JPH1063022A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH1063022A
JPH1063022A JP14003797A JP14003797A JPH1063022A JP H1063022 A JPH1063022 A JP H1063022A JP 14003797 A JP14003797 A JP 14003797A JP 14003797 A JP14003797 A JP 14003797A JP H1063022 A JPH1063022 A JP H1063022A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質な画像を得るための画像形成プロセス
に好適な電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも感光層を設
けてなる電子写真感光体において、該感光層に近赤外波
長域に感度を有する電荷発生剤と可視域及び近赤外波長
域に実質的な感度を有さない色素とを含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用感光体に
関するものである。特に半導体レーザー発振波長光ある
いはLEDアレイ等の光を光源としたプリンター等に好
適に使用される電子写真用感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フタロシアニン化合物は良好な光導電性
を有することが見いだされて以来、光電変換材料として
多くの研究が成されており、例えば電子写真感光体など
に使用されている。近年、従来の白色光のかわりにレー
ザーあるいはLEDアレイの光を光源とし、高速化、高
画質化、ノンインパクト化をメリットとしたレーザービ
ームプリンターあるいはLEDプリンターの開発研究が
盛んに行われている。特に最近の半導体レーザーの発展
は著しく、小型で安定したレーザー発振器の低価格化、
また、LEDアレイについては、1素子あたり128ド
ットの高集積、高精細アレイが可能となり、電子写真用
光源として用いられつつある。このような半導体レーザ
ーあるいはLEDアレイ光源の波長は600〜900n
mであることからこの波長域に対し高い感度を有する感
光体が強く望まれている。この要求を満たす有機系光導
電材料としては、スクアリック酸、メチン系色素、シア
ニン系色素、ピリリウム系色素、チアピリリウム系色
素、ポリアゾ系色素、フタロシアニン系色素等が知られ
ている。これらのうち、アクアリック酸、メチン系色
素、シアニン系色素、ピリリウム系色素、チアピリリウ
ム系色素は分光感度の長波長化が比較的容易であるが繰
り返し使用するような実用上の安定性に欠けており、ポ
リアゾ系色素は、吸収の長波長化が困難であり、かつ製
造上難点がある。一方、フタロシアニン系色素は、比較
的容易に合成でき、600nm以上の波長域に吸収ピー
クを有し、さらに他の色素より比較的長波長域まで吸収
波長が伸びているものが多いことから長波長光源用キャ
リア発生剤として期待され広く検討されてきた。
【0003】フタロシアニン類は、中心金属の種類によ
り吸収スペクトルや光導電性が異なるだけでなく、結晶
型に依ってもこれらの物性には差があり同じ中心金属を
持つフタロシアニンでも、特定の結晶型が電子写真感光
体に選択されている例がいくつか報告されている。例え
ばオキシチタニウムフタロシアニンには種々の結晶型が
存在し、その結晶型の違いにより帯電性、暗減衰、感度
等に大きな差があることが報告されている。特開昭59
−49544号公報では、オキシチタニウムフタロシア
ニンの結晶型としては、ブラッグ角(2θ±0.2°)
=9.2°、13.1°、20.7°、26.2°、2
7.1°に強い回折ピークを与えるものが好適であると
記載されており、X線回折スペクトル図が示されてい
る。また特開昭59−166959号公報では、オキシ
チタニウムフタロシアニンの蒸着膜をテトラヒドロフラ
ンの飽和蒸気中に1〜24時間放置し、結晶形を変化さ
せて、キャリア発生層としている。X線回折スペクトル
は、ピークの数が少なく、かつ幅が広く、ブラッグ角
(2θ)=7.5°、12.6°、13.0°、25.
4°、26.2°、28.6°に強い回折ピークを示す
ことが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子写
真感光体の感度は、用いた光導電材料によってほぼ一義
的に決まってしまうため、露光光源が必要とする光感度
と必ずしも一致せず、文字の太りや細りまた解像度など
の問題を起こす場合がある。例えば、露光光源に対して
感度が高すぎる場合は、文字の太りが起こり、解像度が
落ちる。さらに、トナー消費量も増加し、ライフにも影
響を与える。この様に高品質な画像を得るための画像形
成プロセス構築に制約を設けるものである。
【0005】感光体の光感度を変化させるには、例えば
光導電材料を分散法で用いる場合は使用するバインダー
樹脂や有機溶剤を変えるなどの方法が知られているが、
バインダー樹脂や有機溶剤は感光体の構成上使用できる
ものが限られているため、実際には感度を要求に応じて
変えることは難しい。また、複数のフタロシアニンを混
合して用いることにより光感度を調整している例が報告
されている。例えば特開昭62−272272号公報で
は、α形オキシチタニウムフタロシアニンおよびβ形オ
キシチタニウムフタロシアニン、あるいは特開平2−1
83261号公報では、ブラッグ角(2θ)=9.6
°、11.7°、24.1°、27.2°にピークを与
える結晶型を有するオキシチタニウムフタロシアニンと
6.9°、15.5°、23.4°にピークを与える結
晶型を有するオキシチタニウムフタロシアニンというよ
うに異なる結晶型のオキシチタニウムフタロシアニンを
混合し、その混合比を変化させて感度を調整する方法ま
た、特開平2−280169号公報では、オキシチタニ
ウムフタロシアニンに他種のフタロシアニン例えば無金
属フタロシアニン、銅フタロシアニンなどを混合し、感
度を調整する方法が示されている。
【0006】しかしながら、これらの例で示される感光
体は、感度調整範囲が狭いために、光感度を特定の露光
光源の光感度にしか調整できなかったり、あるいは繰り
返し使用した場合電位変動が大きい等の問題があり、実
際には満足できるものではなかった。本発明の目的は、
画像形成プロセスにおいて露光ビームによりスポット露
光して静電潜像を形成する工程と、この静電潜像を現像
剤により現像する工程を用いる画像形成プロセスに用い
る電子写真感光体の感度を、画質が鮮鋭であるようにこ
こで用いる露光光源が必要とする感度に合わせることが
可能である電子写真感光体の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
近赤外波長域に感度を有する電荷発生剤と可視域及び近
赤外波長域に実質的な感度を有さない色素と任意の割合
で電子写真感光体の感光層に含有させることによって達
成される。ここで本発明者らのいう近赤外波長域とは、
約600nm〜約900nmの波長域であり、より詳し
くは、レーザープリンターあるいはLEDプリンター等
の光源に使用されている半導体レーザー、LEDアレイ
の発振波長(例えば、780nm、830nm、680
nm、660nm)を含む範囲を示す。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明で使用される近赤外波長域に感度を有する電荷発生
剤としては、スクアリック酸、メチン系色素、シアニン
系色素、ピリリウム系色素、チアピリリウム系色素、ポ
リアゾ系色素、フタロシアニン系色素等の公知の電荷発
生剤が挙げられ、これらの1種の電荷発生剤を単独、あ
るいは、2種以上の電荷発生剤を混合して使用しても良
い。
【0009】これらの中で特にフタロシアニン顔料、例
えば、無金属フタロシアニン、金属フタロシアニンが好
適であり、金属フタロシアニンとしては、Cu、Co、
Pb、Fe、Mg、Ga、Ni、Cr、Zr、Ti、
V、Mn、Pt、In、Al、Si、Ge、Sn等の中
心金属を有するフタロシアニンが挙げられる。ここで中
心金属は、酸素、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基等のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素等の
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい。
【0010】また、さらにこれらフタロシアニン顔料の
中では、オキシチタニウムフタロシアニンがより好適で
ある。次に本発明で好適に使用されるオキシチタニウム
フタロシアニンについて特に詳しく説明する。本発明で
好適に使用されるオキシチタニウムフタロシアニンとし
ては、例えば下記一般式(VII)で示されるものが挙げら
れる。 一般式(VII)
【0011】
【化12】
【0012】上記一般式中、Xは、塩素、臭素等のハロ
ゲン原子を表し、nは0から1までの数を表す。前記一
般式(VII)において、Xが塩素原子でnが0から0.5
までのものが好ましい。本発明で用いるオキシチタニウ
ムフタロシアニンは、例えば1,2ジシアノベンゼン
(オルソフタロジニトリル)とチタン化合物から例えば
下記(1)または(2)に示す反応式にしたがって容易
に合成することができる。
【0013】
【化13】
【0014】(ただし、Pcはフタロシアニン残基を示
す。) すなわち、1,2−ジシアノベンゼンとチタンのハロゲ
ン化物を、不活性溶剤中で加熱し反応させる。チタン化
合物としては、四塩化チタン、三塩化チタン、四臭化チ
タン等を用いることができる。不活性溶剤としてはトリ
クロロベンゼン、α−クロロナフタレン、β−クロロナ
フタレン、α−メチルナフタレン、メトキシナフタレ
ン、ジフェニルエーテル、ジフェニルメタン、ジフェニ
ルエタン、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジ
エチレングリコールジアルキルエーテル、トリエチレン
グリコールジアルキルエーテル等の反応に不活性な高沸
点有機溶剤が好ましく、1種類の溶媒単独で使用しても
良いし、数種類の溶媒を混合して使用しても良い。反応
温度は通常150〜300℃、特に180〜250℃が
好ましい。反応後生成したジクロロチタニウムフタロシ
アニンを濾別し、反応に用いた溶剤で洗浄し反応時に生
成した不純物や未反応の原料を除く。
【0015】次にメタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル等のエーテル類等の不活性溶剤で洗浄
し反応に用いた溶剤を除去する。次いで得られたジクロ
ロチタニウムフタロシアニンを有機溶剤処理、加水分解
処理等によりオキシチタニウムフタロシアニンとなる。
例えば、特開平2−308863号公報、特開平3−5
0270号公報、特開平3−59077号公報で開示し
ている有機溶剤処理により、ジクロロチタニウムフタロ
シアニンから直接目的の結晶型のオキシチタニウムフタ
ロシアニンを得ることができる。また、加水分解処理に
より得られたオキシチタニウムフタロシアニンを、例え
ば特開昭62−67094号公報で開示している熱水処
理や特開平2−215866号公報で開示している機械
的摩砕処理を行うことにより目的の結晶型を得ることが
できる。
【0016】また、本発明で好適に使用されるオキシチ
タニウムフタロシアニンは、上記の製造方法により製造
されるオキシチタニウムフタロシアニンのみに限定され
るものではなく、例えば、他の結晶型オキシチタニウム
フタロシアニンからも適当な処理により製造可能であっ
て、いかなる製造方法により製造されるオキシチタニウ
ムフタロシアニンであっても、本発明におけるオキシチ
タニウムフタロシアニンとして好適に使用することがで
きる。
【0017】次に本発明において感光層に電荷発生剤と
ともに含有される色素としては、可視域及び近赤外波長
域に実質的な感度を有さない色素であればどの様な色素
でも使用でき、例えば、インジゴ系、チオインジゴ系、
アントラキノン系、インダンスレン系、アゾ系、アゾレ
ーキ系、ビスアゾ系、トリフェニルメタン系、シアニン
系、複素環系、縮合多環系等の公知の各種染顔料、色素
が挙げられる。
【0018】これらの中で色素の可視域及び近赤外波長
域の半減露光感度が10Lux・sec以上であるこ
と、または、色素の可視域及び近赤外光吸収スペクトル
において、最大吸収波長(λmax )が、300nmから
650nmまでの範囲において、かつ、700nmの吸
光度(Abs(700nm))とλmax 吸光度(Abs
(λmax ))が下記の式の関係を満たすという性質を有
する色素が特に好適に使用される。
【0019】
【数2】 Abs(700nm)/Abs(λmax )≦0.1
【0020】本発明に好ましい色素として、アントラキ
ノン化合物、アゾレーキ化合物、少なくとも1個のアミ
ノ基を有するトリアリールメタン化合物、フェノール性
水酸基を有するカップラーを1個以上有するモノアゾ化
合物、複素環としてインドリン環を有するシアニン化合
物、ナフタル酸イミド化合物が挙げられる。以下、具体
的に説明する。本発明に好ましい色素として、下記一般
式(I)で示されるアントラキノン化合物が挙げられ
る。 一般式(I)
【0021】
【化14】
【0022】上記式中で、R1 〜R8 は、水素原子、水
酸基、メチル、エチル、プロピル等の置換もしくは非置
換のアルキル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等の
置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置
換のフェノキシ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミ
ノ基、アリールアミノ基、アルキルアリールアミノ基、
ジアリールアミノ基等の置換もしくは非置換のアミノ
基、スルホン酸基、スルホン酸塩基または、フッ素、塩
素等のハロゲン原子を示す。R1 〜R8 の少なくとも1
つは水酸基を示す。
【0023】上記一般式(I)で示されるヒドロキシア
ントラキノン化合物の構造式の具体例のいくつかを下記
表−1に示す。なお、当然ながら、本発明は、これらの
具体例のみに限定されるものではない。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】また、他の本発明に好ましい色素として、
下記一般式(II)で示されるアゾレーキ化合物が挙げら
れる。 一般式(II)
【0027】
【化15】
【0028】上記式中で、nは、1または2であり、M
は、Ca、BaまたはMnを示す。また、R1 は、水素
原子、SO3 - またはCOO- を示す。Aは、下記一般
式(B)または(C)で表されるカップラー残基を示
す。 一般式(B)
【0029】
【化16】
【0030】上記式中で、R2 は、水素原子、SO3 -
またはCOO- を示す。R3 およびR4 は、水素原子、
フッ素、塩素等のハロゲン原子、置換基を有してもよい
1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、例えば、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n
−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基を示す。 一般式(C)
【0031】
【化17】
【0032】上記式中で、R5 は、水素原子、SO3 -
またはCOO- を示す。R6 およびR7 は、水素原子、
フッ素、塩素等のハロゲン原子、置換基を有してもよい
1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、例えば、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n
−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基を示す。上記
一般式(II)で示されるアゾレーキ化合物の構造式の具
体例のいくつかを下記表−2に示す。なお、当然なが
ら、本発明は、これらの具体例のみに限定されるもので
はない。
【0033】
【表3】
【0034】さらに、他の本発明に好ましい色素とし
て、下記一般式(III)で示されるトリアリールメタン化
合物が挙げられる。 一般式(III)
【0035】
【化18】
【0036】上記式中で、Xは、フッ素、塩素等のハロ
ゲン原子を示す。また、R1 、R2は、水素原子、置換
基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキル
基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i
−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等のアルキ
ル基を示し、R3 、R4 は、水素原子、フッ素、塩素等
のハロゲン原子、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
基、アリールアミノ基、アルキルアリールアミノ基、ジ
アリールアミノ基等の置換もしくは非置換のアミノ基を
示す。
【0037】上記一般式(III)で示されるトリアリール
メタン化合物の構造式の具体例のいくつかを下記表−3
に示す。なお、当然ながら、本発明は、これらの具体例
のみに限定されるものではない。
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】さらに、他の本発明に好ましい色素とし
て、下記一般式(IV)で示されるモノアゾ化合物が挙げ
られる。 一般式(IV)
【0041】
【化19】D−N=N−E
【0042】上記式中で、D、Eは、置換もしくは非置
換の芳香族環、芳香族複素環、縮合多環残基を示す。ま
た、D、Eは、同一であっても異なっていても良い。上
記一般式(IV)で示されるアゾ化合物のD、Eの構造式
の具体例のいくつかを下記表−4に示す。なお、当然な
がら、本発明は、これらの具体例のみに限定されるもの
ではない。
【0043】
【表6】
【0044】
【表7】
【0045】
【表8】
【0046】
【表9】
【0047】
【表10】
【0048】
【表11】
【0049】
【表12】
【0050】
【表13】
【0051】
【表14】
【0052】
【表15】
【0053】
【表16】
【0054】
【表17】
【0055】
【表18】
【0056】
【表19】
【0057】
【表20】
【0058】
【表21】
【0059】
【表22】
【0060】
【表23】
【0061】さらに、他の本発明に好ましい色素とし
て、下記一般式(V)で示されるシアニン化合物が挙げ
られる。 一般式(V)
【0062】
【化20】
【0063】上記式中で、nは、0、1または2であ
り、Xは、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子または
CH3 SO4 - 、CH3 6 4 SO4 - を示す。ま
た、R1は、水素原子または置換基を有してもよい1〜
4個の炭素原子を有するアルキル基、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基を示す。R′、
R″は、置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル
基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−
プロピル基等を表す。Fは、下記一般式(G)、(H)
または(I)で示される残基を示す。 一般式(G)
【0064】
【化21】
【0065】上記式中で、R2 、R3 、R4 は、水素原
子、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、1〜4個の
炭素原子を有する置換基を有してもよいアルコキシ基、
例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基等のアルコキシ基、置換基を有してもよい1〜4
個の炭素原子を有するアルキル基、例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、t−ブチル基等のアルキル基またはアルキルアミ
ノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルキ
ルアリールアミノ基、ジアリールアミノ基等の置換もし
くは非置換のアミノ基を示す。 一般式(H)
【0066】
【化22】
【0067】上記式中で、R5 、R6 は、水素原子また
は置換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有するア
ルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等の
アルキル基を示す。R7 は、水素原子、フッ素、塩素、
臭素等のハロゲン原子、置換基を有してもよい1〜4個
の炭素原子を有するアルコキシ基、例えば、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコ
キシ基、置換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有
するアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル
基等のアルキル基またはアルキルアミノ基、ジアルキル
アミノ基、アリールアミノ基、アルキルアリールアミノ
基、ジアリールアミノ基等の置換もしくは非置換のアミ
ノ基を示す。nは0〜4の整数を示す。 一般式(I)
【0068】
【化23】
【0069】上記式中で、R8 、R9 、R10は、水素原
子、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、1〜4個の
炭素原子を有する置換基を有してもよいアルコキシ基、
例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基等のアルコキシ基、置換基を有してもよい1〜4
個の炭素原子を有するアルキル基、例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、t−ブチル基等のアルキル基またはアルキルアミ
ノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルキ
ルアリールアミノ基、ジアリールアミノ基等の置換もし
くは非置換のアミノ基を示す。上記一般式(V)で示さ
れるシアニン化合物のFの構造式の具体例のいくつかを
下記表−5に示す。なお、当然ながら、本発明は、これ
らの具体例のみに限定されるものではない。
【0070】
【表24】
【0071】さらに、他の本発明に好ましい色素とし
て、下記一般式(VI)で示される化合物が挙げられる。 一般式(VI)
【0072】
【化24】
【0073】上記式中で、R1 、R2 は、水素原子、水
酸基、置換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有す
るアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基
等のアルキル基、置換基を有してもよい1〜4個の炭素
原子を有するアルコキシ基、例えば、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、
置換もしくは非置換のフェニル基、ジフェニル基、ナフ
チル基等のアリール基またはアルキルアミノ基、ジアル
キルアミノ基、アリールアミノ基、アルキルアリールア
ミノ基、ジアリールアミノ基等の置換もしくは非置換の
アミノ基を示す。上記一般式(VI)で示される化合物の
構造式の具体例のいくつかを下記表−6に示す。なお、
当然ながら、本発明は、これらの具体例のみに限定され
るものではない。
【0074】
【表25】
【0075】
【表26】
【0076】ここで本発明の思想が、従来技術とは全く
異なるものであることを説明する。従来技術では、感度
の異なる2種の電荷発生剤を併用し、これらの混合比率
を変えることにより求める感度に調整している。この場
合、通常、感度調整出来る範囲は、混合するそれぞれの
電荷発生剤の感度の中間となる。また、電荷発生剤へバ
インダー等の増量剤を混合し、感度を調整する多くの場
合、感度は調整できるものの、残留電位、暗減衰等の他
の感光体特性を悪化させてしまう。
【0077】しかしながら、本発明に係る感光体は、近
赤外波長域に光電荷発生能を有している電荷発生剤と可
視域および近赤外波長域に実質的な感度を有さない色素
の混合比率を変えることにより、感度以外の感光体特性
を悪化させることなく、容易に低感度から高感度まで広
い範囲で感度を調整することができるという特徴を有す
る。
【0078】では、他の特性を損なうことなく感度のみ
低下させることができる推定機構を説明する。感度低下
は、添加する色素の「電荷分離阻害効果」及び「増量剤
効果」という主に2つの複合効果によってもたらされて
いると考えられる。以下にそれぞれの効果を説明する。
【0079】「電荷分離阻害効果」:電荷発生剤の光電
荷生成過程は、図1の様に考えられている。 (1)光吸収→(2)励起→(3)電荷対生成→(4)
電荷分離→(5)電荷注入 ここに本発明に係る色素を添加すると図2に示すように
(2)励起あるいは(3)電荷対生成の段階から一部該
色素にエネルギー移動が生じ電荷発生剤を失活させてい
ると推定される。従って、感度に関与する電荷数が減少
し、結果として感度低下が起こる事になる。
【0080】「増量剤効果」:電荷発生剤に光電荷発生
能を有さない色素を混合することは、電荷発生剤を該色
素で置き換える、即ち色素は増量剤として機能してい
る。これは電荷発生層中の電荷発生剤含有量が減少する
ために感度低下すると考えられる。 以上の様な機構で感度低下が起こっていると推定できる
が、該色素の有する他の物性や電気的特性、例えば、粒
度、表面活性、樹脂に対する分散性、導電性等の特性も
本発明の感度低下に寄与していると考えられ、電荷発生
剤に混合する色素は、必ずしも一律的な選択手段がある
というものでもなく、本発明においても数多くの無機お
よび有機化合物の中から実験の積み重ねによって近赤外
波長域に感度を有する電荷発生剤と本発明に係る色素の
組み合わせを決定したものである。
【0081】本発明の感光体によれば、露光ビームによ
りスポット露光して静電潜像を形成する工程と、この静
電潜像を現像剤により現像する工程を用いる画像形成プ
ロセスにおいて電子写真感光体の感度を、画質が鮮鋭で
あるようにここで用いる露光光源が必要とする感度に合
わせることが可能となる。次に感光層を塗布するための
塗布液の製造方法としては、これらの電荷発生剤及び色
素を混合して分散媒中で分散処理し、最終的に結着樹脂
と混合された状態で感光層を塗布するための塗布液とし
て調整する、或いは、電荷発生剤及び色素をそれぞれ分
散媒中で分散処理し、さらに結着樹脂と混合された状態
に調整し、それぞれ調整された液を混合して感光層を塗
布するための塗布液とする。
【0082】分散媒としては、種々の溶媒を用いて良
い。例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシメタン、テ
トラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等のエー
テル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;
酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;メタノール、
エタノール、プロパノール等のアルコール類を単独ある
いは2種以上混合して使用することができる。
【0083】結着樹脂としてはポリビニルブチラール、
ポリビニルアセタール、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、ポリエステルカーボネート、ポリス
ルホン、ポリイミド、ポリメチルメタクリレート、ポリ
塩化ビニル等のビニル重合体、及びその共重合体、フェ
ノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂またこれらの部分的
架橋硬化物等を単独あるいは2種以上用いることができ
る。
【0084】電荷発生剤及び色素を分散処理する方法と
しては、公知の方法例えばボールミル、サンドグライン
ドミル、遊星ミル、ロールミル等の方法を用いることが
できる。結着樹脂と電荷発生剤粒子あるいは色素粒子と
の混合方法としては例えば、電荷発生剤粒子あるいは色
素粒子を分散処理中に結着樹脂を粉末のままあるいはそ
のポリマー溶液を加え同時に分散する方法、分散液を結
着樹脂のポリマー溶液中に混合する方法、あるいは逆に
分散液中にポリマー溶液を混合する方法等のいずれの方
法を用いてもかまわない。
【0085】電荷発生剤と色素の含有比率は、電荷発生
剤が1重量部に対して色素が0.01重量部〜10重量
部の範囲より使用される。電荷発生剤及び色素をそれぞ
れ別々に分散媒中で分散処理し、さらに結着樹脂と混合
された状態に調整し、それぞれ調整された液を混合して
感光層を塗布するための塗布液とする場合のそれぞれ調
整された液の混合方法は、メカニカルスターラー、ホモ
ミキサー、ホモジナイザーなどを用いて混合する、ある
いは、超音波を印加して混合する、その他、公知のいず
れの方法を用いても差し支えない。
【0086】次にここで得られた分散液は、塗布をする
のに適した液物性にするために、種々の溶剤を用いて希
釈してもかまわない。この溶剤としては、例えば前記分
散媒として例示した溶媒を使用することができる。電荷
発生剤及び色素と結着樹脂との割合は特に制限はないが
一般的には樹脂100重量部に対して電荷発生剤及び色
素の総量が5〜500重量部の範囲より使用される。ま
た、この分散液において、電荷発生剤及び色素の濃度
は、0.1重量%から10重量%の範囲で使用されるこ
とが好ましい。
【0087】また必要に応じて電荷輸送剤を含むことが
できる。電荷輸送剤としては例えば、2,4,7−トリ
ニトロフルオレノン、テトラシアノキシジメタン等の電
子吸引性物質、カルバゾール、インドール、イミダゾー
ル、オキサゾール、オキサジアゾール、ピラゾリン、チ
アゾールなどの複素環化合物、アニリン誘導体、ヒドラ
ゾン化合物、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、
あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖もしくは側鎖
に有する重合体等の電子供与性物質が挙げられる。電荷
輸送剤と結着樹脂の割合は結着樹脂100重量部に対し
てキャリア移動剤が5〜500重量部の範囲より使用さ
れる。
【0088】この様にして調整された分散液を用いて、
導電性支持体上に電荷発生層を形成させ、この上に電荷
輸送層を積層させて感光層を形成する、或いは、導電性
支持体上に電荷輸送層を形成しその上に前記分散液を用
いて電荷発生層を形成し感光層を形成する、或いは、導
電性支持体上に前記の電荷輸送剤を含む分散液を用いて
感光層を形成する等のいずれの構造でも感光層を形成す
ることができる。ただし、本発明の効果を得るために
は、電荷発生剤と色素が同一電荷発生層中に含有される
ことが必要である。
【0089】電荷発生層の膜厚は電荷輸送層と積層させ
て感光層を形成する場合0.1μm〜10μmの範囲が
好適であり電荷輸送層の膜厚は5μm〜60μmが好適
である。電荷発生層のみの単独構造で感光層を形成する
場合の電荷発生層の膜厚は5μm〜60μmの範囲が好
適である。電荷輸送層を設ける場合、そこに使用される
電荷輸送剤としては、前記電荷輸送剤として例示した材
料を使用することができる。これら電荷輸送剤とともに
必要に応じて結着樹脂が配合される。結着樹脂として
は、例えば前記結着樹脂として例示したものを使用する
ことができる。感光層には、必要に応じて公知の各種添
加剤を含んでいても良い。このような添加剤としては、
例えば、酸化防止剤、ラジカル補足剤、紫外線吸収剤等
の劣化防止剤、軟化剤、可塑剤、表面改質剤、増粘剤、
増量剤、分散安定剤、レベリング剤、ワックス、アクセ
プター、ドナー等が挙げられる。
【0090】さらにこれらの感光層を外部の衝撃から保
護するために感光層表面に薄い保護層を設けても良い。
感光層を設ける導電性支持体としては、アルミニウム、
ステンレス鋼、ニッケル等の金属材料、表面にアルミニ
ウム、銅、バナジウム、酸化スズ、酸化インジウム等の
導電性層を設けたポリエステルフィルム、紙、ガラス等
の絶縁性支持体が使用される。導電性支持体と感光層の
間には通常使用されるような公知のバリアー層が設けら
れていても良い。
【0091】バリアー層としては、例えばアルミニウム
陽極酸化被膜、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム
等の無機層、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラ
チン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミ
ド等の有機層、また、導電性粒子、例えば、酸化アルミ
ニウム、酸化チタン等を上記有機層に分散した有機無機
複合層が使用される。バリアー層の膜厚は0.1μmか
ら20μmの範囲が好ましく、0.1μmから10μm
の範囲で使用されるのが最も効果的である。これらの感
光層、保護層およびバリアー層の塗布方法としては、デ
ィッピング法、スプレーコーティング法、スピンナーコ
ーティング法、ブレードコーティング法等の公知の方法
を用いることができる。
【0092】
【実施例】以下、本発明を実施例により、より詳細に説
明するが、これらに限定されるものではない。 実施例1 図3に示すCuKα線によるX線回折スペクトルを有す
るD型のオキシチタニウムフタロシアニン2重量部、表
−1のアントラキノン化合物No.1、8重量部にn−
プロパノール200重量部を加え、サンドグラインドミ
ルで10時間粉砕、微粒化分散処理を行った。ここでア
ントラキノン化合物No.1の可視光吸収スペクトルを
図5に示す。このスペクトルから、Abs(700n
m)/Abs(λmax )を算出すると0となった。次
に、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商
品名デンカブチラール#6000C)5重量部の10%
メタノール溶液と混合して分散液を作成した。次に、こ
の分散液をポリエステルフィルム上に蒸着したアルミニ
ウム蒸着面の上にバーコータにより乾燥後の膜厚が0.
4μmとなるように電荷発生層を設けた。次に、この電
荷発生層の上に、次に示すヒドラゾン化合物56重量部
【0093】
【化25】
【0094】次に示すヒドラゾン化合物14重量部、
【0095】
【化26】
【0096】及び下記のシアノ化合物1.5重量部
【0097】
【化27】
【0098】及びポリカーボネート樹脂(三菱化学
(株)製、商品名ノバレックス7030A)100重量
部を1,4ジオキサン1000重量部に溶解させた液を
フィルムアプリケータにより塗布し、乾燥後の膜厚が1
7μmとなるように電荷輸送層を設けた。この様にして
得られた感光体を感光体Aとする。
【0099】実施例2 実施例1において用いられたオキシチタニウムフタロシ
アニンとアントラキノン化合物No.1との混合比に代
えて、オキシチタニウムフタロシアニン5重量部、アン
トラキノン化合物No.1、5重量部とした他は、実施
例1と同様にして感光体を作成した。この様にして得ら
れた感光体を感光体Bとする。
【0100】実施例3 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−1のアントラキノン化合物No.
3とした他は、実施例1と同様にして感光体を作成し
た。この様にして得られた感光体を感光体Cとする。こ
こでアントラキノン化合物No.3の可視光吸収スペク
トルを図6に示す。このスペクトルから、Abs(70
0nm)/Abs(λmax )を算出すると0.03とな
った。
【0101】実施例4 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−1のアントラキノン化合物No.
3とした他は、実施例2と同様にして感光体を作成し
た。この様にして得られた感光体を感光体Dとする。 実施例5 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−1のアントラキノン化合物No.
12とした他は、実施例1と同様にして感光体を作成し
た。この様にして得られた感光体を感光体Eとする。こ
こでアントラキノン化合物No.12の可視光吸収スペ
クトルを図7に示す。このスペクトルから、Abs(7
00nm)/Abs(λmax )を算出すると0.01と
なった。
【0102】実施例6 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−1のアントラキノン化合物No.
12とした他は、実施例2と同様にして感光体を作成し
た。この様にして得られた感光体を感光体Fとする。 実施例7 実施例1において用いられたオキシチタニウムフタロシ
アニンに代えて図4に示すCuKα線によるX線回折ス
ペクトルを有するβ型オキシチタニウムフタロシアニン
9重量部、表−1のアントラキノン化合物No.1、1
重量部とした他は、実施例1と同様にして感光体を作成
した。この様にして得られた感光体を感光体Gとする。
【0103】実施例8 実施例7において用いられたオキシチタニウムフタロシ
アニンとアントラキノン化合物No.1との混合比に代
えて、オキシチタニウムフタロシアニン8重量部、アン
トラキノン化合物No.1、2重量部とした他は、実施
例1と同様にして感光体を作成した。この様にして得ら
れた感光体を感光体Hとする。
【0104】実施例9 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−2のアゾレーキ化合物No.1と
した他は、実施例1と同様にして感光体を作成した。こ
の様にして得られた感光体を感光体Iとする。ここでア
ゾレーキ化合物No.1の可視光吸収スペクトルを図8
に示す。このスペクトルから、Abs(700nm)/
Abs(λmax )を算出すると0.05となった。
【0105】実施例10 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−2のアゾレーキ化合物No.1と
した他は、実施例2と同様にして感光体を作成した。こ
の様にして得られた感光体を感光体Jとする。 実施例11 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−2のアゾレーキ化合物No.2と
した他は、実施例1と同様にして感光層を作成した。こ
の様にして得られた感光体を感光体Kとする。ここでア
ゾレーキ化合物No.2の可視光吸収スペクトルを図9
に示す。このスペクトルから、Abs(700nm)/
Abs(λmax )を算出すると0.02となった。
【0106】実施例12 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−2のアゾレーキ化合物No.2と
した他は、実施例2と同様にして感光層を作成した。こ
の様にして得られた感光体を感光体Lとする。 実施例13 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−3のトリアリールメタン化合物N
o.1とした他は、実施例1と同様にして感光体を作成
した。この様にして得られた感光体を感光体Mとする。
ここでトリアリールメタン化合物No.1の可視光吸収
スペクトルを図10に示す。このスペクトルから、Ab
s(700nm)/Abs(λmax )を算出すると0と
なった。
【0107】実施例14 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−3のトリアリールメタン化合物N
o.1とした他は、実施例2と同様にして感光体を作成
した。この様にして得られた感光体を感光体Nとする。 実施例15 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−3のトリアリールメタン化合物N
o.2とした他は、実施例1と同様にして感光層を作成
した。この様にして得られた感光体を感光体Oとする。
ここでトリアリールメタン化合物No.2の可視光吸収
スペクトルを図11に示す。このスペクトルから、Ab
s(700nm)/Abs(λmax )を算出すると0.
02となった。
【0108】実施例16 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、表−3のトリアリールメタン化合物N
o.2とした他は、実施例2と同様にして感光体を作成
した。この様にして得られた感光体を感光体Pとする。 実施例17 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(IV)において、DおよびEが
表−4のNo.2およびNo.15の構造であるアゾ化
合物とした他は、実施例1と同様にして感光層を作成し
た。この様にして得られた感光体を感光体Qとする。こ
こで該アゾ化合物の可視光吸収スペクトルを図12に示
す。このスペクトルから、Abs(700nm)/Ab
s(λmax)を算出すると0.01となった。
【0109】実施例18 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(IV)において、DおよびEが
表−4のNo.2およびNo.15の構造であるアゾ化
合物とした他は、実施例2と同様にして感光層を作成し
た。この様にして得られた感光体を感光体Rとする。
【0110】実施例19 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(IV)において、DおよびEが
表−4のNo.1およびNo.27の構造であるアゾ化
合物とした他は、実施例1と同様にして感光層を作成し
た。この様にして得られた感光体を感光体Sとする。こ
こで該アゾ化合物の可視光吸収スペクトルを図13に示
す。このスペクトルから、Abs(700nm)/Ab
s(λmax)を算出すると0.04となった。
【0111】実施例20 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(IV)において、DおよびEが
表−4のNo.1およびNo.27の構造であるアゾ化
合物とした他は、実施例2と同様にして感光層を作成し
た。この様にして得られた感光体を感光体Tとする。
【0112】実施例21 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(V)において、n=1、Xが
Cl、R1 がメチル基、Fが表−5のF−3であるシア
ニン化合物とした他は、実施例1と同様にして感光層を
作成した。この様にして得られた感光体を感光体Uとす
る。ここで該シアニン化合物の可視光吸収スペクトルを
図14に示す。このスペクトルから、Abs(700n
m)/Abs(λmax )を算出すると0となった。
【0113】実施例22 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(V)において、n=1、Xが
Cl、R1 がメチル基、Fが表−5のF−3であるシア
ニン化合物とした他は、実施例2と同様にして感光層を
作成した。この様にして得られた感光体を感光体Vとす
る。
【0114】実施例23 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(V)において、n=1、Xが
Cl、R1 がメチル基、Fが表−5のF−4であるシア
ニン化合物とした他は、実施例1と同様にして感光層を
作成した。この様にして得られた感光体を感光体Wとす
る。ここで該シアニン化合物の可視光吸収スペクトルを
図15に示す。このスペクトルから、Abs(700n
m)/Abs(λmax )を算出すると0となった。
【0115】実施例24 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(V)において、n=1、Xが
Cl、R1 がメチル基、Fが表−5のF−4であるシア
ニン化合物とした他は、実施例2と同様にして感光層を
作成した。この様にして得られた感光体を感光体Xとす
る。
【0116】実施例25 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(VI)において、表−6の化合
物No.4とした他は、実施例1と同様にして感光層を
作成した。この様にして得られた感光体を感光体Yとす
る。ここで該化合物の可視光吸収スペクトルを図16に
示す。このスペクトルから、Abs(700nm)/A
bs(λmax )を算出すると0となった。
【0117】実施例26 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(VI)において、表−6の化合
物No.4とした他は、実施例2と同様にして感光層を
作成した。この様にして得られた感光体を感光体Zとす
る。 実施例27 実施例1において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(VI)において、表−6の化合
物No.9とした他は、実施例1と同様にして感光層を
作成した。この様にして得られた感光体を感光体AAと
する。ここで該化合物の可視光吸収スペクトルを図17
に示す。このスペクトルから、Abs(700nm)/
Abs(λmax )を算出すると0となった。
【0118】実施例28 実施例2において用いられたアントラキノン化合物N
o.1に代えて、一般式(VI)において、表−6の化合
物No.9とした他は、実施例2と同様にして感光層を
作成した。この様にして得られた感光体を感光体ABと
する。 比較例1 実施例1において用いられたオキシチタニウムフタロシ
アニン2重量部とアントラキノン化合物No.1、8重
量部に代えて、オキシチタニウムフタロシアニン10重
量部とした他は、実施例1と同様にして感光体を作成し
た。この様にして得られた感光体を比較感光体RAとす
る。
【0119】比較例2 実施例7において用いられたオキシチタニウムフタロシ
アニン9重量部とアントラキノン化合物No.1、1重
量部に代えて、オキシチタニウムフタロシアニン10重
量部とした他は、実施例7と同様にして感光体を作成し
た。この様にして得られた感光体を比較感光体RBとす
る。
【0120】比較例3 実施例1において用いられたオキシチタニウムフタロシ
アニン2重量部とアントラキノン化合物No.1、8重
量部に代えて、アントラキノン化合物No.1、10重
量部とした他は、実施例1と同様にして感光体を作成し
た。この様にして得られた感光体を比較感光体RCとす
る。
【0121】比較例4 実施例3において用いられたオキシチタニウムフタロシ
アニン2重量部とアントラキノン化合物No.3、8重
量部に代えて、アントラキノン化合物No.3、10重
量部とした他は、実施例3と同様にして感光体を作成し
た。この様にして得られた感光体を比較感光体RDとす
る。
【0122】比較例5 実施例5において用いられたオキシチタニウムフタロシ
アニン2重量部とアントラキノン化合物No.12、8
重量部に代えて、アントラキノン化合物No.12、1
0重量部とした他は、実施例5と同様にして感光体を作
成した。この様にして得られた感光体を比較感光体RE
とする。
【0123】比較例6 実施例9において用いられたオキシチタニウムフタロシ
アニン2重量部とアゾレーキ化合物No.1、8重量部
との混合比に代えて、アゾレーキ化合物No.1、10
重量部とした他は、実施例9と同様にして感光体を作成
した。この様にして得られた感光体を比較感光体RFと
する。
【0124】比較例7 実施例11において用いられたオキシチタニウムフタロ
シアニン2重量部とアゾレーキ化合物No.2、8重量
部に代えて、アゾレーキ化合物No.2、10重量部と
した他は、実施例11と同様にして感光体を作成した。
この様にして得られた感光体を比較感光体RGとする。
【0125】比較例8 実施例13において用いられたオキシチタニウムフタロ
シアニン2重量部とトリアリールメタン化合物No.
1、8重量部に代えて、トリアリールメタン化合物N
o.1、10重量部とした他は、実施例13と同様にし
て感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比
較感光体RHとする。
【0126】比較例9 実施例15において用いられたオキシチタニウムフタロ
シアニン2重量部とトリアリールメタン化合物No.
2、8重量部に代えて、トリアリールメタン化合物N
o.2、10重量部とした他は、実施例15と同様にし
て感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比
較感光体RIとする。
【0127】比較例10 実施例17において用いられたオキシチタニウムフタロ
シアニン2重量部と一般式(IV)において、DおよびE
が表−4のNo.2およびNo.15の構造であるアゾ
化合物8重量部との混合比に代えて、該アゾ化合物、1
0重量部とした他は、実施例17と同様にして感光体を
作成した。この様にして得られた感光体を比較感光体R
Jとする。
【0128】比較例11 実施例19において用いられたオキシチタニウムフタロ
シアニン2重量部と一般式(IV)において、DおよびE
が表−4のNo.1およびNo.27の構造であるアゾ
化合物8重量部に代えて、該アゾ化合物、10重量部と
した他は、実施例19と同様にして感光体を作成した。
この様にして得られた感光体を比較感光体RKとする。
【0129】比較例12 実施例21において用いられたオキシチタニウムフタロ
シアニン2重量部と一般式(V)において、n=1、X
がCl−、R1 がメチル基、Fが表−5のF−3である
シアニン化合物8重量部との混合比に代えて、該シアニ
ン化合物、10重量部とした他は、実施例21と同様に
して感光体を作成した。この様にして得られた感光体を
比較感光体RLとする。
【0130】比較例13 実施例23において用いられたオキシチタニウムフタロ
シアニン2重量部と一般式(V)において、n=1、X
がCl−、R1 がメチル基、Fが表−5のF−3である
シアニン化合物8重量部に代えて、該シアニン化合物、
10重量部とした他は、実施例23と同様にして感光体
を作成した。この様にして得られた感光体を比較感光体
RMとする。
【0131】比較例14 実施例25において用いられたオキシチタニウムフタロ
シアニン2重量部と一般式(VI)において、表−6の化
合物No.4、8重量部に代えて、該一般式(VI)の化
合物、10重量部とした他は、実施例25と同様にして
感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比較
感光体RNとする。
【0132】比較例15 実施例27において用いられたオキシチタニウムフタロ
シアニン2重量部と一般式(VI)において、表−6の化
合物No.4、8重量部に代えて、該一般式(VI)化合
物、10重量部とした他は、実施例27と同様にして感
光体を作成した。この様にして得られた感光体を比較感
光体ROとする。
【0133】〔評価〕得られた感光体について、初期電
気特性として感光体A、B、C、D、E、F、G、H、
I、J、K、L、M、N、O、P、Q、R、S、T、
U、V、W、X、Y、Z、AA、AB、RAおよびRB
は、半減露光量感度を静電複写紙試験装置(川口電気製
作所製、モデルEPA−8100)により測定した。す
なわち、暗所で35mAのコロナ電流により感光体を負
帯電した帯電電位(Vo)、次いで780nm単色光を
連続的に露光し、表面が−700Vから−350Vに減
少するのに要した露光量(E1/2)および残留電位
(Vr)を測定した。ここで帯電電位が−700Vに達
しないものに関しては、帯電した電位に応じてその電位
が1/2に減少するのに要した露光量を算出した。ま
た、感光体RC、RD、RE、RF、RG、RH、R
I、RJ、RK、RL、RM、RNおよひROについて
は、露光光源を780nm単色光に代えて白色光にした
他は同様に測定した。その結果を表−7に示す。
【0134】
【表27】
【0135】表−7より、感光体RC、RD、RE、R
H、RJ、RKおよびRNの帯電電位と残留電位の差は
暗減衰による電位低下であり、いずれの感光体も光電荷
発生能を有していないことがわかる。また、感光体R
F、RG、RI、RL、RMおよびROは、白色光に対
してわずかながら感度を有してはいるが、その値は、1
0Lux・sec以上であり実用的な感度とは言えな
い。一方、感光体A、B、C、D、E、F、G、H、
I、J、K、L、M、N、O、P、Q、R、S、T、
U、V、W、X、Y、Z、AAおよびABは、780n
m単色光に対して高い感度を有し、かつ感光体RAおよ
びRBに比べて残留電位がほぼ同等かあるいは低く、オ
キシチタニウムフタロシアニンと本発明に係る色素の混
合により特性の悪化をきたしていないことがわかる。ま
た、色素の混合比率を変化させた感光体、例えばAとB
とRAを比較すると、又、GとHとRBをそれぞれ比較
すると、オキシチタニウムフタロシアニンと本発明に係
る色素の混合比率を変化させることにより、幅広い範囲
にわたり感度を自由にコントロールできることを示して
いる。
【0136】
【発明の効果】本発明によれば、画像形成プロセスにお
いて露光ビームによりスポット露光して静電潜像を形成
する工程と、この静電潜像を現像剤により現像する工程
を用いる画像形成プロセスに用いる電子写真感光体の感
度を、画質が鮮鋭であるようにここで用いる露光光源が
必要とする感度に合わせることが可能であり、文字の太
りや細りまた解像度などの問題を解決し、高品質な画像
を得るための画像形成プロセスに好適な電子写真用感光
体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電荷発生剤の光電荷生成過程の説明図。
【図2】本発明の感度低下機構の説明図。
【図3】実施例1で用いたオキシチタニウムフタロシア
ニンのCuKα線によるX線回折スペクトル図。
【図4】実施例7で用いたオキシチタニウムフタロシア
ニンのCuKα線によるX線回折スペクトル図。
【図5】実施例1で用いたアントラキノン化合物No.
1の可視域及び近赤外光吸収スペクトル図。
【図6】実施例3で用いたアントラキノン化合物No.
3の可視域及び近赤外光吸収スペクトル図。
【図7】実施例5で用いたアントラキノン化合物No.
12の可視域及び近赤外光吸収スペクトル図。
【図8】実施例9で用いたアゾレーキ化合物No.1の
可視域及び近赤外光吸収スペクトル図。
【図9】実施例11で用いたアゾレーキ化合物No.2
の可視域及び近赤外光吸収スペクトル図。
【図10】実施例13で用いたトリアリールメタン化合
物No.1の可視域及び近赤外光吸収スペクトル図。
【図11】実施例15で用いたトリアリールメタン化合
物No.2の可視域及び近赤外光吸収スペクトル図。
【図12】実施例17で用いたアゾ化合物の可視域及び
近赤外光吸収スペクトル図。
【図13】実施例19で用いたアゾ化合物の可視域及び
近赤外光吸収スペクトル図。
【図14】実施例21で用いたシアニン化合物の可視域
及び近赤外光吸収スペクトル図。
【図15】実施例23で用いたシアニン化合物の可視域
及び近赤外光吸収スペクトル図。
【図16】実施例25で用いた化合物No.4の可視域
及び近赤外光吸収スペクトル図。
【図17】実施例27で用いた化合物No.9の可視域
及び近赤外光吸収スペクトル図。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも感光層を設
    けてなる電子写真感光体において、該感光層に近赤外波
    長域に感度を有する電荷発生剤と可視域及び近赤外波長
    域に実質的な感度を有さない色素とを含有する事を特徴
    とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 電荷発生剤がフタロシアニン顔料である
    ことを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 電荷発生剤がオキシチタニウムフタロシ
    アニンであることを特徴とする請求項1記載の電子写真
    感光体。
  4. 【請求項4】 色素の可視域及び近赤外波長域の半減露
    光感度が10Lux・sec以上であることを特徴とす
    る請求項1記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 色素の可視域及び近赤外光吸収スペクト
    ルにおいて、最大吸収波長(λmax )が、350nmか
    ら650nmまでの範囲にあり、かつ、700nmの吸
    光度(Abs(700nm))とλmax の吸光度(Ab
    s(λmax ))が下記の式の関係を満たす事を特徴とす
    る請求項1記載の電子写真感光体。 【数1】 Abs(700nm)/Abs(λmax )≦0.1
  6. 【請求項6】 電荷発生剤と色素の混合割合が、電荷発
    生剤を1としたとき色素が0.01から10の範囲であ
    ることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 色素が、アントラキノン化合物、アゾレ
    ーキ化合物、少なくとも1個のアミノ基を有するトリア
    リールメタン化合物、フェノール性水酸基を有するカッ
    プラーを1個以上有するモノアゾ化合物、複素環として
    インドリン環を有するシアニン化合物、ナフタル酸イミ
    ド化合物のいずれかであることを特徴とする請求項1記
    載の感光体。
  8. 【請求項8】 色素が下記一般式(I)で示されるアン
    トラキノン化合物であることを特徴とする請求項1記載
    の電子写真感光体。 一般式(I) 【化1】 (上記式中で、R1 〜R8 は、水素原子、水酸基、置換
    基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいア
    ルコキシ基、置換もしくは非置換のフェノキシ基、置換
    もしくは非置換のアミノ基、スルホン酸基、スルホン酸
    塩基、または、ハロゲン原子を示し、R1 〜R8 の少な
    くとも1つが水酸基を示す。)
  9. 【請求項9】 色素が下記一般式(II)で示されるアゾ
    レーキ化合物であることを特徴とする請求項1記載の電
    子写真感光体。 一般式(II) 【化2】 (上記式中で、nは、1または2であり、Mは、Ca、
    BaまたはMnを示す。また、R1 は、水素原子、SO
    3 - またはCOO- を示す。Aは、下記一般式(B)ま
    たは(C)で表されるカップラー残基を示す。) 一般式(B) 【化3】 (上記式中で、R2 は、水素原子、SO3 - またはCO
    - を示す。R3 およびR4 は、水素原子、ハロゲン原
    子、置換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有する
    アルキル基を示す。) 一般式(C) 【化4】 (上記式中で、R5 は、水素原子、SO3 - またはCO
    - を示す。R6 およびR7 は、水素原子、ハロゲン原
    子、置換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有する
    アルキル基を示す。)
  10. 【請求項10】 色素が下記一般式(III)で示されるト
    リアリールメタン化合物であることを特徴とする請求項
    1記載の電子写真感光体。 一般式(III) 【化5】 (上記式中で、Xは、ハロゲン原子を示す。また、
    1 、R2 は、水素原子、置換基を有してもよい1〜4
    個の炭素原子を有するアルキル基を示し、R3 、R
    4は、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは非置換の
    アミノ基を示す。)
  11. 【請求項11】 色素が下記一般式(IV)で示されるモ
    ノアゾ化合物であることを特徴とする請求項1記載の電
    子写真感光体。 一般式(IV) 【化6】D−N=N−E (上記式中で、D、Eは、置換もしくは非置換の芳香族
    環、芳香族複素環、縮合多環残基を示す。また、D、E
    は、同一であっても異なっていても良い。)
  12. 【請求項12】 色素が下記一般式(V)で示されるシ
    アニン化合物であることを特徴とする請求項1記載の電
    子写真感光体。 一般式(V) 【化7】 (上記式中で、nは、0、1または2であり、Xは、ハ
    ロゲン原子、または、CH3 SO4 - 、CH3 6 4
    SO4 - を示す。また、R1 は、水素原子または置換基
    を有してもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキル基
    を示し、R′、R″は置換基を有してもよい炭素数1〜
    3のアルキル基を示す。Fは、下記一般式(G)、
    (H)または(I)で示される残基を示す。) 一般式(G) 【化8】 (上記式中で、R2 、R3 、R4 は、水素原子、ハロゲ
    ン原子、置換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有
    するアルコキシ基、置換基を有してもよい1〜4個の炭
    素原子を有するアルキル基または置換もしくは非置換の
    アミノ基を示す。) 一般式(H) 【化9】 (上記式中で、R5 、R6 は、水素原子または置換基を
    有してもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を
    示す。R7 は、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有し
    てもよい1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基、置
    換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキ
    ル基または置換もしくは非置換のアミノ基を示し、nは
    0〜4の整数を示す。) 一般式(I) 【化10】 (上記式中で、R8 、R9 、R10は、水素原子、ハロゲ
    ン原子、置換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有
    するアルコキシ基、置換基を有してもよい1〜4個の炭
    素原子を有するアルキル基または置換もしくは非置換の
    アミノ基を示す。)
  13. 【請求項13】 色素が下記一般式(VI)で示される化
    合物であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感
    光体。 一般式(VI) 【化11】 (上記式中で、R1 、R2 は、水素原子、水酸基、置換
    基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキル
    基、置換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有する
    アルコキシ基、置換もしくは非置換のアリール基または
    置換もしくは非置換のアミノ基を示す。)
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JP2010181911A (ja) * 2001-03-22 2010-08-19 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体およびそれを用いた電子写真装置
JP2018031923A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2019155108A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 ショット アクチエンゲゼルシャフトSchott AG ガラス層と、水による濡れに関する接触角を有する表面領域とを有する中空体、特に医薬組成物を包装するための中空体

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