JPH1065944A - 頂角可変プリズムとビデオカメラ - Google Patents

頂角可変プリズムとビデオカメラ

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Publication number
JPH1065944A
JPH1065944A JP8237359A JP23735996A JPH1065944A JP H1065944 A JPH1065944 A JP H1065944A JP 8237359 A JP8237359 A JP 8237359A JP 23735996 A JP23735996 A JP 23735996A JP H1065944 A JPH1065944 A JP H1065944A
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JP
Japan
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lens
plano
apex angle
rotation
spherical surface
Prior art date
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Application number
JP8237359A
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English (en)
Inventor
Nobumoto Momochi
伸元 百地
Haruyuki Karibe
治之 苅部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Lens Barrels (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平凹レンズと平凸レンズを組み合せた頂角可
変プリズムにおいて、少なくとも一方のレンズをこれら
の球面間に隙間を安定して確保しながら、その球面に沿
ってスムーズに回転駆動すること。 【解決手段】 平凹レンズ3の球面3aに沿って平凸レ
ンズ4を回転駆動するのに、平凸レンズ4の一端4cを
ピボット軸受33で支持し、平凸レンズ4の他端4d側
で、両レンズ3、4の球面3a、4a間に一対のベアリ
ング52を介在し、その平凸レンズ4の他端4d側を回
転駆動部13の小型モータ42によってピボット軸受3
3を中心に回転駆動するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオカメ
ラの手振れ補正装置に適用するのに最適な頂角可変プリ
ズムとビデオカメラの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビデオカメラによるビデオ撮影
中に、手振れ等によってビデオカメラが振れると、撮影
中の画像に揺れが発生してしまう。そこで、近年、ビデ
オカメラの鏡筒の先端に頂角可変プリズムを取り付け、
ビデオ撮影中におけるビデオカメラの手振れ等を内蔵し
たセンサーで検知し、その出力に応じて頂角可変プリズ
ムの頂角を可変して光軸をビデオカメラの振れた角度だ
け傾けることにより、撮影中の画像の揺れを打ち消すよ
うにしたビデオカメラの手振れ補正装置が公開されてい
る。
【0003】例えば、特開昭61−269572号公報
に記載された頂角可変プリズムは、蛇腹で覆った2枚の
板ガラス間に特殊な液体を封入し、一方の板ガラスの角
度調整によって、頂角可変プリズムの頂角を可変して、
ビデオカメラの振れ量を打ち消す方向に光軸を屈曲させ
るようにしたものである。また、特開平6−70220
号公報や特開平6−281889号公報には、屈折率と
球面の曲率半径が等しい平凹レンズと平凸レンズを互い
の球面が僅かな隙間を保つように対向させて配置し、一
方のレンズを球面に沿って回転させることにより、2つ
のレンズの2平面がなす頂角を可変するようにした頂角
可変プリズムが記載されている。そして、特開平6−2
81889号公報には、平凹レンズを固定し、平凸レン
ズを2軸アクチュエータを用いて互いに直交する2軸の
周りに回転駆動することによって、平凸レンズを平凹レ
ンズの球面に沿って直交する2軸方向に回転駆動するよ
うにした2軸回転駆動機構が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭62−
26957号公報に記載された頂角可変プリズムは、蛇
腹で覆った2枚の板ガラス間に特殊な液体を封入してい
るために、一方の板ガラスの角度を可変する際に、液体
の粘性抵抗が抗力として働き、板ガラスの角度の可変速
度に限度があり、高速の手振れに追従させ難いと言う問
題がある。また、特開平6−70220号公報や特開平
6−281889号公報に記載されている頂角可変プリ
ズムは、平凹レンズと平凸レンズの球面の曲率半径をあ
まり小さくできないために、狭いスペース内で、これら
のレンズを球面の曲率中心の周りに回転自在に保持する
ことが困難である。
【0005】なお、特開平6−70220号公報には、
平凸レンズをレンズ固定枠に固定し、平凹レンズと平凸
レンズの両端におけるこれらの球面間にボールを介在
し、平凹レンズをアクチュエータによってリンク継手を
介して駆動することによって平凹レンズと平凸レンズの
間に一定の隙間を保ちながら、平凹レンズを平凸レンズ
に対してこれらの球面に沿って移動させる構造が開示さ
れている。しかし、この構造では、平凹レンズと平凸レ
ンズの両方を直交する2軸方向に移動させることが困難
であり、ビデオカメラの手振れ補正装置のように、あら
ゆる方向の手振れに対応する必要があるものには不適当
である。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、平凹レンズと平凸レンズを組み合
せた頂角可変プリズムにおいて、平凹レンズと平凸レン
ズの球面間に隙間を安定して確保しながら、少なくとも
一方のレンズをこれらの球面に沿って簡単、スムーズ、
かつ、安定して回転駆動することができ、省スペース化
も達成できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の頂角可変プリズムは、球面どうしで対向さ
れた平凹レンズと平凸レンズのうちの少なくとも一方の
レンズを他方のレンズに対してこれらの球面に沿って回
転させるために、一方のレンズの一端側に回転支点部を
配置し、他端側に回転駆動部を配置し、かつ、一方のレ
ンズの他端側で、これら一方のレンズと他方のレンズの
球面間に回転ガイドを介在させたものである。
【0008】上記のように構成された本発明の頂角可変
プリズムは、球面どうしで対向された平凹レンズと平凸
レンズのうちの少なくとも一方を他方のレンズに対して
これらの球面に沿って回転駆動する際、その一方のレン
ズを一端側の回転支点部を中心として、他端側を回転駆
動部によって回転駆動する上に、その一方のレンズの他
端側では、これら一方のレンズと他方のレンズの球面間
に介在された回転ガイドによって、その一方のレンズを
これらの球面に沿って案内するようにしているので、平
凹レンズと平凸レンズの球面間に隙間を安定して確保し
ながら、その一方のレンズをこれらの球面に沿って簡
単、カムーズ、かつ、安定して回転駆動することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をビデオカメラの手
振れ補正装置に適用した頂角可変プリズムの実施の形態
について説明する。
【0010】「頂角可変プリズムの原理説明」まず、図
23によって頂角可変プリズムの原理について説明す
る。即ち、図23の(A)に示すクサビ形プリズム1は
屈折率n、頂角αであり、このクサビ形プリズム1では
入射光軸Fに対して出射光軸F1 に屈折角θが発生す
る。なお、屈折角θと頂角αの関係は次の(数1)で表
わされる。
【数1】
【0011】そこで、本発明の頂角可変プリズム2は、
図23の(B)に示すように、平凹レンズ3と平凸レン
ズ4で構成され、これら平凹レンズ3と平凸レンズ4を
これらの球面3a、4a間に僅かな隙間5を保って対向
させている。但し、これら平凹レンズ3と平凸レンズ4
の屈折率n及び球面3a、4aの曲率半径は等しく構成
されている。この頂角可変プリズム2は、図23の
(B)に点線で示すように、平凹レンズ3と平凸レンズ
4の平面3b、4bが光軸Fに対して直角の時には、光
は屈折しない。しかし、図23の(B)に実線で示すよ
うに、平凹レンズ3と平凸レンズ4とをこれらの球面3
a、4aに沿って相対的に矢印x方向に回転させて、こ
れらの平面3b、4b間に頂角αを形成すると、クサビ
形プリズム1と同等に(数1)により入射光軸Fに対す
る出射光軸F1 が発生する。そこで、平凹レンズ3と平
凸レンズ4の球面3a、4aに沿った相対的な回転方向
を直角2軸方向とし、その回転角を自在に制御すること
により、出射光軸F1 の屈折方向及び屈折角θの値を上
下左右に自在に可変することができる。そして、次に述
べるビデオカメラの手振れ補正装置は、この原理を応用
したものである。
【0012】「ビデオカメラの手振れ補正装置の概要説
明」次に、図22によって、ビデオカメラの手振れ補正
装置の概要を説明する。即ち、この手振れ補正装置6は
図23の(B)で説明した頂角可変プリズム2を内蔵し
ており、ビデオカメラ7の撮像レンズ8が内蔵された鏡
筒9の先端で、その撮像レンズ8の光軸F上に取り付け
られる。そして、この手振れ補正装置6には、ビデオカ
メラ7の手振れや振動等の振れ方向及び振れ量を直角2
軸方向において検出する振れ量検出センサー(図示せ
ず)が内蔵されている。まず、図22の(A)は、ビデ
オ撮影時におけるビデオカメラ7の静止状態を表わして
おり、この時、被写体Hの入射光F1 は頂角可変プリズ
ム2を通して撮像レンズ8の光軸F上に重なり、被写体
像はCCD等の撮像素子10の中央部に正確に結像され
ている。
【0013】次に、図22の(B)は、ビデオ撮影中の
手振れ等の振動時を示したものであり、ビデオカメラ7
が振動すると、振れ量検出センサーによってそのビデオ
カメラ7の振れ方向及び振れ量が検出され、その出力に
基づき、その振れ量を打ち消す方向に手振れ補正装置6
が頂角可変プリズム2の頂角αを可変する。即ち、ビデ
オカメラ6が、今、矢印x1 方向に振れた場合、平凹レ
ンズ3と平凸レンズ4をその振れ量を打ち消す方向であ
る矢印x2 方向に相対的に回転させて、ビデオカメラ7
の振れ量を打ち消す方向に頂角αを可変する。すると、
被写体Hからの入射光F1 が撮像レンズ7の光軸Fに対
して振れ量を打ち消す方向である矢印x3 方向に角度θ
だけ屈折されて、被写体像Hが撮像素子10の中央部に
結像される。つまり、ビデオカメラ7が矢印x1 方向に
振れたにも拘らず、その振れ量を頂角可変プリズム2の
頂角αの可変によって打ち消して、撮像素子10に結像
される被写体像Hの揺れを打ち消すような光学的補正を
行うものである。
【0014】「頂角可変プリズムのレンズ揺動機構の原
理説明」次に、図1、図19〜図21によって、頂角可
変プリズムのレンズ揺動機構の原理について説明する。
即ち、このレンズ揺動機構11は、図23の(B)に示
した頂角可変プリズム2における平凹レンズ3と平凸レ
ンズ4をこれらの球面3a、4aに相対的に回転駆動す
る際に、小型アクチュエータを用いて簡単に回転駆動す
ることができ、これらのレンズの球面どうしが接触する
ことなく、これらのレンズの球面間に僅かな隙間5を保
ってロスやガタなく、安定して回転駆動することがで
き、しかも、レンズ揺動装置11全体の小型化による省
スペース化や応答性の向上等を図ることができるように
したものである。
【0015】そこで、図1、図19によって、平凸レン
ズ4の回転駆動原理について説明する。即ち、平凸レン
ズ4の球面4aの曲率半径Rが、直径が大きい仮想球B
の曲率半径と同じである時、その平凸レンズ4の球面4
aの中心O1 を通り、その平凸レンズ4の平面4bに対
して垂直な法線X1 は仮想球Bの中心O2 を通る。そこ
で、法線X1 に対して所定の角度θ1 だけ傾斜され、仮
想球Bの中心O2 を通る直径方向の基準線である回転中
心線X2 の周りに、平凸レンズ4を矢印x方向に回転す
る時、曲率半径Rが一定であれば、その平凸レンズ4の
球面4aは仮想球Bの球面から全く外れることがない。
即ち、平凸レンズ4の球面4aは仮想球Bの球面に正し
く沿って矢印x方向に回転する。そして、当然、回転中
心線X2に対して直角な回転基準面Zを回転中心線X2
の周りに矢印x方向に回転させても、その回転基準面Z
は全く変動することがない。
【0016】そこで、本発明では、平凸レンズ4の一端
4c側を回転中心線X2 上において回転支点部12で支
持し、平凸レンズ4の他端4d側に回転駆動部13を配
置し、その他端4d側をガイド手段である回転ガイド1
4によって回転基準面Zに沿って案内させながら、回転
駆動部13によって平凸レンズ4を回転支点部12を中
心として回転中心線X2 の周りに矢印x方向に回転駆動
することによって、曲率半径Rを一定に保持することが
できて、平凸レンズ4の球面4aを仮想球Bの球面に正
しく沿わせるようにして、この平凸レンズ4を矢印x方
向に回転させることができるようにしたものである。そ
して、このことは、とりもなおさず、図23の(B)で
示したように、平凹レンズ3と平凸レンズ4とをこれら
の球面3a、4a間に僅かな隙間5を保って矢印x方向
に相対的に安定良く回転させることを可能にしている。
【0017】ところで、このレンズ揺動機構11では、
平凸レンズ4の法線X1 を図22及び図23で示した光
軸上に配置すると、その平凸レンズ4は光軸Fに対して
所定の角度θ1 だけ傾斜された回転中心線X2 の周りに
回転するために、この平凸レンズ4の回転運動の軌跡は
直線ではなく、弧を描くことになり、平凸レンズ4の回
転によって、その平凸レンズ4の平面4bに平凹レンズ
3の平面3bに対する傾きが発生することになる。そこ
で、この平凸レンズ4の平面4bの傾きがどの程度であ
るかを、図20によって考察する。
【0018】平凸レンズ4の光軸方向にz軸、z軸に垂
直な面内で平凸レンズ4の回転軸を含む方向にy軸、z
軸に垂直にx軸の空間直交座標をとっている。そして、
101が初期のレンズ平面の傾きを表わす法線ベクトル
(長さL)で、この座標系の原点を起点としている。1
03は原点を通り回転軸に平行な直線でz軸となす角度
をαとする。101はこの直線103の周りに回転する
ことになる。
【0019】102はこの法線ベクトルがレンズが回転
したことによって回転した後の法線ベクトルで、103
に垂直で101の終点Pを含む面においてこのベクトル
の終点は半径rの円104を描く。ここでrは(数2)
である。
【数2】
【0020】また、105はy軸に、106はx軸に垂
直な平面で以下ではこの2つの面にベクトルを投影して
動きを説明する。まず、円104で法線ベクトルが回転
したことによってできる弧の張る角度をθとすると、円
104の動径がxz面105に投影される長さは、rsi
n θ、yz面106に投影される長さはrcos θとな
る。このことから回転した法線ベクトルの終点Pの座標
を(x、y、z)とすると(数3)→(数4)→(数
5)となる。
【数3】
【数4】
【数5】
【0021】従って、法線ベクトルのXZ面への投影で
の回転角φは(数6)となり、XZ面への投影での回転
角度ψは(数7)となる。
【数6】
【数7】
【0022】このうち、φが意図した方向の回転角であ
り、ψは誤差成分である。ここで光軸と回転軸のなす角
αを30°とした時のφとψを計算により求めグラフに
表わすと図18のようになる。これから明らかなよう
に、φが小さい時、例えばφ=1°の時、これと垂直方
向の回転角ψはψ≒0.0326°であり、0.33%
以下であるが、φの値がこれより小さい時はこの比率が
もっと小さく、光軸の補正の動きとして無視できるもの
である。
【0023】このようにして、僅かな隙間をもって対向
配置された平凹レンズ3に対して、平凸レンズ4を回動
させても対向する球面3a、4aについては位置を変え
るわけではなく、平面の側だけ傾くので、平凹と平凸で
対向された2平面のなす角度だけが変わり、頂角可変プ
リズム2とすることができる。以上の機構は平凹レンズ
3についても全く同様に形成することができるので、そ
れぞれをビデオカメラの直角2軸方向に作動させること
によって前述したビデオカメラの手振れ補正を行うこと
ができる。
【0024】「手振れ補正装置の説明」次に、図1〜図
18によって、手振れ補正装置について説明する。ま
ず、図15〜図18に示すように、この手振れ補正装置
6は円筒状のレンズホルダー16内に平凹レンズ3と平
凸レンズ4とからなる頂角可変プリズム2を組み込み、
そのレンズホルダー16の外側に平凹レンズ3及び平凸
レンズ4を直角2軸方向にそれぞれ回転駆動する一対の
レンズ揺動機構11を取り付けている。そして、この手
振れ補正装置6はレンズホルダー16によってビデオカ
メラ7の撮像レンズ8が内蔵された鏡筒9の先端の外周
に脱着可能に取り付けられている。即ち、レンズホルダ
ー16の円筒部16aを鏡筒9の先端の外周に挿入し、
複数の締付けネジ17によって締め付けられるゴム等か
らなる締付けリング18を鏡筒9の先端の外周に圧着さ
せるようにして、レンズホルダー16を鏡筒9に同軸状
で、脱着可能に取り付けている。なお、締付けリング1
8は円筒部16aのフランジ部16bとは反対側の端部
の内周に形成された環状溝16c内に保持されていて、
鏡筒9の先端の外周に形成されている細い環状溝9aに
嵌合されるように構成されている。そして、このレンズ
ホルダー円筒部16aの先端の外周に一体に形成されて
いるフランジ部16bには直角な2軸であるX軸及びY
軸上において相対向される2箇所に各一対の回転支点部
取付け用切欠き19と、回転駆動部取付け用切欠き20
が形成されている。
【0025】そして、このレンズホルダー16内に平凹
レンズ3と平凸レンズ4とを組み合せた頂角可変プリズ
ム2が光軸Fに対して直角状に組み込まれている。この
際、平凹レンズ3が外側で、平凸レンズ4が内側に配置
され、かつ、平凸レンズ4を鏡筒9先端の撮像レンズ8
に接触しない程度に近接して配置することによって、手
振れ補正装置6全体の小型化を図っている。そして、平
凹レンズ3と平凸レンズ4とは直角な2軸であるX軸及
びY軸上において、それぞれレンズ揺動機構11によっ
て矢印x方向及び矢印y方向に回転駆動されるように構
成されている。
【0026】即ち、図1に示す前述した平凸レンズ4の
法線X1 及び回転中心線X2 を含む平面が図12に示し
たX軸上に配置されていて、図2に示す平凹レンズ3に
ついては、平凸レンズ4と同様の法線Y1 及び回転中心
線Y2 を含む平面が図15に示したY軸上に配置されて
いる。そして、これら平凸レンズ4及び平凹レンズ3は
同一構造のレンズ揺動機構11によって矢印x方向及び
矢印y方向に回転駆動されるが、ここでは、平凸レンズ
4のレンズ揺動機構11についてのみ説明し、平凹レン
ズ3のレンズ揺動機構11の説明は省略する。
【0027】即ち、まず、図1、図3、図8、図15及
び図17によって、平凸レンズ4の一端4cを支持する
回転支点部12について説明すると、その平凸レンズ4
の一端4cにレンズ支持部材21が一対の位置決めピン
22及びネジ23によって固着されていて、そのレンズ
支持部材21の中央に圧入された支軸24の先端の外周
に鋼球25が圧入されている。そして、レンズホルダー
16におけるフランジ部16bの切欠き19の外側に、
その切欠き19を跨ぐように配置されたほぼコ字状の軸
受部材26が一対の位置決めピン27及び28によって
フランジ部19の外側に固着されていて、レンズ支持部
材21がその切欠き19内に内側から挿入され、鋼球2
5が軸受部材26の外側に回転自在に取り付けられてい
る。この際、鋼球25の支軸24が軸受部材26の中央
に形成された挿通穴29に揺動可能に挿通され、その軸
受部材26の中央部の外側に一対のネジ30によって固
着された軸受カバー31とその軸受部材26との間で鋼
球25がその中心の周りにガタなく回転できるように支
持されていて、軸受部材26と軸受カバー31とに形成
された円錐状で一対の鋼球受面32と鋼球25とによっ
てピボット軸受33が構成されている。そして、図1に
示すように、そのピボット軸受33の鋼球25の中心が
回転中心線X2 上に配置されている。
【0028】次に、図1、図6、図7、図9〜図15に
よって、平凸レンズ4の回転駆動部13について説明す
ると、回転駆動部13については、その平凸レンズ4の
他端4dにレンズ支持部材35が一対の位置決めピン3
6及びネジ37によって固着されていて、このレンズ支
持部材35の先端にはピボット軸受33を中心とした円
弧状に形成されたガイド部材38が一体に形成されてい
る。そして、レンズホルダー16におけるフランジ部1
6bの切欠き20の外側に、その切欠き20を跨ぐよう
に配置されたほぼコ字状のモータ取付台39が一対の位
置決めピン40及びネジ41によって固着されている。
そして、このモータ取付台39の中央部の外側に小型ア
クチュエータである小型直流モータ42が一対のネジ4
3によって直角状に固着されていて、そのモータ軸42
aの先端の外周に固着されたプーリ44が切欠き20内
に外側から挿入されている。
【0029】そして、レンズ支持部材35及びガイド部
材38が切欠き20内に内側から挿入されていて、プー
リ44とガイド部材38との外周間にベルトであるスチ
ールベルト45がα巻きされている。即ち、図13に示
すように、このスチールベルト45の長さ方向の中央部
45aをプーリ44の外周に360°円形に巻き付けた
後、その両端部45bをガイド部材38の外周に360
°円弧状に巻き付ける。そして、そのスチールベルト4
5の中央部45aと両端部45bに形成したネジ挿通穴
45c、45dを挿通するネジ46a、46bによって
これら中央部45aと両端部45bをプーリ42とガイ
ド部材38のそれぞれの外周に固着している。なお、図
6に示すように、ガイド部材38の長さ方向の両端に
は、圧縮コイルバネ47によってピン48を介してスチ
ールベルト45を内側から両側方に押圧して緊張する緊
張部材49を備えたベルトテンショナー50が組み込ま
れている。
【0030】次に、図1、図2、図4、図5及び図11
によって、平凹レンズ3及び平凸レンズ4の回転ガイド
14について説明する。即ち、これら平凹レンズ3及び
平凸レンズ4の一端3c、4c側はそれぞれシャーシで
あるレンズホルダー16の軸受部材26にピボット軸受
33を介して回転自在に支持されていて、これら平凹レ
ンズ3及び平凸レンズ4の他端3d、4d側はそれぞれ
回転ガイド14によってこれらの球面3a、4aを直接
的に案内するように構成されている。つまり、これら平
凹レンズ3及び平凸レンズ4の回転ガイド14は、それ
ぞれガイドローラである一対のベアリング52で構成さ
れていて、これらのベアリング52は平凹レンズ3及び
平凸レンズ4の球面3a、4aの外周の一部に形成され
た凹部53内に支軸54を介して回転自在に取り付けら
れていて、これらの支軸54をこれらの凹部53内に押
え込んで位置決めするベアリングカバー55が一対のネ
ジ56によって平凹レンズ3及び平凸レンズ4に固着さ
れている。
【0031】そして、図4に示すように、これら平凹レ
ンズ3及び平凸レンズ4の一対のベアリング52は回転
支点部12の中心であるピボット軸受33の中心O3
球面3a、4aの中心O1 とを結ぶ直線P0 に対してレ
ンズ円周方向である矢印x、y方向に振り分けられた位
置に配置されている。なお、回転ガイド14としては、
ベアリング52やその他のガイドローラ及び球体等のい
わゆる転がり抵抗を有する部材によって構成することが
できるが、ベアリング52等のガイドローラによって構
成する場合には図4に示すように、ピボット軸受33の
中心O3 から放射され、上記直線P0 に対してレンズ円
周方向である矢印x、y方向に同角度θ2 に振り分けら
れた放射線P1 と支軸54の軸方向とが一致するように
配置されることになる。そして、これら一対のベアリン
グ52はそれぞれの一端3c、4c側がピボット軸受3
3によってそれぞれ支持されている平凹レンズ3及び平
凸レンズ4の他端3d、4d側の外周にこれらの球面3
a、4aの延長面として形成された部分球面3aa、4
aa又はその部分球面3aa、4aaと近似する面であ
る円筒面等を直接的に案内するように構成されている。
従って、平凹レンズ3及び平凸レンズ4はそれぞれピボ
ット軸受33と一対のベアリング52とによって3点支
持されていることになり、これら平凹レンズ3と平凸レ
ンズ4の球面3a、4a間には隙間5が安定して確保さ
れている。
【0032】次に、図1、図2、図11及び図15によ
って、平凹レンズ3と平凸レンズ4の球面3a、4aを
これらの回転ガイド14を構成している各一対のベアリ
ング52に相互に圧着する圧着手段である一対の圧着機
構57について説明する。まず、平凸レンズ4の球面4
aを平凹レンズ3側の一対のベアリング52に圧着する
圧着機構57はモータ取付台39のモータ42側とは反
対側に平行に取り付けられたガイドピン58と、これら
のガイドピン58に沿ってスライド自在に取り付けられ
たローラ支持板59と、そのローラ支持板59の中央部
に支軸60及びベアリング61を介して回転自在に取り
付けられた圧着ローラ62と、一対のガイドピン58の
外周に挿入されてローラ支持板59をモータ取付台39
側に平行に押圧する圧縮コイルバネからなる圧着バネ6
3とによって構成されていて、その圧着バネ63によっ
て圧着ローラ62をガイド部材38のモータ取付台39
とは反対側の側面8bに弾性的に圧着することによっ
て、平凸レンズ4の部分球面4aaを平凹レンズ3側の
2個のベアリング52に平行で、かつ、弾性的に圧着さ
せるように構成されている。なお、平凹レンズ3側の球
面3aを平凸レンズ4側の一対のベアリング52に圧着
する圧着機構57は、上記の平凸レンズ4側の圧着機構
57と同一構造に構成されている。但し、平凹レンズ3
側の圧着機構57はモータ取付台39のモータ42側に
取り付けられていて、圧着バネ63によって圧着ローラ
62をガイド部材38のモータ取付台39側の側面38
aに弾性的に圧着することによって、平凹レンズ3の部
分球面3aaを平凸レンズ4側の2個のベアリング52
に平行で、かつ、弾性的に圧着させるように構成されて
いる。
【0033】平凸レンズ4のレンズ揺動機構11は以上
のように構成されていて、図7及び図10に示すよう
に、モータ42によってプーリ44を矢印xa 方向に正
回転駆動すると、α巻きされたスチールベルト45を介
してガイド部材38がレンズ支持部材35と一体に矢印
b 方向にロスやガタなく正回転駆動される。また、そ
の逆に、モータ42によってプーリ44を矢印xa ′方
向に逆回転駆動すると、同様にスチールベルト45を介
してガイド部材38がレンズ支持部材35と一体に矢印
b ′方向にロスやガタなく逆回転駆動される。そし
て、レンズ支持部材35によって平凸レンズ4の他端4
dが矢印xb 及びxb ′方向にロスやガタなくスムーズ
に回転駆動されると、平凸レンズ4は図1に示す回転中
心線x2 上のピボット軸受33を中心にして、その回転
中心線X2 の周りで、回転基準面Zに沿って矢印xb
b ′方向にロスやガタなくスムーズに回転駆動される
ことになる。
【0034】この際、平凸レンズ4はピボット軸受33
と、平凹レンズ3側の回転ガイド14の一対のベアリン
グ52との3点で極めて安定良く支持されており、しか
も、圧着機構57によってその平凸レンズ4の部分球面
4aaが一対のベアリング52に常時平行に圧着されて
いるので、平凸レンズ4自体にもロスやガタが全く発生
しない。そして、ピボット軸受33と一対のベアリング
52によって、平凹レンズ3と平凸レンズ4の球面3
a、4a間には一定の隙間5が安定して確保される。従
って、図23の(B)で説明したように、平凹レンズ3
と平凸レンズ4の球面3a、4a間の僅かな隙間5を正
確に保ちつつ、平凸レンズ4を平凹レンズ3の球面3a
に沿って矢印x方向に相対的に回転駆動して、これら平
凹レンズ3及び平凸レンズ4の平面3b、4b間の頂角
αを可変することによって、図22で説明したようなビ
デオカメラ7の手振れ等に伴う光軸Fの光学的な補正を
高精度に実施することができるものである。
【0035】そして、本発明のレンズ揺動機構11によ
れば、図1及び図2に示すように、ピボット軸受33を
回転中心線X2 やY2 上の1点でシャーシであるレンズ
ホルダー16に保持すれば良く、平凹レンズ3及び平凸
レンズ4の球面3a、4aが球面の一部となる直径の大
きな球中心O2 から支軸等を延長させて平凹レンズ3及
び平凸レンズ4を回転自在に支持する必要が全くない。
従って、このレンズ揺動機構11の省スペース化による
手振れ補正装置6の大幅な小型、軽量化を図ることがで
きる。
【0036】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、この実施の形態で述べたレンズ揺動機構
11は頂角可変プリズム2のレンズ駆動に限定されるこ
となく、例えばビデオカメラ全体をパニングする機構や
その他各種の回転運動機構に適用可能である。また、こ
のレンズ揺動機構11における回転支点部12、回転駆
動部13、回転ガイド14及び圧着機構57には各種の
構造を採用することができる。また、この実施の形態で
は、平凹レンズ3と平凸レンズ4の両方のレンズを直角
な2軸方向である矢印x、y方向に回転駆動するように
したものを示したが、平凹レンズ3と平凸レンズ4の何
れか一方のレンズをレンズホルダー16等のシャーシに
固定して固定側レンズに構成し、他方のレンズの一端を
シャーシや固定側レンズの一端等に回転支点部12によ
って回転自在に支持して可動側レンズに構成し、その可
動側レンズの他端を回転駆動部13によって回転駆動す
ると共に、その可動側レンズの他端と固定側レンズの他
端との間に回転ガイド14を介在させ、かつ、圧着機構
57によって圧着させるように構成したものでも良い。
また、回転ガイド14のベアリング52は固定側レンズ
及び可動側レンズの何れの側に設けても良い。
【0037】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の頂角可
変プリズムとビデオカメラは次のような効果を奏する。
【0038】請求項1の頂角可変プリズムは、球面どう
しで対向された平凹レンズと平凸レンズのうちの少なく
とも一方のレンズを他方のレンズに対してこれらの球面
に沿って回転駆動する際、その一方のレンズを一端側の
回転支点部を中心として、他端側を回転駆動部によって
回転駆動するようにして、その一方のレンズをガタなく
安定して回転駆動する上に、その一方のレンズの他端側
では、これら一方のレンズと他方のレンズの球面間に介
在された回転ガイドによってその一方のレンズをこれら
の球面に沿って案内するようにして、平凹レンズと平凸
レンズの球面間に隙間を安定して確保しながら、その一
方のレンズをこれら球面に沿って簡単、スムーズ、か
つ、安定して回転駆動することができるようにしたの
で、一方のレンズの大きな回転半径の回転運動の案内を
省スペースで実現することができる上に、レンズ倒れ等
を一方のレンズの球面に沿った回転運動を極めて高精度
に行える。しかも、一方のレンズの一端側を回転支点部
で支持し、一方のレンズの他端側を回転駆動部によって
回転支点部を中心に回転駆動し、更に、その一方のレン
ズの他端側と他方のレンズの球面間に回転ガイドを介在
させる構造は、実施の形態で説明したように、平凹レン
ズと平凸レンズの両方のレンズを直交する2軸方向に回
転駆動することが容易であり、ビデオカメラの手振れ補
正装置等に適用すれば、あらゆる方向の手振れに高精度
に対向できるものである。
【0039】請求項2記載の頂角可変プリズムは、回転
支点部をピボット軸受で構成したので、一方のレンズを
回転ガイドによって球面に沿って安定して回転させるこ
とができる上に、ピボット軸受の取付け時の方向等の制
限がないことから、組立て等が容易となり、低コスト化
を図ることができる。
【0040】請求項3の頂角可変プリズムは、回転支点
部の中心とレンズの球面の中心とを結ぶ直線に対してレ
ンズの円周方向に振り分けられた少なくとも2つの回転
ガイドを備えたので、一方のレンズを回転支点部と少な
くとも2つの回転ガイドとによって3点支持又は3点以
上の支持点で安定して支持することができて、その一方
のレンズにレンズ倒れ等を全く発生させることなく、そ
の一方のレンズをロスやガタなく、極めて安定して、高
精度に回転駆動することができる。
【0041】請求項4の頂角可変プリズムは、回転ガイ
ドによって案内される球面が上記レンズの外周に延長し
て形成された部分球面又はその部分球面に近似する面で
構成されているので、平凹レンズ及び平凸レンズの光透
過領域における球面を傷つけることが全くない。
【0042】請求項5の頂角可変プリズムは、回転ガイ
ドを何れか一方のレンズに回転自在に取り付け、反対側
のレンズの球面をその回転ガイドに弾性的に圧着する圧
着手段を備えたので、レンズを球面に沿ってロスやガタ
なく極めて安定良く、高精度に回転駆動することができ
る。
【0043】請求項6の頂角可変プリズムは、一方のレ
ンズの平面の法線に対して所定の角度に傾斜され、か
つ、その一方のレンズの球面の曲率半径の中心を通る回
転中心線上に回転支点を配置したので、回転ガイドと相
俟って球面間に隙間を安定して確保しつつ、一方のレン
ズをスムーズに回転駆動することができる上に、その球
面の曲率半径の中心から長い腕を伸ばして回転支点部を
支持する必要も全くなく、省スペース化を実現できる。
【0044】請求項7のビデオカメラは、小型、軽量
で、応答性の高い頂角可変プリズムを鏡筒の先端に取り
付けたので、頂角可変プリズムを取り付けたことによる
ビデオカメラの大型、大重量化を防ぎ、ビデオ撮影時の
操作性が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した頂角可変プリズムの実施の形
態における平凸レンズを駆動するレンズ揺動機構を説明
する一部切欠き側面図である。
【図2】同上の平凹レンズを駆動する揺動機構を説明す
る一部切欠き側面図である。
【図3】図1のピボット軸受を説明する断面側面図であ
る。
【図4】図1のピボット軸受と、回転ガイドの一対のベ
アリングとの配置状況を説明する正面図である。
【図5】図4の一対のベアリング部分の詳細を説明する
正面図及び断面平面図である。
【図6】図1のレンズ揺動機構の斜視図である。
【図7】図6のレンズ揺動機構における平凸レンズの揺
動動作を説明する斜視図である。
【図8】同上のレンズ揺動機構の回転支点部を示した斜
視図である。
【図9】同上のレンズ揺動機構の回転駆動部を示した一
部切欠き側面図である。
【図10】図9の回転駆動部における回転駆動動作を説
明する一部切欠き側面図である。
【図11】同上のレンズ揺動機構の回転駆動部、回転ガ
イド及び圧着機構を説明する一部切欠き側面図である。
【図12】同上の回転駆動部におけるモータ、プーリ及
びスチールベルトを示した分解斜視図である。
【図13】同上のスチールベルトのα巻きを説明する斜
視図である。
【図14】同上の回転駆動部と圧着機構を説明する分解
斜視図である。
【図15】手振れ補正装置全体の斜視図である。
【図16】同上の手振れ補正装置のレンズホルダーの斜
視図である。
【図17】ビデオカメラの鏡筒先端への同上の手振れ補
正装置の取り付け方法と、回転支点部を説明する一部切
欠き側面図である。
【図18】ビデオカメラと手振れ補正装置を概略的に示
した分解斜視図である。
【図19】本発明のレンズ揺動機構の原理を説明する図
面である。
【図20】本発明のレンズ揺動機構における平凸レンズ
の回転駆動時の面振れの影響を解析する図面である。
【図21】同上の平凸レンズの回転駆動時の面振れ状況
を説明するグラフである。
【図22】ビデオカメラの手振れ補正装置を説明する概
略図である。
【図23】クサビ形プリズムと、平凹レンズ及び平凸レ
ンズの組み合せによる頂角可変プリズムとを説明する図
面である。
【符号の説明】
2は頂角可変プリズム、3は平凹レンズ、3aは平凹レ
ンズの球面、3aaは平凹レンズの部分球面、3bは平
凹レンズの平面、3cは平凹レンズの一端、3dは平凹
レンズの他端、4は平凸レンズ、4aは平凸レンズの球
面、4aaは平凸レンズの部分球面、4bは平凸レンズ
の平面、4cは平凸レンズの一端、4dは平凸レンズの
他端、5はレンズの球面間の隙間、6は手振れ補正装
置、7はビデオカメラ、8は撮像レンズ、9は鏡筒、1
0は撮像素子、11はレンズ揺動機構、12は回転支点
部、13は回転駆動部、14は回転ガイド、16はレン
ズホルダー(シャーシ)、33はピボット軸受、38は
ガイド部材、42は小型直流モータ(小型アクチュエー
タ)、52はベアリング、57は圧着機構、62は圧着
バネ、63は圧着ローラである。
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】請求項7のビデオカメラは、小型、軽量
で、応答性の高い頂角可変プリズムを撮像レンズの光軸
に取り付けたので、頂角可変プリズムを取り付けたこ
とによるビデオカメラの大型、大重量化を防ぎ、ビデオ
撮影時の操作性が飛躍的に向上する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球面どうしで対向された平凹レンズ及び平
    凸レンズと、 上記平凹レンズと平凸レンズの少なくとも一方のレンズ
    を他方のレンズに対してこれらの球面に沿って回転させ
    ることにより、これら平凹レンズと平凸レンズが形成す
    る頂角を可変する手段とを備え、 上記頂角可変手段が、上記一方のレンズの一端側に配置
    された回転支点部と、その一方のレンズの他端側に配置
    された回転駆動部と、上記一方のレンズの他端側に配置
    されて、これら一方のレンズと他方のレンズの球面間に
    介在された回転ガイドとによって構成されたことを特徴
    とする頂角可変プリズム。
  2. 【請求項2】上記回転支点部をピボット軸受で構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の頂角可変プリズム。
  3. 【請求項3】上記回転支点部の中心と上記球面の中心と
    を結ぶ直線に対してレンズ円周方向の振り分けられた少
    なくとも2つの回転ガイドを備えたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の頂角可変プリズム。
  4. 【請求項4】上記回転ガイドによって案内される球面が
    上記レンズの外周に延長して形成された部分球面又はそ
    の部分球面に近似する面で構成されていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2又は請求項3記載の頂角可変
    プリズム。
  5. 【請求項5】上記回転ガイドを何れか一方のレンズに回
    転自在に取り付け、反対側のレンズの球面をその回転ガ
    イドに弾性的に圧着する圧着手段を備えたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記
    載の頂角可変プリズム。
  6. 【請求項6】上記一方のレンズの平面の法線に対して所
    定の角度に傾斜され、かつ、その一方のレンズの球面の
    曲率半径の中心を通る回転中心線上に上記回転支点部を
    配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請
    求項3又は請求項4又は請求項5記載の頂角可変プリズ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項1又は請求項2又は請求項3又は請
    求項4又は請求項5又は請求項6記載の頂角可変プリズ
    ムを鏡筒の先端に取り付けたことを特徴とするビデオカ
    メラ。
JP8237359A 1996-08-21 1996-08-21 頂角可変プリズムとビデオカメラ Withdrawn JPH1065944A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002131605A (ja) * 2000-08-18 2002-05-09 Nikon Corp 保持装置、光学素子保持装置、鏡筒及び露光装置並びにマイクロデバイスの製造方法

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JP2002131605A (ja) * 2000-08-18 2002-05-09 Nikon Corp 保持装置、光学素子保持装置、鏡筒及び露光装置並びにマイクロデバイスの製造方法

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