JPH1069902A - 蓄電池用電極基板へのペースト活物質の充填装置 - Google Patents

蓄電池用電極基板へのペースト活物質の充填装置

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JPH1069902A
JPH1069902A JP8245528A JP24552896A JPH1069902A JP H1069902 A JPH1069902 A JP H1069902A JP 8245528 A JP8245528 A JP 8245528A JP 24552896 A JP24552896 A JP 24552896A JP H1069902 A JPH1069902 A JP H1069902A
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JP
Japan
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filling
paste
roller
active material
electrode substrate
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JP8245528A
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Shigenori Tanaka
重徳 田中
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Furukawa Battery Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Battery Co Ltd
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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄電池用電極基板へのペースト活物質の充填
量のバラツキ、充填ローラー間からのペーストの吐出力
及び充電圧力を向上し、充填ペーストの脱落強度の増大
した充填基板を作製する。 【解決手段】 ホッパー1内に上部にパドルを設け、下
部に前後一対の充填ローラーを配設し、その下方のペー
スト充填用開口部4の左右両側にマスキング板5,5を
配設して成るペースト充填装置において、少なくとも後
部の充填ローラー3bの周面に互いに平行する多数条の
溝9を刻成すると共に各溝9をその充填ローラー3bの
両端部3b1,3b1において、回転方向に充填ローラ
ー3bの両端に向かい傾斜する傾斜溝9b,9bに形成
して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄電池用電極基板
へのペースト活物質の充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蓄電池用電極基板へのペースト活
物質の充填装置は、図4及び図5に示すように、ホッパ
ーA内の上部にパドルBを設け、その下部に一対の充填
ローラーC1,C2を前後に配設し、その下面開口部D
の左右にマスキング板E,Eを配設して成るもので、該
パドルBの回転によりホッパーA内に投入したペースト
活物質Pを下方に圧送すると共に、その下方の前後の充
填ローラーC1,C2を矢示方向に回転させて該ペース
ト活物質Pをこれらの充填ローラーC1,C2間から下
方へ吐出させ、その下方の下面開口部Dを介しベルトコ
ンベヤーFによって次々と移送される電極基板Gに該ペ
ースト活物質Pを充填するようにし、充填後の該電極基
板Gの上面のペースト活物質の該電極基板G上面に付着
した余剰量をドクターナイフHによりかき取り、上面を
平坦にならされたペースト充填電極基板が得られるよう
にしたものである。Iは、前部の充填ローラーC1の下
面に設けた追加のマスキング板である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記した
従来の装置では、夫々の電極基板へのペースト活物質の
充填量に大きいバラツキを生じる。この充填量のバラツ
キは、上部のパドルBの形状を種々変えたものを使用し
ても充分な低減効果は得られなかった。各電極基板への
充填量のバラツキ及び電極基板の厚みの相異による充填
量のバラツキの原因を解析、調査したが、従来使用され
ている前後一対の充填ローラーC1,C2としては、そ
の周面が平坦面であるもの或いはその周面を1.5mm
程度の浅い溝がその軸線方向に平行に多数条刻成された
いわゆるローレット面に形成したものがあるが、いずれ
の場合も、その外周のペースト活物質Pとの摩擦力が弱
いので、空回りすることがしばしばあり、特に、柔らか
いペースト活物質の場合は、空回りする傾向が増大し、
従って、充填ローラーC1,C2間の吐出力及び特に後
部充填ローラーC2による電極基板への充填圧力が弱い
と共にバラツキを生じ勝ちで、従って、電極基板への充
填密度にバラツキを生じ、不安定となる結果を生ずる。
また、特に、肉厚の電極基板への充填には、裏面まで充
填ペーストが回りにくゝ、従って、ベルトコンベヤーの
スピードを遅くして充填しなければならず、充填速度が
遅くなる不都合をもたらす。そこで、充填量の安定化の
ため、一対の充填ローラーC1,C2とペースト活物質
との摩擦力を増大させ、吐出力と充填圧力を増大するべ
く、上記のローレットの溝を更に深く3mm以上にして
みた所、吐出力、充填圧力は増大したが、特に、電極基
板の幅以上にペーストが吐出されないように規制するマ
スキング板D,Dとその上方に対向する後部の充填ロー
ラーC2の両端部C21,C21との間のペースト活物
質は動きが悪く、該基板電極への充填に利用されないデ
ッドスペースとなる不都合があり、またこれに伴い、そ
のデッドスペース内のペースト活物質は固くなり、マス
キング板D,Dの内縁近傍の充填圧力が比較的弱くな
り、電極基板のマスキング板D,D側に近い両側域部と
その中間面域では、充填ペースト活物質の硬度と充填密
度が不均一となるなどの不都合を生じた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解消し、上記のデッドスペースをなくし、充填量のバ
ラツキを減少せしめると共に、充填圧力を増大して強固
に活物質の脱落を減少し得られ、更には電極基板の厚さ
に関係なく、同じスピードで所定量の充填ができ、安定
良質のペースト充填基板をもたらす蓄電池用電極基板へ
のペースト活物質の充填装置を提供するもので、ホッパ
ー内の上部にパドルを設け、その下部に一対の充填ロー
ラーを前後に配設し、且つその下面のペースト活物質充
填用の開口部の左右にマスキング板を配設して成り、該
一対の充填ローラーの回転によりこれら充填ローラー間
からペースト活物質を下方へ吐出してその下面開口部を
介してベルトコンベヤー上を移行する電極基板に該ペー
スト活物質を充填するようにした蓄電池用電極基板への
ペースト活物質の充填装置において、少なくとも後部の
充填ローラーの周面にその軸線方向に多数条の溝を互い
に平行して刻成すると共に、該充填ローラーの少なくと
も両端部において、その各溝を該充填ローラーの回転方
向に該充填ローラーの両端に向かい傾斜する傾斜溝に形
成したことを特徴とする。上記の本発明において、後部
の充填ローラーの周面の各溝の深さは、3mm〜7mm
の範囲であることを特徴とする。
【0005】
【作用】上記の発明によれば、該後部の充填ローラーの
少なくとも両端部に夫々設けた各傾斜溝は、該充填ロー
ラーの斜め前方へ傾斜しているので、その充填ローラー
の両端部とその下方に対向して存する左右のマスキング
板との間の従来デッドスペースと考えられていた個所に
存するペースト活物質は、該充填ローラーの回動に伴い
左右の傾斜溝に沿って該充填ローラーの中間部に向かい
内側へ移動し、充填に利用される一方、その個所のペー
スト活物質の動きが促進され、従来のデッドスペースは
消失する。この場合、該後部の充填ローラーの各溝の深
さを3mm〜7mmの範囲とするときは、その周囲のペ
ースト活物質との空回りがなくなり、前後一対の充填ロ
ーラー間からの吐出力を増大すると共に、充填圧力も増
大し且つ充填圧力に波を生ずることなく強固な脱落のな
い充填量にバラツキのない安定良好なペースト充填極板
が得られ、また、基板の厚さが厚くなっても薄い基板の
場合と同様のベルトコンベヤーの移動速度で電極基板の
裏側までペースト活物質が回った良好な充填極板が得ら
れ、充填作業能率を向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を添付図面に基づ
いて詳述する。図1及び図2は本発明の蓄電池用電極基
板へのペースト活物質の充填装置の1例を示す。図面で
1は、ペースト活物質Pを収容するホッパー1を示す。
該ホッパー1の内部には、その上部に、その前後壁1
a,1bの中間に位置してクランク形のパドル2を、該
ホッパー1の左右側壁1c,1dにその中心軸を回転自
在に支承して設ける。パドル2としては、公知の任意の
形式のものが使用できる。更に、該ホッパー1内には、
その下部に一対の充填ローラー3a,3bを前後に所定
の間隔を存し、且つ夫々の中心軸を左右両側壁1c,1
dに矢示方向に回転自在に支承して配設し、更にその下
面にペースト活物質充填用の開口部4の左右に、これに
対向してその両端部3b1及び3b1からペースト活物
質が吐出されないように、マスキング板5,5を該ホッ
パー1の左右両側壁1c,1dの下端から内方へ水平に
吐出するように配設され、かくして、該ホッパー1の幅
方向の中間部には、その左右のマスキング板5,5間に
ペースト活物質を電極基板に充填するための下面開口部
4の開口面が規制されている。かくして、そのホッパー
1の下方には、無端状のベルトコンベヤー6が、ホッパ
ー1の前後方向に水平に横設され、図示しない駆動モー
タにより、該ベルトコンベヤー6を矢示方向に回動さ
せ、その上面に、ペースト活物質を充填すべき鉛格子基
板などの電極基板Gを次々と載置し、該ホッパー1の下
面を移行せしめ、該一対の充填ローラー3a,3b間か
ら吐出するペースト活物質を該下面開口部4を介して、
その下方に次々と移行して来る各電極基板Gに充填せし
めるようにするようにした。7は、該ホッパー1の後側
壁1bの下端に、該電極基板Gの上面にその全幅に亘り
摺接し、ペースト活物質を充填された基板の上面に過剰
に塗着されたペースト活物質を掻き取るドクターナイフ
を示す。そのドクターナイフ7は、電極基板の厚さによ
って上下動自在に調節できるものである。8は、前部の
充填ローラー3aの下方に、該ホッパー1の全幅に亘り
延び且つ該前側壁1aから内方へ該充填ローラー3aの
径方向にそのローラーの後端まで水平に延び、その充填
ローラー3aの下面を通過する電極基板Gへのペースト
活物質の充填を防止する追加のマスキング板を示す。以
上の充填装置の構成は、従来のそれと変わりはない。
【0007】本発明によれば、上記の前後一対の充填ロ
ーラー3a,3bのうち、少なくともその後部の充填ロ
ーラー3bを次のように構成する。即ち、該充填ローラ
ー3bの周面をその軸方向に沿って延び且つ互いに平行
する多数条の溝9を刻成してローレットに形成すると共
に、該充填ローラー3bの両端部3b1においてその各
溝9を、該充填ローラー3bの回転方向に該充填ローラ
ー3bの両端に向かい傾斜する傾斜溝9a,9aに形成
する。かくして、該充填ローラー3bが矢示のように回
動するときは、その両端部の傾斜溝9a,9aは、前記
のように斜め前方へ傾斜しているので、その前進に伴
い、その外周のペースト活物質Pを容易に捕捉すると共
に、該充填ローラー3bの内側へその電極基板Gと対面
する中間部3b2へ導入することを容易にし、特に、こ
れら傾斜溝9a,9aとその下方の対向するマスキング
板5,5との間に存するペースト活物質の移動を促進
し、従来、その個所に生じていたペースト活物質Pの滞
溜、即ち、デッドスペースを解消することができる。そ
の結果、従来のようなマスキング板5,5上のペースト
活物質が固化し、これが電極基板Gの両側面域に充填さ
れることがなくなるので、従来の電極基板に不均質なペ
ースト充填を行うことができ、電池性能を向上した電極
をもたらす。同様に、該充填ローラー3bの両端部とそ
の外周を囲繞するホッパー1の後側壁1b及び左右側壁
1c,1dとの間のペースト活物質Pの捕捉して内側
へ、即ち、該充填ローラー3bの中間部3b1への導入
を促進し、ペースト活物質Pのその個所における滞溜を
なくすことができる。
【0008】この場合、本発明によれば、後部の充填ロ
ーラー3bの両端部3b1,3b1に傾斜溝9a,9a
を有する各溝9の深さは、3mm〜7mmの範囲とする
ことが好ましい。その深さが2mm以下では、充填ロー
ラー3bはペーストを溝内にキャッチすることがやゝ不
確実となり、空回りを生ずる嫌いがあり、その吐出力が
弱く且つ充填圧力も弱く且つ不安定となり、各電極基板
の充填量にバラツキを生ずる場合も出てくる。一方、溝
9の深さが8mm以上では、該溝9内からペーストが離
脱しにくゝなり、該溝9内にペーストが詰まり溝が浅く
なる傾向がある。従って、各溝9の深さ3mm〜7mm
の範囲で上記の効果を確実にもたらすと共に、吐出力充
填圧力を向上し、強固に充填し得られ、ペースト充填量
の最も安定したペースト充填基板が得られ、特に厚さの
厚い電極基板へのペースト充填は、その裏面までペース
トが回り、安定良好な電極基板が得られる。
【0009】次に、比較試験のため、図4示の従来の前
後一対の充填ローラーC1,C2の周面を深さ1.5m
mのローレットを形成したものを用いたペースト充填装
置と、前部の充填ローラー3aの周面を深さ1.5mm
のローレットを形成したものと、後部の充填ローラー3
bの周面をその両端部3b1,3b1に傾斜溝9a,9
aに形成した溝9の深さを3mm、5mm及び7mmに
夫々形成したものを用いた本発明の充填装置の実施例
A,B,Cとを用いて、厚さ1.5mmの格子基板を次
々とベルトコンベヤー6により移送してペーストを充填
して夫々多数のペースト充填基板を作製した。その結
果、上記従来の充填装置では、ペースト充填量の標準偏
差は、4.77gであったに対し、本発明の充填装置
A,B,Cの実施例では、ペースト充填量の標準偏差
は、夫々3.10g,2.29g,2.51gであっ
た。これから明らかなように、本発明の装置によれば、
従来の充填装置に比し、充填量のバラツキが著しく低下
することが確認された。また、上記従来の充填装置によ
り得られたペースト充填基板と本発明の充填装置の実施
例A,B,Cにより得られたペースト充填基板につい
て、ペースト脱落強度を測定するため、ペーストが充填
された格子の孔に、その孔より小さい押し具を当てたと
き、ペーストが孔から抜け落ちる時の荷重をプッシュゲ
ージで測定した。その結果は、従来の充填装置で得たペ
ースト充填基板の脱落強度を100%としたとき、本発
明の充填装置の実施例A,B,Cにより得たペースト充
填基板の脱落強度は、夫々124%,125%,126
%とその脱落強度が著しく増大していることが認められ
た。また、外観上でも、本発明の充填装置の実施例A,
B,Cによるペースト充填基板は、充填圧力が強固であ
るため、その電極基板の厚さが約4mmと厚い基板でも
該基板の裏側まで充填ペーストが回っていたが、従来の
充填装置による同じ厚さの電極基板を用いた場合のペー
スト充填基板では、その基板の裏側までは充填ペースト
が回っていなかった。これにより、本発明による充填装
置は、従来のものに比し吐出力及び充填圧力が増大をも
たらすことが確認された。
【0010】かくして、本発明のペースト充填装置によ
り得たペースト充填基板を、次で、加熱、乾燥、加圧し
て極板を製造する流れ作業において、活物質の脱落のな
い電池性能を向上した電極が得られる。上記の従来装置
により得たペースト充填基板を極板としたものと上記の
本発明の実施例により得たペースト充填基板を極板とし
たものとを、正極として組み込んだ自動車用電池につ
き、高温(95℃)のJIS軽負荷寿命試験(JIS
D5301)を行った所、従来の電極を用いた電池の寿
命は、3098サイクルであったに対し、本発明の電極
を用いた電池の寿命は、3645サイクルと著しく寿命
を延長できた。
【0011】尚、後部の充填ローラー3bの溝幅、即
ち、溝幅を規制する突条間のピッチは、2〜6mmであ
ることが好ましい。これより細過ぎると充填量が過少と
なり、広過ぎると充填密度にばらつきを生ずる傾向とな
る。また、溝8の断面形状は、V字状、U字状、梯形状
など任意である。また、前部の充填ローラー3a及び後
部の充填ローラー3bの径は、同径でも差し支えない。
【0012】上記の図1及び図2に示す実施例では、本
発明の両端部を傾斜溝9a,9aとした溝9を刻成して
成る充填ローラー3を後部の充填ローラー3bのみに適
用したものを示したが、後部の充填ローラー3bばかり
でなく、前部の充填ローラー3aも、本発明の両端部を
傾斜溝9a,9aとした溝9を刻成して成る充填ローラ
ー3を前部の充填ローラー3aとして使用しても良い。
この場合は、勿論、これを前部の充填ローラーとして設
置する場合は、その両端部の傾斜溝9a,9aがその回
転方向に、両端に至るに従い前方に傾斜するように向け
て設置するようにすることは勿論である。このように、
前後一対の充填ローラー3a,3bの両者を、両端部に
傾斜溝を有する本発明の充填ローラーを用いるときは、
更に、吐出力、充填圧力を増大できる。
【0013】図3は、本発明の充填ローラーの変形例を
示す。この変形例では、該充填ローラーの周面に施す各
溝9の両端部9a,9aのみでなく、その充填ローラー
の軸方向の長さの中央部まで傾斜溝9a,9aとしたも
のである。かくして、この充填ローラー3を後部の充填
ローラー3bとして、或いはこれに加えて前部の充填ロ
ーラー3aとしても使用する場合には、その両側の傾斜
溝9a,9aをその夫々の回転方向にその両端に至るに
従い前方へ傾斜するように向けて設置することは言うま
でもない。その充填ローラー3b又は3aの回転に伴
い、そのローラー3の両端部に捕捉されたペースト活物
質が、該充填ローラーの中間域に移動することを更に容
易にし、従って、その両端部側のペースト活物質の滞溜
の動きを更に促進することができる。
【0013】
【発明の効果】このように本発明によるときは、ホッパ
ー内に上部にパドルを設け、下部に前後に一対の充填ロ
ーラーを配設し、その下方のペースト充填用開口部とそ
の左右にマスキング板を配設して成る蓄電池用ペースト
活物質の充填装置において、少なくとも後部の充填ロー
ラーの周面を互いに平行に多数条の溝を刻成して成るロ
ーレットに形成すると共に、その各溝の少なくとも両端
部を、充填ローラーの回転方向に両端に至るに従い前方
へ傾斜する傾斜溝に形成したので、その充填ローラーの
回転において、その各溝の左右の傾斜溝は、その両端部
周囲のペースト活物質を捕捉して内方へ、即ち、充填ロ
ーラーの中間域へ導くことを容易にし、特に、左右のマ
スキング板との間のペースト活物質の動きを促進でき、
従来のペースト活物質の滞溜によるデッドスペースを解
消することができる。この場合、充填ローラーの溝の深
さを3〜7mmの範囲とするときは、ペースト活物質と
の間の空回りを生ずることなく円滑且つ良好なペースト
充填を確実にもたらし、充填力に波が生ずることなく、
均一且つ良好な充填をもたらし、肉薄の多孔基板は勿
論、肉厚の多孔基板にもその裏面まで回る充分且つ強固
なペースト充填ができ、充填ペーストの脱落を減少せし
め、電池特性を向上した極板をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の実施の1例の蓄電池用ペース
ト充填装置の中央縦断面図。
【図1】(b) 図1(a)示の装置におけるの後部の
充填ローラーの一部拡大断面図。
【図2】 図1(a)のII−II線断面図。
【図3】 充填ローラーの変形例の正面図。
【図4】 従来の蓄電池用ペースト充填装置の中央縦断
面図。
【図5】 図4のV−V線裁断面図
【符号の説明】
1 ホッパー 2 パドル 3 充填ローラー 3a 前部の充
填ローラー 3b 後部の充填ローラー 3b1 充填ロ
ーラーの両端部 3b2 充填ローラーの中間部 4 ペースト充
填用開口部 5 マスキング板 6 ベルトコン
ベヤー 9 溝 9a,9a 溝
の両端部 P ペースト活物質、ペースト G 電極基板、
鉛格子基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパー内の上部にパドルを設け、その
    下部に一対の充填ローラーを前後に配設し、且つその下
    面のペースト活物質充填用の開口部の左右にマスキング
    板を配設して成り、該一対の充填ローラーの回転により
    これら充填ローラー間からペースト活物質を下方へ吐出
    してその下面開口部を介してベルトコンベヤー上を移行
    する電極基板に該ペースト活物質を充填するようにした
    蓄電池用電極基板へのペースト活物質の充填装置におい
    て、少なくとも後部の充填ローラーの周面にその軸線方
    向に多数条の溝を互いに平行して刻成すると共に、該充
    填ローラーの少なくとも両端部において、その各溝を該
    充填ローラーの回転方向に該充填ローラーの両端に向か
    い傾斜する傾斜溝に形成したことを特徴とする蓄電池用
    電極基板へのペースト活物質の充填装置。
  2. 【請求項2】 該後部の充填ローラーの周面の各溝の深
    さは、3mm〜7mmの範囲であることを特徴とする請
    求項1記載の蓄電池用電極基板へのペースト活物質の充
    填装置。
JP8245528A 1996-08-28 1996-08-28 蓄電池用電極基板へのペースト活物質の充填装置 Pending JPH1069902A (ja)

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