JPH1061940A - 蓄熱式燃焼設備の分配弁装置 - Google Patents

蓄熱式燃焼設備の分配弁装置

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JPH1061940A
JPH1061940A JP8221222A JP22122296A JPH1061940A JP H1061940 A JPH1061940 A JP H1061940A JP 8221222 A JP8221222 A JP 8221222A JP 22122296 A JP22122296 A JP 22122296A JP H1061940 A JPH1061940 A JP H1061940A
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opening
valve
fixed valve
rotary valve
gas
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JP8221222A
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Kouji Gokan
耕治 五貫
Hideo Yamaguchi
英男 山口
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Chugai Ro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定弁の各開口の面積を大きくして圧力損失
を減少するとともに、シール部材の損傷を抑えてシール
性を長期間維持する。 【解決手段】 ハウジング1内に仕切壁2を所定間隔で
設けて6つ以上の通路3を形成し、通路に蓄熱体4を配
設したハウジングの下面に配置され、各通路にそれぞれ
連通する6つ以上の開口22を周方向に等間隔で設けた
固定弁21と、固定弁に対向配置するとともに、被処理
ガス供給用開口31aと処理ガス排出用開口31cとパ
ージガス供給用開口31bとを周方向に所定間隔をもっ
て回転方向に前記順序で設けた回転弁30とからなる蓄
熱式燃焼設備の分配弁装置20において、固定弁の回転
弁との対向面に固定弁の各開口を包囲するようにシール
部材24を配設するとともに、回転弁の各開口間に形成
された閉塞部31d,35の面積を固定弁の開口を包囲
するシール部材で囲まれた面積より大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機溶剤等の悪臭
物質を含む排ガスを燃焼処理して有機溶剤等を除去した
のち排気する蓄熱式燃焼設備の分配弁装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装乾燥炉等で発生する有機溶剤
等の悪臭物質を含む排ガス(以下、被処理ガスと言う)
は、蓄熱式燃焼設備で処理して外部に排出している。前
記蓄熱式燃焼設備は、特開平7−305824号公報等
で広く知られているが、大略、図7〜図10に示すよう
に、ハウジング1と、固定弁11と回転弁12とからな
る分配弁装置10と、給排気装置15とからなる。そし
て、前記ハウジング1の内部には、図7(B)に示すよう
に、所定間隔で放射状に設けた仕切壁2により複数の通
路3(3a,3a,3a,3b,3c,3
,3c,3d)が形成され、該各通路3内に、た
とえばセラミック粒等からなる公知の蓄熱体4が配設さ
れ、かつ、各通路3の上方に形成される連通空間にはヒ
ータ、バーナ等の燃焼装置5が設けられて燃焼室6を構
成する。前記固定弁11は、図8に示すように前記ハウ
ジング1の底部開口に設けられた板状体からなり、前記
各通路3a,3a,3a,3b,3c,3
,3c,3dに対応した開口16(16a,1
6a,16a,16b,16c,16c,16
,16d)を有する。
【0003】一方、前記回転弁12は、図9に示すよう
に、回転軸12aにより回転する板状体からなり、前記
固定弁11に設けた開口16たとえば16a,16a
,16aおよび16c,16c,16cと対
向する開口13aおよび13cと、これらの開口間に設
けたパージガス供給用開口13bとを有し、パージガス
供給用開口13bと対向する部分は開口を有しない閉塞
部13dとなっている。なお、前記開口13aは、たと
えば被処理ガス供給用開口、開口13cは処理ガス排出
用開口とし、回転弁12の外周部および内周部、そして
各開口13a,13b,13cおよび閉塞部13dの境
界にはシール部材14が取り付けられ、下記するよう
に、被処理ガスと処理ガスとが固定弁11と回転弁12
との間から他の開口へ漏出するのを防止している。
【0004】前記構成からなるため、給排気装置15を
介して被処理ガスを回転弁12の開口13aから固定弁
11の開口16a,16a,16aを経て通路3
,3a,3a内に供給する。この被処理ガスは
該通路から燃焼室6に至り、燃焼装置5により被処理ガ
スに含まれる有機溶剤を燃焼して800〜900℃に加
熱される。その後、被処理ガスは通路3c,3c
3cを通ってその間に該通路内の蓄熱体4を加熱し、
自身は冷却されて処理ガスとなり、固定弁11の開口1
6c,16c,16cと回転弁12の開口13c
とを通って、給排気装置15から所定場所に排出され
る。
【0005】一方、回転弁12は図9において矢印方向
に間欠的あるいは連続的に回転し、前記被処理ガスおよ
び処理ガスは開口、通路を順次変えながら給排気される
が、被処理ガスが、既に高温の処理ガスの通過により加
熱された蓄熱体4を通過することにより、被処理ガスは
予熱されて燃焼室6に至ることになる。
【0006】なお、前記回転弁12の被処理ガス供給用
開口13aと処理ガス排出用開口13cとの間には、パ
ージガス供給用開口13bと閉塞部13dとが対向して
設けてあり、各開口はシール部材14により区分してあ
る。このとき、図8に示すように、固定弁の開口16の
角度をθ、各開口間に形成された閉塞部17の角度を
θとし、図10に示すように回転弁12のパージガス
供給用開口13bと被処理ガス供給用開口13aおよび
処理ガス排出用開口13cとの間に形成された閉塞部1
8を囲むシール部材14の角度をθ、パージガス供給
用開口13bを囲むシール部材14の角度をθとする
と、各角度の関係はθ≧θかつθ≧θで規定さ
れているので、固定弁11の前記閉塞部17には回転弁
12の各開口を仕切る2本のシール部材14のうち少な
くとも1本が必ず存在するので、固定弁11の開口16
において、被処理ガスと処理ガス、または被処理ガスと
パージガス、あるいは処理ガスとパージガスとが混合す
ることはない。また、パージガス供給用開口13bから
は図示しない手段により清浄な空気が供給され、前工程
で蓄熱体4内に残留する被処理ガスとともに燃焼室6に
供給して燃焼させることにより、つぎにこの蓄熱体4を
通して処理ガスを排出する際、未処理ガス(被処理ガ
ス)が処理ガスに混じって排出されるのを防止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この種の蓄熱式燃焼設
備の動作は前述の通りであるが、従来の蓄熱式燃焼設備
の分配弁装置においては、前記固定弁11の開口16と
閉塞部17との関係がθ≧θで規制されているた
め、固定弁11の開口率をシール部材14により囲まれ
る面積に対して50%以上にすることができず、ガスを
供給あるいは排出する際の圧力損失が大きく、ガス供給
用のブロワ等を大型化しなければならないという問題が
あった。
【0008】また、固定弁11の開口率を50%以上に
するために固定弁11における開口16の角度θと閉
塞部17の角度θとをθ<θの関係にすると、回
転弁12の閉塞部18の角度もθであるため、図11
に示すように、回転弁12の閉塞部18の角度θより
固定弁11の開口16の角度θの方が大きくなるの
で、該開口16内に被処理ガス供給用開口13aとパー
ジガス供給用開口13bとが共存することになり、ハウ
ジング1内の通路3を十分にパージすることができず、
通路3内に被処理ガスが残留し、その後、該通路3を介
して排気される処理ガスに被処理ガスが混じり、有機溶
剤等の悪臭物質が大気に放散されるという問題があっ
た。
【0009】さらに、従来のシール部材14は回転弁1
2に設けてあるので、開口16との接触回数が多く、そ
のうえ、図12に示すように、ハウジング1内の蓄熱体
4の破片8等が蓄積されるので、前記シール部材14の
損傷が激しく、シール性を維持するためにシール部材1
4を頻繁に交換しなければならないという問題があっ
た。
【0010】本発明は前記問題に鑑みてなされたもの
で、ハウジングの下面に配設される固定弁の各開口の面
積を大きくして圧力損失を減少するとともに、シール部
材の損傷を抑えてシール性を長期間維持できる蓄熱式燃
焼設備の分配弁装置を提供することを課題とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解消するた
め、本発明の蓄熱式燃焼設備の分配弁装置は、ハウジン
グ内に仕切壁を所定間隔で設けて6つ以上の通路を形成
し、該通路に蓄熱体を配設したハウジングの下面に配置
され、前記各通路にそれぞれ連通する6つ以上の開口を
周方向に等間隔で設けた固定弁と、該固定弁に対向配置
するとともに、被処理ガス供給用開口と処理ガス排出用
開口とパージガス供給用開口とを周方向に所定間隔をも
って回転方向に前記順序で設けた回転弁とからなる蓄熱
式燃焼設備の分配弁装置において、前記固定弁の回転弁
との対向面に該固定弁の各開口を包囲するようにシール
部材を配設するとともに、前記回転弁の各開口間に形成
された閉塞部の面積を前記固定弁の開口を包囲するシー
ル部材で囲まれた面積より大きくした構成としている。
【0012】あるいは、本発明の蓄熱式燃焼設備の分配
弁装置は、ハウジング内に仕切壁を所定間隔で設けて6
つ以上の通路を形成し、該通路に蓄熱体を配設したハウ
ジングの下面に配置され、前記各通路にそれぞれ連通す
る6つ以上の開口を周方向に等間隔で設けた固定弁と、
該固定弁に対向配置するとともに、被処理ガス供給用開
口と処理ガス排出用開口とパージガス供給用開口とを周
方向に所定間隔をもって回転方向に前記順序で設けた回
転弁とからなる蓄熱式燃焼設備の分配弁装置において、
前記回転弁の各開口間に形成された閉塞部の面積を前記
固定弁の開口より大きくし、かつ、該回転弁の固定弁と
の対向面に、該回転弁の各開口を包囲するとともに前記
閉塞部が固定弁の開口に位置すると該固定弁の開口を閉
塞するよう前記回転弁の閉塞部全面にシール部材を配設
した構成としている。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
に従って説明する。本発明にかかる第1実施形態の蓄熱
式燃焼設備の分配弁装置20は、図1に示すように、従
来同様、前記ハウジング1の下部開口に取り付ける固定
弁21と、該固定弁21に対向配置した回転弁30とか
らなる。なお、ハウジング1の構成は、通路3の数が異
なるのみでその構造は従来のものと同一である。
【0014】そして、固定弁21は図2に示すように円
盤状をなし、前記ハウジング1の内部に設けた通路3に
対応し、等間隔に配設した開口22(22a,22b,
22c,22d,22e,22f)を有する。また、こ
の開口22の周囲には図3に示すように凹溝23が設け
てあり、この凹溝23に発泡ゴムにフッ素樹脂をコーテ
ィングしたシール部材24がその先端を若干突出させて
取り付けてある。さらに、前記開口22の開口率は、圧
力損失を小さくするため該シール部材24で囲まれた面
積の50%以上、好ましくは90%以上としてある。
【0015】一方、回転弁30も図4および図5に示す
ように円盤状をなし、前記固定弁21の開口たとえば2
2aと連通する被処理ガス供給用開口31aと、固定弁
21の開口22eに連通する処理ガス排出用開口31c
と、前記両開口31a,31c間に設けたパージガス供
給用開口31bとが設けてある。そして、前記被処理ガ
ス供給用開口31aと処理ガス排出用開口31cとの間
には、開口を設けないで閉塞部31dとして前記両開口
31aと31cとを区分してあり、同様にパージガス供
給用開口31bと被処理ガス供給用開口31a、および
パージガス供給用開口31bと処理ガス排出用開口31
cとの間にも閉塞部35,35を形成して、前記各開口
を区分している。
【0016】ここで、前記閉塞部31d,35,35
は、前記固定弁21の1つの開口(例えば22a)をシ
ール部材24が囲む範囲より大きく形成する。すなわ
ち、図2(A)および図4(A)に示すように、固定弁
21の1つの開口22を囲むシール部材24の範囲をθ
21、回転弁30の閉塞部31dおよび35の範囲をそ
れぞれθ31,θ35とすると、θ31>θ21および
θ35>θ21となるように前記閉塞部31dおよび3
5を形成する(但し、θ21はシール部材の内側)。
【0017】これにより、固定弁21の各開口間に存在
するシール部材24の直線部24aが回転弁30の閉塞
部31dおよび35に必ず存在することになるので、被
処理ガス、処理ガスおよびパージガスが固定弁21の同
一の開口で混合することはない。また、前述のように回
転弁30の各開口31a,31b,31cは、固定弁2
1に設けたシール部材24によって仕切られるので、固
定弁21の開口22の開口率は、前記シール部材24に
囲まれた範囲内で任意に設定できる。よって、前記開口
22の開口率はシール部材24で囲まれた範囲の50%
以上、好ましくは90%以上とすることができる。
【0018】なお、前記回転弁30は下記する給排気装
置40を構成するロータ50の上面に前記固定弁21と
摺動自在に回転できるように取り付けてある。
【0019】前記給排気装置40は、図5に示すよう
に、ケーシング41とロータ50とからなり、ケーシン
グ41は略円筒状をなし、中央に円形開口43を有する
仕切板42で中央を仕切られた上部ケーシング44Aと
下部ケーシング44Bを構成する。
【0020】そして、上部ケーシング44Aは前記ハウ
ジング1の下部に設けた固定弁21に固定するとともに
被処理ガス供給管45を有する。一方、下部ケーシング
44Bには処理ガス排出管47およびパージガス供給管
48が設けられるとともに下カバー46で下方が閉鎖さ
れている。
【0021】ロータ50は、前記下部ケーシング44B
の下カバー46と前記固定弁21とに配設した軸受60
A,60Bに上端および下端を密閉してある中空軸51
を介して支持され、かつ、駆動装置61により前記中空
軸51の下端部に設けたプーリ52を介して回転自在に
取り付けられている。なお、前記ロータ50は、前記中
空軸51の上方で、かつ上部ケーシング44A内に位置
するように取り付けている。そして、前記ロータ50
は、図4(B)に示すように、平断面が扇状の処理ガス
排出空間53と、それに隣接した平断面矩形のパージガ
ス供給空間54と、所定間隔を介して設けた回転弁30
の支持板55,56とからなり、前記各空間53,54
および支持板55,56は前記ケーシング41の仕切板
42に設けた円形開口43を摺動自在に閉鎖するように
中空軸51に取り付けた底板57に固定されている。つ
まり、前記ロータ50は下方に向かって径が小さくな
り、上部ケーシング44Aの下方との間に空間Sが形成
されている。また、処理ガス排出空間53は前記底板5
7に設けた開口58を介して下部ケーシング44B内に
連通している。
【0022】なお、図4から明らかなように、ロータ5
0の上面に取り付けられた回転弁30の被処理ガス供給
用開口31aは、前記支持板55,56間に、処理ガス
排出用開口31cは前記処理ガス排出空間53に、パー
ジガス供給用開口31dはパージガス供給空間54にそ
れぞれ連通する。
【0023】前記中空軸51の下端部を支持する軸受6
0Aの上部には、中空軸51の下端部を回転可能に保持
する中空状のロータリージョイント62が取り付けら
れ、該ロータリージョイント62と前記パージガス供給
管48とを蛇腹状の継手63により連通させている。
【0024】分配弁装置20は前記構成からなるため、
前記被処理ガス供給管45から上部ケーシング44Aに
供給された被処理ガスは、ロータ50の外方から回転弁
30の被処理ガス供給用開口31aに至り、ついで固定
弁21の開口22aを経てハウジング1の通路3に供給
され、蓄熱体4を通過して燃焼室6に至り、ここで燃焼
装置5により有機溶剤等の可燃分が燃焼除去され、高温
となった処理ガスは他の通路3を通って蓄熱体4を昇温
させ、自身は冷却し、固定弁21の開口22eを経て回
転弁30の処理ガス排出用開口31cから処理ガス排出
空間53を経て、ロータ50の底板57に設けた開口5
8から下部ケーシング44Bに至り、処理ガス排出管4
7から排出される。
【0025】そして、所定時間経過すると、中空軸51
は1ピッチ(ハウジングの1通路分)ずつ回転し、被処
理ガスは前工程で処理ガスにより加熱された回転方向下
流側の通路3の蓄熱体4を通過して予熱され、燃焼室6
で燃焼装置5により燃焼し、前記操作を繰り返す。な
お、中空軸51は所定速度で連続的に回転してもよい。
【0026】さらに、図5に示すように回転弁30の回
転方向において、被処理ガスが供給されるハウジング1
の通路の上流側の通路には、中空軸51内に開口51b
を介して供給されたパージ用の空気が中空軸51に設け
た開口51aからパージガス供給空間54、パージガス
供給用開口31dを介して供給され、該通路に残留する
前工程の被処理ガスを空気とともに燃焼室6に供給して
被処理ガスに含まれる有機溶剤を燃焼し、次工程で排出
される処理ガスへの未処理ガス(被処理ガス)の混入を
防止する。また、前記回転弁30に閉塞部31dおよび
35が設けられ、固定弁21のシール部材24が該閉塞
部に必ず存在するのでこの部分での処理ガスと被処理ガ
スとの混合は防止される。
【0027】前記説明のように、回転弁30の閉塞部3
1dおよび35の大きさは、固定弁21のシール部材2
4が1つの開口22を囲む範囲より大きく形成してある
ので、前記シール部材24(直線部24a)は前記閉塞
部31dおよび35に必ず存在することになり、固定弁
21の同一開口で被処理ガスと処理ガスとが混合するこ
とはない。よって、シール部材24で囲まれた開口22
の開口率を50%以上、好ましくは90%以上にでき、
圧力損失を減少することができる。
【0028】また、被処理ガスのハウジング1に設けた
通路3への分配は回転弁30の回転により行なうが、シ
ール部材24は固定弁21に取り付けてある。したがっ
て、固定弁21のシール部材24の1つの放射状の1辺
(直線部24a)に着目すると、回転弁30が1回転す
ると、回転弁30の回転側開口縁部に6回圧接すること
になる。これに対し、従来のように回転弁30にシール
部材24を取り付けてあると、シール部材24の1つの
放射状の1辺は固定弁21の回転方向側開縁部に12回
圧接することとなりその損傷度合は2倍となる。いずれ
にしても、回転弁30には閉塞部があり、回転弁30の
開口31は固定弁21の開口22より少ないため、シー
ル部材24の損傷は少なくなる。
【0029】さらに、シール部材24を固定弁21に設
けてあるので、ハウジング1から落下してくる蓄熱体4
の破片等も回転弁30の各開口31a,31b,31c
から落下し、従来のように堆積しないのでシール部材2
4が損傷しにくくなる。よって、高いシール性を長期間
維持できるようになる。
【0030】図6(A)(B)は第2実施形態の蓄熱式
燃焼装置の分配弁装置65を示し、該第2実施形態で
は、図示のように回転弁66の固定弁72との対向面に
シール部材70を配設している。
【0031】前記回転弁66は、前記第1実施形態と同
様に、被処理ガス供給用開口67a、パージガス供給用
開口67bおよび処理ガス排出用開口67cを備えてい
る。そして、前記被処理ガス供給用開口67aと処理ガ
ス排出用開口67cとの間に固定弁72の各開口73の
面積より大きい閉塞部67dが設けられ、かつ、パージ
ガス供給用開口67bと被処理ガス供給用開口67aと
の間、およびパージガス供給用開口67bと処理ガス排
出用開口67cとの間にも前記固定弁72の開口73の
面積より大きい閉塞部68,68が設けてある。
【0032】前記シール部材70は、前記各開口67
a,67b,67cを包囲するように配設してあるとと
もに、前記閉塞部67d,68,68には全面に配設し
て該閉塞部67d,68,68が固定弁72の開口73
に位置すると該開口73を閉塞できるようにしている。
【0033】このようにすれば、前記第1実施形態と同
様に被処理ガスおよび処理ガスを給排気して被処理ガス
に含まれる有機溶剤を燃焼処理することができ、固定弁
72の隣接する開口73,73間の閉塞部は必ずシール
部材70上に存在することになるため、被処理ガスと処
理ガスとが混合することはない。また、前記閉塞部67
d,68,68に配設したシール部材70aに対して固
定弁72の開口73の開口率を50%以上、好ましくは
90%以上に形成することができ、よって、圧力損失を
減少することができる。さらに、閉塞部67d,68,
68の全面にシール部材70を配設することにより、ハ
ウジング1から落下してくる蓄熱体4の破片もシール部
材70aの上面を滑らせて各開口67a,67b,67
cから落下させ、堆積することを防止することができ
る。
【0034】なお、前記第2実施形態のように回転弁6
6の閉塞部67d,68,68にシール部材を設ける場
合には、径方向に延びるシール部材を前記固定弁の周方
向に隣接する開口間の閉塞部より狭い間隔で配設して構
成してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる蓄熱式燃焼設備の分配弁装置によれば、固定弁と
回転弁とをシールするシール部材を固定弁側に設けたた
め、固定弁の各開口の開口率を50%以上にできるの
で、圧力損失を減少することができる。また、回転弁側
に設けた従来のものに比べて開口縁部に圧接する回数が
少なく、かつ、蓄熱体の破片等も堆積しないので、つま
りシール部材の損傷度合が少ないため、長期間高いシー
ル性を維持できるのでメンテナンス回数も減少するとい
う効果を奏する。
【0036】また、回転弁側にシール部材を配設する構
成とした分配弁装置では、各開口間に形成された閉塞部
の全面にシール部材を配設することにより、同様に固定
弁の各開口の開口率を50%以上にすることができるの
で、圧力損失を減少することができ、また、蓄熱体の破
片の堆積や損傷度合の問題も抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる分配弁装置を備えた蓄熱式燃
焼設備の概略断面図である。
【図2】 図1の固定弁を示し、(A)は平面図、
(B)は断面図である。
【図3】 シール部材の取付状態を示す部分断面図であ
る。
【図4】 回転弁と給排気装置との関係を示し、(A)
は斜視図、(B)はロータの断面図である。
【図5】 分配弁装置の組立状態を示す断面図である。
【図6】 (A)は第2実施形態の分配弁装置の回転弁
を示す平面図、(B)は固定弁の底面図である。
【図7】 (A)は従来の蓄熱式燃焼設備の概略断面
図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図8】 図7の固定弁の底面図である。
【図9】 図7の回転弁の平面図である。
【図10】 回転弁にシール部材を配設した状態を示す
平面図である。
【図11】 図8の固定弁の問題点を説明するための概
略図である。
【図12】 他の問題点を説明するための概略図であ
る。
【符号の説明】
1…ハウジング、2…仕切壁、3…通路、4…蓄熱体、
5…燃焼装置、6…燃焼室、20…分配弁装置、21…
固定弁、22,22a〜22f…開口、24…シール部
材、30…回転弁、31…開口、31a…被処理ガス供
給用開口、31b…パージガス供給用開口、31c…処
理ガス排出用開口、31d,35…閉塞部、40…給排
気装置、45…被処理ガス供給管、47…処理ガス排出
管、48…パージガス供給管。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に仕切壁を所定間隔で設け
    て6つ以上の通路を形成し、該通路に蓄熱体を配設した
    ハウジングの下面に配置され、前記各通路にそれぞれ連
    通する6つ以上の開口を周方向に等間隔で設けた固定弁
    と、該固定弁に対向配置するとともに、被処理ガス供給
    用開口と処理ガス排出用開口とパージガス供給用開口と
    を周方向に所定間隔をもって回転方向に前記順序で設け
    た回転弁とからなる蓄熱式燃焼設備の分配弁装置におい
    て、前記固定弁の回転弁との対向面に該固定弁の各開口
    を包囲するようにシール部材を配設するとともに、前記
    回転弁の各開口間に形成された閉塞部の面積を前記固定
    弁の開口を包囲するシール部材で囲まれた面積より大き
    くしたことを特徴とする蓄熱式燃焼設備の分配弁装置。
  2. 【請求項2】 ハウジング内に仕切壁を所定間隔で設け
    て6つ以上の通路を形成し、該通路に蓄熱体を配設した
    ハウジングの下面に配置され、前記各通路にそれぞれ連
    通する6つ以上の開口を周方向に等間隔で設けた固定弁
    と、該固定弁に対向配置するとともに、被処理ガス供給
    用開口と処理ガス排出用開口とパージガス供給用開口と
    を周方向に所定間隔をもって回転方向に前記順序で設け
    た回転弁とからなる蓄熱式燃焼設備の分配弁装置におい
    て、前記回転弁の各開口間に形成された閉塞部の面積を
    前記固定弁の開口より大きくし、かつ、該回転弁の固定
    弁との対向面に、該回転弁の各開口を包囲するとともに
    前記閉塞部が固定弁の開口に位置すると該固定弁の開口
    を閉塞するよう前記回転弁の閉塞部全面にシール部材を
    配設したことを特徴とする蓄熱式燃焼設備の分配弁装
    置。
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