JPH1061906A - 湿分分離加熱器 - Google Patents
湿分分離加熱器Info
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- JPH1061906A JPH1061906A JP21974596A JP21974596A JPH1061906A JP H1061906 A JPH1061906 A JP H1061906A JP 21974596 A JP21974596 A JP 21974596A JP 21974596 A JP21974596 A JP 21974596A JP H1061906 A JPH1061906 A JP H1061906A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 湿分分離器のドレン除去性能を向上でき、
受衝板の早期の損傷を防止できる湿分分離加熱器を提
供する点にある。 【解決手段】 横置円筒状胴体１内に湿分分離器８と加
熱管群９、１０とを設け、同横置円筒状胴体１の下部に
低温再熱蒸気入口管２を設け、同低温再熱蒸気入口管２
よりも上方の同横置円筒状胴体１内に断面Ｕ字形の受衝
板３を設けた湿分分離加熱器において、横置円筒状胴体
１の中心軸線と略同じ高さ位置に受衝板３を挟んで胴体
長手方向に一対の断面三角形の蒸気案内板１５を設置
し、低温再熱蒸気入口管２内に整流格子１６を設置して
いる。
受衝板の早期の損傷を防止できる湿分分離加熱器を提
供する点にある。 【解決手段】 横置円筒状胴体１内に湿分分離器８と加
熱管群９、１０とを設け、同横置円筒状胴体１の下部に
低温再熱蒸気入口管２を設け、同低温再熱蒸気入口管２
よりも上方の同横置円筒状胴体１内に断面Ｕ字形の受衝
板３を設けた湿分分離加熱器において、横置円筒状胴体
１の中心軸線と略同じ高さ位置に受衝板３を挟んで胴体
長手方向に一対の断面三角形の蒸気案内板１５を設置
し、低温再熱蒸気入口管２内に整流格子１６を設置して
いる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
ト等に適用される湿分分離加熱器に関するものである。
ト等に適用される湿分分離加熱器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】原子力発電プラントの高圧蒸気タービン
と低圧蒸気タービンとの間には、湿分分離加熱器が設置
されることがある。この湿分分離加熱器は、高圧蒸気タ
ービンの排気中の湿分を分離するとともに、排気を再加
熱して過熱蒸気にすることにより、低圧蒸気タービンの
出口湿り度を低減させて、エロージョン防止及びタービ
ンプラントの熱効率向上を達成させるものである。
と低圧蒸気タービンとの間には、湿分分離加熱器が設置
されることがある。この湿分分離加熱器は、高圧蒸気タ
ービンの排気中の湿分を分離するとともに、排気を再加
熱して過熱蒸気にすることにより、低圧蒸気タービンの
出口湿り度を低減させて、エロージョン防止及びタービ
ンプラントの熱効率向上を達成させるものである。
【０００３】この湿分分離加熱器（２段再熱式湿分分離
加熱器）の従来例を図５〜図１０により説明する。図５
は同湿分分離加熱器の低温再熱蒸気の速度分布を示す説
明図、図６は同湿分分離加熱器を図７及び図８の矢視ｃ
−ｃ線に沿って示す縦断側面図、図７は同湿分分離加熱
器を図６及び図９の矢視ａ−ａ線に沿って示す縦断正面
図、図８は同湿分分離加熱器を図６及び図９の矢視ｂ−
ｂ線に沿って示す縦断正面図、図９は同湿分分離加熱器
を図７及び図８の矢視ｄ−ｄ線に沿って示す縦断側面
図、図１０は同湿分分離加熱器の一部を切裁して示す斜
視図である。
加熱器）の従来例を図５〜図１０により説明する。図５
は同湿分分離加熱器の低温再熱蒸気の速度分布を示す説
明図、図６は同湿分分離加熱器を図７及び図８の矢視ｃ
−ｃ線に沿って示す縦断側面図、図７は同湿分分離加熱
器を図６及び図９の矢視ａ−ａ線に沿って示す縦断正面
図、図８は同湿分分離加熱器を図６及び図９の矢視ｂ−
ｂ線に沿って示す縦断正面図、図９は同湿分分離加熱器
を図７及び図８の矢視ｄ−ｄ線に沿って示す縦断側面
図、図１０は同湿分分離加熱器の一部を切裁して示す斜
視図である。
【０００４】１が横置円筒状胴体、２が横置円筒状胴体
１の下部に設けた低温再熱蒸気入口管、３が低温再熱蒸
気入口管２よりも上方の横置円筒状胴体１内に設けた断
面Ｕ字形の受衝板、４が横置円筒状胴体１内に設けた蒸
気入口仕切板、５が横置円筒状胴体１内に胴体長手方向
に沿って設けた左右一対の管群側板、６が各管群側板５
と横置円筒状胴体１との間に設けた左右の蒸気分配通路
板、７が各蒸気分配通路板６に設けた開口部で、横置円
筒状胴体１と各管群側板５と各蒸気分配通路板６とによ
り左右の蒸気分配通路Ａが形成されている。
１の下部に設けた低温再熱蒸気入口管、３が低温再熱蒸
気入口管２よりも上方の横置円筒状胴体１内に設けた断
面Ｕ字形の受衝板、４が横置円筒状胴体１内に設けた蒸
気入口仕切板、５が横置円筒状胴体１内に胴体長手方向
に沿って設けた左右一対の管群側板、６が各管群側板５
と横置円筒状胴体１との間に設けた左右の蒸気分配通路
板、７が各蒸気分配通路板６に設けた開口部で、横置円
筒状胴体１と各管群側板５と各蒸気分配通路板６とによ
り左右の蒸気分配通路Ａが形成されている。
【０００５】８が蒸気分配通路板６直下の横置円筒状胴
体１内に設けた湿分分離器（ドレンセパレータ）で、こ
の湿分分離器８の下端部が横置円筒状胴体１の底部に向
かい開口している。９が各管群側板５の間の下側に設け
た１段側加熱管群、１０が各管群側板５の間の上側に設
けた２段側加熱管群、１１が１段側加熱管群９に通じた
１段側加熱器、１２が２段側加熱管群１０に通じた２段
側加熱器、１３が各管群側板５の間の横置円筒状胴体１
の上部に設けた高温再熱蒸気出口管、１４が横置円筒状
胴体１の下部に設けたドレン排出口である。
体１内に設けた湿分分離器（ドレンセパレータ）で、こ
の湿分分離器８の下端部が横置円筒状胴体１の底部に向
かい開口している。９が各管群側板５の間の下側に設け
た１段側加熱管群、１０が各管群側板５の間の上側に設
けた２段側加熱管群、１１が１段側加熱管群９に通じた
１段側加熱器、１２が２段側加熱管群１０に通じた２段
側加熱器、１３が各管群側板５の間の横置円筒状胴体１
の上部に設けた高温再熱蒸気出口管、１４が横置円筒状
胴体１の下部に設けたドレン排出口である。
【０００６】なお１段側加熱器１１及び２段側加熱器１
２は、横置円筒状胴体１の両側に設置されている。前記
図５〜図１０に示す湿分分離加熱器では、高圧蒸気ター
ビンからの低温再熱蒸気を図７に示すように横置円筒状
胴体１の下部に設けた低温再熱蒸気入口管２から横置円
筒状胴体１内へ導く。
２は、横置円筒状胴体１の両側に設置されている。前記
図５〜図１０に示す湿分分離加熱器では、高圧蒸気ター
ビンからの低温再熱蒸気を図７に示すように横置円筒状
胴体１の下部に設けた低温再熱蒸気入口管２から横置円
筒状胴体１内へ導く。
【０００７】この低温再熱蒸気を低温再熱蒸気入口管２
よりも上方の横置円筒状胴体１内に設けた断面Ｕ字形の
受衝板３へ直接衝突させて、左右２方向に分け、その
後、蒸気入口仕切板４に沿い上昇させて、横置円筒状胴
体１と管群側板５と蒸気分配通路板６との間に形成した
左右の蒸気分配通路Ａへ導き、さらに各蒸気分配通路板
６の開口部７から左右の湿分分離器（ドレンセパレー
タ）８へ導く。
よりも上方の横置円筒状胴体１内に設けた断面Ｕ字形の
受衝板３へ直接衝突させて、左右２方向に分け、その
後、蒸気入口仕切板４に沿い上昇させて、横置円筒状胴
体１と管群側板５と蒸気分配通路板６との間に形成した
左右の蒸気分配通路Ａへ導き、さらに各蒸気分配通路板
６の開口部７から左右の湿分分離器（ドレンセパレー
タ）８へ導く。
【０００８】横置円筒状胴体１の軸心部には、図８に示
すように１段側加熱管群９及び２段側加熱管群１０があ
り、湿分分離器（ドレンセパレータ）８により湿分の分
離した蒸気を１段側加熱管群９へ導いて、１段加熱を行
い、次いで２段側加熱管群１０へ導いて、２段加熱を行
う。この加熱した蒸気を図６、図７に示すように高温再
熱蒸気出口管１３に向かい上昇させ、この高温再熱蒸気
出口管１３から横置円筒状胴体１外へ取り出して、低圧
蒸気タービンへ導く。
すように１段側加熱管群９及び２段側加熱管群１０があ
り、湿分分離器（ドレンセパレータ）８により湿分の分
離した蒸気を１段側加熱管群９へ導いて、１段加熱を行
い、次いで２段側加熱管群１０へ導いて、２段加熱を行
う。この加熱した蒸気を図６、図７に示すように高温再
熱蒸気出口管１３に向かい上昇させ、この高温再熱蒸気
出口管１３から横置円筒状胴体１外へ取り出して、低圧
蒸気タービンへ導く。
【０００９】一方、湿分分離器（ドレンセパレータ）８
により蒸気の分離した水分を図８に点線矢印で示すよう
にドレン排出口１４から横置円筒状胴体１外へ排出す
る。
により蒸気の分離した水分を図８に点線矢印で示すよう
にドレン排出口１４から横置円筒状胴体１外へ排出す
る。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】前記図５〜図１０に示
す従来の湿分分離加熱器には、次の問題があった。蒸気
分配通路板６に設けた開口部７の寸法は、低温再熱蒸気
を横置円筒状胴体１と管群側板５と蒸気分配通路板６と
の間に形成した蒸気分配通路Ａから湿分分離器（ドレン
セパレータ）８へ均等に流入させるように決められてい
る。
す従来の湿分分離加熱器には、次の問題があった。蒸気
分配通路板６に設けた開口部７の寸法は、低温再熱蒸気
を横置円筒状胴体１と管群側板５と蒸気分配通路板６と
の間に形成した蒸気分配通路Ａから湿分分離器（ドレン
セパレータ）８へ均等に流入させるように決められてい
る。
【００１１】しかし低温再熱蒸気が横置円筒状胴体１の
下部に設けた低温再熱蒸気入口管２から横置円筒状胴体
１内へ流入するとき、断面Ｕ字形の受衝板３へ直接衝突
するので、低温再熱蒸気の流速分布が図５のＣのように
受衝板３寄りで速く、それとは逆に横置円筒状胴体１の
内壁面寄りで遅くなって、低温再熱蒸気の流速分布が著
しく不均一なる。
下部に設けた低温再熱蒸気入口管２から横置円筒状胴体
１内へ流入するとき、断面Ｕ字形の受衝板３へ直接衝突
するので、低温再熱蒸気の流速分布が図５のＣのように
受衝板３寄りで速く、それとは逆に横置円筒状胴体１の
内壁面寄りで遅くなって、低温再熱蒸気の流速分布が著
しく不均一なる。
【００１２】受衝板３寄りの流速の速い低温再熱蒸気
は、図５の点線矢印のように斜め上方へ上昇して、横置
円筒状胴体１の内壁面へ衝突し、蒸気入口仕切板４の出
口では、低温再熱蒸気の速度分布が図５のＤのように横
置円筒状胴体１の内壁面寄りで速く、それとは逆に管群
側板５寄りで遅くなって、ここでも低温再熱蒸気の速度
分布が著しく不均一になる。
は、図５の点線矢印のように斜め上方へ上昇して、横置
円筒状胴体１の内壁面へ衝突し、蒸気入口仕切板４の出
口では、低温再熱蒸気の速度分布が図５のＤのように横
置円筒状胴体１の内壁面寄りで速く、それとは逆に管群
側板５寄りで遅くなって、ここでも低温再熱蒸気の速度
分布が著しく不均一になる。
【００１３】このような流速分布で低温再熱蒸気が蒸気
分配通路板６の上方の蒸気分配通路Ａを流れた場合、蒸
気分配通路Ａから蒸気分配通路板６の開口部７を通って
下方へ向かう蒸気の流量配分は、横置円筒状胴体１の長
手方向の両端部に近い所と中央入口部に近い所とで不均
一になる。このように蒸気分配通路Ａから蒸気分配通路
板６の開口部７を通って下方へ向かう蒸気の流量配分が
横置円筒状胴体１の長手方向の両端部に近い所と中央入
口部に近い所とで不均一になれば、湿分分離器（ドレン
セパレータ）８のドレン除去性能が低下する。
分配通路板６の上方の蒸気分配通路Ａを流れた場合、蒸
気分配通路Ａから蒸気分配通路板６の開口部７を通って
下方へ向かう蒸気の流量配分は、横置円筒状胴体１の長
手方向の両端部に近い所と中央入口部に近い所とで不均
一になる。このように蒸気分配通路Ａから蒸気分配通路
板６の開口部７を通って下方へ向かう蒸気の流量配分が
横置円筒状胴体１の長手方向の両端部に近い所と中央入
口部に近い所とで不均一になれば、湿分分離器（ドレン
セパレータ）８のドレン除去性能が低下する。
【００１４】また低温再熱蒸気入口管２から横置円筒状
胴体１内へ流入する低温再熱蒸気が断面Ｕ字形の受衝板
３へ直接衝突するので、受衝板３が早期に損傷するとい
う問題があった。本発明は前記の問題点に鑑み提案する
ものであり、その目的とする処は、湿分分離器のドレ
ン除去性能を向上でき、受衝板の早期の損傷を防止で
きる湿分分離加熱器を提供しようとする点にある。
胴体１内へ流入する低温再熱蒸気が断面Ｕ字形の受衝板
３へ直接衝突するので、受衝板３が早期に損傷するとい
う問題があった。本発明は前記の問題点に鑑み提案する
ものであり、その目的とする処は、湿分分離器のドレ
ン除去性能を向上でき、受衝板の早期の損傷を防止で
きる湿分分離加熱器を提供しようとする点にある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、横置円筒状胴体内に湿分分離器と加熱
管群とを設け、同横置円筒状胴体の下部に低温再熱蒸気
入口管を設け、同低温再熱蒸気入口管よりも上方の同横
置円筒状胴体内に断面Ｕ字形の受衝板を設けた湿分分離
加熱器において、前記横置円筒状胴体の中心軸線と略同
じ高さ位置に前記受衝板を挟んで胴体長手方向に一対の
断面三角形の蒸気案内板を設置し、前記低温再熱蒸気入
口管内に整流格子を設置している。
めに、本発明は、横置円筒状胴体内に湿分分離器と加熱
管群とを設け、同横置円筒状胴体の下部に低温再熱蒸気
入口管を設け、同低温再熱蒸気入口管よりも上方の同横
置円筒状胴体内に断面Ｕ字形の受衝板を設けた湿分分離
加熱器において、前記横置円筒状胴体の中心軸線と略同
じ高さ位置に前記受衝板を挟んで胴体長手方向に一対の
断面三角形の蒸気案内板を設置し、前記低温再熱蒸気入
口管内に整流格子を設置している。
【００１６】
【発明の実施の形態】次に本発明の湿分分離加熱器を図
１〜図４に示す一実施形態により説明する。図１は同湿
分分離加熱器の縦断正面図、図２（ａ）は蒸気案内板の
縦断側面図、図２（ｂ）は整流格子の平面図、図３は同
湿分分離加熱器の一部を切裁して示す斜視図、図４は同
湿分分離加熱器の低温再熱蒸気の速度分布を示す説明図
である。
１〜図４に示す一実施形態により説明する。図１は同湿
分分離加熱器の縦断正面図、図２（ａ）は蒸気案内板の
縦断側面図、図２（ｂ）は整流格子の平面図、図３は同
湿分分離加熱器の一部を切裁して示す斜視図、図４は同
湿分分離加熱器の低温再熱蒸気の速度分布を示す説明図
である。
【００１７】１が横置円筒状胴体、２が横置円筒状胴体
１の下部に設けた低温再熱蒸気入口管、３が低温再熱蒸
気入口管２よりも上方の横置円筒状胴体１内に設けた断
面Ｕ字形の受衝板、４が横置円筒状胴体１内に設けた蒸
気入口仕切板、５が横置円筒状胴体１内に胴体長手方向
に沿って設けた左右一対の管群側板、６が各管群側板５
と横置円筒状胴体１との間に設けた左右の蒸気分配通路
板、７が各蒸気分配通路板６に設けた開口部で、横置円
筒状胴体１と各管群側板５と各蒸気分配通路板６とによ
り左右の蒸気分配通路Ａが形成されている。
１の下部に設けた低温再熱蒸気入口管、３が低温再熱蒸
気入口管２よりも上方の横置円筒状胴体１内に設けた断
面Ｕ字形の受衝板、４が横置円筒状胴体１内に設けた蒸
気入口仕切板、５が横置円筒状胴体１内に胴体長手方向
に沿って設けた左右一対の管群側板、６が各管群側板５
と横置円筒状胴体１との間に設けた左右の蒸気分配通路
板、７が各蒸気分配通路板６に設けた開口部で、横置円
筒状胴体１と各管群側板５と各蒸気分配通路板６とによ
り左右の蒸気分配通路Ａが形成されている。
【００１８】９が各管群側板５の間の下側に設けた１段
側加熱管群、１０が各管群側板５の間の上側に設けた２
段側加熱管群、１３が各管群側板５の間の横置円筒状胴
体１の上部に設けた高温再熱蒸気出口管である。１５が
断面三角形の蒸気案内板で、この蒸気案内板１５の一対
が横置円筒状胴体１の中心軸線と略同じ高さ位置に受衝
板３を挟んで胴体長手方向に設置されている。
側加熱管群、１０が各管群側板５の間の上側に設けた２
段側加熱管群、１３が各管群側板５の間の横置円筒状胴
体１の上部に設けた高温再熱蒸気出口管である。１５が
断面三角形の蒸気案内板で、この蒸気案内板１５の一対
が横置円筒状胴体１の中心軸線と略同じ高さ位置に受衝
板３を挟んで胴体長手方向に設置されている。
【００１９】なお各蒸気案内板１５は、蒸気分配通路Ａ
の入口の蒸気入口仕切板４の上縁部の直下に受衝板３に
平行に配設されて、溶接により取付けられている。１６
が金属製の整流格子で、この整流格子１６が低温再熱蒸
気入口管２内に設置されている。なお図１〜図４では、
蒸気分配通路板６直下の横置円筒状胴体１内に設けた湿
分分離器（ドレンセパレータ）８と、１段側加熱管群９
に通じた１段側加熱器１１と、２段側加熱管群１０に通
じた２段側加熱器１２と、横置円筒状胴体１の下部に設
けたドレン排出口１４との図示を省略している。
の入口の蒸気入口仕切板４の上縁部の直下に受衝板３に
平行に配設されて、溶接により取付けられている。１６
が金属製の整流格子で、この整流格子１６が低温再熱蒸
気入口管２内に設置されている。なお図１〜図４では、
蒸気分配通路板６直下の横置円筒状胴体１内に設けた湿
分分離器（ドレンセパレータ）８と、１段側加熱管群９
に通じた１段側加熱器１１と、２段側加熱管群１０に通
じた２段側加熱器１２と、横置円筒状胴体１の下部に設
けたドレン排出口１４との図示を省略している。
【００２０】次に前記図１〜図４に示す湿分分離加熱器
の作用を具体的に説明する。高圧蒸気タービンからの低
温再熱蒸気を図１に示すように横置円筒状胴体１の下部
に設けた低温再熱蒸気入口管２から横置円筒状胴体１内
へ導く。このとき、低温再熱蒸気を整流格子１６へ衝突
させて、掻き混ぜた後、低温再熱蒸気入口管２よりも上
方の横置円筒状胴体１内に設けた断面Ｕ字形の受衝板３
へ衝突させて、左右２方向に分ける。
の作用を具体的に説明する。高圧蒸気タービンからの低
温再熱蒸気を図１に示すように横置円筒状胴体１の下部
に設けた低温再熱蒸気入口管２から横置円筒状胴体１内
へ導く。このとき、低温再熱蒸気を整流格子１６へ衝突
させて、掻き混ぜた後、低温再熱蒸気入口管２よりも上
方の横置円筒状胴体１内に設けた断面Ｕ字形の受衝板３
へ衝突させて、左右２方向に分ける。
【００２１】このとき、低温再熱蒸気の流速分布を図４
のＣのように受衝板３寄りで高速にし、それとは逆に横
置円筒状胴体１の内壁面寄りで低速にする。そしてこの
低温再熱蒸気を蒸気入口仕切板４に沿い上昇させて、図
４の点線矢印のように受衝板３寄りの高速の低温再熱蒸
気を断面三角形の蒸気案内板１５へ衝突させて減速し、
低温再熱蒸気を横置円筒状胴体１と管群側板５と蒸気分
配通路板６との間に形成した左右の蒸気分配通路Ａへ流
入させたときには、低温再熱蒸気の流速分布を図４のＤ
のように偏差の小さい流速分布にし、横置円筒状胴体１
の長手方向に均等に分配して、湿分分離器（ドレンセパ
レータ）８のドレン除去性能を向上させる。
のＣのように受衝板３寄りで高速にし、それとは逆に横
置円筒状胴体１の内壁面寄りで低速にする。そしてこの
低温再熱蒸気を蒸気入口仕切板４に沿い上昇させて、図
４の点線矢印のように受衝板３寄りの高速の低温再熱蒸
気を断面三角形の蒸気案内板１５へ衝突させて減速し、
低温再熱蒸気を横置円筒状胴体１と管群側板５と蒸気分
配通路板６との間に形成した左右の蒸気分配通路Ａへ流
入させたときには、低温再熱蒸気の流速分布を図４のＤ
のように偏差の小さい流速分布にし、横置円筒状胴体１
の長手方向に均等に分配して、湿分分離器（ドレンセパ
レータ）８のドレン除去性能を向上させる。
【００２２】
【発明の効果】本発明の湿分分離加熱器は前記のように
高圧蒸気タービンからの低温再熱蒸気を横置円筒状胴体
の下部に設けた低温再熱蒸気入口管から横置円筒状胴体
内へ導き、このとき、低温再熱蒸気を整流格子へ衝突さ
せて、掻き混ぜた後、低温再熱蒸気入口管よりも上方の
横置円筒状胴体内に設けた断面Ｕ字形の受衝板へ衝突さ
せて、左右２方向に分け、このとき、低温再熱蒸気の流
速分布を受衝板寄りで高速にし、それとは逆に横置円筒
状胴体の内壁面寄りで低速にする。そしてこの低温再熱
蒸気を蒸気入口仕切板に沿い上昇させて、受衝板寄りの
高速の低温再熱蒸気を断面三角形の蒸気案内板へ衝突さ
せて減速し、低温再熱蒸気を横置円筒状胴体と管群側板
と蒸気分配通路板との間に形成した左右の蒸気分配通路
へ流入させたときには、低温再熱蒸気の流速分布を偏差
の小さい流速分布にして、横置円筒状胴体の長手方向に
均等に分配するので、湿分分離器（ドレンセパレータ）
のドレン除去性能を向上できる。
高圧蒸気タービンからの低温再熱蒸気を横置円筒状胴体
の下部に設けた低温再熱蒸気入口管から横置円筒状胴体
内へ導き、このとき、低温再熱蒸気を整流格子へ衝突さ
せて、掻き混ぜた後、低温再熱蒸気入口管よりも上方の
横置円筒状胴体内に設けた断面Ｕ字形の受衝板へ衝突さ
せて、左右２方向に分け、このとき、低温再熱蒸気の流
速分布を受衝板寄りで高速にし、それとは逆に横置円筒
状胴体の内壁面寄りで低速にする。そしてこの低温再熱
蒸気を蒸気入口仕切板に沿い上昇させて、受衝板寄りの
高速の低温再熱蒸気を断面三角形の蒸気案内板へ衝突さ
せて減速し、低温再熱蒸気を横置円筒状胴体と管群側板
と蒸気分配通路板との間に形成した左右の蒸気分配通路
へ流入させたときには、低温再熱蒸気の流速分布を偏差
の小さい流速分布にして、横置円筒状胴体の長手方向に
均等に分配するので、湿分分離器（ドレンセパレータ）
のドレン除去性能を向上できる。
【００２３】また高圧蒸気タービンからの低温再熱蒸気
を横置円筒状胴体の下部に設けた低温再熱蒸気入口管か
ら横置円筒状胴体内へ導くとき、低温再熱蒸気を整流格
子へ衝突させて、掻き混ぜた後、断面Ｕ字形の受衝板へ
衝突させるので、受衝板の早期の損傷を防止できる。
を横置円筒状胴体の下部に設けた低温再熱蒸気入口管か
ら横置円筒状胴体内へ導くとき、低温再熱蒸気を整流格
子へ衝突させて、掻き混ぜた後、断面Ｕ字形の受衝板へ
衝突させるので、受衝板の早期の損傷を防止できる。
【図１】本発明の湿分分離加熱器の一実施形態を示す縦
断正面図である。
断正面図である。
【図２】（ａ）は蒸気案内板の縦断側面図、（ｂ）は整
流格子の平面図である。
流格子の平面図である。
【図３】同湿分分離加熱器の一部を切裁して示す斜視図
である。
である。
【図４】同湿分分離加熱器の低温再熱蒸気の速度分布を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図５】従来の湿分分離加熱器の低温再熱蒸気の速度分
布を示す説明図である。
布を示す説明図である。
【図６】同湿分分離加熱器を図７及び図８の矢視ｃ−ｃ
線に沿って示す縦断側面図である。
線に沿って示す縦断側面図である。
【図７】同湿分分離加熱器を図６及び図９の矢視ａ−ａ
線に沿って示す縦断正面図である。
線に沿って示す縦断正面図である。
【図８】同湿分分離加熱器を図６及び図９の矢視ｂ−ｂ
線に沿って示す縦断正面図である。
線に沿って示す縦断正面図である。
【図９】同湿分分離加熱器を図７及び図８の矢視ｄ−ｄ
線に沿って示す縦断側面図である。
線に沿って示す縦断側面図である。
【図１０】同湿分分離加熱器の一部を切裁して示す斜視
図である。
図である。
１ 横置円筒状胴体 ２ 低温再熱蒸気入口管 ３ 断面Ｕ字形の受衝板 ４ 蒸気入口仕切板 ５ 管群側板 ６ 蒸気分配通路板 ７ 蒸気分配通路板６の開口部 ８ 湿分分離器（ドレンセパレータ） ９ １段側加熱管群 １０ ２段側加熱管群 １１ １段側加熱器 １２ ２段側加熱器 １３ 高温再熱蒸気出口管 １４ ドレン排出口 １５ 蒸気案内板 １６ 整流格子 Ａ 蒸気分配通路
Claims (1)
- 【請求項１】 横置円筒状胴体内に湿分分離器と加熱管
群とを設け、同横置円筒状胴体の下部に低温再熱蒸気入
口管を設け、同低温再熱蒸気入口管よりも上方の同横置
円筒状胴体内に断面Ｕ字形の受衝板を設けた湿分分離加
熱器において、前記横置円筒状胴体の中心軸線と略同じ
高さ位置に前記受衝板を挟んで胴体長手方向に一対の断
面三角形の蒸気案内板を設置し、前記低温再熱蒸気入口
管内に整流格子を設置したことを特徴とする湿分分離加
熱器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21974596A JPH1061906A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 湿分分離加熱器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21974596A JPH1061906A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 湿分分離加熱器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1061906A true JPH1061906A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16740336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21974596A Withdrawn JPH1061906A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 湿分分離加熱器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1061906A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012255643A (ja) * | 2012-07-27 | 2012-12-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 湿分分離器 |
| US11339686B2 (en) | 2018-10-02 | 2022-05-24 | Mitsubishi Power, Ltd. | Moisture separator and steam turbine plant |
-
1996
- 1996-08-21 JP JP21974596A patent/JPH1061906A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012255643A (ja) * | 2012-07-27 | 2012-12-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 湿分分離器 |
| US11339686B2 (en) | 2018-10-02 | 2022-05-24 | Mitsubishi Power, Ltd. | Moisture separator and steam turbine plant |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031104 |