JPH1058342A - 筒体内嵌合物取り外し装置 - Google Patents

筒体内嵌合物取り外し装置

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JPH1058342A
JPH1058342A JP22355096A JP22355096A JPH1058342A JP H1058342 A JPH1058342 A JP H1058342A JP 22355096 A JP22355096 A JP 22355096A JP 22355096 A JP22355096 A JP 22355096A JP H1058342 A JPH1058342 A JP H1058342A
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JP
Japan
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fitting
frame
jack
cylinder
cylindrical body
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JP22355096A
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English (en)
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Hiroyuki Kimoto
裕之 木元
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  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キングピン等は、ハンマーによる衝撃力では
なかなか取り外せず、また、打つべき部位を正確に決め
るのも困難で作業効率が良くない。 【解決手段】 枠体10における上部枠材11に油圧型
だるまジャッキ110を吊り下げ保持可能な筒状部材2
0を装着するとともに、下部枠材12にはキングピン1
03などを押し出し可能とする貫通孔40を形成してお
き、同枠体10内に前輪車軸部100を挿入するととも
にアダプタ30をキングピン103の上面に載置し、さ
らに同アダプタ30と上部枠材11との間で上記油圧型
だるまジャッキ110を伸張させれば、キングピン10
3が貫通孔40内に押し出されてくる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キングピンやトル
クロッドピンのように筒体内に強固に嵌合しながら押し
込まれている嵌合物を取り外す筒内嵌合物取り外し装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の車軸部材にはキングピンがは
め込まれている。このキングピンを取り外す場合、同キ
ングピンの一端をハンマーで強く打ち、他方へ押し出し
ている。また、リーフスプリング端部からスプリングピ
ンを取り外す場合や、トルクロットからトルクロットピ
ンを取り外す場合等にも、それぞれ同様に行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】筒体内面に強く嵌合し
ている嵌合物の場合、上述したようにしてハンマーで強
く打ち出すという衝撃的な力ではなかなか取り外すこと
ができず、打つべき部位を正確に定める困難さもあって
作業効率がよくなかった。本発明は、上記課題をかんが
みてなされたもので、筒体内に嵌合している嵌合物を容
易に取り外すことが可能な筒体内嵌合物取り外し装置の
提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる本発明は、嵌合物を挿通された筒
体を挿入可能な枠体と、上記嵌合物の軸線上であって上
記筒体と当該枠体との間に介在せしめるようにジャッキ
を装着可能なジャッキ保持部と、上記嵌合物の軸線上で
あって上記筒体あるいは嵌合物と上記枠体との間に介在
せしめるようにジャッキを装着可能なジャッキ保持部
と、上記筒体から上記嵌合物を相対的に押し出し可能な
空間を形成する押し出し空間形成構造とを具備する構成
としてある。
【0005】かかる構成からなる本発明によれば、枠体
内では嵌合物の軸線上で筒体とジャッキとが一直線上に
並ぶ。このとき、空間形成構造により筒体に対して嵌合
物を押し出し可能な空間が形成されている。すなわち、
ジャッキが嵌合物に当接しているならば筒体は移動させ
ることなくこの嵌合物を押し出せるように筒体における
ジャッキとは反対の側に空間が形成され、ジャッキが筒
体に当接しているならば嵌合物は移動させることなく同
筒体だけを移動させて相対的に嵌合物を移動させるよう
にジャッキの側に嵌合物が入り込める凹部のような空間
が形成されることになる。従って、ジャッキが嵌合物に
当接しているならば、ジャッキを伸長させると筒体が所
定位置に保持されつつ嵌合物は強く押し出され、上記空
間へと移動する。一方、ジャッキが筒体に当接している
ならば、嵌合物は枠体などによって保持されており、ジ
ャッキを伸長させると筒体が強く押され、内側の嵌合物
がジャッキの側に形成されている上記空間内へと移動す
る。
【0006】ここにおいて、ジャッキは筒体あるいは嵌
合物に対して直に当接していてもよいが、請求項2にか
かる発明においては、請求項1に記載の筒体内嵌合物取
り外し装置において、上記嵌合物または上記筒体と上記
ジャッキとの間に配置されて相対的に同嵌合物を上記筒
体から押し出し可能なアダプタを有する構成としてもよ
い。ジャッキの形状が筒体あるいは嵌合物に当接して押
し出し可能な形状であるとは限らないため、対象物に応
じた形状のアダプタを介在させて押し出したい対象物に
だけ当接させるようになる。従って、かかるアダプタ
は、一端をジャッキに当接され、多端を上記嵌合物か筒
体に当接されるものであればよい。
【0007】上記枠体は、上記ジャッキと筒体とを嵌合
物の軸線上に並べつつ外側で保持させるようなものであ
ればよい。従って、矩形枠状であったり、楕円形である
など、適宜変更可能である。また、完全に閉じた枠体で
もよいし、一部が開いた枠体でも構わない。むろん、角
パイプ、円筒パイプ、H型鋼、C型鋼など、任意の素材
で構成可能である。上記ジャッキは、上記枠体内で伸張
及び収縮可能なものであればよく、油圧型シリンダを用
いるものであっても良いし、パンタグラフ型のジャッキ
など、適宜変更可能である。
【0008】上記ジャッキ保持部は、上記枠体に上記ジ
ャッキを装着させるものであればよく、形状などは適宜
変更可能である。その一例として、請求項3にかかる発
明は、請求項1または請求項2に記載の筒体内嵌合物取
り外し装置において、上記ジャッキ保持部は、上記枠体
の内周面側にはだるま型油圧ジャッキのピストン頭部下
側の細径部をはめ込んで吊り下げ保持可能な切り欠き部
を有する構成としてある。
【0009】かかる構成からなる本発明によれば、だる
ま型油圧ジャッキのピストン頭部は、端部が幅広でその
下側に細径部が形成されている。従って、この端部を上
記切り欠き部にはめ込めば、幅広の端部が引っかかる。
すると、相対的に本来のピストン部が枠体に対して伸張
及び収縮移動することになる。このとき、枠体に直接切
り欠き部を形成しても構わないが、同枠体と上記だるま
型油圧ジャッキとの間に別個の部材を装着し、この部材
には同切り欠き部を形成してもよい。むろん、だるま型
油圧ジャッキ以外のものにおいては、ジャッキの側にか
かる切り欠き部があり、ジャッキ保持部の側に先端が幅
広となる突起を形成したり、あるいはジャッキの頭部を
引っかけるフックのようなものを形成してもよい。
【0010】一方、ジャッキ保持部は、必ずしも一定個
所でジャッキを支持する必要はない。この一例として、
請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3に記載の
筒体内嵌合物取り外し装置において、上記ジャッキ保持
部は、上記枠体に沿ってスライド可能に形成されている
構成としてある。嵌合物を挿通された筒体を枠体に挿入
するとき、必ずしも嵌合物が枠体内の中央位置に納まる
とは限らない。このような場合に、ジャッキ保持部がス
ライドすれば、保持されているジャッキもスライドして
嵌合物の軸線上に移動することになる。
【0011】ジャッキ保持部が枠体に沿ってスライドす
るためには、筒状となって枠体を形成する一片を挿通せ
しめておくなど、適宜変形可能である。筒状にしておく
場合、閉じた枠体であれば外れなくなり、紛失したりす
るなどの不具合がない。また、ボルトなどを使用して所
定位置で枠体に固定可能とすることもできる。ところ
で、上記アダプタは、一端をジャッキに当接され、多端
を上記嵌合物か筒体に当接されるものであればよい。
【0012】上記嵌合物を上記筒体から相対的に押し出
し可能なものであれば構わない。同嵌合物の挿通されて
いる上記筒体に形成された挿通孔へ挿通可能に形成され
たものであっても良いし、上記筒体のみを外側へ押しや
るように筒状に形成されたものであっても良い。上記空
間形成構造は、上記筒体から上記嵌合物を相対的に押し
出し可能な空間を形成するものであればよい。相対的に
押し出しできればよく、筒体を保持して嵌合物を押し出
すための空間でもよいし、嵌合物を保持して筒体を移動
させることにより同嵌合物を筒体から押し出すための空
間でもよい。
【0013】前者に示す一例として、請求項5にかかる
発明は、請求項1〜請求項4に記載の筒体内嵌合物取り
外し装置において、上記押し出し空間形成構造は、上記
枠体から上記筒体あるいは嵌合物を浮かせて当接せしめ
る台座を有する構成としてある。かかる構成からなる本
発明によれば、台座によって枠体から筒体あるいは嵌合
物を浮かせているため、台座にて支持されていない嵌合
物あるいは筒体はジャッキが伸張するときにこの浮いて
いる側の空間内に押し出される。
【0014】かかる台座は、枠体から筒体あるいは嵌合
物を浮かせて支持できるものであればよく、適宜変形可
能である。従って、台座自体は枠体と半固定的なもので
も、容易に脱着可能なものでもよく、また、筒体の形状
などに応じた取り替え可能なものでもよい。また、他の
一例として、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求
項5に記載の筒体内嵌合物取り外し装置において、上記
押し出し空間形成構造は、上記枠体の内周面にて内外方
向に向けて貫通して上記嵌合物が進入可能な貫通孔を有
する構成としてある。
【0015】かかる構成からなる本発明によれば、嵌合
物を貫通孔に位置合わせし、ジャッキを嵌合物につき当
てて伸張させると、筒体は枠体に当接して保持され、嵌
合物だけが貫通孔内に押し出される。貫通孔は、少なく
とも枠体の内側に開口していればよく、枠体の内周面に
て嵌合物が進入可能であればよい。従って、必ずしも嵌
合物の全体が貫通孔可能でなくても先端だけが貫通可能
な形成であればよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、枠体内に
ジャッキとともに挿入し、ジャッキを伸張させて押し出
すため、衝撃力では取り外しにくい筒体内の嵌合物を容
易に押し出すことが可能な筒体内嵌合物取り外し装置を
提供することができる。また、基本的な構造物が枠体で
あるため、持ち運びも容易である。また、請求項2にか
かる発明によれば、対象物によってアダプタを取り替え
ればよく、どのような対象物であっても容易に取り外し
可能となる。
【0017】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
どの自動車整備工場にもあるだるま型油圧ジャッキのピ
ストン頭部を容易に係止させることができ、作業が簡易
になるし、ジャッキの入手も容易である。さらに、請求
項4にかかる発明によれば、筒体や嵌合物の位置に応じ
て容易にジャッキを嵌合物の軸線上に移動させることが
でき、多種の対象物に対して伸張する力を有効に伝える
ことができる。さらに、請求項5にかかる発明によれ
ば、台座というシンプルな構成物により筒体や嵌合物を
枠体から浮かせて保持することができ、各種の形状に容
易に対応させることができる。また、筒体などが枠体の
上に乗せることができないものや乗せることができても
不安定であるものでも安定して枠体内に設置することが
できる。
【0018】そして、請求項6にかかる発明によれば、
枠体に貫通孔を形成しておくだけなので、構成が極めて
簡易であり、また、台座等がなくてよいので持ち運びも
容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる筒体内嵌合物取り外し装置を適用した自動車用工具
を斜視図により示しており、また、図2は同装置を分解
斜視図により示している。
【0020】同図において、枠体10は断面コの字形の
鋼材をそれぞれ外側に開口させつつ矩形枠形に溶接して
形成されており、上部枠材11と下部枠材12と側部枠
材13,13とから構成されている。ここにおいて、コ
の字形の鋼材における並行辺を翼辺と呼び、各翼辺を連
結する辺を基辺と呼ぶことにすると、上部枠材11につ
いては、長さ方向に向けて翼辺と平行に二枚の上部補強
材11a,11aを基辺に対して垂直に溶接していると
ともに、当該上部枠材11の開口部を板状の蓋体11b
で閉口している。また、下部枠材12については、翼辺
間を連結するように基辺に垂直に下部補強材12a,1
2aを溶接している。さらに、下部枠材12における両
翼辺の外面から側部枠材13,13の下端部分にかけて
その外面にはコの字型の下端部補強材14,14を溶接
している。
【0021】この枠体10には、図3に示すように、前
輪車軸部100を挿入可能となっている。この前輪車軸
部100は、図4及び図5に示すように、車体幅方向に
延設される前輪フレーム部材101と、この前輪フレー
ム部材101の端部に対して側方から装着されつつ上下
方向に挟み込む前輪車軸部材102とを備えているとと
もに、上下方向にキングピン103を貫通せしめて構成
されている。なお、これらの他にもスペーサ104,1
04およびキングピンブッシュ105,105などが備
えられている。同キングピン103は前輪フレーム部材
101の端部と前輪車軸部材102とに形成された同軸
状の貫通孔101a,102aに対して挿入されている
が、貫通孔101aについては回転可能となっており、
貫通孔102aについては回転不能に嵌合している。す
なわち、この意味で前輪車軸部材102が本発明の筒体
を構成し、キングピン103が嵌合物を構成している。
むろん、筒体や嵌合物やこれらに限定されるはずもな
く、例えば、図6に示すトルクロッド106とトルクロ
ッドピン107であったり、リーフスプリング108と
リーフスプリングピン109であったりするなど、各種
の筒体や嵌合物を適用可能である。
【0022】本実施形態においては、取り外す嵌合物が
キングピン103であり、かかるキングピン103がは
め込まれている前輪車軸部100に合わせて枠体10を
形成している。しかし、取り外す嵌合物と筒体とに合わ
せて枠体10を形成すればよい。また、この意味で枠体
10は必ずしも矩形状である必要もなく、他の形状、例
えば円形、三角形、六角形などとすることも不可能では
ない。特に、嵌合物が嵌合している筒体の形状に合わせ
て特化した形状とさせたようなものでも構わない。一
方、上記枠体10としては必ずしも完全に閉じた枠体で
無くても良く、前輪車軸部100の突部の位置に応じて
一部が開いた枠体でも構わない。むろん、断面コの字形
の鋼材に限らず、任意の素材で構成可能であり、例え
ば、角パイプ、円筒パイプ、H型鋼、C型鋼等であって
も構わない。
【0023】また、本実施形態においては、上部補強材
11a,11aや下部補強材12a,12aや下端部補強
材14,14にて補強しているが、必要となる強度に応
じて素材を変えたり、補強材を使用するようにすればよ
く、各辺の素材に十分な強度を得られている場合におい
ては省略することもできる。上部枠材11には筒状部材
20を挿通させている。同筒状部材20は上部枠材11
に挿通させつつスライド可能な内径の角筒部材で形成さ
れ、枠体10内面に対面する下面には長さ方向の端部か
ら切り欠き21を形成してある。この切り欠き21は、
だるま型油圧ジャッキ110におけるピストン111を
係止することができるようにするものであり、同ピスト
ン111は全体の径に比べて端部111aだけが太径と
なっており、細径の胴部111bを切り欠き21に入れ
ると太径の端部111aが引っかかって当該だるま型油
圧ジャッキ110は吊り下げ状態となって保持される。
【0024】すなわち、本実施形態においては、この筒
状部材20がジャッキ保持部を構成している。ジャッキ
保持部は少なくともジャッキを保持できればよく、切り
欠き21に限らず、ジャッキの形状に応じて適宜変形可
能である。また、上部枠材11に対してスライド可能と
なっているが、固定位置に保持できるようにしても良
い。ただし、スライド可能としておくと、取り外す嵌合
物の位置に応じて位置調整できるようになる。むろん、
ジャッキについては、だるま型油圧ジャッキ110以外
にもパンタグラフジャッキなど適宜変更可能である。
【0025】ところで、本実施形態の場合、嵌合物であ
るキングピン103に対応してアダプタ30を用意して
ある。このアダプタ30は、図9に示すように、上部に
比べて下部がわずかに細径となった二段の円柱体であ
り、下部の細径部分31はキングピン103の径に合わ
せてあり、上部の太径部分32はキングピンブッシュ1
05の径に合わせてある。すなわち、このアダプタ30
をキングピン103と上記だるま型油圧ジャッキ110
におけるシリンダ部112との間に介在させることによ
り、後述するようにしてキングピン103だけを押し出
せるようにしている。
【0026】かかるアダプタ30は取り外す筒体やジャ
ッキの形状に応じて使用したり使用しなかったりすれば
よく、必ずしも必要なものではない。また、使用する場
合には位置ずれしないようにキングピン103等に対し
て横方向へのずれを規制する凹凸係合構造を形成してお
いても良い。また、前輪車軸部100が枠体10内で載
置される下部枠材12には上記キングピン103に対応
する位置に貫通孔40を形成してある。すなわち、後述
するようにして同キングピン103が押し出せるように
するものであり、同貫通孔40が押し出し空間形成構造
を構成している。
【0027】筒体から嵌合物を押し出すときには両者に
相対的な移動があるわけであり、この意味では必ずしも
嵌合物が移動するのではなく、筒体の側が移動しても良
い。従って、嵌合物がもともと下方に突出していれば筒
体を押し下げられればよい。このとき嵌合物は上方に押
し出されることになるので、アダプタ30が嵌合物に対
面する凹部を備え、周縁で筒体に当接するような構造と
することができる。この場合はかかる凹部の構造が押し
出し空間形成構造を構成する。
【0028】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。枠体10内に前輪車軸部100を挿入し、
だるま型油圧ジャッキ110を枠体10の上部枠材11
に装着されている筒状部材20に吊り下げる。すなわ
ち、ピストン111の端部111aを筒状部材20の切
り欠き21に引っかける。前輪車軸部100はキングピ
ン103の下面が枠体10における下部枠材12に形成
されている貫通孔40に対面するように位置合わせし、
さらにキングピン103の上面にアダプタ30を載置す
る。
【0029】この状態で枠体10内ではキングピン10
3とアダプタ30とだるま型油圧ジャッキ110とが一
軸上に並ぶように筒状部材20のスライド位置を調整す
る。また、だるま型油圧ジャッキ110のピストン11
1を回転させるとネジ構造によって伸縮するため、これ
らが密着するように長さ調整する。このようにして調整
が終了した状態を図10に示している。この後、だるま
型油圧ジャッキ110のポンプ部113を駆動するとピ
ストン111が伸張し、上部枠材11の下面に突き当た
るとシリンダ部112が下方に強く押し出される。この
力はアダプタ30を介してキングピン103を押し下げ
ようと作用する。キングピン103はキングピンブッシ
ュ105を介して前輪車軸部100の前輪車軸部材10
2に嵌合しているため、前輪車軸部100が枠体10の
下部枠材12に押し付けられる。しかし、枠体10を押
し広げることはできないため、キングピン103は前輪
車軸部材102から滑り出て相対的に貫通孔40内へと
抜け出てくる。この状態を図11に示している。
【0030】キングピン103が適当長さだけ突き出た
ら、だるま型油圧ジャッキ110の油圧を抜き、前輪車
軸部100を枠体10から抜き出し、図示しないハンマ
ーでキングピン103を打てば簡単に取り外せる。次
に、トルクロッド106とトルクロッドピン107の場
合について説明する。トルクロッドピン107は大きい
ため、貫通孔40では十分な押し出し空間を形成できな
い。従って、図12に示す台座41を使用する。台座4
1は下部枠材12の幅よりもわずかに長く、長い部分で
下方に突出することにより同下部枠材12に対して上面
と両側面との三面で当接して座りが良くなっている。一
方、アダプタ33はトルクロッドピン107が上面に突
出しているため、下方に開口する凹部33aを形成して
ある。そして、枠体10内で台座41,41を下部枠材
12の両はじに設置し、トルクロッド106を同台座4
1,41上に載置してアダプタ33を上方から装着す
る。この状態を図13に示している。後は、前輪車軸部
100と同様にしてだるま型油圧ジャッキ110を伸張
させると、図14に示すように、アダプタ33を介して
トルクロッドピン107を押し下げる。
【0031】そして、リーフスプリング108とリーフ
スプリングピン109の場合は、図15に示すように、
前輪車軸部100と同様に枠体10内にてリーフスプリ
ング108を寝かせて挿入し、リーフスプリングピン1
09とアダプタ34とだるま型油圧ジャッキ110とが
一直線に並ぶようにする。そして、だるま型油圧ジャッ
キ110を伸張させると、同アダプタ34を介してリー
フスプリングピン109とブッシュ109aとが貫通孔
40内に押し出される。
【0032】このように、枠体10における上部枠材1
1にだるま型油圧ジャッキ110を吊り下げ保持可能な
筒状部材20を装着するとともに、下部枠材12にはキ
ングピン103などを押し出し可能とする貫通孔40を
形成しておき、同枠体10内に前輪車軸部100を挿入
するとともにアダプタ30をキングピン103の上面に
載置し、さらに同アダプタ30と上部枠材11との間で
上記だるま型油圧ジャッキ110を伸張させれば、キン
グピン103が貫通孔40内に押し出されてくる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる筒体内嵌合物取り
外し装置を適用した自動車工具の斜視図である。
【図2】同自動車工具の分解斜視図である。
【図3】同自動車工具の使用状態の正面図である。
【図4】前輪車軸部の分解斜視図である。
【図5】同前輪車軸部における組立状態の正面図であ
る。
【図6】トルクロッドの分解斜視図である。
【図7】リーフスプリングの分解斜視図である。
【図8】だるま型油圧ジャッキの斜視図である。
【図9】アダプタの斜視図である。
【図10】本自動車工具の使用開始状態の概略断面図で
ある。
【図11】同自動車工具の使用中状態の概略断面図であ
る。
【図12】台座を使用した状態の自動車工具の斜視図で
ある。
【図13】台座を使用してトルクロッドピンを取り外す
状態を示す本自動車工具の正面図である。
【図14】台座を使用してトルクロッドピンを取り外し
ている状態を示す同自動車工具の正面図である。
【図15】リーフスプリングピンを取り外す状態を示す
本自動車工具の正面図である。
【図16】リーフスプリングピンを取り外している状態
を示す同自動車工具の正面図である。
【符号の説明】
10…枠体 20…筒状部材 30,33,34…アダプタ 40…貫通孔 41…台座 110…だるま型油圧ジャッキ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嵌合物を挿通された筒体を挿入可能な枠
    体と、 上記嵌合物の軸線上であって上記筒体あるいは嵌合物と
    上記枠体との間に介在せしめるようにジャッキを装着可
    能なジャッキ保持部と、 上記筒体から上記嵌合物を相対的に押し出し可能な空間
    を形成する押し出し空間形成構造とを具備することを特
    徴とする筒体内嵌合物取り外し装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の筒体内嵌合物取り
    外し装置において、上記嵌合物または上記筒体と上記ジ
    ャッキとの間に配置されて相対的に同嵌合物を上記筒体
    から押し出し可能なアダプタを有することを特徴とする
    筒体内嵌合物取り外し装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または2に記載の筒体内嵌
    合物取り外し装置において、上記ジャッキ保持部は、上
    記枠体の内周面側にはだるま型油圧ジャッキのピストン
    頭部下側の細径部をはめ込んで吊り下げ保持可能な切り
    欠き部を有することを特徴とする筒体内嵌合物取り外し
    装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜3に記載の筒体内嵌合物
    取り外し装置において、上記ジャッキ保持部は、上記枠
    体に沿ってスライド可能に形成されていることを特徴と
    する筒体内嵌合物取り外し装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4に記載の筒体内
    嵌合物取り外し装置において、上記押し出し空間形成構
    造は、上記枠体あるいは嵌合物から上記筒体を浮かせて
    当接せしめる台座を有することを特徴とする筒体内嵌合
    物取り外し装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5に記載の筒体内
    嵌合物取り外し装置において、上記押し出し空間形成構
    造は、上記枠体の内周面にて内外方向に向けて貫通して
    上記嵌合物が進入可能な貫通孔を有することを特徴とす
    る筒体内嵌合物取り外し装置。
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