JPH1066194A - 電気機械音響変換器とそれを用いた携帯端末装置 - Google Patents

電気機械音響変換器とそれを用いた携帯端末装置

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JPH1066194A
JPH1066194A JP21379496A JP21379496A JPH1066194A JP H1066194 A JPH1066194 A JP H1066194A JP 21379496 A JP21379496 A JP 21379496A JP 21379496 A JP21379496 A JP 21379496A JP H1066194 A JPH1066194 A JP H1066194A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機械変成器を用いることによって、小型かつ
小質量で振動レベルの大きな振動が得られ、同時に発音
機能も兼ね備えた電気機械音響変換器を提供する。 【解決手段】 負荷質量体16の重心と支点20間の距
離をL1、作用点19と支点20間の距離をL2とする
とき機械変成比がL1/L2である機械変成器のてこ1
7を用いて、作用点19にかかるみかけの質量を負荷質
量体16の機械変成比(L1/L2)の2乗の値を乗算
した値に増大させる。支柱14および基板15は、駆動
力の反力による磁気回路体の振動により、負荷質量体1
6の見かけの質量、磁気回路体の質量と支持系としての
板バネ18の剛性で決まる最低共振周波数で振動する。
振動と同時にボイスコイル13に発生する駆動力により
振動板が振動し、音が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話などの携帯
端末装置に取り付けて、振動あるいは音によって着信を
知らせる電気機械音響変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来例の電気機械音響変換器の
断面図を示している。図において、筐体1の内部に、ヨ
ーク5、環状マグネット3及び環状ヨークプレート4に
よって磁気回路が構成されている。環状ヨークプレート
4はダンパ6を介して筐体1に取り付けられている。筺
体1の開口部には、ボイスコイル9が巻かれたボビン8
を有する筺体2が設けられており、ボイスコイル9が磁
気回路の磁気ギャップに入るように位置決めされてい
る。上記の構成において、ボイスコイル9に電気信号が
入力されるとボイスコイル9に駆動力が発生する。同時
に、前記駆動力の反力が発生し、磁気回路のヨーク5を
振動させる。ヨーク5の振動はダンパ6を介して筐体1
に伝わり、筐体1を振動させる。
【0003】このような従来の電気機械音響変換器にお
いて筐体1の振動レベル(振幅)を大きくするために
は、入力される電気信号のレベルを上げるか磁気回路の
質量を大きくする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話をはじめとし
た携帯端末装置においては小型化、軽量化が要求されて
いる。従って携帯端末装置に内蔵される電気機械音響変
換器においても同様に小型化、軽量化が要求されてい
る。前記の従来の電気機械音響変換器では、磁気回路の
質量を大きくするか又は大きな電池を用いて入力される
電気信号のレベルを上げる必要があるため、装置が大型
になり軽量化が困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による電気機械音
響変換器は、機械変成器を用いることによって電気機械
音響変換器の実質的な質量を増大させることなく小型か
つ軽量で大きな振動レベルを得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の電気機械音響変換器は、
一次側からみた二次側の機械インピーダンスが二次側の
機械インピーダンスと作用点部間の距離と作用点部支点
部間の距離で構成される機械変成比により変換される、
少なくとも1つの機械変成器を有し、この機械変成器の
支点部に基板部を結合し、電気信号を機械振動に変換す
る電気機械変換器を機械変成器の一次側に結合するとと
もに基板部に少なくとも1つ以上の支持系で結合してい
る。
【0007】また、電気機械変成器に結合し、機械振動
による信号を音響信号に変換して、振動と音を単独また
は同時に出力する機械音響変換器を備えている。前記電
気機械変換器は動電型変換器の磁気回路部であり、前記
磁気回路部の磁気ギャップ中に挿入された励振コイルの
一端を基板部に結合している。前記電気機械変換器は動
電型変換器の磁気回路部を有し、前記磁気回路部の磁気
ギャップ中に挿入された励振コイルの一端に機械音響変
換器である振動板を結合している。
【0008】前記電気機械変換器は電磁型変換器の磁気
回路部を有し、前記磁気回路部と空隙を設けて対向配置
した強磁性体の振動板の少なくとも一部を基板部に結合
している。前記電気機械変換器は電磁型変換器の磁気回
路部を有し、前記磁気回路部と空隙を設けて対向配置し
た強磁性体の振動板の少なくとも一部を基板部に結合
し、また少なくとも一部を機械音響変換器である振動板
として機能させる。二次側の機械インピーダンスは、機
械変成器の一部に結合した負荷部材の質量である。
【0009】基板部の中央部において、電気機械変換器
を支持している。基板部の周辺部において電気機械変換
器を支持している。機械変成器はサスペンションを介し
て基板部に結合している。サスペンションの形状を機械
変成器の振動方向に垂直な面に対して対称な形状として
いる。機械変成器および支持系を、それぞれ中心部に対
し相対する位置に1組以上配し、電気機械変換器と結合
している。
【0010】機械変成器と支持系を中心部に対し相対す
る位置に1組以上配し、電気機械変換器と結合してい
る。支持系の剛性と電気機械変換器の質量による共振系
の共振周波数より、機械変成器の剛性と電気機械変成器
の質量による共振系の共振周波数が低くなされている。
所定の周波数帯域幅を持つ信号を発生する電気信号発生
装置を有する。本発明の電気機械音響変換器を内蔵する
携帯端末装置は、電気信号が入力されると筺体が振動す
る。電気機械音響変換器を内蔵する携帯端末装置は、電
気信号が入力されると筺体が振動または発音あるいは振
動かつ発音する。
【0011】[実施例]以下、本発明の実施例につい
て、図1から図10を用いて説明する。
【0012】《実施例1》図1は本発明の実施例1の電
気機械音響変換器の斜視図であり、図2は図1のII−II
断面図である。図1および図2において、マグネット1
0、ヨーク11および12によって磁気回路が形成され
ている。以後、マグネット10、ヨーク11および12
を磁気回路体10Aと呼ぶ。ヨーク12は、てこ17の
作用点19においててこ17に結合されている。作用点
19には基板15に固定されたボイスコイル13との相
互作用によって上下方向の駆動力を生じる磁気回路体1
0Aの上下方向駆動力が作用体17Aにより伝えられ
る。ヨーク12にはさらに支柱14に結合された板バネ
18が結合させている。支柱の下端は基板15に結合さ
れている。基板15にはボイスコイル13が設けられ磁
気回路内に挿入されている。てこ17の一端にはそれぞ
れ円弧状の負荷質量体16が設けられている。またてこ
17の作用点19と支柱14間には円弧状のサスペンシ
ョン21が設けられている。サスペンション21と支柱
14との結合部は基板15に固定されていて不動の点で
あり、支点としての作用をする。したがってこの部分を
支点20と呼ぶ。てこ17と板バネ18の剛性は、てこ
17の剛性と磁気回路体10Aの質量による共振系の共
振周波数が板バネ18の剛性と磁気回路体10Aの質量
による共振系の共振周波数より、低くなるように、なさ
れている。以上のように構成された動電型の電気機械音
響変換器について、以下に動作を説明する。ボイスコイ
ル13に交流の電気信号が入力されると、ボイスコイル
13に駆動力が発生し、基板15を振動させる。また、
上記の駆動力の反力が発生し、磁気回路体10Aを振動
させる。負荷質量体16の重心16Aと支点20間の距
離をL1、作用点19と支点20間の距離をL2とする
と負荷質量体16の機械変成比はL1/L2で表され
る。機械変成器であるてこ17は、作用点19における
みかけの質量を、負荷質量体16の変成比(L1/L
2)の2乗の値を乗算した値に増大させる。ボイスコイ
ル13に発生する駆動力の反力による磁気回路体10A
が振動する。この振動によって、支柱14および基板1
5は、前記の見かけの質量と磁気回路体10Aの質量と
板バネ18のスティフネス(剛性)とで決まる最低共振
周波数で振動する。上記のようにてこ17を使用するこ
とによって見かけの質量が、実質の質量に対し増大して
いるため、質量に比例する振動レベルはてこ17を使用
しない場合と比較し、増大する。
【0013】なお、図1では本発明の電気機械音響変換
器を動電型で実現したが、図3に示すように電磁型で実
現してもよい。図3において、磁気回路体10Aに励磁
コイル22が設けられている。そして基板15の、磁気
回路体10Aに対向する面に鉄片23が設けられてい
る。その他の構成は図1と同様である。励磁コイル22
に電気信号が入力されると吸引力が発生し、鉄片23が
振動するとともに、基板15が振動する。また磁気回路
体10A側にも反力が発生して振動する。その他の動作
は図1と同様である。図1の構成では支柱14に固定さ
れた板バネ18を用いて磁気回路体10Aを支持した
が、図4、5で示すように基板15の周囲の負荷質量体
16の存在しない部分に支柱25を設け、板バネ26を
用いて磁気回路体10Aを支持してよい。また図1ない
し図4ではサスペンション21は断面形状が半円形のも
のを用いたが、略半円形、楕円形、波形形状のものを用
いてもよい。
【0014】《実施例2》図6は本発明の実施例2にお
ける電気機械音響変換器の断面図を示している。図6に
おいて、ボイスコイル13の下端と基板15間に、外周
部が基板15に接合され内周部がボイスコイル13に接
合された振動板30が設けられている。その他の構成は
図1で示した実施例1と同様である。以上のように構成
された動電型の電気機械音響変換器について、以下、そ
の動作を説明する。ボイスコイル13に駆動力が発生す
ると、振動板30を介して基板15を振動させる。実施
例1と異なるのは、ボイスコイル13に発生した駆動力
によって振動板30が振動し、その結果、音を発生させ
ることができる点である。従って実施例2では振動源と
してのみでなく同時に発音源として使用することが可能
である。
【0015】図6では振動板30を基板15の外周部に
固着したが、図7に示すように振動板31を基板29の
中央部に固着しても同様の効果が得られる。また図3で
示した電磁型の電気機械音響変換器においても上記のよ
うに構成して発音機能を持たせることができる。図8の
aおよびbにそれぞれ、電磁型における発音機能付き電
気機械音響変換器の平面図と断面図を示す。図8におい
て、基板32は扇形の4個の窓32Aを有し、窓32A
には振動板33が貼られている。その他の構成は図3と
同様である。
【0016】以下、動作について説明する。励磁コイル
22に電気信号が入力されると振動板33に吸引力が発
生し、扇形形状の振動板33は音を発生する。また、磁
気回路体10A側にも反力が発生し、磁気回路体10A
は振動する。その他の動作は図3と同様である。以上の
ように、振動板33を付加するととともに、基板32の
形状を変えることにより振動源と発音源の両方を兼ねる
電気機械音響変換器を実現することが可能である。な
お、図6ないし図8の構成では支柱14に板バネ18を
用いて磁気回路体10Aを支持したが、磁気回路体10
Aの周囲に新たに支柱を設け、板バネを用いて磁気回路
を支持しても構わない。(図示省略) また図6ないし図8の構成ではサスペンション21は断
面形状が半円形のものを用いたが、略半円形、楕円形、
波形形状のものを用いてもよい。
【0017】《実施例3》図9の(a)は本発明の実施
例3における電気機械音響変換器の平面図、(b)はb
−bにおける断面図を示している。図9において、支柱
14には中心角120度で板バネ42が設けられ、この
板バネ42によって3カ所で磁気回路体10Aが支持さ
れている。さらに支柱14にはそれぞれのサスペンショ
ン21を介して3個のてこ41が中心角120度で設け
られている。てこ41のそれぞれの先端には負荷質量体
16が設けられている。板バネ42はてこ41に対し、
支柱14を中心として60度回転した位置にある。その
他の構成は図1で示した実施例1と同じである。以上の
ように構成された動電型の電気機械音響変換器の動作は
実質的に実施例1と同様である。実施例3の特有の効果
は、てこ41と板バネ42を放射状にそれぞれ120度
間隔で配置したことにより、動作時に、磁気回路体10
Aの中心軸と軸14の中心軸がずれにくくなり、磁気回
路体10Aの径方向への変位を防止できる。また基板1
5の変形を抑制することができる。その結果ローリング
(横ゆれ)の起こりにくい変換器を実現することができ
る。なお、図7では動電型を用いたものを示したが、図
2に示した電磁型のものを用いてもよい。
【0018】《実施例4》図10は本発明の実施例4に
おける電気機械音響変換器の断面図を示している。図1
0において、てこ51は一端に負荷質量体16を有し、
他端は磁気回路体10Aに結合されている。てこ51の
作用点52支点53間にはてこ51を支持する円筒形の
サスペンション54が設けられている。その他の構成は
図1で示した実施例1と同じである。
【0019】以上のように構成された動電型の電気機械
音響変換器の動作は実質的に実施例1と同様である。実
施例4に特有の効果は、サスペンション54の形状をて
こ51の面に対して対称にしたことにより、図10にお
いて、てこ51が上下に振動する時のサスペンション5
4の径方向への変形を防ぐことができる。サスペンショ
ン54の形状が径方向に変化しないので、負荷質量体1
6および磁気回路体10Aが径方向に動くことはなく、
ローリングの起こりにくい変換器を実現することができ
る。サスペンション54の部分のみをこのように変更し
ても、変換器全体の重量増加はほとんどない。なお、図
10ではサスペンション54の形状として円筒形のもの
を用いたが、略円筒形、楕円筒形、波形の筒型形状を用
いてもよい(図示省略)。
【0020】《実施例5》図11は本発明のの電気機械
音響変換器の駆動装置のブロック図を示している。図1
1において、電気信号発生装置56の出力が実施例1な
いし4で示した電気機械音響変換器57に入力される。
電気機械音響変換器57を動作させるための電気信号が
電気信号発生装置56の入力端子55に入力されると、
電気信号発生装置56は所定の周波数幅をもって変動す
る交流信号を電気機械音響変換器57に対して出力す
る。電気機械音響変換器57は共振が鋭いため固有の共
振周波数において最も効率よく入力信号を振動に変換す
る。入力周波数が共振周波数からずれると、変換効率に
悪い影響をおよぼす。そこで電気信号発生装置56は、
図12に示すように中心周波数fを中心として所定の周
波数幅Fの範囲の周波数が混合された信号を出力するよ
うに構成されている。このようにすると、以下に示す効
果が得られる。
【0021】本発明の電気機械音響変換器を大量生産し
た場合に、個々の電気機械音響変換器の共振周波数が多
少ばらつくのは避けられない。この共振周波数のばらつ
きが前記の周波数幅F内に入るように周波数幅Fを設定
しておけば、生産された全ての電気機械音響変換器の共
振周波数が入力信号中に含まれるので、どの電気機械音
響変換器も高い効率で入力信号を振動に変換できる。他
の方法による入力信号の波形を図13に示す。図13に
おいて、入力信号の周波数を、中心周波数fの高い方と
低い方のそれぞれ所定の周波数の範囲で時間的に変化さ
せる。その結果入力信号の周波数が電気機械音響変換器
の固有の共振周波数に一致したときに電気機械音響変換
器は最も強く振動する。本発明の電気機械音響変換器に
おける振動の周波数は100Hz近傍の低周波である。
これに対して実施例2における音の周波数は2500H
z近傍の高周波である。このように両周波数は大幅に異
なっているので、入力信号の周波数を低周波とすること
により振動のみを発生させ、高周波とすることにより音
のみを発生させることができる。以上のように、入力信
号の周波数を低周波又は高周波のいずれかに切り換える
ことにより振動又は音のいずれかを選択することができ
る。また低周波と高周波の両信号を同時に入力すれば振
動と音の両方を発生させることができる。従って変換効
率の安定した振動を実現することができるとともに使用
上便利な電気機械音響変換器が実現できる。
【0022】《実施例6》図14は本発明の電気機械音
響変換器を備えた携帯端末装置の部分破断図を示してい
る。図14において、例えば携帯電話の筐体61の内部
に実施例1ないし4で示した電気機械音響変換器62と
実施例5で示した電気信号発生装置56(図示省略)が
設けられている。以上のように構成された携帯端末装置
について、以下、その動作を説明する。携帯電話が図示
を省略した回路により呼び出し信号を受信すると電気機
械音響変換器62に電気信号が入力され、入力信号の周
波数が電気機械音響変換器62の共振周波数帯域であれ
ば振動し、その振動により筐体61が振動する。発音機
能を持つ電気機械音響変換器62であれば振動と同時に
音を発生させることができる。
【0023】上記動作による振動と発音によって、着信
を携帯電話の使用者に伝える。入力信号の周波数を変化
させることで振動のみ、発音のみ、振動と発音の両方の
信号の伝達手段を選択することが可能であるので、従来
は個別の部品によって実現されていた振動と発音の機能
を一体にすることができ携帯電話の小型化、軽量化、低
コスト化が可能となる。なお、図14では電気機械音響
変換器62を直接筐体61に取り付けたが、携帯電話に
内蔵されている図示を省略した基盤に取り付け、基盤を
介して振動を筐体に伝達してもよい。また携帯端末装置
として携帯電話を例に説明したが、その他の携帯端末装
置についても同様に実施可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、二次側機械インピーダ
ンスと作用点部間の距離と作用点部支点部との間の距離
で構成される機械変成比によって一次側からみた二次側
の機械インピーダンスが変換される少なくとも1つの機
械変成器の支点部を、基板部に結合する。また、機械変
成器の一次側に結合され且つ基板部に少なくとも1つ以
上の支持系で結合されたところの、電気信号を機械振動
に変換する電気機械変換器を設ける。この構成で、電気
機械音響変換器の総重量を増やすことなく、レベルの大
きい振動を取り出すことが可能である。さらに、電気機
械変成器に結合し、機械信号を音響信号に変換し音とし
て出力する機械音響変換器を設けることで振動と同時に
発音も可能な電気機械音響変換器を実現できる。また、
3個のてこをそれぞれのサスペンションを介して支柱に
結合し、中心角120℃で放射状に配置された板ばねに
よって磁気回路体を支持したものでは、ローリングの起
こりにくい電気機械音響変換器を実現できる。本発明の
電気機械音響変換器は小型かつ軽量であるので、これを
内蔵した携帯端末装置の小型化、軽量化が実現される。
また振動と同時に音を発生することもできる電気機械音
響変換器を内蔵した携帯端末装置では、さらなる部品の
追加なしで、振動と音を発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における動電型の電気機械音
響変換器の斜視図
【図2】図1のII−II断面図
【図3】本発明の実施例1における電磁型の電気機械音
響変換器の断面図
【図4】本発明の実施例1における動電型の電気機械音
響変換器の板バネの形状の異なるものの斜視図
【図5】図4のV−V断面図
【図6】本発明の実施例2における動電型の電気機械音
響変換器の断面図
【図7】本発明の実施例2における動電型の電気機械音
響変換器の振動板の形状の異なるものの断面図
【図8】(a)は本発明の実施例2における電磁型の電
気機械音響変換器の平面図 (b)は(a)のb−b断面図
【図9】(a)は本発明の実施例3における電気機械音
響変換器の平面図 (b)は(a)のb−b断面図
【図10】本発明の実施例4における動電型の電気機械
音響変換器の断面図
【図11】本発明の電気機械音響変換器を駆動する電気
信号発生装置のブロック図
【図12】図11に示す電気信号発生装置の出力信号の
一例を示す図
【図13】図11に示す電気信号発生装置の出力信号の
他の例を示す波形図
【図14】本発明の電気機械音響変換器を組み込んだ携
帯電話の部分破断図
【図15】従来の電気機械音響変換器の断面図
【符号の説明】
10 マグネット 11 ヨーク 12 ヨーク 13 ボイスコイル 14 支柱 15 基板 16 負荷質量体 17 てこ 18 板バネ 19 てこの作用点 20 てこの支点 21 サスペンション 23 振動板 32 基板 33 振動板 41 てこ 42 板バネ 54 サスペンション

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作用点部と支点部との間の距離と、支点
    部と二次側機械インピーダンスの重心との間の距離の比
    で表される機械変成比によって、駆動側である一次側か
    らみた前記二次側機械インピーダンスが変換される少な
    くとも1つの機械変成器と、 前記機械変成器の支点部に結合した基板部と、 前記機械変成器の一次側に結合され、前記基板部に少な
    くとも1つ以上の支持系で結合され、電気信号を機械振
    動に変換する前記駆動手段としての電気機械変換器とを
    有する電気機械音響変換器。
  2. 【請求項2】 前記電気機械変換器に結合し、機械振動
    による信号を音響信号に変換し音として出力する機械音
    響変換器を有する請求項1記載の電気機械音響変換器。
  3. 【請求項3】 前記電気機械変換器が、動電型変換器の
    磁気回路部を有し、前記磁気回路部の磁気ギャップ中に
    挿入された励振コイルの一端を前記基板部に結合した請
    求項1記載の電気機械音響変換器。
  4. 【請求項4】 前記電気機械変換器が動電型変換器の磁
    気回路部を有し、前記磁気回路部の磁気ギャップ中に挿
    入された励振コイルの一端に機械音響変換器である振動
    板を結合した請求項2記載の電気機械音響変換器。
  5. 【請求項5】 前記電気機械変換器が電磁型変換器の磁
    気回路部を有し、前記磁気回路部と空隙を設けて対向配
    置した強磁性体の振動板の少なくとも一部を基板部に結
    合した請求項1記載の電気機械音響変換器。
  6. 【請求項6】 前記電気機械変換器が電磁型変換器の磁
    気回路部を有し、前記磁気回路部と空隙を設けて対向配
    置した強磁性体の振動板の少なくとも一部を基板部に結
    合し、また少なくとも一部を機械音響変換器である振動
    板として機能させる請求項2記載の電気機械音響変換
    器。
  7. 【請求項7】 前記機械変成器の二次側の機械インピー
    ダンスが、前記機械変成器の一部に結合した負荷質量で
    ある請求項3、4、5、6のいずれかに記載の電気機械
    音響変換器。
  8. 【請求項8】 基板部の中央部において電気機械変換器
    を支持した請求項3、4、5、6のいずれかに記載の電
    気機械音響変換器。
  9. 【請求項9】 基板部の周辺部において電気機械変換器
    を支持した請求項3、4、5、6のいずれかに記載の電
    気機械音響変換器。
  10. 【請求項10】 機械変成器をサスペンションを介して
    基板部と結合した請求項3、4、5、6のいずれかに記
    載の電気機械音響変換器。
  11. 【請求項11】 サスペンションの形状を機械変成器の
    振動の方向に垂直な面に対称な形状とした請求項10記
    載の電気機械音響変換器。
  12. 【請求項12】 同種類の機械変成器および支持系を、
    それぞれ中心部に対し相対する位置に1組以上配し、電
    気機械変換器と結合した請求項1または2記載の電気機
    械音響変換器。
  13. 【請求項13】 機械変成器と支持系を中心部に対し相
    対する位置に1組以上配し、電気機械変換器と結合した
    請求項1または2記載の電気機械音響変換器。
  14. 【請求項14】 支持系の剛性と電気機械変換器の質量
    による共振系の共振周波数に対し、機械変成器の剛性と
    電気機械変換器の質量による共振系の共振周波数が低い
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電気機械音響
    変換器。
  15. 【請求項15】 所定の周波数帯域幅をもつ信号を発生
    する電気信号発生装置を有する請求項1または2記載の
    電気機械音響変換器。
  16. 【請求項16】 作用点部と支点部との間の距離と、支
    点部と二次側機械インピーダンスの重心との間の距離の
    比で表される機械変成比によって、駆動手段である一次
    側からみた前記二次側機械インピーダンスが変換される
    少なくとも1つの機械変成器と、 前記機械変成器の支点部に結合した基板部と、 前記機械変成器の一次側に結合され、前記基板部に少な
    くとも1つ以上の支持系で結合された、電気信号を機械
    振動に変換する前記駆動手段としての電気機械変換器と
    を有する電気機械音響変換器を内蔵し、電気信号が入力
    されると筐体が振動するように構成した携帯端末装置。
  17. 【請求項17】 作用点部と支点部との間の距離と、支
    点部と二次側機械インピーダンスの重心との間の距離の
    比で表される機械変成比によって、駆動手段である一次
    側からみた前記二次側機械インピーダンスが変換される
    少なくとも1つの機械変成器と、 前記機械変成器の支点部に結合した基板部と、 前記機械変成器の一次側に結合され、前記基板部に少な
    くとも1つ以上の支持系で結合された、電気信号を機械
    振動に変換する前記駆動手段としての電気機械変換器と
    を有する電気機械音響変換器に結合し、機械振動による
    信号を音響信号に変換し音として出力する機械音響変換
    器を有する電気機械音響変換器を内蔵し、電気信号が入
    力されると筐体が振動または発音あるいは振動かつ発音
    するように構成した携帯端末装置。
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