JPH1066586A - β−フラクトフラノシダーゼ活性を有するポリペプチド - Google Patents
β−フラクトフラノシダーゼ活性を有するポリペプチドInfo
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- JPH1066586A JPH1066586A JP9164875A JP16487597A JPH1066586A JP H1066586 A JPH1066586 A JP H1066586A JP 9164875 A JP9164875 A JP 9164875A JP 16487597 A JP16487597 A JP 16487597A JP H1066586 A JPH1066586 A JP H1066586A
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Abstract
易に大量生産可能なβ−フラクトフラノシダーゼ活性を
有するポリペプチドを提供することを課題とする。 【解決手段】 微生物由来の遺伝子を発現させて得るこ
とができ、特定の部分アミノ酸配列を有するβ−フラク
トフラノシダーゼ活性を有するポリペプチド、そのポリ
ペプチドをコードするDNA、そのDNAを適宜宿主に
導入してなる形質転換体、その形質転換体を培養する工
程と、産生した当該ポリペプチドを培養物から採取する
工程を含んでなるβ−フラクトフラノシダーゼ活性を有
するポリペプチドの製造方法、さらには、当該ポリペプ
チドの存在下でフラクトフラノシル供与体とフラクトフ
ラノシル受容体を反応させる工程を含んでなるフラクト
フラノシル転移方法により解決する。
Description
ポリペプチド、詳細には、微生物由来の遺伝子を発現さ
せて得ることのできるβ−フラクトフラノシダーゼ活性
を有するポリペプチドに関するものである。
ースを始めとするフラクトフラノシル転移糖は、顕著な
抗う蝕作用とビフィズス菌増殖促進作用を有し、蔗糖に
代わる新しい甘味剤として、現在、食品分野や医薬品分
野で大いに注目されている。フラクトフラノシル転移糖
は、通常、蔗糖と澱粉糖や乳糖などを原料として用い、
これらにβ−フラクトフラノシダーゼを作用させて製造
される。斯界においては、これまでバチルス属やアルス
ロバクター属の微生物由来のβ−フラクトフラノシダー
ゼが頻用されてきたが、従来公知の微生物はいずれもβ
−フラクトフラノシダーゼ産生能が低く、フラクトフラ
ノシル転移糖を大規模に生産しようとすると、微生物を
大量に培養しなければならないという問題がある。
には目覚ましいものがある。今日では、全アミノ酸配列
が解明されていない酵素であっても、これをコードする
遺伝子を単離し、その塩基配列を解明できれば、その酵
素をコードするDNAを含む組換えDNAを作製し、こ
れを微生物や動植物の細胞に導入して得られる形質転換
体を培養すれば、比較的容易に所望量の酵素が取得でき
るようになった。斯かる状況に鑑み、β−フラクトフラ
ノシダーゼをコードする遺伝子を突き止め、その塩基配
列を解明するのが斯界の急務となっている。
の発明の第一の課題は、組換えDNA技術を適用するこ
とにより、容易に大量生産可能なβ−フラクトフラノシ
ダーゼ活性を有するポリペプチドを提供することにあ
る。
リペプチドをコードするDNAを提供することにある。
DNAを導入した形質転換体を提供することにある。
斯かる形質転換体を用いるβ−フラクトフラノシダーゼ
活性を有するポリペプチドの製造方法を提供することに
ある。
斯かるポリペプチドを用いるフラクトフラノシル転移方
法を提供することにある。
く、本発明者が鋭意研究したところ、部分アミノ酸配列
として配列表における配列番号1及び2に示すアミノ酸
配列の一部又は全部を有するβ−フラクトフラノシダー
ゼ活性を有するポリペプチドは、微生物由来の遺伝子を
発現させることにより、所望量を容易に得られることが
判明した。
を、微生物由来の遺伝子を発現させて得ることができ、
部分アミノ酸配列として配列表における配列番号1及び
2に示すアミノ酸配列の一部又は全部を有するβ−フラ
クトフラノシダーゼ活性を有するポリペプチドにより解
決するものである。
該ポリペプチドをコードするDNAにより解決するもの
である。
当該ポリペプチドをコードするDNAを導入してなる形
質転換体により解決するものである。
題を、当該ポリペプチドをコードするDNAを導入して
なる形質転換体を培養する工程と、産生した該ポリペプ
チドを培養物から採取する工程を含んでなるβ−フラク
トフラノシダーゼ活性を有するポリペプチドの製造方法
により解決するものである。
を、当該ポリペプチドの存在下でフラクトフラノシル供
与体とフラクトフラノシル受容体を反応させる工程を含
んでなるフラクトフラノシル転移方法により解決するも
のである。
いて説明すると、この発明でいうポリペプチドとは、微
生物由来の遺伝子を発現させて得ることができ、部分ア
ミノ酸配列として配列表における配列番号1及び2に示
すアミノ酸配列の一部又は全部を含んでなるβ−フラク
トフラノシダーゼ活性を有するポリペプチド全般を包含
するものとする。この発明のβ−フラクトフラノシダー
ゼ活性を有するポリペプチドは、通常、一部又は全部が
解明されたアミノ酸配列を有しており、その一例とし
て、例えば、配列表における配列番号3に示すアミノ酸
配列を含んでなるものが挙げられる。斯かるポリペプチ
ドは、β−フラクトフラノシダーゼ活性に加えて、適宜
のフラクトフラノシル供与体とフラクトフラノシル受容
体間のフラクトフラノシル転移を触媒する作用を兼備
し、次のような理化学的性質を有している。 (1) 分子量 SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により測定
すると、分子量約44,000乃至54,000ダルト
ンを示す。 (2) 至適pH 40℃で10分間反応させると、約5.5乃至6.0に
至適pHを示す。 (3) 至適温度 pH6.0で10分間反応させると、カルシウムイオン
非存在下で45℃付近に、また、カルシウムイオン存在
下で50℃付近に至適温度を示す。 (4) pH安定性 4℃で24時間インキュベートすると、pH約5.0乃
至8.0で安定である。 (5) 温度安定性 pH6.0で1時間インキュベートすると、45℃付近
まで安定である。
そのものの理化学的性質や宿主における発現効率を改善
する目的で、人為的に、ポリペプチドのアミノ酸配列に
おけるアミノ酸の1個又は2個以上を他のアミノ酸で置
換したり、あるいは、N末端付近、C末端付近及び/又
は中間部のアミノ酸の1個又は2個以上を欠落させた
り、N末端及び/又はC末端に新たにアミノ酸を1個又
は2個以上を付加することがある。この発明のβ−フラ
クトフラノシダーゼ活性を有するポリペプチドにおいて
も、斯かるアミノ酸配列の変更は当然あり得ることであ
る。また、同じ遺伝子を用いる場合であっても、それを
導入する宿主の種類や形質転換体の培養条件によって
は、宿主内酵素によるDNA発現後の修飾により、配列
番号1乃至3に示すアミノ酸配列におけるN末端付近及
び/又はC末端付近のアミノ酸の1個又は2個以上が欠
落することがある。斯かる状況に鑑み、全体として配列
表における配列番号3に示すアミノ酸配列とは相違する
アミノ酸配列を有するポリペプチドであっても、それが
β−フラクトフラノシダーゼ活性を有し、かつ、部分ア
ミノ酸配列として配列表における配列番号1及び2に示
すアミノ酸配列の一部又は全部を含んでなるかぎり、当
然、この発明に包含されるものとする。
性を有するポリペプチドは、微生物由来の遺伝子を発現
させることにより得ることができ、通常、宿主として、
例えば、大腸菌、放線菌、枯草菌、酵母などの微生物を
用い、斯かる宿主内でバチルス属の微生物由来の遺伝
子、例えば、バチルス・スピーシーズV230株由来の
遺伝子を発現させる。個々の遺伝子としては、例えば、
配列表における配列番号4に示す塩基配列、より具体的
には、配列番号5に示す塩基配列及びそれらの塩基配列
に相補的な塩基配列のDNAを含んでなるもの、さらに
は、遺伝子の縮重を利用して、コードするアミノ酸配列
を変えることなく、それらの塩基配列における塩基の1
個又は2個以上を他の塩基で置換したDNAを含んでな
るものが挙げられる。さらには、遺伝子が宿主内で当該
ポリペプチドの産生を発現し易くするために、当該ポリ
ペプチドをコードするDNAにおける塩基の1個又は2
個以上を他の塩基で適宜置換したり、適宜のエンハンサ
ーやプロモーターを連結し得ることは言うまでもない。
ような塩基配列のDNAを含んでなるかぎり、それが天
然に由来するものであるか、あるいは、人為的に合成さ
れたものであるかは問わない。天然の給源としては、例
えば、バチルス・スピーシーズV230株を始めとする
バチルス属の微生物が挙げられ、斯かる微生物の菌体か
らはこの発明のDNAを含む遺伝子が得られる。すなわ
ち、斯かる微生物を栄養培地に植菌し、好気的条件下で
約1日乃至3日間培養した後、培養物から菌体を採取
し、リゾチームやβ−グルカナーゼなどの細胞壁溶解酵
素や超音波で処理することにより当該DNAを含む遺伝
子を菌体外に溶出させる。このとき、細胞壁溶解酵素に
プロテアーゼなどの蛋白質加水分解酵素を併用したり、
菌体を超音波処理する際、SDSなどの界面活性剤を共
存させたり、凍結融解してもよい。斯くして得られる処
理物に、例えば、フェノール抽出、アルコール沈澱、遠
心分離、プロテアーゼ処理、リボヌクレアーゼ処理など
の斯界における通常一般の方法を適用すれば目的とする
DNAが得られる。一方、DNAを人為的に合成するに
は、例えば、配列表における配列番号4及び5に示す塩
基配列に基づいて化学合成するか、配列番号3に示すア
ミノ酸配列をコードするDNAを自律増殖可能な適宜ベ
クターに挿入して組換えDNAとし、これを適宜宿主に
導入して得られる形質転換体を培養し、培養物から菌体
を採取し、その菌体から当該DNAを含むプラスミドを
採取すればよい。なお、バチルス・スピーシーズV23
0株は岡山県の土壌から分離され、平成7年3月24日
以降、茨城県つくば市にある国際寄託当局としての通商
産業省、工業技術院、生命工学工業技術研究所に寄託番
号『FERM BP−5054』で寄託されている
態で宿主に導入される。組換えDNAは、通常、DNA
と自律増殖可能なベクターを含んでなり、DNAが入手
できれば、通常一般の組換えDNA技術により比較的容
易に調製することができる。斯かるベクターの例として
は、pBR322、pUC18、Bluescript
II SK(+)、pUB110、pTZ4、pC1
94、pHY300PLK、pHV14、TRp7、Y
Ep7、pBS7などのプラスミドベクターやλgt・
λC、λgt・λB、ρ11、φ1、φ105などのフ
ァージベクターが挙げられる。このうち、この発明のD
NAを大腸菌で発現させるにはpBR322、pUC1
8、Bluescript II SK(+)、λgt
・λC及びλgt・λBが好適であり、また、枯草菌で
発現させるにはpUB110、pTZ4、pC194、
ρ11、φ1及びφ105が好適である。pHY300
PLK、pHV14、TRp7、YEp7及びpBS7
は、組換えDNAを2種以上の宿主内で増殖させる場合
に有用である。
常一般の方法が採用され、具体的には、先ず、DNAを
含む遺伝子と自律増殖可能なベクターとを制限酵素及び
/又は超音波により切断し、次に、生成したDNA断片
とベクター断片とを連結する。遺伝子及びベクターの切
断にヌクレオチドに特異的に作用する制限酵素、とりわ
け、II型の制限酵素、詳細には、Sau 3AI、E
co RI、HindIII、Bam HI、Sal
I、Xba I、Sac I、Pst Iなどを用いれ
ば、DNA断片とベクター断片を連結するのが容易とな
る。DNA断片とベクター断片を連結するには、必要に
応じて、両者をアニーリングした後、生体内又は生体外
でDNAリガーゼを作用させればよい。斯くして得られ
る組換えDNAは、適宜宿主に導入して形質転換体と
し、これを培養することにより無限に複製可能である。
大腸菌、枯草菌、放線菌、酵母を始めとする適宜の宿主
微生物に導入することができる。宿主が大腸菌の場合に
は、宿主を組換えDNAとカルシウムイオンの存在下で
培養すればよく、また、宿主が枯草菌の場合には、コン
ピテントセル法やプロトプラスト法を適用すればよい。
形質転換体をクローニングするには、コロニーハイブリ
ダイゼーション法を適用するか、適宜のフラクトフラノ
シル供与体とフラクトフラノシル受容体を含む栄養培地
で培養し、フラクトフラノシル転移物を生成するコロニ
ーを選別すればよい。
で培養すると、菌体内外に当該ポリペプチドを産生す
る。栄養培地には、通常、炭素源、窒素源、ミネラル、
さらには、必要に応じて、アミノ酸やビタミンなどの微
量栄養素を補足した通常一般の液体培地が使用され、個
々の炭素源としては、例えば、澱粉、澱粉加水分解物、
グルコース、果糖、蔗糖、トレハロースなどの糖質が、
また、窒素源としては、例えば、アンモニア若しくはア
ンモニア塩、尿素、硝酸塩、ペプトン、酵母エキス、脱
脂大豆、コーンスティープリカー、肉エキスなどの含窒
素無機乃至有機物が挙げられる。形質転換体を斯かる栄
養培地に植菌し、栄養培地を温度20乃至65℃、pH
2乃至9に保ちつつ、通気撹拌などによる好気的条件下
で約1乃至6日間培養すれば、当該ポリペプチドを含む
培養物が得られる。この培養物は、酵素剤としてそのま
ま使用可能ではあるが、通常は使用に先立ち、必要に応
じて、瀘過、遠心分離などにより当該ポリペプチドを菌
体から分離し、超音波や細胞溶解酵素により菌体を破砕
した後、瀘過、遠心分離などにより当該ポリペプチドを
菌体又は菌体破砕物から分離し、精製する。精製には、
酵素を精製するための通常の方法が採用でき、例えば、
菌体又は菌体破砕物を除去した培養物に遠心分離、塩
析、透析、濾過、濃縮、分別沈澱、イオン交換クロマト
グラフィー、ゲル瀘過クロマトグラフィー、等電点クロ
マトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー、逆相クロ
マトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、
ゲル電気泳動、等電点電気泳動などの1種又は2種以上
を、適宜組合わせて適用すればよい。
ラノシダーゼ活性を有するポリペプチドは、フラクトフ
ラノシル供与体とフラクトフラノシル受容体間のフラク
トフラノシル転移を触媒するので、この発明のβ−フラ
クトフラノシダーゼ活性を有するポリペプチドの存在下
で、適宜のフラクトフラノシル供与体とフラクトフラノ
シル受容体を反応させれば、種々の有用なフラクトフラ
ノシル転移物を得ることができる。フラクトフラノシル
供与体として、通常、蔗糖、ラフィノース及びエルロー
スなどの分子内にβ−フラクトフラノシド結合を有する
糖質が用いられ、また、フラクトフラノシル受容体とし
て分子内にβ−フラクトフラノシド結合を有しない、例
えば、キシロース、キシロオリゴ糖、ガラクトース、ガ
ラクトオリゴ糖、乳糖、マルトース、マルトオリゴ糖、
イソマルトース、イソマルトオリゴ糖などの還元性糖
質、トレハロース、ネオトレハロースなどの非還元性糖
質、ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコール、
さらには、グリセロール、エチレングリコールなどのア
ルコールが用いられる。これらを適宜組合せて用いるこ
とにより、有用なフラクトフラノシル転移物であるキシ
ロシルフラクトシド、エルロース、イソマルトフラクト
シド、ラクトスクロース、フラクトシルトレハロースな
どが得られる。
シル受容体1重量部に対してフラクフラノシル供与体を
約0.1乃至10重量部、望ましくは、約0.5乃至5
重量部用い、これらを水性媒体に濃度10%(w/w)
以上、望ましくは、20乃至60%(w/w)になるよ
うに溶解し、温度を約60℃以下、望ましくは、約5乃
至55℃に、また、pHを約3.5乃至8.0、望まし
くは、約4.5乃至6.5の範囲に設定して反応させ
る。ポリペプチドの量は反応の進行具合により適宜選択
すればよく、通常、フラクトフラノシル供与体固形分の
1g当り約0.1乃至50単位用いると、約0.1乃至
100時間で反応が完結する。斯くして得られる反応物
は、固形分当り、フラクトフラノシル転移物を約5%以
上、通常、10%以上含む。
離により不溶物を除去した後、活性炭やイオン交換樹脂
による精製工程を経た後、濃縮してシラップにするか、
必要とあらば、このシラップをさらに乾燥して粉末とす
る。フラクトフラノシル転移物の含量を高めるために
は、例えば、斯かるシラップをインベルターゼ欠損酵母
とともに培養して単糖類を除去するか、アルカリ溶液中
で加熱処理して還元性糖質を分解するか、あるいは、膜
濾過又はクロマトグラフィーにより夾雑物を分離すれば
よい。クロマトグラフィーを用いる方法としては、特開
昭58−23799号公報及び特開昭58−72598
号公報に開示された塩型強酸性カチオン交換樹脂を用い
るカラムクロマトグラフィーが有用であり、この方法を
適用するときには、所望量の高純度フラクトフラノシル
転移物が最少のコストと労力で得られる。カラムクロマ
トグラフィーの方式としては、公知の固定床方式、移動
床方式及び疑似移動床方式のいずれを適用してもよい。
物は、良好な呈味と甘味に加えて、適度の粘度と保湿作
用、さらには、顕著な抗う蝕作用、ビフィズス菌増殖促
進作用及びミネラル吸収促進作用を有する。したがっ
て、この発明によるフラクトフラノシル転移方法により
得られるフラクトフラノシル転移物は、斯かる性質・作
用を必要とする種々の飲食物、化粧品及び医薬品の甘味
付け並びに呈味及び物性の改善に有用である。
形態について説明する。なお、実施例で用いる手法自体
は公知であり、例えば、ジェー・サムブルックら『モレ
キュラー・クローニング・ア・ラボラトリー・マニュア
ル』、第2版、1989年、コールド・スプリング・ハ
ーバー・ラボラトリー・プレス発行などにも詳述されて
いる。
%(w/v)、ポリペプトン0.5%(w/v)、酵母
エキス0.1%(w/v)、燐酸二カリウム0.1%
(w/v)、燐酸一ナトリウム・2水塩0.06%(w
/v)、硫酸マグネシウム・7水塩0.05%(w/
v)、炭酸カルシウム0.3%(w/v)及び水からな
る液体培地(pH7.0)を500ml容フラスコに1
00mlずつとり、120℃で15分間オートクレーブ
して滅菌し、冷却した後、バチルス・スピーシーズV2
30株(FERM BP−5054)を接種し、30℃
で20時間回転振盪培養して種培養物を得た。
一組成の新鮮な培地を約7lとり、同様にして滅菌し、
30℃まで冷却した後、種培養物を1%(v/v)接種
し、30℃で20時間通気攪拌培養した。培養物を遠心
分離したところ、β−フラクトフラノシダーゼを3.6
単位/ml含む上清が6.3l得られた。この上清に硫
酸アンモニウムを80%飽和になるまで加え、4℃で一
夜静置した後、遠心分離してβ−フラクトフラノシダー
ゼを含む沈澱を採取した。
0mM酢酸緩衝液(pH6.0)に溶解し、新鮮な同一
緩衝液に対して一昼夜透析した後、遠心分離して上清2
10mlを採取した。この上清をあらかじめ5mM塩化
カルシウムを含む10mM酢酸緩衝液(pH6.0)に
より平衡化しておいた東ソー製イオン交換クロマトグラ
フィー用ゲル『DEAE−トヨパール650』380m
lのカラムに負荷し、0Mから0.5Mまで上昇する塩
化ナトリウムの濃度勾配下にて10mM酢酸緩衝液(p
H6.0)を通液し、塩化ナトリウム濃度0.1M付近
で溶出した画分を採取した。
塩化カルシウムを含む10mM酢酸緩衝液(pH6.
0)に対して透析した後、遠心分離して上清を回収し、
この上清をあらかじめ5mM塩化カルシウムを含む10
mM酢酸緩衝液(pH6.0)により平衡化しておいた
東ソー製疎水性カラムクロマトグラフィー用ゲル『ブチ
ルトヨパール650』100mlのカラムに負荷し、1
Mから0Mに下降する硫酸アンモニウムの濃度勾配下に
て5mM塩化カルシウムを含む10mM酢酸緩衝液(p
H6.0)を通液し、硫酸アンモニウム濃度0.1M付
近で溶出した画分を採取した。
を含む10mM酢酸緩衝液(pH6.0)に対して透析
し、遠心分離し、得られた上清をあらかじめ5mM塩化
カルシウムを含む10mM酢酸緩衝液(pH6.0)に
より平衡化しておいた『DEAE−トヨパール650』
10mlのカラムに負荷し、上記と同様にして分画した
ところ、比活性205単位/mg蛋白質の精製β−フラ
クトフラノシダーゼが14mg得られた。この精製β−
フラクトフラノシダーゼをSDS−ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動したところ、β−フラクトフラノシダーゼ
活性を伴う蛋白質の実質的な単一バンドが観察された。
ラノシダーゼ活性は、次のようにして測定した活性値
(単位)で表示する。すなわち、基質としての蔗糖を5
mM塩化カルシウムを含む20mM酢酸緩衝液(pH
6.0)に0.1%(w/v)になるように溶解し、こ
の水溶液5mlに被検試料を0.2ml加え、40℃で
10分間反応させた後、ソモギー銅液0.2mlを加え
て反応を停止させ、反応物の還元力をソモギー・ネルソ
ン法により測定する。対照として、あらかじめ100℃
で10分間加熱しておいて被検試料を上記と同様に処置
して対照とした。β−フラクトフラノシダーゼ活性の1
単位とは、上記条件下で反応させたときに、1分間に2
マイクロモルのグルコースに相当する還元力を生成する
酵素又はポリペプチドの量と定義する。
気相プロテイン・シーケンサ『473A型』を用い、常
法にしたがって分析したところ、実施例1−1の方法に
より得た精製β−フラクトフラノシダーゼは、N末端に
配列表における配列番号2に示すアミノ酸配列を有して
いた。
製β−フラクトフラノシダーゼを適量とり、10mMト
リス−塩酸緩衝液(pH9.0)に対して4℃で18時
間透析した後、10mMトリス−塩酸緩衝液(pH9.
0)を加えて蛋白質濃度を約1mg/mlとした。この
水溶液を約1mlとり、リジルエンドペプチダーゼを2
0μg加え、30℃で60時間インキュベートして酵素
を部分加水分解した。加水分解物をあらかじめ0.1%
(v/v)トリフルオロ酢酸により平衡化させておいた
日本ミリポア・リミテッド製高速液体クロマトグラフィ
ー用カラム『マイクロボンダパックC18』に負荷し、
0%(v/v)から40%(v/v)に上昇する水性ア
セトニトリルの濃度勾配下、カラムに0.1%(v/
v)トリフルオロ酢酸を0.9ml/分の流速で通液し
た。そして、通液開始から約77分後に溶出した画分を
採取し、真空乾燥した後、50%(v/v)水性アセト
ニトリルを含む0.1%(v/v)トリフルオロ酢酸に
溶解した。その後、実施例1−2と同様に分析したとこ
ろ、同画分に含まれるペプチド断片は配列表における配
列番号2に示すアミノ酸配列を有していた。
(w/v)ポリペプトン、0.5%(w/v)酵母エキ
ス、0.5%(w/v)塩化ナトリウムおよび水からな
る液体培地(pH7.0)を100mlずつとり、12
0℃で20分間オートクレーブして滅菌し、冷却した
後、バチルス・スピーシーズV230株(FERM B
P−5054)を接種し、27℃で24時間回転振盪培
養した。
のTES緩衝液(pH8.0)に浮遊させ、リゾチーム
を0.05%(w/v)加え、37℃で30分間インキ
ュベートし、−80℃で1時間凍結した後、TSS緩衝
液(pH9.0)を加え、60℃に予温したTES緩衝
液/フェノール混液を加え、冷却し、遠心分離して上清
を採取した。この上清に2倍容の冷エタノールを加え、
染色体DNAを含む沈澱部を採取し、SSC緩衝液(p
H7.1)に溶解し、リボヌクレアーゼ7.5μgとプ
ロテアーゼ125μgをそれぞれ加え、37℃で1時間
反応させた。反応物にクロロホルム/イソアミルアルコ
ール混液を加えて染色体DNAを抽出し、抽出物に冷エ
タノールを加え、静置したところ、精製染色体DNAを
含む沈澱が得られた。この沈澱を濃度約1mg/mlに
なるようにSSC緩衝液(pH7.1)に溶解し、−8
0℃で凍結した。
り得た精製染色体DNAの溶液を1mlとり、これに制
限酵素Sau 3AIを約30単位加え、37℃で20
分間反応させて染色体DNAを部分的に切断した後、蔗
糖密度勾配超遠心法により約2,000乃至5,000
塩基対からなるDNA断片を採取した。別途、プラスミ
ドベクターBluescriptII SK(+)を制
限酵素Bam HIにより切断し、そのベクター断片
0.1μgとDNA断片1μgを宝酒造製『DNA L
igation Kit』を用いて連結した。得られた
組換えDNAに東洋紡績製コンピテントセル『Epic
urian Coli XLI−Blue』を30μl
加え、氷冷下で30分間静置した後、42℃に加温し、
SOCブロスを加え、37℃で1時間インキュベートし
て組換えDNAを大腸菌に導入した。
−4−クロロ−3−インドリル−β−ガラクトシドを5
0μg/ml含む寒天平板培地(pH7.0)に植菌
し、37℃で18時間培養した後、培地上に形成された
約2,000個のコロニーをアマシャム製ナイロン膜
『Hybond−H+』上に固定した。別途、配列表に
おける配列番号3に示すアミノ酸配列の第5乃至13番
目に相当するAsp−Tyr−Lys−Glu−Asp
−Tyr−Gly−Phe−Alaで表される配列に基
づき、5´−GAYTAYAARGARGAYTAYG
GNTTYGC−3´で表される塩基配列のオリゴヌク
レオチドを化学合成し、同位体32Pで標識した後、これ
をプローブとしてナイロン膜上に固定した形質転換体の
コロニーにハイブリダイズさせ、顕著な会合を示したコ
ロニーを選別し、『BBF4』と命名した。
00μg/mlを含むL−ブロス培地(pH7.0)に
植菌し、37℃で24時間回転振盪培養した。遠心分離
により培養物から菌体を採取し、通常一般のアルカリ法
により組換えDNAを菌体外に溶出させ、これを常法に
より精製し、分析したところ、形質転換体BBF4に含
まれる組換えDNA、すなわち、『pBBF4』は約
6,300塩基対からなり、図1に示す制限酵素切断部
位を有していた。図1に見られるように、この組換えD
NA pBBF4においては、当該ポペプチドをコード
する1,365塩基対からなるDNAが制限酵素Eco
RVによる切断部位の下流に連結していた。
えDNA pBBF4を1μgとり、これにシーケンシ
ング・プライマー0.02μgとアプライド・バイオシ
ステム製シーケンシング・キット『エー・ビー・アイ・
プリズム・レディー・リアクション・ターミネーター・
サイクル・シーケンシング・キット』のプレミックス液
9.5μlをそれぞれ加えた後、さらに適量の水を加え
て全量を20μlとした。この混液に適量のミネラルオ
イルを重層した後、パーキン・エルマー製DNAサーマ
ルサイクラー『PJ2000型』により96℃で30秒
間、50℃で15秒間、さらに、60℃で4分間この順
序で25回繰り返し反応させ相補鎖DNAを含む反応物
を得た。その後、5%(w/v)セチルトリメチルアン
モニウムブロマイドを含む0.5M食塩水を2.5μl
加えて反応物を沈澱させ、通常一般のエタノール法によ
り精製し、真空乾燥した。得られた粉状物に50mME
DTA1μlとホルムアミド5μlを加えて溶解し、9
0℃で2分間インキュベートした後、急冷した。
NAシーケンシング・システム『373型』に装着した
6%(w/v)ポリアクリルアミドゲル上に適量とり、
電気泳動して反応物を分離し、解析したところ、相補鎖
DNAは配列表における配列番号5に示す塩基配列を含
んでいた。この塩基配列から推定されるアミノ酸配列は
配列表における配列番号3に示したとおりであり、その
アミノ酸配列と配列表における配列番号1及び2に示す
部分アミノ酸配列を比較したところ、配列番号2に示す
部分アミノ酸配列は配列番号3のアミノ酸配列における
第1乃至21番目の配列に、また、配列番号1に示す部
分アミノ酸配列は配列番号3のアミノ酸配列における第
201乃至212番目の配列に一致した。このことは、
本例のポリペプチドが配列表における配列番号3に示す
アミノ酸配列を有するものであり、バチルス・スピシー
ズV230株においては、そのアミノ酸配列が配列表に
おける配列番号4、詳細には、配列番号5に示す塩基配
列のDNAによりコードされていることを示している。
なお、配列表における配列番号5に示す塩基配列におい
て、第361乃至456番目の塩基配列は、分泌型酵素
一般に認められるシグナルペプチド領域であると推定さ
れる。
質〉
(w/v)、ポリペプトン0.5%(w/v)、酵母エ
キス0.1%(w/v)、燐酸二カリウム0.1%(w
/v)、燐酸一ナトリウム・2水塩0.06%(w/
v)、硫酸マグネシウム・7水塩0.05%(w/
v)、炭酸カルシウム0.3%(w/v)及び水からな
る液体培地を100mlずつ500ml容フラスコにと
り、120℃で15分間オートクレーブした滅菌し、冷
却し、pH7.0に調整した後、アンピシリンを50μ
g/ml加えた。この液体培地に実施例1−5の方法に
より得た形質転換体BBF4を接種し、37℃で20時
間回転振盪培養して種培養物を得た。
一組成の新鮮な液体培地を約7lとり、同様にして滅菌
し、37℃まで冷却し、pH調整し、アンピシリンを加
えた後、種培養物を1%(v/v)接種し、20時間通
気撹拌培養した。培養物を超音波処理して菌体を破砕
し、遠心分離により不溶物を除去し、上清に硫酸アンモ
ニウムを70%飽和になるように加え、4℃で24時間
静置した後、遠心分離により沈澱を採取した。この沈澱
を10mM燐酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、10m
M燐酸緩衝液に対して4℃で24時間透析した後、透析
内液中のβ−フラクトフラノシダーゼ活性を測定したと
ころ、培養物1l当たり、約8単位のポリペプチドが産
生していた。その後、この粗ポリペプチドを実施例1−
1の方法により精製したところ、比活性205単位/m
g蛋白質のポリペプチドが培養物1l当り約8mgの収
量で得られた。
はバチルス・スピーシーズV230株をアンピシリン無
含有の上記と同一組成の液体培地を用いて、バチルス・
スピーシーズV230株の場合、培養温度を30℃に設
定した以外は上記と同様に培養し、処理した。培養上清
の活性を測定したところ、バチルス・スピーシーズV2
30株のβ−フラクトフラノシダーゼ産生は培養物1l
当り3.6単位程度であり、これは形質転換体BBF4
に比較して有意に低いものであった。なお、宿主に用い
た大腸菌XLI−Blue株は、β−フラクトフラノシ
ダーゼを全く産生しなかった。
スタキオース、ラクトスクロース、キシロシルフラクト
シド、マルトース、セロビオース、乳糖、イヌリン又は
レバンのいずれかを2%(w/v)含む水溶液に、実施
例2−1の方法により得たポリペプチドを基質固形分1
g当り2単位ずつ加え、40℃、pH5.5で24時間
反応させた。
リカゲル薄層クロマトグラフィー用ゲル『キーゼルゲル
60』にスポットし、室温下、1−ブタノール/ピリジ
ン/水混液(容量比7:3:1)により展開した後、乾
燥させた。そして、反応物がフラクトースを含む場合に
は、0.2%(w/v)ナフトレゾルシノールを含む
0.5N燐酸溶液を噴霧した後、110℃で5分間加熱
し、また、反応物がフラクトース以外の糖質を含む場合
には、20%(w/v)硫酸/メタノール混液を噴霧
し、110℃で10分間加熱して発色させた。その結
果、本例のポリペプチドは蔗糖、ラフィノース、エルロ
ース、スタキオース、ラクトスクロース及びキシロシル
フラクトシドにβ−フラクトフラノシダーゼ活性を発揮
してフラクトースを遊離するものの、マルトース、セロ
ビオース、乳糖、イヌリン及びレバンには実質的に作用
しないことが判明した。
表1に示す単糖、オリゴ糖及びアルコールを用い、本例
のポリペプチドによるフラクトフラノシル転移の特異性
を調べた。すなわち、表1に示すいずれかのフラクトフ
ラノシル受容体とフラクトフラノシル供与体としての蔗
糖を重量比で等量混合し、これを10%(w/v)にな
るように溶解した水溶液に実施例2−1の方法により得
たポリペプチドを蔗糖固形分1g当り2単位ずつ加え、
40℃、pH5.5で24時間反応させた。そして、反
応物を上記と同様の薄層クロマトグラフィーにより分離
した後、0.2%(w/v)ナフトレゾルシノールを含
む0.5N燐酸溶液を噴霧し、110℃で5分間加熱し
て発色させてフラクトフラノシル転移物を検出した。結
果を表1に示す。
のポリペプチドは、フラクトフラノシル供与体としての
蔗糖からD−キシロース、D−ガラクトース、マルトー
ス、イソマルトース、セロビオース、マルトトリオー
ス、パノース、乳糖、メリビオース、トレハロースへの
フラクトフラノシル転移を触媒し、それぞれのフラクト
フラノシル受容体に対応するフラクトフラノシル転移物
を生成する。また、本例のポリペプチドは上記のような
糖質に対してのみならず、D−キシリトール、D−ソル
ビトール、マルチトールを始めとする糖アルコールや、
グリセロール、エチレングリコールなどのアルコールに
も作用し、それぞれに対応するフラクトフラノシル転移
物を生成する。
をゲル濃度10%(w/v)のSDS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動に供し、同時に泳動した分子量マーカ
ーの移動度と比較して分子量を測定したところ、分子量
は44,000乃至54,000ダルトンであった。な
お、分子量マーカーには、ウサギ筋肉フォスフォリラー
ゼB(97,400ダルトン)、ウシ血清アルブミン
(66,200ダルトン)、オボアルブミン(45,0
00ダルトン)、ウシカルボニックアンヒドラーゼ(3
1,000ダルトン)、大豆トリプシンインヒビター
(21,500ダルトン)及び卵白リゾチーム(14,
400ダルトン)を用いた。
液中、40℃で10分間インキュベートしたところ、図
2に示すように、本例のポリペプチドはpH5.5乃至
6.0付近に至適pHを示した。
6.0)中で10分間インキュベートしたところ、図3
に示すように、本例のポリペプチドは5mMカルシウム
イオン存在下では50℃付近に、また、カルシウムイオ
ンの非存在下では45℃付近に至適温度を示した。
緩衝液中、4℃で24時間インキュベートしたところ、
図4に示すように、本例のポリペプチドはpH5.0乃
至8.0付近まで安定であった。
6.0)中で60分間インキュベートしたところ、図5
に示すように、本例のポリペプチドは45℃付近まで安
定であった。
得た組換えDNA pBBF4を制限酵素PstIで切
断し、宝酒造製『DNA Blunting Kit』
を用いて切断部を平滑化した後、常法にしたがってアガ
ロース電気泳動して当該ポリペプチドをコードする塩基
配列を含む約2,800塩基対のDNA断片を得た。こ
のDNA断片とあらかじめ制限酵素Sma Iで切断し
ておいた東洋紡績製プラスミドベクター『pHY300
PLK』と宝酒造製『DNA Ligation Ki
t』を用いて連結した。得られた組換えDNAをシェー
ファーらが『プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナ
ル・アカデミー・オブ・サイエンンシーズ・ユナイテッ
ド・ステイツ・オブ・アメリカ』、第73巻、2,15
1乃至2,155頁(1976年)に報告している方法
に準じてプロトプラスト化したバチルス・ズブチリスI
SW1214株に加え、さらに、関口らが『アグリカル
チュラル・アンド・バイオロジカル・ケミストリー』、
第46巻、1,617乃至1,621頁(1982年)
に報告している方法に準じて形質転換した。斯くして得
られた枯草菌を宿主とする形質転換体を『BBF5』と
命名した。
ン10μg/mlを含むL−ブロス培地(pH7.0)
に植菌し、30℃で24時間回転振盪培養した後、組換
えDNAを実施例1−4と同様にして抽出し、精製し、
分析したところ、形質転換体BBF5に含まれる組換え
DNA、すなわち、pBBF5は約7,700塩基対か
らなり、図6に示すような制限酵素切断部位を有してい
た。
(w/v)、ポリペプトン1.0%(w/v)、酵母エ
キス0.1%(w/v)、燐酸二カリウム0.1%(w
/v)、燐酸一ナトリウム・2水塩0.06%(w/
v)、硫酸マグネシウム・7水塩0.05%(w/
v)、炭酸カルシウム0.3%(w/v)及び水からな
る液体培地を500ml容フラスコに100mlずつと
り、120℃で15分間オートクレーブして滅菌し、冷
却し、pH7.0に調整した後、テトラサイクリンを1
0μg/ml加えた。この液体培地に実施例3−1の方
法により得た形質転換体BBF5を接種し、30℃で2
4時間回転振盪培養して種培養物を得た。
の新鮮な液体培地を約19lとり、同様に滅菌し、30
℃まで冷却し、pH調整し、テトラサイクリンを加えた
後、種培養物1%(v/v)を接種し、24時間通気攪
拌培養した。形質転換体BBF5が産生したポリペプチ
ドの大部分は培養上清中に認められ、そのβ−フラクト
フラノシダーゼ活性は45単位/mlであった。培養液
をMF膜により濾過し、その濾液をUF膜により濃縮し
たところ、約800単位/mlのポリペプチド水溶液が
820ml得られた。
プチドを精製した後、実施例2−2の方法により理化学
的性質を調べたところ、本例のポリペプチドは実施例2
−1のものと同様の理化学的性質を有していた。
ノシル供与体としての蔗糖とフラクトフラノシル受容体
としての乳糖をそれぞれ20%(w/w)含む水溶液を
pH5.5に調整し、これに実施例2−1の方法により
得た粗ペプチドを蔗糖固形分1g当り1単位加え、55
℃で16時間反応させた。反応物を90℃で30分間加
熱してポリペプチドを失活させた後、冷却し、常法にし
たがって活性炭で脱色し、濾過し、イオン交換樹脂によ
り脱塩して精製し、濃縮して、濃度75%(w/w)の
シラップ状物を原料固形分当り95%の収率で得た。
本品は、良好な呈味と甘味に加えて、適度の保湿性を有
しており、甘味剤、呈味改良剤、安定剤、ビフィズス菌
増殖促進剤、ミネラル吸収促進剤などとして飲食物、化
粧品、医薬品に有利に配合使用できる。
ル供与体としての蔗糖を22%(w/w)とフラクトフ
ラノシル受容体としての乳糖を18%(w/w)含む水
溶液をpH6.0に調整し、これに実施例3−1の方法
により得た粗ポリペプチドを蔗糖固形分1g当り1単位
と、インベルターゼ欠損酵母を固形分当り湿重量で5%
(w/w)になるようにそれぞれ加え、1N水酸化ナト
リウム溶液によりpHを6乃至7に保ちながら35℃で
20時間反応させた。反応物を90℃で30分間加熱し
てポリペプチドを失活させ、冷却し、常法にしたがって
活性炭で脱色し、濾過し、イオン交換樹脂により脱塩・
精製し、濃縮した後、真空乾燥し、粉砕して粉状物を原
料固形分当り70%の収率で得た。
本品は、良好な呈味と甘味に加えて、適度の保湿性を有
しており、甘味剤、呈味改良剤、安定剤、ビフィズス菌
増殖促進剤、ミネラル吸収促進剤などとして飲食物、化
粧品、医薬品に有利に配合使用できる。
ラノシル供与体としての蔗糖とフラクトフラノシル受容
体としてのマルトースをそれぞれ20%(w/w)含む
水溶液をpH5.5に調整し、これに実施例2−1の方
法により得たポリペプチドを蔗糖固形分1g当り1単位
加え、50℃で24時間反応させた。反応物を90℃で
30分間加熱してポリペプチドを失活させ、冷却し、常
法にしたがって活性炭で脱色し、濾過し、イオン交換樹
脂により脱塩・精製し、濃縮して濃度75%(w/w)
のシラップ状物を原料固形分当り95%の収率で得た。
このシラップ状物は、固形分当り、エルロースを約28
%含んでいた。
w)まで濃縮した後、エルロース含量を高めるべく、ダ
ウケミカル製アルカリ金属型強酸性カチオン交換樹脂
『ダウエックス50W×4(Ca型)』を用いるカラム
クロマトグラフィーに供した。すなわち、同カチオン交
換樹脂を内径5.4cmのジャケット付きステンレス製
円筒管4本にカラム状に充填し、円筒管を直列に連結し
てカラム全長を20mとした後、カラム温度を40℃に
保ちつつ、シラップ状物を樹脂に対して5%(v/v)
負荷し、40℃の温水をSV0.2の流速で流して分画
した。そして、エルロース高含有画分を採取し、常法に
したがって精製し、濃縮し、真空乾燥し、粉砕したとこ
ろ、固形分当りエルロースを84%含む粉状物を原料固
形分当り25%の収率で得た。
加えて、適度の保湿性を有しており、甘味剤、呈味改良
剤、安定剤、ビフィズス菌増殖促進剤、ミネラル吸収促
進剤などとして飲食物、化粧品、医薬品に有利に配合使
用できる。一方、本例の粉状物は還元性低く、呈味及び
甘味良好なうえに、適度な保湿性と低う蝕性をも有して
いるので、甘味剤、呈味改良剤、安定剤、ビフィズス菌
増殖促進剤、ミネラル吸収促進剤などとして飲食物、化
粧品、医薬品に有利に配合使用できる。
ラノシル供与体として蔗糖30%(w/w)とフラクト
フラノシル受容体としてのキシロースを15%(w/
w)含む水溶液をpH5.5に調整し、これに実施例1
−2の方法により得た粗ポリペプチドを蔗糖固形分1g
当り0.5単位加え、50℃で40時間反応させた。反
応物を90℃で30分間加熱してポリペプチドを失活さ
せた後、冷却し、常法にしたがって活性炭で脱色し、濾
過し、イオン交換樹脂により脱塩・精製し、濃縮して濃
度75%(w/w)のシラップ状物を原料固形分当り9
5%の収率で得た。
%含む本品は、良好な呈味と甘味に加えて、適度な粘度
と保湿性、さらには、低う蝕性をも有しているので、甘
味剤、呈味改良剤、安定剤、ビフィズス菌増殖促進剤、
ミネラル吸収促進剤などとして飲食物、化粧品、医薬品
に有利に配合使用できる。
ラノシル供与体としての蔗糖を30%(w/w)とフラ
クトフラノシル受容体としてのキシロースを15%(w
/w)含む水溶液をpH6.0に調整し、これに実施例
3−1の方法により得た粗ポリペプチドを蔗糖固形分1
g当り0.5単位加え、50℃で40時間反応させた。
反応物に水酸化ナトリウムを加えてpH10以上に保ち
ながら100℃で加熱した後、冷却し、常法にしたがっ
て活性炭で脱色し、濾過し、イオン交換樹脂により脱塩
・精製し、濃縮して濃度75%(w/w)のシラップ状
物を原料固形分当り55%の収率で得た。
%含む本品は、良好な呈味と甘味に加えて、適度な粘度
と保湿性を有しており、甘味剤、呈味改良剤、安定剤、
ビフィズス菌増殖促進剤、ミネラル吸収促進剤などとし
て飲食物、化粧品、医薬品に有利に配合使用できる。
フラノシル供与体としてのラフィノースを14%(w/
w)とフラクトフラノシル受容体としてのトレハロース
を10%(w/w)含む水溶液をpH5.5に調整し、
これに実施例2−1の方法により得た粗ポリペプチドを
ラフィノース固形分1g当り0.4単位加え、50℃で
40時間反応させた。反応物を90℃で30分間加熱し
てポリペプチドを失活させ、冷却し、常法にしたがって
活性炭で脱色し、濾過し、イオン交換樹脂により脱塩・
精製し、濃縮した後、真空乾燥し、粉砕して粉状物を原
料固形分当り95%の収率で得た。
スを20%含む本品は、良好な呈味と甘味に加えて、適
度な粘度と保湿性を有しており、甘味剤、呈味改良剤、
安定剤、ビフィズス菌増殖促進剤、ミネラル吸収剤など
として飲食物、化粧品、医薬品に有利に配合使用でき
る。
えDNA技術を適用することにより容易に大量生産可能
なβ−フラクトフラノシダーゼ活性ポリペプチドを提供
するものである。この発明のポリペプチドはアミノ酸配
列の一部又は全部が明らかにされたポリペプチドであ
り、食品、化粧品、医薬品への配合使用を前提とするフ
ラクトフラノシル転移物の製造に安心して使用し得るも
のである。斯くも有用なるポリペプチドは、形質転換体
を用いるこの発明の方法により、所望量を容易に製造す
ることができる。
発明であり、斯界に貢献すること誠に多大な、意義のあ
る発明であると言える。
限酵素切断地図である。
Hを示す図である。
度を示す図である。
定性を示す図である。
を示す図である。
限酵素切断地図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 微生物由来の遺伝子を発現させて得るこ
とができ、部分アミノ酸配列として配列表における配列
番号1及び2に示すアミノ酸配列の一部又は全部を含ん
でなるβ−フラクトフラノシダーゼ活性を有するポリペ
プチド。 - 【請求項2】 適宜のフラクトフラノシル供与体とフラ
クトフラノシル受容体間のフラクトフラノシル転移を触
媒する作用を兼備した請求項1に記載のβ−フラクトフ
ラノシダーゼ活性を有するポリペプチド。 - 【請求項3】 下記の理化学的性質を有した請求項1又
は2に記載のβ−フラクトフラノシダーゼ活性を有する
ポリペプチド。 (1) 分子量 SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により測定
すると、分子量約44,000乃至54,000ダルト
ンを示す。 (2) 至適pH 40℃で10分間反応させると、約5.5乃至6.0に
至適pHを示す。 (3) 至適温度 pH6.0で10分間反応させると、カルシウムイオン
非存在下で45℃付近に、また、カルシウムイオン存在
下で50℃付近に至適温度を示す。 (4) pH安定性 4℃で24時間インキュベートすると、pH約5.0乃
至8.0で安定である。 (5) 温度安定性 pH6.0で1時間インキュベートすると、45℃付近
まで安定である。 - 【請求項4】 配列表における配列番号3に示すアミノ
酸配列又はそのアミノ酸配列に相同的なアミノ酸配列を
有した請求項1、2又は3に記載のβ−フラクトフラノ
シダーゼ活性を有するポリペプチド。 - 【請求項5】 宿主として微生物を用い、バチルス属の
微生物由来の遺伝子を発現させて得ることのできる請求
項1、2、3又は4に記載のβ−フラクトフラノシダー
ゼ活性を有するポリペプチド。 - 【請求項6】 請求項1乃至5に記載のβ−フラクトフ
ラノシダーゼ活性を有するポリペプチドをコードするD
NA。 - 【請求項7】 配列表における配列番号4に示す塩基配
列若しくはその塩基配列に相同的な塩基配列又はそれら
の塩基配列に相補的な塩基配列を有する請求項6に記載
のDNA。 - 【請求項8】 配列表における配列番号5に示す塩基配
列又はその塩基配列に相補的な塩基配列を有する請求項
6又は7に記載のDNA。 - 【請求項9】 バチルス属の微生物に由来する請求項
6、7又は8に記載のDNA。 - 【請求項10】自律複製可能なベクターをさらに含んで
なる請求項6、7、8又は9に記載のDNA。 - 【請求項11】請求項1乃至5に記載のβ−フラクトフ
ラノシダーゼ活性を有するポリペプチドをコードするD
NAを適宜の宿主に導入してなる形質転換体。 - 【請求項12】宿主が、微生物である請求項11に記載
の形質転換体。 - 【請求項13】請求項1乃至5に記載のβ−フラクトフ
ラノシダーゼ活性を有するポリペプチドをコードするD
NAを適宜の宿主に導入してなる形質転換体を培養する
工程と、産生した該ポリペプチドを培養物から採取する
工程を含んでなるβ−フラクトフラノシダーゼ活性を有
するポリペプチドの製造方法。 - 【請求項14】培養物からβ−フラクトフラノシダーゼ
活性を有するポリペプチドを遠心分離、塩析、透析、濾
過、濃縮、分別沈澱、イオン交換クロマトグラフィー、
ゲル瀘過クロマトグラフィー、等電点クロマトグラフィ
ー、疎水性クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィ
ー、アフィニティークロマトグラフィー、ゲル電気泳動
及び/又は等電点電気泳動により採取する請求項13に
記載のβ−フラクトフラノシダーゼ活性を有するポリペ
プチドの製造方法。 - 【請求項15】請求項1乃至5に記載のβ−フラクトフ
ラノシダーゼ活性を有するポリペプチドの存在下でフラ
クトフラノシル供与体とフラクトフラノシル受容体を反
応させる工程を含んでなるフラクトフラノシル転移方
法。 - 【請求項16】フラクトフラノシル供与体が、蔗糖、ラ
フィノース又はエルロースである請求項15に記載のフ
ラクトフラノシル転移方法。 - 【請求項17】フラクトフラノシル受容体が、分子内に
β−フラクトフラノシド結合を有しない糖質、糖アルコ
ール又はアルコールである請求項15又は16に記載の
フラクトフラノシル転移方法。 - 【請求項18】反応生成物が、キシロシルフラクトシ
ド、エルロース、イソマルトシルフラクトシド、ラクト
スクロース又はフラクトシルトレハロースである請求項
15、16又は17に記載のフラクトフラノシル転移方
法。 - 【請求項19】フラクトフラノシル供与体1重量部に対
してフラクトフラノシル受容体を0.1乃至10重量部
用い、pH3.5乃至8.0、温度60℃以下で反応さ
せる請求項15、16、17又は18に記載のフラクト
フラノシル転移方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16487597A JP3779034B2 (ja) | 1996-06-10 | 1997-06-09 | β−フラクトフラノシダーゼ活性を有するポリペプチド |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-170630 | 1996-06-10 | ||
JP17063096 | 1996-06-10 | ||
JP16487597A JP3779034B2 (ja) | 1996-06-10 | 1997-06-09 | β−フラクトフラノシダーゼ活性を有するポリペプチド |
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JPH1066586A true JPH1066586A (ja) | 1998-03-10 |
JP3779034B2 JP3779034B2 (ja) | 2006-05-24 |
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JP16487597A Expired - Lifetime JP3779034B2 (ja) | 1996-06-10 | 1997-06-09 | β−フラクトフラノシダーゼ活性を有するポリペプチド |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3779034B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005103276A1 (ja) * | 2004-04-22 | 2008-03-13 | 株式会社林原生物化学研究所 | ラクトスクロース高含有糖質とその製造方法並びに用途 |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP16487597A patent/JP3779034B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005103276A1 (ja) * | 2004-04-22 | 2008-03-13 | 株式会社林原生物化学研究所 | ラクトスクロース高含有糖質とその製造方法並びに用途 |
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JP3779034B2 (ja) | 2006-05-24 |
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