JPH1056623A - 画像表示変換装置 - Google Patents
画像表示変換装置Info
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- JPH1056623A JPH1056623A JP9113732A JP11373297A JPH1056623A JP H1056623 A JPH1056623 A JP H1056623A JP 9113732 A JP9113732 A JP 9113732A JP 11373297 A JP11373297 A JP 11373297A JP H1056623 A JPH1056623 A JP H1056623A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 チラつきの低減とともに、フォーマットの異
なる画像データの拡大・縮小・合成を行い柔軟な画像表
示を、ハードウェアコストを抑えて行うことを目的とす
る。 【解決手段】 フォーマットの異なる画像データのフォ
ーマットを変換装置3で変換して揃え、後段の垂直フィ
ルタ装置4,水平フィルタ装置5を用いてチラつきの低
減のための補間と、画像サイズ変更に伴う拡大縮小のた
めの補間処理を行うことでハードウェアを兼用する。
なる画像データの拡大・縮小・合成を行い柔軟な画像表
示を、ハードウェアコストを抑えて行うことを目的とす
る。 【解決手段】 フォーマットの異なる画像データのフォ
ーマットを変換装置3で変換して揃え、後段の垂直フィ
ルタ装置4,水平フィルタ装置5を用いてチラつきの低
減のための補間と、画像サイズ変更に伴う拡大縮小のた
めの補間処理を行うことでハードウェアを兼用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示変換装置に
関し、特にコンピュータやデジタルAV機器,ケーブル
TV( テレビジョン)等で使用するグラフィックス画
像,動画画像の表示の際のフォーマット(属性)を変更
するものに関するものである。
関し、特にコンピュータやデジタルAV機器,ケーブル
TV( テレビジョン)等で使用するグラフィックス画
像,動画画像の表示の際のフォーマット(属性)を変更
するものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像表示変換装置としては、例え
ば本願出願人が先に出願している特開平8−24242
7号(特願平7−44015号)がある。以下、この画
像表示変換装置について図13を用いて説明する。図1
3において101は画像データ(R, G, B)を出力す
る表示制御装置、3は画像データ(R, G, B)を受け
てこれをYUV形式の信号に変換する変換装置、4は垂
直フィルタ装置、5は水平フィルタ装置、8は垂直フィ
ルタ装置4と水平フィルタ装置5の出力を受けて合成す
る表示装置、401は変換装置3から出力された1ライ
ン分のデータを蓄積する第1の垂直フィルタバッファ、
402は第1の垂直フィルタバッファ401から出力さ
れた1ライン分のデータを蓄積する第2の垂直フィルタ
バッファである。
ば本願出願人が先に出願している特開平8−24242
7号(特願平7−44015号)がある。以下、この画
像表示変換装置について図13を用いて説明する。図1
3において101は画像データ(R, G, B)を出力す
る表示制御装置、3は画像データ(R, G, B)を受け
てこれをYUV形式の信号に変換する変換装置、4は垂
直フィルタ装置、5は水平フィルタ装置、8は垂直フィ
ルタ装置4と水平フィルタ装置5の出力を受けて合成す
る表示装置、401は変換装置3から出力された1ライ
ン分のデータを蓄積する第1の垂直フィルタバッファ、
402は第1の垂直フィルタバッファ401から出力さ
れた1ライン分のデータを蓄積する第2の垂直フィルタ
バッファである。
【0003】表示制御装置101は画像メモリに格納さ
れている画像データ(RGB)を表示装置8の表示速度
に合わせて水平方向にスキャンし出力する。しかしこの
ままでは表示装置8としてRGB専用のモニタが必要と
なるので、変換装置3によってRGBフォーマットから
TVなどで採用されているYUVフォーマットに変換す
る。
れている画像データ(RGB)を表示装置8の表示速度
に合わせて水平方向にスキャンし出力する。しかしこの
ままでは表示装置8としてRGB専用のモニタが必要と
なるので、変換装置3によってRGBフォーマットから
TVなどで採用されているYUVフォーマットに変換す
る。
【0004】また画像データの加工において、RGBフ
ォーマットでは(赤,緑,青)の3系統全てに対して同
じ処理をしなければならないのに対し、YUVフォーマ
ットでは、人間が色情報の変化には鈍いという視覚特性
を利用して、輝度Y,色差U,色差Vの3系統のうち、
輝度Yだけ処理する、あるいは色差U,色差Vを間引い
て処理することができる。これは、実装するハードウェ
アコストを低減できるので有用である。
ォーマットでは(赤,緑,青)の3系統全てに対して同
じ処理をしなければならないのに対し、YUVフォーマ
ットでは、人間が色情報の変化には鈍いという視覚特性
を利用して、輝度Y,色差U,色差Vの3系統のうち、
輝度Yだけ処理する、あるいは色差U,色差Vを間引い
て処理することができる。これは、実装するハードウェ
アコストを低減できるので有用である。
【0005】次にTV特有のインターレース表示による
フリッカ(ちらつき)を抑えるため垂直フィルタ装置4
では、ローパスフィルタをかけて高周波成分を落とし隣
り合うラインの輝度差を軽減させる。フリッカは、暗い
光の点滅は30Hzで、明るい光の点滅は60Hz以下
の周期で、その点滅を知覚するという人間の性質から生
じる。インターレース表示装置に、コンピュータ画面の
ように隣り合うラインの輝度の差が大きいものを表示さ
せると、インターレース表示装置では飛び越し走査を行
っているため、そこでは30Hzで点滅することにな
り、知覚されフリッカとなる。
フリッカ(ちらつき)を抑えるため垂直フィルタ装置4
では、ローパスフィルタをかけて高周波成分を落とし隣
り合うラインの輝度差を軽減させる。フリッカは、暗い
光の点滅は30Hzで、明るい光の点滅は60Hz以下
の周期で、その点滅を知覚するという人間の性質から生
じる。インターレース表示装置に、コンピュータ画面の
ように隣り合うラインの輝度の差が大きいものを表示さ
せると、インターレース表示装置では飛び越し走査を行
っているため、そこでは30Hzで点滅することにな
り、知覚されフリッカとなる。
【0006】従って垂直フィルタ装置4は3タップ、即
ち垂直方向に見て連なる3点の画像データ(ピクセル)
に対してローパスフィルタをかけるため、水平方向のデ
ータが3ライン分必要となる。第1の垂直フィルタバッ
ファ401と第2の垂直フィルタバッファ402は水平
方向のデータを2ライン分を保存する。その2ライン分
のデータと次に来るデータが垂直フィルタ装置4の処理
の対象となる。次に来るデータは第1の垂直フィルタバ
ッファ401に入れ、同時に第1の垂直フィルタバッフ
ァ401のデータは第2の垂直フィルタバッファ402
に送られるので、常に最新ラインデータが確保される。
以上のようにして1ラインずつズラして垂直方向に連な
る3点の画像データに対してローパスフィルタをかけ
る。この従来例ではYUVのうちの輝度Y成分だけをフ
ィルタリングするようにしてハードウェアコストを低減
するようにしている。
ち垂直方向に見て連なる3点の画像データ(ピクセル)
に対してローパスフィルタをかけるため、水平方向のデ
ータが3ライン分必要となる。第1の垂直フィルタバッ
ファ401と第2の垂直フィルタバッファ402は水平
方向のデータを2ライン分を保存する。その2ライン分
のデータと次に来るデータが垂直フィルタ装置4の処理
の対象となる。次に来るデータは第1の垂直フィルタバ
ッファ401に入れ、同時に第1の垂直フィルタバッフ
ァ401のデータは第2の垂直フィルタバッファ402
に送られるので、常に最新ラインデータが確保される。
以上のようにして1ラインずつズラして垂直方向に連な
る3点の画像データに対してローパスフィルタをかけ
る。この従来例ではYUVのうちの輝度Y成分だけをフ
ィルタリングするようにしてハードウェアコストを低減
するようにしている。
【0007】垂直方向にローパスフィルタをかけると同
時に、水平方向も水平フィルタ装置5によってローパス
フィルタをかける。これはTVなどの表示装置は隣り合
う画素の色情報の分解能が十分でないため、それ以上の
細かさをもった画像を表示させるとき、色むらが生じて
しまうためである。そこで水平方向にYUVのうち、色
差UV成分だけをフィルタリングする。垂直方向のフィ
ルタリングと違ってここでは水平方向にスキャンされた
データを処理すればよいので、垂直フィルタバッファ4
01,402のようなバッファは必要ない。
時に、水平方向も水平フィルタ装置5によってローパス
フィルタをかける。これはTVなどの表示装置は隣り合
う画素の色情報の分解能が十分でないため、それ以上の
細かさをもった画像を表示させるとき、色むらが生じて
しまうためである。そこで水平方向にYUVのうち、色
差UV成分だけをフィルタリングする。垂直方向のフィ
ルタリングと違ってここでは水平方向にスキャンされた
データを処理すればよいので、垂直フィルタバッファ4
01,402のようなバッファは必要ない。
【0008】最終的に垂直フィルタ装置4が出力する輝
度Y成分と、水平フィルタ装置5が出力する色差UV成
分とを合わせ、表示装置8に出力することで、フリッカ
のない鮮明な画像に変換することができる。以上の構成
によって、表示装置の特性に合った画像データの変換機
能が実現する。
度Y成分と、水平フィルタ装置5が出力する色差UV成
分とを合わせ、表示装置8に出力することで、フリッカ
のない鮮明な画像に変換することができる。以上の構成
によって、表示装置の特性に合った画像データの変換機
能が実現する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像表示変換装
置は以上のように構成されており、ピクセル比が等しい
もの同士ならこれらをオーバレイ表示することは可能で
あるが、例えば、VGA画像とMPEG画像のようにピ
クセル比の異なる画像同士をオーバレイ表示することは
上記のような構成では不可能である。また、元画像を任
意の大きさに縮小拡大して表示装置の画面のピクセル比
に合わせるためには画像の補間を行うフィルタとバッフ
ァの追加が必要となり、ハードウェアコストが高くなる
などの問題点が生じる。
置は以上のように構成されており、ピクセル比が等しい
もの同士ならこれらをオーバレイ表示することは可能で
あるが、例えば、VGA画像とMPEG画像のようにピ
クセル比の異なる画像同士をオーバレイ表示することは
上記のような構成では不可能である。また、元画像を任
意の大きさに縮小拡大して表示装置の画面のピクセル比
に合わせるためには画像の補間を行うフィルタとバッフ
ァの追加が必要となり、ハードウェアコストが高くなる
などの問題点が生じる。
【0010】本発明は上記問題点に鑑み、複数の画像を
同時に処理して重ね合わせ、しかも複数の出力先への分
配を可能とするとともに、任意の拡大縮小とフリッカの
低減を水平と垂直のフィルタのみで行い、ハードウェア
コストを最小限に抑えることができる画像表示変換装置
を提供することを目的とする。
同時に処理して重ね合わせ、しかも複数の出力先への分
配を可能とするとともに、任意の拡大縮小とフリッカの
低減を水平と垂直のフィルタのみで行い、ハードウェア
コストを最小限に抑えることができる画像表示変換装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【発明を解決するための手段】この発明に係る画像表示
変換装置は、画像データを格納するメモリと、該メモリ
から画像データを読み出して出力するデータ読み出し手
段と、該データ読み出し手段が出力する画像データをバ
イパスまたは定められたフォーマットに変換して出力す
るフォーマット変換手段と、該フォーマット変換手段が
出力する画像データをバイパスまたはフィルタ演算によ
り垂直方向に補間して出力する垂直フィルタと、該垂直
フィルタが出力する画像データをバイパスまたはフィル
タ演算により水平方向に補間して出力する水平フィルタ
と、該水平フィルタが出力する画像データどうしの論理
演算を行い、合成して得られる画像データを出力する画
像合成手段と、該画像合成手段が出力する画像データを
指定された表示装置に出力する画像出力手段とを備えた
ものである。
変換装置は、画像データを格納するメモリと、該メモリ
から画像データを読み出して出力するデータ読み出し手
段と、該データ読み出し手段が出力する画像データをバ
イパスまたは定められたフォーマットに変換して出力す
るフォーマット変換手段と、該フォーマット変換手段が
出力する画像データをバイパスまたはフィルタ演算によ
り垂直方向に補間して出力する垂直フィルタと、該垂直
フィルタが出力する画像データをバイパスまたはフィル
タ演算により水平方向に補間して出力する水平フィルタ
と、該水平フィルタが出力する画像データどうしの論理
演算を行い、合成して得られる画像データを出力する画
像合成手段と、該画像合成手段が出力する画像データを
指定された表示装置に出力する画像出力手段とを備えた
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1ないし図11を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態1にかかる画像表
示変換装置のブロック構成図を示し、図1において、1
は複数の系統の画像データを記憶することができるメモ
リ装置、2はメモリ装置1から画像データを読み出して
後段の装置に出力する入力装置、3は入力された画像デ
ータを所定のフォーマットとなるように変換する変換装
置であり、ここではYUVフォーマットでない場合に、
これをYUVフォーマットに変換するように構成されて
いる。4はチラつきを低減するための垂直フィルタ装
置、5は水平フィルタ装置、6は水平フィルタ装置5か
らの出力信号を合成する合成装置、7は合成装置6から
出力される画像データを後段の表示装置8の表示タイミ
ングに合わせて出力する出力装置、11は、例えばMP
EG等の動画を作成出力する画像伸長装置、12は、例
えば、VGA等の画像を作成するグラフィックス装置、
13はメモリバス14に接続された入出力装置である。
て、図1ないし図11を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態1にかかる画像表
示変換装置のブロック構成図を示し、図1において、1
は複数の系統の画像データを記憶することができるメモ
リ装置、2はメモリ装置1から画像データを読み出して
後段の装置に出力する入力装置、3は入力された画像デ
ータを所定のフォーマットとなるように変換する変換装
置であり、ここではYUVフォーマットでない場合に、
これをYUVフォーマットに変換するように構成されて
いる。4はチラつきを低減するための垂直フィルタ装
置、5は水平フィルタ装置、6は水平フィルタ装置5か
らの出力信号を合成する合成装置、7は合成装置6から
出力される画像データを後段の表示装置8の表示タイミ
ングに合わせて出力する出力装置、11は、例えばMP
EG等の動画を作成出力する画像伸長装置、12は、例
えば、VGA等の画像を作成するグラフィックス装置、
13はメモリバス14に接続された入出力装置である。
【0013】ここで、表示装置8は、フリッカを生じ
る、すなわち、30Hz以下の周期で暗い光の点滅が生
じる、あるいは60Hz以下の周期で明るい光の点滅が
生じるような表示速度の遅いものからなっている。
る、すなわち、30Hz以下の周期で暗い光の点滅が生
じる、あるいは60Hz以下の周期で明るい光の点滅が
生じるような表示速度の遅いものからなっている。
【0014】次に動作について説明する。メモリ装置1
には画像伸長装置11が作成する動画データ( 例えば、
MEPG)と、グラフィックス装置12が作成するビッ
トマップデータ( 例えばVGA)とが蓄積される。メモ
リ装置1の、これら各データが蓄積される領域は、メモ
リバス14を通じてそれぞれフレームメモリとして機能
し(以下これらの各領域をフレームメモリと記載す
る)、これら蓄積されたデータは、該フレームメモリに
格納されたデータとして扱われる。
には画像伸長装置11が作成する動画データ( 例えば、
MEPG)と、グラフィックス装置12が作成するビッ
トマップデータ( 例えばVGA)とが蓄積される。メモ
リ装置1の、これら各データが蓄積される領域は、メモ
リバス14を通じてそれぞれフレームメモリとして機能
し(以下これらの各領域をフレームメモリと記載す
る)、これら蓄積されたデータは、該フレームメモリに
格納されたデータとして扱われる。
【0015】このように異なる画像属性(ここではピク
セル比とフォーマット)を有する2つの系統の画像デー
タがメモリ装置1のフレームメモリに存在する場合、入
力装置2はこれら2つの系統の画像データをそれぞれの
フレームメモリから交互に読みだし、変換装置3に送り
出す。変換装置3は送られてきた画像データのデータフ
ォーマットを確かめ、YUVフォーマットでなければY
UVフォーマットに変換する。YUVフォーマットであ
れば変換は行わない。例えば、送られてきた画像データ
の画像属性が1画素あたり8ビット疑似カラーであれ
ば、図2(a) に示すように、8ビットデータから256
エントリーカラーLUT(Look Up Table)を索引して2
4ビットRGBカラーを求め、次に図2(b) に示すマト
リクス演算でRGBフォーマットからYUVフォーマッ
トに変換する。図2(a) において、LUTの内容はユー
ザーが前もって設定する値であり、例えば、フレームメ
モリ中の画素値が0のとき紫色を表示するよう設定する
には、紫色のRGBの値をLUTの0番地に書き込むこ
とで実現できる。また、図2(b) において、m11から
m33までは、変換に関するフォーマットの固有値を示
し、入力されるフォーマットによって変化する。
セル比とフォーマット)を有する2つの系統の画像デー
タがメモリ装置1のフレームメモリに存在する場合、入
力装置2はこれら2つの系統の画像データをそれぞれの
フレームメモリから交互に読みだし、変換装置3に送り
出す。変換装置3は送られてきた画像データのデータフ
ォーマットを確かめ、YUVフォーマットでなければY
UVフォーマットに変換する。YUVフォーマットであ
れば変換は行わない。例えば、送られてきた画像データ
の画像属性が1画素あたり8ビット疑似カラーであれ
ば、図2(a) に示すように、8ビットデータから256
エントリーカラーLUT(Look Up Table)を索引して2
4ビットRGBカラーを求め、次に図2(b) に示すマト
リクス演算でRGBフォーマットからYUVフォーマッ
トに変換する。図2(a) において、LUTの内容はユー
ザーが前もって設定する値であり、例えば、フレームメ
モリ中の画素値が0のとき紫色を表示するよう設定する
には、紫色のRGBの値をLUTの0番地に書き込むこ
とで実現できる。また、図2(b) において、m11から
m33までは、変換に関するフォーマットの固有値を示
し、入力されるフォーマットによって変化する。
【0016】垂直フィルタ装置4では、変換装置3が出
力する画像データをローパスフィルタによって補間し任
意のサンプル点を類推するとともに、チラつきの低減処
理を行う。ここでまず、図3を用いて垂直フィルタ装置
4の補間作業を説明する。図3(a) は変換装置3が出力
する画像データのサンプル系列とし、便宜上横軸を垂直
方向の画素位置、縦軸をデータの値とする。
力する画像データをローパスフィルタによって補間し任
意のサンプル点を類推するとともに、チラつきの低減処
理を行う。ここでまず、図3を用いて垂直フィルタ装置
4の補間作業を説明する。図3(a) は変換装置3が出力
する画像データのサンプル系列とし、便宜上横軸を垂直
方向の画素位置、縦軸をデータの値とする。
【0017】この補間作業は画像データのY,U,Vの
各成分について行うが、説明を簡略化するため、図では
ある1つの成分のデータを示し、該データを白丸で示し
ている。例えば、垂直方向で400画素の画面から48
0画素の画面に拡大する場合、図3(a) において、元デ
ータのサンプル間隔6に対して5の割合で再度サンプリ
ングすれば6/5倍にサンプリング数が拡大し、黒丸で
示すように画素を拡大することになる。図3(b) は図3
(a) のサンプルデータの隣り合うデータ間を直線にて補
間するものである。この直線補間は、隣り合うサンプル
データだけを見ることから、図3(c) で示した2タップ
フィルタによる畳み込みを行い、任意の点のサンプル値
を抜き出すことに等しい。任意の点のサンプル値を抜き
出す作業は、元のサンプル点と任意のサンプル点の距離
が分かれば、その距離によって、図4に示すように簡単
に算出できる。図4はyのサンプル点と(y+1)のサ
ンプル点に挟まれた(y+0.7)のサンプル点を類推
することを示している。yのサンプル点の値を120、
(y+1)のサンプル点の値を20とすると、サンプル
点の距離0.7を用いてそのサンプル点の値を50と割
出せる。
各成分について行うが、説明を簡略化するため、図では
ある1つの成分のデータを示し、該データを白丸で示し
ている。例えば、垂直方向で400画素の画面から48
0画素の画面に拡大する場合、図3(a) において、元デ
ータのサンプル間隔6に対して5の割合で再度サンプリ
ングすれば6/5倍にサンプリング数が拡大し、黒丸で
示すように画素を拡大することになる。図3(b) は図3
(a) のサンプルデータの隣り合うデータ間を直線にて補
間するものである。この直線補間は、隣り合うサンプル
データだけを見ることから、図3(c) で示した2タップ
フィルタによる畳み込みを行い、任意の点のサンプル値
を抜き出すことに等しい。任意の点のサンプル値を抜き
出す作業は、元のサンプル点と任意のサンプル点の距離
が分かれば、その距離によって、図4に示すように簡単
に算出できる。図4はyのサンプル点と(y+1)のサ
ンプル点に挟まれた(y+0.7)のサンプル点を類推
することを示している。yのサンプル点の値を120、
(y+1)のサンプル点の値を20とすると、サンプル
点の距離0.7を用いてそのサンプル点の値を50と割
出せる。
【0018】次に、チラつきの低減処理を説明する。上
記の説明では、補間処理を分かりやすくするため、垂直
フィルタ装置4を図3(b) に示すフィルタ係数を有する
ものとして説明したが、この図3(b) に示すフィルタ係
数を有するフィルタでは補間を行うことは可能である
が、チラつきを低減することはできない。従って、チラ
つきの低減と補間とを両立させるために、図10(b) に
示すようなフィルタ係数を有するフィルタを用いる必要
があり、これについては、実施の形態3で詳述する。
記の説明では、補間処理を分かりやすくするため、垂直
フィルタ装置4を図3(b) に示すフィルタ係数を有する
ものとして説明したが、この図3(b) に示すフィルタ係
数を有するフィルタでは補間を行うことは可能である
が、チラつきを低減することはできない。従って、チラ
つきの低減と補間とを両立させるために、図10(b) に
示すようなフィルタ係数を有するフィルタを用いる必要
があり、これについては、実施の形態3で詳述する。
【0019】また、図3(d) は、図3(a) のサンプルデ
ータの隣り合うデータ間を直線でなく、2次以上の次数
の曲線で補間するものである。この曲線補間は、前後の
サンプルデータを曲線の次数ぶん見ることから、図3
(e) で示した数次のフィルタによる畳み込みを行い、任
意の点のサンプル値を抜き出すことに等しい。任意の点
のサンプル値を抜き出す作業は、元のサンプル点と任意
のサンプル点の距離からフィルタの値を類推しなければ
いけない。この類推は次数が増えるにつれ補間点の精度
は増すが、複雑な演算を必要とするので現実的でない。
従って、近似値でフィルタの値を類推することになる。
この詳細な説明は実施の形態3で述べる。
ータの隣り合うデータ間を直線でなく、2次以上の次数
の曲線で補間するものである。この曲線補間は、前後の
サンプルデータを曲線の次数ぶん見ることから、図3
(e) で示した数次のフィルタによる畳み込みを行い、任
意の点のサンプル値を抜き出すことに等しい。任意の点
のサンプル値を抜き出す作業は、元のサンプル点と任意
のサンプル点の距離からフィルタの値を類推しなければ
いけない。この類推は次数が増えるにつれ補間点の精度
は増すが、複雑な演算を必要とするので現実的でない。
従って、近似値でフィルタの値を類推することになる。
この詳細な説明は実施の形態3で述べる。
【0020】メモリ装置1に格納された画像データはメ
モリアドレスに対して水平方向順に格納されているの
で、入力装置2が水平方向に読みだす際にはバースト読
み出し可能で高速アクセス可能だが、垂直方向に読みだ
す際にはバースト読み出しができない。このため、多数
の装置がメモリバス14を利用する場合は、メモリバス
14のアクセスの限度を越えないように、水平方向順に
読み出すことが必須となる。従って、垂直フィルタ装置
4は垂直方向のサンプルデータを補間処理のために必要
とするため、水平方向に読み出したデータを従来例で示
した垂直バッファ装置401,402のように保存して
おく構成が必要となる。
モリアドレスに対して水平方向順に格納されているの
で、入力装置2が水平方向に読みだす際にはバースト読
み出し可能で高速アクセス可能だが、垂直方向に読みだ
す際にはバースト読み出しができない。このため、多数
の装置がメモリバス14を利用する場合は、メモリバス
14のアクセスの限度を越えないように、水平方向順に
読み出すことが必須となる。従って、垂直フィルタ装置
4は垂直方向のサンプルデータを補間処理のために必要
とするため、水平方向に読み出したデータを従来例で示
した垂直バッファ装置401,402のように保存して
おく構成が必要となる。
【0021】水平フィルタ装置5は垂直フィルタ装置4
が出力する画像データをローパスフィルタによって補間
し任意のサンプル点を類推する。この動作は垂直フィル
タ装置4と同じである。ただし、水平フィルタ装置5は
水平方向のサンプルデータを必要とするだけなので、垂
直フィルタ装置4のように、水平方向に読み出したデー
タを保存しておく必要はなく、入力されたデータを逐次
処理するだけでよい。
が出力する画像データをローパスフィルタによって補間
し任意のサンプル点を類推する。この動作は垂直フィル
タ装置4と同じである。ただし、水平フィルタ装置5は
水平方向のサンプルデータを必要とするだけなので、垂
直フィルタ装置4のように、水平方向に読み出したデー
タを保存しておく必要はなく、入力されたデータを逐次
処理するだけでよい。
【0022】なお、ここではメモリ装置1に格納された
画像データは、メモリアドレスに対し水平方向順に格納
されていることを仮定しているが、逆に垂直方向順に格
納されていても垂直フィルタ装置4と水平フィルタ装置
5の立場が入れ替わるだけ、即ち垂直フィルタ装置4に
バッファが不要となり、代わりに水平フィルタ装置5に
バッファが必要になるだけである。
画像データは、メモリアドレスに対し水平方向順に格納
されていることを仮定しているが、逆に垂直方向順に格
納されていても垂直フィルタ装置4と水平フィルタ装置
5の立場が入れ替わるだけ、即ち垂直フィルタ装置4に
バッファが不要となり、代わりに水平フィルタ装置5に
バッファが必要になるだけである。
【0023】そして合成装置6は、水平フィルタ装置5
から交互に出力される,属性が揃えられた2つの異なる
系統の画像データどうしの論理演算を行う。例えば、画
像伸長装置11が作成した動画データの上にグラフィッ
クス装置12が作成したビットマップをN対Mの割合で
合成する、あるいは画素データとともに付加された情報
を参照し、その情報の値の割合で合成するなどの演算を
行う。
から交互に出力される,属性が揃えられた2つの異なる
系統の画像データどうしの論理演算を行う。例えば、画
像伸長装置11が作成した動画データの上にグラフィッ
クス装置12が作成したビットマップをN対Mの割合で
合成する、あるいは画素データとともに付加された情報
を参照し、その情報の値の割合で合成するなどの演算を
行う。
【0024】出力装置7では合成装置6が出力する画像
データを表示装置8の表示タイミングに合わせて出力す
る。ここで表示装置8が多数あれば、画像データの属性
を確かめ、属性ごとに指示された表示装置8に出力する
ようにしてもよい。
データを表示装置8の表示タイミングに合わせて出力す
る。ここで表示装置8が多数あれば、画像データの属性
を確かめ、属性ごとに指示された表示装置8に出力する
ようにしてもよい。
【0025】ところで、図16に示すように上記出力装
置7の出力をメモリ装置1に書き込むことによって、新
たな属性の画像データをメモリ装置1に作成することが
できる。あるいはメモリバス14を通じて入出力装置1
3からネットワーク経由等でデータを転送することもで
きる。特に、メモリ装置1に新たなフレームメモリ領域
を作成することによって、この画像データを再び加工す
ることが可能となり有用である。例えば、画像伸長装置
11が作成した動画データを一連の操作により拡大縮小
し、これを出力装置7がメモリ装置1に書き込み、再度
一連の操作によりフォーマットを変換して表示装置8に
出力するなどのことが可能となる。
置7の出力をメモリ装置1に書き込むことによって、新
たな属性の画像データをメモリ装置1に作成することが
できる。あるいはメモリバス14を通じて入出力装置1
3からネットワーク経由等でデータを転送することもで
きる。特に、メモリ装置1に新たなフレームメモリ領域
を作成することによって、この画像データを再び加工す
ることが可能となり有用である。例えば、画像伸長装置
11が作成した動画データを一連の操作により拡大縮小
し、これを出力装置7がメモリ装置1に書き込み、再度
一連の操作によりフォーマットを変換して表示装置8に
出力するなどのことが可能となる。
【0026】図5にその一例を示す。なおここでは、変
換装置3は入力された画像データをYUVフォーマット
のみではなくRGBフォーマットにも変換できる構成の
ものを用いるようにし、最終的にRGBフォーマットの
画像データを出力する構成となっている。また、表示装
置8には、フリッカを生じないような表示速度の速いも
のが用いられ、垂直フィルタ装置4,及び水平フィルタ
装置5には、図3(b)に示すような、チラつきの低減処
理を行うことはできないが補間を行うことはできるフィ
ルタ係数を有するフィルタが用いられる。
換装置3は入力された画像データをYUVフォーマット
のみではなくRGBフォーマットにも変換できる構成の
ものを用いるようにし、最終的にRGBフォーマットの
画像データを出力する構成となっている。また、表示装
置8には、フリッカを生じないような表示速度の速いも
のが用いられ、垂直フィルタ装置4,及び水平フィルタ
装置5には、図3(b)に示すような、チラつきの低減処
理を行うことはできないが補間を行うことはできるフィ
ルタ係数を有するフィルタが用いられる。
【0027】メモリ装置1に格納されている動画データ
(YUV)は入力装置2を通って変換装置3をバイパス
して垂直フィルタ装置4と水平フィルタ装置5によって
拡大縮小され、合成装置6をバイパスして出力装置7に
よってメモリ装置1のテンポラリーデータとして書き込
まれる。次にこのテンポラリーデータは、入力装置2を
通って変換装置3によってYUVフォーマットからRG
Bフォーマットに変換されて垂直フィルタ装置4と水平
フィルタ装置5をバイパスして合成装置6に入力され
る。
(YUV)は入力装置2を通って変換装置3をバイパス
して垂直フィルタ装置4と水平フィルタ装置5によって
拡大縮小され、合成装置6をバイパスして出力装置7に
よってメモリ装置1のテンポラリーデータとして書き込
まれる。次にこのテンポラリーデータは、入力装置2を
通って変換装置3によってYUVフォーマットからRG
Bフォーマットに変換されて垂直フィルタ装置4と水平
フィルタ装置5をバイパスして合成装置6に入力され
る。
【0028】一方、ビットマップデータは入力装置2を
通って変換装置3と垂直フィルタ装置4と水平フィルタ
装置5をバイパスして合成装置6に入力され、合成装置
6に入力した上記RGBフォーマットのテンポラリーデ
ータと合成されて出力装置7から表示装置8に出力され
る。このとき上記テンポラリーデータとビットマップデ
ータは同じ表示速度で各装置の入出力を制御されるが、
動画データはこれらのデータとは異なった表示速度で制
御される。従って、画像伸長装置11の動画データ作成
速度に表示速度が依存しなくなり、このため画像伸長装
置11と表示装置8の表示速度を考慮することなく容易
にシステムを構築することができる。以上のようにして
得られる画像データの最終の出力フォーマットはRGB
であり、パーソナルコンピュータ上のディスプレイに動
画を張り付ける等の用途が考えられる。また変換装置
3,垂直フィルタ装置4,水平フィルタ装置5,合成装
置6は一回だけの使用ですむため、ハードウェアコスト
を最小限に抑えることができる。以上の構成によって多
様な画像を最小のハードウェアコストで拡大縮小合成す
ることが可能となる。
通って変換装置3と垂直フィルタ装置4と水平フィルタ
装置5をバイパスして合成装置6に入力され、合成装置
6に入力した上記RGBフォーマットのテンポラリーデ
ータと合成されて出力装置7から表示装置8に出力され
る。このとき上記テンポラリーデータとビットマップデ
ータは同じ表示速度で各装置の入出力を制御されるが、
動画データはこれらのデータとは異なった表示速度で制
御される。従って、画像伸長装置11の動画データ作成
速度に表示速度が依存しなくなり、このため画像伸長装
置11と表示装置8の表示速度を考慮することなく容易
にシステムを構築することができる。以上のようにして
得られる画像データの最終の出力フォーマットはRGB
であり、パーソナルコンピュータ上のディスプレイに動
画を張り付ける等の用途が考えられる。また変換装置
3,垂直フィルタ装置4,水平フィルタ装置5,合成装
置6は一回だけの使用ですむため、ハードウェアコスト
を最小限に抑えることができる。以上の構成によって多
様な画像を最小のハードウェアコストで拡大縮小合成す
ることが可能となる。
【0029】以上のように本実施の形態1によれば、ピ
クセル比,フォーマット(属性)の異なる複数の系統の
画像データを記憶するメモリ装置1を設け、変換装置3
を用いて上記メモリ装置1から読み出した画像データの
フォーマットを揃えたのち、垂直・水平フィルタ装置
4,5を用いて補間処理を行いチラつきの低減を行うと
ともに、該補間処理を利用して画像の縮小拡大処理を行
ってピクセル比を揃え、合成装置6においてこの属性が
揃えられた異なる系統の画像データ同士の演算を行い、
複数の系統の画像を同じ比率でもって合成することで、
複数の系統の異なる元画像を重ね合わせて表示するため
に必要とされるフィルタとバッファを、チラつき低減処
理に用いるフィルタとバッファを用いて実現することが
でき、ハードウェアコストを最小限に抑えることができ
る。
クセル比,フォーマット(属性)の異なる複数の系統の
画像データを記憶するメモリ装置1を設け、変換装置3
を用いて上記メモリ装置1から読み出した画像データの
フォーマットを揃えたのち、垂直・水平フィルタ装置
4,5を用いて補間処理を行いチラつきの低減を行うと
ともに、該補間処理を利用して画像の縮小拡大処理を行
ってピクセル比を揃え、合成装置6においてこの属性が
揃えられた異なる系統の画像データ同士の演算を行い、
複数の系統の画像を同じ比率でもって合成することで、
複数の系統の異なる元画像を重ね合わせて表示するため
に必要とされるフィルタとバッファを、チラつき低減処
理に用いるフィルタとバッファを用いて実現することが
でき、ハードウェアコストを最小限に抑えることができ
る。
【0030】また、合成装置6にて合成して得た画像デ
ータを表示装置8ではなく、一旦メモリ装置1に書き込
み、この画像を他の元画像と合成処理することにより、
画像伸長装置11による動画データの作成速度と表示装
置8の表示速度との対応関係を考慮する必要がなくな
り、容易にシステムを構築することができる。
ータを表示装置8ではなく、一旦メモリ装置1に書き込
み、この画像を他の元画像と合成処理することにより、
画像伸長装置11による動画データの作成速度と表示装
置8の表示速度との対応関係を考慮する必要がなくな
り、容易にシステムを構築することができる。
【0031】(実施の形態2)図6は本発明の実施の形
態2による画像表示変換装置のブロック構成図を示し、
図6において、図1と同一符号は同一または相当部分を
示し、メモリ装置1の異なる系統の画像データをそれぞ
れ格納する領域は、それぞれフレームバッファとして機
能し(以下この各領域をフレームバッファと記載す
る)、入力バッファ装置21はフレームバッファに格納
されるデータを一時的に格納する場所であり、また変換
装置3を通過した後の、垂直フィルタ装置4が必要とす
るデータを予め用意する場所でもある。即ち、入力バッ
ファ装置21に格納されたデータは、変換装置3を通過
して垂直フィルタ装置4によって参照されると同時に、
メモリ装置1から必要な分のデータが読み込まれること
でパイプライン動作を可能とするものである。この動作
は入力制御装置22が制御する。
態2による画像表示変換装置のブロック構成図を示し、
図6において、図1と同一符号は同一または相当部分を
示し、メモリ装置1の異なる系統の画像データをそれぞ
れ格納する領域は、それぞれフレームバッファとして機
能し(以下この各領域をフレームバッファと記載す
る)、入力バッファ装置21はフレームバッファに格納
されるデータを一時的に格納する場所であり、また変換
装置3を通過した後の、垂直フィルタ装置4が必要とす
るデータを予め用意する場所でもある。即ち、入力バッ
ファ装置21に格納されたデータは、変換装置3を通過
して垂直フィルタ装置4によって参照されると同時に、
メモリ装置1から必要な分のデータが読み込まれること
でパイプライン動作を可能とするものである。この動作
は入力制御装置22が制御する。
【0032】入力バッファ装置21の容量は、メモリ装
置1のバーストアクセスを有効に使用するために、(バ
ーストアクセス単位)×(メモリ装置1に有するフレー
ムバッファ数)×(垂直フィルタ装置4のタップ数−
1)を基本的に用意し、複数の画像に対応させる。例え
ば、メモリ装置1のバーストアクセス単位を8バイト、
フレームバッファ数をビットマップ画像データ用と動画
画像データ用の2つ、垂直フィルタ装置4は3タップフ
ィルタであり必要とするのは過去2タップ分であるとす
れば、8バイト×2×2=32バイト以上のバッファを
用意する。通常、その倍の64バイトを用意し、半分の
32バイトがパイプライン動作により処理され、次の3
2バイトをバーストアクセスにより入れ換え、パイプラ
イン動作が崩れないようにする。ただし、垂直フィルタ
装置4は垂直方向にフィルタのタップ数分のデータが必
要となるので、従来例のように2ライン分のフィルタバ
ッファを持たないと、そのタップ数分としてアクセス数
が3倍になることになる。2ライン分のフィルタバッフ
ァは、1ラインが720画素、1画素あたり2バイトと
すれば2.88Kバイトの容量が必要になる。
置1のバーストアクセスを有効に使用するために、(バ
ーストアクセス単位)×(メモリ装置1に有するフレー
ムバッファ数)×(垂直フィルタ装置4のタップ数−
1)を基本的に用意し、複数の画像に対応させる。例え
ば、メモリ装置1のバーストアクセス単位を8バイト、
フレームバッファ数をビットマップ画像データ用と動画
画像データ用の2つ、垂直フィルタ装置4は3タップフ
ィルタであり必要とするのは過去2タップ分であるとす
れば、8バイト×2×2=32バイト以上のバッファを
用意する。通常、その倍の64バイトを用意し、半分の
32バイトがパイプライン動作により処理され、次の3
2バイトをバーストアクセスにより入れ換え、パイプラ
イン動作が崩れないようにする。ただし、垂直フィルタ
装置4は垂直方向にフィルタのタップ数分のデータが必
要となるので、従来例のように2ライン分のフィルタバ
ッファを持たないと、そのタップ数分としてアクセス数
が3倍になることになる。2ライン分のフィルタバッフ
ァは、1ラインが720画素、1画素あたり2バイトと
すれば2.88Kバイトの容量が必要になる。
【0033】垂直フィルタバッファ装置41は変換装置
3の出力を一時的に格納する場所であり、垂直フィルタ
リングを行う垂直フィルタ制御装置43に必要なデータ
を予め用意する場所でもある。即ち、垂直フィルタバッ
ファ装置41に格納されたデータは、垂直フィルタ制御
装置43を通過して後段の水平フィルタ装置5によって
参照されると同時に、前段の変換装置3から必要な分の
データが読み込まれることでパイプライン動作を可能と
するものである。この動作は垂直フィルタ分配装置42
が制御する。垂直フィルタバッファ装置41は、入力バ
ッファ装置21と違って、変換装置3と水平フィルタ装
置5との間でパイプラインをつなぐためのものであるの
で、このバッファの容量としては、(メモリ装置1に格
納されるフレームバッファ数)×(垂直フィルタ制御装
置43のタップ数−1)を基本的に用意し、複数の画像
に対応させる。例えば、フレームバッファ数をビットマ
ップ画像と動画画像の2つ、垂直フィルタ制御装置43
は3タップフィルタであり必要とするのは過去2タップ
分とすれば、2×2=4バイト以上のバッファを用意す
るようにすればよい。
3の出力を一時的に格納する場所であり、垂直フィルタ
リングを行う垂直フィルタ制御装置43に必要なデータ
を予め用意する場所でもある。即ち、垂直フィルタバッ
ファ装置41に格納されたデータは、垂直フィルタ制御
装置43を通過して後段の水平フィルタ装置5によって
参照されると同時に、前段の変換装置3から必要な分の
データが読み込まれることでパイプライン動作を可能と
するものである。この動作は垂直フィルタ分配装置42
が制御する。垂直フィルタバッファ装置41は、入力バ
ッファ装置21と違って、変換装置3と水平フィルタ装
置5との間でパイプラインをつなぐためのものであるの
で、このバッファの容量としては、(メモリ装置1に格
納されるフレームバッファ数)×(垂直フィルタ制御装
置43のタップ数−1)を基本的に用意し、複数の画像
に対応させる。例えば、フレームバッファ数をビットマ
ップ画像と動画画像の2つ、垂直フィルタ制御装置43
は3タップフィルタであり必要とするのは過去2タップ
分とすれば、2×2=4バイト以上のバッファを用意す
るようにすればよい。
【0034】水平フィルタバッファ装置51,合成バッ
ファ装置61,および出力バッファ装置71はそれぞれ
水平フィルタ装置5,合成装置6,出力装置7におい
て、垂直フィルタバッファ装置41と同様に、パイプラ
インをつなぐためのものであり、これらはそれぞれ水平
フィルタ分配装置52,合成分配装置62,出力分配装
置72によって制御されるようになっている。ただしそ
れぞれの容量は、後段のパイプラインが垂直フィルタ制
御装置43とは違って、逐次処理が可能なためフレーム
バッファ数だけでよい。
ファ装置61,および出力バッファ装置71はそれぞれ
水平フィルタ装置5,合成装置6,出力装置7におい
て、垂直フィルタバッファ装置41と同様に、パイプラ
インをつなぐためのものであり、これらはそれぞれ水平
フィルタ分配装置52,合成分配装置62,出力分配装
置72によって制御されるようになっている。ただしそ
れぞれの容量は、後段のパイプラインが垂直フィルタ制
御装置43とは違って、逐次処理が可能なためフレーム
バッファ数だけでよい。
【0035】また、実施の形態1で示したように、水平
フィルタ制御装置53は水平フィルタ5の目的とする機
能である水平フィルタリングを行い、合成制御装置63
は合成装置6の目的とする機能である合成を行い、出力
制御装置73は出力装置7の目的とする機能である出力
を行う。以上の構成によって、動画画像とビットマップ
画像のように属性の異なる多数の画像を同時に同じパイ
プラインで共有しながら拡大縮小合成が可能となる。
フィルタ制御装置53は水平フィルタ5の目的とする機
能である水平フィルタリングを行い、合成制御装置63
は合成装置6の目的とする機能である合成を行い、出力
制御装置73は出力装置7の目的とする機能である出力
を行う。以上の構成によって、動画画像とビットマップ
画像のように属性の異なる多数の画像を同時に同じパイ
プラインで共有しながら拡大縮小合成が可能となる。
【0036】次に以上の構成からなる本実施の形態2に
おける画像表示変換装置の効率的な制御方法について図
7を参照しつつ説明する。図7はビットマップデータと
動画データを別々の表示装置8a,8bに表示させる場
合の例である。メモリ装置1に格納されたビットマップ
データと動画データは入力制御装置22によって入力バ
ッファ装置21に画像データの属性毎に用意されたバッ
ファにそれぞれ書き込まれる。書き込みに際し、入力バ
ッファ装置21の有効データの状態を順に調べ、最も有
効データの少ないバッファを目標にし、メモリ装置1の
バーストアクセス分のデータが書き込み可能であれば実
行される。これによって、入力バッファ装置21は均等
にデータが補充されることになる。入力制御装置22は
同時に変換装置3から出力される,データの属性を指定
した要求信号を基に、入力バッファ装置21のどの属性
のデータを出力するかを決定し、これを出力する。上記
変換装置3からの要求信号は、垂直フィルタ分配装置4
2から送られてくるものであり、この要求信号は、垂直
フィルタ分配装置42が垂直フィルタバッファ装置41
の有効データの状態を順に調べ、最も有効データの少な
いバッファの属性のものが指定される。これによって、
垂直フィルタバッファ装置41は均等にデータが補充さ
れることになる。垂直フィルタ分配装置42は同時に、
水平フィルタ装置5から出力される,データの属性を指
定した要求信号を基に、垂直フィルタバッファ装置41
のどの属性のデータを出力するかを決定し、これを出力
する。同様に水平フィルタ装置5,合成装置6,出力装
置7も同じバッファ制御を行い、バッファ装置の有効デ
ータの最も少ないバッファのデータ属性を指定した要求
信号を前段の分配装置に送る。
おける画像表示変換装置の効率的な制御方法について図
7を参照しつつ説明する。図7はビットマップデータと
動画データを別々の表示装置8a,8bに表示させる場
合の例である。メモリ装置1に格納されたビットマップ
データと動画データは入力制御装置22によって入力バ
ッファ装置21に画像データの属性毎に用意されたバッ
ファにそれぞれ書き込まれる。書き込みに際し、入力バ
ッファ装置21の有効データの状態を順に調べ、最も有
効データの少ないバッファを目標にし、メモリ装置1の
バーストアクセス分のデータが書き込み可能であれば実
行される。これによって、入力バッファ装置21は均等
にデータが補充されることになる。入力制御装置22は
同時に変換装置3から出力される,データの属性を指定
した要求信号を基に、入力バッファ装置21のどの属性
のデータを出力するかを決定し、これを出力する。上記
変換装置3からの要求信号は、垂直フィルタ分配装置4
2から送られてくるものであり、この要求信号は、垂直
フィルタ分配装置42が垂直フィルタバッファ装置41
の有効データの状態を順に調べ、最も有効データの少な
いバッファの属性のものが指定される。これによって、
垂直フィルタバッファ装置41は均等にデータが補充さ
れることになる。垂直フィルタ分配装置42は同時に、
水平フィルタ装置5から出力される,データの属性を指
定した要求信号を基に、垂直フィルタバッファ装置41
のどの属性のデータを出力するかを決定し、これを出力
する。同様に水平フィルタ装置5,合成装置6,出力装
置7も同じバッファ制御を行い、バッファ装置の有効デ
ータの最も少ないバッファのデータ属性を指定した要求
信号を前段の分配装置に送る。
【0037】そして最終段の出力装置7の出力分配装置
72は、ビットマップと動画それぞれの表示装置8a,
8bからの表示クロック(bitmapクロック,動画クロッ
ク)を受けて、出力バッファ装置71への要求信号を作
成する。例えば、ビットマップ表示クロックを20MH
z、動画表示クロックを10MHzとすれば、出力分配
装置72が前段の合成装置6に送る要求信号は、3回に
2回の割合でビットマップを要求する信号となり、3回
に1回の割合で動画を要求する信号となる。
72は、ビットマップと動画それぞれの表示装置8a,
8bからの表示クロック(bitmapクロック,動画クロッ
ク)を受けて、出力バッファ装置71への要求信号を作
成する。例えば、ビットマップ表示クロックを20MH
z、動画表示クロックを10MHzとすれば、出力分配
装置72が前段の合成装置6に送る要求信号は、3回に
2回の割合でビットマップを要求する信号となり、3回
に1回の割合で動画を要求する信号となる。
【0038】また動画データはYUVフォーマットであ
り、その中で4:2:2と呼ばれる色差成分UVを、輝
度成分Yに対して半分間引いたものがよく用いられ、こ
れらの各成分は表示クロックが違っている。通常、高速
化のため、YUVの3成分をパラレル実行するパイプラ
インを設けるのが普通であるが、本実施の形態2では上
述のようにクロックの違いを吸収して効率よく処理する
ことができるので、実質的には2成分をパラレル実行す
るパイプラインでよい。これは、表示装置8a,8bに
代えて1台のTVを使用し、ビットマップデータと動画
データを同時に表示させる場合などにも適用することが
でき、この場合には、ビットマップデータをYUVフォ
ーマットに変換した後、色差成分UVを間引いて4:
2:2にすることで、ハードウェアの削減が容易に実行
できる。図12にこの場合の構成を示す。
り、その中で4:2:2と呼ばれる色差成分UVを、輝
度成分Yに対して半分間引いたものがよく用いられ、こ
れらの各成分は表示クロックが違っている。通常、高速
化のため、YUVの3成分をパラレル実行するパイプラ
インを設けるのが普通であるが、本実施の形態2では上
述のようにクロックの違いを吸収して効率よく処理する
ことができるので、実質的には2成分をパラレル実行す
るパイプラインでよい。これは、表示装置8a,8bに
代えて1台のTVを使用し、ビットマップデータと動画
データを同時に表示させる場合などにも適用することが
でき、この場合には、ビットマップデータをYUVフォ
ーマットに変換した後、色差成分UVを間引いて4:
2:2にすることで、ハードウェアの削減が容易に実行
できる。図12にこの場合の構成を示す。
【0039】なお、図7に示すように、異なる系統の画
像データを、それぞれ専用の表示装置8a,8bに表示
する場合には、異なる系統の画像データ間でその画像属
性(ピクセル比,及びフォーマット)を揃える必要はな
い。一方、異なる系統の画像データを、1台の表示装置
に重ね合わせて表示する場合には、実施の形態1と同様
にして、異なる系統の画像データ間でその画像属性を揃
える必要がある。
像データを、それぞれ専用の表示装置8a,8bに表示
する場合には、異なる系統の画像データ間でその画像属
性(ピクセル比,及びフォーマット)を揃える必要はな
い。一方、異なる系統の画像データを、1台の表示装置
に重ね合わせて表示する場合には、実施の形態1と同様
にして、異なる系統の画像データ間でその画像属性を揃
える必要がある。
【0040】また、垂直フィルタ装置4,及び水平フィ
ルタ装置5は、表示装置がフリッカを生じるものである
場合には、チラつきを低減することができるものとする
必要がある。
ルタ装置5は、表示装置がフリッカを生じるものである
場合には、チラつきを低減することができるものとする
必要がある。
【0041】このように本実施の形態2によれば、上記
実施の形態1における構成に加え、入力装置,垂直・水
平フィルタ装置,合成装置,出力装置にそれぞれバッフ
ァメモリを設け、表示すべき画像データの表示クロック
の大きさに応じた割合で各バッファメモリにおけるデー
タの読み出しを行う方式でパイプライン処理することに
より、動画画像とビットマップ画像を1つのパイプライ
ン処理経路を時分割で使用して処理することができ、処
理効率の向上が図れるとともに、属性の異なる画像を時
分割で処理する際に属性の異なるデータ処理への切り替
え時のバッファのフラッシュ(クリア)処理が必要なく
なり、処理時間の短縮も図ることができる。
実施の形態1における構成に加え、入力装置,垂直・水
平フィルタ装置,合成装置,出力装置にそれぞれバッフ
ァメモリを設け、表示すべき画像データの表示クロック
の大きさに応じた割合で各バッファメモリにおけるデー
タの読み出しを行う方式でパイプライン処理することに
より、動画画像とビットマップ画像を1つのパイプライ
ン処理経路を時分割で使用して処理することができ、処
理効率の向上が図れるとともに、属性の異なる画像を時
分割で処理する際に属性の異なるデータ処理への切り替
え時のバッファのフラッシュ(クリア)処理が必要なく
なり、処理時間の短縮も図ることができる。
【0042】(実施の形態3)図8は実施の形態1で示
した垂直フィルタ装置4の詳細な構成を示す図であり、
図9は水平フィルタ装置5の詳細な構成を示す図であ
る。図8において、44は垂直フィルタ係数装置であ
り、入力Yレジスタ装置441、出力Yレジスタ装置4
42、Y座標比率レジスタ装置443、垂直DDA装置
444、垂直係数算出装置445から構成されている。
また図9において、54は水平フィルタ係数装置であ
り、入力Xレジスタ装置541、出力Xレジスタ装置5
42、X座標比率レジスタ装置543、水平DDA装置
544、水平係数算出装置545から構成されている。
なお、上記垂直フィルタ装置4と水平フィルタ装置5は
同じ構成のものであるので、ここでは垂直フィルタ装置
4を例にとって説明する。
した垂直フィルタ装置4の詳細な構成を示す図であり、
図9は水平フィルタ装置5の詳細な構成を示す図であ
る。図8において、44は垂直フィルタ係数装置であ
り、入力Yレジスタ装置441、出力Yレジスタ装置4
42、Y座標比率レジスタ装置443、垂直DDA装置
444、垂直係数算出装置445から構成されている。
また図9において、54は水平フィルタ係数装置であ
り、入力Xレジスタ装置541、出力Xレジスタ装置5
42、X座標比率レジスタ装置543、水平DDA装置
544、水平係数算出装置545から構成されている。
なお、上記垂直フィルタ装置4と水平フィルタ装置5は
同じ構成のものであるので、ここでは垂直フィルタ装置
4を例にとって説明する。
【0043】入力Yレジスタ装置441は、垂直フィル
タバッファ41に入力される処理の対象となっている画
像データの画素位置を示すものであり、スキャンライン
が更新されればレジスタ値が1つ加算される。一方、出
力Yレジスタ装置442は、垂直フィルタ装置43が出
力する画像データの画素位置を示すものである。Y座標
比率レジスタ装置443は、メモリ装置1の元画像と表
示装置8の画像との垂直方向の比、すなわち拡大縮小率
を出力する。これは前もって指定される固定値である。
垂直DDA装置444は、出力Yレジスタ装置442が
カウントされるタイミングでY座標比率レジスタ装置4
43の値を内部レジスタに累積加算し、(入力Y座標
+)として出力する。なお、メモリ装置1の画像をスキ
ャンしはじめる前はこの内部レジスタは0にクリアされ
ている。垂直係数算出装置445は、入力Yレジスタ装
置441が出力する入力Y座標と、垂直DDA装置44
4が出力する(入力Y座標+)とを受けて、図3(a) に
示すように、補間する位置を定め、これにより図3(b)
に示すように直線補間を行うような係数を求め、垂直フ
ィルタ制御装置43に出力する。
タバッファ41に入力される処理の対象となっている画
像データの画素位置を示すものであり、スキャンライン
が更新されればレジスタ値が1つ加算される。一方、出
力Yレジスタ装置442は、垂直フィルタ装置43が出
力する画像データの画素位置を示すものである。Y座標
比率レジスタ装置443は、メモリ装置1の元画像と表
示装置8の画像との垂直方向の比、すなわち拡大縮小率
を出力する。これは前もって指定される固定値である。
垂直DDA装置444は、出力Yレジスタ装置442が
カウントされるタイミングでY座標比率レジスタ装置4
43の値を内部レジスタに累積加算し、(入力Y座標
+)として出力する。なお、メモリ装置1の画像をスキ
ャンしはじめる前はこの内部レジスタは0にクリアされ
ている。垂直係数算出装置445は、入力Yレジスタ装
置441が出力する入力Y座標と、垂直DDA装置44
4が出力する(入力Y座標+)とを受けて、図3(a) に
示すように、補間する位置を定め、これにより図3(b)
に示すように直線補間を行うような係数を求め、垂直フ
ィルタ制御装置43に出力する。
【0044】次に、フリッカを低減する機能について述
べる。図10(a) は上記で説明した直線補間を行うこと
が可能なフィルタ係数を示す図であり、図10(b) は補
間と同時にフリッカを低減させることが可能なフィルタ
係数を示す図である。図10(b) に示すように、フィル
タ係数を、同時にそのフィルタの影響を受けるサンプル
の幅を±1.5とし、隣り合うサンプルだけでなく、そ
の隣のサンプルも影響を受けるようにする。これによっ
て3タップの補間フィルタとなる。すなわち、フリッカ
処理は元サンプル(入力される画像データのサンプル)
どうしに影響を与え、隣り合うサンプルどうしの輝度の
格差を縮めるものであるから、図10(a) に示した直線
補間フィルタは元サンプルに影響を与えないためフリッ
カ処理にそもそも適用できないが、図10(b) のフィル
タは元サンプルにも影響を与えることができるためフリ
ッカ処理にも適用できる。そして、図15(a),及び図1
5(b) は、それぞれ図10(a) のフィルタ係数を有する
フィルタ,及び図10(b)のフィルタ係数を有するフィ
ルタの周波数特性を模式的に表したグラフ図であるが、
図10(a) のフィルタ係数を有するフィルタを、図10
(b) のフィルタ係数を有するフィルタのように、同時に
当該フィルタの影響を受けるサンプルの幅を広げること
は、当該フィルタの周波数特性が、図15(a) に示す相
対的に高いカット周波数fc を有するものから図15
(b) に示す相対的に低いカット周波数fc を有するもの
となることを意味する。従って、図10(b) に示すよう
なフィルタ係数を有するフィルタを用いることにより、
高周波成分を落として隣り合うサンプルどうしの輝度の
格差を縮めることができ、フリッカ処理と補間処理とを
両立させることができる。
べる。図10(a) は上記で説明した直線補間を行うこと
が可能なフィルタ係数を示す図であり、図10(b) は補
間と同時にフリッカを低減させることが可能なフィルタ
係数を示す図である。図10(b) に示すように、フィル
タ係数を、同時にそのフィルタの影響を受けるサンプル
の幅を±1.5とし、隣り合うサンプルだけでなく、そ
の隣のサンプルも影響を受けるようにする。これによっ
て3タップの補間フィルタとなる。すなわち、フリッカ
処理は元サンプル(入力される画像データのサンプル)
どうしに影響を与え、隣り合うサンプルどうしの輝度の
格差を縮めるものであるから、図10(a) に示した直線
補間フィルタは元サンプルに影響を与えないためフリッ
カ処理にそもそも適用できないが、図10(b) のフィル
タは元サンプルにも影響を与えることができるためフリ
ッカ処理にも適用できる。そして、図15(a),及び図1
5(b) は、それぞれ図10(a) のフィルタ係数を有する
フィルタ,及び図10(b)のフィルタ係数を有するフィ
ルタの周波数特性を模式的に表したグラフ図であるが、
図10(a) のフィルタ係数を有するフィルタを、図10
(b) のフィルタ係数を有するフィルタのように、同時に
当該フィルタの影響を受けるサンプルの幅を広げること
は、当該フィルタの周波数特性が、図15(a) に示す相
対的に高いカット周波数fc を有するものから図15
(b) に示す相対的に低いカット周波数fc を有するもの
となることを意味する。従って、図10(b) に示すよう
なフィルタ係数を有するフィルタを用いることにより、
高周波成分を落として隣り合うサンプルどうしの輝度の
格差を縮めることができ、フリッカ処理と補間処理とを
両立させることができる。
【0045】また、このフィルタの拡張は、タップ数を
増やすことと、フィルタの係数傾きkとフィルタの係数
高さh(0<h≦1)を外部から与えることで可能であ
るが、その分やや複雑な直線を計算しなければならなく
なる。傾きkと高さhに自由度を与えるのは、フィルタ
リングによって画面全体のエネルギーを調整するため
と、画面加工の自由度を増やすためである。例えば、傾
きkを0とすることで隣り合うピクセルの加重平均化し
た画像を出力するなどのことができる。さらに垂直フィ
ルタのフィルタ係数は、スキャンラインが切り替わる期
間単位で計算すればよいので、例えば1ビットの演算器
や比較器だけを用意し、これを幾サイクルかかかって使
用して係数を求める処理が可能なため、ハードウェアコ
ストはあまり増加しない。
増やすことと、フィルタの係数傾きkとフィルタの係数
高さh(0<h≦1)を外部から与えることで可能であ
るが、その分やや複雑な直線を計算しなければならなく
なる。傾きkと高さhに自由度を与えるのは、フィルタ
リングによって画面全体のエネルギーを調整するため
と、画面加工の自由度を増やすためである。例えば、傾
きkを0とすることで隣り合うピクセルの加重平均化し
た画像を出力するなどのことができる。さらに垂直フィ
ルタのフィルタ係数は、スキャンラインが切り替わる期
間単位で計算すればよいので、例えば1ビットの演算器
や比較器だけを用意し、これを幾サイクルかかかって使
用して係数を求める処理が可能なため、ハードウェアコ
ストはあまり増加しない。
【0046】なお、上記では垂直フィルタのみについて
述べたが水平フィルタにも適用することができる。ただ
し、水平方向は垂直フィルタにみられるバッファの制限
からくるタップ数の制限がないので、精度を高めるため
に水平係数算出装置555は、高い次数の係数を求めら
れる。しかし、実施の形態1で示したように、正確にフ
ィルタ係数を求めるにはsin関数あるいは高次の曲線
方程式を演算する装置が必要となり非常に高価なものと
なる。本実施の形態3では図11(a) に示すように、理
想フィルタを何本かサンプリングしてテーブルとして水
平係数算出装置545内に格納しておく。この例では、
6タップのフィルタを対象とし、タップ間を6分割して
サンプリングしている。このテーブルを用いて任意のサ
ンプル値でフィルタ係数を求める場合、そのテーブルか
ら最も近いサンプル点をもって近似することが最も簡単
である。この方法によれば、タップ間のサンプリング数
を増やすほど精度が増し、テーブルのフィルタ係数のサ
ンプル数によって精度をコントロールすることができ
る。また、任意のサンプル点の最も近いサンプル点だけ
ではなく、その両側のサンプル点をもってこれを直線補
間すれば精度を上げることができ、これに伴ってサンプ
リング数を減らすことができる。さらに、図11(b) に
示すように、フィルタ係数のサンプリングを等間隔で行
うのではなく、目標とする画素の位置(図におけるy=
0の位置)に近いほどサンプリング密度が高く、該目標
とする画素の位置から遠くなるほどサンプリング密度が
低くなるようにすることでもサンプリング数を減らすこ
とができる。
述べたが水平フィルタにも適用することができる。ただ
し、水平方向は垂直フィルタにみられるバッファの制限
からくるタップ数の制限がないので、精度を高めるため
に水平係数算出装置555は、高い次数の係数を求めら
れる。しかし、実施の形態1で示したように、正確にフ
ィルタ係数を求めるにはsin関数あるいは高次の曲線
方程式を演算する装置が必要となり非常に高価なものと
なる。本実施の形態3では図11(a) に示すように、理
想フィルタを何本かサンプリングしてテーブルとして水
平係数算出装置545内に格納しておく。この例では、
6タップのフィルタを対象とし、タップ間を6分割して
サンプリングしている。このテーブルを用いて任意のサ
ンプル値でフィルタ係数を求める場合、そのテーブルか
ら最も近いサンプル点をもって近似することが最も簡単
である。この方法によれば、タップ間のサンプリング数
を増やすほど精度が増し、テーブルのフィルタ係数のサ
ンプル数によって精度をコントロールすることができ
る。また、任意のサンプル点の最も近いサンプル点だけ
ではなく、その両側のサンプル点をもってこれを直線補
間すれば精度を上げることができ、これに伴ってサンプ
リング数を減らすことができる。さらに、図11(b) に
示すように、フィルタ係数のサンプリングを等間隔で行
うのではなく、目標とする画素の位置(図におけるy=
0の位置)に近いほどサンプリング密度が高く、該目標
とする画素の位置から遠くなるほどサンプリング密度が
低くなるようにすることでもサンプリング数を減らすこ
とができる。
【0047】以上の構成によって、従来例ではフリッカ
を低減させるローパスフィルタの後段でさらに補間フィ
ルタが必要であったのに対し、1つのローパスフィルタ
でフリッカの低減と補間を実現することができ、ハード
ウェアコスト低減に有用である。
を低減させるローパスフィルタの後段でさらに補間フィ
ルタが必要であったのに対し、1つのローパスフィルタ
でフリッカの低減と補間を実現することができ、ハード
ウェアコスト低減に有用である。
【0048】(実施の形態4)本発明の実施の形態4は
本発明の画像表示変換装置をテレビジョン信号の送受信
システムに用いた場合を例示したものである。図14
は、本発明の実施の形態4による画像表示変換装置の構
成を示すブロック図であり、図において、図1と同一符
号は同一または相当する部分を示し、101は水平フィ
ルタ装置5から出力される画像データで搬送波を変調し
てこれを合成装置6に出力する変調装置、102は出力
装置7から出力される変調/合成された搬送波を送信す
る送信装置、103は送信された搬送波を受信する受信
装置、104は受信した搬送波を復調する復調装置であ
る。
本発明の画像表示変換装置をテレビジョン信号の送受信
システムに用いた場合を例示したものである。図14
は、本発明の実施の形態4による画像表示変換装置の構
成を示すブロック図であり、図において、図1と同一符
号は同一または相当する部分を示し、101は水平フィ
ルタ装置5から出力される画像データで搬送波を変調し
てこれを合成装置6に出力する変調装置、102は出力
装置7から出力される変調/合成された搬送波を送信す
る送信装置、103は送信された搬送波を受信する受信
装置、104は受信した搬送波を復調する復調装置であ
る。
【0049】また、本実施の形態4では、変換装置3
は、入力される画像データのフォーマットがNTSCテ
レビジョン信号方式,またはPALテレビジョン信号方
式のフォーマットでない場合に、これをNTSCテレビ
ジョン信号方式,またはPALテレビジョン信号方式の
フォーマットに変換するよう構成されており、また、こ
のNTSCテレビジョン信号方式,またはPALテレビ
ジョン信号方式のフォーマットでは、画像データは、Y
UVフォーマットと同様に輝度Y,色差U,及び色差V
の3系統のデータ成分に変換されるため、垂直フィルタ
3,及び水平フィルタ4の動作は実施の形態1と同様で
ある。また、表示装置8はテレビジョン受像器からなっ
ている。また、本実施の形態4では、出力装置7から出
力した画像データをメモリ装置1に格納して再度利用す
るようにしてはいないが、そのようにしても構わない。
は、入力される画像データのフォーマットがNTSCテ
レビジョン信号方式,またはPALテレビジョン信号方
式のフォーマットでない場合に、これをNTSCテレビ
ジョン信号方式,またはPALテレビジョン信号方式の
フォーマットに変換するよう構成されており、また、こ
のNTSCテレビジョン信号方式,またはPALテレビ
ジョン信号方式のフォーマットでは、画像データは、Y
UVフォーマットと同様に輝度Y,色差U,及び色差V
の3系統のデータ成分に変換されるため、垂直フィルタ
3,及び水平フィルタ4の動作は実施の形態1と同様で
ある。また、表示装置8はテレビジョン受像器からなっ
ている。また、本実施の形態4では、出力装置7から出
力した画像データをメモリ装置1に格納して再度利用す
るようにしてはいないが、そのようにしても構わない。
【0050】このように構成されたテレビジョン信号の
送受信システムでは、画像伸長装置11で作成された動
画データ,及びグラフィックス装置12で作成されたビ
ットマップデータは、変換装置3で、それぞれ、輝度
Y,色差U,Vのデータ成分に変換されるとともにテレ
ビジョン信号用の制御信号を加えられ、垂直フィルタ装
置4及び水平フィルタ装置5で、ピクセル比を揃えかつ
フリッカを低減するとともにさらに高周波成分を低減す
るようそれぞれ補間され、変調装置101で搬送波に重
畳された後、合成装置6で所定の比率で重ね合わせるよ
う合成される。そして、その後、この合成され搬送波に
重畳された画像データは、出力装置7を経て送信装置1
02で送信され、受信装置103で受信され、復調装置
104で取り出されて、表示装置であるテレビジョン受
像器8に表示される。
送受信システムでは、画像伸長装置11で作成された動
画データ,及びグラフィックス装置12で作成されたビ
ットマップデータは、変換装置3で、それぞれ、輝度
Y,色差U,Vのデータ成分に変換されるとともにテレ
ビジョン信号用の制御信号を加えられ、垂直フィルタ装
置4及び水平フィルタ装置5で、ピクセル比を揃えかつ
フリッカを低減するとともにさらに高周波成分を低減す
るようそれぞれ補間され、変調装置101で搬送波に重
畳された後、合成装置6で所定の比率で重ね合わせるよ
う合成される。そして、その後、この合成され搬送波に
重畳された画像データは、出力装置7を経て送信装置1
02で送信され、受信装置103で受信され、復調装置
104で取り出されて、表示装置であるテレビジョン受
像器8に表示される。
【0051】これにより、属性の異なる複数の系統の元
画像を重ね合わせて表示する際のフォーマット合わせの
ために必要とされるフィルタとバッファをチラつき低減
処理に用いるフィルタとバッファを用いて実現すること
ができ、ハードウェアコストを最小限に抑制できるテレ
ビジョン信号の送受信システムを提供することができ
る。
画像を重ね合わせて表示する際のフォーマット合わせの
ために必要とされるフィルタとバッファをチラつき低減
処理に用いるフィルタとバッファを用いて実現すること
ができ、ハードウェアコストを最小限に抑制できるテレ
ビジョン信号の送受信システムを提供することができ
る。
【0052】なお、上記実施形態1〜4では、フィルタ
装置を、垂直フィルタ装置4、水平フィルタ装置5の順
に接続しているが、逆の順序で接続してもよい。また、
図8に示すような構成のフィルタ装置を1つ設け、時分
割で垂直フィルタ装置4,及び水平フィルタ装置5とし
て用いるようにしてもよい。また、上記実施の形態1〜
3では、画像データのフレームを、順次スキャン方式と
しているが、インターレース方式としてもよい。また、
上記実施の形態1〜4では、異なる系統の画像データを
2としているが、3以上であっても構わない。
装置を、垂直フィルタ装置4、水平フィルタ装置5の順
に接続しているが、逆の順序で接続してもよい。また、
図8に示すような構成のフィルタ装置を1つ設け、時分
割で垂直フィルタ装置4,及び水平フィルタ装置5とし
て用いるようにしてもよい。また、上記実施の形態1〜
3では、画像データのフレームを、順次スキャン方式と
しているが、インターレース方式としてもよい。また、
上記実施の形態1〜4では、異なる系統の画像データを
2としているが、3以上であっても構わない。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る画像表示
変換装置によれば、フォーマット(属性)の異なる複数
の系統の画像データを記憶するメモリを設け、画像変換
手段を用いて上記メモリから読み出した画像データのフ
ォーマットを揃えたのち、垂直・水平フィルタを用いて
補間処理を行いチラつきの低減を行うとともに、該補間
処理を利用して画像の縮小拡大処理を行ってピクセル比
を揃え、画像合成手段において複数の系統の画像データ
同士の演算を行い、該複数の系統の画像を同じ比率でも
って合成することで、属性の異なる複数の系統の元画像
を重ね合わせて表示する際のフォーマット合わせのため
に必要とされるフィルタとバッファを、チラつき低減処
理に用いるフィルタとバッファを用いて実現することが
でき、ハードウェアコストを最小限に抑えることができ
る効果がある。
変換装置によれば、フォーマット(属性)の異なる複数
の系統の画像データを記憶するメモリを設け、画像変換
手段を用いて上記メモリから読み出した画像データのフ
ォーマットを揃えたのち、垂直・水平フィルタを用いて
補間処理を行いチラつきの低減を行うとともに、該補間
処理を利用して画像の縮小拡大処理を行ってピクセル比
を揃え、画像合成手段において複数の系統の画像データ
同士の演算を行い、該複数の系統の画像を同じ比率でも
って合成することで、属性の異なる複数の系統の元画像
を重ね合わせて表示する際のフォーマット合わせのため
に必要とされるフィルタとバッファを、チラつき低減処
理に用いるフィルタとバッファを用いて実現することが
でき、ハードウェアコストを最小限に抑えることができ
る効果がある。
【0054】また、画像合成手段にて合成して得た画像
データを表示装置ではなく、一旦メモリに書き込み、こ
の画像を他の元画像と合成処理することにより、動画デ
ータの作成速度と表示装置の表示速度との対応関係を考
慮する必要がなくなり、容易にシステムを構築すること
ができる効果がある。
データを表示装置ではなく、一旦メモリに書き込み、こ
の画像を他の元画像と合成処理することにより、動画デ
ータの作成速度と表示装置の表示速度との対応関係を考
慮する必要がなくなり、容易にシステムを構築すること
ができる効果がある。
【図1】本発明の実施の形態1における画像表示変換装
置の構成を示すブロック図である。
置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施の形態1における画像表示変換装置の
フォーマット変換装置の変換動作を説明するための図で
ある。
フォーマット変換装置の変換動作を説明するための図で
ある。
【図3】上記実施の形態1における補間フィルタによる
補間方法を説明するための図である。
補間方法を説明するための図である。
【図4】上記実施の形態1における補間フィルタによる
補間方法の1つである直線補間を説明するための図であ
る。
補間方法の1つである直線補間を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態1における画像表示変換装
置のデータフローを説明するための説明図である。
置のデータフローを説明するための説明図である。
【図6】本発明の実施の形態2における画像表示変換装
置の構成を示すブロック図である。
置の構成を示すブロック図である。
【図7】上記実施の形態2における画像表示変換装置の
動作を説明するための図である。
動作を説明するための図である。
【図8】上記実施の形態1における垂直フィルタ装置の
詳細な構成を示す図である。
詳細な構成を示す図である。
【図9】上記実施の形態1における水平フィルタ装置の
詳細な構成を示す図である。
詳細な構成を示す図である。
【図10】上記実施の形態1における垂直フィルタ装置
による直線補間時のフィルタ係数を説明するための図で
ある。
による直線補間時のフィルタ係数を説明するための図で
ある。
【図11】上記実施の形態1における垂直フィルタ装置
による高次数補間時のフィルタ係数を説明するための図
である。
による高次数補間時のフィルタ係数を説明するための図
である。
【図12】本発明の実施の形態2による画像表示変換装
置の2成分をパラレル実行するパイプライン動作を説明
するための図である。
置の2成分をパラレル実行するパイプライン動作を説明
するための図である。
【図13】従来の画像表示変換装置の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図14】本発明の実施の形態4における画像表示変換
装置の構成を示すブロック図である。
装置の構成を示すブロック図である。
【図15】上記実施の形態1における垂直フィルタ装置
による直線補間時のフィルタ係数とフリッカ低減効果と
の関係を説明するためのグラフ図である。
による直線補間時のフィルタ係数とフリッカ低減効果と
の関係を説明するためのグラフ図である。
【図16】上記実施の形態1において出力装置の出力を
メモリ装置に書き込むようにした構成を示すブロック図
である。
メモリ装置に書き込むようにした構成を示すブロック図
である。
1 メモリ装置 2 入力装置 3 変換装置 4 垂直フィルタ装置 5 水平フィルタ装置 6 合成装置 7 出力装置 8a,8b 表示装置 11 画像伸長装置 12 グラフィックス装置 13 入出力装置 14 メモリバス 101 変調装置 102 送信装置 103 受信装置 104 復調装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/36 520 G06F 15/66 450
Claims (9)
- 【請求項1】 画像データを格納するメモリと、 上記メモリから画像データを読み出して出力するデータ
読み出し手段と、 上記データ読み出し手段が出力する画像データを定めら
れたフォーマットに変換して出力する、またはこれを変
換せずに通過させるフォーマット変換手段と、 上記フォーマット変換手段が出力する画像データをフィ
ルタ演算により垂直方向及び水平方向に補間して出力す
る、またはこれを補間せずに通過させるフィルタと、 上記フィルタが出力する画像データどうしの論理演算を
行い、合成して得られる画像データを出力する画像合成
手段と、 上記画像合成手段が出力する画像データを指定された表
示装置に出力する画像出力手段とを備えたことを特徴と
する画像表示変換装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像表示変換装置におい
て、 上記画像出力手段は上記指定された表示装置の他に、上
記メモリに対して、その出力である画像データを書き込
むものであることを特徴とする画像表示変換装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の画像表示変換装置におい
て、 上記メモリは、フォーマットの異なる画像データをそれ
ぞれ格納するものであり、 上記データ読み出し手段は、上記フォーマットの異なる
画像データを一時的に複数格納する入力バッファと、指
定されたフォーマットの画像データを上記メモリから読
み出した後、上記入力バッファに書き込み、または指定
されたフォーマットの画像データを上記入力バッファか
ら読み出してこれを出力する入力制御部とから構成さ
れ、 上記フィルタは、上記フォーマット変換手段が出力する
画像データを相前後して処理するようにして垂直方向及
び水平方向に補間して出力する垂直フィルタ及び水平フ
ィルタを有し、 上記垂直フィルタは、フォーマットの異なる画像データ
をそれぞれ一時的に格納する垂直フィルタバッファと、
指定されたフォーマットに従い上記フォーマット変換手
段または上記水平フィルタが出力する画像データを上記
垂直フィルタバッファに書き込み、または指定されたフ
ォーマットに従い画像データを上記垂直フィルタバッフ
ァから読み出してこれを出力する垂直フィルタ分配部
と、該垂直フィルタ分配部が出力する画像データと、指
定されたフォーマットに従い用意される垂直フィルタ係
数との畳み込み演算を行い出力する垂直フィルタ制御部
とから構成され、 上記水平フィルタは、フォーマットの異なる画像データ
をそれぞれ一時的に格納する水平フィルタバッファと、
指定されたフォーマットに従い上記垂直フィルタまたは
上記フォーマット変換手段が出力する画像データを上記
水平フィルタバッファに書き込み、または指定されたフ
ォーマットに従い画像データを上記水平フィルタバッフ
ァから読み出してこれを出力する水平フィルタ分配部
と、該水平フィルタ分配部が出力する画像データと、指
定されたフォーマットに従い用意される水平フィルタ係
数との畳み込み演算を行い出力する水平フィルタ制御部
とから構成され、 上記画像合成手段は、フォーマットの異なる画像データ
を一時的に格納する合成バッファと、指定されたフォー
マットに従い上記フィルタが出力する画像データを上記
合成バッファに書き込む、または指定されたフォーマッ
トに従い画像データを上記合成バッファから読み出し出
力する合成分配部と、該合成分配部が出力する画像デー
タにおいて指定されたフォーマットどうしの論理演算を
行い出力する合成制御部とから構成され、 上記画像出力手段は、フォーマットの異なる画像データ
を一時的に格納する出力バッファ部と、指定されたフォ
ーマットに従い上記画像合成手段が出力する画像データ
を上記出力バッファに書き込む、または指定されたフォ
ーマットに従い画像データを上記出力バッファから読み
出し出力する出力制御部とから構成されている、ことを
特徴とする画像表示変換装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の画像表示変換装置におい
て、 上記入力制御部は、 上記入力バッファのフォーマット毎の画像データの格納
単位数が最も少ないフォーマットの画像データに対応す
る画像データを上記メモリから読み出したのち上記入力
バッファに書き込む、または指定されたフォーマットに
従い画像データを上記入力バッファから読み出して出力
し、 上記フォーマット変換手段は、 指定されたフォーマットに従い上記データ読み出し手段
に画像データを要求し、または指定されたフォーマット
に従い上記データ読み出し手段が出力する画像データを
定められたフォーマットに変換して出力し、 上記垂直フィルタ分配部は、 上記垂直フィルタバッファのフォーマット毎の画像デー
タの格納単位数が最も少ないフォーマットの画像データ
に対応する画像データを上記フォーマット変換手段また
は上記水平フィルタに要求し、または指定されたフォー
マットに従い画像データを上記垂直フィルタバッファか
ら読み出して出力し、 上記水平フィルタ分配部は、 上記水平フィルタバッファのフォーマット毎の画像デー
タの格納単位数が最も少ないフォーマットの画像データ
に対応する画像データを上記垂直フィルタまたは上記フ
ォーマット変換手段に要求し、または指定されたフォー
マットに従い画像データを上記水平フィルタバッファか
ら読み出して出力し、 上記合成分配部は、 上記合成バッファのフォーマット毎の画像データの格納
単位数が最も少ないフォーマットの画像データに対応す
る画像データを上記フィルタに要求し、または指定され
たフォーマットに従い画像データを上記合成バッファか
ら読み出して出力し、 上記出力制御部は、 上記出力バッファのフォーマット毎の画像データの格納
単位数が最も少ないフォーマットの画像データに対応す
る画像データを上記画像合成手段に要求し、または指定
されたフォーマットに従い画像データを上記出力バッフ
ァから読み出して出力する、ものであることを特徴とす
る画像表示変換装置。 - 【請求項5】 請求項3記載の画像表示変換装置におい
て、 上記垂直フィルタは、 上記メモリに格納する画像データに対して定められた原
点から1画素単位で垂直方向に数えてこれを入力Y座標
として格納し、その値を出力する入力Yレジスタと、 上記画像出力手段が出力する画像データに対し定められ
た原点から1画素単位で垂直方向に数えてこれを出力Y
座標として格納し、その値を出力する出力Yレジスタ
と、 上記入力Y座標と出力Y座標との間において予め定めら
れた比率を格納し、これを出力するY座標比率レジスタ
と、 該Y座標比率レジスタ出力と上記出力Yレジスタ出力か
ら、縮小拡大率を加味した変換入力Y座標を求めて出力
する垂直DDA部と、 該垂直DDA部出力と上記入力Yレジスタの出力から、
上記垂直フィルタ制御部に入力する垂直フィルタ係数を
求める垂直係数算出部とから構成される垂直フィルタ係
数演算部を有し、 上記水平フィルタは、 上記メモリに格納する画像データに対して定められた原
点から1画素単位で水平方向に数えてこれを入力X座標
として格納し、その値を出力する入力Xレジスタと、 上記画像出力手段が出力する画像データに対し定められ
た原点から1画素単位で水平方向に数えてこれを出力X
座標として格納し、その値を出力する出力Xレジスタ
と、 上記入力X座標と出力X座標との間において予め定めら
れた比率を格納し、これを出力するX座標比率レジスタ
と、 該X座標比率レジスタ出力と上記出力Xレジスタ出力か
ら、縮小拡大率を加味した変換入力X座標を求めて出力
する水平DDA部と、 該水平DDA部出力と上記入力Xレジスタの出力から、
上記水平フィルタ制御部に入力する水平フィルタ係数を
求める水平係数算出部とから構成される水平フィルタ係
数演算部を有することを特徴とする画像表示変換装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の画像表示変換装置におい
て、 上記垂直フィルタ係数演算部は、 上記垂直DDA部が出力する変換入力Y座標と該変換入
力Y座標の最近傍の整数値である入力整数Y座標から、
該入力整数Y座標を中心に参照される上記垂直分配部の
出力する画像データに対する垂直フィルタ係数を求める
ものであることを特徴とする画像表示変換装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の画像表示変換装置におい
て、 上記垂直フィルタ係数演算部は、 上記入力整数Y座標を原点とし、そのときの垂直フィル
タ係数をh(0<h≦1)とし、入力座標が上記原点以
下の座標であれば傾きkの直線で補間し、一方、上記原
点以上の座標であれば傾き−kの直線で補間し、また補
間した結果が負の値であれば0とし出力する垂直補間部
と、 上記垂直DDA部が出力する変換入力Y座標を中心に指
定されたフィルタのタップ数分の座標を、上記垂直補間
部へ入力して上記垂直分配部の出力する画像データに対
する垂直フィルタ係数として求めて出力する垂直フィル
タタップ部と、を備えたことを特徴とする画像表示変換
装置。 - 【請求項8】 請求項5記載の画像表示変換装置におい
て、 上記水平フィルタ係数演算部は、 上記水平DDA部が出力する変換入力X座標と該変換入
力X座標の最近傍の整数値である入力整数X座標から、
該入力整数X座標を中心に参照される上記水平分配部の
出力する画像データに対する水平フィルタ係数を求める
ものであることを特徴とする画像表示変換装置。 - 【請求項9】 請求項8記載の画像表示変換装置におい
て、 上記水平フィルタ係数演算部は、 上記メモリに格納する画像データの水平方向のサンプリ
ング率より整数倍高いサンプリング率の水平フィルタ係
数を格納し、上記入力整数X座標を原点としたときの水
平フィルタ係数を上記水平フィルタ係数の中心として入
力座標の最近傍の上記水平フィルタ係数を出力する水平
補間部と、 上記水平DDA部が出力する変換入力X座標を中心に指
定されたフィルタのタップ数分の座標を、上記水平補間
部へ入力して上記水平分配部の出力する画像データに対
する水平フィルタ係数として求めて出力する水平フィル
タタップ部と、を備えたことを特徴とする画像表示変換
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9113732A JPH1056623A (ja) | 1996-05-08 | 1997-05-01 | 画像表示変換装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11337296 | 1996-05-08 | ||
JP8-113372 | 1996-05-08 | ||
JP9113732A JPH1056623A (ja) | 1996-05-08 | 1997-05-01 | 画像表示変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1056623A true JPH1056623A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=26452362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9113732A Withdrawn JPH1056623A (ja) | 1996-05-08 | 1997-05-01 | 画像表示変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1056623A (ja) |
-
1997
- 1997-05-01 JP JP9113732A patent/JPH1056623A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040308 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060915 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A761 | Written withdrawal of application |
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