JPH1058704A - インクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受容装置 - Google Patents

インクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受容装置

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JPH1058704A
JPH1058704A JP21718296A JP21718296A JPH1058704A JP H1058704 A JPH1058704 A JP H1058704A JP 21718296 A JP21718296 A JP 21718296A JP 21718296 A JP21718296 A JP 21718296A JP H1058704 A JPH1058704 A JP H1058704A
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JP21718296A
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Motohito Muraki
基人 村木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受
容装置において、ユーザの指を汚す可能性を低減する。 【解決手段】 所定のヘッドピッチで配列された複数の
インク噴射ヘッド4により予備吐出されたインクからな
る廃液を受容するための廃液受容装置30であって、こ
のヘッドピッチで配列されており、複数のインク噴射ヘ
ッド4が所定の予備吐出位置に来た際に、複数のインク
噴射ヘッド4のインク噴射面に対し夫々対向する複数の
開口31aを規定する開口部31と、複数の開口31a
に連通するように開口部31に接続されており、複数の
開口31aを夫々介してインク噴射面から夫々噴射され
るインクを受容する廃液受容部32とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット型プ
リンタ等に用いられるインクジェットヘッドの予備吐出
(フラッシング)の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットヘッドの噴射ノズ
ルの詰まりを解消したりノズル内のインクに混入した気
泡を除去するために、インクジェットヘッドによる印字
の直前にインクを予備吐出(フラッシング)する技術が
知られている。この技術によれば、インクジェットヘッ
ドが所定の予備吐出位置に来た際に予備吐出されたイン
クは、この予備吐出位置においてインクジェットヘッド
の噴射面に対向して設けられた開口に入射し、廃液とし
て廃液受容装置に受容される。
【0003】特に、カラープリンタ用の複数のインクジ
ェットヘッドが所定のヘッドピッチでプラテンに沿って
配列された形式のインクジェットヘッドの場合には、複
数のインクジェットヘッドのプラテンに沿った幅に対応
したサイズの開口を設けることにより、これら複数のイ
ンクジェットヘッドから同時に予備吐出されたインクを
受容するように構成されている。このように受容された
インクは、廃液としてスポンジ等からなる廃液フォーム
に吸収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の複数のインクジェットヘッド用の廃液受容装置
によれば、複数のインクジェットヘッドのプラテンに沿
った幅に対応したサイズの開口、即ち、例えばモノクロ
用の単一インクジェットヘッド用の開口と比べて遥かに
大きいサイズの開口を介して、ユーザが誤って指を廃液
フォームに触れてしまう可能性が非常に高い。このよう
に指が廃液フォームに触れると、指が汚れてしまうこと
に加えて、指に付いた廃液により今度は用紙搬送路や各
種の部品が汚れてしまうという問題点があった。
【0005】更に、このように大きな開口を用紙搬送路
に設けると、搬送中に用紙が開口部に接触して廃液によ
り汚れてしまうため、複数のインクジェットヘッド用の
廃液受容装置は、用紙搬送路ではない端部に設ける必要
性が有り、結果的に用紙の幅方向にプリンタ装置を大型
化させてしまうという問題点もあった。
【0006】そこで、本発明は、ユーザの指を汚す可能
性を低減し得ると共に用紙搬送路に設けることも可能な
インクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受容装置を提
供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のインクジェットヘッドの予備吐出
用の廃液受容装置は、所定のヘッドピッチで配列された
複数のインクジェットヘッドにより予備吐出されたイン
クからなる廃液を受容するための廃液受容装置であっ
て、前記所定のヘッドピッチで配列されており、前記複
数のインクジェットヘッドが所定の予備吐出位置に来た
際に、前記複数のインクジェットヘッドのインク噴射面
に対し夫々対向する複数の開口を規定する予備吐出用開
口部と、前記複数の開口に連通するように前記予備吐出
用開口部に接続されており、前記複数の開口を夫々介し
て前記インク噴射面から夫々噴射されるインクを受容す
る廃液受容部とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項1に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置によれば、複数のインクジェ
ットヘッドが所定の予備吐出位置に来ると、予備吐出用
開口部により規定されておりインクジェットヘッドのヘ
ッドピッチで配列された開口に対し、複数のインクジェ
ットヘッドのインク噴射面が、夫々対向する。ここで、
複数のインクジェットヘッドが予備吐出を行うと、イン
ク噴射面から夫々噴射されるインクがこれらの開口に入
射し、これらの開口に連通する廃液受容部に廃液として
受容される。ここで、予備吐出用開口部により規定され
る開口は、インクジェットヘッドのヘッドピッチで配列
されているので、従来の如く複数のインクジェットヘッ
ドから噴射されたインクが全て入射可能な一つの大きな
開口と比べると、これら複数の開口の夫々の大きさは、
遥かに小さい。このため、このような比較的小さい開口
を規定する予備吐出用開口部の存在により、ユーザがこ
れらの開口を介して廃液受容部に指を触れ難くすること
又は触れられないようにすることができる。この際、指
を触れ難くする度合いは、ユーザの指の大きさにも依存
するが、人間の指の大きさは一般に限られており、主に
インクジェットヘッドのヘッドピッチに依存する。
【0009】請求項2に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置は、請求項1に記載されたイ
ンクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受容装置におい
て、前記廃液受容部は、前記予備吐出用開口部に接続さ
れた廃液受容ケースと、該廃液受容ケースの内部に入れ
られた廃液吸収体とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置によれば、複数のインクジェ
ットヘッドが予備吐出を行い、インク噴射面から夫々噴
射されるインクが予備吐出用開口部の開口に入射する
と、これらの開口に連通する廃液受容ケースの内部に入
れられた、例えばスポンジからなる、廃液吸収体に吸収
される。
【0011】請求項3に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置は、請求項2に記載されたイ
ンクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受容装置におい
て、前記予備吐出用開口部と前記廃液受容ケースとは、
同一材料から一体的に作られていることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置によれば、複数のインクジェ
ットヘッドが予備吐出を行うと、インク噴射面から夫々
噴射されるインクが予備吐出用開口部の複数の開口に入
射し、この予備吐出用開口部と一体的に作られた廃液受
容ケースの内部に入れられた廃液吸収体に廃液として受
容される。
【0013】請求項4に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置は、請求項2に記載されたイ
ンクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受容装置におい
て、前記予備吐出用開口部と前記廃液受容ケースとは、
相互に取り外し可能に構成されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項4に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置によれば、複数のインクジェ
ットヘッドが予備吐出を行うと、インク噴射面から夫々
噴射されるインクが予備吐出用開口部の複数の開口に入
射し、この予備吐出用開口部から取り外し可能に構成さ
れた廃液受容ケースの内部に入れられた廃液吸収体に廃
液として受容される。
【0015】請求項5に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置は、請求項1から4のいずれ
か一項に記載されたインクジェットヘッドの予備吐出用
の廃液受容装置において、前記複数の開口は、前記イン
クジェットヘッドが印字する用紙の搬送路に面して設け
られることを特徴とする。
【0016】請求項5に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置によれば、複数のインクジェ
ットヘッドが予備吐出を行うと、インク噴射面から夫々
噴射されるインクが用紙の搬送路に面して設けられた複
数の開口に入射し、これらの開口に連通する廃液受容部
に廃液として受容される。ここで、予備吐出用開口部に
より規定される開口は、インクジェットヘッドのヘッド
ピッチで配列されているので、従来の如く複数のインク
ジェットヘッドから噴射されたインクが全て入射可能な
一つの大きな開口と比べると、これら複数の開口の夫々
の大きさは、遥かに小さい。このため、このような比較
的小さい開口を規定する予備吐出用開口部の存在によ
り、通常の印字の時に搬送される用紙がこれらの開口の
上を通過する際に、これらの開口を介して廃液受容部に
接触し難くすること又は接触できないようにすることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本実施形態におけるカ
ラー用のインクジェット型プリンタ1の概略構成を示す
図である。図1に示すように、本実施形態におけるイン
クジェット型プリンタ1には、軸方向に延びた円筒状の
プラテン2が備えられており、当該プラテン2は図示し
ない軸を介してフレーム3に矢印H方向に回転可能に取
り付けられている。
【0018】複数のインク噴射ヘッド4は、例えば、イ
エロー、マゼンダ、シアン及びブラックのインクを噴射
するためのものであり、所定のヘッドピッチでプラテン
に沿って配列されて、ヘッドユニット40を構成してい
る。ヘッドユニット40は、このプラテン2に対向する
ようにキャリッジ5上に載置されており、キャリッジ5
はプラテン2の軸に平行に設けられたガイドロッド6に
摺動可能に支持されると共に、一対のプーリ7,8に巻
き付けられたタイミングベルト9に係合されている。従
って、一方のプーリ7がキャリッジ駆動モータ10によ
り回転され、タイミングベルト9が送られることによ
り、キャリッジ5はプラテン2に沿って矢印K方向へ移
動される。
【0019】このような機構により記録時に予め定めら
れた記録範囲内において往復動されるインク噴射ヘッド
4は夫々、図示しない多数個のインク流路と、それらイ
ンク流路に対応して設けられた多数個の噴射口をそれぞ
れ持つ複数個の噴射ノズル11を備えている。そして、
前記インク流路には、フレーム3に固定され、あるいは
キャリッジ5に載置された図示しない各色毎に設けられ
たインク供給装置からインクが供給されるようになって
おり、前記インク流路の壁を形成する振動板が図示しな
い制御装置の指令に基づいて図示しない駆動回路により
変形されると、その変形に起因する圧力変化によりイン
クが噴射ノズル11の噴射口から噴射される。インク
は、プラテン2とインク噴射ヘッド4との間に供給され
る記録用紙12に、キャリッジ5の移動に伴って噴射さ
れ、それにより1行分の画像が形成される。1行分の画
像形成が終了したならば、プラテン2の回転により記録
用紙12が1行分送られ、再び1行分の画像の形成が行
われる。この繰り返しにより、記録用紙12全体の画像
形成が行われる。なお、記録用紙12は、フレーム3の
後方の図示しない用紙供給口から矢印L方向へ供給さ
れ、プラテン2の回転によって矢印M方向に送られ、図
示しない用紙排出口から排出される。
【0020】以上のような記録動作が終了すると、イン
ク噴射ヘッド4は非記録位置に退避させられるが、この
非記録位置におけるインク噴射ヘッド4に対向する位置
には、回復装置13が設けられている。
【0021】回復装置13はプラテン2の側方に設けら
れており、吸引機能を持つゴム製のキャップ部材14及
び吸引機能を持たないゴム製の複数のキャップ部材24
を有している。これらのキャップ部材14及び24に
は、噴射ノズル11と対応した矩形の凹部が形成されて
いる。印刷動作停止時に、キャリッジ5が回復装置13
の位置まで移動して来た場合には、カム15及びその駆
動機構を用いてキャップ部材24を夫々移動させて、各
インク噴射ヘッド4の噴射ノズル11に液密状態に夫々
嵌合させる。これにより、インク噴射ヘッド4の噴射ノ
ズル11を保護したり、噴射ノズル11の乾燥を防止す
ることができる。また、次に印字を開始する際には、カ
ム15及びその駆動機構を用いてキャップ部材14を移
動させて吸引ポンプ16により吸引回復動作を行う。吸
引ポンプ16により吸引されたインクは、排出口16a
から廃液フォーム18に排出される。
【0022】このような回復装置13による吸引回復に
より、インクジェットヘッド内部の増粘したインクを吸
引して廃棄することができ、よって、噴射ノズルの詰ま
りを防止あるいは解消することができる。また、回復装
置13は、インクカートリッジの交換時にインク噴射ヘ
ッド4にインクを導入する装置としても機能する。
【0023】尚、インク噴射ヘッド4の数だけ、このよ
うな吸引機能を持つキャップ部材14を備えるように
し、吸引機能を持たないキャップ24を省略して構成し
てもよい。
【0024】図1において、前記回復装置13に隣接し
て、ワイパー装置が設けられており、カム15の回転に
応じて、ゴム製のワイパーブレード19を噴射ノズル1
1に対して前進または後退させて前記のように吸引され
た後の噴射ノズル11の先端面に残っているインクを拭
き取る作用をなしている。
【0025】本実施の形態では、回復装置13と反対側
のプラテン2の端部に廃液受容装置30が設けられてい
る。廃液受容装置30は、複数のインク噴射ヘッド4
が、廃液受容装置30に対向する予備吐出位置に来た際
に、複数のインク噴射ヘッド4のインク噴射面に対し夫
々対向する複数の開口を規定する予備吐出用開口部を備
えている。
【0026】廃液受容装置30について、図2から図6
を参照して詳しく説明する。ここに、図2は、廃液受容
装置30をプリンタ1から取り除いて示す斜視図であ
り、図3は、インク噴射ヘッド4のノズル噴射面を示す
ヘッドユニット40の正面図であり、図4は、プリンタ
1に取り付けられた廃液受容装置30をその開口側から
見た平面図であり、図5は、図4のA−A断面図であ
り、図6は、図4のB−B断面図をインク噴射ヘッド4
と共に示す断面図である。
【0027】図2において、廃液受容装置30は、ヘッ
ドユニット40に配列されたインク噴射ヘッド4のヘッ
ドピッチと同じピッチで配列された複数の開口31aを
規定する枠部31bを有する開口部31と、複数の開口
31aに連通するように開口部31に接続されており、
複数の開口31aを夫々介してインクを受容する廃液受
容部32とを備える。
【0028】図3に示すように、インク噴射ヘッド4
は、プラテン2に沿って所定のヘッドピッチP1、P2
及びP3で配列されている。図4において、廃液受容装
置30の開口部31は、インク噴射ヘッド4のヘッドピ
ッチP1、P2及びP3と同じピッチで配列された複数
の開口31aを規定している。従って、廃液受容装置3
0によれば、複数のインク噴射ヘッド4が、予備吐出位
置に来ると、開口31aに対し、図3に示した複数のイ
ンク噴射ヘッド4のインク噴射面が、夫々対向すること
になる。
【0029】図5及び図6において、廃液受容部32
は、開口部31aに接続された廃液受容ケース33と、
廃液受容ケース33の内部に入れられた廃液吸収体の一
例を構成する廃液フォーム34とを備える。廃液受容ケ
ース33は、開口31aに連通するように開口部31に
接続されており、廃液受容ケース33の内部には、スポ
ンジ等からなる廃液フォーム34が入れられている。開
口部31は、用紙搬送路を形成するプリンタ1本体のプ
レート部1aに対し、例えば、43°といった角度で斜
めに設けられている。
【0030】特に図6に示したように、開口部31をプ
レート部1aと一体的に設け、廃液受容ケース33をこ
の開口部31に取り外し可能に取り付けてもよい。この
ようにすると、廃液受容ケース33をプリンタ1から容
易に取り外すことができ、内部の廃液フォーム34のみ
を交換したり、廃液フォーム34を廃液受容ケース33
と共に交換したりでき便利である。
【0031】或いは、図2に示したように、開口部31
と廃液受容部32とを、プラスチック等の同一材料から
一体的に作るようにしてもよい。このようにすると、開
口部31を含む廃液受容装置30を一つのユニットとし
て交換できる。
【0032】また本実施の形態では、複数の開口31a
は、インク噴射ヘッド4が印字する記録用紙12の搬送
路に面して設けられてもよい。次に、以上のように構成
された廃液受容装置30に係るプリンタ1の動作につい
て図1及び図6を参照して説明する。
【0033】図1において、インク噴射ヘッド4が予備
吐出位置に来ると、図6に示した開口31aに対し、複
数のインク噴射ヘッド4のインク噴射面が、夫々対向す
る。ここで、複数のインク噴射ヘッド4が図示しないマ
イコン制御の下で予備吐出を行うと、インク噴射面から
夫々噴射されるインクがこれらの開口31aに入射す
る。そして、図6に示すように、これらの開口31aに
連通する廃液受容部32に廃液として受容される。
【0034】本実施の形態によれば、開口部31により
規定される開口31aは、インク噴射ヘッド4のヘッド
ピッチP1、P2及びP3で配列されているので、従来
の如く複数のインク噴射ヘッドから噴射されたインクが
全て入射可能な一つの大きな開口と比べると、これら複
数の開口31aの夫々の大きさ(即ち、プラテン2に沿
った幅)は、遥かに小さい。このため、このように比較
的小さい開口31aを規定する開口部31の枠部31b
(図2、図4及び図5参照)の存在により、ユーザがこ
れらの開口31aを介して廃液受容部32に指を触れ難
くすること又は触れられないようにすることができる。
この際、指を触れ難くする度合いは、主にインク噴射ヘ
ッド4のヘッドピッチP1、P2及びP3に依存する
が、一般に一つのヘッドからのインクを受けるに十分な
開口31aの大きさは、人間の指が容易に入らない程度
の大きさに抑えることができる。
【0035】このように本実施の形態は、複数のインク
噴射ヘッド4からなるヘッドユニット40のインク噴射
面において実際にインクを噴射する噴射ノズル面は狭く
且つ所定間隔を隔てて配列されているという技術的特徴
を巧みに利用して、枠部31bの間にある開口31aに
より予備吐出された全てのインクを受容しつつ、枠部3
1bを人の指に対するガードとして利用するのである。
【0036】更に、本実施の形態において、開口部31
を記録用紙12の搬送路に面して設けた場合には、複数
のインク噴射ヘッド4は、記録用紙12に対し通常の印
字を行う位置において、予備吐出を行うことができる。
しかも、このように記録用紙12の搬送路に面して設け
られていても、開口31a夫々の大きさは小さいので、
通常の印字の時に搬送される記録用紙12がこれらの開
口31aの上を通過する際に、これらの開口31aを介
して廃液受容部32の内部に接触し難くすること又は接
触できないようにすることができる。従って、搬送中に
記録用紙12が開口部に接触して廃液により汚れる可能
性を低減しつつ、記録用紙12の幅方向にプリンタ1を
小型化することも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
記載のインクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受容装
置によれば、比較的小さい開口を規定する予備吐出用開
口部の存在により、ユーザがこれらの開口を介して廃液
受容部に指を触れ難くすること又は触れられないように
することができ、ユーザの指を汚す可能性を低減し得
る。更に、印字の対象たる用紙を汚す可能性を低減しつ
つ当該廃液受容装置を用紙の搬送路に面して設けること
も可能となる。
【0038】請求項2に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置によれば、複数のインクジェ
ットヘッドが予備吐出を行うと、開口に連通する廃液受
容ケースの内部に入れられた廃液吸収体に吸収されるの
で、廃液を効率的に且つ安全に溜めておくことができ
る。
【0039】請求項3に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置によれば、予備吐出されたイ
ンクは、予備吐出用開口部と一体的に作られた廃液受容
ケースの内部に入れられた廃液吸収体に廃液として受容
されるので、廃液で汚れた開口部及び廃液ケースを簡単
に取り替える構成を採用でき、安価な廃液受容装置の製
造が可能となる。
【0040】請求項4に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置によれば、予備吐出されたイ
ンクは、予備吐出用開口部から取り外し可能に構成され
た廃液受容ケースの内部に入れられた廃液吸収体に廃液
として受容されるので、廃液で汚れた廃液ケースを簡単
に取り替える構成を採用でき、安価な廃液受容装置の製
造が可能となる。
【0041】請求項5に記載のインクジェットヘッドの
予備吐出用の廃液受容装置によれば、開口は、用紙の搬
送路に面して設けられているにも拘わらず、比較的小さ
いので通常の印字の時に搬送される用紙がこれらの開口
の上を通過する際に、これらの開口を介して廃液受容部
に接触し難くすること又は接触できないようにすること
ができ、プリンタの用紙の搬送方向についての小型化を
促進できる。
【0042】以上の結果、本発明により、予備吐出によ
り高品質印字を行いつつ、ユーザの指や用紙が汚れる事
態を防ぎ、しかもプリンタ等の画像形成装置の小型化に
適したインクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受容装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるカラー用のインク
ジェット型プリンタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェット型プリンタに備えられる
廃液受容装置の斜視図である。
【図3】図1のインクジェット型プリンタに備えられる
インク噴射ヘッドユニットの正面図である。
【図4】図1のインクジェット型プリンタに備えらた廃
液受容装置の平面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図をインク噴射ヘッドユニッ
トと共に示す断面図である。
【符号の説明】
1…インクジェット型プリンタ 1a…プリンタ本体のプレート部 2…プラテン 3…フレーム 4…インク噴射ヘッド 5…キャリッジ 6…ガイドロッド 7…プーリー 8…プーリー 9…タイミングベルト 10…駆動モータ 11…噴射ノズル 12…記録用紙 13…回復装置 14…キャップ部材 15…カム 16…ポンプ 17…チューブ 18…廃液フォーム 19…ワイパーブレード 24…キャップ部材 30…廃液受容装置 31…開口部 31a…開口 31b…枠部 32…廃液受容部 33…廃液受容ケース 34…廃液フォーム 40…インク噴射ヘッドユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のヘッドピッチで配列された複数の
    インクジェットヘッドにより予備吐出されたインクから
    なる廃液を受容するための廃液受容装置であって、 前記所定のヘッドピッチで配列されており、前記複数の
    インクジェットヘッドが所定の予備吐出位置に来た際
    に、前記複数のインクジェットヘッドのインク噴射面に
    対し夫々対向する複数の開口を規定する予備吐出用開口
    部と、 前記複数の開口に連通するように前記予備吐出用開口部
    に接続されており、前記複数の開口を夫々介して前記イ
    ンク噴射面から夫々噴射されるインクを受容する廃液受
    容部とを備えたことを特徴とするインクジェットヘッド
    の予備吐出用の廃液受容装置。
  2. 【請求項2】 前記廃液受容部は、前記予備吐出用開口
    部に接続された廃液受容ケースと、該廃液受容ケースの
    内部に入れられた廃液吸収体とを備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェットヘッドの予備吐出用
    の廃液受容装置。
  3. 【請求項3】 前記予備吐出用開口部と前記廃液受容ケ
    ースとは、同一材料から一体的に作られていることを特
    徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッドの予備
    吐出用の廃液受容装置。
  4. 【請求項4】 前記予備吐出用開口部と前記廃液受容ケ
    ースとは、相互に取り外し可能に構成されていることを
    特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッドの予
    備吐出用の廃液受容装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の開口は、前記インクジェット
    ヘッドが印字する用紙の搬送路に面して設けられること
    を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のイ
    ンクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受容装置。
JP21718296A 1996-08-19 1996-08-19 インクジェットヘッドの予備吐出用の廃液受容装置 Pending JPH1058704A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6779860B1 (en) 1998-11-12 2004-08-24 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording apparatus
CN100352656C (zh) * 2004-03-29 2007-12-05 明基电通股份有限公司 喷墨头的清洁装置与清洁方法及其集墨装置
CN107498999A (zh) * 2017-10-07 2017-12-22 李星 立式喷绘打印用废墨回收盒
US10807371B2 (en) 2018-04-27 2020-10-20 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus

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