JPH1062270A - 温度測定方法及び装置 - Google Patents

温度測定方法及び装置

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JPH1062270A
JPH1062270A JP8217455A JP21745596A JPH1062270A JP H1062270 A JPH1062270 A JP H1062270A JP 8217455 A JP8217455 A JP 8217455A JP 21745596 A JP21745596 A JP 21745596A JP H1062270 A JPH1062270 A JP H1062270A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光を用いて半導体基板の温度を非接触
で測定する温度測定方法及び装置に関し、被測定物の温
度を変化することなく、また、測定開始時から精度よく
温度の測定が可能な温度測定方法及び装置を提供する。 【解決手段】 被測定物に干渉性のある光を照射し、被
測定物を反射又は透過した干渉光の強度に基づいて、被
測定物の温度の変化量を測定する温度測定方法におい
て、温度測定前に、干渉性のある光を発する測定光発振
部の温度を変化して干渉性のある光の波長を変化するこ
とにより、干渉光の強度の極大値と極小値を予測する予
測過程と、温度測定時に、測定した干渉光の強度と、予
測した極大値と極小値に基づいて被測定物の温度の変化
量を測定する測定過程とにより温度測定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物にレーザ
光を照射して、被測定物の物理量を測定する測定方法に
関し、特に、レーザ光を用いて半導体基板の温度を非接
触で測定する温度測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体集積回路の製造工程におい
ては、その特性がかなりの程度で温度制御に依存してお
り、半導体基板に対して非接触で、しかも正確な温度測
定が要求されている。このような非接触な半導体基板の
温度測定装置として、被測定基板の表面での反射光と裏
面での反射光による干渉光の強度が温度により変化する
ことを利用した温度測定方法が、特開平3−96247
号公報に開示されている。温度が変化すると、被測定基
板の誘電率が変化すると共に、被測定基板が膨脹して厚
さが変化するので、干渉光の強度の変化を観測すること
により温度の変化を測定することができる。
【0003】しかしながら、特開平3−96247号公
報に開示された温度測定方法では、温度が上昇中である
か下降中であるか判定できなかった。特開平3−962
47号公報に開示された温度測定方法と同様の原理によ
る測定方法であって、温度変化の方向をも測定できる温
度測定装置が、文献(K.L.Saenger, et al., "Waveleng
th-modulated interferometric thermometry for impro
ved substrate temperature measurement", Rev. Sci.
Instrum. Vol.63, No.8, pp.3862-3868, August 1992.
)に提案されている。
【0004】この文献に記載された温度測定装置は、発
振波長が約1.5μmの半導体レーザを使用し、その半
導体レーザに注入する電流を変化させることにより波長
変調したレーザ光を被測定基板に照射する。その被測定
基板からの反射光による干渉光を受光素子により受光し
て受光信号に変換し、さらに受光信号をロックインアン
プにより波長微分する。微分した受光信号と微分してい
ない受光信号とに基づいて温度が上昇中か下降中か判断
する。
【0005】しかしながら、上記従来の温度測定装置に
よれば、レーザの変調装置やロックインアンプ等のよう
に多くの機器と装置が必要となり、装置の構成が複雑と
なり、コスト高となることがあった。また、1秒間に1
00℃以上変化するような急激な温度変化を正確に測定
するためには、更に高速な機器及び装置が必要となり、
更にコスト高となることがあった。また、従来の温度測
定装置によれば、干渉光波形の平均値を横切った時にし
か温度変化の方向を測定できないため、詳細な温度測定
が不可能であった。
【0006】本願発明者等は、このような課題を解決す
る温度測定方法として、半導体レーザから発振されるレ
ーザ光の発振波長が立上がり時にシフトするという特徴
を有する半導体レーザを用いる温度測定方法を特願平6
−40274号明細書において提案した。特願平6−4
0274号明細書記載の温度測定方法では、上記の半導
体レーザを用いることにより異なる波長のレーザ光を簡
単に得ることができるので、測定にあたって波長微分を
行う必要がなく、ロックインアンプも不要となり、簡単
な構成で安価な温度測定装置を実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の温度測定方法では、被測定物の温度を変化させるこ
とによって生じる干渉光の変化を測定することにより、
温度測定の開始後に干渉光の最大値と最小値、及び測定
開始直後の干渉状態を得ていた。従って、従来の温度測
定方法により温度測定を行う場合、温度の計測に必要な
干渉光の最大値、最小値、及び干渉状態は、少なくとも
干渉状態が一周期以上変化する温度変化がなければ知る
ことはできなかった。また、測定開始時に得られている
干渉光がどの干渉状態(フェイズ)にあるかを知ること
はできなかった。
【0008】また、被測定物の温度を変化すればこれら
所望の情報を得ることはできるが、温度測定のために被
測定物の温度を変化して干渉光を測定することは望まし
くなく、また、被測定物の温度を元に戻すためには更に
時間が必要であった。特に、高真空中に載置された被測
定物を測定するためにはその影響は大きかった。本発明
の目的は、被測定物の温度を変化することなく、また、
測定開始時から精度よく温度の測定が可能な温度測定方
法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、被測定物に
干渉性のある光を照射し、前記被測定物を反射又は透過
した干渉光の強度に基づいて、前記被測定物の温度の変
化量を測定する温度測定方法において、温度測定前に、
前記干渉性のある光を発する測定光発振部の温度を変化
して前記干渉性のある光の波長を変化することにより、
前記干渉光の強度の極大値と極小値を予測する予測過程
と、温度測定時に、測定した干渉光の強度と、予測した
前記極大値と極小値に基づいて前記被測定物の温度の変
化量を測定する測定過程とを有することを特徴とする温
度測定方法によって達成される。このようにして温度測
定を行うことにより、測定開始後に干渉光強度の極大値
と極小値を測定する必要はないので、測定開始直後から
直ちに温度測定を行うことができる。また、被測定物の
温度を変化することなく干渉光強度の極大値と極小値と
を予測することができる。
【0010】また、上記の温度測定方法において、前記
測定光発振部を所定の温度に設定し、前記測定過程にお
ける前記干渉光を所望の干渉状態とすることが望まし
い。このようにして温度測定を行うことにより、測定精
度を大幅に向上することができる。また、上記の温度測
定方法において、前記測定光発振部の前記所定の温度
は、目的とする測定温度が前記干渉光の強度の前記極大
値と前記極小値のほぼ中央に位置するように調節するこ
とが望ましい。このようにして温度測定を行うことによ
り、測定精度を大幅に向上することができる。
【0011】また、上記の温度測定方法において、前記
干渉性のある光は、パルス状のレーザ光であることが望
ましい。また、上記の温度測定方法において、前記レー
ザ光を発振する光源は、パルス発振を行ったとき、パル
スの立ち上がり時の発振波長が、立ち上がりから0.5
msec経過した後の発振波長とは異なる波長のレーザ
光を発振することが望ましい。このようなレーザ光源を
用いれば、温度測定に用いる異なる波長のレーザ光を簡
単に得ることができる。
【0012】また、上記目的は、被測定物に干渉性のあ
る光を照射し、前記被測定物を反射又は透過した干渉光
の強度に基づいて、前記被測定物の温度を測定する温度
測定装置において、前記被測定物に前記干渉性のある光
を照射する照射手段と、前記照射手段に設けられ、前記
照射手段の光発振部の温度を変化して前記干渉性のある
光の波長を変化する波長変化手段と、温度測定前に、前
記波長変化手段により前記被測定物に入射する前記干渉
性のある光の波長を変化することにより前記干渉光の強
度の極大値と極小値を予測する予測手段と、温度測定時
に、測定した干渉光の強度と、予測した前記極大値と極
小値に基づいて前記被測定物の温度を測定する測定手段
とを備えたことを特徴とする温度測定装置によっても達
成される。このようにして温度測定装置を構成すること
により、被測定物の温度を変化することなく、また、測
定開始時から精度よく被測定物の温度を測定することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態による温度
測定方法及び装置について図1乃至図7を用いて説明す
る。図1に本実施形態による温度測定装置の構成を示
す。本実施形態の温度測定装置では、半導体基板の両面
研磨された部分であって、レーザ光に対して内部反射に
よる光の干渉を生じる部分にレーザ光を照射し、その反
射光による干渉光の強度変化を観察することにより被測
定基板の温度を決定する。
【0014】被測定物である半導体基板6は、チャンバ
4内に収納され、半導体基板6を加熱するヒータ5上に
載置されている。半導体レーザ1にはパルス電源11が
接続されている。パルス電源11は例えば50Hzのパ
ルス電流を供給し、これにより、半導体レーザ1からは
パルス状のレーザ光が出射される。また、半導体レーザ
1には、後述のコンピュータ10によって温度の制御が
可能なペルチェ素子12が設けられており、半導体レー
ザ1の温度を調整できるようになっている。
【0015】チャンバ4には、半導体レーザ1から出射
されたレーザ光をチャンバ4内に導入するための光学窓
(図示せず)が設けられている。半導体レーザ1から出
射されたパルス状のレーザ光は、光ファイバ2を介して
コリメート光学部3に導かれる。パルス状のレーザ光
は、コリメート光学部3により平行光線束とされ、チャ
ンバ4内の半導体基板6に照射される。
【0016】半導体基板6による反射光は、光受光器7
により受光される。なお、光受光器7としては、立ち上
がり時間が50μs以下であることが望ましい。光受光
器7により受光された受光信号は、データ信号線8を介
してA/D変換ユニット9に伝送される。A/D変換ユ
ニット9はアナログ信号である受光信号をデジタル信号
に変換し、コンピュータ10に出力する。
【0017】コンピュータ10は入力されたデジタル受
光信号から、反射光による干渉光の強度変化を計算し、
その計算結果に基づいて測定温度と共に温度変化方向を
決定する。本実施形態による温度測定方法は、半導体レ
ーザ1からパルス状のレーザ光を出射した場合、レーザ
光の波長がパルスの立上がり時には数オングストローム
だけ短くなり(第1波長p1)、その後は長くなる(第
2波長p2)ことを利用している。
【0018】このことを明らかにするために、温度上昇
中の半導体基板6にパルス状のレーザ光を照射した時に
得られた干渉光強度を示す観測波形を図2に示す。図2
は、パルス幅が5msecのパルス状のレーザ光を照射
した場合である。縦軸は電圧で1目盛当り2V、横軸は
時間で1目盛当り1msである。図2に示すように、パ
ルス状のレーザ光の立上がり直後は、干渉光強度が最も
強く、その後、徐々に減少し、約2msec以降は安定
している。この過渡的な変化は、チョッパによりレーザ
光をパルス状にしたときには見られない。図2の測定時
には半導体基板6の温度は一定である。
【0019】半導体基板6の温度が一定の場合、干渉光
の強度はレーザ光の波長に依存するから、図2のグラフ
は、パルス状のレーザ光では発振波長が過渡的に変化し
ていることを示している。本実施形態では、パルス状の
レーザ光の立上がり直後に短い波長のレーザ光が出力さ
れる。本実施形態では、約10msecのパルス幅のレ
ーザ光を用い、第1波長p1のレーザ光をパルスの立上
がり後0.12msecの時点でサンプリングし、第2
波長p2のレーザ光をパルスの立上がり後8msecの
時点でサンプリングしている。なお、第1波長p1のレ
ーザ光としては、立上がり後の約0.5msec以内に
発振されるレーザ光を用いることが望ましい。
【0020】このようなレーザ光を発する半導体レーザ
1としては、0.5μm以上、3μm以下の発振波長を
有するIII-V族半導体レーザを適用することができる。
本実施形態では、NEC製NDL5600(1310n
m光ファイバ通信用のInGaAsP位相シフト型DF
B−DC−PBHレーザダイオード;出力約0.5m
W)を使用した。なお、半導体レーザ1としては、10
Hz以上のパルス発振が可能なAPC付の半導体レーザ
により構成することが望ましい。
【0021】また、第1波長p1のレーザ光と第2波長
p2のレーザ光とを同一のパルスから得る必要はない。
第1波長p1のレーザ光として、あるパルスの立上がり
後0.12msecの時点でサンプルしたレーザ光を用
い、第2波長p2のレーザ光として、他のパルスの立上
がり後8msecの時点でサンプルしたレーザ光を用い
てもよい。
【0022】次に、本実施形態による温度測定装置の測
定原理について図3乃至図5を用いて説明する。図3
は、測定温度と干渉光強度の関係を示すグラフであり、
図4(a)乃至(c)は、パルス状のレーザ光を用いた
場合の波長変化と干渉光強度の変化を示すグラフであ
り、図5(a)は第1波長p1及び第2波長p2による
干渉光強度を示すグラフであり、図5(b)は半導体基
板6の温度の時間的変化を示すグラフであり、図5
(c)は干渉光と半導体基板6の温度変化との関係を説
明する図である。
【0023】本実施形態の温度測定装置において、ヒー
タ5の上に半導体基板6として例えばシリコン基板を載
置する。半導体レーザ1から出射されたレーザ光を半導
体基板6に照射すると、図1に示すように、半導体基板
6の上面と下面からそれぞれ反射されたレーザ光が干渉
し、その干渉光が半導体基板6の反射光となる。そし
て、ヒータ5により半導体基板6を加熱しながら、半導
体レーザ1から出射されたレーザ光をコリメータ光学部
3を介して半導体基板6に照射する。半導体基板6から
の反射光を光受光器7により受光し、その干渉光の強度
をコンピュータ10により解析する。
【0024】その結果、図3に実線で示すような温度・
干渉光強度特性が得られ、半導体基板6の温度を上昇さ
せていくと干渉光の強度は正弦波に似た周期波形形状に
変化する。その原理は次のようである。半導体基板6の
誘電率(屈折率)と厚さは温度上昇につれて増加するの
で、半導体基板6内での光学的距離が変化する。これに
より、半導体基板6の下面で反射して上面から出射する
レーザ光と、半導体基板6の上面で反射するレーザ光と
は、温度変化により位相変化を生じる。
【0025】したがって、半導体基板6から反射された
干渉光の強度は温度変化によって正弦波状に変化し、1
周期の温度変化ΔT(T)[℃]は、半導体基板6の厚
さをL、屈折率をnとすると、次式で計算できる。 ΔT=λ/{2nL(α+β)} 但し、α=(1/L)×(dL/dT) β=(1/n)×(dn/dT) ここで、αとβをそれぞれ求めることは難しい。したが
って、(α+β)を実験により求めた。
【0026】すなわち、実験の初期値からの差により計
算される干渉光の強度の周波数fと、測定温度の校正曲
線とから、1周期の温度変化ΔT(T)を、次に示す5
次の近似式として算出した。 ΔT(f)=12.278+11.012×f−0.13222×f2 +0.0018399×f3 −1.5803×10-5×f4 +5.5364×10-8×f5 したがって、半導体基板6の温度は、加熱開始時の温度
To[℃]と温度変化の周期数により決定される。
【0027】一方、半導体基板6はヒータ5により加熱
されたり冷却されたりされ、温度が上昇する場合と下降
する場合がある。したがって、半導体基板6の温度を決
定するためには温度変化方向を知る必要がある。その判
別原理を説明する。パルス電源11から50Hz程度の
パルス状の電流を半導体レーザ1に注入して、半導体レ
ーザ1から50Hzのパルス状のレーザ光を半導体基板
6に照射する。そのとき、半導体レーザ1から出射され
るパルス状のレーザ光の波長は、図4(a)に示すよう
に、立上がり時が短く、定常状態になるまでに長くなる
という性質を有している。
【0028】半導体レーザ1からのパルス状のレーザ光
の立上がり時の第1波長p1(=λ−Δλ)は、その後
の定常状態の第2波長p2(=λ)よりΔλだけ短くな
る。第1波長p1(=λ−Δλ)のレーザ光を半導体基
板6の反射光強度と温度の関係を示す温度・干渉光強度
特性は、図3に破線で示すように、第2波長p2(=
λ)の場合よりもφだけ位相が進んでいる。
【0029】なお、半導体レーザ1からのパルス状のレ
ーザ光の立ち上がり後0.5ms以内に発振されるレー
ザ光の第1波長p1(=λ−Δλ)と、それ以後に発振
されるレーザ光の第2波長p2(=λ)の最大の差Δλ
は、半導体基板6の屈折率n、半導体基板6の厚みdに
対して、|Δλ|<λ2 /(2nd+λ)の関係を満た
すようにすれば、適切な干渉が発生する。
【0030】以上のことから、半導体基板6の温度が上
昇する過程において、干渉光強度が上昇していく場合に
は、第2波長p2の干渉光強度I2 は、それより短い第
1波長p1の干渉光強度I1 よりも小さくなり、干渉光
強度が下降していく場合には、逆に第2波長p2の干渉
光強度I2 は、それより短い第1波長p1の干渉光強度
I1 よりも大きくなることがわかる。
【0031】また、これに対して、半導体基板6の温度
が下降する過程において、干渉光強度が上昇していく場
合には、第2波長p2の干渉光強度I2 は、それより短
い第1波長p1の干渉光強度I1 よりも大きくなり、干
渉光強度が下降していく場合には、逆に第2波長p2の
干渉光強度I2 は、それより短い第1波長p1の干渉光
強度I1 よりも小さくなることが分かる。
【0032】図4(a)に示すパルス状のレーザ光の半
導体基板6からの反射光に対して、図4(b)に示すよ
うにパルス状のレーザ光の立上がり時に干渉光強度が大
きくなる場合と、図4(c)に示すようにパルス状のレ
ーザ光の立上がり時に干渉光強度が小さくなる場合があ
る。図4(b)は、図3において温度T1の干渉光強度
の変化に対応し、図4(c)は、図3において温度T2
の干渉光強度の変化に対応し、図3と図4(b)及び
(c)における○印と×印は対応している。
【0033】したがって、図4(a)に示すパルス状の
レーザ光の半導体基板6からの反射光に対する干渉光強
度を立上り直後(×印)と一定時間後(○印)において
測定し、図4(b)に示すようにパルス状のレーザ光の
立上がり時の干渉光強度がそれ以降の干渉光強度より小
さいか否かという点と、図4(c)に示すように、パル
ス状のレーザ光の立上がり時の干渉光強度がそれ以降の
干渉光強度より大きいか否かという点と、第1波長p1
の干渉光の強度I1 又は第2波長p2の干渉光の強度I
2 の干渉波形がどちらに傾いているかという点とに基づ
いて、温度が上昇中であるか下降中であるか判断する。
【0034】すなわち、干渉光の強度波形の尾根近傍と
谷近傍を除外して考えると、第1波長p1の干渉光の強
度I1 又は第2波長p2の干渉光の強度I2 が増加して
いる時点において、第1波長p1の干渉光の強度I1 が
前記第2波長p2の干渉光の強度I2 よりも大きい場合
(I1 >I2 )は、半導体基板6の温度が上昇中である
と判断し、第1波長p1の干渉光の強度I1 が第2波長
p2の干渉光の強度I2 よりも小さい場合(I1 <I2
)は、半導体基板6の温度が下降中であると判断す
る。第1波長p1の干渉光I1 又は第2波長p2の干渉
光の強度I2 が減少している時点において、第1波長p
1の干渉光の強度I1 が前記第2波長p2の干渉光の強
度I2 よりも大きい場合(I1 >I2 )は、半導体基板
6の温度が下降中であると判断し、第1波長p1の干渉
光の強度I1 が第2波長p2の干渉光の強度I2 よりも
小さい場合(I1 <I2 )は、半導体基板6の温度が上
昇中であると判断する。
【0035】本実施形態における判断方法について具体
的に説明する。まず、半導体レーザ1からパルス状のレ
ーザ光を周波数50Hzで半導体基板6に照射する。そ
の反射光を光受光器7により受け、干渉光の強度をコン
ピュータ10によりパルス毎に記録する。この場合、図
4(b)及び(c)に示すように、パルス状のレーザ光
の立上がりから0.5msec以内の一時点で発振され
る第1波長p1による干渉光強度I1 と、0.5mse
c後に発振される第2波長p2による干渉光強度I2 と
を抽出して、これを記憶する。
【0036】例えば、ヒータ5により、半導体基板6の
温度を時間(to〜tm)で上昇させた後に、時間(t
m〜t2)で下降させ、半導体基板6からの反射光強度
と時間との関係を測定したところ、図5(a)に示すよ
うな測定結果が得られた。図5(a)において、正弦波
に似た周期波形形状の実線は第2波長p2(=λ)の干
渉光強度を示し、正弦波に似た周期波形形状の破線は第
1波長p1(=λ−Δλ)の干渉光強度を示す。
【0037】このようにして得られた図5(a)に示す
干渉光強度から温度変化を求めると、図5(b)に示す
ようになる。なお、干渉光の強度波形の尾根近傍と谷近
傍では、上記の物理的な関係とは逆になる。その部分で
は第2波長p2と第1波長p1の干渉光の強度差が小さ
いので、第2波長p2と第1波長p1の干渉光の強度差
に所定のしきい値を設け、所定値以上の干渉光の強度差
が生じた時にのみ温度の変化方向を決定する。
【0038】例えば、第1波長p1による干渉光強度I
1 の極大値をI1max、その時の第2波長による干渉光強
度をI2 ′とした時、干渉光強度の差に対してしきい値
Ith=(I1max−I2 ′)を設け、|I1 −I2 |≦I
thの場合と|I1 −I2 |>Ithとでは異なったアルゴ
リズムを使用することにより、温度変化の方向を正しく
判断するようにしている。
【0039】また、別の方法として、干渉波形の尾根、
谷近傍にあるI1 −I2 =0の点とその尾根、谷の間は
温度変化方向を決定しないようにするか、又は、その間
は、図5(c)に示す温度変化方向の判定条件を入れ換
えることにより、温度変化の方向を正しく判断すること
ができる。ここで、このような温度測定を行うためには
干渉光強度の極大値と極小値とを測定する必要がある。
従来は、干渉光の強度が少なくとも1周期変化するまで
被測定基板の温度を変化させ、干渉光の強度測定を行う
ことによって干渉光の極大値、極小値、干渉状態の測定
を行っていた。しかし、前述のように、被測定基板の温
度を変化することは望ましくない。
【0040】そこで、本実施形態では以下の方法により
干渉光の極大値、極小値、干渉状態を得る。本実施形態
による温度測定方法では、半導体レーザ1の発光波長が
半導体レーザ1の温度変化によって変動することを利用
し、干渉光強度と半導体レーザの温度との関係から干渉
光の極大値、極小値、干渉状態を得ている。
【0041】図6は、シリコンウェーハにレーザ光を照
射したときの、干渉光の光強度と測定光発光部の温度と
の関係を示したグラフである。測定光発光部の温度は、
ペルチェ素子12によって半導体レーザ1を加熱するこ
とにより変化している。図示するように、測定光発光部
の温度を昇温すると、半導体レーザ1の発光波長が変化
し、干渉光の光強度は周期的に増減する。被測定物とし
て厚さ0.53mmのシリコンウェーハを用い、測定光
として1発振波長1310nmのMQW−DFBレーザ
ダイオード(富士通株式会社製、FLD3F7CX)か
ら発したレーザ光を用いた場合、曲線の周期は約11℃
であった。
【0042】このように得られる正弦波状の干渉光強度
曲線の極大値及び極小値は、前述の極大値Imax及び極
小値Iminにそれぞれ対応する。そこで、半導体基板6
の温度測定に先立って、予め干渉光の光強度と測定光発
光部の温度との関係を測定しておけば、干渉光強度の極
大値Imaxと極小値Iminを知ることができる。また、被
測定物の温度を変化する必要もない。
【0043】従って、このように求めた干渉光強度の極
大値Imaxと極小値Iminを記憶しておき、前述の温度測
定方法によって温度を測定する際にこれらの値を用いれ
ば、温度変化に伴って正弦波状に変化する干渉光強度曲
線の何処に測定値が位置するかを予測することができ
る。すなわち、温度測定を開始すると直ちに干渉光強度
曲線における現在の測定値の位相を知ることができる。
【0044】一方、干渉光強度曲線の1周期の変化に相
当する温度変化量ΔT(T)[℃]は予め分かっている
ので、半導体基板6の温度が変化して干渉光強度の測定
値が変化すると、干渉光強度曲線における位相変化量が
わかり、その結果、温度変化量がわかる。したがって、
半導体基板6の温度は、加熱開始時の温度と温度変化量
により、干渉光強度の測定開始時から直ちに測定が可能
となる。
【0045】図7に、干渉光強度の変化に対する本実施
形態による温度測定結果を、従来の測定方法による温度
測定結果と比較して示す。図7中に本測定時の干渉光強
度の極大値と極小値を示す。従来の温度測定方法では、
測定開始より約1周期の干渉光強度から極大値と極小値
とを得るため、干渉光強度の極大値及び極小値が得られ
た後に初めて測定が可能となる。また、本実施形態によ
る温度測定方法では予め極大値及び極小値が測定してお
くため、測定開始と同時に温度変化を測定できる。
【0046】このように、本実施形態によれば、被測定
物の温度を変化させることなく干渉状態の極大値、極小
値、及び測定開始時の干渉状態を得ることができるの
で、温度測定開始時における温度測定精度を向上するこ
とができる。なお、上記実施形態では、III−V族化合物
半導体からなる半導体レーザを用いたため、高精度な温
度測定が実現できたが、III −V族化合物半導体の半導
体レーザの発振波長は最長でも1.6μm程度であるた
め、エネルギバンドギャップの比較的小さなシリコンや
GaAs等の半導体ウエーハの測定温度範囲に上限があ
り、狭くなってしまう。
【0047】そこで、このような問題を解決するため
に、発振波長範囲が広いII-VI族半導体レーザを用いる
ことも可能である。すなわち、NaCl型の結晶構造を
有するPbSnTe、PbTeS、PbSSe、PbS
nSe等のII−VI族化合物半導体は、0.04〜0.3
eVのエネルギバンドギャップを有している。そのよう
な半導体により構成された半導体レーザ1は、組成の相
違によって4〜30μmの波長範囲の発振が可能であ
る。
【0048】第1実施形態で用いたIII-V族化合物半導
体からなる半導体レーザは、パルス状のレーザ光を出射
した場合、レーザ光の波長がパルスの立上がり時には数
オングストロームだけ短く、その後は長くなる特性を有
していたが、II−VI族化合物半導体からなる半導体レー
ザは、パルス状のレーザ光を出射した場合、レーザ光の
波長がパルスの立上がり時には数オングストローム以上
長く、その後は短くなるという逆の特性を有している。
従って、この点を考慮するだけで本実施形態による温度
測定方法を適用することができる。
【0049】次に、本発明の第2実施形態による温度測
定方法について説明する。図8は本実施形態による温度
測定方法における干渉光強度と測定光発光部の温度との
関係を示すグラフ、図9は本実施形態による温度測定方
法における干渉光強度と被測定物の温度との関係を示す
グラフ、図10は本実施形態による温度測定方法により
測定した結果を示すグラフである。
【0050】本実施形態では、第1実施形態による温度
測定方法において測定温度の精度を向上する方法を示
す。図3に示す測定温度と干渉光強度との関係から明ら
かなように、干渉光強度の正弦波状曲線のうち尾根と谷
との間の領域では、温度の変化に対する干渉光強度の変
化が大きい。従って、測定温度が干渉光強度曲線の尾根
と谷のほぼ中央付近に位置するときには測定精度を大幅
に向上することが可能であり、ほぼ一定の温度に保たれ
た被測定物の温度を測定する際には非常に有効である。
【0051】一方、干渉光の光強度曲線は、被測定物の
温度に対してほぼ一定の周期をもつ。従って、例えば第
1の温度から第2の温度まで昇温して第2の温度で一定
に保つような場合、第1の温度と第2の温度における干
渉光強度曲線の位相差が判れば、第2の温度を干渉光強
度曲線の尾根と谷のほぼ中央に位置させるために第1の
温度における干渉光強度曲線の位相をどのように制御す
ればよいかが判る。
【0052】ところで、干渉光の光強度は、測定光発光
部の温度に対して正弦波状に変化する(図6参照)。従
って、測定光発光部の温度を所望の値に制御することに
より、干渉光強度曲線の位相を任意に変化することがで
きる。以上の関係から、第1の温度と第2の温度におけ
る干渉光強度の位相差を測定し、光源の発光部温度を変
化することによって第2の温度が干渉光強度曲線の尾根
と谷のほぼ中央に位置するように第1の温度における干
渉光強度曲線の位相を制御すれば、第2の温度における
温度の測定精度を向上することができる。
【0053】以下に、本実施形態による温度測定方法を
詳細に説明する。ここでは、被測定物の温度を初期温度
T1から温度T2まで昇温し、温度T2において保持する
場合について説明する。まず、図1に示すように温度測
定装置を構成し、第1実施形態による温度測定方法と同
様にして干渉光強度曲線の極大値Imax、極小値Iminを
測定する。同時に、ペルチェ素子12により温度を制御
しない場合の発光部温度T0における干渉光強度曲線の
位相状態を測定する。
【0054】この測定において、例えば図8に示す干渉
光強度曲線が得られたものとし、発光部温度T0におけ
る干渉光強度曲線はほぼ曲線の尾根部分に位置していた
ものとする。次いで、初期温度T1と、目的の温度T2と
における干渉光強度曲線の位相差を求める。前述のよう
に、干渉光強度曲線の1周期の変化に相当する温度変化
量ΔT(T)[℃]は予め分かっているので、温度T1
と温度T2との温度差に基づき、温度T1における干渉光
強度曲線の位相から温度T2における干渉光強度曲線の
位相を予測することができる。
【0055】例えば、干渉光強度曲線における温度T1
と温度T2とが図9に点線で示す関係にあるとすると、
温度T1における位相と温度T2における位相とは半周期
ずれており(位相差φ)、温度T2における干渉光強度
曲線は曲線の谷の部分に位置することになる。この結
果、温度T2では高精度の温度測定が困難となる。そこ
で、温度T2における干渉光強度曲線が曲線の尾根と谷
のほぼ中央に位置するように温度T1における干渉光強
度曲線の位相を制御する。温度T1における干渉光強度
曲線の位相は、光源の発光部温度T0を変化することに
よって制御することができる。
【0056】図8のグラフに基づき、発光部温度を温度
T0から温度T0′に増加すると、干渉光強度曲線の位相
を約1/4周期進めることができる。これにより、干渉
光強度曲線における温度T1と温度T2との関係は図9に
実線で示すように変化し、温度T2における干渉光強度
曲線は、曲線の尾根と谷のほぼ中央に位置することにな
る。この結果、温度T2では高精度の温度測定が可能と
なる。
【0057】本実施形態による測定結果を図10に示
す。図10上部には、初期干渉状態を変化しない場合の
干渉光強度(点線)と変化した場合の干渉光強度(実
線)とを示し、図10下部には、それぞれの曲線から得
られた半導体基板6の温度の計算値(点線、実線)と熱
電対による測定温度(一点鎖線)とを示す。図10から
明らかなように、光源の発光部温度を調整して干渉光の
初期干渉状態を変化した場合、初期干渉状態を変化しな
い場合と比較して、温度の計算値と熱電対による測定温
度がよく一致していることが判る。
【0058】このように、本実施形態によれば、光源の
発光部温度を調整することにより所望の温度における干
渉光強度曲線の位相を調整するので、その温度における
測定精度を大幅に向上することができる。なお、上記実
施形態では、被測定物の温度を初期温度T1から温度T2
まで昇温し、温度T2において保持する場合について説
明したが、本実施形態を適用できるのはこの場合に限ら
れない。
【0059】例えば、目的とする測定温度がほぼ一定で
ある過程がある場合には、更に複数の温度過程を経るプ
ロセスにおいても、本実施形態による温度測定方法を用
いて被測定物の温度を測定することが可能である。本発
明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。例
えば、上記実施形態では半導体基板の温度を測定した
が、温度により厚さや誘電率が変化するものであれば、
他の材料の基板でもよい。また、基板形状に限らず、他
の形状の被測定物でもよい。
【0060】また、上記実施形態では被測定物の温度を
測定したが、パルス状のレーザ光の立ち上がり直後に発
振される第1の波長を有する第1のレーザ光と、それ以
後に発振される第2の波長を有する第2のレーザ光とを
用いて測定するものであれば、温度以外の物理量を測定
する場合でもよい。
【0061】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、被測定物
に干渉性のある光を照射し、被測定物を反射又は透過し
た干渉光の強度に基づいて、被測定物の温度の変化量を
測定する温度測定方法において、温度測定前に、干渉性
のある光を発する測定光発振部の温度を変化して干渉性
のある光の波長を変化することにより、干渉光の強度の
極大値と極小値を予測する予測過程と、温度測定時に、
測定した干渉光の強度と、予測した極大値と極小値に基
づいて被測定物の温度の変化量を測定する測定過程とに
より温度を測定するので、測定開始後に干渉光強度の極
大値と極小値を測定する必要はないので、測定開始直後
から直ちに温度測定を行うことができる。また、被測定
物の温度を変化することなく干渉光強度の極大値と極小
値とを予測することができる。
【0062】また、上記の温度測定方法において、測定
光発振部を所定の温度に設定することにより測定過程に
おける干渉光を所望の干渉状態に調整するので、その温
度における測定精度を大幅に向上することができる。ま
た、上記の温度測定方法において、測定光発振部の所定
の温度を、目的とする測定温度が干渉光の強度の極大値
と極小値のほぼ中央に位置するように調節すれば、測定
精度を向上することができる。
【0063】また、上記の温度測定方法において、干渉
性のある光としては、パルス状のレーザ光を用いること
ができる。また、上記の温度測定方法において、パルス
発振を行ったとき、パルスの立ち上がり時の発振波長
が、立ち上がりから0.5msec経過した後の発振波
長とは異なる波長のレーザ光を発振するレーザ光源を、
レーザ光を発振する光源として用いれば、温度測定に用
いるための異なる波長のレーザ光を簡単に得ることがで
きる。
【0064】また、被測定物に干渉性のある光を照射
し、被測定物を反射又は透過した干渉光の強度に基づい
て、被測定物の温度を測定する温度測定装置において、
被測定物に干渉性のある光を照射する照射手段と、照射
手段に設けられ、照射手段の光発振部の温度を変化して
干渉性のある光の波長を変化する波長変化手段と、温度
測定前に、波長変化手段により被測定物に入射する干渉
性のある光の波長を変化することにより干渉光の強度の
極大値と極小値を予測する予測手段と、温度測定時に、
測定した干渉光の強度と、予測した極大値と極小値に基
づいて被測定物の温度を測定する測定手段とにより温度
測定装置を構成するので、被測定物の温度を変化するこ
となく、また、測定開始時から精度よく被測定物の温度
を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による温度測定装置の構
成図である。
【図2】被測定基板にパルス状のレーザ光を照射したと
きの干渉光強度の時間変化を示す波形である。
【図3】本発明の第1実施形態の温度測定装置における
測定温度と干渉光強度の関係を示すグラフである。
【図4】本発明の第1実施形態の温度測定装置における
パルス状のレーザ光を用いた場合の波長変化と干渉光強
度の変化を示すグラフである。
【図5】本発明の第1実施形態による温度測定装置の測
定原理の説明図である。
【図6】干渉光強度と測定光発光部の温度との関係を示
すグラフである。
【図7】本発明の第1実施形態による温度測定方法によ
り温度測定をした結果を示すグラフである。
【図8】本発明の第2実施形態による温度測定方法にお
ける干渉光強度と測定光発光部の温度との関係を示すグ
ラフである。
【図9】本発明の第2実施形態による温度測定方法にお
ける干渉光強度と被測定物の温度との関係を示すグラフ
である。
【図10】本発明の第2実施形態による温度測定方法に
より測定した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1…半導体レーザ 2…光ファイバ 3…コリメート光学部 4…チャンバ 5…ヒータ 6…被測定基板 7…光受光器 8…データ信号線 9…A/D変換ユニット 10…コンピュータ 11…パルス電源 12…ペルチェ素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に干渉性のある光を照射し、前
    記被測定物を反射又は透過した干渉光の強度に基づい
    て、前記被測定物の温度の変化量を測定する温度測定方
    法において、 温度測定前に、前記干渉性のある光を発する測定光発振
    部の温度を変化して前記干渉性のある光の波長を変化す
    ることにより、前記干渉光の強度の極大値と極小値を予
    測する予測過程と、 温度測定時に、測定した干渉光の強度と、予測した前記
    極大値と極小値に基づいて前記被測定物の温度の変化量
    を測定する測定過程とを有することを特徴とする温度測
    定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の温度測定方法において、 前記測定光発振部を所定の温度に設定し、前記測定過程
    における前記干渉光を所望の干渉状態とすることを特徴
    とする温度測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の温度測定方法において、 前記測定光発振部の前記所定の温度は、目的とする測定
    温度が前記干渉光の強度の前記極大値と前記極小値のほ
    ぼ中央に位置するように調節することを特徴とする温度
    測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の温度
    測定方法において、 前記干渉性のある光は、パルス状のレーザ光であること
    を特徴とする温度測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の温度測定方法において、 前記レーザ光を発振する光源は、パルス発振を行ったと
    き、パルスの立ち上がり時の発振波長が、立ち上がりか
    ら0.5msec経過した後の発振波長とは異なる波長
    のレーザ光を発振することを特徴とする温度測定方法。
  6. 【請求項6】 被測定物に干渉性のある光を照射し、前
    記被測定物を反射又は透過した干渉光の強度に基づい
    て、前記被測定物の温度を測定する温度測定装置におい
    て、 前記被測定物に前記干渉性のある光を照射する照射手段
    と、 前記照射手段に設けられ、前記照射手段の光発振部の温
    度を変化して前記干渉性のある光の波長を変化する波長
    変化手段と、 温度測定前に、前記波長変化手段により前記被測定物に
    入射する前記干渉性のある光の波長を変化することによ
    り前記干渉光の強度の極大値と極小値を予測する予測手
    段と、 温度測定時に、測定した干渉光の強度と、予測した前記
    極大値と極小値に基づいて前記被測定物の温度を測定す
    る測定手段とを備えたことを特徴とする温度測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012202693A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置及び温度測定方法
CN113252205A (zh) * 2021-04-07 2021-08-13 中山德华芯片技术有限公司 一种适用于晶格失配外延材料的rt探测器及其应用

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