JPH1055409A - 手書き入力情報処理装置 - Google Patents

手書き入力情報処理装置

Info

Publication number
JPH1055409A
JPH1055409A JP8210105A JP21010596A JPH1055409A JP H1055409 A JPH1055409 A JP H1055409A JP 8210105 A JP8210105 A JP 8210105A JP 21010596 A JP21010596 A JP 21010596A JP H1055409 A JPH1055409 A JP H1055409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
segment
stroke
code
data
stroke data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8210105A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Aitani
泰博 藍谷
Tadashi Amano
督士 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP8210105A priority Critical patent/JPH1055409A/ja
Publication of JPH1055409A publication Critical patent/JPH1055409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Discrimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字や図形などを連続して手書き入力し、予
め登録されている手書き入力情報を少ないメモリ容量で
短時間に、かつ簡単な操作で検索する。 【解決手段】 データ入力手段3から文字や図形などが
手書き入力されると、ストロークデータが出力され、セ
グメントが切出され、セグメント符号が作成される。該
セグメント符号は、セグメントを構成するストロークデ
ータと対応付けられてセグメント記憶部11に記憶され
る。このようにして複数のデータが記憶され、登録され
る。検索キーが入力手段3から手書き入力されたときに
は、同様にして検索キーのセグメント符号が作成され、
ストローク照合手段7で該セグメント符号と一致するス
トロークデータが登録されたストロークデータの中から
選ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手書き入力によっ
て得られたストロークデータを登録し、該ストロークデ
ータを検索することができる手書き入力情報処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の手書き入力情報処理装置は、
文字や図形などの画像データが手書き入力される入力面
を備えたタブレットなどで実現される入力部と、入力さ
れた画像データなどを記憶する記憶部と、記憶された画
像データによって文字や図形などが表示される表示面を
備えた表示部と、上記記憶部および表示部の動作を制御
する制御部とを備える。上記制御部では、手書き入力さ
れた画像データを文字認識し、文字認識後に得られるコ
ード化されたデータを前記記憶部に格納する文字認識処
理を行う。
【0003】特開平4−313175号公報に開示され
た従来技術は、手書き入力された文字を上述した画像デ
ータである文字パターンと、文字認識後に得られた漢字
JISコードやASCIIコードなどの文字コードとを対
応付けて記憶する手書き入力情報処理装置に関する。
【0004】具体的には、タブレットの入力面に入力さ
れた手書き文字は、入力データ処理部で座標データに変
換され、文字パターン処理部と文字認識部とに送られ
る。文字パターン処理部では、1文字毎に全ストローク
の特徴を残し、文字の座標点の集合を文字パターンとし
てデータ化する。文字認識部では、1文字毎に文字スト
ロークを文字認識して文字コード列としてデータ化す
る。互いに対応した文字パターンと文字コード列とは、
記憶部に記憶される。
【0005】記憶された文字の検索は、検索部に検索を
指示することで開始され、検索部では検索するために入
力された文字コード列と、記憶部に記憶された文字コー
ド列とが比較されて、記憶部に記憶された文字コード列
の中から、検索の文字コード列と一致する文字コード列
が選択される。選択された文字コード列は表示処理部に
伝えられ、オペレータによって文字パターンおよび文字
コード列の2種類の文字フォントのうちのいずれか一方
の文字フォントが選択されて表示される。
【0006】特開平7−110845号公報に開示され
た従来技術は、手書き入力された情報を文字認識し、手
書き情報の文字列から認識候補文字列を複数個生成して
記憶する文字認識手段と、前記手段で記憶した複数の認
識候補文字列同士を比較することで、手書き文字同士の
類似性を判定する検索手段とを備えた手書き入力情報処
理管理システムに関する。
【0007】また当該システムでは、各手書き情報に対
して見出し情報が手書き入力されると、手書き情報と見
出し情報とがリンクして管理され、見出し情報は表示画
面上に一覧表示される。手書き情報にリンクした見出し
情報に対する検索条件をオペレータが手書き入力する
と、記憶されている見出し情報の中に検索条件が含まれ
ているか否かが判定され、検索条件に対応する見出し情
報が画面上に表示される。
【0008】特開平7−28837号公報に開示された
従来技術の情報処理装置では、手書き情報を検索するた
めの上述のような見出し情報は手書き入力されず、入力
した手書き情報を呼び出すときには、手書き情報として
入力した文字データが検索するためのキーワードとして
用いられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の手書き入力
情報処理装置は、所定のペンを用いてタブレット上にノ
ート感覚で手書き情報を入力することや、オペレータが
必要とする手書き情報を見出し情報やキーワード文字を
用いて検索し、表示画面上に表示することができる。
【0010】しかしながら、高い文字認識率を得るため
には、オペレータは文字認識部において予め設定されて
いる認識可能な書体や筆順を守って手書き入力しなけれ
ばならない。また、たとえば1文字毎に所定の枠内に記
入しなければならない。オペレータがこのような条件を
守らずに手書き入力した場合、高い文字認識率は得られ
ないので、手書き入力の自由度は低いものとなる。
【0011】また、手書き入力された画像データを文字
認識部において文字認識する際、1文字毎に漢字JIS
コードやASCIIコードなどの文字コードを割り当てて
データ化するので、誤認識されて異なる文字コードが割
り当てられた場合、1文字毎に修正や再入力を繰り返さ
ねばならず、連続して文字を入力しているときに修正や
再入力が必要になると、オペレータの思考が中断されて
しまう。またこのような再入力操作は、オペレータにと
って面倒な操作である。
【0012】手書き情報を見出し情報を用いて検索する
場合では、見出し情報を手書き入力し、文字認識して登
録するので、見出し情報登録時に設定された手書き情報
しか検索することができない。したがって、多数の手書
き情報を検索するためには個別的に見出し情報を登録し
なければならず、見出し情報を記憶するためにメモリを
大量消費する。また、見出し情報を文字認識するので処
理時間が長くなる。
【0013】本発明の目的は、手書き入力によって文字
や図形などを連続して入力することができる手書き入力
情報処理装置を提供することである。本発明の他の目的
は、間違って切出されたセグメントを簡単な操作で修正
することができる手書き入力情報処理装置を提供するこ
とである。本発明のさらに他の目的は、手書き入力され
て予め登録されたストロークデータを短時間に、かつ簡
単な操作で検索することができる手書き入力情報処理装
置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、文字や図形な
どが所定の指示手段を用いて手書き入力される入力面を
有し、指示手段による入力面の指示が開始されたときか
ら指示が終了したときまでの該指示手段の軌跡であるス
トロークデータを出力する入力手段と、ストロークデー
タを予め定める基準で区分してセグメントを切出すセグ
メント切出し手段と、セグメントを構成するストローク
データのうちの予め定められる数のストロークデータ
を、予め記憶される辞書ストロークデータと個別的に照
合し、辞書ストロークデータに対応して記憶されたスト
ローク符号に符号化し、該ストローク符号を組み合わせ
てセグメント符号を作成するセグメント符号作成手段
と、セグメントを構成するストロークデータとセグメン
ト符号とを対応付けて複数記憶するセグメント符号記憶
手段と、検索キーとなる文字や図形が入力面から手書き
入力されたときに、入力手段から出力されたストローク
データが切出し手段およびセグメント符号作成手段で処
理され、得られた検索キーのセグメント符号と一致する
セグメント符号に対応するストロークデータを、セグメ
ント符号記憶手段に記憶されたストロークデータの中か
ら選ぶ検索手段とを備えることを特徴とする手書き入力
情報処理装置である。本発明に従えば、入力面から文字
や図形などが指示手段を用いて手書き入力されると、ス
トロークデータが出力され、セグメントが切出され、セ
グメント符号が作成される。該セグメント符号は、セグ
メントを構成するストロークデータと対応付けて記憶さ
れる。このようにして複数のデータが記憶され、登録さ
れる。検索キーが入力面から手書き入力されたときに
は、同様にして検索キーのセグメント符号が作成され、
該セグメント符号と一致するセグメント符号に対応した
ストロークデータが登録されたストロークデータの中か
ら選ばれる。セグメントの予め定められる数のストロー
クデータのみを用いてセグメント符号が作成され、該セ
グメント符号を用いて検索処理が実施されるので、セグ
メントの全ストロークデータを用いた場合と比較する
と、処理時間が短縮される。また、文字認識処理の実行
によってオペレータの入力操作が中断されることのない
自由な手書き入力が可能となる。また、セグメントの一
部のストロークデータを用いて認識処理を実施するの
で、文字認識の辞書に含まれない文字や記号であって
も、新たに登録することなく検索することができる。
【0015】また本発明は、前記手書き入力情報処理装
置は、切出し手段によって切出されたセグメントを修正
する修正手段をさらに含むことを特徴とする。また本発
明は、前記修正手段は、複数のセグメントを併合して1
つのセグメントとすることを特徴とする。また本発明
は、前記修正手段は、1つのセグメントを分割して複数
のセグメントとすることを特徴とする。本発明に従え
ば、切出されたセグメントは修正することができるの
で、たとえばオペレータの望む位置で切出すことによっ
て、精度の高い検索処理を実施することができる。たと
えば、併合や分割処理によって修正することができる。
【0016】また本発明は、前記手書き入力情報処理装
置は、複数のストロークデータに同じとなるストローク
検索符号を対応付けて記憶するストローク検索符号記憶
手段をさらに含み、前記セグメント符号作成手段は、前
記ストローク検索符号を用いてストローク符号を作成す
ることを特徴とする。また本発明は、前記ストロークデ
ータは、検索時の一致の頻度を表すストロークデータの
出現頻度に基づいて順位付けられていること特徴とす
る。また本発明は、前記ストロークデータは、辞書スト
ロークデータとの一致の程度を表す相違度に基づいて順
位付けられていることを特徴とする。本発明に従えば、
セグメント符号の作成に必要なストローク符号は、スト
ローク検索符号を用いて作成されるので、ストローク符
号の数を低減して符号長さを短縮することができ、セグ
メント符号のメモリ容量を低減することができる。スト
ローク検索符号は、たとえば検索時の一致の頻度を表す
ストロークデータの出現頻度に基づいて順位付けられて
いるストロークデータに対応し、出現頻度の低いストロ
ークデータには同じストローク検索符号が付される。ま
たあるいは、適当な辞書ストロークデータとの一致の程
度を表す相違度に基づいて順位付けられているストロー
クデータに対応し、相違度の低いストロークには同じス
トローク検索符号が付される。
【0017】また本発明は、前記セグメント符号作成手
段は、ストロークデータを辞書ストロークデータのうち
の予め定められる辞書ストロークデータのみと照合する
ことを特徴とする。本発明に従えば、ストロークデータ
を辞書ストロークデータのうちの予め定められる辞書ス
トロークデータのみと照合してセグメント符号を作成す
ることによって、照合の回数が低減し、処理速度を高め
ることができる。
【0018】また本発明は、前記セグメント符号作成手
段は、検索キーが入力されたときには、ストローク符号
を組み合わせて複数のセグメント符号を作成し、前記検
索手段は、検索キーの複数のセグメント符号のうちのい
ずれか1つの符号と一致するセグメント符号に対応する
ストロークデータを、セグメント符号記憶手段に記憶さ
れたストロークデータの中から選ぶことを特徴とする。
本発明に従えば、検索キーが入力されたときには、スト
ローク符号を組み合わせて複数のセグメント符号が作成
され、検索キーの複数のセグメント符号のうちのいずれ
か1つの符号と一致するストロークデータが、登録され
たストロークデータの中から選ばれるので、セグメント
内のストロークの変動に対応した精度の高い検索が可能
となり、かつ登録はセグメント毎に1つのセグメント符
号だけ記憶するので、少ないメモリ容量でセグメント符
号を記憶することができる。
【0019】また本発明は、前記セグメント符号作成手
段は、照合した辞書ストロークデータとの一致の程度
が、最も一致する方から所定の順位までのストローク符
号を組み合わせて複数のセグメント符号を作成すること
を特徴とする。本発明に従えば、前記複数のセグメント
符号は、照合した辞書ストロークデータとの一致の程度
が、最も一致する方から所定の順位までのストローク符
号を組み合わせて作成されるので、少ないメモリ容量で
セグメント符号を記憶することができ、かつセグメント
内のストロークの変動に対応した精度の高い検索が可能
となる。
【0020】また本発明は、前記手書き入力情報処理装
置は、セグメント切出し手段によって切出されたセグメ
ント内の隣接する複数のストロークデータを続けた続け
ストロークデータを作成する続けストロークデータ作成
手段をさらに含み、前記セグメント符号作成手段は、前
記続けストロークデータを辞書ストロークデータと個別
的に照合し、ストローク符号に符号化し、セグメント符
号を作成することを特徴とする。本発明に従えば、切出
されたセグメント内の隣接する複数のストロークデータ
から続けストロークデータが作成され、該続けストロー
クデータを、辞書ストロークデータと個別的に照合し、
ストローク符号に符号化し、セグメント符号が作成され
る。したがって、手書き情報の登録時のストロークと検
索時のストロークとの連結の相違、すなわち画数の変動
に対応した精度の高い検索が可能となる。
【0021】また本発明は、前記手書き入力情報処理装
置は、セグメントの画数を取得する画数取得手段をさら
に含み、前記セグメント符号記憶手段は、ストロークデ
ータに、セグメント符号に加えてさらに画数を対応付け
て記憶し、前記検索手段は、入力手段から出力されたス
トロークデータが切出し手段、セグメント符号作成手段
および画数取得手段で処理され、得られた検索キーのセ
グメント符号と一致するセグメント符号に対応し、かつ
検索キーの画数と予め定められる関係にある画数に対応
するストロークデータを、セグメント符号記憶手段に記
憶されたストロークデータの中から選ぶことを特徴とす
る。本発明に従えば、手書き入力されると、ストローク
データが出力され、セグメントが切出され、セグメント
符号が作成されるとともに、セグメントの画数が取得さ
れる。該セグメント符号および画数は、セグメントを構
成するストロークデータと対応付けられて記憶される。
このようにして複数のデータが記憶され、登録される。
検索キーが手書き入力されたときには、同様にして検索
キーのセグメント符号が作成されるとともに、画数が取
得される。検索キーのセグメント符号と一致するセグメ
ント符号に対応し、かつ検索キーの画数と予め定められ
る関係にある画数に対応するストロークデータが、登録
されたストロークデータの中から選ばれる。したがっ
て、不要なセグメントを除いた、より精度の高い検索が
可能となる。
【0022】また本発明は、前記検索手段は、検索キー
の各セグメントの画数と、検索キーのセグメント符号と
一致するセグメント符号に対応するストロークデータで
あって、該ストロークデータのセグメントの画数との差
の自乗の1セグメント当たりの平均値が、予め定められ
る閾値未満であるストロークデータを選ぶことを特徴と
する。本発明に従えば、上述したような関係を満たすス
トロークデータが選ばれるので、比較される文字同士が
全く異なる文字であるために相違度が大きくなっている
のか、あるいは同じ文字であるけれども形状が変形して
いるために相違度が大きくなっているのかを区別するこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に基づく手書き入力情報処
理装置は、手書きストローク列で与えられた文字列から
所望の文字列を検索するために、ストローク列のままで
はなく、文字あるいは単語などのオペレータが所望とす
る単位のストローク列をまとめたセグメント単位で検索
用の符号を付与し、この符号によって類似形状のストロ
ーク列を選択するものである。ここで、セグメントと
は、自動的に実施される切出し処理によって切出された
単位のストローク列のことをいい、オペレータによって
行われる修正処理が実施されないときには1文字である
とは限らず、たとえば部首であったり1単語であっても
構わない。
【0024】具体的には、手書き入力されたストローク
データに対して切出し処理が実施されて得られたセグメ
ントに対して、該セグメントを構成する1または複数の
ストロークのうちの一部のストロークのみを符号化し、
ストローク符号を組合わせてセグメント符号を作成し、
このようにして作成された検索時の基準となるセグメン
ト符号と対応付けてセグメントを登録し、検索時には、
手書き入力されたストロークデータからセグメントを切
出し、上述と同様にしてセグメント符号を作成し、作成
した検索キーであるセグメント符号と一致する前記基準
セグメント符号に対応付けられたセグメントを選ぶもの
である。
【0025】図1は、本発明の第1の実施例である手書
き入力情報処理装置1aの電気的構成を示すブロック図
である。該装置1aは、入力された手書きストロークデ
ータを処理し、またシステム全体の動作を制御するため
の、たとえばCPU(中央演算処理装置)で実現される
制御手段2と、手書きストロークデータが入力される入
力手段3と、手書きストロークデータなどが表示される
表示手段4と、ストロークデータなどを記憶するRAM
(ランダムアクセスメモリ)5と、近似整形処理、切出
し処理、ストローク符号化処理、セグメント符号化処
理、およびセグメント符号比較処理などの処理手順と、
各種閾値などを記憶するROM(リードオンリメモリ)
6と、ストロークデータを照合するストローク照合手段
7とを含んで構成され、各手段およびRAM,ROMは
システムバス8を介して互いに接続される。
【0026】表示手段4は、たとえば液晶表示パネルで
実現される表示パネルを備え、該パネルの表示面上には
入力手段3を備える、たとえばタブレットの入力面が積
層して配置される。前記入力面は透光性を有し、該入力
面は、たとえば入力ペンなどの指示手段で指示すること
によって手書き文字が入力される。
【0027】入力手段3が備えるタブレットはアナログ
座標信号を出力し、たとえば抵抗膜式、電磁誘導式また
は静電誘導式のものが用いられ、その入力面には直交座
標が予め設定されている。そして前記指示手段で指示さ
れた座標点を表すアナログ座標信号が出力される。該ア
ナログ座標信号は、アナログ/デジタル変換されて制御
手段2に与えられる。
【0028】RAM5は、ストロークデータを記憶する
生ストローク記憶部9と、近似整形されたストロークデ
ータを記憶するストローク記憶部10と、切出されたセ
グメントをセグメント符号などとともに記憶するセグメ
ント記憶部11と、セグメント符号化の際にストローク
符号を記憶するストローク符号記憶部12と、セグメン
トの比較の対象を記憶するセグメントフラグ記憶部13
とを含んで構成される。各記憶部は、処理の実行に応じ
て適宜使用される。
【0029】ROM6は、前述した5つの処理手順を記
憶する記憶部14〜18を含んで構成される。照合手段
7は、後述するようにして登録された手書きのストロー
クデータが格納される照合用RAM19と、辞書ストロ
ークデータが予め格納される辞書ROM20aと、照合
処理が実施されるマッチング処理部21とを含んで構成
される。
【0030】図2は、照合手段7の照合用RAM19と
辞書ROM20aとの構成を示す図である。図2(A)
に示される照合用RAM19は、ストローク記憶部31
とストローク符号記憶部32とを含んで構成される。ス
トローク記憶部31には、マッチング処理部21に読出
されるストロークが格納され、具体的には、登録された
1ストローク当たりの、複数、たとえば16個の方位コ
ードデータ33と、同じく複数、たとえば16個の特徴
点間距離データ34とが、登録されたストロークの数だ
け格納される。方位コードデータ33は、たとえば4ビ
ットのデータであり、特徴点間距離データ34は、たと
えば2バイトのデータである。
【0031】ストローク符号記憶部32は、手書きスト
ロークデータの登録時に実施される照合処理の終了時に
出力される相違度の小さい辞書ストロークデータの符号
を複数個格納し、具体的には、相違度が、たとえば第5
位までのストローク符号データ35と、相違度データ3
6とを格納する。各データ35,36は、たとえば2バ
イトのデータである。なお、相違度が小さい方が辞書ス
トロークとより一致しているものである。
【0032】図2(B)に示される辞書ROM20a
は、辞書ストロークデータを格納し、具体的には、スト
ローク認識符号データ37と方位コードデータ38とを
含んで構成される。該ROM20aに予め記憶される辞
書ストロークデータは、たとえば文字認識用に用意され
ている約2000種類の辞書ストロークデータと、文字
に表すことのできない数十個の記号などの辞書ストロー
クデータとを含んで構成される。方位コードデータ38
は、たとえば4ビットのデータであり、1辞書ストロー
ク当たり複数、たとえば16個の方位コードデータが記
憶される。また、ストローク認識符号データ37として
方位コードデータ38のインデックスを当てることもで
きる。
【0033】図3は、手書きストロークデータの登録処
理手順を示すフローチャートである。図4は、生ストロ
ークデータ41の取得方法を説明するための図である。
図5は、近似整形処理方法を説明するための図である。
また、図6は切出し処理方法を説明するための図であ
る。
【0034】ステップa1では、入力手段3から入力さ
れた生ストロークデータ41が生ストローク記憶部9に
記憶される。生ストロークデータ41は、図4(A)に
示されるようにX−Y座標が設定された入力面が指示手
段によって指示されたときに出力される座標点を含んで
構成される。たとえば、第1のストロークST1と第2
のストロークST2とが手書き入力されると、P1〜P
8の座標点が出力される。
【0035】生ストロークデータ41は、たとえば図4
(B)に示されるように、データの種類を表す16バイ
トのヘッダ42の後に、(X,Y)の組で時系列的に第
1および第2のストロークデータ43a,43bの座標
点P1〜P8が配置され、各ストロークデータ43a,
43bの最後にはストローク終端符号データ44が付加
されて構成される。
【0036】ステップa2では、生ストローク記憶部9
に記憶された生ストロークデータ41に対して近似整形
処理が実施される。処理されたストロークデータはスト
ローク記憶部10に記憶され、また表示手段4に表示さ
れる。
【0037】ここで、近似整形処理を図5に示される平
仮名の「か」の第1ストロークを例に説明する。近似整
形処理とは、入力ペンなどの指示手段が滞留している部
分や、直線、円弧の一部などの角度の変化が少ない部分
や、ペンダウン時のペンの滑りによるノイズ点を除去す
ることによって、文字形状を保つ特徴点を残しながら余
分な座標点を除去する処理のことであり、ストローク内
の座標点から次の座標点までの方向ベクトルを計算し、
該ベクトルの長さが短い場合や次の方向ベクトルとの成
す角が小さい場合には座標点を間引くものである。
【0038】たとえば図5に示される座標点P1〜P2
6のうちの座標点P4,P7,P10,P12,P1
4,P16,P19,P23,P26は、特徴点として
残される点であり、座標点P1〜P3はノイズであると
判断されて除去される点であり、他の座標点は文字形状
を保つ特徴点ではないと判断されて除去される点であ
る。残された座標点から成るストロークデータがストロ
ーク記憶部10に記憶される。
【0039】ステップa3では、セグメントの切出し処
理が実行される。切出されたセグメントの先頭ストロー
クのアドレス、次のセグメントのアドレス、セグメント
内のストローク数、セグメントの外接矩形の座標点など
はセグメント記憶部11に記憶される。
【0040】ここで、切出し処理を図6を用いて説明す
る。たとえば「山田」と入力されたときには、各ストロ
ークST1〜ST8に接する外接矩形45をそれぞれ求
める。外接矩形45が重なっているストロークが、1つ
のセグメントとして切出される。この場合「山」と
「田」とが異なるセグメントSE1,SE2として切出
される。なお、入力時において予め定められた記入枠を
設定し、該記入枠に入力された文字を1セグメントと判
断するようにしても構わない。
【0041】ステップa4では、切出されたセグメント
が符号化処理され、得られたセグメント符号がセグメン
ト記憶部11に追加して記憶される。
【0042】図7は、セグメント符号化処理手順を示す
フローチャートである。図8は、ストローク符号テーブ
ル51を示す図である。図9は、セグメント符号化処理
を説明するための図である。図10は、辞書ストローク
データ52を詳しく示す図であり、図10(A)は方位
コードデータ38を示し、図10(B)は辞書ストロー
クデータ52の文字パターンと方位コード38との一例
を示し、図10(C)は具体的な辞書ストロークデータ
52の一例を示す。図11は、互いに対応するセグメン
トSEとセグメント符号データ55との例を示す図であ
る。また図12は、セグメント記憶部11の構成を示す
図である。
【0043】セグメント符号化処理の実施にあたって、
セグメント内の全てのストロークを用いても構わない
し、一部のストロークを用いても構わない。ここでは、
適当な精度を保ちながら処理時間を短くすることができ
る先頭から2つ目までのストロークを用いて符号化する
例を説明する。
【0044】また、上述した記入枠を設けた場合には、
セグメントの先頭ストロークが記入と同時に同定するこ
とができるので、先頭から2つ目までのストロークの符
号化を3つ目以降のストロークの近似整形処理と平行し
て実行することができ、さらに処理時間を短くすること
ができる。
【0045】ステップb1では、最初のセグメントを処
理対象として選択する。ステップb2では、照合手段7
によってセグメントの第1のストロークと辞書ストロー
クとのマッチング(照合)処理が行われ、第1のストロ
ークが符号化される。ステップb3では、前記ステップ
b2と同様の方法で第2のストロークが符号化される。
【0046】ここで、マッチング処理には図8に示され
るストローク符号テーブル51が用いられる。該テーブ
ル51には、辞書ストロークデータ52とストローク符
号データ53とが対応付けられて記憶されている。たと
えば辞書ストロークデータ52aにはストローク符号デ
ータ53aが対応付けられており、他の辞書ストローク
データ52bにはストローク符号データ53bが対応付
けられている。このようなテーブル51を用いて、各ス
トロークが符号化される。なお、データ52は前記辞書
ROM20aの方位コード38を含み、データ53はR
OM20aのストローク認識符号データ37に相当する
ものであってもかまわない。
【0047】ステップb4では、第1ストロークのスト
ローク符号と第2ストロークのストローク符号とを組合
わせてセグメント符号が作成される。ステップb5で
は、作成されたセグメント符号が、セグメントに対応付
けられてセグメント記憶部11に記憶される。
【0048】図9を参照して、たとえば「糸」が1セグ
メントとして切出された場合を例に説明すると、セグメ
ントSEは、第1〜第6のストロークST1〜ST6で
構成される。第1のストロークST1と第2のストロー
クST2とがそれぞれマッチング処理されて相違度の小
さい、すなわち最も類似する辞書ストロークデータ52
のストローク符号データ53が選ばれる。第1のストロ
ークST1では「09」のストローク符号データ53が
選ばれ、第2のストロークST2では「07」のストロ
ーク符号データ53が選ばれる。このストローク符号デ
ータ53を組合わせてセグメント符号データ55は、
「0907」とされる。該セグメント符号データ55は
セグメント記憶部11に記憶される。
【0049】なお、相違度の最も小さい辞書ストローク
データ52のストローク符号データ53を選ぶのに限ら
ず、たとえば相違度が最も小さいものから5番目に小さ
いものまでの辞書ストロークデータ52のストローク符
号データ53を選ぶようにしても構わない。セグメント
内にストロークが1つしかない場合には、第2ストロー
クに対して「00」を割当てるようにしてもかまわな
い。
【0050】ストロークの照合処理は、たとえば「Bell
man,R.and Dreyfus,S.AppliedDynamic Programming,pri
ncet University Press,1962」のDPマッチング処理の
手法を用いることができる。DPマッチングにおける相
違度スコアは、辞書データhdのi番目の方向データh
diと、入力データhfのj番目の方向データhfjと
の差を入力データの特徴点間の距離dj で重み付けをし
たものであり、次の式に基づいて求められる。
【0051】
【数1】
【0052】なお、照合の際には、入力されたデータが
辞書データと比較するために後述するようにして変換さ
れる。すなわち、入力ストロークの特徴点の間隔が広い
ところには特徴点を追加し、特徴点が多すぎるときには
間引くことによって、特徴点がたとえば17個になるよ
うにし、特徴点間の距離を求め、特徴点から次の特徴点
までの方位をたとえば16個の方位で表す。
【0053】一方、辞書には、1ストロークに付き図1
0(A)に示されるような矢符A1〜A16で示される
16個の方位コードデータ38で辞書ストロークデータ
52が格納されている。たとえば図10(B)に示され
る「の」のセグメントの場合、辞書ストロークデータ5
2は、図10(C)に示されるようになる。なお、1ス
トローク当たりのデータ数や方位コードデータ38は1
6に限るものではなく、16や64などの2の累乗の数
で表すことによって辞書データの記憶領域を効率よく利
用することができる。
【0054】図9に示される「糸」のセグメントSEは
「0907」のセグメント符号データ55で表され、他
のセグメントSEは、たとえば図11に示されるデータ
55で表される。
【0055】セグメント記憶部11は、図12に示され
るように、ストローク数データ56、先頭ストロークの
アドレスデータ57、セグメント符号データ55、セグ
メントの外接矩形のデータ58、および次のセグメント
のアドレスデータ59を含んで構成される。セグメント
の外接矩形データ58は、たとえば図6に示されるセグ
メントSE1,SE2の外接矩形46の左上の頂点座標
(xmin,ymin)と右下の頂点座標(xmax,
ymax)である。各データ56〜59は、たとえば順
番に1バイト、4バイト、2バイト、2バイト×4、4
バイトのデータである。
【0056】再び図7を参照して、ステップb6では、
全てのセグメントの処理が終了したかどうかが判断され
る。全てのセグメントの処理が終了するとセグメント符
号化処理を終了し、全てのセグメントの処理が終了して
いないときにはステップb7に移って、次のセグメント
を処理対象とし、前記ステップb2に戻る。
【0057】なお、上述した符号化の例では第1および
第2のストロークのみを符号化しているけれども、たと
えば第1のストロークのみを符号化しても構わない。ま
た、第1から第3までのストロークを符号化しても構わ
ない。また第1からn番目までのストロークやm番目か
ら末尾までのストロークを符号化しても構わない。すな
わち、予め定められる数のストロークを符号化すればよ
い。
【0058】符号化するストロークの数が少ない方が処
理速度は速くなるけれども、後述する検索の精度は低く
なる。また、符号化するストロークの数が少なくなれ
ば、メモリの使用量が少なくなる。したがって、たとえ
ば電子手帳などの携帯機器として利用する場合におい
て、能力の低い制御手段2と少ないメモリ容量の記憶手
段とを用いるときに、符号化するストローク数を少なく
することが好ましい。
【0059】以上で登録処理の説明を終了する。続いて
検索処理について説明する。図13は、手書きストロー
クデータの検索処理手順を示すフローチャートである。
また図14は該手順を説明するための図である。
【0060】上述した登録処理によって手書き入力した
データの中から、与えられたキーワードを用いて文字を
検索する場合、前記キーワードである検索キーは、すで
に登録されているものを選んでも構わないし、新たに入
力しても構わない。ここでは、新たに検索キーを入力す
る例について説明する。
【0061】ステップc1では、登録時と同様にして、
入力手段3から検索キーとなるストロークデータが入力
され、生ストローク記憶部9に記憶され、近似整形処理
が行われてストローク記憶部10に記憶される。ステッ
プc2では、ストローク記憶部10に記憶されたデータ
の切出し処理が行われて検索キーのセグメントSEke
yが得られ、セグメント符号化処理が実施されて検索キ
ーのセグメント符号データ55keyが得られる。得ら
れたセグメント符号データ55keyは、セグメント記
憶部11に記憶される。
【0062】ステップc3では、登録されたセグメント
SEのうちの最初のセグメントSEが検索処理の対象と
される。具体的には、図14を参照して、「実験結果報
告」という登録データの中から「結果」を検索する場
合、ステップc3の処理では、「実」のセグメントSE
が処理対象とされる。ステップc4では、セグメントフ
ラグ60がクリアされて「0」が設定される。
【0063】ステップc5では、検索キーのセグメント
符号列と登録データのセグメント符号列とが比較され
る。具体的には、検索キーであるセグメントSEkey
のセグメント符号データ55keyである「0707」
「0205」と、登録データのセグメントSEのセグメ
ント符号データ55である「0402」「0201」と
が比較される。
【0064】ステップc6では、セグメント符号データ
55key,55が一致したかどうかが判断される。一
致したときにはステップc7に移り、対応するセグメン
トフラグに「1」が設定されてステップc8移る。一致
していないときにはステップc8に移る。ステップc8
では、全ての登録セグメントに対する処理が終了したか
どうかが判断される。終了したときには検索処理を終了
し、終了していないときにはステップc9に移って次の
登録セグメントを処理対象とし、ステップc5に戻る。
【0065】図14に示される例では、1回目の比較で
はセグメント符号データが一致しないので、「実」に対
するセグメントフラグ60は「0」である。2回目の比
較では、検索キーの「0707」「0205」と、「験
結」の「0201」「0707」とが比較され、データ
は一致しないので、「験」に対するセグメントフラグは
「0」である。3回目の比較ではセグメント符号データ
が一致するので、「結」に対するセグメントフラグが
「1」となる。以降の比較ではセグメント符号データは
一致しないのでフラグ60は「0」のままである。
【0066】以上のように、第1の実施例によれば、セ
グメントを構成するストロークデータの一部のストロー
クデータのみを辞書ストロークデータとのマッチング処
理によって符号化し、得られたストローク符号データを
組合わせてセグメント符号データを作成し、セグメント
符号データを比較することによってセグメントを検索す
るようにしたので、文字レベルの認識処理が不要であ
り、高速な処理が可能となって、処理によって中断され
ることのない自由な手書き入力が可能となる。
【0067】すなわち、従来技術では、入力時に文字認
識し、文字コードが完全に一致する文字列を取出してい
たので、入力時の文字認識処理で間違った文字コードに
認識されたときには、修正して再認識する必要がある。
このため、オペレータにとって利便性の悪いものであっ
た。これに対して本装置1aでは、入力時には近似整形
処理だけを行い、登録時に切出し処理とセグメント符号
化処理とを行うことができ、セグメントを修正しないと
きにはそのまま登録するようにし、セグメント符号をス
トローク符号を組合わせるだけで作成するようにしたの
で、利便性を高めることができるとともに、処理時間を
短くすることが可能となる。
【0068】また、ストローク符号列で記述された文字
認識辞書を参照しないので、文字認識の辞書に含まれて
いない特殊な文字や記号であっても、新たに登録するこ
となく検索に利用することができる。
【0069】なお、上述した本実施例の検索処理におい
て、2文字の検索キーを用いる例について説明したけれ
ども、1文字の検索キーを用いて検索することも可能で
ある。セグメントフラグ60は、登録データの各セグメ
ントに対応して用意されるものであり、フラグの値が
「1」であるセグメントを先頭セグメントとする候補が
あることを示すものである。このため、2つのセグメン
トから成る検索キーを登録データと比較して、先頭のセ
グメントが一致し、さらに第2のセグメント(2文字
目)を比較して一致していれば、先頭セグメントに対応
するフラグだけを「1」にするものである。
【0070】図15は、本発明の第2の実施例である手
書き入力情報処理装置1bの電気的構成を示すブロック
図である。該装置1bは、前記装置1aとほぼ同様にし
て構成され、ROM6がさらに切出し修正処理手順記憶
部22を含むことを特徴とする。すなわち装置1bは、
手書き入力されたストロークデータから切出されたセグ
メントが不適切であったときに、適切なセグメントとな
るように併合または分割処理して修正できることを特徴
とする。
【0071】なお、切出されたセグメントが適切である
か不適切であるかの判断はオペレータが行い、不適切で
あったときに併合または分割処理を実行するよう指定す
るための指定手段を装置1bは含んで構成される。該指
定手段は、たとえば入力手段3で実現することができ
る。また、オペレータがこのような判断をするために、
切出し処理によって切出されたセグメントには前述した
外接矩形46が重ねて表示手段4に表示される。
【0072】図16は、切出し修正処理手順を示すフロ
ーチャートである。図17は、併合処理を説明するため
の図であり、図18は分割処理を説明するための図であ
る。
【0073】ステップd1では、入力手段3から入力さ
れたストロークデータが生ストローク記憶部9に記憶さ
れる。ステップd2では、近似整形処理が行われ、デー
タがストローク記憶部10に記憶される。またデータは
表示手段4に表示される。ステップd3では、切出し処
理が行われ、切出したセグメントの先頭ストロークのア
ドレス、セグメント内のストローク数、次のセグメント
のアドレス、および外接矩形の左上頂点と右下頂点との
座標点がセグメント記憶部11に記憶される。ステップ
d4では、切出したセグメントが外接矩形46によって
区分けして表示される。なお、ステップd1〜d4まで
の処理は修正を実施しない場合の処理と同じである。
【0074】ステップd5では、表示されたセグメント
が正しいかどうかが判断される。たとえばオペレータに
よって切出されたセグメントが正しいと判断されて、入
力手段3から正しいことを表す入力がなされたときに
は、ステップd6に移る。ステップd6では、前述した
第1の実施例と同様にしてセグメントが符号化され、セ
グメント符号データ55がセグメント記憶部11に記憶
される。
【0075】切出されたセグメントが正しくないと判断
されたときにはステップd7に移り、修正処理が実施さ
れる。ステップd7では、入力手段3からオペレータの
選択した修正すべきセグメントの位置が入力されて処理
対象に設定される。ステップd8では、処理対象のセグ
メントのストロークを併合処理するか、あるいは分割処
理するかが選択される。併合処理する場合にはステップ
d9に移り、次のセグメントの先頭ストロークを、前記
処理対象のセグメントに併合する。分割処理する場合に
はステップd10に移り、処理対象のセグメントの最終
ストロークを分離して、独立したセグメントとする。ス
テップd9,d10の処理が終了するとステップd4に
戻る。
【0076】このようにして、たとえば併合処理を繰返
したときには、図17に示されるように、セグメントS
E1aとセグメントSE2aとが3回の処理によって1
つのセグメントSE1dとなる。すなわち、まずセグメ
ントSE1aが処理対象とされ、3ストロークから成る
セグメントSE2aの第1ストロークがセグメントSE
1aに併合されてセグメントSE1bとセグメントSE
2bとになる。同様にしてセグメントSE1cとセグメ
ントSE2cとが作成され、最終的にセグメントSE1
dが得られる。
【0077】また分割処理と併合処理とを組合わせるこ
とによって、図18に示されるようにセグメントSE
1,SE2がセグメントSE1,SE2,SE5に分割
される。すなわち、まずセグメントSE1が処理対象と
され、該セグメントSE1の最終ストロークが分離され
て、セグメントSE1,SE3に分割される。同様にし
てセグメントSE1の最終ストロークが分離されて、セ
グメントSE1,SE4に分割処理される。次に、前述
した併合処理によってセグメントSE3とセグメントS
E4とが併合処理されてセグメントSE5が作成され、
このようにしてセグメントSE1,SE2,SE5が作
成される。
【0078】セグメントの切出し処理時に正しいセグメ
ント境界が得られなかったときには、少なくとも対象の
セグメントに対して前後いずれか一方のセグメントから
ストロークを移入し、併合するという処理と、対象セグ
メントの先頭あるいは最終ストロークを分離し、1スト
ロークから成る新しいセグメントを構成し、分割すると
いう処理とが必要である。
【0079】本実施例では、セグメント記憶部11にセ
グメントに含まれる先頭のストロークのアドレスと、ス
トローク数と、次のセグメントの先頭アドレスとを記憶
しており、上述したような2つの基本的な処理を組合わ
せて高度な処理を実現することができる。
【0080】本実施例では、対象セグメントの最後のス
トロークを分割したり、最後のストロークの後に次のセ
グメントの先頭ストロークを併合する例について説明し
たけれども、セグメントの先頭ストロークを分割した
り、前のセグメントの最終ストロークを併合しても構わ
ない。このような分割および併合処理の方法は、装置1
bの作成段階で予め定めておいても構わないし、どのよ
うに処理するかをオペレータが指定し、指定した手順で
処理するようにしても構わない。
【0081】以上のように、本実施例によれば、切出し
たセグメントの境界をオペレータが修正することによっ
て、登録時と検索時とでセグメントの切出し位置を一致
させることができ、高精度の検索処理を行うことが可能
となる。
【0082】また、セグメントを構成するストロークの
先頭あるいは末尾の1つのストロークを前または後のセ
グメントに移入する併合処理と、セグメントを構成する
先頭あるいは末尾の1つのストロークを分割して新しい
セグメントとして切出す分割処理とを組合わせて、高度
な切出し処理を実現するこが可能であり、このように2
つのみの処理の組合わせで様々な修正処理が実施できる
ので、処理手順のプログラムを格納するROM6のメモ
リ容量を低減することができる。
【0083】図19は、本発明の第3の実施例である手
書き入力情報処理装置の辞書ROM20bの構成を示す
図である。本実施例の辞書ROM20bは、第1の実施
例の辞書ROM20aに、ストローク検索符号データ6
1を追加したことを特徴とする。第3の実施例は、セグ
メントを構成する複数のストロークのうちの所定のスト
ロークを複数のストロークに同じ符号が付けられるスト
ローク検索符号で符号化することを特徴とし、登録する
データと検索時のキーとして用いられるデータとが同様
にストローク検索符号で符号化される。
【0084】ストローク検索符号データ61は、図19
に示されるように1つの辞書ROM20b毎に設けても
構わないし、第1の実施例の辞書ROM20aをそのま
ま用い、該辞書ROM20aとは別にストローク検索符
号データ61を記憶する領域を設けても構わない。本実
施例のように、ストローク検索符号データ61を含んで
辞書ROM20bを構成する場合は、制御手段2は、ス
トローク検索符号データ61を参照してストローク認識
符号データ37をストローク検索符号データ61に変換
し、ストローク符号記憶部12に記憶させる。
【0085】図20は、ストロークの出現頻度を示すグ
ラフである。検索時の一致の頻度を表すストロークデー
タの出現頻度を予め調べ、いくつかの低出現頻度のスト
ロークに対して同じ符号を与えて符号化する。たとえば
図20に示されるように、出現頻度が第1位のストロー
クには検索符号データ61として「1」を与える。以下
同様にして出現頻度が第255位までのストロークに対
して順に検索符号データ61として「255」までの符
号を与える。そして第256位以降のストロークに対し
ては、全て検索符号データ61として「0」を与える。
このような検索符号データ61を与えることによって、
1バイト分のメモリ容量でストロークを符号化すること
ができる。
【0086】また、相違度データ36を用いて、相違度
の小さいストロークに対して1つの符号を割当てること
も可能である。図21は、相違度データ36を用いたス
トローク検索符号化処理を説明するための図である。入
力されたストロークSTの方位コードと特徴点間距離デ
ータとを用いて辞書ストロークと照合し、辞書ストロー
クデータ52が得られる。また、対応するストローク符
号データ53と相違度データ36とが得られる。予め定
められる閾値、たとえば50よりも相違度の大きいスト
ロークを棄却し、相違度の小さいストロークに対して検
索符号データ61である「51」を与える。このように
して与えられた検索符号データ61を用いても上述した
のと同様にしてストロークを符号化することができる。
【0087】以上のように第3の実施例によれば、複数
の認識ストローク符号に同じ検索ストローク符号を与え
ることによって、セグメント符号に用いるストローク符
号の符号長さを短縮することができ、セグメント記憶部
11のメモリ容量を少なくすることができる。
【0088】図22は、本発明の第4の実施例である手
書き入力情報処理装置の辞書ROM20cの構成を示す
図である。本実施例の辞書ROM20cは、第1の実施
例の辞書ROM20aに検索フラグデータ62を追加し
たものである。本実施例は、検索フラグが付されたスト
ローク符号を組合わせてセグメント符号を作成すること
を特徴とする。また、符号化されたストロークに対して
次の参照辞書の相対アドレスを付すことを特徴とする。
【0089】照合処理時において、検索フラグデータ6
2の値が「1」である辞書ストロークのみが参照処理の
対象とされる。検索フラグデータ62の値が「0」の辞
書ストロークは、フラグの値が「1」となるまで参照処
理の対象とはされない。
【0090】本実施例によれば、類似するストロークの
みを対象として照合したり、予め表れるストロークの種
類が分かっているときに、不要な辞書ストロークを照合
の対象から除外することによって、照合処理の回数を減
らすことができ、検索を高速に行うことが可能となる。
【0091】図23は、前記辞書ROM20cに代わっ
て用いることができる他の辞書ROM20dの構成を示
す図である。該辞書ROM20dは、前記辞書ROM2
0cの検索フラグデータ62に代わって、次の参照辞書
の相対アドレスデータ63を有するものである。このよ
うな辞書ROM20dによっても、検索を高速に行うこ
とができる。
【0092】なお、前記検索フラグは、たとえば、互い
に相違度が大きくなるようにN個のストロークを選ぶこ
ととし、予め与えられたストロークのうちで、他のスト
ロークとの相違度の総和が最も大きくなるものを第1の
ストロークとし、第iストロークは、第1〜第(i−
1)ストロークまでを除いた残りのストロークの中で、
第1〜第(i−1)ストロークまでの距離の総和が最も
大きいストロークとすることによって、予め定められた
N個のストロークを得ることができ、該ストロークに検
索フラグとして「1」を付すことができる。
【0093】図24は、本発明の第5の実施例である手
書き入力情報処理装置1cの電気的構成を示すブロック
図である。本実施例の装置1cは、前記装置1bのRO
M6に、さらに続けストローク生成処理手順記憶部23
を追加したものである。本実施例は、いくつかのストロ
ークが続けて入力されたときであっても、検索処理を実
施可能としたことを特徴とする。
【0094】すなわち、第1の実施例では、入力された
ストロークをそのまま符号化処理に用いているのに対し
て、第5の実施例では、隣接する2つのストロークを用
いて続けストロークを生成し、これを符号化するもので
ある。なお、本実施例では2つのストロークを用いて続
けストロークを生成する例について説明するけれども、
3つ以上のストロークを用いて続けストロークを作成
し、符号化する例も本発明の範囲に属するものである。
【0095】図25は、複数のストロークから成る1つ
のセグメントSEに対する続けストロークを示す図であ
る。セグメントSEは、6つのストロークSTから構成
される。隣接する2つのストロークの続けストロークを
生成する場合、第1から第4までのケースが考えられ
る。ここでは、第1の実施例に従って、先頭から2つの
ストロークに対するストローク符号でセグメント符号を
作成する例を説明する。
【0096】まず第1のケースでは、第1画と第2画と
が別のストロークとされる場合である。第2のケース
は、第1画と第2画とが続けられ、第3画が単独のスト
ロークとされる場合である。第3のケースは、第1画が
単独で、第2画と第3画とが続けられる場合である。第
4のケースは、第1画と第2画とが、第3画と第4画と
がそれぞれ続けられる場合である。第1〜第4のケース
の順番に、第1ストロークに対してはストローク番号S
T1,ST12,ST1,ST12が与えられ、第2ス
トロークに対してはST2,ST3,ST23,ST3
4が与えられる。
【0097】図26は、ストローク符号データ53を示
す図である。前述したストローク番号のストロークに対
して、第1位および第2位のストローク符号データ53
が与えられる。第1のケースでは、セグメント符号とし
て「0907」が、第2のケースでは「90604」
が、第3のケースでは「09403」が、第4のケース
では「906659」がそれぞれ与えられる。
【0098】手書き入力時においては、しばしばストロ
ークは続けて入力されるので、このような場合には続け
ストロークを用いて作られたセグメント符号がセグメン
ト記憶部11に記憶されてしまい、検索ができない場合
がある。このため、従来技術の装置では、入力時におい
てオペレータに、ストロークを1画ずつ正確に離して記
入するという制約を与えていた。しかしながら本実施例
によれば、登録時に続けて筆記したストロークに対し
て、検索キーのストロークを用いて続けストロークを生
成し、該続けストロークを用いてセグメント符号を作成
して検索することによって、オペレータに対して上述し
たような制約を与える必要がなくなる。したがってオペ
レータは、自然な筆記感覚を得ることができる。
【0099】図27は、本発明の第6の実施例である手
書き入力情報処理装置の手書きストロークデータの検索
処理手順を説明するための図である。第6の実施例は、
予め定められる順位までのストローク符号を組合わせて
複数のセグメント符号を作成することを特徴とし、また
ストローク符号の組合わせ方に特徴を有する。たとえ
ば、第2位までのストローク符号を用いるとすると、た
とえば検索キーのセグメント符号データ55keya〜
55keydとして、第1番目のセグメントに対しては
「0907」、「0707」、「0915」および「0
715」の4つの符号が得られる。同様にして第2番目
のセグメントに対しても4つのセグメント符号が得られ
る。登録データのセグメント符号データ55と検索キー
のセグメント符号データ55keya〜55keydと
を比較する際には、登録データのセグメント符号データ
55に対して、複数の検索キーのセグメント符号データ
55keya〜55keydのうちのいずれか1つが一
致していれば、セグメント同士が一致していると判断す
る。
【0100】以上のように第6の実施例によれば、照合
手段7で得られた複数のストローク符号を用いて複数の
セグメント符号を生成することによって、ストローク形
状の微妙な形状変動に起因するセグメント符号の変動に
対処することができる。また、検索キーのセグメントS
Ekeyのみから複数のセグメント符号55keya〜
55keydを生成するようにしたので、セグメント符
号の記憶領域を節約することが可能である。すなわち、
上述した形状の変動に対応するために複数の文字候補を
登録する必要がないので、少ないメモリ容量で処理を実
施することができる。
【0101】図28は、本発明の第7の実施例である手
書き入力情報処理装置の手書きストロークデータの検索
処理手順を説明するための図である。図29は、比較例
である手書きストロークデータの検索処理手順を説明す
るための図である。第7の実施例は、セグメント内の全
ストロークを続けて、1ストロークで1セグメントが構
成されるようにし、高い精度で検索を可能としたことを
特徴とする。
【0102】本実施例では、第1の実施例などの処理に
よって予め登録データのマッチング候補となり得るとこ
ろのみを選別し、比較位置となり得るセグメントは対応
するセグメントフラグの値を「1」としているものであ
る。すなわち本実施例は、予め検索符号の比較によって
候補が大分類され、誤候補を含む候補の先頭セグメント
に対応するフラグに「1」が付されているときに、候補
が誤候補であるか真の正解であるかを分別するものであ
る。
【0103】まず、各セグメント内の全ストロークによ
る続けストロークを生成する。続けストローク72の特
徴点から次の特徴点への方向ベクトルの数が照合手段7
が受付けるデータ数である16と一致するように、前記
特徴点の数は17とする。またあるいは、より詳細に照
合するために、続けストロークから17点ずつ分割して
複数回に分けて照合手段7に与え、相違度を求め、その
累積値を閾値と比較する。ここでは、おおまかに一度で
比較する場合を説明する。
【0104】全ストロークの続けストロークの特徴点を
17個になるように調整し、16個の特徴点間方向ベク
トルを16方位化して、得られた方位コードを照合用R
AM19のストローク記憶部31に記憶する。RAM5
内のセグメントフラグ記憶部13のビットが「1」であ
るところに対応するセグメントから検索キーのセグメン
ト数だけセグメント内の全ストロークの続けストローク
を生成し、16方位化して前述したのと同様にして照合
手段7のストローク記憶部31に記憶する。
【0105】次に、照合手段7のマッチング処理部21
を用い、検索キーと登録データとから生成した続けスト
ローク71,72を照合し、相違度を求める。検索キー
のセグメントの数だけ続けストロークを照合し、相違度
の累積値が予め定められる閾値以下ものは検索キーと一
致していると判断する。相違度の累積値が前記閾値より
も大きいときには検索キーと異なっていると判断され、
セグメント比較位置のフラグ60は「0」とされる。一
致していると判断されたセグメント比較位置のフラグ6
0は「1」とされる。
【0106】図29に示される比較例では、セグメント
符号の比較によって登録データの第3および第4セグメ
ントが選ばれて、第3セグメントに対するフラグの値が
「1」となっている。しかしながら、第1および第2ス
トロークの形状が一致し、他のストロークが異なる場合
が混入することとなる。図28に示される本実施例によ
れば、セグメントフラグの値が「1」のセグメントと検
索キーの第1セグメントとから、およびセグメントフラ
グの値が「1」のセグメントの次のセグメントと検索キ
ーの第2セグメントとからそれぞれ、続けストローク7
1,72を作成することによって、互いに一致しないと
判断することができる。このように、セグメントを構成
する全てのストロークの形状および位置情報を比較して
いるので、セグメント符号で混入した不要なセグメント
を除去し、精度よく検索することが可能となる。
【0107】図30は、本発明の第8の実施例である手
書き入力情報処理装置1dの電気的構成を示すブロック
図である。本実施例の装置1dは、前記装置1cのRO
M6に、さらに画数カウント処理手順記憶部24、画数
比較処理手順記憶部25および画数判定処理手順記憶部
26を追加したものである。本実施例は、画数データを
用いて高い精度で検索を可能としたことを特徴とする。
【0108】図31は、手書きストロークデータの検索
処理手順を説明するための図である。検索キーと登録デ
ータとをセグメント符号で比較すると、セグメントの形
状が異なっているにもかかわらず、セグメント符号が一
致し、誤って選択されることがある。ここで、検索キー
と登録データとのセグメントから画数カウント処理手順
記憶部24を用いて求めた画数を、比較処理手順記憶部
25を用いて比較し、たとえば得られた画数の差の自乗
の累積値をセグメント数で割って、セグメント当たりの
画数の差の自乗の平均値を求める。求められた平均値を
判定処理手順記憶部26を用いて、たとえば予め定めら
れる閾値以上であるかどうかを判断する。前記閾値とし
て、たとえば4を設定し、4以上である場合には一致し
ていないと判断する。
【0109】具体的には、図31に示される登録データ
のセグメントにおいて、第3および第4番目のセグメン
トSEに対して画数データ64として「9」と「5」と
が与えられる。また検索キーのセグメントSEkeyに
対して画数データ64keyとして「12」と「8」と
が与えられる。検索キーの画数データと登録データの画
数データとの差は、12−9=3および8−5=3で求
められ、これらの自乗の累積値として18が得られる。
さらに18をセグメント数である2で割ることによって
前記平均値である9が求められる。前記予め定められる
閾値を4に設定した場合には、求められた平均値が4以
上であるので一致していないと判断される。
【0110】以上のように第8の実施例によれば、セグ
メントの画数データを用いて比較するので、画数が大き
く異なる手書きデータが混入することを防ぐことがで
き、精度のよい検索を行うことが可能である。
【0111】なお、本実施例において、上述したような
計算によって比較しているのは、続けストロークがあっ
た場合に画数が減ってしまうことを考慮したものであ
る。すなわち、続けストロークがあると画数が減ってし
まうので、単に画数の一致を判定基準とすることはでき
ない。上述したような手法で比較することによって、比
較されるセグメント同士が全く別ものであるために相違
度が大きくなっているのか、あるいは形状が変形してい
るために相違度が大きくなっているのかを区別すること
ができる。
【0112】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、セグメン
トの予め定められる数のストロークデータのみを用いて
セグメント符号を作成して文字認識処理を実施するよう
にしたので、処理時間が短縮され、検索処理の実行によ
ってオペレータの入力操作が中断されることのない自由
な手書き入力が可能となる。また、セグメントの一部の
ストロークデータを用いて認識処理を実施するようにし
たので、文字認識の辞書に含まれない文字や記号であっ
ても新たに登録せずに検索することができる。
【0113】また本発明によれば、切出されたセグメン
トを修正できるようにしたので、たとえばオペレータの
望む位置で切出して、精度の高い検索処理を実施するこ
とができる。たとえば、併合や分割処理によって修正す
ることができる。
【0114】また本発明によれば、ストローク符号をス
トローク検索符号を用いて作成するようにしたので、ス
トローク符号の数を低減して符号長さを短縮することが
でき、セグメント符号のメモリ容量を低減することがで
きる。たとえば、ストローク検索符号をストロークデー
タの出現頻度に基づいて順位付けられているストローク
データに対応付け、出現頻度の低いストロークデータに
同じストローク検索符号を付すことができる。またある
いは、適当な辞書ストロークとの相違度に基づいて順位
付けられるストロークデータに対応付け、相違度の低い
ストロークには同じストローク検索符号を付すことがで
きる。
【0115】また本発明によれば、ストロークデータを
辞書ストロークデータのうちの予め定められる辞書スト
ロークデータのみと照合してセグメント符号を作成する
ことによって、照合の回数が低減し、処理速度を高める
ことができる。
【0116】また本発明によれば、検索キーが入力され
たときには、複数のセグメント符号を作成し、該セグメ
ント符号のうちのいずれか1つの符号と一致するストロ
ークデータを登録されたストロークデータの中から選ぶ
ようにしたので、セグメント内のストロークの変動に対
応した精度の高い検索が可能となり、かつ登録はセグメ
ント毎に1つのセグメント符号だけ記憶するので、少な
いメモリ容量でセグメント符号を記憶することができ
る。
【0117】また本発明によれば、複数のセグメント符
号を、照合した辞書ストロークデータとの一致の程度
が、高い方から所定の順位までのストローク符号を組み
合わせて作成するようにしたので、少ないメモリ容量で
セグメント符号を記憶することができ、かつセグメント
内のストロークの変動に対応した精度の高い検索が可能
となる。
【0118】また本発明によれば、切出されたセグメン
トを構成するストロークデータから続けストロークデー
タを作成し、該続けストロークデータを辞書ストローク
データと個別的に照合し、ストローク符号に符号化し、
セグメント符号を作成するようにしたので、手書き情報
の登録時のストロークと検索時のストロークとの連結の
相違、すなわち画数の変動に対応した精度の高い検索が
可能となる。
【0119】また本発明によれば、手書き入力される
と、セグメント符号を作成するとともにセグメントの画
数を取得するようにし、検索時には、検索キーのセグメ
ント符号と一致するセグメント符号を有し、かつ検索キ
ーの画数と予め定める関係にある画数を有するストロー
クデータを、登録されたストロークデータの中から選ぶ
ようにしたので、不要なセグメントを除いて、より精度
の高い検索が可能となる。
【0120】また本発明によれば、所定の関係を満たす
ストロークデータを選ぶようにしたので、比較される文
字同士が全く異なる文字であるために相違度が大きくな
っているのか、あるいは同じ文字であるけれども形状が
変形しているために相違度が大きくなっているのかを区
別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である手書き入力情報処
理装置1aの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】照合手段7の照合用RAM19と辞書ROM2
0aとの構成を示す図である。
【図3】手書きストロークデータの登録処理手順を示す
フローチャートである。
【図4】生ストロークデータ41の取得方法を説明する
ための図である。
【図5】近似整形処理方法を説明するための図である。
【図6】切出し処理方法を説明するための図である。
【図7】セグメント符号化処理手順を示すフローチャー
トである。
【図8】ストローク符号テーブル51を示す図である。
【図9】セグメント符号化処理を説明するための図であ
る。
【図10】図10(A)は辞書ストロークデータ52の
方位コードデータ38を示し、図10(B)は辞書スト
ロークデータ52の文字パターンと方位コード38との
一例を示し、図10(C)は具体的な辞書ストロークデ
ータ52の一例を示す図である。
【図11】互いに対応するセグメントSEとセグメント
符号データ55との例を示す図である。
【図12】セグメント記憶部11の構成を示す図であ
る。
【図13】手書きストロークデータの検索処理手順を示
すフローチャートである。
【図14】手順ストロークデータの検索処理手順を説明
するための図である。
【図15】本発明の第2の実施例である手書き入力情報
処理装置1bの電気的構成を示すブロック図である。
【図16】切出し修正処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図17】併合処理を説明するための図である。
【図18】分割処理を説明するための図である。
【図19】本発明の第3の実施例である手書き入力情報
処理装置の辞書ROM20bの構成を示す図である。
【図20】ストロークの出現頻度を示すグラフである。
【図21】ストローク検索符号化処理を説明するための
図である。
【図22】本発明の第4の実施例である手書き入力情報
処理装置の辞書ROM20cの構成を示す図である。
【図23】辞書ROM20cに代わって用いることがで
きる辞書ROM20dの構成を示す図である。
【図24】本発明の第5の実施例である手書き入力情報
処理装置1cの電気的構成を示すブロック図である。
【図25】複数のストロークから成る1つのセグメント
SEに対する続けストロークを示す図である。
【図26】ストローク符号データ53を示す図である。
【図27】本発明の第6の実施例である手書き入力情報
処理装置の手書きストロークデータの検索処理手順を説
明するための図である。
【図28】本発明の第7の実施例である手書き入力情報
処理装置の手書きストロークデータの検索処理手順を説
明するための図である。
【図29】比較例である手書きストロークデータの検索
処理手順を説明するための図である。
【図30】本発明の第8の実施例である手書き入力情報
処理装置1dの電気的構成を示すブロック図である。
【図31】手書きストロークデータの検索処理手順を説
明するための図である。
【符号の説明】
1a〜1d 手書き入力情報処理装置 2 制御手段 3 入力手段 4 表示手段 5 RAM 6 ROM 7 照合手段 8 システムバス 9 生ストローク記憶部 10 ストローク記憶部 11 セグメント記憶部 12 ストローク符号記憶部 13 セグメントフラグ記憶部 14 近似整形処理手順記憶部 15 切出し処理手順記憶部 16 ストローク符号化処理手順記憶部 17 セグメント符号化処理手順記憶部 18 セグメント符号比較処理手順記憶部 19 照合用RAM 20a〜20d 辞書ROM 21 マッチング処理部 22 切出し修正手順記憶部 23 続けストローク生成処理手順記憶部 24 画数カウント処理手順記憶部 25 画数比較処理手順記憶部 26 画数判定処理手順記憶部 ST ストローク SE,SEkey セグメント

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や図形などが所定の指示手段を用い
    て手書き入力される入力面を有し、指示手段による入力
    面の指示が開始されたときから指示が終了したときまで
    の該指示手段の軌跡であるストロークデータを出力する
    入力手段と、 ストロークデータを予め定める基準で区分してセグメン
    トを切出すセグメント切出し手段と、 セグメントを構成するストロークデータのうちの予め定
    められる数のストロークデータを、予め記憶される辞書
    ストロークデータと個別的に照合し、辞書ストロークデ
    ータに対応して記憶されたストローク符号に符号化し、
    該ストローク符号を組み合わせてセグメント符号を作成
    するセグメント符号作成手段と、 セグメントを構成するストロークデータとセグメント符
    号とを対応付けて複数記憶するセグメント符号記憶手段
    と、 検索キーとなる文字や図形が入力面から手書き入力され
    たときに、入力手段から出力されたストロークデータが
    切出し手段およびセグメント符号作成手段で処理され、
    得られた検索キーのセグメント符号と一致するセグメン
    ト符号に対応するストロークデータを、セグメント符号
    記憶手段に記憶されたストロークデータの中から選ぶ検
    索手段とを備えることを特徴とする手書き入力情報処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記手書き入力情報処理装置は、切出し
    手段によって切出されたセグメントを修正する修正手段
    をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の手書き入
    力情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記修正手段は、複数のセグメントを併
    合して1つのセグメントとすることを特徴とする請求項
    2記載の手書き入力情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記修正手段は、1つのセグメントを分
    割して複数のセグメントとすることを特徴とする請求項
    2記載の手書き入力情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記手書き入力情報処理装置は、複数の
    ストロークデータに同じとなるストローク検索符号を対
    応付けて記憶するストローク検索符号記憶手段をさらに
    含み、 前記セグメント符号作成手段は、前記ストローク検索符
    号を用いてストローク符号を作成することを特徴とする
    請求項1記載の手書き入力情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ストロークデータは、検索時の一致
    の頻度を表すストロークデータの出現頻度に基づいて順
    位付けられていること特徴とする請求項5記載の手書き
    入力情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ストロークデータは、辞書ストロー
    クデータとの一致の程度を表す相違度に基づいて順位付
    けられていることを特徴とする請求項5記載の手書き入
    力情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記セグメント符号作成手段は、ストロ
    ークデータを辞書ストロークデータのうちの予め定めら
    れる辞書ストロークデータのみと照合することを特徴と
    する請求項1記載の手書き入力情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記セグメント符号作成手段は、検索キ
    ーが入力されたときには、ストローク符号を組み合わせ
    て複数のセグメント符号を作成し、 前記検索手段は、検索キーの複数のセグメント符号のう
    ちのいずれか1つの符号と一致するセグメント符号に対
    応するストロークデータを、セグメント符号記憶手段に
    記憶されたストロークデータの中から選ぶことを特徴と
    する請求項1記載の手書き入力情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記セグメント符号作成手段は、照合
    した辞書ストロークデータとの一致の程度が、最も一致
    する方から所定の順位までのストローク符号を組み合わ
    せて複数のセグメント符号を作成することを特徴とする
    請求項9記載の手書き入力情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記手書き入力情報処理装置は、セグ
    メント切出し手段によって切出されたセグメント内の隣
    接する複数のストロークデータを続けた続けストローク
    データを作成する続けストロークデータ作成手段をさら
    に含み、 前記セグメント符号作成手段は、前記続けストロークデ
    ータを辞書ストロークデータと個別的に照合し、ストロ
    ーク符号に符号化し、セグメント符号を作成することを
    特徴とする請求項1記載の手書き入力情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記手書き入力情報処理装置は、セグ
    メントの画数を取得する画数取得手段をさらに含み、 前記セグメント符号記憶手段は、ストロークデータに、
    セグメント符号に加えてさらに画数を対応付けて記憶
    し、 前記検索手段は、入力手段から出力されたストロークデ
    ータが切出し手段、セグメント符号作成手段および画数
    取得手段で処理され、得られた検索キーのセグメント符
    号と一致するセグメント符号に対応し、かつ検索キーの
    画数と予め定められる関係にある画数に対応するストロ
    ークデータを、セグメント符号記憶手段に記憶されたス
    トロークデータの中から選ぶことを特徴とする請求項1
    記載の手書き入力情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記検索手段は、検索キーの各セグメ
    ントの画数と、検索キーのセグメント符号と一致するセ
    グメント符号に対応するストロークデータであって、該
    ストロークデータのセグメントの画数との差の自乗の1
    セグメント当たりの平均値が、予め定められる閾値未満
    であるストロークデータを選ぶことを特徴とする請求項
    12記載の手書き入力情報処理装置。
JP8210105A 1996-08-08 1996-08-08 手書き入力情報処理装置 Pending JPH1055409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8210105A JPH1055409A (ja) 1996-08-08 1996-08-08 手書き入力情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8210105A JPH1055409A (ja) 1996-08-08 1996-08-08 手書き入力情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1055409A true JPH1055409A (ja) 1998-02-24

Family

ID=16583902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8210105A Pending JPH1055409A (ja) 1996-08-08 1996-08-08 手書き入力情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1055409A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042970A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 端末装置、プログラム及び電子ペン処理システム
JP2012027778A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Casio Comput Co Ltd 文字認識装置及びプログラム
US8538156B2 (en) 2010-07-26 2013-09-17 Casio Computer Co., Ltd. Character recognition device and recording medium
JP2013246731A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Toshiba Corp 手書き文字検索装置、方法及びプログラム
KR20140135612A (ko) * 2013-05-16 2014-11-26 후지쯔 가부시끼가이샤 기억 매체, 정보 처리 장치 및 문자 인식 방법
WO2015141260A1 (ja) * 2014-03-17 2015-09-24 株式会社河合楽器製作所 手書き音楽記号認識装置およびプログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042970A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 端末装置、プログラム及び電子ペン処理システム
JP2012027778A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Casio Comput Co Ltd 文字認識装置及びプログラム
US8538156B2 (en) 2010-07-26 2013-09-17 Casio Computer Co., Ltd. Character recognition device and recording medium
US8571321B2 (en) 2010-07-26 2013-10-29 Casio Computer Co., Ltd. Character recognition device and recording medium
JP2013246731A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Toshiba Corp 手書き文字検索装置、方法及びプログラム
KR20140135612A (ko) * 2013-05-16 2014-11-26 후지쯔 가부시끼가이샤 기억 매체, 정보 처리 장치 및 문자 인식 방법
WO2015141260A1 (ja) * 2014-03-17 2015-09-24 株式会社河合楽器製作所 手書き音楽記号認識装置およびプログラム
US10725650B2 (en) 2014-03-17 2020-07-28 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Handwritten music sign recognition device and program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1564675B1 (en) Apparatus and method for searching for digital ink query
EP0844583B1 (en) Method and apparatus for character recognition
US6539113B1 (en) Radical definition and dictionary creation for a handwriting recognition system
JP2726568B2 (ja) 文字認識方法及び装置
EP0114250B1 (en) Confusion grouping of strokes in pattern recognition method and system
US5923778A (en) Hierarchical representation of reference database for an on-line Chinese character recognition system
JPH0139154B2 (ja)
JPH1055409A (ja) 手書き入力情報処理装置
JPH08272811A (ja) 文書管理方法及びその装置
JP2003331214A (ja) 文字認識誤り訂正方法、装置及びプログラム
JPH07302306A (ja) 文字入力装置
JP2671985B2 (ja) 情報認識方法
JP3221488B2 (ja) 検証機能付きオンライン文字認識装置
JPH11120294A (ja) 文字認識装置および媒体
KR970000276B1 (ko) 필기체 문자인식방법
JP3481850B2 (ja) 文字認識装置
JP2994992B2 (ja) 手書き文字オンライン認識装置とその字体登録・学習方法
JPH0797370B2 (ja) 文字・音声入力変換方式
JP3015137B2 (ja) 手書文字認識装置
JPH10247221A (ja) オンライン文字認識装置
KR940001048B1 (ko) 온라인 필기체문자인식방법
Tung et al. 2-stage character recognition by detection and correction of erroneously-identified characters
JP2842271B2 (ja) 手書き文字列入力装置
JPS6059487A (ja) 手書文字認識装置
JPH05189621A (ja) オンライン手書き文字認識装置