JPH1060316A - 防汚塗料組成物 - Google Patents
防汚塗料組成物Info
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- JPH1060316A JPH1060316A JP21341996A JP21341996A JPH1060316A JP H1060316 A JPH1060316 A JP H1060316A JP 21341996 A JP21341996 A JP 21341996A JP 21341996 A JP21341996 A JP 21341996A JP H1060316 A JPH1060316 A JP H1060316A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】船舶、海洋構造物に使用して生物汚損を防止す
る塗膜を形成しうる防汚塗料組成物を提供する。 【解決手段】下記一般式(I) RP −COOM−OH (I) (式中、RP は基体樹脂を、Mは2価の金属原子をそれ
ぞれ示す。)で表わされる分子内に金属カルボキシレ−
トを有する樹脂(A)及び数平均分子量250〜30,
000及び粘度20〜50,000センチスト−クスの
ポリエ−テル変性シリコ−ンオイル(B)を、樹脂固形
分で(A)100重量部に対し(B)1〜50重量部の
配合割合で含有する。
る塗膜を形成しうる防汚塗料組成物を提供する。 【解決手段】下記一般式(I) RP −COOM−OH (I) (式中、RP は基体樹脂を、Mは2価の金属原子をそれ
ぞれ示す。)で表わされる分子内に金属カルボキシレ−
トを有する樹脂(A)及び数平均分子量250〜30,
000及び粘度20〜50,000センチスト−クスの
ポリエ−テル変性シリコ−ンオイル(B)を、樹脂固形
分で(A)100重量部に対し(B)1〜50重量部の
配合割合で含有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防汚塗料組成物に
関し、詳しくは船舶、海洋構造物に使用して生物汚損を
防止する塗膜を形成しうる防汚塗料組成物に関する。
関し、詳しくは船舶、海洋構造物に使用して生物汚損を
防止する塗膜を形成しうる防汚塗料組成物に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来より、船舶や海洋構造物
の没水部には、フジツボ、フサコケムシ、ホヤ、藻類等
の海洋生物の付着による腐食や船舶の航行速度の低下を
防止するため、バインダ−樹脂に防汚剤を配合してなる
防汚塗料が塗装されている。
の没水部には、フジツボ、フサコケムシ、ホヤ、藻類等
の海洋生物の付着による腐食や船舶の航行速度の低下を
防止するため、バインダ−樹脂に防汚剤を配合してなる
防汚塗料が塗装されている。
【0003】例えば、タフナ−、ロジン、可塑剤等をバ
インダ−とする塗料が知られているが、該塗料による塗
膜は長期の海水浸漬で不溶分が多くなると防汚効果が低
下する不具合があった。
インダ−とする塗料が知られているが、該塗料による塗
膜は長期の海水浸漬で不溶分が多くなると防汚効果が低
下する不具合があった。
【0004】また、防汚塗料として、分子内に金属塩構
造を有する樹脂をバインダ−とする塗料も種々研究さ
れ、実用化されている。分子内に金属塩構造を有する樹
脂として、最も有名なのは錫のカルボキシレ−トである
が、このものは毒性の問題があるため、近年は主に銅や
亜鉛のカルボキシレ−トなどが検討されている。該塗料
による塗膜は金属塩部分の加水分解による塗膜の溶出に
より防汚性を維持するものであるが、該塗膜の溶出速度
を十分にコントロ−ルするに至っていない。さらに分子
内に金属塩構造を有する樹脂は、通常、水酸基が残存し
ない。従来の合成方法では、これらの樹脂に水酸基が存
在すると合成時にゲル化を生じてしまうためである。し
かしながら、かかる合成方法による樹脂はコスト高とな
りやすかった。
造を有する樹脂をバインダ−とする塗料も種々研究さ
れ、実用化されている。分子内に金属塩構造を有する樹
脂として、最も有名なのは錫のカルボキシレ−トである
が、このものは毒性の問題があるため、近年は主に銅や
亜鉛のカルボキシレ−トなどが検討されている。該塗料
による塗膜は金属塩部分の加水分解による塗膜の溶出に
より防汚性を維持するものであるが、該塗膜の溶出速度
を十分にコントロ−ルするに至っていない。さらに分子
内に金属塩構造を有する樹脂は、通常、水酸基が残存し
ない。従来の合成方法では、これらの樹脂に水酸基が存
在すると合成時にゲル化を生じてしまうためである。し
かしながら、かかる合成方法による樹脂はコスト高とな
りやすかった。
【0005】一方、防汚塗料としてシリコ−ン樹脂を用
いた無毒性塗料も種々報告されているが、該塗料は長期
にわたる防汚保持性が十分でなくかつ価格が高い、塗り
替えが難しいなどの問題があった。
いた無毒性塗料も種々報告されているが、該塗料は長期
にわたる防汚保持性が十分でなくかつ価格が高い、塗り
替えが難しいなどの問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、フリ−の水酸基を有す
る金属カルボキシレ−ト樹脂及びシリコ−ン樹脂を特定
の配合割合で含有する塗料組成物が優れた防汚塗膜を形
成することを見出だし本発明に到達した。
を解決すべく鋭意検討した結果、フリ−の水酸基を有す
る金属カルボキシレ−ト樹脂及びシリコ−ン樹脂を特定
の配合割合で含有する塗料組成物が優れた防汚塗膜を形
成することを見出だし本発明に到達した。
【0007】かくして本発明によれば、下記一般式
(I) RP −COOM−OH (I) (式中、RP は基体樹脂を、Mは2価の金属原子をそれ
ぞれ示す。)で表わされる分子内に金属カルボキシレ−
トを有する樹脂(A)及び下記一般式(II)
(I) RP −COOM−OH (I) (式中、RP は基体樹脂を、Mは2価の金属原子をそれ
ぞれ示す。)で表わされる分子内に金属カルボキシレ−
トを有する樹脂(A)及び下記一般式(II)
【0008】
【化3】
【0009】(式中、Rは水素原子、炭素数1〜10の
アルキル基、アリ−ル基又はアラルキル基を示し、Aは
水酸基、−OR1 基又は
アルキル基、アリ−ル基又はアラルキル基を示し、Aは
水酸基、−OR1 基又は
【0010】
【化4】
【0011】(ただし、R1 は炭素数1〜20のアルキ
ル基を示す)を示し、X及びYはそれぞれ0.01≦X
<3.99、0.01≦Y<3.99で、且つ0.02
≦X+Y<4であり、nは2又は3の整数を示し、mは
2〜300の整数を示す。)で表される数平均分子量2
50〜30,000及び粘度20〜50,000センチ
スト−クスのポリエ−テル変性シリコ−ンオイル(B)
を、樹脂固形分で(A)100重量部に対し(B)1〜
50重量部の配合割合で含有することを特徴とする防汚
塗料組成物が提供される。
ル基を示す)を示し、X及びYはそれぞれ0.01≦X
<3.99、0.01≦Y<3.99で、且つ0.02
≦X+Y<4であり、nは2又は3の整数を示し、mは
2〜300の整数を示す。)で表される数平均分子量2
50〜30,000及び粘度20〜50,000センチ
スト−クスのポリエ−テル変性シリコ−ンオイル(B)
を、樹脂固形分で(A)100重量部に対し(B)1〜
50重量部の配合割合で含有することを特徴とする防汚
塗料組成物が提供される。
【0012】本発明で使用する樹脂(A)は、上記一般
式(I)で表わされる分子内に金属カルボキシレ−トを
有する樹脂であり、分子内にカルボキシル基を有する樹
脂に2価の金属の酸化物あるいは水酸化物を少量の水の
存在下で反応させることによって得ることができる。
式(I)で表わされる分子内に金属カルボキシレ−トを
有する樹脂であり、分子内にカルボキシル基を有する樹
脂に2価の金属の酸化物あるいは水酸化物を少量の水の
存在下で反応させることによって得ることができる。
【0013】上記において樹脂中のカルボキシル基1モ
ルに対して0.1〜1モルの範囲で2価の金属の酸化物
あるいは水酸化物と反応させるのが適当である。また水
の使用量はカルボキシル基1モルに対して0.1〜1モ
ルの量が適当である。該水の使用量が0.1モル未満で
は構造粘性が発現して樹脂が増粘し、一方1モルを越え
ると過剰の水が分離してしまうので望ましくない。
ルに対して0.1〜1モルの範囲で2価の金属の酸化物
あるいは水酸化物と反応させるのが適当である。また水
の使用量はカルボキシル基1モルに対して0.1〜1モ
ルの量が適当である。該水の使用量が0.1モル未満で
は構造粘性が発現して樹脂が増粘し、一方1モルを越え
ると過剰の水が分離してしまうので望ましくない。
【0014】上記樹脂(A)の具体的な合成方法として
は、分子内にカルボキシル基を有する樹脂に0.5〜5
重量%の水と付加させたい2価の金属の酸化物あるいは
水酸化物を添加し、50〜200℃の温度で1〜20時
間反応させるのが適当である。反応系が水の存在によっ
て濁る場合には、最小限度の極性溶剤を添加する。該極
性溶剤としては、例えば、アルコ−ル系、ケトン系、エ
ステル系、エ−テル系溶剤などが挙げられ、この使用に
より、最初は粉末状の金属化合物が溶解しないが反応が
進むに従って反応系は透明になる。
は、分子内にカルボキシル基を有する樹脂に0.5〜5
重量%の水と付加させたい2価の金属の酸化物あるいは
水酸化物を添加し、50〜200℃の温度で1〜20時
間反応させるのが適当である。反応系が水の存在によっ
て濁る場合には、最小限度の極性溶剤を添加する。該極
性溶剤としては、例えば、アルコ−ル系、ケトン系、エ
ステル系、エ−テル系溶剤などが挙げられ、この使用に
より、最初は粉末状の金属化合物が溶解しないが反応が
進むに従って反応系は透明になる。
【0015】上記2価金属の酸化物あるいは水酸化物と
しては、特に制限なく使用できるが、コスト、毒性、反
応性等の点から銅、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、
鉄のいずれかの酸化物あるいは水酸化物が好ましい。
しては、特に制限なく使用できるが、コスト、毒性、反
応性等の点から銅、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、
鉄のいずれかの酸化物あるいは水酸化物が好ましい。
【0016】上記分子内にカルボキシル基を有する樹脂
としては、ビニル重合体、ポリエステル、ポリウレタ
ン、天然樹脂等どのようなものでも使用可能であるが、
組成変動の自由度から、(メタ)アクリル酸等のカルボ
キシル基含有モノマ−とアクリル酸アルキルエステルや
スチレン等の他のビニルモノマ−を共重合してなるビニ
ル重合体が好適である。
としては、ビニル重合体、ポリエステル、ポリウレタ
ン、天然樹脂等どのようなものでも使用可能であるが、
組成変動の自由度から、(メタ)アクリル酸等のカルボ
キシル基含有モノマ−とアクリル酸アルキルエステルや
スチレン等の他のビニルモノマ−を共重合してなるビニ
ル重合体が好適である。
【0017】上記の通り得られる樹脂(A)は、酸価が
80〜200であることが望ましく、数平均分子量が
1,000〜50,000、好ましくは3,000〜2
0,000の範囲にあることが望ましい。また該樹脂
(A)は、ガラス転移温度が−10〜60℃、好ましく
は10〜40℃の範囲にあることが好適である。
80〜200であることが望ましく、数平均分子量が
1,000〜50,000、好ましくは3,000〜2
0,000の範囲にあることが望ましい。また該樹脂
(A)は、ガラス転移温度が−10〜60℃、好ましく
は10〜40℃の範囲にあることが好適である。
【0018】本発明で使用されるポリエ−テル変性シリ
コ−ンオイル(B)は、前記一般式(II)で表わされる
ものであり、例えばKF3516、KF353(いずれ
も信越化学工業社製)、SH3749、BX16−03
4、SH8410、SH8400(いずれも東レ・ダウ
コ−ニンングシリコ−ン社製)、XF3940、XF3
949(いずれも東芝シリコ−ン社製)などが挙げられ
る。これらのものは1種又は2種以上組み合わせて使用
できる。
コ−ンオイル(B)は、前記一般式(II)で表わされる
ものであり、例えばKF3516、KF353(いずれ
も信越化学工業社製)、SH3749、BX16−03
4、SH8410、SH8400(いずれも東レ・ダウ
コ−ニンングシリコ−ン社製)、XF3940、XF3
949(いずれも東芝シリコ−ン社製)などが挙げられ
る。これらのものは1種又は2種以上組み合わせて使用
できる。
【0019】上記ポリエ−テル変性シリコ−ンオイル
(B)は、数平均分子量が250〜30,000、好ま
しくは1,000〜20,000の範囲内であり、該分
子量が250より小さいと塗膜の乾燥性が劣り、該分子
量が30,000より大きいと塗膜からの表面への浮き
出し効果がなくなるため防汚性に劣るので好ましくな
い。またシリコ−ンオイル(B)は、粘度20〜50,
000、好ましくは100〜5,000センチスト−ク
スの範囲内であり、該粘度が20センチスト−クス未満
では表面に浮き出しても滞留できずに防汚性に劣り、該
粘度が50,000センチスト−クスを越えると表面へ
の浮き出し効果がなくなるため同様に防汚性に劣るので
好ましくない。
(B)は、数平均分子量が250〜30,000、好ま
しくは1,000〜20,000の範囲内であり、該分
子量が250より小さいと塗膜の乾燥性が劣り、該分子
量が30,000より大きいと塗膜からの表面への浮き
出し効果がなくなるため防汚性に劣るので好ましくな
い。またシリコ−ンオイル(B)は、粘度20〜50,
000、好ましくは100〜5,000センチスト−ク
スの範囲内であり、該粘度が20センチスト−クス未満
では表面に浮き出しても滞留できずに防汚性に劣り、該
粘度が50,000センチスト−クスを越えると表面へ
の浮き出し効果がなくなるため同様に防汚性に劣るので
好ましくない。
【0020】本発明では、樹脂固形分で上記樹脂(A)
100重量部に対しシリコ−ンオイル(B)を1〜50
重量部、好ましくは5〜20重量部の配合割合で含有す
る。シリコ−ンオイル(B)が1重量部より少ないと塗
膜表面での防汚効果が得られず、一方50重量部より多
くなると塗膜の耐久性が劣るので好ましくない。
100重量部に対しシリコ−ンオイル(B)を1〜50
重量部、好ましくは5〜20重量部の配合割合で含有す
る。シリコ−ンオイル(B)が1重量部より少ないと塗
膜表面での防汚効果が得られず、一方50重量部より多
くなると塗膜の耐久性が劣るので好ましくない。
【0021】本発明では、上記樹脂(A)及びシリコ−
ンオイル(B)に、さらにワックス類(C)を配合して
もよい。ワックス類(C)としては、例えば密ロウ、カ
ルナウバワックス、モンタンワックス、パラフィンワッ
クス、マイクロスタリンワックス、ペトロラタム等の如
き天然ワックス類;ポリエチレンワックス、ポリメチレ
ンワックス、ポリブチレンワックス、フィッシャ−トロ
プシュワックス等の如き合成ワックス類;モンタンワッ
クス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロスタ
リンワックス誘導体等の如き半合成ワックス類などが挙
げられる。これらのものは1種もしくは2種以上組合わ
せて使用できる。
ンオイル(B)に、さらにワックス類(C)を配合して
もよい。ワックス類(C)としては、例えば密ロウ、カ
ルナウバワックス、モンタンワックス、パラフィンワッ
クス、マイクロスタリンワックス、ペトロラタム等の如
き天然ワックス類;ポリエチレンワックス、ポリメチレ
ンワックス、ポリブチレンワックス、フィッシャ−トロ
プシュワックス等の如き合成ワックス類;モンタンワッ
クス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロスタ
リンワックス誘導体等の如き半合成ワックス類などが挙
げられる。これらのものは1種もしくは2種以上組合わ
せて使用できる。
【0022】該ワックス類(C)の配合割合は、樹脂固
形分で(A)100重量部に対し20重量部以下、好ま
しくは0.1〜15重量部の範囲が適当である。ワック
ス類(C)が20重量部より多いと塗膜の耐久性が劣る
ので望ましくない。
形分で(A)100重量部に対し20重量部以下、好ま
しくは0.1〜15重量部の範囲が適当である。ワック
ス類(C)が20重量部より多いと塗膜の耐久性が劣る
ので望ましくない。
【0023】本発明の防汚塗料組成物は、上記樹脂
(A)及びシリコ−ンオイル(B)を必須とするが、必
要に応じて他の樹脂を溶解性を損なわない程度に含有で
き、さらに必要に応じて、防汚剤、顔料類、可塑剤、溶
剤、その他防汚塗料に使用される添加剤などを含有して
もよい。
(A)及びシリコ−ンオイル(B)を必須とするが、必
要に応じて他の樹脂を溶解性を損なわない程度に含有で
き、さらに必要に応じて、防汚剤、顔料類、可塑剤、溶
剤、その他防汚塗料に使用される添加剤などを含有して
もよい。
【0024】上記防汚剤としては、例えば、亜酸化銅、
チオシアン銅、銅粉末などの銅系防汚剤;エチレンビス
(ジチオカルバミン酸)亜鉛、テトラメチルチウラムジ
スルファイドなどの含窒素硫黄系防汚剤;ビス(トリフ
ェニルスズ)オキサイド、ビス(トリブチルスズ)オキ
サイド、トリブチルスズアセテ−ト、トリブチルスズク
ロライド、トリフェニルスズハイドロオキサイド、トリ
フェニルスズバ−サテ−ト、ビス(トリブチルスズ)
α,α´−ジブロムサクシネ−トなどの有機錫系防汚
剤;ニトリル系化合物、ベンゾチアゾ−ル系化合物、ト
リアジン系化合物、尿素系化合物、イソチアゾリン系化
合物、マレイミド系化合物、N−ハロアルキルチオ系化
合物、テトラサイクリン系化合物、ジンクピリチオンな
どのピリジン系化合物などの殺菌剤及び酸化亜鉛などが
挙げられる。
チオシアン銅、銅粉末などの銅系防汚剤;エチレンビス
(ジチオカルバミン酸)亜鉛、テトラメチルチウラムジ
スルファイドなどの含窒素硫黄系防汚剤;ビス(トリフ
ェニルスズ)オキサイド、ビス(トリブチルスズ)オキ
サイド、トリブチルスズアセテ−ト、トリブチルスズク
ロライド、トリフェニルスズハイドロオキサイド、トリ
フェニルスズバ−サテ−ト、ビス(トリブチルスズ)
α,α´−ジブロムサクシネ−トなどの有機錫系防汚
剤;ニトリル系化合物、ベンゾチアゾ−ル系化合物、ト
リアジン系化合物、尿素系化合物、イソチアゾリン系化
合物、マレイミド系化合物、N−ハロアルキルチオ系化
合物、テトラサイクリン系化合物、ジンクピリチオンな
どのピリジン系化合物などの殺菌剤及び酸化亜鉛などが
挙げられる。
【0025】上記防汚剤の配合量は、樹脂100重量部
に対して100〜300重量部程度とすることが適当で
ある。
に対して100〜300重量部程度とすることが適当で
ある。
【0026】本発明の塗料組成物を用いて塗膜を形成す
る方法としては、特に制限されるものではなく従来公知
の方法が用いられる。具体的には、水中構造物(例え
ば、船舶、港湾施設、ブイ、パイプライン、橋梁、海底
基地、養殖網、定置網等)等の基材表面に直接、又は基
材にウォッシュプライマ−、ジンクエポキシ系ショップ
プライマ−等のプライマ−類;油性サビ止め、塩化ゴム
系、エポキシ系等の下塗りプライマ−類;塩化ゴム系、
エポキシ系等の中塗り塗料類をそれぞれ塗布して形成さ
せた単層塗膜、プライマ−及び下塗りプライマ−の塗料
を塗布して形成させた複層塗膜、及びプライマ−、下塗
りプライマ−、中塗り塗料を順次塗装して形成させた複
層塗膜を設けた基材表面に、刷毛塗り、吹付け塗り、ロ
−ラ−塗り、浸漬などの手段で塗布することができる。
その塗布量は、一般的に乾燥膜厚として40〜500μ
m、好ましくは80〜300μmの範囲内が適当であ
る。塗膜の乾燥は室温で行なうことができるが、必要に
応じて約100℃までの温度で加熱乾燥を行なってもよ
い。
る方法としては、特に制限されるものではなく従来公知
の方法が用いられる。具体的には、水中構造物(例え
ば、船舶、港湾施設、ブイ、パイプライン、橋梁、海底
基地、養殖網、定置網等)等の基材表面に直接、又は基
材にウォッシュプライマ−、ジンクエポキシ系ショップ
プライマ−等のプライマ−類;油性サビ止め、塩化ゴム
系、エポキシ系等の下塗りプライマ−類;塩化ゴム系、
エポキシ系等の中塗り塗料類をそれぞれ塗布して形成さ
せた単層塗膜、プライマ−及び下塗りプライマ−の塗料
を塗布して形成させた複層塗膜、及びプライマ−、下塗
りプライマ−、中塗り塗料を順次塗装して形成させた複
層塗膜を設けた基材表面に、刷毛塗り、吹付け塗り、ロ
−ラ−塗り、浸漬などの手段で塗布することができる。
その塗布量は、一般的に乾燥膜厚として40〜500μ
m、好ましくは80〜300μmの範囲内が適当であ
る。塗膜の乾燥は室温で行なうことができるが、必要に
応じて約100℃までの温度で加熱乾燥を行なってもよ
い。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。尚、「部」および「%」は特に断らない限り
「重量部」および「重量%」を意味する。
説明する。尚、「部」および「%」は特に断らない限り
「重量部」および「重量%」を意味する。
【0028】樹脂(A)の製造 製造例1 アクリル酸7.2部、メチルメタクリレ−ト50部及び
エチルアクリレ−ト42.8部からなる単量体混合物を
共重合してなる数平均分子量10,000の共重合体の
50%酢酸ブチル溶液100部に、酸化亜鉛8部、ブタ
ノ−ル5部及び水1部を添加し、120℃で10時間反
応させて固形分50%の透明な樹脂溶液(A−1)を得
た。該樹脂は、IRによると1630cm-1に亜鉛カル
ボキシレ−トの吸収が大きく現れていた。
エチルアクリレ−ト42.8部からなる単量体混合物を
共重合してなる数平均分子量10,000の共重合体の
50%酢酸ブチル溶液100部に、酸化亜鉛8部、ブタ
ノ−ル5部及び水1部を添加し、120℃で10時間反
応させて固形分50%の透明な樹脂溶液(A−1)を得
た。該樹脂は、IRによると1630cm-1に亜鉛カル
ボキシレ−トの吸収が大きく現れていた。
【0029】製造例2 アジピン酸/ネオペンチルグリコ−ル/トリメチロ−ル
プロパンからなる末端に水酸基を有するポリエステル樹
脂に無水コハク酸を付加してなる数平均分子量3,50
0、酸価56のポリエステル樹脂100部に、セロソル
ブ100部、水酸化カルシウム2部及び水2部を添加し
100℃で10時間反応させて固形分50%の透明な樹
脂溶液(A−2)を得た。該樹脂は、IRによると15
60cm-1にカルシウムカルボキシレ−トの吸収が大き
く現れていた。
プロパンからなる末端に水酸基を有するポリエステル樹
脂に無水コハク酸を付加してなる数平均分子量3,50
0、酸価56のポリエステル樹脂100部に、セロソル
ブ100部、水酸化カルシウム2部及び水2部を添加し
100℃で10時間反応させて固形分50%の透明な樹
脂溶液(A−2)を得た。該樹脂は、IRによると15
60cm-1にカルシウムカルボキシレ−トの吸収が大き
く現れていた。
【0030】実施例1 上記製造例で得た樹脂溶液(A−1)50部、SH84
10(商品名、東レ・ダウコ−ニングシリコ−ン社製、
ポリエ−テル変性シリコ−ンオイル)2.5部、流動パ
ラフィンワックス1.25部、塩素化パラフィン2.5
部、亜酸化銅30部、ベンガラ2部、エロジル#200
(商品名、ドイツデグサ社製、シリカ粉末)0.5部及
びキシレン11部をペイントコンディショナ−にて混合
分散して防汚塗料を得た。
10(商品名、東レ・ダウコ−ニングシリコ−ン社製、
ポリエ−テル変性シリコ−ンオイル)2.5部、流動パ
ラフィンワックス1.25部、塩素化パラフィン2.5
部、亜酸化銅30部、ベンガラ2部、エロジル#200
(商品名、ドイツデグサ社製、シリカ粉末)0.5部及
びキシレン11部をペイントコンディショナ−にて混合
分散して防汚塗料を得た。
【0031】実施例2〜6及び比較例1〜6 実施例1において、表1に示す配合とする以外は実施例
1と同様にして各防汚塗料を得た。尚、表1中の注は下
記の通りである。
1と同様にして各防汚塗料を得た。尚、表1中の注は下
記の通りである。
【0032】(注1)「プリオライトS5B」:グッド
・イヤ−・インコ−ポレ−テッド製、スチレン・ブタジ
エン共重合体 (注2)「エロジル#200」:デグサ社製、シリカ粉
末 塗装試験 ビニルタ−ル系塗料により防食塗装を施した100×3
00×3.2mmの大きさの試験板に、上記で得られた
防汚塗料を乾燥膜厚で100μmとなるように塗布し、
乾燥して各塗板を得た。得られた塗板を下記性能試験に
供した。結果を表1に示す。
・イヤ−・インコ−ポレ−テッド製、スチレン・ブタジ
エン共重合体 (注2)「エロジル#200」:デグサ社製、シリカ粉
末 塗装試験 ビニルタ−ル系塗料により防食塗装を施した100×3
00×3.2mmの大きさの試験板に、上記で得られた
防汚塗料を乾燥膜厚で100μmとなるように塗布し、
乾燥して各塗板を得た。得られた塗板を下記性能試験に
供した。結果を表1に示す。
【0033】(試験方法)各塗板を駿河湾の海水中深さ
1mのところに浸漬し、6、12、18、24ケ月後の
防汚性を生物汚損面積比率(%)で評価した。
1mのところに浸漬し、6、12、18、24ケ月後の
防汚性を生物汚損面積比率(%)で評価した。
【0034】
【発明の効果】本発明の防汚塗料組成物によれば、優れ
た防汚効果を発揮する塗膜を形成することができる。
た防汚効果を発揮する塗膜を形成することができる。
【0035】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 201/08 PDH C09D 201/08 PDH
Claims (4)
- 【請求項1】 下記一般式(I) RP −COOM−OH (I) (式中、RP は基体樹脂を、Mは2価の金属原子をそれ
ぞれ示す。)で表わされる分子内に金属カルボキシレ−
トを有する樹脂(A)及び下記一般式(II) 【化1】 (式中、Rは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、
アリ−ル基又はアラルキル基を示し、Aは水酸基、−O
R1 基又は 【化2】 (ただし、R1 は炭素数1〜20のアルキル基を示す)
を示し、X及びYはそれぞれ0.01≦X<3.99、
0.01≦Y<3.99で、且つ0.02≦X+Y<4
であり、nは2又は3の整数を示し、mは2〜300の
整数を示す。)で表される数平均分子量250〜30,
000及び粘度20〜50,000センチスト−クスの
ポリエ−テル変性シリコ−ンオイル(B)を、樹脂固形
分で(A)100重量部に対し(B)1〜50重量部の
配合割合で含有することを特徴とする防汚塗料組成物。 - 【請求項2】 樹脂(A)が、分子内にカルボキシル基
を有する樹脂に2価の金属の酸化物あるいは水酸化物を
少量の水の存在下で反応させて得られるものである請求
項1記載の組成物。 - 【請求項3】 樹脂(A)中の2価の金属原子が、銅、
亜鉛、カルシウム、マグネシウム、鉄から選ばれる1又
は2以上である請求項1又は2記載の組成物。 - 【請求項4】 ワックス類(C)を、樹脂固形分で
(A)100重量部に対し20重量部以下含有する請求
項1ないし3のいずれか1項記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21341996A JPH1060316A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 防汚塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21341996A JPH1060316A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 防汚塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1060316A true JPH1060316A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16638920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21341996A Pending JPH1060316A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 防汚塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1060316A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001072869A (ja) * | 1999-09-06 | 2001-03-21 | Chugoku Marine Paints Ltd | ポリシロキサン−アクリル樹脂ブロック共重合体組成物、防汚剤組成物、防汚塗膜、防汚処理基材、並びに基材の防汚処理方法 |
US6555640B1 (en) | 1999-09-28 | 2003-04-29 | Kansai Paint Co., Ltd. | Process for producing metal-containing resin and composition thereof |
-
1996
- 1996-08-13 JP JP21341996A patent/JPH1060316A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001072869A (ja) * | 1999-09-06 | 2001-03-21 | Chugoku Marine Paints Ltd | ポリシロキサン−アクリル樹脂ブロック共重合体組成物、防汚剤組成物、防汚塗膜、防汚処理基材、並びに基材の防汚処理方法 |
US6555640B1 (en) | 1999-09-28 | 2003-04-29 | Kansai Paint Co., Ltd. | Process for producing metal-containing resin and composition thereof |
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