JPH1059607A - 小サイズ印刷物排紙収納装置 - Google Patents

小サイズ印刷物排紙収納装置

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JPH1059607A
JPH1059607A JP21571496A JP21571496A JPH1059607A JP H1059607 A JPH1059607 A JP H1059607A JP 21571496 A JP21571496 A JP 21571496A JP 21571496 A JP21571496 A JP 21571496A JP H1059607 A JPH1059607 A JP H1059607A
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JP
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spiral
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receiving
small
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Application number
JP21571496A
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English (en)
Inventor
Yuichi Sato
裕一 佐藤
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納部に積層された印刷物を裏移りなく取り
出せるようにする。 【解決手段】 印刷物を、その両側に配設された螺旋体
25A,25B及び26A,26Bの各外周面にその回
転軸線方向に所定の間隔を置いて螺旋状に形成された帯
状の受け部25bと26bでそれぞれ保持し、その各螺
旋体を回転させることにより上方に形成されている収納
部に移送して積層する。そして、その各螺旋体25A,
25B及び26A,26Bに形成する受け部25bと2
6bの上記回転軸線方向の各ピッチ(間隔)を、中間部の
ピッチP1 よりも収納部へ印刷物を送り出す最終部のピ
ッチP3 を大きくする。それにより、最終部の受け部2
5b,26b上に積層された印刷物とその下で移送過程
にある印刷物との間にはピッチP3 に相当する隙間がで
きるので、そこに指を入れることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷装置の用紙
排出部から印刷後に排出されるカード,葉書,封筒等の
ある程度腰の強さを持った比較的小サイズの印刷物を、
外周面に帯状の受け部を螺旋状に形成した螺旋体により
収納部へ移送して収納する小サイズ印刷物排紙収納装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿を光学的に読み取り、サーマルヘッ
ドにより感熱孔版マスタにデジタル穿孔製版を行ない、
製版されたマスタを印刷ドラムに巻き付けて印刷を行な
う孔版印刷装置がよく知られている。このような孔版印
刷装置により画像が印刷された印刷物は、それが排紙ト
レイ上に積層されたときに、先に排出された印刷物の画
像面の上に次に排出された印刷物が重ねられた状態で積
層されると、後で排出された印刷物の裏面に先に排出さ
れた印刷物の画像面のインクが付着するいわゆる裏移り
現象が発生しやすい。
【0003】そこで、この裏移りを防止するため、印刷
装置の印刷ドラムを1回転ごとに印刷を行なうのではな
く、数回から数十回ごとに給紙を行なうことにより、先
に排出した印刷物が乾燥した後に次の印刷を行なうよう
にした間欠給紙式のものがあるが、このような印刷装置
ではインクが乾燥するまでの間は印刷ドラムが空転して
印刷が行なわれないため、印刷時間が長くかかってしま
うという問題点があった。
【0004】そのため、印刷物を収納する装置には、例
えば特開平8−25736号公報に記載されているよう
に、基軸の外周面に長手方向に連続して帯状の受け部
(シート支持面)を螺旋状に突設した複数の螺旋体(リ
ードスクリュー)を設け、その複数の螺旋体によりシー
ト状の印刷物の両側縁を上記各受け部で保持しながらそ
の各螺旋体を回転させることにより、印刷物を時間をか
けて収納部に移送してその間にインクを乾燥させ、それ
によって裏移りを防止するようにした移送装置がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような螺旋体を使
用した移送装置の場合には、その螺旋体の外周面に長手
方向に沿って連続して形成する帯状の受け部は、その上
下方向に隣合うものの間隔(ピッチ)をあまり大きくし
過ぎると螺旋体が非常に長いものになって装置の高さが
高くなってしまうので、その受け部の間隔は上下方向に
隣合う印刷物が互いに接触しない程度に、できるだけ短
い間隔に設定した方が好ましい。
【0006】しかしながら、上述した移送装置のよう
に、印刷物を螺旋体の上側から受け入れて下側に設けら
れている収納部に移送する装置と、逆に印刷物を螺旋体
の下側から受け入れて上側に設けられている収納部に移
送する装置のいずれにおいても、その螺旋体の印刷物を
受け入れる側の上記受け部の間隔を、その受け入れ部以
外の間隔よりも大きくして、その受け入れ部に搬送され
る印刷物を受け部間に確実に受け入れることができるよ
うにしているだけであるため、収納部に収納された印刷
物を外部に取り出しにくいという問題点があった。
【0007】すなわち、上述したように、装置の高さを
最小とするために、図15に示すように各受け部100
aと100aの間の間隔を上下方向に隣合う印刷物Pが
互いに接触しない程度に最小とした場合には、印刷物P
の移送方向が螺旋体の下から上へ移動させるタイプで
は、その印刷物PとPとの間に所定の隙間を保ちながら
それを上昇させていく受け部100aの最終の受け部1
00a′を過ぎた印刷物P1 は、その最終の受け部10
0a′のすぐ上に形成されている受け部100a″上
に、その下側の隣合う各受け部100a間と同じ間隔H
aと同じ非常に小さな間隔Ha′の隙間Sで積層されて
いく。
【0008】したがって、全ての印刷が終了した後にそ
の収納部に積層された印刷物P1 を一括して束の状態で
取り出そうとしても、その収納部に積層された印刷物P
1 の最も下位に位置するものと、螺旋体100の受け部
100a″上に移送される直前の最上段の受け部100
a′に保持された印刷物P2 との隙間Sには指が入りに
くいので、それを簡単には取り出すことができないとい
うことがあった。
【0009】もし、隙間Sにむりやり指を入れた場合に
は、印刷物P2 が押し下げられて、それが大きく撓むこ
とによってその両側縁が両側の螺旋体100の受け部1
00a′から外れて脱落してしまったり、それが脱落し
なかったとしても図15に仮想線で示すように印刷物P
2 が大きく撓むことによって、それが下の印刷物P3の
印刷面をこするようになって裏移りが生じてしまう虞が
あった。
【0010】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、印刷されて収納部に積層された印刷物を
裏移りさせることなしに、収納部から簡単にまとめて取
り出すことができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、印刷装置の用紙排出部から排出される印
刷物の両側縁を保持可能な位置にそれぞれ配設された複
数の螺旋体を備え、その各螺旋体の外周面にその螺旋体
の回転軸線方向に所定の間隔を置いて螺旋状に形成され
た帯状の受け部で上記印刷物をそれぞれ保持した状態で
回転することにより印刷物を収納部まで移送して積層状
態に収納する小サイズ印刷物排紙収納装置において、上
記各螺旋体の上記収納部へ印刷物を送り出す最終部の受
け部の上記回転軸線方向の間隔を、その螺旋体の中間部
の受け部の間隔よりも大きくしたものである。
【0012】このようにすれば、収納部に積層された印
刷物とその上下方向に隣合う螺旋体の受け部で保持され
てまだ移送過程にある印刷物との間が広くなるので、そ
の収納部に積層された印刷物を、その積層された印刷物
の下側に指を入れて挾持した状態で簡単に取り出すこと
ができる。
【0013】また、上記各螺旋体の最終部と反対側の印
刷物受け入れ側の受け部の回転軸線方向の間隔を、上記
最終部の間隔と同じに形成するとよい。そうすれば、組
付時に螺旋体を上下逆に組付けても問題が生じないので
組付性が向上すると共に、螺旋体の両端部で受け部の間
隔が異なる場合に生じる虞のある誤組付を防止すること
ができる。
【0014】さらに、各螺旋体の上記最終部の最後の受
け部の外径を、中間部の受け部の外径よりも大きく形成
するとよい。そうすれば、サイズの大きな印刷物の場合
には、多数枚の印刷物の両側縁が最終部の最後の受け部
にそれぞれ保持された状態で収納部に積層されると、1
枚の時に比べて重量が増すのでその中間部分が撓みやす
くなるが、最後の受け部の外径は中間部の受け部の外径
に比べて大きく形成されていることによってそれが撓み
にくい状態で保持される。したがって、その収納部に積
層された印刷物とその下側の受け部で保持されてまだ移
送過程にある印刷物との隙間を広く維持することができ
るので、収納部に積層された印刷物を取り出す際に、そ
の積層された印刷物の下側に指を入れてそれをまとめて
簡単に取り出すことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明による小サイズ
印刷物排紙収納装置に設けられている複数の螺旋体をそ
の軸部の図示を省略した状態で示す正面図、図2は同じ
くその小サイズ印刷物排紙収納装置の外観形状を示す外
観斜視図、図3は同じくその小サイズ印刷物排紙収納装
置を孔版印刷装置の用紙排出部に取り付けた状態を示す
概略構成図である。
【0016】図2に示す小サイズ印刷物排紙収納装置2
は、例えば図3に示す孔版印刷装置1の排紙トレイ17
上に取り付けて使用することにより、印刷直後でまだイ
ンクが十分に乾いていない状態にある印刷物を順次収納
していっても、その印刷物の裏面に次の印刷物のインク
が転移することによって生じるいわゆる裏移り現象を防
止することができる。そして、この小サイズ印刷物排紙
収納装置2は、例えばカード,葉書,封筒等のある程度
腰の強さを持った比較的小サイズの印刷物を収納する際
に使用する。
【0017】その小サイズ印刷物排紙収納装置2を装着
する孔版印刷装置1は、外周面に製版済みの孔版マスク
が巻装されて矢示A方向に回転される印刷ドラム11
と、印刷前の印刷用紙(印刷物)Pを積載する給紙台12
と、その印刷用紙Pを上側から1枚ずつ給紙する給紙ロ
ーラ13と、その給紙ローラ13により給紙された印刷
用紙Pを印刷ドラム11の回転に合わせたタイミングで
送り出すレジストローラ14と、印刷用紙Pを印刷ドラ
ム11の外周面に押しつけてその紙面上に印刷画像を形
成するプレスローラ15と、印刷済の印刷用紙Pを搬送
する排紙搬送ベルト16と、その排紙搬送ベルト16に
より用紙排出部3から搬送された印刷用紙Pを順次積載
する排紙トレイ17等によって主に構成されている。そ
して、その操作は、操作パネル4上に設けられている各
種のキー類を操作して行なう。
【0018】その孔版印刷装置1に装着される小サイズ
印刷物排紙収納装置2は、図4に示すような4本の垂設
した支柱41,42,43及び44と、底板45と、天
板46とをそれぞれネジ止め固定することによって本体
フレーム40を形成し、そこに後述する用紙搬送系を取
り付けると共に、上部には用紙収納部を形成している。
【0019】その本体フレーム40の外側には、図2に
示すように両側に側部外装カバー47,48を、上部に
は上部外装カバー49をそれぞれ取り付けると共に、装
置の背面には矢示Bと矢示Cの方向に2段階に開閉が可
能な後部上カバー51と後部下カバー52をそれぞれ設
けている。そして、その上部外装カバー49の角部に
は、各種のスイッチが配設された操作部8を設けてい
る。また、後部中央には、U字溝49aを形成してい
る。
【0020】なお、この小サイズ印刷物排紙収納装置2
を孔版印刷装置等に装着した際に手前側になる側部外装
カバー47には、窓47aを形成して、後述する印刷後
に収納部に移送されていく印刷用紙Pの様子を外部から
見ることができるようにしている。
【0021】図4に示した本体フレーム40内には、図
5に示すような螺旋体ユニット50と60が、図7(煩
雑となるため一部の部品の図示を省略している)に示す
ように、装置中央の用紙搬送路を隔てて対向配置されて
いる。その螺旋体ユニット50と60は、図5に示すよ
うに上記用紙搬送路を中心に互いに対称な形状に形成さ
れていて、その螺旋体ユニット50は、それぞれ断面コ
字状に形成されたユニット支柱53と54の上端に連結
板55を、下端に断面コ字状のコ状連結板56をそれぞ
れネジ止め等により固定し、コ状連結板56をそのコ字
状の開放側が内側に向くように配置している。
【0022】そして、その連結板55とコ状連結板56
との間に、螺旋体25Aと25Bを印刷用紙の搬送方向
(矢示E方向)に間隔を置いて配設し、その上下の各軸
部25aをそれぞれ軸受57を介して回転自在に支持し
ている。同様に、螺旋体ユニット60も、それぞれ断面
コ字状に形成されたユニット支柱58と59の上端に連
結板64を、下端に断面コ字状のコ状連結板62をそれ
ぞれネジ止め等により固定し、コ状連結板62をそのコ
字状の開放側が内側に向くように配置している。
【0023】そして、その連結板64とコ状連結板62
との間に、螺旋体26Aと26Bを印刷用紙の搬送方向
に間隔を置いて配設し、その上下の各軸部26aをそれ
ぞれ軸受57を介して回転自在に支持している。その螺
旋体25Aと25B、また26Aと26Bは、それぞれ
同様な形状をしており、その螺旋体25A,25Bを図
1の(a)に、また螺旋体26A,26Bを図1の
(b)(図1の(a),(b)では共に各軸部25a,2
6aの図示を省略している)にそれぞれ示すように、共
に円筒状(円柱状であってもよい)に形成された部材の
外周面に長手方向(回転軸線方向)に沿って所定の間隔
を置いて螺旋状に形成した帯状の受け部25bと26b
を突設した回転体であり、それらを樹脂による一体成形
で形成している。
【0024】その螺旋体25A,25Bと26A,26
Bは、その受け部25bと26bの螺旋の巻き方向が逆
に形成されている点のみが異なり、図5に示したように
螺旋体25Aが螺旋体26Aに対向し、螺旋体25Bが
螺旋体26Bに対向している。各螺旋体25A,25
B,26A及び26Bの受け部25bと26bの螺旋の
巻き方向は、その上下に隣合う受け部25b間及び26
b間に挿入された印刷用紙を、各螺旋体25A,25
B,26A及び26Bの回転時に図8に示す後部下カバ
ー52へ押し付ける向きに力が作用する向きにそれぞれ
形成してある。
【0025】そして、この螺旋体25A,25B及び2
6A,26Bは、図3に示した孔版印刷装置1の用紙排
出部3から排出される印刷用紙Pを図10に示すように
両側から挾んで、その両側縁Pa,Pbを保持する位置
にそれぞれ回転可能に配設されている。そして、この螺
旋体25A,25B及び26A,26Bは、各受け部2
5b,26bで印刷用紙Pをそれぞれ保持した状態で回
転することにより、その印刷用紙Pを図8に示す収納部
5まで移送して積層状態に収納する。
【0026】また、その螺旋体25A,25B及び26
A,26Bは、図1の(a),(b)に示した各受け部25
b,26bの回転軸線方向の間隔(ピッチP1 )を、そ
こに両側縁が保持された状態にある印刷用紙が互いに上
下方向に隣合うものと接触しない程度に、できるだけ短
い間隔に設定した方が装置の高さを低くすることができ
るので好ましい。
【0027】しかしながら、印刷用紙を受け入れる側と
なる下部の受け部25b間及び26b間の間隔は、その
受け入れる印刷用紙がジャムになりにくいようにする必
要があるため、中間部の受け部25b,26bの各ピッ
チP1 よりも大きなピッチP2 としている。また、その
各受け部25b,26bの回転軸線方向の間隔を、印刷
用紙を収納部へ送り出す上部側となる最終部のピッチ
(間隔)P3 も、各螺旋体25A,25B,26A及び2
6Bの中間部のピッチP1 よりも大きくしている。具体
的には、例えば上記ピッチP1 を3mmとし、ピッチP
2 を22.5mmとし、ピッチP3 を10mmとする。
【0028】螺旋体25A,26Aは、図6に示すよう
に、その下部側の各軸部25a,26aに1段のシング
ルのプーリ65をそれぞれ固定し、その各プーリ65が
コ状連結板56と62の各コ字部内にそれぞれ位置する
ようにしている。また、螺旋体25Bと26Bの下部側
の各軸部25a,26aに、上下2段に形成されたダブ
ルプーリ66をそれぞれ固定し、その各ダブルプーリ6
6がコ状連結板56と62の各コ字部内に位置するよう
にしている。
【0029】そして、その各プーリ65とダブルプーリ
66のそれぞれ下側のプーリとの間にタイミングベルト
61をそれぞれ張装している。また、そのダブルプーリ
66のそれぞれ上側のプーリに、駆動系によって回動さ
れる後述するタイミングベルト63をそれぞれ巻き掛け
ている。このように構成される図5に示した螺旋体ユニ
ット50と60は、図9に示す螺旋体接近・離間機構7
0により、それらが互いに接近・離間可能になってい
る。
【0030】その螺旋体接近・離間機構70は、螺旋体
ユニット50及び60の上側に設けられた上部接近・離
間機構71と、下側に設けられた下部接近・離間機構7
2とからなり、その上部接近・離間機構71と下部接近
・離間機構72は同様な構成部品で構成されており、一
部の構成部品については上部接近・離間機構71と下部
接近・離間機構72で形状が若干異なるものもあるが、
それらの機能は同様である。
【0031】その一方の上部接近・離間機構71につい
て図11を使用して説明する。上部接近・離間機構71
は、螺旋体ユニット50の螺旋体25Bの上部側の軸部
25aを支持する軸受57を孔73a内に回転自在に嵌
入させたセクタギヤ73と、螺旋体25Aの上部側の軸
部25aを支持する軸受57を孔74a内に回転自在に
嵌入させた揺動レバー74と、天板46に固定されてセ
クタギヤ73を揺動可能に支持する支持軸75と、同様
に天板46に固定されて揺動レバー74の一端を揺動可
能に支持する支持軸76とを有している。
【0032】また、その上部接近・離間機構71は、螺
旋体ユニット60の螺旋体26Bの上部側の軸部26a
を支持する軸受57を孔77a内に回転自在に嵌入させ
たセクタギヤ77と、螺旋体26Aの上部側の軸部26
aを支持する軸受57を孔78a内に回転自在に嵌入さ
せた揺動レバー78と、天板46に固定されてセクタギ
ヤ77を揺動可能に支持する支持軸79と、同様に天板
46に固定されて揺動レバー78の一端を揺動可能に支
持する支持軸80も有している。
【0033】さらに、その上部接近・離間機構71は、
セクタギヤ73と77との間に連動ギヤ81aと連動ギ
ヤ81bとを互いに噛み合わせて配設し、その連動ギヤ
81aをセクタギヤ73の支持軸75寄りに形成されて
いるギヤ部に噛み合わせると共に、他方の連動ギヤ81
bをセクタギヤ77のギヤ部に噛み合わせている。そし
て、この上部接近・離間機構71は、図11から明らか
なように、回動支点となる支持軸76と80の位置を、
両側の対向する螺旋体25Aと26Aとの間に位置させ
ると共に、その螺旋体25Aと26Aよりも印刷用紙の
排出方向上流側(図11で下側)にしている。
【0034】同様に、回動支点となる支持軸75と79
の位置を、両側の対向する螺旋体25Bと26Bとの間
に位置させると共に、その螺旋体25Bと26Bよりも
印刷用紙の排出方向上流側にしている。なお、天板46
には、螺旋体25A,25B及び26A,26Bの各軸
部25a,26aをそれぞれ支持する各軸受57を、そ
れぞれ支持軸76,75,80及び79を中心とする円
弧状に移動可能にする弧状孔46a〜46dを形成して
いる。さらに、後部端縁の中央にはU字溝9(図4参
照)を形成している。
【0035】また、前述したように、この上部接近・離
間機構71と同様な構成部品で構成される図9に示した
下部接近・離間機構72も、上部接近・離間機構71と
同様な位置関係で各構成部品が配置されていて、セクタ
ギヤ73が支持軸75′により、揺動レバー74が支持
軸76によりそれぞれ底板45に揺動可能に取り付けら
れている。
【0036】さらに、セクタギヤ77が支持軸79′に
より、揺動レバー78が支持軸80によりそれぞれ底板
45に揺動可能に取り付けられている。なお、底板45
にも、螺旋体25A,25B及び26A,26Bの各軸
部25a,26aを支持する各軸受57を、それぞれ支
持軸76,75′,80及び79′を中心とする円弧状
に移動可能にする弧状孔45a〜45dが形成されてい
る。
【0037】また、天板46と底板45の図9で左方の
角部に、それぞれ孔を形成してそこに長軸82を回転自
在に嵌入させ、その長軸82の天板46より上側に突出
した部分にツマミ83を固定し、下部の底板45の上面
側に駆動力伝達ギヤ84を固定している。そのツマミ8
3は、下側にギヤ部83aが形成されていて、そのギヤ
部83aがセクタギヤ73に噛み合っている。また、下
側の駆動力伝達ギヤ84が、下部接近・離間機構72の
セクタギヤ73に噛み合っている。
【0038】そして、図5で説明したように、螺旋体2
5Aと25Bは連結板55とコ状連結板56とによって
一体のユニット状に形成されており、螺旋体26Aと2
6Bも連結板64とコ状連結板62とによって一体のユ
ニット状に形成されているので、図9のツマミ83を同
図で時計回り方向に回転させると、セクタギヤ73が反
時計回り方向に回動し、その回動に伴ってそのセクタギ
ヤ73に噛み合う連動ギヤ81a,81bを介してセク
タギヤ77が時計回り方向にセクタギヤ73の回動量と
同じ量だけ回動する。
【0039】そのため、そのセクタギヤ73と77にそ
れぞれ軸受57を介して支持される螺旋体25Bと26
Bが互いに離間する。また、その螺旋体25Bに前述し
た連結板55とコ状連結板56とを介して連結されて連
動する螺旋体25Aと、螺旋体26Bに連結板64とコ
状連結板62とを介して連結されて連動する螺旋体26
Aも互いに離間する。
【0040】その4個の螺旋体25A,25B,26A
及び26Bは、図10に平面図を示すように、印刷用紙
Pの両側の側縁Pa,Pbを2個ずつで保持するが、そ
の4個の螺旋体は図8に示す1つの螺旋体回転手段であ
るパルスモータ29を使用した螺旋体回転装置90によ
り全て連動される。その螺旋体回転装置90は、4個の
螺旋体25A,25B,26A及び26Bを回転駆動さ
せることにより、上記各螺旋体の受け部25b及び26
b(図1の(a),(b)参照)に保持した印刷用紙を、図
8で上方に設けた収納部5に移送する働きをする。
【0041】その螺旋体回転装置90は、図12に示す
パルスモータ29の回転力を、各種のプーリとタイミン
グベルト及びギヤを使用して4個の螺旋体25A,25
B,26A及び26Bに伝達する装置である。すなわ
ち、底板45の下面にパルスモータ29を固定し、その
パルスモータ29の回転軸を底板45の上面に突出さ
せ、その回転軸にモータプーリ27を固定している。ま
た、その底板45の上面に、モータプーリ27から間隔
を置いて2段プーリ28を回転自在に軸支し、その2段
プーリ28の下段側のプーリとモータプーリ27との間
にタイミングベルト31を張装している。
【0042】また、底板45に、下部にギヤ部32aを
有する中間プーリ32を、モータプーリ27よりも上方
(図で手前側)に底板45の上面から離して回転自在に
軸支し、その中間プーリ32と2段プーリ28の上段側
のプーリとの間にタイミングベルト33を張装してい
る。さらに、底板45の上面に第1中間ギヤ34と第2
中間ギヤ35をそれぞれ回転自在に軸支し、その第1中
間ギヤ34と第2中間ギヤ35とを噛み合わせると共
に、その第1中間ギヤ34を中間プーリ32のギヤ部3
2aに噛み合わせている。
【0043】また、その第1中間ギヤ34は、セクタギ
ヤ77を揺動可能に支持する支持軸79′に固定された
プーリギヤ37のギヤ部に噛み合っていて、そのプーリ
ギヤ37のプーリ部は、前述した螺旋体26Bの下方の
軸部26aに固定されたダブルプーリ66(図6も参
照)の上段側のプーリとの間にタイミングベルト63を
張装している。
【0044】さらに、第2中間ギヤ35は、セクタギヤ
73を揺動可能に支持する支持軸75′に固定されたプ
ーリギヤ38のギヤ部に噛み合っていて、そのプーリギ
ヤ38のプーリ部は、前述した螺旋体25Bの下方の軸
部25aに固定されたダブルプーリ66(図6も参照)
の上段側のプーリとの間にタイミングベルト63を張装
している。なお、図12で39a、39b及び39c
は、タイミングベルト33及び63,63の張りを調整
するテンションローラである。
【0045】この螺旋体回転装置90は、パルスモータ
29が図12に矢印で示した時計回り方向に回転する
と、モータプーリ27が同方向に回転するため、タイミ
ングベルト31により2段プーリ28が矢示方向に回転
する。それによって、タイミングベルト33が時計回り
方向に回動し、中間プーリ32が矢示方向に回転する。
【0046】すると、その図12で時計回り方向に回転
する中間プーリ32のギヤ部32aに噛み合う第1中間
ギヤ34が矢示方向に回転する。したがって、その第1
中間ギヤ34に噛み合うプーリギヤ37が矢示の時計回
り方向に回転するため、同方向に回動するタイミングベ
ルト63によりダブルプーリ66が回転し、螺旋体26
Bが時計回り方向に回転する。
【0047】また、第1中間ギヤ34の矢示方向の回転
により、それに噛み合う第2中間ギヤ35が時計回り方
向に回転し、その第2中間ギヤ35に噛み合うプーリギ
ヤ38が矢示の反時計回り方向に回転するため、同方向
に回動するタイミングベルト63によりダブルプーリ6
6が回転し、螺旋体25Bが反時計回り方向に回転す
る。
【0048】このようにして、螺旋体25Bと26Bが
互いに逆の回転方向に回転すると、図6で説明したよう
に螺旋体25Aと25Bはタイミングベルト61により
連動するようになっており、螺旋体26Aと26Bもタ
イミングベルト61により連動するようになっているの
で、4個の螺旋体25A,25B及び26A,26B
が、図10に矢印でそれぞれ示す方向に全て1個のパル
スモータ29により回転される。
【0049】また、図12に示した螺旋体回転装置90
は、螺旋体25Bと26Bをそれぞれ支持軸75′と7
9′を中心に回動させることによって互いに接近・離間
させても、第2中間ギヤ35とプーリギヤ38の回転中
心間の距離、及び第1中間ギヤ34とプーリギヤ37の
回転中心間の距離は共に一定であるため、螺旋体25B
と26B及び25Aと26Aはどの位置にあっても常に
スムーズに回転する。この小サイズ印刷物排紙収納装置
2は、図8及び図10に示すように、底板45上の印刷
用紙を受け入れる入り口部分にベルト搬送装置95を配
設している。
【0050】そのベルト搬送装置95は、図8に示すベ
ルト駆動モータ91がタイミングベルト92を回動させ
ることによって搬送ベルト96,97を支持するプーリ
が回転され、2本の搬送ベルト96,97が矢示F方向
に回動する。そして、その搬送ベルト96,97の搬送
力により、図10に示すように印刷用紙Pが螺旋体25
Aと26Aの間、及び25Bと26Bの間に搬送され
て、その先端が後部下カバー52の内面に突き当たる。
なお、この搬送ベルト96と97の間には、そこを通過
する印刷用紙を検知するセンサ19が配設されており、
後部下カバー52の近傍にも印刷用紙の有無を検知する
センサ19′が配設されている。
【0051】そのベルト搬送装置95の両側には、対の
入口案内板21,22を設け、その入口案内板21を図
5に示した螺旋体ユニット50のユニット支柱53の内
側の面にネジ止め固定し、入口案内板22を螺旋体ユニ
ット60のユニット支柱58の内側の面にネジ止め固定
している(図8も参照)。また、図10に示すように、
螺旋体25Aと25Bの間に中間案内板23を、螺旋体
26Aと26Bの間に中間案内板24をそれぞれ配設
し、その中間案内板23を図5に示した螺旋体ユニット
50のユニット支柱54の内側の面にネジ止め固定し、
中間案内板24を螺旋体ユニット60のユニット支柱5
9の内側の面に図8に示すようにネジ止め固定してい
る。
【0052】一方、螺旋体25A,25B及び26A,
26Bの上方には、その螺旋体によって上昇された印刷
用紙を収納する収納部5が設けられている。その収納部
5は、図5で説明した螺旋体ユニット50と60のそれ
ぞれ上部に形成される空間部分であり、その螺旋体ユニ
ット60のユニット支柱58,59の上部内面に、図8
に示すように収納ガイド板6をネジ止め固定し、同様に
図5の螺旋体ユニット50側のユニット支柱53,54
の上部内面にも、同様にその収納ガイド板6に対応する
収納ガイド板(図示せず)をネジ止め固定している。
【0053】さらに、図4に示すように、天板46に印
刷用紙の搬送方向に沿う長孔46eを形成し、そこに図
8に示すような後端フェンス7を矢示G方向にスライド
可能に設けている。この後端フェンス7は、収納部5ま
で移送された印刷用紙の排出方向後端(図8で右端側)
の位置を規制するためのフェンスであり、使用する用紙
のサイズに合わせてその都度矢示G方向にスライドさせ
て位置決めする。
【0054】この小サイズ印刷物排紙収納装置2を、例
えば図3に示したような孔版印刷装置1に装着して使用
する場合には、まずそれを図示のような孔版印刷装置1
の排紙トレイ17上の所定の位置にセットする。次に、
図10に示した螺旋体25Aと26A及び25Bと26
Bの間で印刷用紙Pの両側縁Pa,Pbを確実に支持で
きるようにするため、図11に示したツマミ83を回転
させて、その使用する印刷用紙Pのサイズに合わせて螺
旋体25Aと26Aの間及び25Bと26Bの間を最適
な距離に調整する。
【0055】例えば、図1の(a),(b)に示した各螺旋
体25A,25B及び26A,26Bの受け部25b及
び26bにそれぞれ2/3程度だけ印刷用紙の側縁がそ
れぞれ載る間隔に調整する。また、その使用する印刷用
紙のサイズに合わせて、図8に示した後端フェンス7の
位置を調整し、収納部5に収納された印刷用紙に収納ズ
レが生じないようにする。
【0056】この状態で、図2に示した小サイズ印刷物
排紙収納装置2の電源スイッチをオンすると、小サイズ
印刷物排紙収納装置2は待機状態になる。ここで、図3
に示した孔版印刷装置1の原稿読み取り装置に印刷しよ
うとする原稿をセットし、これから印刷しようとしてい
る印刷用紙Pが葉書である場合には、給紙台12に印刷
する枚数の葉書とその葉書の上に同サイズの版付け及び
試し刷り用の用紙を数枚載せてセットする。
【0057】その後、孔版印刷装置1の操作パネル4上
で製版スタートキーを押すと、図示しない排版装置によ
り使用済みの孔版マスタが印刷ドラム11の表面から剥
離されて廃棄された後に、原稿の読み取りが開始され、
同時に孔版マスタにサーマルヘッドにより穿孔製版が行
なわれ、製版済の孔版マスタが印刷ドラム11の外周面
に巻き付けられる。次に、版付け用の用紙(葉書と同サ
イズ)に版付け印刷が行なわれ、最初の印刷物(以下版
付け印刷物という)が排紙搬送ベルト16により小サイ
ズ印刷物排紙収納装置2に送り込まれる。なお、この版
付印刷は、1枚目は孔版マスタにまだインクが充分にな
じんでいないので、それをなじませるために行なう印刷
である。
【0058】その版付け印刷物は、図10に示すように
ベルト搬送装置95により先端が後部下カバー52の内
面に当接するまで搬送され、その際に両側縁が螺旋体2
5A,25B,26A及び26Bの各受け部25b,2
6bで受け入れられた状態で支持される。そして、セン
サ19が版付け印刷物の通過を検知し、センサ19′が
版付け印刷物が到達したことを検知すると、図12で説
明したパルスモータ29を駆動し、螺旋体25A,25
B,26A及び26Bを一回転させて、各受け部25
b,26bの一段分に相当する距離だけ版付け印刷物を
上方に搬送する。
【0059】その際に、回転する螺旋体25A,25
B,26A及び26Bの回転方向は、前述したようにそ
れぞれ対向する螺旋体25Aと26A及び25Bと26
Bがそれぞれ図10に示すように互いに逆方向に回転さ
れる。したがって、版付け印刷物はその先端が後部下カ
バー52に押し付けられながら、その後部下カバー52
に沿って上昇する。
【0060】次に、オペレータは、まず図2の矢示B方
向に後部上カバー51を開き、その後に、矢示C方向に
後部下カバー52を開いて(図9も参照)、中の版付け
印刷物を取り出して画像や印刷位置を確認する。そし
て、必要があれば、インクの濃度や印刷用紙に対する印
刷部のずれを修正したり、あるいは一度印刷をした後に
時間を置いて再び印刷する際には、孔版印刷装置にどの
ような版が装着されているのかを見たりする試し刷り印
刷をする。
【0061】ここで、版付け及び試し刷り印刷物に問題
がなければ、図3の給紙台12上にセットされた印刷用
紙Pの上部に置かれた版付け及び試し刷り用の用紙を取
り除き、孔版印刷装置1の操作パネル4上の印刷スター
トキーを押して葉書である印刷用紙Pへの印刷を開始す
る。すると、給紙台12上の印刷用紙Pは、連続的に印
刷ドラム11へ搬送されていき、そこに画像が印刷され
る。
【0062】その印刷用紙Pは、前述した版付け印刷物
の場合と同様に、図10に示した螺旋体25Aと26A
の間、及び25Bと26Bの間に先端が後部下カバー5
2に当接するまで搬送され、両側縁Pa,Pbがそれぞ
れ受け部25b,26bで受けられた状態で支持され
る。そして、その印刷用紙Pがベルト搬送装置95を通
過することによってそれをセンサ19が検知し、センサ
19′がその印刷用紙Pが到達したことを検知する度
に、パルスモータ29が螺旋体25A,25B,26A
及び26Bをそれぞれ一回転させるだけ回転し、印刷用
紙Pが受け部25b,26bの一段分に相当する距離だ
け上方に順次搬送される。
【0063】このような動作を順次繰り返し行なってい
き、セットした所定の枚数の印刷用紙Pへの印刷が終了
すると、図13に示すように、螺旋体25A,25B、
26A,26Bのそれぞれ最上段の受け部25b,26
bを過ぎた印刷用紙Pは、その上方に設けられている収
納部5に積み上げられ、それ以外の印刷用紙Pは螺旋体
の各段の受け部25b,26bに支持された状態にな
る。
【0064】ここで、印刷を終了する場合には、小サイ
ズ印刷物排紙収納装置2の操作部8(図2)に設けられ
ている印刷終了スイッチを押す。すると、図8のパルス
モータ29が回転して、螺旋体25A,25B,26A
及び26Bが回転することによって、その各段の受け部
25b,26bにそれぞれ支持されている印刷用紙Pが
全て収納部5まで上昇されて、そこに積み上げられる。
【0065】したがって、図13に示した後部上カバー
51を矢示B方向に開けば、図2に示した上部外装カバ
ー49及び図4に示した天板46にはU字溝49a,9
がそれぞれ形成してあるので、そこに指を入れて収納部
5に積み上げられた印刷用紙Pの束を上下方向から挾む
ようにして引き出せば、それを簡単に取り出すことがで
きる。
【0066】なお、図1の(a),(b)で説明したよう
に、螺旋体25A,26A,25B及び26Bの各受け
部25b,26bの印刷用紙を収納部へ送り出す最終部
のピッチP3 を、その各螺旋体の中間部のピッチP1 よ
りも大きくしているので、収納部5に積層された印刷物
とその上下方向に隣合う螺旋体の各受け部25b,26
bで保持されてまだ移送過程にある印刷物との間が図1
3に示したように広くなるので、その収納部5に積層さ
れた印刷物Pを、その印刷物Pの下側に指を入れて挾持
した状態でまとめて取り出すことができる。
【0067】ところで、上述した実施の形態では、図1
の(a),(b)で説明したように、各螺旋体25A,26
A,25B及び26Bの各受け部25b,26bの印刷
物受け入れ側のピッチP2 と印刷用紙を収納部へ送り出
す最終部のピッチP3 とを異ならせた場合の例について
説明した。この受け部25b,26bのピッチP2 とピ
ッチP3 は、それらを同じにするようにしてもよい。そ
うすれば、組付時に各螺旋体25A,26A,25B及
び26Bを上下逆に組付けても問題が生じないので組付
性が向上する。また、螺旋体の両端部で受け部の間隔が
異なる場合に生じる虞がある誤組付を防止することがで
きる。
【0068】さらに、図14に示すように、各螺旋体2
5A′,25B′及び26A′,26B′の印刷用紙P
を収納部5へ送り出す最終部の最後の受け部25b′,
26b′のそれぞれ外径D1 を、中間部の受け部25
b,26bの各外径Dよりも大きく形成するとよい。
【0069】そうすれば、サイズの大きな印刷物の場合
には、多数枚の印刷物の両側縁が最後の受け部25
b′,26b′にそれぞれ保持された状態で収納部5に
積層されると、1枚の時に比べて重量が増すので、同図
に仮想線で示すようにその中間部分Pcが撓みやすくな
るが、その受け部25b′,26b′の外径D1 を中間
部の受け部25b,26bの各外径Dよりも大きくする
ことによって、それが同図に実線で示すように撓みにく
くすることができる。
【0070】したがって、その収納部5に積層された印
刷物P1 とその下側の受け部25b,26bで保持され
てまだ移送過程にある印刷物Pとの隙間Sを広く維持す
ることができるので、収納部5に積層された印刷物P1
を取り出す際に、その積層された印刷物P1 の下側に指
を入れてそれらをまとめて簡単に取り出すことができ
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による小
サイズ印刷物排紙収納装置によれば、収納部に積層され
た印刷物とその上下方向に隣合う螺旋体の受け部で保持
されてまだ移送過程にある印刷物との間を広くすること
ができるので、その収納部に積層された印刷物をその下
側に指を入れて挾持した状態で、それを裏移りさせるこ
となしに簡単に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による小サイズ印刷物排紙収納装置に
設けられている複数の螺旋体をその軸部の図示を省略し
た状態で示す正面図である。
【図2】同じくその小サイズ印刷物排紙収納装置の外観
形状を示す外観斜視図である。
【図3】同じくその小サイズ印刷物排紙収納装置を孔版
印刷装置の用紙排出部に取り付けた状態を示す概略構成
図である。
【図4】図2の小サイズ印刷物排紙収納装置の本体フレ
ームの構成を示す分解斜視図である。
【図5】同じくその本体フレーム内に接近・離間可能に
配設される対の螺旋体ユニットを示す斜視図である。
【図6】同じくその螺旋体ユニットの下部に設けられた
コ状連結板の中に2つの螺旋体を連動させるプーリとベ
ルトを使用した駆動機構が内蔵されている状態を示す縦
断面図である。
【図7】図2の小サイズ印刷物排紙収納装置を印刷用紙
の入り口側から見た構成図である。
【図8】図2の小サイズ印刷物排紙収納装置を印刷用紙
の搬送中心で縦に切断した状態で示した構成図である。
【図9】対の螺旋体ユニットを互いに接近・離間させる
螺旋体接近・離間機構を示す斜視図である。
【図10】図2の小サイズ印刷物排紙収納装置で対の螺
旋体ユニットの間に印刷用紙が搬送された状態を平面方
向から見た概略図である。
【図11】図9の螺旋体接近・離間機構の上部接近・離
間機構を示す平面図である。
【図12】同じくその対の螺旋体ユニットを構成する各
螺旋体を回転させる螺旋体回転装置を示す概略図であ
る。
【図13】印刷が終了した印刷用紙が小サイズ印刷物排
紙収納装置の収納部に積層状態に積載された状態を示す
概略図である。
【図14】異なる形状とした螺旋体の例をそこに積載し
た印刷用紙と共に示す概略図である。
【図15】従来の螺旋体を使用した印刷物排紙収納装置
では収納部に積載された印刷物を取り出しにくい様子を
説明するための説明図である。
【符号の説明】 2:小サイズ印刷物排紙収納装置 25A,25B,25A′,25B′,26A,26
B,26A′,26B′:螺旋体 25b,25b′,26b,26b′:受け部 P:印刷用紙(印刷物)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置の用紙排出部から排出される印
    刷物の両側縁を保持可能な位置にそれぞれ配設された複
    数の螺旋体を備え、その各螺旋体の外周面に該螺旋体の
    回転軸線方向に所定の間隔を置いて螺旋状に形成された
    帯状の受け部で前記印刷物をそれぞれ保持した状態で回
    転することにより該印刷物を収納部まで移送して積層状
    態に収納する小サイズ印刷物排紙収納装置において、 前記各螺旋体の前記収納部へ印刷物を送り出す最終部の
    受け部の前記回転軸線方向の間隔を、該螺旋体の中間部
    の受け部の間隔よりも大きくしたことを特徴とする小サ
    イズ印刷物排紙収納装置。
  2. 【請求項2】 前記各螺旋体の前記最終部と反対側の印
    刷物を受け入れ側の前記受け部の回転軸線方向の間隔が
    前記最終部の間隔と同じに形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の小サイズ印刷物排紙収納装置。
  3. 【請求項3】 前記各螺旋体の前記最終部の最後の受け
    部の外径を、前記中間部の受け部の外径よりも大きく形
    成したことを特徴とする請求項1又は2記載の小サイズ
    印刷物排紙収納装置。
JP21571496A 1996-08-15 1996-08-15 小サイズ印刷物排紙収納装置 Pending JPH1059607A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012284A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 中外炉工業株式会社 基板収容体への基板収容補助装置及び基板収容装置
CN117125492A (zh) * 2023-10-27 2023-11-28 山西雅美德印刷科技有限公司 一种平面印刷用成品输送装置

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