JPH106215A - オイルシール軸加工用バニシング工具 - Google Patents

オイルシール軸加工用バニシング工具

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Publication number
JPH106215A
JPH106215A JP16294196A JP16294196A JPH106215A JP H106215 A JPH106215 A JP H106215A JP 16294196 A JP16294196 A JP 16294196A JP 16294196 A JP16294196 A JP 16294196A JP H106215 A JPH106215 A JP H106215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
burnishing
oil seal
groove
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16294196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Sakata
坂田  尚志
Kazuhiko Tanaka
一彦 田中
Mitsuo Uchiyama
光夫 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP16294196A priority Critical patent/JPH106215A/ja
Publication of JPH106215A publication Critical patent/JPH106215A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸の回転方向別に配置した設備の省略化と、
誤って取り付けないようにするための識別記号の刻印を
必要とせず、部品原価が低減できるようにすること。 【解決手段】 オイルシール軸のバニシング加工におい
て、バニシング工具のローラ10の外周R面11に深さ
0.8〜3.2μmの溝12を設けたことにより、バニ
シング加工した際に加工痕の谷部がねじのように連続し
ないよう、オイル溜まりの堰を形成するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車部品のハブ
ホイールやクランクシャフト軸のオイルシール面をバニ
シング工具にて形成することに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオイルシール軸加工用バニシング
工具としては、例えば図7に示すようなものがある(特
開昭59−219121号公報、特開平3−12177
4号公報等参照)。
【0003】図7は、一般的なバニシング工具1の断面
を示した図である。10はローラであり、ニードル5が
挿入され、シャフト8により支持されている。シャフト
8は、ボルト6によりホルダ3に固定されており、また
ローラ10とホルダ3間には、スラストベアリング4が
挟み込まれている。ホルダ3には割ピン9が圧入され、
ホルダカバー2内にバネ7と共に挿入されている。バニ
シング工具1はホルダカバー2を図示していない旋盤等
の刃物台に取り付け使用される。ローラ10が加工面を
押付けるバニシング力はバネ7との反力により得られ
る。ローラ10を回転中のワーク表面(施削面等)に押
付けながら刃物台に送りをかけることにより、ワーク表
面の鋭利な凸部をローラ10で転圧して凹部に押しなら
し、滑らかな表面状態にすることは良く知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のオイルシール軸加工用バニシング工具にあっ
ては、バニシング工具により加工されたミクロ的な加工
面は、図8に示すように、加工の性質上、加工痕の谷部
がねじのように、軸の端から端まで連続しており、この
谷部はオイルシールの内側より、オイルシールリップの
接触部を通して大気側に連続している構成となっていた
ため、軸の回転に伴ってねじポンプ作用をして密封流体
を大気側に押出し、オイル漏れが生じる、もしくはこれ
を防止するため、軸の回転方向に応じて、加工目(ねじ
目)方向を変えなければならず、設備を軸の回転方向別
に配置し、かつ誤って取り付けないよう識別記号の刻印
を必要とし、設備費が増大するという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、ローラ外周R面に、オイル溜まり
の堰を形成するための溝を設けたローラにて、オイルシ
ール面をバニシング加工することにより、上記問題点を
解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、オイルシール軸のバニシング加工におい
て、バニシング工具のローラ外周R面に深さ0.8〜
3.2μmの溝を設けたことにより、バニシング加工し
た際に加工痕の谷部がねじのように連続しないよう、オ
イル溜まりの堰を形成するように構成する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0008】(第1の実施の形態)図1及び図2を参照
して本発明の第1の実施の形態を説明する。まず、第1
の実施の形態の構成を説明すると、10はローラであっ
て、ローラ外周R面11に溝12が設けられている。溝
深さH1は0.8〜3.2μmであり、グライディング
センタ等の研削設備により形成することができる。
【0009】ここで、溝12は、ローラ10の軸直角方
向に対し、θ1の角度を成し、θ1の角度は5〜10分
に設定されている。ローラ10は従来のバニシング工具
1に取付けられ使用される。
【0010】次に上記第1の実施の形態の作用を説明す
る。ローラ10を取付けたバニシング工具1を図示して
いない旋盤の刃物台に固定し、ローラ10を回転中のワ
ーク表面に押付けながら刃物台に送りをかける。この
時、刃物台の送りは、加工痕の谷部の深さが0.8〜
3.2μm、かつ加工目の角度θ2がワークの軸直角方
向に対し5分以下となるよう設定する。ローラ10の通
過したワーク表面には、ローラ外周R面11とローラ外
周R面11に設けられた溝12が転写され、図3に示す
ように、ローラ外周R面11によって形成された加工痕
の稜線21に対し、横切るように堰22a,22bが形
成される。
【0011】堰22aのワーク軸直角方向に対する角度
θ3は、加工目の角度θ2−溝の角度θ1であり、0〜
10分の角度を形成し、堰22bよりもオイルの堰止め
効果が大きい。このようにして、ローラ外周R面11に
よって形成された加工痕の稜線21と、ローラ外周R面
11に設けられた溝12によって形成された堰22a,
22bに囲まれたオイル溜まりができ、軸の回転方向に
よらずオイル漏れを極力少なくすることができる。第1
の実施の形態による効果を図4に示す。
【0012】(第2の実施の形態)次に、図5を参照し
て本発明の第2の実施の形態を説明する。本第2の実施
の形態は、第1の実施の形態に対し、ローラ外周R面1
1に溝12を2ケ以上の複数を形成したものである。す
なわち、第1の実施の形態同様に、ローラ10を取付け
たバニシング工具1を図示していない旋盤の刃物台に固
定し、ローラ10を回転中のワーク表面に押付けながら
刃物台に送りをかける。ローラ10の通過したワーク表
面には、ローラ外周R面11とローラ外周R面11に設
けられた溝12が転写され、図6に示すように、ローラ
外周R面11によって形成された加工稜線21に対し、
横切るように堰22aが形成される。ローラ外周R面1
1に溝12を2ケ以上の複数を形成することにより、第
1の実施の形態に対し、ローラ10の直径がワーク直径
を上回った場合においても、ワークが1周する間に確実
に堰22aを形成することができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、その構成を、ローラ外周R面に、油溜まりの堰を形
成するための溝を設けたローラにて、オイルシール面を
バニシング加工するようにしたため、軸の回転方向によ
らずオイル漏れを極力少なくすることができ、軸の回転
方向に応じて加工目(ねじ目)方向を変える必要がない
ため、軸の回転方向別に配置した設備の省略化と、誤っ
て取り付けないようにするための識別記号の刻印を必要
とせず、部品原価が低減できるという効果が得られる。
【0014】各実施の形態は、それぞれ上記共通の効果
に加えて、更に以下のような効果がある。ローラ外周面
に溝を2ケ以上の複数を形成することにより、第1の実
施の形態に対し、ローラの直径がワーク直径を上回った
場合においても、ワークが1周する間に確実に堰を形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるローラの正
面図である。
【図2】図1の一部断面図である。
【図3】第1の実施の形態におけるローラによるバニシ
ング加工表面の概略図である。
【図4】第1の実施の形態の効果を示した図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるローラの正
面図である。
【図6】第2の実施の形態におけるローラによるバニシ
ング加工表面の概略図である。
【図7】従来のバニシング工具の断面図である。
【図8】従来のバニシング加工表面とオイルシールの位
置を示した概略図である。
【符号の説明】
1 バニシング工具 2 ホルダカバー 3 ホルダ 4 スラストベアリング 5 ニードル 6 ボルト 7 バネ 8 シャフト 9 割ピン 10 ローラ 11 ローラ外周R面 12 溝 21 稜線 22a,22b 堰

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルシール軸のバニシング加工におい
    て、 バニシング工具のローラ外周R面に深さ0.8〜3.2
    μmの溝を設けたことにより、バニシング加工した際に
    加工痕の谷部がねじのように連続しないよう、オイル溜
    まりの堰を形成することを特徴とするオイルシール軸加
    工用バニシング工具。
  2. 【請求項2】 ローラ外周R面に設けられた溝の角度θ
    1が、ローラ軸直角方向に対して5〜10分であること
    を特徴とする請求項1に記載のオイルシール軸加工用バ
    ニシング工具。
  3. 【請求項3】 ローラ外周R面の円周上に2ケ以上の複
    数溝が設けられたことを特徴とする請求項1及び請求項
    2に記載のオイルシール軸加工用バニシング工具。
JP16294196A 1996-06-24 1996-06-24 オイルシール軸加工用バニシング工具 Pending JPH106215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16294196A JPH106215A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 オイルシール軸加工用バニシング工具

Applications Claiming Priority (1)

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JP16294196A JPH106215A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 オイルシール軸加工用バニシング工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH106215A true JPH106215A (ja) 1998-01-13

Family

ID=15764169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16294196A Pending JPH106215A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 オイルシール軸加工用バニシング工具

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JP (1) JPH106215A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012210669A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Aisin Aw Co Ltd バニシングツール
CN108745767A (zh) * 2018-07-13 2018-11-06 广州市威迪尔实业有限公司 一种皮革封边上油方法及弧面上油封边油盒

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