JPH1062406A - 残留気体容量測定方法及びその装置 - Google Patents

残留気体容量測定方法及びその装置

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JPH1062406A
JPH1062406A JP21862596A JP21862596A JPH1062406A JP H1062406 A JPH1062406 A JP H1062406A JP 21862596 A JP21862596 A JP 21862596A JP 21862596 A JP21862596 A JP 21862596A JP H1062406 A JPH1062406 A JP H1062406A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液中に炭酸ガスとともに溶解した炭酸ガス以
外の気体の容量測定に適用される気体容量測定方法及び
その装置に関するものである。 【解決手段】 炭酸ガス吸収剤を充填した気密容器と、
被検液を収容した被検液容器とを連通し、該被検液に溶
解した炭酸ガスを含む気体を炭酸ガス吸収剤を介して上
記気密容器に導入して炭酸ガスを除去した後に該気密容
器に残留する残留気体の体積を測定する気体容量測定方
法において、上記気密容器に炭酸ガスを含む気体を導入
した後、上記気密容器に炭酸ガス吸収剤を所定量供給
し、該所定量の炭酸ガス吸収剤を供給する前及び後の気
密容器内の圧力と上記所定量とに基づいて上記気密容器
内の残留気体体積を演算するようにする。これによって
精度の高い残留気体体積の演算が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭酸飲料水、ビー
ル、発泡酒などに炭酸ガスとともに、溶解した炭酸ガス
以外の気体の容量測定に適用される気体容量測定方法及
びその装置に関し、特に短時間内に正確に炭酸ガス以外
の気体容量を測定できる気体容量測定方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】炭酸ガス(CO2 )や窒素(N2 )で加
圧されて容器に充填されている清涼飲料水(炭酸飲料
水)、ビール、発泡酒などに含まれている空気をはじめ
とする炭酸ガス以外の気体容量を測定する装置として
は、例えば図11に示すように、気密容器110と、こ
の気密容器110に例えば水酸化ナトリウム(NaO
H)、水酸化カルシウム(Ca(OH)2 )、あるいは
水酸化カリウム(KOH)などからなる炭酸ガス吸収剤
120を供給する吸収剤供給手段130と、上記気密容
器110に炭酸飲料水、ビール、発泡酒などの被検液か
ら発泡させた気体を導入する気体導入手段140とを備
えるものがある。
【0003】上記気密容器110は上部に目盛り111
を備えると共に、大気中に連通するエア抜き管112
と、このエア抜き管112を開閉するエア抜き弁113
とを備えている。
【0004】上記吸収剤供給手段130は、炭酸ガス吸
収剤120を貯留する吸収剤容器131と、この吸収剤
容器131の頭部と気密容器110との底部とを連通す
る吸収剤供給路132とを有し、上記気密容器110の
エア抜き弁113を開いてこのタンク131を持ち上
げ、気密容器110内の液面をエア抜き弁113の上ま
で上昇させてからエア抜き弁113を閉じることにより
気密容器110内の空気を排出するとともに気密容器1
10内に炭酸ガス吸収剤120を充満させる。
【0005】上記気体導入手段140は、被検液を収容
した被検液容器141と、この被検液容器141から導
出され、気密容器110内の下部に連通する気体導入路
142と、気体導入路142を開閉する気体導入弁(コ
ック)143とを備える。
【0006】そして、上記のように気密容器110内に
炭酸ガス吸収剤120を充填した後、上記気体導入弁1
43を閉じ、被検液容器141を振動させることによ
り、気体を発泡させ、その後気体導入弁143を開くこ
とにより、上記のように被検液容器141内で発泡した
気体が被検液容器141内の圧力で気体導入路142を
介して気密容器110内に注入され、その気泡が気密容
器110内の上部に浮上する。
【0007】上記気密容器110内に注入された気泡に
含まれている炭酸ガスは、炭酸ガス吸収剤に溶け込み、
その他の気体成分が残留気体として気密容器110内の
上部に溜まる。
【0008】このように上部に溜まった残留気体の量
は、上記目盛りを読むことによって確認することが出来
るが、この目盛りを読むときは吸収剤容器131を持ち
上げて、吸収剤容器131内の液面と気密容器110内
の液面とを一致させることによって気密容器110内の
圧力を大気圧に保つ必要があった。
【0009】上記気密容器110内への気体の導入が終
了すると、気体導入弁143が閉じられるが、この後も
その他の気体成分が気密容器110内の上部に移動し、
気密容器110内の液面が泡立つ。従って、残留気体の
体積(気体体積)の測定を正確にするためには、この泡
立ちが収まってから気密容器110の目盛111を読ま
なければならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来の気体容量測
定方法及びその装置によれば、予め気密容器110内の
空気をこの気密容器110、気体導入路142の部分、
エア抜き管112の部分の内面に付着した気泡も含め
て、全部排出しなければ正確な測定ができないという問
題がある。
【0011】又、気体導入後の残留気体の体積を測定す
る場合には、測定誤差を減少させるために、気密容器1
10内に導入された気泡による液面の泡立ちが収まるま
で気体の容量を測定することができず、測定時間が長く
なるという問題がある。
【0012】この泡立ちを待つ時間が長いときには、消
泡剤を使用しているが、この場合でも泡立ちが解消する
までには、なおかなりの時間が必要である上、消泡剤の
コストがかかり、しかも、消泡剤を添加する手間と時間
とが必要になるという問題がある。
【0013】更に、気体導入後に気密容器110の内面
に気泡が付着し、測定誤差が生じるという問題がある。
本発明は、上記の事情を鑑みて、短時間で高精度に気体
容量を測定できる気体容量測定方法と装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の手段を講じている。本発明は、炭
酸ガス吸収剤を充填した気密容器と、被検液を収容した
被検液容器とを連通し、該被検液に溶解した炭酸ガスを
含む気体を炭酸ガス吸収剤を介して上記気密容器に導入
して炭酸ガスを除去した後に該気密容器に残留する残留
気体の体積を測定する気体容量測定方法を前提としてい
る。
【0015】本発明は上記前提のもとに、まず上記炭酸
ガス吸収剤2を充填した気密容器1に、被検液を収容し
た被検液容器41より、該被検液に溶解した炭酸ガスを
含む気体を導入する。これによって、気密容器1内に炭
酸ガスを吸収させて炭酸ガスを除去した後、上記気密容
器1に炭酸ガス吸収剤2を所定量υ2 を注入する。
【0016】この時の注入量υ2 と炭酸ガス吸収剤2の
供給の前及び後の上記気密容器1内の圧力P02, 2
に基づいて上記気密容器1の残留気体体積(総ボリュー
ム)χ2 を次の数式1に従って演算する。
【0017】
【数1】
【0018】このように、炭酸ガス吸収剤2の注入量υ
2 及び注入の前後の気密容器1内の圧力PO2,P2 によ
り残留気体体積χ2 を求めるので、気体が気密容器1の
内部及びこれに連通された空間内のどの部分に分散して
いても正確に残留気体体積χ 2 を測定することができ
る。換言すれば、気密容器1内の炭酸ガス吸収剤2が泡
立っていても正確に残留気体体積χ2 を測定することが
でき、又、気密容器1などの内面に付着している気泡も
含めた残留気体体積χ2 が演算される。
【0019】従って、上記気密容器1内の泡立ちが収ま
る前に残留気体体積χ2 を演算することができ、短時間
で正確に残留気体体積χ2 を測定することができる。本
発明においては、この残留気体体積χ2 を測定する前
に、気密容器1内に封入されている初期気体体積χ1
測定し、上記残留気体体積χ2 から初期気体体積(デッ
ドボリューム)χ1 を減算することにより、気密容器に
導入された炭酸ガスを含む気体の体積、即ち気体体積χ
を演算することができる。
【0020】即ち、炭酸ガス吸収剤2を充填した上記気
密容器1(図5参照)に更に所定量の炭酸ガス吸収剤2
を注入する。このときの炭酸ガス吸収剤2の注入量υ1
及び注入の前及び後の気密容器1内の圧力PO1,P1
基づいて次の数式2に従って初期気体体積χ1 を演算す
る。
【0021】
【数2】
【0022】このように炭酸ガス吸収剤2の注入量υ1
及び注入の前後の気密容器1内の圧力PO1,P1 により
初期気体体積χ1 を求める場合、気密容器1の内部及び
これに連通した空間内のどの部分にどのように気体が分
散されていても正確に初期気体体積χ1 を測定すること
ができる。
【0023】更に上記残留気体体積χ2 から上記初期気
体体積χ1 を数式3に従って減算して、気体体積χを演
算することができることになる。
【0024】
【数3】
【0025】上記の方法を実現するために、本発明は炭
酸ガス吸収剤が充填される気密容器1を備えることは勿
論である。更に、該気密容器1に被検液が収容された被
検液容器より炭酸ガスを含む気体を導入する気体導入手
段4が設けられた構成となっている。
【0026】更に、吸収剤導入手段3が設けられ、、吸
収剤導入手段3によって、測定の初期に気密容器1に炭
酸ガス吸収剤を充填することはもちろん、上記測定前の
初期気体体積χ1 を求めるために所定量υ1 の炭酸ガス
吸収剤を供給すること、および上記残留気体体積χ2
求めるために所定量υ2 の炭酸ガス吸収剤を供給するこ
とができる。
【0027】更に、圧力検出手段5が設けられ、これに
よって、上記吸収剤供給手段3による炭酸ガス吸収剤の
注入の前後の上記気密容器1の初期気体による内圧
01,P 1 及び、残留気体による内圧P02,P2 を測定
することができる。
【0028】上記初期気体体積χ1 及び、残留気体体積
χ2 を算出するための計算は演算手段6によってなされ
る。
【0029】
【実施の形態】本発明の一実施例に係る気体容量測定方
法及びその装置を図面に基づいて具体的に説明すれば、
以下の通りである。
【0030】図1は本発明装置の一実施例に係る気体容
量測定装置の構成図であり、図2はこの装置を制御する
制御手段の機能ブロック図であり、図3はこの装置を用
いる本発明方法の一実施例に係る気体容量測定方法のフ
ロー図である。
【0031】図1、図2に示すように、この装置は気密
容器1と、この気密容器1に例えば水酸化ナトリウムか
らなる炭酸ガス吸収剤2を供給する吸収剤供給手段3
と、上記気密容器1に被検液から発泡させた気体を導入
する気体導入手段4と、上記気密容器1内の圧力を測定
する圧力検出手段5と、被検液から発生した気泡のう
ち、炭酸ガスを除く気体成分の体積を演算する演算手段
6とを備える。なお、図1、図2に示す制御手段100
は以下に説明する吸収剤供給手段3、気体導入手段4、
圧力検出手段5、演算手段6及び各作業ステップで弁V
1 〜V4 の開閉を指示するバルブ制御手段7を含む制御
手段であり、一般にCPUとプログラムで構成される。
【0032】上記図1、図2において、吸収剤供給手段
3は、炭酸ガス吸収剤2を貯留する吸収剤容器31より
ポンプ33を用いて上記気密容器1に炭酸ガス吸収剤2
を供給する構成となっている。ここで、上記ポンプ33
としては定量ポンプが用いられる。
【0033】図1に示すように、上記気密容器1は、そ
の上端部から導出され、圧力計51に連通する連通管1
1と、その下端部から導出され、上記吸収剤容器31に
連通するパージ管13と、上記連通管11から分岐させ
たパージ管14とを備え、各パージ管13,14にはそ
れぞれを開閉するパージ弁V3 ,V4 を介在させてあ
る。
【0034】又、上記気体導入手段4は上記被検液容器
41を上記気密容器1内の底部に連通させる気体導入路
42と、この気体導入路42を開閉する気体導入弁V1
を備え、この気体導入弁V1 よりも上記気密容器1側の
気体導入路42の部分から上記吸収剤容器31に連通す
るパージ管12が分岐されると共に、このパージ管12
を開閉するパージ弁V2 が設けられる。そして、図2に
示すバルブ制御手段7により上記気体導入弁V1 及び各
パージ弁V2 〜V4 の開閉を制御するようにしている。
【0035】更に、振動手段8は、被検液を収容する被
検液容器41を振動制御する振動制御手段83及び振動
制御手段83で振動されるアクチュエータ84を備え、
図4に示すように、上記気密容器1は最初は空であり、
制御プログラムが開始されると、まず初期設定が行われ
る(S1)。この初期設定においてバルブ制御手段7
は、気体導入弁V1 及び各パージ弁V2 〜V4 を閉じ
(S2)、このバルブ初期制御が完了した後に、パージ
弁V4 が開かれるとともに、吸収剤供給手段3を構成す
る注入制御手段34が作動してポンプ33が駆動され、
これによって炭酸ガス吸収剤(例えばNaOH)2が気
密容器1に充填される(S3)。
【0036】上記の充填工程(S3)を更に詳しく説明
すると、ポンプ33を駆動した状態でパージ弁V4 が開
かれた状態で、炭酸ガス吸収剤(例えばNaOH)2が
気密容器1に充填されると、ついで、パージ弁V2 が開
かれパージ弁V4 が閉じられる。更に、パージ弁V3
開かれパージ弁V2 が閉じられ、最後にポンプ33が停
止され、その直後にパージ弁V3 が閉じられる。従って
図5に示すように、気密容器1に炭酸ガス吸収剤が充填
された状態では全ての弁V1 〜V4 が閉じられた状態と
なる(S31〜S38)。
【0037】このように、各弁を開閉しながら炭酸ガス
吸収剤を気密容器に導入することにより、各パージ弁
や、気体導入弁の近辺に残留する気体、即ち初期気体体
積χ 1 を小さくできる。上記の充填工程が完了すると、
圧力測定手段52は気密容器1に備えられた、圧力計5
1より、この時の気密容器1内の圧力Po1を読む。この
結果がメモリ53に記憶される(S4)。
【0038】上記のように気密容器1内の圧力の測定が
完了すると、注入制御手段34が再びポンプ33を作動
させ、図6に示すように、所定量υ1 の炭酸ガス吸収剤
2を気密容器1に該気密容器1内の圧力が所定しきい値
以上になるように注入し、このときの注入量υ1 をメモ
リ35に記憶しておく(S5)。
【0039】この注入量υ1 の導入後に更に上記気密容
器1内の圧力P1 が圧力計51により測定される(S
6)。この容器内の圧力P1 の測定が終わると、演算手
段6の体積演算手段61ではメモリ53に記憶された上
記Po1及びP1 及び注入制御手段34のメモリ35が記
憶された注入量υ1 とに基づき上記数式1に従って気密
容器1及びこれに連通する空間内の気体体積、即ち、初
期気体体積χ1 が演算され、メモリ62に記憶される
(S7)。
【0040】このように、炭酸ガス吸収剤2の注入量υ
1 と注入の前後の気密容器1内の圧力Po1,P1 とに基
づいて気体体積χ1 を演算する場合には、気体が密閉管
1内にのみ集合しているか否かは問題ではなくなり、気
密容器1内の泡立ちが残っていても、気体導入弁V1
び各パージ弁V2 〜V4 の近辺に気体が残っていても、
気密容器1内の気体および各弁V1 〜V4 に残留してい
る空気の総体積が気体体積χ1 として演算されることに
なる。
【0041】この演算が終わると、バルブ制御手段7が
パージ弁V3 を開弁させ(S8)、これによってパージ
弁V3 が開弁されると、上記のように注入された注入量
υ1の炭酸ガス吸収剤2が気密容器1からパージ管13
を介して吸収剤容器31に排出される(S9)。尚、こ
こで図6に示すように、上記パージ弁V3 は開弁後再び
閉弁してもよいし、開弁したまま次の工程にすすんでも
よい。
【0042】上記のように、炭酸ガス吸収剤2が吸収剤
容器31に排出されると同時に振動制御手段83が作動
し、アクチュエータ84を作動させて被検液容器41を
所定時間振動させる。被検液容器41の振動が終了する
と、バルブ制御手段7が気体導入弁V1 を開弁させ、被
検液容器41に含まれる気体を気密容器1に導入する
(S10→S11→S12→S13)。
【0043】上記の工程は、更に以下のように繰り返さ
れる。即ち、まず上記のように、被検液容器41を振動
し、このときの被検液容器41内の圧力を圧力計45で
測定する。これによって該圧力が所定値以上になってい
るときは未だ、被検液容器41内に炭酸ガスが残留して
いるとみなし、導入弁V1 を開けて、被検液容器41に
含まれる気体を気密容器1に導入し、所定時間経過後再
び導入弁V1 を閉じて、再び振動手段8によって被検液
容器41を振動させる。
【0044】上記振動後の被検液容器41内の圧力が所
定値以下になっているときは、比較手段86で既に被検
液容器41内の炭酸ガス残留量が無視できる程度である
と判断され、これによって、図8に示すように、バルブ
制御手段7が気体導入弁V1及びパージ弁V3 を閉弁す
る(S14)。
【0045】尚、飲料の種類によっては上記振動→気体
導入の工程を相当回数繰り返しても所定のしきい値以下
にならないことがあり、そのような場合には、振動→気
体導入を繰り返した回数が所定値以上になっときに、次
の工程に進行するようになっている。
【0046】尚、上記の気体導入工程においてはパージ
弁V3 を開いた状態を保持しているが、被検液容器41
を振動する前に一旦パージ弁V3 を閉じ、導入弁V1
開けると同時に該パージ弁V3 も開けるようにしてもよ
い。これによって、振動手段4の駆動による気密容器1
からの液漏れを防止することができる。
【0047】上記のように気体導入弁V1 及びパージ弁
3 が閉弁すると、圧力測定手段52は、その時の気密
容器1内の圧力Po2を測定し(S15)、メモリ53に
記憶させるとともに、注入制御手段34がポンプ33を
作動させて、炭酸ガス吸収剤2を気密容器1内の圧力P
o2が所定のしきい値を越える迄気密容器1内に注入し、
このときの注入量υ2 をメモリ35に記憶させておく
(S16)。
【0048】上記の注入工程が終了すると、再び、圧力
測定手段52が圧力計51よりこのときの気密容器1内
の圧力P2 を測定する(S17)。このようにして得ら
れた内圧P2 は、メモリ53に記憶されるとともに、体
積演算手段61が上記内圧P o2、P2 及びメモリ35に
記憶された注入量υ2 を読み込んで、該注入量υ2 とこ
れら内圧Po2及びP2 とに基づいて上記数式2に従って
気体導入後の気密容器内1の炭酸ガスを除いた気体成分
の体積、即ち、残留気体体積χ2 を演算し(S18)、
メモリ62に記憶させる。
【0049】ここで、炭酸ガス吸収剤2の注入量υ2
注入の前後の気密容器1内の圧力P o2,P2 とに基づい
て初期気体体積χ2 を演算しているので、気体が1つに
集合しているか否かは問題ではなくなり、従って、気密
容器1内の泡立ちが残っていても、あるいは、気体導入
路42、連通管11、パージ管13,14の一部に気体
が残っていたとしても、気体導入後に残留している空気
の総体積が残留気体体積χ2 として演算される。
【0050】この残留気体体積χ2 の演算が終了する
と、メモリ62からχ1 ,χ2 が減算手段63に読み出
され、減算手段63でこれらχ1 ,χ2 に基づき上記数
式3に従って気体導入の間に気密容器内に注入された気
体の中、炭酸ガスを除いた気体成分の体積、即ち、気体
体積χが演算される(S19)。
【0051】上記χ1 ,χ2 は炭酸ガス吸収剤2の注入
量υ1 ,υ2 とその注入の前後の気密容器1内の圧力P
o1,P1 ,Po2,P2 とに基づいて演算しているので、
気密容器1などの内面に付着した気泡や炭酸ガス吸収剤
2の気泡を含めて正確に算出されるので、これらに基づ
いて演算し、測定した上記気体体積χもきわめて正確に
演算されることになり、例えば図10のグラフに示すよ
うに、測定値と気体量との関係は誤差が−0.03〜
0.05mlの範囲内のきわめて正確な測定が行えるこ
とが分かる。
【0052】なお、上記の一実施例では、炭酸ガス吸収
剤として水酸化ナトリウムを用いているが、もちろん、
これに代えて、例えば水酸化カルシウム、水酸化カリウ
ムなどを用いてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明方法によ
れば、気体導入後に所定量の炭酸ガス吸収剤を上記気密
容器に供給し、この所定量と供給の前後の上記気密容器
内の圧力とに基づいて残留気体体積が演算されるので、
上記気密容器内の泡立ちが収まる前に残留気体体積を測
定することができ、短時間で残留気体体積を測定するこ
とができる。
【0054】又、上記気密容器及びこれに連通する空間
に気泡が分散したり、その内面に気泡が付着したりして
いても、この分散した気泡を含めて上記気密容器及びこ
れに連通する空間内の全ての残留気体体積を測定するこ
とができるので、高精度の測定ができる。
【0055】しかも、消泡剤を用いずに済むので、安価
に、かつ、短時間で測定することができる。本発明方法
において、特に、気体導入前に所定量の炭酸ガス吸収剤
を上記気密容器に供給し、この所定量と供給の前後の上
記気密容器内の圧力とに基づいて初期気体体積を演算
し、上記残留気体体積からこの初期気体体積を演算して
気体体積を演算する場合には、気体導入前に上記気密容
器内の気体を排出する作業(エアパージ作業)が不要に
なり、操作性が高められると共に、測定時間を一層短縮
できる。
【0056】又、この場合、初期気体体積の測定時に上
記気密容器及びこれに連通する空間に気泡が分散した
り、その内面に気泡が付着したりしていても、この分散
した気泡を含めて上記気密容器及びこれに連通する空間
内の全ての初期気体体積を測定することができるので、
消泡剤を用いずに、安価に高精度の測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成図である。
【図2】本発明装置の制御手段の機能ブロック図であ
る。
【図3】本発明方法のフロー図である。
【図4】本発明装置の炭酸ガス吸収剤注入時の構成図で
ある。
【図5】本発明装置の炭酸ガス吸収剤注入終了時の構成
図である。
【図6】本発明装置の炭酸ガス吸収剤注入時の構成図で
ある。
【図7】本発明装置の気体導入時の構成図である。
【図8】本発明装置の気体導入終了時の構成図である。
【図9】本発明装置の炭酸ガス吸収剤注入時の構成図で
ある。
【図10】本発明方法及び装置による測定結果を示すグ
ラフである。
【図11】従来例の構成図である。
【符号の説明】
1 気密容器 2 炭酸ガス吸収剤 3 吸収剤供給手段 4 気体導入装置 5 圧力検出手段 6 演算手段 11 連通管 12,13,14 パージ管 31 吸収剤容器 33 ポンプ 41 被検液容器 42 気体導入路 V1 気体導入弁 V2,V3,V4 パージ弁 P1 ,Po1,P2 ,Po2 内圧 χ 気体容積 χ1 ,χ2 気体体積 υ1 ,υ2 注入量

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸ガス吸収剤を充填した気密容器と、
    被検液を収容した被検液容器とを連通し、該被検液に溶
    解した炭酸ガスを含む気体を炭酸ガス吸収剤を介して上
    記気密容器に導入して炭酸ガスを除去した後に該気密容
    器に残留する残留気体の体積を測定する気体容量測定方
    法において、 上記気密容器に炭酸ガスを含む気体を導入した後、上記
    気密容器に炭酸ガス吸収剤を所定量供給し、該所定量の
    炭酸ガス吸収剤を供給する前及び後の気密容器内の圧力
    と上記所定量とに基づいて上記気密容器内の残留気体体
    積を演算することを特徴とする残留気体容量測定方法。
  2. 【請求項2】 上記炭酸ガスを含む気体を上記気密容器
    に導入する前に、上記気密容器内に炭酸ガス吸収剤を所
    定量供給し、該所定量の炭酸ガス吸収剤の供給の前及び
    後の上記気密容器内の圧力と上記所定量とに基づいて気
    体導入前の上記気密容器内の初期気体体積を演算し、更
    に上記残留気体体積から上記初期気体体積を減算して、
    気体体積を演算する請求項1に記載の残留気体容量測定
    方法。
  3. 【請求項3】 炭酸ガス吸収剤を充填した気密容器と、
    被検液を収容した被検液容器とを連通し、該被検液に溶
    解した炭酸ガスを含む気体を炭酸ガス吸収剤を介して気
    密容器に導入して炭酸ガスを除去した後の気体容器に残
    留する残留気体の体積を測定する気体容量測定装置にお
    いて、 上記気密容器に被検液が収容された被検液容器より炭酸
    ガスを含む気体を導入する気体導入手段と、 上記気体導入手段による気体導入後に、上記気密容器に
    炭酸ガス吸収剤を所定量供給する吸収剤供給手段と、 上記吸収剤供給手段による炭酸ガス吸収剤の供給の前及
    び後の上記気密容器内の圧力を検出する圧力検出手段
    と、 上記気密容器内の圧力と上記所定量とに基づいて上記気
    密容器内の残留気体体積を演算する演算手段を備えたこ
    とを特徴とする残留気体容量測定装置。
  4. 【請求項4】 上記吸収剤供給手段が上記気体導入手段
    による気体導入前に、上記気密容器に炭酸ガス吸収剤を
    所定量供給し、上記圧力検出手段がこの所定量の炭酸ガ
    ス吸収剤の供給の前及び後の上記気密容器内の圧力を検
    出し、上記演算手段が上記所定量と上記気密容器内の圧
    力とに基づいて初期気体体積を演算すると共に、上記残
    留気体体積から上記初期気体体積を減算して、気体体積
    を演算する請求項3に記載の気体容量測定装置。
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