JPH1053358A - 無動力源の給紙器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無動力源の給紙器の提供。 【解決手段】 スキャナの伝動機構の減速歯車と給紙器
の伝動機構の減速歯車間に噛み合う複数の中間歯車を設
け、スキャナの伝動機構が運転する時に、給紙器の伝動
機構を、余分の動力を必要としない状況の下で、同期に
運転させることを以て、以て紙を進入させ走査に供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は一種の無動力源の給
紙器に関し、走査作業の進行のために給紙器より紙を機
体内部に送り入れるための動力を必要としない給紙器に
関する。

【０００２】

【従来の技術】図４、５、６に示されるように、コンピ
ュータの周辺機器中のスキャナ機構は、スキャナの機体
内部にスキャナ伝動機構１を有しており、モータ１２に
より該スキャナ伝動機構１中の減速歯車の運転を駆動
し、機体内部に進入させた紙に対して走査を進行する。

【０００３】給紙に便利なように、一般にスキャナ上に
は給紙器が取り付けられており、紙を該給紙器に放置す
れば自動的に紙が一枚ずつスキャナ内に送り込まれる。

【０００４】周知の給紙器は、その本体内部に別に一つ
のモータを設置して紙を送る動力を提供する必要があ
り、このため、全体構造は比較的複雑となり、製造コス
トもそれにつれて高くなった。且つ給紙器の輸送速度と
スキャナの輸送速度も百パーセント組み合わせられ得
ず、送紙と走査速度に誤差が生じた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明では、一種の、
給紙器用の動力を別に提供せずとも駆動され得て、並び
にスキャナと同期に運転して送紙と走査の組み合わせを
さらに正確とする、一種の給紙器の構造を提供せんとす
る。

【０００６】ゆえに、本発明は、給紙器の伝動機構をス
キャナの伝動機構に連結して、給紙器を外設の動力源を
必要としないものとし、以て、その構造を簡易化し、生
産コストを下げられる、一種の、無動力源の給紙器を提
供することを主な課題としている。

【０００７】本発明は次に、スキャナの伝動機構を利用
して給紙器の伝動機構を駆動し、給紙器とスキャナが同
期運転を行えるようにし、以て、送紙と走査の動作をさ
らに正確となすことのできる、一種の無動力源の給紙器
を提供することを課題としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、スキ
ャナ伝動機構と給紙器伝動機構を包括し、該スキャナ伝
動機構と給紙器伝動機構はいずれも減速歯車系を備えて
おり、スキャナ伝動機構の減速歯車系と給紙器伝動機構
の減速歯車系間に複数の中間歯車が噛み合い、スキャナ
伝動機構の運転時に同期に給紙器伝動機構が駆動されて
紙をスキャナに挿入可能であることを特徴とする、無動
力源の給紙器としている。

【０００９】請求項２の発明は、請求項１の無動力源の
給紙器で、その中、中間歯車は二つ設けられていること
を特徴とする、無動力源の給紙器としている。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明は、スキャナの伝動機構の
減速歯車と給紙器の伝動機構の減速歯車間に噛み合う複
数の中間歯車を設け、スキャナの伝動機構が運転する時
に、給紙器の伝動機構を、余分の動力を必要としない状
況の下で、同期に運転させることを以て、以て紙を進入
させ走査に供する。

【００１１】

【実施例】図１に示されるように、本発明の無動力源の
給紙器は、本体内部に給紙器伝動機構２を備え、該給紙
器伝動機構２はスキャナのスキャナ伝動機構１に組み合
わされ得る。その中、該スキャナ伝動機構１の比較的望
ましい実施例では、本体内部にモータ１２が設けられ、
該モータ１２の原動軸に一つの原節歯車１２１が設けら
れ、別に一つの第１歯車１３が設けられ、該第１歯車１
３と同軸に第１小歯車１３１が設けられ、該第１小歯車
１３１が第２歯車１４に噛み合い、該第２歯車１４が同
時に二つの第３歯車１５に噛み合い、各第３歯車１５と
同軸に第３小歯車１５１が設けられ、これら二つの第３
小歯車１５１がそれぞれ二つの第４歯車１６に噛み合
い、各一つの第４歯車１６と同軸に原節挟紙輪１６１が
設けられ、各一つの原節挟紙輪１６１の輪面にそれぞれ
別に設置された二つの従節挟紙輪１７に接触し、該本体
内の適当な部分にスキャナセンサ１１が設けられ、該モ
ータ１２が起動時に、これら歯車よりなる減速歯車系が
原節挟紙輪１６１を回転させ、並びに原節挟紙輪１６１
と従節挟紙輪１７間の接触による摩擦力を利用して紙３
を挟み送る。

【００１２】該給紙器伝動機構２の比較的望ましい実施
例では、給紙器本体内に二つの相互に噛み合う中間歯車
２１が設けられ、並びにその中の一つの中間歯車２１が
第５歯車２２と噛み合い、該第５歯車２２と同軸に第５
小歯車２２１が設けられ、該第５小歯車２２１が第６歯
車２３と噛み合い、該第６歯車２３と同軸に送紙輪２３
１が設けられ、該送紙輪２３１の側辺に隣接して一つの
ガイド板２５と一つのセンサ２４が設けられている。そ
して、該給紙器伝動機構２の、その中の一つの中間歯車
２１がスキャナ伝動機構１の第４歯車１６に噛み合って
いる。これにより、センサ２４が紙３の進入を感知する
と、スキャナ伝動機構１のモータ１２が起動し、この
時、スキャナ伝動機構１の減速歯車系が運転させられる
ほかに、第４歯車１６が中間歯車２１を駆動して給紙器
伝動機構２の減速歯車系を運転させ、送紙輪２３１とガ
イド板２５が紙３を挟んで本体内部に送り込む（図１参
照）。紙３が内部に進入すると、スキャナセンサ１１が
紙３に対して走査を進行し（図２参照）、給紙器上に放
置された紙もまた不断に送り込まれる（図３参照）。

【００１３】

【発明の効果】上述の本発明の無動力源の給紙器は、ス
キャナの動力を給紙器の動力の来源としているため、給
紙器専用のモータを設置する必要がなく、ゆえにその機
構が簡易化され、生産コストを下げることができる。さ
らに、給紙器の伝動機構とスキャナの伝動機構間は中間
歯車のかみ合わせにより連結しているため、スキャナ伝
動機構と給紙器伝動機構間が同期に運転し、ゆえに同一
速度の下で送紙と走査が行われるため、非常に実用性を
有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の伝動機構の側面図であり、紙を給紙器
に送入する状況を示している。

【図２】本発明の伝動機構の側面図であり、紙がスキャ
ナのセンサを通過する状況を示している。

【図３】本発明の伝動機構の側面図であり、紙がスキャ
ナのセンサを通過し、且つもう一枚の紙が継続して給紙
器に送入される時の状況を示している。

【図４】周知のスキャナ伝動機構の側面図であり、紙が
送入される時の状況を示している。

【図５】周知のスキャナ伝動機構の側面図であり、紙が
スキャナのセンサを通過する時の状況を示している。

【図６】周知のスキャナ伝動機構の側面図であり、紙が
スキャナのセンサを通過した後、もう一枚の紙が継続し
て送入される時の状況を示している。

【符号の説明】

１・・・スキャナ伝動機構 １１・・・スキャナセンサ
１２・・・モータ １２１・・・原節歯車 １３・・・第１歯車 １３１・
・・第１小歯車 １４・・・第２歯車 １５・・・第３歯車 １５１・・
・第２小歯車 １６・・・第４歯車 １６１・・・原節挟紙輪 １７・
・・従節挟紙輪 ２・・・給紙器伝動機構 ２１・・・中間歯車 ２２・
・・第５歯車 ２２１・・・第５小歯車 ２３・・・第６歯車 ２３１
・・・送紙輪 ２４・・・センサ ２５・・・ガイド板 ３・・・紙

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スキャナ伝動機構と給紙器伝動機構を包
   括し、該スキャナ伝動機構と給紙器伝動機構はいずれも
   減速歯車系を備えており、スキャナ伝動機構の減速歯車
   系と給紙器伝動機構の減速歯車系間に複数の中間歯車が
   噛み合い、スキャナ伝動機構の運転時に同期に給紙器伝
   動機構が駆動されて紙をスキャナに挿入可能であること
   を特徴とする、無動力源の給紙器。
2. 【請求項２】 請求項１の無動力源の給紙器で、その
   中、中間歯車は二つ設けられていることを特徴とする、
   無動力源の給紙器。