JPH1053794A - 高濃度αースルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方 法 - Google Patents

高濃度αースルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方 法

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JPH1053794A
JPH1053794A JP22462496A JP22462496A JPH1053794A JP H1053794 A JPH1053794 A JP H1053794A JP 22462496 A JP22462496 A JP 22462496A JP 22462496 A JP22462496 A JP 22462496A JP H1053794 A JPH1053794 A JP H1053794A
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JP
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alkyl ester
acid alkyl
sulfofatty acid
concentration
neutralization
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Hiroshi Nishio
拓 西尾
Tetsuo Tano
哲雄 田野
Kazuo Nagaai
一雄 永合
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステルをアルカ
リで中和して高濃度αースルホ脂肪酸アルキルエステル
塩を製造する方法において、ジ塩の副生を抑制するこ
と。 【解決手段】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステルをア
ルカリで中和してその塩を製造する方法において、α−
スルホ脂肪酸アルキルエステルを、予めその中和反応生
成物の特定量と十分に混合後、アルカリ水溶液で中和し
て、高濃度αースルホ脂肪酸アルキルエステル塩を製造
する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、界面活性剤等に用
いられる高濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の
製造法に関し、更に詳しくは、α−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステルのアルカリによる中和工程において、αース
ルホ脂肪酸二アルカリ金属塩(以下、ジ塩という。)の
副生を抑えた中和方法に関する。
【0002】
【従来の技術】α−スルホ脂肪酸アルキルエステルをア
ルカリ水溶液を用いて中和する場合、 (i) 中和時にα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の
エステル結合が切断されて、水への溶解性及び洗浄力の
低いジ塩を副生する、(ii) 高濃度の中和物(α−スル
ホ脂肪酸アルキルエステル塩)スラリ−の粘度が特異的
な挙動を示すため、ある濃度においては得られる中和物
スラリ−の粘度が上昇し、ハンドリングが困難となる、
等の問題点があった。
【0003】そこで、このような問題点を解決するた
め、種々の中和方法が報告されている。
【0004】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩
のエステル結合の切断を避けるために、比較的低濃度の
アルカリ水溶液で中和を行い、中和後のスラリ−を加熱
するなどして、濃縮、高濃度化する方法 (特開昭51
−41675号公報)。
【0005】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステルを
14 アルコ−ルの存在下に苛性アルカリ水溶液で2
段階に中和して高濃度中和スラリ−を得る方法(特開昭
57−7462号公報)。
【0006】 所定量の低級アルコ−ルサルフェ−ト
を中和物スラリ−に含ませることにより、40〜65重
量%で低粘度にする方法(特開昭59−74195号公
報)。
【0007】 アルコキシド溶液で中和後、簡単な濃
縮操作で高濃度中和スラリ−を得る方法(特開平2−2
90842号公報)。
【0008】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩
の脂肪酸成分の炭素鎖長をC16〜C18に限定し、中和反
応開始時に粘度低下剤と水を加え、中和物濃度上昇と粘
度低下に伴い、徐々に粘度低下剤と水の添加を減少させ
ていく中和方式により高濃度中和スラリーを得る方法
(特開昭61ー118355号公報)。
【0009】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステルと
アルカリ性物質とを中和反応生成物に導入して、中和す
ることにより高濃度中和スラリーを得る方法(特表平5
ー506439号公報、特表平5ー507477号公
報、特開昭61ー118355号公報)。
【0010】しかしながら、の方法は、濃縮工程が必
要になり操作が複雑になるとともに、濃縮化には粘度上
昇によるハンドリング困難といった限界がある、の方
法は、ジ塩の副生抑制、高濃度化はかなり改善されたが、
アルコ−ルをかなりの量使用していることによる溶媒回
収工程が必要となり操作が複雑となる、の方法は、添
加剤による減粘化においては主成分の高濃度化には限界
がある、の方法は、アルコ−ルの除去工程が必要とな
り、操作が複雑となる、の方法は、添加剤が必要であ
り、その操作も複雑である、の方法は、添加剤及び濃
縮工程なしに直接中和可能であるが、ジ塩の副生抑制が
十分でなく、また高濃度中和による局部的な付着性ジ塩
の副生による中和装置への付着問題がある等、依然とし
て問題を抱えているのが現状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】α−スルホ脂肪酸アル
キルエステルを中和反応生成物の存在下にアルカリで中
和する方法は、高濃度のαースルホ脂肪酸アルキルエス
テル塩が得られるので工業的に好ましい方法であるが、
ジ塩の副生を抑制することが不十分であった。さらに、
中和反応に使用するミキサーや配管内壁にジ塩が付着
し、これが成長して、ミキサーの停止や配管の閉塞等が
起こるため長期運転が困難であるという問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、(i) α−スルホ脂
肪酸アルキルエステルを、予めその中和反応生成物の特
定量と混合後、アルカリ水溶液で中和すると、ジ塩の副
生を抑制できること、並びに(ii) 中和する前に、α−
スルホ脂肪酸アルキルエステルとその中和反応生成物と
を十分に混合すると、付着性のジ塩の生成を抑えること
が出来ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明は、α−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステルを、中和反応生成物の存在下にアルカリ
水溶液で中和することにより、α−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステル塩を製造する方法において、予め、α−スル
ホ脂肪酸アルキルエステルと、該酸とアルカリ水溶液と
の合計重量に対し重量比で5倍以上のその中和反応生成
物とを十分に混合し、次いで、得られた均一混合物をア
ルカリ剤で中和することを特徴とする高濃度α−スルホ
脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法である。
【0014】また、本発明は、 a)α−スルホ脂肪酸アルキルエステルをアルカリ水溶
液で連続的に中和する中和手段と、 b)該中和手段の上流に中和反応生成物を所定比率でリ
サイクルするリサイクル手段と、 c)該中和手段の上流に位置し、該α−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステルとリサイクル中和反応生成物とを十分に
混合する混合手段と、 d)該中和反応生成物のpHを測定する手段と、を具備
し、 e)該中和反応生成物のpH値が所定範囲に入るよう
に、該中和工程に供給する前記α−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステルとアルカリ水溶液の比率を制御することを特
徴とする高濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の
製造方法である。
【0015】本発明は、特に、α−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステルとその中和反応生成物との混合においては、
両者の粘度差が著しく大きいので(α−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステル約20〜30cp;中和物約50〜10
0cp)、配管内の自然混合だけでは均一に混合せず、
ミキサー等により両者を十分混合させる必要があり、こ
れによって付着性のジ塩の生成が全く無くなるという新
しい発見に基づいてなされたものである。
【0016】ところで、ジ塩についてであるが、通常、
副反応により生成するジ塩は、水溶液中に溶解している
が、付着性のジ塩は、ゲル状に析出した不溶性のもので
ある。
【0017】本発明により得られるα−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステル塩の濃度は、50〜80重量%である
が、本発明は、特に、60〜80重量%の高濃度のもの
を製造するのに適する。
【0018】以下、本発明について、更に詳細に説明す
る。
【0019】本発明に適用される脂肪酸アルキルエステ
ルは、一般式RCH2COOR′(式中、Rは炭素数8
〜22の直鎖または分岐のアルキル基を示し、R′は炭
素数1〜6の直鎖または分岐のアルキル基を示す。)で
表されるものであって、好ましくは、一般式においてR
の炭素数が12〜18で、R′の炭素数が1 〜3であ
る。またこの脂肪酸アルキルエステルは水素添加などに
より精製したものが好適であり、脂肪酸アルキルエステ
ルの沃素価が0.5以下、好ましくは0.3以下のものを
用いる。
【0020】脂肪酸アルキルエステルのスルホン化は、
次のようにして行われる。
【0021】脂肪酸アルキルエステルのスルホン化は、
スルホン化剤、例えば不活性ガスで希釈した無水硫酸を
脂肪酸エステルに対してモル比1.0〜2.0、好ましく
は1.0〜1.5、通常50〜100℃の温度で30〜1
00分行われる。スルホン化方法としては、薄膜式スル
ホン化方法、槽型スルホン化方法いずれもが採用でき
る。スルホン化物は熟成されてスルホン化が完結する。
この熟成は50〜100℃で5〜120分攪拌して行う
のが好ましい。
【0022】次に、エステル化工程について説明する。
【0023】熟成したスルホン化物のエステル化は、ア
ルコ−ルを添加して行うのがよい。アルコ−ル添加量
は、スルホン化物100重量部に対し、1〜5重量部で
あり、60〜90℃で10〜30分攪拌して行うのが好
ましい。このアルコ−ル添加量は、1重量部に満たない
とジ塩抑制の効果が十分でなく、5重量部を越えると得
られるα−スルホ脂肪酸アルキルエステルの純度低下の
原因となり、また、残存アルコ−ルを除去する工程が必
要となる。アルコ−ルとしては炭素数1〜4のものが用
いられる。このようにして得られたα−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステルは、そのまま、すなわち、高濃度を保っ
たまま、次の中和工程に付される。
【0024】最後に、中和工程について説明する。
【0025】本発明は、特に、この中和工程について特
徴を有する。
【0026】上記のエステル化工程で得たα−スルホ脂
肪酸アルキルエステルは、アルカリ水溶液で中和して、
その塩とする。
【0027】本発明では、この中和に際して、α−スル
ホ脂肪酸アルキルエステルとアルカリ水溶液を直接混合
中和せずに、予め、該酸を、酸とアルカリ水溶液の合計
重量に対して5倍以上、好ましくは5〜25倍、更に好
ましくは10〜20倍の中和反応生成物と十分に混合し
均一な混合物とした後に、高濃度のアルカリ水溶液によ
る中和を行う。
【0028】中和反応生成物としては、通常の中和反応
生成物でよいが、工業的には、通常の中和反応生成物の
存在下に反応を開始した後は、該反応生成物である中和
反応生成物の一部をリサイクルしたものを使用するのが
有利である。
【0029】本発明では、中和剤として、高濃度のアル
カリ水溶液を使用するので、高濃度のα−スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩を得ることができる。高濃度のアル
カリ水溶液としては、濃度15〜50重量%のアルカリ
水溶液を使用するのが好ましい。
【0030】α−スルホ脂肪酸アルキルエステルとその
中和反応生成物との混合は、スタテックミキサー、パイ
プラインミキサー、渦巻きポンプ等のミキサーを使用
し、均一な混合物が得られるまで十分に行うことが好ま
しい。
【0031】中和反応は、pH4〜9のpH値範囲で、
また、50〜105℃の温度範囲で、それぞれ行うこと
が好ましい。
【0032】また、中和反応は、パイプラインミキサー
等の連続混合装置を用い、アルカリ水溶液は、その供給
ノズルを中和ミキサ−のタ−ビン翼直近に設置すること
が好ましい。
【0033】中和反応の際、α−スルホ脂肪酸アルキル
エステルとその中和反応生成物との混合液及び苛性アル
カリ水溶液のミキサーへの供給速度は、両者がほぼ同速
度(平均流速:m/s)にすることが好ましい。
【0034】以上のように、本発明は、製造原料として
は、本来の原料、すなわち、α−スルホ脂肪酸アルキル
エステルと中和剤であるアルカリ水溶液及びその中和反
応生成物から成る成分のみを実質的に使用し、該中和反
応生成物の添加時期を工夫することにより、従来法のよ
うに、溶媒や粘度低下剤等の第3成分の添加回収工程や
低濃度アルカリ水溶液の使用による濃縮工程等は一切不
要である、それにもかかわらず、低粘度でジ塩の副生が
非常に少ない高純度、高濃度のα−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステル塩を得ることができたのは、全く意外な結果
である、このことは、取りも直さず、本発明の構成要件
の選択に意外性があったことを窺わせるものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により説明する。
【0036】
【実施例1〜9、比較例1〜3】C14:C16=2:8の
飽和脂肪酸メチルエステル(平均分子量=264)を薄
膜式スルホン化装置を用い常法にてスルホン化し、常法
にて熟成してα−スルホ脂肪酸メチルエステルであるス
ルホン化物を得、このスルホン化物100重量部に対し
2重量部のメタノ−ルを添加し、温度80℃で攪拌しな
がら20分間エステル化反応を行った。次いで、得られ
たエステル化後スルホン化物のα−スルホ脂肪酸メチル
エステルを図1に示した中和装置を用いて34%水酸化
ナトリウム水溶液で中和を行った。
【0037】中和に関する詳細な条件としては、中和開
始時において、図1に示した反応系内の中和ミキサ−に
約70重量%のα−スルホ脂肪酸メチルエステルのナト
リウム塩を導入しておき、α−スルホ脂肪酸メチルエス
テル7.5kg/hrと34%水酸化ナトリウム水溶液
2.9kg/hrを導入し、生成した中和反応生成物を
中和ミキサーからリサイクルポンプにより156kg/
hrの流量で取り出し、その一部を目的物として反応系
外に取り出すが、残部は反応系にリサイクルさせながら
中和反応を行った。ここでの導入順序としては、リサイ
クルされた中和反応生成物とα−スルホ脂肪酸メチルエ
ステルを渦巻きポンプで十分に混合し、次いでアルカリ
水溶液を中和ミキサ−に導入し、中和反応を行った。本
発明で規定された重量比は、リサイクルされる中和反応
生成物の量により調整した。
【0038】中和温度、設定pH、苛性濃度、重量比の
条件を変えて、実験を行った。得られた中和反応生成物
の性状及び中和ミキサ−のタ−ビン部分への付着結果を
表1に示した。
【0039】
【表1】 表1の結果から、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル
を、この酸と水酸化ナトリウム水溶液との合計重量の5
倍以上の中和反応生成物と十分に完全混合した後、高濃
度のアルカリ水溶液で中和すると、高品質の高濃度α−
スルホ脂肪酸アルキルエステル塩が得られることが分か
る。
【0040】
【実施例10〜11、比較例4】中和装置として、図1
の代わりに図2のものを使用する以外は、前記の実施例
と同様に行った。
【0041】ここでは、リサイクルされた中和反応生成
物とスルホン化物の混合状態が及ぼす中和反応への影響
を見るために、エステル化後スルホン化物のα−スルホ
脂肪酸メチルエステル導入口とアルカリ水溶液導入口と
の間にミキサー(スタテックミキサ−または渦巻きポン
プ)を使用した場合と使用しない場合について実験を行
った。ここで得られた中和反応生成物の性状(副生ジ塩
量、粘度等)及び中和ミキサ−のタ−ビン部分への付着
結果を表2に示した。
【0042】
【表2】 表2の結果から、中和時のジ塩副生及びジ塩の付着を抑
制するには、アルカリ水溶液で中和する前に、α−スル
ホ脂肪酸アルキルエステルとその中和反応生成物とを十
分に混合する必要があることが分かる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、次のような優れた効果を達成
することができた。
【0044】 エステル結合の切断によるジ塩の副生
が非常に少ないので、高純度の目的物が得られる。
【0045】 αースルホ脂肪酸アルキルエステルの
濃度を保ったまま、直接高濃度の中和剤でその中和を行
うので、高濃度の目的物を得ることができる。
【0046】 中和反応装置等へのジ塩の付着がない
から、長期運転が可能である。
【0047】 製造原料としては、本来の原料、すな
わち、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルと中和剤であ
るアルカリ水溶液及びその中和反応生成物の成分しか実
質的には使用していないので、従来法のように、溶媒や
粘度低下剤等の第3成分の添加回収工程や低濃度アルカ
リ水溶液の使用による濃縮工程等は一切不要であり、コ
スト面や安全性の点で優れている。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】及び
【図2】は、本発明の高濃度中和法の説明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】本発明は、特に、α−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステルとその中和反応生成物との混合においては、
両者の粘度差が著しく大きいので(α−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステル約20〜30cp;中和物約50〜10
0p)、配管内の自然混合だけでは均一に混合せず、ミ
キサー等により両者を十分混合させる必要があり、これ
によって付着性のジ塩の生成が全く無くなるという新し
い発見に基づいてなされたものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】脂肪酸アルキルエステルのスルホン化は、
スルホン化剤、例えば不活性ガスで希釈した無水硫酸を
脂肪酸アルキルエステルに対してモル比1.0〜2.
0、好ましくは1.0〜1.5、通常50〜100℃の
温度で30〜100分行われる。スルホン化方法として
は、薄膜式スルホン化方法、槽型スルホン化方法いずれ
もが採用できる。スルホン化物は熟成されてスルホン化
が完結する。この熟成は50〜100℃で5〜120分
攪拌して行うのが好ましい。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステルを、
    その中和反応生成物の存在下にアルカリ水溶液で中和す
    ることにより、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を
    製造する方法において、予め、α−スルホ脂肪酸アルキ
    ルエステルを、該酸とアルカリ水溶液との合計重量に対
    し重量比で5倍以上のその中和反応生成物と十分に混合
    し、次いで、得られた均一混合物を高濃度のアルカリ水
    溶液で中和することを特徴とする高濃度α−スルホ脂肪
    酸アルキルエステル塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステルが、
    脂肪酸エステルのスルホン化物を該スルホン化物の1〜
    5重量%のC1〜C4のアルコールの存在下にエステル化
    したものである請求項1記載の高濃度α−スルホ脂肪酸
    アルキルエステル塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 高濃度アルカリ水溶液が、濃度15〜5
    0重量%のアルカリ水溶液である請求項1又は請求項2
    記載の高濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の
    製造方法において、 a)α−スルホ脂肪酸アルキルエステルをアルカリ水溶
    液で連続的に中和する中和手段と、 b)該中和手段の上流に中和反応生成物を所定比率でリ
    サイクルするリサイクル手段と、 c)該中和手段の上流に位置し、該α−スルホ脂肪酸ア
    ルキルエステルとリサイクル中和反応生成物とを十分に
    混合する混合手段と、 d)該中和反応生成物のpHを測定する手段と、を具備
    し、 e)該中和反応生成物のpH値が所定範囲に入るよう
    に、該中和工程に供給する前記α−スルホ脂肪酸アルキ
    ルエステルとアルカリ水溶液の比率を制御することを特
    徴とする高濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 pH値の所定範囲が、pH4〜9である
    請求項4記載の高濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエステ
    ル塩の製造方法。
JP22462496A 1996-08-08 1996-08-08 高濃度αースルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方 法 Pending JPH1053794A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009507101A (ja) * 2005-09-01 2009-02-19 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 物質の処理方法

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