JPH1059836A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH1059836A
JPH1059836A JP8237234A JP23723496A JPH1059836A JP H1059836 A JPH1059836 A JP H1059836A JP 8237234 A JP8237234 A JP 8237234A JP 23723496 A JP23723496 A JP 23723496A JP H1059836 A JPH1059836 A JP H1059836A
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JP
Japan
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skin
extract
poe
acid
oil
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JP8237234A
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Taiichi Nakayama
泰一 中山
Mitsuhisa Kojima
称央 小島
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚を紫外線から守り、かつ日焼け後の皮膚
の状態を良好に整える効果に優れた皮膚外用剤を提供す
る。 【解決手段】 ブナ科ブナ属植物の木の芽からの抽出物
と、紫外線防御剤の1種または2種以上とを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚を紫外線から
守り、かつ日焼け後の皮膚の状態を良好に整える効果に
優れた皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、皮膚に対する紫外線の影響につい
て議論され、過度の紫外線から皮膚を保護する目的で種
々の日焼け止め化粧料が開発されている。これらの日焼
け止め化粧料は紫外線防御剤を配合し、皮膚に到達する
紫外線を遮蔽するものが主流を占めているが、皮膚のほ
てり、紅斑、黒化を防止する効果は高くても、日焼け後
には肌が乾燥したり、かさついたりするのは免れないの
が現状である。これは、紫外線防御剤と肌の相互作用に
よるものと考えられる。一方、植物の芽は発芽する前の
段階であり、発芽に備えて植物ホルモンなどの活性成分
が芽の中に大量に蓄積されている。この高活性成分を利
用した医学が、1960年代からヨーロッパにおいて
「Gemmotherapy(芽利用療法)」という名称で親しまれ
てきている。ブナの木の芽については、その抽出部がシ
ワ・タルミ、皮膚弾力性の減少等に有効であることが近
年知られている(特願平8−30401号)。しかしな
がら、紫外線防御剤と併用することにより、日焼け後の
肌を良好にする作用については全く知られていなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者等は、
紫外線を遮蔽しながら日焼け後の肌の状態も良好にする
皮膚外用剤を開発すべく鋭意検討した結果、従来使用し
てきた紫外線防御剤とブナの木の芽、好ましくは幼芽か
らの抽出物を併用することで、紫外線防御剤の効果を低
減させることなく、また紫外線防御剤との相互作用もな
く、日焼け後の肌を良好にすることができることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ブ
ナ科ブナ属植物の木の芽からの抽出物と、紫外線防御剤
の1種または2種以上とを含有することを特徴とする皮
膚外用剤である。
【0005】以下、本発明を詳述する。本発明に用いら
れるブナ科ブナ属植物の木の芽の抽出物は、別名シロブ
ナ、ホンブナ、ソバグリ等の名称で呼ばれるブナ科ブナ
属ブナ(Fagus crenata Blume)、同科同属クロブナ(F
agus japonika Maxim)、同科同属アメリカブナ(Fagus
grandifolia)、同科同属ヨーロッパブナ(Fagus sylv
atica L.)、同科同属シダレブナ(Fagus sylvatica L.va
r. pendula)、同科同属ムラサキブナ(Fagus sylvatica
L.var. purpurea)、または同科同属オリエントブナ(F
agus orientalisLipsky)等の芽を、1種または2種以上
を混合したものから抽出して得られる。抽出には、水、
エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、
1,3-ブチレングリコール等の化粧品用原料を製造す
る際に通常用いられる溶媒の単品もしくは混合物が用い
られる。本発明に用いられるブナ属植物の木の芽は、芽
の部分であればその有効性が認められるが、好ましくは
幼芽を用いた方が有効性は高い。
【0006】本発明のブナ属植物の木の芽の抽出物とし
ては、例えば、フランス国在のガッテフォッセ社(Ga
ttfosse S.A.)にて製造市販されている
「GATULINE RC」、「GATULINE
R」等が挙げられる。
【0007】本発明に係る皮膚外用剤にはこれらのブナ
属植物の木の芽、好ましくは幼芽からの抽出物の1種ま
たは2種以上が任意に選択されて用いられる。配合量は
皮膚外用剤全量中、0.0001〜30.0重量%、好
ましくは0.001〜10.0重量%である。
【0008】本発明に係る皮膚外用剤には、さらに紫外
線防御剤が配合される。ここで紫外線防御剤とは、物理
化学的に紫外線を吸収する物質である「紫外線吸収剤」
と、物理的作用によって紫外線を散乱および反射させる
物質である「紫外線遮断剤」の両者を含む概念である。
本発明において提供され得る紫外線防御剤の種類は、物
理化学的に本発明の皮膚外用剤に配合することが可能で
あり、ブナ属植物の芽抽出物との相乗的効果を発揮する
ことが可能な限り特に限定されない。よって、以下に紫
外線防御剤を列挙するが、本発明の皮膚外用剤に配合可
能な紫外線防御剤がこれらの紫外線防御剤に限定される
ものでないことは勿論である。
【0009】すなわち、長波長紫外線(UVA)吸収剤
として、メチルアントラニレート、ホモメンチル−N−
アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線
吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2
−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,
2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェ
ノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン塩酸、4−フェニルベンゾフェノ
ン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェ
ノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n
−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カ
ルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸
収剤;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−
オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;ジアニソイ
ルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイ
ルメタン等を挙げることができる。これらの長波長紫外
線吸収剤の中でも、4−メトキシ−4’−tert−ブ
チルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン誘導体,たとえば2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩は安全性及び有
効性に優れた長波長紫外線吸収剤である。
【0010】また、中波長紫外線(UVB)吸収剤とし
て、パラアミノ安息香酸(以下、PABAという。)、
PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキ
シPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPAB
Aエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエ
ステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、
N,N−ジメチルPABAアミルエステル等の安息香酸
系紫外線吸収剤;ジプロピレングリコールサリシレー
ト、エチレングリコールサリシレート、ミリスチルサリ
シレート、メチルサリシレート、アミルサリシレート、
メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オ
クチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジル
サリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレ
ート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメ
ート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル
−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,
4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジ
イソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシ
ンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメー
ト、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル
−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p
−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−
メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシ
シンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシン
ナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェ
ニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサ
ノイル−ジパラメトキシシンナメート(別名:ジパラメ
トキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリ
ル)、メトキシケイ皮酸オクチル、3,4,5−トリメ
トキシケイ皮酸3−メチル−4−[メチルビス(トリメ
チルシロキシ)シリル]ブチル、p−ジメトキシケイ皮
酸モノエチルエステル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;3
−(4’−メチルベンジリデン)−d,1−カンファ
ー、3−ベンジリデン−d,1−カンファー、5−
(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペ
ンテン−2−オン等のカンファー誘導体;ウロカニン
酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−
メチルベンゾオキサゾール、ジベンザラジン等を挙げる
ことができる。
【0011】さらに、紫外線遮断剤として、酸化チタン
(TiO2)、タルク(MgSiO2)、カルミン(Fe
2)、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛(ZnO)
等を挙げることができる。
【0012】これらの紫外線防御剤は、調製する本発明
の皮膚外用剤の具体的な目的や剤型に応じて適宜組み合
わせて配合することができる。
【0013】なお、ここで中波長紫外線吸収剤および長
波長紫外線吸収剤とは、必ずしも中波長紫外線又は長波
長紫外線のみを吸収可能であるという意味ではなく、少
なくともその波長の紫外線を吸収することができる、と
いう意味である。例えば、上に長波長紫外線(UVA:
320〜400nm)吸収剤として挙げたベンゾフェノ
ン系紫外線吸収剤は、長波長紫外線は勿論、中波長紫外
線も吸収することが可能である。
【0014】また、紫外線防御剤の配合量は、本発明の
皮膚外用剤に付与すべき性質に応じて適宜変更可能であ
るが、通常は、皮膚外用剤全体に対して0.01重量%
以上、30.0重量%以下であり、好ましくは0.1重
量%以上、20.0重量%以下である。配合量が本発明
の皮膚外用剤全体に対して0.01重量%未満では、十
分に紫外線防御を配合することによる相乗効果が発揮さ
れない傾向にある。また、皮膚外用剤全体の30.0重
量%を越えて配合しても、配合量の増加に見合った相乗
効果の増強が見られない傾向にある。
【0015】以上、記載した有効成分を含有する本発明
の皮膚外用剤は、それぞれ皮膚を紫外線から守り、かつ
日焼け後の皮膚の状態を良好に整えるという所期の効果
を発揮することが十分可能である。しかしながら、この
他の薬効成分を本発明の皮膚外用剤に配合することは、
その配合により本発明の所期の効果を損なわない範囲で
可能である。
【0016】例えば、保湿効果を付与する等の目的で、
例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ヘキシ
レングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチ
トール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチ
ン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル
−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆
汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コ
ラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイ
バラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート
抽出物、トラネキサム酸等の保湿剤を本発明の皮膚外用
剤に配合することが可能である。
【0017】美白効果を付与することは、紫外線による
皮膚への悪影響を緩和する等の目的で有用である。この
場合は、胎盤抽出物、グルタチオン、ユキノシタ抽出
物、アルブチン等の美白剤を本発明の皮膚外用剤に配合
することが可能である。
【0018】消炎効果を付与することは、上記と同じく
紫外線による皮膚への悪影響を緩和する等の目的で有用
である。この場合は、グリチルリチン酸誘導体、グリチ
ルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオー
ル、酸化亜鉛、アラントイン等の消炎剤を本発明の皮膚
外用剤に配合することが可能である。
【0019】同様に紫外線による皮膚への悪影響を緩和
する等の目的で、ローヤルゼリー、感光素、コレステロ
ール誘導体、幼牛血液抽出物等の賦活剤;ノニル酸ワレ
ニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸
β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロ
ン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タ
ンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロー
ル、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレー
ト、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラ
パミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促
進剤;硫黄、チアントール等の抗脂漏剤等を本発明の皮
膚外用剤中に配合することができる。
【0020】また、多様な目的から、オウバク抽出成
分、オウレン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽
出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽
出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出
成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ
抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ
抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、シ
ョウキュウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、オノニス
抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、
トウガラシ抽出成分、チンピ、トウキ等の植物抽出物を
本発明の皮膚外用剤中に配合することも可能である。
【0021】さらに、各々のビタミンが有する固有の効
果を本発明の皮膚外用剤にさらに付与するために、ビタ
ミンA油,レチノール,酢酸レチノール等のビタミンA
類、リボフラビン,酪酸リボフラビン,フラビンアデニ
ンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸
塩,ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB
6類、L−アスコルビン酸,L−アスコルビン酸ジパル
ミチン酸エステル,L−アスコルビン酸−2−硫酸ナト
リウム,L−アスコルビン酸リン酸エステル,DL−α
−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステ
ルジカリウム等のビタミンC類、パントテン酸カルシウ
ム,D−パントテニルアルコール,パントテニルエチル
エーテル,アセチルパントテニルエチルエーテル等のパ
ントテン酸類、エルゴカルシフェロール,コレカルシフ
ェロール等のビタミンD類、ニコチン酸,ニコチン酸ア
ミド,ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、α−トコ
フェロール,酢酸トコフェロール,ニコチン酸DL−α
−トコフェロール,コハク酸DL−α−トコフェロール
等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチン等のその他の
ビタミン類を本発明の皮膚外用剤に配合することができ
る。
【0022】なお、上に挙げた薬効成分に、本発明の皮
膚外用剤に配合可能な他の薬効成分が限定されるもので
はない。また、上に挙げた他の薬効成分に対応する薬効
も、上記に限定されるものではない。例えば、ビタミン
C類は美白成分として用いることができると共に、抗酸
化助剤としても用いることが可能である。さらに、上に
挙げた他の薬効成分は、単独で本発明の皮膚外用剤に配
合することの他に、2種以上の上記薬効成分を、目的に
応じ、適宜組み合わせて配合することも可能である。
【0023】本発明は、外皮に適用される化粧料、医薬
部外品等に広く適用することが可能であり、その剤型も
水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末系、油液系、ゲル
系、軟膏系、エアゾール系、水−油2層系、水−油−粉
末3層系等、幅広い剤型を採り得る。すなわち、基礎化
粧品であれば、洗顔料,化粧水,乳液,クリーム,ジェ
ル,エッセンス(美容液),パック,マスク等の形態
に、上記の多様な剤型において広く適用可能である。ま
た、メーキャップ化粧品であれば、ファンデーション
等、トイレタリー製品としてはボディソープ,石けん等
の形態に広く適用可能である。さらに、医薬部外品であ
れば、各種の軟膏剤等の形態に広く適用が可能である。
そして、これらの剤型及び形態に、本発明の老化防止化
粧料の採り得る形態が限定されるものではない。また、
本発明の皮膚外用剤は、毛根周辺および頭髪に作用し、
枝毛や切れ毛の防止、頭髪保護にも有効であるため、た
とえばシャンプー、リンス、トリートメント、コンディ
ショナー、整髪料等のヘア製品としても用いることがで
きる。
【0024】本発明の皮膚外用剤においては、上記の所
望する剤型および形態に応じて通常公知の基剤成分を、
その配合により本発明の所期の効果が損われない範囲で
広く配合するこることができる。
【0025】すなわち、液体油脂としては、アボガド
油,ツバキ油,月見草油,タートル油,マカデミアナッ
ツ油,トウモロコシ油,ミンク油,オリーブ油,ナタネ
油,卵黄油,ゴマ油,パーシック油,小麦胚芽油,サザ
ンカ油,ヒマシ油,アマニ油,サフラワー油,綿実油,
エノ油,大豆油,落花生油,茶実油,カヤ油,コメヌカ
油,シナギリ油,日本キリ油,ホホバ油,胚芽油,トリ
グリセリン,トリオクタン酸グリセリン,トリイソパル
ミチン酸グリセリン等が、固体油脂としては、カカオ
脂,ヤシ油,馬脂,硬化ヤシ油,パーム油,牛脂,羊
脂,硬化牛脂,パーム核油,豚脂,牛骨脂,モクロウ核
油,硬化油,牛脚脂,モクロウ,硬化ヒマシ油等、ロウ
類としては、ミツロウ,カンデリラロウ,綿ロウ,カル
ナウバロウ,ベイベリーロウ,イボタロウ,鯨ロウ,モ
ンタンロウ,ヌカロウ,ラノリン,カポックロウ,酢酸
ラノリン,液状ラノリン,サトウキビロウ,ラノリン脂
肪酸イソプロピル,ラウリン酸ヘキシル,還元ラノリ
ン,ジョジョバロウ,硬質ラノリン,セラックロウ,P
OEラノリンアルコールエーテル,POEラノリンアル
コールアセテート,POEコレステロールエーテル,ラ
ノリン脂肪酸ポリエチレングリコール,POE水素添加
ラノリンアルコールエーテル等、炭化水素油としては、
流動パラフィン,オゾケライト,スクワレン,プリスタ
ン,パラフィン,セレシン,スクワレン,ワセリン,マ
イクロクリスタリンワックス等の油分が挙げられる。
【0026】高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン
酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸
(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げら
れる。
【0027】高級アルコールとしては、例えば、ラウリ
ルアルコール,セチルアルコール,ステアリルアルコー
ル,ベヘニルアルコール,ミリスチルアルコール,オレ
イルアルコール,セトステアリルアルコール等の直鎖ア
ルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチル
アルコール),2−デシルテトラデシノール,ラノリン
アルコール,コレステロール,フィトステロール,ヘキ
シルドデカノール,イソステアリルアルコール,オクチ
ルドデカノール等の分岐鎖アルコール等が挙げられる。
【0028】合成エステル油としては、ミリスチン酸イ
ソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブ
チル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、
オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステ
アリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、1
2−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エ
チルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリ
トール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アル
キルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコー
ル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウン
デカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリ
メチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロ
ールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタン
エリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリ
ン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セ
チル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパ
ルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−
ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メ
チルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアル
コール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチ
ルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイ
ル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステ
ル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラ
ウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリス
チン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシル
デシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジ
イソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等が
挙げられる。
【0029】シリコーン類としては、ジメチルポリシロ
キサン,メチルフェニルポリシロキサン,メチルハイド
ロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン,デカ
メチルポリシロキサン,ドデカメチルポリシロキサン,
テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサンなど
の環状ポリシロキサン、3次元網目構造を形成している
シリコーン樹脂、シリコーンゴム等が挙げられる。
【0030】アニオン界面活性剤としては、例えば、セ
ッケン用素地,ラウリン酸ナトリウム,パルミチン酸ナ
トリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウ
ム,ラウリル硫酸K等の高級アルキル硫酸エステル塩、
POEラウリル硫酸トリエタノールアミン,POEラウ
リル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル
塩,ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサ
ルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナ
トリウム,ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム,
ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸ア
ミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナト
リウム,POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エ
ステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナト
リウム,モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキ
シエチレンスルホコハク酸ナトリウム,ラウリルポリプ
ロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスル
ホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム,リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノ
ールアミン,リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミ
ン酸モノナトリウム,N−ステアロイルグルタミン酸ジ
ナトリウム,N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノ
ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油
脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステ
ル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POEアル
キルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテ
ルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂
肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステ
ル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、
ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、
N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミ
ン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0031】カチオン界面活性剤としては、例えば、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム,塩化ラウリルト
リメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニ
ウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアル
キルジメチルアンモニウム塩,塩化ポリ(N,N’−ジ
メチル−3,5−メチレンピペリジニウム),塩化セチ
ルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル
四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモ
ニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモ
リホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン
塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸
誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等
が挙げられる。
【0032】両性界面活性剤としては、例えば、2−ウ
ンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシ
メチル)−2−イミダゾリンナトリウム,2−ココイル
−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキ
シエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界
面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン,ラウ
リルジメチルアミノ酢酸ベタイン,アルキルベタイン,
アミドベタイン,スルホベタイン等のベタイン系界面活
性剤等が挙げられる。
【0033】親油性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、ソルビタンモノオレエート,ソルビタンモノイソス
テアレート,ソルビタンモノラウレート,ソルビタンモ
ノパルミテート,ソルビタンモノステアレート,ソルビ
タンセスキオレエート,ソルビタントリオレエート,ペ
ンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタ
ン,テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソル
ビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂
肪酸グリセリン,モノエルカ酸グリセリン,セスキオレ
イン酸グリセリン,モノステアリン酸グリセリン,α,
α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン,モノス
テアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリ
セリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコー
ル等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒ
マシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレン・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げら
れる。
【0034】親水性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、POEソルビタンモノオレエート,POE−ソルビ
タンモノステアレート,POE−ソルビタンモノオレー
ト,POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソ
ルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラ
ウレート,POE−ソルビットモノオレエート,POE
−ソルビットペンタオレエート,POE−ソルビットモ
ノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル
類、POE−グリセリンモノステアレート,POE−グ
リセリンモノイソステアレート,POE−グリセリント
リイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステ
ル類、POEモノオレエート,POEジステアレート,
POEモノジオレエート,システアリン酸エチレングリ
コール等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエ
ーテル,POEオレイルエーテル,POEステアリルエ
ーテル,POEベヘニルエーテル,POE2−オクチル
ドデシルエーテル,POEコレスタノールエーテル等の
POEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエ
ーテル,POEノニルフェニルエーテル,POEジノニ
ルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテ
ル類、プルロニック等のプルアロニック型類、POE・
POPセチルエーテル,POE・POP2−デシルテト
ラデシルエーテル,POE・POPモノブチルエーテ
ル,POE・POP水添ラノリン,POE・POPグリ
セリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル
類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチ
レンジアミン縮合物類、POEヒマシ油,POE硬化ヒ
マシ油,POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート,P
OE硬化ヒマシ油トリイソステアレート,POE硬化ヒ
マシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエ
ステル,POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマ
シ油硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロウ等
のPOEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエ
タノールアミド,ラウリン酸モノエタノールアミド,脂
肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、
POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEア
ルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エス
テル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、
アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイ
ルリン酸等が挙げられる。
【0035】防腐剤としては、メチルパラベン、エチル
パラベン,ブチルパラベン等が挙げられる。金属イオン
封鎖剤としては、エデト酸ナトリウム塩、EDTA等が
挙げられる。
【0036】天然の水溶性高分子としては、アラビアガ
ム,トラガカントガム,ガラクタン,グアガム,キャロ
ブガム,カラヤガム,カラギーナン,ペクチン,カンテ
ン,クインスシード(マルメロ),アルゲコロイド(カ
ッソウエキス),デンプン(コメ,トウモロコシ,バレ
イショ,コムギ),グリチルリチン酸等の植物系高分
子、キサンタンガム,デキストラン,サクシノグルカ
ン,プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン,カゼイ
ン,アルブミン,ゼラチン等の動物系高分子等が挙げら
れる。
【0037】半合成の水溶性高分子としては、カルボキ
シメチルデンプン,メチルヒドロキシプロピルデンプン
等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニトロセル
ロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース
硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セ
ルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、アル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエ
ステル等のアルギン酸系高分子等が挙げられる。
【0038】合成の水溶性高分子としては、ポリビニル
アルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピ
ロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポー
ル)、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニ
ル系高分子、ポリエチレングリコール2000、400
0、6000等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、
ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンアクリレー
ト、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエ
チレンイミン、カチオンポリマー等が挙げられる。
【0039】無機の水溶性高分子としては、ベントナイ
ト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクト
ライト、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0040】増粘剤としては、カラギーナン、カラヤガ
ム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード
(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペ
クチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PV
A、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カル
ボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアー
ガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウ
ム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウ
ムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト等が挙げ
られる。
【0041】粉末成分としては、タルク,カオリン,雲
母,絹雲母(セリサイト),白雲母,金雲母,合成雲
母,紅雲母,黒雲母,リチア雲母,バーミキュライト,
炭酸マグネシウム,炭酸カルシウム,ケイ酸アルミニウ
ム,ケイ酸バリウム,ケイ酸カルシウム,ケイ酸マグネ
シウム,ケイ酸ストロンチウム,タングステン酸金属
塩,マグネシウム,シリカ,ゼオライト,硫酸バリウ
ム,焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ),リン酸カルシ
ウム,弗素アパタイト,ヒドロキシアパタイト,セラミ
ックパウダー,金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛,パルミチ
ン酸カルシウム,ステアリン酸アルミニウム),窒化ホ
ウ素等の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉
末),ポリエチレン粉末,ポリメタクリル酸メチル粉
末,ポリスチレン粉末,スチレンとアクリル酸の共重合
体樹脂粉末,ベンゾグアナミン樹脂粉末,ポリ四弗化エ
チレン粉末,セルロース粉末等の有機粉末、二酸化チタ
ン,酸化亜鉛等の無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ),
チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐
色系顔料、黄酸化鉄,黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化
鉄,カーボンブラック,低次酸化チタン等の無機黒色系
顔料、マンゴバイオレット,コバルトバイオレット等の
無機紫色系顔料、酸化クロム,水酸化クロム,チタン酸
コバルト等の無機緑色系顔料、群青,紺青等の無機青色
系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ,酸化チタンコー
テッドオキシ塩化ビスマス,酸化チタンコーテッドタル
ク,着色酸化チタンコーテッドマイカ,オキシ塩化ビス
マス,魚鱗箔等のパール顔料,アルミニウムパウダー,
カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号,赤
色202号,赤色204号,赤色205号,赤色220
号,赤色226号,赤色228号,赤色405号,橙色
203号,橙色204号,黄色205号,黄色401
号,青色404号などの有機顔料、赤色3号,赤色10
4号,赤色106号,赤色227号,赤色230号,赤
色401号,赤色505号,橙色205号,黄色4号,
黄色5号,黄色202号,黄色203号,緑色3号,青
色1号などのジルコニウム、バリウム又はアルミニウム
レーキ等の有機顔料、クロロフィル,β−カロチン等の
天然色素等、香料、水、アルコール、チタンイエロー,
カーサミン,紅花赤等の色剤、等を必要に応じて本発明
の皮膚外用剤中に適宜配合することができる。
【0042】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説
明する。尚、本発明はこれにより限定されるものではな
い。配合量は重量%である。
【0043】 実施例1 乳液 ステアリン酸 6.0 重量% ソルビタンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル付加) ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.5 2−(2’−ヒドロキシ−5’− メチルフェニル)ベンゾトリアゾール 8.0 プロピレングリコール 10.0 ブナの芽エキス 1.0 防腐剤・酸化防止剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残量
【0044】比較例1 実施例1からブナの芽エキスを除いた以外は、実施例1
と同様にして乳液を調製した。
【0045】比較例2 実施例1から紫外線防御剤である2−(2’−ヒドロキ
シ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールを除い
た以外は実施例1と同様にして乳液を調製した。
【0046】比較例3 実施例1からブナの芽エキスと紫外線防御剤である2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾールを除いた以外は、実施例1と同様にして乳液
を調製した。
【0047】 実施例2 クリーム ポリオキシエチレン(20モル付加) セチルアルコールエーテル 1.0 重量% メチルフェニルポリシロキサン(20cs) 2.0 流動パラフィン 3.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 5.0 GATULINE RC 0.5 プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エチルアルコール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 適量
【0048】比較例4 実施例2からGATULINE RCを除いた以外は、
実施例2と同様にしてクリームを調製した。
【0049】比較例5 実施例2からGATULINE RCの代りに、1,3
−ブチレングリコールを用いた以外は、実施例2と同様
にしてクリームを調製した。
【0050】実施例1、2および比較例1〜5を用いて
後述する実使用テストにより本発明の皮膚外用剤の効果
を評価した。評点の平均値を表1に示す。
【0051】実使用テスト 健康な被験者、1群20名として紫外線の強い6、7月
の間、各実施例、比較例を4週間使用してもらい、紫外
線の防御効果、日焼け後の肌の状態について以下の評点
で判定し、20名の平均点で評価した。
【0052】紫外線防御効果の評点 顕著な日焼け防止効果がある。 :3点 ある程度の日焼け防止効果がある。 :2点 やや日焼け防止効果がある。 :1点 日焼け防止効果がない。 :0点
【0053】肌状態の評点 日焼け前よりもしっとりしている。 :3点 日焼け前と同じ肌状態。 :2点 日焼け前に比べやや乾燥している。 :1点 日焼け前に比べかなり乾燥している。:0点
【0054】
【表1】
【0055】 実施例3 日焼け防止化粧料 ステアリン酸 1.5 重量% セチルアルコール 3.0 ミツロウ 2.0 ポリオキシエチレン(10モル付加) モノオレイン酸エステル 1.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 1.0 ジメチルポリシロキサン 10.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 3.0 オクチルp−メトキシシンナメート 2.0 GATULINE R 0.05 香料 適量 イオン交換水 残量
【0056】実施例4 化粧下地 以下の組成でW/O乳化型化粧下地を調製した。 有機変形モンモリロナイト 0.5 重量% セチルイソオクタネート 2.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 2.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 ジメチルポリシロキサン(6cs) 5.0 流動パラフィン 3.0 ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド 0.2 ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 5.0 4-t-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン 0.3 グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル ジパラメトキシシンナメート 1.0 微粒子酸化チタン 5.0 オレイルアルコール 0.5 ステアリン酸 0.5 ソルビタンジイソステアレート 4.0 酸化防止剤 適量 香料 適量 タルク 1.5 ナイロンパウダー 1.0 イオン交換水 残量 クエン酸ナトリウム 0.5 1,3−ブチレングリコール 5.0 ブナの芽エキス 5.0
【0057】 実施例5 パウダリーファンデーション 微粒子酸化チタン 7.0 重量% タルク 40.0 マイカ 残量 ナイロンパウダー 10.0 酸化鉄赤 1.0 酸化鉄黄 2.0 酸化鉄黒 0.2 ジメチルポリシロキサン 1.0 パルミチン酸−2−エチルヘキシル 9.0 セスキオレイン酸ソルビタン 1.0 N,N−ジメチルPABAオクチルエステル 0.3 ブナの芽エキス 5.0 防腐剤 適量 酸化防止剤 適量 香料 適量
【0058】実施例6 油性ファンデーション 微粒子酸化チタン 10.0 重量% マイカ 22.4 カオリン 10.0 ナイロンパウダー 5.0 酸化鉄赤 0.5 酸化鉄黄 2.0 酸化鉄黒 0.1 流動パラフィン 残量 ジメチルポリシロキサン 10.0 セスキオレイン酸ソルビタン 2.0 オクチルメトキシシンナメート 5.0 ブナの芽エキス 0.005 香料 適量 マイクロクリスタリンワックス 6.0 カルナバロウ 3.0
【0059】実施例3〜6の皮膚外用剤は、いずれも優
れた紫外線遮蔽効果を持ち、かつ日焼け後の皮膚の状態
を良好にする効果に優れているものであった。
【0060】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤は、紫外線防御剤と
基剤との相互作用もなく優れた紫外線防御能を有し、か
つ日焼け後の肌の状態をも改善するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 ADA A61K 35/78 ADAC

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブナ科ブナ属植物の木の芽からの抽出物
    と、紫外線防御剤の1種または2種以上とを含有するこ
    とを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 ブナ科ブナ属植物の木の芽が幼芽である
    請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 ブナ科ブナ属植物の木の芽からの抽出物
    を0.0001〜30.0重量%の範囲で含み、紫外線
    防御剤を0.01〜30.0重量%の範囲で含む請求項
    1または2記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 ブナ科ブナ属植物の木の芽からの抽出物
    を0.001〜10.0重量%の範囲で含み、紫外線防
    御剤を0.1〜20.0重量%の範囲で含む請求項3記
    載の皮膚外用剤。
JP8237234A 1996-08-20 1996-08-20 皮膚外用剤 Withdrawn JPH1059836A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998031338A1 (fr) * 1997-01-17 1998-07-23 Shiseido Company, Ltd. Composition favorisant la production de collagene
USRE39043E1 (en) 1997-01-17 2006-03-28 Shiseido Company, Ltd. Collagen production promoter composition

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998031338A1 (fr) * 1997-01-17 1998-07-23 Shiseido Company, Ltd. Composition favorisant la production de collagene
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