そして、ある時点t1で指定
されたテジタル信号値に応じて特定される、容量素子C
4〜C12のうちの「+」動作をすべき容量素子数を検
出し、識別番号の例えば昇順に、検出した容量素子数に
相当する容量素子を「+」動作させ、残りの容量素子は
「−」動作させる。
【0058】そして、次の時点t2では、同様にして、
指定されたデジタル信号値に応じた「+」動作をすべき
容量素子数を検出し、時点t1で「+」動作を行った容
量素子の次の識別番号に相当する容量素子から順に、検
出した容量素子数分の容量素子を「+」動作させ、残り
を「−」動作させる。この処理を繰り返し行い、最終の
識別番号が付与された容量素子まで「+」動作を行った
場合には、最初の識別番号が付与された容量素子に戻る
ようにする。このようにすることによって、容量素子C
4〜C12内において、容量素子を容易にシャッフルす
ることができる。
【0059】なお、上記第2の実施の形態においては、
第2の容量素子群Gr2の容量素子の容量値を、第1の
容量素子群Gr1の容量素子の容量値の2倍となるよう
に設定した場合について説明したが、これに限るもので
はなく、D/A変換器50の出力電圧として所望の値が
得られるように任意に設定するようにすればよい。な
お、上記各実施の形態において、第1の期間がクロック
φ1がハイレベルである期間に対応し、第2の期間がク
ロックφ2がハイレベルである期間に対応し、基準電圧
Vr+、Vr−が電荷保持用電源電圧に対応し、スイッ
チSUGf〜SUGiにおける接地電位の供給元が保持
電荷転送用電源に対応し、容量素子C1〜Ceが第1の
容量素子に対応し、容量素子Cf〜Ciが第2の容量素
子に対応し、SY1〜SYe及びSBが第1のスイッチ
部に対応し、スイッチSUGf〜SUGi及びSBが第
2のスイッチ部に対応し、容量素子Cfbがローパス特性
を有するように設けた容量素子に対応している。
【0060】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るD/A変換器に
よれば、第1の期間に、第1及び第2の容量素子がデジ
タル信号に基づいて電荷保持用電源電圧に対応する電荷
を保持し、第2の期間に第1の容量素子を演算増幅器の
入力端子と出力端子との間に接続し、且つ第2の容量素
子を演算増幅器の入力端子と保持電荷転送用電源との間
に接続するようにしたから、第1及び第2の容量素子で
保持した電荷を第1の容量素子のみにおいて分配したこ
とと同等の動作を行うことになる。よって、第1の容量
素子のみを有する場合に比較して、演算増幅器の出力電
圧すなわちD/A変換器の出力電圧の最大振幅をより増
大させることができ、出力電圧に対する演算増幅器のノ
イズを小さくすることができるから、S/N比をより向
上させることができる。
【0061】また、請求項2に係るD/A変換器によれ
ば、第1の容量素子、第2の容量素子、或いは、第1及
び第2の容量素子を複数の容量素子で構成するようにし
たから、電荷を保持させる容量素子の組み合わせ数を代
えることによって、複数種の出力電圧を得ることができ
る。また、請求項3に係るD/A変換器によれば、第1
及び第2の容量素子を全て同一の容量値にしたから、リ
ニアレベル型のD/A変換機能を実現することができ
る。
【0062】また、請求項4に係るD/A変換器によれ
ば、第2の容量素子の容量値を、第1の容量素子の容量
値の2倍となるようにしたから、第2の容量素子の素子
数を低減させることができる。さらに、請求項5に係る
D/A変換器によれば、演算増幅器の出力端子と入力端
子との間に、ローパス特性を有するように容量素子を設
けたから、ローパス特性を有するD/A変換器を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるD/A変換器の一例を示す回路
図である。
【図2】図1のD/A変換器に供給するクロックのタイ
ミングチャートである。
【図3】第1の実施の形態の動作説明に供する説明図で
ある。
【図4】従来のD/A変換器の動作説明に供する説明図
である。
【図5】第2の実施の形態の動作説明に供する説明図で
ある。
【図6】従来のD/A変換器の一例を示す回路図であ
る。
【図7】D/A変換器を備えた信号変換装置の一例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10 信号変換装置 40 D/A変換器 50 D/A変換器 100 演算増幅器 200 クロック供給部 C1〜Ci 容量素子 Cfb 容量素子 Gr1 第1の容量素子群 Gr2 第2の容量素子群 SB スイッチ SU1〜SUi スイッチ SUG1〜SUGe スイッチ SUGf〜SUGi スイッチ SY1〜SYi スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられたデジタル信号をアナログ信号
    に変換するD/A変換器であって、 第1の期間に、前記デジタル信号に基づいて、電荷保持
    用電源電圧に対応する電荷を保持する第1の容量素子及
    び第2の容量素子と、 第2の期間に、前記第1の容量素子を演算増幅器の入力
    端子と出力端子との間に接続する第1のスイッチ部と、 前記第2の期間に、前記第2の容量素子を前記演算増幅
    器の入力端子と保持電荷転送用電源との間に接続する第
    2のスイッチ部と、を備えることを特徴とするD/A変
    換器。
  2. 【請求項2】 前記第1の容量素子及び/又は第2の容
    量素子は、複数の容量素子からなることを特徴とする請
    求項1記載のD/A変換器。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の容量素子は、全て同
    一の容量値であることを特徴とする請求項1又は2記載
    のD/A変換器。
  4. 【請求項4】 前記第2の容量素子の容量値は、前記第
    1の容量素子の容量値の2倍であることを特徴とする請
    求項1又は2記載のD/A変換器。
  5. 【請求項5】 前記演算増幅器の出力端子と入力端子と
    の間に、ローパス特性を有するように容量素子を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のD/
    A変換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013153263A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Asahi Kasei Electronics Co Ltd D/a変換器
CN110247658A (zh) * 2018-03-08 2019-09-17 亚德诺半导体无限责任公司 通过动态元素匹配来线性化传递特性的方法
US11082056B2 (en) 2018-03-08 2021-08-03 Analog Devices International Unlimited Company Analog to digital converter stage

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