JPS5815996B2 - シユウハスウタジユウカテレビシンゴウデンソウシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は周波数多重化テレビ信号をアナログおよびデ
ジタル伝送路が混在する伝送路を通して伝送する伝送シ
ステムに関する。

テレビ信号の伝送において、輝度信号以外の信号、例え
ばカラーテレビ信号の色信号成分、音声、データ等を重
畳して送信することが必要な場合が多い。

このような信号は、通常副搬送波を変調した変調波を輝
度信号に重畳した周波数多重化テレビ信号の形で送られ
ることが多く、放送用カラーテレビにおいて、ＮＴＳＣ
，ＳＥＣＡＭ、ＰＡＬ等の各方式として実用化されてい
る。

テレビ電話信号、あるいは閉回路テレビ信号の伝送は主
に既存の電話網が利用される。

テレビ信号は音声信号に比べ使用周波数帯域が非常に広
く、伝送コストを下げるため帯域利用効率をできるだけ
高くすることが望まれるが、電話網の特質として、アナ
ログ伝送路とデジタル伝送路が混在しており両者の特性
に適合した信号形式であることが必要である。

周波数多重化カラーテレビ信号においては副搬送波信号
成分が輝度信号に重畳されると画面上にドツト模様の妨
害を生じ画質を劣化させる。

この妨害を軽減するため帯域阻止フィルタを用いると輝
度信号の有効帯域がせまくなるので、副搬送波周波数は
できるだけ高く選ぶことが望ましい。

しかし、デジタル伝送を考慮すると、符号化データ量を
少なくするためには符号化における標本化周波数を低く
できる信号形式が望ましい。

この発明の目的は、アナログ伝送とデジタル伝送両者が
含まれる伝送システムにおける伝送効率の向上を計るこ
とにある。

この発明は周波数多重化テレビ信号の副搬送波信号を振
幅変調だけに限定し、デジタル伝送系では副搬送波の２
倍の周波数で副搬送波と同期した位相で標本化するよう
にした伝送システムである。

この場合副搬送波信号の上側帯域波は標本化周波数の２
分の１以上になるが同期標本化を行なうため原信号の再
現が可能である。

この発明によれば、符号化における標本化周波数を副搬
送波周波数の２倍に下げられる（従来は２．５〜３倍）
のデジタル伝送の効率を上げることができ、あるいは副
搬送波周波数を高くとれるので副搬送波成分による妨害
を低域することができる。

次にこの発明の実施例について説明する。

この実施例は輝度信号Ｙに二種類の色信号Ｃ１およびＣ
２を多重化して伝送する周波数多重化カラーテレビ信号
（以下ＦＤＭ−ＣＴＶ信号と略記する）の伝送を主目的
としたシステムである。

副搬送波の変調はこの発明の特質上両側帯波振幅変調に
限定されるので二種類の色信号を同時に伝送することは
できない。

従って色信号は順次信号（例えば、ライン順次あるいは
面順次）に変換して伝送する。

カラーテレビ信号の三成分、Ｙ。Ｃ１およびＣ２は入力
端子１Ｌ１２、および１３に各々加えられる。

色信号Ｃ１およびＣ２は同時順次信号変換器２０によっ
て順次色信号Ｃｓに変換される。

順次信号の方式、色判別符号の附は方等は通常公知のも
のを適用すればよく、この発明の構成上特に限定する必
要はない。

順次色信号Ｃｓは低域通過フィルタ３１により帯域制限
された後、振幅変調器３２によって周波数ｆｃの副搬送
波を振幅変調する。

振幅変調器３２の出力は低域通過フィルタ３３によって
帯域制限された輝度信号Ｙと加算器３４で加算されＦＤ
Ｍ−ＣＴＶ信号に合成される。

順次信号の色判別符号は同時・順次信号変換器２０より
加算器３４に供給され信号に附加される。

ＦＤＭ−ＣＴＶ信号はアナログ伝送路４１を通して送信
される。

アナログ伝送路には基底帯域伝送に限らず、周波数変調
、残留側帯域変調等通常用いられる任意の伝送方式が適
用できる。

次にデジタル伝送方式について説明する。

アナログ伝送路４１からは基底帯域のＦＤＭ−ＣＴＶ信
号が供給されるものとする。

ＦＤＭ−ＣＴＶ信号から副搬送波抽出回路５１で副搬送
波を抽出し、周波数２ｆｃの標本化パルスを得る。

標本化パルスの位置は副搬送波の振幅の絶対値の最大点
と一致するように抽出回路５１で位相が制御されている
。

符号器５２は標本化パルスによりＦＤＭ−ＣＴＶ信号を
標本化しパルス符号変調を行なう。

パルス符号変調はＰＣＭ 、ＤＰＣＭ等標本化周波数が
２ｆｃのものであれは任意の方式でよい。

パルス符号変調信号はデジタル伝送路５３で伝送され、
復号器５４でパルス振幅変調ＰＡＭ信号に変換される。

第２図に信号の周波数スペクトルの形を示す。

横軸が周波数、縦軸が振幅である。ａはＦＤＭ−ＣＴＶ
信号の原信号の周波数スペクトル、ｂはＰＡＭ信号の周
波数スペクトルを示す。

副搬送波信号成分は副搬送波に同期した標本化を行なっ
たことにより原信号とＰＡＭ信号の高調波成分が縮退し
た形で一つになっている。

第２図すに示した点線のような特性の低域通過フィルタ
５５によりＹ信号の高調波成分を除去すれば第２図Ｃの
ようにアナログＦＤＭ−ＣＴＶ信号が復元される。

受信側においてはアナログ伝送路４２を通して伝送され
たアナログＦＤＭ−ＣＴＶ信号から副搬送波成分を帯域
通過フィルタ６１で取り出し振幅復調器６２で順次色信
号Ｃｓを復調する。

復調され低域フィルター６５を通った順次色信号Ｃ、ｓ
から順次同時信号変換器７０によって二種類の色信号Ｃ
１およびＣ２が合成される。

輝度信号は低域連通フィルタ６４で副搬送波成分を除去
することにより得られる。

受信カラーテレビ信号の三成分Ｙ。Ｃ１およびＣ２は出
力端子８１．８２および８３に各々得られる。

上記実施例では、副搬送波を変調する信号として順次色
信号Ｃｓを考えたが、多重化する信号が音声、データ等
の一種類の信号ｄを順次色信号Ｃｓの代りに伝送するこ
とも可能である。

以上説明したように、この発明によれば、デジタル伝送
における標本化周波数が副搬送波周波数の２倍でよく、
従来の方式における比率２．５〜３よりも大幅（こ低く
できデジタル伝送路の効率を上げることができる。

あるいはデジタル伝送路の標本化周波数を一定として考
えれば副搬送波周波数が帯域の上限に設定できるため帯
域利用効率がよくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第２図
はこの発明の詳細な説明するための周波数多重化テレビ
信号の周波数スペクトルの形を示す図である。 第１図において、３１〜３４は周波数多重化テレビ信号
を合成するための回路、４１および４２はアナログ伝送
路、５１〜５５はデジクル伝送路を構成する要素、６１
〜６５は周波数多重化テレビ信号を分離復調する回路で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ アナログ伝送路とデジタル伝送路が混在する周波数
   多重化テレビ信号の伝送システムにおいて、アナログ伝
   送路の送信側においては、帯域制限された信号で周波数
   ｆｃの副搬送波を振幅変調した変調波を周波数帯域がほ
   ぼｆｃの基底帯域テレビ信号に重畳して周波数多重化テ
   レビ信号を合成する手段と、周波数多重化テレビ信号を
   アナログ信号として送出する手段とを備え、デジタル伝
   送においては、副搬送周波数の２倍の周波数の標本化周
   波数で副搬送波の振幅が最大になる位相でアナログ周波
   数多重化テレビ信号を標本化し、符号化デジタル伝送お
   よび復号化を行なう手段と、復号されたパルス振幅変調
   信号からアナログの周波数多重化テレビ信号成分を抽出
   する手段とを備え、アナログ伝送路の受信側においては
   、アナログ周波数多重化テレビ信号の副搬送波成分を分
   離し振幅復調する手段を備えたことを特徴とする周波数
   多重化テレビ信号伝送システム。