JPH1061936A - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
- Publication number
- JPH1061936A JPH1061936A JP8219750A JP21975096A JPH1061936A JP H1061936 A JPH1061936 A JP H1061936A JP 8219750 A JP8219750 A JP 8219750A JP 21975096 A JP21975096 A JP 21975096A JP H1061936 A JPH1061936 A JP H1061936A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- heat transfer
- heat exchanger
- transfer tubes
- tube sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/30—Technologies for a more efficient combustion or heat usage
Landscapes
- Chimneys And Flues (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 マトリックス状に配列する伝熱管周りにSO
x、アンモニアを含む高温の排ガスを、伝熱管内に冷却
エアーを流す熱交換器で、伝熱管同士間のすき間が酸性
硫安の固化により閉塞されるのを防止できる熱交換器を
提供する。 【解決手段】 熱交換器本体13は、多数の伝熱管5を
下部管板6と上部管板9とを渡し管板に垂立してマトリ
ックス状に並列配置し、各伝熱管5周りに排ガス15を
供給する入口側排ガスダクト19と伝熱管5周りを通過
した排ガス15を排出する出口側排ガスダクト20とを
伝熱管5群前後に設けた構造であり、この熱交換器本体
13を、入口側ダクト19から出口側ダクト20方向へ
10°上り傾斜した架台7上に設置し、入口側排ガスダ
クト19内にて下部管板6の傾斜下点にダストスペース
8を設けたので、運転中、伝熱管に付着した酸性硫安
は、液状のまま伝熱管5から下部管板6の傾斜面を経て
ダストスペース8に落ちる。
x、アンモニアを含む高温の排ガスを、伝熱管内に冷却
エアーを流す熱交換器で、伝熱管同士間のすき間が酸性
硫安の固化により閉塞されるのを防止できる熱交換器を
提供する。 【解決手段】 熱交換器本体13は、多数の伝熱管5を
下部管板6と上部管板9とを渡し管板に垂立してマトリ
ックス状に並列配置し、各伝熱管5周りに排ガス15を
供給する入口側排ガスダクト19と伝熱管5周りを通過
した排ガス15を排出する出口側排ガスダクト20とを
伝熱管5群前後に設けた構造であり、この熱交換器本体
13を、入口側ダクト19から出口側ダクト20方向へ
10°上り傾斜した架台7上に設置し、入口側排ガスダ
クト19内にて下部管板6の傾斜下点にダストスペース
8を設けたので、運転中、伝熱管に付着した酸性硫安
は、液状のまま伝熱管5から下部管板6の傾斜面を経て
ダストスペース8に落ちる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOx、アンモニ
アを多量に含む排ガスの冷却の際に、熱交換器の伝熱管
に付着する酸性硫安の除去に好適な熱交換器に関する。
アを多量に含む排ガスの冷却の際に、熱交換器の伝熱管
に付着する酸性硫安の除去に好適な熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】排ガスを冷却する冷却手段として、従
来、図4に示すような多管式の熱交換器を用いていた。
この熱交換器は、重力方向に上下に延びる多数の伝熱管
5を行と列をなすように縦横に並列配置し、各伝熱管の
上下端を上部管板9、下部管板6に取り付け、そして下
部管板6を覆うように下部エアーダクト17を、上部管
板9を覆うように上部エアーダクト18を設け、さらに
水平方向から伝熱管5、……5の周囲に排ガス15を供
給する入口側排ガスダクト19と、伝熱管5、……5周
囲を通過した排ガス15を排出する出口側排ガスダクト
20を設けた構造である。ここで上部管板9、下部管板
6は水平に配置されている。この熱交換器は、伝熱管5
内に常温の冷却用エアー10を流し、伝熱管5、…5管
周囲に300〜400℃の高温の排ガス15を通過させ
ることで、この排ガス温度を180℃前後まで下げるよ
うに構成されている。
来、図4に示すような多管式の熱交換器を用いていた。
この熱交換器は、重力方向に上下に延びる多数の伝熱管
5を行と列をなすように縦横に並列配置し、各伝熱管の
上下端を上部管板9、下部管板6に取り付け、そして下
部管板6を覆うように下部エアーダクト17を、上部管
板9を覆うように上部エアーダクト18を設け、さらに
水平方向から伝熱管5、……5の周囲に排ガス15を供
給する入口側排ガスダクト19と、伝熱管5、……5周
囲を通過した排ガス15を排出する出口側排ガスダクト
20を設けた構造である。ここで上部管板9、下部管板
6は水平に配置されている。この熱交換器は、伝熱管5
内に常温の冷却用エアー10を流し、伝熱管5、…5管
周囲に300〜400℃の高温の排ガス15を通過させ
ることで、この排ガス温度を180℃前後まで下げるよ
うに構成されている。
【0003】図5に示すように、下部エアーダクト17
および上部エアーダクト18は、それぞれ仕切り板14
によりエアー10の流れ方向に幾つかの小さい室に仕切
られている。冷却用エアー10は、下部エアーダクト1
7のエアー入口1から入り、該ダクト17の仕切り板1
4で方向を変えて伝熱管5を上昇し、上部エアーダクト
18に流入し、ここで該ダクト18の仕切り板14で方
向を変えて別の伝熱管5を下降するというように、エア
ー流れ方向を矢印で示すように順次に並ぶ伝熱管5内を
通って上昇、下降を繰り返した後、上部エアーダクト1
8のエアー出口2から流出する。一方、排ガスは、入口
側排ガスダクト19の排ガス入口3から入り、排ガス流
れ矢印で示すように伝熱管5、……5周囲を通過した
後、出口側排ガスダクト20の排ガス出口4から排出す
る。
および上部エアーダクト18は、それぞれ仕切り板14
によりエアー10の流れ方向に幾つかの小さい室に仕切
られている。冷却用エアー10は、下部エアーダクト1
7のエアー入口1から入り、該ダクト17の仕切り板1
4で方向を変えて伝熱管5を上昇し、上部エアーダクト
18に流入し、ここで該ダクト18の仕切り板14で方
向を変えて別の伝熱管5を下降するというように、エア
ー流れ方向を矢印で示すように順次に並ぶ伝熱管5内を
通って上昇、下降を繰り返した後、上部エアーダクト1
8のエアー出口2から流出する。一方、排ガスは、入口
側排ガスダクト19の排ガス入口3から入り、排ガス流
れ矢印で示すように伝熱管5、……5周囲を通過した
後、出口側排ガスダクト20の排ガス出口4から排出す
る。
【0004】排ガス中のSOxが200〜300ppmと
高いため、熱交換器出口での排ガス15の温度を酸露点
以上の180℃に設定しても、伝熱管5の表面温度は酸
露点以下となるため、図6に示すように排ガス中のアン
モニアと反応して生成された酸性硫安16が伝熱管5に
付着する。この酸性硫安16は熱交換器の運転中は内部
温度が高いため、液状のまま伝熱管5にそって熱交換器
下部の管板6まで流れ落ちて到達するが、管板6上はフ
ラットなためそこで滞留することになる。その後、熱交
換器の運転を停止し内部温度が低下すると、酸性硫安1
6が固形物となる。次に熱交換器の運転を行い内部温度
が上昇しても、管板6上の酸性硫安16は排ガス15と
接触する表面のみしか液状にならないため、熱交換器の
運転・停止を繰り返すうち、管板6上の固形物(堆積ダ
スト)は熱交換器管板6より次第に層を成して伝熱管
5、5間のすき間に堆積ダスト11として堆積し、その
すき間を閉塞することになる。そのため、運転を開始す
る都度、熱交換器内部の掃除が必要であった。
高いため、熱交換器出口での排ガス15の温度を酸露点
以上の180℃に設定しても、伝熱管5の表面温度は酸
露点以下となるため、図6に示すように排ガス中のアン
モニアと反応して生成された酸性硫安16が伝熱管5に
付着する。この酸性硫安16は熱交換器の運転中は内部
温度が高いため、液状のまま伝熱管5にそって熱交換器
下部の管板6まで流れ落ちて到達するが、管板6上はフ
ラットなためそこで滞留することになる。その後、熱交
換器の運転を停止し内部温度が低下すると、酸性硫安1
6が固形物となる。次に熱交換器の運転を行い内部温度
が上昇しても、管板6上の酸性硫安16は排ガス15と
接触する表面のみしか液状にならないため、熱交換器の
運転・停止を繰り返すうち、管板6上の固形物(堆積ダ
スト)は熱交換器管板6より次第に層を成して伝熱管
5、5間のすき間に堆積ダスト11として堆積し、その
すき間を閉塞することになる。そのため、運転を開始す
る都度、熱交換器内部の掃除が必要であった。
【0005】熱交換器の伝熱管5、5間に付着、堆積し
た酸性硫安16の清掃作業には、高圧洗浄水を用いた
り、削岩機等を用いるが、いずれの方法によっても特に
伝熱管5、5間に固形化した堆積ダスト11は非常に硬
いため、堆積ダスト11の清掃作業が難しく、完全に除
去できないため、長期的な使用により熱交換器内部に固
形物が堆積し、その後伝熱管5、5間のすき間の閉塞に
より清掃不能の状況となっていた。
た酸性硫安16の清掃作業には、高圧洗浄水を用いた
り、削岩機等を用いるが、いずれの方法によっても特に
伝熱管5、5間に固形化した堆積ダスト11は非常に硬
いため、堆積ダスト11の清掃作業が難しく、完全に除
去できないため、長期的な使用により熱交換器内部に固
形物が堆積し、その後伝熱管5、5間のすき間の閉塞に
より清掃不能の状況となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決するため、熱交換器の伝熱管外周に付
着した酸性硫安を排出して、隣合う伝熱管同士間のすき
間の閉塞を防止できる熱交換器を提供することを目的と
する。
術の問題点を解決するため、熱交換器の伝熱管外周に付
着した酸性硫安を排出して、隣合う伝熱管同士間のすき
間の閉塞を防止できる熱交換器を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の熱交換器は、互いに平行に配置され
た上部管板及び下部管板と、これら両管板間を垂直に渡
してマトリックス状に並列配置された複数の伝熱管とを
備え、各伝熱管の周りにこの伝熱管群の一方からSO
x、アンモニアを含む高温の排ガスを供給し、他方から
排ガスを排出し、そして各伝熱管内に冷却エヤーを供給
して前記排ガスを該排ガスの露点以下ないしその近傍温
度に冷却する熱交換器において、記各管板が水平位置か
ら傾斜するように設置し、下部管板の傾斜下点にSOx
とアンモニアの反応生成物を流入させる受け皿を設けた
ことを特徴とする。
に、本発明の第1の熱交換器は、互いに平行に配置され
た上部管板及び下部管板と、これら両管板間を垂直に渡
してマトリックス状に並列配置された複数の伝熱管とを
備え、各伝熱管の周りにこの伝熱管群の一方からSO
x、アンモニアを含む高温の排ガスを供給し、他方から
排ガスを排出し、そして各伝熱管内に冷却エヤーを供給
して前記排ガスを該排ガスの露点以下ないしその近傍温
度に冷却する熱交換器において、記各管板が水平位置か
ら傾斜するように設置し、下部管板の傾斜下点にSOx
とアンモニアの反応生成物を流入させる受け皿を設けた
ことを特徴とする。
【0008】また、本発明の第2の熱交換器は、上記第
1の熱交換器の変型であって、第1の熱交換器におい
て、上部管板及び下部管板は水平位置から傾斜したまま
で、伝熱管を重力方向に延びるように構成したものであ
る。ちなみに第1の熱交換器においては、伝熱管は両間
板の傾斜に応じて重力方向に対して傾斜している。
1の熱交換器の変型であって、第1の熱交換器におい
て、上部管板及び下部管板は水平位置から傾斜したまま
で、伝熱管を重力方向に延びるように構成したものであ
る。ちなみに第1の熱交換器においては、伝熱管は両間
板の傾斜に応じて重力方向に対して傾斜している。
【0009】そして、熱交換器の傾斜方向は、両管板
(少なくとも下部管板)が排ガスの供給側から排出側に
上昇する傾斜としてもよいし、下降する傾斜としてもよ
く、その傾斜下点側にSOxとアンモニアの反応生成物
を流入させる受け皿を設けることになる。
(少なくとも下部管板)が排ガスの供給側から排出側に
上昇する傾斜としてもよいし、下降する傾斜としてもよ
く、その傾斜下点側にSOxとアンモニアの反応生成物
を流入させる受け皿を設けることになる。
【0010】上記のように構成された第1、第2の熱交
換器においては、排ガスは、冷却エアーにより酸露点以
下ないしその近傍温度に冷却され、排ガス中のSOxと
アンモニアが反応して液状の酸性硫安が生成され、この
液状の酸性硫安は伝熱管の外周面に付着して伝熱管にそ
って落下し、さらに傾斜した下部管板の底面上を流れ
て、受け皿に堆積する。かくして、酸性硫安が隣合う伝
熱管の隙間や下部管板の底面に堆積し固形化することも
ないので、従来あったような伝熱管同士の隙間の閉塞を
防止することができる。
換器においては、排ガスは、冷却エアーにより酸露点以
下ないしその近傍温度に冷却され、排ガス中のSOxと
アンモニアが反応して液状の酸性硫安が生成され、この
液状の酸性硫安は伝熱管の外周面に付着して伝熱管にそ
って落下し、さらに傾斜した下部管板の底面上を流れ
て、受け皿に堆積する。かくして、酸性硫安が隣合う伝
熱管の隙間や下部管板の底面に堆積し固形化することも
ないので、従来あったような伝熱管同士の隙間の閉塞を
防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1によ
り説明する。この熱交換器は、熱交換器本体13と、こ
の熱交換器13を10°傾斜させて固定する架台7より
構成されている。熱交換器本体13は、従来の技術の項
で説明した熱交換器と大部分が同じように構成されてい
る。ただ、傾斜した熱交換器本体13の下部に受け皿と
してのダストスペースを設けた点で相違する。すなわ
ち、この熱交換器本体13は、多数の伝熱管5、…5が
下部管板6と上部管板9を渡し各管板に垂立して行と列
をなしてマトリックス状に並列配置され、そして下部管
板6を覆うように下部エアーダクト17を、上部管板9
を覆うように上部エアーダクト18を設け、さらに伝熱
管5、……5の周囲に排ガス15を供給する入口側排ガ
スダクト19と、伝熱管5、……5周囲を通過した排ガ
ス15を排出する出口側排ガスダクト20を伝熱管5群
の前後(図では右左)に設けた構造である。そして熱交
換器本体13は、入口側排ガスダクト19から出口側排
ガスダクト20方向へ上昇するように、傾斜した架台7
上に設置されており、各管板の板面は同様に傾斜してい
る。図1に示す一例の熱交換器は、直径114mm、長
さ2690mmの伝熱管5を、162mmピッチで39
本(行当り13本で3列)を1ブロックとして7ブロッ
ク、合計273本の伝熱管を取り付けた構造となってい
る。
り説明する。この熱交換器は、熱交換器本体13と、こ
の熱交換器13を10°傾斜させて固定する架台7より
構成されている。熱交換器本体13は、従来の技術の項
で説明した熱交換器と大部分が同じように構成されてい
る。ただ、傾斜した熱交換器本体13の下部に受け皿と
してのダストスペースを設けた点で相違する。すなわ
ち、この熱交換器本体13は、多数の伝熱管5、…5が
下部管板6と上部管板9を渡し各管板に垂立して行と列
をなしてマトリックス状に並列配置され、そして下部管
板6を覆うように下部エアーダクト17を、上部管板9
を覆うように上部エアーダクト18を設け、さらに伝熱
管5、……5の周囲に排ガス15を供給する入口側排ガ
スダクト19と、伝熱管5、……5周囲を通過した排ガ
ス15を排出する出口側排ガスダクト20を伝熱管5群
の前後(図では右左)に設けた構造である。そして熱交
換器本体13は、入口側排ガスダクト19から出口側排
ガスダクト20方向へ上昇するように、傾斜した架台7
上に設置されており、各管板の板面は同様に傾斜してい
る。図1に示す一例の熱交換器は、直径114mm、長
さ2690mmの伝熱管5を、162mmピッチで39
本(行当り13本で3列)を1ブロックとして7ブロッ
ク、合計273本の伝熱管を取り付けた構造となってい
る。
【0012】この熱交換器においては、各伝熱管5内に
常温の冷却用エアー10を流し、各伝熱管5周りに30
0〜400℃の高温の排ガス15を通過させることで、
この排ガス温度をその露点である180℃前後まで下げ
る。
常温の冷却用エアー10を流し、各伝熱管5周りに30
0〜400℃の高温の排ガス15を通過させることで、
この排ガス温度をその露点である180℃前後まで下げ
る。
【0013】下部エアーダクト17及び上部エアーダク
ト18は、前述の図5で説明したように、仕切り板14
により小さい室に仕切られている。冷却用エアー10
は、下部エアーダクト17のエアー入口1から入り、仕
切り板14で矢印で示すように方向を変え、上昇/下降
を繰り返しながら、配列された伝熱管5内を順次に通過
し、上部エアーダクト18のエアー出口2から流出す
る。一方、排ガスは、入口側排ガスダクト19の排ガス
入口3から入り、排ガス流れ矢印で示すように伝熱管
5、……5周囲を通過した後、出口側排ガスダクト20
の排ガス出口4から排出する。
ト18は、前述の図5で説明したように、仕切り板14
により小さい室に仕切られている。冷却用エアー10
は、下部エアーダクト17のエアー入口1から入り、仕
切り板14で矢印で示すように方向を変え、上昇/下降
を繰り返しながら、配列された伝熱管5内を順次に通過
し、上部エアーダクト18のエアー出口2から流出す
る。一方、排ガスは、入口側排ガスダクト19の排ガス
入口3から入り、排ガス流れ矢印で示すように伝熱管
5、……5周囲を通過した後、出口側排ガスダクト20
の排ガス出口4から排出する。
【0014】本実施の形態の熱交換器では、入口側排ガ
スダクト19の底面でかつ下部管板6の傾斜下点に続く
位置に受け皿としてのダストスペース8を設け、さらに
入口側排ガスダクト19の側面にダストスペース8にア
クセスするマンホール12を取り付けた構造となってい
る。
スダクト19の底面でかつ下部管板6の傾斜下点に続く
位置に受け皿としてのダストスペース8を設け、さらに
入口側排ガスダクト19の側面にダストスペース8にア
クセスするマンホール12を取り付けた構造となってい
る。
【0015】この熱交換器の運転中には、排ガス中のS
Oxとアンモニアと反応して生成された酸性硫安16
は、熱交換器の内部温度が高いため液状のまま、伝熱管
5にそって熱交換器下部の管板6まで到達し、さらに管
板6に傾斜にそって熱交換器端のダストスペース8に流
れ込み、堆積ダスト11(酸性硫安)として堆積するこ
とになる。つまり、熱交換器の運転中に閉塞することが
ない。さらに、堆積ダスト11は熱交換器の運転停止
後、固形化しており適当な大きさに破砕した後、マンホ
ール12より熱交換器外に排出する。これらの構造によ
り、伝熱管5への酸性硫安16の堆積による熱交換器の
閉塞を防止でき、堆積ダスト11の排出も容易に行うこ
とが出来る。
Oxとアンモニアと反応して生成された酸性硫安16
は、熱交換器の内部温度が高いため液状のまま、伝熱管
5にそって熱交換器下部の管板6まで到達し、さらに管
板6に傾斜にそって熱交換器端のダストスペース8に流
れ込み、堆積ダスト11(酸性硫安)として堆積するこ
とになる。つまり、熱交換器の運転中に閉塞することが
ない。さらに、堆積ダスト11は熱交換器の運転停止
後、固形化しており適当な大きさに破砕した後、マンホ
ール12より熱交換器外に排出する。これらの構造によ
り、伝熱管5への酸性硫安16の堆積による熱交換器の
閉塞を防止でき、堆積ダスト11の排出も容易に行うこ
とが出来る。
【0016】図2に本発明の他の実施の形態を示す。こ
の熱交換器は、図1に示す熱交換器における傾斜した伝
熱管5を重力方向に配置し、かつ傾斜した架台7の代わ
りに下部エアーダクト17を架台兼用に構造を変更した
ものである。このように管板6を傾斜させてることによ
り、前述同様に、伝熱管5への酸性硫安16の堆積によ
る熱交換器の閉塞を防止できる効果が得られる。
の熱交換器は、図1に示す熱交換器における傾斜した伝
熱管5を重力方向に配置し、かつ傾斜した架台7の代わ
りに下部エアーダクト17を架台兼用に構造を変更した
ものである。このように管板6を傾斜させてることによ
り、前述同様に、伝熱管5への酸性硫安16の堆積によ
る熱交換器の閉塞を防止できる効果が得られる。
【0017】図3に本発明のさらに他の実施の形態を示
す。この熱交換器は、図1に示す熱交換の傾斜方向とは
逆に、入口側排ガスダクト19から出口側排ガスダクト
方向へ下り傾斜とし、それに伴い出口側排ガスダクト2
0の底にダストスペースを設け、出口側排ガスダクト2
0の側面にマンホール12を設けたものである。管板6
は傾斜しているので、前述同様に伝熱管5への酸性硫安
16の堆積による熱交換器の閉塞を防止できる効果が得
られる。
す。この熱交換器は、図1に示す熱交換の傾斜方向とは
逆に、入口側排ガスダクト19から出口側排ガスダクト
方向へ下り傾斜とし、それに伴い出口側排ガスダクト2
0の底にダストスペースを設け、出口側排ガスダクト2
0の側面にマンホール12を設けたものである。管板6
は傾斜しているので、前述同様に伝熱管5への酸性硫安
16の堆積による熱交換器の閉塞を防止できる効果が得
られる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、熱交換器運転中に液体
の状態で伝熱管にそって流れ下る酸性硫安を、傾斜した
下部管板上面を経て伝熱管群から外へ排出することがで
きるため、隣合う伝熱管の間の隙間に酸性硫安が堆積、
固形化することがなく、該隙間の閉塞を防止することが
でき、継続した熱交換器の運転を行うことができる。さ
らに、作業スペースを十分に確保してダストスペースを
設け、このダストスペース内に酸性硫安を溜めることに
より、熱交換器内部の堆積物の除去を効率的に行うこと
ができる。
の状態で伝熱管にそって流れ下る酸性硫安を、傾斜した
下部管板上面を経て伝熱管群から外へ排出することがで
きるため、隣合う伝熱管の間の隙間に酸性硫安が堆積、
固形化することがなく、該隙間の閉塞を防止することが
でき、継続した熱交換器の運転を行うことができる。さ
らに、作業スペースを十分に確保してダストスペースを
設け、このダストスペース内に酸性硫安を溜めることに
より、熱交換器内部の堆積物の除去を効率的に行うこと
ができる。
【図1】本発明の一実施の形態の熱交換器を示す構造図
である。
である。
【図2】本発明の他の実施の形態の熱交換器を示す構造
図である。
図である。
【図3】本発明のさらに他の実施の形態の熱交換器を示
す構造図である。
す構造図である。
【図4】従来の熱交換器の構造図である。
【図5】従来の熱交換器の縦断面図である。
【図6】従来の熱交換器における伝熱管へのダスト堆積
状況を説明する図である。
状況を説明する図である。
1 エアー入口 2 エアー出口 3 排ガス入口 4 排ガス出口 5 伝熱管 6 下部管板 7 架台 8 ダストスペース 9 上部管板 10 冷却用エアー 11 堆積ダスト(酸性硫安) 12 マンホール 13 熱交換器本体 14 仕切り板 15 排ガス 16 付着物(酸性硫安) 17 下部エアーダクト 18 上部エアーダクト 19 入口側排ガスダクト 20 出口側排ガスダクト
Claims (4)
- 【請求項1】 互いに平行に配置された上部管板及び下
部管板と、該両管板間を垂直に渡してマトリックス状に
並列配置された複数の伝熱管とを備え、各伝熱管の周り
に該伝熱管群の一方からSOx、アンモニアを含む高温
の排ガスを供給し、他方から該排ガスを排出し、そして
各伝熱管内に冷却エヤーを供給して前記排ガスを該排ガ
スの露点以下ないしその近傍温度に冷却する熱交換器に
おいて、前記各管板が水平位置から傾斜するように設置
し、前記下部管板の傾斜下点に前記SOxと前記アンモ
ニアの反応生成物を流入させる受け皿を設けたことを特
徴とする熱交換器。 - 【請求項2】 互いに平行に配置された上部管板及び下
部管板と、該両管板間を渡してマトリックス状に並列配
置された複数の伝熱管とを備え、各伝熱管の周りに該伝
熱管群の一方からSOx、アンモニアを含む高温の排ガ
スを供給し、他方から該排ガスを排出し、そして各伝熱
管内に冷却エヤーを供給して前記排ガスを該排ガスの露
点以下ないしその近傍温度に冷却する熱交換器におい
て、前記各管板は水平位置から傾斜し、かつ前記伝熱管
は重力方向に延びており、前記下部管板の傾斜下点に前
記SOxと前記アンモニアの反応生成物を流入させる受
け皿を設けたことを特徴とする熱交換器。 - 【請求項3】 前記下部管板の傾斜下点が前記排ガスを
供給する側にある請求項1または2に記載の熱交換器。 - 【請求項4】 前記下部管板の傾斜下点が前記排ガスの
排出する側にある請求項1または2に記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8219750A JPH1061936A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8219750A JPH1061936A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1061936A true JPH1061936A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16740417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8219750A Pending JPH1061936A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1061936A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102077544B1 (ko) * | 2018-08-29 | 2020-02-14 | (주)유진에코씨엘 | 물과 공기를 이용한 폐열 수집장치 |
KR102308505B1 (ko) | 2021-02-09 | 2021-10-01 | 서울대학교산학협력단 | 시클로엘페닐알라닐엘프롤린 디펩타이드를 포함하는 근섬유 형성의 촉진 또는 파골세포의 분화억제 기전을 통한 근감소증 또는 골다공증 치료용 조성물 |
-
1996
- 1996-08-21 JP JP8219750A patent/JPH1061936A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102077544B1 (ko) * | 2018-08-29 | 2020-02-14 | (주)유진에코씨엘 | 물과 공기를 이용한 폐열 수집장치 |
KR102308505B1 (ko) | 2021-02-09 | 2021-10-01 | 서울대학교산학협력단 | 시클로엘페닐알라닐엘프롤린 디펩타이드를 포함하는 근섬유 형성의 촉진 또는 파골세포의 분화억제 기전을 통한 근감소증 또는 골다공증 치료용 조성물 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6855765B2 (ja) | 気液接触装置 | |
US11305244B2 (en) | Gas-liquid contact apparatus | |
JP2018096678A (ja) | 冷却塔水分配システム | |
JP2019181367A (ja) | 二酸化炭素の回収装置 | |
CN205279817U (zh) | 板式冷却器、板式除湿装置 | |
EP2246616B1 (en) | Steam generator | |
US4535551A (en) | Transfer apparatus | |
JPH1061936A (ja) | 熱交換器 | |
CA2780585C (en) | Tube register for indirect heat exchange | |
RU2553297C2 (ru) | Газопромывная колонна со встроенным теплообменником | |
US6260606B1 (en) | Rotor construction for air preheater | |
JPH1030895A (ja) | 熱交換器 | |
JP2020006350A (ja) | 気液接触装置 | |
US2626129A (en) | Liquid distributor for cooling apparatus | |
EP0068529A1 (en) | Heat exchanger | |
JP2866908B2 (ja) | 冷却塔 | |
JP2021178302A (ja) | 気液接触装置 | |
GB2142407A (en) | Cleaning heat exchangers | |
RU2037589C1 (ru) | Рекуперационный аппарат для текстильных отделочных машин | |
SE417641B (sv) | Plattvermevexlare | |
SU1604386A1 (ru) | Трубчато-решетчата струенаправленна тарелка | |
SU1740942A1 (ru) | Теплообменник | |
JP2004125188A (ja) | 熱交換器及び該熱交換器を用いた排ガス処理装置 | |
RU2124385C1 (ru) | Скруббер энерготехнологической обработки газов | |
JPH0227354Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050823 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051220 |