JPH1053788A - ディーゼルエンジン用潤滑油組成物 - Google Patents

ディーゼルエンジン用潤滑油組成物

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JPH1053788A
JPH1053788A JP21259796A JP21259796A JPH1053788A JP H1053788 A JPH1053788 A JP H1053788A JP 21259796 A JP21259796 A JP 21259796A JP 21259796 A JP21259796 A JP 21259796A JP H1053788 A JPH1053788 A JP H1053788A
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JP
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oil
lubricating oil
diesel engine
composition
component
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Application number
JP21259796A
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English (en)
Inventor
Keiichi Narita
恵一 成田
Tomomi Miyaji
智巳 宮地
Kazuo Kadokawa
一夫 角川
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出される浮遊粒子状物質(PM)を低
減でき、かつ省燃費特性に優れたディーゼルエンジン用
潤滑油組成物を提供する。 【解決手段】 (A)100℃における動粘度が1.5
〜7mm2 /sである鉱油及び/又は合成油、及び
(B)100℃における動粘度が8〜15mm2 /sで
ある鉱油/又は合成油からなる基油に、粘度指数向上剤
として、(C)数平均分子量が1000〜300000
のエチレン・α−オレフィン共重合体を配合してなるテ
ィーゼルエンジン用潤滑油組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディーゼルエンジン
用潤滑油組成物に関し、さらに詳しくは、浮遊粒子状物
質が低減され、かつ省燃費特性に優れたディーゼルエン
ジン用潤滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンから排出される窒素
酸化物(NOX ),浮遊粒子状物質(以下PMというこ
とがある)による環境汚染が問題となっている。また、
同時に排出されるCO2 による地球規模の温暖化現象も
問題となっている。PMは燃料中の硫黄分に起因する硫
酸塩,煤及び燃料と潤滑油の未燃分である可溶有機物質
(SOF)からなる。このうち、全PMに対する潤滑油
未燃分の割合は30〜40%といわれており、潤滑油そ
のものよりPMを低減させるには、潤滑油の未燃分を低
減させる必要がある。したがって、排出ガス低減のた
め、潤滑油に対して厳しい要求がある。PMに対して
は、潤滑油そのもので低減させること、CO2に対して
は、潤滑油による燃費低減により排出量を低減させるこ
とが要求されている。
【0003】しかし、潤滑油そのものによるPM低減と
燃費改善の両方を解決する対策は見出されていない。特
開昭63−309592号公報に低粘度基油と高粘度基
油の二種の基油からなる潤滑油基油組成物が開示されて
いるが、本願の比較例から明らかなように燃費が改善さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたもので、排出される浮遊粒子状物質(PM)
を低減でき、かつ省燃費特性に優れたディーゼルエンジ
ン用潤滑油組成物を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意研究を
重ねた結果、特定の二種類の基油に特定の粘度指数向上
剤を配合することにより本発明の目的を効果的に達成し
うることを見出し本発明を完成したものである。すなわ
ち、本発明は、(A)100℃における動粘度が1.5
〜7mm2 /sである鉱油及び/又は合成油、及び
(B)100℃における動粘度が8〜15mm2 /sで
ある鉱油及び/又は合成油からなる基油に、粘度指数向
上剤として、(C)数平均分子量が1000〜3000
00のエチレン・α−オレフィン共重合体を配合してな
るディーゼルエンジン用潤滑油組成物を提供するもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。先ず、本発明では(A)成分と(B)成
分の二種類の基油を用いる。(A)成分は、100℃に
おける動粘度が1.5〜7mm2 /sの鉱油及び/又は
合成油であり、好ましくは1.5〜4mm2 /sであ
る。
【0007】このような鉱油,合成油は各種のものがあ
り、用途などに応じて適宜選定すればよい。鉱油として
は、例えばパラフィン系鉱油,ナフテン系鉱油,中間基
系鉱油などが挙げられ、具体例としては、溶剤精製また
は水添精製による軽質ニュートラル油,中質ニュートラ
ル油,重質ニュートラル油,ブライトストックなどを挙
げることができる。
【0008】一方合成油としては、例えば、ポリα−オ
レフィン,α−オレフィンコポリマー,ポリブテン,ア
ルキルベンゼン,ポリオールエステル,二塩基酸エステ
ル,ポリオキシアルキレングリコール,ポリオキシアル
キレングリコールエステル,ポリオキシアルキレングリ
コールエーテル,シリコーンオイルなどを挙げることが
できる。合成油のなかでも、ポリα−オレフィン,ポリ
オールエステルが好ましい。
【0009】これらの基油は、それぞれ単独で、あるい
は二種以上を組み合わせて使用することができ、鉱油と
合成油を組み合わせて使用してもよい。(B)成分は、
100℃における動粘度が8〜15mm2 /sの鉱油及
び/又は合成油であり、好ましくは9〜12mm2 /s
である。鉱油,合成油については(A)成分の場合と同
様である。
【0010】本発明においては、(A)成分と(B)成
分を混合して、100℃における動粘度を4〜6mm2
/sに調整するのが好ましいが、その混合割合は、基油
全量(A+B)に対して、(A)成分が10〜90重量
%、(B)成分が10〜90重量%である。更に好まし
くは、(A)成分が25〜50重量%、(B)成分が5
0〜75重量%である。(A)成分が多すぎると潤滑油
消費量が増加し、(A)成分が少なすぎると粘度が増加
し、省燃費効果が低減する。
【0011】次に、本発明では粘度指数向上剤の(C)
成分として、数平均分子量が1000〜300000、
好ましくは2000〜300000のエチレン・α−オ
レフィン共重合体を用いる。ここで、数平均分子量が1
000未満のものであると粘度指数向上効果が乏しくな
り、一方300000を超えると剪断安定性が悪くなる
ため好ましくない。このエチレン・α−オレフィン共重
合体は、エチレン単位が15〜80モル%のエチレン
と、プロピレン,1−ブテン,1−デセンなどの炭素数
3〜20のα−オレフィンとの共重合体で、ランダム体
でもブロック体でもよい。該共重合体は潤滑油に対して
非分散型であるが、エチレン・α−オレフィン共重合体
をマレイン酸,N−ビニルピロリドン,N−ビニルイミ
ダゾール,グリシジルアクリレートなどでグラフト化し
た分散型のものも使用できる。上記(C)成分は、組成
物全量に対して、0.5〜10重量%で配合されるのが
好ましい。ここで(C)成分の配合量が0.5重量%未
満であると粘度指数向上効果が小さいため好ましくな
い。一方、10重量%を超えると低温時の粘度が高くな
り、実用性がなくなる。更に好ましくは、3〜8重量%
である。なお、本発明でいう組成物全量とは、基油と
(C)成分及びその他の添加剤をも含めた全量である。
【0012】本発明の組成物は基油に上記(A)〜
(C)成分を配合することにより得られるが、通常潤滑
油の物性向上のために、清浄分散剤,酸化防止剤,耐摩
耗剤などを適宜加えることもできる。このような添加剤
は様々なものがあるが、特に制限はなく従来から公知の
ものが広く使用される。例えば、清浄分散剤としては、
カルシウムスルホネート,マグネシウムスルホネート,
バリウムスルホネートなどの各種金属スルホネート;フ
ェネート;サリチレート;コハク酸イミド;酸アミド;
ベンジルアミン;コハク酸エステルなどを挙げることが
できる。
【0013】酸化防止剤としては、フェノール系化合
物,アミン系化合物,硫黄系化合物,リン系化合物など
を挙げることができる。次に、耐摩耗剤としては、Mo
DTP,MoDTCなどの有機モリブデン化合物;Zn
DTPなどの有機亜鉛化合物;アルキルメルカプチルボ
レートなどの有機ホウ素化合物;グラファイト,二硫化
モリブデン,硫化アンチモン,ホウ素化合物,ポリテト
ラフルオロエチレンなどの固体潤滑剤系耐摩耗剤などを
挙げることができる。以上の(C)以外の添加剤の全配
合量は、通常、組成物全量に対して8〜15重量%であ
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例1,2及び比較例1〜3 第1表の通り所定の基油を様々に配合し、さらに所定の
粘度指数向上剤(VII)を加えて潤滑油組成物を得
た。その潤滑油組成物について、下記に示す方法でPM
排出特性,省燃費特性の評価を行った。その結果を第1
表に示す。PM排出特性 供試エンジン:直噴式ディーゼルエンジン(直列4気
筒,3.6リットル) 試験条件:ディーゼル13モード 測定項目:全PM量 g/kWh省燃費特性 供試エンジン:渦流式ディーゼルエンジン(直列6気
筒,2.8リットル) 試験条件:エンジン回転数 2000rpm,潤滑油温
度 50℃ 測定項目:摩擦トルク Nm
【0015】
【表1】
【0016】*1 基油1:パラフィン系鉱油,動粘度
2mm2 /s(100℃) *2 基油2:α−オレフィン系合成油,動粘度2mm
2 /s(100℃) *3 基油3:パラフィン系鉱油,動粘度5mm2 /s
(100℃) *4 基油4:パラフィン系鉱油,動粘度10mm2
s(100℃) *5 基油5:パラフィン系鉱油,動粘度30mm2
s(100℃) *6 EPC1:エチレン・プロピレンランダム共重合
体(エチレン50モル%) 数平均分子量94000 *7 EPC2:エチレン・プロピレンランダム共重合
体(エチレン50モル%) 数平均分子量420000 *8 清浄分散剤:ZnDTP,スルホネートなどを含
む添加剤パッケージ
【0017】
【発明の効果】本発明のディーゼルエンジン用潤滑油組
成物は、排出される浮遊粒子状物質(PM)を低減で
き、かつ省燃費特性に優れたものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)100℃における動粘度が1.5
    〜7mm2 /sである鉱油及び/又は合成油、及び
    (B)100℃における動粘度が8〜15mm2/sで
    ある鉱油及び/又は合成油からなる基油に、粘度指数向
    上剤として、(C)数平均分子量が1000〜3000
    00のエチレン・α−オレフィン共重合体を配合してな
    るディーゼルエンジン用潤滑油組成物。
  2. 【請求項2】 (C)成分の配合量が、組成物全量に対
    して0.5〜10重量%である請求項1記載のディーゼ
    ルエンジン用潤滑油組成物。
JP21259796A 1996-08-12 1996-08-12 ディーゼルエンジン用潤滑油組成物 Pending JPH1053788A (ja)

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