JPH1055661A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JPH1055661A
JPH1055661A JP8211809A JP21180996A JPH1055661A JP H1055661 A JPH1055661 A JP H1055661A JP 8211809 A JP8211809 A JP 8211809A JP 21180996 A JP21180996 A JP 21180996A JP H1055661 A JPH1055661 A JP H1055661A
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JP
Japan
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power supply
power source
supply unit
hard disk
power
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JP8211809A
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Inventor
Hiroaki Watanabe
博朗 渡辺
Ryuichi Asano
隆一 浅野
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2台のバックアップ電源を持つ装置におい
て、電源交換時に発生する衝撃加速度を減らし、装置の
正常な動作の妨げを確実に防ぐ。 【解決手段】 ハードディスクアレイ装置の筐型の装置
本体2内に四角筒状の電源保持部5を設けてあり、この
電源保持部5内に電源ユニット20を出し入れ自在にし
てある。また、電源保持部5の一方の側パネル5cには
電源ユニット20の出し入れ時の速度を抑制する緩衝機
構10を設けてある。この緩衝機構10は、電源ユニッ
ト20の側壁面に接触して回転するゴムローラ11と、
このゴムローラ11を各回転部12a間に嵌め込んだ一
対オイルダンパ12,12と、この各オイルダンパ12
をボルト14とナット15で取り付けると共に、電源保
持部5の側パネル5cにネジ16で取り付けられ、ゴム
ローラ11を電源ユニット20の側壁面に押圧付勢させ
る板バネ13とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機器本体の動作
中にも電流供給を停止させることなく電源交換が可能
な、いわゆるハードディスクアレイ装置(複数のハード
ディスクドライブを備えたデータ記録再生装置)等の電
子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、8台のデータ用のハードディス
クドライブを備えたハードディスクアレイ装置が知られ
ている。これを、図8によって具体的に説明すると、ハ
ードディスクアレイ装置(電子機器)1′は、筐型の装
置本体(機器本体)2を有している。この装置本体2内
に、8台のデータ用のハードディスクドライブ3及び2
台の電源ユニット20等を備えている。即ち、ハードデ
ィスクドライブ3は、キャディ4に収納されて装置本体
2のフロントパネル2aの図示しないキャディ挿入用の
開口部より挿抜(挿入,取り出し)自在にしてある。ま
た、バックアップ電源としての電源ユニット20は、装
置本体2のリアパネル2bに設けられた図示しない一対
の電源挿入用の開口部より四角筒状の各電源保持部5,
5内にそれぞれ挿抜自在にしてあり、電源ユニット20
の挿入時に該電源ユニット20の図示しないコネクタと
装置本体2内の図示しないコネクタが接続され、いずれ
か一方の電源ユニット20から装置本体2側に電流が供
給されるようになっている。さらに、装置本体2内に
は、8枚のハードディスクインターフェース基板6と、
メイン基板7及びインターフェース基板8をそれぞれ配
置してある。
【0003】尚、各電源ユニット20の背面側には、A
C(交流)コードのプラグが挿抜されるインレット(い
ずれも図示省略)をネジ止めしてあると共に、冷却ファ
ン29をネジ止めしてある。また、各電源ユニット20
は、片方の電源ユニット20が故障した時に残りの電源
ユニット20の1台で全消費電力をまかなえるような容
量がある。さらに、装置本体2のリアパネル2bの中央
にも冷却ファン9をネジ止めしてある。
【0004】そして、ハードディスクドライブ3の図示
しないハードディスクにデータを記録する場合には、イ
ンターフェース基板8を通して得た信号をメイン基板7
にて分配し、ハードディスクインターフェース基板6を
通して上記ハードディスクに記録するようになってい
る。また、外部への再生は上記の逆の手順となる。この
ようにデータをそれぞれのハードディスクに振り分けて
記録し、それらのデータから演算されるパリティだけを
記録するハードディスクと組み合わせることにより冗長
性を確保できるようになっている。さらに、電源ユニッ
ト20はリタンダント対応のため2台使用され、1台が
故障してもバックアップ用の他の1台により動作可能に
なっており、装置本体2の機能を止めることなくその動
作中に電源ユニット20の交換が可能(いわゆるホット
スワップが可能)になっている。これらにより、ハード
ディスクアレイ装置1′の主要デバイスはホットリプレ
イスが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のハードディスクアレイ装置1′では、片側の電源ユ
ニット20が故障した時に残りの電源ユニット20の1
台で全消費電力をまかなえるような容量があって装置本
体2に対する重量割合が高くなっているため、上記電源
ユニット20の交換作業を注意深く行わないと、装置本
体2内の電源保持部5に電源ユニット20を装着する時
にその衝撃により、ハードディスクドライブ3の動作に
有害な衝撃加速度(衝撃力)を発生させる虞れがあっ
た。
【0006】この電源ユニット20の装置本体2内への
装着時の上記衝撃加速度を実際に測定すると、その衝撃
加速度値は約0〜22Gであり、ハードディスクドライ
ブ3の許容加速度値2Gに対しても、さらにハードディ
スクドライブ3の動作時の破壊加速度値10Gに対して
も大きな加速度が測定された。つまり、上述したように
電源ユニット20の交換作業を注意深く行わないと、こ
の電源交換時に発生する大きな衝撃加速度によりハード
ディスクドライブ3の正常な動作を妨げ、最悪の場合ハ
ードディスクドライブ3及び記録データの破壊等を招く
虞れがあった。しかしながら、電源交換を注意深く行う
とき発生する衝撃加速度は小さく、そのときハードディ
スクアレイ装置1′の動作に何の障害もないこと、ま
た、一時的に動作が異常となってもすぐに復帰すれば問
題が無かったことから、従来のハードディスクアレイ装
置1′では、電源交換に伴う衝撃加速度に対してあまり
注意は払われていなかった。
【0007】しかし、今後のハードディスクドライブ3
の技術的傾向は、記録再生媒体の狭トラック、ヘッドの
低浮上化等を利用して、記録密度を増加させる方向にあ
る。言い換えれば、衝撃に対して弱い方向へと推移して
いる。また、ハードディスクアレイ装置1′の使用用途
も、単なるコンピュータ用のサーバから、放送等に用い
るビデオサーバに使われ始めようとしている。この放送
等のオンエア中の事故は損害保障等に発展するために確
実に避けなければならず、一時的でもハードディスクア
レイ装置1′の動作が妨げられてはいけない。
【0008】そこで、この発明は、機器本体の正常な動
作を妨げる虞れが高い電源交換作業時に発生する衝撃加
速度を可及的に減少させる緩衝機構を備えた電子機器を
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】筐型の機器本体内に電源
保持部を設け、この電源保持部に電源を出し入れ自在に
した電子機器において、上記電源保持部と上記電源の少
なくとも一方に緩衝機構を設け、この緩衝機構により上
記電源保持部への上記電源の出し入れ速度を抑制するよ
うに構成してある。
【0010】機器本体内の電源保持部に電源を出し入れ
する電源交換時に、電源は緩衝機構の抗力により電源保
持部内に低速で出し入れされる。これにより、電源交換
時に発生する衝撃加速度(衝撃力)が可及的に抑制さ
れ、該電源交換時に電子機器の正常な動作等が妨げられ
ることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的な実施形
態例について図面を参照して説明する。
【0012】図1は、この発明の実施形態例のハードデ
ィスクアレイ装置(電子機器)1を示す。このハードデ
ィスクアレイ装置1は、その筐型の装置本体(機器本
体)2内に8台のデータ用のハードディスクドライブ3
と2台の電源ユニット(電源)20等を備えたものであ
る。即ち、この装置本体2のフロントパネル2aの図示
しないキャディ挿入用の開口部より上記ハードディスク
ドライブ3はキャディ4に収納された状態で挿抜(挿
入,取り出し)されるようになっている。また、装置本
体2のリアパネル2bの左右一対の電源挿入用の開口部
2B,2Bより四角筒状の各電源保持部5,5内にバッ
クアップ電源としての上記電源ユニット20が挿抜され
るようになっている。
【0013】また、装置本体2内には、8枚のハードデ
ィスクインターフェース基板6と、メイン基板7及びイ
ンターフェース基板8をそれぞれ配置してある。このメ
イン基板7に対して垂直になるように装置本体2の上,
下パネル2c,2d間等に介在された電源基板17に
は、一対のコネクタ18,18を取り付けてある。この
装置本体2内の各コネクタ18と各電源ユニット20の
正面側の後述するコネクタ28とを接続することによ
り、いずれか一方の電源ユニット20から装置本体2側
に電流が供給されるようになっている。さらに、装置本
体2のリヤパネル2bの中央には冷却ファン9をネジ止
めしてある。
【0014】各電源ユニット20は筐型に形成してあ
り、その正面に上記装置本体2内の各コネクタ18に接
続,離反されるコネクタ28を取り付けてある。また、
各電源ユニット20の背面側には、AC(交流)コード
のプラグが挿抜されるインレット(いずれも図示省略)
をネジ止めしてあると共に、冷却ファン29をネジ止め
してある。さらに、図2に示すように、各電源ユニット
20の一方の側壁面の中央より後ろ側には凹部(ローラ
逃げ部)21を形成してある。尚、電源ユニット20
は、片方の電源ユニット20が故障した時に残りの電源
ユニット20の1台で全消費電力をまかなえるような容
量に設定してある。
【0015】また、図1〜図3に示すように、装置本体
2内の各電源ユニット20を保持する電源保持部5は、
金属製の上,下パネル5a,5b及び金属製の左右の側
パネル5c,5cとで四角筒状になっていて、それらの
各後端側の開口部は、装置本体2のリアパネル2bの各
電源挿入用の開口部2Bに連通している。また、各電源
保持部5は電源ユニット20よりも一回り大きい四角筒
状になっていて、該各電源保持部5内に電源ユニット2
0をスライド移動により出し入れ自在にしてある。そし
て、各電源保持部5の一方の側パネル5cに緩衝機構1
0を取り付けてある。この緩衝機構10は、図1〜図6
に示すように、電源ユニット20の一方の側壁面に当接
するゴムローラ(ローラ)11と、このゴムローラ11
を外周面側がギヤ状の各回転部12a間に嵌め込んだ一
対のオイルダンパ12,12と、この各オイルダンパ1
2の一対の取付部12b,12bを締結手段としてのボ
ルト14及びナット15を介して締結固定する共に、上
記各電源保持部5の一方の側パネル5cに締結手段とし
てのネジ16を介して締結固定され、上記ゴムローラ1
1を上記電源ユニット20の側壁面に押圧付勢させる金
属製の板バネ(弾性体)13とで構成されている。
【0016】ゴムローラ11と一対のオイルダンパ1
2,12の各回転部12a間には滑りがなく、該ゴムロ
ーラ11が回転すれば各オイルダンパ12の回転部12
aも同時に回転するようになっている。また、各オイル
ダンパ12の回転部12aは、電源ユニット20の電源
保持部5内への挿抜(出し入れ)速度に応じて回転速度
が早まり、発生する抗力値が増加する構造になってい
る。即ち、電源ユニット20を電源保持部5内へ早く挿
入したり取り出したときは、大きな抗力が発生して出し
入れ速度を減じる効果が高く、また、逆にゆっくり丁寧
に挿入したり取り出したりするときは、発生する抗力も
小さい理想的な緩衝機構10を構成するようになってい
る。このように、緩衝機構10の構成部品の一部として
オイルダンパ12を利用することで、電源ユニット20
の出し入れ力(挿入力と取り出し力)に応じた抗力を発
生させることができるようになっている。さらに、電源
ユニット20の出し入れ力が設定値以上の時はオイルダ
ンパ12の摩擦力がリミッタとして働いて緩衝機構10
を保護するようになっている。
【0017】図4,図5に示すように、板バネ13の先
端側中央には十字状の開口部13aを穿設してあると共
に、その回りには4箇所のボルト挿入用の孔13b,1
3b,…をそれぞれ形成してある。また、板バネ13の
基端部の両側には一対のネジ挿入用の孔13c,13c
を穿設してある。この板バネ13の十字状の開口部13
aに対向する各電源保持部5の一方の側パネル5cには
矩形の開口部5Cを穿設してある。これら各開口部13
a,5Cを介して上記ゴムローラ11が電源ユニット2
0の一方の側壁面に当接するようになっている。また、
電源ユニット20の一方の側壁面に形成されたゴムロー
ラ11のローラ逃げ部としての前記凹部21は、電源ユ
ニット20が電源保持部5内に完全に収納された状態
(コネクタ18,28同士が接続された状態)のときの
上記ゴムローラ11に対向する位置に設けられている。
【0018】以上実施形態例のハードディスクアレイ装
置1によれば、ハードディスクドライブ3の図示しない
ハードディスクにデータを記録する場合には、インター
フェース基板8を通して得た信号をメイン基板7にて分
配し、ハードディスクインターフェース基板6を通して
上記ハードディスクに記録する。また、外部への再生
は、上記の逆の手順となる。このようにデータをそれぞ
れのハードディスクに振り分けて記録し、それらのデー
タから演算されるパリティだけを記録するハードディス
クと組み合わせることにより冗長性を確保する。
【0019】さらに、電源ユニット20はリタンダント
対応のため2台使用され、1台が故障してもバックアッ
プ用の他の1台によりハードディスクアレイ装置1の動
作中でも、電源ユニット20の交換を容易且つ確実に行
うことができる。この電源交換作業の際に、緩衝機構1
0を介して電源ユニット20は電源保持部5内に挿抜さ
れる。詳述すると、図6に示すように、電源保持部5内
に電源ユニット20を挿入すると、電源ユニット20の
側壁面は緩衝機構10のゴムローラ11に接触する。こ
のとき、ゴムローラ11は板バネ13のバネ力(弾性
力)により電源ユニット20の側壁面に押圧付勢されて
いるため、電源ユニット20が挿入されて行くと、ゴム
ローラ11即ち一対のオイルダンパ12,12の各回転
部12aが回転して抗力を発生させる。この時、電源ユ
ニット20を電源保持部5内に早く挿入(或は取り出
し)しても各オイルダンパ12により大きな抗力が発生
して該電源ユニット20の挿入速度(或は取り出し速
度)を減じ、電源交換の作業時に発生する衝撃加速度を
減少させることができる。また、オイルダンパ12を利
用することで幅広い挿入力(或は取り出し力)に対して
も効果的な抗力を発生させることができ、装置本体2内
の他の主要デバイスであるハードディスクドライブ3の
正常な動作を常に保障することができる。このように電
源ユニット20の交換時の異常動作を減らすことができ
るため、ハードディスクアレイ装置1の信頼性をより一
段と向上させることができる。
【0020】また、図2,図3に示すように、電源ユニ
ット20の挿入完了時に該電源ユニット20のコネクタ
28と装置本体2内のコネクタ18が接続され、いずれ
か一方の電源ユニット20から装置本体2側に電流が供
給される。この電源ユニット20が電源保持部5内に完
全に挿入されたときに、図2に示すように、緩衝機構1
0のゴムローラ11が電源ユニット20の側壁面に形成
されたローラ逃げ部としての凹部21内に位置して、ゴ
ムローラ11が電源ユニット20の側壁面に押圧されな
い状態となるので、経時変化等によるゴムローラ11の
変形を確実に防ぐことができる。また、電源ユニット2
0のコネクタ28と装置本体2内のコネクタ18との接
続嵌合状態を確実に維持させることができる。
【0021】さらに、緩衝機構10のゴムローラ11の
回転は電源ユニット20の側壁面への押圧による摩擦力
を利用した回転であり(回転式のオイルダンパ12の回
転部12aの駆動は電源ユニット20の側壁面にゴムロ
ーラ11を接触させて回転させることにより行う)、摩
擦力以上の抗力の伝達は行われない。つまり、常識から
大きくはずれた速度で電源ユニット20が挿入(或は取
り出し)された時は、電源ユニット20の側壁面とゴム
ローラ11との間に滑りが生じ、オイルダンパ12の回
転部12aが許容回転数を超えて回転して破壊すること
はなく、緩衝機構10を確実に保護することができる。
さらに、緩衝機構10は、ゴムローラ11とオイルダン
パ12と板バネ13のみで構成されていて、その構造も
簡素化されているので、耐久性及び汎用性に優れてい
る。また、部品点数が少なくて済むので、その分低コス
ト化を図ることができる。
【0022】図7は、ハードディスクアレイ装置1に用
いられる他の実施形態例の緩衝機構10′を示す。この
他の実施形態例では、電源ユニット20の一方の側壁面
にラック22を接着等の所定手段を介して取り付け、ゴ
ムローラ11の代わりにピニオン11′を用いたもので
ある。即ち、上記緩衝機構10′は、上記電源ユニット
20のラック22に噛合,離反するピニオン11′と、
このピニオン11′を外周面側がギヤ状の各回転部12
a間に嵌め込んだ一対のオイルダンパ12,12と、こ
の各オイルダンパ12の一対の取付部12b,12bを
締結手段としてのボルト14とナット15を介して締結
固定する共に、各電源保持部5の一方の側パネル5cに
締結手段としてのネジ16を介して締結固定され、上記
ピニオン11′を上記電源ユニット20のラック22側
に押圧付勢させる金属製の板バネ(弾性体)13とで構
成されている。
【0023】そして、ピニオン11′は電源保持部5の
一方の側パネル5cの矩形の開口部5Cより電源ユニッ
ト20側に露出していて、図7に示すように、当該電源
ユニット20が電源保持部5内へ挿入されれば、電源ユ
ニット20のラック22と緩衝機構10′のピニオン1
1′が噛み合って一対のオイルダンパ12,12の各回
転部12aを回転させ、前記緩衝機構10の場合と同様
の作用効果を奏するようになっている。
【0024】尚、前記各実施形態例によれば、ゴムロー
ラ或はピニオンを回転式のオイルダンパの歯状の回転部
に直結したが、ゴムローラ等と回転部との間に伝達ギヤ
を用いてトルクや回転速度を可変させるようにしてもよ
い。さらに、電源ユニットの出し入れ速度を減らす抗力
として回転式のオイルダンパを使用したが、磁石等を用
いたリミッタ手段を使用してもよい。また、ゴムローラ
等の電源ユニットの側壁面への押圧も板バネに限るもの
ではなく、捩りコイルバネ等の他の弾性体でもよい。さ
らに、緩衝機構を電源ユニットの側壁面に対向する電源
保持部側に1つ設けたが、電源ユニットの側壁面に対向
する電源保持部側に複数設けてもよく、また、電源ユニ
ットの上面や底面等の他の面に対向する電源保持部側に
1つ或は複数設けてもよい。さらに、緩衝機構を装置本
体内の電源保持部側に設けたが、電源ユニット側に設け
てもよい。また、前記各実施形態例によれば、電子機器
としてハードディスクアレイ装置について説明したが、
光ディスクドライブ装置やVTR(ビデオテープレコー
ダ)等の他の電子機器に適用できることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、筐型
の機器本体内に電源保持部を設け、この電源保持部に電
源を出し入れ自在にした電子機器において、上記電源保
持部と上記電源の少なくとも一方に緩衝機構を設け、こ
の緩衝機構により上記電源保持部への上記電源の出し入
れ速度を抑制するように構成したことにより、電源交換
時に、上記電源保持部に対して上記電源の出し入れ速度
に応じた抗力を発生させることができて、該電源交換時
に発生する衝撃加速度を可及的に抑制することができ
る。これにより、電源交換時における上記機器本体の異
常動作等を確実に防ぐことができ、上記電子機器の信頼
性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例のハードディスクアレ
イ装置の構成の概略を示す透視斜視図。
【図2】上記ハードディスクアレイ装置の一部を断面で
示す要部の平面図。
【図3】上記ハードディスクアレイ装置の一部を断面で
示す要部の側面図。
【図4】上記ハードディスクアレイ装置に用いられる緩
衝機構の斜視図。
【図5】上記緩衝機構の分解斜視図。
【図6】上記ハードディスクアレイ装置の電源挿入時の
上記緩衝機構の説明図。
【図7】上記ハードディスクアレイ装置に用いられる他
の実施形態例の緩衝機構の説明図。
【図8】従来例のハードディスクアレイ装置の構成の概
略を示す透視斜視図。
【符号の説明】
1…ハードディスクアレイ装置(電子機器)、2…装置
本体(機器本体)、5…電源保持部、10,10′…緩
衝機構、11…ゴムローラ(ローラ)、11′…ピニオ
ン、12…オイルダンパ、12a…回転部、13…板バ
ネ(弾性体)、20…電源ユニット(電源)、22…ラ
ック。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐型の機器本体内に電源保持部を設け、 この電源保持部に電源を出し入れ自在にした電子機器に
    おいて、 上記電源保持部と上記電源の少なくとも一方に緩衝機構
    を設け、 この緩衝機構により上記電源保持部への上記電源の出し
    入れ速度を抑制するように構成したことを特徴とする電
    子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子機器において、 上記緩衝機構を上記電源保持部に設け、 この緩衝機構を、 上記電源に当接するローラと、 このローラを回転部に取り付けたオイルダンパと、 このオイルダンパを取り付けると共に上記電源保持部に
    取り付けられ、上記ローラを上記電源側に押圧付勢させ
    る弾性体とで構成したことを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子機器において、 上記緩衝機構を上記電源保持部に設ける一方、 上記電源にラックを設け、 上記緩衝機構を、 上記電源のラックに噛合,離反するピニオンと、 このピニオンを回転部に取り付けたオイルダンパと、 このオイルダンパを取り付けると共に上記電源保持部に
    取り付けられ、上記ピニオンを上記電源のラック側に押
    圧付勢させる弾性体とで構成したことを特徴とする電子
    機器。
JP8211809A 1996-08-12 1996-08-12 電子機器 Pending JPH1055661A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8867221B2 (en) 2012-02-02 2014-10-21 Fujitsu Limited Lid opening and closing device and storage apparatus

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