JPH1066104A - 映像符号化変換装置 - Google Patents

映像符号化変換装置

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JPH1066104A JP8214690A JP21469096A JPH1066104A JP H1066104 A JPH1066104 A JP H1066104A JP 8214690 A JP8214690 A JP 8214690A JP 21469096 A JP21469096 A JP 21469096A JP H1066104 A JPH1066104 A JP H1066104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模が小さく処理が比較的簡単で低廉な
映像符号化変換装置の実現を課題にする。 【解決手段】 入力コンポーネントディジタル信号を合
成変換して、この入力コンポーネントディジタル信号の
輝度信号の標本化周波数に等しい第1の標本化周波数を
有するコンポジットディジタル信号にするエンコード手
段1と、このエンコード手段1の出力信号を第1の標本
化周波数よりも高い第2の標本化周波数で標本化した
後、不要な高調波成分を除去するオーバサンプリングフ
ィルタ手段2と、オーバサンプリングフィルタ手段2の
出力を第1の標本化周波数とは異なった第3の標本化周
波数に変換するレート変換回路3とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像符号化変換装置
に関し、特に、コンポーネントディジタル信号をコンポ
ジットディジタル信号に変換する映像符号化変換装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオ・カメラ、テレビ・カメラで撮像
した映像信号を光の3原色であるR、G、B(赤色、緑
色、青色)信号としてそのまま、3つのベースバンド信
号として伝送・記録する場合や、このR、G、B信号を
マトリクスを介して輝度信号Yと2つの色差信号R−
Y、B−Yのベースバンド信号として伝送・記録する場
合、あるいは輝度信号YとI信号、Q信号のベースバン
ド信号として伝送・記録する場合、これらの信号をコン
ポーネント信号と呼ぶ。
【0003】これに対し、このR、G、B信号等と同期
信号をあるルールに従って組み合わせた(エンコードし
た)場合の信号をコンポジット信号と呼んでいる。この
エンコードの方式としてはNTSC、PAL、SECA
Mというような方式があり、放送波はこのようなコンポ
ジット信号で放送されている。
【0004】ディジタル符号化の際も、映像信号の形態
の中で、輝度、色差のようなベースバンドの信号を対象
としたディジタル符号化をコンポーネント符号化と呼
ぶ。図7は1982年にCCIR(Comite' Consultati
f International des Radiocommunications:国際無線通
信諮問委員会)において勧告されたコンポーネント符号
化フォーマット規格の内容である。
【0005】図7において輝度と2種類の色差に対する
標本化周波数の比が4:2:2であるため、この符号化
方式を4−2−2コンポーネント方式と呼び、標本化周
波数がこの各々の1/2である2−1−1方式と区別し
ている。この方式に準拠するディジタルVTRはD1機
と呼ばれている。
【0006】また、NTSC、PAL、SECAM方式
のように輝度と色差が周波数多重化されている信号を対
象とする符号化をコンポジット符号化と呼んでいる。コ
ンポジット符号化についてはSMPTE(Society of M
otion Picture and Television Engineers)がNTSC
方式に対する符号化規格案を1978年に提案してい
る。図8はこの提案に準拠したコンポジット符号化フォ
ーマット規格の内容である。この方式に準拠するディジ
タルVTRはD2機と呼ばれている。
【0007】このようにD1機系統の機器とD2機系統
の機器とが存在しているため、コンポーネントディジタ
ル信号とコンポジットディジタル信号との相互間の変換
が必要になる場合がある。この場合、図7と図8から分
かるように、コンポジットディジタル信号の標本化周波
数は14.318MHz(4fsc、fsc:色副搬送波周
波数)であり、コンポーネントディジタル信号の輝度信
号の標本化周波数は13.5MHzであるので、信号の
単なるエンコード・デコードのほかに標本化周波数のレ
ート変換が必要になる。
【0008】図9は、従来のコンポーネントディジタル
信号からコンポジットディジタル信号への映像符号化変
換装置のブロック図である。図9において、101およ
び102はオーバサンプリングフィルタ、103および
104はレート変換回路、105はエンコーダ回路であ
る。この装置ではコンポーネントディジタル信号からコ
ンポジットディジタル信号へ変換する際に輝度信号と色
差信号をそれぞれ別々にレート変換回路103、104
でレート変換し、それらの信号をエンコーダ回路105
で合成してエンコードすることによってコンポジットデ
ィジタル信号を作り出している。
【0009】しかし、図9に示すような方法では輝度信
号と色差信号のそれぞれに対してオーバサンプリングフ
ィルタ101、102とレート変換器103、104が
必要になり、回路が大規模になると共にタイミング回路
も複雑になってしまい、これが変換装置全体のコスト高
の大きな原因になっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来の
コンポーネントディジタル信号からコンポジットディジ
タル信号への映像符号化変換装置では、輝度信号と色差
信号のそれぞれに対してレート変換器が必要であり、こ
れが装置を大規模かつ複雑にして装置を高価なものにし
ていた。
【0011】本発明はこのような点を解決して、回路規
模が小さく処理が比較的簡単なコンポーネントディジタ
ル信号からコンポジットディジタル信号へのレート変換
回路を実現し、映像符号化変換装置の価格の低廉化と装
置の小型化を達成することを課題にする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、入力コンポーネントディジタル信号をレ
ート変換してコンポジットディジタル信号として出力す
るに映像符号化変換装置において、前記入力コンポーネ
ントディジタル信号を合成変換して前記入力コンポーネ
ントディジタル信号の輝度信号の標本化周波数に等しい
第1の標本化周波数を有するコンポジットディジタル信
号にするエンコード手段と、前記エンコード手段の出力
信号を前記第1の標本化周波数よりも高い第2の標本化
周波数で標本化した後、不要な高調波成分を除去するオ
ーバサンプリングフィルタ手段と、前記オーバサンプリ
ングフィルタ手段の出力を前記第1の標本化周波数とは
異なった第3の標本化周波数に変換するレート変換回路
とを具備することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる映像符号化
変換装置を添付図面を参照にして詳細に説明する。図1
は、本発明の映像符号化変換装置の一実施形態のブロッ
ク図である。図1において、1はエンコーダ回路、2は
オーバサンプリングフィルタ、3はレート変換回路であ
る。図のように、本実施形態では搬送色信号Cと輝度信
号Yからなるコンポーネントディジタル信号をエンコー
ダ回路1に入力し、まず標本化周波数Fsが13.5M
Hzのコンポジットディジタル信号を作り出す。次にこ
れをオーバサンプリングフィルタ2を介して27MHz
レートに引き上げてからレート変換回路3に入力するこ
とによって、4fscレートのコンポジットディジタル信
号を作り出している。
【0014】図2は、エンコーダ回路1の一例の詳細ブ
ロック図である。搬送色信号Cはエンコーダ回路1に入
力された後に搬送色信号帯域を通過させるBPF(帯域
ろ波器)11を経由する。輝度信号Yは入力された後に
搬送色信号Cの遅延に見合う遅延時間を有する遅延回路
12を経由する。そうして両者は、加算器13にそれぞ
れ印加されて加算され、標本化周波数Fsが13.5M
Hzのコンポジットディジタル信号になる。
【0015】図3は、オーバサンプリングフィルタ2の
一例の詳細ブロック図である。この例では、オーバサン
プリングフィルタ2はオーバサンプリング回路21とL
PF(低域ろ波器)22から構成されている。オーバサ
ンプリング回路21にはエンコーダ回路1の出力である
標本化周波数Fsが13.5MHzのコンポジットディ
ジタル信号が入力され、35Fs(35×13.5MH
z)のサンプリング周波数でオーバサンプリングされ
る。この35Fsのサンプリング周波数は変換される標
本化周波数Fs´が14.318MHzであり、14.
318:13.5=35:33の関係があり、13.5
MHzと14.318MHzの最少公倍数として選ばれ
たものである。
【0016】このオーバサンプリング回路21出力はL
PF(低域ろ波器)22に供給されて、LPF(低域ろ
波器)22からはベースバンド信号が取り出される。レ
ート変換回路3にはオーバサンプリングフィルタ2の出
力が入力され、標本化周波数Fs´(14.318MH
z)でリサンプリングされて、標本化周波数14.31
8MHzのコンポジットディジタル信号に変換される。
【0017】このように、この実施形態ではコンポーネ
ントディジタル信号を同一標本化周波数のコンポジット
ディジタル信号にまずエンコードしてから標本化周波数
の変換を行うようにする。これによって、必要最小限の
回路規模で、4fscレートのコンポジットディジタル信
号を作り出す映像符号化変換装置を実現することができ
る。
【0018】上述の記述では、搬送色信号Cと輝度信号
Yからなるコンポーネントディジタル信号が映像符号化
変換装置入力に与えられる場合として説明したが、搬送
色信号Cに変えて色差信号R−Y、B−Yを入力しても
差支えない。この場合は色差信号R−Y、B−Yをクロ
マ処理によって搬送色信号Cに変える。クロマ処理の内
容は後で述べることにする。また、R信号、G信号、B
信号からなるコンポーネントディジタル信号が映像符号
化変換装置入力に与えられる場合でも同様な処理が可能
である。
【0019】図4は、RGB信号からなるコンポーネン
トディジタル信号が入力される本発明の映像符号化変換
装置の他の実施形態のブロック図である。図4におい
て、4はマトリクス回路、5はクロマ処理回路、6は同
期信号付加加算器で、エンコーダ回路1、オーバサンプ
リングフィルタ2、レート変換回路3は図1のそれと同
じ働きを行う回路である。
【0020】図5はマトリクス回路4の機能ブロック図
である。図5で、41は第1の演算回路、42は第2の
演算回路、43は第3の演算回路である。マトリクス回
路4では、RGB信号から第1の演算回路41で EY =0.3ER +0.59EG +0.11EB 第2の演算回路42で ER-Y =ER −EY 第3の演算回路43で EB-Y =EB −EY が演算合成される。但し、EY はY信号のレベル、ER
はR信号のレベル、EBはB信号のレベル、ER-Y は色
差信号R−Yのレベル、EB-Y は色差信号B−Yのレベ
ルである。ここでEY に対するER 、EG 、EB の割合
は、人間の目の色感度(比視感度)に合わせて決められ
たものである。
【0021】図6は、クロマ処理回路5の詳細ブロック
図である。図6で、51、52はバースト信号加算器、
53、54は変調器、55は移相器、56は信号加算器
である。この回路で色差信号R−Y、色差信号B−Yは
色副搬送波周波数fscによって変調される。但し、色差
信号R−Y信号は色副搬送波周波数fscを90°移相す
ることで両信号が直角2相変調される。さらに、バース
ト・フラグ・タイミングに応じてバースト信号が付加さ
れ、これらの処理によって搬送色信号Cが合成される。
変調によって生じた不要な高調波信号はエンコーダ回路
1のBPF(帯域ろ波器)11で除去される。
【0022】一方、Y信号にはコンポシット同期信号が
同期信号付加加算器6で付加され輝度信号Yとなる。輝
度信号Yにはエンコーダ回路1の遅延回路12によっ
て、変調とBPF(帯域ろ波器)11通過によって搬送
色信号Cに発生したものに見合う遅延時間が与えられ
る。
【0023】このようにして与えられる搬送色信号Cお
よび輝度信号Yはエンコーダ回路1でそれぞれBPF
(帯域ろ波器)11と遅延回路12を経た後、加算器1
3にそれぞれ印加されて加算され、標本化周波数Fsが
13.5MHzのコンポジットディジタル信号になる。
これ以後は図1の実施形態と同様にオーバサンプリング
フィルタ2とレート変換回路3で処理される。
【0024】また、RGB信号から一旦色差信号R−
Y、B−Yを形成しさらに次式にしたがってI信号、Q
信号を形成した後に合成して搬送色信号Cを形成するこ
とも可能である。 EI =0.74(ER −EY )−0.27(EB −EY
) EQ =0.48(ER −EY )+0.41(EB −EY
) ここで、I信号は比較的目に感じ易い赤オレンジ系と青
緑系の色成分を表し、Q信号は比較的目に感じ難い黄色
系と紫系の色成分を表すものである。I信号は1.5M
Hz、Q信号は0.5MHzの帯域に目の特性に合わせ
て制限した上、直角2相変調して搬送色信号Cを形成す
る。これ以後は先の例と同じ処理が行われる。
【0025】以上にのべたような方法を取ることによっ
て、比較的簡単な処理でかつ小さな回路構成によってR
GB信号のコンポーネントディジタル信号から4fscレ
ートのコンポジットディジタル信号を作り出す映像符号
化変換装置を実現することができる。したがって、ビデ
オカメラ等のディジタルコンポーネント出力信号をコン
ポジットディジタル信号に変換して処理することが容易
になる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
発明は、入力コンポーネントディジタル信号をレート変
換してコンポジットディジタル信号として出力するに映
像符号化変換装置において、入力コンポーネントディジ
タル信号を合成変換して、この入力コンポーネントディ
ジタル信号の輝度信号の標本化周波数に等しい第1の標
本化周波数を有するコンポジットディジタル信号にする
エンコード手段と、エンコード手段の出力信号を第1の
標本化周波数よりも高い第2の標本化周波数で標本化し
た後、不要な高調波成分を除去するオーバサンプリング
フィルタ手段と、オーバサンプリングフィルタ手段の出
力を第1の標本化周波数とは異なった第3の標本化周波
数に変換するレート変換回路とを具備することを特徴と
する。このように構成したことによって、従来2つ必要
とされていたオーバサンプリングフィルタやレート変換
回路を1つで済ますことができ、回路規模を小さくする
ことができる。しかも、処理のタイミングも比較的簡単
になるので、コンポーネントディジタル信号からコンポ
ジットディジタル信号へのレート変換回路の価格を低廉
にし、かつ装置を小型にすることができる。
【0027】本発明の請求項2の発明は、第1の標本化
周波数を13.5MHzに設定し、第3の標本化周波数
を14.318MHzに設定したことを特徴とする。こ
れにより、例えばD1機の記録内容をD2機に変換して
記録することが容易かつ廉価に行え、産業上の利用価値
が大きい。
【0028】本発明の請求項3の発明は、前記入力コン
ポーネントディジタル信号は輝度信号と色差信号である
ことを特徴とする。これにより、輝度信号と搬送色信号
をコンポーネント信号として記録されている例えばD1
機の記録内容をD2機に変換して記録することが容易か
つ廉価に行え、産業上の利用価値が大きい。
【0029】本発明の請求項4の発明は、前記入力コン
ポーネントディジタル信号はRGB信号であることを特
徴とする。これにより、RGB信号であるビデオカメラ
等のディジタルコンポーネント出力信号をコンポジット
ディジタル信号に変換して処理することが容易かつ廉価
に行え、産業上の利用価値が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像符号化変換装置の一実施形態のブ
ロック図。
【図2】図1の実施形態のエンコーダ回路の詳細ブロッ
ク図。
【図3】図1の実施形態のオーバサンプリングフィルタ
の詳細ブロック図。
【図4】本発明の映像符号化変換装置の他の実施形態の
ブロック図。
【図5】図4の実施形態のマトリクス回路の機能ブロッ
ク図。
【図6】図4の実施形態のクロマ処理回路の詳細ブロッ
ク図。
【図7】コンポーネント符号化フォーマット規格の内容
を示す図表。
【図8】コンポジット符号化フォーマット規格の内容を
示す図表。
【図9】従来の映像符号化変換装置のブロック図。
【符号の説明】
1、105……エンコーダ回路、2、101、102…
…オーバサンプリングフィルタ、3、103、104…
…レート変換回路、4……マトリクス回路、5……クロ
マ処理回路、6……同期信号付加加算器、11……BP
F(帯域ろ波器)、12……遅延回路、13……加算
器、21……オーバサンプリング回路、22……LPF
(低域ろ波器)、41……第1の演算回路、42……第
2の演算回路、43……第3の演算回路、51、52…
…バースト信号加算器、53、54……変調器、55…
…移相器、56……信号加算器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力コンポーネントディジタル信号をレ
    ート変換してコンポジットディジタル信号として出力す
    るに映像符号化変換装置において、 前記入力コンポーネントディジタル信号を合成変換して
    前記入力コンポーネントディジタル信号の輝度信号の標
    本化周波数に等しい第1の標本化周波数を有するコンポ
    ジットディジタル信号にするエンコード手段と、 前記エンコード手段の出力信号を前記第1の標本化周波
    数よりも高い第2の標本化周波数で標本化した後、不要
    な高調波成分を除去するオーバサンプリングフィルタ手
    段と、 前記オーバサンプリングフィルタ手段の出力を前記第1
    の標本化周波数とは異なった第3の標本化周波数に変換
    するレート変換回路とを具備することを特徴とする映像
    符号化変換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の標本化周波数は13.5MH
    zであり、前記第3の標本化周波数は14.318MH
    zであることを特徴とする請求項1記載の映像符号化変
    換装置。
  3. 【請求項3】 前記入力コンポーネントディジタル信号
    は輝度信号と色差信号であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の映像符号化変換装置。
  4. 【請求項4】 前記入力コンポーネントディジタル信号
    はRGB信号であることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の映像符号化変換装置。
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