JPH1066137A - 通信方法及び通信システム - Google Patents

通信方法及び通信システム

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JPH1066137A
JPH1066137A JP8222931A JP22293196A JPH1066137A JP H1066137 A JPH1066137 A JP H1066137A JP 8222931 A JP8222931 A JP 8222931A JP 22293196 A JP22293196 A JP 22293196A JP H1066137 A JPH1066137 A JP H1066137A
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signal
communication
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JP8222931A
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Mitsuhiro Suzuki
三博 鈴木
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Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/692Hybrid techniques using combinations of two or more spread spectrum techniques
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/02Channels characterised by the type of signal
    • H04L5/023Multiplexing of multicarrier modulation signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/713Spread spectrum techniques using frequency hopping
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2201/00Indexing scheme relating to details of transmission systems not covered by a single group of H04B3/00 - H04B13/00
    • H04B2201/69Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general
    • H04B2201/707Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general relating to direct sequence modulation
    • H04B2201/70718Particular systems or standards
    • H04B2201/70722HSDPA/HSUPA
    • H04B2201/70723Multi-carrier HSPA

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線電話システムとして効率の良い通信方式
を提案すると共に、その通信方式を適用した場合の基地
局などのシステム構成や制御を簡単にできるようにす
る。 【解決手段】 所定の伝送帯域を使用して基地局と複数
の端末装置との間で無線通信を行う無線電話システムに
おいて、端末装置との通信を設定させる交換局501,
502,503側で、各端末装置の通信を行うデータの
チャンネルコーディング及びチャンネルデコーディング
を行い、交換局に接続されて各端末装置と通信を行う基
地局501a,502a,502b,502c,503
a側で、チャンネルコーディングされたデータの変調処
理及び各端末装置から受信したデータの復調処理を行う
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば無線電話シ
ステムの基地局や交換局に適用して好適な通信方法及び
通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】無線電話システムなどの移動通信におい
ては、一つの基地局に複数の移動局(端末装置)を接続
させる多元接続が行われている。ここで、無線電話の場
合には、一つの基地局を多数の移動局が共通に使用する
ため、各移動局間の干渉を避けるような種々の通信方式
が提案されている。従来からあるこの種の通信方式とし
ては、例えば周波数分割多元接続(FDMA:Frequenc
y Division Multiple Access)、時分割多元接続方式
(TDMA:Time Division Multiple Access )、符号
分割多元接続方式(CDMA:Code Division Multiple
Access )などがある。
【0003】この内、CDMA方式は、各移動局に特定
の符号を割り当て、同一搬送波(キャリア)の変調波を
この符号でスペクトラム拡散して同一基地局に送信し、
受信側では各々符号同期をとり、所望の移動局を識別す
る多元接続方式である。
【0004】即ち、基地局は、スペクトラム拡散でその
帯域を全て占有しており、同一時間、同一周波数帯域を
利用して各移動局に送信している。そして、各移動局で
は、基地局から送信された固定拡散帯域幅の信号を逆拡
散して、該当する信号を取り出す。また、基地局は、互
いに異なる拡散符号により、各移動局を識別している。
【0005】このCDMA方式は、互いに符号を決めて
おけば、直接呼び出す毎に通信ができると共に、秘話性
に優れており、携帯電話装置などの移動局を使用した無
線伝送に適している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CDMA方
式では、移動局間で厳密な直交関係をつくるのが困難で
あり、各移動局間の通信を完全に分離して扱うことはで
きず、一つの移動局との通信時に、他の移動局が干渉源
になってしまう不都合がある。また、特定の帯域内でデ
ータを拡散する方式であるので、予めデータを拡散する
帯域幅(つまり伝送に使用する帯域幅)を定義する必要
があり、伝送帯域幅を可変させることは困難である。
【0007】具体的に説明すると、例えば所定の符号に
よりスペクトラム拡散されて多重化された8つの移動局
(ユーザー)の伝送信号から、逆拡散により特定のユー
ザーの伝送信号を取り出す場合のモデルを図23に示
す。図23のAに示すように、符号により多重化された
U0〜U7の8ユーザーの信号の内、ユーザーU0の信
号を逆拡散により取り出そうとすると、図23のBに示
すように、確かにユーザーU0の信号を取り出すことは
出来るが、同じ基地局で扱う他のユーザーU1〜U7の
信号も干渉源となってノイズとなり、S/N特性が劣化
してしまう。このため、CDMA方式を適用した無線伝
送では、干渉分の劣化により電波の届きが悪くなり、サ
ービスエリアが狭くなる。また、スペクトラム逆拡散の
過程で得られる逆拡散利得分だけ他ユーザー干渉を抑圧
するのみであるため、接続可能なユーザー(移動局)が
制限されチャンネル容量が小さくなった。
【0008】また、通常、逆拡散帯域幅は固定されてお
り、多重化できるユーザー数が制限されるので、各国毎
に異なる周波数割当て事情に柔軟に対応できなかった。
このため、比較的狭い帯域幅の定義しかできず、最大ユ
ーザーレートも制限されていた。
【0009】この問題点を解決するために、CDMA方
式やTDMA方式とは異なる通信方式を無線電話システ
ムに適用することが提案されているが、CDMA方式や
TDMA方式よりも複雑な通信方式を適用した場合、各
端末と通信するための信号を生成させる基地局での処理
として、複雑な処理が必要で、基地局の構成が非常にに
複雑になってしまう不都合があった。特に、基地局はセ
ルラ方式では1つのセル毎に必要で、広いサービスエリ
アを確保するためには、非常に多くの基地局が必要で、
基地局の構成が複雑であると、無線電話システムの構成
が非常に複雑化してしまう。
【0010】また、一般に無線電話用の基地局は、交換
局と専用のデジタル回線で接続され、デジタル回線を介
して伝送されるデータを、基地局で無線伝送用にチャン
ネルコーディングした後、所定の通信方式で変調して、
基地局に接続されたアンテナから無線伝送するようにし
てあるが、基地局側で無線伝送を行うデータのコーディ
ング処理などの全ての処理を行うようにすると、コーデ
ィング方式の変更などを行う場合には、全ての基地局内
の対応した回路を変更する必要があり、既存の無線電話
システムに、より高度な通信方式を適用するようなシス
テムの変更は、事実上不可能であった。
【0011】また、基地局側で比較的複雑なデータ処理
を行うようにすると、端末装置の位置の移動などに伴っ
て通信を行う基地局を切換えるハンドオフ時には、切換
前の基地局と切換後の基地局とのそれぞれで、個別に複
雑なデータ処理が必要で、基地局が切換えられるまでに
比較的長い時間がかかって、例えばハンドオフ時に一時
的に通話が途切れてしまって、通話のリアルタイム性が
確保できなくなってしまう不都合があった。
【0012】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、無線電話システムとして効率の良い通信方式を
提案すると共に、その通信方式を適用した場合の基地局
などのシステム構成や制御を簡単にできるようにするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この問題点を解決するた
めに本発明は、端末装置との通信を設定させる交換局側
で、各端末装置の通信を行うデータのチャンネルコーデ
ィング及びチャンネルデコーディングを行い、交換局に
接続されて各端末装置と通信を行う基地局側で、チャン
ネルコーディングされたデータの変調処理及び各端末装
置から受信したデータの復調処理を行うようにしたもの
である。
【0014】かかる処理を行うことによって、交換局側
でチャンネルコーディング及びチャンネルデコーディン
グのデータ処理が行われるので、各基地局側では、交換
局から伝送されるデータの変調処理や端末から受信した
データの復調処理を行うだけで良く、基地局での処理構
成を簡単にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1〜
図22を参照して説明する。
【0016】まず、本例が適用される通信方式の構成に
ついて説明する。本例の通信方式の構成は、予め割当て
られた帯域(Band)内に複数のサブキャリアを連続的に
配置し、この1帯域内の複数のサブキャリアを1つの伝
送路(パス)で同時に使用するいわゆるマルチキャリア
方式としてあり、さらに1帯域内の複数のサブキャリア
を一括して帯域で分割(Division)して変調するもの
で、ここでは帯域分割多元接続(BDMA:Band Divis
ion Multiple Access )と称する。
【0017】以下、その構成について説明すると、図1
9は、本例の伝送信号のスロット構成を示す図で、縦軸
を周波数を、横軸を時間としたものである。本例の場合
には、周波数軸と時間軸とを格子状に分割した直交基底
を与えるものである。即ち、1つの伝送帯域(1バンド
スロット)が150KHzとされ、この150KHzの
1伝送帯域内に、24本のサブキャリアを配置する。こ
の24本のサブキャリアは、6.25kHz間隔で等間
隔に連続的に配置され、1キャリア毎に0から23まで
のサブキャリア番号が付与される。但し、実際に存在す
るサブキャリアは、サブキャリア番号1から22までの
22本としてあり、1バンドスロット内の両端部のサブ
キャリア番号0及び23についてはサブキャリアを立て
ないガードバンドとしてあり、電力を0としてある。
【0018】そして時間軸でみると、200μ秒間隔で
1タイムスロットが規定され、1タイムスロット毎に2
2本のサブキャリアにバースト信号が変調されて伝送さ
れる。そして、25タイムスロット(即ち5m秒)配置
された状態が、1フレームと定義される。この1フレー
ム内の各タイムスロットには、0から24までのタイム
スロット番号が付与される。図19中にハッチングを付
与して示す範囲は、1バンドスロットの1タイムスロッ
ト区間を示すものである。なお、ここではスロット番号
24のタイムスロットは、データが伝送されない期間と
される。
【0019】そして、この周波数軸と時間軸とを格子状
に分割した直交基底を使用して、基地局が複数の移動局
(端末装置)と同時期に通信を行う多元接続を行うもの
である。ここで、各移動局との接続状態としては、図2
0に示す構成で行われる。図20は、1バンドスロット
(実際には後述する周波数ホッピングにより使用するバ
ンドスロットは切換わる)を使用して、基地局に接続さ
れる6つの移動局(ユーザー)U0,U1,U2‥‥U
5のタイムスロットの使用状態を示す図で、Rとして示
すタイムスロットは受信スロットで、Tとして示すタイ
ムスロットは送信スロットであり、基地局で規定される
フレームタイミングは図20のAに示すように24タイ
ムスロット周期(25タイムスロット用意された内の最
後のスロットであるスロット番号24は使用されない)
で設定される。なお、ここでは送信スロットと受信スロ
ットとは別の帯域を使用して伝送されるものとしてあ
る。
【0020】例えば図20のBに示す移動局U0は、受
信スロットとして1フレーム内のタイムスロット番号
0,6,12,18が使用され、送信スロットとしてタ
イムスロット番号3,9,15,21が使用され、それ
ぞれのタイムスロットでバースト信号の受信又は送信を
行う。また、図20のCに示す移動局U1は、受信スロ
ットとして1フレーム内のタイムスロット番号1,7,
13,19が使用され、送信スロットとしてタイムスロ
ット番号4,10,16,22が使用される。また、図
20のDに示す移動局U2は、受信スロットとして1フ
レーム内のタイムスロット番号2,8,14,20が使
用され、送信スロットとしてタイムスロット番号5,1
1,17,23が使用される。また、図20のEに示す
移動局U3は、受信スロットとして1フレーム内のタイ
ムスロット番号3,9,15,21が使用され、送信ス
ロットとしてタイムスロット番号0,6,12,18が
使用される。また、図20のFに示す移動局U4は、受
信スロットとして1フレーム内のタイムスロット番号
4,10,16,22が使用され、送信スロットとして
タイムスロット番号1,7,13,22が使用される。
さらに、図20のGに示す移動局U5は、受信スロット
として1フレーム内のタイムスロット番号5,11,1
6,22が使用され、送信スロットとしてタイムスロッ
ト番号2,8,14,20が使用される。
【0021】このように1バントスロットに6つの移動
局が接続される6TDMA(時分割多元接続)が行われ
るが、各移動局側から見ると、1タイムスロット期間の
受信及び送信を行った後に、次の送信又は受信が行われ
るまで2タイムスロット期間(即ち400μ秒)の余裕
があり、この余裕を使用して、タイミング処理と周波数
ホッピングと称される処理を行う。即ち、各送信スロッ
トTの前の約200μ秒間には、送信タイミングを基地
局側からの信号のタイミングに合わせるタイミング処理
TAを行う。そして、各送信スロットTが終了した約2
00μ秒後には、送信及び受信を行うバンドスロットを
別のバンドスロットに切換える周波数ホッピングを行
う。この周波数ホッピングにより、例えば1つの基地局
に用意された複数のバンドスロットを各移動局で均等に
使用する。
【0022】即ち、1つの基地局には複数のバンドスロ
ットを割当てる。例えば1つの基地局で1つのセルが構
成されるセルラ方式のシステムである場合で、1つのセ
ルに1.2MHzの帯域が割当てられている場合には、
8バンドスロットを1つのセルに配置することができ
る。同様に、1つのセルに2.4MHzの帯域が割当て
られている場合には、16バンドスロットを1つのセル
に配置することができ、1つのセルに4.8MHzの帯
域が割当てられている場合には、32バンドスロットを
1つのセルに配置することができ、1つのセルに9.6
MHzの帯域が割当てられている場合には、64バンド
スロットを1つのセルに配置することがでる。そして、
この1つのセルに割当てられた複数のバンドスロットを
均等に使用するように、周波数ホッピングと称される周
波数切換え処理を行う。なお、本例の場合には1つのセ
ルに連続した帯域の複数のバンドスロットを配置する。
【0023】図21は、セルの理想的な配置例を示し、
このような状態でセルが配置されている場合には、第1
の帯域を使用するグループGaのセルと、第2の帯域を
使用するグループGbのセルと、第3の帯域を使用する
グループGcのセルとの3つの周波数割当てを行えば良
い。即ち、1セルで8バンドスロット使用する場合に
は、図22のA及びBに示すように、連続した8バンド
スロットでグループGaの帯域を用意すると共に、次の
連続した8バンドスロットでグループGbの帯域を用意
し、更に次の連続した8バンドスロットでグループGc
の帯域を用意する。この場合、図22のCに示すよう
に、各バンドスロット内には22本のサブキャリアが立
てられ、この複数のサブキャリアを同時に使用したマル
チキャリアでの伝送が行われるが、図20に示すよう
に、このマルチキャリアで伝送するバンドスロットを切
換える周波数ホッピングを行いながら、セル内の移動局
との通信を行う。
【0024】このように通信を行う状態を設定すること
で、各移動局と基地局との間で伝送される信号は、他の
信号に対して直交性が保たれた状態となり、他の信号の
干渉を受けることなく、該当する信号だけを良好に取り
出すことができる。そして、周波数ホッピングにより伝
送するバンドスロットを随時切換えるので、各基地局に
用意された伝送帯域が有効に活用され、効率の良い伝送
ができる。この場合、上述したように1つの基地局(セ
ル)に割当てる周波数帯域を、自由に割当てることがで
きるので、使用される状況に応じた自由なシステム設定
が可能になる。
【0025】次に、以上説明したシステム構成にて基地
局と通信が行われる端末装置(移動局)の構成について
説明する。ここでは、基地局から端末装置への下り回線
として2.0GHz帯を使用し、端末装置から基地局へ
の上り回線として2.2GHz帯を使用するものとして
説明する。
【0026】図1は、端末装置の構成を示す図で、まず
受信系について説明すると、送受信兼用のアンテナ11
はアンテナ共用器12に接続してあり、このアンテナ共
用器12の受信信号出力側には、バンドパスフィルタ1
3,受信アンプ14,混合器15が直列に接続してあ
る。ここで、バンドパスフィルタ13は、2.0GHz
帯を抽出する。そして、混合器15で周波数シンセサイ
ザ31が出力する1.9GHzの周波数信号を混合し、
受信信号を100MHz帯の中間周波信号に変換する。
なお、周波数シンセサイザ31は、PLL回路(フェー
ズ・ロックド・ループ回路)で構成され、温度補償型基
準発振器(TCXO)32が出力する19.2MHz
を、1/128分周器33で分周して生成させた150
kHzを基準として、1.9GHz帯の150kHz間
隔の信号(即ち1バンドスロット間隔)を生成させるシ
ンセサイザである。この端末装置で使用される後述する
他の周波数シンセサイザについても、同様にPLL回路
で構成される。
【0027】そして、混合器15が出力する中間周波信
号を、バンドパスフィルタ16と可変利得アンプ17を
介して復調用の2個の混合器18I,18Qに供給す
る。また、周波数シンセサイザ34が出力する100M
Hzの周波数信号を、移相器35で90度位相がずれた
2系統の信号とし、この2系統の周波数信号の一方を混
合器18Iに供給し、他方を混合器18Qに供給し、そ
れぞれ中間周波信号に混合させ、受信したデータに含ま
れるI成分及びQ成分を抽出する。なお、周波数シンセ
サイザ34は、1/128分周器33で分周して生成さ
せた150kHzを基準として、100MHz帯の信号
を生成させるシンセサイザである。
【0028】そして、抽出したI成分をローパスフィル
タ19Iを介してアナログ/デジタル変換器20Iに供
給し、デジタルIデータに変換する。また、抽出したQ
成分をローパスフィルタ19Qを介してアナログ/デジ
タル変換器20Qに供給し、デジタルIデータに変換す
る。ここで、各アナログ/デジタル変換器20I,20
Qは、TCXO32が出力する19.2MHzを、1/
96分周器36で分周して生成させた200kHzを変
換用のクロックとして使用するものである。
【0029】そして、アナログ/デジタル変換器20
I,20Qが出力するデジタルIデータ及びデジタルQ
データを、復調及びデコーダ21に供給し、復号された
受信データを端子22に得る。なお、復調及びデコーダ
21には、TCXO32が出力する19.2MHzがク
ロックとしてそのまま供給されると共に、1/96分周
器36が出力する200kHzを1/40分周器37で
分周して生成させた5kHzがクロックとして供給され
る。この5kHzのクロックは、スロットタイミングデ
ータを生成させるのに使用される。即ち、本例の場合に
は上述したように1タイムスロットが200μ秒である
が、周波数が5kHzの信号は1周期が200μ秒であ
り、この5kHzの信号に同期してスロットタイミング
データを生成させる。
【0030】次に、端末装置の送信系の構成を説明する
と、端子41に得られる送信データを、変調及びエンコ
ーダ42に供給し、送信用の符号化及び変調処理を行
い、送信用のデジタルIデータ及びデジタルQデータを
生成させる。ここで、この変調及びエンコーダ42に
は、TCXO32が出力する19.2MHzがクロック
としてそのまま供給されると共に、1/40分周器37
で分周して生成させた5kHzがスロットタイミング生
成用のデータとして供給される。そして、変調及びエン
コーダ42が出力するデジタルIデータ及びデジタルQ
データをデジタル/アナログ変換器43I及び43Qに
供給し、アナログI信号及びアナログQ信号に変換し、
この変換されたI信号及びQ信号をローパスフィルタ4
4I及び44Qを介して混合器45I及び45Qに供給
する。また、周波数シンセサイザ38が出力する300
MHzの周波数信号を、移相器39で90度位相がずれ
た2系統の信号とし、この2系統の周波数信号の一方を
混合器45Iに供給し、他方を混合器45Qに供給し、
それぞれI信号及びQ信号と混合して、300MHz帯
の信号とし、加算器46で1系統の信号とする直交変調
を行う。なお、周波数シンセサイザ38は、1/128
分周器33で分周して生成させた150kHzを基準と
して、300MHz帯の信号を生成させるシンセサイザ
である。
【0031】そして、加算器46が出力する300MH
z帯に変調された信号を、送信アンプ47,バンドパス
フィルタ48を介して混合器49に供給し、周波数シン
セサイザ31が出力する1.9GHz帯の周波数信号を
混合し、2.2GHz帯の送信周波数に変換する。そし
て、この送信周波数に周波数変換された送信信号を、送
信アンプ(可変利得アンプ)50及びバンドパスフィル
タ51を介してアンテナ共用器12に供給し、このアン
テナ共用器12に接続されたアンテナ11から無線送信
させる。なお、送信アンプ50の利得を制御することに
より、送信出力が調整される。この送信出力の制御は、
例えば基地局側から受信した出力制御データに基づいて
行われる。
【0032】また、TCXO32が出力する19.2M
Hzの信号は、1/2400分周器40に供給されて、
8kHzの信号とされ、この8kHzの信号を音声処理
系の回路(図示せず)に供給する。即ち、本例の端末装
置では、基地局との間で伝送する音声信号は、8kHz
でサンプリング(又はその倍数の周波数でオーバーサン
プリング)するようにしてあり、音声信号のアナログ/
デジタル変換器やデジタル/アナログ変換器、或いは音
声データ圧縮・伸長処理用のデジタルシグナルプロセッ
サ(DSP)などの音声データ処理回路で必要なクロッ
クを、1/2400分周器40から得るようにしてあ
る。
【0033】次に、この構成の端末装置の送信系のエン
コーダ及びその周辺の詳細な構成を、図2を参照して説
明する。送信データは、畳み込み符号化器101に供給
して、畳み込み符号化を行う。ここでの畳み込み符号化
としては、例えば拘束長k=7,符号化率R=1/3の
符号化を行う。図3は、この拘束長k=7,符号化率R
=1/3の畳み込み符号化器の構成を示す図で、入力デ
ータを6個直列に接続された遅延回路101a,101
b,‥‥101fに供給し、連続した7ビットのデータ
のタイミングを一致させ、Ex-ORゲート101g,1
01h,101iでこの7ビットの内の所定のデータの
排他的論理和をとり、各Ex-ORゲート101g,10
1h,101iの出力をシリアル/パラレル変換回路1
01jでパラレルデータに変換して畳み込み符号化され
たデータを得る。
【0034】図2の説明に戻ると、この畳み込み符号化
器101の出力を、4フレームインターリーブバッファ
102に供給し、4フレーム16スロット(20m秒)
に跨がったデータのインターリーブを行う。そして、こ
のインターリーブバッファ102の出力を、DQPSK
エンコーダ110に供給し、DQPSK変調を行う。即
ち、供給されるデータに基づいて、DQPSKシンボル
生成回路111で対応したシンボルを生成させ、このシ
ンボルを乗算器112の一方の入力に供給し、この乗算
器112の乗算出力を遅延回路113で1シンボル遅延
させて他方の入力に戻して、DQPSK変調を行う。そ
して、このDQPSK変調されたデータを、乗算器10
3に供給して、ランダム位相シフトデータ発生回路10
4が出力するランダム位相シフトデータを、変調データ
に乗算する処理を行い、データの位相を見かけ上ランダ
ムに変化させる。
【0035】そして、乗算器103の出力を、FFT回
路(高速フーリエ変換回路)105に供給し、高速フー
リエ変換による演算で時間軸上のデータの周波数変換処
理を行い、6.25kHz間隔の22本のサブキャリア
に変調されたいわゆるマルチキャリアデータとする。な
お、高速フーリエ変換を行うFFT回路は、2の巾乗倍
のサブキャリアを生成させる構成が比較的簡単に構成で
き、本例のFFT回路105では、25 である32本の
サブキャリアを生成させる能力のあるものを使用し、そ
の内の連続した22本のサブキャリアに変調されたデー
タを出力する。そして、本例のFFT回路105で扱う
送信データの変調レートは200kHzとしてあり、こ
の200kHzの変調レートの信号から32本のマルチ
キャリアに変換する処理を行うことで、200kHz÷
32=6.25kHzとなり、6.25kHz間隔のマ
ルチキャリア信号が得られる。
【0036】そして、この高速フーリエ変換でマルチキ
ャリアとされたデータを乗算器107に供給し、窓がけ
データ発生回路106が出力する時間波形を乗算する処
理を行う。この時間波形としては、例えば図4のAに示
すように、送信側では1つの波形の長さTU が約200
μ秒(即ち1タイムスロット期間)の波形とされる。但
し、その両端部TTR(約15μ秒間)は、なだらかに波
形のレベルが変化するようにしてあり、図4のBに示す
ように、時間波形を乗算させる際には、隣接する時間波
形と一部が重なるようにしてある。
【0037】再び図2の説明に戻ると、乗算器107で
時間波形が乗算された信号を、バーストバッファ108
を介して加算器109に供給し、この加算器109で制
御データセレクタ121が出力する制御データを所定位
置に加算する。ここで加算する制御データとしては、送
信出力の制御を指示する制御データであり、受信信号の
状態を判断した結果を端子122から得て、セレクタ1
21でこの制御データを設定する。
【0038】ここで、セレクタ121には、3つの制御
データメモリ123,124,125(実際には1つの
メモリのエリアを分割して構成させても良い)が接続さ
れ、送信出力を小さくする制御データ(−1データ)が
メモリ123に、送信出力を変化させない制御データ
(±0データ)がメモリ124に、送信出力を大きくす
る制御データ(+1データ)がメモリ125に、それぞ
れ記憶させてある。この場合に記憶される制御データと
しては、該当する制御データを乗算器107までのエン
コーダで送信用に変調処理した場合のデータに相当する
データとしてある。
【0039】具体的には、送信データは直交するI軸と
Q軸で形成される平面上で変化する位相変調されたデー
タであり、図5に示す平面上の円に沿って変化するデー
タである。そして、データ(I,Q)が(0,0)の位
置を±0データとしてあり、この位置から90度遅れた
位置(1,0)を−1データとしてあり、±0データの
位置から90度進んだ位置(0,1)を+1データとし
てある。そして、(1,1)の位置については、送信出
力の制御データとしては未定義としてあり、受信側でこ
の位置のデータを判別したときには±0データと見なし
て送信出力を変化させない。但し、この図5に示す信号
位相は、マルチキャリア信号に変調される前の位相であ
り、実際にはこの信号位相のデータをマルチキャリア信
号に変調すると共に、時間波形を乗算することで生成さ
れるデータが、各メモリ123,124,125に記憶
させてある。
【0040】そして、加算器109でこの制御データが
加算された送信データを、デジタル/アナログ変換器4
3(図1のデジタル/アナログ変換器43I,43Qに
相当)に供給し、変換用のクロックとして200kHz
を使用してアナログ信号とする。
【0041】次に、本例の端末装置の受信系のデコーダ
及びその周辺の詳細な構成を、図6を参照して説明す
る。200kHzのクロックを使用してアナログ/デジ
タル変換器20(図1のアナログ/デジタル変換器20
I,20Qに相当)で変換されたデジタルデータを、バ
ーストバッファ133を介して乗算器131に供給し、
逆窓がけデータ発生回路133が出力する時間波形を乗
算する。この受信時に乗算する時間波形は、図4のAに
示す形状の時間波形であるが、その長さTM を160μ
秒として送信時よりも短い時間波形としてある。
【0042】そして、この時間波形が乗算された受信デ
ータを、FFT回路134に供給し、高速フーリエ変換
処理により周波数軸と時間軸との変換処理を行い、6.
25kHz間隔の22本のサブキャリアに変調されて伝
送されたデータを時間軸が連続した1系統のデータとす
る。ここでの変換処理では、送信系でのFFT回路での
変換処理と同様に、25 である32本のサブキャリアを
処理させる能力のあるものを使用し、その内の連続した
22本のサブキャリアに変調されたデータを変換して出
力する。そして、本例のFFT回路134で扱う送信デ
ータの変調レートは200kHzとしてあり、32本の
マルチキャリアを処理できることで、200kHz÷3
2=6.25kHzとなり、6.25kHz間隔のマル
チキャリア信号の変換処理ができる。
【0043】そして、FFT回路134で高速フーリエ
変換されて1系統とされた受信データを、乗算器135
に供給し、逆ランダム位相シフトデータ発生回路136
が出力する逆ランダム位相シフトデータ(このデータは
送信側のランダム位相シフトデータと同期して変化する
データ)を乗算し、元の位相のデータに戻す。
【0044】そして、元の位相に戻されたデータを、差
動復調回路137に供給し、差動復調させ、この差動復
調されたデータを4フレームデインターリーブバッファ
138に供給し、送信時に4フレームにわたってインタ
ーリーブされたデータを元のデータ配列とし、このデイ
ンターリーブされたデータをビタビ復号化器139に供
給し、ビタビ復号を行う。そして、ビタビ復号されたデ
ータをデコーダされた受信データとして後段の受信デー
タ処理回路(図示せず)に供給する。
【0045】ここまで説明した処理のタイミングを、図
7に示す。まず、受信系ではタイミングR11で1タイ
ムスロットのデータを受信し、受信と同時にアナログ/
デジタル変換器20でデジタルデータに変換され、バー
ストバッファ131に記憶される。そして、この記憶さ
れた受信データが次のタイミングR12で時間波形の乗
算,高速フーリエ変換,逆ランダム位相シフトデータの
乗算,差動復調,ビタビ復号などの復調処理が行われた
後、次のタイミングR13でデータ処理によるデコード
が行われる。
【0046】そして、タイミングR11から6タイムス
ロット後のタイミングR21からタイミングR23で、
タイミングR11〜R13と同じ処理が行われ、以後繰
り返し処理される。
【0047】そして送信系では、受信と3タイムスロッ
トずれたタイミングで送信が行われる。即ち、所定のタ
イミングT11で送信データのエンコードが行われ、こ
のエンコードされたデータが、次のタイミングT12で
1バースト分の送信データとする変調処理が行われ、送
信系のバーストバッファ108に一旦記憶される。そし
て、受信タイミングR11から3タイムスロット遅れた
タイミングT13で、バーストバッファ108に記憶さ
れた送信データをデジタル/アナログ変換器43で変換
した後、送信処理してアンテナ11から送信させる。そ
して、タイミングT11から6タイムスロット後のタイ
ミングT21からタイミングT23で、タイミングT1
1〜T13と同じ処理が行われ、以後繰り返し処理され
る。
【0048】このようにして受信と送信とが時分割で間
欠的に行われるのであるが、本例の場合には、送信デー
タに付加する送信出力の制御データ(コントロールビッ
ト)を、図2で説明したように送信時に送信出力の制御
データを、送信用のエンコード処理が終了した最後に、
加算器109で加算するようにしたことで、受信データ
の状態を送信する制御データに迅速に反映させることが
できる。即ち、例えばタイミングR11で受信したバー
スト信号の受信状態は、タイミングR12での復調の途
中で検出され、通信を行う相手(基地局)に知らせる送
信出力の制御状態の判断が行われる(図7にコントロー
ルビット算出と示すタイミングでの処理)。そして、こ
のコントロールビットが算出されると、この算出された
結果を端子122からセレクタ121に送り、バースト
バッファ108に記憶された送信データに該当する制御
データを付与させる処理を行い、タイミングT13で送
信するバースト信号に、直前に受信した状態に基づいた
送信出力の制御データを付与する。
【0049】そして、通信を行う相手側(基地局)で
は、このタイミングT13で伝送される制御データを判
断することで、次のタイミングR21のスロットで基地
局からバースト信号を送信する際に、その送信出力の制
御を該当する状態に制御することで、1周期前に送信さ
れたバースト信号の受信状態に基づいて、次に送出され
るバースト信号の送信出力の制御が行われることにな
る。従って、バースト信号が伝送される1周期毎に、送
信出力が的確に制御されることになり、1台の基地局と
の間で同時期に行われる複数のパスの伝送信号の送信出
力を一定にほぼ揃えることが可能になる。
【0050】もし、本例のように送信出力の制御データ
をメモリに予め用意して加算する処理を行わない場合に
は、例えば図7の例の場合では、タイミングR11で受
信した結果が、タイミングR12での復調で判断された
後、その受信結果に基づいた制御データのタイミングT
21でのエンコード及びタイミングT22での変調が行
われて、タイミングT23で送出されるバースト信号
で、タイミングR11での受信結果に基づいた制御デー
タが送出されることになり、1周期毎に送信出力の制御
を行うことは不可能である。なお、ここでは端末装置側
で基地局からの送信出力を制御するデータの生成処理に
ついて説明したが、基地局側でも同様に端末装置からの
送信出力を制御するデータを生成させるようにしても良
いことは勿論である。
【0051】次に、端末装置と通信を行う基地局及びそ
の基地局を統括する交換局の構成を、図8〜図18を参
照して説明する。基地局での送受信を行う構成は、基本
的には端末装置側の構成と同じであるが、複数台の端末
装置と同時に接続される多元接続を行うための構成が端
末装置とは異なる。また本例においては、基地局だけで
通信用の全ての処理を行うのではなく、交換局側でも一
部の処理を行うようにしてある。
【0052】まず、その基地局と交換局との全体のシス
テム構成を図8に示すと、本例の無線電話システムは、
移動電話用交換局501,502,503‥‥が所定の
配置で複数用意され、それぞれの交換局501,50
2,503‥‥が地上系の専用回線などで接続してあ
る。各交換局501,502,503‥‥には、複数の
基地局が接続してある。例えば交換局501には、基地
局501a,501b‥‥が接続してあり、交換局50
2には、基地局502a,502b‥‥が接続してあ
る。ここで、各交換局501,502,503‥‥で
は、端末装置と通信を行うためのデータのチャンネルコ
ーディング及びデコーディングを行い、基地局側では変
調処理及び復調処理を行うようにしてある。
【0053】即ち、例えば基地局502bでは、交換局
502と通信を行うインターフェース部511を備え、
交換局502でチャンネルコーディングされたデータ
を、このインターフェース部511を介して送信部51
2に供給して、送信用の変調処理と、その変調信号を高
周波送信処理を行って送信信号とし、その送信信号をア
ンテナ共用器513を介してアンテナ514に供給し、
無線送信させる。また、アンテナ514又は515(2
本のアンテナでダイバーシティ受信を構成する)で受信
した信号を受信部516に供給し、高周波受信処理を行
って中間周波信号とし、この中間周波信号を復調処理し
て軟判定データを得、この軟判定データをインターフェ
ース部511を介して交換局502に供給し、受信シン
ボルを復号するチャンネルデコーディングを行う。な
お、基地局内の送信部512及び受信部516での処理
は、通信制御部517の制御に基づいて行われる。ま
た、各交換局501,502,503‥‥は、一般の有
線系の電話ネットワーク側とも接続してあり、一般の電
話ネットワークと端末装置との通信ができるようにして
ある。
【0054】次に、各交換局501,502,503‥
‥の構成を図9に示すと、各交換局はシステムコントロ
ーラ520の制御によりチャンネルコーディング及びデ
コーディングを行うチャンネルエンコーダ521を、同
時に処理できる回線数の分だけ備える。また、コントロ
ールチャンネルのチャンネルコーディング及びデコーデ
ィングを行うコントロールチャンネルエンコーダ522
を、必要な数だけ備える。そして、各チャンネルエンコ
ーダ521,522は、切換回路523を介して、この
交換局と直接接続された各基地局側と接続される。ま
た、切換回路524を介して、他の移動電話用交換局側
と接続される。さらに、切換回路525を介して、一般
の電話ネットワーク側とも接続される。
【0055】交換局内の各チャンネルエンコーダの具体
的構成を図10に示すと、基地局側から供給されるデー
タ(端末装置から受信して復調した軟判定データ)は、
デインターリーバ531に供給されて、接続されたメモ
リ532にデータを一旦格納してデータの配列を元の配
列に戻すデインターリーブ処理を行われ、そのデインタ
ーリーブされた受信シンボルを、ビタビデコーダ533
に供給して、ビタビ復号処理が行われる。そのビタビ復
号された受信データを、チャンネルエンコーダ・デコー
ダ534に供給して、送信用のデータ配列とされたデー
タから、音声データや制御データなどを分離するデコー
ド処理を行い、音声データなどの通信データであるTC
Hデータを、音声エンコーダ・デコーダ535及びデー
タエンコーダ・デコーダ536に供給する。音声エンコ
ーダ・デコーダ535では、音声データ用のデコードが
行われて、相手側(別の交換局又は一般の電話ネットワ
ーク側など)に伝送される。また、TCHデータが音声
データ以外の各種データである場合には、データエンコ
ーダ・デコーダ536で、データ用のデコードが行われ
て、相手側に伝送される。また、基地局側からの各種コ
ントロールデータについては、無線電話システムを統括
する通信センタ(図示せず)などに伝送される。
【0056】また、端末装置側に伝送するデータは、音
声エンコーダ・デコーダ535又はデータエンコーダ・
デコーダ536で対応したエンコードが行われたデータ
が、チャンネルエンコーダ・デコーダ534に供給さ
れ、コントロールデータなどと共に送信用のデータ配列
とするチャンネルエンコード処理を行い、そのチャンネ
ルエンコードされたデータを、エンコーダ537に供給
して、送信用のデータにエンコードする。そのエンコー
ドされたデータを、インターリーバ538に供給して、
4フレーム期間に跨がったインターリーブ処理を行う。
このときには、インターリーバ538に接続されたメモ
リ539に一旦データを格納させて処理する。そして、
インターリーブされたデータを、基地局側に伝送する。
【0057】次に、各基地局で端末装置へ送信する構成
を、図11を参照して説明する。この例では、128バ
ンドスロットの処理が同時にできる構成としてある。交
換局から伝送されるデータとしては、音声データなどの
通信データと、通信制御データとが伝送され、通信制御
データとしては、タイムスロットの配置に関するデータ
と、パワーコントロールデータなどがある。これらのデ
ータは、切換回路541を介して、16個用意された変
調回路542a〜542pのいずれかに供給される。こ
こでは16個で128バンドスロット処理するので、1
つの変調回路当たり8バンドスロット処理することにな
る。各変調回路542a〜542pの具体的構成につい
ては後述する。
【0058】各変調回路542a〜542pで送信用に
変調されたデータは、それぞれ別の送信高周波処理回路
543a〜543pに供給され、送信用の高周波処理が
行われる。各送信高周波処理回路543a〜543pの
具体的構成についても後述する。そして、各送信高周波
処理回路543a〜543pで送信処理された送信信号
を、合成回路544により合成してバンドパスフィルタ
545で送信帯域外の信号を除去してから、送信用のア
ンテナ側に供給し、無線送信させる。
【0059】次に、基地局の各変調回路542a〜54
2pの具体的構成を、図12を参照して説明すると、交
換局からのコーデッドビットとパワーコントロールビッ
トとは、混合器551で1系統のデータとされた後、畳
み込み符号化回路552に供給されて、畳み込み符号化
される。この畳み込み符号化されたデータは、混合器5
53に供給されて、ランダム位相シフトデータ生成回路
554が出力するランダム位相シフトデータが混合され
て、見かけ上ランダムに位相が変化するデータとされた
後、乗算器555に供給され、この乗算器555の出力
が遅延回路556により1シンボル遅延された信号と乗
算されてDQPSK変調されたデータとし、その乗算出
力を位相テーブル557に供給する。そして、DQPS
K変調されたデータに基づいて、位相テーブル557の
出力が選択されて、その出力に乗算器558でパワーコ
ントロールデータが乗算されて、対応したパワーのデー
タとされる。
【0060】乗算器558の出力は、メモリ559に供
給されて、このメモリに接続されたFFT回路560で
高速フーリエ変換が行われて、時間軸を周波数軸に変換
してマルチキャリア信号とする処理が行われる。この変
換されたマルチキャリア信号は、バッファメモリ561
を介して減算器562に供給されて、遅延されてない信
号との差分がとられ、その差分のデータが乗算器563
に供給されて、窓がけデータ発生回路564が出力する
窓がけデータが乗算され、その乗算出力が加算器565
でメモリ559の直接の出力と加算され、その加算出力
が、変調信号として出力される。
【0061】次に、この変調信号を送信処理する送信高
周波処理回路543a〜543pの具体的構成を、図1
3を参照して説明する。供給される変調信号(3.2M
サンプル/秒のデータ)は、デマルチプレクサ571で
送信用のIデータTIとQデータTQとに分離され、各
データTI及びTQがそれぞれのデジタル/アナログ変
換器572I及び572Qで変換された後、ローパスフ
ィルタ574I及び574Qを介して乗算器575I及
び575Qに供給される。各デジタル/アナログ変換器
572I及び572Qでの変換クロックとしては、端子
573に得られる1.6MHzのクロックが使用され
る。なお、データTI,TQが含まれる変調信号と、端
子573に得られる9.6MHzのクロック及び1.6
MHzのクロックとの関係を、図14に示す。
【0062】乗算器575I及び575Qでは、端子5
73に得られるクロックに基づいてPLL回路576で
生成させた300MHzの信号の位相を、移相器577
で90度ずらしたそれぞれの信号を乗算し、各乗算信号
を混合器578で1系統として直交変調された信号と
し、この直交変調された信号をバッファアンプ579を
介してバンドパスフィルタ580に供給し、300MH
z帯の1.2MHz幅の信号を通過させ、その出力を混
合器581に供給し、端子573に得られるクロックに
基づいてPLL回路582で生成させた2GHz帯の信
号を乗算して、2GHz帯の送信信号とし、この送信信
号をバンドパスフィルタ583とバッファアンプ584
を介してパワーアンプ585に供給して、送信用の増幅
を行い、増幅された信号を合成回路544(図11参
照)に供給する。
【0063】次に、端末装置から基地局に伝送された信
号を受信する構成を、図15を参照して説明する。ま
ず、本例の基地局は図8に示すように受信用として使用
される2本のアンテナ514,515を備え、アンテナ
514からの信号は、バンドパスフィルタ601及びロ
ーノイズアンプ602を介して、16個用意された受信
高周波処理回路605a〜605pに供給され、各受信
高周波処理回路605a〜605pで、1.2MHz間
隔の8バンドスロットずつの受信処理が行われる。ま
た、アンテナ515からの信号についても、バンドパス
フィルタ603及びローノイズアンプ604を介して、
各受信高周波処理回路605a〜605pに供給され、
1.2MHz間隔の8バンドスロットずつの受信処理が
行われる。各受信高周波処理回路605a〜605pの
具体的構成については後述する。
【0064】そして、各受信高周波処理回路605a〜
605pで受信した信号を、それぞれ別の復調回路60
6a〜606pに供給して復調処理を行い、畳み込み符
号化されたデータの軟判定データを得る。この復調回路
606a〜606pの具体的構成についても後述する。
そして、各復調回路606a〜606pが出力する軟判
定データを、切換回路607を介して接続された交換局
側に伝送する。この場合、音声データなどの通信データ
の軟判定データの他に、通信制御データについても交換
局側に伝送する。この通信制御データとしては、タイム
スロットの配置に関するデータと、受信パワーに関する
データなどがある。
【0065】次に、受信高周波処理回路605a〜60
5pの構成を、図16を参照して説明すると、一方のア
ンテナからの受信信号の内の2GHz帯の出力を、バッ
ファアンプ611を介して混合器612に供給し、端子
631に得られるクロックに基づいてPLL回路632
で生成された周波数信号を混合し、200MHz帯の中
間周波信号とする。この中間周波信号を、バンドパスフ
ィルタ613及びバッファアンプ614を介して乗算器
615I及び615Qに供給し、移相器634の一方及
び他方の出力を乗算する。この移相器634には、端子
631に得られるクロックに基づいてPLL回路633
で生成された200MHzの信号が供給され、移相器6
34でこの200MHzの信号の90度位相がずれた一
方及び他方の信号を生成させる。この90度位相がずれ
た信号の乗算で、直交変調されたI成分及びQ成分が分
離される。このI成分及びQ成分がバンドパスフィルタ
616I及び616Qを介してアナログ/デジタル変換
器617I及び617Qに供給されてサンプリングさ
れ、一方のアンテナから受信したI成分AI及びQ成分
AQを得て、合成回路618に供給する。
【0066】また、他方のアンテナからの受信信号につ
いても同様の処理を行う。即ち、他方のアンテナからの
受信信号の内の2GHz帯の出力を、バッファアンプ6
21を介して混合器622に供給し、PLL回路632
の出力を混合して中間周波信号とし、この中間周波信号
をバンドパスフィルタ623及びバッファアンプ624
を介して乗算器625I及び625Qに供給し、移相器
634の一方及び他方の出力を乗算し、直交変調された
I成分及びQ成分を分離する。このI成分及びQ成分を
バンドパスフィルタ626I及び626Qを介してアナ
ログ/デジタル変換器627I及び627Qに供給して
サンプリングし、他方のアンテナから受信したI成分B
I及びQ成分BQを得て、合成回路618に供給する。
【0067】そして、合成回路618では2系統の受信
信号を合成して出力する。この合成処理としては、例え
ば図17に示すように、9.6MHz及び1.6MHz
のクロックに同期して、データAI,AQ,BI,BQ
を時分割で出力する処理が行われる。
【0068】次に、このように受信されたデータを基地
局内で復調する復調回路606a〜606pの構成を、
図18を参照して説明する。図16に示す構成の受信高
周波処理回路605a〜605pからの出力は、切換回
路641を介してメモリ642に供給され、このメモリ
642の出力が減算器643に供給されて、切換回路6
41からの直接の出力との差信号が得られ、その差分の
データが乗算器644に供給されて、逆窓がけデータ発
生回路645が出力する逆窓がけデータが乗算され、そ
の乗算出力が加算器646で切換回路641の直接の出
力と加算され、その加算出力と切換回路641の直接の
出力とをデマルチプレクサ647に供給して、一方の系
統(一方のアンテナ)の受信信号と他方の系統(他方の
アンテナ)の受信信号とに分離する。
【0069】各系統の処理は共通であり、ここでは一方
の系統の処理について説明するとデマルチプレクサ64
7の出力をメモリ648aに供給して、接続されたFF
T回路649aでマルチキャリア信号を1系統の信号に
する変換処理を行い、その変換出力を乗算器651aに
供給して、ランダム位相シフトデータ生成回路650の
出力を乗算して、送信時にランダム位相シフトされたデ
ータを元の位相に戻す処理を行い、その戻されたデータ
を乗算器652aに直接供給すると共に遅延回路653
aで1シンボル遅延されたデータを供給して差動復調を
行い、その差動復調されたデータをバッファ用のメモリ
654aに供給する。そして、その差動復調されたデー
タに基づいてビタビ復号用の軟判定データを得る処理を
行う。
【0070】即ち、差動復調されたデータを、再度デコ
ーダ656aに供給して差動変調し、その変調されたデ
ータを乗算器657aに供給して、差動復調されたデー
タとの差が求められ、その差分のデータを加算器658
aに供給し、この加算器658aで遅延回路659aの
出力が加算されて、差分のデータが累積され、その累積
値を遅延回路660aを介して平均化回路661aに供
給し、その出力を乗算器662aに供給する。また、デ
コーダ656aで再度変調されたデータと遅延回路65
3aの出力とを、乗算器663aに供給して乗算し、こ
の乗算信号と乗算器651aの出力との差分を減算器6
64aでとり、その差分を伝送路における雑音とみな
す。この差分のデータを、2乗回路665aに供給して
2乗すると共にその2乗された値を絶対値化し、その値
を加算器666aに供給し、遅延回路667aの出力と
加算して、雑音データを蓄積させ、その蓄積値を遅延回
路668aを介して重みづけ回路669aに供給する。
さらに、乗算器651aの出力を、2乗回路670aに
供給して2乗すると共にその2乗された値を絶対値化
し、その値を加算器671aに供給し、遅延回路672
aの出力と加算して、データを蓄積させ、その蓄積値を
遅延回路673aを介して重みづけ回路669aに供給
する。
【0071】そして、重みづけ回路669aでは、予め
設定された重みづけ処理を行い、重みづけされた値を乗
算器662aに供給し、この乗算器662aの出力を遅
延回路674aを介して乗算器656aに供給し、メモ
リ654aの出力と乗算して、差動復調されたデータに
伝送状態のデータが付加されたビタビ復号するための軟
判定データを得る。その軟判定データを加算器675に
供給し、他方の系統のデータと混合する。なお、他方の
系統の処理についての説明は省略するが、図18で符号
にbを付加した回路は、他方の系統の処理回路を示し、
一方の系統の符号aを付加した回路と同じ処理を行う回
路である。
【0072】本例の基地局の場合には、以上説明したよ
うに、端末装置からの受信処理としては、ビタビ復号用
の軟判定データを出力させるまでの処理を行うだけであ
り、以後の処理は交換局側で行われるので、それだけ基
地局での処理量を減らすことができる。同様に、端末装
置への送信処理としては、交換局側でチャンネルコーデ
ィングされたデータの変調処理と、その変調信号の送信
処理だけを行うだけで良く、それだけ基地局での処理量
を減らすことができる。
【0073】従って、無線電話システム用の基地局の構
成を簡単することができると共に、システム変更などに
も容易に対処できる。即ち、コーディング方法の変更な
どのデータ処理方法の変更がある場合には、交換局だけ
の変更で対処でき、各基地局には手を加える必要がない
ので、比較的容易にシステム変更を行うことができる。
さらに、交換局側でチャンネルコーディング処理を行う
ことで、端末と通信を行う基地局を切換えるハンドオフ
時には、交換局側で対応したデータ処理が行え、基地局
の切換処理を高速(即ちリアルタイム性を確保して)で
行うことが可能になる。
【0074】なお、上述実施例では示した周波数、時
間、符号化率などの数値は一例を示したもので、上述実
施例に限定されるものではない。また、変調方式につい
てもDQPSK変調以外の変調処理にも適用できること
は勿論である。
【0075】特に、無線通信を行うデジタルデータのチ
ャンネルコーディングやチャンネルデコーディングの処
理を交換局で行い、基地局で無線伝送用の変調処理や復
調処理だけを行う構成は、上述実施例で説明した通信方
式以外の無線電話システムにも適用できる。例えば、C
DMA方式やTDMA方式でのチャンネルコーディング
やチャンネルデコーディングを交換局で行い、その無線
伝送用の変調処理や復調処理とそれに付随した処理だけ
を基地局で行うようにしても良い。
【0076】
【発明の効果】本発明の通信方法によると、交換局側で
チャンネルコーディング及びチャンネルデコーディング
のデータ処理が行われるので、各基地局側では、交換局
から伝送されるデータの変調処理や端末から受信したデ
ータの復調処理を行うだけで良く、交換局側で一括して
処理ができ、それぞれの基地局での処理が簡単になる。
また、コーディング方法の変更などのデータ処理方法の
変更がある場合には、交換局だけの変更で対処でき、各
基地局には手を加える必要がないので、比較的容易にシ
ステム変更を行うことができる。さらに、交換局側でチ
ャンネルコーディング処理を行うことで、端末と通信を
行う基地局を切換えるハンドオフ時には、交換局側で対
応したデータ処理が行え、基地局の切換処理を高速(即
ちリアルタイム性を確保して)で行うことが可能にな
る。
【0077】この場合、所定の周波数間隔で所定数のサ
ブキャリア信号が配置された1伝送帯域を複数用意し
て、各伝送帯域の信号を所定時間毎に区切ってタイムス
ロットを形成させ、所定数のタイムスロット周期で間欠
的に、所定数のサブキャリア信号に分散させてデータを
変調させたマルチキャリア信号によるバースト信号を伝
送すると共に、第1の伝送帯域の所定のタイムスロット
を使用して通信後に、第2の伝送帯域に切換えて所定時
間後のタイムスロットを使用して通信を行うことで、基
地局と端末装置との間で良好に通信ができる伝送方式
(即ち各パスの直交性が保たれた状態で、伝送帯域が効
率良く利用されると共に他の信号との干渉のない良好な
伝送状態で、多数のパスを同時に接続させる多元接続が
可能な伝送方式)を適用した場合における各基地局での
信号処理が簡単にできる。
【0078】また、この伝送方式を適用した場合に、交
換局から基地局へ伝送するデータとして、スロット毎に
パケット化された符号化データを伝送することで、良好
に処理されたデータが、基地局側に伝送されるようにな
る。
【0079】さらに、上述した伝送方式を適用した場合
に、基地局から交換局へ伝送するデータとして、スロッ
ト毎の軟判定データを伝送することで、良好に処理され
たデータが、交換局側に伝送されるようになる。
【0080】また本発明の通信システムによると、交換
局側に用意されたチャンネルコーディング手段及びチャ
ンネルデコーディング手段で、各基地局を介して通信さ
れるデータが一括処理されるので、それぞれの基地局の
構成を簡単にすることができ、デジタルデータの無線伝
送が行われる無線電話システムのシステム構成を簡単に
することができる。
【0081】この場合、所定の周波数間隔で所定数のサ
ブキャリア信号が配置された1伝送帯域を複数用意し
て、各伝送帯域の信号を所定時間毎に区切ってタイムス
ロットを形成させ、所定数のタイムスロット周期で間欠
的に、所定数のサブキャリア信号に分散させてデータを
変調させたマルチキャリア信号によるバースト信号を伝
送すると共に、第1の伝送帯域の所定のタイムスロット
を使用して通信後に、第2の伝送帯域に切換えて所定時
間後のタイムスロットを使用して通信を行うことで、基
地局と端末装置との間で良好に通信ができる伝送方式
(即ち各パスの直交性が保たれた状態で、伝送帯域が効
率良く利用されると共に他の信号との干渉のない良好な
伝送状態で、多数のパスを同時に接続させる多元接続が
可能な伝送方式)を適用した場合においての、各基地局
の構成を簡単にすることができる。
【0082】また、この伝送方式を適用した場合に、交
換局に、スロット毎にパケット化された符号化データの
生成手段を設けたことで、各基地局側では符号化データ
の生成処理が必要なく、各基地局の構成を非常に簡単に
することができる。
【0083】さらに、上述した伝送方式を適用した場合
に、基地局に、スロット毎の軟判定手段を設けて、その
軟判定データを交換局側に伝送することで、各基地局側
では軟判定データのデコード処理が必要なく、各基地局
の構成を非常に簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による端末装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】一実施例の端末装置のエンコーダの構成を示す
ブロック図である。
【図3】一実施例の端末装置の畳み込み符号化器の構成
例を示すブロック図である。
【図4】一実施例による窓がけデータの例を示す波形図
である。
【図5】一実施例による伝送データ例を示す位相特性図
である。
【図6】一実施例の端末装置のデコーダの構成を示すブ
ロック図である。
【図7】一実施例による処理タイミングを示すタイミン
グ図である。
【図8】一実施例による基地局及び交換局のシステム構
成を示すブロック図である。
【図9】一実施例の交換局の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】一実施例の交換局のチャンネルエンコーダを
示すブロック図である。
【図11】一実施例の基地局の送信処理を示すブロック
図である。
【図12】一実施例の基地局の変調処理を示すブロック
図である。
【図13】一実施例の基地局の高周波系の送信処理を示
すブロック図である。
【図14】一実施例の送信処理タイミングを示すタイミ
ング図である。
【図15】一実施例の基地局の受信処理を示すブロック
図である。
【図16】一実施例の基地局の高周波系の受信処理を示
すブロック図である。
【図17】一実施例の受信処理タイミングを示すタイミ
ング図である。
【図18】一実施例の基地局の復調処理を示すブロック
図である。
【図19】一実施例の伝送信号のスロット構成を示す説
明図である。
【図20】一実施例のフレーム内の伝送状態を示す説明
図である。
【図21】一実施例によるセルの配置例を示す説明図で
ある。
【図22】一実施例によるバンドスロットの配置例を示
す説明図である。
【図23】CDMA方式の干渉状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
32 温度補償型基準発振器(TCXO)、101 畳
み込み符号化器、102 4フレームインターリーブバ
ッファ、104 ランダム位相シフトデータ発生回路、
105 FFT回路(高速フーリエ変換回路)、106
窓がけデータ発生回路、110 DQPSKエンコー
ダ、121 制御データセレクタ、123,124,1
25 制御データメモリ、133 逆窓がけデータ発生
回路、134 FFT回路、136 逆ランダム位相シ
フトデータ発生回路、137 差動復調回路、138
4フレームデインターリーブバッファ、139 ビタビ
復号化器、501,502,503 移動電話用交換
局、501a,502a,502b,502c,503
a 基地局、512 送信部、513 アンテナ共用
器、514,515 アンテナ、516 受信部、51
7 通信制御部、520システムコントローラ、521
チャンネルエンコーダ、522 コントロールチャン
ネルエンコーダ、523,524,525 切換回路、
531 デインターリーバ、533 ビタビデコーダ、
534 チャンネルエンコーダ・デコーダ、535 音
声エンコーダ・デコーダ、536 データエンコーダ・
デコーダ、537 エンコーダ、538 インターリー
バ、542a〜542p 変調回路、543a〜543
p 送信高周波処理回路、605a〜605p 受信高
周波処理回路、606a〜606p 復調回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の伝送帯域を使用して、複数の端末
    装置に対して同時に個別の信号を伝送する通信方法にお
    いて、 上記端末装置との通信を設定させる交換局で、各端末装
    置の通信を行うデータのチャンネルコーディング及びチ
    ャンネルデコーディングを行い、 上記交換局に接続されて各端末装置と通信を行う基地局
    で、上記チャンネルコーディングされたデータの変調処
    理及び各端末装置から受信したデータの復調処理を行う
    ようにした通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信方法において、 上記所定の伝送帯域を使用した伝送として、 所定の周波数間隔で所定数のサブキャリア信号が配置さ
    れた1伝送帯域を複数用意し、 各伝送帯域の信号を所定時間毎に区切ってタイムスロッ
    トを形成させ、所定数のタイムスロット周期で間欠的
    に、上記所定数のサブキャリア信号に分 散させてデータを変調させたマルチキャリア信号による
    バースト信号を伝送すると共に、 第1の伝送帯域の所定のタイムスロットを使用して通信
    後に、第2の伝送帯域に切換えて所定時間後のタイムス
    ロットを使用して通信を行う通信方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の通信方法において、 交換局から基地局へ伝送するデータとして、スロット毎
    にパケット化された符号化データを伝送するようにした
    通信方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の通信方法において、 基地局から交換局へ伝送するデータとして、スロット毎
    の軟判定データを伝送するようにした通信方法。
  5. 【請求項5】 所定の伝送帯域を使用して、複数の端末
    装置に対して同時に個別の信号を伝送する通信システム
    において、 上記端末装置との通信を設定させる交換局に、各端末装
    置の通信を行うデータのチャンネルコーディング手段及
    びチャンネルデコーディング手段を設け、 上記交換局に接続されて各端末装置と通信を行う基地局
    に、上記チャンネルコーディングされたデータの変調手
    段及び各端末装置から受信したデータの復調手段を設け
    るようにした通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の通信システムにおいて、 上記所定の伝送帯域を使用した伝送として、 所定の周波数間隔で所定数のサブキャリア信号が配置さ
    れた1伝送帯域を複数用意し、 各伝送帯域の信号を所定時間毎に区切ってタイムスロッ
    トを形成させ、 所定数のタイムスロット周期で間欠的に、上記所定数の
    サブキャリア信号に分散させてデータを変調させたマル
    チキャリア信号によるバースト信号を伝送すると共に、 第1の伝送帯域の所定のタイムスロットを使用した通信
    後に、第2の伝送帯域に切換えて所定時間後のタイムス
    ロットを使用して通信を行うようにした通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の通信システムにおいて、 上記交換局に、スロット毎にパケット化された符号化デ
    ータの生成手段を設け、この生成手段から上記基地局
    に、スロット毎にパケット化された符号化データを伝送
    するようにした通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の通信システムにおいて、 上記基地局に、スロット毎の軟判定手段を設け、この軟
    判定手段でのスロット毎の軟判定データを、上記交換局
    に伝送するようにした通信システム。
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