JPH1052953A - インクジェット印刷媒体を処理する適応的方法 - Google Patents
インクジェット印刷媒体を処理する適応的方法Info
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- JPH1052953A JPH1052953A JP9155866A JP15586697A JPH1052953A JP H1052953 A JPH1052953 A JP H1052953A JP 9155866 A JP9155866 A JP 9155866A JP 15586697 A JP15586697 A JP 15586697A JP H1052953 A JPH1052953 A JP H1052953A
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- media
- spacing
- motor
- printhead
- drive
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J25/00—Actions or mechanisms not otherwise provided for
- B41J25/304—Bodily-movable mechanisms for print heads or carriages movable towards or from paper surface
- B41J25/308—Bodily-movable mechanisms for print heads or carriages movable towards or from paper surface with print gap adjustment mechanisms
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Handling Of Sheets (AREA)
Abstract
媒体シートを正確に移動しかつそのシート上に印刷する
ためにインクジェット印刷媒体を処理する。 【解決手段】 駆動モータ(88)、印刷領域(25)
における媒体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を、プリン
トヘッド(54、56)と媒体支持部材(80)に支持
されたときの媒体との間で規定する媒体支持部材(8
0)、および間隔調節器(100)を準備するステッ
プ、モータ(88)を間隔調節器(100)を使用して
支持部材(80)に動作可能に結合するステップ(36
0)、および結合するステツプに続き、駆動間隔調節器
(100)によりモータ(88)を用いて媒体対プリン
トヘッド間隔(ΔZ)を選択的に調節するステップ(3
64)、を含む。
Description
し、更に詳細には、インクジェット印刷機構の印刷領域
で個々の媒体シートを正確に移動しかつそのシート上に
印刷するためにインクジェット印刷媒体を処理する方法
に関する。
を使用している、インクジェット印刷機構は、ここでは
一般に「インク」という液体着色剤の滴を発射する。各
ペンはそれを通してインク滴を発射する非常に小さいノ
ズルが形成されたプリントヘッドを備えている。画像を
印刷するには、プリントヘッドはページを横断して前後
に移動され、移動するにつれてインク滴を所要パターン
を成して発射する。プリントヘッド内部の特定のインク
放出機構は圧電式または熱式プリントヘッド技術のよう
な、当業者に既知の多様な異なる形態を取ることができ
る。たとえば、初期の2種の熱インク放出機構が、共に
本発明の譲受人、ヒューレット・パッカード会社に譲渡
されている米国特許第5,278,584号および第
4,683,481号に示されている。熱システムで
は、インク溝および蒸発室を備えた障壁層がノズルオリ
フィス板と基板層との間に設けられている。この基板層
は一般に、付勢されて蒸発室内部のインクを加熱する、
抵抗器のような、ヒータ要素の線形アレイを備えてい
る。加熱されると、付勢された抵抗器に関連するノズル
からインク小滴が放出される。プリントヘッドがページ
を横断して移動するにつれて抵抗器を選択的に付勢する
ことにより、インクはパターンを成して印刷媒体上に放
出されて所要画像(たとえば、絵、図表、またはテキス
ト)を形成する。
ために、一般的には「サービスステーション」機構がプ
リンタのシャーシ内に取り付けられ、プリントヘッドは
保守のためステーション上を移動され得るようになって
いる。保管のため、または非印刷期間中、サービスステ
ーションは普通、プリントヘッドのノズルを汚染物およ
び乾燥からシールするキャッピングシステムを備えてい
る。プリントヘッドを真空に引くポンプユニットに接続
することによるような、プライミングを容易にするため
の幾つかのキャップも設計されている。動作中、「スピ
ッティング」と言われるプロセスで多数のインク滴を各
ノズルを通して発射することによりプリントヘッドの詰
まりを定期的に取り除き、廃インクをサービスステーシ
ョンの「スピツーン(痰壷)」リザーバ部分に集める。
スピッティングの後、キャップ解除の際、または印刷中
に時々、大部分のサービスステーションはプリントヘッ
ド面を拭いてインク残滓の他に、プリントヘッドに集め
られていたペーパーダストまたは他の塵埃を除去するワ
イパーを備えている。
シート上の印刷領域を横断してシート上方を前後に走査
され、移動するにつれてペンがインク滴を発射する。プ
リントヘッドがシートを横断して移動する際に抵抗器を
選択的に付勢することにより、印刷媒体上にインクをパ
ターンを成して放出し、所要画像(たとえば、絵、図
表、またはテキスト)を形成する。ノズルは一般に一つ
以上の線形アレイを成して設置されている。二つ以上で
あれば、二つの線形アレイは普通、プリントヘッド上に
横並びに、互いに平行に、、かつ走査方向に垂直に設置
される。したがって、ノズルアレイの長さは印刷のスウ
ォースまたは帯を規定する。すなわち、プリントヘッド
が印刷領域にわたり一つの完全な横断を行なうにつれて
一つのアレイのすべてのノズルが連続して発射すれば、
インクの帯またはスウォースがシート上に現われること
になる。この帯の幅はペンの「スウォース幅」と言われ
ており、単一パスで付着し得るインクの最大パターンで
ある。ノズルアレイの長さの方向の媒体対プリントヘッ
ド間隔の変化により印刷品質に視覚的に許容し得る偏り
が生ずることがある。一貫して正確な媒体対プリントヘ
ッド間隔を常に達成するのを困難にする多様な種々の問
題が存在している。
ィングを速くすることになる、発明者により使用されて
いる技術用語があり、それは「紙対ペン間隔」であり、
しばしば「PPS」または「PPS間隔」と略称され
る。本発明者の英語では、「紙対ペン間隔」または「P
PS間隔」が一層技術的に明白な用語「媒体対プリント
ヘッド間隔」より発音しやすく、この理由で、「紙対ペ
ン間隔」または「PPS」をここでは使用する。試作品
の試験および開発中に、発明者は大量の媒体を使用する
ので、最も豊富で経済的な媒体、普通紙を使用する。事
実、速記用語「紙対ペン間隔」は用語の論理的選択であ
るが、ここで使用する限り、この用語は、特定の形式の
媒体を説明するに際して他に指定しない限り、種々な形
式のすべての媒体を包含するということを理解せねばな
らない。したがって、「紙対ペン間隔」(PPS)はイ
ンクジェット・カートリッジ・プリントヘッドと、普通
紙、カード用紙、織物、透明紙、箔、マイラー、などの
ような、どんな形式のものでもよい、媒体の印刷面との
間の間隔を規定する。主要事項を与えたので、正確なP
PSを維持する上で当技術で発生する問題説明を続け
る。
とって媒体をインクでずぶ濡れにし、当技術で「コック
ル」と言われている望ましくない効果を生ずる傾向があ
る。用語「コックル」は紙のような媒体が、濡れたイン
クが媒体の繊維をずぶ濡れにして膨張させるにつれて制
御不能に曲がり、または歪むという特性を指す。この歪
みすなわちコックルは媒体をプリントヘッドから遠くに
下向きに、またはプリントヘッドの方に上向きに制御不
能に曲げ、いずれの運動もPPS間隔を不必要に変化さ
せ、印刷品質を貧弱にする。その上、上向きの歪みは媒
体をプリントヘッドに実際に接触させるに極めて充分な
ことがあり、このためノズルが詰まるかまたは媒体上の
インクを擦って汚し画像を損傷することがある。
媒体の厚さの変化がある。たとえば、封筒、ポスター
紙、および織物は普通紙または透明紙より一般に媒体が
厚ければプリントヘッドから印刷面までの間隔が減少
し、コックルの場合のように、最悪の場合には、この間
隔の減少によりプリントヘッドが媒体と接触するに至
り、おそらくプリントヘッドまたは画像を損傷するであ
ろう。更に、これら種々な媒体の厚さは媒体のスタック
から最上部のシートをツマみ、それを印刷領域に正確に
送りこまなければならない自動給送システムを阻害す
る。
に適応させようとして、約12cm(4.5in.)よ
り狭い媒体を検出する幅センサを使用した。この狭い媒
体を検出すると、機械アームが媒体処理システムの入口
ポートを通常よりはるかに広い隙間になるように開き、
インクが封筒を汚さないようにした。残念ながら、想定
封筒は印刷されたていたが、媒体の幅が狭いという正に
そのためにユーザにより葉書の印刷が完全に無視され
た。したがって、葉書を印刷するときは、大きいPPS
間隔により印刷品質がひどく低下した。その上、葉書を
印刷するときこの隙間の機械的拡大にユーザが打ち勝つ
対策が存在しなかった。
の組み立て中に行なう調節以外に、PPS間隔を調節す
る能力がなかった。製造時調節は、その種々の公差が累
積し、公称間隔値の周りに大きな範囲の可変性を生ずる
に至る多数の部品に適応するのに必要である。初期の一
つの方法は螺旋カムの回転、および調節ねじを締めてカ
ムを所定位置に固定することを必要とした。残念なが
ら、製造中、たとえば、ダイアルインジケータ測定装置
または他の表示装置を読み取る際の人間の誤りから誤差
が生ずることがある。更に、調節ねじを締めるという行
為は構成要素部品に種々の機械的応力を生じた。その
他、調節カムおよび調節ねじに物理的に手を触れること
をプリンタの機械設計時に前もって準備しておかなけれ
ばならなかった。更に、この手による調節は、印刷機構
が部分的にのみ組み立てられたときに行なわれるので、
他の部品をプリンタ機構に追加すると間隔調節を歪める
可能性がある。製造中に発生するPPS間隔のこれら不
正確はすべてプリンタの寿命期間全体にわたり印刷品質
を低下させる可能性がある。
システムは他の多様な短所を抱えていた。多数のこれら
初期のシステムでは、媒体のシートをスタックからツマ
み、媒体を印刷領域を通じて送り、印刷隅シートを出力
トレイに置くための、多数の別々の部品が必要であっ
た。たとえば、初期の一つの装置は15〜17個の部品
が必要であり、これが印刷機構の全体の複雑さおよび、
部品自身の実際のコストに関してばかりでなく、その組
み立てに必要な労働時間に関しても、コストのかなりな
部分を占めていた。その他に、多数のこれら初期の媒体
処理システムはばね負荷部品を使用しており、これは印
刷中のある時点で部品を所定位置に戻すので、事実騒音
の多い動作となっていた。家庭およびオフィス環境での
顧客の大部分は静かなプリンタが欲しいので、戻しばね
からのこの騒音および初期装置における互いに衝突する
部品の関連騒音は望ましくなかった。
狭いことを意味している、より高い印刷品質への希望、
の他に種々の形式の媒体(たとえば、封筒、普通紙、カ
ード用紙、など)および種々の画像を処理する能力、を
与えて、使用中PPS間隔を自動的に調節することが望
ましい。このような自動調節は、特により少ない、より
静かな部品を有する媒体処理システムにより実施し得る
場合、製造を援助することにもなる。
シートおよび封筒ばかりでなく、垂れ幕状媒体のZ折り
ストリップをインクジェツト印刷機構の印刷領域にわた
り正確に移動させるために媒体を処理する適応的方法を
提供することである。
かりでなく、動作中も自動的に実施されて種々の形式の
媒体および画像の印刷ニーズに合わせることができる、
媒体対プリントヘッド間隔を調節する適応的方法を提供
することである。
を最適化し、かつユーザの介入を極小にして静かに動作
する、インクジェット印刷機構を動作させる経済的方法
を提供することである。
体に印刷するプリントヘッドを有するインクジェット印
刷機構を使用する印刷の適応的方法が、駆動モータおよ
び間隔調節器を準備するステップを含むものとして提供
されている。また準備するステップでは、媒体支持部材
が準備され、支持部材が、印刷領域においてプリントヘ
ッドと媒体支持部材に支持されるとき媒体との間で媒体
対プリントヘッド間隔を規定する。結合するステップ
で、モータが間隔調整器を使用して支持部材に動作可能
に結合される。結合するステップに続き、調節ステップ
で、媒体対プリントヘッド間隔が駆動間隔調整器により
モータを用いて選択的に調節される。
体に印刷するプリントヘッドを有するインクジェット印
刷機構の組み立て中に累積する製造公差の変化に適応す
る方法が提供される。方法はインクジェット印刷機構用
媒体処理システムを、各々が最大限界と最小限界との間
の範囲にある独自の寸法を有する複数の構成要素から組
み立てるステップを含んでいる。これら構成要素にはプ
リントヘッド、駆動モータ、間隔調節器、印刷領域にお
いてプリントヘッドと媒体支持部材に支持されるとき媒
体との間で媒体対プリントヘッド間隔を規定する媒体支
持部材が含まれる。組み立てると、システムは製造時媒
体対プリントヘッド間隔を備えている。測定するステッ
プで、製造時媒体対プリントヘッド間隔を測定し、比較
ステップで、媒体対プリントヘッド間隔の公称値と比較
してそれらの間の間隔差を決定する。決定するステップ
で、決定された間隔差に対応する、モータを駆動する量
を、たとえば、これらの値の相関を示すルックアップ・
テーブルを参照して決定する。結合するステップで、モ
ータを間隔調節器を使用して支持部材に動作可能に結合
する。結合ステップに続いて、調節ステップで、媒体対
プリントヘッド間隔を調節間隔に達する所定量について
駆動間隔調節器によりモータを用いて選択的に調節す
る。
で媒体に印刷するプリントヘッドを有するインクジェッ
ト印刷機構を使用して印刷する適応的方法が、駆動モー
タおよび間隔調節器を準備するステップを含むものとし
て提供されている。また準備するステップで、媒体支持
部材が準備され、支持部材が印刷領域においてプリント
ヘッドと支持部材により支持されたときの媒体との間で
媒体対プリントヘッド間隔を規定する。準備するステッ
プはまた、その中に公差調節値が記憶されている記憶部
分を有するコントローラを準備することも含んでいる。
選択するステップで、所要媒体対プリントヘッド間隔に
対応する、モータを駆動する量とともに、所要媒体対プ
リントヘッド間隔を選択する。加算ステップで、公差調
節値およびモータを駆動する所定量を共に加算して全モ
ータ駆動値に達する。結合するステップで、モータを間
隔調節器を使用して支持部材に動作可能に結合する。結
合ステツプに続いて、調節ステップで、媒体対プリント
ヘッド間隔を全モータ駆動値について駆動間隔調節器に
よりモータを用いて選択的に調節する。
された、ここではインクジェット・プリンタ20として
図示してある、インクジェット印刷機構の一実施例を示
す。この実施例は、商業で、オフィスで、家庭、または
他の環境でビジネスレポート、通信文、デスクトップバ
プリッシング、などの印刷に使用することができる。多
様なインクジェット印刷機構は、商業的に利用できる。
たとえば、本発明を具現し得る幾つかの印刷機構には、
二三を挙げれば、プロッタ、携帯型印刷装置、複写機、
カメラ、ビデオプリンタ、およびファクシミリ機があ
る。便宜上本発明の概念をインクジェット・プリンタ2
0の環境で例示する。
ことがあるが、一般的インクジェット・プリンタ20
は、一般にはプラスチック材料から作られた、ハウジン
グまたはケーシング外囲器24により囲まれた、シャー
シ22を備えている。印刷媒体のシートは本発明に従っ
て構成された適応印刷媒体処理システム26により印刷
領域25を通して送られる。印刷媒体は、紙、カード用
紙、透明紙、マイラー、などのような、どんな形式の適
切なシート材料でもよいが、便宜上、例示実施例を印刷
媒体として紙を使用して説明する。印刷媒体処理システ
ム26は印刷前の紙シートを貯蔵する送りトレイ28を
備えている。下に詳細に説明する一連のモータ駆動紙駆
動ローラ(図2〜図13)を、印刷のため印刷媒体をト
レイ28から印刷領域25に移動させるのに使用するこ
とができる。印刷後、シートは、印刷済みシートを受け
るように突出して示してある一対の後退可能な出力乾燥
翼部材30の上に降りる。翼30は新しく印刷されたシ
ートを、側方に後退して新しく印刷されたシートを出力
トレイ32に落とす前に、出力トレイ部分32でなお乾
燥中の、前に印刷されたシートの上に一時的に保持す
る。媒体処理システム26は、手紙、証券、A4紙、封
筒などを含む種々の大きさの印刷媒体に適応するため
の、滑り長さ調節レバー34、および封筒送りスロット
35のような、一連の調節機構を備えることができる。
ンピュータ(図示せず)のようなコンピュータであるホ
スト装置から指令を受ける、マイクロプロセッサ36と
して概略図示してある、プリンタ・コントローラをも備
えている。事実、プリンタ・コントローラの機能の多く
を、ホストコンピュータにより、プリンタの盤上の電子
回路により、またはそれらの間の相互作用により行なう
ことができる。ここに使用する限り、用語「プリンタ・
コントローラ36」は、ホストコンピュータ、プリン
タ、それらの間の中間装置により、またはそのような要
素の混合相互作用により行なわれても、これらの機能を
包含している。プリンタ・コントローラ36はケーシン
グ24の外側に設置されたキーパッド(図示せず)によ
り与えられるユーザ入力に応答して動作することもでき
る。コンピュータ・ホストに結合されたモニタを使用し
て、プリンタの状態またはホスト・コンピュータで実行
中の特定のプログラムのような、視覚情報ユーザに対し
て表示することができる。パーソナルコンピュータ、キ
ーボードまたはマウスのようなその入力装置、およびモ
ニタは当業者に周知である。
により支持されてインクジェット・キャリッジ40を、
案内ロッド38により規定される走査軸42に沿って印
刷領域25を横断して前後に移動させるように滑動可能
に支持している。一つの好適な形式のキャリッジ支持シ
ステムは、本発明の譲受人であるヒューレット・パッカ
ード会社に譲渡されている、米国特許第5,366,3
05号に図示されている。通常のキャリッジ推進システ
ムを使用して、キャリッジ位置信号をコントローラ36
に伝える位置フィードバック・システムを含むキャリッ
ジ40を駆動することができる。たとえば、キャリッジ
駆動歯車およびDCモータ組み立て体を結合し、プリン
タ・コントローラ36から受け取った制御信号に応答し
て動作するモータで、通常の手法でペン・キャリッジ4
0に固定されている無端ベルトを駆動することができ
る。キャリッジ位置フィードバック情報をプリンタ・コ
ントローラ36に供給するには、光学式エンコーダをキ
ャリッジ40に取り付けてキャリッジ走行の経路に沿っ
て延長するエンコーダ・ストリップを読み取ればよい。
内部に設けられている、全般に矢印44により指示され
た、サービス領域に案内ロッド38に沿って推進され
る。サービス領域44は、通常の種々のサービス機能を
提供できるサービスステーション45を収容している。
たとえば、サービスステーション枠46は、不活動期間
中プリントヘッドを封止するキャップを有する通常の、
または他の機構、ノズル・オリフィス板を清掃するワイ
パー、および不活動期間の後プリントヘッドをプライム
するプライマを保持できる。このようなキャップ、ワイ
パー、およびプライマは当業者に周知である。キャッ
プ、ワイパー、およびプライマ(使用していれば)を、
プリントヘッドと選択的に接触させるのに、モータ駆
動、またはキャリッジ40との噛み合いにより動作する
ことができる、移動または回転装置のような、多様な種
々の機構を使用できる。たとえば、適切な移動または浮
動橇形式のサービスステーション動作機構は、共に本発
明の譲受人であるヒューレット・パッカード会社に譲渡
されている米国特許第4,853,717号および第
5,155,497号に図示されている。回転形式のサ
ービス機構は、本発明の譲受人であるヒューレット・パ
ッカード会社が販売している、市場入手可能なDesk
Jet(登録商標)850および855Cカラー・イン
クジェット・プリンタである。図1にサービスステーシ
ョンのスピツーン部分48を、少なくとも部分的に、サ
ービスステーション枠46により形成されているものと
して図示してある。
インクカートリッジ50またはカラーインク・カートリ
ッジ52のような、インクジェット・カートリッジから
インクを受け取る。カートリッジ50および52も当業
者によりしばしば「ペン」と呼ばれる。図示したカラー
ペン52は3色ペンであるが、ある実施例では、一組の
個別単色ペンを使用している。カラーペン52に顔料系
インクを入れてよいが、例示の目的で、ペン52を、シ
アン、黄色、およびマゼンタのような、3色染料系イン
クが入っているとして説明する。黒インクペン50をこ
こでは顔料系インクが入っているものとして説明する。
ペン50に、パラフィン系インクの他、染料および顔料
の両特性を有する混成または複合インクのような、他の
形式のインクを使用し得ることが明らかである。
給品を貯蔵するリザーバを備えている。ペン50、52
はそれぞれプリントヘッド54、56を有し、その各々
が、当業者に周知の手法でそれを貫いて形成された複数
のノズルを有するオリフィス板を備えている。図示した
プリントヘッド54、56は熱式インクジェット・プリ
ントヘッドであるが、圧電式プリントヘッドのような他
の形式のプリントヘッドを使用することができる。プリ
ントヘッド54、56は一般に、ノズルと関連する複数
の抵抗器を有する基板層を備えている。所定の抵抗器に
付勢すると、ガスの泡が形成され、インクの小滴をノズ
ルから印刷領域25にある媒体上に放出する。プリント
ヘッド抵抗器は、通常の多芯ストリップ(図示せず)に
よりコントローラ36からプリントヘッド・キャリッジ
40に、キャリッジとペン50、52との間の通常の相
互接続を通って、プリントヘッド54、56に伝えられ
る動作可能化または発射命令制御信号に応答して選択的
に付勢される。
従って構成された適応媒体輸送システム60を示してお
り、このシステムは印刷媒体処理システム26の一部を
形成している。適応媒体輸送システム60は印刷媒体の
シートを送りトレイ28から引っ張り、それを印刷領域
に送り、印刷後シートを出力乾燥翼30の上に置く、図
1。適応システム60は、蝶番部材64によりシャーシ
22の前縁に沿って旋回する圧力板62を含む、シャー
シ22に取り付けられた幾つかの構成要素を備えてい
る。圧力板62の後縁は圧縮ばね部材65によりシャー
シ22から上方に片寄せられている。圧力板62とシャ
ーシ22との間に一つ以上の圧縮ばね65を使用できる
が、例示目的のためこのようなばね一つだけを図示して
ある。その上、圧力板62の後縁を上方にシャーシ22
から離れる方に押すのに板ばねまたは他の片寄せ装置を
使用できることが明らかである。
6および68がある。輸送システム60はシャーシ壁6
6と68との間で軸72により支持されている媒体前進
または駆動ローラシステム70を備えている。ローラシ
ステム70は好適には3個のエラストマ性駆動ローラま
たはタイヤ74、75、および76を備えている。駆動
タイヤの二つ75、76は印刷領域の一つの縁に沿って
封筒送りスロット35(図1)に隣接して共に群を成
し、業務サイズの封筒を送りスロットを通して印刷領域
25に一様に引き込む。
は、好適には軟ジュロ硬度エラストマで作られ、かつ直
径が駆動タイヤ74〜76よりわずかに小さいツマみタ
イヤ78をも備えている。駆動タイヤ74〜76および
ツマみタイヤ78を、駆動およびツマみの両タイヤ74
〜78について一つの好適なエラストマをエチレンプロ
ピレンジエンモノマ(EPDM)として、ゴムまたは当
業者に既知の同等の材料のような同じまたは異なる種類
のエラストマから作ることができる。駆動タイヤ74〜
76のジュロ硬度をすべてショアAスケールで測って、
45〜70の範囲から、または更に好適には55〜65
の範囲から、好適な公称値を60として、選択できる。
ツマみタイヤ78の軟ジュロ硬度を、すべてショアAス
ケールで測って、25〜45の範囲から、または更に好
適には30〜40の範囲から、好適な公称値を35とし
て、選択できる。軟ジュロ硬度ツマみタイヤ78を使用
すれば媒体とツマみタイヤ78との間に更に大きい摩擦
力を発生することができ、これら追加摩擦力を媒体を輸
送システム60に引き込むのに割り当てることができ
る。ツマみタイヤ78を封筒駆動ローラ75、76の間
に設置することにより、ツマみタイヤは紙シートを入力
トレイ28からツマむときだけではなく、スロットを通
して受け取った封筒をツマみかつ送るときにも役立つ。
げられ、駆動システムの軸72に平行に走っているのは
媒体支持部材またはピボット80である。ピボット80
には媒体支持前縁82があり、これはその高さを下に更
に説明する手法で、双頭矢Zで示したたように調節でき
る。ピボット80の左側から(図2に示すように)外側
に突出しているのは、ツマみカムフォロワ84、および
媒体間隔調節カムフォロワまたはPPS調節ピン86の
ような、2個のカムフォロワ部材である。
盤外側に取り付けられている。図2〜図6に示すよう
に、モータ88は駆動システムまたは機構90の一部を
形成している。駆動機構90は、すべて適応媒体輸送シ
ステム60の部分を形成している駆動ローラシステム7
0、圧力板62、および旋回媒体支持体80にパワーを
供給する。モータ88はピニオン歯車92を支持する出
力シャフト91を備えている。ピニオン歯車92は駆動
ローラ軸72に結合されているローラ歯車94に噛み合
ってそれを駆動する。中間または伝達歯車96も軸72
に結合されている。下に更に説明するように、伝達歯車
96をカム駆動歯車98に選択的に噛み合わせて両面カ
ム部材100のような適応間隔調節部材を駆動すること
ができる。カム支持体102がシャーシ22から上方に
突出してカム軸104を支持している。カム100およ
びカム歯車98は共に軸104に乗っている。
出、および紙対ペン(PPS)間隔調節部分中、カム1
00を駆動するように設計されている。図5に詳細に示
すように、カム歯車98はその周辺の大部分の周りに歯
105を有する大きい外側リムを備えている。隆起領域
106は実質上歯付き外側リム105と同心であり、そ
こから盤内に突出している。図5で見て、カム歯車98
およびカム100を最もよく図解するため、カム100
を、交互に長いダッシュと短いダッシュとによる破線で
示したように、シャフト104から取り外して図示して
ある。その上、カム100を、回曲した矢印108によ
り示したように、その動作時の位置から反時計方向に垂
直軸109の周りを回転している状態で、示してある。
便宜上、カム100を図5の残りの構成要素に対してほ
ぼ50〜60%だけ大きさを縮小して図示してあるが、
他のすべての図では一様な相対的割合で明瞭に示してあ
る。
部分112から外側に突出している一連のスプライン1
10を備えている。スリーブ112およびスプライン1
10はカム歯車98の内側に沿って形成された一連の溝
116を有する穴114に嵌まっている。スリーブ11
2には、軸104に沿って乗っている穴118がある。
圧縮ばね120がカム歯車98の隆起領域106の周り
にコイル状に巻かれ、一部がカム100の陸地部122
に対して乗っている。
ーシ壁66の内面に沿って設けられている。図5に示す
ように、ピン128のような一対のピボットピンがリブ
124および126から内側に突出してシフトレバー1
30を支持している。図3に示すように、カム歯車98
の盤外側に隆起円盤部分132があり、これはシフトレ
バー130の下部先端136により形成されるU形溝1
34の中に受けられている。図6はプリントヘッド・キ
ャリッジ40の一部により選択的に噛み合わされてレバ
ーを(図4に示すように)破線位置から実線位置まで移
動させるレバー130の上部138を示す。レバー13
0の上部および下部136、138は共面ではなく、代
わりに、たとえば、図6に示すような鈍角で共に接合さ
れている。したがって、レバーの上部138が図で左に
移動すると、レバー130は点128で旋回してレバー
の下部136をカム歯車98に対して押付ける。カム歯
車98をカム100の方に押すと、ばね120が圧縮さ
れ、歯105の幅全体が伝達歯車96の歯と完全に噛み
合う。キャリッジ40がレバー130から離れるように
移動して、たとえば、印刷またはプリントヘッド54、
56にサービスするにつれて、歯車96の歯と歯車10
5の歯との間の張力が、図6に実線で示したように、ば
ねの圧縮および歯車の完全な噛み合いを維持する。
一部を通して弦状カットが行なわれ、空動き領域140
およびそれに隣接する歯142の、図5に示すように幅
Aの、狭いトラックを残している。狭い歯142と伝達
歯車96の歯との間の摩擦力はばね120の圧縮を維持
するには不充分である。レバー130の補助がなけれ
ば、ばね120の力はカム歯車98を軸方向に盤外方向
に、図6に破線で示した位置まで押すので、歯車96の
歯は空動き領域に140にわたって回転し、カム歯車9
8は固定された回転位置に留まる。したがって、この空
動き領域では、カム歯車98およびカム100は駆動モ
ータ88と非結合状態となる。カム100をこの空動き
領域で回転させるには、キャリッジ40がレバー130
を押して狭い歯142を伝達歯車と噛み合わせねばなら
ない。したがって、ばね120によりカム100から遠
くに押されるときのカム歯車98の全走行距離は、歯車
142の幅より大きい。この空動き領域および歯142
の狭い帯の使用法を以下に一層詳細に説明する。
車受け溝116の相対的な歯の長さは、歯42の幅Aに
対して選択されているので、カム歯車98が固定位置に
保持されているとき、カム100も同じ相対固定位置に
保持される。伝達歯車96が空動き領域140の上方を
回転すると、ばね120はレバーの下部136に外側に
片寄らせる力を与え、レバーを図4および図6に示す破
線位置に正常に片寄らせる。カム歯車98をカム100
に噛み合わせるには他の方法を使用してよいことは明ら
かである。たとえば、キャリッジ作動レバー130では
なく、サーボ機構を使用して歯車の歯105、142を
伝達歯車96と噛み合わせることができる。それについ
ては、カム100に歩進回転を与えるのに他の機構を使
用することができる。
タカム100には盤外面146がある。領域148が盤
外面146から突出し、領域148の周辺がツマみカム
面150を形成している。図2および図4に示すよう
に、カム100には盤内領域面152も存在し、これに
はツマみ溝154およびその中に形成された紙対ペン間
隔(「PPS」)溝156がある。動作時、ピボット8
0にあるピン84はツマみ溝154を通って走行する
が、PPSピン86は動作中PPS溝156を通って走
行する。適応媒体輸送システム60の動作を説明する前
に、説明すべき一つの形態が残っている。
のような一対のピボットピンによりシャーシ22に旋回
可能に取り付けられているのは、板リフター・カムフォ
ロワ部材162であり、これは板リフター部材162を
作動させる。板リフター部材162は圧力板62の下側
の少なくとも一部に沿って突出している。板リフター1
62はピン161(図2)のような一対のピンを備えて
おり、このピンは圧力板62の下面の内部に形成された
スロット163のようなスロットの内部に乗っている。
リフター162の旋回動作によりリフター板62の後縁
が昇降する。先に記したように、圧力板62はばね65
(図2)により上方に片寄らされて駆動タイヤ74〜7
6と接触している。圧力板62を上方に持ち上げると、
媒体がツマみタイヤ78および駆動タイヤ74〜76に
接触するが、圧力板を下げると、媒体がタイヤ74〜7
8から離れる方に移動する。図4は圧力板62の後縁に
隣接して設置されている適宜選択できる媒体案内164
を示す。媒体案内164は弓形状を成し、媒体を上方に
かつ駆動ローラ74〜76の内部の周りに曲げて、印刷
媒体を駆動ローラの周片の周りに案内する補助となる。
媒体処理システムは、駆動軸72に平行な軸に取り付け
られてその外面がエラストマ性で媒体シートをピンチロ
ーラと駆動ローラ74〜76との間で掴むことができる
外面を有する2個以上のピンチローラを備えることもで
きる。例示の目的で、2個の一般的ピンチローラ16
5、166を図7〜図14の断面図にその近接位置に示
してある。明瞭にするため、ピンチローラ165、16
6を図2〜図6の図では省略してある。
力トレイ28から出力トレイ乾燥翼30に送るばかりで
なく、プリンタ・コントローラ36に記憶させておくこ
とができるソフトウェアルーチン、ホストコンピュー
タ、またはそれらの組合せにより紙対ペン(PPS)間
隔の調節を行なうこともできる。単に例示の目的で、こ
のソフトウェア・ルーチンをここではプリンタ・コント
ローラ36の内部で発生されるものとして説明する。最
初に、輸送システム60の構成要素の動作を図7〜図1
4に関して説明することにし、続いて図15〜図19で
動作を制御するソフトウェア・ステップを説明する。
の構成要素の相互作用を示している。図7〜図14の図
はアダプタカム歯車100の盤外側146を示す。図7
〜図14は、アダプタカム100と、1板リフター・カ
ムフォロワ160による圧力板62との、および2それ
ぞれツマみおよびPPSカムトラック154、156を
有するツマみおよびPPSピン84、86の相互作用に
よるピボット80との、相互作用を示す。明瞭にするた
め、種々の駆動歯車92〜98、シフトレバー130、
シャーシ22、シャーシ壁66、およびモータ88を図
7〜図14から省略してある。
この位置を休止位置または始動位置ということができ、
またその位置はそこから媒体を出力トレイに落とす前に
放出するか、または翼30により全体的に支持されるべ
き駆動機構から蹴りだすことができる位置でもある。媒
体ツマみサイクルを始めるには、モータ88および駆動
機構90がカム100を矢印168により示すように図
で反時計方向に回転させるにつれて、駆動システムが、
図8に示す遷移を始める。ツマみサイクルを始める前
に、図7の残りの部分で、ツマみピン84がツマみトラ
ック154に沿うほぼ中間にあり、トラックのわずか沈
んだ部分170に静止する。PPSピン86はPPSト
ラック156の中心開放領域172にある。これらの位
置において、ピン84、86はピボットの前縁82を下
方に引いているが、これは媒体を駆動機構から放出する
際の補助となる。図7で、ツマみ圧力板カム150をカ
ムフォロワ160およびリフター板62を下がった位置
に保持されているように示してあるが、これによりばね
65(図2)が圧縮状態のままになっている。
8がアダプタカム100を、矢印198で示すように、
反時計方向に回転させるにつれて静止(図7)から媒体
ツマみサイクルを始める遷移時の駆動システムを示して
いる。この遷移段階で、圧力板カム150の隆起鼻部分
173は、板リフター・カムフォロワ160を下がった
位置に保持する最終位置にある。PPSピン86はPP
Sカムトラック156の壁に隣接し、ツマみピン84は
カムトラック154を通って出口端174の方に遷移中
であるが、ピボット80の相対位置は未だ図7の休止位
置から変化していない。
く、圧力板カムフォロワ160はもはや圧力板カム50
により下がった位置に保持されていない。これにより圧
力板ばね65が圧力板62を上方に、駆動ローラ74〜
76と噛み合う最大位置に押し込むことができる。ツマ
みピン84はツマみトラック154を通って出口端17
4の方に走行し続けるが、PPSピン86はトラック1
56を出てしまっている。PPSピン86はツマみピン
84より短いように有利に構成されており、それにより
PPSピン86が、トラック154と156との間に設
けられた領域面152の凹部分の上を実際に走行でき
る。圧力板62が持ち上がるにつれて、その上に静止し
ている上部媒体シートが好適には矢印176により示し
た方向に回転するとき、軟ジュロ硬度ツマみタイヤ78
(図2参照)を使用して、媒体送り経路に引き込まれ
る。
で、圧力板カムフォロワ160がもはやカム面150に
より下降位置に保持されていない。事実、カム面150
をフォロワ160に連続接触するように構成できるが、
好適設計は圧力板ばね65の圧縮の程度により適応され
るべき媒体厚さの相違を考慮している。すなわち、ばね
を媒体の種々の厚さに適応するように種々の程度に圧縮
させ、上向き走行がカムフォロワ160とカム150と
の接触により制限されないようにすることができる。ツ
マみ動作のこの継続中、PPSピン86は今度は逆に凹
領域175を横断してからPPSトラック156と接触
し、一方ツマみピン84は今度はトラック154の出口
に一層近づいている。
1に示すように、圧力板62が下降し、遷移が開始す
る。図11で、カム100が矢印168の方向に更に回
転すると、カム150の下降する鼻部分178がフォロ
ワ160を押し下げる。フォロワ160の下向き運動に
より、板リフター部材162が圧力板62を下方の印刷
位置に押し込むことができる。ピボット80は今や、図
11における近印刷位置となるように、さらに上方に引
き上げられる。ツマみピン84は、今度はツマみトラッ
ク150を出てしまっており、PPSピン86はトラッ
ク156のPPS調節部分180に入り始めている。図
11から図12への遷移にあたり、圧力板62が下が
り、これにより圧力板カム150がフォロワ160を下
がった位置に保持するにつれてばね65が圧縮されるこ
とがわかる。
よびPPS調節ルーチンの開始位置を示す。図5に戻っ
て簡単に参照すると、カム100のスプライン110を
受けるカム駆動歯車溝116が、図5および図12に示
すような位置にあるときほぼ噛み合う位置にあることが
わかる。前に記したように、走行のこの領域では、カム
ばね120はカム歯車98をシャーシ22の盤外側の方
に、カム100から離れる方に押す。この作用により、
伝達歯車96の歯がカム歯車の歯105の空動き領域1
40の内部に乗ることができる。このようにして、カム
100は駆動されることから開放され、一方モータ88
は駆動タイヤ74〜76を廻し続け、媒体を印刷領域を
通じて歩進させる。したがって、ピボット80は媒体駆
動機能から解放されるので、ピボット前縁82は、印刷
中プリントヘッド54、56から遠ざかって媒体を所要
紙対ペン間隔に正確に支持する位置に保持される。
を示し、図12が紙対ペン間隔が最小であるルーチンの
始まりを示し、図13が最大PPS調節位置を示してい
る。PPS調節ルーチン中、カム歯車98とカム100
とを連結させるため、プリントヘッド・キャリッジ40
はプリンタ20のはるか左に走行し、シフトレバー13
0を噛み合わせる(図6を参照)。シフトレバー130
の下部はカム歯車98のPPS調節歯142を伝達歯車
96と噛み合わせる。駆動モータ88は所定数回転して
カム歯車を所定のPPS間隔に対応する位置、すなわち
トラック180の中の図12の最小位置、図13の最大
位置、またはそれらの間のどれか他の位置まで前進させ
る。
PS調節部180を通って回転する際、カム100は全
角度θにわたって回転する(図12)。最小位置から最
大位置に回転する際、ピボットの前縁82が、図12か
らのピボットの最小PPS調節位置を、破線で示してあ
る図13に示したΔZの距離だけ下がっているのを見る
ことができる。PPS調節トラック180の内部のPP
Sピン86に対する所要位置に到達すると、プリントヘ
ッド・キャリッジ40は、シフトレバー130から遠く
に移動する。レバー130からの圧力が無いので、ばね
120はカム歯車98をプリンタ20の盤外側の方に押
し、歯142がもはや伝達歯車96の歯と噛み合わず、
代わりに、カム歯車空動き部分140の中で回転するよ
うになる。したがって、アダプタカム100がモータ8
8から解放されている正しいPPS調節位置で、ピボッ
ト80は固定高さに保持され、印刷を開始できる。動作
中、媒体の形式が変われば、または印刷品質に関して幾
らかの調節をしたければ、キャリッジ40はシフトレバ
ー130と噛み合うことができ、PPS間隔を更にカム
を、反時計方向または時計方向に、回転させ、ピン86
をPPS調節トラック180の種々の部分に置くことに
より調節できることが明らかである。PPS調節能力の
有効性を、図15〜図19に示すソフトウェアシステム
に関して、下に更に説明する。
印刷位置(図12および図13)から図17に示す始動
位置までの遷移を示す。この図14の遷移中、ツマみピ
ン84はツマみトラック154の入口部分182に入
る。PPSピン86は今度はPPSトラック156の自
由領域172に入る。この遷移を行なうにあたり、ピボ
ットの前縁82は図17に示す静止位置に向かって下が
り始める。この遷移中、圧力板62はカムフォロワ16
0と圧力板カム150との噛み合いにより下がった位置
に保持されている。
ッド・キャリッジ140がシフトレバー30、圧縮ばね
120(図6)に連結し、これにより狭いカム歯車の歯
142が伝達歯車96と噛み合う。カム歯車が狭い歯1
42の帯を通過して回転するとカム歯車の歯105の幅
全体が伝達歯車96と噛み合うことができる。この全歯
幅噛み合いの摩擦力は、ばね120の軸方向の力に勝つ
ので、歯車96および98は、たとえシフトレバーの圧
力を除去しても噛み合ったままである。したがって、キ
ャリッジ40は、空動き領域140および歯142を通
過して回転すると、ペン50、52をサービスのためサ
ービスステーションに戻すのが自由になる。カム100
の回転が続くと、印刷媒体は乾燥翼30の上に排出さ
れ、駆動機構が図7の静止位置に戻る。静止していると
き、カム歯車98は伝達歯車96との噛み合いにより固
定位置に保持されている。ピボット80が下方に図7の
休止位置に旋回するにつれて、出力トレイ翼30は、図
1に矢印184で示す、保管のための後退位置に下方に
旋回する。翼30の動作はここに例示した適応媒体輸送
システム60の動作に関連して、またはそれとは無関係
に、発生する。
14に示す噛み合いの種々のステップを示す流れ図であ
る。媒体輸送システム60を構成するのに使用される種
々の部品の製造公差の累積に適応するため、図15の工
場PPS公差調節の流れ図に示すように、PPS間隔の
最初の調節は工場で行なわれる。たとえば、特定のプリ
ンタについて最適調節が、θ(図12)が10°の角度
のとき生ずると仮定する。この10°の回転値をモータ
88が回転する特定のステップ数に容易に変換すること
ができる。θ=10°に対応するこの特定のステップ値
を次にプリンタ・コントローラ36の読出専用記憶装置
(ROM)部に永久に記憶させ、印刷前の公称調節のた
め呼出すことができる。
するオペレータ起動ステップ202で始まる。開始命令
に応答して、実際の紙対ペン間隔が製造時PPS測定ス
テップ206で、たとえば、ゲージまたは光学的手段を
使用して測定され、製造時PPS測定値に対応する信号
208が比較器部210に供給される。比較器210は
製造時PPS測定値信号208の大きさを公称PPS値
と比較し、それらが一致すれば、YES信号212を発
生する。YES信号212はシステム60に完全に公称
公差内にあって必要な工場調節ゼロであることを指示す
る。このYES信号212は、PPS公差調節ステップ
が、プリンタ・コントローラ36のROM(読出専用記
憶装置)部のような記憶装置に記憶される工場PPS公
差記憶ルーチン214に送られる。YES信号212
は、プリンタが公称設計PPS間隔にあるので、ゼロの
PPS公差調節ステップに対応する。記憶ステップ21
4に続き、終了信号216が発せられ、工場PPS調節
終了ステップ218が、おそらくは組み立て作業者に視
覚信号を与えることにより、またはプリンタを組み立て
ラインの下流に自動的に進めることにより、行なわれ
る。
時PPS測定値信号208の大きさが公称PPS値と一
致せず、NO信号220がステップ222に伝えられる
ことである。ステップ222で、PPS測定値と公称P
PS値との間のPPS差が決定され、差信号224がル
ックアップルーチン226に供給される。ルーチン22
6はモータ・ステップ・エンコーダのカウント数、また
はPPS差の調節に必要なエンコーダ位置を調べ、信号
228をキャリッジ移動ステップ230に発する。ルッ
クアップルーチン226は新しいプリンタを試験するま
でこの検索値を後の呼出しのために記憶させる。
180にある所定位置に調節するのに必要なモータのス
テップ数を決定してから、システムは今度はこの調節が
事実PPS間隔ΔZ(図13)を公称値にすることにな
るか確認する。信号228に応答して、ステップ230
で、プリンタ・コントローラ36はキャリッジ40を通
常の手法で移動させてシフトレバー30に噛み合わせ、
これによりアダプタカム100をモータ88に結合す
る。コントローラ36がキャリッジがレバー30と噛み
合ったという通常の位置フィードバック信号を受け取る
と、コントローラは駆動モータ信号232を発生する。
モータ88が回転する範囲はステップ234によりステ
ップ226で調べたステップ数になるように制御してピ
ボットの前縁82を公称PPS間隔になっていると考え
られる位置に置く。この再位置決めの終わりに、信号2
36を他の測定ステップ238に供給し、そこで調節済
みPPSを測定し、調節済みPPS測定値信号240を
発生する。
2の比較器242により公称PPS値と比較される。調
節が不調であれば、NO信号244が差決定ステップ2
22に逆供給される。ステップ222から242までを
公称PPSにあわせる調節が順調でYES信号246が
発生されるまで必要に応じて繰り返すことができる。ス
テップ222から242までの連続繰返し中、ステップ
226で検索した値をすべて記憶しておく。YES信号
246を受け取ったことに応答して、ステップ248は
ステップ226で記憶した値を共に加算し、信号250
により表される、PPS公差調節のステップの全数に到
達する。これら公差調節ステップの和は上述のように、
ステップ214でコントローラ36の記憶装置部に記憶
される。
ータ関与、手動調節、調節値を保持するための止めねじ
の締め付けなどを必要とせず、工場で自動化できる。こ
れは測定装置が測定信号208および240を発生し、
それらを入力信号としてプリンタ・コントローラ36に
提供する光学的装置のようなある種の変換器である場合
に特に正しい。このようにして、スマートな自動試験プ
リンタ20が提供される。代わりに、流れ図200のプ
ロセスの一部をプリンタ・コントローラ36と連絡する
補助コンピュータまたは他のプロセッサで行なうことが
できる。このシステムをプリンタを保守する職員が有利
に使用することもできる。いずれの実行においても、人
間の誤りがプロセスから究極的に排除される。公差調節
値はプリンタ・コントローラのROMに記憶され、これ
に印刷作業の前にアクセスする(下に更に説明する)。
このようにして、プリンタは輸送中機械的調節を乱され
ることはない。
流れ図300は図16のツマみルーチン302のような
幾つかのステップから成る幾つかのルーチンを有する印
刷動作を示している。ツマみはステップ304で始ま
り、このステップでコントローラ36はシートを印刷す
べきことを示すツマみ開始信号306を発する。ツマみ
開始信号306に応答して、図7の休止位置から、ステ
ップ308でモータ88は、図8の位置から図9の位置
への遷移に示すように、アダプタカム100を回転さ
せ、リフタ板62を持ち上げて駆動ツマみローラ74〜
78に接触させる。ステップ308を達成すると、コン
トローラ36は駆動ツマみローラ74〜78の回転を続
けてステップ312で媒体を入力トレイ28からツマ
み、同時にステップ314で媒体支持ピボット80を持
ち上げる回転継続信号310を発生する。ステップ31
2および314の動作を図9から図10および図11ま
でに駆動機構90の遷移により示してあり、この遷移後
信号316が発生される。
00の回転がステップ318で継続し、リフター板62
を図12の終端送り位置に下げる。図12の位置に達す
ると、信号320がコントローラ36により発生され、
カム100の回転が停止する。この位置で、伝達歯車9
6は狭い歯142とだけ噛み合い、ばね120はカム歯
車98を伝達歯車との噛み合いから押出し、カム100
はステップ322でモータ88から解放される。この時
点でツマみルーチン302がステップ326で終わって
いることを示す信号324が発生され、ツマみ終了信号
328が発生される。
ーチン336がツマみ終了信号328を受け取っている
ことを示している。信号328に応答して、PPS調節
ルーチン開始ステップ332は開始信号334を発生す
るが、この信号は媒体厚さ決定ステップ336により受
け取られる。厚さ決定ステップ336はホストコンピュ
ータ340、オペレータ作動入力機構342、およびセ
ンサ入力344の内の一つまたは組合せにより発生され
ることがある他の入力信号338をも受け取る。入力信
号338には媒体の厚さが幾らであるかに関する情報が
入っている。プリンタ・コントローラ36が、普通紙ま
たは他の媒体ではなく、封筒がプリンタに送られている
ことを決定する手法は多様な方法で行なうことができ
る。たとえば、ユーザがプリンタ外部のキーパッドか
ら、またはホストコンピュータ340からの入力によ
り、入力することができる。ホストコンピュータ340
は印刷中の文書の形式に基づき、それ以上ユーザ入力が
無くても、信号338を自動的に発生することができ
る。代わりに、媒体厚さセンサ344をシャーシ壁68
に隣接して設置し、たとえば、近付いてくる媒体シート
の厚さを検知することができる。
信号346がルックアップ・ステップ348に供給され
る。ステップ348は信号346に入っている情報から
の媒体厚さを理想的PPS媒体調節に必要なモータのス
テップ数と相関させ、媒体調節信号350を発生する。
媒体調節信号350を受け取ると、またはステップ34
8での調査と同時に、ステップ352は工場で図15A
のステップ214でコントローラに記憶させたPPS公
差調節のためのモータのステップを調べる。PPS公差
調節信号354は集計ステップ356に供給され、媒体
調節信号350も、ここでは通過ブロック352として
示してあるステップ356に伝えられる。ステップ35
6で、全PPS調節信号358がステップ348からの
PPS媒体調節に必要なモータステップ数とステップ2
14からのPPS公差とを加算することにより発生する
(図15)。たとえば、封筒または他の厚さ媒体が、た
とえば、角度θについて別に10°回転してΔZPPS
間隔を増大することができる。コントローラ36が封筒
を印刷中であることを知らされると、コントローラはモ
ータ88を特定のプリンタ公差に適応するのに必要な最
初の10°ばかりでなく、別に10°ステップさせてP
PS間隔を増大し、封筒に適応することができる。
ップの数が決定されると、ステップ360で、コントロ
ーラは、図15のステップ230に関して上に説明した
ように、キャリッジ40を移動させてリフターレバー1
30と噛み合わせ、アダプタカム100をモータ88に
結合し、完了すると、信号362を発生する。信号36
2を受け取ったことに応答して、ステップ364はモー
タ88を信号358の全PPS調節の数だけ駆動してピ
ボット80を所定のPPS印刷位置、図12の最小位置
と図13の最大位置との間のどこか、まで移動させる。
所定のPPS印刷位置で、ステップ368が今度はコン
トローラ36に、図16のステップ332について説明
したように、キャリッジ40をシフトレバー130から
遠くに移動させてアダプタカム100をモータ88から
解放させることを指示する信号366が発生される。ス
テップ368が完了すると、信号370がPPS調節ル
ーチン終了ステップ372に供給され、ルーチン372
はPPS調節ルーチン終了信号374を発生する。
380をPPS調節ルーチン終了信号374を受け取っ
ている状態で示してある。信号374に応答して、印刷
ルーチン開始ステップ382が開始信号384を発生
し、この信号は媒体厚さ一様性判断ステップ386によ
り受け取られる。媒体厚さ一様性判断ステップ386は
コックルを生ずるインク浸潤(上の背景の部分で説明し
た)による媒体厚さまたは有効厚さの変化を探し、見つ
かると、NO信号338を図17の厚さ決定ステップ3
36に供給し、このステップではPPS調節ルーチン3
30により更に調節を行なう。
て種々の媒体厚さに適応できる。このPPS調節はシー
トを印刷する始めに行なう必要があるばかりでなく、シ
ートの印刷中に行なってもよいることに注目。たとえ
ば、その上に旗、たとえば、「誕生日おめでとう」とい
うようなもの、または壁に表示されるもの、を印刷する
新しい形式の紙が最近入手可能になってきている。この
旗紙は、たとえば手紙サイズの、上および下の縁に沿っ
てパーフォレーション部分により接合されているZ折り
スタックの形で供給されている。初期のプリンタは旗形
式の紙を使用すると損傷しやすかった。パーフォレーシ
ョンは普通、それから紙繊維が突出しているから、紙繊
維がノズルに詰まり、永久損傷を生ずる可能性がある損
傷が増えている。その上、ノズルが損傷しなくても、パ
ーフォレーションがノズル板と接触すると、ペン面上の
インクを汚し、プリントヘッドを汚し、パーフォレーシ
ョの領域の画像を害なう可能性がある。パーフォレーシ
ョン付きの紙に印刷するこの適応システム60はパーフ
ォレーション位置で上向きに突出するテントが印刷中プ
リントヘッド54、56のオリフィス板を打つ危険を回
避している。
ーション付きの紙の大部分は普通紙の厚さである。しか
し、パーフォレーションが印刷領域に近付くにつれて、
パーフォレーションがプリントヘッド54、56の方に
隆起するため、媒体の見掛けの厚さが増大する。したが
って、パーフォレーションが近付くにつれて(その接近
は旗の印刷が始まってからのモータ88が前進したステ
ップの数をカウントすることにより決定することができ
る)キャリッジ40はレバー30と噛み合い、カム1O
Oが前進してパーフォレーションの領域でPPS間隔Δ
Zを増大する。パーフォレーションでの続く印刷で、P
PS間隔はキャリッジがレバー30と再び噛み合うにつ
れて公称位置に戻って再調節されることができる。
る他に、コントローラ36は印刷中の画像の形式に基づ
いて紙対ペン間隔を調節することもできる。たとえば、
写真形式またはグラフィックスの画像のような、大量の
インクを有する画像は印刷中媒体をずぶ濡れにして媒体
の繊維を膨張させ、媒体のコックルを生ずることがあ
る。したがって、これら甚だしく浸潤した画像に対し
て、コントローラ36はホストコンピュータからの到来
データ流を浸潤画像であると解釈し、紙対ペン間隔を図
12および図13に関して上に説明したように増大する
ことができる。またホストコンピュータ340から、ユ
ーザは封筒ではなく、葉書が印刷されているということ
を選択できる。この場合には、紙対ペン間隔を、封筒の
厚さではなく、葉書の厚さについて調節し、印刷すべき
葉書をはるかに近接した紙対ペン間隔の隙間にして葉書
上により高品質の画像を生ずることができる。紙対ペン
間隔が小さければ、インク小滴が走行する距離が少な
く、画像を不鮮明にする過大噴射のり機会が少ないの
で、印刷品質が上がると信じられている。事実、湿った
環境では、紙対ペン間隔を大きくし、通常媒体により吸
収される水分(この水分は媒体を厚くし、より大きい隙
間を必要とする)を考慮にれることが望ましい。
とき、ステップ386はYES信号390を発生し、こ
の信号は信号394により指示されるシートの印刷が完
了するまで、ピボット位置保持ステップ392に伝えら
れる。印刷完了信号394を受け取ると、印刷ルーチン
終了ステップ396が印刷完了信号398を発してルー
チン380を終了する。印刷が完了してから、全プロセ
ス300の媒体排出ルーチン400の部分が媒体輸送シ
ステム60からの媒体排出を開始する。印刷完了信号3
98に応答して、媒体排出開始ステップ402は開始信
号404を発生するが、この信号はステップ406で、
ステップ230および360について上に説明したよう
な手法で、キャリッジ40をシフトレバー130に噛み
合わせ、アダプタカム100をモータ88に結合させ
る。信号408により指示される、カム歯車歯105の
全幅が、伝達歯車96と噛み合うのに充分な移動が生じ
てから、キャリッジ40をステップ409でサービスス
テーション45に戻してよい。
ら、この随意選択のステップを行なう場合、ステップ4
12で信号410が駆動タイヤ74〜76の回転が継続
し得ること、およびステップ414でカム100が回転
し続けてピボト80を休止位置まで下げるべきことを指
示する。例示したステップ412および414の同時発
生を駆動機構90の図12および図13の印刷位置から
図14の図を通り、機構90が図7の静止位置にある状
態で終わる遷移により示してあり、機構90が図7の静
止位置にある状態で信号416が発生される。図19に
示すように、信号416に応答して、媒体排出終了ステ
ップ418媒体排出完了信号420を発する。
印刷すべき別のシートが存在するか否かを確認するのが
役立つ。図19で、信号420に応答してこの質問が終
了印刷作業判断ステップ422で尋ねられる。印刷すべ
き別のシートが残っていれば、NO信号424が発せら
れて図16のステップ304をふたたび開始するツマみ
ルーチン開始ステップ426に戻る。印刷作業が完了し
ていれば、ステップ422は印刷作業終了ステップ43
0にYES信号428を発し、この信号に応答してプリ
ンタ20がアイドル状態に留まり、次の印刷作業を待
つ。
ーチン300をここで例示に限って説明してあり、それ
らの個別ステップまたは順序を変えてなお「特許請求の
範囲」の範囲内に置くことができることは明らかであ
る。たとえば、図18において、印刷ルーチン380の
終わりと排出ルーチン400の始めとの間で移り変わる
とき、ステップ396および402を組み合わせるか、
または全く省略することができる。事実、データ処理お
よび印刷の速さは工場する可能性があり、したがって情
報がプロセスの一つの部分から次に最小の障害で自由に
流れれば好適である。開始ルーチンステップおよび終了
ルーチンステップの使用は、とりわけ、流れ図において
読者がそれを小さい部分に分解することによりプロセス
全体をより良く理解すのに役立つよう明瞭にするために
重要である。例示した情報流れプロセスに対するこのよ
うな能率的にする修正は当業者に明らかであり、明らか
に「特許請求の範囲」に入る。したがって、本発明の方
法はここに例示した実施例に限定されるものではない。
域(25)で印刷するプリントヘッド(54、56)を
有するインクジェット印刷機構(20)を使用して印刷
する適応的方法(300)において、駆動モータ(8
8)、印刷領域(25)における媒体対プリントヘッド
間隔(ΔZ)を、プリントヘッド(54、56)と媒体
支持部材(80)に支持されたときの媒体との間で規定
する媒体支持部材(80)、および間隔調節器(10
0)、を準備するステップ、モータ(88)を間隔調節
器(100)を使用して支持部材(80)に動作可能に
結合するステップ(360)、および結合するステツプ
に続き、駆動間隔調節器(100)によりモータ(8
8)を用いて媒体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を選択
的に調節するステップ(364)、を含むインクジェッ
ト印刷媒体を処理する適応的方法を要旨とする。
プリントヘッド(54、56)を有するインクジェット
印刷機構(20)の組み立て中、累積する製造公差変化
に適応する方法(200)において、インクジェット印
刷機構(20)用媒体処理システム(26)を、組み立
てたとき媒体対プリントヘッド製造間隔(ΔZ)を有す
る状態に、各々が最大限界と最小限界との間の範囲にわ
たる独特の寸法を有する複数の構成要素から組み立てる
ステップであって、前記複数の構成要素はプリントヘッ
ド(54、56)、駆動モータ(88)、印刷領域(2
5)においてプリントヘッド(54、56)と媒体支持
部材(80)に支持されたときの媒体との間に媒体対プ
リントヘッド間隔(ΔZ)を、規定する媒体支持部材
(80)、および間隔調節器(100)を備えているも
のであるステップ、製造時の媒体対プリントヘッド間隔
(ΔZ)を測定するステップ(206)、製造時の媒体
対プリントヘッド間隔(ΔZ)を媒体対プリントヘッド
間隔の公称値と比較して(210)それらの間の間隔差
を決定するステップ(222)、決定された間隔差に対
応する、モータを駆動する量を決定するステップ(22
6)、モータ(88)を間隔調節器(100)を使用し
て支持部材(80)に動作可能に結合するステップ(2
30)、および結合するステツプに続き、駆動間隔調節
器(100)によりモータ(88)を用いて媒体対プリ
ントヘッド間隔(ΔZ)を、調節間隔に到達するように
所定量選択的に調節するステップ(234)、を含むイ
ンクジェット印刷媒体を処理する適応的方法を要旨とす
る。
るプリントヘッド(54、56)を有するインクジェッ
ト印刷機構(20)を使用して印刷する適応的方法(3
00)において、駆動モータ(88)、印刷領域(2
5)における媒体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を、プ
リントヘッド(54、56)と媒体支持部材(80)に
支持されたときの媒体との間で規定する媒体支持部材
(80)、間隔調節器(100)、および公差調節値
(214、352)をその中に記憶している記憶部分を
有するコントローラ(36)、を準備するステップ、所
要媒体対プリントヘッド間隔を選択し(336)、所要
媒体対プリントヘッド間隔に対応する、モータ(88)
を駆動する量を選択するステップ(348)、公差調節
値とモータ(88)を駆動するために選択された量とを
加算し(356)て全モータ駆動値に到達させるステッ
プ、間隔調節器(100)を使用してモータ(88)を
支持部材(80)に動作可能に結合するステップ(36
0)、および結合するステツプ(360)に続き、駆動
間隔調節器(100)によりモータ(88)を用いて媒
体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を全モータ駆動値につ
いて調節するステップ(364)、を含むインクジェッ
ト印刷媒体を処理する適応的方法を要旨とするもので、
〔4〕〜〔10〕に記載のような実施形態を有してい
る。
を決定するステップ(340、342、344、38
6)を含み、調節するステップ(336)は決定するス
テップに応答して媒体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を
調節する(338、388)ことから成る、〔1〕〜
〔3〕までに記載の適応的方法。
を決定するステップ(338、386)を含み、調節す
るステップ(336)は決定するステップに応答して媒
体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を調節する(338、
388)ことから成る、〔1〕〜〔4〕までに記載の適
応的方法。
るときプリントヘッド(54、56)により媒体上に画
像を印刷するステップ(380)を含み、決定するステ
ップは印刷すべき媒体の形式が一様な厚さであるか非一
様な厚さであるかを決定し(386)、調節するステッ
プ(330)は印刷するステップ(380)の前に行な
われて媒体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を最初の第1
の間隔に調節し、決定するステップが媒体が非一様な厚
さのものであることを決定すると非一様な厚さで印刷す
る前に、印刷ステップ(380)を中断し、調節ステッ
プ(330)を反復して媒体対プリントヘッド間隔を所
定の第2の間隔に調節する、〔5〕に記載の適応的方
法。
(54、56)を印刷領域(25)を横断して推進する
往復動キャリッジ(40)、クラッチ機構(130)、
および間隔調節器(100)に結合された調節器駆動部
材(98)、を準備することから成り、動作可能に結合
するステップ(230、360)はクラッチ機構(13
0)をキャリッジ(40)と噛み合わせるステップ、お
よびそれに応答して調節器駆動部材(98)をモータ
(88)と噛み合わせて間隔調節器(100)をモータ
(88)と結合させるステップから成る、〔1〕〜
〔6〕までに記載の適応的方法。
(140)に隣接してピック歯(105)および間隔歯
(142)を有する調節器歯車、およびモータ(88)
により駆動され、調節器歯車の歯(105、142)と
選択的に噛み合い得る伝達歯車(96)を備えた調節器
駆動部材(98)を準備することから成り、調節器駆動
部材(98)を移動させて(230、360)モータ
(88)と動作可能に噛み合わせるステップは調節器歯
車の間隔歯(142)を移動歯車(96)と噛み合わせ
ることを含む、〔7〕に記載の適応的方法。
に、移動歯車(96)が空動き領域(140)で回転す
るように調節器歯車を移動させることにより調節器駆動
歯車の歯(142)をモータ(88)から解放するステ
ップ(368)を含み、方法は更に、印刷領域(25)
にあるとき、解放ステップ(368)の後に始まる印刷
ステップ(382)で、プリントヘッド(54、56)
により媒体上に画像を印刷する(380)ステップを含
む、〔8〕に記載の適応的方法。
せ部材(74〜78)を有する媒体前進機構を準備する
こと、および前記機構の下にある媒体リフトで新鮮な媒
体供給品を提供すること、から成り、方法は更に、真新
しい媒体供給品から第1のシートを、該第1のシートを
駆動間隔調節器(100)によりモータ(88)を用い
て媒体噛み合わせ部材と噛み合わせ、媒体リフト(6
2)を上昇させることにより、ツマみ上げるステップを
含み、その後、方法は更に、媒体噛み合わせ部材(74
〜78)をモータ(88)で駆動することにより媒体を
印刷領域(25)にわたって前進させるステツプを含
む、〔1〕〜
め、適応輸送システム60は好適である。その上、輸送
システム60にはより少ない数の部品、ここでは、初期
の装置の17子の部品とは対照的に約7個の部品が、歯
車と構成要素との相互作用が少ないため静かな動作機構
を必然的に提供している。更に、システム60の構成要
素が少ないことから、少ない数の部品を制作すればよい
ので、かつ部品を組み立てるのに必要な労働時間が少な
いので、このシステムは製作するのに一層経済的になっ
ている。その上、PPS調節ルーチンは、不恰好なアク
セスパネルを必要とせずに、輸送中固定されたままであ
る、PPS調節の自動工場校正または自動サービス校正
を提供している。
・カートリッジに関して示してきたが、適応輸送システ
ム60の原理を、主インクリザーバが、たとえば、柔軟
導管または管により、往復移動するプリントヘッドに配
給するための休止位置に保管されている、当業者に「軸
外」インク配給システムと言われているものに適用し得
ることは明らかである。適応輸送システム60の原理
を、プリントヘッドがページの幅全体にわたり広がって
いて、したがって往復移動が不要の、当業者に「ページ
幅」プリントヘッドアレイと言われているものに適用し
得ることも明らかである。ページ幅アレイ機構では、ク
ラッチ機構を小さいソレノイドにより、またはサービス
ステーションの構成要素の一つで動作させることによ
り、動作させることができる。
最良の印刷品質を与えるのに使用される媒体の形式およ
び厚さに応じて紙対ペン間隔の自動調節を考慮してい
る。更に他の長所として、紙対ペン間隔を印刷している
画像の形式に応じて適応させることができる。テキスト
または他の最小埋め込み画像について、間隔を蜜にして
力強いきれいな画像を提供することができる。媒体をイ
ンクでびしょ濡れにする、チャート、グラフィックス、
または写真画像のような、甚だしく詰まった画像につい
ては、間隔を紙のコックルに適応するように増して、媒
体とプリントヘッドとの衝突を回避することができる。
したインクジェット印刷機構の一形態の部分斜視図であ
る。
り、印刷機構のケーシングから取出して示してある。
であり、本発明の媒体駆動機構の一形態の盤外側を示し
ている。
であり、本発明の媒体駆動機構の一形態の盤内側を示し
ている。
た拡大斜視図であり、一つの構成要素(100)を大き
さを縮小し、図で垂直軸の周りに回転して示し、他の構
成要素とのその結合を更に良く示している。
面図であり、媒体駆動機構のシフトレバー部材を噛み合
わせるプリントヘッドキャリッジの一部を示している。
用を示す図であり、駆動機構90の最初の位置を示して
いる。
用を示す図であり、駆動機構の動作の遷移部分を示し、
プリントヘッド・キャリッジがシフトレバー(図示せ
ず)に噛み合い、媒体ツマみルーチンを開始している。
用を示す図であり、媒体シートをツマみ始めている駆動
機構を示す。
作用を示す図であり、シートをツマむ中間段階中の駆動
機構を示す。
作用を示す図であり、図7の最初の位置に移る前の、シ
ートをツマむ最終段階中の駆動機構を示す。
作用を示す図であり、たとえば普通紙に、通常印刷を開
始するための最初の位置にある駆動機構を示す。
作用を示す図であり、動作の媒体対プリントヘッド間隔
調節部分中の駆動機構を示す。
作用を示す図であり、駆動機構の動作の遷移部分を示
す。
1の適応媒体処理システムを調節する一つの方法を示す
流れ図である。
処理システムを動作させる一つの手法を示す流れ図の一
部である。
処理システムを動作させる一つの手法を示す流れ図の一
部である。
ステムを動作させる一つの手法を示す流れ図の一部であ
る。
理システムを動作させる一つの手法を示す流れ図の一部
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 印刷領域(25)で印刷するプリントヘ
ッド(54、56)を有するインクジェット印刷機構
(20)を使用して印刷する適応的方法(300)にお
いて、 駆動モータ(88)、印刷領域(25)における媒体対
プリントヘッド間隔(ΔZ)を、プリントヘッド(5
4、56)と媒体支持部材(80)に支持されたときの
媒体との間で規定する媒体支持部材(80)、および間
隔調節器(100)、を準備するステップ、 モータ(88)を間隔調節器(100)を使用して支持
部材(80)に動作可能に結合するステップ(36
0)、および結合するステツプに続き、駆動間隔調節器
(100)によりモータ(88)を用いて媒体対プリン
トヘッド間隔(ΔZ)を選択的に調節するステップ(3
64)、を含むインクジェット印刷媒体を処理する適応
的方法。 - 【請求項2】 印刷領域(25)で印刷するプリントヘ
ッド(54、56)を有するインクジェット印刷機構
(20)の組み立て中、累積する製造公差変化に適応す
る方法(200)において、 インクジェット印刷機構(20)用媒体処理システム
(26)を、組み立てたとき媒体対プリントヘッド製造
間隔(ΔZ)を有する状態に、各々が最大限界と最小限
界との間の範囲にわたる独特の寸法を有する複数の構成
要素から組み立てるステップであって、前記複数の構成
要素はプリントヘッド(54、56)、駆動モータ(8
8)、印刷領域(25)においてプリントヘッド(5
4、56)と媒体支持部材(80)に支持されたときの
媒体との間に媒体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を、規
定する媒体支持部材(80)、および間隔調節器(10
0)を備えているものであるステップ、 製造時の媒体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を測定する
ステップ(206)、 製造時の媒体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を媒体対プ
リントヘッド間隔の公称値と比較して(210)それら
の間の間隔差を決定するステップ(222)、 決定された間隔差に対応する、モータを駆動する量を決
定するステップ(226)、 モータ(88)を間隔調節器(100)を使用して支持
部材(80)に動作可能に結合するステップ(23
0)、および結合するステツプに続き、駆動間隔調節器
(100)によりモータ(88)を用いて媒体対プリン
トヘッド間隔(ΔZ)を、調節間隔に到達するように所
定量選択的に調節するステップ(234)、を含むイン
クジェット印刷媒体を処理する適応的方法。 - 【請求項3】 印刷領域(25)で印刷するプリントヘ
ッド(54、56)を有するインクジェット印刷機構
(20)を使用して印刷する適応的方法(300)にお
いて、 駆動モータ(88)、印刷領域(25)における媒体対
プリントヘッド間隔(ΔZ)を、プリントヘッド(5
4、56)と媒体支持部材(80)に支持されたときの
媒体との間で規定する媒体支持部材(80)、間隔調節
器(100)、および公差調節値(214、352)を
その中に記憶している記憶部分を有するコントローラ
(36)、を準備するステップ、 所要媒体対プリントヘッド間隔を選択し(336)、所
要媒体対プリントヘッド間隔に対応する、モータ(8
8)を駆動する量を選択するステップ(348)、 公差調節値とモータ(88)を駆動するために選択され
た量とを加算し(356)て全モータ駆動値に到達させ
るステップ、 間隔調節器(100)を使用してモータ(88)を支持
部材(80)に動作可能に結合するステップ(36
0)、および結合するステツプ(360)に続き、駆動
間隔調節器(100)によりモータ(88)を用いて媒
体対プリントヘッド間隔(ΔZ)を全モータ駆動値につ
いて調節するステップ(364)、を含むインクジェッ
ト印刷媒体を処理する適応的方法。
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