JPH1055404A - 光学式読取装置 - Google Patents

光学式読取装置

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JPH1055404A
JPH1055404A JP8212852A JP21285296A JPH1055404A JP H1055404 A JPH1055404 A JP H1055404A JP 8212852 A JP8212852 A JP 8212852A JP 21285296 A JP21285296 A JP 21285296A JP H1055404 A JPH1055404 A JP H1055404A
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light
scanning light
range
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JP8212852A
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Osamu Asai
修 浅井
Hirotoshi Nakamura
裕俊 中村
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーコードシートのバーコードに走査光を合
わせ易くするとともに、精密な制御装置を必要としない
ようにする。 【解決手段】 レーザ光源12からのレーザ光Lは、ポ
リゴンミラー14の面倒れ角度が大きくない反射鏡では
光路La,Lb,Lcが多面反射鏡22を介して第1の
読み取り範囲R1に向かうが、面倒れ角度が特別に大き
い反射鏡に反射されたレーザ光源12からのレーザ光L
の光路Ldは多面反射鏡22を介して、第1の読み取り
範囲R1方向とは離れた第2の読み取り範囲R2へ向か
う。バーコードシート読み取りモードで用いられる第2
の読み取り範囲R2は視線Sがケース6に邪魔されずに
第2の読み取り範囲R2を見ることができるように配置
されているので第2の読み取り範囲R2が操作者に判り
易くなり、第2の読み取り範囲R2の位置決めが効率的
となり、読み取りミスも一層低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーコード等の表
示に走査光を出射して、そのパターンを読み取る光学式
読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学式読取装置、例えばバーコー
ド読取装置としては、特開平3−156587号公報に
開示されたものが知られている。この公報に開示されて
いるものは、レーザ光をホログラムにて走査動作させる
とともに、それを多面反射鏡で反射することにより、読
み取り窓の正面における広範囲の読み取りが可能な多方
向多重ライン走査パターンを形成するものである。
【0003】したがって、この多方向多重ライン走査パ
ターンにより、読み取り時に物品に貼付されているバー
コードの配置が少々ずれていても、また傾いていても、
高速で容易なバーコードの読み取りが可能である。ま
た、このような広範囲の読み取りが可能な多方向多重ラ
イン走査パターンを形成するバーコード読取装置の省電
力を目的として、特開平3−217991号公報に開示
されるように、レーザ光の走査範囲を、走査可能な範囲
より小さくすることにより、レーザ光源の消費電力を低
減するものも提案されている。
【0004】最近コンビニエンスストア等のレジスタに
おいては、販売時点管理システム(POS)の入力端末
として、バーコード読取装置が多用されつつある。そし
て、コンビニエンスストアでは、ほとんどの物品(ここ
では商品)にバーコードが印刷されており、売り上げの
度にそのバーコードをバーコード読取装置で読み取つて
POSに集計している。しかし、未包装のまま売られる
ファストフード等のようにバーコードが印刷されていな
い物品も存在する。このようにバーコードが印刷されて
いない物品の売り上げについてもPOSに集計するた
め、物品それぞれにインストアマーキングのバーコード
を別途用意し、売り上げの度、対応するバーコードを読
み取るようにしている。
【0005】バーコードが印刷されていない物品は通常
複数個存在するので、それらのバーコードラベルは通常
1枚のシートに集められており、そのシートは通常バー
コードシートと呼ばれている。図17はバーコードシー
トの例を示している。このバーコードシートの中から目
標の物品のバーコードを読み取る際、現在、主に使用さ
れているCCDタイプのハンドスキャナの場合は容易に
目標とするバーコードラベルに狙いを定めて読み取るこ
とができる。
【0006】ところが、上述した特開平3−15658
7号公報に開示されるもののように多重ライン走査パタ
ーンで走査するバーコード読取装置で上述のバーコード
シートの読み取りを行おうとすると、以下に述べるよう
な問題が生じてしまう。即ち、走査線が広範囲にかつ多
方向に多数本発生されているため、バーコードシート中
の複数のバーコードのうち目標とするバーコードをうま
くねらえず、誤つて別のバーコードを読み取る場合が生
じたり、複数のバーコードが読み取られてエラーが繰り
返されるという問題があった。
【0007】よって、このような状況では広範囲に多方
向に多数発生されている走査線を一時的に一部分に限定
する手段が存在すれば解決されるが、特開平8−217
991号公報に開示されるような手法では、走査範囲の
限定をすべての走査線について同様に行っているため、
走査線が多方向に多数発生されているようなバーコード
読取装置については上記問題の解決とはならない。
【0008】本発明の出願人により、既に出願した発明
(特願平7−98848号)では、通常のモードの他に
走査範囲限定モードを持つことにより、バーコードシー
トの読み取りを容易にする内容が開示されている。すな
わち、走査範囲限定モードの場合にはポリゴンミラーの
回転角度などをセンサにより検出して得た同期信号をも
とに、通常のモードに用いられる複数の走査線の内の特
定の走査線1本のみに限定して走査線を発生させるよう
にレーザをON/OFF制御している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本願は、この特願平7
−98848号に対して、更に改良を行ったものであ
る。通常のモードで設定されている走査線は、物品に添
付されているバーコードの表示を読み取るために、バー
コード読取装置の読み取り窓の正面の領域を中心として
縦横に設定されている。
【0010】前記特願平7−98848号の発明におけ
る走査範囲限定モードでは、通常のモードにて多方向に
多数発生されている複数の走査線の1本を、その長さを
制限して、バーコードシートの読み取り用の走査線とし
て用いている。しかし、走査範囲制限モードでは、筐体
を持ってバーコードシートの前に差し出す方法が、バー
コードシートの特定のバーコードを読み取るのに行い易
い方法である。このため、操作者がバーコード読取装置
の筐体を持ってバーコードシート方向に差し出して標的
とするバーコードを読み取らせることになるが、バーコ
ード読取装置の筐体をバーコードシートの前に差し出し
ているため、操作者からは読み取りたいバーコードが筐
体の陰となって視覚にて確認しにくくなる。このため、
バーコードの読み取り作業の効率が低下すると言う問題
が生じた。
【0011】本発明は、複数のバーコードが配列されて
いるバーコードシート上の1つのバーコードを読み取る
場合に、装置の筐体の陰となって、標的とするバーコー
ドに走査線を合わせにくくなると言う問題を解決するこ
とを目的とするものである。更に、標的とするバーコー
ドに走査線を合わせにくくなると言う問題を解決するに
あたって、精密な制御装置を必要としないようにするこ
とを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
光学式読取装置は、第1の読み取り範囲内に存在する表
示を読み取るために、位置または走査方向を異ならせて
前記第1の読み取り範囲に複数の走査線を光ビームによ
る走査光にて発生させ、前記走査線上から反射されてく
る反射光を検出することにより、該反射光から前記走査
線上に存在する表示のパターンを読み取る第1の読み取
りモードと、前記第1の読み取り範囲よりも狭い第2の
読み取り範囲に存在する表示を読み取るために、該第2
の読み取り範囲に走査線を光ビームによる走査光にて発
生させ、前記走査線上から反射されてくる反射光を検出
することにより、該反射光から前記走査線上に存在する
表示のパターンを読み取る第2の読み取りモードとを実
行する読み取り部を備え、必要に応じて前記2つの読み
取りモードを切り替えて読み取り処理を行う光学式読取
装置であって、前記第2の読み取り範囲は、前記第1の
読み取り範囲から離れた領域に設定されていることを特
徴とする。
【0013】前述した走査範囲制限モードに対応する第
2の読み取りモードにおいては、読み取り対象となる第
2の読み取り範囲に走査線を発生させている。第2の読
み取り範囲は、前記第1の読み取り範囲から離れた領域
に設定されているので、第2の読み取りモードにおい
て、筐体をバーコードが複数配置されているバーコード
シートに差し出して、バーコードシート上の1つのバー
コードを読み出そうとした場合に、バーコードシートか
ら1つのバーコードを読み取るための第2の読み取り範
囲は、操作者から見て筐体の陰となり難い。したがって
操作者は視覚にて読み出す標的となっているバーコード
を第2の読み取り範囲に容易に合わせることができ、バ
ーコードの読み取り作業の効率が低下することがない。
【0014】尚、前記第2の読み取り範囲は、前記第1
の読み取り範囲に隣接する領域に設定されても良く、前
記第1の読み取り範囲の縁部に重なる領域に設定されて
も良い。それぞれ、筐体の陰になりにくく、標的とする
バーコードと第2の読み取り範囲とを合わせ易い。
【0015】また、前記第2の読み取り範囲は、前記筐
体の正面に対向している空間領域より離れた領域に設定
するように構成しても良い。このことにより、筐体をバ
ーコードシートに差し出しても、筐体の周囲に第2の読
み取り範囲の存在を確認することができ、標的とするバ
ーコードと第2の読み取り範囲とを合わせ易くなる。
【0016】この他に。第2の読み取り範囲は、前記筐
体の正面に対向している空間領域に隣接した領域に設定
しても良く、あるいは前記筐体の正面に対向している空
間領域の縁部に重なる領域に設定しても良く、筐体の周
囲に第2の読み取り範囲の存在を確認することができ、
標的とするバーコードと第2の読み取り範囲とを合わせ
易くなる。
【0017】尚、例えば、前記第1の読み取り範囲は、
前記読み取り部を収納する筐体に設けられ、前記走査光
の出射および前記反射光の入射が行われる読み取り窓の
正面に対向している空間領域の全部または一部を含む範
囲に設定されている。このことにより、物品を第1の読
み取り範囲に容易に差し出すことができ、物品上のバー
コードを迅速に読み取ることができる。
【0018】このように、第1の読み取りモード時に走
査線が発生される第1の読み取り範囲と、第2の読み取
りモード時に走査線が発生される第2の読み取り範囲と
では、走査光の出射方向が大きく異なるので、読み取り
窓に、走査光が透過可能な材料で形成された板状カバー
部材を設けた場合に、この板状カバー部材に対する走査
光の入射角度は通常よりも広い角度範囲になる。このよ
うに広い角度範囲で走査光を入射させようとすると、板
状カバー部材のどこかで走査光が板面に直角に入射する
状態になり易い。走査光の入射が板面に直角あるいはほ
ぼ直角になると、板状カバー部材の表面での反射の割合
が増加して、光学式読取装置の読み取り部にとってはノ
イズとして入射し、読み取りミスを生じるおそれがあ
る。
【0019】したがって、この板状カバー部材は、板状
カバー部材自身の板面に各走査光の入射角度が直角また
はほぼ直角とならないように、前記第1の読み取り範囲
に走査線を発生させる走査光が透過する第1の透過領域
と前記第2の読み取り範囲に走査線を発生させる走査光
が透過する第2の透過領域とで板面の角度を異ならして
形成することが好ましい。
【0020】なお、第1の読み取りモードは、主に、前
記第1の読み取り範囲に差し出された物品上の表示(具
体例としては、バーコード)を読み取るモードであり、
前記第2の読み取りモードは、主に、複数の表示が設け
られているシート体(具体例としては、複数のバーコー
ドが記載されているバーコードシート)の方向に前記筐
体を差し出し、前記シート体上に表示された複数の表示
の内の1つを前記第2の読み取り範囲に入れて読み取る
モードである。
【0021】また、前記読み取り部は、出射角度の異な
る複数の走査光を出射する走査光出射手段と、異なる配
置の走査光反射面を複数備え、前記走査光出射手段から
の走査光を前記走査光反射面にて反射させる複数反射手
段と、前記走査光出射手段による走査光の出射タイミン
グを調整することにより、前記複数反射手段に対する走
査光の出射範囲を制御する走査範囲制御手段とを備え、
前記走査範囲制御手段は、前記第1の読み取りモードの
場合は、前記走査光出射手段が出射する複数の走査光の
内の一部の走査光について、前記複数反射手段の複数の
走査光反射面にて反射させることにより、前記第1の読
み取り範囲に複数の走査線を発生させ、前記第2の読み
取りモードの場合は、前記第1の読み取りモードでは使
用されていない走査光の内の全部または一部の走査光に
ついて、前記複数反射手段の所定の走査光反射面にて反
射させることにより、前記第2の読み取り範囲に走査線
を発生させることにより、前述した第1,2の読み取り
モードを実現することができる。
【0022】前記第2の読み取り範囲に発生させた走査
線は、1本であれば、標的の表示のみをねらい易い。そ
こで、更に、前記第1の読み取りモードでは使用されて
いない走査光の内の1本の走査光について、前記複数反
射手段の走査光反射面の内の1つの走査光反射面にて反
射させることにより、前記第2の読み取り範囲に1本の
走査線を発生させることとすれば、標的の表示のみをね
らい易い。
【0023】前記複数反射手段の複数の走査光反射面
は、例えば、前記走査光出射手段から出射される走査光
の出射方向に、前記走査光出射手段を少なくとも部分的
に取り囲むように配列される。更に具体的には例えば、
頂辺に比較して底辺が短い台形をなし、頂面に比較して
底面が狭い角錐台の側面状態に配列される。なお、この
場合、前記台形状走査光反射面の頂辺側の角部の内、前
記配列全体の両端に存在する角部を、切り欠いた構成と
すれば、本光学式読取装置の筐体の幅を狭くすることが
でき、装置の小型化に貢献する。
【0024】前記複数反射手段の内の少なくとも1つの
走査光反射面は、隣接する走査光反射面よりも、前記走
査光反射面の配列方向に対して直角またはほぼ直角方向
に出ている突出部を設けて、前記走査光出射手段から出
射される走査光の内、前記第2の読み取り範囲に出射さ
れる走査光を、前記突出部により反射する構成とするこ
とができる。このような構成とすることにより、第2の
読み取り範囲における走査線を所定の長さに制限するた
めの走査光の出射タイミングの制御が、比較的精度が低
くて走査光が突出部から外れた場合でも、隣接する走査
光反射面によって走査光は反射されることがないので、
第2の読み取りモードにおいて、第2の読み取り範囲と
異なる範囲に走査光が出射されることがない。したがっ
て、標的とする表示以外の表示が読み込まれることがな
い。このことは、突出部の全幅に走査光を当てるよう制
御しても、出射タイミング制御のずれにより第2の読み
取り範囲とは異なる範囲に走査光が出射されることはな
いことを示しているので、突出部の全幅を用いて十分な
走査線長を得ることができる。
【0025】もし、突出部が存在しておらずに、第2の
読み取りモードにおいて、走査光の出射タイミングの制
御の精度が低いために隣接する走査光反射面に走査光が
出射された場合には、第2の読み取り範囲以外の範囲に
走査光が出射されて、間違った表示が読み取られるおそ
れがあり、走査光反射面の全幅を用いることができなく
なる。
【0026】また、前記突出部は、他の部分、すなわち
突出元の走査光反射面に対して同一平面でなく角度を有
していることにより、突出部にて反射される走査光が、
第1の読み取り範囲から離れた位置に設定されている第
2の読み取り範囲に出射されように構成しても良い。こ
のようにすれば、第2の読み取り範囲を第1の読み取り
範囲から十分に離した位置に設定することができるの
で、第2の読み取りモード時に読取装置の筐体に標的と
する表示が隠れるの十分に防止できる。
【0027】また、第2の読み取りモードにおいて、第
2の読み取り範囲と異なる範囲に走査光が出射されるこ
とがないようにするために、次のような構成を採用する
ことができる。すなわち、前記複数反射手段の内の少な
くとも1つの走査光反射面の両側に隣接する走査光反射
面は、前記配列方向に対して直角方向の端部全体または
該端部の内で前記隣接する側の一部が、光を反射しない
ようにマスキングされていることにより、該マスキング
された端部に両側で隣接された前記走査光反射面の端部
が、前記走査光出射手段から出射される走査光の内、前
記第2の読み取り範囲に出射される走査光を反射するよ
うに構成する。このことにより、第2の読み取り範囲に
おける走査線を所定の長さに制限するための走査光の出
射タイミングの制御精度が低くても、マスキングされた
端部に両側が挟まれた部分から外れた走査光はマスキン
グ部分に出射されるので反射されない。このため、第2
の読み取りモードにおいて、第2の読み取り範囲と異な
る範囲に走査光が出射されることがない。したがって、
標的とする表示以外の表示が読み込まれることがなく、
走査光反射面の全幅を用いることができる。
【0028】また、これ以外に、次のような構成でも良
い。すなわち、前記複数反射手段の内の少なくとも1つ
の走査光反射面の両側に隣接する走査光反射面は、前記
配列方向に対して直角方向の端部の内で前記隣接する側
の一部が、切り欠き状に形成されていることにより、前
記切り欠き状にされた端部に両側で隣接された前記走査
光反射面の端部が、前記走査光出射手段から反射される
走査光の内、前記第2の読み取り範囲に出射される走査
光を反射する構成としても良い。
【0029】このことにより、第2の読み取り範囲にお
ける走査線を所定の長さに制限するための走査光の出射
タイミングの制御精度が低くても、切り欠き状にされた
端部に両側を隣接された部分から外れた走査光は、切り
欠き部分に出射されるので反射されない。このため、第
2の読み取りモードにおいて、第2の読み取り範囲と異
なる範囲に走査光が出射されることがない。したがっ
て、標的とする表示以外の表示が読み込まれることがな
く、走査光反射面の全幅を用いることができる。
【0030】また、前記突出部を有する走査光反射面
は、他の走査光反射面と連続した配置にされている必要
はない。すなわち、前記複数反射手段の複数の走査光反
射面の内、少なくとも1つの走査光反射面は、前記配列
から前記走査光出射手段側または反対側に外れた配置と
し、該配列から外れている走査光反射面は、前記配列に
含まれている走査光反射面に比較して、前記配列方向と
は直角方向に出ている突出部を設けていることにより、
前記走査光出射手段から出射される走査光の内、前記第
2の読み取り範囲に出射される走査光を、前記突出部に
より反射する構成としても良い。
【0031】このように配列させない走査光反射面を設
けることにより、その走査光反射面については隣接する
走査光反射面がなくなるので、走査光の出射タイミング
の制御精度が低くても、前述と同じ作用により走査線長
も長くでき、精度高い読み取りが行われる。更に、他の
走査光反射面とはずらした位置に突出部を有する走査光
反射面を配置することにより、他の走査光反射面と連続
して配置したのではその幅に制限が生じるが、独立して
ずらすことにより、幅を大きくしたり、小さくしたりす
ることができ、第2の読み取り範囲に対する走査線の長
さの自由度が高くなる。
【0032】また、突出部を有している走査光反射面以
外の走査光反射面については、共通形状の走査光反射面
を用いることにより、部品の種類が少なくなるので、コ
ストダウンに貢献する。また、前記走査光出射手段は、
例えば、光ビームを出射する走査光発生部と、面倒れ角
度が異なる複数の光ビーム反射面を回転させることによ
り、前記走査光発生部から出射される光ビームの反射方
向を回転に応じて変化させて、前記光ビームを光ビーム
反射面毎に出射角度の異なる複数の走査光として出射す
る回転反射体とを備えた構成とすることができる。
【0033】また、十分に第2の読み取り範囲を第1の
読み取り範囲から離すように、第2の読み取りモードに
おける走査光を出射するには、例えば、前記回転反射体
に設けられた面倒れ角度の異なる複数の光ビーム反射面
の内の1つが、他の光ビーム反射面間の面倒れ角度の差
に比較して特に大きく面倒れ角度が異なることにより、
該大きく面倒れ角度が異なる光ビーム反射面に反射され
た光ビームが前記第2の読み取り範囲に走査光として出
射されるように構成する。
【0034】前記走査範囲制御手段は、次のような構成
を挙げることができる。すなわち、外部からの入力に基
づいて、前記第1の読み取りモードと前記第2の読み取
りモードとのいずれかを設定する設定手段と、前記設定
手段にて前記第1の読み取りモードが設定された場合に
は、前記走査光出射手段が出射する複数の走査光の内の
一部の走査光について、出射タイミングを調整すること
で、前記複数反射手段の複数の走査光反射面にて反射さ
せることにより、前記第1の読み取り範囲に複数の走査
線を発生させ、前記設定手段にて前記第2の読み取りモ
ードが設定された場合には、前記第1の読み取りモード
では使用されていない走査光の内の全部または一部の走
査光について、出射タイミングを調整することで、前記
複数反射手段の所定の走査光反射面にて反射させること
により、前記第2の読み取り範囲に走査線を発生させる
出射タイミング制御手段とを備えたものである。
【0035】なお、前記設定手段は、読み取り結果にお
いて、複数の異なる表示が連続して読み取られた場合
に、前記第2の読み取りモードに設定することとしても
良い。複数の異なる表示が連続して読み取られる場合
は、本光学式読取装置が第1の読み取りモードであるに
も関らず、その第1の読み取り範囲に差し出されている
のは、複数の表示が設けられているシート体である場合
と推定できるので、設定手段において、自動的に第2の
読み取りモードに設定することにより、第2の読み取り
範囲にて、標的とする表示のみを読み取らせることがで
きる。このことにより、操作者が読み取りモードを第1
の読み取りモードから第2の読み取りモードへの切り換
え操作を特別にしなくても自動的に切り替わるので、読
み取り処理が効率的となる。
【0036】なお、前記出射タイミング制御手段は、前
記複数の走査線から所定の走査線を選択する走査線選択
手段と、前記走査線選択手段にて選択された前記所定の
走査線の全部または一部を発生させる期間のみ、前記走
査光を出射させる走査光出射制御手段とを備えることに
より、それぞれの読み取りモードにおける走査光の切り
換えと、走査線の範囲を制御することができる。
【0037】更に、前記走査光出射制御手段は、前記回
転反射体の回転状態を検出する回転状態検出手段と、前
記回転状態検出手段にて検出された前記回転反射体の回
転状態に基づいて、前記所定の走査線についての走査開
始タイミングを設定する走査開始タイミング設定手段
と、前記回転状態検出手段にて検出された前記回転反射
体の回転状態に基づいて、前記所定の走査線についての
走査終了タイミングを設定する走査終了タイミング設定
手段と、前記走査開始タイミングから前記走査終了タイ
ミングまでの期間のみ、前記走査光を出射させ、それ以
外の期間は、前記走査光を出射させない走査光到達調節
手段とを備えた構成とすることができる。この走査開始
タイミングと走査終了タイミングとの調整により、それ
ぞれの読み取りモードにおける走査光の切り換えと、走
査線の範囲を制御することができる。また、前記走査光
を出射させる処理およびその停止処理は、前記走査光出
射手段の走査光出射のオン・オフにより行われるように
構成することができる。
【0038】なお、前記筐体の一部が、第2の読み取り
範囲の方向を指示する目視上のガイドとなっていれば、
第2の読み取り範囲が操作者に判り易くなり、シート体
上での第2の読み取り範囲の位置決めが効率的となり、
読み取りミスも一層低減する。
【0039】上述した突出部は突出元の走査光反射面と
一体に形成されている必要はなく、別体の走査光反射面
を突出部として、突出元の走査光反射面に隣接してある
いは近傍に配置する構成でも良い。上述の光学式読取装
置において、次のようなロングライフモードを設けるこ
とにより、装置の長寿命化および省エネルギーに貢献す
ることができる。
【0040】長寿命化手段を備えて、ロングライフモー
ドとして、所定時間、表示が読み取られなかった場合
に、前記走査光発生部からの光ビームの出射量を減少す
るロングライフモードを実行する。この光ビームの出射
量の減少は、例えば、走査光発生部からの光ビームの出
射を断続させることにより行う。
【0041】また、ロングライフモードとしては、所定
時間、表示が読み取られなかった場合に、走査光発生部
からの光ビームの出射を停止しても良い。また、第1の
所定時間、表示が読み取られなかった場合に、前記走査
光発生部からの光ビームの出射量を減少し、その後、第
2の所定時間、表示が読み取られなかった場合に、前記
走査光発生部からの光ビームの出射を停止するというよ
うに、2段階に行うロングライフモードであっても良
い。
【0042】また、ロングライフモードとしては、所定
時間、表示が読み取られなかった場合に、回転反射体の
回転数を減少するものであっても良いし、所定時間、表
示が読み取られなかった場合に、回転反射体の回転を停
止するものであっても良い。これも2段階にして、第1
の所定時間、表示が読み取られなかった場合に、回転反
射体の回転数を減少し、その後、第2の所定時間、表示
が読み取られなかった場合に、回転反射体の回転を停止
するようにしても良い。
【0043】また、上述の各種ロングライフモードを組
み合わせて、例えば、第1の所定時間、表示が読み取ら
れなかった場合に、走査光発生部からの光ビームの出射
量を減少し、その後、第2の所定時間、表示が読み取ら
れなかった場合に、回転反射体の回転数を減少し、その
後、第3の所定時間、表示が読み取られなかった場合
に、走査光発生部からの光ビームの出射を停止し、その
後、第4の所定時間、表示が読み取られなかった場合
に、回転反射体の回転を停止するように、ロングライフ
モードを実行しても良い。
【0044】また、上述したロングライフモードから読
み取り可能な状態に戻るには、例えば、ロングライフモ
ードにおいて、前記走査光発生部からの光ビームの出射
および回転反射体の回転がなされている際に、表示が読
み取られた場合には、前記ロングライフモードを停止す
ることにより行われる。
【0045】これ以外に、ロングライフモードから読み
取り可能な状態に戻るには、例えば、外部からの作動開
始の動作を検知する作動開始動作検知部を備え、ロング
ライフモードにおいて、走査光発生部からの光ビームの
出射または回転反射体の回転が停止されている際に、作
動開始動作検知部にて作動開始の動作が検知された場合
には、ロングライフモードを停止するようにしても良
い。
【0046】この作動開始動作検知部は、例えば、スイ
ッチあるいは物品検知センサである。また、この作動開
始動作検知部の長寿命化および省エネルギーのために、
ロングライフモードが実行されている場合に、作動開始
動作検知部の検知機能を作動させるようにしても良い。
【0047】なお、前記出射タイミング制御手段は、第
1の読み取りモードについては、外部からの読み取り指
示の入力無しに実行し、第2の読み取りモードについて
は、外部からの読み取り指示があった場合に実行するこ
ととしても良い。このようにすると、標的の表示に走査
線を合わせない内に、第2の読み取りモードによる読み
取りを開始して標的でない表示が読み取られるといった
問題を防止することができる。
【0048】例えば、第2の読み取りモードについて
は、外部からの読み取り指示がない期間は、走査光の出
射を行わず、外部からの読み取り指示があった場合に走
査光の出射を開始することにより実行するという構成で
も良いし、第2の読み取りモードについては、外部から
の読み取り指示がない期間は、反射光に基づく読み取り
処理を行わず、外部からの読み取り指示があった場合に
反射光に基づく読み取り処理を開始することにより実行
するという構成でも良い。
【0049】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は実施の形態1の構成説明図であ
る。本実施の形態1は、ポリゴンミラーおよび多面反射
鏡を用いてレーザ光を走査動作させてバーコードを読み
取るバーコード読取装置に本発明を適用したものであ
る。
【0050】図1において、読み取り部としてバーコー
ド1を読み取るバーコード読取装置2は、読み取り窓4
とケース(筐体)6とこのケース6に内蔵された光学装
置部8と電気回路部10とを備える。読み取り窓4に
は、読み取り窓4を密閉することにより、外部の埃等か
ら内部の機構を保護するための板状カバー部材4aが組
み付けられている。この板状カバー部材4aは、走査光
を透過可能な材料で成形されている。
【0051】光学装置部8は、図示せぬレンズ系と後述
するレーザダイオード12aとを備えた走査光発生部と
してのレーザ光源12、平面反射鏡13、4面のポリゴ
ンミラー14、その駆動モータ16、集光用凹面鏡1
8、フォトセンサ20、および5面の多面反射鏡22を
備える。尚、平面反射鏡13は実際には後述する図6,
7等に示すごとく、集光用凹面鏡18の中に埋め込まれ
ている。
【0052】また、電気回路部10は、増幅器30、同
期信号検出回路32、デコード回路34、制御回路3
6、設定器38およびレーザ光源12の半導体レーザダ
イオードの駆動回路40を備える。制御回路36はマイ
クロコンピュータを備え、後述する図8の処理に従つて
駆動回路40にレーザ駆動信号を出力する。このことに
より、バーコード読取装置2からはレーザ光が走査光と
して出射される。
【0053】バーコード読取装置2から出射されたレー
ザ光がバーコード1を走査することにより返ってくるバ
ーコード1からの反射光は、多面反射鏡22、ポリゴン
ミラー14および集光用凹面鏡18を介してフォトセン
サ20に受光される。増幅器30は、このフォトセンサ
20の受光信号aを増幅しデコード回路34に入力す
る。デコード回路34はマイクロコンピュータを備え、
増幅された受光信号aを2値化し、バーコード1に符号
化された情報をデコードし、外部機器(たとえばPOS
レジスタ)100へ出力する。なお、増幅された受光信
号aを2値化した後のデコード回路34におけるデコー
ド処理は従来周知の手法を用いることができる。
【0054】設定器38は、読み取りモードの指示等を
設定するものである。駆動回路40は、図2のブロック
図に示すように、突入電流阻止回路40aと、自動出力
制御(APC)回路40bとを備え、制御回路36から
のレーザ駆動信号に応じてレーザ光源12に内蔵された
レーザダイオード12aへの電流を断続する。また、突
入電流阻止回路40aは、レーザダイオード12aへの
通電の断続に伴う突入電流を阻止し回路を保護する。ま
た、APC回路40bはモニタダイオード12bにより
レーザダイオード12aの出力をモニタし、レーザ光源
12のレーザ出力を一定にするようにフィードバック制
御する。
【0055】ポリゴンミラー14には、図3(a),
(b)に示すごとく、面倒れ角度の異なる4個の反射鏡
(光ビーム反射面の概念に含まれる)14a,14b,
14c,14dがポリゴンミラー14の回転中心からそ
れぞれ90度の範囲にわたって形成され、レーザ光源1
2から平面反射鏡13を介して出射されたレーザ光Lを
反射する。この内、反射鏡14dは、他の反射鏡14
a,14b,14cの間の面倒れ角度の差に比較して面
倒れ角度が大きく異なる。例えば、反射鏡14a,14
b,14cのそれぞれの面倒れ角度を、3.5°,6.
5°,5°とすると、反射鏡14dの面倒れ角度は1
3.5°に設定されている。図3(b)では、反射鏡1
4b,14dの各面倒れ角度θ2,θ4を示している。
なお、ポリゴンミラー14は、本実施の形態では、ポリ
カーボネート等の樹脂により成形したものの表面にアル
ミニウムの反射膜を蒸着して形成されている。このた
め、各反射鏡14a〜14dの間に、ポリゴンミラー1
4の回転径を小さくかつ反射面の端での面精度低下領域
を少なくするために設けた面取り部17a,17b,1
7c,17dも反射面として形成されるが、この面取り
部17a〜17dは面倒れ角度が、各反射鏡14a〜1
4dに比較してかなり大きく設定されているので、面取
り部17a〜17dにて反射されたレーザ光は、読み取
り窓4から外部へ出ることはない。したがって、面取り
部17a〜17dで反射されたレーザ光により標的以外
のバーコードが検出される事態は生じない。また、ポリ
ゴンミラー14内部は肉ぬきしてあるので、肉ぬきされ
ている部分に駆動モータ16のロータ部を入れて高さ方
向の寸法を小さくするとともに、質量を減少させて、起
動時間を短縮したり、駆動モータ16の回転軸への負荷
を軽減している。
【0056】通常の読み取りモード(第1の読み取りモ
ードの概念に含まれる)では、ポリゴンミラー14の反
射鏡14a〜14dの内、3つの反射鏡14a,14
b,14cにて反射されるタイミングでレーザ光源12
からのレーザ光が出射され、バーコードシート読み取り
モード(第2の読み取りモードの概念に含まれる)で
は、反射鏡14dのみにて反射されるタイミングでレー
ザ光源12からレーザ光が出射されるように、制御回路
36にて制御されている。
【0057】ここで、図4に示された走査線の組220
a,220b,220c,220d,220eの各組に
おける平行な3本の走査線は、それぞれ3つの反射鏡1
4a,14b,14cに対応して形成される。また、多
面反射鏡22は、配置の異なる5個の反射鏡(走査光反
射面の概念に含まれる)22a,22b,22c,22
d,22eにより構成され、その5個の反射鏡22a〜
22eのそれぞれが、上記ポリゴンミラー14の3個の
反射鏡14a〜14cからのレーザ光を反射することに
より、図4に示すごとく3本1組の走査線が5組220
a〜220eに別れて、第1の読み取り範囲R1に発生
される。
【0058】多面反射鏡22の5個の反射鏡22a〜2
2eは、図7に示すごとく、それぞれ、頂辺に比較して
底辺が短い台形をなし、これら5個の反射鏡22a〜2
2eは、頂面に比較して底面が狭い角錐台の側面状態
に、かつポリゴンミラー14を取り囲むように配列され
ている。
【0059】図5に示された1本の走査線222は、反
射鏡14dと多面反射鏡22の中央に配置されている反
射鏡22cとにより、図5に示すごとく、第2の読み取
り範囲R2に出射されることにより発生される。第2の
読み取り範囲R2は、第1の読み取り範囲R1とは、図
5に示すごとく、完全に離れている。これは、ポリゴン
ミラー14の1つの反射鏡14dの面倒れ角度がθ4が
他の反射鏡14a〜14cの間の面倒れ角度の差よりも
大きく異なっているからである。
【0060】したがって、図6に示すごとく、レーザ光
源12からのレーザ光Lは、反射鏡14a〜14cの場
合には、その光路La,Lb,Lcは、多面反射鏡22
を介して、全て第1の読み取り範囲R1に向かう。一
方、面倒れ角度が特別に大きい反射鏡14dに反射され
たレーザ光源12からのレーザ光Lは、その光路Ld
は、多面反射鏡22を介して、第1の読み取り範囲R1
方向とは離れた第2の読み取り範囲R2へ向かう。
【0061】第1の読み取り範囲R1は、通常の読み取
りモードで使用される物品上のバーコードの読み取り範
囲である。この通常の読み取りモードでは、ケース6
を、例えば図4に示すごとく外部機器100の一部に備
えられている支持具100aによって支持して、第1の
読み取り範囲R1に、バーコードが貼り付けられた物品
が差し出されることにより、読み取り作業がなされるの
で、第1の読み取り範囲R1は、読み取り窓4の正面の
領域を全部あるいは一部含む領域に設定されている。
【0062】しかし、第2の読み取り範囲R2は、バー
コードシート読み取りモードで使用されるバーコードシ
ート上のバーコードの読み取り範囲である。このバーコ
ードシート読み取りモードでは、ケース6を、図5に示
すごとく手で持ってバーコードシートの方向へ差し出し
て、第2の読み取り範囲R2をバーコードシート上の標
的とする1つのバーコードに合わせることにより、読み
取り作業がなされるので、第2の読み取り範囲R2は、
図6に示すごとく視線Sがケース6に邪魔されずに第2
の読み取り範囲R2を見ることができるように配置され
ている。すなわち、本実施の形態では、第2の読み取り
範囲R2はケース6の正面に対向している空間領域Zの
縁部に重なる領域に設定されている。なお、特に、本実
施の形態では、ケース6の上端面6aが、第2の読み取
り範囲R2を指し示す方向に形成され、第2の読み取り
範囲R2の方向を指示する目視上のガイドとなっている
ので、第2の読み取り範囲R2が操作者に判り易くな
り、バーコードシート上での第2の読み取り範囲R2の
位置決めが効率的となり、読み取りミスも一層低減す
る。
【0063】読み取り窓4にはめ込まれた板状カバー部
材4aは、途中で折り線4b部分で折り曲げられてお
り、第1の読み取り範囲R1へ向かう光路La,Lb,
Lcは板状カバー部材4aの折り線4bよりも下の部分
である第1の透過領域5aを通過し、第2の読み取り範
囲R2へ向かう光路Ldは板状カバー部材4aの折り線
4bよりも上の部分である第2の透過領域5bを通過す
る。
【0064】もし、板状カバー部材4aが折り曲げられ
ていない平板状であれば、光路Ldのごとく、他の光路
La,Lb,Lcとは離れた位置で読み取り窓4を通過
する場合には、光路La,Lb,Lc,Ldのいずれか
が板状カバー部材4aの表面に対して直角あるいはほぼ
直角状態で通過することは避けがたくなる。板状カバー
部材4aにレーザ光が直角あるいはほぼ直角に入射する
と、かなりの割合が反射されて、反射光学ノイズとして
フォトセンサ20に入射されることになる。しかし、前
述したごとく、板状カバー部材4aを途中で折り線4b
部分で折り曲げた構成として第1の透過領域と第2の透
過領域とで板面の角度を異ならして形成しているので、
光路La,Lb,Lc,Ldのいずれも板状カバー部材
4aに対して直角あるいはほぼ直角に入射しないように
でき、強度の反射光学ノイズが発生したり、このことに
より読み取り誤りが発生することも無い。
【0065】なお、面倒れ角度が特別に大きい反射鏡1
4dに反射されたレーザ光を反射させるのは、レーザ光
源12からの出射タイミングの制御により、多面反射鏡
22の5枚の反射鏡22a〜22eの内、中央の反射鏡
22cである。したがって、図7に示すごとく、中央の
反射鏡22cには、特に反射鏡22a〜22eの配列方
向に対する直角方向に長く形成されて、突出部23を形
成している。バーコードシート読み取りモード時には、
面倒れ角度が特別に大きい反射鏡14dにて反射された
レーザ光が、面倒れ角度が大きいゆえに仰角が大きくな
るため、突出部23に向けて出射される。
【0066】なお、図7に示すごとく、突出部23に対
する出射範囲(B1−B2)は、突出部23の幅よりも
大きいため左右にはみ出ている。ただし、突出部23か
らはみ出ていても突出部23の両側には反射鏡は存在し
ないので、隣接する反射鏡22b,22dにて反射され
ることはない。したがって、第2の読み取り範囲R2と
は異なる場所に、走査光が出射されて走査線が発生され
ることはないので、予期しない部分のバーコードを読み
取ることが防止できる。このことは、精度の低い出射タ
イミング制御が行われて、突出部23からレーザ光がは
み出ても、第2の読み取り範囲R2以外にはレーザ光は
出射されて走査線が発生されることはなく、読み取り間
違いを生じることがないことを意味している。しかも、
突出部23の全幅を用いて十分な走査線長を得ることが
できる。
【0067】ここで多面反射鏡22の反射鏡22a〜2
2eは、図示せぬシャーシに固定されている。そして、
この多面反射鏡22を交換することにより、図4に示し
た第1の読み取り範囲R1での走査パターンを変更する
ことができる。また、ポリゴンミラー14を、面数の異
なる(例えば、3面から8面)ポリゴンミラーや面倒れ
角度の異なるポリゴンミラーに交換すれば、走査線数や
走査線の間隔が変更できる。
【0068】上述のように回転することによりレーザ光
Lを走査動作させるポリゴンミラー14の回転位置は、
同期信号検出回路32にて同期信号として検出される。
同期信号検出回路32は、フォトインタラプタ33、増
幅器32cおよび同期信号発生回路32dから構成され
ている。フォトインタラプタ33は、発光ダイオード3
3aおよびフォトダイオード33bとにより構成され、
ポリゴンミラー14が回転することにより、ポリゴンミ
ラー14に設けられた反射マークにて発光ダイオード3
3aからの光が反射され、この光をフォトダイオード3
3bにより検出する。この検出時を回転基準位置とす
る。このような反射マークでなく、逆に非反射マークあ
るいは光遮蔽物により発光ダイオード33aからの反射
光がフォトダイオード33bにより検出されなくなった
時を回転基準位置としても良い。
【0069】このようなマークや遮蔽物は、例えば、ポ
リゴンミラー14の上面に設けたり、ポリゴンミラー1
4のいずれかの角部15a,15b,15c,15dに
設ける。したがって、フォトダイオード33bの信号を
増幅器32cにより増幅し、同期信号発生回路32dに
よって同期信号bに整形して制御回路36に入力する。
この同期信号bにより、制御回路36にてはポリゴンミ
ラー14の回転基準位置が判明する。またポリゴンミラ
ー14は所定の回転数で回転されるので、その回転数と
同期信号bからの経過時間とに基づいて、回転位相位置
が算出できる。尚、ポリゴンミラー14が1回転したこ
とは、上記手法以外でもブラシレスモータ等のように駆
動信号を持つモータにてポリゴンミラー14が駆動され
ている場合には、駆動信号をモータから出力させる方法
によっても検出できる。
【0070】ポリゴンミラー14の各面の反射鏡14a
〜14dによりレーザ光を反射する角度が異なるが、上
記手法によってポリゴンミラー14の回転位相位置を求
めることができるため、現在、ポリゴンミラー14のい
ずれの反射鏡14a〜14dによりレーザ光Lが反射さ
れ、更にそのレーザ光Lが多面反射鏡22のいずれの反
射鏡22a〜22eにより反射されているかを判断する
ことができる。更にこのことにより、図4,5に示した
読み取り範囲R1,R2のいずれの走査線を発生させて
いるかを判断することができる。
【0071】次に、制御回路36より実施される走査制
御処理を、図8のフローチャートおよび図9のタイムチ
ャートにより説明する。本処理は、制御回路36内に設
けられているROMに記憶されているプログラムに基づ
いて行われる。制御回路36は電源スイッチの投入とと
もに図8の走査制御処理を実行開始する。まず、駆動モ
ータ16を駆動してポリゴンミラー14の回転を開始さ
せる(S200)。次にレーザ光源12の駆動回路40
を制御してレーザダイオード12aへの電流を遮断さ
せ、レーザ光Lの発光を停止した状態とする(S21
0)。勿論、ステップS210以前にレーザ光Lの発光
が停止されていれば、その状態を維持することになる。
【0072】次に、駆動モータ16の回転数が規定回転
数以上で安定したか否かを判定し(S220)、規定回
転数以上で安定するまで待機する。モータの回転が規定
回転数以上で安定すると(S220にて「YES」)、
次に同期信号bが検出されたか否かを判定する(S23
0)。同期信号bは、前述したごとく、ポリゴンミラー
14の反射マークをフォトインタラプタ33にて検出し
た場合に、同期信号発生回路32dにて出力される信号
であり、その一例を図9に示す。同期信号bは、発光ダ
イオード33aからフォトダイオード33bへの光の伝
達遮断により発生し、それぞれ立ち下がっている部分
(時刻t0,t10)が同期信号bとなる。
【0073】信号の立ち下がりがあり、同期信号bが検
出された場合には(S230にて「YES」)、制御回
路36のRAMに設定していあるタイマーカウンタTを
リセットする(S240)。すなわち、計時開始するた
めにタイマーカウンタTの値をクリアする。このリセッ
ト処理は同期信号bが検出されない場合(S230にて
「NO」)には実行されない。
【0074】次にタイマーカウンタTをインクリメント
する(S250)。同期信号bが検出されていない場合
(S230にて「NO」)にも、ステップS250の処
理は実行される。したがって、次の同期信号bが検出さ
れるまでは、タイマーカウンタTの値は次第に増加す
る。このタイマーカウンタTの値を観察することによ
り、同期信号bからの経過時間が判明する。
【0075】次に、設定器38の設定状態に基づいて、
バーコードシート読み取りモードか否かが判定される
(S260)。もし、通常の読み取りモードであれば
(S260で「NO」)、次にタイマーカウンタTの値
が図9に示した時刻t1〜時刻t4の間に存在するか否
かが判定される(S270)。
【0076】図9に示している時刻t1から時刻t4ま
での期間は、ポリゴンミラー14の反射鏡14a〜14
dの内、面倒れ角度が特別に大きい反射鏡14dにて反
射されたレーザ光が多面反射鏡22の5つの反射鏡22
a〜22eに出射される期間に該当する。そして、時刻
t0〜時刻t1の間の期間は、反射鏡14bにて反射さ
れたレーザ光が多面反射鏡22の5つの反射鏡22a〜
22eに出射される期間と、反射鏡14aにて反射され
たレーザ光が多面反射鏡22の5つの反射鏡22a〜2
2eに出射される期間とに該当する。更に、時刻t4〜
時刻t10の間の期間は、反射鏡14cにて反射された
レーザ光が多面反射鏡22の5つの反射鏡22a〜22
eに出射される期間に該当する。
【0077】ポリゴンミラー14の各反射鏡14a〜1
4dが、多面反射鏡22にレーザ光を出射する期間は、
駆動モータ16の回転数に応じて変化するが、本実施の
形態1では、駆動モータ16は一定の回転数で回転する
ように設定されており、しかも駆動モータ16の回転が
安定するのを待ってから(S220で「YES」)、計
時しているので、予め、設定した回転数に基づいてポリ
ゴンミラー14の各反射鏡14a〜14dが、多面反射
鏡22にレーザ光を出射する期間を計算してプログラム
上のデータとして設定して置くことができる。したがっ
て、本実施の形態1では、時刻t1,t2,t3,t4
はROM内に予め記憶されている値を用いる。勿論、同
期信号bの発生間隔からポリゴンミラー14の回転数を
計算し、この計算値に基づいて時刻t1,t2,t3,
t4を求めてステップS270,S300の判定に用い
ても良い。
【0078】現在の時刻を表すタイマーカウンタTの値
が時刻t1〜時刻t4の間に存在しなければ(S270
で「NO」)、レーザ発光許可がなされる(S28
0)。すなわち、制御回路36は、レーザ駆動信号cを
駆動回路40に出力することによりレーザ光源12から
レーザ光を発光させる。このことにより、ポリゴンミラ
ー14の4つの反射鏡14a〜14dの内、3つの反射
鏡14a〜14cが、平面反射鏡13を介してレーザ光
源12から出射されてくるレーザ光を、多面反射鏡22
の全ての反射鏡22a〜22eに出射する。したがっ
て、各反射鏡22a〜22e毎に、図4に示した5つの
走査線の組220a〜220eのそれぞれ1本、すなわ
ち各組220a〜220e毎に合計3本の走査線の発生
が行われるので、図4に示したごとく第1の読み取り範
囲R1のほぼ全域をカバーした走査線が発生される。
【0079】現在の時刻を表すタイマーカウンタTの値
が時刻t1〜時刻t4の間に存在すれば(S270で
「YES」)、レーザ発光禁止がなされる(S29
0)。すなわち、制御回路36は、駆動回路40へのレ
ーザ駆動信号cの出力を停止してレーザ光源12からの
レーザ光の発光を止めさせる。このことにより、時刻t
1〜時刻t4の期間は、ポリゴンミラー14の4つの反
射鏡14a〜14dの内、面倒れ角度が大きく異なる反
射鏡14dが、レーザ光源12からのレーザ光を多面反
射鏡22に出射する位置に回転してきているにもかかわ
らず、レーザ光源12からはレーザ光が出射されないの
で、多面反射鏡22からバーコード読取装置2の外部へ
は走査光が出射されない。すなわち、第2の読み取り範
囲R2には走査線は発生されない。
【0080】ステップS280,S290の次には、再
度ステップS230の処理に戻り、以後、読み取りモー
ドが通常の読み取りモードである限り、前述した処理を
繰り返す。なお、ステップ230に戻る繰り返し周期は
常に同一となるように調整されている。
【0081】したがって、普通の読み取りモードである
ある限り、図4に示した第1の読み取り範囲R1のみで
走査が行われる。このため、この第1の読み取り範囲R
1に差し出された物品に貼り付けられているバーコード
を確実に読み取ることができる。
【0082】次に、バーコード読取装置2に備えられて
いる設定器38により、操作者が読み取りモードを、バ
ーコードシート読み取りモードに切り換えた場合(S2
60で「YES」)、次にタイマーカウンタTの値が図
9に示した時刻t2〜時刻t3の間に存在するか否かが
判定される(S300)。
【0083】現在の時刻を表すタイマーカウンタTの値
が時刻t2〜時刻t3の間に存在しなければ(S300
で「NO」)、レーザ発光禁止がなされる(S29
0)。すなわち、制御回路36は、駆動回路40へのレ
ーザ駆動信号cの出力を停止してレーザ光源12からの
レーザ光の発光を止めさせる。このことにより、時刻t
2〜時刻t3以外の期間は、ポリゴンミラー14の4つ
の反射鏡14a〜14dは、レーザ光源12からはレー
ザ光が出射されないので、多面反射鏡22側へも走査光
を出射しない。
【0084】現在の時刻を表すタイマーカウンタTの値
が時刻t2〜時刻t3の間に存在すれば(S300で
「YES」)、レーザ発光許可がなされる(S28
0)。この時刻t2〜時刻t3の期間は、図7に示すご
とく、ポリゴンミラー14の他とは面倒れ角度が大きく
異なる反射鏡14dが、多面反射鏡22の中央の反射鏡
22cの突出部23に対して、出射範囲(B1−B2)
にて走査する期間である。
【0085】すなわち、ポリゴンミラー14の4つの反
射鏡14a〜14dの内、1つの反射鏡14dが、平面
反射鏡13を介してレーザ光源12から出射されてくる
レーザ光を、多面反射鏡22の一つの反射鏡22cの突
出部23に出射する。図7の例では出射範囲(B1−B
2)が突出部23の幅よりも大きいので突出部23より
レーザ光がはみ出すが、突出部23の両側には反射鏡2
2b,22dは存在しない。したがって、突出部23か
らはみ出たレーザ光は反射されることはないので、突出
部23にて反射されたレーザ光のみが、板状カバー部材
4aからバーコード読取装置2の外部に走査光として出
射される。図5に示すごとく、この出射先は、レーザ光
の出射方向が通常の読み取りモード時とは大きく異な
り、第2の読み取り範囲R2である。しかも、たった1
本の走査がなされるのみである。
【0086】したがって、図17に示したようなバーコ
ードシートを読み取る場合にも、一本の走査線が発生さ
れる第2の読み取り範囲R2を一つのバーコードのみに
合わせることは極めて容易となる。しかも、このバーコ
ードシート読み取りモードでは、ポリゴンミラー14の
反射鏡14dで反射されたレーザ光が、反射鏡22cの
突出部23に向けて出射されるが、突出部23の両側に
は、隣接する反射鏡22b,22dは存在しないので、
制御の精度が低くて図7に示すごとくレーザ光が突出部
23からはみ出たとしても、第2の読み取り範囲R2の
周辺あるいは第2の読み取り範囲R2から飛び離れた位
置に別の走査光が出射されて走査線が発生されることは
ないので、バーコードシート上の標的でない他のバーコ
ードが読み取られてしまうといった問題も防止できる。
【0087】本実施の形態1において、レーザ光源12
が走査光発生部の概念に含まれ、ポリゴンミラー14が
回転反射体の概念に含まれ、多面反射鏡22が複数反射
手段の概念に含まれ、電気回路部10が走査範囲制御手
段の概念に含まれ、電気回路部10の設定器38以外の
部分が出射タイミング制御手段の概念に含まれ、設定器
38が設定手段の概念に含まれる。
【0088】また、図8の走査制御処理が出射タイミン
グ制御手段としての処理の概念に含まれ、ステップS2
30,S240,S250,S270,S300が走査
線選択手段としての処理の概念に含まれ、ステップs2
30,S270,S280,S290,S300が走査
光出射制御手段としての処理の概念に含まれ、ステップ
S230が回転状態検出手段としての処理の概念に含ま
れ、ステップS270,S300が走査開始タイミング
設定手段および走査終了タイミング設定手段としての処
理の概念に含まれ、ステップS280,S290が走査
光到達調節手段としての処理の概念に含まれる。
【0089】[実施の形態2]図10に示すごとく、本
実施の形態2の多面反射鏡322は、各反射鏡322a
〜322eが実施の形態1の中央の反射鏡22cと同じ
縦方向の長さに形成されている。また、この多面反射鏡
322の中央の反射鏡322cの両側の反射鏡322
b,322dの上端部でかつ中央の反射鏡322cに隣
接した側には、それぞれ切り欠き部324,325が設
けられている。
【0090】このため、中央の反射鏡322cの突出部
323の両側は反射鏡322b,322dが連続してい
ない。したがって、実施の形態1と同じく、制御の精度
が低くて図10に示すごとくレーザ光が突出部323か
らはみ出たとしても、はみ出たレーザ光は反射鏡322
b,322dにて反射されることはなく、第2の読み取
り範囲R2の周辺あるいは第2の読み取り範囲R2から
飛び離れた位置にレーザ光が出射されることはない。こ
のためバーコードシート読み取りモードにて、バーコー
ドシート上の標的でない他のバーコードが読み取られて
しまうといった問題も防止でき、かつ突出部323の全
幅を用いて十分な走査線長を得ることができる。
【0091】また、実施の形態1と異なり、中央の反射
鏡322c以外の他の反射鏡322a,322b,32
2d,322eも反射面積が大きく設定できるので、バ
ーコードから反射されて来る反射光の受光面積が大きく
なり、バーコード読取装置2の感度を高めることができ
る。
【0092】なお、第2の読み取り範囲R2を一つのバ
ーコードのみに容易に合わせることができる点について
は、実施の形態1と同じである。 [実施の形態3]図11に示すごとく、本実施の形態3
の多面反射鏡422は、各反射鏡422a〜422eが
実施の形態1の中央の反射鏡22cと同じ縦方向の長さ
に形成されている。また、この多面反射鏡422の中央
の反射鏡422cを除いて他の反射鏡422a,422
b,422d,422eの上端部はそれぞれ無反射の塗
料が塗布されてマスキング部423a,423b,42
3d,423eとされている。
【0093】このため、中央の反射鏡422cの突出部
424の両側は反射鏡422b,422dのマスキング
部423b,423dが存在する。したがって、実施の
形態1と同じく、制御の精度が低くて図11に示すごと
くレーザ光が突出部424からはみ出たとしても、はみ
出たレーザ光はマスキング部423b,423dに照射
されるので反射されることはなく、第2の読み取り範囲
R2の周辺あるいは第2の読み取り範囲R2から飛び離
れた位置にレーザ光が出射されることはない。このた
め、バーコードシート読み取りモードにてバーコードシ
ート上の標的でない他のバーコードが読み取られてしま
うといった問題も防止でき、かつ突出部424の全幅を
用いて十分な走査線長を得ることができる。
【0094】なお、第2の読み取り範囲R2を一つのバ
ーコードのみに容易に合わせることができる点について
は、実施の形態1と同じである。 [実施の形態4]図12に示すごとく、本実施の形態4
の多面反射鏡522は、各反射鏡522a〜522eが
実施の形態1の中央の反射鏡22cと同じ縦方向の長さ
に形成されている。また、この多面反射鏡522の中央
の反射鏡522cの両側の反射鏡522b,522dの
上端部でかつ中央の反射鏡522cに隣接した側は、そ
れぞれ無反射の塗料が塗布されてマスキング部524,
525とされている。
【0095】このため、中央の反射鏡522cの突出部
523の両側のマスキング部524,525では反射が
なされない。したがって、実施の形態1と同じく、制御
の精度が低くて図12に示すごとくレーザ光が突出部5
23からはみ出たとしても、はみ出たレーザ光はマスキ
ング部524,525に照射されるので反射されること
はなく、第2の読み取り範囲R2の周辺あるいは第2の
読み取り範囲R2から飛び離れた位置にレーザ光が出射
されることはない。このため、バーコードシート読み取
りモードにて、バーコードシート上の標的でない他のバ
ーコードが読み取られてしまうといった問題も防止で
き、かつ突出部523の全幅を用いて十分な走査線長を
得ることができる。
【0096】また、実施の形態1と異なり、中央の反射
鏡522c以外の他の反射鏡522a,522b,52
2d,522eも反射面積が大きく設定できるので、バ
ーコードから反射されて来る反射光の受光面積が大きく
なり、バーコード読取装置2の感度を高めることができ
る。
【0097】なお、第2の読み取り範囲R2を一つのバ
ーコードのみに容易に合わせることができる点について
は、実施の形態1と同じである。 [実施の形態5]図13に示すごとく、本実施の形態5
の多面反射鏡622は、実施の形態1と異なり、配列し
た反射鏡622a,622b,622c,622d,6
22eの両端の反射鏡622a,622eのそれぞれの
外側の角部624a,624eが斜めに切り欠かれた形
状をなし、更に中央の反射鏡622cの両側の反射鏡6
22b,622dの内、図示右側の反射鏡622bが反
対側の端の反射鏡622eと同形状に形成され、図示左
側の反射鏡622dが反対側の端の反射鏡622aと同
形状に形成されている。
【0098】このため、多面反射鏡622全体では、両
端の反射鏡622a,622eの外側の角部624a,
624eが斜めに切り欠かれた分、幅Wが狭くなってい
る。したがって、4つの反射鏡622a,622b,6
22d,622eの角部624a,624b,624
d,624eが切り欠かれているのみであるので、走査
光の反射には全く問題を生じず、かつ受光面積も問題と
なるほど小さくならないにもかかわらず、バーコード読
取装置2の小型化に貢献するという効果が生じる。
【0099】更に、2つの反射鏡622a,622dお
よび2つの反射鏡622b,622eが、それぞれ同形
状であるので、部品の種類が少なくなり、コストダウン
に貢献する。なお、他の効果は実施の形態1と同じであ
る。
【0100】[実施の形態6]図14に示すごとく、本
実施の形態6の多面反射鏡722は、実施の形態1と異
なり、中央の反射鏡722cが幅広く形成され、かつ他
の4つの反射鏡722a,722b,722d,722
eから分離して、ポリゴンミラー14から見て、後ろ側
すなわち離れる側に配置されている。このように中央の
反射鏡722cが幅広く構成されているため、反射鏡7
22cの全幅を利用して、第2の読み取り範囲R2に出
射されるレーザ光の走査線の長さを長くすることができ
る。勿論、中央の反射鏡722cを幅狭く構成すれば、
第2の読み取り範囲R2に出射されるレーザ光の走査線
の長さを短くすることもできる。
【0101】しかも、中央の反射鏡722cの幅が広け
れば、受光面積が広がるので検出精度が向上する。な
お、第2の読み取り範囲R2を一つのバーコードのみに
容易に合わせることができる点等については、実施の形
態1と同じである。
【0102】[実施の形態7]図15(a)に示すごと
く、本実施の形態7の多面反射鏡822は、実施の形態
1と異なり、中央の反射鏡822cの突出部823が、
その反射面を少し上に向けるように折り曲げられた状態
で設けられている。このように第2の読み取り範囲R2
にレーザ光を出射する中央の反射鏡822cの突出部8
23が上向き方向に折り曲げられているため、実施例1
のごとくポリゴンミラー814の1つの反射鏡の面倒れ
角度が他の3つの反射鏡間の差に比較して大きく異なる
ように構成しなくても、図15(b)に示すごとく、突
出部823にて反射されるレーザ光は反射鏡822cの
元の部分にて反射されるレーザ光とは、出射方向を大き
く異ならすことができるので、第2の読み取り範囲R2
を第1の読み取り範囲R1から十分に離すことができ
る。
【0103】勿論、ポリゴンミラー814は実施の形態
1のポリゴンミラー14と同じであっても良く、このよ
うな場合は、突出部823にて反射されるレーザ光を一
層大きく方向を変えることができる。なお、他の効果に
ついては、実施の形態1と同じである。
【0104】[実施の形態8]次に、実施の形態1のよ
うに操作者が設定器38にてバーコードシート読み取り
モードに設定するのではなく、通常の読み取りモードの
際に、ケース6の前にバーコードシートが差し出された
場合に、自動的に通常の読み取りモードからバーコード
シート読み取りモードに移行する実施の形態8を説明す
る。
【0105】ハード的に実施の形態1と異なる点は、図
1に破線で示すごとく、デコード回路34から制御回路
36へはデコードデータ信号dが入力されている点であ
る。また、ソフト的には、図8のステップS260の判
断では、常に図16のモード判定処理を実行した後に、
バーコードシート読み取りモードか通常の読み取りモー
ドかを判定している点が実施の形態1とは異なる。
【0106】図16のモード判定処理のフローチャート
について説明する。まず、デコード回路34からデコー
ドデータ信号dが入力されたか否かが判定される(S7
05)。直前の走査にてデコード回路34がバーコード
1を読み取ってそのデコードデータ信号dを出力してい
れば(S705で「YES」)、次にタイマがリセット
スタートされる(S710)。尚、このモード判定処理
でのタイマは既に上述したタイマーカウンタTとは別で
ある。そして次にこのデコードデータが、データの記憶
内容から1データ目か否かが判定される(S720)。
1データ目であれば(S720で「YES」)、そのデ
コードデータ信号dの内容が記憶され(S730)、モ
ード判定処理を一旦抜け、ステップS260の判定に移
る。再度、モード判定処理が実行されると、ステップS
705にて、次のデコードデータ信号dの入力があった
か否かが判定される。無ければ(S705で「N
O」)、タイマのカウント値が所定のタイムアウト時間
を越えたか否かが判定される(S740)。たとえばこ
のタイムアウト時間は、ポリゴンミラー14が安定な回
転状態で2回転する時間あるいはそれ以上の適当に短い
時間が設定してある。タイムアウト時間が経過しない内
は(S740で「NO」)、モード判定処理の終了が繰
り返される。
【0107】もしタイムアウト時間内に次のデコードデ
ータ信号dの入力があれば(S705で「YES」)、
ステップS710にてタイマがリセットスタートされ、
次にステップS720にて1データ目か否かが判定され
る。既に1データ記憶されているので、今度のデコード
データは2データ目であることから(S720で「N
O」)、次に既に記憶されている1データ目と同じデコ
ードデータか否かが判定される(S750)。
【0108】2データ目が1データ目と異なる場合、す
なわち短い時間に連続して得られたデコードデータが異
なる場合には(S750で「NO」)、バーコードシー
ト読み取りモードが設定され(S760)、更にデコー
ドデータの記憶内容がクリアされて(S765)、一旦
処理を終了する。
【0109】このように、1データ目と2データ目とが
異なると言うこと、すなわち、ポリゴンミラー14が2
回転(あるいはそれ以上)するほどの短時間に、連続し
て異なるデコードデータが得られると言うことは、最初
に読み取られてデコードされたバーコードの近傍に他の
バーコードが存在し、それが図4に示される第1の読み
取り範囲R1に存在していることを示している。このこ
とは、物品(ここでは商品)でなくバーコードシートに
向けてケース6を差し出したことを意味している。
【0110】このため、バーコードの読み間違いをしな
いために、あるいは複数のバーコードが連続して読み込
まれたりしてデコード回路34による外部機器100側
へのデコードデータの送信が不能とならないようにする
ために、ステップS760にて、バーコードシート読み
取りモードが設定される。したがって、以後の図8のス
テップ260ではバーコードシート読み取りモードと判
定されて(「YES」)、それ以後の処理にて、実施の
形態1で述べたごとく、図5に示した第2の読み取り範
囲R2の走査が行われる。
【0111】また、2データ目が1データ目と同じであ
れば(S750で「YES」)、ステップS765にて
デコードデータをクリアした後、読み取りモードを変更
することなくモード判定処理を終了する。これは、現状
がバーコードシート読み取りモードであっても、通常の
読み取りモードであつても、同一のデコードデータが読
み取られているということは、走査範囲にバーコードが
1つしかなく、読み取りに問題を生じないからである。
【0112】次に、1データ目の入力はデコード回路3
4からあったが、続く2データ目が得られなかった場合
には、タイムアウトしてしまい(S740で「YE
S」)、ステップS770にて通常の読み取りモードが
設定され、ステップS765にてデコードデータがクリ
アされて、モード判定処理を抜ける。
【0113】また、デコードデータがまったく得られな
い場合は、タイマはリセットされないので十分に大きな
値がカウントされることから、やはりステップS740
にてタイムアウトと判定されて(YES)、ステップS
770にて通常の読み取りモードが設定され、ステップ
S765にてデコードデータがクリアされて、モード判
定処理を終了する。
【0114】このように、1番目のデコードデータしか
得られなかったり、1つもデコードデータが得られなけ
れば、読み取り対象である物品もバーコードシートも読
み取り範囲に差し出されていることはない、あるいは取
り除かれたと判る。したがって、次の読み取りに備え
て、バーコードシート読み取りモードが設定されていた
としても、それをキャンセルして通常の読み取りモード
に戻すのである。
【0115】上述した処理により、第1の読み取り範囲
R1にバーコードシートが差し出されれば、図16のモ
ード判定処理により自動的にバーコードシート読み取り
モードが設定される。したがって、操作者は設定器38
から読み取りモードの設定を行わなくても、バーコード
シートを読み取り範囲に差し出せば、自動的に図4に示
した第1の読み取り範囲R1から図5に示した第2の読
み取り範囲R2へと、読み取り範囲が変化し、バーコー
ドシート上の標的とするバーコードの読み取りが可能と
なる。
【0116】更に、バーコードシートの読み取りが終了
して、バーコードシートが第2の読み取り範囲R2から
除かれると、次の読み取りの準備のために自動的に通常
の読み取りモードに戻る。本実施の形態8において、図
16のモード判定処理が設定手段としての処理の概念に
含まれる。
【0117】[その他]上記各実施の形態では、ポリゴ
ンミラー14の機能によりレーザ光を走査動作させた
が、ポリゴンミラー式のものでなく、ガルバノミラー式
あるいはホログラム式の走査手段を設けて、レーザ光を
走査動作させるようにしても良い。
【0118】また、実施の形態1において、バーコード
シート読み取りモードの設定は、バーコード読取装置2
の設定器38に備えられている押ボタンを押したりして
設定していたが、外部機器100からコマンドにてバー
コードシート読み取りモードの設定を行っても良い。
【0119】また、実施の形態8において、タイムアウ
ト前に異なる2つのデコードデータが連続して得られた
場合に、バーコードシート読み取りモードを設定してい
たが、たとえば3つ異なる場合にはじめてバーコードシ
ート読み取りモードを設定しても良いし、またタイムア
ウト前に異なる2つのデコードデータが連続して得られ
た状態が、2回あるいはそれ以上連続して生じた場合
に、はじめてバーコードシート読み取りモードを設定し
ても良い。
【0120】実施の形態1において、バーコードシート
読み取りモードから通常の読み取りモードに戻すには、
たとえば再度、押ボタンを押しても良く、外部機器10
0からのコマンドにより通常の読み取りモードに戻して
も良い。実施の形態8では、1データ目あるいは2デー
タ目のデコードデータが得られずに、タイムアウトして
しまうと、通常の読み取りモードに戻していたが、実施
の形態1で上述したごとく、押ボタンや外部機器100
からのコマンドによって、通常の読み取りモードに戻し
ても良い。また、デコード回路34が外部機器100に
デコードデータを送信したら通常の読み取りモードに戻
すことにしても良い。
【0121】前記各実施の形態においては、多面反射鏡
22,322,422,522,622,722,82
2の内で中央の反射鏡22c,322c,422c,5
22c,622c,722c,822cについて、レー
ザ光を第2の読み取り範囲R2へ向けて出射させるため
の特殊な形状となっていたが、各多面反射鏡22,32
2,422,522,622,722,822の他の反
射鏡にその役割を担わせても良い。
【0122】前記各実施の形態において、第2の読み取
り範囲R2は第1の読み取り範囲R1から完全に離れた
領域に設定されていたが、隣接する領域に設定しても良
く、第1の読み取り範囲R1の縁部に重なる領域に設定
しても良い。また、第2の読み取り範囲R2はケース6
の正面に対向している空間領域の縁部に重なる領域に設
定されていたが、更に、ケース6の正面に対向している
空間領域に隣接した領域に設定しても良く、ケース6の
正面に対向している空間領域より離れた領域に設定して
も良い。
【0123】前記実施の形態1では、設定器38の設定
により、また実施の形態8では、図16のモード判定処
理により、読み取りモードを設定していたが、通常の読
み取りモードでは図4に示すごとく、ケース6を支持具
100aに取り付けて使用し、バーコードシート読み取
りモードでは図5に示すごとくケース6を手に持って使
用するのが普通であるので、ケース6を持ち上げたり、
あるいは支持具100aに取り付けたりする場合の走査
をスイッチやセンサにより検出して、ケース6を支持具
100aに置いている場合は通常の読み取りモード、ケ
ース6が取り上げられている場合はバーコードシート読
み取りモードであると判定しても良い。
【0124】前記各実施の形態のバーコード読取装置に
おいて、コンビニエンスストア等の24時間営業におい
て使用される場合の長寿命化のために、ロングライフモ
ードを設けても良い。すなわち、具体的には、バーコー
ドを一定時間読み取らないと(通常、1分〜10分程
度)、レーザ光を点滅させ、レーザ光源12のオン時間
を少なくさせる。更に一定時間読み取りがない場合(通
常、1分〜10分程度)には、駆動モータ16に供給す
る電圧を低下させ、通常回転数の約1/2にして長寿命
化を図る。更にまた、一定時間読み取りがない場合(通
常、1分〜10分程度)には、レーザ光源12からの出
射を停止させる。更に、一定時間読み取りがない場合
(通常、1分〜10分程度)には、駆動モータ16も停
止させ長寿命化を図る。
【0125】このようなロングライフモードからの復帰
は、レーザ光源12がレーザ光を出射している場合に
は、バーコードを読み取ることによりなされ、レーザ光
源12からレーザ光が出射されていない場合あるいは駆
動モータ16が停止している場合には、設定器38のト
リガとなるスイッチの入力あるいは特別に設けた赤外線
センサや超音波センサなどの物品検知センサにて読み取
り範囲に物品あるいは手などが入ったことを検知するこ
とによりなされる。この物品検知センサは消費電力低減
のために通常はオフになっているがロングライフモード
に入りレーザ光源12や駆動モータ16がオフになった
場合にオンとなって物品を検知するように作動する。
【0126】なお、図8の走査制御処理においては、バ
ーコードシート読み取りモード(第2の読み取りモー
ド)についてのみ、外部からの読み取り指示があった場
合に実行することとしても良い。このようにすると、バ
ーコードシートの内の標的のバーコードに走査線を合わ
せない内に、バーコードシート読み取りモードによる読
み取りを開始して標的でないバーコードが読み取られる
といった問題を防止することができる。
【0127】具体的には、例えば、図18のフローチャ
ートに示す処理をステップS260とステップS300
との間に挿入する。すなわち、バーコードシート読み取
りモードに入った場合(S260で「YES」)、今回
のステップS260にて「YES」と判定された後、設
定器38に対する操作者のスイッチ操作による読み取り
トリガー入力があったか否かが判定される(S26
1)。読み取りトリガー入力がない間は(S261で
「NO」)、レーザの発光を停止させる(S262)の
で、読み取りは不可能となる。
【0128】読み取りトリガー入力があれば(S261
で「YES」)、ステップS300に移行する。以後、
ステップS260にて「YES」と判定され続けている
限り、ステップS261でも「YES」と判定され続け
て、上述したごとく、バーコードシート読み取りモード
が実行される。したがって、読み取りを指示するまで
に、標的のバーコードを第2の読み取り範囲R2に合わ
せておけば、標的でないバーコードが読み取られるとい
った問題を防止することができる。
【0129】なお、ステップS262が長時間繰り返し
実行される場合には、読み取りの指示がないものとして
タイムアウトと判断し、走査制御処理を停止しても良
い。図18に示した処理以外に、図19のフローチャー
トに示すごとく、読み取り処理において、バーコードシ
ート読み取りモードに限って、読み取り開始を制御して
も良い。すなわち、バーコードシート読み取りモードで
なければ(S1000で「NO」)、直ちに、バーコー
ド読み取り(S1030)を実行するが、バーコードシ
ート読み取りモードとなった場合(S1000で「YE
S」)、設定器38に対する操作者のスイッチ操作によ
る読み取りトリガー入力があったか否かが判定され(S
1010)、読み取りトリガー入力がない間は(S10
10で「NO」)、タイムアウト(S1020で「YE
S」)とならない限り、バーコード読み取り(S103
0)に移らず、ステップS1010の判断を繰り返す。
【0130】したがって、バーコードシート読み取りモ
ードに限って(S1000で「YES」)、操作者が設
定器38から読み取りを指示した場合のみ(S1010
で「YES」)、バーコードの読み取り(S1030)
が行われるので、読み取りを指示するまでに、標的のバ
ーコードを第2の読み取り範囲R2に合わせておけば標
的でないバーコードが読み取られるといった問題を防止
することができる。なお、タイムアウトとなった場合
(S1020で「YES」)も読み取りはなされない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1としてのバーコード読
取装置の構成説明図である。
【図2】 実施の形態1における駆動回路の構成を示す
ブロック図である。
【図3】 実施の形態1におけるポリゴンミラーの構成
説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のX−
Xでの部分断面図である。
【図4】 実施の形態1における第1の読み取り範囲R
1の配置状態説明図である。
【図5】 実施の形態1における第2の読み取り範囲R
2の配置状態説明図である。
【図6】 実施の形態1におけるバーコード読取装置か
ら出射されるレーザ光の反射状態説明図である。
【図7】 実施の形態1における多面反射鏡の構成説明
図である。
【図8】 実施の形態1における走査制御処理のフロー
チャートである。
【図9】 前記走査制御処理におけるタイミングチャー
トである。
【図10】 実施の形態2における多面反射鏡の構成説
明図である。
【図11】 実施の形態3における多面反射鏡の構成説
明図である。
【図12】 実施の形態4における多面反射鏡の構成説
明図である。
【図13】 実施の形態5における多面反射鏡の構成説
明図である。
【図14】 実施の形態6における多面反射鏡の構成説
明図である。
【図15】 実施の形態7における多面反射鏡の構成と
反射状態の説明図である。
【図16】 実施の形態8におけるモード判定処理のフ
ローチャートである。
【図17】 バーコードシートの構成説明図である。
【図18】 他の実施の形態を表すフローチャートであ
る。
【図19】 他の実施の形態を表すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…バーコード 2…バーコード読取装置 4
…読み取り窓 4a…板状カバー部材 4b…折り線 5a…
第1の透過領域 5b…第2の透過領域 6…ケース 6a…上
端面 8…光学装置部 10…電気回路部 12…レーザ
光源 12a…レーザダイオード 12b…モニタダイオー
ド 13…平面反射鏡 14…ポリゴンミラー 14a,14b,14c,14d…ポリゴンミラーの反
射鏡 15a,15b,15c,15d…ポリゴンミラーの角
部 16…駆動モータ 17a,17b,17c,17d…ポリゴンミラーの面
取り部 18…集光用凹面鏡 20…フォトセンサ 22,322,422,522,622,722,82
2…多面反射鏡 22a,22b,22c,22d,22e…反射鏡 22c,322c,422c,522c,622c,7
22c,822c…中央の反射鏡 23…突出部 30…増幅器 32…同期信号検出
回路 32c…増幅器 32d…同期信号発生回路 33…フォトインタラプタ 33a…発光ダイオード 33b…フォトダイオード 34…デコード回路
36…制御回路 38…設定器 40…駆動回路 40a…突入電流
阻止回路 40b…自動出力制御(APC)回路 100…外部機器 100a…支持具 220a,220b,220c,220d,220e…
走査線の組 222…1本の走査線 323…突出部 324,
325…切り欠き部 423a,423b,423d,423e…マスキング
部 424…突出部 523…突出部 524,525
…マスキング部 624a,624b,624d,624e…角部 814…ポリゴンミラー 823…突出部 L…レーザ光 La,Lb,Lc,Ld…光路 R1…第1の読み取り範囲 R2…第2の読み取り
範囲

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の読み取り範囲内に存在する表示を読
    み取るために、位置または走査方向を異ならせて前記第
    1の読み取り範囲に複数の走査線を光ビームによる走査
    光にて発生させ、前記走査線上から反射されてくる反射
    光を検出することにより、該反射光から前記走査線上に
    存在する表示のパターンを読み取る第1の読み取りモー
    ドと、 前記第1の読み取り範囲よりも狭い第2の読み取り範囲
    に存在する表示を読み取るために、該第2の読み取り範
    囲に走査線を光ビームによる走査光にて発生させ、前記
    走査線上から反射されてくる反射光を検出することによ
    り、該反射光から前記走査線上に存在する表示のパター
    ンを読み取る第2の読み取りモードと、 を実行する読み取り部を備え、 必要に応じて前記2つの読み取りモードを切り替えて読
    み取り処理を行う光学式読取装置であって、 前記第2の読み取り範囲は、前記第1の読み取り範囲か
    ら離れた領域に設定されていることを特徴とする光学式
    読取装置。
  2. 【請求項2】前記第2の読み取り範囲は、前記第1の読
    み取り範囲に隣接する領域に設定されていることを特徴
    とする請求項1記載の光学式読取装置。
  3. 【請求項3】前記第2の読み取り範囲は、前記第1の読
    み取り範囲の縁部に重なる領域に設定されていることを
    特徴とする請求項1記載の光学式読取装置。
  4. 【請求項4】第1の読み取り範囲内に存在する表示を読
    み取るために、位置または走査方向を異ならせて前記第
    1の読み取り範囲に複数の走査線を光ビームによる走査
    光にて発生させ、前記走査線上から反射されてくる反射
    光を検出することにより、該反射光から前記走査線上に
    存在する表示のパターンを読み取る第1の読み取りモー
    ドと、 前記第1の読み取り範囲よりも狭い第2の読み取り範囲
    に存在する表示を読み取るために、該第2の読み取り範
    囲に走査線を光ビームによる走査光にて発生させ、前記
    走査線上から反射されてくる反射光を検出することによ
    り、該反射光から前記走査線上に存在する表示のパター
    ンを読み取る第2の読み取りモードと、 を実行する読み取り部を備え、 必要に応じて前記2つの読み取りモードを切り替えて読
    み取り処理を行う光学式読取装置であって、 前記第2の読み取り範囲は、前記筐体の正面に対向して
    いる空間領域より離れた領域に設定されていることを特
    徴とする光学式読取装置。
  5. 【請求項5】前記第2の読み取り範囲は、前記筐体の正
    面に対向している空間領域に隣接した領域に設定されて
    いることを特徴とする請求項4記載の光学式読取装置。
  6. 【請求項6】前記第2の読み取り範囲は、前記筐体の正
    面に対向している空間領域の縁部に重なる領域に設定さ
    れていることを特徴とする請求項4光学式読取装置。
  7. 【請求項7】前記第1の読み取り範囲は、前記読み取り
    部を収納する筐体に設けられ、前記走査光の出射および
    前記反射光の入射が行われる読み取り窓の正面に対向し
    ている空間領域の全部または一部を含む範囲に設定され
    ていることを特徴とする請求項4記載の光学式読取装
    置。
  8. 【請求項8】前記読み取り窓に、前記走査光が透過可能
    な材料で形成された板状カバー部材が設けられるととも
    に、該板状カバー部材は、該板状カバー部材の板面に各
    走査光の入射角度が直角またはほぼ直角とならないよう
    に、前記第1の読み取り範囲に走査線を発生させる走査
    光が透過する第1の透過領域と前記第2の読み取り範囲
    に走査線を発生させる走査光が透過する第2の透過領域
    とで板面の角度を異ならして形成してなることを特徴と
    する請求項7記載の光学式読取装置。
  9. 【請求項9】前記第1の読み取りモードは、主に、前記
    第1の読み取り範囲に差し出された物品上の表示を読み
    取るモードであり、 前記第2の読み取りモードは、主に、複数の表示が設け
    られているシート体の方向に前記筐体を差し出し、前記
    シート体上に表示された複数の表示の内の1つを前記第
    2の読み取り範囲に入れて読み取るモードであることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の光学式読取装
    置。
  10. 【請求項10】前記読み取り部は、 出射角度の異なる複数の走査光を出射する走査光出射手
    段と、 異なる配置の走査光反射面を複数備え、前記走査光出射
    手段からの走査光を前記走査光反射面にて反射させる複
    数反射手段と、 前記走査光出射手段による走査光の出射タイミングを調
    整することにより、前記複数反射手段に対する走査光の
    出射範囲を制御する走査範囲制御手段と、 を備え、 前記走査範囲制御手段は、前記第1の読み取りモードの
    場合は、前記走査光出射手段が出射する複数の走査光の
    内の一部の走査光について、前記複数反射手段の複数の
    走査光反射面にて反射させることにより、前記第1の読
    み取り範囲に複数の走査線を発生させ、前記第2の読み
    取りモードの場合は、前記第1の読み取りモードでは使
    用されていない走査光の内の全部または一部の走査光に
    ついて、前記複数反射手段の所定の走査光反射面にて反
    射させることにより、前記第2の読み取り範囲に走査線
    を発生させることを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    記載の光学式読取装置。
  11. 【請求項11】前記第2の読み取り範囲に発生させた走
    査線は、1本であることを特徴とする請求項1〜10の
    いずれか記載の光学式読取装置。
  12. 【請求項12】前記第1の読み取りモードでは使用され
    ていない走査光の内の1本の走査光について、前記複数
    反射手段の走査光反射面の内の1つの走査光反射面にて
    反射させることにより、前記第2の読み取り範囲に1本
    の走査線を発生させることを特徴とする請求項11記載
    の光学式読取装置。
  13. 【請求項13】前記複数反射手段の複数の走査光反射面
    は、前記走査光出射手段から出射される走査光の出射方
    向に、前記走査光出射手段を少なくとも部分的に取り囲
    むように配列されていることを特徴とする請求項10〜
    12のいずれか記載の光学式読取装置。
  14. 【請求項14】前記複数の走査光反射面は、頂辺に比較
    して底辺が短い台形をなし、頂面に比較して底面が狭い
    角錐台の側面状態に配列されていることを特徴とする請
    求項13記載の光学式読取装置。
  15. 【請求項15】前記台形状走査光反射面の頂辺側の角部
    の内、前記配列全体の両端に存在する角部を、切り欠い
    てなることを特徴とする請求項14記載の光学式読取装
    置。
  16. 【請求項16】前記複数反射手段の内の少なくとも1つ
    の走査光反射面は、隣接する走査光反射面よりも、前記
    走査光反射面の配列方向に対して直角またはほぼ直角方
    向に出ている突出部を設けていることにより、前記走査
    光出射手段から出射される走査光の内、前記第2の読み
    取り範囲に出射される走査光を、前記突出部により反射
    することを特徴とする請求項13〜15のいずれか記載
    の光学式読取装置。
  17. 【請求項17】前記突出部は、他の部分に対して角度を
    有していることにより、該突出部にて反射される走査光
    が、前記第1の読み取り範囲から離れた位置に設定され
    ている前記第2の読み取り範囲に出射されることを特徴
    とする請求項16記載の光学式読取装置。
  18. 【請求項18】前記複数反射手段の内の少なくとも1つ
    の走査光反射面の両側に隣接する走査光反射面は、前記
    配列方向に対して直角方向の端部全体または該端部の内
    で前記隣接する側の一部が、光を反射しないようにマス
    キングされていることにより、該マスキングされた端部
    に両側で隣接された前記走査光反射面の端部が、前記走
    査光出射手段から出射される走査光の内、前記第2の読
    み取り範囲に出射される走査光を反射することを特徴と
    する請求項13〜15のいずれか記載の光学式読取装
    置。
  19. 【請求項19】前記複数反射手段の内の少なくとも1つ
    の走査光反射面の両側に隣接する走査光反射面は、前記
    配列方向に対して直角方向の端部の内で前記隣接する側
    の一部が、切り欠き状に形成されていることにより、前
    記切り欠き状にされた端部に両側で隣接された前記走査
    光反射面の端部が、前記走査光出射手段から出射される
    走査光の内、前記第2の読み取り範囲に出射される走査
    光を反射することを特徴とする請求項13〜15のいず
    れか記載の光学式読取装置。
  20. 【請求項20】前記複数反射手段の複数の走査光反射面
    の内、少なくとも1つの走査光反射面は、前記配列から
    前記走査光出射手段側または反対側に外れているととも
    に、該配列から外れている走査光反射面は、前記配列に
    含まれている走査光反射面に比較して、前記配列方向と
    は直角方向に出ている突出部を設けていることにより、
    前記走査光出射手段から出射される走査光の内、前記第
    2の読み取り範囲に出射される走査光を、前記突出部に
    より反射することを特徴とする請求項13〜15のいず
    れか記載の光学式読取装置。
  21. 【請求項21】前記突出部を有している走査光反射面以
    外の走査光反射面は、共通形状の走査光反射面を用いる
    ことを特徴とする請求項16,17,または20記載の
    光学式読取装置。
  22. 【請求項22】前記走査光出射手段は、 光ビームを出射する走査光発生部と、 面倒れ角度が異なる複数の光ビーム反射面を回転させる
    ことにより、前記走査光発生部から出射される光ビーム
    の反射方向を回転に応じて変化させて、前記光ビームを
    光ビーム反射面毎に出射角度の異なる複数の走査光とし
    て出射する回転反射体と、 を備えたことを特徴とする請求項10〜21のいずれか
    記載の光学式読取装置。
  23. 【請求項23】前記回転反射体に設けられた面倒れ角度
    の異なる複数の光ビーム反射面の内の1つが、他の光ビ
    ーム反射面間の面倒れ角度の差に比較して特に大きく面
    倒れ角度が異なることにより、該大きく面倒れ角度が異
    なる光ビーム反射面に反射された光ビームが前記第2の
    読み取り範囲に走査光として出射されることを特徴とす
    る請求項22記載の光学式読取装置。
  24. 【請求項24】所定時間、表示が読み取られなかった場
    合に、前記走査光発生部からの光ビームの出射量を減少
    するロングライフモードを実行する長寿命化手段を備え
    たことを特徴とする請求項22または23記載の光学式
    読取装置。
  25. 【請求項25】前記光ビームの出射量の減少が、前記走
    査光発生部からの光ビームの出射を断続させることによ
    り行われることを特徴とする請求項24記載の光学式読
    取装置。
  26. 【請求項26】所定時間、表示が読み取られなかった場
    合に、前記走査光発生部からの光ビームの出射を停止す
    るロングライフモードを実行する長寿命化手段を備えた
    ことを特徴とする請求項22または23記載の光学式読
    取装置。
  27. 【請求項27】第1の所定時間、表示が読み取られなか
    った場合に、前記走査光発生部からの光ビームの出射量
    を減少し、その後、第2の所定時間、表示が読み取られ
    なかった場合に、前記走査光発生部からの光ビームの出
    射を停止するロングライフモードを実行する長寿命化手
    段を備えたことを特徴とする請求項22または23記載
    の光学式読取装置。
  28. 【請求項28】所定時間、表示が読み取られなかった場
    合に、前記回転反射体の回転数を減少するロングライフ
    モードを実行する長寿命化手段を備えたことを特徴とす
    る請求項22また23記載の光学式読取装置。
  29. 【請求項29】所定時間、表示が読み取られなかった場
    合に、前記回転反射体の回転を停止するロングライフモ
    ードを実行する長寿命化手段を備えたことを特徴とする
    請求項22また23記載の光学式読取装置。
  30. 【請求項30】第1の所定時間、表示が読み取られなか
    った場合に、前記回転反射体の回転数を減少し、その
    後、第2の所定時間、表示が読み取られなかった場合
    に、前記回転反射体の回転を停止するロングライフモー
    ドを実行する長寿命化手段を備えたことを特徴とする請
    求項22または23記載の光学式読取装置。
  31. 【請求項31】第1の所定時間、表示が読み取られなか
    った場合に、前記走査光発生部からの光ビームの出射量
    を減少し、その後、第2の所定時間、表示が読み取られ
    なかった場合に、前記回転反射体の回転数を減少し、そ
    の後、第3の所定時間、表示が読み取られなかった場合
    に、前記走査光発生部からの光ビームの出射を停止し、
    その後、第4の所定時間、表示が読み取られなかった場
    合に、前記回転反射体の回転を停止するロングライフモ
    ードを実行する長寿命化手段を備えたことを特徴とする
    請求項22または23記載の光学式読取装置。
  32. 【請求項32】前記ロングライフモードにおいて、前記
    走査光発生部からの光ビームの出射および前記回転反射
    体の回転がなされている際に、表示が読み取られた場合
    には、前記ロングライフモードを停止することを特徴と
    する請求項24〜31のいずれか記載の光学式読取装
    置。
  33. 【請求項33】外部からの作動開始の動作を検知する作
    動開始動作検知部を備え、 前記ロングライフモードにおいて、前記走査光発生部か
    らの光ビームの出射または前記回転反射体の回転が停止
    されている際に、前記作動開始動作検知部にて作動開始
    の動作が検知された場合には、前記ロングライフモード
    を停止することを特徴とする請求項24〜32のいずれ
    か記載の光学式読取装置。
  34. 【請求項34】前記作動開始動作検知部は、スイッチで
    あることを特徴とする請求項33記載の光学式読取装
    置。
  35. 【請求項35】前記作動開始動作検知部は、物品検知セ
    ンサであることを特徴とする請求項33記載の光学式読
    取装置。
  36. 【請求項36】前記作動開始動作検知部は、前記ロング
    ライフモードが実行されている場合に、検知機能を作動
    させることを特徴とする請求項33〜35のいずれか記
    載の光学式読取装置。
  37. 【請求項37】前記走査範囲制御手段は、 外部からの入力に基づいて、前記第1の読み取りモード
    と前記第2の読み取りモードとのいずれかを設定する設
    定手段と、 前記設定手段にて前記第1の読み取りモードが設定され
    た場合には、前記走査光出射手段が出射する複数の走査
    光の内の一部の走査光について、出射タイミングを調整
    することで、前記複数反射手段の複数の走査光反射面に
    て反射させることにより、前記第1の読み取り範囲に複
    数の走査線を発生させ、前記設定手段にて前記第2の読
    み取りモードが設定された場合には、前記第1の読み取
    りモードでは使用されていない走査光の内の全部または
    一部の走査光について、出射タイミングを調整すること
    で、前記複数反射手段の所定の走査光反射面にて反射さ
    せることにより、前記第2の読み取り範囲に走査線を発
    生させる出射タイミング制御手段と、 を備えていることを特徴とする請求項10〜36のいず
    れか記載の光学式読取装置。
  38. 【請求項38】前記設定手段は、読み取り結果におい
    て、複数の異なる表示が連続して読み取られた場合に、
    前記第2の読み取りモードに設定することを特徴とする
    請求項37記載の光学式読取装置。
  39. 【請求項39】前記出射タイミング制御手段は、 前記複数の走査線から所定の走査線を選択する走査線選
    択手段と、 前記走査線選択手段にて選択された前記所定の走査線の
    全部または一部を発生させる期間のみ、前記走査光を出
    射させる走査光出射制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項37または38記載の
    光学式読取装置。
  40. 【請求項40】前記走査光出射制御手段は、 前記回転反射体の回転状態を検出する回転状態検出手段
    と、 前記回転状態検出手段にて検出された前記回転反射体の
    回転状態に基づいて、前記所定の走査線についての走査
    開始タイミングを設定する走査開始タイミング設定手段
    と、 前記回転状態検出手段にて検出された前記回転反射体の
    回転状態に基づいて、前記所定の走査線についての走査
    終了タイミングを設定する走査終了タイミング設定手段
    と、 前記走査開始タイミングから前記走査終了タイミングま
    での期間のみ、前記走査光を出射させ、それ以外の期間
    は、前記走査光を出射させない走査光到達調節手段と、 を備えたことを特徴とする請求項39記載の光学式読取
    装置。
  41. 【請求項41】前記走査光を出射させる処理およびその
    停止処理は、前記走査光出射手段の走査光出射のオン・
    オフにより行われることを特徴とする請求項39または
    40記載の光学式読取装置。
  42. 【請求項42】前記出射タイミング制御手段は、第1の
    読み取りモードについては、外部からの読み取り指示の
    入力無しに実行し、第2の読み取りモードについては、
    外部からの読み取り指示があった場合に実行することを
    特徴とする請求項37〜41のいずれか記載の光学式読
    取装置。
  43. 【請求項43】第2の読み取りモードについては、外部
    からの読み取り指示がない期間は、走査光の出射を行わ
    ず、外部からの読み取り指示があった場合に走査光の出
    射を開始することにより実行することを特徴とする請求
    項42記載の光学式読取装置。
  44. 【請求項44】第2の読み取りモードについては、外部
    からの読み取り指示がない期間は、反射光に基づく読み
    取り処理を行わず、外部からの読み取り指示があった場
    合に反射光に基づく読み取り処理を開始することにより
    実行することを特徴とする請求項42記載の光学式読取
    装置。
  45. 【請求項45】前記筐体の一部が、前記第2の読み取り
    範囲の方向を指示する目視上のガイドとなっていること
    を特徴とする請求項1〜44のいずれか記載の光学式読
    取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203152A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Fuji Xerox Co Ltd 文書廃棄装置
JP2019117107A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 日本信号株式会社 ラインスキャナ

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