JPH1055843A - コネクタ、ターミナル及びターミナル係止解除治具 - Google Patents

コネクタ、ターミナル及びターミナル係止解除治具

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JPH1055843A
JPH1055843A JP21245796A JP21245796A JPH1055843A JP H1055843 A JPH1055843 A JP H1055843A JP 21245796 A JP21245796 A JP 21245796A JP 21245796 A JP21245796 A JP 21245796A JP H1055843 A JPH1055843 A JP H1055843A
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Hideto Nakamura
英人 中村
Osamu Sasai
理 笹井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタハウジングに対してターミナルを反
転姿勢でも挿入できるようにするとともにその挿入した
ターミナルを二重係止状態に保持できるようにする。 【解決手段】 コネクタハウジング10にターミナル2
0の両側に位置する一対の一次規制部12を設け、ター
ミナル20に、その挿入方向の軸を中心に反転した2姿
勢において相手側ターミナルと接触可能な一対の舌片
(接続部)24と、一次規制部12と係合可能なランス
(一次係止部)25と、筒部21の係止段部(二次係止
部)27と、筒部21の外面から突出するスタビライザ
(二次係止部)26とを設け、リテーナ30に、係止段
部27とスタビライザ26のうちの一方に係合可能な二
次規制部32L,32Uを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グにターミナルを挿入可能としたコネクタ、そのターミ
ナル及びターミナル係止解除治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コネクタハウジング内にターミナルを挿
入してそのコネクタハウジングとターミナルとの係合作
用によりターミナルを挿入状態に保持するようにしたコ
ネクタ及びこのようなコネクタを構成するターミナルと
して、ターミナルを反転させても挿入動作、挿入状態へ
の保持及び相手側ターミナルとの接続が行えるようにし
たもの(米国特許第4660915号、米国特許第53
62262号)がある。米国特許第4660915号の
ものは、コネクタハウジングにターミナルを挟むように
一対の規制部を設けてそのいずれか一方にターミナルの
ランスを係止させるようになっているとともに、ターミ
ナルに上下対称に設けた一対の弾性係止片の間に相手側
の雄タブを嵌入させる構成となっている。また、米国特
許第5362262号のものは、ターミナルに、相手側
の雄タブとの嵌合部を上下対称に一対設けるとともに、
コネクタハウジングと係合されるランスを上下対称に一
対設けた構成になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものには、
コネクタハウジングに対してターミナルを挿入状態の保
持するための手段が1つしか設けられていなかったた
め、ターミナルの保持機能の信頼性向上が望まれてい
た。本願発明は上記事情に鑑みて創案されたものであっ
て、その目的は、コネクタハウジングに対してターミナ
ルを反転姿勢でも挿入できるとともにその挿入したター
ミナルを二重係止状態に保持できるようにしたコネクタ
及びターミナルを提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コネ
クタハウジングと、このコネクタハウジングに挿入可能
なターミナルと、コネクタハウジングに取付け可能なリ
テーナとを備えてなり、コネクタハウジングにはターミ
ナルの両側に位置するように一対の一次規制部が設けら
れ、ターミナルには、その挿入方向の軸を中心に反転し
た2姿勢において相手側ターミナルと接触可能な接続部
と、一次規制部と係合可能な一次係止部と、挿入方向の
軸を中心に互いに反転した位置にある2つの二次係止部
とが設けられ、リテーナには、2つの二次係止部のうち
のいずれか一方に係合可能な二次規制部が設けられてい
るところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、2つの二次係止部のうちの一方が、接続部を囲むよ
うに設けた筒部の端縁で構成され、他方が前記筒部の外
面から突出させた挿入ガイド用のスタビライザで構成さ
れているところに特徴を有する。請求項3の発明は、請
求項1の発明において、2つの二次係止部が、ターミナ
ルの挿入方向の軸を中心に反転した位置に設けた挿入ガ
イド用の一対のスタビライザで構成されているところに
特徴を有する。
【0006】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの発明において、コネクタハウジングには、
その外面から一対の一次規制部における一次係止部との
係合部分に達する一対の治具挿入孔が設けられ、治具に
設けた一対の係合解除片が一対の治具挿入孔に挿入され
ることにより一次規制部と一次係止部との係合が解除さ
れるようにしたところに特徴を有する。請求項5の発明
は、請求項4のコネクタにおける一次規制部と一次係止
部との係合を解除するためのターミナル係止解除治具で
あって、コネクタハウジングの外面から一対の一次規制
部における一次係止部との係合部分に達する一対の治具
挿入孔に対して同時に挿入可能な一対の係合解除片を備
えているところに特徴を有する。
【0007】請求項6の発明は、コネクタハウジングに
挿入可能なターミナルであって、その挿入方向の軸を中
心に反転した2姿勢で相手側ターミナルと接触可能な接
続部と、コネクタハウジングにこのターミナルの両側に
位置するように設けた一対の一次規制部と係合可能な一
次係止部と、挿入方向の軸を中心に互いに反転した位置
に一対設けられ、そのいずれか一方が、前記コネクタハ
ウジングに取り付け可能なリテーナに設けた二次規制部
と係合されるようになっている二次係止部とを備えて構
成されているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、タ
ーミナルを反転した姿勢で挿入しても、接続部が相手側
ターミナルと接続されるとともに、一次係止部が一次規
制部に係止して一次係止され、更にリテーナを取り付け
ることによりその二次規制部がターミナルの二次係止部
に係止して二次係止される。このように、本発明によれ
ば、ターミナルを反転姿勢で挿入することができると共
に二重係止することができる。
【0009】請求項2の発明においては、接続部を包囲
するための筒部と挿入ガイド用のスタビライザを二次係
止部として兼用しているから、これらとは別に二次係止
専用の部位を設けずに済む。請求項3の発明において
は、二次係止部はターミナルの挿入方向の軸を中心に反
転した位置に設けられているから、ターミナルを反転さ
せた場合でも、リテーナの二次規制部と係合するスタビ
ライザの位置は一定となる。したがって、ターミナルの
挿入姿勢がどのようなパターンであっても用意するリテ
ーナは1種類でよく、ターミナルの挿入姿勢パターンに
合わせて複数種類のリテーナを用意せずに済む。
【0010】請求項4及び請求項5の発明においては、
ターミナルの抜取りの際には、リテーナによる二次係止
を解除した状態で治具により一次係止を解除するが、こ
のときに、一対の一次規制部の双方において一対の係合
解除片による係合解除動作が行われる。したがって、一
対の一次規制部のうちのいずれか一方だけがターミナル
の一次係止部と係合している場合と、両方の一次規制部
に一次係止部が係合している場合のいずれの場合でも、
1回の治具の挿入操作だけで、確実に一次係止を解除す
ることができる。
【0011】請求項6の発明においては、本発明のター
ミナルを反転した姿勢で挿入しても、接続部が相手側タ
ーミナルと接続されるとともに、一次係止部が一次規制
部に係止して一次係止され、更にリテーナを取り付ける
ことによりその二次規制部がターミナルの二次係止部に
係止して二次係止される。このように、本発明のターミ
ナルは、コネクタハウジングに反転姿勢で挿入すること
ができると共に二重係止状態とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態のコネク
タは、コネクタハウジング10と、このコネクタハウジ
ング10に対して挿抜可能なターミナル20と、コネク
タハウジング10に取り付けられることによりターミナ
ル20を挿入状態に二次係止するリテーナ30とを備え
て構成される。コネクタハウジング10には、上下2段
に分かれてキャビティ11が形成されている。キャビテ
ィ11の前端は相手側ターミナル20(図示せず)の挿
入を許容するための小さい受入口11Aとなっており、
キャビティ11の後端はターミナル20を挿入するため
の大きく開口したターミナル挿入口11Bとなってい
る。キャビティ11の中央よりも少し前端寄りの位置に
は、その上面と下面から突出する一対の一次規制部12
が形成されている。この一次規制部12の前面には後述
するターミナル20のランス25が係合させるようにな
っている。各一次規制部12よりも前方の空間は、コネ
クタハウジング10の前端面に開口して治具40の挿入
を許容する治具挿入孔13となっている。コネクタハウ
ジング10の前後方向におけるほぼ中央位置には、この
下面に開口するリテーナ収容孔14が形成されている。
このリテーナ収容孔14は、下段側のキャビティ11を
貫通するとともに、上段側のキャビティ11の下面に開
口している。かかるリテーナ収容孔14にはリテーナ3
0が取り付けられるようになっている。
【0013】ターミナル20は、方形をなす筒部21
と、この筒部21の下面板及び側面板の下部から後方に
連続する電線固着部22とからなり、電線固着部22に
は電線23が圧着されている。尚、本実施形態の説明に
おけるターミナル20の姿勢については、図1の上段の
キャビティ11に収容されているターミナル20の状態
を正姿勢とし、下段のキャビティ11に収容されている
ターミナル20の状態を反転姿勢とする。
【0014】筒部21の内部には、その上面板と下面板
の前端縁からの延出部分を後方へ折り返して成形した一
対の舌片(本発明の構成要件である接触部)24が設け
られており、この一対の舌片24の間には、筒部21内
に挿入された相手側ターミナル(図示せず)が嵌入され
るようになっている。この一対の舌片24は、ターミナ
ル20の挿入方向の軸を中心として互いに反転した形状
・配置となるように形成されている。したがって、ター
ミナル20が正姿勢と反転姿勢のいずれの姿勢で挿入さ
れても、相手側ターミナルとの接続位置・接圧などの接
触状態が同じになる。
【0015】ターミナル20が正姿勢の状態における筒
部21の上面には、その一部を外側(上側)へ切り起こ
すことによってランス(本発明の構成要件である一次係
止部)25が形成されている。ランス25は、ターミナ
ル20が正規挿入されたときにコネクタハウジング10
の一次規制部12に対して前方から係合される。尚、こ
のランス25は筒部21の下面には形成されていない。
ターミナル20が正姿勢の状態における筒部21の下面
には、その正面から視て左側の側面に沿うように下方へ
突出し、且つ後端を筒部21の後端と一致させたスタビ
ライザ(本発明の構成要件である二次係止部)26が形
成されている。スタビライザ26は、キャビティ11内
のガイド溝(図示せず)に沿って移動することによりタ
ーミナル20の挿入姿勢を安定する機能を発揮するもの
であるが、後述するリテーナ30と係合することにより
二次係止機能も発揮する。尚、このスタビライザ26は
上面側には形成されていない。また、筒部21の下面側
における後端縁は、リテーナ30と係合可能な係止段部
(本発明の構成要件である二次係止部)27となってい
る。
【0016】リテーナ30は、リテーナ収容孔14内に
収容可能であり、図示しない係止手段により図1に示す
仮係止位置と図2に示す本係止位置とに選択的に保持さ
れる。リテーナ30は、下段のキャビティ11と整合す
るターミナル貫通孔31を有し、このターミナル貫通孔
31の下面における前端縁は、本係止状態においてター
ミナル20の係止段部27に対して後方から係合する二
次規制部32Lとなっている。また、ターミナル貫通孔
31の上面における前端縁は、本係止状態においてター
ミナル20のスタビライザ26に対して後方から係合す
る二次規制部32Uとなっている。この2つの二次規制
部32L,32Uは、リテーナ30が仮係止の状態では
係止段部27及びスタビライザ26と非干渉となるよう
に下方に退避している。
【0017】また、コネクタハウジング10に挿入した
ターミナル20を抜き取る際には、治具(本発明にかか
るターミナル係止解除治具)40が用いられる。この治
具40は、グリップ41の先端に二股状に突出する上下
一対の係合解除片42を備えている。この一対の係合解
除片42は、各キャビティ11における上下2つの治具
挿入孔13内に同時に挿入される。次に、本実施形態の
作用について説明する。本実施形態コネクタを組み付け
る際には、まず予めリテーナ30をコネクタハウジング
10に対して仮係止しておき、その状態でターミナル2
0を後方からキャビティ11内に挿入する。挿入過程で
は、ランス25が一旦筒部21の外面(上面または下
面)と面一状となるように弾性撓みしつつ一次規制部1
2を通過し、通過後にランス25が弾性復帰して一次規
制部12に対して前方から係合される。この係合によ
り、ターミナル20が一次係止される。また、この一次
係止状態ではスタビライザ26と係止段部27がリテー
ナ収容孔14の内壁と面一状となるように位置する。
【0018】次に、リテーナ30を仮係止位置から本係
止位置へ押し上げる。すると、上下2つの二次規制部3
2U,32Lが、夫々、上段のターミナル20のスタビ
ライザ26と下段のターミナル20の係止段部27に後
方から係合し、これによって二次係止状態となる。以上
により、組付けが完了し、ターミナル20が二重係止さ
れる。ターミナル20を抜き取る際には、まずリテーナ
30を本係止位置から仮係止位置へ移動させることによ
り、二次規制部32L,32Uと係止段部27及びスタ
ビライザ26との二次係止を解除する。次に、治具40
を用い、その一対の係合解除片42を同時に一対の治具
挿入孔13内に差し込む。すると、いずれか一方の係合
解除片42がランス25と係合してそのランス25を筒
部21の外面とほぼ面一状となるように弾性的に撓ま
せ、これによってランス25と一次規制部12との係合
が解除される。この治具40による係合解除状態を維持
しつつターミナル20を後方へ引っ張ると、ランス25
が一次規制部12を円滑に通過した弾性復帰するから、
後はターミナル20が支障なく抜き取られる。
【0019】上述のように、本実施形態においては、タ
ーミナル20に相手側ターミナルと接続するための一対
の舌片24を上下対称に設け、コネクタハウジング10
にランス25を係合させるための一次規制部12を上下
対称的に設けたから、上段のキャビティ11と下段のキ
ャビティ11とで異なる姿勢でターミナル20を挿入し
ても、ターミナル20を一次係止することができるとと
もに、相手側ターミナル20との接続を正しく行うこと
ができる。また、リテーナ30の二次規制部32L,3
2Uが係止段部27とスタビライザ26に係合すること
によってターミナル20を二重係止することができるよ
うになっている。
【0020】尚、本実施形態では、二次係止部である係
止段部27とスタビライザ26が、ターミナル20の挿
入方向の軸を中心に反転した位置関係となってはいない
が、各キャビティ11におけるターミナル20の挿入姿
勢を上記実施形態とは逆にすることもできる。この場
合、本実施形態のリテーナ30をそのまま使用すること
はできないが、ターミナル20の挿入姿勢のパターンに
対応する二次規制部を備えた別のリテーナを用いれば、
ターミナル20を二重係止することができる。
【0021】また、ターミナル20に設ける2つの二次
係止部として、舌片24を包囲してこれを保護するため
の筒部21と、ターミナル20を挿入時にガイドするた
めのスタビライザ26を兼用させるようにしたから、二
次係止部として専用の係止部を設ける場合に比べてター
ミナル20の小型化と簡素化を図ることができる。ま
た、ターミナル20の抜取りの際には、一対の一次規制
部12の双方において一対の係合解除片42による係合
解除動作が同時に行われるようになっているから、一対
の一次規制部12のうちのどちらにランス25が係合し
ているかを確認しなくても、一度の治具40の操作によ
って確実に一次係止を解除することができる。勿論、ラ
ンス25が上下両方に設けられていて筒部21の上下両
方で一次係止が行われている場合でも、双方の一次係止
を一度の操作で確実に解除することができる。
【0022】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図5乃至図7を参照して説明する。本実施
形態は、上記実施形態1においてターミナルとリテーナ
の構成を一部異ならせたものである。その他の構成につ
いては上記実施形態1と同じであるため、同じ構成につ
いては、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は
省略する。本実施形態2のターミナル50は、基本的に
上記実施形態1のターミナル20と同じ構成であり、タ
ーミナル50が正姿勢の状態において正面から視て筒部
21の上面側にもスタビライザ(本発明の構成要件であ
る二次係止部)26を設けたものである。この上面側の
スタビライザ26と下面側のスタビライザ26とは、タ
ーミナル50の挿入方向の軸を中心に互いに反転した形
状・配置となっている。尚、本実施形態2の二次係止部
は一対のスタビライザ26だけで構成されており、実施
形態1の係止段部27に相当する部位は本実施形態2で
は二次係止部としては機能しない。
【0023】このようにターミナル50に互いに反転し
た関係にある一対のスタビライザ26を二次係止部とし
て設けたことに伴い、リテーナ55における二次規制部
の高さが上記実施形態1のリテーナ30とは異なる設定
となっている。即ち、上段側のターミナル50と対応す
る二次規制部52Uについては、実施形態1と同じく本
係止時にキャビティ11の下面とほぼ面一状となる高さ
に設定されている。また、下段側の二次規制部52Lに
ついては、実施形態1の二次規制部32Lが係止段部2
7と係合することから本係止時にキャビティ11内に突
出するように高さ設定されていたのに対し、本実施形態
2の二次規制部52Lは筒部21から突出するスタビラ
イザ26に係合するようになっているので、本係止時に
キャビティ11の下面とほぼ面一状となるように設定さ
れている。
【0024】本実施形態2においては、ターミナル50
に相手側ターミナル(図示せず)と接続するための一対
の舌片24を上下対称に設け、コネクタハウジング10
にランス25を係合させるための一次規制部12を上下
対称的に設け、さらに、ターミナル50に互いに反転関
係にある一対のスタビライザ26を二次係止部として設
けるとともに、リテーナ55にはいずれかのスタビライ
ザ26と係合可能な二次規制部52L,52Uを設けた
構成となっている。したがって、各キャビティ11につ
いて他のキャビティ11と関係なくターミナル50を正
姿勢と反転姿勢のいずれの姿勢で挿入しても、相手側タ
ーミナルとの接続を正しく行うことができるとともに、
ターミナル50を二重係止することができる。しかも、
上段のキャビティ11と下段のキャビティ11における
ターミナル50の姿勢の組合せパターンがどのような場
合であっても、使用するリテーナ55は1種類だけでよ
く、ターミナルの挿入姿勢パターンに合わせて複数種類
のリテーナを用意せずに済む。
【0025】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではコネクタハウジング側の段状の
一次規制部にターミナルのランス(一次規制部)を係合
して一次係止するようにしたが、本発明によれば、コネ
クタハウジングに形成した弾性係止片(一次規制部)を
ターミナルに形成した係止孔(一次係止部)に係合させ
て一次係止するようにしてもよい。
【0026】(2)上記実施形態ではターミナルのラン
スを上面側だけに設けたが、本発明によれば、ランスを
ターミナルの上下両面側に互いに反転した位置関係とな
るように形成してもよい。 (3)上記実施形態ではターミナルにおけるリテーナと
の二次係止部としてスタビライザまたは筒部を兼用した
が、本発明によれば、二次係止部はスタビライザ及び筒
部以外の二次係止専用の係止部を設けるようにしてもよ
い。
【0027】(4)上記実施形態では雌形のターミナル
及びこの雌形のターミナルが挿入されるコネクタについ
て説明したが、本発明は、雄形のターミナル及び雄形の
ターミナルが挿入されるコネクタにも適用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1においてリテーナを仮係止
した状態をあらわす断面図
【図2】実施形態1においてリテーナを本係止した状態
をあらわす断面図
【図3】実施形態1におけるターミナルの正面図
【図4】実施形態1においてターミナルの抜取りを行っ
ている状態をあらわす断面図
【図5】実施形態2においてリテーナを仮係止した状態
をあらわす断面図
【図6】実施形態2においてリテーナを本係止した状態
をあらわす断面図
【図7】実施形態2におけるターミナルの正面図
【符号の説明】
10…コネクタハウジング 12…一次規制部 13…治具挿入孔 20…ターミナル 21…筒部 24…舌片(接続部) 25…ランス(一次係止部) 26…スタビライザ(二次係止部) 27…係止段部(筒部の端縁=二次係止部) 30…リテーナ 32L,32U…二次規制部 40…治具(ターミナル係止解除治具) 42…係合解除片 50…ターミナル 52L,52U…二次規制部 55…リテーナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングと、このコネクタハ
    ウジングに挿入可能なターミナルと、前記コネクタハウ
    ジングに取付け可能なリテーナとを備えてなり、 前記コネクタハウジングには前記ターミナルの両側に位
    置するように一対の一次規制部が設けられ、 前記ターミナルには、その挿入方向の軸を中心に反転し
    た2姿勢において相手側ターミナルと接触可能な接続部
    と、前記一次規制部と係合可能な一次係止部と、前記挿
    入方向の軸を中心に互いに反転した位置にある2つの二
    次係止部とが設けられ、 前記リテーナには、前記2つの二次係止部のうちのいず
    れか一方に係合可能な二次規制部が設けられていること
    を特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 2つの二次係止部のうちの一方が、接続
    部を囲むように設けた筒部の端縁で構成され、他方が前
    記筒部の外面から突出させた挿入ガイド用のスタビライ
    ザで構成されていることを特徴とする請求項1記載のコ
    ネクタ。
  3. 【請求項3】 2つの二次係止部が、ターミナルの挿入
    方向の軸を中心に反転した位置に設けた挿入ガイド用の
    一対のスタビライザで構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 コネクタハウジングには、その外面から
    一対の一次規制部における一次係止部との係合部分に達
    する一対の治具挿入孔が設けられ、治具に設けた一対の
    係合解除片が前記一対の治具挿入孔に挿入されることに
    より前記一次規制部と前記一次係止部との係合が解除さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項4のコネクタにおける一次規制部
    と一次係止部との係合を解除するためのターミナル係止
    解除治具であって、コネクタハウジングの外面から一対
    の前記一次規制部における前記一次係止部との係合部分
    に達する一対の治具挿入孔に対して同時に挿入可能な一
    対の係合解除片を備えていることを特徴とするターミナ
    ル係止解除治具。
  6. 【請求項6】 コネクタハウジングに挿入可能なターミ
    ナルであって、 その挿入方向の軸を中心に反転した2姿勢で相手側ター
    ミナルと接触可能な接続部と、 前記コネクタハウジングにこのターミナルの両側に位置
    するように設けた一対の一次規制部と係合可能な一次係
    止部と、 前記挿入方向の軸を中心に互いに反転した位置に一対設
    けられ、そのいずれか一方が、前記コネクタハウジング
    に取り付け可能なリテーナに設けた二次規制部と係合さ
    れるようになっている二次係止部とを備えて構成される
    ことを特徴とするターミナル。
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