JPH106942A - パーキングブレーキケーブルの張力調整装置 - Google Patents

パーキングブレーキケーブルの張力調整装置

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JPH106942A
JPH106942A JP16258196A JP16258196A JPH106942A JP H106942 A JPH106942 A JP H106942A JP 16258196 A JP16258196 A JP 16258196A JP 16258196 A JP16258196 A JP 16258196A JP H106942 A JPH106942 A JP H106942A
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tension
parking brake
adjustment
cable
rotation direction
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JP16258196A
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Akihiko Fukase
明彦 深瀬
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Toyoda Iron Works Co Ltd
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Toyoda Iron Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル張力の調整作業を容易且つ迅速に極
め細かく行うことができるとともに、構造が簡単で安価
な張力調整装置を提供する。 【解決手段】 ソケット58をインパクトレンチなどで
調整回転方向Rへ回転駆動すると、ねじりコイルスプリ
ング56を介してナット部材54が一体的に回転させら
れ、アジャストボルト46が引き上げられてパーキング
ブレーキケーブル44の張力が上昇させられる。ケーブ
ル張力が上昇し、そのケーブル張力に基づいてナット部
材54に作用する回転抵抗がねじりコイルスプリング5
6との間の摩擦力(クラッチトルク)よりも大きくなる
と、ねじりコイルスプリング56がスリップして空回り
するようになるため、このように空回りするまでソケッ
ト58を回転駆動するだけでケーブル張力が所定の大き
さに調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーキングブレーキ
装置に係り、特に、パーキングブレーキケーブルの張力
を調整する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両用パーキングブレーキ装
置は、(a) パーキングブレーキ操作手段とパーキングブ
レーキとの間に配設され、そのパーキングブレーキ操作
手段のブレーキ操作時に引っ張られるパーキングブレー
キケーブルを備えているのが普通であるが、このような
パーキングブレーキ装置の一種に、(b) 回転不能に保持
された第1ねじ部材に対するねじ込み量が変更されるこ
とによってパーキングブレーキケーブルの張力を調整す
る第2ねじ部材を有する張力調整装置を備えているもの
がある。実公平3−31644号公報に記載されている
装置はその一例で、パーキングブレーキ操作手段は手動
操作されるパーキングブレーキレバーである一方、第2
ねじ部材には鋸歯形状の外周歯が設けられ、調整部材と
の係合によってケーブル張力を自動的に調整するように
なっているとともに、過大な操作力が加えられた場合に
はばね力に抗して調整部材が逃げることにより張力調整
を行わないようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の張力調整装置においては、車両組付け当初の
初期調整時にもパーキングブレーキ操作手段を操作して
第1ねじ部材と第2ねじ部材とのねじ込み量を調整する
必要があるため、作業が面倒で時間がかかるという問題
があった。また、構造が複雑で部品点数が多いととも
に、鋸歯形状の外周歯のピッチで張力の調整幅が決まる
ため細かい張力調整を行うことができないという問題も
あった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、張力の調整作業を容
易且つ迅速に極め細かく行うことができるとともに、構
造が簡単で安価な張力調整装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、(a) パーキングブレーキ操作手段と
パーキングブレーキとの間に配設され、そのパーキング
ブレーキ操作手段のブレーキ操作時に引っ張られるパー
キングブレーキケーブルと、(b) 回転不能に保持された
第1ねじ部材に対するねじ込み量が変更されることによ
って前記パーキングブレーキケーブルの張力を調整する
第2ねじ部材とを有するパーキングブレーキケーブルの
張力調整装置において、(c) 前記第2ねじ部材と同心に
且つ相対回転可能に配設されるとともに、前記張力を増
大させる際のその第2ねじ部材の回転方向と同じ調整回
転方向へ回転駆動される入力部材と、(d) その入力部材
および前記第2ねじ部材の一方に相対回転不能に係止さ
れるとともに他方に自身のばね力に従って密着させら
れ、その入力部材が前記調整回転方向へ回転駆動される
際に、他方の部材との間の摩擦力に応じた所定のクラッ
チトルクで動力伝達を行うとともに、そのクラッチトル
クを越えるとスリップさせられるクラッチスプリングと
を有することを特徴とする。
【0006】第2発明は、上記第1発明の張力調整装置
において、(a) 前記第1ねじ部材は、前記パーキングブ
レーキケーブルの前記パーキングブレーキ操作手段側の
端部に設けられるとともに、所定の保持部材によって軸
まわりの回転不能且つ軸方向の移動可能に保持されてお
り、(b) その第1ねじ部材に螺合された前記第2ねじ部
材は、前記パーキングブレーキケーブルの引張方向の移
動不能且つ軸まわりの回転可能に前記パーキングブレー
キ操作手段に配設されており、(c) 前記入力部材は、工
具が係止される非円形の工具係止部と、前記調整回転方
向と反対方向へ傾斜した鋸歯形状を成す多数の外周歯と
を備えており、前記パーキングブレーキ操作手段の往復
動時にその外周歯が所定の調整部材と係合させられるこ
とによってその調整回転方向へ回転駆動され、前記張力
を自動調整するものであることを特徴とする。
【0007】第3発明は、上記第2発明の張力調整装置
において、前記調整部材は、前記パーキングブレーキ操
作手段の1回の往復動毎に前記入力部材を前記調整回転
方向へ所定角度回転駆動するものであることを特徴とす
る。
【0008】
【発明の効果】このようなパーキングブレーキケーブル
の張力調整装置においては、入力部材を調整回転方向へ
回転駆動することによりクラッチスプリングを介して第
2ねじ部材が入力部材と共に回転させられ、第1ねじ部
材とのねじ込み量が変更されてパーキングブレーキケー
ブルの張力が増大させられる一方、クラッチスプリング
のクラッチトルクを越えると、クラッチスプリングのス
リップにより入力部材が第2ねじ部材に対して空回り
(相対回転)させられ、それ以上の張力調整が不能とな
る。したがって、クラッチスプリングがスリップするま
で入力部材を回転駆動するだけでパーキングブレーキケ
ーブルを所定の張力に調整でき、張力の初期調整作業や
メンテナンス時の調整作業を容易且つ迅速に行うことが
できる。
【0009】また、部品点数が少なく、小さなスペース
に装着することが可能であるとともに、装置が簡単且つ
安価に構成される。第1ねじ部材と第2ねじ部材とのね
じ込み量の変更に伴って張力が連続的に増大させられ、
クラッチスプリングがスリップし始めた時点の張力に調
整されるため、従来のように鋸歯によって調整する場合
に比較して張力のばらつきが少なく、高い信頼性が得ら
れる。
【0010】第2発明は第1発明の一実施態様で、入力
部材に設けられた工具係止部に工具を係止して回転駆動
することにより、初期調整時の張力調整作業を容易且つ
迅速に行うことができるなど、第1発明と同様の効果が
得られる。加えて、使用中においては、入力部材に設け
られた外周歯と調整部材との係合によってパーキングブ
レーキケーブルの張力が自動的に調整されるため、常に
適正な状態に張力が維持されるようになってメンテナン
スが不要となる。
【0011】また、第3発明ではパーキングブレーキ操
作手段の1回の往復動毎に入力部材が調整回転方向へ所
定角度回転駆動されるため、パーキングブレーキケーブ
ルの張力低下に伴って連続的にねじ込み量が調整され、
初期調整時と同様にばらつきが少ない高い精度で張力調
整が行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】ここで、本発明のパーキングブレ
ーキ操作手段は、手動操作されるパーキングブレーキレ
バーや足踏み操作されるパーキングブレーキペダルなど
種々の態様を採用できる。第1ねじ部材および第2ねじ
部材は、第2発明のようにパーキングブレーキ操作手段
とパーキングブレーキケーブルの端部との間に好適に配
設されるが、パーキングブレーキ側に配設することもで
きるし、パーキングブレーキケーブルの中間部、例えば
イコライザ部等に配設することも可能である。
【0013】入力部材は、クラッチスプリングを介して
常時第2ねじ部材に配設されているものでも良いが、初
期調整時やメンテナンス時だけクラッチスプリングに装
着して張力調整を行い、調整後は取り外しておくもので
も良い。クラッチスプリングに装着可能な入力部材を、
工具のアタッチメントとして工具先端に一体的に、或い
は着脱可能に配設できるようにすることも可能で、その
場合は第2発明に記載の工具係止部が不要となる。な
お、クラッチスプリングについても、張力調整後に入力
部材と共に取り外すようにしても良い。
【0014】クラッチスプリングとしては捩りコイルス
プリングが好適に用いられ、入力部材および第2ねじ部
材のうちクラッチスプリングが密着させられる他方の部
材には、その捩りコイルスプリングが密着させられる円
筒部(円筒外周面または円筒内周面)を設けることが望
ましい。クラッチスプリングは、パーキングブレーキ操
作手段を原位置(非制動位置)に保持した状態で張力調
整を行う場合には、一方の部材と共に調整回転方向へ回
転駆動される際に他方の部材に対して緩み勝手となるよ
うに、その他方の部材に巻回することが望ましいが、ば
ね力や摩擦係数、張力調整時のパーキングブレーキ操作
手段の位置などにより、締まり勝手となるように巻回す
ることも可能である。
【0015】第2発明の調整部材は、第3発明のように
パーキングブレーキ操作手段の1回の往復動毎に入力部
材を調整回転方向へ所定角度回転駆動するように構成す
ることが望ましいが、第2発明の実施に際しては、従来
の張力自動調整装置と同様にパーキングブレーキ操作手
段の操作量が鋸歯形状の外周歯の1ピッチ相当だけ増加
した時に、1ピッチ分だけ入力部材を回転駆動するよう
になっていても良い。
【0016】第2発明および第3発明では、入力部材に
設けられた外周歯が調整部材と係合させられるようにな
っているが、第1発明の実施に際しては、例えば第2ね
じ部材に密着して配設されたクラッチスプリングの両端
部を外周側(例えば反対方向)へ突き出させ、パーキン
グブレーキ操作手段の原位置付近における動作時に一端
部と第1調整部材との係合によってクラッチスプリング
を調整回転方向へ所定量だけ回転させるとともに、パー
キングブレーキが作動するブレーキ位置付近における動
作時に他端部と第2調整部材との係合によってクラッチ
スプリングを調整回転方向と反対方向へ戻し回転させる
ようにしても良い。戻し回転時には、パーキングブレー
キケーブルの張力に基づいて第2ねじ部材の回転が阻止
され、クラッチスプリングがスリップするように構成さ
れる。
【0017】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1および図2において、10は一対
の脚部12および14によって車体のフロア16に固定
されるセクタであり、このセクタ10にはパーキングブ
レーキ操作手段としての操作レバー(パーキングブレー
キレバー)18が支持ピン20によって回動可能に取り
付けられているとともに、支持ピン20の軸心を中心と
して円弧形状に形成された外周部には多数の係止歯(ラ
チェット)22が設けられている。操作レバー18は、
円筒形状を成す操作部24と、一対の側壁26および2
8を備えて断面ほぼコの字形状を成す取付部30とから
構成されており、その取付部30が前記セクタ10を跨
いで配設され、支持ピン20によってそのセクタ10に
取り付けられている。取付部30の内部には、前記セク
タ10に設けられた係止歯22に係合可能なポール32
が、支持ピン20と平行なピン34によって回動可能に
取り付けられており、そのポール32はロッド36を介
して操作部24の先端から突き出す図示しないノブに連
結されている。ロッド36は図示しない付勢手段によっ
て常にはポール32を係止歯22と係合する方向へ回動
させるように付勢されており、これにより、操作レバー
18の図1における左まわり方向の回動が阻止される
が、付勢手段の付勢力に抗してノブが操作部24内に押
込み操作されることにより、ポール32と係止歯22と
の係合が解かれて操作レバー18の原位置に向かう回動
操作が許容されるようになっている。図1は、操作レバ
ー18が原位置に保持されている状態である。
【0018】操作レバー18の一方の側壁28の基端
部、すなわち前記支持ピン20に取り付けられた側の端
部は、他方の側壁26よりも大きくされてフロア16の
開口38から下方へ突き出しており、その外周部の外側
にはガイド部材40が固設されて、側壁28との間に外
周側へ開く円弧状のガイド溝42が形成されている。そ
して、一端部が図示しない車輪のパーキングブレーキに
連結されたパーキングブレーキケーブル(以下、単にケ
ーブルという)44の他端部が、ガイド溝42に案内さ
れてフロア16の開口38から上方に導かれ、側壁28
の外側に配設されたアジャストボルト46に連結されて
いる。なお、フロア16の開口38にはダストカバー4
8が設けられている。
【0019】アジャストボルト46は第1ねじ部材に相
当するもので、図3および図4に詳しく示されている張
力調整装置50の一構成部品であり、断面が四角形の位
置決め部46aおよびその位置決め部46aからケーブ
ル44の延長線上に突き出す雄ねじ部46bを備えてい
る。位置決め部46aは、側壁28に固設された保持部
材52によって軸まわりの回転不能且つ軸方向の移動可
能に保持されている。図3は縦断面図で、図4は分解斜
視図である。
【0020】張力調整装置50は、上記雄ねじ部46b
に螺合されるナット部材54と、そのナット部材54の
外周側に配設されたねじりコイルスプリング56と、ナ
ット部材54と同心に且つ相対回転可能に配設されたソ
ケット58とを備えている。ナット部材54は第2ねじ
部材に相当するもので、ワッシャ60を介して保持部材
52上に着座させられることにより、ケーブル44の引
張方向すなわち図3、図4における下方への移動が阻止
され、その状態で雄ねじ部46bとのねじ込み量が増大
する回転方向(図3、図4の上方側から見て右まわり方
向)へ回転駆動されると、アジャストボルト46が上方
へ引き上げられてケーブル44の張力が上昇させられ
る。
【0021】ねじりコイルスプリング56はクラッチス
プリングとして機能するもので、ナット部材54の円筒
部54aの外周面に自身のばね力で密着させられている
とともに、一端部56aは外側へ延び出して前記ソケッ
ト58に形成された切欠58aに係止され、ソケット5
8と一体的に回転させられるようになっている。ソケッ
ト58は入力部材に相当するもので有底円筒形状を成し
ており、その内部にねじりコイルスプリング56および
ナット部材54を収容しているとともに、底部すなわち
上端部には六角形状の工具係止部58bが一体に設けら
れている。工具係止部58bの中央には、前記アジャス
トボルト46の雄ねじ部46bの通過を許容する貫通穴
が形成されている。
【0022】そして、前記張力を増大させる際のナット
部材54の回転方向と同じ調整回転方向Rへソケット5
8がインパクトレンチ等によって回転駆動されると、ね
じりコイルスプリング56とナット部材54との間の摩
擦力に対応する所定のクラッチトルク以下でナット部材
54にトルクが伝達され、ナット部材54の回転抵抗
(具体的には、ケーブル44の張力に基づく雄ねじ部4
6b、ワッシャ60との間の摩擦)がそのクラッチトル
クよりも小さければ、ナット部材54がソケット58と
共に回転させられてアジャストボルト46とのねじ込み
量が増大させられる。また、ナット部材54の回転抵抗
がクラッチトルクよりも大きいと、ねじりコイルスプリ
ング56とナット部材54との間で滑り(スリップ)が
生じ、ソケット58がナット部材54に対して空回り
(相対回転)させられる。なお、操作レバー18の側壁
28には、ソケット58との干渉を防止するために切欠
62が形成されている。
【0023】このような本実施例の張力調整装置50に
おいては、ねじりコイルスプリング56がスリップして
ナット部材54に対して空回りするまでソケット58を
調整回転方向Rへ回転駆動するだけでケーブル44を所
定の張力に調整できるため、張力の初期調整作業やメン
テナンス時の調整作業を容易且つ迅速に行うことができ
る。なお、ねじりコイルスプリング56は、ソケット5
8が調整回転方向Rへ回転駆動される際に、ナット部材
54に対して緩み勝手となるように配設されており、そ
のクラッチトルクは比較的小さく、操作レバー18が図
1に示す原位置(非制動位置)に保持されている状態で
調整作業を行うことにより、ケーブル44が所定の張力
に調整されるようになっている。
【0024】また、このような張力調整装置50によれ
ば部品点数が少なく、操作レバー18の小さなスペース
に好適に装着できるとともに、装置が簡単且つ安価に構
成される。更に、アジャストボルト46とナット部材5
4とのねじ込み量に応じて張力が連続的に増大させら
れ、ねじりコイルスプリング56がスリップし始めた時
点の張力に調整されるため、従来のように鋸歯によって
調整する場合に比較して張力のばらつきが少なく、高い
信頼性が得られる。
【0025】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において上記実施例と実質的に共通す
る部分には共通の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0026】図5および図6の張力調整装置70は、ア
ジャストボルト72、スプリングケース74、圧縮コイ
ルスプリング76、および前記ナット部材54、ねじり
コイルスプリング56、ソケット58を備えて構成され
ている。アジャストボルト72は第1ねじ部材に相当す
るもので、ケーブル44の端部に一体的に取り付けられ
ているとともに、前記位置決め部46aと同様の位置決
め部72a、および前記雄ねじ部46bよりも長さが長
い雄ねじ部72bを一体的に備えている。スプリングケ
ース74は、有底筒形状を成して前記保持部材52上に
配置されており、内部に圧縮コイルスプリング76が配
設されるとともに、その圧縮コイルスプリング76の内
部を雄ねじ部72bが挿通させられている。そして、そ
の圧縮コイルスプリング76から上方へ突き出す部分に
ナット部材54が螺合され、圧縮コイルスプリング76
により上方へ離間するように付勢されているとともに、
そのナット部材54にねじりコイルスプリング56、ソ
ケット58が配設されている。
【0027】このような張力調整装置70においては、
ナット部材54がスプリングケース74の上端に当接す
るまでは、そのナット部材54を回転させるためのトル
クとケーブル張力(ケーブル44の張力)との関係は、
圧縮コイルスプリング76のばね力に基づいて図7の
(a) 部分に示すようになり、ケーブル張力の変化に対す
るトルクの変化が小さい。これに対し、ナット部材54
がスプリングケース74の上端に当接させられるように
なると、それ等の間の摩擦によってナット部材54に大
きな回転抵抗が加えられるようになるが、本実施例では
スプリングケース74の上端面およびナット部材54の
下端面に、それぞれ放射状に小さな凹凸(セレーショ
ン)が設けられ、回転方向の摩擦係数が大きくされてお
り、図7の(b) 部分に示すようにケーブル張力の僅かな
変化でトルクが大きく変化するようになっている。した
がって、前記ねじりコイルスプリング56のクラッチト
ルクが例えばΔTの範囲内でばらついても、ケーブル張
力は比較的小さなΔSの範囲内で調整され、クラッチト
ルクのばらつきなどに拘らずケーブル張力が常に高い精
度で調整される。圧縮コイルスプリング76のばね特性
は、クラッチトルクに達する前にナット部材54がスプ
リングケース74の上端に当接するように、言い換えれ
ばクラッチトルクが図7の(b) の領域に入るように定め
られている。
【0028】なお、前記図1〜図4の実施例において
も、ナット部材54とワッシャ60との間の摩擦係数を
大きくすれば(ワッシャ60は保持部材52に対して相
対回転しないことを前提)、ケーブル張力の僅かな変化
でトルクが大きく変化するようになり、ねじりコイルス
プリング56のクラッチトルクに基づくケーブル張力の
調整のばらつきが少なくなる。
【0029】図8の張力調整装置80は、操作レバー1
8に直接固定されて保持部材を兼ねているスプリングケ
ース82と、そのスプリングケース82に離脱不能且つ
押込み可能に配設されたスプリングシート84とを有す
るもので、前記圧縮コイルスプリング76はスプリング
ケース82内に配設されてスプリングシート84を上方
へ突き出させるように付勢している。ナット部材54
は、スプリングシート84に当接させられるとともに、
ケーブル張力の上昇に伴って圧縮コイルスプリング76
の付勢力に抗してスプリングシート84をスプリングケ
ース82内に押し込み、スプリングケース82の上端に
当接させられる。ナット部材54とスプリングシート8
4との間の摩擦は小さく、前記図7と同様の特性が得ら
れるようになっている。
【0030】図9の張力調整装置90は、前記図4の張
力調整装置50に比較して、ソケット58の代わりにソ
ケット58と同様な頭部92aを有する回転工具92を
着脱可能に備えている点が異なる。頭部92aは円筒形
状を成していて前記ねじりコイルスプリング56を内部
に収容できるようになっているとともに、そのねじりコ
イルスプリング56の一端部56aと相対回転不能に係
合させられる切欠92bが形成されている。したがっ
て、ケーブル張力の初期調整時やメンテナンス時には、
回転工具92をねじりコイルスプリング56に装着して
回転駆動することにより、前記張力調整装置50と同様
にしてケーブル44の張力を調整できるとともに、調整
後は回転工具92を取り外しておけば良い。回転工具9
2は、複数の張力調整装置90に共通して使用できるた
め、張力調整装置50に比較してソケット58の分だけ
コストを低減できる。回転工具92は入力部材に相当す
る。
【0031】なお、ねじりコイルスプリング56につい
ても、ナット部材54から取り外しておくことが可能で
ある。図10のねじりコイルスプリング102を採用す
れば、ねじりコイルスプリング102が自身のばね力で
回転工具92に保持されるため、回転工具92と共にナ
ット部材54に着脱されるようになって取扱いが容易と
なる。
【0032】図10の張力調整装置100は、ナット部
材54とソケット58との間の環状空間に配設されるね
じりコイルスプリング102が、自身のばね力でソケッ
ト58の内周面に密着させられているとともに、下端部
においてナット部材54に相対回転不能に係止されてい
る。ねじりコイルスプリング102はクラッチスプリン
グに相当するもので、ソケット58の内周面との間の摩
擦によってクラッチトルクが定められる。なお、左巻き
のねじりコイルスプリング102を採用すれば、ソケッ
ト58が右まわり(調整回転方向R)に回転駆動される
際に緩み勝手となる。
【0033】図11は、前記張力調整装置50におい
て、ケーブル張力の調整後に回り止め106を操作レバ
ー18に取り付け、ソケット58の回転を阻止するよう
にした場合で、ソケット58更にはナット部材54の緩
み方向の回転に起因してケーブル44の張力が低下する
ことが防止される。
【0034】図12〜図14の張力調整装置110は請
求項2および3に記載の発明の実施例で、前記ソケット
58の代わりに外周歯112cを有するソケット112
を備えており、セクタ10の脚部12,14等に固定さ
れた調整アーム114に係合して回転させられることに
より、自動的にケーブル張力を調整するようになってい
る。ソケット112は、前記切欠58a、工具係止部5
8bと同様な切欠112a、工具係止部112bを備え
ており、前記張力調整装置50と同様にしてケーブル張
力の初期調整作業を行うことができる。外周歯112c
は、前記調整回転方向Rと反対方向、すなわち左まわり
に傾斜した鋸歯で全周に亘って多数形成されており、操
作レバー18が原位置へ戻し操作される際に、その原位
置付近において図15の(a) に示すように調整アーム1
14と係合させられ、操作レバー18が原位置まで戻さ
れる際にソケット112は調整回転方向R(右まわり)
へ所定角度だけ回転させられる。図15の(b) は、操作
レバー18が原位置まで戻された状態におけるソケット
12と調整アーム114との係合関係を示す図である。
ソケット112は入力部材に相当し、調整アーム114
は調整部材に相当する。
【0035】このように操作レバー18の1回の往復回
動操作毎にソケット112は調整回転方向Rへ所定角度
だけ回転させられるが、この時、ケーブル張力が所定値
以下、すなわち前記ねじりコイルスプリング56のクラ
ッチトルクに対応する所定の張力以下の場合には、ソケ
ット112と共にナット部材54が回転させられ、ケー
ブル張力が上昇させられる。図15の(b) に示す原位置
から操作レバー18のブレーキ操作に伴ってソケット1
12が図の左方向へ移動させられる際には、外周歯11
2cと調整アーム114との間で滑りが生じ、ソケット
112が左まわりに回転させられることはない。調整ア
ーム114は、自身のばね力で外周歯112cに押圧さ
れるが、そのばね力は、操作レバー18のブレーキ操作
時に外周歯112cとの摩擦でソケット112が回転す
ることがないように定められているのである。
【0036】このように、本実施例の張力調整装置11
0は、パーキングブレーキ装置の使用中においても、ソ
ケット112に設けられた外周歯112cと調整アーム
114との係合によってケーブル44の張力が自動的に
調整されるため、常に適正なケーブル張力が維持される
ようになってメンテナンスが不要となる。特に、操作レ
バー18の1回の往復回動操作毎にソケット112が調
整回転方向Rへ所定角度回転駆動されるため、ケーブル
張力の低下に伴って連続的に高い精度で張力調整が行わ
れる。
【0037】図16は、調整回転方向が左まわりの場
合、すなわち前記アジャストボルト46およびナット部
材54が左ねじの場合で、右まわりに傾斜した多数の外
周歯120cを有するソケット120を備えているとと
もに、操作レバー18が原位置からブレーキ操作される
際に、その原位置付近で図に示すように調整アーム12
2と係合させられ、調整回転方向である左まわりに所定
角度だけ回転させられるようになっている。操作レバー
18の戻し回動時に、調整アーム122との係合でソケ
ット120が右まわりに回転させられることがないの
は、上記図12〜図15の実施例の場合と同様である。
【0038】図17の実施例は、前記張力調整装置50
においてナット部材54に密着して配設されたねじりコ
イルスプリング56の両端部56aおよび56bを外周
側(実施例では反対方向)へ突き出させ、操作レバー1
8が(a) の原位置へ戻される際に、その原位置付近にお
いて一端部56aと第1調整アーム130との係合によ
ってねじりコイルスプリング56をソケット58と共に
前記調整回転方向Rへ所定量だけ回転させる。この時、
ケーブル張力が不足している場合は、前記図12〜図1
5の実施例と同様にナット部材54が回転させられ、ケ
ーブル張力が上昇させられる。操作レバー18がパーキ
ングブレーキが作動するブレーキ位置(図17の(c) )
から原位置へ戻し操作される際に、そのブレーキ位置付
近において(d) に示すように他端部56bと第2調整ア
ーム132との係合によってねじりコイルスプリング5
6はソケット58と共に調整回転方向Rと反対方向(左
まわり)へ戻し回転させられる。すなわち、操作レバー
18の1回の往復回動操作毎にねじりコイルスプリング
56がソケット58と共に所定角度だけ往復回転させら
れ、原位置付近で調整回転方向Rへ回転させられる際に
必要に応じてケーブル張力が調整されるのである。
【0039】ねじりコイルスプリング56が調整回転方
向Rと反対方向へ戻し回転させられるのは、ケーブル張
力が高いブレーキ位置付近で、ナット部材54の回転抵
抗が大きいとともに、ねじりコイルスプリング56は緩
み勝手となるため、その戻し回転時にナット部材54が
ねじりコイルスプリング56と共に回転させられること
はない。前記他端部56bと係合させられる第2調整ア
ーム132の配設位置は、このようにケーブル張力に基
づいてナット部材54の回転が確実に阻止されるよう
に、ブレーキ位置付近に定められているのである。第2
調整アーム132は、操作レバー18のブレーキ操作時
にも(b) に示すように他端部56bと係合させられ、そ
の場合はねじりコイルスプリング56は締り勝手となる
が、ケーブル張力に基づくナット部材54の回転抵抗は
大きいとともに、第2調整アーム132は自身の弾性に
よって逃げることができるように斜めに傾斜して配設さ
れており、ブレーキ操作時における第2調整アーム13
2と他端部56bとの係合に起因してソケット58やナ
ット部材54が回転させられることはない。第2調整ア
ーム132の配設姿勢や弾性特性などは、ブレーキ操作
時の他端部56bとの係合に伴ってそのねじりコイルス
プリング56更にはナット部材54を回転させることな
く、自身が弾性変形させられるように定められている。
【0040】なお、インパクトレンチ等の回転工具によ
ってソケット58を調整回転方向Rへ回転駆動して初期
調整を行う際には、ソケット58と一端部56aとが係
合させられ、その一端部56aを介してねじりコイルス
プリング56に緩み勝手方向の回転力が加えられるよう
になっている。
【0041】図18の張力調整装置140は、図12〜
図15の実施例に比較して、調整アーム114の代わり
に支持ピン20に回動可能に配設された調整レバー14
2を調整部材として備えている。調整レバー142は略
L字形状を成し、その折れ曲がり部分において支持ピン
20に回動可能に取り付けられているが、図示しないウ
ェーブワッシャ等により所定の回動抵抗が付与されてい
る。これにより、この調整レバー142は通常は操作レ
バー18と一体的に支持ピン20まわりに回動させられ
るが、上記回動抵抗より大きな力が付与された場合には
操作レバー18に対して相対回動させられる。
【0042】調整レバー142の一端部142aは、前
記外周歯112cに所定の弾性力で押し付けられている
一方、調整レバー142の他端部142bは、セクタ1
0に形成された切欠144内に位置させられている。切
欠144は、操作レバー18の通常のブレーキ操作に伴
う調整レバー142の回動を許容するが、ケーブル張力
の低下などで操作レバー18の操作ストロークが大きく
なると、他端部142bと係合して調整レバー142の
回動を制限し、操作レバー18に対して調整レバー14
2を相対回動させる。その状態で操作レバー18が原位
置へ戻し操作されると、他端部142bが切欠144の
他方の内壁面と係合させられることにより、調整レバー
142が再び操作レバー18に対して相対回動させら
れ、この時、一端部142aと外周歯112cとの係合
でソケット112が調整回転方向Rへ回転させられる。
そして、このソケット112の回転により、ケーブル4
4の張力が自動的に調整される。
【0043】図19および図20の張力調整装置150
は請求項2および3に記載の発明の実施例で、取付穴1
52を介して支持軸154に回動可能に取り付けられた
操作レバー156に配設されている。操作レバー156
の下端部には、支持軸154と略平行な軸まわりの回動
可能に揺動ブロック158が取り付けられており、その
揺動ブロック158に形成された貫通穴を、図示しない
パーキングブレーキケーブルの端部に連結される連結ロ
ッド160が軸方向の移動可能に挿通させられている。
連結ロッド160は第1ねじ部材に相当するもので、車
体等に設けられた図示しない保持部材によって軸まわり
の回転不能に保持されているとともに、先端部には雄ね
じ160aが設けられている。張力調整装置150は、
この連結ロッド160と、前記図12〜図15の実施例
におけるソケット112、ねじりコイルスプリング5
6、ナット部材54、およびワッシャ60を含んで構成
されており、ナット部材54が連結ロッド160の雄ね
じ160aに螺合されている。なお、揺動ブロック15
8とワッシャ60との間には円筒形状のスペーサ162
が配設され、連結ロッド160はそのスペーサ160内
を挿通させられているとともに、ワッシャ60はスペー
サ162の端部に着座させられるようになっている。
【0044】上記連結ロッド160、スペーサ162、
ナット部材54等は、図20において操作レバー156
が支持軸154の左まわりにブレーキ操作されることに
より図の右方向へ略平行移動させられ、パーキングブレ
ーキケーブルを引き締めてパーキングブレーキを作動さ
せる。図20の(a) は操作レバー156が原位置に保持
されている状態で、(b) はブレーキ操作された状態であ
る。一方、操作レバー156には調整部材としての調整
レバー164が一体的に固設され、自身のばね力でソケ
ット112の外周歯112cと係合させられるようにな
っており、図20の(a) →(b) のように操作レバー18
が原位置からブレーキ操作される際に、その原位置付近
においてソケット112を調整回転方向Rへ所定角度だ
け回転させるようになっている。
【0045】したがって、本実施例の張力調整装置15
0においても、図12〜図15の実施例と同様の効果が
得られる。なお、図1〜図4の実施例など、パーキング
ブレーキ装置の使用中には張力調整を行わない張力調整
装置についても、本実施例と同様に構成することが可能
である。
【0046】図21は、ケーブル44の中間部を支持し
ているイコライザの一例で、A部に示すナットに本発明
を適用してケーブル張力を調整できるようにすることも
可能である。
【0047】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であ
り、例えば足踏み式のパーキングブレーキ装置にも適用
できるなど、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変
更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である張力調整装置を備えて
いるパーキングブレーキ装置の一部を切り欠いた正面図
である。
【図2】図1のパーキングブレーキ装置の張力調整装置
付近を示す斜視図である。
【図3】図2の張力調整装置の縦断面図である。
【図4】図2の張力調整装置の分解斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図6】図5の実施例の分解斜視図である。
【図7】図5の実施例におけるナット部材のトルクとケ
ーブル張力との関係を示す図である。
【図8】本発明の更に別の実施例を示す縦断面図であ
る。
【図9】本発明の更に別の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図10】本発明の更に別の実施例を示す縦断面図であ
る。
【図11】本発明の更に別の実施例を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明の更に別の実施例を示す斜視図であ
る。
【図13】図12の実施例の縦断面図である。
【図14】図12の実施例の分解斜視図である。
【図15】図12の実施例においてケーブル張力が自動
調整される際の作動を説明する図である。
【図16】ケーブル張力が自動調整される他の実施例を
説明する図である。
【図17】ケーブル張力が自動調整される更に別の実施
例を説明する図である。
【図18】ケーブル張力が自動調整される更に別の実施
例を説明する図である。
【図19】ケーブル張力が自動調整される更に別の実施
例を説明する分解斜視図である。
【図20】図19の張力調整装置の作動を説明する図で
ある。
【図21】本発明の張力調整装置を装着することが可能
なイコライザ部分を示す図である。
【符号の説明】
18,156:操作レバー(パーキングブレーキ操作手
段) 44:パーキングブレーキケーブル 46,72:アジャストボルト(第1ねじ部材) 50,70,80,90,100,110,140,1
50:張力調整装置 52:保持部材 54:ナット部材(第2ねじ部材) 56,102:ねじりコイルスプリング(クラッチスプ
リング) 58,112,120:ソケット(入力部材) 58b,112b:工具係止部 82:スプリングケース(保持部材) 92:回転工具(入力部材) 112c,120c:外周歯 114,122:調整アーム(調整部材) 142,164:調整レバー(調整部材) 160:連結ロッド(第1ねじ部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーキングブレーキ操作手段とパーキン
    グブレーキとの間に配設され、該パーキングブレーキ操
    作手段のブレーキ操作時に引っ張られるパーキングブレ
    ーキケーブルと、 回転不能に保持された第1ねじ部材に対するねじ込み量
    が変更されることによって前記パーキングブレーキケー
    ブルの張力を調整する第2ねじ部材とを有するパーキン
    グブレーキケーブルの張力調整装置において、 前記第2ねじ部材と同心に且つ相対回転可能に配設され
    るとともに、前記張力を増大させる際の該第2ねじ部材
    の回転方向と同じ調整回転方向へ回転駆動される入力部
    材と、 該入力部材および前記第2ねじ部材の一方に相対回転不
    能に係止されるとともに他方に自身のばね力に従って密
    着させられ、該入力部材が前記調整回転方向へ回転駆動
    される際に、他方の部材との間の摩擦力に応じた所定の
    クラッチトルクで動力伝達を行うとともに、該クラッチ
    トルクを越えるとスリップさせられるクラッチスプリン
    グとを有することを特徴とするパーキングブレーキケー
    ブルの張力調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1ねじ部材は、前記パーキングブレーキケーブル
    の前記パーキングブレーキ操作手段側の端部に設けられ
    るとともに、所定の保持部材によって軸まわりの回転不
    能且つ軸方向の移動可能に保持されており、 該第1ねじ部材に螺合された前記第2ねじ部材は、前記
    パーキングブレーキケーブルの引張方向の移動不能且つ
    軸まわりの回転可能に前記パーキングブレーキ操作手段
    に配設されており、 前記入力部材は、工具が係止される非円形の工具係止部
    と、前記調整回転方向と反対方向へ傾斜した鋸歯形状を
    成す多数の外周歯とを備えており、前記パーキングブレ
    ーキ操作手段の往復動時に該外周歯が所定の調整部材と
    係合させられることによって回転駆動され、前記張力を
    自動調整するものであることを特徴とするパーキングブ
    レーキケーブルの張力調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記調整部材は、前
    記パーキングブレーキ操作手段の1回の往復動毎に前記
    入力部材を前記調整回転方向へ所定角度回転駆動するも
    のであるパーキングブレーキケーブルの張力調整装置。
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