JPH1060163A - 安定化された水溶性高分子水溶液 - Google Patents
安定化された水溶性高分子水溶液Info
- Publication number
- JPH1060163A JPH1060163A JP22114696A JP22114696A JPH1060163A JP H1060163 A JPH1060163 A JP H1060163A JP 22114696 A JP22114696 A JP 22114696A JP 22114696 A JP22114696 A JP 22114696A JP H1060163 A JPH1060163 A JP H1060163A
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- Japan
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- aqueous solution
- polymer solution
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 常温あるいは加温下においても粘度低下を起
こさない安定化された水溶性高分子水溶液を提供する。 【解決手段】 水溶性高分子組成物にデヒドロ酢酸ナト
リウムを添加してなる安定化された水溶性高分子水溶
液。
こさない安定化された水溶性高分子水溶液を提供する。 【解決手段】 水溶性高分子組成物にデヒドロ酢酸ナト
リウムを添加してなる安定化された水溶性高分子水溶
液。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱的に安定化され
た水溶性高分子水溶液、特に水溶性レジスト材料として
好適なアクリルアミド系水溶性高分子水溶液に関する。
た水溶性高分子水溶液、特に水溶性レジスト材料として
好適なアクリルアミド系水溶性高分子水溶液に関する。
【０００２】
【従来の技術】アクリルアミド系水溶性高分子は高分子
量の水溶性高分子であるため、凝集剤、製紙用薬剤、石
油回収用薬剤等の分野で広く用いられている。水溶性レ
ジストの分野においても、水に対する溶解性、高分子量
などの観点から、主として水溶液の状態で用いられ、パ
ターン形成、特にカラーブラウン管のブラックマトリッ
クスの製造に広く用いられている。しかしながら、アク
リルアミド系水溶性高分子等の水溶性高分子の水溶液
は、経時により高分子の分解による粘度低下を起こし、
品質が劣化する。特に加温状態においてはその傾向が著
しく、場合によっては目的の性能を果たせなくなること
も起こり得る。このような欠点を解消するため、種々の
安定化剤が提案されている。例えば、ジチオカルバミン
酸類の金属塩（特公昭４９−２７６６０号公報）、チオ
尿素及びその誘導体（特公昭４９−２７６６２号公報）
などがある。
量の水溶性高分子であるため、凝集剤、製紙用薬剤、石
油回収用薬剤等の分野で広く用いられている。水溶性レ
ジストの分野においても、水に対する溶解性、高分子量
などの観点から、主として水溶液の状態で用いられ、パ
ターン形成、特にカラーブラウン管のブラックマトリッ
クスの製造に広く用いられている。しかしながら、アク
リルアミド系水溶性高分子等の水溶性高分子の水溶液
は、経時により高分子の分解による粘度低下を起こし、
品質が劣化する。特に加温状態においてはその傾向が著
しく、場合によっては目的の性能を果たせなくなること
も起こり得る。このような欠点を解消するため、種々の
安定化剤が提案されている。例えば、ジチオカルバミン
酸類の金属塩（特公昭４９−２７６６０号公報）、チオ
尿素及びその誘導体（特公昭４９−２７６６２号公報）
などがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、常温あるい
は加温下においても粘度低下を起こさない安定化された
水溶性高分子水溶液を提供することにある。
は加温下においても粘度低下を起こさない安定化された
水溶性高分子水溶液を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、水溶性高分子
水溶液中にデヒドロ酢酸ナトリウムを添加してなる安定
化させた水溶性高分子水溶液に関する。
水溶液中にデヒドロ酢酸ナトリウムを添加してなる安定
化させた水溶性高分子水溶液に関する。
【０００５】
【発明の実施の態様】本発明に用いられる水溶性高分子
としては、アクリルアミド系水溶性高分子が好適に使用
される。アクリルアミド系水溶性高分子としては、アク
リルアミド単量体の重合体あるいは共重合体が挙げられ
る。アクリルアミド単量体と共重合できる単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド、Ｎ−メチロールアクリルアミ
ドなどが挙げられる。水溶性高分子は、水溶液中３〜１
５重量％の濃度で溶解させることが好ましく、５〜１０
重量％の濃度で溶解させることがより好ましい。
としては、アクリルアミド系水溶性高分子が好適に使用
される。アクリルアミド系水溶性高分子としては、アク
リルアミド単量体の重合体あるいは共重合体が挙げられ
る。アクリルアミド単量体と共重合できる単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド、Ｎ−メチロールアクリルアミ
ドなどが挙げられる。水溶性高分子は、水溶液中３〜１
５重量％の濃度で溶解させることが好ましく、５〜１０
重量％の濃度で溶解させることがより好ましい。
【０００６】安定化剤として用いるデヒドロ酢酸ナトリ
ウムの添加量は、水溶性高分子１００重量部に対して
０．０５〜５重量部の範囲が好ましく、０．１〜１重量
部の範囲がより好ましく、０．２〜０．５重量部の範囲
が特に好ましい。デヒドロ酢酸ナトリウムの使用量が少
なすぎるとそれを使用することの効果が小さくなり、逆
に多すぎると効果の割に経済的でない。デヒドロ酢酸ナ
トリウムは、粉末あるいは水溶液の状態で水溶性高分子
水溶液中に添加できる。水溶性高分子水溶液の粘度が高
い場合、添加した後に適当な撹拌機を用いて撹拌混合す
ると効果的である。
ウムの添加量は、水溶性高分子１００重量部に対して
０．０５〜５重量部の範囲が好ましく、０．１〜１重量
部の範囲がより好ましく、０．２〜０．５重量部の範囲
が特に好ましい。デヒドロ酢酸ナトリウムの使用量が少
なすぎるとそれを使用することの効果が小さくなり、逆
に多すぎると効果の割に経済的でない。デヒドロ酢酸ナ
トリウムは、粉末あるいは水溶液の状態で水溶性高分子
水溶液中に添加できる。水溶性高分子水溶液の粘度が高
い場合、添加した後に適当な撹拌機を用いて撹拌混合す
ると効果的である。
【０００７】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例により説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。「部」として表わしたものは重量部を示す。
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。「部」として表わしたものは重量部を示す。
【０００８】比較例１ ポリアクリルアミド５部とイオン交換水９５部を混合撹
拌し水溶液Ａを得た。
拌し水溶液Ａを得た。
【０００９】実施例１ 比較例１の水溶液Ａにデヒドロ酢酸ナトリウム０．０２
部（水溶性高分子化合物１００部に対して０．４部）添
加し撹拌して水溶液Ｂを得た。
部（水溶性高分子化合物１００部に対して０．４部）添
加し撹拌して水溶液Ｂを得た。
【００１０】比較例２ アクリルアミド−ジアセトンアクリルアミド共重合体５
部とイオン交換水９５部を混合撹拌し水溶液Ｃを得た。
部とイオン交換水９５部を混合撹拌し水溶液Ｃを得た。
【００１１】実施例２ 比較例２の水溶液Ｃにデヒドロ酢酸ナトリウム０．０２
部（水溶性高分子化合物１００部に対して０．４部）を
添加し撹拌して水溶液Ｄを得た。
部（水溶性高分子化合物１００部に対して０．４部）を
添加し撹拌して水溶液Ｄを得た。
【００１２】以上で得た水溶液Ａ〜Ｄを２３℃および４
０℃の恒温槽に入れて放置し、放置前、１５日後、３０
日後の粘度をＢ型粘度計（芝浦システム社製）を用いて
２５℃で測定した。これらの測定値より、粘度保持率を
次式により求めた。
０℃の恒温槽に入れて放置し、放置前、１５日後、３０
日後の粘度をＢ型粘度計（芝浦システム社製）を用いて
２５℃で測定した。これらの測定値より、粘度保持率を
次式により求めた。
【００１３】
【数１】
【００１４】
【表１】
【００１５】
【発明の効果】請求項１における水溶性高分子の水溶液
は、室温および加温状態における粘度低下なく、長期間
品質を維持することができ、パターン形成、特にカラー
ブラウン管のブラックマトリックスの製造に好適に使用
される。
は、室温および加温状態における粘度低下なく、長期間
品質を維持することができ、パターン形成、特にカラー
ブラウン管のブラックマトリックスの製造に好適に使用
される。
Claims (1)
- 【請求項１】 水溶性高分子組成物にデヒドロ酢酸ナト
リウムを添加してなる安定化された水溶性高分子水溶
液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22114696A JPH1060163A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 安定化された水溶性高分子水溶液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22114696A JPH1060163A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 安定化された水溶性高分子水溶液 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1060163A true JPH1060163A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16762192
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22114696A Pending JPH1060163A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | 安定化された水溶性高分子水溶液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1060163A (ja) |
-
1996
- 1996-08-22 JP JP22114696A patent/JPH1060163A/ja active Pending
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