JPH1064022A - 磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッド、並びにこれらの製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッド、並びにこれらの製造方法

Info

Publication number
JPH1064022A
JPH1064022A JP24140596A JP24140596A JPH1064022A JP H1064022 A JPH1064022 A JP H1064022A JP 24140596 A JP24140596 A JP 24140596A JP 24140596 A JP24140596 A JP 24140596A JP H1064022 A JPH1064022 A JP H1064022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
film
magnetoresistive
magnetoresistive element
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24140596A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Suzuki
忠男 鈴木
Yukio Kondo
由喜雄 今藤
Yoshihiro Sugano
佳弘 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP24140596A priority Critical patent/JPH1064022A/ja
Publication of JPH1064022A publication Critical patent/JPH1064022A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気抵抗効果膜の磁気特性が劣化せず、その
接続部が損傷されることがなく、コンタクト性の良い磁
気抵抗効果素子及び磁気ヘッド、並びにこれらの製造方
法を提供すること。 【解決手段】 磁気抵抗効果膜11上に形成する絶縁層
をアルミナからなる下部絶縁層16a及びSiO2 から
なる上部絶縁層16bの異なる材料による2層構造と
し、コンタクトホール61A、61Bの形成に際し、上
部絶縁層16bはドライエッチングにより、下部絶縁層
16aはウエットエッチングによりエッチングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果素子
及び磁気ヘッド、並びにこれらの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果を有する磁気抵抗効果膜
は、磁界を検出する磁気抵抗効果素子として、磁気セン
サ、磁気ヘッド、回転検出素子、位置検出素子等の分野
において盛んに用いられているものの改善の余地は多
い。
【0003】従来、磁気抵抗効果膜(以下、MR膜と称
することがある。)を用いた磁気抵抗効果素子(以下、
MR素子と称することがある。)としての薄膜MRヘッ
ドは、一般に、磁性膜、絶縁膜等の薄膜層が多層に積層
され、さらに導体コイルやリード線が形成されてなる磁
気ヘッドである。
【0004】この薄膜磁気ヘッドは、真空薄膜形成技術
により形成されるため、狭トラック化や狭ギャップ化等
の微細寸法化が容易であり、また高分解能記録が可能で
あるという特徴を有しており、高密度記録化に対応した
磁気ヘッドとして注目されている。
【0005】このような薄膜MRヘッドにおいて、MR
膜とリード電極とを接続するには、SiO2 等の絶縁膜
をRIE(リアクティブ・イオン・エッチング)等のド
ライエッチングでMR膜面までエッチングしてコンタク
トホールを形成し、その後スパッタリング等で電極膜を
成膜し、エッチングによるパターニングでリード電極を
形成している。
【0006】このようなリード電極接続工程を含むMR
素子の製造方法を図22〜図29について詳細に説明す
る。
【0007】まず、図22に示すようなFe−Ni等か
らなる下層シールドコア13上に、図23に示すよう
に、アルミナからなる絶縁層14を形成後、この上にF
e−Ni等からなるMR膜11を所定パターンで形成
し、この上に図24のようにSiO2 からなる絶縁層1
5を成膜する。
【0008】次いで、図25(a)に示すように、MR
膜11とバイアス電極とを接続させるためコンタクトホ
ール21AをMR膜11の一方の端部にかけて形成す
る。
【0009】しかしこのスルーホール21Aは、フォト
レジストマスク22を用いたRIEによるドライエッチ
ングで形成するため、この過程において、図25(b)
に拡大図示するように、オーバーエッチングによりMR
膜11の電極との接続部がエッチングにより侵食され、
MR膜11に段差11aが生じる場合がある。そして、
この状態は修復されないまま、それ以降の工程が実施さ
れることになる。
【0010】次いで、図26に示すように、コンタクト
ホール21Aに、バイアス媒体17aと一体のリード電
極の一方の端部17bを被着してMR膜11の一端に接
続する。バイアス媒体(導体)17aは、後述の図2に
示す如くにリード電極17の一部としてMR膜11上の
絶縁層15上に配設される。
【0011】次いで、リード電極17上を図27のよう
に、SiO2 からなる絶縁層28で被覆する。
【0012】次いで、図28(a)のように、MR膜1
1の他端部において、フォトレジストマスク32を用い
て、絶縁層28及び15をRIEでドライエッチングし
てスルーホール21Bを形成する。そして、ここにおい
ても上記したのと同様なオーバーエッチングの事態が発
生し、図28(b)に拡大図示するように、段差11a
がやはり発生する場合がある。
【0013】上記の工程後は、図29に示すように、T
i等からなるリード電極19とFe−Ni等からなる上
層シールドコア20とを所定パターンに成膜し、更に破
線位置まで成膜した各層19及び20を仮想線位置で切
断する工程を経て、MR素子を作製する。
【0014】しかしながら、上記した方法は次に示すよ
うな欠点があり、歩留りを低下させる大きな原因となる
場合がある。
【0015】(1)絶縁膜をエッチングする際に、MR
膜面までドライエッチングしてしまう場合があるため、
オーバーエッチングによるMR膜厚の減少と、イオン衝
撃によるダメージでMR膜の透磁率が劣化することがあ
る。
【0016】(2)このようなオーバーエッチングによ
りコンタクトホールのエッジ部でMR膜に段差が生じ、
バルクハウゼンノイズの原因となることがある。
【0017】(3)絶縁膜をRIEでMR膜面までエッ
チングすると、MR膜表面にフッ化物が生じる。それに
より、リード電極を接続すると、コンタクト抵抗が生じ
ることがある。このフッ化物を除去すると、MR膜が更
に薄くなってしまう。
【0018】上記の如く、従来のMR素子の製造方法に
おいては、スルーホール21A、21Bの形成時にドラ
イエッチングによってMR膜11が侵食され易い。しか
し、スルーホール21A、21Bの形成には精度が要求
されるため、加工精度の高いドライエッチングに依らざ
るを得ない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情に鑑みてなされたものであって、上記のMR膜の
如き磁気抵抗効果膜の接続部に損傷がなく、コンタクト
性が良好な磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッド、並びにこ
れらの製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明による磁気
抵抗効果素子は、磁気抵抗効果膜上に設けられた絶縁層
の一部が除去され、この除去部に被着された電極と前記
磁気抵抗効果膜とが接続されている磁気抵抗効果素子に
おいて、前記絶縁層のうち少なくとも前記磁気抵抗効果
膜に接する絶縁層部分に、ウエットエッチングによる前
記除去部が形成されており、この除去部の底面において
も前記磁気抵抗効果膜が平坦性を保持していることを特
徴とする磁気抵抗効果素子、及びこの磁気抵抗効果素子
を少なくとも一部に有する磁気ヘッドに係るものであ
る。
【0021】また、本発明は、磁気抵抗効果膜上に設け
られた絶縁層の一部が除去され、この除去部に被着され
た電極と前記磁気抵抗効果膜とが接続されている磁気抵
抗効果素子の製造方法において、前記絶縁層のうち少な
くとも前記磁気抵抗効果膜に接する絶縁層部分に、ウエ
ットエッチングにより前記除去部を形成し、この除去部
の底面においても前記磁気抵抗効果膜の平坦性を保持す
ることを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法に係る
ものである。
【0022】本発明の磁気抵抗効果素子によれば、接続
に必要な絶縁層の除去部を形成するのに、磁気抵抗効果
膜と接する部分はウエットエッチングしているので、磁
気抵抗効果膜の磁気特性を劣化させることなく、しかも
接続部のコンタクト抵抗が生じず、素子本来の目的にか
なうようにリード電極を接続することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明による磁気抵抗効果素子及
び磁気ヘッド、並びにこれらの製造方法においては、絶
縁層が、磁気抵抗効果膜に接する側の第1部分と、この
部分に関し前記磁気抵抗効果膜とは反対側の第2部分と
を有し、前記第1部分及び前記第2部分のエッチング条
件が互いに異なっており、これらの第2部分及び第1部
分の各エッチングにより前記絶縁層の除去部である接続
孔が形成されていることが望ましい。
【0024】この場合、上記の絶縁層が少なくとも2層
によって形成され、これらの層のエッチング条件が互い
に異なり、絶縁層の第1部分と第2部分とが互いに異な
る材料からなっていることが望ましい。
【0025】また、上記の絶縁層は単一層で設けられて
いてもよい。
【0026】また、上記の絶縁層の第2部分がドライエ
ッチングされ、その第1部分がウエットエッチングされ
ていることが望ましい。
【0027】ここで「第1部分」又は「第2部分」とは
積層数に拘らず、絶縁層がMR膜に接する部分又は層が
第1部分であり、これ以外の中間層以上は第2部分であ
る。従って、例えば絶縁層が3層以上であってもMR膜
に接する最下層は第1部分、2層目以上は第2部分とな
る。
【0028】また、上記の絶縁層のうち磁気抵抗効果膜
と接する部分の膜厚が100nm以下であることが望ま
しい。
【0029】また、上記の絶縁層のうち磁気抵抗効果膜
と接する部分が、300℃以下の熱処理時に磁気抵抗効
果膜の磁気特性を劣化させない材料からなっていること
が望ましい。
【0030】そして、磁気ヘッドには上記の如き磁気抵
抗効果素子が少なくとも一部に用いられていることが望
ましい。
【0031】この磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子を有
する再生ヘッドとして構成されるのがよい。そして、磁
気抵抗効果素子を有する再生ヘッド部と、この再生ヘッ
ド部に一体化された記録ヘッド部とによって複合ヘッド
として構成することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明が以下の実施例に限定されるものでないことは勿
論である。
【0033】図1は、本発明の第1の実施例による磁気
抵抗効果素子(再生ヘッド部)の製造過程における要部
を示す断面図であり、ハードディスク用MR/IND
(インダクティブ型)薄膜磁気ヘッドのMR素子を示し
ている。なお、前記した従来例と共通な部分については
共通な符号を用いる。
【0034】即ち、本実施例のMR素子からなる再生ヘ
ッド30は、図示省略したガラス基板12上に、下層シ
ールドコア13、非磁性層14、MR膜11、絶縁層1
6a及び絶縁層16bの2層からなる絶縁膜16、バイ
アス電極17a、絶縁層28、リード電極19、上層シ
ールドコア20がこの順に積層された積層構造になって
いる。そして、その製造過程において、MR膜11上の
絶縁層16(更には28)が2段階エッチング(ドライ
エッチング+ウエットエッチング)によりコンタクトホ
ール61A、61Bが形成され、MR膜11の接続部1
1b、11bがリード電極17及び19(図2参照)に
接続されている。
【0035】本実施例による再生ヘッド30が前述した
従来例と基本的に異なる点は、MR膜11上の絶縁層が
従来の如き単一層ではなく例えば2層16a、16b
(これは3層以上であってもよい。)の積層構造とし、
MR膜11に接する側16aにはウエットエッチングに
好適な材料を用い、その上層16bにはドライエッチン
グに好適な材料を用い、これらの2層のうち上層16b
がドライエッチングされ、下層16aがウエットエッチ
ングされていることである。
【0036】これにより、MR膜11の接続部11b面
がドライエッチングにより既述した如くに損傷されるこ
とがなく、他の面11cとほぼ同一面を保持するように
平坦に形成される。従って、それ以降の所定の工程を経
て、透磁率が安定し、バルクハウゼンノイズがなく、コ
ンタクト性の良好な高品質なMR素子が得られることに
なる。
【0037】図2は、本実施例によるMR素子30を組
み込んだMRヘッド50の要部について、リード電極1
7、19より下部とその上部とを分離して示す斜視図で
ある。
【0038】即ち、図2のB部を抽出して示した詳細図
の如く、リード電極17と19との間に接続されている
MR膜11上をリード電極17の一部であるバイアス導
体17aがブリッジを形成して立体交差し、バイアス導
体17aはこの交差部の上を跨ぐようにリード電極19
が折り返している。そして、この折り返したリード電極
19が接続部23aと23bに設けたリード線(図示せ
ず)を介して端子電極18に接続されている。
【0039】図2に示したヘッド上部は下部と結合する
ことによって再生ヘッド30と記録ヘッド40とからな
る複合ヘッドとしての薄膜MRヘッド50が構成され
る。両ヘッド30、40に共通する共通コア20上に記
録ギャップ材を介して記録コイル3が設けられ(実際に
は更に層間絶縁膜を介して設けられ)、この記録コイル
3が層間絶縁膜によって被覆され、更にこの上に上側コ
ア2が被着され、メディア対向面29に記録ギャップ5
(図17参照)を形成している。なお、再生ヘッド30
においては、メディア対向面29に再生ギャップが非磁
性層14(図1参照)により形成される。
【0040】そして、上記の上層シールドコア20は両
ヘッドに共通のコアとして用いられ、この共通コアを一
方の磁極とし、他方を書込みコア2とする記録ヘッド4
0が、再生ヘッド30と共に磁気記録媒体のトラック方
向に配置される。
【0041】これにより、リード電極17と19との間
でMR膜11にセンス電流を流し、対向面29に直交し
て(図2においては上下方向に)走行する磁気記録媒体
の記録トラックに記録された磁界の変化によって生じる
磁気抵抗の変化をリード電極17−19間の電流又は電
圧変化として検出する。
【0042】図3〜図7は、本実施例におけるMR膜に
対するリード電極の接続構造を形成する工程を原理的に
示す概略断面図である。
【0043】即ち、MR膜11上の絶縁層16を材質の
異なる2層構造とし、これらをそれぞれ異なるエッチン
グ法によってエッチングすることにより、MR膜11が
損傷することなく平坦な接続面11bが形成される状況
を示すものである。但し、後述する具体的な製造工程の
如く実際には、MR膜11の両端のコンタクトホールを
別々に形成するが、ここでは、同時に形成した場合で説
明する。
【0044】即ち、図3のように、ガラス基板12、下
層シールドコア13、非磁性層14(これらは図では符
号12〜14としてまとめて示す。)上に所定パターン
にMR膜11を形成し、この上に、例えばアルミナから
なる絶縁層16a(20nm厚)と、例えばSiO2
らなる絶縁層16b(400nm厚)とをそれぞれスパ
ッタリング又は蒸着により順次形成する。MR膜11直
上に成膜するアルミナ16aは、300℃以下の熱処理
において、拡散等によりMR膜11の磁気特性(特に保
磁力Hc)を劣化させることのない材料である。
【0045】次に、図4のように、フォトレジスト膜2
2をコンタクトホール用のマスクパターンに加工した
後、まずRIE等によるドライエッチングによりSiO
2 絶縁層16bのみをエッチングする。
【0046】そして、図5のように、コンタクトホール
部に残ったアルミナ絶縁層16aをMR膜11をエッチ
ングしない例えばアルカリ溶液でウエットエッチング
し、コンタクトホール61A、61Bを形成する。
【0047】上記の絶縁層16bとしてSiO2 を用い
ているのは、これは加工性が良く、加工精度の良いドラ
イエッチングによるエッチングが可能であるためであ
り、400nmと比較的大きな厚みにする。また、MR
膜11に接する側の上記のアルミナ絶縁層16aは20
nm(100nm以下が望ましい。)の厚みに薄く形成
しているのは、ウエットエッチングによるアンダーエッ
チング(オーバーエッチング)を避けると共に、MR膜
11の損傷を避けることができるためである。この絶縁
層16aはまた、その構成元素が熱処理時(300℃以
下)にMR膜11へ拡散することのないものである。
【0048】上記の如く、SiO2 絶縁層16bを例え
ばCF4 プラズマでドライエッチングし、アルミナ絶縁
層16aを例えばアルカリ溶液でウエットエッチングを
行った後、フォトレジスト膜22をアセトン(ジメチル
スルホキシドでもよい。)で溶解して除去する。これに
より、MR膜11は、図5の要部を拡大して示す図6の
如く、エッチングによる損傷を受けることなく良好な接
続部11bが形成され、また下層16aをウエットエッ
チングしているためにフッ化物も発生しない。
【0049】このようにして絶縁層16a、16bをエ
ッチングしてコンタクトホール21A、21Bを形成
後、図7のように、Cu等(300nm厚)のリード電
極17、19をMR膜11の両端にそれぞれ形成する。
従って、MR膜11の接続部11bは良好な状態を保持
したまま製品化されるから、コンタクト抵抗の生じない
高性能なMR素子を提供することができる。
【0050】従って、本実施例により得られる効果は、
次のようにまとめられる。 (1)MR膜11のオーバーエッチングがないため、M
R膜11の透磁率が劣化しない。 (2)MR膜11のオーバーエッチングがないため、コ
ンタクトホールのエッジ部でMR膜の段差が生じず、こ
れによるバルクハウゼンノイズの発生が抑えられる。 (3)MR膜11の表面にフッ化物等の反応性生成物が
生じないため、リード電極の接続におけるコンタクト抵
抗が生じない。
【0051】こうした顕著な効果を得るには、上記した
絶縁層16a、16bの材質及び膜厚は、次の如くであ
ることが望ましい。
【0052】 (この範囲を外れて膜厚が大きすぎると、ドライエッチ
ングの時間が増え、下層16aが相対的に薄くなってド
ライエッチングによるMR膜へのダメージが生じ易く、
また膜厚が小さすぎると、下層16aが相対的に厚くな
ってウエットエッチングによるアンダーエッチング等が
進行し易い。)
【0053】 (この範囲を外れて膜厚が大きすぎると、ウエットエッ
チング時間が増え、アンダーエッチング等が進行し易
く、また膜厚が小さすぎると、上層16bが相対的に厚
くなってドライエッチング時間が増え、MR膜11への
ダメージが生じ易い。)
【0054】次に、本実施例によるMR素子の製造工程
を図8〜図17について更に詳細に説明する。
【0055】まず、図8のように、例えばFe−Niに
より例えば2μmの厚みで下層シールドコア13を形成
する。
【0056】次いで、図9のように、上記下層シールド
コア13の上に、例えばアルミナにより例えば200n
mの厚みに非磁性層14を再生ギャップ材として積層
し、この上に、MR膜11を例えば50nmの厚みで所
定パターンに形成する。このMR膜11はFe−Ni等
で形成し、例えばコバルト−クロム−白金の合金からな
るハード膜と、鉄−ニッケルのパーマロイ膜と、アルミ
ナ膜と、鉄−ニッケルのパーマロイ膜とをこの順に積層
してMR膜11を形成してよい。
【0057】次いで、図10のように、その上に、30
0℃以下の熱処理(特に絶縁膜のリフローによる表面平
坦化処理)時に拡散によりMR膜の磁気特性を劣化させ
ない材料、例えばアルミナからなる絶縁層16aを例え
ば20nmの厚み(パターニング精度維持のため、10
0nm以下の厚みが望ましい。)にスパッタリング又は
蒸着により成膜し、続いてこの上に、例えばSiO2
らなる絶縁層16bを例えば400nmの厚みにスパッ
タリング又は蒸着によって形成する。
【0058】このようにMR膜11上の絶縁層16を異
なる材料16a、16bにより2層構造にするのは、前
記した説明(図3〜図7)と同じ理由に基づくものであ
り、本実施例の特筆すべき特徴である。
【0059】次いで、図11のように、MR膜11の一
方の端部上にドライエッチングとウエットエッチングの
組み合わせによってコンタクトホール61Aを形成す
る。即ち、所定形状のフォトレジスト22によりコンタ
クトホール61A部以外を覆い、上層の絶縁層16bを
例えばCF4 プラズマによりドライエッチングする。こ
れにより、SiO2 絶縁層16bのみが精度よくエッチ
ングされ、アルミナの下層絶縁層16aは残る。
【0060】次いで、図12のように、マスク22をそ
のまま用い、ドライエッチングされずに残っているアル
ミナの絶縁層16aを例えばアルカリ溶液でウエットエ
ッチングする。これにより、MR膜11をエッチングに
より損傷させることなく絶縁層16aをエッチングでき
ると共に、等方性のあるウエットエッチングでも、この
アルミナの絶縁層16aが20nmと極めて薄い層であ
るためにコンタクトホール61Aの加工精度を低下させ
ることはなく、高精度でコンタクトホール61Aを形成
できる。
【0061】これにより、MR膜11までオーバーエッ
チングすることがないため、MR膜11の透磁率が劣化
しない。また、コンタクトホール61Aのエッジ部での
MR膜11の段差がないので、これによるバルクハウゼ
ンノイズの発生を抑えられると共に、MR膜11表面に
フッ化物等の反応性生成物が生じないため、次の工程に
おけるリード電極との接続においてコンタクト抵抗が生
じない。
【0062】次いで、図13のように、レジストマスク
をアセトン等で溶解、除去した後、コンタクトホール6
1aに例えばCuによるリード電極17を被着し、バイ
アス導体17aを絶縁層16b上に形成する。これらの
電極17及び17aは例えば300nmの厚さで形成す
る。そして、この上に図14のように、例えばSiO2
からなる絶縁層28を全面にスパッタリング又は蒸着に
より厚さ600nmに形成する。
【0063】次いで、図15のように、MR膜11の他
端部にもコンタクトホール61Bを形成する。このコン
タクトホール61Bの形成に際しても、上記したコンタ
クトホール61Aの場合と同様に、フォトレジストマス
クを用いた絶縁層28及び16bのドライエッチング、
絶縁層16aのウエットエッチングにより、MR膜11
に損傷を与えることなく、コンタクトホール61Bを高
精度に形成でき、良好なコンタクト性が確保される。
【0064】次いで、図16のように、この上に、例え
ばTiからなるリード電極19をスパッタリング又は蒸
着で形成し、続いてこの上に上層シールドコア20とし
て例えばFe−Ni合金を3μmの厚さにスパッタリン
グ又は蒸着で形成する。そして、常法に従って後工程を
行い、最終的には、仮想線位置で切断されてMRヘッド
を完成する。
【0065】図17は、完成したMRヘッド50の要部
を示す概略断面図(図2のC−C線に沿う断面図)であ
るが、図16における符号16aから19までの部分は
省略して示してある。そして、図16における上層シー
ルドコア20上には図16に示す如く、記録ギャップ層
5、平坦化層6、記録コイル3、平坦化層4及び記録コ
ア2が形成された後に、図16におけるスルーホール6
1B近傍で切断されてメディア対向面29が形成され
る。
【0066】上記の如き製造方法により、本実施例のM
Rヘッド50は、エッチングによりMR膜11の接続部
11bが損傷されることなく平坦に形成され、この接続
部の状態がそれ以降の製造工程においても保持され、良
好なコンタクト性により高性能な製品として完成する。
【0067】本実施例によれば、MR膜11上の絶縁層
16が異なる材料16a、16bにより2層構造として
形成され、上層16bとしてSiO2 を用い、厚く形成
して精度の高いドライエッチングによりエッチングする
一方、MR膜11に接する下層16aをアルミナを用い
て薄く形成し、ウエットエッチングしているので、エッ
チングによりMR膜11を損傷させることがない。
【0068】また、300℃以下の熱処理においても、
MR膜11の磁気特性を劣化させない材料のアルミナを
下層16aに用いているので、MR膜11の磁気特性は
変化せず、MR膜11が損傷されることもなく平坦に形
成されるので、バルクハウゼンノイズの発生が抑制され
る。
【0069】そして、MR膜11に接する部分の絶縁層
16aのエッチングがドライエッチングでないため、フ
ッ化物も堆積することなく、良好なコンタクト性が得ら
れ、製品の性能が向上し、歩留りが向上する。
【0070】図18は、本発明の第2の実施例によるM
R素子を示す要部の断面図である。
【0071】本実施例によれば、図示の如く、上記した
第1の実施例がMR膜11上の絶縁層16を2層構造に
しているのに対して単一層25に形成したものである。
そして、これ以外の部分は第1の実施例と同様であるの
で、同一部分についての詳細な説明は省略し、異なる部
分についての製造工程を中心に説明する。
【0072】即ち、MR膜11上に成膜する絶縁層25
は例えばアルミナ(SiO2 でもよい。)によって図1
9のように成膜し、この絶縁層25中の仮想線より上部
25bはドライエッチングでエッチングし、下部25a
はウエットエッチングによりエッチングし、コンタクト
ホール61A、61Bを形成している。
【0073】このエッチングに際しては、図20(a)
に示すように、フォトレジスト膜22により非エッチン
グ部をマスクし、まず絶縁層上部25b側をドライエッ
チングする。絶縁層25のように同一材料からなる単一
層に対して、ドライエッチングを途中で止めて下部を残
すことは難しいことではあるが、厳密に制御することに
より下部25aの厚みを比較的(図1の16aに比べ
て)大きくしておけば、下部25aを残して上部25b
のみをドライエッチングすることは可能である。そし
て、ウエットエッチングするために残す部分22aの厚
みが第1の実施例に比べて厚くなる。
【0074】この場合、CF4 プラズマで上部25bの
ドライエッチングを行う場合、フォトレジスト22の構
成材料、エッチングガス成分及びエッチング材料が相互
に重合反応し、図20(a)に示す如くエッチング面に
ポリマー状の堆積物35を堆積する場合がある。そし
て、これが耐エッチング作用をするため、下部25aを
ウエットエッチングする際に上部25aのエッチング面
を保護することにより、パターン精度を保持できる。
【0075】しかし、上記のように重合反応により堆積
物35が堆積しない場合や、耐エッチング作用する程に
は堆積しない場合には、図20(b)のように、下部2
5aをウエットエッチングする際に、ドライエッチング
により仮想線で示した上部25bのエッチング面が実線
で示すエッチング面のように更に侵食されることがあ
る。
【0076】このような状態の場合には、ウエットエッ
チングの等方性のためにエッチング面の精度は低下し易
いが、例えば、全てをウエットエッチングする場合の破
線で示すエッチング面に比べれば、下部25aの侵食は
少なくてすむことになる。
【0077】しかし、いずれの場合も、このような現象
を設計段階で見込むことにより、必要なエッチング領域
及び量は確保されるものであり、しかも、MR膜に接す
る下部25aがウエットエッチングされることにより、
MR膜11の接続部11bは損傷されることなく良好に
形成することができる。
【0078】図21(a)、(b)は、次の工程におい
てリード電極17、19を形成した状態を示すが、図2
0の(a)及び(b)にリード電極を形成した状態をそ
れぞれ示している。
【0079】本実施例によれば、MR膜11に接する部
分の絶縁層25aをウエットエッチングにより除去する
ので、MR膜11の接続部11bが良好に形成され、前
記した第1の実施例と同様の効果が奏せられると共に、
更に、絶縁層25が単層であるためにその形成が容易と
なる。
【0080】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基づいて種々に変形が
可能である。
【0081】例えば、上述の実施例ではMR膜上の絶縁
膜を2層構造としたが、3層又は3層以上の構造とする
こともできる。
【0082】そして、少なくともMR膜に接する部分を
ウエットエッチングする構造及び製造方法は、上述した
MR素子に関するものに限らず、GMR素子(巨大磁気
抵抗効果素子)を構成するMR膜等についても適用でき
る。また、薄膜型であれば、上述の複合ヘッドに限ら
ず、他のタイプのヘッドの組み合わせであってよい。
【0083】また、MR膜11上の絶縁層をドライエッ
チングとウエットエッチングとによりエッチングするた
めの異なる材料による2層構造も、上述の実施例以外の
材料により形成し、要は、MR膜11に接する側がウエ
ットエッチングされ、他方側がドライエッチングされる
材料であればよい。
【0084】また、上述の実施例におけるそれぞれの層
の材質や膜厚も実施例に限定することなく適宜の材料及
び膜厚で形成することができる。例えば、上述したコア
材又は軟磁性膜としては、軟磁性を示すものであれば、
従来公知の材料が使用可能であるが、特にNi−Fe系
合金から構成されるのがよい。
【0085】また、上記したような各膜の成膜方法とし
ては、従来公知のものがいずれも使用可能である。例え
ば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティ
ング法等が挙げられるが、合金膜を成膜する場合には、
この合金の組成比に等しいターゲットを使用したスパッ
タリング法によって成膜することが好ましい。このスパ
ッタリング法としては、RFマグネトロン方式、DCマ
グネトロン方式、対向ターゲット方式等が有効である。
【0086】
【発明の作用効果】本発明は、上述した如く、磁気抵抗
効果膜上に設けられた絶縁層の一部が除去され、この除
去部に被着された電極と前記磁気抵抗効果膜とが接続さ
れている磁気抵抗効果素子において、前記絶縁層のうち
少なくとも前記抵抗効果膜に接する絶縁層部分にウエッ
トエッチングによる前記除去部が形成されており、この
除去部の底面においても前記磁気抵抗効果膜が平坦性を
保持しているので、この除去部における磁気抵抗効果膜
の透磁率が劣化せず、バルクハウゼンノイズの発生も抑
えられ、コンタクト抵抗を発生させることなしに前記電
極が良好に接続される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に基づく磁気抵抗効果素
子の要部の断面図である。
【図2】同、磁気抵抗効果素子を組み込んだMRヘッド
の概略分解斜視図である。
【図3】同、磁気抵抗効果素子の製造工程における一工
程段階を示す概略断面図である。
【図4】同、磁気抵抗効果素子の製造工程における他の
工程段階を示す概略断面図である。
【図5】同、磁気抵抗効果素子の製造工程における他の
工程段階を示す概略断面図である。
【図6】同、磁気抵抗効果素子の製造工程における他の
工程段階を示す概略断面図である。
【図7】同、磁気抵抗効果素子の製造工程における他の
工程段階を示す概略断面図である。
【図8】同、磁気抵抗効果素子の具体的な製造方法の一
工程段階を示す断面図である。
【図9】同、磁気抵抗効果素子の具体的な製造方法の他
の工程段階を示す断面図である。
【図10】同、磁気抵抗効果素子の具体的な製造方法の
他の工程段階を示す断面図である。
【図11】同、磁気抵抗効果素子の具体的な製造方法の
他の工程段階を示す断面図である。
【図12】同、磁気抵抗効果素子の具体的な製造方法の
他の工程段階を示す断面図である。
【図13】同、磁気抵抗効果素子の具体的な製造方法の
他の工程段階を示す断面図である。
【図14】同、磁気抵抗効果素子の具体的な製造方法の
他の工程段階を示す断面図である。
【図15】同、磁気抵抗効果素子の具体的な製造方法の
他の工程段階を示す断面図である。
【図16】同、磁気抵抗効果素子の具体的な製造方法の
他の工程段階を示す断面図である。
【図17】同、磁気抵抗効果素子の具体的な製造方法の
他の工程段階を示す断面図である。
【図18】本発明の第2の実施例に基づく磁気抵抗効果
素子の要部の断面図である。
【図19】同、磁気抵抗効果素子の製造工程における一
工程段階を示す概略断面図である。
【図20】同、磁気抵抗効果素子の製造工程における他
の工程段階を示す概略断面図であり、(a)は堆積物が
付着した場合、(b)は堆積物が付着しない場合であ
る。
【図21】同、磁気抵抗効果素子の製造工程の他の工程
段階を示す一部分の概略断面図であり、(a)及び
(b)は図20の(a)及び(b)にそれぞれ対応する
状態である。
【図22】従来例による磁気抵抗効果素子の製造工程の
他の工程段階を示す断面図である。
【図23】同、磁気抵抗効果素子の製造工程の他の工程
段階を示す断面図である。
【図24】同、磁気抵抗効果素子の製造工程の他の工程
段階を示す断面図である。
【図25】同、磁気抵抗効果素子の製造工程の他の工程
段階を示す断面図であり、(a)はその断面図、(b)
は(a)のA部の拡大図である。
【図26】同、磁気抵抗効果素子の製造工程の他の工程
段階を示す断面図である。
【図27】同、磁気抵抗効果素子の製造工程の他の工程
段階を示す断面図である。
【図28】同、磁気抵抗効果素子の製造工程の他の工程
段階を示す断面図であり、(a)はその断面図、(b)
は(a)のB部の拡大断面図である。
【図29】同、磁気抵抗効果素子の製造工程の他の工程
段階を示す断面図である。
【符号の説明】
2…記録コア、3…記録コイル、4、6…平坦化層、5
…記録ギャップ、11…MR膜(磁気抵抗効果膜)、1
1a…段差、11b…接続面、12…基板、13…下層
シールドコア、14…非磁性層(再生ギャップ)、1
6、16a、16b、25、25a、25b、28…絶
縁層、17、19…リード電極、17a…バイアス導
体、20…上層シールドコア、21A、21B、61
A、61B…コンタクトホール、22…フォトレジスト
膜、29…メディア対向面、30…再生ヘッド、40…
記録ヘッド、50…MRヘッド、35…堆積物

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果膜上に設けられた絶縁層の
    一部が除去され、この除去部に被着された電極と前記磁
    気抵抗効果膜とが接続されている磁気抵抗効果素子にお
    いて、前記絶縁層のうち少なくとも前記磁気抵抗効果膜
    に接する絶縁層部分に、ウエットエッチングによる前記
    除去部が形成されており、この除去部の底面においても
    前記磁気抵抗効果膜が平坦性を保持していることを特徴
    とする磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】 絶縁層が、磁気抵抗効果膜に接する側の
    第1部分と、この部分に関し前記磁気抵抗効果膜とは反
    対側の第2部分とを有し、前記第1部分及び前記第2部
    分のエッチング条件が互いに異なっており、これらの第
    2部分及び第1部分の各エッチングにより前記絶縁層の
    除去部である接続孔が形成されている、請求項1に記載
    した磁気抵抗効果素子。
  3. 【請求項3】 絶縁層が少なくとも2層によって形成さ
    れ、これらの層のエッチング条件が互いに異なってい
    る、請求項2に記載した磁気抵抗効果素子。
  4. 【請求項4】 絶縁層の第1部分と第2部分とが互いに
    異なる材料からなっている、請求項3に記載した磁気抵
    抗効果素子。
  5. 【請求項5】 絶縁層が単一層で設けられている、請求
    項2に記載した磁気抵抗効果素子。
  6. 【請求項6】 絶縁層の第2部分がドライエッチングさ
    れ、その第1部分がウエットエッチングされている、請
    求項3に記載した磁気抵抗効果素子。
  7. 【請求項7】 絶縁層の第2部分がドライエッチングさ
    れ、その第1部分がウエットエッチングされている、請
    求項5に記載した磁気抵抗効果素子。
  8. 【請求項8】 絶縁層のうち磁気抵抗効果膜と接する部
    分の膜厚が100nm以下である、請求項1に記載した
    磁気抵抗効果素子。
  9. 【請求項9】 絶縁層のうち磁気抵抗効果膜と接する部
    分が、300℃以下の熱処理時に磁気抵抗効果膜の磁気
    特性を劣化させない材料からなっている、請求項1に記
    載した磁気抵抗効果素子。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載し
    た磁気抵抗効果素子が少なくとも一部に用いられている
    磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 磁気抵抗効果素子を有する再生ヘッド
    として構成された、請求項10に記載した磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】 磁気抵抗効果素子を有する再生ヘッド
    部と、この再生ヘッド部に一体化された記録ヘッド部と
    によって構成されている、請求項10に記載した磁気ヘ
    ッド。
  13. 【請求項13】 磁気抵抗効果膜上に設けられた絶縁層
    の一部が除去され、この除去部に被着された電極と前記
    磁気抵抗効果膜とが接続されている磁気抵抗効果素子の
    製造方法において、前記絶縁層のうち少なくとも前記磁
    気抵抗効果膜に接する絶縁層部分に、ウエットエッチン
    グにより前記除去部を形成し、この除去部の底面におい
    ても前記磁気抵抗効果膜の平坦性を保持することを特徴
    とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 絶縁層のうち磁気抵抗効果膜に接する
    側の第1部分と、この部分に関し前記磁気抵抗効果膜と
    は反対側の第2部分とによって絶縁層を形成し、前記第
    1部分及び前記第2部分のエッチング条件を異ならせ、
    これらの第2部分及び第1部分の各エッチングにより前
    記絶縁層の除去部分である接続孔を形成する、請求項1
    3に記載した方法。
  15. 【請求項15】 絶縁層を少なくとも2層によって形成
    し、これらの層のエッチング条件を互いに異ならせる、
    請求項14に記載した方法。
  16. 【請求項16】 絶縁層の第1部分と第2部分とに互い
    に異なる材料を用いる、請求項15に記載した方法。
  17. 【請求項17】 絶縁層を単一層で設ける、請求項14
    に記載した方法。
  18. 【請求項18】 絶縁層の第2部分をドライエッチング
    し、その第1部分をウエットエッチングする、請求項1
    5に記載した方法。
  19. 【請求項19】 絶縁層の第2部分をドライエッチング
    し、その第1部分をウエットエッチングする、請求項1
    7に記載した方法。
  20. 【請求項20】 絶縁層のうち磁気抵抗効果膜と接する
    部分の膜厚を100nm以下にする、請求項13に記載
    した方法。
  21. 【請求項21】 絶縁層のうち磁気抵抗効果膜と接する
    部分に、300℃以下の熱処理時に磁気抵抗効果膜の磁
    気特性を劣化しない材料を用いる、請求項13に記載し
    た方法。
  22. 【請求項22】 請求項13〜21のいずれか1項に記
    載した方法によって磁気抵抗効果素子を少なくとも一部
    に形成する、磁気ヘッドの製造方法。
  23. 【請求項23】 磁気抵抗効果素子を有する再生ヘッド
    を製造する、請求項22に記載した方法。
  24. 【請求項24】 磁気抵抗効果素子を有する再生ヘッド
    部と、この再生ヘッド部に一体化した記録ヘッド部とに
    よって構成された磁気ヘッドを製造する、請求項22に
    記載した方法。
JP24140596A 1996-08-23 1996-08-23 磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッド、並びにこれらの製造方法 Pending JPH1064022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24140596A JPH1064022A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッド、並びにこれらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24140596A JPH1064022A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッド、並びにこれらの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1064022A true JPH1064022A (ja) 1998-03-06

Family

ID=17073803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24140596A Pending JPH1064022A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッド、並びにこれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1064022A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100243822B1 (ko) 자기 저항 변환기 및 그 제조 방법
US7352539B2 (en) Thin-film magnetic head having a covered insulating layer
JPH11273027A (ja) 複合型薄膜磁気ヘッド及び磁気抵抗ヘッド構造の製造方法、複合型薄膜磁気ヘッド
US20080158736A1 (en) Read head having shaped read sensor-biasing layer junctions using partial milling
JP2001084535A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法および磁気抵抗効果装置の製造方法
JPH0536032A (ja) 磁気抵抗効果型ヘツド及びその製造方法
JP4084565B2 (ja) 巨大磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法
JP2001283412A (ja) 磁気抵抗効果素子及びその製造方法
JP2007042245A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法、並びにそれを搭載した磁気記録再生装置
US5945007A (en) Method for etching gap-vias in a magnetic thin film head and product
US7372667B2 (en) Thin-film magnetic head, head gimbal assembly with thin-film magnetic head, head arm assembly with head gimbal assembly, magnetic disk drive apparatus with head gimbal assembly and manufacturing method of thin-film magnetic head
US5896251A (en) Magnetoresistance effect head with conductor film pair and magnetic field proving film pair disposed between substrate and magnetoresistance effect film
JP2001076320A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JPH1064022A (ja) 磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッド、並びにこれらの製造方法
US6345435B1 (en) Method to make laminated yoke for high data rate giant magneto-resistive head
US7141508B2 (en) Magnetoresistive effect thin-film magnetic head and manufacturing method of magnetoresistive effect thin-film magnetic head
JPH09190918A (ja) 磁気回路形成部材の形成方法と磁気回路形成部材及びこれを用いた磁気ヘッドと薄膜コイル
JP2006114530A (ja) 磁気検出素子、およびその製造方法
JPH11191206A (ja) 薄膜磁気ヘッド
US20100214699A1 (en) Magnetoresistive sensor with overlaid combined leads and shields
JPS6045922A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド
JPH09305931A (ja) 磁気抵抗効果素子、磁気抵抗効果ヘッド及びその製造方法
JP3336681B2 (ja) 薄膜磁気抵抗効果型ヘッド及びその製造方法
JP3164050B2 (ja) 磁気抵抗効果型複合ヘッドの製造方法
JP2000149218A (ja) 薄膜磁気ヘッド、並びに、その製造方法