JPH1070179A - 基板保持装置およびこれを用いた露光装置 - Google Patents

基板保持装置およびこれを用いた露光装置

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JPH1070179A
JPH1070179A JP24566796A JP24566796A JPH1070179A JP H1070179 A JPH1070179 A JP H1070179A JP 24566796 A JP24566796 A JP 24566796A JP 24566796 A JP24566796 A JP 24566796A JP H1070179 A JPH1070179 A JP H1070179A
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JP
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substrate
substrate holding
dust
retainer
holding device
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JP24566796A
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Koji Marumo
光司 丸茂
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ等の基板を保持する接触面へのごみの
影響を少なくするとともにごみが付着したとしても容易
にかつ迅速にごみを除去することができる半導体露光装
置等の基板保持装置を実現する。 【解決手段】 基板保持装置のチャック本体1の凹所1
a内に複数の球体2を配置して、基板8を球体2の頂点
部で支持して吸着保持するようになし、複数の球体2を
所定の間隔に維持するリテーナ3は、チャック本体1の
凹所1a内に移動可能に配設され、駆動機構6の作動に
よって移動しうるように構成される。球体2とリテーナ
3の孔3aとの間には、球体2の表面に圧接されたカバ
ー兼除去部材4が設けられている。球体2はリテーナ3
の移動に応じて回転し、基板との接触部である頂点部は
適宜変化し、また球体2に付着したごみ9は、カバー兼
除去部材4によって掻き取られ、ごみを迅速に除去する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置に
おいてウエハ等の基板を露光する露光装置等の基板を保
持する基板保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造のための半導体の露光装置に
おいては、光源の光によって露光用のマスクに照射し、
その照射されたマスクのパターンの像をウエハ等の基板
上のフォトレジストに投影して露光するようにしてい
る。
【0003】そして、半導体素子の微細化、高集積化が
進むにつれて、高精度の半導体露光装置が要請され、露
光装置における基板保持装置においても、ウエハ等の基
板に接触する基板保持面の表面は高い平面度を有し、こ
れに吸着される基板の平面度を矯正するようにしてい
る。そして、LSIを製造する際には、何種類ものマス
クのパターンを基板上に露光することを要し、同じ基板
の同じ位置に別の種類のマスクのパターンを露光するこ
とになるので、基板上のアライメントマークとマスクの
アライメントマークを位置決めした後に露光が行なわれ
ている。
【0004】ところで、ごみや異物等が基板保持手段上
に付着している場合、このごみや異物のために、基板
(ウエハ)は凸状になって局部的に平坦度が悪くなる。
またこの場合にごみ等の付着によって凸状となった部分
ではウエハの面内方向に位置ずれが発生することにな
る。これに関して、K.Simon ,H.-U.Scheunemann,H.-
L.Huber/F.Gabeli著「SPIE Vol.1924」
(1993)pp.282〜289によれば、3μmの
スペーサーがウエハ(4インチ)と基板保持手段の間に
存在した場合に、二重露光によって、100ナノメータ
ーの位置ずれが生じることが分かっている。したがっ
て、露光時あるいはアライメント時にこのような位置ず
れが生じることによって、オーバーレイ(重ね合わせ)
精度に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0005】このような問題点を解決する手段として
は、特公昭60−15147号公報に記載されているよ
うな、ウエハまたは保持手段のどちらかに付着したごみ
の影響を減らすべく、ウエハと保持手段の接触面を少な
くしたピンチャックによる基板保持手段が知られてい
る。
【0006】この従来の基板保持手段は、図7に示す構
造を備えており、基板保持手段本体102に本体102
内の空間を負圧にすべく吸引するための真空配管103
を連結するとともに直径0.025〜0.038cm程
度のピン101を複数個本体102内に立設して、ウエ
ハ等の基板104を基板保持手段本体102および複数
のピン101によって支持して吸着保持するものであっ
て、ウエハと保持手段の接触面を少なくして、ウエハま
たは保持手段のどちらかに付着したごみの影響を減らそ
うとするものである。そして、この基板保持手段による
ウエハと保持手段の接触面積は、面全体で吸着保持する
形式のものと比較して、約1割程度に減少させており、
基板保持手段またはウエハにごみが付着したとしても、
ごみによる影響は約1割の影響しか受けなくなる。しか
し、このようなピンチャックによる基板保持手段におい
ても、ピンの先端にごみや異物が付着してくると、基板
保持手段のクリーニングを行なう必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術による
ピンチャックは、基板の全面を吸引用の溝以外の面で吸
着保持する形式の真空チャックに比べて、ごみの影響を
少なくすることができるけれども、この種のピンチャッ
クにおいても直径0.025〜0.038cm程度のピ
ンの先端にごみや異物が付着する。そして、ごみ等が付
着してくると、ピンチャックのクリーニングを行なう必
要があり、このクリーニングは、ピンチャックを装置か
ら取り外して洗浄を行なうか、あるいは洗浄液を用いて
ブラシスクラバーでクリーニングする等の方法をとる必
要があり、これらのクリーニング方法では、装置を長時
間止める必要があり、装置の稼働時間を短くさせてしま
うという未解決な課題があった。
【0008】そこで、本発明は、上記従来技術の有する
未解決な課題に鑑みてなされたものであって、半導体製
造装置において、基板保持装置へのごみや異物の影響を
少なくし、さらにごみ等が基板との接触面に付着しても
容易にごみ等の影響をなくすことが可能な基板保持装置
およびこれを用いた露光装置を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の基板保持装置は、ウエハ等の基板を保持す
る基板保持装置本体と該本体内に配設されて前記基板を
支持する接触面を有する複数の部材とからなり、基板を
吸着して保持する基板保持装置において、前記部材の接
触面を変えることができるようにしたことを特徴とす
る。
【0010】また、本発明の基板保持装置は、基板を支
持する接触面を有する部材が球体または回転ローラであ
ることが好ましく、さらに球体または回転ローラを回転
させるための機構を備えていることが好ましい。
【0011】さらに、本発明の基板保持装置は、ウエハ
等の基板を吸着して保持する基板保持装置本体と、該本
体内に配設されて前記基板を支持する複数の球体と、該
複数の球体を所定の間隔をもって回転可能に保持し、か
つ前記本体内で移動可能に設けられたリテーナと、該リ
テーナに連結され、リテーナを移動させるための駆動機
構とからなり、前記駆動機構の作動によるリテーナの移
動によって前記球体を回転させるようにしたことを特徴
とする。
【0012】さらに、本発明の基板保持装置は、ウエハ
等の基板を吸着して保持する基板保持装置本体と、該本
体内に配設されて前記基板を支持する複数の回転ローラ
と、該複数の回転ローラを所定の間隔をもって回転可能
に保持し、かつ前記本体内で移動可能に設けられたリテ
ーナと、該リテーナに連結され、リテーナを移動させる
ための駆動機構とからなり、前記駆動機構の作動による
リテーナの移動によって前記回転ローラを回転させるよ
うにしたことを特徴とする。
【0013】そして、本発明の基板保持装置は、基板を
支持する部材の表面に圧接して、接触面の移動により接
触面に付着したごみや異物を除去することが可能な除去
部材を備えていることが望ましく、さらに高圧ガス吹き
付け機構、ごみ集塵機構あるいは粘着部材を用いてごみ
を除去することが望ましい。
【0014】また、本発明の半導体露光装置は、ウエハ
等の基板を保持する基板保持装置本体と該本体内に配設
されて基板を支持する接触面を有する複数の部材とから
なり、前記部材の接触面を変えることができるようにし
た基板保持装置と、この基板保持装置により保持された
基板を露光する露光手段を有することを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の基板保持装置によれば、球体や回転ロ
ーラ等の部材により基板を保持するようになし、そして
基板を保持する接触面を、球体や回転ローラ等の回転に
より、変えることができるようにする。これにより、従
来のピンチャックよりも接触面積を小さくすることがで
きるとともに接触面にごみが付着したとしても接触面を
変えることにより、ごみの付着していない新たな面で基
板を保持することができ、ごみの影響を容易に排除する
ことができる。
【0016】また、ごみや異物が基板保持部に付着して
も、簡単にかつ迅速にごみを除去することができ、装置
の稼働率を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0018】図1は本発明の基板保持装置の一実施例を
示し、(a)はその模式上面図であり、(b)および
(c)はA−A線断面の拡大端面図である。本実施例に
おける基板保持装置は、ウエハ等の基板8を吸着保持す
るチャック本体(基板保持装置本体)1と、チャック本
体1内の凹所1aに配置され、リテーナ3によって互い
に所定の間隔をもって保持された複数の球体2とを有
し、チャック本体1には凹所1aの底部に真空配管7が
設けられ、チャック本体1内の凹所1aに配置された球
体2は、凹所1aの底部に載置されて、その頂点部にお
いて基板8に接触して、チャック本体1とともに基板8
を平坦に支持するように形成されている。そして複数の
球体2を所定の間隔に維持するリテーナ3は、複数の球
体2をそれぞれ回転自在に受け入れる孔3aを有し、そ
して駆動機構6に連結されており、駆動機構6の作動に
よってチャック本体1の凹所1a内で移動し得るように
構成されている。またリテーナ3において、その孔3a
と球体2の間には、両者の間隙をカバーしかつ球体2の
表面に圧接されたカバー兼除去部材4を設け、このカバ
ー兼除去部材4は、球体2の表面にごみや異物が付着し
た場合に球体2の回転による球体2との摺接によってご
み等を掻取り除去し、さらにごみや異物がその間隙から
球体の下方のチャック本体部に集まらないようにするた
めのカバーの機能も行なうものであり、またリテーナ3
の表面には、カバー兼除去部材4によってごみ等が掻取
り除去されたときに集塵するために吸着部材5を配設す
る。
【0019】複数配列された球体2は、チャック本体1
の凹所1aの底部に載置され、その頂点部で基板8に接
触して基板8を平坦に支持するものであり、その径を高
精度に加工することができかつ回転しても径方向の変化
が少なく平面矯正に問題とならないような球体を選択し
て使用する。そしてリテーナ3によって維持される球体
2の間隔は、基板8を真空配管7による吸引により真空
吸着しても基板8の変形がないように配置することを要
し、基板の剛性と吸着の程度に応じて設定する。このよ
うに球体2を配置することにより、ごみ等がない状態に
おいては、球体2は基板8とほぼ点接触の態様で基板8
を支持し、基板8を平面に矯正することができる。した
がって、球体2と基板8は点接触であるために、基板保
持装置に一定量のごみが付着した場合においてもごみが
球体の頂点部に付着する可能性は非常に少なくなる。こ
のように球体を用いて基板を吸着することにより、ピン
チャックに比べても、ごみの影響は非常に少なくなる。
【0020】また、リテーナ3に連結された駆動機構6
は、チャック本体1内の凹所1a内に配設されたリテー
ナ3を、例えば図1の(b)に矢印で示す方向に、移動
させて、リテーナ3に保持されている複数の球体2を間
接的に回転させるものであり、駆動機構6によってリテ
ーナ3が移動されると、球体2は、チャック本体1の底
部との摩擦によって回転することとなる。ここで、球体
2とチャック本体1との間の摩擦力は、球体2の表面に
対して圧接されたカバー兼除去部材4と球体2との間の
摩擦力よりも大きくなるように設定し、具体的には、チ
ャック本体1およびカバー兼除去部材4の材質やカバー
兼除去部材4の球体への押しつけ力を考慮して設定す
る。
【0021】以上のような構成を備えた基板保持装置に
よって、球体2の頂点部で点接触的に基板を保持し基板
の平面度を矯正するために、従来のピンチャックよりも
接触面積が小さく、ごみや異物の影響を少なくすること
ができる。
【0022】また、このような点接触に近い状態で基板
を矯正する基板保持手段であってもごみ等が球体の頂点
部に付着することがあり、この場合には基板と球体の頂
点の間にごみが介在することとなるので、基板の平坦度
が悪くなり、これによって、オーバーレイ(重ね合わ
せ)精度に悪影響を及ぼすこととなる。しかし、本実施
例においては、球体の頂点部にごみが付着したとして
も、次に述べるように容易にかつ迅速にごみの影響を排
除することができる。すなわち、駆動機構6の作動によ
りリテーナ3を移動させて、球体2を回転させることに
よって、球体2の頂点部の基板8との接触面を直ちに変
えることができ、ごみ等の付着していない新たな部分で
基板を保持することができる。そして、球体2に付着し
ているごみ9(図1の(c)参照)は、球体2の回転に
より、球体2の表面へ圧接され押し付けられているカバ
ー兼除去部材4のエッジと接触することによって、球体
2の表面から掻き取ることができる。この球体2から掻
き取られたごみ9は、リテーナ3の表面を覆っている吸
着部材5に吸着され、集塵される。なお、ここでごみを
除去するための球体の回転量は、球体2の表面がカバー
兼除去部材4から突出している円弧の長さ以上で、球体
が一回転する量までの範囲となるように設定する。この
ような作動を行なわせることにより、ごみを球体の頂点
部(基板と球体との接触位置)から簡単に取ることがで
きるので、この状態で基板を吸着すれば、良好な平面度
に基板を矯正することができる。
【0023】そして、この球体2の回転による基板との
接触面の変動およびごみの除去作動は、基板をチャッキ
ングする前に毎回行なってもよいし、またごみの影響で
歩留りあるいはオーバーレイ精度に悪影響を及ぼすこと
が分かった後に行なってもよい。
【0024】次に、図2は本発明の基板保持装置の第2
の実施例を示し、高圧ガスによってごみの除去を行なう
ようになしたものであり、先の実施例に示した基板保持
装置と同様の構成を備えた基板保持装置のチャック本体
1に対して、高圧ガスヘッド11をその上方に位置付け
て、チャック本体1全体に高圧ガスヘッド11から高圧
ガス10を吹き付けて、球体2に付着しているごみを除
去するものである。
【0025】また、この実施例においては、ごみの除去
に際して、単に高圧ガスを吹き付けるだけでなく、次の
ように二つの方法を組み合わせることにより、ごみの除
去に一層の効果が期待できる。
【0026】すなわち、その一つの方法としては、第1
の実施例のように駆動機構6により球体2を間接的に回
転させて、カバー兼除去部材4と球体2の接触によるご
みを掻き取る動作と同時に、高圧ガスの吹き付けを行な
う方法であり、そしてさらに別の方法としては、高圧ガ
スの吹き付けと同時にチャック本体1の真空引きを行な
うことによって、球体2やチャック本体1から取られた
ごみを真空配管よりポンプ側に排気する方法であり、こ
の際に配管の途中に集塵可能なフィルター等を用いるこ
とが好ましい。
【0027】以上述べたように、この実施例において
は、基板保持面から一度にごみを除去することが可能と
なり、効率的に除去することができ、さらに吸着部材5
以外の所に溜まったごみも取り除くことが可能となる。
【0028】さらに、図3は本発明の基板保持装置の第
3の実施例を示し、ごみを除去する際に粘着部材12を
用いるものであり、他の構成は第1の実施例のものと同
様の構成を有している。粘着部材12は、基板吸着箇所
に接触させて、基板を吸着する場合の表面と平行な方向
に図示しない駆動機構によって移動しうるように構成さ
れている。
【0029】この実施例において、基板保持装置に付着
したごみの除去を行なう場合に、粘着部材12を基板吸
着箇所に接触させ、基板を吸着する基板保持表面と平行
な方向に図示しない駆動機構によって移動させることに
より、ごみを粘着部材12の表面に付着させる。この実
施例においても、粘着部材を用いて、ごみをチャック本
体から取り除いてしまうものであり、ごみがチャック本
体のある場所に溜まることがない。
【0030】次に、図4は、本発明の基板保持装置の第
4の実施例を示し、図4の(a)はその基板保持装置の
模式上面図である。この実施例は、第1の実施例におい
てリテーナ3で保持している球体2に代えて、回転ロー
ラ13を用いている点で、第1の実施例と相違し、リテ
ーナの形状が、保持する球体と回転ローラとの違いでや
や相違するが、その他の構成は第1の実施例のものと同
様の構成を有している。したがって、図4の(b)は、
(a)におけるA−A線断面の拡大端面図であって、図
1の(b)と同じ形状となる。
【0031】リテーナ3に保持された複数の回転ローラ
13は、リテーナ3の孔3a内で回転ローラの中心軸回
りに回転可能に保持されており、その頂点部において基
板8に対して線接触の態様で基板8を支持し、そして回
転ローラ13の軸方向の長さは接触面の1%以下程度と
なるように設定することが好ましい。駆動機構6は回転
ローラ13の中心軸と直交する方向にリテーナ3を移動
させるように配置されている。
【0032】そして、この実施例においても、ごみの除
去に関しては、先の第1ないし第3の実施例で示した方
式と同様な方式を用いて行なうことができる。さらに、
この実施例においてもピンチャックの接触面積以下とす
ることが可能であるため、ごみが基板保持装置に付着し
た場合において、ごみの影響を小さくすることが可能で
あり、またごみが一旦回転ローラ13の頂点付近に付着
した場合においても、回転ローラを回転させることによ
り、基板との接触面を容易にかつ迅速に変えることがで
き、ごみのない新たな面で基板を保持することが可能と
なり、またごみの除去も簡単にしかも迅速に行なうこと
が可能である。
【0033】上述した基板保持装置は、微小デバイス
(半導体装置、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシンなど)
製造用の露光装置等に用いることができる。そして、こ
の種の露光装置を利用した半導体デバイスの製造方法に
ついて説明する。図5は半導体デバイス(ICやLSI
等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッ
ド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステッ
プS1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行
なう。ステップS2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップS
3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いて基板で
あるウエハを製造する。ステップS4(ウエハプロセ
ス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを
用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回
路を形成する。次のステップS5(組立)は後工程と呼
ばれ、ステップS4によって作製されたウエハを用いて
半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダ
イシング、ボンディング)、パッケージング工程(チッ
プ封入)等の工程を含む。ステップS6(検査)ではス
テップS5で作製された半導体デバイスの動作確認テス
ト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経
て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップS
7)される。
【0034】図6は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップS11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップS12(CVD)ではウエハ表面に
絶縁膜を形成する。ステップS13(電極形成)ではウ
エハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS14
(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステ
ップS15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布
する。ステップS16(露光)では上記説明した露光装
置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光す
る。ステップS17(現像)では露光したウエハを現像
する。ステップS18(エッチング)では現像したレジ
スト像以外の部分を削り取る。ステップS19(レジス
ト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
このような製造方法を用いれば、従来は製造が難しかっ
た高集積度の半導体デバイスを製造することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、球体や回転ローラ等の部材により基板を保
持するためにピンチャックより接触面積が小さくなり、
ごみや異物の平坦度に与える影響を少なくすることがで
き、また、基板との接触面にごみ等が一旦付着しても、
球体または回転ローラを回転させることにより、基板と
の接触面を簡単に変えることができるために、ごみの付
着していない新たな面で基板を保持することが可能とな
り、容易にごみの影響を排除することができる。さら
に、本発明においては、ごみが基板保持部に付着しても
簡単にかつ迅速にごみを除去することができる。このよ
うに、オーバーレイ精度へのごみの影響を少なくさせる
ことができ、また基板保持装置のクリーニングに要する
時間が短時間であるので、装置の稼働率を大幅に向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板保持装置の第1の実施例を示し、
(a)は基板保持装置の模式上面図であり、(b)はA
−A線断面の拡大端面図であり、(c)はごみが付着し
た状態でごみを除去する態様を示す同じ拡大端面図であ
る。
【図2】本発明の基板保持装置の第2の実施例におい
て、ごみを除去する態様を示す拡大端面図である。
【図3】本発明の基板保持装置の第3の実施例におい
て、ごみを除去する態様を示す拡大端面図である。
【図4】本発明の基板保持装置の第4の実施例を示し、
(a)はその基板保持装置の模式上面図であり、(b)
はA−A線断面の拡大端面図である。
【図5】露光装置を用いた露光方法を説明するシーケン
ス図である。
【図6】ウエハプロセスの詳細なフローを示すシーケン
ス図である。
【図7】従来のピンチャックを示す断面図である。
【符号の説明】
1 チャック本体(基板保持装置本体) 2 球体 3 リテーナ 4 カバー兼除去部材 5 吸着部材 6 駆動機構 7 真空配管 8 基板 11 高圧ガスヘッド 12 粘着部材 13 回転ローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 H01L 21/30 503C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ等の基板を保持する基板保持装置
    本体と該本体内に配設されて前記基板を支持する接触面
    を有する複数の部材とからなり、基板を吸着して保持す
    る基板保持装置において、前記部材の接触面を変えるこ
    とができるようにしたことを特徴とする基板保持装置。
  2. 【請求項2】 基板を支持する接触面を有する部材が球
    体または回転ローラであることを特徴とする請求項1記
    載の基板保持装置。
  3. 【請求項3】 球体または回転ローラを回転させるため
    の機構を備えたことを特徴とする請求項2記載の基板保
    持装置。
  4. 【請求項4】 ウエハ等の基板を吸着して保持する基板
    保持装置本体と、該本体内に配設されて前記基板を支持
    する複数の球体と、該複数の球体を所定の間隔をもって
    回転可能に保持し、かつ前記本体内で移動可能に設けら
    れたリテーナと、該リテーナに連結され、リテーナを移
    動させるための駆動機構とからなり、前記駆動機構の作
    動によるリテーナの移動によって前記球体を回転させる
    ようにしたことを特徴とする基板保持装置。
  5. 【請求項5】 ウエハ等の基板を吸着して保持する基板
    保持装置本体と、該本体内に配設されて前記基板を支持
    する複数の回転ローラと、該複数の回転ローラを所定の
    間隔をもって回転可能に保持し、かつ前記本体内で移動
    可能に設けられたリテーナと、該リテーナに連結され、
    リテーナを移動させるための駆動機構とからなり、前記
    駆動機構の作動によるリテーナの移動によって前記回転
    ローラを回転させるようにしたことを特徴とする基板保
    持装置。
  6. 【請求項6】 基板を支持する部材の表面に圧接して、
    接触面の移動により接触面に付着したごみや異物を除去
    することが可能な除去部材を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれか1項記載の基板保持装置。
  7. 【請求項7】 高圧ガス吹き付け機構を備えたことを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の基板保
    持装置。
  8. 【請求項8】 ごみ集塵機構を備えたことを特徴とする
    請求項1ないし7のいずれか1項記載の基板保持装置。
  9. 【請求項9】 基板を支持する部材の接触面に粘着部材
    を当接させてごみを除去することを特徴とする請求項1
    ないし8のいずれか1項記載の基板保持装置。
  10. 【請求項10】 ごみの除去を基板保持装置の真空吸引
    動作と同時に行なうようにしたことを特徴とする請求項
    6ないし9のいずれか1項記載の基板保持装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項記
    載の基板保持装置と、該基板保持装置により保持された
    基板を露光する露光手段を有することを特徴とする半導
    体露光装置。
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