JPH1068595A - 蛇行細管ヒートパイプの製造方法 - Google Patents

蛇行細管ヒートパイプの製造方法

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JPH1068595A
JPH1068595A JP26110396A JP26110396A JPH1068595A JP H1068595 A JPH1068595 A JP H1068595A JP 26110396 A JP26110396 A JP 26110396A JP 26110396 A JP26110396 A JP 26110396A JP H1068595 A JPH1068595 A JP H1068595A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛇行細管ヒートパイプが平面上に一体化形成
されて構成されたプレートヒートパイプを極めて低コス
トで製造することが可能な製造方法を提供する。 【構成】 製作目標とする蛇行細管ヒートパイプの内径
と同一外径、同一蛇行パターンの金属細線の蛇行屈曲体
を雄金型とし、ゴム状弾性体の厚肉プレートを雌型とし
て、蛇行細管ヒートパイプの形状に倣った裏凹型エンボ
ス突起が形成された薄肉金属プレートをプレス成形し
た。このプレートの凹面側平面を基盤プレート平面と接
合一体化せしめ、エンボス突起により形成された蛇行細
径トンネルをコンテナとし作動液を封入してヒートパイ
プ化せしめ、片面に蛇行細管ヒートパイプが突起形成さ
れたプレートヒートパイプを完成せしめた。 [効果] この製造方法は金型製作費用が無視出来る程
に低価格となり、プレートヒートパイプの製造コストを
極めて低コストにすることを可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛇行細管ヒートパイプの
製造方法に関するもので、特に基盤プレートの平面上に
蛇行細管ヒートパイプが外接して一体化形成されたプレ
ートヒートパイプにおける、プレート平面と蛇行細管ヒ
ートパイプの外接一体化形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基盤プレートの平面上に蛇行細管ヒート
パイプが外接して一体化形成されたプレートヒートパイ
プの製造方法としては基盤プレートの平面上に別工程で
構成した蛇行細管コンテナをろう接し後に作動液を封入
封止して製造する方法がある。この方法の場合は、同一
平面上で細管コンテナを蛇行せしめた構造にする必要が
ある。薄肉細管を同一平面上で蛇行せしめるには、ター
ン部に於ける変形や座屈を防ぐ為に十分な曲率半径を必
要とし、細管コンテナを高密度に整列接着することが不
可能で、高性能を発揮せしめることは出来なかった。ま
た所謂半田接着の如き軟ろうに依る低温接着の場合は接
着強度が弱く、繰り返し熱入力や温度変化の激しいヒー
トパイプとしての適用は不適当であった。また硬ろうに
依る高温接着の場合は接着強度は十分であるがろう接に
依るプレートの歪み変形が甚だしく、実用的ではなかっ
た。実用的な製造方法としては基盤プレートを厚肉化
し、真空炉中にてろう接する以外には手段がなかった。
このようであるから高性能が得られないにも拘らず製造
には費用が嵩み更に薄形軽量化が困難であり、最近の業
界での要望には不適当で、実用に供することが困難であ
った。
【0003】プレートの平面上に比較的容易且つ低コス
トで、ヒートパイプを形成する方法として裏凹型エンボ
ス成型による方法がある。プレートの平面と、その表面
上に裏凹型エンボス加工が施された薄肉金属プレートの
凹面側平面とを接合一体化せしめ、プレートの平面とエ
ンボス凹面とにより半円形断面の突起トンネル構造体を
一体化形成し、この構造体のトンネル空間をコンテナと
して作動液を封入封止してヒートパイプとする製造方法
である。その製造方法には各種の方法があるが、その中
で最も容易且つ低コストな製造方法として一般に知られ
ている方法として所謂ロールボンド法がある。
【0004】図13及び図14によりロールボンド法に
依るヒートパイプのプレート表面上の一体化形成につい
て説明する。図13はロールボンド法による製造方法の
エンボス加工の準備工程を完了した裏凹型エンボス加工
前の素材の状態を示す断面図である。12は基盤金属プ
レート、13は裏凹型エンボス加工が施される薄肉金属
プレートであり、何れも展延性に冨み組成加工の容易な
金属素材からなる。それらはロール圧延工程を経てその
際の強力な加圧力に依り圧接接合され一体化されてあ
る。14は接合面を示してある。この接合面には予め塗
布された接合防止剤に依り所定のパターンの非接合部1
1が残置されてある。
【0005】図14はロールボンド法による製造方法の
裏凹型エンボス加工完了後の状態を示す。図13の非接
合部に高圧流体を圧入することに依り薄肉金属プレート
13は塑性拡管されてトンネル状エンボス13−1が形
成されてある。基盤金属プレート12は十分な厚さがあ
るから塑性変形することなくプレートのまま残されてあ
る。裏凹型エンボス13−1の裏面の凹面と基盤プレー
ト12はトンネル空間15を形成している。トンネル空
間15の断面形状は半円形状であり、その両端の角部に
は自ら楔状突起空間15−1が形成される。このトンネ
ル空間15をコンテナとして、脱気の上所定の作動液の
所定量を封入封止することに依りトンネル空間15は基
盤プレート12の表面に一体化形成されたヒートパイプ
となる。この場合楔状突起空間15−1は高性能のウイ
ックとして作動する。
【0006】この様にして構成された基盤プレート12
の表面上のヒートパイプは基盤プレート12に軽量低コ
ストのプレートヒートパイプとしての機能を付与する。
この従来技術を適用し、図12における基盤プレート1
2に予め塗布される接合防止剤の塗布パターンを精細化
せしめ、非接合部11のパターンを、目標とする蛇行細
管ヒートパイプに対応する蛇行パターンとすることに依
り、基盤プレート12の表面上に目標とする蛇行細管ヒ
ートパイプを容易に且つ低コストで形成し、基盤プレー
トを軽量低コストの蛇行細管プレートヒートパイプとし
て構成することが出来る。然しこのロールボンド法によ
り形成された蛇行細管プレートヒートパイプは蛇行細管
トンネルの蛇行パターンの精細化が不可能であり、それ
に起因して蛇行細管ヒートパイプとしての機能を充分に
発揮せしめることが不可能であり、その改善が強く要望
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】蛇行細管ヒートパイプ
としての完全な機能を発揮せしめるための必要条件とし
ては、(1)そのトンネル空間の相当直径が3mm以下
であること、(2)蛇行ターン数が十分に多数であるこ
と、でありそれらの条件が十分に満足したとき初めてそ
の性能の姿勢依存性がなくなり、如何なる保持姿勢でも
良好に作動する蛇行細管ヒートパイプとしての機能のす
べてが発揮されるものであった。
【0008】然しロールボンド法に依る蛇行細管ヒート
パイプには次の如き問題点が残されていた。(1)図1
3、図14における高圧流体による拡管方式により成形
されるトンネル空間のパターンは精細化が困難で、蛇行
細管ヒートパイプとしての機能を充分に発揮出来る程に
高密度化することが不可能であること。蛇行細管ヒート
パイプは一条の連続した蛇行トンネル空間で形成されて
あり、その精細化とは極めて細い且つ極めて長いトンネ
ル空間を高圧流体で拡管成形することを意味し、精細化
すればする程流体圧を上昇せしめる必要があり、目標と
する細管の材料及び管壁厚さによっては管が破裂する恐
れがあり、流体圧による拡管成形法による裏凹型エンボ
ス加工の精細化には自ら限界があるものであった。
(2)図14においてはトンネル断面形状は半円形にな
っているが、実際上にはその断面形状は流体圧と管厚
さ、及び管材質の展延性等のバランスで自ら定まり、円
弧高さが充分に取れない場合のほうが多く、その為に蛇
行細管ヒートパイプとしては作動液の管内圧力損失が大
きく性能低下も大きかった。また円弧高さが充分に取れ
ない場合には管内圧力損失を低下せしめる為円弧幅を充
分に大きくする必要があり、このことも蛇行パターンの
精細化の障害となり性能低下の原因となるものであっ
た。
【0009】この対策としての、基盤プレート平面上に
裏凹型エンボス突起によるトンネル構造を成形する他の
方法としては、プレス成形により薄肉金属プレートに予
め蛇行細管ヒートパイプのパターンを裏凹型エンボス成
形しておき、その凹面側平面を基盤プレートの平面上に
接合する方法がある。然しこの場合は蛇行細管パターン
の雌型雄型二種類のプレス金型を準備する必要があり、
その場合はトンネル径1mm、トンネルピッチ2mm、
蛇行ターン数最低50本の如き精細パターンにに対応す
る雌雄金型を製作する必要がある。このような雌雄の高
精密金型の製作は極めて困難であり、その製作費用は5
0mm×100mmの面積で数百万円以上と極めて高価
なものとなり、実用性に乏しいものであった。この事か
ら業界で実用化されている裏凹型エンボス成形の蛇行細
管ヒートパイプは、高性能化を犠牲にして、ロールボン
ド法成型によるもののみが採用されている。本発明は上
述の問題点を解決して、実用的コストで、基盤プレート
の平面上に蛇行細管ヒートパイプを一体形成する事の可
能な、蛇行細管プレートヒートパイプのプレス成型に依
る製造方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】問題を解決する為の手段
としては金型の低価格化、パターン形成の容易化が基本
であり、更に作業面からはプレス成型時に精細な雌雄金
型の嵌合の困難さの解決が大きな問題点となる。これら
点の解決の為の手段として以下の四工程を含む工程によ
る製造方法を提案する。
【0011】その四工程は以下の通りである。製作目標
とする蛇行細管ヒートパイプの内径に等しい直径を有す
る強靭な連続する一条の金属細線を、同一平面上で所定
の部分と所定の部分の間を往復蛇行するよう屈曲加工し
て、所定のパターンの金属細線の蛇行屈曲体を形成する
第一の工程と、少なくともその片側のプレートは製作目
標とする蛇行細管ヒートパイプ用素材であり且つ塑性加
工の可能な素材で形成された薄肉金属プレートの一組の
対プレートの間に、第一の工程完了後の金属細線の蛇行
屈曲体を整列配置して挟持せしめ、この状態の対プレー
トにおける、塑性加工の可能な方の薄肉金属プレートの
外側には、強靭な半硬質ゴム状弾性体、または所定の手
段によりそれと同等の機能を与えてある軟質ゴム状弾性
体、可塑性素材または粘弾性素材からなる厚肉プレート
を配置して積層体を構成し、この積層体の両面から強力
な圧力を加えてプレス成型を施し、塑性加工の可能な方
の薄肉金属プレートを塑性変形せしめ、金属細線の蛇行
屈曲体の形状及び蛇行パターンに倣った蛇行パターンの
裏凹型エンボス加工を施す第二の工程と、第二の工程完
了後の積層体を分解し、裏凹型エンボス加工が施された
薄肉金属プレートを取り出し、薄肉金属プレートのエン
ボス凹面側の平面と平板状の基盤金属プレートの平面と
を相互に所定の手段により気密に接合一体化せしめる
か、裏凹型エンボス加工を施した二枚の薄肉金属プレー
トの凹面側平面を相互に所定の手段に依り接合一体化せ
しめるか、の何れかの手段により基盤プレート上の片面
か両面に蛇行細管トンネル構造体が一体化形成且つ突起
形成されたプレートを構成する第三の工程と上記トンネ
ル構造体の空間内に所定の作動液の所定の量を封入封止
して蛇行細管ヒートパイプとして構成する第四の工程。
【0012】本発明は基本的には雄金型とゴム状弾性体
との間に塑性加工の容易な薄肉プレートを挿入加圧して
塑性加工を施して裏凹型エンボス加工を施す加工方法の
応用であり、加工方法自体は公知の方法である。然し本
発明の如く蛇行細管ヒートパイプの精細なパターンの雄
金型を必要とする場合は、その製作には極めて高精密な
研削技術を必要とし、極めて高い製作費用を必要とする
事は不可避であり、このような蛇行細管ヒートパイプを
平面上に一体化形成したプレートヒートパイプは実用化
されたことはなかった。
【0013】本発明においては蛇行細管ヒートパイプ一
体化成型のために高い精度が要求されるのは蛇行細管ト
ンネル構造体(以下裏凹型エンボス突起と略称する)の
高さと幅及び裏凹型エンボス突起の蛇行ターン部の所定
の幅内における裏凹型エンボス突起のターン本数であっ
て、各個別の裏凹型エンボス突起間のピッチには精度が
要求されない点、及び各裏凹型エンボス突起の直線度の
精度もそれ程高い精度が要求されない点に着目した。
【0014】即ち連続する一条の金属線材を蛇行屈曲成
型し、製作目標とする蛇行細管ヒートパイプの蛇行パタ
ーンに等しいパターンの蛇行屈曲体を形成し、これを雄
金型として適用する事に依り、製作費用が無視できる程
に安価な金型を得ることが出来る本発明の発想を得たも
のである。この雄金型は設計時点において自由自在な屈
曲パターンを形成出来るだけで無く、製作完了後、適用
時点においてもそのパターンを自由に調整変更する事が
可能な点、製作目標とするプレートヒートパイプの用途
に応じて、または用途の変更に応じて所定の位置を部分
的に避けた形状のパターンとしたり、パターン内におけ
る相対的パターン密度を自在に調整することが出来る等
の点で、従来の雄金型より遥かに適用自由度の高い優れ
た機能を有するものとなる。この様にして成型コストを
飛躍的に低減し、更に適用上の利便性を大きく向上させ
る全く新しい機能を付加する事が出来るなどの点から、
更にまた従来の雄金型が総て基体の上に一体となり固定
されていたのに対し、本発明の如き細線の屈曲体の雄金
型は基体がなく浮遊状態であり、この様な雄金型は全く
前例のない新規なものであり、これを適用する本発明に
係る裏凹型エンボス成形方法も従来の成形方法とは全く
異なった新規な製造方法であると云うことが出来る。以
下図面によって各工程の詳細について説明する。
【0015】図1、図2及び図3、図4は本発明に係る
かプレートヒートパイプ製造方法の基本的な製造方法の
各工程の説明図である。第一の工程は金属細線の蛇行屈
曲体を形成する工程であり、図1は雄金型に相当する金
属細線の蛇行屈曲体1の構造を示す平面説明図である。
金属細線の蛇行屈曲体1には製作目標とする蛇行細管ヒ
ートパイプの細管内径に等しい外径が与えられてある。
金属素材としては多数回のプレス成形に耐えられる強靭
な材料で、かつ目標とする蛇行パターンに必要なターン
部1−2の曲率半径に屈曲せしめることの可能な屈曲加
工性を有する素材が選択される。然し同一パターンで多
数のプレートヒートパイプの成形が予定される場合はパ
ターンの変形を防ぐため蛇行屈曲体1には熱処理をする
場合もあるから、熱処理により硬化し且つ必要な弾性を
与えることの可能な金属素材であることが望ましい。
【0016】パターンの全体の構成は多数のターン部1
−2の群とその間を往復蛇行して連結する連結部1−1
の群からなっている。このパターンは蛇行細管ヒートパ
イプを構成する為のパターンであるから、ターン部1−
2、連結部1−1の数は夫々20ターン、20本以上で
あることが望ましく、姿勢依存性の少ない蛇行細管ヒー
トパイプを構成する為は40ターン、40本以上である
ことが望ましい。図1では図面簡略化の為半数だけが示
されてある。姿勢依存性の少なさが要求されず、ボトム
ヒートモードでのみ適用される蛇行細管ヒートパイプを
構成する場合は10ターン、10本以下であっても良
い。これは蛇行細管ヒートパイプ作動の基本特性から要
求される構造である。
【0017】図の蛇行屈曲体1のパターンでは細線の両
端がろう接部1−3で連結されてループを形成している
がこれはループ型蛇行細管ヒートパイプを構成する為の
パターンであることに因るもので、非ループ型蛇行細管
ヒートパイプを構成する為のパターンでは両端は解放さ
れた状態になる。1−4の部分は作動液注入部の細管ト
ンネルを形成する為のパターンである。図の蛇行屈曲体
1のパターンでは連結部1−1の群はすべて平行並列に
なっているが、これは必ずしも平行並列に限定すること
を意味するものではない。例えばプレートヒートパイプ
の取り付けネジ部の如く蛇行細管が避けるべき部分はそ
れに対応して迂回して蛇行屈曲せしめて形成される。
【0018】図2は本発明の第2の工程の断面説明図で
ある。第二の工程は第一の工程で形成した、雄金型に相
当する、金属細線の蛇行屈曲体1を比較的強靭に形成さ
れた基盤金属プレート2とエンボス加工の対象となる塑
性加工の可能な薄肉金属プレート3との間に挟持し、薄
肉金属プレート3の上には、雌金型に相当する、強靭な
半硬質ゴム状弾性体の厚肉プレート7を載せて、それら
の全体を加圧プレスの加圧プレート8−1、8−2にて
加圧加工し、薄肉金属プレート3を塑性変形せしめ、蛇
行屈曲体1の金属細線の断面形状及び蛇行パターンに倣
った裏凹型エンボス突起を形成せしめる工程である。図
2は加圧加工直前の状態を示してある。図において厚肉
プレート7として強靭な半硬質ゴム状弾性体を適用する
のは繰り返しプレス作業に耐えて復元性を保持すること
の可能な材料を意味するもので、他の素材と構成材料を
組み合わせて同様な効果を発揮するものであれば如何な
る素材を使用しても良い。また基盤金属プレート2に裏
凹型エンボス加工を施さない場合はこの基盤金属プレー
ト2の配置は省略し第3の工程の接合作業に際しては別
途に準備した基盤金属プレート2と接合しても良い。然
し図の如く裏凹型エンボス加工を施さない基盤金属プレ
ート2も対プレートとして同時にプレス加工を施すこと
により対プレート2、3はプレスにより必然的に発生す
る期待されない微妙な塑性変形においても相互間で完全
に合致するから接合作業が正確かつ容易になるメリット
がある。
【0019】図3及び図4は何れも第3の工程完了後の
状態を示す断面説明図である。図3は第3の工程の接合
が裏凹形エンボス加工を施した薄肉金属プレート3のエ
ンボス凹面側の平面と平板状の基盤金属プレート2の平
面とを相互に所定の手段により気密に接合一体化せしめ
る工程ある場合を示し、図4は第3の工程の接合が裏凹
型エンボス加工を施した二枚の薄肉金属プレート3と3
3の凹面側平面を相互に所定の手段に依り接合一体化せ
しめる工程である場合を示す。
【0020】図3は第2の工程によりエンボス突起3−
1の群をプレス成型した薄肉金属プレート3の凹面側平
面と基盤金属プレート2の平面とは相互に気密に接合し
てある。この接合によりトンネル空間5が形成され、更
に楔状突起空間5−1が自ら形成される。この楔状突起
空間5−1は第四の工程においてトンネル空間5内に作
動液を封入した後にウイックとしての役目をするもので
あり、作動液量が少ない場合に性能上重要な機能を発揮
する。その役目を失わせない為には、接合手段として溶
接によるフィレットの形成が少ない手段を適用すること
が望ましい。通常のろう接や溶接では多くの金属溶融液
により多量のフィレットが形成し、楔状突起空間5−1
は消失し、作動液の封入された蛇行トンネル空間は単純
な蛇行細管トンネルヒートパイプと化してしまうことに
なる。十分な楔状突起空間5−1が形成される接合手段
としては拡散接合がある。また圧接接合や超音波接合は
フィレットの形成を少なくすることが出来る。この場合
の接合は必ずしもフィレットを形成しない接合に限定す
るものではない。楔状突起空間5−1にウィックの役目
を与える必要のないプレートヒートパイプを構成する場
合は接合手段は如何なる接合手段であっても良い。
【0021】図4は第2の工程により裏凹型エンボス突
起3−1及び33−1の群をプレス成型した薄肉金属プ
レート3及び33の夫々の凹面側平面を相互に気密に接
合してある。この場合は裏凹型エンボス突起3−1及び
33−1のトンネル構造により形成されるトンネル空間
5の断面積は図4の例の2倍に大きくなる。即ちヒート
パイプとして構成の後の作動液封入可能量も倍増され熱
量輸送量も倍増する。図3の場合と図4の場合は片面が
平面であるか、両面共に裏凹型エンボス突起面であるか
の相違により完成品の実装態様が異なったものとなる。
【0022】第四の工程は図3、図4における蛇行細管
トンネル構造体(裏凹型エンボス突起)3−1、33−
1のトンネル空間5内に所定の作動液の所定の量を封入
封止して蛇行細管ヒートパイプとして構成し、プレート
ヒートパイプを完成せしめる工程である。この場合トン
ネル空間5の内壁面は所定の作動液に対して適合性の良
好な金属素材である必要がある。従って基盤金属プレー
ト2及び薄肉金属プレート3の構成素材は所定の作動液
に対して適合性の良好な金属素材を用いて実施するか、
少なくもトンネル空間5の内壁面に相当する面には所定
の作動液に対して適合性の良好な金属素材の薄膜被覆ま
たはメッキを施して実施する必要がある。
【0023】
【作用】ロールボンド法によるプレートヒートパイプよ
り精細なパターンで且つより高性能な蛇行細管ヒートパ
イプをその平面上に一体化形成したプレートヒートパイ
プを得ることが出来る。また必要な金型は費用を無視出
来る程低価格で形成出来るから完成品プレートヒートパ
イプも極めて低価格で製作出来る。更にロールボンド法
によるプレートヒートパイプはその素材がアルミニウム
またはアルミニウム合金に限定され、従って作動液もお
のずから限定されるものであったが、本発明においては
金属素材が限定されないので、従って適用可能な作動液
の範囲が広く、適用温度領域も広く、ロールボンド法に
よるプレートヒートパイプより利用価値が高いものとな
る。
【0024】
【実施例】上述の四工程を含んでなされる本発明の製造
方法はあくまでも基本的な製造方法であって、完成プレ
ートヒートパイプの用途に対応して求められる機能及び
詳細構造が異なり、本発明の実施に当たっては夫々に各
種の手段、方法が付加されて実施される。以下各種の実
施例につき、付加すべき手段方法を含めて例示説明す
る。
【0025】[第一実施例]図5は本発明の第一実施例
の説明図であり、第二の工程のプレス加工実施直前の状
態を示す断面図である。図において金属細線の蛇行屈曲
体1を挟持せしめる対プレート3、33は何れも製作目
標とする蛇行細管ヒートパイプ用素材で形成された塑性
加工の可能な薄肉金属プレートであり、裏凹型エンボス
加工に際して介在せしめる半硬質ゴム状弾性体等の厚肉
プレート7は、対プレートの外側両面上の夫々に各一枚
を配置し、これらを介在せしめてプレス成型を実施する
ことを特徴としている。
【0026】このような第一実施例の製造方法は一回の
製造で二枚の薄肉金属プレート3及び33に裏凹型エン
ボス加工を施すことが可能であるから製造能率を向上せ
しめることが出来る。また一回の製造で同時に成型され
た二枚の薄肉金属プレート3及び33を組み合わせて接
合し、一枚の両面裏凹型エンボス型のプレートヒートパ
イプを構成する場合は両面の裏凹型エンボスパターンが
正確に一致するだけでなく、プレス作業で必然的に発生
する期待されない微妙な塑性変形までも完全に合致する
から接合作業がより良好且つ正確に実施出来るメリット
がある。またこの製造方法で形成された薄肉金属プレー
ト3及び33を夫々に別途に用意した二枚の基盤プレー
ト2の平面と接合してプレートヒートパイプを構成する
場合はそのトンネル構造の空間の断面積は基本的製造方
法による場合の二分の一になるから、製作目標とする蛇
行細径ヒートパイプが自ら精細化される利点がある。然
しこの場合夫々の封入作動液量が減少するから、設計時
点で最大熱輸送量の低下を考慮して設計する必要がある
ことは云うまでもない。
【0027】[第二実施例]図6及び図7は夫々本発明
の第二実施例の断面説明図である。図6は裏凹型エンボ
ス加工を薄肉金属プレート3のみに実施する例であり、
図7は裏凹型エンボス加工を薄肉金属プレート3及び3
3に同時加工する例である。本発明に係る製造方法を実
施する場合、その第二の工程においては薄肉金属プレー
ト3または33の弾性によるスプリングバックや展延性
の不足によって、また半硬質ゴム状弾性体7の加圧力伝
達の不足等に因って裏凹型エンボス突起3−1または3
3−1の形状の形成が不十分であったり、裏凹型エンボ
ス突起3−1または33−1にクラックが発生したりす
ることがある。第二実施例はそれらの対策を構じた実施
例である。
【0028】第一の工程完了後の金属細線の蛇行屈曲体
1を雄金型とし、強靭な半硬質ゴム状弾性体の厚肉プレ
ート7を雌型として薄肉金属プレート3、33にプレス
成型を施し、製作目標とする蛇行細管ヒートパイプに倣
った蛇行パターンの裏凹型エンボス突起3−1、33−
1の成形加工を施す第二の工程において、この製造工程
を更にa工程とb工程とに分割して実施するものとす
る。即ち積層体の両面から強力な圧力を加えてプレス成
型を施すに際し、先ずa工程にて塑性加工の可能な方の
薄肉金属プレート3、33に、目標とする裏凹型エンボ
ス加工高さの1/2以下程度の予備的なプレス成形加工
を施すものとし、この予備成形加工により金属細線の蛇
行屈曲体1の蛇行パターンの金属細線の蛇行ピッチ間隙
に裏凸型細溝10の群を形成せしめ、b工程にてこの裏
凸型細溝10の群の夫々の溝に内接するよう所定の直径
と所定の長さの細径ロッド9を添載し、半硬質ゴム状弾
性体7と薄肉金属プレート3、33との間に挟持せしめ
て、その状態のままで、仕上げのプレス成形加工を施す
ことを特徴とする。
【0029】上述の如き第二実施例の適用に依り半硬質
ゴム状弾性体7の加圧力は完全に細部まで伝達され加圧
成型は完全になる。図6、図7はこの様な第二の工程の
b工程完了の状態を示す説明図である。またこのa工程
においては、裏凹型エンボス加工の加工度が高く、また
は薄肉金属プレート3、33の金属素材の展延性が不足
する場合は、裏凹型エンボス突起3−1、33−1にク
ラックが発生することがあるから、この対策としてはa
工程において薄肉金属プレート3、33に焼鈍工程を付
加して実施する。
【0030】[第三実施例]本発明に係る製造方法を実
施する場合、裏凹型エンボス加工を施した薄肉金属プレ
ートのエンボス凹面側の平面と平板状の基盤金属プレー
トの平面とを相互に所定の手段により気密に接合一体化
せしめるか、裏凹型エンボス加工を施した二枚の薄肉金
属プレートの凹面側平面を相互に所定の手段に依り接合
一体化せしめるか、の何れかの手段により基盤プレート
面上の片面か両面に蛇行細管トンネル構造体を一体化形
成し且つ突起形成したプレートを構成する第三の工程に
於ける接合作業は、拡散接合を接合手段とする場合の如
く、接合作業時には比較的大きな加圧を必要とする場合
が多い。このような場合は蛇行細管トンネル構造体とト
ンネル空間が圧潰変形せしめられて目標とする性能の蛇
行細管トンネルヒートパイプが得られなくなる恐れがあ
る。図8、図9に例示する第三実施例はその対策を構じ
た実施例である。
【0031】図8、図9は第三実施例を適用して実施す
る接合作業時の加圧状態を示す断面説明図であって、図
8は基盤プレート2の平面と裏凹型エンボス突起3−1
を形成した薄肉金属プレート3とを接合する場合、図9
は裏凹型エンボス突起3−1、33−1を形成した薄肉
金属プレート3、33の二枚を相互に接合する場合を示
す。第二の工程にて金属細線の蛇行屈曲体の蛇行パター
ンに対応して形成した裏凹型エンボス突起3−1、33
−1の、蛇行ピッチの間隙に裏凸型に自ら形成された細
溝10の群の細溝の夫々に、所定の直径と所定の長さの
細径ロッド9を内接挿入して、そのままの状態で薄肉金
属プレート3と基盤金属プレート2、または二枚の薄肉
金属プレート3、33を加圧しつつ相互に接合するもの
とし、その際の細径ロッド9の所定の直径は、細溝に挿
入後の、細径ロッド9の頂部に於ける長手方向切線の、
基盤金属プレート2の平面上の高さ、または薄肉金属プ
レート3、33相互の接合面4の平面上の高さが、裏凹
型エンボス突起3−1、33−1の高さより低くならな
い直径で有ることを原則とし、接合手段は拡散接合、圧
接接合、超音波接合等を含む溶融フィレット形成の少な
い接合手段であることを特徴としている。
【0032】このような製造方法は裏凹型エンボスのト
ンネル空間5を変形させることなく加圧接合作業を実施
することを可能とし、完成した蛇行細管ヒートパイプの
性能を保証することが出来る。 然し接合作業の際の細
径ロッド9の所定の直径は、細径ロッド9の頂部に於け
る長手方向切線の、基盤金属プレート2の平面上の高
さ、または薄肉金属プレートの相互接合平面4の上の高
さが裏凹型エンボス突起3−1、33−1の高さより低
くならない直径で有ることとするのはあくまでも原則で
あり、接合作業において、裏凹型エンボス突起群の高さ
を均一化せしめる必要があったり、裏凹型エンボス突起
の頂部を平坦化せしめる必要ある場合には細径ロッド9
の基盤金属プレート2の平面上高さを裏凹型エンボス突
起3−1の高さよりやや低くなるよう、細径ロッド9の
直径を故意に細く設定して実施する場合もある。
【0033】[第四実施例]図10に例示する本発明の
第四実施例は、第二の工程のプレス成型作業において、
その上から加圧成型を施し薄肉金属プレート3に裏凹型
エンボス加工を施す際に、雌型として薄肉金属プレート
3の上に載せて実施する厚肉プレート7の素材は、所定
の手段により強靭な半硬質ゴム状弾性体と同等の機能を
与えてある軟質ゴム状弾性素材か、可塑性素材か、粘弾
性素材であり、それに施される所定の手段は厚肉プレー
トの外周外縁を強靭な型枠21で囲い、弾性変形か塑性
変形に因る外周全方位に向かう素材移動を制限する手段
であることを特徴とする。
【0034】本発明の如く雌金型の代替として半硬質ゴ
ム状弾性体、またはそれと同等の機能を有する素材で形
成した厚肉プレート7を使用する場合、薄肉金属プレー
ト3と接触面における半硬質ゴム状弾性体の厚肉プレー
ト7の総ての微小部分はプレス成型が目的とする雄金型
の金属細線の表面に垂直な方向の変位だけでなく、薄肉
金属プレート3の平面に添った全方位に向かう弾性変形
に伴う変位または変位力が発生する。これは蛇行細径裏
凹型エンボス突起の形状を不安定ならしめたり、甚だし
い場合は薄肉金属プレート平面や裏凹型エンボス突起に
亀裂を発生せしめたりすることがある。本実施例はこの
現象を防ぐ為の対策を施した実施例であって、半硬質ゴ
ム状弾性体またはその代替素材の厚肉プレート7の微小
部分の変位または変位力を雄金型の金属細線の表面に垂
直な方向のみに制限する手段として厚肉プレート7の全
外周外縁を強靭な型枠21で囲った構造を採用してあ
る。この実施に当たってはゴム状弾性体の厚肉プレート
7の外周と型枠21の内壁面とは相互に加圧方向の滑り
が必要であるから、この滑りを容易にする為の適切な滑
剤を塗布して実施することが望ましい。また同様な理由
から厚肉プレートの外周と型枠21の内壁面との間には
適切な間隙が設けられてあることが望ましい。
【0035】[第五実施例]本発明の第五実施例は、第
二の工程のプレス成型作業において、雌型としての強靭
な半硬質ゴム状弾性体の代替として熱可塑性プラスチッ
クの厚肉プレートを適用する場合の実施例である。実施
態様は図10に示す如くであって厚肉プレート7の外周
外縁を強靭な型枠21で囲い、熱可塑性プラスチックの
粘弾性により厚肉プレート7の塑性変形及び弾性変形が
その外周全方位に向かうのを阻止し、線材の蛇行屈曲体
1の表面に垂直な方向のみに向かうよう制限して実施す
る。図において22は加圧プレート8−1に設けられた
温度制御手段であって、熱伝導により熱可塑性プラスチ
ックの厚肉プレート7の温度を制御するようになってい
る。熱可塑性プラスチッックの粘弾性には温度依存性が
あり、塑性加工を加える薄肉金属プレート3の厚さや材
質に適した粘弾性を与えるには、プラスチックを必要と
する粘弾性に対応する温度に保持する必要がある。22
はその為の温度制御手段である。また図示していないが
粘弾性は加圧速度によってもその塑性変形の程度が変化
するからその制御を行うことが出来るようになってい
る。
【0036】[第六実施例]本発明の第六実施例は図2
によって説明する。基本的製造方法で述べた通り、第二
の工程を図2に例示の如く実施する場合は、基盤プレー
ト2には裏凹型エンボス加工を施さないので基盤プレー
ト2は省略することが出来る。然し薄肉金属プレート3
の平面も、基盤金属プレート2の平面もも、プレス加工
を受けた後には共に期待しない微妙な部分的塑性変形を
受けており、図2の如く同時プレスが施される場合は、
両平面はこの微妙な部分的塑性変形が完全に一致してお
り、次工程における接合作業が極めて容易になるメリッ
トがある。従って本発明は多くの場合は両プレートは対
プレートとして同時加工を施す様に実施する。第六実施
例はこのことを前提とした対プレートに関する実施例で
ある。第六実施例は図2において金属細線の蛇行屈曲体
1を挟持せしめる、対プレート2、3の片側のププレー
ト3は製作目標とする蛇行細管ヒートパイプ用素材であ
り即ち塑性加工の可能な薄肉金属プレートであり、他の
片側のプレート2は反対側のプレート3に比較して塑性
変形が生じ難い素材からなる薄肉金属プレートで形成さ
れてある。対プレート2、3の加圧塑性が近似的な場合
は、加圧成型によりプレート3に裏凹型エンボス突起の
パターンが形成されるだけでなく、基盤プレート2にも
同パターンの溝が形成され、この部分が薄肉脆弱にな
り、プレート3と接合されて形成される蛇行細管ヒート
パイプが作動液の作動時の内圧に耐えられなくなる懸念
があった。基盤金属プレート2を塑性変形を生じにくい
素材で形成する本実施例の場合はこの様な危険を避ける
ことが出来る。
【0037】[第七実施例]第七実施例も図2によって
説明する。第七実施例は本発明の製造方法の第二の工程
を図2に例示の如く実施し且つ基盤プレート2を省略し
て実施する場合の実施例である。基盤プレート2を省略
して多数の薄肉金属プレート3に裏凹型エンボス加工を
施す場合は、加圧プレート8−2の表面が金属細線の蛇
行屈曲体1の圧痕により荒れて、薄肉金属プレート3の
凹面側平面の平滑性が失われるに至る。これは次工程の
別途準備するプレートとの接合作業を困難にしたり、不
良品発生の原因となる。第七実施例では基盤プレート2
に替えて、強靭な且つ塑性加工の極めて困難な素材のプ
レートを使用する。このプレートは加圧プレート8−2
の代替として、多数回のプレス作業に耐えるだけでな
く、その表面が荒れる前に交換することが容易であり、
薄肉金属プレート3に良好な裏凹型エンボス加工を施す
ことを保証する。
【0038】[第八実施例]本発明の製造方法に適用す
る雄金型は金属細線の蛇行屈曲体であり、基体に固着さ
れておらず浮遊状態になっている。長尺一条の細線が同
一平面上で蛇行形成された蛇行屈曲体は極めて柔軟な弾
性体になっているから、そのパターンは浮遊状態では不
安定であり、その直線部は一応の整列状態にはあるもの
の、ピッチ不揃いで、平行度も保たれない状態にある。
従って通常の状態では第二の工程におけるその装着時に
は、各直線部の位置決め、平行度及びピッチの調整、外
郭形状の固定等が必要であり、整列配置に多くの時間を
失うことになり、これは製造上大きな問題点となる。図
11に例示の第八実施例及び図12に例示の第九実施例
はその問題点を解決する。
【0039】図11に例示の第八実施例は以下の構成の
製造手段により実施する。蛇行屈曲体1は強磁性体金属
を素材とする金属細線で形成する。蛇行屈曲体1を挟持
せしめる、対プレートの片側の薄肉金属プレート3は製
作目標とする蛇行細管ヒートパイプ用素材と同一な且つ
塑性加工の可能な素材で形成する。対プレートの他の片
側は、強靭な且つ塑性加工の困難な硬磁性金属素材から
なる永久磁石かまたは、軟磁性金属素材からなる電磁石
の何れかの厚肉プレート30とする。
【0040】この様に構成した製造手段で実施する第八
実施例においては蛇行屈曲体1を対プレート3、30の
間に挟持せしめる際に、強磁性体金属を素材とする金属
細線で形成された蛇行屈曲体1は磁石厚肉プレート30
の上に載せたのみで、その平面に吸着されて浮遊状態を
失い、磁石厚肉プレート30の上に固定される。その固
定状態は磁石に依る吸着固定の特徴として、蛇行屈曲体
1を形成する強磁性体細線の直線部の各1本づつは磁石
厚肉プレート30の平面から引き離すことは困難である
が、他の直線部の位置に影響を与えることなく、平面上
で夫々に滑らせて位置を変えることは容易である。この
ことから蛇行屈曲体1は厚肉プレート30の平面の上で
迅速確実に且つ正確に整列配置せしめることが可能にな
る。
【0041】この第八実施例で多数の薄肉金属プレート
3に多数回の裏凹型エンボス加工を実施する場合は磁石
厚肉プレート30の表面に多数の圧痕が残り表面が荒れ
る場合がある。その対策としては厚肉プレート30と蛇
行屈曲体1との間に硬質強靭な素材からなる、交換容易
な薄肉金属プレートをスペーサとして実施することが望
ましい。
【0042】[第九実施例]図12に例示の第九実施例
は一回の作業で二枚の薄肉金属プレートに裏凹型エンボ
ス加工を施したり、一回の作業で両面に裏凹型エンボス
突起を有するプレート用の対プレートの裏凹型エンボス
加工を施したりする場合に、能率的準備作業を可能にす
る実施例を示す。図において金属細線の素材は強磁性体
金属であり、それにより形成される蛇行屈曲体1を挟持
せしめる、対プレートは共に製作目標とする蛇行細管ヒ
ートパイプ用素材であり且つ塑性加工の可能な素材で形
成した薄肉金属プレート3および33であり、それらの
外側の夫々に配置される強靭なゴム状弾性体の厚肉プレ
ート7−1及び7−2の少なくとも片側のプレート7−
2はエンボス加工の可能な範囲で比較的薄肉に形成し、
それらの全てに最外側から加圧力を加える二枚の加圧プ
レート8−1、8−2の比較的薄肉のゴム状弾性体を加
圧する側の加圧プレート8−2とプレート7−2の間に
は永久磁石か電磁石の強力磁石体31を介在せしめて実
施することを特徴とする。
【0043】本実施例の構成の製造手段で実施する場合
は、強力磁石体31の強力な磁束は半硬質ゴム状弾性体
のプレート7−2及び薄肉金属プレート33を貫通し
て、蛇行屈曲体1の強磁性体金属細線を磁化せしめ、第
八実施例と同等な作用効果を発揮し、エンボス加工の準
備作業を容易ならしめる。
【0044】本実施例の第九実施例を適用して製造した
裏凹型エンボス突起の高さは、第八実施例を適用して製
造した裏凹型エンボス突起の高さの二分の一となる。従
ってこの裏凹型エンボス突起を有する薄肉金属プレート
3および33を適用して第3の工程を実施して形成する
蛇行細管トンネル構造のパターンは自ら第八実施例を適
用して形成する場合より精細化されたものとなる。然し
そのトンネル空間の相当直径も自ら小さいものとなるか
ら、封入作動液量も二分お一となるので最終製品のプレ
ートヒートパイプの姿勢依存性は改善されるが最大熱輸
送量は若干低下する。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る、金属細線の蛇行屈曲体を
浮遊型の雄金型とし、半硬質ゴム状弾性体を雌型として
実施される、裏凹型エンボス突起を有する薄肉金属プレ
ートを主たる構成要素とする、基盤金属プレートの平面
上に一体化して突起形成される蛇行細管ヒートパイプの
製造方法はプレートヒートパイプの製造コストを大幅に
低減せしめることを可能にした。またこのように簡易な
構造で蛇行細管ヒートパイプが一体化形成されたプレー
トヒートパイプを低コストで提供出来ることは近来の業
界の機器軽量化低価格化の要望に応えるものであると信
ぜられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に第一の工程に用いる金属細
線の蛇行屈曲体の構造を示す説明図である。
【図2】本発明の製造方法における第二の工程の説明図
である。また図2は第六実施例、及び第七実施例をも説
明する。
【図3】本発明の製造方法における第三の工程の一例の
完了状態を示す断面説明図である。
【図4】本発明の製造方法における第三の工程の他の一
例の完了状態を示す断面説明図である。
【図5】本発明の製造方法の第一実施例の断面説明図で
ある。
【図6】本発明の製造方法の第二実施例の一例の断面説
明図である。
【図7】本発明の製造方法の第二実施例の他の一例の断
面説明図である。
【図8】本発明の製造方法の第三実施例の一例の断面説
明図である。
【図9】本発明の製造方法の第三実施例の他の一例の断
面説明図である。
【図10】本発明の製造方法の第四実施例及び第五実施
例の断面説明図である。
【図11】本発明の製造方法の第八実施例の断面説明図
である。
【図12】本発明の製造方法の第九実施例の断面説明図
である。
【図13】ロールボンド法の製造方法のエンボス加工前
の素材の状態の説明図である。
【図14】ロールボンド法の製造方法のエンボス加工完
了後の状態の説明図である。
【符号の説明】
1 金属細線の蛇行屈曲体 1−1 連結部 1−2 ターン部 1−3 ろう接部 1−4 作動液注入口相当部 2 基盤金属プレート 3 薄肉金属プレート 33 薄肉金属プレート 3−1 エンボス突起 33−1 エンボス突起 4 接合面 5 トンネル空間 5−1 楔状突起空間 7 半硬質ゴム状弾性体厚肉プレート 8−1 加圧プレート 8−2 加圧プレート 9 細径ロッド 10 裏凸型細溝 21 型枠 22 温度制御手段 30 永久磁石または電磁石の厚肉プレート 31 強力磁石体 11 非接合部 12 薄肉金属プレート 13 基盤金属プレート 13−1 トンネル状エンボス突起 14 接合面 15 トンネル空間 15−1 楔状突起空間

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤金属プレートの平面上に一体化して
    突起形成される蛇行細管ヒートパイプの製造方法であっ
    て、製作目標とする蛇行細管ヒートパイプの内径に等し
    い直径を有する強靭な連続する一条の金属細線を、同一
    平面上で所定の部分と所定の部分の間を往復蛇行するよ
    う屈曲加工して、所定のパターンの金属細線の蛇行屈曲
    体を形成する第一の工程と、少なくともその片側のプレ
    ートは製作目標とする蛇行細管ヒートパイプ用素材で形
    成された塑性加工の可能な薄肉金属プレートである一組
    の対プレートの間に第一の工程完了後の金属細線の蛇行
    屈曲体を整列配置して挟持せしめ、この状態の対プレー
    トにおける、塑性加工の可能な方の薄肉金属プレートの
    外側には、強靭な半硬質ゴム状弾性体、または所定の手
    段により強靭な半硬質ゴム状弾性体と同等の機能が与え
    てある軟質ゴム状弾性体か、可塑性素材かまたは粘弾性
    素材からなる厚肉プレートを配置して積層体を構成し、
    この積層体の外側両面から強力な圧力を加えてプレス成
    型を施し、塑性加工の可能な方の薄肉金属プレートを塑
    性変形せしめ、金属細線の蛇行屈曲体の形状及び蛇行パ
    ターンに倣った蛇行パターンの裏凹型エンボス加工を施
    す第二の工程と、第二の工程完了後の積層体を分解し、
    裏凹型エンボス加工が施された薄肉金属プレートを取り
    出し、薄肉金属プレートのエンボス凹面側の平面と平板
    状の基盤金属プレートの平面とを相互に所定の手段によ
    り気密に接合一体化せしめるか、裏凹形エンボス加工を
    施した二枚の薄肉金属プレートの凹面側平面を相互に所
    定の手段に依り接合一体化せしめるか、の何れかの手段
    により基盤プレート面上の片面か両面に蛇行細管トンネ
    ル構造体が一体化形成され且つ突起形成されたプレート
    を構成する第三の工程と上記トンネル構造体の空間内に
    所定の作動液の所定の量を封入封止して蛇行細管ヒート
    パイプとして構成する第四の工程との四工程を含む工程
    からなることを特徴とする蛇行細管ヒートパイプの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 金属細線の蛇行屈曲体を挟持せしめる、
    対プレートは何れも製作目標とする蛇行細管ヒートパイ
    プ用素材で形成し且つ塑性加工の可能な素材で形成した
    薄肉金属プレートとし、裏凹形エンボス加工に際して介
    在せしめる半硬質ゴム状弾性体等の厚肉プレートは、そ
    の対プレートの外側両面上の夫々に各一枚を配置して、
    これらを介在せしめてプレス成型を実施することを特徴
    とする請求項1に記載の蛇行細管ヒートパイプの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 第二の工程は更にa工程とb工程とに分
    割して実施するものとし、積層体の両面から強力な圧力
    を加えてプレス成型を施すに際し、先ずa工程にて塑性
    加工の可能な方の薄肉金属プレートに製作目標とするエ
    ンボス加工高さの1/2以下程度の予備的なプレス成形
    加工と必要に応じては焼鈍加工をも施すものとし、この
    予備成形加工により金属細線の蛇行屈曲体の蛇行パター
    ンの金属細線の蛇行ピッチ間隙に裏凸型の細溝群を形成
    せしめ、b工程にてこの細溝群の夫々の溝に内接するよ
    う所定の直径と所定の長さの細径ロッドを添載し、半硬
    質ゴム状弾性体と薄肉金属プレートとの間に挟持せしめ
    て、その状態のままで、仕上げのプレス成形加工を施す
    ことを特徴とする請求項1に記載の蛇行細管ヒートパイ
    プの製造方法。
  4. 【請求項4】 第三の工程における薄肉金属プレートの
    エンボス凹面側の平面と平板状の基盤金属プレートの平
    面とを相互に所定の手段により気密に接合一体化せしめ
    るか、裏凹形エンボス加工を施した二枚の薄肉金属プレ
    ートの凹面側平面を相互に所定の手段に依り接合一体化
    せしめるか、の何れかの手段により基盤プレート面上の
    片面か両面に蛇行細管トンネル構造体が一体化形成され
    且つ突起形成されたプレートを構成する第三の工程の作
    業に於ける接合作業は、第二の工程にて金属細線の蛇行
    屈曲体の蛇行パターンに対応して形成した裏凹型エンボ
    ス突起の、蛇行ピッチの間隙に裏凸型に形成された細溝
    群の細溝の夫々に、所定の直径と所定の長さの細径ロッ
    ドを内接挿入して、そのままの状態で薄肉金属プレート
    と基盤金属プレート、または二枚の薄肉金属プレート、
    を加圧しつつ相互に接合するものとし、その際の細径ロ
    ッドの所定の直径は、細溝に挿入後の、細径細線の頂部
    に於ける長手方向切線の、基盤金属プレートの平面上の
    高さが、原則的に裏凹型エンボス突起の高さより低くな
    らない直径で有り、接合手段は拡散接合、圧接接合、超
    音波接合等を含む溶融フィレット形成の少ない接合手段
    であることを特徴とする請求項1に記載の蛇行細管ヒー
    トパイプの製造方法。
  5. 【請求項5】 第二の工程におけるプレス成型に依る裏
    凹型エンボス加工に際して介在せしめる厚肉プレートと
    しては軟質ゴム状弾性素材、粘弾性素材或は可塑性素材
    等の何れかとし、それらに施す所定の手段はその外周外
    縁を強靭な型枠で囲い、外周全方位に向かう弾性変形か
    塑性変形を制限する手段であることを特徴とする請求項
    1に記載の蛇行細管ヒートパイプの製造方法。
  6. 【請求項6】 第二の工程におけるプレス成型に依る裏
    凹型エンボス加工に際して介在せしめる粘弾性素材とし
    ては熱可塑性プラスチックを適用し、その外周外縁を強
    靭な型枠で囲い、これにより厚肉プレートの外周全方位
    に向かう塑性変形と弾性変形を制限するとともに第二工
    程においては型枠をも含む積層体の全ての温度を所定の
    温度まで上昇せしめ熱可塑性プラスチックの粘弾性がプ
    レス成型に適切な物性になるように制御する手段を併設
    し、かつ加圧プレートの加圧変位速度を適切に制御して
    実施することをその厚肉プレートに施す所定の手段とし
    ていることを特徴とする請求項1に記載の蛇行細管ヒー
    トパイプの製造方法。
  7. 【請求項7】 金属細線の蛇行屈曲体を挟持せしめる、
    対プレートの片側のプレートは製作目標とする蛇行細管
    ヒートパイプ用素材即ち塑性加工の可能な素材で形成し
    た薄肉金属プレートとし、他の片側のプレートは反対側
    のプレートに比較して塑性変形が生じ難い素材で形成し
    た薄肉金属プレートとし、第二の工程を含むそれ以降の
    工程はこの対プレートを用いて実施することを特徴とす
    る請求項1に記載の蛇行細管ヒートパイプの製造方法。
  8. 【請求項8】 金属細線の蛇行屈曲体を挟持せしめる、
    対プレートの片側は製作目標とする蛇行細管ヒートパイ
    プ用素材で形成し且つ塑性加工の可能な素材で形成した
    薄肉金属プレートとし、他の片側は金属又は非金属の、
    強靭な且つ塑性加工の極めて困難な素材で形成してある
    プレートとして、第二の工程を実施することを特徴とす
    る請求項1に記載の蛇行細管ヒートパイプの製造方法。
  9. 【請求項9】 金属細線の素材は強磁性体金属とし、そ
    の蛇行屈曲体を挟持せしめる、対プレートの片側は製作
    目標とする蛇行細管ヒートパイプ用素材であり且つ塑性
    加工の可能な素材で形成された薄肉金属プレートとし、
    他の片側は、強靭な且つ塑性加工の困難な硬磁性金属素
    材からなる永久磁石体かまたは、軟磁性金属素材からな
    る電磁石体の何れかで形成して第二の工程を実施するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の蛇行細管ヒートパイプ
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 金属細線の素材は強磁性体金属とし、
    その蛇行屈曲体を挟持せしめる、対プレートは共に製作
    目標とする蛇行細管ヒートパイプ用素材であり且つ塑性
    加工の可能な素材で形成された薄肉金属プレートとし、
    それらの外側の夫々に配置する強靭な半硬質ゴム状弾性
    体の厚肉プレートの少なくとも片側は裏凹型エンボス加
    工の可能な範囲で比較的薄肉に形成し、それらの全てに
    最外側から加圧力を加える二枚の加圧プレートの、比較
    的薄肉の半硬質ゴム状弾性体を加圧する側の加圧プレー
    トと上記比較的薄肉に形成した半硬質ゴム状弾性体の厚
    肉プレートとの間には、強力な永久磁石体か電磁石体の
    プレートを介在せしめて第二の工程を実施すること特徴
    とする請求項1に記載の蛇行細管ヒートパイプの製造方
    法。
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