JPH1052951A - プラテンの製造方法 - Google Patents

プラテンの製造方法

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JPH1052951A
JPH1052951A JP21246996A JP21246996A JPH1052951A JP H1052951 A JPH1052951 A JP H1052951A JP 21246996 A JP21246996 A JP 21246996A JP 21246996 A JP21246996 A JP 21246996A JP H1052951 A JPH1052951 A JP H1052951A
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JP
Japan
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filler
cement
platen
resin
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP21246996A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Shimizu
進 清水
Yukio Mizukami
幸男 水上
Yasuaki Fukuda
康昭 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Chichibu Concrete Industry Co Ltd
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
Chichibu Concrete Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Chichibu Onoda Cement Corp, Chichibu Concrete Industry Co Ltd filed Critical Chichibu Onoda Cement Corp
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 中央部に芯棒が挿入された、プラテンの
最外周部となる円筒形のゴムに流動性硬化性充填材を直
接充填し、次いで当該充填材を硬化させるプラテンの製
造方法。 【効果】 大量の型枠の用意、型枠の脱型、脱型後の清
掃が全て必要なくなり、更に脱型及びゴムの圧入工程が
なくなるため、芯材の破損の危険がなくなり、工業的に
有利に寸法精度及び強度の高いプラテンが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OA機器のプリン
ターなどに用いられるプラテンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンターなどのプラテンは、芯
材となる鉄の棒を旋盤にて切削し、所定の形状に成形し
た後、最外周部となる円筒状のゴムに圧入することによ
り製造されている。しかし、このようにして得られたプ
ラテンは重量が重いため、これを組み込んだプリンター
を運搬すると振動によりプラテンが動き、プラスチック
のシャーシを破損してしまうという問題があった。その
ため、プリンター運搬に際して特殊な固定治具を使用し
なければならなかった。また、芯材が鉄等の金属製であ
るためプリンター使用時に騒音が発生するという問題も
あった。
【0003】そこで、プラテンの軽量化の目的で芯材を
鉄製のパイプとし、両端にのみささえのための細い鉄製
の棒を溶接する技術が考案されている。しかし、この方
法も軽量化にはなるが、製造時の高い溶接技術が必要に
なること、プリンター使用時の騒音はかえって悪化して
しまうという問題があった。
【0004】これらの問題の解決手段として、中心にさ
さえのための金属製の細い棒(以下、芯棒という)を設
置した金属製の型枠にセメントを充填して芯材を製造し
た後、円筒状のゴムに圧入することが考えられる。しか
しながら、この方法では、芯材を型枠より脱型する際、
及びゴムに圧入する際に芯材を破損してしまう危険性が
高く、また脱型までに相当の養生期間を必要とするとい
う問題があった。また、大量生産する場合、大量の金属
製の型枠が必要であり、更にこの大量の型枠の脱型、清
掃、組み立て作業が必要であるという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は品質が良好で、かつ工業的に有利なプラテンの製造方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記課
題を解決すべく種々検討した結果、金属製の型枠を用い
ずに、製品時に最外周部となる円筒状のゴムを型枠とし
て利用し、これに流動性硬化性充填材を充填後硬化させ
れば、直接均一性の良好なプラテンが製造でき、型枠を
用いないので工業的にも有利であり、更にこの方法の採
用により膨張剤を添加しケミカルプレストレスを与える
ことができ、更に品質の良好なプラテンが製造できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、中央部に芯棒が挿入
された、プラテンの製品時に最外周部となる円筒形のゴ
ムに流動性硬化性充填材を直接充填し、次いで当該充填
材を硬化させることを特徴とするプラテンの製造方法を
提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においてはプラテンの芯材
の材料として、流動性硬化性充填材を用いる。かかる、
流動性硬化性充填材としては、充填時に流動性を有し、
何らかの処理により硬化して芯材となるものであれば特
に制限されないが、水硬性充填材及び硬化性樹脂が挙げ
られる。
【0009】水硬性充填材としてはセメントペースト、
モルタル等のセメント系充填材が挙げられる。また硬化
性樹脂としては、硬化剤、熱、紫外線、水等の刺激によ
り硬化する、流動性を有する反応硬化型の樹脂材料(熱
硬化性樹脂)及び加熱にて流動性を有し、冷却されるこ
とにより硬化する熱可塑性樹脂が挙げられる。ここで熱
硬化性樹脂としては、例えば硬化剤にて硬化するエポキ
シ樹脂、硬化剤にて硬化するウレタン樹脂、水分にて硬
化するウレタン樹脂等が挙げられる。また熱可塑性樹脂
としては、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂が挙げられる。このうち、セメント系充填材が特に好
ましい。
【0010】ここで、セメント系充填材としては、セメ
ント100重量部に対して0.04〜0.85mmに粒度
調整された骨材を100〜300重量部及び流動化剤を
0.2〜3.0重量部含有する充填材が、充填性及び均
一性の点でより好ましい。当該セメントには、JIS
R 5210 ポルトランドセメント、JIS R52
11 高炉セメント、JIS R 5212 シリカセ
メント、JIS R5213 フライアッシュセメント
にて規定された全てのセメント及び、カルシウムアルミ
ネート系特殊セメントを使用することができる。
【0011】ここに用いられる骨材は、充填材全体の粒
度分布により材料の流動性及び骨材の分離性が変化する
ため、狭い型枠への充填に必要な流動性を得ること及び
骨材の分離を防ぎ均一性を得る目的で0.04〜0.8
5mmに粒度調整されていることが好ましい。また、骨材
は0.04〜0.85mmの範囲内に粒度が調整されてい
るのが好ましく、この範囲内のうち小さな粒子のみで
も、またこの範囲内の大きな粒子のみでもよいが、粒径
がこの範囲内の全体に分布しているのが望ましい。骨材
としてはセメントの骨材として通常利用されているもの
であれば特に制限されず、例えば珪石、石灰石、長石、
コランダム及び金属骨材を使用できる。このような骨材
の配合量は、セメント100重量部に対して100〜3
00重量部が好ましく、100〜200重量部がより好
ましく、140〜180重量部が特に好ましい。
【0012】また、ここに用いられる流動化剤は、充填
材の流動性を向上させ充填性を確保するために配合され
るものであり、当該流動化剤としてはメラミン系、ナフ
タリン系、リグニンスルホン酸系及びポリカルボン酸系
等が挙げられる。このような流動化剤の配合量はセメン
ト100重量部に対して0.2〜3.0重量部が好まし
く、0.5〜2.0重量部がより好ましく、1.0〜
1.5重量部が特に好ましい。
【0013】上記のセメント系充填材は、更に消泡剤、
増粘剤、膨張剤及び硬化促進剤から選ばれる1種又は2
種以上を配合することにより、更に性能を向上させるこ
とができる。
【0014】消泡剤を配合することにより、充填材練り
混ぜ時の気泡の持ち込みを少なくすることができ、成形
体を緻密かつ強固なものとすることができる。更に、増
粘剤は、消泡剤の添加により減少はするが充填材中に持
ち込まれる気泡を、成形体全体に均一に分散されたまま
とし、一部、特に上部に集中しないようにし成形体の仕
上がり寸法の安定、仕上がり後の材料の均一性を高める
効果を有する。消泡剤としては、ポリエーテル系、鉱物
油系、シリコンオイル系、アルコール系を使用すること
ができる。また、増粘剤としては、シリカフューム、フ
ライアッシュなどの無機系増粘剤;メチルセルロース、
粉末樹脂などの有機系増粘剤を使用することができる。
【0015】消泡剤の配合量は、セメント100重量部
に対して0.05〜1.5重量部、特に0.2〜1.0
重量部が好ましい。また増粘剤の配合量は、セメント1
00重量部に対して0.25〜15重量部、特に2.5
〜10.0重量部が好ましい。
【0016】更に、膨張剤を配合することにより、型枠
にて拘束された充填材に若干の膨張力を与え充填材の硬
化時の収縮を抑え、ゴムに隙間なく充填し高い寸法精度
に仕上げるとともに、ケミカルプレストレスにより芯棒
との付着力を高めることができる。この膨張剤として
は、アウイン系膨張材、マグネシウム珪酸塩、アルミニ
ウム粉末等を用いることができる。膨張剤の配合量はセ
メント100重量部に対して0.03〜5重量部、特に
0.5〜2.0重量部が好ましい。
【0017】更に、硬化促進剤を配合することにより、
無添加であると室温にて充分な圧縮強さ(約10N/mm
2)が発現するまで24時間以上必要なのに対して、2
時間まで短縮することができる。この硬化促進剤として
はカルシウムアルミネート系鉱物、硫酸アルミニウム、
ミョウバン等を用いることができる。硬化促進剤の配合
量はセメント100重量部に対して1〜50重量部、特
に10〜30重量部が好ましい。
【0018】上記の充填材を充填する型枠は、中央部に
芯棒が挿入された、プラテンの製品時に最周部となる円
筒形のゴムがそのまま用いられる。ここで、芯棒は細い
円柱状の金属製の棒が用いられる。またゴムとしては、
スチレンブタジエンラバー(SBR)、クロロプレンゴ
ム、エラストマー樹脂等が用いられる。
【0019】ゴムの下部を蓋等により閉じておき、芯棒
とゴムの空隙部に充填材を充填した後、硬化させる。硬
化手段は充填材により異なり、水硬性充填材の場合には
水と混和して硬化させればよく、硬化性樹脂の場合には
当該樹脂の性質に応じた刺激を与えればよい。
【0020】上記のセメント系充填材は、上記成分に水
を加えて混練し、中央部に芯棒を挿入したゴムに充填し
た後養生することにより、硬化させることができる。養
生条件は、30〜100℃の加熱養生が好ましく、かか
る条件により短時間、例えば1〜5時間で10N/mm2
の圧縮強さを有するプラテンが得られる。硬化後、必要
に応じてゴム表面を研磨することもできる。
【0021】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0022】実施例1 セメントとして早強ポルトランドセメントを用い、骨材
として珪石粉砕品を用い、流動化剤としてメラミン系の
ヘキスト合成株式会社製メルメントF−4000を使用
し、消泡剤としてポリエーテル系と鉱物油系の複合体で
ある旭電化株式会社B−107Fを使用し、増粘剤とし
て無機増粘剤のシリカフュームを使用し、膨張剤として
マグネシウム珪酸塩系膨張剤である昭和鉱業株式会社製
セックエースを使用した。これらの成分を合計で100
重量部及び水20重量部を混練し、充填材とした。中央
に直径8mmの鉄製の芯棒を挿入した、直径22mm、高さ
456mmの円筒状のゴムに、充填材を流し込んだ後70
℃で3時間養生した(図1参照)。得られたプラテンに
ついて、材齢7日でゴムと芯材との密着力を、引き抜き
強さを測定することにより判定した。
【0023】
【表1】
【0024】その結果、表1の如く、ゴムと芯材との密
着力が良好なプラテンが得られた。
【0025】実施例2 実施例1で用いた成分に加えて硬化促進剤としてカルシ
ウムアルミネート系鉱物を使用する以外は、実施例1と
同様にして表2に示す充填材を調製し、プラテンを得
た。得られたプラテンの硬化時間と10時間後における
圧縮強さを測定した。なお、圧縮強さはJIS R 5
201「セメントの物理試験方法」に準じて行った。そ
の結果、表2に示すように、硬化促進剤を配合すると硬
化時間が短縮され、経済的に量産できることがわかる。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、大量の型枠
の用意、型枠の脱型、脱型後の清掃が全て必要なくな
り、更に脱型及びゴムの圧入工程がなくなるため、芯材
の破損の危険がなくなり、工業的に有利に寸法精度及び
強度の高いプラテンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明製造方法の一例を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に芯棒が挿入された、プラテンの
    製品時に最外周部となる円筒形のゴムに流動性硬化性充
    填材を直接充填し、次いで当該充填材を硬化させること
    を特徴とするプラテンの製造方法。
  2. 【請求項2】 流動性硬化性充填材が、水硬性充填材又
    は硬化性樹脂である請求項1記載の製造方法。
JP21246996A 1996-08-12 1996-08-12 プラテンの製造方法 Pending JPH1052951A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999067163A1 (fr) * 1998-06-24 1999-12-29 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Rouleau d'alimentation de papier
WO2001014230A1 (fr) * 1999-08-20 2001-03-01 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd Procede de production de cylindres d'alimentation en papier

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