JPH1053004A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH1053004A JPH1053004A JP8209996A JP20999696A JPH1053004A JP H1053004 A JPH1053004 A JP H1053004A JP 8209996 A JP8209996 A JP 8209996A JP 20999696 A JP20999696 A JP 20999696A JP H1053004 A JPH1053004 A JP H1053004A
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Abstract
なるタイヤのサイドウォールとの接着性にすぐれ、さら
にコードとの接着性にすぐれたカーカス用ゴム組成物を
提供すること。 【解決手段】 スチレン−ブタジエン共重合体とアクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体とからなるゴム成分か
らなるゴム組成物であって、該ゴム成分のアクリロニト
リル含有量が5〜20重量%であり、軟化剤をゴム組成
物100重量部に対して0〜10重量部含むゴム組成物
からなるカーカスを備えた、インナーライナーのないチ
ューブレス空気入りタイヤ。
Description
ないチューブレス空気入りタイヤに関する。
わりにタイヤの内面にインナーライナーというゴム層を
設けたチューブレスタイヤが普及している。該チューブ
レスタイヤのインナーライナーには、通常、空気透過性
の低いブチルゴムが用いられている。
ぐれているものの、タイヤの他の部材、とくにサイドウ
ォールなどのジエン系ゴムとの接着性に劣るという問題
があった。
が多くの部材からなっているため、従来からその製造工
程が多く、かつ複雑であるという問題があった。
をなくすことができれば、タイヤの製造工程を1つ減ら
して簡素化できるばかりでなく、タイヤの重量を減らす
ことによりその転がり抵抗を低下させることができ、さ
らに自動車の燃費の低減につながることに着目し、本発
明を完成するに至った。
明の目的は、本来インナーライナーが担っていた耐空気
透過性を備え、かつジエン系ゴムからなるサイドウォー
ルとの接着性にすぐれ、さらにコードとの接着性にも劣
らないカーカス用ゴム組成物を提供することにより、イ
ンナーライナーのないチューブレス空気入りタイヤをう
ることにある。
タジエン共重合体とアクリロニトリル−ブタジエン共重
合体とからなるゴム成分からなるゴム組成物であって、
該ゴム成分のアクリロニトリル含有量が5〜20重量%
であるゴム組成物からなるカーカスを備えた、インナー
ライナーのないチューブレス空気入りタイヤに関する。
対して10重量部以下の軟化剤を含むのが好ましい。
のないチューブレス空気入りタイヤのカーカスは、スチ
レン−ブタジエン共重合体とアクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体をゴム成分とするゴム組成物からなる。該
ゴム組成物においてゴム成分は5〜20重量%のアクリ
ロニトリル含有量をもつ。
合体は従来のものであればよく、市販のものとしてはた
とえば住友化学工業(株)製のSBR1500などを好
ましく用いることができる。
しても従来のものであればよく、市販のものとしてはた
とえば日本合成ゴム(株)製のN220S、N215S
L、N222LまたはN230S、日本ゼオン(株)製
のNIPOL、DN103またはDN306などを好ま
しく用いることができる。
リロニトリル−ブタジエン共重合体との配合割合として
は、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体の結合アク
リロニトリル量の割合によって異なるが、ブレンド後の
ゴム成分のアクリロニトリル含有量が、空気透過性とジ
エンゴムに対する接着強度とをバランスよくするという
点から5〜20重量%、空気透過性をより一層低くおさ
えるという点から好ましくは15〜20重量%となる配
合割合であればよい。
は、該ゴム組成物の硬度を下げて加工性をよくし、配合
剤の混合、分散を助けるという点から軟化剤を配合する
のが好ましい。
いられているものであればよく、たとえば、ミネラルオ
イルなどのプロセスオイル、DOP(ジ−(2−エチル
ヘキシル)フタレート)、TP90B(ジブトキシエト
キシエチルホルマール)、TP95(ジブトキシエトキ
シエチルアジペート)などの可塑剤などがあげられ、こ
れらを単独で、または任意に組合わせて用いることがで
きる。これらのうちでもジエンゴム(SBR)との親和
性、接着強度の向上という点からミネラルオイル、さら
にNBRとの親和性、耐空気透過性を低下させないとい
う点からDOP、TP90BまたはTP95を用いるの
が好ましい。
合するばあいの割合については、本発明のゴム組成物の
加工性をよくし、かつ接着力の低下がなく、空気透過性
を大きく上げない範囲であればよく、ゴム成分100重
量部に対して0〜10重量部、耐空気透過性を下げない
という点から好ましくは0〜5重量部であるのがよい。
イヤ用のゴム組成物に通常用いられる配合剤、たとえば
老化防止剤、亜鉛華、ステアリン酸、粘着付与剤、加硫
促進剤、イオウなどの加硫剤、カーボンブラック、シリ
カ、タルク、マイカ、クレー、炭酸カルシウムなどの充
填剤などを必要に応じて適宜配合してよい。
常の方法で調製することができるが、好ましくはバンバ
リーミキサーなどで混練りすることによって調製するの
が好ましい。
は、通常、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、スチー
ルまたはグラスファイバーなどからなるカーカスコード
を1つの面に平行に引きそろえるかテキスタイルの形と
して載置し、該面の両側からカーカス用ゴム組成物を圧
着してシート状に形成する。
ーカスの外側にジエン系ゴム組成物などからなるサイド
ウォールが設けられる。
レス空気入りタイヤは、インナーライナーを設けないほ
かは従来のチューブレス空気入りタイヤの製造法にした
がって製造することができる。
の実施例にて説明するが、本発明はこれらの実施例のみ
に限定されるものではない。
ヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)を
のぞくすべての配合物をバンバリーミキサー(設定温度
100℃)で4分間混練り後、ロールに移してイオウと
促進剤CZを混入して本発明におけるカーカス用ゴム組
成物A〜Kをえた。
ては住友化学工業(株)製のSBR1500(SB
R)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体としては
日本合成ゴム(株)製のN215SL(NBR1)(共
重合体中のアクリロニトリル含有量48重量%)、日本
合成ゴム(株)製のN220S(NBR2)(共重合体
中のアクリロニトリル含有量41重量%)、または日本
ゼオン(株)製のDN306(NBR3)(共重合体中
のアクリロニトリル含有量29重量%)、カーボンブラ
ックとしては三菱化学(株)製のダイアブラックH、ミ
ネラルオイルとしては出光興産(株)製のダイアナプロ
セスオイルPS−32を用いた。
条件および方法で比較ゴム組成物L〜Mをえた。
め、えられたゴム組成物A〜Kおよび比較ゴム組成物L
〜Nを、それぞれ油圧プレスを用いて加硫圧9.8MP
a(100kgf/cm2)、加硫温度150℃、加硫
時間40分間の条件で加硫成形し、ゴム成形物A〜Kお
よび比較ゴム成形物L〜Nをえた。
M D−1434−75Mの試験方法にしたがい、東洋
精機(株)製のガス透過率測定装置M−C1を用いて測
定した。結果を表3に示す。
の接着性を評価するため、まず前記ゴム組成物A〜Kお
よび比較ゴム組成物L〜Nからロールで2mm厚のシー
トを作り、これより厚さ2mm、幅80mm、長さ15
0mmのゴムシートA〜Nを切出した。また、天然ゴム
およびブタジエンゴムの、重量比が40:60のブレン
ド物(カーボンブラック45PHR、イオウ、加硫促進
剤を含む)からロールで2mm厚のシートを作り、これ
より前記ゴムシートと同じサイズのジエン系ゴムシート
を作製した。えられたゴムシートA〜Nの各々とジエン
系ゴム組成物からなるシートとからつぎの方法で剥離強
度測定用サンプルを作製し、その剥離強度(接着強度)
を測定した。剥離強度が高いほど加硫接着性にすぐれて
いる。
に、図1に示すようにゴムシート1とジエン系ゴムシー
ト2とを密着させ、界面で剥離が始まるようにマイラー
シート4と厚織5からなる挿入部材を挿入して、160
℃で30分間、9.8MPaのプレス圧で加硫接着し
た。なお、3はトップ反であって、剥離の際にゴムシー
トが切れてしまわないように補強するためのものであ
り、ポリエステル糸をゴムびきしたものを用いた。マイ
ラーシート4は、加硫時にゴムシート1とジエン系ゴム
シート2が全面で接着してしまわないようにするための
ものであり、180℃以下で溶融しないものであればよ
い。本発明ではポリエチレンテレフタレートからなるも
のを用いた。厚織5は接着界面での剥離をはじめるため
に挿入するものであり、本発明ではナイロン糸からなる
ものを用いた。
プルについて、50mm/minの速度で剥離させ、イ
ンテスコ社製の引張試験機を用いて剥離強度を測定し
た。結果を表3に示す。なお、接着強度が981N/2
5mm(100kgf/25mm)より高いばあい、前
記引張試験機のロードセルの関係上測定不能であるた
め、表3には「981超」と示した。接着強度が981
N/25mm以上であれば充分である。
および比較ゴム成形物L〜Nについて、JIS K63
01の試験方法にもとづいてその引張強度および破断伸
びを測定した。結果を表3に示す。
含有量が5重量%より少ないと空気透過性が35cm3
・cm/cm2・SEC・cmHgを超えてしまい、実
用的でない(比較ゴム組成物L)。ゴム成分中のアクリ
ルニトリル含有量が20重量%より多いばあいも、接着
強度が低下して実用的でない(比較ゴム組成物N)。ま
た、軟化剤としてのミネラルオイルの配合量が3および
0重量部のばあい、耐空気透過性がそれぞれ13.5お
よび11.0cm3・cm/cm2・SEC・cmHgと
なり好ましい。
との接着性を調べるために、表4に示す配合割合で実施
例1と同様の条件および方法でゴム組成物Pおよび比較
ゴム組成物Qをえた。
コード(3×0.17mm+7×0.20mm、ただし
スチールコードを構成する素線の表面はCu65%、Z
n35%の真鍮メッキが施されている)を1つの面に平
行に引きそろえ、その上面および下面の両側をゴム組成
物PまたはQでゴムびきし、スチールコード入りゴムシ
ートPおよびQ(厚さ0.7mm)をえた。
Qから、ロールを用いて厚さ3mmのゴムシートPおよ
びQを作製した。
ゴムシートと重ね、かつそのあいだに前記挿入部材を挿
入し、165℃で18分間、9.8MPaの圧力で加硫
接着して剥離強度測定用サンプルをえた。
件および方法で剥離試験を行なった。結果を表4に示
す。
ードとの接着性を調べるために、表5に示す配合割合で
実施例1と同様の条件および方法でゴム組成物Rおよび
比較ゴム組成物Sをえた。
テル糸(1670DTEX/2(直径0.66mm))
からなるテキスタイルコードをゴム組成物RまたはSで
ゴムびきし、テキスタイルコード入りゴムシートRおよ
びS(厚さ0.7mm)をえた。 えられた同じゴムシ
ート3枚を、内部のテキスタイルコードの向きが互いに
直角になるように重ね、かつ2枚目と3枚目のあいだに
前記挿入部材を挿入し、150℃で30分間、9.8M
Paの圧力で加硫接着して剥離強度測定用サンプルをえ
た。
件および方法で剥離試験を行なった。結果を表5に示
す。
は従来のゴム組成物に比べてスチールコードおよびテキ
スタイルコードとの接着性にすぐれている。
エン系ゴム組成物との接着性にすぐれ、さらにコードと
の接着性にも劣ることのないカーカス用ゴム組成物をう
ることができ、したがってインナーライナーのないチュ
ーブレス空気入りタイヤを提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 スチレン−ブタジエン共重合体とアクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体とからなるゴム成分か
らなるゴム組成物であって、該ゴム成分のアクリロニト
リル含有量が5〜20重量%であるゴム組成物からなる
カーカスを備えた、インナーライナーのないチューブレ
ス空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記ゴム組成物がゴム成分100重量部
に対して10重量部以下の軟化剤を含む請求項1記載の
インナーライナーのないチューブレス空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20999696A JP3618479B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 空気入りタイヤ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20999696A JP3618479B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20999696A Expired - Fee Related JP3618479B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3618479B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101425549B1 (ko) * | 2011-12-29 | 2014-08-04 | 한국타이어 주식회사 | 카카스 토핑고무 조성물 및 이를 이용하여 제조한 타이어 |
WO2016171019A1 (ja) * | 2015-04-21 | 2016-10-27 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
-
1996
- 1996-08-08 JP JP20999696A patent/JP3618479B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
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KR101425549B1 (ko) * | 2011-12-29 | 2014-08-04 | 한국타이어 주식회사 | 카카스 토핑고무 조성물 및 이를 이용하여 제조한 타이어 |
WO2016171019A1 (ja) * | 2015-04-21 | 2016-10-27 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2016204503A (ja) * | 2015-04-21 | 2016-12-08 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
EP3281978A4 (en) * | 2015-04-21 | 2019-01-23 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | RUBBER COMPOSITION AND AIR TIRES |
US10632788B2 (en) | 2015-04-21 | 2020-04-28 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition and pneumatic tire |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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