JPH1060254A - 環式イソシアネート付加生成物に基づく熱硬化性組成物 - Google Patents

環式イソシアネート付加生成物に基づく熱硬化性組成物

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JPH1060254A
JPH1060254A JP9160661A JP16066197A JPH1060254A JP H1060254 A JPH1060254 A JP H1060254A JP 9160661 A JP9160661 A JP 9160661A JP 16066197 A JP16066197 A JP 16066197A JP H1060254 A JPH1060254 A JP H1060254A
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ダグラス・エー.・ウイツクス
J Kumpf Robert
ローベルト−ヨーゼフ・クムプフ
Sze-Ming Lee
シエ−ミン・リー
Duane B Priddy Jr
デユアン・ビー.・プリデイー,ジユニア
Philip E Yeske
フイリツプ・エー.・イエスケ
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Bayer Corp
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Bayer Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−成分被覆組成物と比較して1−成分被覆
組成物の利点に悪影響を与えることなく、封鎖剤の存在
により生ずる1−成分被覆組成物の欠点を解消するこ
と。 【解決手段】(i)2個もしくはそれ以上のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネートと、2個もしくはそ
れ以上のイソシアネート反応性基を有する化合物との反
応生成物であり、(ii)反応生成物の少なくとも10
重量%が尿素基および/またはウレタン基を有する環式
基の形態であることを特徴とする熱硬化性の環式イソシ
アネート付加生成物。さらに、これら環式イソシアネー
ト付加生成物の製造方法、並びにこれら組成物を高めら
れた温度で硬化させて得られる物品、たとえばコーチン
グ、接着剤、成形物品、エラストマーおよびフォーム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環式イソシアネー
ト付加生成物を含有する熱硬化性組成物の製造、得られ
る組成物、および高められた温度にて異なるイソシアネ
ート付加生成物を製造するためのその使用に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ブロックド ポリイソシアネートとポリ
オールとから得られる1−成分ポリウレタン被覆組成物
は、たとえば自動車OEMコーチングのような用途につ
き重要な種類の物質である。これら1−成分組成物は、
2−成分被覆組成物を工業用途で使用する際に困難に遭
遇する理由で使用される。2−成分組成物においてポリ
イソシアネートは封鎖されず、幾つかの欠点をもたら
す。2−成分組成物は正確に混合せねばならなず、或い
は得られるコーチングの性質に相当の影響を及ぼしう
る。さらに各成分を混合した後、これらは使用しえない
固体が得られるまで各成分が反応し続けるので、限られ
た使用寿命を有する。これら欠点は、ポリオールとイソ
シアネート基のための可逆性の一官能性封鎖剤で封鎖さ
れたポリイソシアネートとを含有する1−成分被覆組成
物には存在しない。しかしながら、1−成分被覆組成物
についても欠点があり、これは主として封鎖剤の気化に
よって生ずる。封鎖剤の遊離は、肉厚フィルムにおける
ブリスターおよび黄変、並びにオーブン汚染を生ぜしめ
る。さらに、封鎖剤は有機溶剤と同様に揮発性有機化合
物(VOC)であると考えられる。したがって、或る種
の被覆組成物は封鎖剤の存在によってのみ環境上の規制
を満たしえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、2−
成分被覆組成物と比較して1−成分被覆組成物の利点に
悪影響を与えることなく、封鎖剤の存在によって生ずる
1−成分被覆組成物の従来の欠点を解消することにあ
る。この課題は、本発明による1−成分組成物によって
解決しうる。これら組成物は封鎖剤を必要とせず、した
がって硬化に際し封鎖剤を遊離しない。1−成分組成物
は室温にて安定な液体系であり、しかも比較的緩和な熱
条件下で揮発性封鎖剤の遊離なしにイソシアネート付加
生成物まで変換されうる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(i) 2個
もしくはそれ以上のイソシアネート基を有するポリイソ
シアネートと2個もしくはそれ以上のイソシアネート反
応性基を有する化合物との反応生成物であり、(ii)
反応生成物の少なくとも10重量%が尿素基および/
またはウレタン基を有する環式基の形態であることを特
徴とする熱硬化性の環式イソシアネート付加生成物に関
するものである。さらに本発明は、ポリイソシアネート
とイソシアネート反応性化合物とを1:3〜3:1のモ
ル比にて0.5当量/L未満の各反応体における反応性
基の濃度にて不活性溶剤中で反応させて環式イソシアネ
ート付加生成物を生成させ、必要に応じ不活性溶剤の少
なくとも1部を除去することによる前記環式イソシアネ
ート付加生成物の製造方法にも関するものである。最後
に本発明は、これら組成物を高められた温度にて硬化さ
せることにより得られる物品、たとえばコーチング、接
着剤、成形物品、エラストマーおよびフォームに関する
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明による環式イソシアネート
付加生成物は、式
【化3】 [式中、R′は2個もしくはそれ以上のイソシアネート
反応性基を有する化合物から2個のイソシアネート反応
性基を除去して得られる残基を示し、Rは2個もしくは
それ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネー
トから2個のイソシアネート基を除去して得られる残基
を示し、XはO、N(H)もしくはN(R″)であり、
ここでR″は一価の炭化水素基を示し、nは1〜10、
好ましくは1〜6、より好ましくは1〜3、特に好まし
くは1〜2の数値を有する]に対応する環式基を有す
る。環式付加生成物の製造につき二官能性反応体を使用
する場合、式Iは得られる生成物の構造を示す。しかし
ながら、反応体の1種が二官能性より大であれば、式I
は得られる生成物の環式部分のみを示す(たとえば後記
の式V参照)。
【0006】ポリイソシアネート(たとえばジイソシア
ネート)とイソシアネート反応性基を有する化合物(た
とえばジオール)との慣用の反応に際し、ジイソシアネ
ートにおけるイソシアネート基の1つがジオールにおけ
るヒドロキシ基の1つと反応して、次のように初期反応
生成物を生成する:
【化4】 式IIに示した生成物の末端イソシアネート基は異なる
ジオール分子からのヒドロキシ基と反応し、末端ヒドロ
キシ基は初期の連鎖延長に際し異なるジイソシアネート
分子からのイソシアネート基と次のように反応する:
【0007】
【化5】 連鎖延長が持続して、次反復構造単位を有する高分子量
ポリマーを生成する。
【化6】
【0008】したがって、この種の慣用の連鎖延長反応
における高官能性イソシアネートもしくはポリオールの
使用は、不溶性かつ非流動性である架橋したゲルを急速
に形成させる[たとえばオジアンス・プリンシプルス・
オブ・ポリマー・サイエンス、第2版、第2章、第11
2〜123頁、ウィリー・アンド・サン、N.Y.(1
981)参照]。これは、本発明にて生ずる主たる反応
メカニズムでない。本発明においては、式IIもしくは
IIIの化合物またはより高分子量のオリゴマーにおけ
る末端ヒドロキシ基とイソシアネート基とが互いに反応
して、Rがジイソシアネートの残基でありかつR′がジ
オールの残基である式Iに対応する環式反応生成物を生
成する。末端イソシアネート基とイソシアネート基反応
性基とが互いに反応するが(単分子)、連鎖延長反応を
介し他のイソシアネート反応性化合物もしくはポリイソ
シアネートと反応(二分子)しない(二分子)ために
は、これら成分を高希釈にて、すなわち各反応体の反応
性基を0.5当量/L未満、好ましくは0.25当量/
L未満、より好ましくは0.1当量/L未満の濃度で存
在させて反応させる必要がある。これら条件下で反応さ
せると、環式基を形成すべく反応するポリイソシアネー
ト分子の比率が10%より大、より好ましくは20%よ
り大、より好ましくは30%より大となる。ポリイソシ
アネート分子の残部は連鎖延長を受ける。
【0009】本発明による環式イソシアネート付加生成
物を製造すべく使用しうる適するポリイソシアネートお
よびイソシアネート反応性基を有する化合物の例は、イ
ソシアネート付加生成物の製造に使用するのに適する全
ての公知化合物、たとえば現在では1−および2−成分
コーチング、フォームおよび必要に応じ気泡質エラスト
マーの製造に使用される化合物を包含する。ポリイソシ
アネート成分として使用しうる適するポリイソシアネー
トの例は、モノマージイソシアネート、ポリイソシアネ
ート、ポリイソシアネートおよびNCOプレポリマーを
包含する。適するモノマージイソシアネートは、式 R(NCO)2 [式中、Rは約112〜1,000、好ましくは約14
0〜400の分子量を有する有機ジイソシアネートから
イソシアネート基を除去して得られる有機基を示す]に
より示すことができる。本発明による方法に好適なジイ
ソシアネートは、Rが4〜18個の炭素原子を有する二
価の脂肪族炭化水素基、5〜15個の炭素原子を有する
二価の脂環式炭化水素基、7〜15個の炭素原子を有す
る二価の芳香脂肪族炭化水素基または6〜15個の炭素
原子を有する二価の芳香族炭化水素基を示す上記式によ
り示されるものである。
【0010】適する有機ジイソシアネートの例は1,4
−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,12−
ドデカメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−
1,3−および−1,4−ジイソシアネート、1−イソ
シアナト−2−イソシアナトメチルシクロペンタン、1
−イソシアナト−3−イソシアナトメチル−3,5,5
−トリメチル−シクロヘキサン(イソホロンジイソシア
ネートもしくはIPDI)、ビス−(4−イソシアナト
シクロヘキシル)−メタン、2,4′−ジシクロヘキシ
ル−メタンジイソシアネート、1,3−および1,4−
ビス−(イソシアナトメチル)−シクロヘキサン、ビス
−(4−イソシアナト−3−メチル−シクロヘキシル)
−メタン、α,α,α′,α′−テトラメチル−1,3
−および/または−1,4−キシリレンジイソシアネー
ト、1−イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシ
アナトメチルシクロヘキサン、2,4−および/または
2,6−ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート、
1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシア
ネート、2,4−および/または2,6−トルイレンジ
イソシアネート、2,4−および/または4,4′−ジ
フェニル−メタンジイソシアネート、1,5−ジイソシ
アナトナフタレンおよびその混合物を包含する。
【0011】たとえば4−イソシアナトメチル−1,8
−オクタメチレンジイソシアネートのような3個もしく
はそれ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネ
ートおよびたとえば4,4′,4″−トリフェニルメタ
ンジイソシアネートのような芳香族ポリイソシアネー
ト、並びにアニリン/ホルムアルデヒド縮合物をホスゲ
ン化して得られるポリフェニルポリメチレンポリイソシ
アネートも使用することができる。本発明によればポリ
イソシアネート成分はNCOプレポリマーまたはポリイ
ソシアネートアダクトの形態とすることができる。適す
るポリイソシアネートアダクトはイソシアヌレート基、
ビウレット基、ウレタン基、アロファネート基、カルボ
ジイミド基および/またはオキサジアジントリオン基を
有するものを包含する。ポリイソシアネートアダクトは
2〜6の平均官能価と5〜30重量%のNCO含有量と
を有し、次のものを包含する:
【0012】(1) DE−PS 2,616,416
号、EP−OS 3,765号、EP−OS 10,5
89号、EP−OS 47,452号、US−PS
4,288,586号及びUS−PS 4,324,8
79号に示されたように作成しうるイソシアヌレート基
含有ポリイソシアネート。イソシアナト−イソシアヌレ
ートは一般に3〜3.5の平均NCO官能価と5〜30
重量%、好ましくは10〜25重量%、特に好ましくは
15〜25重量%のNCO含有量とを有する。 (2) 米国特許第3,124,605号;第3,35
8,010号;第3,644,490号;第3,86
2,973号;第3,903,126号;第3,90
3,127号;第4,051,165号;第4,14
7,714号;もしくは第4,220,749号に開示
された方法にしたがい、たとえば水、第三アルコール、
第一および第二モノアミン、並びに第一および/または
第二ジアミンのような共反応体を使用することにより作
成しうるビウレット基含有ポリイソシアネート。これら
ポリイソシアネートは好ましくは18〜22重量%のN
CO含有量と3〜3.5の平均NCO官能価とを有す
る。 (3) 米国特許第3,183,112号に開示された
方法にしたがい過剰量のポリイソシアネート(好ましく
はジイソシアネート)を低分子量グリコールおよび40
0未満の分子量を有する、たとえばトリメチロールプロ
パン、グリセリン、1,2−ジヒドロキシプロパンおよ
びその混合物のようなポリオールと反応させることによ
り作成しうるウレタン基含有ポリイソシアネート。ウレ
タン基含有ポリイソシアネートは12〜20重量%の最
も好適なNCO含有量と2.5〜3の(平均)NCO官
能価とを有する。
【0013】(4) 米国特許第3,769,318
号、第4,160,080号および第4,177,34
2号、並びに同時米国特許出願第08/432,285
号に開示された方法にしたがい作成しうるアロファネー
ト基含有ポリイソシアネート。これらアロファネート基
含有ポリイソシアネートは12〜21重量%の最も好適
なNCO含有量と2〜4.5の(平均)NCO官能価と
を有する。これらポリイソシアネートを作成するのに好
適な触媒は、たとえばオクタン酸錫(II)のような有
機錫(II)塩を包含する。 (5) 米国特許第5,124,427号、第5,20
8,334号、第5,235,018号および第5,4
44,146号(その開示を参考のためここに引用す
る)に示された方法にしたがい作成しうるイソシアヌレ
ート基およびアロファネート基含有のポリイソシアネー
ト、好ましくは約10:1〜1:10、好ましくは約
5:1〜1:7のモノイソシアヌレート基とモノアロフ
ァネート基との比にて前記各基を含有するポリイソシア
ネート。 (6) DE−PS 1,092,007号、US−P
S 3,152,162号、並びにDE−OS 2,5
04,400号、第2,537,685号および2,5
52,350号に記載されたような公知のカルボジイミ
ド化触媒の存在下にジ−もしくはポリ−イソシアネート
をオリゴマー化して作成しうるカルボジイミド基含有ポ
リイソシアネート。 (7) オキサジアジントリオン基を有すると共に2モ
ルのジイソシアネートと1モルの二酸化炭素との反応生
成物を含有するポリイソシアネート。
【0014】好適なポリイソシアネートアダクトはイソ
シアヌレート基、ビウレット基またはイソシアヌレート
基とアロファネート基との混合物を有するポリイソシア
ネートである。本発明によりポリイソシアネート成分と
して使用しうるNCOプレポリマーは、上記のモノマー
ポリイソシアネートまたはポリイソシアネートアダクト
(好ましくはモノマージイソシアネート)および少なく
とも2個のイソシアネート反応性基(好ましくは少なく
とも2個のヒドロキシ基)を有する有機化合物から作成
される。これら有機化合物は400〜約6,000、好
ましくは800〜約3,000の分子量を有する高分子
量化合物および必要に応じ400未満の分子量を有する
低分子量化合物を包含する。分子量は数平均分子量(M
n )であり、末端基分析(OHおよび/またはNH価)
により決定される。ポリイソシアネートを専ら低分子量
化合物と反応させて得られる生成物はウレタン基を有す
るポリイソシアネートアダクトであって、NCOプレポ
リマーとは考えられない。
【0015】高分子量化合物の例はポリエステルポリオ
ール、ポリエーテルポリオール、ポリヒドロキシポリカ
ーボネート、ポリヒドロキシポリアセタール、ポリヒド
ロキシポリアクリレート、ポリヒドロキシポリエステル
アミドおよびポリヒドロキシポリチオエーテルである。
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールおよ
びポリヒドロキシポリカーボネートが好適である。低分
子量化合物および出発物質、並びに高分子量ポリヒドロ
キシ化合物の製造方法に関する詳細は参、のためここに
引用する米国特許第4,701,480号に開示されて
いる。他の例は公知の高分子量アミン官能性化合物を包
含し、これらは上記ポリオールの末端ヒドロキシ基をア
ミノ基に変換させて作成することができ、さらにそれぞ
れ参考のためここに引用する米国特許第5,243,0
12号および第5,466,771号に開示された高分
子量ポリアスパルテートおよびポリアルジミンを包含す
る。これらNCOプレポリマーは一般に約0.5〜30
重量%、好ましくは約1〜20重量%のイソシアネート
含有量を有し、公知方法にて上記出発物質を約1.0
5:1〜10:1、好ましくは約1.1:1〜3:1の
NCO/OH当量比にて反応させて作成される。この反
応は適する溶剤にて行うことができ、この溶剤はまだ存
在する未反応の揮発性出発ポリイソシアネートと一緒に
反応後に必要に応じ蒸留除去することができる。本発明
によればNCOプレポリマーはNCOセミ/プレポリマ
ーをも包含し、これはウレタン基含有プレポリマーの他
に未反応の出発ポリイソシアネートをも含有する。
【0016】本発明による環式イソシアネート付加生成
物を生成させるべく使用しうるイソシアネート反応性基
を持った適する化合物は、イソシアネート反応性基を有
する高分子量および低分子量の公知化合物を包含する。
公知の低分子量化合物は400未満の分子量を有し、公
知の高分子量化合物は400より大、好ましくは400
〜6,000、より好ましくは400〜3,000の分
子量を有する。これら化合物の例は、NCOプレポリマ
ーの作成につき適すると上記した高分子量化合物および
参考のためここに引用した引例にて高分子量ポリオール
を作成するのに適すると開示された低分子量化合物を包
含する。他の例は、たとえば参考のためここに引用した
引例に高分子量ポリオールを作成すべく開示されたよう
な低分子量アミン、並びにそれぞれここに引用した米国
特許第5,243,012号および第5,466,77
1号に開示された低分子量ポリアスパルテートおよびポ
リアルジミンを包含する。イソシアネート付加生成物を
作成するためのポリアスパルテートの使用に関する格別
の利点は、これら生成物のその後の硬化に際し尿素基が
反応して熱安定なヒダントイン基を形成する点である。
【0017】本発明による環式イソシアネート付加生成
物を作成するのに好適な反応体は、1000未満、より
好ましくは400未満の分子量を有するものである。環
式イソシアネート付加生成物を製造するための反応体の
分子量が増大するにつれ、連鎖延長生成物ではなく環式
生成物を得るのに必要な希釈程度も増大する。したがっ
て、高分子量NCOプレポリマーから或いは反応性基が
高度に分離された(たとえば、これらがポリマー鎖の反
対末端に位置する)高分子量ポリオールから環式付加生
成物を作成する場合は、連鎖延長でなく環化が生ずるよ
う確保すべく一層薄い濃度の反応体を使用する必要があ
る。しかしながら、より薄い濃度を用いずに高分子量反
応体を環式イソシアネート付加生成物に混入することが
できる。1具体例によれば、反応性基を接近位置に有す
るポリマーが作成される。たとえば二官能性NCOプレ
ポリマーを過剰のトリオール(たとえばグリセリンもし
くはトリメチロールプロパン)またはジアルカノールア
ミン(たとえばジエタノールアミン)でキャッピングす
ることにより、得られるHO官能性生成物はその後の環
化反応につき各末端に2個のヒドロキシ基を有する。同
様に、酸官能性ポリエステルを過剰のトリオールでエス
テル化することにより、ヒドロキシ基を接近位置に有す
る多官能性生成物が得られる。対応するイソシアネート
官能性生成物は、イソシアネート反応性基を有する化合
物(たとえばジオールもしくはポリオール)を大過剰の
トリイソシアネート(たとえば前記したポリイソシアネ
ートアダクト)と反応させて2個のイソシアネート基を
接近位置に有する生成物を作成することにより得ること
ができる。
【0018】第2の具体例においては、高分子量化合物
を環化反応の後に環式付加生成物に混入する。たとえば
1モルのトリイソシアネートを1モルの低分子量ジオー
ルと反応させれば、1個の遊離イソシアネート基を有す
る環化生成物、すなわちモノイソシアネートが得られ
る。得られるモノイソシアネートを1:1のNCO:O
H当量比にて高分子量ポリオールと反応させることによ
り、末端環式基を有する高分子量化合物を生成させるこ
とができる。同様な生成物は、ジイソシアネートをトリ
オールと反応させて環式モノアルコールを生成させ、こ
れを次いでNCOプレポリマーと反応させて末端環式基
を有する生成物を生成させることにより作成することが
できる。本発明によれば、等しくない官能価を有する化
合物を約1:1のイソシアネート基とイソシアネート反
応性基との当量比で反応させて環式イソシアネート基と
連鎖延長イソシアネート基との両者を有する環式イソシ
アネート付加生成物を生成させることができる。たとえ
ば2モルのトリイソシアネートを2個のイソシアネート
反応性基を有する3モルの化合物と反応させて、4個の
環化イソシアネート基と2個の連鎖延長イソシアネート
基とを有する生成物を次のように生成させることができ
る:
【0019】
【化7】
【0020】式Vに対応する生成物の他に、この反応は
nが1より大である式Iに対応する環式基を持った生成
物をも生成させる。本発明によれば、生成物の全重量に
対し少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、
より好ましくは少なくとも30%が、ウレタン基および
/または尿素基を有する環式基の形態である。たとえば
式Vの生成物は式 −R−NH−C(O)−X−R′−X−C(O)−NH
− に対応する2個の環式基を有する。接続基、すなわち −NH−C(O)−X−R′−X−C(O)−NH− は環式基の1部でないと考えられる。同様に、NCOプ
レポリマーを過剰の三官能性物質でキャッピングし、次
いで環化反応にて反応させる場合、NCOプレポリマー
は環式基の1部でないと考えられる。NCOプレポリマ
ーの分子量に応じ、得られる環化生成物は生成物の重量
に対し10重量%の環式基の下限値に達しうる。これに
反し、ジイソシアネートをジオールと反応させれば全生
成物は理論的に環式生成物の形態になりうる。従って、
これら生成物は恐らく少なくとも30重量%の環式基を
有しうる。
【0021】環式含有量は、反応生成物を適する有機溶
剤(たとえばジメチルホルムアミド)に溶解し、次いで
溶液を飛行時間二次イオン質量分光光度計(すなわちT
OF−SIMS法)により分析して決定することができ
る。この方法についてはD.M.ハーキュリース、ジャ
ーナル・オブ・モレキュラ・ストラクチャー(199
3)、第292巻、第49〜64頁およびI.V.ブレ
トソス等、マクロモレキュールス(1987)、第20
巻、第407〜413頁に記載されている。本発明によ
る生成物は、ポリイソシアネートをイソシアネート反応
性化合物と1:1のイソシアネート基とイソシアネート
反応性基との当量比で反応させて得られる最低理論分子
量の生成物より好ましくは1000%以下だけ大、より
好ましくは700%以下だけ大である重量平均分子量を
有する。これら生成物を得るには、連鎖延長反応にて反
応させるのでなく、イソシアネート基およびイソシアネ
ート反応性基の少なくとも10%、好ましくは20
%、)より好ましくは30%を環式基に存在させる必要
がある。たとえば式Vの生成物において、イソシアネー
ト基の67%およびイソシアネート反応性基の67%が
環式基に存在する一方、これら基の残部は連鎖延長を受
ける。
【0022】本発明により得られる生成物は、ポリイソ
シアネートとイソシアネート反応性物質とを式IVに示
したように1:1のイソシアネート基とイソシアネート
反応性基との当量比で反応させる際に従来得られる生成
物とは顕著に相違する。このように反応させればイソシ
アネート基およびイソシアネート反応性基の0.05%
未満が環式基に存在して、得られる生成物は最終生成物
の重量に対し0.1%未満の環式基を有し、さらに得ら
れる最低理論分子量の生成物よりも少なくとも100,
000%大である重量平均分子量を有する。環式イソシ
アネート付加生成物は少なくとも1個の環式基を有す
る。二官能性反応体(たとえばジイソシアネートおよび
ジオールもしくはジアミン)を使用すれば、得られる環
式イソシアネート付加生成物は1個の環式基を有する。
式Vに示したように、トリイソシアネートと2個のイソ
シアネート反応性基を有する化合物とを反応させれば、
得られる環式イソシアネート付加生成物は2個の環式基
を有する。ジイソシアネートを3個のイソシアネート反
応性基を有する化合物と反応させても、同様な生成物が
得られる。さらに、4個のイソシアネート基もしくは4
個のイソシアネート反応性基を有する化合物を2個のイ
ソシアネート反応性基もしくは2個のイソシアネート基
をそれぞれ有する化合物と反応させても、2個の環式基
を有する生成物が得られる。これら種類の四官能性化合
物の例は従来記載されており、たとえばジオールを過剰
のトリイソシアネートと反応させて或いはジイソシアネ
ートを過剰のトリオールと反応させて作成されるもので
ある。
【0023】下式VIに示した理想的な二環式構造を有
する生成物は、トリイソシアネートを3個のイソシアネ
ート反応性基を有する化合物と反応させて得ることがで
きる。
【化8】 同様に、三環式構造を有する化合物も、テトライソシア
ネートを4個のイソシアネート反応性基を有する化合物
と反応させて得ることができる。
【0024】本発明の環式イソシアネート付加生成物を
含有する熱硬化性の1−成分組成物は、反応性2−成分
系もしくは1−成分系がイソシアネート付加生成物を製
造すべく従来使用されている任意の用途につき使用する
ことができる。この点に関し、1−成分系は、反応成分
のいずれかが封鎖されてイソシアネート付加反応が生じ
ないよう防止する組成物を包含することを意図する。適
する用途は成形および非成形ポリウレタンフォーム、成
形エラストマー、反応射出成形された必要に応じ気泡質
のエラストマーの製造、並び等コーチングおよび接着剤
の製造を包含する。
【0025】これら物質は環式イソシアネート付加生成
物から、これら生成物を(1)環式化合物に存在するウ
レタン基および/または尿素基を分解させ、イソシアネ
ートおよびイソシアネート反応性化合物をリフォーム
し、さらにこれら化合物を反応させて高分子量イソシア
ネート付加生成物を生成させ、および/または(2)ト
ランス ウレタン化(transurethanization) 反応を開始
させて、遊離イソシアネート基の形成なしに高分子量イ
ソシアネート付加生成物を生成させるのに充分な温度ま
で加熱して作成することができる。環式化合物を加熱し
てイソシアネート基およびイソシアネート反応性基をリ
フォームし或いはトランスウレタン化反応を開始させる
かどうかに拘らず、これらは高希釈にて存在しないので
環式イソシアネート付加生成物をリフォームするよう反
応しない。寧ろ、これらは通常の連鎖延長反応もしくは
架橋反応により作成されるものと同様な高分子量ポリマ
ーを形成するよう反応する。触媒の不存在下にこれら環
式イソシアネート付加生成物を熱硬化させるのに必要な
温度は一般に80〜300℃、好ましくは100〜20
0℃である。
【0026】公知の2−成分系もしくは反応系の代わり
に本発明による生成物を使用する利点は、初期反応体を
リフォームしかつ/またはトランスウレタン化反応を開
始させるのに必要な温度よりも高く組成物を加熱するま
で反応が生じない点である。したがって、たとえば各成
分が反応する前に金型を満たすべく、もはや時間プレッ
シャーがなく、これは反応射出成形の分野にて極めて重
要であり、また各成分をこれらを混合した直後に使用す
る必要もない。何故なら、組成物の使用寿命は本発明の
生成物につき問題がないからである。公知の1−成分組
成物と比較して本発明による生成物の他の利点は、これ
らが各成分の反応を防止するための封鎖剤を必要としな
い点である。したがって、封鎖剤の存在に伴う上記の欠
点が回避される。環式イソシアネート付加生成物の他
に、組成物はポリウレタン技術から公知の添加剤、たと
えば発泡剤、充填剤、顔料、軟化剤、高沸点液、触媒、
UV安定剤、酸化防止剤、殺微生物剤、殺海藻剤、脱水
剤、チキソトロープ剤、湿潤剤、流動向上剤、艶消し
剤、滑止剤、通気剤および伸展剤をも含有することがで
きる。
【0027】
【実施例】以下、限定はしないが実施例により本発明を
さらに説明し、ここで部数および%は特記しない限り重
量による。
【0028】各実施例では以下の出発物質を使用した。ポリイソシアネート1 ガスバブラーと機械攪拌機と温度計と凝縮器とが装着さ
れた500mLの3つ首フラスコに100部のヘキサメ
チレンジイソシアネートと1部の1−ブタノールとを添
加した。乾燥窒素を撹拌反応混合物中にバブリングさせ
ながら、これを60℃で加熱した。ウレタン反応が完了
した際(約1時間)、温度を90℃まで上昇させた。9
0℃の反応混合物に0.5部の1−ブタノールに溶解さ
れた水酸化トリメチルベンジルアンモニウムの0.5%
溶液を添加した。反応温度を85〜95℃に維持した。
反応混合物が40%のNCO含有量に達した際、反応を
0.02部のジ−(2−エチルヘキシル)ホスフェート
の添加により停止させた。過剰のモノマーを薄膜蒸発に
より除去して殆ど無色透明な液体を得、これは1200
mPa.s(25℃)の粘度と21.4%のNCO含有
量と0.3%の遊離モノマー(HDI)含有量とを有し
た。収率は35%であった。この収率は、蒸留前の生成
物における遊離ヘキサメチレンジイソシアネートの比率
を決定して計算した。ポリイソシアネート2 イソホロンジイソシアネートとポリプロピレングリコー
ルとから作成されかつ4%のNCO含有量と1050の
当量と6,000〜11,000mPa.sの粘度と2
0℃にて1.03の比重とを有する透明な溶剤フリーの
線状脂肪族ポリイソシアネートプレポリマー(バイエル
・コーポレーションからデスモジュールE−41として
入手し得る)。
【0029】ポリオール1 ポリイソシアネート2(10.5g、0.005モル)
をTHF(20mL)に溶解し、溶解されたポリイソシ
アネートをジエタノールアミンのTHF溶液(10mL
における1.05g、0.01モル)と混合し、これら
成分を1時間にわたり反応させて作成したジヒドロキシ
末端プレポリマー。環式ウレタン/尿素の合成 触媒を溶剤(100mL)に溶解し、溶液を還流凝縮器
と機械攪拌機とが装着された3つ首丸底フラスコにて室
温で撹拌した。特定溶剤(50mL)におけるイソシア
ネートおよび共反応体の溶液を別々に作成し、2本の注
射器に満した。注射ポンプを用い、注射器内容物を反応
フラスコ中へ激しく撹拌しながら90分間かけて添加し
た。添加が完了した後、反応混合物をさらに1時間にわ
たり反応させた。次いで溶剤を回転蒸発器により減圧下
で除去して生成物を定量的収率で得た。試料は全てDM
Fに対し可溶性である。各反応体、濃度(1L当たりの
モル数)、触媒の量および得られた生成物の外観を下表
に示す。実施例1で使用した溶剤はクロロホルムであ
り、他の実施例における溶剤はテトラヒドロフランとし
た。実施例1の温度は61℃とし、他の実施例は66℃
にて行った。
【0030】
【表1】 註a:反応フラスコ中へ添加する前の反応体溶液の濃度。 b:HDIは1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートの略称である。 c:TTIは4−イソシアナトメチル−1,8−オクタメチレンジイソシアネ ートの略称である。 d:TDIは2,4−トルイレンジイソシアネートの略称である。
【0031】環式物質の熱硬化 実施例1,2、6および7の生成物(0.2g)を個々
に小壜におけるDMF(1mL)に溶解させた。次いで
溶液を120℃の温度で開始する対流オーブン内で1時
間にわたり加熱した。DMFを冷却試料に添加し、ゲル
形成が認められた。ゲル形成が生じなければ(反応が生
じなかったことを示す)、温度を10℃だけ上昇させ、
試験を反復した。実施例6および7からの試料について
は、120℃にて部分的ゲル形成が生じた。したがって
温度を僅か125℃まで上昇させた。
【0032】
【表2】
【0033】比較例9 ブタン−1,4−ジオール(1.125g、25ミリ当
量)を小壜内でジラウリン酸ジブチル錫(0.0125
g)と混合した。この混合物にポリイソシアネート1
(5.115g、25ミリ当量)を室温にて添加した。
10分間後に不溶性ゲルを形成する濁った混合物が得ら
れた。環式および非環式組成物から作成されたコーチングの比
コーチングを実施例2の環式反応生成物および比較例9
に記載した反応混合物からそれぞれ作成し、その両者は
ポリイソシアネート1および1,4−ブタンジオールに
基づくものである。これらコーチングを30μmの湿潤
フィルム厚さを有するドローダウンから作成して190
℃で1時間にわたり硬化させた。得られたコーチングの
性質を下表に示す。
【0034】
【表3】
【0035】これら例は、本発明によれば長い使用寿命
を有し、封鎖剤の存在を必要とせず、従来法により作成
されるものと匹敵する性質を持った生産物を生成するよ
う硬化しうる組成物を作成しうることを示す。
【0036】以下、本発明の実施態様を要約すれば次の
通りである: 1. (i) 2個もしくはそれ以上のイソシアネート
基を有するポリイソシアネートと、2個もしくはそれ以
上のイソシアネート反応性基を有する化合物との反応生
成物であり、(ii) 反応生成物の少なくとも10重
量%が尿素基および/またはウレタン基を有する環式基
の形態であることを特徴とする熱硬化性の環式イソシア
ネート付加生成物。
【0037】2. 環式基が式
【化9】 [式中、R′は2個もしくはそれ以上のイソシアネート
反応性基を有する化合物から2個のイソシアネート反応
性基を除去して得られる残基を示し、Rは2個もしくは
それ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネー
トから2個のイソシアネート基を除去して得られる残基
を示し、XはO、N(H)もしくはN(R″)であり、
ここでR″は一価の炭化水素基を示し、nは1〜10の
数値を有する]に対応する上記第1項に記載の付加生成
物。
【0038】3. R′が、2個もしくはそれ以上のイ
ソシアネート反応性基を有すると共に400未満の分子
量を有する化合物から2個のイソシアネート反応性基を
除去して得られる残基を示す上記第2項に記載の付加生
成物。 4. R′が、NCOプレポリマーと3個のイソシアネ
ート反応性基を有する化合物との1:3のイソシアネー
ト基とイソシアネート反応性基との当量比における反応
生成物からイソシアネート反応性基を除去して得られる
残基を示す上記第2項に記載の付加生成物。 5. Rが、2個もしくはそれ以上のイソシアネート基
を有するモノマーポリイソシアネートもしくはポリイソ
シアネートアダクトから2個のイソシアネート基を除去
して得られる残基を示す上記第2項に記載の付加生成
物。 6. Rが、2個もしくはそれ以上のイソシアネート基
を有するモノマーポリイソシアネートもしくはポリイソ
シアネートアダクトから2個のイソシアネート基を除去
して得られる残基を示す上記第3項に記載の付加生成
物。 7. Rが、2個もしくはそれ以上のイソシアネート基
を有するモノマーポリイソシアネートもしくはポリイソ
シアネートアダクトから2個のイソシアネート基を除去
して得られる残基を示す上記第4項に記載の付加生成
物。
【0039】8. (i) 2個もしくはそれ以上のイ
ソシアネート基を有するポリイソシアネートと、2個も
しくはそれ以上のイソシアネート反応性基を有する化合
物との反応生成物であり、(ii) 反応生成物の少な
くとも30重量%が尿素基および/またはウレタン基を
有する環式基の形態であることを特徴とする熱硬化性の
環式イソシアネート付加生成物。
【0040】9. 環式基が式
【化10】 [式中、R′は2個もしくはそれ以上のイソシアネート
反応性基を有する化合物から2個のイソシアネート反応
性基を除去して得られる残基を示し、Rは2個もしくは
それ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネー
トから2個のイソシアネート基を除去して得られる残基
を示し、XはO、N(H)もしくはN(R″)であり、
ここでR″は一価の炭化水素基を示し、nは1〜6の数
値を有する]に対応する上記第8項に記載の付加生成
物。
【0041】10. R′が、2個もしくはそれ以上の
イソシアネート反応性基を有すると共に400未満の分
子量を有する化合物から2個のイソシアネート反応性基
を除去して得られる残基を示す上記第9項に記載の付加
生成物。 11. Rが、2個もしくはそれ以上のイソシアネート
基を有するモノマーポリイソシアネートもしくはポリイ
ソシアネートアダクトから2個のイソシアネート基を除
去して得られる残基を示す上記第9項に記載の付加生成
物。 12. Rが、2個もしくはそれ以上のイソシアネート
基を有するモノマーポリイソシアネートもしくはポリイ
ソシアネートアダクトから2個のイソシアネート基を除
去して得られる残基を示す上記第10項に記載の付加生
成物。 13. 反応生成物の少なくとも10重量%が尿素基お
よび/またはウレタン基を有する環式基の形態である熱
硬化性の環式イソシアネート付加生成物を製造するに際
し、2個もしくはそれ以上のイソシアネート基を有する
ポリイソシアネートを2個もしくはそれ以上のイソシア
ネート反応性基を有する化合物と1:3〜3:1のモル
比および0.5当量/L未満の各反応体における反応性
基の濃度にて不活性溶剤中で反応させ、必要に応じ不活
性溶剤の少なくとも1部を除去することを特徴とする熱
硬化性の環式イソシアネート付加生成物の製造方法。
【0042】14. 環式基が式
【化11】 [式中、R′は2個もしくはそれ以上のイソシアネート
反応性基を有する化合物から2個のイソシアネート反応
性基を除去して得られる残基を示し、Rは2個もしくは
それ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネー
トから2個のイソシアネート基を除去して得られる残基
を示し、XはO、N(H)もしくはN(R″)であり、
ここでR″は一価の炭化水素基を示し、nは1〜10の
数値を有する]に対応する上記第13項に記載の方法。
【0043】15. R′が、2個もしくはそれ以上の
イソシアネート反応性基を有すると共に400未満の分
子量を有する化合物から2個のイソシアネート反応性基
を除去して得られる残基を示す上記第14項に記載の方
法。 16. R′が、NCOプレポリマーと3個のイソシア
ネート反応性基を有する化合物との1:3のイソシアネ
ート基とイソシアネート反応性基との当量比における反
応生成物からイソシアネート反応性基を除去して得られ
る残基を示す上記第14項に記載の方法。 17. Rが、2個もしくはそれ以上のイソシアネート
基を有するモノマーポリイソシアネートもしくはポリイ
ソシアネートアダクトから2個のイソシアネート基を除
去して得られる残基を示す上記第14項に記載の方法。 18. Rが、2個もしくはそれ以上のイソシアネート
基を有するモノマーポリイソシアネートもしくはポリイ
ソシアネートアダクトから2個のイソシアネート基を除
去して得られる残基を示す上記第15項に記載の方法。 19. Rが、2個もしくはそれ以上のイソシアネート
基を有するモノマーポリイソシアネートもしくはポリイ
ソシアネートアダクトから2個のイソシアネート基を除
去して得られる残基を示す上記第16項に記載の方法。 20. 上記第1項に記載の熱硬化性の環式イソシアネ
ート付加生成物を、イソシアネート基とイソシアネート
反応性基とをリフォームしかつ/またはトランスウレタ
ン化を開始させるのに充分な温度にて加熱すると共に、
得られる混合物を冷却することを特徴とするイソシアネ
ート付加生成物の製造方法。
【0044】以上本発明を例示の目的で詳細に説明した
が、この詳細は単に例示の目的に過ぎず、本発明の思想
および範囲を逸脱することなく多くの改変をなしうるこ
とが当業者には了解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シエ−ミン・リー アメリカ合衆国ペンシルヴアニア州15205 ピツツバーグ、アパートメント 302、 ウエストポイント 1000 (72)発明者 デユアン・ビー.・プリデイー,ジユニア アメリカ合衆国ペンシルヴアニア州15205 ピツツバーグ、チエストナツト・リツ ジ・ドライヴ 1726 (72)発明者 フイリツプ・エー.・イエスケ ドイツ連邦共和国デイー51061 ケルン、 ヴオルフスカウル 7

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i) 2個もしくはそれ以上のイソシア
    ネート基を有するポリイソシアネートと、2個もしくは
    それ以上のイソシアネート反応性基を有する化合物との
    反応生成物であり、(ii) 反応生成物の少なくとも
    10重量%が尿素基および/またはウレタン基を有する
    環式基の形態であることを特徴とする熱硬化性の環式イ
    ソシアネート付加生成物。
  2. 【請求項2】 環式基が式 【化1】 [式中、R′は2個もしくはそれ以上のイソシアネート
    反応性基を有する化合物から2個のイソシアネート反応
    性基を除去して得られる残基を示し、Rは2個もしくは
    それ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネー
    トから2個のイソシアネート基を除去して得られる残基
    を示し、XはO、N(H)もしくはN(R″)であり、
    ここでR″は一価の炭化水素基を示し、nは1〜10の
    数値を有する]に対応する請求項1に記載の付加生成
    物。
  3. 【請求項3】 反応生成物の少なくとも10重量%が尿
    素基および/またはウレタン基を有する環式基の形態で
    ある熱硬化性の環式イソシアネート付加生成物を製造す
    るに際し、2個もしくはそれ以上のイソシアネート基を
    有するポリイソシアネートを2個もしくはそれ以上のイ
    ソシアネート反応性基を有する化合物と1:3〜3:1
    のモル比および0.5当量/L未満の各反応体における
    反応性基の濃度にて不活性溶剤中で反応させ、必要に応
    じ不活性溶剤の少なくとも1部を除去することを特徴と
    する熱硬化性の環式イソシアネート付加生成物の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 環式基が式 【化2】 [式中、R′は2個もしくはそれ以上のイソシアネート
    反応性基を有する化合物から2個のイソシアネート反応
    性基を除去して得られる残基を示し、Rは2個もしくは
    それ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネー
    トから2個のイソシアネート基を除去して得られる残基
    を示し、XはO、N(H)もしくはN(R″)であり、
    ここでR″は一価の炭化水素基を示し、nは1〜10の
    数値を有する]に対応する請求項3に記載の方法。
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