JPH1054060A - 送水量計画支援装置及び送水制御システム - Google Patents

送水量計画支援装置及び送水制御システム

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JPH1054060A
JPH1054060A JP21092996A JP21092996A JPH1054060A JP H1054060 A JPH1054060 A JP H1054060A JP 21092996 A JP21092996 A JP 21092996A JP 21092996 A JP21092996 A JP 21092996A JP H1054060 A JPH1054060 A JP H1054060A
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栄作 難波
Futoshi Kurokawa
太 黒川
Seiji Osaka
清司 大坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、送水量計画値にポンプが出せない
流量を設定することのない送水量計画を計画できる送水
量計画支援装置を提供する。 【解決手段】 浄水場4から給水所5へ少なくとも一つ
の送水ポンプ6にて送水する送水計画の作成を支援する
送水量計画支援装置11において、所定時刻間の送水量
としての計画送水量を所定の条件から算出する計画送水
量演算手段22と、計画送水量が所定の条件にあっては
送水ポンプの送水能力を越える場合、送水能力の範囲内
に収まるように計画送水量を修正する計画送水量修正手
段23とを備えた送水量計画支援装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浄水場の送水量
計画作成において、送水量計画作成を支援するための送
水量計画支援装置及び送水制御システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、家庭や企業への上水の供給
は、需要者に比較的近い場所に設けられた給水所から行
われ、この給水所に対して浄水場から必要量の上水が供
給されるようになっている。
【0003】浄水場から給水所への送水は計画的に行わ
れ、例えば1日単位で事前に送水量計画が立てられてい
る。
【0004】図14はこのような浄水場から給水所への
送水及び送水量計画作成についての関係を示すシステム
の全体図である。
【0005】まず、給水所5では需要家や他のポンプ
場、給水所へ上水を配水している。また、浄水場4では
給水所5の配水池水位が上下限を越えないようにポンプ
6を使って浄水を送水している。
【0006】この時、送水量の変動が浄水場内の水処理
系に影響するため、出来るだけ送水量を平滑化して、変
動をおさえる必要がある。
【0007】したがって、従来より、浄水場の送水量計
画は送水量計画支援装置1を用いて出来るだけ計画送水
量の変更回数が少なくなるように作成している。
【0008】このために、給水所5の1日分の配水量を
予測配水量3として予め予測しておき、給水所5の配水
池水位が上下限を越えないように、上記予測配水量3を
用いて、浄水場4の送水量計画を作成している。すなわ
ち、予測配水量は需要側で消費されると予測された水量
である。
【0009】なお、送水量計画を作成するときに算出さ
れる給水所5の配水池水位を「計画水位」という。ま
た、計画送水量と計画水位の2つを単に「計画」とい
う。
【0010】以下、計画を作成する手順を図15を用い
て説明する。
【0011】図15は従来の送水量計画支援装置の処理
を示すブロック図である。
【0012】ここでは、1時間毎に1日分の計画を作成
する例について説明する。
【0013】また、制約条件は計画水位が水位上下限値
を逸脱しないことである。
【0014】1日分の送水量計画を立てる場合、1時間
単位で24分割された各ステージ単位で取り扱いがされ
る。まず、計画時刻演算部21により式(1)を用いて
演算対象となるステージの終了時の時刻、すなわち計画
時刻が演算される。
【0015】 t=t+dt …(1) ここで、 t:計画時刻[h] dt:計画を立てる時間の間隔[h] また、ここで、対象ステージにおける計画送水量増分値
が、まず、0[m3/h]に設定される。
【0016】次に、計画送水量演算部22では、計画時
刻演算部21で演算した計画時刻での計画送水量,すな
わち該当するステージにおける計画送水量が式(2)に
より演算される。
【0017】 qin(t) −qin(t−dt)+dqin …(2) ここで、 qin(t) :時刻tの計画送水量[m3/h] dqin:計画送水量増分値[m3/h] 次に、計画水位演算部24において、予め予測されデー
タベースDBに保存されている予測配水量3を用い、計
画時刻での計画水位が式(3)により演算される。な
お、この例では1時間単位でステージが進行するので、
式(3)においては1時間分での送配水量の差をもとに
計画水位が算出されている。
【0018】 h(t) =h(t−dt)+(qin(t) −qout(t) )/A …(3) ここで、 qin(t) :時刻tの計画送水量[m3/h] qout(t) :時刻tの予測配水量[m3/h] h(t) :時刻tの計画水位[m] A:配水池断面積[m2]次に、計画値判定部25で、
計画が制約条件を満たしているか否かが判定される。制
約条件を満たしていなかったら、計画送水量増分値が式
(4a),(4b)に示す条件で設定され、計画送水量
演算部22での演算に戻る。
【0019】 計画水位>水位上限値−>計画送水量増分値=α …(4a) 計画水位<水位下限値−>計画送水量増分値=−α …(4b) α:任意の値(例:500m3/h等) ここで、計画送水量増分値αは、ポンプの種類、能力、
台数等を考慮して予め任意に設定される値である。
【0020】次に、計画送水量演算部22で計画送水量
が式(2)により再び演算され、計画水位演算部24に
より計画水位が式(3)により計画水位が再演算され
る。さらに計画値判定部25により、計画が制約条件を
満たしているか否かが再判定される。
【0021】計画が制約条件を満たしていなければ、計
画送水量増分値はさらに設定変更され、この一連の演算
は、計画水位が制約条件を満たすまで繰り返される。
【0022】次に、全時刻計画終了判定部26により、
全ステージについての計画作成がされたか否かが判定さ
れ、1日分の計画が作成されていれば、終了し、1日分
の計画が作成されていなければ、計画時刻演算部21に
戻って次のステージの計画作成が行われる。
【0023】以上の流れが図16に示されている。
【0024】図16は従来の送水量計画支援装置による
計画作成例を示す図である。
【0025】同図に示すようにまず、ステージ1の初期
送水量が設定される(ステップ1)。
【0026】次に、その送水量で制約条件が満たされる
かが調べられ(ステップ2A)、制約条件が満たされて
いれば、ステージを進める(ステップ2B−1)。図1
6の例では、ステージ1、2において制約条件が満たさ
れ、ステージ3まで進んでいる。
【0027】そして、制約条件が満たされていない場合
には、流量が変更され(ステップ2B−2)、変更され
た送水量で制約条件が満たされるかが再び調べられる
(ステップ2A)。図16の例ではステージ3において
送水量が増やされている。
【0028】変更された送水量で制約条件が満たされて
いれば、その送水量のままで、ステージを進める。以
降、同様にして上記ステップ2A〜2B−2の処理が施
され、最終ステージまでの送水量が設定され送水量計画
が完成する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】図15に示す従来の送
水量計画支援装置では、計画送水量はα[m3/h]分
だけ送水量を増加あるいは減少して計画を作成するた
め、例えば送水ポンプが実際には出せない流量を計画値
とする場合がある。
【0030】このように、送水ポンプが出せない流量を
計画値としている場合、計画値通りの流量が出せないた
め、従来の送水量計画支援装置で作成した送水量計画に
基づいて送水を実行すると、実績水位が計画水位と乖離
し、水位の制約条件を満たさなくなる可能性を生じると
いう困難性がある。
【0031】また、上記したように、従来の計画支援方
法では各ステージ毎に制約条件を満足するか否かを判断
するだけなので、計画水位が任意の時刻に任意の水位を
通る様な計画を立てることは出来ず、計画作成の自由度
が低いという難点がある。
【0032】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、その第1の目的は、送水量計画値にポンプ
が出せない流量を設定することのない送水量計画を計画
できる送水量計画支援装置を提供することにある。
【0033】また、第2の目的は、計画水位が任意の時
刻に任意の水位を通る様な計画を作成できる送水量計画
支援装置を提供することにある。
【0034】さらに、第3の目的は、計画値と実績値が
乖離してた場合でも、送水計画値を修正し、制約条件を
満たすように送水量計画を作成できる送水量計画支援装
置及び送水制御システムを提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、浄水場から給水所へ少
なくとも一つの送水ポンプにて送水する送水計画の作成
を支援する送水量計画支援装置において、給水所での水
位が上下限水位内に納まる制約条件について、この制約
条件を満たすか否かの判定を行う時点としての計画時刻
を算出する計画時刻演算手段と、計画時刻演算手段から
得られた計画時刻間の送水量として計画送水量を所定の
条件から算出する計画送水量演算手段と、計画送水量演
算手段で得られた計画送水量が前記所定の条件にあって
は送水ポンプの送水能力を越える場合、送水ポンプの送
水能力範囲内に収まるように計画送水量を修正する計画
送水量修正手段と、計画時刻で予測される水位としての
計画水位を算出する手段であって、給水所における予め
予測された予測配水量,計画送水量修正手段で修正した
計画送水量及び前回の計画時刻での計画水位に基づき、
今回の計画時刻での計画水位を算出する計画水位演算手
段と、計画水位演算手段で得られた計画水位が制約条件
を満たしているか否かを判定し、満たしていない場合に
は所定の条件を変更する計画値判定手段とを備えた送水
量計画支援装置である。
【0036】次に、請求項2に対応する発明は、浄水場
から給水所へ少なくとも一つの送水ポンプにて送水する
送水計画の作成を支援する送水量計画支援装置におい
て、給水所での水位が上下限水位内に納まる制約条件に
ついて、この制約条件を満たすか否かの判定を行う時点
としての計画時刻を算出する計画時刻演算手段と、計画
時刻演算手段から得られた計画時刻間の送水ポンプ運転
台数を所定の条件から算出するポンプ運転台数演算手段
と、計画時刻演算手段から得られた計画時刻間の送水ポ
ンプ回転数を所定の条件から算出するポンプ回転数演算
手段と、ポンプ運転台数演算手段で得られたポンプ運転
台数及びポンプ回転数演算手段で得られたポンプ回転数
から計画時刻間の送水量として計画送水量を算出する計
画送水量演算手段と、計画時刻で予測される水位として
の計画水位を算出する手段であって、給水所における予
め予測された予測配水量,計画送水量算出手段で算出さ
れた計画送水量及び前回の計画時刻での計画水位に基づ
き、今回の計画時刻での計画水位を算出する計画水位演
算手段と、計画水位演算手段で得られた計画水位が制約
条件を満たしているか否かを判定し、満たしていない場
合には送水ポンプの能力範囲内で所定の条件を変更する
計画値判定手段とを備えた送水量計画支援装置である。
【0037】また、請求項3に対応する発明は、請求項
2に対応する発明において、ポンプ回転数演算手段は、
前回の計画時刻での計画水位に基づき、送水ポンプ回転
数を算出する送水量計画支援装置である。
【0038】さらに、請求項4に対応する発明は、浄水
場から給水所へ少なくとも一つの送水ポンプにて送水す
る送水計画の作成を支援する送水量計画支援装置におい
て、給水所での水位が上下限水位内に納まる制約条件に
ついて、この制約条件を満たすか否かの判定を行う時点
としての計画時刻を算出する計画時刻演算手段と、計画
時刻で予測される水位としての計画水位に対応する少な
くとも一つのポンプ条件、及び各ポンプ条件に対応する
計画時刻間の送水量としての計画送水量を、送水ポンプ
の送水能力の範囲内で設定するポンプ送水量設定手段
と、ポンプ条件の一部であるポンプ運転台数条件及び前
回の計画時刻での計画水位よりポンプ条件を確定し、こ
の確定されたポンプ条件に基づき、ポンプ送水量設定手
段に設定された今回の計画送水量を選択する計画送水量
選択手段と、給水所における予め予測された予測配水
量,選択された計画送水量及び前回の計画時刻での計画
水位に基づき、今回の計画時刻での計画水位を算出する
計画水位演算手段と、計画水位演算手段で得られた計画
水位が制約条件を満たしているか否かを判定し、満たし
ていない場合にはポンプ運転台数条件を変更する計画値
判定手段とを備えた送水量計画支援装置である。
【0039】さらにまた、請求項5に対応する発明は、
請求項1〜4に対応する発明において、今回の計画時刻
での計画水位が、予め設定された時刻に所定範囲の設定
水位になるか否かを判定する水位判定手段と、今回の計
画時刻での計画水位が所定範囲の設定水位となっていな
いときには、計画値判定手段において制約条件を満たし
ていない場合に変更すべき条件を変更する条件変更手段
と、条件変更手段で変更された条件で再計画される今回
の計画水位が、設定水位とならないときには、計画時刻
演算手段にて算出すべき計画時刻を前回の計画時刻に戻
し、前回の計画送水量の算出からやり直す修正時刻演算
手段とを備えた送水量計画支援装置である。
【0040】一方、請求項6に対応する発明は、請求項
1〜5に対応する発明において、給水所における実際の
配水量である実績配水量と予測配水量との累積誤差に基
づき、送水計画の再計画を行うか否かを判定する実績配
水量判定手段と、実績配水量に基づき、再計画に用いる
予測配水量を修正する予測配水量修正手段とを備えた送
水量計画支援装置である。
【0041】また、請求項7に対応する発明は、請求項
1〜5に対応する発明において、給水所における実際の
水位である実績水位と計画水位との誤差に基づき、送水
計画の再計画を行うか否かを判定する実績水位判定手段
と、給水所における実際の配水量である実績配水量に基
づき、再計画に用いる予測配水量を修正する予測配水量
修正手段とを備えた送水量計画支援装置である。
【0042】さらに、請求項8に対応する発明は、請求
項1〜5に対応する発明において、給水所における実際
の水位である実績水位と計画送水量と予測配水量とに基
づき、給水所における数時間先までの予測水位を算出
し、この予測水位が制約条件を満たしているか否かによ
り、送水計画の再計画を行うか否かを判定する実績水位
予測判定手段と、給水所における実際の配水量である実
績配水量に基づき、再計画に用いる予測配水量を修正す
る予測配水量修正手段とを備えた送水量計画支援装置で
ある。
【0043】さらにまた、請求項9に対応する発明は、
請求項1乃至8のうち何れか1項記載の送水量計画支援
装置と、送水計画に基づき、少なくとも一つの送水ポン
プに対し、その運転状態を制御する制御信号を出力する
ポンプ運転手段とを備えた送水制御システムである。
【0044】一方、請求項10に対応する発明は、浄水
場から給水所へ少なくとも一つの送水ポンプにて送水す
る送水計画の作成を支援する送水量計画支援装置におい
て、所定時刻間の送水量としての計画送水量を所定の条
件から算出する計画送水量演算手段と、計画送水量が所
定の条件にあっては送水ポンプの送水能力を越える場
合、送水能力の範囲内に収まるように計画送水量を修正
する計画送水量修正手段とを備えた送水量計画支援装置
である。
【0045】(作用)したがって、まず、請求項1に対
応する発明の送水量計画支援装置においては、計画時刻
が算出され、その計画時刻での計画水位が制約条件を満
たしているかにより計画送水量が計画されることとな
る。
【0046】すなわち、まず、計画時刻演算手段により
計画時刻が算出される。
【0047】次に、計画送水量演算手段により、所定の
条件に基づき計画時刻間の送水量として計画送水量が所
定の条件から算出される。ここで、所定の条件の例とし
て、例えば計画送水量の増分流量値が考えられる。
【0048】さらに、この計画送水量演算手段で得られ
た計画送水量が前記所定の条件にあっては送水ポンプの
送水能力を越える場合、計画送水量修正手段により、送
水ポンプの送水能力範囲内に収まるように計画送水量が
修正される。
【0049】このように算出されたある計画時刻間の計
画送水量が制約条件を満たしているか否かの判定が、以
下のように行われる。
【0050】すなわちまず、計画水位演算手段により、
予測配水量,修正した計画送水量及び前回の計画時刻で
の計画水位に基づき、今回の計画時刻での計画水位が算
出される。
【0051】次に、計画値判定手段により、この計画水
位が制約条件を満たしているか否かが判定され、満たし
ていない場合には所定の条件が変更される。
【0052】そして、所定の条件が変更されれば、上記
計画送水量演算手段にて、再び計画送水量が算出される
ので、計画値判定手段による制約条件の判定が再び行わ
れる。この繰り返しにより最終的な計画送水量が決定さ
れることになる。
【0053】以上説明した送水量計画支援装置では、計
画送水量が送水ポンプの送水能力を越える場合、計画送
水量修正手段により、送水ポンプの送水能力範囲内に収
まるように計画送水量を修正しているので、送水量計画
値としてポンプが出せない流量を設定することのない送
水計画を計画することができる。
【0054】また、請求項2及び3に対応する発明の送
水量計画支援装置においては、請求項1に対応する発明
と同様に作用する他、計画送水量を演算するのに当っ
て、送水ポンプの運転台数及び回転数を指定すること
で、計画送水量を算出するようにしている。
【0055】そして、この送水ポンプの運転台数及び回
転数は、送水ポンプの能力範囲で指定されることとなる
ので、送水量計画値としてポンプが出せない流量を設定
することのない送水計画を計画することができる。
【0056】さらに、請求項4に対応する発明の送水量
計画支援装置においては、請求項1に対応する発明と同
様に作用する他、ポンプ送水量設定手段により、計画水
位に対応する少なくとも一つのポンプ条件、及び各ポン
プ条件に対応する計画送水量が送水ポンプの送水能力の
範囲内で設定される。
【0057】そして、計画送水量の算出に当っては、計
画送水量選択手段により、ポンプ運転台数条件及び前回
の計画時刻での計画水位よりポンプ条件を確定し、この
確定されたポンプ条件に基づき、上記ポンプ送水量設定
手段に設定された今回の計画送水量が選択される。
【0058】したがって、高速かつ確実に送水ポンプの
送水能力の範囲内の計画送水量が算出されることとな
り、送水量計画値としてポンプが出せない流量を設定す
ることのない送水計画を計画することができる。
【0059】さらにまた、請求項5に対応する発明の送
水量計画支援装置においては、請求項1〜4に対応する
発明と同様に作用する他、水位判定手段により、今回の
計画時刻での計画水位が、予め設定された時刻に所定範
囲の設定水位になるか否かが判定される。
【0060】ここで、今回の計画時刻での計画水位が所
定範囲の設定水位となっていないときには、条件変更手
段により、計画値判定手段において制約条件を満たして
いない場合に変更すべき条件が変更される。
【0061】これにより、上記場合と同様に計画送水量
が再計画されることなるが、このとき、再計画される今
回の計画水位が設定水位とならないときには、修正時刻
演算手段によって、計画時刻演算手段にて算出すべき計
画時刻を前回の計画時刻に戻され、前回の計画送水量の
算出からやり直される。
【0062】このため、場合によっては、複数回前の計
画時刻から送水量計画を作り直すことになるが、これに
より確実に、今回の計画時刻での計画水位が予め設定さ
れた時刻に所定範囲の設定水位になるように計画でき
る。
【0063】したがって、本発明によれば、計画水位が
任意の時刻に任意の水位を通る様な計画を作成すること
ができる。
【0064】一方、請求項6に対応する発明の送水量計
画支援装置においては、請求項1〜5に対応する発明と
同様に作用する他、まず、実績配水量判定手段により、
給水所における実際の配水量である実績配水量と予測配
水量との累積誤差に基づき、送水計画の再計画を行うか
否かが判定される。
【0065】そして、予測配水量修正手段により、実績
配水量に基づき、再計画に用いる予測配水量が修正され
る。
【0066】したがって、計画値と実績値が乖離してた
場合でも、送水計画値を修正し、制約条件を満たすよう
に送水計画を作成することができる。
【0067】さらに、請求項7に対応する発明の送水量
計画支援装置は、請求項6に対応する発明と同様に作用
する他、送水計画の再計画を行うか否かの判定を、実績
水位判定手段において、実績水位と計画水位との誤差に
基づき、送水計画の再計画を行うか否かを行うものであ
る。
【0068】さらに、請求項8に対応する発明の送水量
計画支援装置は、請求項6に対応する発明と同様に作用
する他、送水計画の再計画を行うか否かの判定を、実績
水位判定手段において、実績水位と計画送水量と予測配
水量とに基づき、給水所における数時間先までの予測水
位を算出し、この予測水位が制約条件を満たしているか
否かにより行うものである。
【0069】さらにまた、請求項9に対応する発明の送
水制御システムにおいては、請求項1〜8に対応する発
明と同様に作用する他、ポンプ運転手段により、少なく
とも一つの送水ポンプに対し、送水計画に基づく運転状
態を制御する制御信号が出力される。
【0070】一方、請求項10に対応する発明の送水量
計画支援装置においては、まず、浄水場から給水所へ少
なくとも一つの送水ポンプにて送水する送水計画の作成
が支援されるようになっている。
【0071】この送水計画の作成段階において、計画送
水量演算手段により、所定時刻間の送水量としての計画
送水量が所定の条件から算出される。
【0072】また、算出される計画送水量が所定の条件
にあっては送水ポンプの送水能力を越える場合、計画送
水量修正手段によって、送水能力の範囲内に収まるよう
に当該計画送水量が修正される。
【0073】したがって、送水量計画値としてポンプが
出せない流量を設定することのない送水計画を計画する
ことができる。
【0074】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0075】図1は本発明の実施の形態に係る送水量計
画支援装置を有する送水制御システムの構成例を示すブ
ロック図である。
【0076】この送水制御システム10には、送水量計
画支援装置11とポンプ運転装置12とが設けられ、入
力装置13から計画作成の指示が入力されるようになっ
ている。
【0077】また、送水量計画支援装置11は、計画を
作成しポンプ運転装置12に出力する。この出力された
計画14は、ポンプ運転装置12にて実行される。ポン
プ運転装置12は、計画出力14に基づき、ポンプ6に
対する制御出力を行い、ポンプ6の運転台数、回転数等
を調整する。
【0078】ポンプ6の動作により、浄水場から給水所
へ計画された水量の上水が供給され、給水所の水位が計
画水位に保たれるようになっている。
【0079】(発明の第1の実施の形態)図2は本発明
の第1の実施の形態に係る送水量計画支援装置の構成例
を示すブロック図であり、図15に示す従来装置と同一
部分には同一符号を付して詳細説明を省略する。
【0080】この送水量計画支援装置11は、計画時刻
演算部21と、計画送水量演算部22と、計画送水量修
正部23と、計画水位演算部24と、計画値判定部25
と、全時刻計画終了判定部26と、データベースDBと
によって構成されている。
【0081】計画時刻演算部21は、入力装置13から
計画作成条件が入力されると、送水計画を立てるときの
各ステージの計画時刻を(1)式により演算する。ま
た、計画送水量演算部22にて計画送水量を演算するた
めに使用する計画送水量増分dqinに0[m3/h]
を設定する。
【0082】計画送水量演算部22は、計画時刻演算部
21から得られた時刻での送水量計画値を(2)式を用
いて演算する。
【0083】計画送水量修正部23は、計画送水量演算
部22で得られた送水量計画値を送水ポンプ流量範囲を
考慮して修正する。つまりこの計画送水量修正部23
は、各ポンプが実現できる最大流量を登録しており、計
画送水量演算部22で演算された計画送水量が実際にポ
ンプが出せる流量か否かを判定し、出せない流量だった
ら予め設定されている可能な流量範囲の任意の流量に計
画送水量を修正する。
【0084】計画水位演算部24は、データベースDB
に登録された予め予測している予測配水量3と計画送水
量修正部23で修正した送水量計画値及び前回の配水池
水位から今回の配水池水位,すなわち計画時刻での計画
水位を(3)式により演算する。
【0085】計画値判定部25は、計画送水量修正部2
3で修正した送水量及び計画水位演算手段24で得られ
た計画水位が制約条件に当てはまっているか否かを判定
する。 計画値判定部25は、計画送水量及び計画水位
が制約条件を満たしていなかったら、すなわち給水所の
上下限値を逸脱していたら制約条件を満たすように計画
送水量増分dqinに任意の流量α[m3/h]もしく
は−α[m3/h]を設定し、計画送水量演算部22か
らの演算をやり直すよう指示する。そして、再び演算さ
れた計画送水量及び計画水位が制約条件を制約条件を満
たすまでこの動作を繰り返す。
【0086】全時刻計画終了判定部26は、計画が全ス
テージまで、すなわち最終計画時刻まで立てられたか否
かを判定し、まだなら計画時刻演算部21に戻り、次ス
テージに進む。最終計画時刻まで計画が立てられた場
合、作成された全計画を計画終了出力14(あるいは計
画出力14)として出力する。
【0087】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係る送水量計画支援装置の動作について説明
する。
【0088】まず、計画作成入力にしたがって、ステー
ジ1の初期送水量が設定される。さらに計画時刻演算部
21により、計画送水量増分dqinが0[m3/h]
に設定されるとともに、ステージ1の終了時刻、すなわ
ち計画時刻が演算される。
【0089】次に、当該ステージにおける計画送水量が
計画送水量演算部22により演算され、その演算値が現
実のポンプ能力に適合するように計画送水量修正部23
にて修正される。
【0090】さらに、計画水位演算部24により、予測
配水量3、修正された計画送水量及び前回ステージのも
しくは初期状態の計画水位から今回の計画水位が演算さ
れ、計画値判定部25にて計画値(送水量、水位)の良
否が判定される。
【0091】計画値が制約条件を満たさない場合、計画
送水量増分が設定され、計画送水量演算部22に戻り、
再度、計画送水量が変更修正され、上記演算動作が繰り
返される。
【0092】このようにして各ステージの計画が立てら
れ、最終時刻まで計画が立てられたならば、計画が出力
される。
【0093】上述したように、本発明の実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、計画送水量修正部23を設
け、予め設定されている送水量範囲に計画送水量が入っ
ていなければ、計画送水量を現実のポンプ能力に適合す
るように修正するようにしたので、送水量計画値にポン
プが出せない流量を設定することのない送水量計画を計
画することができる。
【0094】このように、この送水量計画支援装置によ
れば、ポンプ流量範囲を考慮した計画送水量が立てられ
る。
【0095】(発明の第2の実施の形態)従来もしくは
第1実施形態における計画作成では、計画を作成する上
で送水量をパラメータとして計画送水量を算出し、さら
に計画水位が制約条件を満たすか否か判定していた。本
実施形態では、送水量でなく、ポンプの運転台数及びポ
ンプの回転数を用いて計画送水量を算出することを特徴
とする。
【0096】図3は本発明の第2の実施の形態に係る送
水量計画支援装置の構成例を示すブロック図であり、図
2と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここ
では異なる部分についてのみ述べる。
【0097】この送水量計画支援装置11は、第1実施
形態の計画時刻演算部21,計画送水量修正部23及び
計画値判定部25に代えて、計画時刻演算部31と、ポ
ンプ運転台数演算部32と、ポンプ回転数演算部33
と、送水量演算部34と、計画値判定部35とが設けら
れる他、第1の実施の形態と同様に構成されている。
【0098】計画時刻演算部31は、(1)式を用いて
各ステージの計画時刻を演算するとともに、計画送水量
を演算するために使用するポンプ運転変更台数dnを0
[台]、ポンプ回転数増分dvを0[%]と設定する。
【0099】すなわち、計画送水量を演算するための変
更分として送水量でなく、ポンプの運転台数及び回転数
をパラメータとしたものである。
【0100】ポンプ運転台数演算部32は、計画時刻演
算部31から得られた計画時刻での送水ポンプ運転台数
を(5)式を用いて演算する。なお、最初はポンプ運転
変更台数dnが0台に設定されている。
【0101】 n(t) =n(t−dt)+dn …(5) ここで、 t:計画時刻[h] dt:計画を立てる時間の間隔[h] n(t) :時刻tのポンプ運転台数[台] dn:ポンプ運転変更台数 ポンプ回転数演算部33は、計画時刻演算手段から得ら
れた計画時刻の各送水ポンプ回転数を(6)式より演算
する。
【0102】 v(t) =v(t−dt)+dv …(6) ここで、 t:計画時刻[h] dt:計画を立てる時間の間隔[h] v(t) :時刻tのポンプ回転数[%] dv:ポンプ回転数増分 送水量演算部34は、ポンプ運転台数演算部32で得ら
れたポンプ運転台数及びポンプ回転数演算部33で得ら
れたポンプ回転数から送水量を演算する。すなわち、送
水量演算部34には、複数台のポンプからなるポンプ6
における各ポンプの動作実績に基づいて、各ポンプの各
回転数における流量値が設定されている。送水量演算部
34は、この設定値及びポンプ回転数に基づき、運転す
る各ポンプの流量値を求め、各ポンプの流量値の和を計
画送水量として算出し、その結果を計画水位演算部24
に出力する。
【0103】計画値判定部35は、計画水位演算部24
で演算された計画水位が制約条件を満たしているか判定
し、満たしていない場合、ポンプ運転変更台数dnもし
くはポンプ回転数増分dv変更する。
【0104】まず、計画値判定部35は、ポンプ回転数
増分dvを任意の回転数β[%]もしくは−β[%]に
設定する。ここで、βは、回転数変更に伴う送水量変更
量やポンプの特性に応じて適宜に設定される値である。
【0105】また、そのときの各ポンプの回転数からポ
ンプ回転数増分dvの増加もしくは減少の変更余裕分が
ないときには、すなわちポンプの回転数の変更では必要
な送水量変更を実施できないときには、ポンプ運転変更
台数dnをポンプ能力等から決まる任意の変更台数に設
定する。つまり、運転台数の変更は回転数の変更が全て
終わってからとする。
【0106】このように計画値判定部35は、ポンプ回
転数増分dvもしくはポンプ運転変更台数dnあるいは
その両方を変更した後、ポンプ運転台数演算32からの
演算を再び実行し、演算される計画水位を再判定する。
そして、上記動作を制約条件が満たされるまで繰り返
す。
【0107】以上のように構成された本発明の実施の形
態に係る送水量計画支援装置は、計画送水量の演算がポ
ンプ運転台数及びポンプ回転数の変更をもとに行われる
他、第1の実施の形態の場合と同様に動作する。
【0108】上述したように、本発明の実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、ポンプ運転台数演算部32及
びポンプ回転数演算部33を設け、ポンプ能力の範囲内
で、その運転台数及び回転数を直接指定するようにした
ので、上記実施の形態の場合と同様な効果を奏すること
ができる。
【0109】したがって、この送水量計画支援装置によ
れば、ポンプ特性から計画送水量が演算されるため、ポ
ンプの出せない流量を計画送水量にすることがない。
【0110】(発明の第3の実施の形態)第2の実施の
形態においては、ポンプの運転台数及びポンプの回転数
という2つのパラメータを変更する必要があるが、本実
施形態は、このように2つのパラメータを取り扱って計
画を作成する場合でも、高速に計画作成処理を実現でき
る送水量計画支援装置について説明する。
【0111】図4は本発明の第3の実施の形態に係る送
水量計画支援装置の構成例を示すブロック図であり、図
2,図3と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0112】この送水量計画支援装置11は、第2実施
形態のポンプ回転数演算部33と計画値判定部35とに
代えて、ポンプ回転数演算部43と計画値判定部45と
が設けられる他、第2の実施の形態と同様に構成されて
いる。
【0113】ポンプ回転数演算部43は、計画水位演算
部24に保存されている前回の計画水位を取り出しこの
値を用いてポンプ回転数を演算する。すなわちポンプ回
転数演算部43には、計画水位に対応するポンプ回転数
増分dvのテーブルが設けられており、取り出された前
回の計画水位と対応するポンプ回転数増分dvが用いら
れ、(6)式によりポンプ回転数が演算されるものであ
る。
【0114】このテーブルは、計画水位が上限値を越え
そうなときはポンプ回転数を下げるように、計画水位が
下限値を越えそうなときはポンプ回転数を上げるよう
に、また、計画水位が上下限値から離れているときには
ポンプ回転数を変更しないように設定されている。
【0115】計画値判定部45は、計画送水量及び計画
水位が制約条件を満たしているか判定し、満たしていな
かったら、ポンプ運転変更台数dnのみを任意の運転台
数に設定する他、第2の実施形態の計画値判定部35と
同様に構成されている。
【0116】以上のように構成された本発明の実施の形
態に係る送水量計画支援装置は、ポンプ回転数の変更が
前回演算された計画水位をもとにポンプ回転数演算部4
3に予め設定されたテーブルにより決定される他、第2
の実施の形態の場合と同様に動作する。
【0117】上述したように、本発明の実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、第2の実施形態と同様に構成
される他、ポンプ回転数を前回の計画水位から決めるよ
うにしたので、上記実施の形態の場合と同様な効果を奏
することができる他、高速に計画を立てることができ
る。
【0118】(発明の第4の実施の形態)第2及び第3
の実施形態においては、ポンプ運転台数及び回転数に基
づき、送水量演算部34にて計画送水量を演算している
が、本実施形態ではポンプ回転数に対応する送水量を予
め登録しておき、より一層高速に計画作成処理を実現で
きる送水量計画支援装置について説明する。
【0119】図5は本発明の第4の実施の形態に係る送
水量計画支援装置の構成例を示すブロック図であり、図
2,図3及び図4と同一部分には同一符号を付して説明
を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0120】この送水量計画支援装置11は、第3実施
形態の計画時刻演算部31とポンプ回転数演算部43及
び送水量演算部34とに代えて計画時刻演算部52と計
画送水量選択部53とが設けられ、さらにポンプ送水量
設定部51が設けられる他、第3の実施の形態と同様に
構成されている。
【0121】ポンプ送水量設定部51は、入力装置13
からの入力設定により予め送水ポンプの使用送水量を設
定する。すなわち各ポンプの送水能力及びポンプ運転台
数により決まる送水能力を考慮し、ポンプ運転台数と計
画水位とを与えたときの対応する各送水量を設定する。
また、この設定は、計画水位を与えたとき、複数種類の
ポンプ運転台数に対応して各送水量が選択できる形でも
よい。
【0122】例えば、「計画水位が高く、ポンプ運転台
数が1台の時は、流量はA[m3/h]とする」、「計
画水位が低く、ポンプ運転台数が2台の時は、流量はB
[m3/h]とする」等である。上記の様な設定により
ポンプ運転台数と計画水位に対して段階的に計画送水量
が選択できるようなテーブルを作成する。
【0123】計画時刻演算部52は、計画送水量を設定
するために使用する当初のポンプ運転変更台数dnのみ
を0[台]と設定する他、第3の実施形態の計画時刻演
算部31と同様に構成されている。
【0124】計画送水量選択部53は、計画時刻演算部
52もしくは計画値判定部45にて指定されるポンプ運
転変更台数dnに基づき(5)式により演算されるポン
プ運転台数を算出し、さらに、計画水位演算部24から
取り出した前回の計画水位とに基づきテーブルから計画
送水量を選択する。
【0125】すなわち、計画送水量選択部53には、ポ
ンプ送水量設定部51において作成された上記テーブ
ル、つまりポンプ運転台数と計画水位に対して段階的に
計画送水量が選択できるテーブルが格納されている。
【0126】なお、このテーブルは、例えば、計画水位
が上限値を越えそうなときは計画送水量を減らすことと
なるように、計画水位が下限値を越えそうなときは計画
送水量を増やすこととなるように設定されている。
【0127】以上のように構成された本発明の実施の形
態に係る送水量計画支援装置は、計画送水量がポンプ運
転台数及び前回演算された計画水位をもとに、ポンプ送
水量設定部51で設定され計画送水量選択部53に格納
されたテーブルにより選択される他、第3の実施の形態
の場合と同様に動作する。
【0128】上述したように、本発明の実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、ポンプ送水量設定部51及び
計画送水量選択部53を設け、ポンプ運転台数及び前回
の計画水位をもとに、計画送水量がテーブルにより選択
されるようにしたので、上記実施の形態の場合と同様な
効果を奏することができる他、より一層高速に計画を立
てることができる。
【0129】(発明の第5の実施の形態)第1〜第4の
実施の形態で説明した送水量計画支援装置は、従来技術
と同様に各ステージ毎に計画送水量を確定させて順次ス
テージを進める方式により、全ステージの計画を立てて
いたが、本実施形態の送水量計画支援装置では、適切な
計画が得られないときには全ステージの計画を見直す手
段を設けたものである。
【0130】図6は本発明の第5の実施の形態に係る送
水量計画支援装置の構成例を示すブロック図であり、図
2と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここ
では異なる部分についてのみ述べる。
【0131】この送水量計画支援装置11は、水位判定
部61と修正時刻演算部62とが設けられた他、第1の
実施の形態の場合と同様に構成されている。
【0132】水位判定部61は、計画地判定部25によ
り制約条件を満たしたと判定された計画について、計画
水位が予め設定された時刻に予め設定された設定水位に
なっているか判定し、設定水位になっていれば全時刻計
画終了判定部26にその旨通知する。
【0133】また、水位判定部61は、操作員が任意設
定した時刻に計画時刻がなっていたら、計画水位演算部
24で演算された計画水位と上記予め設定された設定水
位とを比較し、設定値の許容範囲±β[m]以内に入っ
ていなければ、計画送水量増分dqinとして任意の設
定流量α[m3/h]もしくは−α[m3/h]を設定
し、修正時刻演算部62にその結果を送出する。
【0134】修正時刻演算部62は、計画水位を任意の
水位に合わせるために修正する時刻を演算する。
【0135】すなわち、修正時刻演算部62は、計画水
位を設定水位に合わせるために計画送水量を修正すべき
計画時刻を演算する。まず、現在の計画時刻の計画送水
量を変更するため、計画時刻を現在の値として計画送水
量演算部22に戻す。この再演算の結果、新たな計画水
位が設定水位近傍を通らなかったら、計画時刻を前時
刻,すなわち全ステージの計画時刻にまで戻し、再び計
画送水量演算部22から再演算する。
【0136】修正時刻演算部62は、計画送水量演算部
22からの再演算により計画水位が設定水位近傍を通
り、水位判定部61から全時刻計画終了判定部26にそ
の旨通知されるまで、この計画時刻の再演算,すなわち
全ステージへの戻し操作を繰り返す。
【0137】以上のように構成された本発明の実施の形
態に係る送水量計画支援装置は、水位判定部61と修正
時刻演算部62による水位判定及び修正の処理を除く
他、第1の実施の形態の場合と同様に動作する。
【0138】また、水位判定部61と修正時刻演算部6
2による水位判定及び修正の処理による計画作成につい
て図7を用いて説明する。
【0139】図7は本実施の形態の送水量計画支援装置
による計画作成動作を説明する図である。
【0140】同図(a)には、各ステージにおける計画
送水量が示され、同図(b)には、各ステージにおける
水位の変化が示されている。
【0141】ここで、まず、設定水位として、図7
(b)に示すように計画時刻4時間目に設定水位aが設
定されている場合を考える。
【0142】このとき、計画送水量は、図7(a)に太
線で示すように、ステージ1、ステージ2では変更され
ず、計画時刻3時間目すなわちステージ3にて流量が増
やされ、さらにステージ4においてもステージ3時の流
量で推移する。
【0143】その結果、計画水位は、図7(b)の太線
で示すように推移する。これでは計画水位を計画時刻4
時間目に設定水位aと一致させることができない。
【0144】そこで、水位判定部61は、送水量を増や
し、修正時刻演算部62は、まず、ステージ4にて計画
水位の再演算を実行させる。
【0145】この結果、計画水位はステージ4にて破線
S4aのように推移し、計画時刻4時間目にて設定水位
aを満たすこととなる。
【0146】次に、同様な条件で、図7(b)に示すよ
うにが設定されている場合を考える。
【0147】まず、図7(b)に示す太線のように計画
水位が推移するところまでは上記場合と同様である。
【0148】次に、上記場合と同様にステージ4にて計
画水位の再演算が実行されるが、その結果である破線S
4aでは、計画時刻4時間目に設定水位bを通すことが
できない。
【0149】そこで、修正時刻演算部62は、送水量を
増やした計画水位の再演算をステージ3に戻して実行さ
せることなる。
【0150】図7(b)には、特に図示していないが、
この場合、送水量を増やした計画水位の再演算をステー
ジ3、ステージ4と実行しても計画時刻4時間目に設定
水位bを通すことができなかったとする。
【0151】この場合、水位判定部61は、さらに送水
量を増やそうとするが、破線S3に示すように、ステー
ジ3ではこれ以上送水量を増やすことができないとする
と、修正時刻演算部62は、さらに、計画時刻をステー
ジ2のところまで戻して、送水量を増やした計画水位の
再演算を実行させる。
【0152】さらに、水位判定部61及び修正時刻演算
部62は、上記動作と同様にしてステージ3でも流量を
増やし、結局のところ、各ステージにおける計画送水量
は図7(a)で示す実線S2s,S3s,S4sと推移
する。
【0153】したがって、計画水位はステージ4にて破
線S2b,S3b,S4bのように推移し、計画時刻4
時間目にて設定水位bの許容範囲を満たすこととなる。
【0154】つまり、この場合は、試行錯誤しながらも
ステージ2からの計画を立て直し、設定条件を満足させ
たものである。
【0155】上述したように、本発明の実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、第1の実施の形態の場合と同
様に構成される他、水位判定部61及び修正時刻演算部
62を設け、計画水位が設定水位になっているかを判定
し、同ステージでの計画送水量変更では、計画水位が設
定水位にできないときには、計画を作成するステージを
前のステージまで戻すようにしたので、上記実施の形態
の場合と同様な効果を奏することができる他、計画水位
が任意の時刻に任意の水位を通る様な計画を作成するこ
とができる。
【0156】(発明の第6の実施の形態)本実施形態の
送水量計画支援装置は、第2の実施の形態と第5の実施
の形態の送水量計画支援装置を組み合わせたものであ
る。
【0157】図8は本発明の第6の実施の形態に係る送
水量計画支援装置の構成例を示すブロック図であり、図
3及び図6と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0158】この送水量計画支援装置11は、第5の実
施の形態の場合と同様に構成された水位判定部61及び
修正時刻演算部62が設けられた他、第2の実施の形態
の場合と同様に構成されている。
【0159】以上のように構成された本発明の実施の形
態に係る送水量計画支援装置は、水位判定部61と修正
時刻演算部62による水位判定及び修正の処理について
は第5の実施形態の場合と同様に動作する他、第2の実
施の形態の場合と同様に動作する。
【0160】上述したように、本発明の実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、第2の実施の形態の場合と同
様に構成される他、第5の実施の形態と同様な水位判定
部61及び修正時刻演算部62を設けたので、第2の実
施の形態と同様な効果を奏する他、計画水位が任意の時
刻に任意の水位を通る様な計画を作成することができ
る。
【0161】(発明の第7の実施の形態)本実施形態の
送水量計画支援装置は、第3の実施の形態と第5の実施
の形態の送水量計画支援装置を組み合わせたものであ
る。
【0162】図9は本発明の第7の実施の形態に係る送
水量計画支援装置の構成例を示すブロック図であり、図
4及び図6と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0163】この送水量計画支援装置11は、第5の実
施の形態の場合と同様に構成された水位判定部61及び
修正時刻演算部62が設けられた他、第3の実施の形態
の場合と同様に構成されている。
【0164】以上のように構成された本発明の実施の形
態に係る送水量計画支援装置は、水位判定部61と修正
時刻演算部62による水位判定及び修正の処理について
は第5の実施形態の場合と同様に動作する他、第3の実
施の形態の場合と同様に動作する。
【0165】上述したように、本発明の実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、第3の実施の形態の場合と同
様に構成される他、第5の実施の形態と同様な水位判定
部61及び修正時刻演算部62を設けたので、第3の実
施の形態と同様な効果を奏する他、計画水位が任意の時
刻に任意の水位を通る様な計画を作成することができ
る。
【0166】(発明の第8の実施の形態)本実施形態の
送水量計画支援装置は、第4の実施の形態と第5の実施
の形態の送水量計画支援装置を組み合わせたものであ
る。
【0167】図10は本発明の第8の実施の形態に係る
送水量計画支援装置の構成例を示すブロック図であり、
図5及び図6と同一部分には同一符号を付して説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0168】この送水量計画支援装置11は、第5の実
施の形態の場合と同様に構成された水位判定部61及び
修正時刻演算部62が設けられた他、第4の実施の形態
の場合と同様に構成されている。
【0169】以上のように構成された本発明の実施の形
態に係る送水量計画支援装置は、水位判定部61と修正
時刻演算部62による水位判定及び修正の処理について
は第5の実施形態の場合と同様に動作する他、第4の実
施の形態の場合と同様に動作する。
【0170】上述したように、本発明の実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、第4の実施の形態の場合と同
様に構成される他、第5の実施の形態と同様な水位判定
部61及び修正時刻演算部62を設けたので、第4の実
施の形態と同様な効果を奏する他、計画水位が任意の時
刻に任意の水位を通る様な計画を作成することができ
る。
【0171】(発明の第9の実施の形態)本実施の形態
は、第1〜第8の実施形態の送水量計画支援装置何れか
を用いて計画を作成した計画を実際の送水実行中に修正
することが可能な送水量計画支援装置及び当該送水量計
画支援装置を含む送水制御システムについて説明する。
【0172】図11は本発明の第9の実施の形態に係る
送水制御システムの構成例を示すブロック図であり、図
1と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここ
では異なる部分についてのみ述べる。
【0173】この送水制御システム10は、第1〜第8
の実施形態の送水量計画支援装置の何れかからなる送水
量計画作成部11と、ポンプ運転装置である計画実行部
12と、実績配水量判定部15と、予測配水量修正部1
6とによって構成されている。なお、本実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、送水量計画作成部11と、実
績配水量判定部15と、予測配水量修正部16とによっ
て構成されている。
【0174】実績配水量判定部15は、実績配水量と計
画配水量の乖離状態により、再計画を行うか否かを判断
する。実績配水量判定部15では、実際の上水の需要量
である実績配水量と当初の予測配水量3との累積誤差を
(7)式で演算する。この累積誤差の大きさによりデー
タベースDB内の予測配水量3を修正するか判定する。
すなわち、累積誤差が±α[m3]だったら、予測配水
量3を修正し、そうでなければ、修正しないよう判定
し、その結果を予測配水量修正部16及び計画実行部1
2に通知する。
【0175】
【数1】
【0176】ここで、 errq:累積誤差[m3] realqout(t) :時刻tの実績配水量[m3/
h] qout(t) :時刻tの予測配水量[m3/h] realt:現在の時刻[h] 予測配水量修正部16は、予測配水量3を実績配水量を
考慮して修正する。予測配水量修正部16では、(8)
式を用いて送水量計画作成部11内のデータベースDB
の予測配水量3を修正するとともに、計画作成の再実行
をする旨を送水量計画作成部11に通知する。
【0177】
【数2】
【0178】qout′(t) :時刻tの修正した予測配
水量[m3/h] 以上のように構成された本発明の実施の形態に係る送水
制御システムの動作について説明する。
【0179】まず、第1〜第8の実施形態の送水量計画
支援装置何れかからなる送水量計画作成部11にて送水
計画が立てられ、計画実行部12よりポンプ制御出力が
出力され、ポンプが運転される。
【0180】しかしながら、計画は予測配水量3をもと
に作成されたものであり、予測配水量は、需要者による
給水所5からの配水による実際の配水量である実績配水
量とはかならずしも一致しない。したがって、予測配水
量と実績配水量が違ってくると、実際の水位が計画水位
と乖離してくることとなる。
【0181】そこで、まず給水所5にて実績配水量が測
定され、その値が実績配水量判定部15に入力される。
【0182】実績配水量判定部15により、実績配水量
と予め予測されていた予測配水量が比較との累積誤差を
(7)式で演算され、データベースDB内の予測配水量
3を修正するかが判定される。
【0183】予測配水量を変更しない場合には、その旨
計画実行部12に通知され、計画実行が継続される。
【0184】一方、予測配水量を変更する場合には、予
測配水量修正部16にて修正された予測配水量が演算さ
れ送水量計画作成部11に入力されるとともに、再計画
するように通知される。
【0185】そして、送水量計画作成部11により、修
正した予測配水量を用いて、再度、送水計画が制約条件
を満たすように立て直され、その結果が計画実行部12
に出力される。
【0186】計画実行部12は、新たな計画を用いてポ
ンプを運転し、実績配水量に対応させた計画を実行す
る。これにより、給水所5における水位が上下限値を越
えないように維持されることとなる。
【0187】上述したように、本発明の実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、上記第1〜第8の実施形態の
送水量計画支援装置の何れかと同様な送水量計画作成部
11と実績配水量判定部15と予測配水量修正部16と
を備えたので、給水所5における実績配水量値と計画値
が乖離しているときには、予測配水量を修正して送水計
画を計画し直し、制約条件を満たすようにすることがで
きる。
【0188】また、本発明の実施の形態に係る送水制御
システムは、このような送水量計画支援装置とポンプ運
転装置を組み合わせたので、再計画を行うことで常に制
約条件を満たすようにポンプ運転を行うことができる。
【0189】(発明の第10の実施の形態)本実施の形
態は、第9の実施形態の送水制御システムにおいて、計
画値と実績値の乖離に伴う再計画実施の判断を給水所5
の実績水位を用いて行うものである。
【0190】図12は本発明の第10の実施の形態に係
る送水制御システムの構成例を示すブロック図であり、
図11と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0191】この送水制御システム10は、実績配水量
判定部15に代えて実績水位判定部17が設けられる
他、第9の実施の形態と同様に構成されている。なお、
本実施の形態に係る送水量計画支援装置は、送水量計画
作成部11と、実績水位判定部17と、予測配水量修正
部16とによって構成されている。
【0192】実績水位判定部17は、実績水位と計画水
位の乖離状態により、再計画を行うか否かを判断する。
具体的には、実績水位と計画水位と水位誤差を(9)式
で演算し、この水位誤差で予測配水量を修正するか判定
する。すなわち、水位誤差が±α[m]以上だったら、
予測配水量を修正し、そうでなければ、修正しないよう
判定し、その結果を予測配水量修正部16及び計画実行
部12に通知する。
【0193】 errh=realh(realt)−h(realt) …(9) ここで、 errh:水位誤差[m] realh(t) :時刻tの実績水位[m] h(t) :時刻tの計画水位[m] realt:現在の時刻[h] 以上のように構成された本発明の実施の形態に係る送水
制御システムは、再計画の判断基準として実績水位を用
いる他、第9の実施の形態と同様に動作する。上述した
ように、本発明の実施の形態に係る送水量計画支援装置
は、上記第1〜第8の実施形態の送水量計画支援装置の
何れかと同様な送水量計画作成部11と実績水位判定部
17と予測配水量修正部16とを備えたので、給水所5
における実績水位値と計画値が乖離しているときには、
予測配水量を修正して送水計画を計画し直し、制約条件
を満たすようにすることができる。
【0194】また、本発明の実施の形態に係る送水制御
システムは、このような送水量計画支援装置とポンプ運
転装置を組み合わせたので、再計画を行うことで常に制
約条件を満たすようにポンプ運転を行うことができる。
【0195】(発明の第11の実施の形態)本実施の形
態は、第10の実施形態の送水制御システムにおいて、
実績水位、計画送水量および予測配水量から数時間先ま
での水位を予測し、そのとき制約条件を満たしているか
否かで再計画を行うかどうか判断するものである。
【0196】図13は本発明の第11の実施の形態に係
る送水制御システムの構成例を示すブロック図であり、
図12と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0197】この送水制御システム10は、実績水位判
定部17に代えて実績水位予測判定部18が設けられる
他、第10の実施の形態と同様に構成されている。な
お、本実施の形態に係る送水量計画支援装置は、送水量
計画作成部11と、実績水位予測判定部18と、予測配
水量修正部16とによって構成されている。
【0198】実績水位予測判定部18は、実績水位、計
画送水量および予測配水量から数時間先までの実績水位
を予測し、その数時間先に制約条件を満たしているか否
かで予測配水量を修正するか否か、すなわち再計画を行
うかどうか判断する。この数時間先までの実績水位の予
測は、(8)式を用いて予測配水量を修正し、修正した
予測配水量、計画送水量及び現在の水位を用いて行う。
その水位は(3)式を用いて演算する。
【0199】実績水位予測判定部18は、再計画を行わ
ない場合には計画実行部12に通知し、再計画を行う場
合には予測配水量修正部16に通知を行う。
【0200】以上のように構成された本発明の実施の形
態に係る送水制御システムは、再計画の判断基準とし
て、実績水位を基にした数時間先の実績水位予測値を用
いる他、第10の実施の形態と同様に動作する。
【0201】上述したように、本発明の実施の形態に係
る送水量計画支援装置は、上記第1〜第8の実施形態の
送水量計画支援装置の何れかと同様な送水量計画作成部
11と実績水位予測判定部18と予測配水量修正部16
とを備えたので、給水所5における実績水位値に基づく
数時間先までの実績水位予測値と計画水位とが乖離して
いるときには、予測配水量を修正して送水計画を計画し
直し、制約条件を満たすようにすることができる。
【0202】また、本発明の実施の形態に係る送水制御
システムは、このような送水量計画支援装置とポンプ運
転装置を組み合わせたので、再計画を行うことで、より
安全かつ確実に常に制約条件を満たすようにポンプ運転
を行うことができる。
【0203】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、送
水量計画値にポンプが出せない流量を設定することのな
い送水量計画を計画できる送水量計画支援装置を提供す
ることができる。
【0204】また、本発明によれば、計画水位が任意の
時刻に任意の水位を通る様な計画を作成できる送水量計
画支援装置を提供することができる。
【0205】さらに、本発明によれば、計画値と実績値
が乖離してた場合でも、送水計画値を修正し、制約条件
を満たすように送水量計画を作成できる送水量計画支援
装置及び送水制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る送水量計画支援装置
を有する送水制御システムの構成例を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る送水量計画支
援装置の構成例を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る送水量計画支
援装置の構成例を示すブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る送水量計画支
援装置の構成例を示すブロック図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る送水量計画支
援装置の構成例を示すブロック図。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る送水量計画支
援装置の構成例を示すブロック図。
【図7】同実施の形態の送水量計画支援装置による計画
作成動作を説明する図。
【図8】本発明の第6の実施の形態に係る送水量計画支
援装置の構成例を示すブロック図。
【図9】本発明の第7の実施の形態に係る送水量計画支
援装置の構成例を示すブロック図。
【図10】本発明の第8の実施の形態に係る送水量計画
支援装置の構成例を示すブロック図。
【図11】本発明の第9の実施の形態に係る送水制御シ
ステムの構成例を示すブロック図。
【図12】本発明の第10の実施の形態に係る送水制御
システムの構成例を示すブロック図。
【図13】本発明の第11の実施の形態に係る送水制御
システムの構成例を示すブロック図。
【図14】浄水場から給水所への送水及び送水量計画作
成についての関係を示すシステムの全体図。
【図15】従来の送水量計画支援装置の処理を示すブロ
ック図。
【図16】従来の送水量計画支援装置による計画作成例
を示す図。
【符号の説明】
3…予測配水量 4…浄水場 5…給水所 6…ポンプ 10…送水制御システム 11…送水量計画支援装置 12…ポンプ運転装置 15…実績配水量判定部 16…予測配水量修正部 17…実績水位判定部 18…実績水位予測判定部 21…計画時刻演算部 22…計画送水量演算部 23…計画送水量修正部 24…計画水位演算部 25…計画値判定部 26…全時刻計画終了判定部 32…ポンプ運転台数演算部 33…ポンプ回転数演算部 51…ポンプ送水量設定部 53…計画送水量選択部 61…水位判定部 62…修正時刻演算部 DB…データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 郁雄 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄水場から給水所へ少なくとも一つの送
    水ポンプにて送水する送水計画の作成を支援する送水量
    計画支援装置において、 前記給水所での水位が上下限水位内に納まる制約条件に
    ついて、この制約条件を満たすか否かの判定を行う時点
    としての計画時刻を算出する計画時刻演算手段と、 前記計画時刻演算手段から得られた計画時刻間の送水量
    として計画送水量を所定の条件から算出する計画送水量
    演算手段と、 前記計画送水量演算手段で得られた計画送水量が前記所
    定の条件にあっては前記送水ポンプの送水能力を越える
    場合、前記送水ポンプの送水能力範囲内に収まるように
    前記計画送水量を修正する計画送水量修正手段と、 前記計画時刻で予測される前記水位としての計画水位を
    算出する手段であって、前記給水所における予め予測さ
    れた予測配水量,前記計画送水量修正手段で修正した計
    画送水量及び前回の計画時刻での計画水位に基づき、今
    回の計画時刻での計画水位を算出する計画水位演算手段
    と、 前記計画水位演算手段で得られた計画水位が前記制約条
    件を満たしているか否かを判定し、満たしていない場合
    には前記所定の条件を変更する計画値判定手段とを備え
    たことを特徴とする送水量計画支援装置。
  2. 【請求項2】 浄水場から給水所へ少なくとも一つの送
    水ポンプにて送水する送水計画の作成を支援する送水量
    計画支援装置において、 前記給水所での水位が上下限水位内に納まる制約条件に
    ついて、この制約条件を満たすか否かの判定を行う時点
    としての計画時刻を算出する計画時刻演算手段と、 前記計画時刻演算手段から得られた計画時刻間の送水ポ
    ンプ運転台数を所定の条件から算出するポンプ運転台数
    演算手段と、 前記計画時刻演算手段から得られた計画時刻間の送水ポ
    ンプ回転数を所定の条件から算出するポンプ回転数演算
    手段と、 前記ポンプ運転台数演算手段で得られたポンプ運転台数
    及び前記ポンプ回転数演算手段で得られたポンプ回転数
    から計画時刻間の送水量として計画送水量を算出する計
    画送水量演算手段と、 前記計画時刻で予測される前記水位としての計画水位を
    算出する手段であって、前記給水所における予め予測さ
    れた予測配水量,前記計画送水量算出手段で算出された
    計画送水量及び前回の計画時刻での計画水位に基づき、
    今回の計画時刻での計画水位を算出する計画水位演算手
    段と、 前記計画水位演算手段で得られた計画水位が前記制約条
    件を満たしているか否かを判定し、満たしていない場合
    には前記送水ポンプの能力範囲内で前記所定の条件を変
    更する計画値判定手段とを備えたことを特徴とする送水
    量計画支援装置。
  3. 【請求項3】 前記ポンプ回転数演算手段は、前記前回
    の計画時刻での計画水位に基づき、前記送水ポンプ回転
    数を算出することを特徴とする送水量計画支援装置。
  4. 【請求項4】 浄水場から給水所へ少なくとも一つの送
    水ポンプにて送水する送水計画の作成を支援する送水量
    計画支援装置において、 前記給水所での水位が上下限水位内に納まる制約条件に
    ついて、この制約条件を満たすか否かの判定を行う時点
    としての計画時刻を算出する計画時刻演算手段と、 前記計画時刻で予測される前記水位としての計画水位に
    対応する少なくとも一つのポンプ条件、及び各ポンプ条
    件に対応する前記計画時刻間の送水量としての計画送水
    量を、前記送水ポンプの送水能力の範囲内で設定するポ
    ンプ送水量設定手段と、 前記ポンプ条件の一部であるポンプ運転台数条件及び前
    回の計画時刻での計画水位より前記ポンプ条件を確定
    し、この確定されたポンプ条件に基づき、前記ポンプ送
    水量設定手段に設定された今回の計画送水量を選択する
    計画送水量選択手段と、 前記給水所における予め予測された予測配水量,選択さ
    れた前記計画送水量及び前回の計画時刻での計画水位に
    基づき、今回の計画時刻での計画水位を算出する計画水
    位演算手段と、 前記計画水位演算手段で得られた計画水位が前記制約条
    件を満たしているか否かを判定し、満たしていない場合
    には前記ポンプ運転台数条件を変更する計画値判定手段
    とを備えたことを特徴とする送水量計画支援装置。
  5. 【請求項5】 前記今回の計画時刻での計画水位が、予
    め設定された時刻に所定範囲の設定水位になるか否かを
    判定する水位判定手段と、 前記今回の計画時刻での計画水位が前記所定範囲の設定
    水位となっていないときには、前記計画値判定手段にお
    いて制約条件を満たしていない場合に変更すべき条件を
    変更する条件変更手段と、 前記条件変更手段で変更された条件で再計画される今回
    の計画水位が、前記設定水位とならないときには、前記
    計画時刻演算手段にて算出すべき計画時刻を前回の計画
    時刻に戻し、前回の計画送水量の算出からやり直す修正
    時刻演算手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至
    4のうち何れか1項記載の送水量計画支援装置。
  6. 【請求項6】 前記給水所における実際の配水量である
    実績配水量と前記予測配水量との累積誤差に基づき、前
    記送水計画の再計画を行うか否かを判定する実績配水量
    判定手段と、 前記実績配水量に基づき、前記再計画に用いる予測配水
    量を修正する予測配水量修正手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1乃至5のうち何れか1項記載の送水量計
    画支援装置。
  7. 【請求項7】 前記給水所における実際の水位である実
    績水位と前記計画水位との誤差に基づき、前記送水計画
    の再計画を行うか否かを判定する実績水位判定手段と、 前記給水所における実際の配水量である実績配水量に基
    づき、前記再計画に用いる予測配水量を修正する予測配
    水量修正手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至
    5のうち何れか1項記載の送水量計画支援装置。
  8. 【請求項8】 前記給水所における実際の水位である実
    績水位と前記計画送水量と前記予測配水量とに基づき、
    前記給水所における数時間先までの予測水位を算出し、
    この予測水位が前記制約条件を満たしているか否かによ
    り、前記送水計画の再計画を行うか否かを判定する実績
    水位予測判定手段と、 前記給水所における実際の配水量である実績配水量に基
    づき、前記再計画に用いる予測配水量を修正する予測配
    水量修正手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至
    5のうち何れか1項記載の送水量計画支援装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1乃至8のうち何れか1項記
    載の送水量計画支援装置と、 前記送水計画に基づき、前記少なくとも一つの送水ポン
    プに対し、その運転状態を制御する制御信号を出力する
    ポンプ運転手段とを備えたことを特徴とする送水制御シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 浄水場から給水所へ少なくとも一つの
    送水ポンプにて送水する送水計画の作成を支援する送水
    量計画支援装置において、 所定時刻間の送水量としての計画送水量を所定の条件か
    ら算出する計画送水量演算手段と、 前記計画送水量が前記所定の条件にあっては前記送水ポ
    ンプの送水能力を越える場合、前記送水能力の範囲内に
    収まるように前記計画送水量を修正する計画送水量修正
    手段とを備えたことを特徴とする送水量計画支援装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017082435A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 日本電気株式会社 水運用計画装置、水運用計画システム、水運用計画方法及びプログラム

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